JP2014091383A - 自転車用ケーブル - Google Patents

自転車用ケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP2014091383A
JP2014091383A JP2012242234A JP2012242234A JP2014091383A JP 2014091383 A JP2014091383 A JP 2014091383A JP 2012242234 A JP2012242234 A JP 2012242234A JP 2012242234 A JP2012242234 A JP 2012242234A JP 2014091383 A JP2014091383 A JP 2014091383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
bicycle
coating
fins
hollow member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012242234A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoko Sugii
陽子 杉井
Yoshihisa Kobayashi
敬久 小林
Takashi Sakamoto
喬 坂本
Satoru Sasaki
知 佐々木
Yuichi Morishita
裕一 森下
Nobuaki Kochi
伸明 光地
Naoya Kato
直也 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
SWCC Corp
Original Assignee
Shimano Inc
SWCC Showa Cable Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc, SWCC Showa Cable Systems Co Ltd filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2012242234A priority Critical patent/JP2014091383A/ja
Priority to TW102219169U priority patent/TWM476096U/zh
Priority to CN201320650572.5U priority patent/CN203706686U/zh
Priority to DE202013104823U priority patent/DE202013104823U1/de
Publication of JP2014091383A publication Critical patent/JP2014091383A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/40Insulated conductors or cables characterised by their form with arrangements for facilitating mounting or securing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J11/00Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps
    • B62J11/10Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps for mechanical cables, hoses, pipes or electric wires, e.g. cable guides
    • B62J11/13Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps for mechanical cables, hoses, pipes or electric wires, e.g. cable guides specially adapted for mechanical cables
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J11/00Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps
    • B62J11/10Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps for mechanical cables, hoses, pipes or electric wires, e.g. cable guides
    • B62J11/19Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps for mechanical cables, hoses, pipes or electric wires, e.g. cable guides specially adapted for electric wires
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K19/00Cycle frames
    • B62K19/30Frame parts shaped to receive other cycle parts or accessories
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/17Protection against damage caused by external factors, e.g. sheaths or armouring
    • H01B7/18Protection against damage caused by wear, mechanical force or pressure; Sheaths; Armouring
    • H01B7/184Sheaths comprising grooves, ribs or other projections

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Flexible Shafts (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Abstract

【課題】自転車の中空部材内に配置されるケーブルにおいて、ケーブルが中空部材の内面に接触することによる異音の発生を抑制する。
【解決手段】自転車の中空部材内に挿通される自転車用ケーブルにおいて、ケーブル外被26上に、発泡樹脂からなる被覆2を有し、被覆2の外表面には周方向に間隔をおいて2個以上10個以下、例えば4個のフィン3が一体に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自転車用ケーブルに関する。
従来、機械式の自転車用ブレーキ装置やハンドル装置は、ハンドルに取り付けられたブレーキ操作装置や変速操作装置とプッシュ−プル式のコントロールケーブルを介して動作可能に接続されている。
さらには、自転車の変速動作をコンピュータにより制御する電動変速システムが実用化されている。このシステムでは、変速の指示をハンドルの操作部から後輪の変速装置に電気信号で伝えるとともに、変速装置に電流を送り操作するためのケーブルが使用される。このように、自転車には、近年、電気信号または電流を伝達するための種々のケーブルが使用されている。
従来、これらのケーブルは、自転車のフレームやハンドルバー等の中空部材の外側に沿って取り付けられることが一般的であったが、最近は、外観やケーブルの保護などを目的として、それらの内部に挿通させることが増えてきている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この場合、ケーブルは中空部材内に固定されずに配設されるため、自転車走行時の振動に伴い、ケーブルが中空部材の内面に接触して不快な異音(打撃音など)を発生するという問題があった。このため、中空部材内に配置しても異音の発生しない自転車用ケーブルが要望されている。
特開2005−53363号公報
本発明はこのような従来技術の課題を解決するためになされたもので、フレームやハンドル等の自転車の中空部材内に配置されるケーブルにおいて、自転車の振動に伴いケーブルが中空部材の内面に接触することによる異音の発生を抑制することができる自転車用ケーブルを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様である自転車用ケーブルは、自転車の中空部材内に挿通される自転車用ケーブルであって、ケーブル外被上に、発泡樹脂からなる被覆を有し、前記被覆の外表面には周方向に間隔をおいて2個以上10個以下のフィンが一体に設けられているものである。
本発明の第2の態様は、第1の態様である自転車用ケーブルにおいて、前記中空部材は、自転車のフレームおよび/またはハンドルバーである。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様である自転車用ケーブルにおいて、前記発泡樹脂からなる被覆の外表面に、4個以上8個以下のフィンが設けられているものである。
本発明の第4の態様は、第1の態様乃至第3の態様のいずれかの態様である自転車用ケーブルにおいて、前記発泡樹脂からなる被覆の外表面に前記フィンが周方向に等配されて設けられているものである。
本発明の第5の態様は、第1の態様乃至第4の態様のいずれかの態様である自転車用ケーブルにおいて、前記各フィンは同じ方向に湾曲しているものである。
本発明の第6の態様は、第1の態様乃至第5の態様のいずれかの態様である自転車用ケーブルにおいて、前記各フィンの幅が0.3mm以上2.0mm以下であって、基部より先端部まで略同じ幅に形成されているものである。
本発明の第7の態様は、第1の態様乃至第6の態様のいずれかの態様である自転車用ケーブルにおいて、ケーブル外径が、前記ケーブル外被外径の1.5倍以上4.0倍以下であるものである。
本発明の第8の態様は、第1の態様乃至第7の態様のいずれかの態様である自転車用ケーブルにおいて、前記ケーブル外被の表面にタルクが塗布され、このタルク塗布層上に前記発泡樹脂からなる被覆が設けられているものである。
本発明によれば、フレームやハンドル等の自転車の中空部材内に配置されるケーブルにおいて、自転車の振動に伴いケーブルが中空部材の内面に接触することによる異音の発生を抑制することができる自転車用ケーブルが提供される。
本発明の自転車用ケーブルの一実施形態を示す横断面図である。 本発明の自転車用ケーブルの一実施形態の変型例を示す横断面図である。 本発明の一実施形態の自転車用ケーブルを配線した自転車の一例を示す概略側面図である。 本発明の実施例で得られた自転車用ケーブルの評価方法を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、説明は図面に基づいて行うが、図面は単に図解のために提供されるものであって、本発明は図面により何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る自転車用ケーブルを示す横断面図であり、図2は、その変形例を示す横断面図である。また、図3は、本発明の一実施形態の自転車用ケーブルの配線例を示す図である。
本実施形態の自転車用ケーブル10は、自転車のフレームやハンドルなどの中空部材に挿通されて配線されるケーブルであり、図1に示すように、ケーブル本体1と、ケーブル本体1の外周に設けられた発泡樹脂層2とから構成されている。
本実施形態において、発泡樹脂層2は発泡ポリウレタンからなり、外表面には、複数のフィン3が一体に設けられている。発泡樹脂層2は、例えば、発泡剤を含有するポリウレタン樹脂をケーブル本体1の外周に押出被覆するとともに発泡させることによって形成することができる。発泡ポリウレタンの発泡率は、20%以上80%以下の範囲が好ましい。発泡率が20%未満であると、発泡ポリウレタンが硬くなって、中空部材の内面にケーブル10がぶつかった際に十分に弾性変形せず、その衝撃を緩和することができない結果、自転車の振動に伴う異音の発生を十分に防止できないおそれがある。また、発泡率が80%を超えると、押出被覆の際、フィン3が安定して成形できなくなる。発泡率は、30%以上60%以下であることがより好ましい。
本実施形態では、発泡樹脂層2の外周に設けられるフィン3の数は2個以上10個以下であり、図1に示す自転車用ケーブル10では、フィン3は4個、図2に示す自転車用ケーブル20では、フィン3は8個設けられている。フィン3の数が2個未満であるか、逆に、10個を超えた場合には、中空部材の内面にケーブル10がぶつかった際の衝撃を十分に緩和することができず、自転車の振動に伴う異音の発生を防止できないおそれがある。フィン3の数は、4個以上8個以下が好ましく、なかでも4個が特に好ましい。
自転車の振動に伴う異音の発生を防止する観点からは、フィン3は、発泡樹脂層2の外表面に周方向に等配、すなわち略等しい間隔をおいて設けられていることが好ましく、また、同じ方向にやや湾曲した形状に設けられていることが好ましい。
さらに、その高さおよび厚み(B)についても、主として自転車の振動に伴う異音の発生を防止する観点から、高さは、ケーブル外径(A)がケーブル本体外径(D)の1.5倍以上4.0倍以下となる範囲が好ましく、2.3倍以上3.4倍以下となる範囲がより好ましい。また厚み(B)は、0.3mm以上2.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上0.9mm以下であることがより好ましい。さらに、この場合、厚み(B)はフィン3の基部から先端部まで略同じ厚みであることが好ましく、フィン3の部分を除く発泡樹脂層2の層厚は、0.1mm以上0.5mm未満であることが好ましい。
次に、ケーブル本体1について説明する。本実施形態において使用されるケーブル本体1は、特に限定されるものではなく、従来から知られる各種自転車用ケーブルを使用することができる。
図示した例では、ケーブル本体1は、1対の絶縁心線、すなわち複数の軟銅線からなる撚線導体21a上に第1の色、例えば赤色に着色された絶縁体22aが被覆された第1の絶縁心線23aと、複数の軟銅線からなる撚線導体21b上に第2の色、例えば黒色に着色された絶縁体22bが被覆された第2の絶縁心線23bとを撚り合わせてなる対撚コア24と、この対撚コア24上に充実に設けられたポリ塩化ビニル樹脂からなる第1の被覆(内側外被)25と、この第1の被覆25上に設けられたポリウレタン樹脂からなる第2の被覆(外側外被)26とを備えている。
撚線導体21a,21bを構成する軟銅線の直径は、例えば0.06mm以上0.10mm以下であり、また、撚線導体21a,21bの外径は、例えば0.4mm以上0.6mm以下の範囲である。軟銅線は、すずや銀などのめっきが施されていてもよい。図示した例では、撚線導体21a,21bは、例えば、30本の直径0.08mmの錫めっき軟銅線を10.2mm以下のピッチで右撚りに集合撚りして構成され、その外径は、0.51mmである。
撚線導体21a,21b上に被覆された絶縁体22a,22bは、いずれも高密度ポリエチレン、好ましくはJIS K 7112による密度が0.950g/cm以上0.960g/cm以下の高密度ポリエチレンからなる。一方の絶縁体22aを構成する高密度ポリエチレンには、例えば赤色に着色するための着色剤が配合されており、他方の絶縁体22bを構成する高密度ポリエチレンには、例えば黒色に着色するための着色剤が配合されている。これらの高密度ポリエチレンは架橋されており、その度合いは、ゲル分率で通常30%以上80%以下の範囲である。このゲル分率は、JIS C 3005に規定の架橋度試験方法に基づき測定される。なお、高密度ポリエチレンには、上述した着色剤の他、酸化防止剤、熱老化防止剤、充填剤、加工助剤などの添加剤が配合されていてもよい。
絶縁体22a,22bの厚さは、例えば0.10mm以上0.20mm以下である。図示した例では、電子線照射により架橋された高密度ポリエチレンからなる絶縁体22a,22bが、例えば0.17mmの厚さに形成されている。そして、これらの第1の絶縁心線23aと第2の絶縁心線23bは、例えば20mmピッチで右撚りに撚り合わされて対撚コア24が形成されている。
第1の被覆25は、着色剤を含有するポリ塩化ビニル樹脂で構成されている。ポリ塩化ビニル樹脂には、着色剤のほか、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱老化防止剤、充填剤、加工助剤、滑剤などの添加剤が配合されていてもよい。ポリ塩化ビニル樹脂のベース樹脂として好適な市販品としては、例えば、JIS K 6723による耐寒性が−35℃、JIS K 6723による引張強さが22.6MPa、同伸びが340%、同100%モジュラスが11.2MPaのポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。
第1の被覆25の厚さは、例えば0.10mm以上0.20mm以下である。図示した例では、第1の被覆25は、厚さが0.125mmになるように形成されている。なお、この第1の被覆25の厚さ(t)は、第1の被覆25の最小厚さをいい、次式で求めることができる。
t=[D−(d+d)]/2
上記式中、Dは第1の被覆25の外径、dおよびdはそれぞれ第1の絶縁心線23aと第2の絶縁心線23bの外径である。
第2の被覆26は、着色剤を含有するポリウレタン樹脂で構成されている。ポリウレタン樹脂には、着色剤のほか、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱老化防止剤、充填剤、加工助剤、滑剤などの添加剤が配合されていてもよい。ポリウレタン樹脂のベース樹脂として好適な市販品としては、例えば、JIS K 7311による引張強さが31MPa、同伸びが440%、同100%モジュラスが4.0MPaのポリウレタン樹脂などが挙げられる。
第2の被覆26の厚さは、例えば0.30mm以上0.50mm以下である。図示した例では、第2の被覆26は、0.35mmの厚さに形成されている。
このように構成される自転車用ケーブル10、20においては、ケーブル本体1の外周に、外表面に周方向に間隔をおいて2個以上10個以下のフィン3が一体に設けられた発泡樹脂層2が設けられており、これらの自転車用ケーブル10、20が自転車のフレームやハンドルバーなどの中空部材に挿通されて配線された際、発泡樹脂層2、特にフィン3部分が緩衝材(衝撃吸収材)として作用するため、従来のようなケーブルが中空部材の内面に接触して打撃音などの異音を発するのを抑制することができる。
図3は、本実施形態の一例の自転車用ケーブル10が配線された自転車を示している。図3に示すように、この自転車は、フレーム体31aとフロントフォーク31bとを有するフレーム31、ハンドルバーを有するハンドル部32、第1および第2の変速機33,34、第1および第2の変速機33,34を操作するための操作部35、前輪36および後輪37、サドル38などを備えている。
フレーム31のフレーム体31aは、V字型のメインフレーム41と、このメインフレーム41の屈曲部から、後輪37の第1の変速機33近傍にまで延びるアーム42を備えている。メインフレーム41とアーム42は、アルミニウム合金などの金属からなる円筒状のパイプで形成されており、メインフレーム41とアーム42とは、メインフレーム41の屈曲部で中空部が連通した構造となっている。
本実施形態の自転車用ケーブル10は、第1の変速機33と操作部35、第2の変速機34とメインフレーム41の外周に装着されたバッテリー装置43とを接続するケーブルとして、上記メインフレーム41およびアーム42内に挿通されている。メインフレーム41およびアーム42には、自転車用ケーブル10を外部から挿入したり、外部に引き出したりするためのケーブル挿通孔44が開口しており、各自転車用ケーブル10は、これらのケーブル挿通孔44から外部に引き出され、各装置、すなわち、第1の変速機33、第2の変速機34、操作部35、バッテリー装置43に接続されている。図3中、45は自転車用ケーブル10を接続するための接続装置、また、46はコネクタを示している。なお、自転車用ケーブル10のケーブル挿通孔44から外部に引き出される部分は発泡樹脂層が除去されている。
このような自転車においては、メインフレーム41およびアーム42内に挿通させるケーブルとして、本実施形態の自転車用ケーブル10、すなわち、ケーブル本体の外周に、外表面に周方向に間隔をおいて2個以上10個以下のフィンが一体に設けられた発泡樹脂層を備えたケーブルが使用されているので、フィン部分が緩衝材となり、従来のような自転車走行時の振動に伴って、ケーブルがメインフレーム41やアーム42の内面に接触して異音を発するのを抑制することができる。これにより、ライダーは快適に自転車を走行させることができる。
以上、本発明の一実施形態の自転車用ケーブルについて説明したが、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。
例えば、上記実施形態では、ケーブル本体1は、電動変速システムに用いられる電気ケーブルであったが、本発明はこれに限定されない。ケーブル本体1は、機械式の自転車用ブレーキ装置や変速装置に用いられるプッシュ−プル式のコントロールケーブルであってもよい。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
直径0.08mmの錫めっき軟銅線30本を約10mmピッチで右撚りして、外径約0.50mmの撚線導体を得た。
このようにして得られた撚線導体を2条用意し、その一方に、赤色マスターバッチを配合したJIS K 7112による密度が0.951g/cmの高密度ポリエチレンを押出被覆した後、電子線を照射して、厚さ0.17mm、ゲル分率40%の赤色絶縁体を形成し、第1の絶縁心線とした。また、他方に、黒色マスターバッチを配合した同高密度ポリエチレンを押出被覆した後、電子線を照射して、厚さ0.17mm、ゲル分率40%の絶縁体を形成し、第2の絶縁心線とした。なお、各マスターバッチと高密度ポリエチレンとの質量混合比は、いずれも1:30とした。
次いで、これらの第1の絶縁心線および第2の絶縁心線を約20mmピッチで右撚りに撚り合わせて対撚コアを形成しつつ、その上に、充実に、ポリ塩化ビニル樹脂を外径が1.95mmとなるように押出被覆し、さらに、その上に、ポリウレタン樹脂を押出被覆して、外径2.65mmの自転車用ケーブル本体を製造した。
次いで、上記自転車用ケーブル本体の外周に、発泡剤を配合したポリウレタン樹脂を押出被覆するとともに、発泡率約30%で発泡させて、図1に示すような、外周に4個のフィン(厚み約0.85mm)を有する発泡ポリウレタンからなる被覆を設け、外径約8.0mmの自転車用ケーブルを製造した。なお、発泡剤とポリウレタン樹脂との質量混合比は、1:25とした。
また、上記自転車用ケーブル本体の外周に発泡ポリウレタンを被覆する前に適量のタルクを塗布することにより、自転車用ケーブル本体から発泡ポリウレタンを除去する場合における作業性の向上を図ることができる。
(実施例2〜6、比較例1)
発泡ポリウレタンからなる被覆に設けるフィンの数やその大きさを表1に示すように変えた以外は実施例1と同様にして、自転車用ケーブルを製造した。
上記各実施例で得られた自転車用ケーブルから切り出した長さ60cmの試料ケーブルについて、発泡ポリウレタン被覆のケーブル本体からの除去性、および自転車のフレームに配線した際の異音防止性を評価した。
被覆除去性は、試料ケーブル両端の発泡ポリウレタン被覆を各15cmずつ剥ぎ取り、評価した。
また、異音防止性は、図4に示すように、自転車のフレームを模した内径25mm、40cm間隔で2つの開口(直径6cm)51aを設けたアルミニウム合金製の円筒状の金属管51に、両端の発泡ポリウレタン被覆を各15cmずつ剥ぎ取った後の上記試料ケーブル52を、その両端を開口51aから引き出して挿通させ、金属管51に振動を加えて発生する異音の程度をA(異音全く発生せず)からE(発泡ポリウレタン被覆を設ける前の自転車用ケーブル本体(従来構造の自転車用ケーブル)で発生した異音の程度)の5段階で評価した。
これらの評価結果を、表1に併せ示す。なお、表1中、比較例2は、発泡ポリウレタン被覆を設ける前の自転車用ケーブル本体(従来構造の自転車用ケーブル)の例である。
Figure 2014091383
表1から明らかなように、実施例に係る自転車用ケーブルは、被覆除去性および異音防止性のいずれについても良好な結果が得られ、発泡ポリウレタン被覆に4個のフィンを設けたもの(実施例1)では、より良好な結果が得られた。
本発明の自転車用ケーブルは、フレーム、ハンドルバーなどの自転車の中空部材内部に配設した際の異音の発生が抑制されることから、そのような自転車の中空部材内部に配設するケーブルとして好適である。
1…ケーブル本体、2…発泡樹脂層、3…フィン、10、20…自転車用ケーブル、31…フレーム、32…ハンドル部、41…メインフレーム、42…アーム、44…ケーブル挿通孔。

Claims (8)

  1. 自転車の中空部材内に挿通される自転車用ケーブルであって、
    ケーブル外被上に、発泡樹脂からなる被覆を有し、前記被覆の外表面には周方向に間隔をおいて2個以上10個以下のフィンが一体に設けられていることを特徴とする自転車用ケーブル。
  2. 前記中空部材は、自転車のフレームおよび/またはハンドルバーであることを特徴とする請求項1記載の自転車用ケーブル。
  3. 前記発泡樹脂からなる被覆の外表面に、4個以上8個以下のフィンが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の自転車用ケーブル。
  4. 前記発泡樹脂からなる被覆の外表面に前記フィンが周方向に等配されて設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の自転車用ケーブル。
  5. 前記各フィンは同じ方向に湾曲していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の自転車用ケーブル。
  6. 前記各フィンの厚みは0.3mm以上2.0mm以下であって、基部より先端部まで略同じ幅に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の自転車用ケーブル。
  7. ケーブル外径が、前記ケーブル外被外径の1.5倍以上4.0倍以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の自転車用ケーブル。
  8. 前記ケーブル外被の表面にタルクが塗布され、このタルク塗布層上に前記発泡樹脂からなる被覆が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の自転車用ケーブル。
JP2012242234A 2012-11-01 2012-11-01 自転車用ケーブル Pending JP2014091383A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012242234A JP2014091383A (ja) 2012-11-01 2012-11-01 自転車用ケーブル
TW102219169U TWM476096U (en) 2012-11-01 2013-10-15 Cable for bicycle
CN201320650572.5U CN203706686U (zh) 2012-11-01 2013-10-22 自行车用缆线
DE202013104823U DE202013104823U1 (de) 2012-11-01 2013-10-29 Fahrradkabel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012242234A JP2014091383A (ja) 2012-11-01 2012-11-01 自転車用ケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014091383A true JP2014091383A (ja) 2014-05-19

Family

ID=49754540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012242234A Pending JP2014091383A (ja) 2012-11-01 2012-11-01 自転車用ケーブル

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2014091383A (ja)
CN (1) CN203706686U (ja)
DE (1) DE202013104823U1 (ja)
TW (1) TWM476096U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105261417A (zh) * 2015-11-10 2016-01-20 山东泉兴银桥光电缆科技发展有限公司 一种高强度光电缆
JP2017022898A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
JP2017055540A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
US9954308B2 (en) 2013-11-19 2018-04-24 Yazaki Corporation Terminal-attached electric wire

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20132200A1 (it) * 2013-12-23 2015-06-24 Campagnolo Srl Struttura di supporto per un dispositivo di bordo di bicicletta
ITMI20132203A1 (it) * 2013-12-23 2015-06-24 Campagnolo Srl Struttura di supporto per un dispositivo di bordo di bicicletta
JP6371743B2 (ja) 2015-09-09 2018-08-08 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
CN105529066A (zh) * 2016-02-18 2016-04-27 常熟泓淋电线电缆有限公司 高弹性双支异形音响连接线

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231939A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Aisin Seiki Co Ltd スライドドアの給電装置
JP2007011019A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル
US20100051758A1 (en) * 2008-08-29 2010-03-04 Shimano Inc. Bicycle wire holding arrangement

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005053363A (ja) 2003-08-05 2005-03-03 Shimano Inc 自転車用中空構造部品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231939A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Aisin Seiki Co Ltd スライドドアの給電装置
JP2007011019A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル
US20100051758A1 (en) * 2008-08-29 2010-03-04 Shimano Inc. Bicycle wire holding arrangement

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9954308B2 (en) 2013-11-19 2018-04-24 Yazaki Corporation Terminal-attached electric wire
JP2017022898A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
US9821733B2 (en) 2015-07-13 2017-11-21 Yazaki Corporation Wire harness
JP2017055540A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
US10322685B2 (en) 2015-09-09 2019-06-18 Yazaki Corporation Wire harness
CN105261417A (zh) * 2015-11-10 2016-01-20 山东泉兴银桥光电缆科技发展有限公司 一种高强度光电缆
CN105261417B (zh) * 2015-11-10 2016-09-07 山东泉兴银桥光电缆科技发展有限公司 一种高强度光电缆

Also Published As

Publication number Publication date
TWM476096U (en) 2014-04-11
DE202013104823U1 (de) 2013-11-11
CN203706686U (zh) 2014-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014091383A (ja) 自転車用ケーブル
US20140116190A1 (en) Bicycle cable and manufacture thereof
JP4933344B2 (ja) シールドツイストペアケーブル
JP6075490B1 (ja) 通信用シールド電線
JP6760392B2 (ja) 通信用シールドケーブル
JP6896500B2 (ja) 複合ケーブル
WO2012153756A1 (ja) ケーブル及びその製造方法
JP2015022894A (ja) ワイヤハーネス
JP5416484B2 (ja) 車載用アンテナ同軸ケーブル
JP2015196881A (ja) アルミニウム合金素線、アルミニウム合金撚線および自動車用電線
CN103370750A (zh) 屏蔽电缆
JP2007305479A (ja) 電気ケーブル
JP6572661B2 (ja) ジャンパ線
JP7265324B2 (ja) 絶縁電線、ケーブル
JP7407627B2 (ja) 複合ケーブル
JP6662004B2 (ja) 送電ケーブルの製造方法
JP2017188427A (ja) 通信用シールド電線
JP2017134925A (ja) 信号用ケーブル
CN205354704U (zh) 一种聚氨酯蓄电池电缆
JP5608993B2 (ja) 自動車用電線導体および自動車用電線
JP2020161263A (ja) ワイヤーハーネス用撚り線
JP6572662B2 (ja) ジャンパ線
US20240120132A1 (en) Thick electric wire
JP2005197036A (ja) シールドケーブル
JP2019160668A (ja) 撚り線導体、及び電線

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160624

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161122