JP2014092310A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の信頼性を向上させるとともに、省エネルギー性に優れたヒートポンプ給湯機を提供すること。
【解決手段】圧縮機4、水冷媒熱交換器5、減圧手段6、蒸発器7を接続したヒートポンプサイクル1と、前記ヒートポンプサイクル1にて加熱した湯を貯湯する貯湯タンク3と、前記水冷媒熱交換器5の出口の水温を検知する出湯温度検知手段42とを備え、ヒートポンプサイクル1にて加熱した湯を貯湯タンク3に貯湯する貯湯運転モードと、少なくとも、貯湯運転モードにおける目標出湯温度よりも低い温度でヒートポンプサイクル1にて加熱した湯を浴槽31に注湯する湯張り運転モードとを有し、湯張り運転モード時のヒートポンプサイクル1の加熱能力は、貯湯運転モード時のヒートポンプサイクル1の加熱能力と同等、または、それより大きいことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプ給湯機に関するものである。
従来、この種のヒートポンプ給湯機は、例えば、図10のようなものがある(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された従来のヒートポンプ給湯機を示すものである。
図10に示すように、圧縮機104、水冷媒熱交換器105、減圧手段106、蒸発器(蒸発器)107を冷媒配管で管状に接続してヒートポンプサイクルを形成している。
貯湯タンク103の底部、ポンプ119、流路切替弁126が、HP配管118で順次接続されており、流路切替弁126と貯湯タンク103の底部、および上部がHP配管118で接続されている。水冷媒熱交換器105の出口水温(以下、沸き上げ温度と呼ぶ)は、HP配管118の途中に設置された沸き上げ温度センサ121により検知する。
貯湯運転モード時には、貯湯タンク103の底部の水がポンプ119により水冷媒熱交換器105に搬送され、ここでヒートポンプサイクルの冷媒との熱交換により自身は加熱されて温水となり、HP配管118、流路切替弁126、出湯管120を経由して貯湯タンク103上部に戻される。
この時の、沸き上げ温度やポンプ119の回転数、ヒートポンプサイクルの各部品の運転制御は、制御装置125により行われている。
貯湯タンク103の上部には出湯管120が接続されており、貯湯タンク103の底部には給水管109が接続されている。
給湯混合弁111は、出湯管120から供給される貯湯タンク上部の温水と給水管109から供給される水とを混合して所定温度の温水を、給湯配管113を経由して給湯端末114から給湯させる。給湯混合弁111出口の温水温度は、給湯配管113の途中に設置された給湯温度センサ122により検知する。
また、湯はり混合弁112は、出湯管120から供給される貯湯タンク上部の温水と給水管109から供給される水とを混合して所定温度の温水を湯はり配管115、湯はり開閉弁116を経由して浴槽117に給湯する。
湯はり混合弁112出口の温水温度は、湯はり配管115の途中に設置された湯はり温度センサ123により検知する。また、浴槽117の水位は、湯はり配管115の途中に設置された湯はり圧力センサ129により検知する。
また、浴槽117への湯はり運転については、特に、湯はり運転モードを有しており、湯はり運転モード開始時には、ヒートポンプサイクルを起動するとともに、湯はり開閉弁116を開き、流路切替弁126を水冷媒熱交換器105と貯湯タンク103の底部とが連通するように設定する。そして所定時間経過後に、流路切替弁126を、水冷媒熱交換器105と出湯管120とが連通するように設定する。
これにより、湯はり運転モード開始時から、流路切替弁126で水冷媒熱交換器105と出湯管120とを連通させる場合に比べて、早く貯湯タンク103の上部に高温水を供給することができ、効率の良い湯はり運転が可能となる。
また、湯はり運転モード時の沸き上げ温度を、貯湯運転モード時の沸き上げ温度よりも低くする、かつ、加熱能力を低くすることによって、ヒートポンプサイクルの成績係数(以下COPと呼ぶ)が貯湯運転モード時のCOPよりも向上するため、効率の良い湯はり運転を行うことができる。
特許第4975067号公報
しかしながら、前記従来の構成では、湯はり運転モード時の沸き上げ温度は、貯湯運転モード時の沸き上げ温度よりも低くする、かつ、圧縮機の回転数を下げるなどして加熱能力を低くしているため、圧縮機の圧縮比、即ち、吐出圧力(絶対圧)と吸入圧力(絶対圧)の比が小さくなりすぎ、ヒートポンプサイクルにおいて、潤滑油が戻りにくい等、圧縮機の信頼性に支障をきたしやすいという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、圧縮機の信頼性を向上させるとともに、省エネルギー性に優れたヒートポンプ給湯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ給湯機は、圧縮機、水冷媒熱交換器、減圧手段、蒸発器を接続したヒートポンプサイクルと、前記ヒートポンプサイクルにて加熱した湯を貯湯する貯湯タンクと、前記水冷媒熱交換器の出口の水温を検知する出湯温度検知手段と、制御手段とを備え、前記ヒートポンプサイクルにて加熱した湯を前記貯湯タンクに貯湯する貯湯運転モードと、少なくとも、前記貯湯運転モードにおける目標出湯温度よりも低い温度で前記ヒートポンプサイクルにて加熱した湯を浴槽に注湯する湯張り運転モードとを有し、前記湯張り運転モード時の前記ヒートポンプサイクルの加熱能力は、前記貯湯運転モード時の前記ヒートポンプサイクルの加熱能力と同等、または、それより大きいことを特徴とするものである。
これによって、湯はり運転モード時において、圧縮機の信頼性を向上させるとともに、省エネルギー性に優れたヒートポンプ給湯機を提供できる。
本発明によれば、最低限の圧縮比は確保することで、圧縮機の信頼性の低下を防止するとともに、省エネルギー性に優れたヒートポンプ給湯機を提供できる。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯機の構成図 同直接給湯モード運転開始時における貯湯タンク内温度分布の変化を示す図 同湯はり運転モードの運転動作のシーケンスを示す図 同ヒートポンプサイクルのCOPと沸き上げ温度の関係を示す図 同湯はり運転モード時におけるヒートポンプサイクルの加熱能力と圧縮比の関係を示す図 同湯はり運転モード時におけるヒートポンプサイクルの加熱能力と沸き上げCOPとの関係を示す図 同湯はり運転モード時におけるヒートポンプサイクルの加熱能力と沸き上げCOPとの関係を示す他の図 同湯はり運転モード時における圧縮機回転数と沸き上げCOPとの関係を示す図 本発明の実施の形態2における湯はり運転モードの運転動作のシーケンスを示す図 従来の給湯機の構成図
第1の発明は、圧縮機、水冷媒熱交換器、減圧手段、蒸発器を接続したヒートポンプサイクルと、前記ヒートポンプサイクルにて加熱した湯を貯湯する貯湯タンクと、前記水冷媒熱交換器の出口の水温を検知する出湯温度検知手段と、制御手段とを備え、前記ヒートポンプサイクルにて加熱した湯を前記貯湯タンクに貯湯する貯湯運転モードと、少なくとも、前記貯湯運転モードにおける目標出湯温度よりも低い温度で前記ヒートポンプサイクルにて加熱した湯を浴槽に注湯する湯張り運転モードとを有し、前記湯張り運転モード時の前記ヒートポンプサイクルの加熱能力は、前記貯湯運転モード時の前記ヒートポンプサイクルの加熱能力と同等、または、それより大きいことを特徴とするヒートポンプ給湯機である。
これにより、湯はり運転モード時において、最低限の圧縮比を確保し、圧縮機の信頼性を向上できるとともに、省エネルギー性に優れたヒートポンプ給湯機を提供できる。
第2の発明は、前記湯張り運転モード時の前記圧縮機の回転数は、前記貯湯運転モード時の前記圧縮機の回転数と同等、または、それより高いことを特徴とするものである。
これにより、湯はり運転モード時において、最低限の圧縮比を確保し、圧縮機の信頼性を向上できるとともに、省エネルギー性に優れたヒートポンプ給湯機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機の構成を示す図である。前記ヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプユニット2aと貯湯ユニット2bとから構成されている。
ヒートポンプユニット2aには、圧縮機4、水冷媒熱交換器5、膨張弁等の減圧手段6、空気熱交換器である蒸発器7を冷媒配管で環状に接続したヒートポンプサイクル1が設けられており、冷媒配管内部には冷媒が封入されている。8は、蒸発器7に空気を供給するファンである。
貯湯ユニット2bには、貯湯タンク3の底部、沸き上げ往き配管32、水冷媒熱交換器5、沸き上げ戻り配管33、三方切替弁18、貯湯タンク3を環状に接続して沸き上げ回路が設けられている。
沸き上げ往き配管32の途中には、貯湯タンク3の底部の水を水冷媒熱交換器5に搬送する沸き上げポンプ21が接続されている。
三方切替弁18の入口側には沸き上げ戻り配管33が接続されている。三方切替弁18
の出口側は沸き上げバイパス管34により貯湯タンク3の底部と接続されており、三方切替弁18の他の出口側は沸き上げ管35、第1出湯管9を介して貯湯タンク上部に接続されている。
すなわち、沸き上げポンプ21により搬送された沸き上げ戻り配管33内の温水は、三方切替弁18により、貯湯タンク3の底部に戻る場合と、貯湯タンク3の上部(第1出湯管9)に戻る場合とを切り替えることができるようになっている。
また、水冷媒熱交換器5の出口の水温を検知する出湯温度センサである出湯温度検知手段42が備えられている。
貯湯タンク3の壁面には貯湯温度検知手段としての複数の残湯サーミスタ(温度センサ)40a〜40eが設置されており、残湯サーミスタ40a〜40eの温度により、貯湯タンク3内の蓄熱熱量を把握することができる。
水道からの水は、減圧弁20が途中に接続された給水管11を経由して、貯湯タンク3や後述する第3混合弁14、第1混合弁15へと供給される。給水管11は、給水分岐部12で第2給水分岐管12a、第3給水分岐管12b、第1給水分岐管12cに分岐しており、第2給水分岐管12aは、貯湯タンク3の底部に、第3給水分岐管12bは第3混合弁14に、第1給水分岐管12cは第1混合弁15にそれぞれ接続されている。
貯湯タンク3の上部には第1出湯管9が、貯湯タンク3の上下方向において第1出湯管9が接続された位置と貯湯タンク3の底部との間には第2出湯管10がそれぞれ接続されている。第1出湯管9の他端は、出湯分岐管16と追いだき配管25とに分岐しており、出湯分岐管16は第2混合弁13に、追いだき配管25は風呂熱交換器24に接続されている。
給湯回路は、貯湯タンク3内の温水と水道から供給される水とを、第2混合弁13、第3混合弁14、第1混合弁15で混合して所定温度の温水にして、カランやシャワーなどの給湯端末(図示していない)や浴槽に給湯する回路である。
第2混合弁13は、第1出湯管9から供給される温水と第2出湯管10から供給される温水とを混合して出湯合流管17から流出させる。出湯合流管17は第1出湯合流管分岐管17aと第2出湯合流管分岐管17bとに分岐しており、第1出湯合流管分岐管17aは第3混合弁14に、第2出湯合流管分岐管17bは第1混合弁15にそれぞれ接続されている。
第3混合弁14は、第1出湯合流管分岐管17aから供給される温水と第3給水分岐管12bから供給される水とを混合して給湯管28から流出させ、カランやシャワーなどの給湯端末(図示していない)から所定温度の温水を給湯させる。
第3混合弁14の出口側に接続された給湯管28には第1給湯温度検知手段としての給湯温度センサ43aが設置されており、給湯端末から給湯する際には、給湯温度センサ43aの検知温度が目標設定温度(使用者がリモコン50より設定する)になるように、制御手段51により第3混合弁14の混合比を制御する。
第1混合弁15は、第2出湯合流管分岐管17bから供給される温水と第1給水分岐管12cから供給される水とを混合して風呂注湯管27から流出させ、注湯弁19、風呂往き配管29、風呂戻り配管30を介して所定温度の温水を浴槽31に注湯させる。
第1混合弁15の出口側に接続された風呂注湯管27には第2給湯温度検知手段としての風呂給湯温度センサ43bが設置されており、浴槽31に給湯する際には、風呂給湯温度センサ43bの検知温度が目標設定温度(使用者がリモコン50より設定する)になるように、制御手段51により第3混合弁14の混合比を制御する。
風呂追いだき回路は、貯湯タンク3の温水と浴槽31の温水とを風呂熱交換器24で熱交換することにより、浴槽31の温水を所定温度に加熱することができる。
風呂追いだき回路は、貯湯タンク3、第1出湯管9、追いだき配管25、風呂熱交換器24、追いだきポンプ22、追いだき戻り管26、貯湯タンク3を環状に接続するとともに、浴槽31、風呂戻り配管30、風呂循環ポンプ23、風呂熱交換器24、風呂往き配管29、浴槽31を環状に接続して構成されているまた、風呂戻り配管30の途中には、浴槽31内の温水温度を検出する浴槽温度検知手段としての風呂温度センサ45、及び浴槽水位検知手段としての水位センサ46が設置されている。
また、本発明のヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプサイクル1で加熱した温水を貯湯タンク3に蓄える貯湯運転モードと、浴槽31に所定温度の湯を所定量だけ湯はりする風呂自動湯はり運転を開始する場合に、ヒートポンプサイクル1を起動するとともに、注湯弁19を開き、水冷媒熱交換器5から供給された温水と第1出湯管9から供給された温水とを混合した後に、第2混合弁13、第1混合弁15、風呂注湯管27を経由して浴槽31に注湯する湯はり運転モードとを備えている。
湯はり運転モードは設定操作手段としてのリモコン50を操作する(例えば、風呂自動湯はりボタンを押す)ことで運転を開始させることができる。
貯湯運転モードや湯はり運転モードにおける各機器の運転制御は、制御手段によって行われる。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯機について、ヒートポンプ給湯機の運転モードの動作を説明する。
貯湯運転モードは、貯湯タンク3の底部の水をヒートポンプサイクル1で加熱した後に、貯湯タンク3の上部に貯湯するモードである。安価な電力を利用して深夜(23時〜翌朝7時)に運転するのが通常であるが、貯湯タンク3内の湯量が減少して湯切れのリスクが生じた場合には、昼間時間帯(7時〜23時)に運転することもある。
貯湯運転時モード、ヒートポンプユニット2aのヒートポンプサイクル1内に封入された冷媒は低圧のガス状態で圧縮機4に吸入され、高温高圧状態に圧縮された後に、水冷媒熱交換器5に搬送されて、貯湯タンク3から搬送された水と熱交換して、自身は低温高圧状態となる。
その後、冷媒は膨張弁等の減圧手段6で低温低圧状態に膨張した気液二相冷媒となり、蒸発器7で、ファン8により送風された外気から吸熱して低圧のガス冷媒となり、圧縮機4に吸入されるという動作を繰り返す。
一方、貯湯タンク3の底部の水は、沸き上げポンプ21により沸き上げ往き配管32を介して水冷媒熱交換器5に搬送され、前記ヒートポンプサイクル1の冷媒と熱交換して自身は加熱されて温水となる。その後、加熱された温水は、沸き上げ戻り配管33、三方切替弁18を介し貯湯タンク3の上部または底部に戻される。
水冷媒熱交換器5出口温水の温度は、ヒートポンプサイクル1起動してすぐに目標沸き上げ温度に到達する訳ではなく、しばらく時間を要する。出湯温度検知手段42で検出した温度(以下、検出温度と呼ぶ)が目標沸き上げ温度に対して低い間(例えば、目標沸き上げ温度と検出温度との温度差が所定値以上の場合)は、沸き上げ戻り配管33の温水は、三方切替弁18により、沸き上げバイパス管34を介して貯湯タンク3の底部に戻される。
その後、検出温度が目標沸き上げ温度に近づいた場合(例えば、目標沸き上げ温度と検出温度との温度差が所定値未満になった場合)に、三方切替弁18を切り替えて沸き上げ戻り配管33の温水を沸き上げ管35、第1出湯管9を介して貯湯タンク3の上部に戻す。以上の動作により、ヒートポンプサイクル1で加熱された高温の温が貯湯タンク3内に貯湯される。
次に、給湯回路における第2混合弁13による中温出湯の動作について説明する。図2は、貯湯タンク3内を全量沸き上げた状態から所定湯量を給湯した後の貯湯タンク3内温度分布の一例を示したものである。図2中の実線が中温出湯を行った場合、破線が中温出湯を行わなかった場合を示している。
給湯端末、または浴槽31に、使用者が設定した目標給湯温度T1(℃)で給湯する場合、貯湯タンク3上部から第1出湯管9、出湯分岐管16を経由して供給される温水と、貯湯タンク3の略中央部から第2出湯管10を経由して供給される温水とを第2混合弁13で混合して、目標給湯温度T1よりも所定温度差δT(K)だけ高い温度の温水として出湯合流管17に流出させる。
給湯端末に目標給湯温度T1(℃)で給湯する場合は、第2混合弁13から出湯合流管17、第1出湯合流管分岐管17aを経由して供給されるT1+δT(℃)の温水と、給水管11から第2給水分岐管12bを経由して供給される水とを第3混合弁14で混合して、給湯温度センサ43aの検知温度が目標給湯温度T1になるように第3混合弁14の混合比を制御手段51により制御する。
また、浴槽31に目標給湯温度T1(℃)で給湯する場合は、第2混合弁13から出湯合流管17、第2出湯合流管分岐管17bを経由して供給されるT1+δT(℃)の温水と、給水管11から第1給水分岐管12cを経由して供給される水とを第1混合弁15で混合して、風呂給湯温度センサ43bの検知温度が目標給湯温度T1になるように第1混合弁15の混合比を制御手段51により制御する。
なお、本実施の形態では、第2混合弁13出口側に温度センサを設置せずに、第1出湯管9から供給される温水温度と第2出湯管10から供給される温水温度とを残湯サーミスタ40a〜40eで検出して、出口温度がT1+δT(℃)になるように制御しているが、第2混合弁13出口に第2混合弁出口温度センサを追加して、この第2混合弁出口温度センサで検出した温度が、T1+δT(K)になるように第2混合弁13を制御してもよい。
以上の動作により、貯湯タンク3内上部の高温の湯と貯湯タンク3内底部の低温の水との境界層(以下、中温層と呼び、中温層に存在する温水を中温と呼ぶ)の中温が第2出湯管10から貯湯タンク3外に排出されるため、図2に示すように、貯湯タンク3底部の水温上昇(ΔT)を抑制することができる。
ヒートポンプサイクル1の特性として、沸き上げ運転時の入水温度、即ち水冷媒熱交換器5の入口水温が高くなるほど成績係数(COP)が低下することが知られている。従っ
て、中温出湯により貯湯タンク3底部の水温上昇を抑制することにより、沸き上げ運転時のヒートポンプサイクル1のCOPを向上させることができ、省エネルギーを図ることができる。
次に、湯はり運転モードについて説明する。
図3は、湯はり運転モードにおける制御シーケンスを示している。図3において、使用者による風呂湯はり指令がリモコン50を介して入力されると、圧縮機4が起動することで、ヒートポンプサイクル1が起動して沸き上げポンプ21が運転される。
また、注湯弁19を開くとともに、三方切替弁18を、沸き上げ戻り配管33と沸き上げ管35とが連通するように切り替える。
この操作により、貯湯タンク3底部の水は沸き上げポンプ21で水冷媒熱交換器5に搬送され、ここでヒートポンプサイクル1の冷媒と熱交換して自身は加熱された後に沸き上げ戻り配管33、三方切替弁18、沸き上げ管35、第1出湯管9、第2混合弁13、第1混合弁15、風呂注湯管27、注湯弁19、風呂往き配管29また風呂戻り配管30を経由して浴槽31に注湯される。
ヒートポンプサイクル1の起動当初は、水冷媒熱交換器5の出口水温はすぐには上昇しないが、沸き上げ管35を通過後に、貯湯タンク3の上部から第1出湯管9を経由して供給される温水と混合されるため、目標給湯温度よりも低下することはない。
図4は、ヒートポンプサイクル1におけるCOPと沸き上げ温度との関係を示したものである。貯湯運転モードにおける沸き上げ温度(出湯温度検知手段42の検知温度)は、通常65℃〜90℃が一般的であるが、湯はり運転モードにおける沸き上げ温度を貯湯運転モードにおける沸き上げ温度よりも低く(例えば、35℃)なるように運転させることにより、ヒートポンプサイクル1のCOPを向上させることができ、省エネルギーを図ることができる。
湯はり運転モードにおける沸き上げ温度を貯湯運転モードにおける沸き上げ温度よりも低くするための具体的手段としては、沸き上げポンプ21の回転数を貯湯運転モード時よりも大きくすることで、流量を増大させることにより、水冷媒熱交換器5の出口温度を貯湯運転モード時の沸き上げ温度よりも低下させることができる。
図5は、湯はり運転モード時におけるヒートポンプサイクル1の加熱能力と圧縮比の関係を示したものである。圧縮機4の回転数が同じ場合、圧縮比が大きくなるほど吐出圧力が高くなるとともに、吐出温度も高くなり加熱能力は高くなるので、若干ではあるが右上がりの特性となる(実線)。
さらに、出湯温度が同じ場合、加熱能力に関係なく吐出圧力はほぼ同じであるが、加熱能力が高くなるほど、圧縮機4の回転数が高くなり吸入圧力は低くなるため、圧縮比は大きくなり、右上がりの特性となる(一点鎖線)。
例えば、圧縮機4の信頼性を確保できる圧縮比をd(破線)とすると、加熱能力が低いほど、圧縮機4の回転数は低くできるが、出湯温度は高くする必要があることがわかる。
図6は、湯はり運転モード時におけるヒートポンプサイクル1の加熱能力と沸き上げCOPの関係を示したものである。図5における圧縮比dにおいて、沸き上げCOPは、貯湯運転モード時における加熱能力が、4.5(kW)の場合、その加熱能力より低いe1
(kW)がピークとなる。
しかしながら、湯はり運転モード時は、貯湯タンク3からのお湯とヒートポンプサイクル1からのお湯を併用するため、ヒートポンプサイクル1の加熱能力が低い場合、貯湯タンク3からのお湯を多く必要とすることとなる。
図7は、湯はり運転モード時におけるヒートポンプサイクル1の加熱能力と沸き上げCOPの関係を示したものである。これは、ヒートポンプサイクル1の加熱時間を一定(例えば12分間)にするとともに、貯湯タンク3からのお湯とヒートポンプサイクル1からのお湯の合計の熱量が同じとなるように算出したものである。
図7をみるとわかるように、沸き上げCOPは、貯湯運転モード時における加熱能力が、4.5(kW)の場合、その加熱能力と同等または高いe2(kW)がピークとなる。
図8は、湯はり運転モード時における圧縮機4の回転数と沸き上げCOPの関係を示したものである。これは、図7と同様にヒートポンプサイクル1の加熱時間を一定(例えば12分間)にするとともに、貯湯タンク3からのお湯とヒートポンプサイクル1からのお湯の合計の熱量が同じとなるように算出したものである。
図8をみるとわかるように、沸き上げCOPは、貯湯運転モード時における圧縮機4の回転数が、例えば、45(Hz)の場合、回転数と同等または高いe3(Hz)がピークとなる。
なお、第2混合弁13の出口側に温度センサを設けない場合、ヒートポンプサイクル1の起動時において水冷媒熱交換器5の出口温度が変化(上昇)している場合、沸き上げ管35と第1出湯管9の混合温度、即ち、第2混合弁13の入口温度推定値と実際との誤差が大きくなる可能性があるため、湯はり運転モード時には第1出湯管9と第1混合弁15とが連通するように第2混合弁13を切り替えるようにしてもよい。
(実施の形態2)
図9は、本発明の第2の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機の湯はり運転モード時の制御シーケンスを示す図である。
第2の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、湯はり運転モードの制御シーケンスにおいて、浴槽の水位検知モードの間だけ、注湯弁19を閉じて、貯湯タンク3の底部と水冷媒熱交換器5とが連通するように三方切替弁18を切り替えるところである。
このように、本発明の第2の実施の形態によれば、湯はり運転モードにおける浴槽の水位検知モードの間だけ、ヒートポンプサイクル1で加熱した温水を、貯湯タンク3の底部もどすことにより、貯湯タンク3の上部の温度低下を防止することができる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯機は、圧縮機の信頼性を向上させるとともに、省エネルギー性に優れているため、貯湯タンクを備えたヒートポンプ給湯機に適用できる。
1 ヒートポンプサイクル
3 貯湯タンク
4 圧縮機
5 水冷媒熱交換器
6 減圧手段
7 蒸発器
9 第1出湯管
10 第2出湯管
11 給水管
12 給水分岐部
13 第2混合弁(中間混合弁)
14 第3混合弁(給湯混合弁)
15 第1混合弁(風呂混合弁)
16 出湯分岐管
17 出湯合流管
18 三方切替弁
19 注湯弁
20 減圧弁
21 沸き上げポンプ
27 風呂注湯管
28 給湯管
31 浴槽
32 沸き上げ往き配管
33 沸き上げ戻り配管
40a〜40e 貯湯温度検知手段(残湯サーミスタ)
41 入水温度検知手段
42 出湯温度検知手段(出湯温度センサ)
51 制御手段

Claims (2)

  1. 圧縮機、水冷媒熱交換器、減圧手段、蒸発器を接続したヒートポンプサイクルと、前記ヒートポンプサイクルにて加熱した湯を貯湯する貯湯タンクと、前記水冷媒熱交換器の出口の水温を検知する出湯温度検知手段と、制御手段とを備え、前記ヒートポンプサイクルにて加熱した湯を前記貯湯タンクに貯湯する貯湯運転モードと、少なくとも、前記貯湯運転モードにおける目標出湯温度よりも低い温度で前記ヒートポンプサイクルにて加熱した湯を浴槽に注湯する湯張り運転モードとを有し、前記湯張り運転モード時の前記ヒートポンプサイクルの加熱能力は、前記貯湯運転モード時の前記ヒートポンプサイクルの加熱能力と同等、または、それより大きいことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 前記湯張り運転モード時の前記圧縮機の回転数は、前記貯湯運転モード時の前記圧縮機の回転数と同等、または、それより高いことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。
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