JP2014091967A - 移動補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】位置調整幅を拡大することができる可動体の移動補助装置を提供する。
【解決手段】可動体と、該可動体を開位置と閉位置との間で移動可能に支持する枠体とに設けられる移動補助装置であって、枠体に固定された第1レール11と、枠体に固定された第1レール11と平行に可動体に固定された第2レールと、第2レールに往復動可能に支持されたストライカと、第1レール11に往復動可能に支持され、ストライカを捕捉して可動体の移動を補助するクローザーユニット20を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】可動体と、該可動体を開位置と閉位置との間で移動可能に支持する枠体とに設けられる移動補助装置であって、枠体に固定された第1レール11と、枠体に固定された第1レール11と平行に可動体に固定された第2レールと、第2レールに往復動可能に支持されたストライカと、第1レール11に往復動可能に支持され、ストライカを捕捉して可動体の移動を補助するクローザーユニット20を備えた。
【選択図】図1
Description
この発明は、可動体の閉動を補助する移動補助装置に関する。
扉、引き戸等といった可動体には、開閉作動を補助する移動補助装置が設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された移動補助装置は、ドアに固定された支持アーム、支持アームに設けられたストライカ、及びドア枠に設けられた受け部材を備える。ドアが閉動され所定の位置に到達すると、ストライカが受け部材に捕捉され、受け部材に設けられた引っ張りコイルバネの付勢力によりストライカが閉位置に付勢される。
支持アーム及び受け部材をドア及びドア枠に固定する際は、ストライカの回動軌跡と受け部材の入口とを重複させる必要がある。また、支持アーム及び受け部材の固定位置は、所望の補助力が得られる位置に設定する必要があり、それらの固定位置はドアの自重等によって異なる。しかし、施工時に、支持アーム及び受け部材を、一度で互い最適な位置に互いの位置ずれなく固定することは難しい。このため、一旦、支持アーム及び受け部材を固定した後、取り外して位置調整をやり直す作業を要していた。
上記問題に対し、特許文献1に記載された移動補助装置は、支持アームをドアに取り付けるベースと、ベースを両側から挟持する調整手段とを備えている。そして、支持アーム及び受け部材を固定した後、調整手段を上下左右に調整することで支持アームの位置調整を可能にしている。
しかし、ストライカを捕捉する受け部材の位置調整はできない。また、調整手段により支持アームの位置を調整可能な幅は小さい。位置調整幅が小さいと、その位置調整幅内で、支持アーム及び受け部材の位置ずれを吸収できない可能性がある。また、所望の補助力を得るために、支持アーム及び受け部材の位置調整を行う場合にも手間がかかる。即ち、この場合には、受け部材及びストライカを固定又は仮留めし、実際に可動体を開閉して補助力を確認した後、受け部材及びストライカの位置を調整しなければならない。こうした課題は、上述した構成の移動補助装置に限らず、可動体に取り付けられる移動補助装置においては概ね共通したものである。従って、移動補助装置を取り付ける施工時の作業性を向上するために、位置調整幅の更なる拡大が要請されていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、位置調整幅を拡大することができる可動体の移動補助装置を提供することにある。
上記課題を解決する移動補助装置は、可動体と、該可動体を開位置と閉位置との間で移動可能に支持する枠体とに設けられる移動補助装置であって、前記枠体に固定されたガイド部材と、前記枠体に固定されたガイド部材と平行に前記可動体に固定されたガイド部材と、前記各ガイド部材の一方に往復動可能に支持されたストライカと、前記各ガイド部材の他方に往復動可能に支持され、前記ストライカを捕捉して前記可動体の移動を補助する捕捉部とを備えた。
この態様によれば、ストライカ及び捕捉部は、枠体及び可動体に固定された各ガイド部材のいずれかにそれぞれ往復動可能に支持される。例えば枠体に捕捉部が設けられ、可動体にストライカが設けられている場合、捕捉部は枠体に固定されたガイド部材に対し往復動可能に支持され、ストライカは可動体に固定されたガイド部材に対し往復動可能に支持される。従って、施工時には、ストライカ及び捕捉部を、ガイド部材に沿ってそれぞれ移動させることで、それらの位置を調整することができる。またガイド部材の長さが、ストライカ及び捕捉部の位置調整幅となるため、従来に比べ少なくとも位置調整幅を拡大することができる。従って、ストライカ及び捕捉部を所望の位置に配置することができるので、ストライカ及び捕捉部の相対位置の調整、枠体及び可動体に対する両者の位置の調整が容易にできる。
上記移動補助装置について、前記枠体に設けられた前記ガイド部材は、前記枠体の上枠に水平に固定され、前記可動体に設けられた前記ガイド部材は、前記可動体の上部に水平に固定される。
この態様によれば、ガイド部材は、可動体及び枠体に対し水平に固定されているので、ストライカ及び捕捉部の水平方向の位置調整が容易となる。このため、ストライカ及び捕捉部を、それらの水平方向に沿った所望の位置に配置できるので、可動体の重さ等によって位置を変更し、所望の補助力を得ることができる。
上記移動補助装置について、前記ストライカ及該ストライカを支持する前記ガイド部材は、互いに係合する凹凸構造からなる係合部をそれぞれ備え、前記ガイド部材に設けられた前記係合部は、該ガイド部材の長手方向に沿って設けられている。
この態様によれば、ストライカ及びガイド部材は、互いに係合する凹凸構造からなる係合部を備え、ガイド部材側の係合部は、ガイド部材の長手方向に沿って設けられている。このため、ストライカがガイド部材に沿って往復動するとき、互いの係合部を係合させながら移動するため、ストライカがガイド部材から脱落することを抑制できる。従って、従来のようにストライカを任意の位置でネジ等を使用して仮止めせず、ストライカをガイド部材に沿って移動させることのみによって、ストライカの位置調整を行うことができる。
上記移動補助装置について、前記捕捉部及び該捕捉部を支持する前記ガイド部材は、互いに係合する凹凸構造からなる係合部をそれぞれ備え、前記ガイド部材に設けられた係合部は、該ガイド部材の長手方向に沿って設けられている。
この態様によれば、捕捉部及びガイド部材は、互いに係合する凹凸構造からなる係合部を備え、ガイド部材側の係合部は、ガイド部材の長手方向に沿って設けられている。このため、捕捉部がガイド部材に沿って往復動するとき、互いの係合部を係合させながら移動するため、捕捉部がガイド部材から脱落することを抑制できる。従って、従来のように捕捉部を任意の位置でネジ等を使用して仮止めせず、捕捉部を移動させることのみによって位置調整を行うことができる。
上記移動補助装置について、前記可動体は開き戸であって、前記枠体に設けられる前記ガイド部材は、閉位置にある前記開き戸が当接する戸当てを構成する。
この態様によれば、ガイド部材は戸当てとしても機能するので、幅が小さい枠体であっても移動補助装置を取り付けることができる。
この態様によれば、ガイド部材は戸当てとしても機能するので、幅が小さい枠体であっても移動補助装置を取り付けることができる。
上記移動補助装置について、前記ガイド部材には、締結部材を締結する長孔が長手方向に沿って形成され、該長孔は、前記ガイド部材に前記ストライカ又は前記捕捉部が装着された際に、前記ストライカ又は前記捕捉部に設けられた締結孔に重複する。
この態様によれば、ガイド部材には、その長手方向に沿って延びる長孔が形成され、長孔とストライカ又は捕捉部に設けられた締結孔とは重複する。このため、ストライカ又は捕捉部がとり得る位置を、長孔に沿って連続的に変更することができる。
上記移動補助装置について、前記ストライカは、前記ガイド部材内に設けられた付勢手段により、前記ガイド部材の短手方向に移動可能である。
この態様によれば、ストライカの摺動部は、ガイド部材内に設けられた付勢手段により、ガイド部材の短手方向に移動可能である。このため、捕捉部とストライカとの間に、ガイド部材の短手方向における位置ずれがあった場合に、ストライカが移動することで、その位置ずれを吸収することができる。
この態様によれば、ストライカの摺動部は、ガイド部材内に設けられた付勢手段により、ガイド部材の短手方向に移動可能である。このため、捕捉部とストライカとの間に、ガイド部材の短手方向における位置ずれがあった場合に、ストライカが移動することで、その位置ずれを吸収することができる。
上記移動補助装置について、前記捕捉部は、前記ストライカを受け入れて誘導するガイド溝を備え、該ガイド溝のうち、前記ストライカを受け入れる入口は前記ガイド部材の長手方向とは異なる方向に拡開している。
この態様によれば、ストライカを誘導するガイド溝の入口は拡開しているため、ストライカをガイド溝内に受け入れやすくなる。また、入口の拡開方向は、ガイド部材の長手方向とは異なる。このため、捕捉部とストライカとの間に、ガイド溝の入口の拡開方向の位置ずれがあった場合に、その位置ずれを吸収することができる。
(第1実施形態)
以下、可動体の移動補助装置の第1実施形態を説明する。本実施形態では、移動補助装置が設けられる可動体をドアとし、ドア側に移動補助装置を構成するストライカを設け、ドアが支持される枠体に移動補助装置を構成する捕捉部が設けられた態様について説明する。
以下、可動体の移動補助装置の第1実施形態を説明する。本実施形態では、移動補助装置が設けられる可動体をドアとし、ドア側に移動補助装置を構成するストライカを設け、ドアが支持される枠体に移動補助装置を構成する捕捉部が設けられた態様について説明する。
図1に示すように、建物の壁等には長方形状の開口を有するドア枠Fが設けられ、このドア枠Fには、ドア枠Fの開口を閉塞可能なドアDが、図示しないヒンジ機構を介して回動可能に支持されている。また、ドア枠Fの縦枠及び図示しない下枠には、戸当たりF2が設けられている。
(ドア枠側の移動補助機構の構成)
ドア枠F側に取り付けられる移動補助機構について説明する。ドア枠Fに設けられた上枠の内側面F1には、長尺状の第1レール11が水平に固定されている。第1レール11は、内側面F1の長手方向に沿って延び、内側面F1とほぼ同じ長さを有している。
ドア枠F側に取り付けられる移動補助機構について説明する。ドア枠Fに設けられた上枠の内側面F1には、長尺状の第1レール11が水平に固定されている。第1レール11は、内側面F1の長手方向に沿って延び、内側面F1とほぼ同じ長さを有している。
図2に示すように、第1レール11は、断面形状が略四角枠状に形成され、その下面に長尺状の開口12を有している。また、第1レール11の長手方向における両端は開口している。即ち、第1レール11は、ドア枠Fに固定される上壁部と、上壁部に対して垂直に延びる各側壁部と、各側壁部の一端から互いに対向する方向へ延びる一対の突片13とを有する形状であり、この突片13の間に開口12が設けられている。また、第1レール11の上壁部には、その長手方向に沿って長孔14が貫通形成されている。
この第1レール11は、ドアDが閉じられたときに、ドアDの一部に当接することによりドアDの回動を規制する戸当たりの一部としても機能する。このため、第1レール11は、堅牢性が高い材料からなることが好ましい。材料としては、例えば、アルミ、SUS等の金属が挙げられるが、見栄えを向上させるために木製、プラスチック製にしてもよい。また、それらの材料のうち複数を使用してもよい。
図3に示すように、第1レール11には、捕捉部としてのクローザーユニット20が、任意の位置に固定していない状態において往復動可能に支持されている。クローザーユニット20は、ベース21を備え、ベース21には、ストライカを捕捉するための捕捉機構が設けられている。ベース21の中央からは、連結軸23がベース21の表面に対して垂直に延出している。連結軸23は、該ベース21と、第1レール11内に収容される摺動部24とを連結している。連結軸23の幅は、第1レール11の開口12の短手方向の幅よりも小さく、クローザーユニット20が第1レール11に取り付けられた際に、開口12に貫挿される。
摺動部24は、ベース21に平行に延び、第1レール11の短手方向と平行な幅は、開口12の短手方向の幅よりも大きい。クローザーユニット20を第1レール11に取り付ける際は、ドア枠Fに固定する前の第1レール11に対し、第1レール11の長手方向の開口端から、クローザーユニット20の摺動部24を第1レール11の内側に滑り込ませる。このとき、第1レール11の突片13は、ベース21と摺動部24との間に設けられる溝部26に係合される。即ち、溝部26及び突片13は、互いに係合する凹凸構造からなる係合部を構成する。このため、クローザーユニット20を第1レール11に対しネジ等により固定しなくても、クローザーユニット20は第1レール11によって支持されるため、クローザーユニット20の脱落が抑制される。クローザーユニット20を第1レール11に摺動可能に取り付けると、その第1レール11をドア枠Fに固定する。その際、第1レール11の側面と、上述した戸当たりF2の側面とが同一面上になるように、第1レール11をドア枠Fに固定する。
クローザーユニット20の摺動部24の長手方向における両端からは、締結片24aが突出形成され、この締結片24aには、ネジ孔24bが貫通形成されている。クローザーユニット20が第1レール11に往復動可能に取り付けられると、クローザーユニット20のネジ孔24bは長孔14に重なる。クローザーユニット20を位置調整した後、ネジ孔24b及び長孔14を介して、締結部材としてのネジSをドア枠Fに対して留めることにより、クローザーユニット20はドア枠Fに固定される。
(ドア側の移動補助機構の構成)
次に、ドアD側に取り付けられる移動補助機構について説明する。図4に示すように、ドアDのうち、ドア枠F側の裏面における上部には、切り欠き部D3が形成されている。切り欠き部D3は、ドアDの上記ヒンジ機構に固定される回動端D1から、他方の側端D2の手前まで延びている。切り欠き部D3と側端D2との間には、ドアDの戸当たりに当接する当接部D4が設けられている。この切り欠き部D3には、第2レール31が水平に固定されている。第2レール31は、切り欠き部D3と同じ長さを有し、第1レール11と同じ形状を有する。尚、第2レール31の大きさは、第1レール11と異なっていてもよい。
次に、ドアD側に取り付けられる移動補助機構について説明する。図4に示すように、ドアDのうち、ドア枠F側の裏面における上部には、切り欠き部D3が形成されている。切り欠き部D3は、ドアDの上記ヒンジ機構に固定される回動端D1から、他方の側端D2の手前まで延びている。切り欠き部D3と側端D2との間には、ドアDの戸当たりに当接する当接部D4が設けられている。この切り欠き部D3には、第2レール31が水平に固定されている。第2レール31は、切り欠き部D3と同じ長さを有し、第1レール11と同じ形状を有する。尚、第2レール31の大きさは、第1レール11と異なっていてもよい。
第2レール31には、ストライカ40が、任意の位置に固定していない状態において往復動可能に支持されている。ストライカ40は、ベース41と、ベース41から延びるアーム42とを備えている。アーム42の先端には、クローザーユニット20の捕捉機構に挿し込まれるピン45が設けられている。
図5に示すように、ストライカ40のベース41には、連結軸46を介して、第2レール31内に収容される摺動部47が連結されている。連結軸46の幅は、第2レール31の開口32の短手方向の幅よりも小さく、摺動部47の幅は、開口32の短手方向の幅よりも大きい。
摺動部47の両端からは、締結片47aが突出形成され、この締結片47aには、ネジ孔47bが貫通形成されている。ストライカ40が第2レール31に往復動可能に取り付けられると、ストライカ40のネジ孔47bは、第2レール31の長孔34に重なる。ストライカ40を位置調整した後、ネジ孔47b及び長孔34を介して、締結部材としてのネジSをドアDに対して留めることにより、ストライカ40はドアDに固定される。
ストライカ40を第2レール31に取り付ける際は、ドアDに固定する前の第2レール31に対し、第2レール31の開口端から、ストライカ40の摺動部47を内側へ滑り込ませる。このとき、第2レール31の突片33は、ベース41と摺動部47との間の溝部48に係合される。即ち、溝部48及びと突片33は、互いに係合する凹凸構造としての係合部を構成する。このため、ストライカ40を第2レール31に対しネジ等により固定しなくても、ストライカ40の第2レール31の厚み方向における移動が規制され、ストライカ40の脱落が抑制される。ストライカ40を第2レール31に往復動可能に取り付けた後は、第2レール31をドアDに固定する。
(クローザーユニットの捕捉機構)
次に、クローザーユニット20の捕捉機構22について説明する。図6に示すように、捕捉機構22は、長方形状のベース21に設けられ、該ベース21の縁部に形成された壁部25に囲まれている。壁部25のうち、図6中下方左側には、ストライカ40を受け入れるための開口25Aが設けられている。尚、図6は、図1に示すクローザーユニット20のカバー20aを取り外した状態を示す。
次に、クローザーユニット20の捕捉機構22について説明する。図6に示すように、捕捉機構22は、長方形状のベース21に設けられ、該ベース21の縁部に形成された壁部25に囲まれている。壁部25のうち、図6中下方左側には、ストライカ40を受け入れるための開口25Aが設けられている。尚、図6は、図1に示すクローザーユニット20のカバー20aを取り外した状態を示す。
捕捉機構22は、開口25A側にキャッチャー50を備えている。キャッチャー50は、その外周に歯50bが形成された扇型ギヤ50aと、第1挟持爪50c及び第2挟持爪50dを備えている。扇型ギヤ50aは、裏面に突出する規制ピン50pを備えている。この規制ピン50pが、ベース21に形成された規制溝21aに差し込まれることにより、扇型ギヤ50aは所定角度だけ回動可能である。
扇型ギヤ50aと第1挟持爪50cは一体に形成されている。また、第2挟持爪50dは、ベース21に対し、扇型ギヤ50aに従動して回動可能に支持され、その回動可能な角度は第1挟持爪50cよりも大きく設定されている。第1挟持爪50cは湾曲した形状を有し、第2挟持爪50dは第1挟持爪50cと向かい合う側面が円弧状に形成されている。また、第1挟持爪50c及び第2挟持爪50dは、内側に向かって湾曲する向きで回動軸50eに支持され、それらの内側には凹部50fが設けられている。凹部50fにストライカ40が差し込まれると、第1挟持爪50c及び第2挟持爪50dの先端によってストライカ40が挟持される。
また、ベース21のうち図6中上側には、扇型ギヤ50aの歯50bと噛合可能な第1ラック51がスライド可能に支持されている。第1ラック51には、扇型ギヤ50aの歯50bと噛合する第1噛合部51aと、この第1噛合部51aに対して間隔を空けて設けられた第2噛合部51bとが形成されている。第2噛合部51bは、ベース21に回動可能に支持されたギヤ53に噛合している。ギヤ53は、平歯車であって、大径部53aと、大径部53aの下方に配置された小径部53bとを有している。第2噛合部51bに噛合する歯は、小径部53bに形成されている。
また、ギヤ53は、第1ラック51との噛合位置とは別の位置で、第2ラック52に噛合している。第2ラック52は、第1ラック51が設けられた壁部25と平行な壁部25に対しスライド可能に支持されている。第2ラック52の一端には、ダンパー54のロッド54aが連結されている。ダンパー54は、ハウジング54b内にオイル等の流体を封入し、ハウジング54b内でロッド54aと一体をなすピストン(図示略)を移動させる軸ダンパーであって、流体圧によって制動力を発生させる。
また、ギヤ53の大径部53aには、連動アーム55が固定されている。連動アーム55は、細長い形状に形成され、その一端には、大径部53aに対し移動不能に固定される連結部55aが設けられている。ギヤ53が回転すると、連動アーム55の連結部55aもギヤ53に従動して回転する。また、連動アーム55の他端には、引張コイルばね56を掛止する掛止部55bが設けられている。引張コイルばね56は、両端にフックを有し、一方のフックは連動アーム55の掛止部55bに掛止され、他方のフックはベース21に形成された掛止突部21pに掛止される。
連動アーム55には常に引張コイルばね56の付勢力が付与されるため、連動アーム55は、掛止突部21p側に向かって引っ張られている状態となる。連動アーム55の連結部55aが、掛止突部21pとギヤ53の中心軸53cとを通る直線Xよりも図6中上方にある場合には、ギヤ53には、引張コイルばね56により連動アーム55を介して時計回り方向に回転させる力が作用する。連結部55aが直線Xよりも図6中下方にある場合には、ギヤ53には、引張コイルばね56により、連動アーム55を介して反時計回り方向に回転させる力が作用する。
次に、クローザーユニット20の動作について説明する。クローザーユニット20は、各挟持爪50c、50dで構成される凹部50fにストライカ40のピン45の回動軌跡が重なり、且つ第2挟持爪50dと重ならないように配置される。尚、動作の説明する図面は、カバー20aを取り外した状態を示している。
図7に示すように、ドアDが開いた位置からドア枠Fを閉塞する閉位置まで移動する閉動動作では、ストライカ40のピン45は、所定の位置で、クローザーユニット20の凹部50fに差し込まれる。ドアDに押圧力が加えられることにより、ピン45がさらに回動すると、第1挟持爪50cがピン45によって押され、扇型ギヤ50aは図7中反時計回り方向に回転する。第2挟持爪50dは、扇型ギヤ50aに従動して同方向に回転する。
キャッチャー50が反時計回り方向に回転すると、第1ラック51の第1噛合部51aと扇型ギヤ50aとの噛合により、第1ラック51は図7中左側にスライドする。第1ラック51の移動により、第2噛合部51bと噛合するギヤ53は、引張コイルばね56の付勢力に抗して、反時計回り方向に回転する。このギヤ53と噛合する第2ラック52は、図7中右側にスライドする。この際、ダンパー54によって、第2ラック52に対し制動力が付与されるので、閉動しようとするドアDに制動力がかかる。
ギヤ53が反時計回り方向に回転すると、連動アーム55の連結部55aもギヤ53に合わせて回転し、連動アーム55はキャッチャー50側に動く。そして、連動アーム55の連結部55aが直線Xを乗り越えると、引張コイルばね56によって、ギヤ53の反時計回り方向の回転が付勢される。そしてこのギヤ53の回転力は、第1ラック51を介して、キャッチャー50に伝達される。キャッチャー50は、伝達された回転力に補助されて反時計回り方向へ回転する。その結果、ドアDが閉位置に至る手前の位置で、ピン45が補助終了位置まで付勢されるので、ドアDは、ダンパー54によって制動力が付与されつつ、閉位置に誘導される。
図8に示すように、キャッチャー50の規制ピン50pが規制溝21aの終端に係止されるまで回動すると、ピン45は、第1挟持爪50c及び第2挟持爪50dに挟持される。図9に示すように、このとき、ドアDの回動端D1と反対側の当接部D4が第1レール11に当接するとともに、ドアDの縁部が、ドア枠Fの縦枠及び下枠に設けられた戸当てに当接して、ドアDは閉位置に配置される。
一方、閉位置にあるドアDを開動すると、ピン45は、第1挟持爪50c及び第2挟持爪50dから引き抜かれる方向に移動する。図8に示すように、回動終端位置にあるピン45が開口25Aに向かって円弧状の軌跡を描きながら移動すると、第2挟持爪50dが押圧されることによってキャッチャー50が時計回り方向に回転する。
キャッチャー50が時計回り方向に回転すると、扇型ギヤ50aと第1噛合部51aとの噛合により、第1ラック51が図8中右側へスライドする。この第1ラック51のスライドにより、ギヤ53が引張コイルばね56の付勢力に抗して時計回りに回転し、ギヤ53と噛合する第2ラック52が図8中左側へスライドする。ギヤ53に従動して、連動アーム55はキャッチャー50側へ移動し、連動アーム55の連結部55aが直線Xを超えると、ギヤ53の時計回り方向の回転が、引張コイルばね56の付勢力によって補助され、第1ラック51はさらに図8中左側へスライドする。その結果、キャッチャー50はストライカ40のピン45を解放可能な位置まで時計回り方向に回転される。
(移動補助装置の施工時における作用)
次に、施工時における移動補助装置の作用について、施工方法の一例を挙げて説明する。図1に示すように、クローザーユニット20を往復動可能に取り付けた第1レール11をドア枠Fに固定すると、ネジSを締結しない状態で、クローザーユニット20を第1レール11に沿って任意の位置に移動させる。また、図4に示すように、ストライカ40を往復動可能に取り付けた第2レール31をドアDに固定すると、ネジSを締結しない状態で、ストライカ40を第2レール31に沿って任意に移動させる。
次に、施工時における移動補助装置の作用について、施工方法の一例を挙げて説明する。図1に示すように、クローザーユニット20を往復動可能に取り付けた第1レール11をドア枠Fに固定すると、ネジSを締結しない状態で、クローザーユニット20を第1レール11に沿って任意の位置に移動させる。また、図4に示すように、ストライカ40を往復動可能に取り付けた第2レール31をドアDに固定すると、ネジSを締結しない状態で、ストライカ40を第2レール31に沿って任意に移動させる。
このときクローザーユニット20及びストライカ40の溝部26,48には、各レール11,31の突片13,33が係合される。このため、クローザーユニット20及びストライカ40が、各レール11,31から脱落することが抑制される。従って、クローザーユニット20及びストライカ40をネジS等によって仮止めしなくても、位置調整作業を行うことができる。
クローザーユニット20とストライカ40との間に相対的な位置ずれがある場合には、クローザーユニット20及びストライカ40の少なくとも一方を、レール11,31に沿って移動させるだけで調整することができる。
また、所望の補助力を得るために、クローザーユニット20及びストライカ40を各レール11,31に沿って移動させることにより、両者の位置調整を行うことができる。即ち、同じ重さのドアにクローザーユニット20及びストライカ40を取り付けた場合、それらの位置がドアDの回動端D1側から離れるほど、ドアDに対し制動力を付与しつつ閉位置に誘導する補助力が高められる。
また、所望の補助力を得るためには、クローザーユニット20及びストライカ40の位置をドアDの重さによって変更することが好ましい。図10(a)に示すように、ドアDが比較的軽量である場合、クローザーユニット20及びストライカ40をドアDの回動端D1側に設けても、十分な補助力が得られる。一方、ドアDが重い場合、軽量なドアDと同様にクローザーユニット20及びストライカ40を取り付けると、引張コイルばね56の付勢力、又はダンパー54の制動力がドアDの重さに対して小さく、十分な補助力が得られない。図10(b)に示すように、この場合には、クローザーユニット20及びストライカ40を、ドアDが軽量の場合に比べ回動端D1から離間した位置に設けることで補助力を高めることができる。実際には、ドアDの重さだけでなく、ヒンジ機構等の要因もあるため、施工時には、ドアDを開閉しながら補助力の大きさを確かめ、各レール11,31に対するクローザーユニット20及びストライカ40の位置を微調整していく。この場合にも、クローザーユニット20及びストライカ40を、各レール11,31に沿って移動させればよいので、作業の手間が軽減される。そして、位置調整が終了すると、クローザーユニット20及びストライカ40をネジSで固定する。
第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1実施形態では、移動補助装置は、ドア枠Fに固定された第1レール11と、第1レール11と平行にドアDに固定された第2レール31とを備える。また、第1レール11には、クローザーユニット20が往復動可能に支持され、第2レール31には、ストライカ40が往復動可能に支持される。従って、施工時にクローザーユニット20及びストライカ40の相対位置の調整を行う場合には、クローザーユニット20及びストライカ40を各レール11,31に固定する前に、それらの少なくとも一方を各レール11,31に沿って移動させればよい。また、所望の補助力を得るために、クローザーユニット20及びストライカ40の位置調整をする場合にも、それらの両方を各レール11,31に沿って移動させればよい。即ち、各レール11,31の長さが、クローザーユニット20及びストライカ40の位置調整幅となるため、従来に比べ少なくとも水平方向の位置調整幅を拡大することができる。従って、クローザーユニット20及びストライカ40の相対位置の調整、ドア枠F及びドアDに対する、クローザーユニット20及びストライカ40の位置調整が容易となる。このため、施工時の作業性を高めることができる。
(1)第1実施形態では、移動補助装置は、ドア枠Fに固定された第1レール11と、第1レール11と平行にドアDに固定された第2レール31とを備える。また、第1レール11には、クローザーユニット20が往復動可能に支持され、第2レール31には、ストライカ40が往復動可能に支持される。従って、施工時にクローザーユニット20及びストライカ40の相対位置の調整を行う場合には、クローザーユニット20及びストライカ40を各レール11,31に固定する前に、それらの少なくとも一方を各レール11,31に沿って移動させればよい。また、所望の補助力を得るために、クローザーユニット20及びストライカ40の位置調整をする場合にも、それらの両方を各レール11,31に沿って移動させればよい。即ち、各レール11,31の長さが、クローザーユニット20及びストライカ40の位置調整幅となるため、従来に比べ少なくとも水平方向の位置調整幅を拡大することができる。従って、クローザーユニット20及びストライカ40の相対位置の調整、ドア枠F及びドアDに対する、クローザーユニット20及びストライカ40の位置調整が容易となる。このため、施工時の作業性を高めることができる。
(2)第1実施形態では、ストライカ40は、摺動部47とベース41との間に溝部48を備え、第2レール31は、溝部48に係合可能な突片33を備える。また、第2レール31の突片33は、第2レール31の長手方向に沿って設けられている。このため、ストライカ40が第2レール31に沿って往復動するとき、溝部48と突片33とを係合させながらアーム42が移動するため、第2レール31から脱落することを抑制できる。従って、ストライカ40を任意の位置でネジ等を使用して仮止めせず、ストライカ40を第2レール31に沿って移動させることのみによって、ストライカ40の位置調整を行うことができる。
(3)第1実施形態では、クローザーユニット20は、摺動部24及びベース21との間に溝部26を備え、第1レール11は、溝部26に係合可能な突片13を備える。また、第1レール11の突片13は、第1レール11の長手方向に沿って設けられている。このため、クローザーユニット20が第1レール11に沿って往復動するとき、溝部26及び突片13を係合させながら移動するため、クローザーユニット20が第1レール11から脱落することを抑制できる。従って、従来のようにクローザーユニット20を任意の位置でネジS等を使用して仮止めせず、クローザーユニット20を移動させることのみによって位置調整を行うことができる。
(4)第1実施形態では、第1レール11は、ドア枠Fの上枠に水平に固定され、第2レール31は、ドアDの上部に水平に固定される。このため、クローザーユニット20及びストライカ40のドア枠F及びドアDの水平方向の位置調整が容易となる。従って、クローザーユニット20及びストライカ40を、各レール11,31に沿って水平方向に沿った所望の位置に配置できるので、ドアDの重さ等によってドア枠F及びドアDに対する位置を変更し、所望の補助力を得ることができる。
(5)第1実施形態では、ドア枠Fに設けられる第1レール11は、閉位置にあるドアDが当接する戸当てを構成する。このため、通常ドア枠Fに固定される戸当てを省略できるので、例えばドア枠Fの幅が小さくても移動補助装置を取り付けることができる。
(6)第1実施形態では、第1レール11及び第2レール31には、ネジSを締結する長孔14,34が各レール11,31の長手方向に沿って形成される。また、該長孔14,34は、各レール11,31にクローザーユニット20及びストライカ40が装着された際に、クローザーユニット20及びストライカ40に設けられたネジ孔24b,47bに重複する。このため、クローザーユニット20及びストライカ40がとり得る位置を、長孔14,34に沿って連続的に変更することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を説明する。尚、第2実施形態は、第1実施形態のストライカの一部を変更したのみの構成であるため、同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
次に、本発明を具体化した第2実施形態を説明する。尚、第2実施形態は、第1実施形態のストライカの一部を変更したのみの構成であるため、同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図11に示すように、ストライカ40は、第2レール31に収容された摺動部47と第2レール31との間に、圧縮コイルばね61,62を備えている。一方の圧縮コイルばね61は、摺動部47の上方に設けられている。圧縮コイルばね61と第2レール31の内側面との間には摺動板63が介在している。摺動板63には、突部63aが設けられ、突部63aは、第2レール31の内周面の対応する位置に設けられた溝部に摺動可能に収容されている。
下方の圧縮コイルばね62は、その上端を摺動部47、下端を第2レール31の底部に設けられた摺動板64に固定されている。摺動板64には、突部64aが設けられ、突部64aは、第2レール31の内周面の対応する位置に設けられた溝部に摺動可能に収容されている。
一方、クローザーユニット20のベース21には、ピン45を誘導するガイド溝72が形成されている。ガイド溝72は、キャッチャー50にピン45を誘導するための溝である。ガイド溝72にストライカ40のピン45が挿入されると、上記捕捉機構22によりピン45が捕捉される。また、ガイド溝72の入口72aは、鉛直方向に拡開している。
ドアDに形成された切り欠き部D3の深さの誤差等により、ストライカ40のピン45とクローザーユニット20との間に鉛直方向の位置ずれが生じる場合がある。例えば、ストライカ40のピン45が、クローザーユニット20の第1挟持爪50c及び第2挟持爪50dにより捕捉可能な位置よりも鉛直方向上方にあり、且つ入口72aと鉛直方向において同じ位置にある場合、ピン45が、入口72aの傾斜面を摺動し、ストライカ40全体が圧縮コイルばね61の付勢力により押し下げられる。その結果、ピン45がガイド溝72内に誘導され、キャッチャー50に捕捉される。
一方、ストライカ40のピン45が、第1挟持爪50c及び第2挟持爪50dにより捕捉可能な位置よりも鉛直方向下方に位置する場合も、ピン45が入口72aの傾斜面を摺動し、ストライカ40全体が圧縮コイルばね62の付勢力により押し上げられる。その結果、ピン45がガイド溝72内に誘導され、キャッチャー50に捕捉される。
従って、第2実施形態によれば、第1実施形態に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(7)第2実施形態によれば、ストライカ40は、第2レール31内に支持される摺動部47を備え、該摺動部47は、圧縮コイルばね61,62によって第2レール31の短手方向に移動可能である。このため、クローザーユニット20とストライカ40との間に、各レール11,31の短手方向における位置ずれがあった場合に、ストライカ40が同方向に移動することで、その位置ずれを吸収することができる。
(7)第2実施形態によれば、ストライカ40は、第2レール31内に支持される摺動部47を備え、該摺動部47は、圧縮コイルばね61,62によって第2レール31の短手方向に移動可能である。このため、クローザーユニット20とストライカ40との間に、各レール11,31の短手方向における位置ずれがあった場合に、ストライカ40が同方向に移動することで、その位置ずれを吸収することができる。
(8)第2実施形態によれば、クローザーユニット20は、ストライカ40を受け入れて誘導するガイド溝72を備え、該ガイド溝72のうち、ストライカ40を受け入れる入口72aは第1レール11の長手方向とは異なる方向である鉛直方向に拡開している。このため、ストライカ40をガイド溝72内に受け入れやすくなる。また、入口72aの拡開方向は、第1レール11の長手方向とは異なる。このため、クローザーユニット20とストライカ40との間に、鉛直方向の位置ずれがあった場合に、その位置ずれを吸収することができる。
尚、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・第2実施形態では、ガイド溝72の入口72aの傾斜面は、鉛直方向に拡開しているが、上側又は下側のみに設けられてもよい。
・第2実施形態では、ガイド溝72の入口72aの傾斜面は、鉛直方向に拡開しているが、上側又は下側のみに設けられてもよい。
・第2実施形態では、ストライカ40側に圧縮コイルばね61,62を設けたが、クローザーユニット20側に圧縮コイルばねを設け、第1レール11の短手方向に移動可能してもよい。
・上記各実施形態では、第1レール11にクローザーユニット20、第2レール31にストライカ40を設けたが、第1レール11にストライカ40を装着し、第2レール31にクローザーユニット20を装着するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、第1レール11を戸当たりとして機能させたが、戸当たりを別途設けるようにしてもよい。このようにすると、第1レール11の固定位置や材料の自由度が高められる。
・上記各実施形態では、第1レール11を、戸当たりとして機能させたが、木製の戸当りの中に第1レール11を収容してもよい。
・上記各実施形態では、ドアDには、その幅方向に沿って延びる第2レール31を固定したが、第2レール31を鉛直方向に沿って移動させてもよい。例えば、第2レール31の両端に、各第3レールを連結し、第2レール31が鉛直方向に沿って移動するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、ドアDには、その幅方向に沿って延びる第2レール31を固定したが、第2レール31を鉛直方向に沿って移動させてもよい。例えば、第2レール31の両端に、各第3レールを連結し、第2レール31が鉛直方向に沿って移動するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、各レール11,31は、長孔14,34を備える構成としたが、等間隔で形成された孔部をその長手方向に沿って複数形成し、これらの孔部とネジ孔とを重複させてもよい。
・上記各実施形態では、互いに係合する凹凸構造からなる係合部を、各レール11,31の突片13,33と、クローザーユニット20の溝部26及びストライカ40の溝部48とから構成したが、これ以外の構成でもよい。例えば、各レール11,31に形成された凹溝と、クローザーユニット20及びストライカ40に設けられた突条とを係合させてもよい。
・上記各実施形態では、レール11,31をドアD及びドア枠Fに対し水平に固定したが、移動補助装置が、ドアDの鉛直面に設けられる場合には、各レール11,31をドアD及びドア枠Fの鉛直面に沿って固定してもよい。
・ストライカ及び捕捉部の構成は、上述した構成のクローザーユニット20及びストライカ40に限定されない。要は、ストライカ、及びストライカを捕捉可能な捕捉部が、各レールに対し往復動可能に設けられていればよい。
・上記各実施形態では、移動補助装置は、ドア以外の可動体に固定されてもよい。例えば、開き戸式の窓の他、引き戸式の扉、障子、襖等に固定されてもよい。図12に示すように、戸枠F10にスライド可能に設けられた引き戸SLには、第1レール11を固定し、引き戸SLに第2レール31を固定してもよい。そして、引き戸SLに設けられた第1レール11に対し、クローザーユニット20を往復動可能に設け、戸枠F10に設けられた第2レール31にストライカ40を往復動可能に設けてもよい。
11…移動補助装置を構成するガイド部材としての第1レール、13,33…係合部としての突片、14,34…長孔、20…移動補助装置及び捕捉部を構成するクローザーユニット、24b,47b…締結孔としてのネジ孔、25,48…係合部としての溝部、31…移動補助装置を構成するガイド部材としての第2レール、40…移動補助装置を構成するストライカ、61,62…付勢手段としてのコイルばね、72…ガイド溝、72a…入口、D…可動体としてのドア、F…枠体としてのドア枠、F2…戸当て、F10…枠体としての戸枠、SL…可動体としての引き戸。
Claims (8)
- 可動体と、該可動体を開位置と閉位置との間で移動可能に支持する枠体とに設けられる移動補助装置であって、
前記枠体に固定されたガイド部材と、
前記枠体に固定されたガイド部材と平行に前記可動体に固定されたガイド部材と、
前記各ガイド部材の一方に往復動可能に支持されたストライカと、
前記各ガイド部材の他方に往復動可能に支持され、前記ストライカを捕捉して前記可動体の移動を補助する捕捉部とを備えた移動補助装置。 - 前記枠体に設けられた前記ガイド部材は、前記枠体の上枠に水平に固定され、前記可動体に設けられた前記ガイド部材は、前記可動体の上部に水平に固定される請求項1に記載の移動補助装置。
- 前記ストライカ及該ストライカを支持する前記ガイド部材は、互いに係合する凹凸構造からなる係合部をそれぞれ備え、
前記ガイド部材に設けられた前記係合部は、該ガイド部材の長手方向に沿って設けられている請求項1又は2に記載の移動補助装置。 - 前記捕捉部及び該捕捉部を支持する前記ガイド部材は、互いに係合する凹凸構造からなる係合部をそれぞれ備え、
前記ガイド部材に設けられた係合部は、該ガイド部材の長手方向に沿って設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動補助装置。 - 前記可動体は開き戸であって、
前記枠体に設けられる前記ガイド部材は、閉位置にある前記開き戸が当接する戸当てを構成する請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動補助装置。 - 前記ガイド部材には、締結部材を締結する長孔が長手方向に沿って形成され、該長孔は、前記ガイド部材に前記ストライカ又は前記捕捉部が装着された際に、前記ストライカ又は前記捕捉部に設けられた締結孔に重複する請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動補助装置。
- 前記ストライカは、前記ガイド部材内に設けられた付勢手段により、前記ガイド部材の短手方向に移動可能である請求項1〜6のいずれか1項に記載の移動補助装置。
- 前記捕捉部は、前記ストライカを受け入れて誘導するガイド溝を備え、該ガイド溝のうち、前記ストライカを受け入れる入口は前記ガイド部材の長手方向とは異なる方向に拡開している請求項1〜7のいずれか1項に記載の移動補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012243435A JP2014091967A (ja) | 2012-11-05 | 2012-11-05 | 移動補助装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017190638A (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | スガツネ工業株式会社 | 引込み装置取付け用テンプレート、扉用装置及び扉用装置の製造方法 |
-
2012
- 2012-11-05 JP JP2012243435A patent/JP2014091967A/ja active Pending
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