JP2014090866A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】背凭れに形成された左右方向の枢軸回りに回動可能であるヘッドレスト装置を備える椅子において、支持部材にヘッドレスト本体の回動機能を持たせることにより、ヘッドレスト支柱が原因で発生するヘッドレスト本体のねじれ等を防止できるヘッドレスト装置を備える椅子を提供する。
【解決手段】背凭れ10に対して左右方向の枢軸回りに回動可能であるヘッドレスト装置40を備える椅子1において、ヘッドレスト装置40は、背凭れ10とヘッドレスト本体41との結合に用いられ、背凭れ10に固定する固定部42と固定部42の上部に左右方向の枢軸部を提供する回動軸部112とを備えた支持部材49と、少なくともヘッドレスト本体41の内部空間内に延びる所定の幅を有するプレート状をなしており、回動軸部112に対してヘッドレスト本体41と供に枢軸部で回動する延設部材46と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、背凭れに対して左右方向の枢軸回りに回動可能であるヘッドレスト装置を備える椅子に関する。
背凭れにヘッドレスト装置を備える椅子として、例えば、下記特許文献1〜4に開示されるものが公知である。これら特許文献に開示される椅子では、ヘッドレスト装置が、椅子の背凭れに固定的に支持された支持部材と、支持部材に対して上下位置を調整可能とされたヘッドレスト本体とを備えており、着座している利用者が自己の最適な位置にヘッドレスト本体を移動調整できるようになっているため、利用者の種々の作業形態に合わせてヘッドレストを最適な状態に調節でき、非常に利便性が高いものである。
そして、特許文献2に示される椅子にあっては、ヘッドレスト本体を上下に移動できるものであるが、特許文献1、3、4に示される椅子にあっては、ヘッドレスト装置が左右方向の枢軸を有しており、更に着座者の姿勢に応じてヘッドレスト本体を前後に回動調整できるようになっている。
特許第4202691号公報 特許第4278793号公報 欧州特許1186257号公報 特開2003−079474号公報
例えば、特許文献1に開示される高機能な椅子にあっては、ヘッドレスト本体の上下移動に加え、着座者の姿勢に応じてヘッドレスト本体を前後に回動調整できるものである。そして構造として、ヘッドレスト本体が支持部材として支持筒を有しており、この支持筒に対して上下移動可能な昇降杆により支持された枕体が昇降可能になっており、枕体は昇降杆にヒンジ結合されている。しかしながら、ヘッドレスト本体の支持部材としての支持筒の左右幅が、ヘッドレスト本体の左右幅よりも狭く形成されているため、持筒回りにねじれ力が生じ易い。そして、利用時において着座者の頭の動きでヘッドレスト本体にねじれ等が発生してしまい、利用者に対して不快感を与える原因になっている。
また、特許文献2にあっては、支持部材としての支持杆がロット状であるため、支持杆回りにねじれが生じ易く、ヘッドレスト本体にねじれ等が発生すると、ねじれ力が支持杆を曲げる力として作用して、支持杆に劣化が生じ易くなる虞がある。
そして、特許文献3にあっては、支持部材としてのヘッドレスト支柱がヘッドレストの左右に離間されている一方で、左右のヘッドレスト支柱が連結部材で接続されている。これにより、ヘッドレスト支柱のねじれ力への耐久性が高められているが、ヘッドレストを曲げながらヘッドレスト支柱に取り付ける構造となってしまっており、ヘッドレストの取付作業がしづらくなっている虞がある。
さらに、特許文献4にあっては、支持部材としてのヘッドレスト支柱がフレーム状をなしており、ヘッドレストを左右後方から支持する構造である。これにより、ヘッドレスト支柱のねじれ力への耐久性が高められている一方で、フレームが意匠上必ずヘッドレストの後方に現れてしまい、椅子のデザイン面での制約が大きくなるといった問題がある。
このように、支持部材の強度が不足する場合、利用時において着座者の頭の動きでヘッドレスト本体にねじれ等が発生してしまい、利用者に対して不快感を与える原因になっている。また、ヘッドレスト支柱の強度を高めると、支柱が太くなり美観を損なうばかりか、ヘッドレスト装置自体の取り扱いが煩雑となり、実用的ではないと言った問題がある。
本願発明は、このような問題点に着目してなされたもので、背凭れに形成された左右方向の枢軸回りに回動可能であるヘッドレスト装置を備える椅子において、支持部材にヘッドレスト本体の回動機能を持たせることにより、ヘッドレスト支柱が原因で発生するヘッドレスト本体のねじれ等を防止できるヘッドレスト装置を備える椅子を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の椅子は、
背凭れに対して左右方向の枢軸回りに回動可能であるヘッドレスト装置を備える椅子において、
前記ヘッドレスト装置は、前記背凭れとヘッドレスト本体との結合に用いられ、前記背凭れに固定する固定部と該固定部の上部に左右方向の枢軸部を提供する回動軸部とを備えた支持部材と、少なくとも前記ヘッドレスト本体の内部空間内に延びる所定の幅を有するプレート状をなしており、前記回動軸部に対してヘッドレスト本体と供に枢軸部で回動する延設部材と、を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、支持部材における背凭れに固定される固定部の上部に設けられた回動軸部の周りで、延設部材がヘッドレスト本体と供に回動する構造のため、固定部と回動軸部とが互いに近接して設けられることになる。なおかつ、延設部材によりヘッドレスト本体が内部から所定の幅をもって支持されることになり、ヘッドレスト支柱が原因で発生するヘッドレスト本体のねじれ等を防止できるようになる。更に、プレート状をなす延設部材をヘッドレスト本体の内部空間内に収容できるので、外観体裁が好ましい。
本発明の椅子は、
前記延設部材は、少なくとも該延設部材の左右両端に形成された枢着部が前記支持部材の前記回動軸部と枢着されているとともに、支持部材との左右方向の位置決め手段を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、左右方向に所定の幅を有するプレート状の延設部材の左右両端が支持部材の回動軸部と枢着されるため、左右方向のねじり力に対して強度が確保され、ヘッドレスト本体のねじれ等を確実に防止できるようになる。なおかつ、延設部材が、支持部材との左右方向の位置決め手段を備えていることにより、延設部材の支持部材への取り付け作業を容易にすることができる。
本発明の椅子は、
前記延設部材には、前記位置決め手段として前記枢着部の内寄りに前後方向に凹部が複数形成され、また前記支持部材の回動軸部には、前記延設部材の凹部にガイドされる複数の凸部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、位置決め手段により延設部材の支持部材への取り付け作業を容易にすることができることに加えて、ヘッドレスト本体が前後方向に回動調整される際に、位置決め手段を利用して、延設部材と回動軸部とが互いに凹凸嵌合した状態で前後方向に相対回動されることになるので、左右方向のねじり力に対して強度が確保され、ヘッドレスト本体のねじれ等を確実に防止できるようになる。
本発明の椅子は、
前記延設部材の左右両端に形成された枢着部により挟まれてなる空間内には、前記延設部材と前記支持部材の回動を規制するストッパ機構が設けられ、前記空間がカバー部材により遮蔽されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ストッパ機構がカバー部材により遮蔽されているため、ストッパ機構で手指を挟む危険性を軽減できる。また、カバー部材により回動部分を効果的に隠ぺいできデザイン性が向上できる。
本発明の椅子は、
前記延設部材が、少なくとも前記ヘッドレスト本体の内部空間内に延びる所定の幅を有するプレート状の部材であり、前記ヘッドレスト本体がプレート状の前記延設部材に対して上下方向に移動可能になっていることを特徴としている。
この特徴によれば、前記ヘッドレスト本体を上方向に移動させた場合でも、所定の幅を有するプレート状の延設部材がヘッドレスト本体と椅子の背凭れの上端部との間に介在することになり、その間の隙間が常時塞がれることになる。したがって、ヘッドレスト本体と椅子の背凭れの上端部との間に隙間が形成されないため、見栄えの良いヘッドレスト装置を備える椅子となるばかりか、所定の幅を有するプレート状の延設部材でヘッドレスト本体を支持することで、ヘッドレスト本体に発生するねじれ等を防止できることになる。
本発明の椅子は、
前記ヘッドレスト本体が、着座者の頭部を弾性的に支持する枕部と、該枕部を支持する主板と、前記主板に設けられた左右一対のガイド部材と、を備え、前記左右一対のガイド部材がプレート状の前記延設部材により上下方向にガイドされ移動可能になっていることを特徴としている。
この特徴によれば、枕部を支持する主板に対して左右一対のガイド部材が固定され、この左右一対のガイド部材が延設部材により上下方向に正確、かつ確実に支持されながら相対移動されるため、ヘッドレスト本体に発生するねじれ等をより確実に防止できることになる。
本発明の椅子は、
前記プレート状の延設部材の上下方向の長さは、少なくとも前記主板の上下長よりも短く形成され、前記ヘッドレスト本体の上部位置に前記プレート状の延設部材の存在しない変形許容空間を配置できるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、着座者の頭部を支持するヘッドレスト本体の上部位置に、プレート状の延設部材を位置させない変形許容空間を確保できることとなり、この空間を利用して、着座者の頭部を適切に保護できることになる。また、この空間が確保されることにより、着座者が自己の最適な位置にヘッドレスト本体を回動させようとして力をかけた際に、着座者の頭部にヘッドレスト本体の硬さを感じさせることがなく、快適にヘッドレスト装置を使用できるようにすることができる。
実施例における椅子を示す正面図である。 椅子を示す側面図である。 (a)は、ヘッドレスト装置を示す正面図であり、(b)は、同じく背面図である。 ヘッドレスト装置の構成部材を示す正面側斜視図である。 (a)は、クッション部材を示す正面側斜視図であり、(b)は、主板を示す正面側斜視図であり、(c)は、背面カバーを示す正面側斜視図である。 (a)は、延設部材および掛止具を示す正面側斜視図であり、(b)は、ガイド部材を示す正面側斜視図である。 (a)は、内嵌部材を示す正面側斜視図であり、(b)は、支持部材を示す正面側斜視図であり、(c)は、正面カバーを示す正面側斜視図である。 (a)は、図3におけるA−A端面図であり、(b)は、同じくB−B端面図であり、(c)は、同じくC−C端面図である。 (a)は、図3におけるD−D端面図であり、(b)は、同じくE−E端面図であり、(c)は、同じくF−F端面図である。 (a)は、摩擦力付与部材および被摩擦力付与部材を示す斜視図であり、(b)は、摩擦力付与部材と延設部材との嵌合の態様を示す側断面図である。 図3におけるG−G端面図である。 (a)は、ヘッドレスト本体の回動および上下移動の態様を示す側端面図であり、(b)は、延設部材に対する内嵌部材の上下移動の態様を示す正面側斜視図である。 ヘッドレスト装置の内部構造を示す一部断面の正面側斜視図である。 ヘッドレスト装置の背凭れフレームへの取付態様を示す背面側斜視図である。
本発明に係る椅子を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る椅子につき、図1から図14を参照して説明する。先ず、図1の符号1は、本発明の適用された椅子である。椅子1は、先端部にキャスタ2を備えた5本の脚杆3が放射状に配置された脚体4と、脚体4の中央に立設された伸縮自在な脚柱5と、脚柱5の上端に固着された支基6と、支基6の上方に配置された座7と、前後方向に回動可能に支基6の左右両側に枢着された2本の背凭れ支持杆9、9と、背凭れ支持杆9、9の後上部に支持された背凭れ10と、背凭れ10の背面上部に取り付けられたヘッドレスト装置40とを備えている。
図1および図2に示すように、支基6は、前後方向に長い箱状をなし、後端部が脚柱5に固着されている。支基6の内部には、座7の上面を前方に向けて常時付勢する圧縮コイルバネ(図示略)と、この圧縮コイルバネの付勢力を調節する調節手段(図示略)とが収容されている。
また、座7は、上面および側周面がクッション材16で覆われた合成樹脂製の座板(図示略)が、上面視で略方形の枠状をなす座フレーム15に取り付けられてなる。そして、座フレーム15の前部および後部には、上面視で角環状をなす支持環17の前部および後部がそれぞれ固着されている。この支持環17は、正面視で左右両側部が外上向きに傾斜されるとともに、側面視で前後両側部が外下向きに傾斜されており、支持環17の左右両側部は、図2に示すように、背凭れ支持杆9の前側に設けられた座支持部30に回動可能に連結されている。また、支持環17の前部は、支基6に設けられた圧縮コイルバネにより前方に向けて付勢されている。
これにより、着座者によって背凭れ10が後方に傾斜されると、背凭れ支持杆9が後下方に傾斜されて、座7の後部が後下方へ移動される。この座7の後部の移動に伴って、支持環17が圧縮コイルバネの付勢力に抗して後下方に摺動される一方で、座7の前部が後下方に移動されることになる。そして、圧縮コイルバネの付勢力より、背凭れ10では前方への復帰回動力が生じ、座7では前上方への復帰力が生じて、着座者にとっての座り心地が向上する。
なお、背凭れ10と支基6とをガススプリング(図示略)を介して連結して、ガススプリングで背凭れ10を常時前向きに付勢するようにしてもよい。これにより、ガススプリングによる背凭れ10の復帰回動力や座7の復帰力が生じて、更に座り心地を向上させることができる。
次いで、背凭れ支持杆9は、図2に示すように、前後方向に延設され後方側が上方に湾曲されている。そして、背凭れ支持杆9の前端部は、左右方向に延びる回動軸8を介して支基6の側方に取り付けられている。これにより、背凭れ支持杆9は、回動軸8を中心軸として上下方向に回動可能になっている。
また、背凭れ支持杆9は、回動軸8よりも若干後方に、背凭れ支持杆9の側方から上方に向けて突出された略三角形状の座支持部30を有している。この座支持部30には、支持環17の左右両側部が、左右方向に延びる回動軸31を介して取り付けられている。そして、背凭れ支持杆9の後端部には、後述する背凭れフレーム18の下部の係合凹部(図示略)に係合可能な凸状の係合凸部(図示略)と、上下方向に貫通する貫通孔が(図示略)形成されている。
なお、背凭れ支持杆9は、座支持部30よりも後方の外側面に、略方形をなし内方に窪むオプション支持部32を有している。このオプション支持部32には、椅子1のオプションとしての肘掛やメモ台等を支持するオプション支持杆(いずれも図示略)を取り付けることができる。
背凭れ10は、図1に示すように、略方形の硬質合成樹脂製の枠状体からなる背凭れフレーム18に、メッシュ材からなる張材19が張設されてなる。この枠状体は、正面視で下側が漸次若干狭幅となる開口面12を有しており、略方形に加工されたメッシュ材が、上下左右に緊張された状態で開口面12の正面側から張設されている。なお、張材19を、メッシュ材以外の材質、例えば、織布、帆布等としてもよい。また、張材19に替えて、板状体により背面側が支持されたクッション材等を背凭れフレーム18の中央に配置するようにしてもよい。
また、背凭れフレーム18は、上下方向に延設された左右一対の横側フレーム20、20と、横側フレーム20、20の上端部同士を連結するように左右方向に延設された上側フレーム21と、横側フレーム20、20の下端部同士を連結するように左右方向に延設された下側フレーム22とからなる(図2参照)。
そして、下側フレーム22は、上面視で左右方向の中央が最も後方に突出されるように緩やかに湾曲された形状をなしている。この下側フレーム22の下部の左右側には、背凭れ支持杆9の係合凸部(図示略)に係合される凹状の係合凹部(図示略)と、下側フレーム22の内方に向けて延設された貫通孔(図示略)とが、係合凸部および貫通孔に対応する所定位置に設けられている。この係合凸部と係合凹部との凹凸係合と、貫通孔に挿入される締結具(図示略)とにより、背凭れフレーム18と背凭れ支持杆9とが強固に固定されるようになっている。
また、上側フレーム21は、上面視で左右方向の中央が最も後下方に突出されるように緩やかに湾曲された形状をなしている。この上側フレーム21の背面側の中央部には、図14に示すように、左右方向に延設された略台形状をなし前方側に向けて窪む凹状の嵌合凹部13が形成されている。この嵌合凹部13は、後述するヘッドレスト装置40の凸状の嵌合凸部95を内側に嵌合可能になっている。さらに、嵌合凹部13には、上側フレーム21の内方に貫通される挿通孔25が左右に2つずつ形成されている。これらの嵌合凹部13と挿通孔25とを用いて、図1および図2に示すように、本発明に係るヘッドレスト装置40が上側フレーム21に固定されている。
次に、本発明に係るヘッドレスト装置40について図3から図14に基づいて説明する。以下、図8については、紙面左方を椅子1の正面側として、図9については、紙面上方を椅子1の正面側として説明する。なお、図9は、下方端面図である。
図3に示すように、ヘッドレスト装置40は、着座者の頭部を後方から支持するヘッドレスト本体41と、ヘッドレスト本体41を支持し背凭れ10に取り付けられる取付部42と、取付部42にヘッドレスト本体41を回動可能に支持する回動軸部112とからなる。
そして、図4に示すように、ヘッドレスト本体41は、着座者の頭部を保護するクッション部材43と、クッション部材43を後方から支持する主板44と、主板44の背面を覆う背面カバー部材45と、主板44を取付部42に支持する延設部材46と、主板44に固定されるとともに延設部材46を昇降自在に保持するガイド部材47と、主板44の下面を覆う内嵌部材48とからなる。
一方で、取付部42は、ヘッドレスト本体41の延設部材46を前後方向に回動可能に支持するとともに背凭れ10に取り付けられる支持部材49に設けられている。また、回動軸部112は、支持部材49の上側に設けられており、支持部材49に対して延設部材46を相対回動可能にするとともに所定角度に固定可能にする摩擦力付与部材50および被摩擦力付与部材51と、摩擦力付与部材50および被摩擦力付与部材51を介して支持部材49と延設部材46とを連結する連結ボルト82とを備えている。
次いで、ヘッドレスト本体41に関する部材について図5ないし図7に基づいて説明する。ヘッドレスト本体41のクッション部材43は、図3に示すように、正面視で下方に向かって漸次若干幅広となる略方形をなしている。また、図8に示すように、クッション部材43は、側断面視で上下方向の中央が最も前方に突出されるように緩やかに湾曲されるとともに、この湾曲よりも大きな曲率で上端部が後方に屈曲された形状をなしている。さらに、図9に示すように、クッション部材43は、上断面視で左右方向の中央が最も後方に窪むように緩やかに湾曲されるとともに、この湾曲よりも大きな曲率で左右両端部が後方に屈曲された形状をなしている。そして、クッション部材43が、本発明の枕部を構成する。
また、クッション部材43は、全体がクロスで覆われた弾性材であるクッション材からなっており、後述する主板44を上方および側方から覆うようになっている。そして、クッション部材43の上部には、他の部位に比べて厚くクッション材が配置されている。これにより、枕部は、着座者の頭部を弾性的に支持できるようになる。
これらにより、着座者の頭部がヘッドレスト本体41に前方や前上方から当接した際に、クッション部材43により当接の衝撃が吸収され、頭部が支持および保護されるようになっている。
次いで、主板44は、図5に示すように、クッション部材43とほぼ同様の外形をなしており、正面視で下方に向かって漸次若干幅広となる略方形をなす薄い板状体からなる。また、図8および図9に示すように、主板44は、側面視で上下方向の中央が最も前方に突出されるように緩やかに湾曲された形状をなしつつ、上面視で左右方向の中央が最も後方に窪むように緩やかに湾曲された形状をなしている。さらに、主板44は、クッション部材43に覆われるように、クッション部材43よりも上下幅および左右幅が若干狭く形成されている。
そして、主板44の正面側の下部には、前方に突出され左右方向に延設された厚い板状の前向部53が設けられている。また、この前向部53には、上下方向に貫通し左右方向に延設されたスリット状の貫通口部54が形成されている。さらに、前向部53の下面の左右両側には、ネジ孔55、55が設けられている。
また、主板44の外周縁には、左右方向および左右方向の主板44全体としての湾曲の曲率よりも大きな曲率で前方に屈曲された屈曲部56が形成されている。さらに、主板44の薄い板状部分には、前方に突出された線状の突条57が、左右方向や上下方向、斜め方向にそれぞれ複数本形成されている。これらにより、主板44は、前後方向や左右方向、上下方向からの応力に対する強度が高められ、着座者の頭部がヘッドレスト本体41に当接した際の衝撃に耐えつつ、前方のクッション部材43を支持することができる。
また、主板44の所定の突条58は、図8(b)および図9(b)に示すように、突条58の正面が延設部材46の背面に当接するように、中央付近から下方にかけての部分が上方部分に比べて前後方向の幅が広く形成されている。これらの突条58を用いて、主板44が延設部材46を後方から支持するようになっている。これにより、主板44と延設部材46との接触面積が低減されるので、後述するように着座者等によりヘッドレスト本体41の高さ調整がなされる際に、主板44と延設部材46との摺動抵抗が低減されて、着座者が高さ調整を容易に行えるようになっている。
さらに、主板44の四隅には、ガイド部材47を主板44に固定するためのネジ孔59が設けられている。また、主板44の背面は、主板44とほぼ同形状に形成された背面カバー部材45よって覆われるようになっている。
次いで、延設部材46は、図6(a)に示すように、前後方向に湾曲された板状体の下部に左右方向を向く筒状体が連続して形成された形状を有している。また、延設部材46の板状体部分は、図8および図9(b)に示すように、側断面視で主板44の正面に沿うように前方に湾曲するとともに、上断面視で主板44の正面に沿うように後方に湾曲する形状をなしている。この延設部材46の左右方向の長さは、ヘッドレスト本体41をねじれ等が生じることなく支持するのに十分となる所定の幅に形成されている。
また、図6(a)に示すように、延設部材46の板状体の上部の中央には、左右方向に幅広で下方に向けて大きく切り欠かれた大切欠部60が形成されている。この大切欠部60が設けられていることで、延設部材46の中央部の上下方向長さは、主板44の上下方向長さよりも短く形成されている。これにより、この延設部材46を備えたヘッドレスト装置40は、ヘッドレスト本体41の上部中央位置に延設部材46の存在しない空間Vが確保されることになる(図13参照)。
この空間Vでは、延設部材46の前方に配置されるクッション部材43が延設部材46により後方から支持されることがない。そして、空間Vは、着座者の頭部等がヘッドレスト本体41に当接した際には、クッション部材43が変形するための変形許容空間として機能することになる。空間Vに、弾性材としてのクッション部材43が配置されることにより、着座者の頭部が適切に保護される。また、図12(a)に示すように、ヘッドレスト本体41が引き上げられると、延設部材46の上方に空間Sが生じて、変形許容空間は更に広がり、着座者の頭部が当接した際の衝撃が良好に吸収される。
そして、板状体の正面側の中央部には、左右方向に幅広な凹状の幅広溝部61が上下方向に延設されている。この幅広溝部61の中央には、前後方向に連通するとともに、上下方向に延びる所定長の穴であるスリット孔62が形成されている。このスリット孔62には、後述する案内ピン63を挿通可能になっている。なお、本実施例のスリット孔62に替えて、幅広溝部61の中央に、上下方向に延びる所定長の溝を形成し、当該溝に沿って案内ピンを移動可能に嵌合してもよい。
また、このスリット孔62の上下方向長さは、スリット孔62と案内ピン63との係合を伴いながら、ヘッドレスト本体41と取付部42とが相対移動される際に、つまり、着座者等によりヘッドレスト装置40の高さ調整がなされる際に、着座者等が快適な高さにヘッドレスト装置40を調整できるように所定長さに形成されている。
また、幅広溝部61の左右両側には、幅広溝部61よりも左右方向の幅が狭く、上下方向に延設された幅狭溝部64が左右方向に並んで複数本形成されている。そして、板状体の背面側には、正面側と同様の幅狭溝部65が、板状体の前後方向の厚みが左右方向でほぼ均等になるように、正面側の幅狭溝部64同士の間に複数本形成されている(図9(b)参照)。板状体の前後方向の厚みを左右方向でほぼ均一にすることで、ヘッドレスト装置40に、着座者等の頭部が当接した際の衝撃が板状体の一部に集中することが防止される。
さらに、大切欠部60の左右両側の板状体の正面側には、後方に向けて窪む略方形の方形凹部66が形成されている。そして、方形凹部66の上側および下側の内周壁部分は、それぞれ後方に連通された連通口67、67になっている。この連通口67には、後述するガイド部材47の波状溝部68に掛合される掛止具69の裾部70が挿入される(図8(c)参照)。
掛止具69は、図6(a)に示すように、上下方向に延設された帯状体からなる。そして、掛止具69の上下方向の中央部分には、側断面視で前方に突出する略U状をなし、後述するようにガイド部材47の波状溝部68に掛合される掛合部71が形成されている(図8(c)参照)。また、掛合部71の上下側にはそれぞれ上下方向に延びる裾部70が設けられている。この裾部70は、延設部材46の連通口67、67に挿入可能になっている。さらに、この掛止具69は、鉄等の金属板からなり、前後方向に可撓性を有している。なお、掛止具69は、前後方向に可撓性を有している限り、例えば合成樹脂製等であっても構わない。
一方で、板状体の下部に設けられた筒状体は、左右方向の中央部分の外径が両側の外径に比べて漸次大となるように形成されている。そして、この筒状体の左右両側には、上方に向けて板状体まで切り欠かれた本発明の位置決め手段としての切欠部72、72が設けられている。この切欠部72、72には、後述する支持部材49の取付筒状部73が内嵌される。そして、延設部材46が支持部材49に取り付けられる際には、切欠部72、72に、支持部材49の位置決め手段である取付筒状部73、73が嵌め込まれるように、延設部材46を支持部材49に上方からアプローチさせることで、延設部材46と支持部材49との左右方向の位置決めが容易になされることになる。
そして、切欠部72、72の内方における筒状体の下方面には、上方に向けて窪むとともに比較的幅広に形成された幅広凹部74が、筒状体の周方向にそれぞれ延設されている。この幅広凹部74には、後述する支持部材49の突出面部75が、周方向に摺動可能に嵌め込まれるようになっている。
さらに、延設部材46の筒状体の左右方向の中央部分には、背面側の内周面が露出されるように正面側が開放された開放部76が形成されている。そして、残された筒状体の背面側の壁面の下端には、筒状体の周方向かつ後方に向けて凹状に切り欠かれた本発明の位置決め手段としての切欠凹部77が、左右方向に所定距離離間されて複数個(本実施例では11個)設けられている。この切欠凹部77は、後述する支持部材49の幅狭突起部78が当接されるようになっている。延設部材46を支持部材49に取り付けられる際には、所定の切欠凹部77を、支持部材49の位置決め手段である所定の幅狭突起部78に当接させるように、延設部材46を支持部材49に上方からアプローチことで、延設部材46における支持部材49との左右方向の位置決めが容易になされることになる。
なお、切欠凹部77および幅狭突起部78の幅や個数、離間距離等は、ヘッドレスト装置40のヘッドレスト本体41に着座者の頭部が当接した際に加わる荷重に、切欠凹部77および幅狭突起部78が耐えうる範囲内で適宜変更されても構わない。
また、切欠部72と開放部76との間の筒状体の内部には、図9(c)に示すように、筒状体と同軸線を有する大径挿入孔79と小径挿入孔80が穿設されている。そして、小径挿入孔80の内周壁面には、図10(b)に示すように、周方向に120度離間されて、左右方向に延設された外径方向に窪む支持凹溝81が3本形成されている。
そして、この筒状体の内部には、後述する摩擦力付与部材50および連結ボルト82を挿入可能であるとともに、支持凹溝81には、摩擦力付与部材50の突条片83を嵌合可能になっている。
また、筒状体における切欠部72、72の外側、すなわち延設部材46の左右両端は、左右方向に連通し後述する連結ボルト82が挿入される挿入孔113が設けられており、回動軸部112に枢着される枢着部111となっている。
次いで、ガイド部材47は、図6(b)に示すように、左右で対をなす左片ガイド部材47Lと右片ガイド部材47Rとからなる。これら両片ガイド部材47L、47Rは、図8(c)に示すように、側断面視では、主板44に沿った緩やかな湾曲形状をなしている。また、両片ガイド部材47L、47Rの対向面には、上端側が有端状で、下端側が各ガイド部材47L、47Rの各下面に開放された無端状をなすスリット状のガイド孔84L、84Rがそれぞれ設けられており、両片ガイド部材47L、47Rは、上断面視で、開口部分が対向する内向き略コ字状をなしている。これらのガイド孔84L、84Rは、延設部材46の左右側部が挿入可能になっている(図9(a)、(b)および図13参照)。
そして、図8(c)に示すように、ガイド孔84L、84Rの正面側の内壁面には、側断面視で上下方向に波状をなす波状溝部68が形成されている。この波状溝部68の波間部分には、掛止具69の掛合部71が掛合されるようになっている。また、ガイド部材47L、47Rの外側の上下両端部分には、前後方向に連通する連通孔85、85が主板44のネジ孔59、59に対応するように設けられている。
なお、本実施例では、ガイド部材47L、47Rの正面側の外壁面は、主板44に沿って湾曲する略平面状に形成されているが、ガイド部材の正面側の外壁の厚みが上下方向で一様になるように、外壁面を内壁面と同様の波状に形成してもよい。これにより、ガイド部材を合成樹脂等で成形する工程において、ガイド部材を型枠から外し易くすることができ、ヘッドレスト装置の製造効率を向上できる。
更になお、着座者等がヘッドレスト装置40の高さを調整する際に、着座者等に適度な節度感が付与されるように、波状溝部68を略正弦波状にしているが、掛合部を掛合可能である限り、例えば、略三角波状や略方形波状としてもよい。これにより、着座者等により鋭敏な節度感を与えることができる。
次いで、内嵌部材48は、図7(a)に示すように、上下方向に連通し左右方向に延びるスリット状の下側開口部86を有する矩形筒状体からなる。この矩形筒状体の下部には、左右方向に延設され左右両端側が上内方に向けて屈曲された板状の鍔部87が設けられている。そして、矩形筒状体は、主板44の貫通口部54の内周壁よりも高さが低く形成されており、貫通口部54内に内嵌されるようになっている。また、鍔部87は、主板44の下面を覆うようになっている。
さらに、矩形筒状体の正面側および背面側の壁面の中央部には、前後方向に連通された係止孔88が、延設部材46のスリット孔62の左右位置と対応するように設けられている。また、この係止孔88には、後述する案内ピン63を係止可能になっている。
また、内嵌部材48をなす矩形筒状体の外周壁には、上下方向に延設された線状の突条90が周方向に複数本形成されている。これにより、下側開口部86の上下方向および前後方向の強度が高められるので、ヘッドレスト本体41に着座者の頭部等が当接される等の荷重が加えられた場合でも、下側開口部86が変形されることがなく、係止孔88から案内ピン63外れることが防止される。
そして、矩形筒状体の下側開口部86の左右両側には、上下方向に連通されたネジ孔89、89が設けられている。このネジ孔89、89は、内嵌部材48を主板44に固定する際に用いられる。
また、矩形筒状体の鍔部87が主板44の下面を覆うようになっていることで、内嵌部材48が主板44に取り付けられた後に、内嵌部材48と主板44とが相互にずれることが防止される。
次に、取付部42に関する部材について説明する。取付部42を備える支持部材49は、図3に示すように、正面視で下側幅が上側幅に比べて漸次小となる略台形状体からなる。この略台形状体の上面の左右両側には、図7(b)に示すように、左右方向を向く筒状をなす取付筒状部73、73が延設部材46の切欠部72、72に対応する位置に設けられている。この取付筒状部73、73は、延設部材46の筒状体と連続するような形状をなしており、左右方向の外側の外径に比べて内側の外径が漸次大となるように形成されている。そして、取付筒状部73、73は、切欠部72、72に遊嵌されるようになっている。
また、取付筒状部73、73同士の間における支持部材49の上面には、取付筒状部73の外周面に沿って連設された略円弧状の上向面を有し、上方に向けて突出された突出面部75、75が形成されている。この突出面部75、75は、延設部材46の幅広凹部74、74に嵌め込まれて、各上向面が幅広凹部74の各内面に摺接可能になっている。
また、突出面部75、75同士の間の支持部材49の上面には、前上方向きに突出され左右方向に幅狭に形成された幅狭突起部78が、延設部材46の切欠凹部77と対応するように左右方向に所定距離離間されて複数個(本実施例では11個)設けられている。
また、図9(c)に示すように、取付筒状部73の内周面は、取付筒状部73と同軸線を有する大径挿入孔92と小径挿入孔93が穿設されている。そして、小径挿入孔93の内壁面には、外径方向に窪み、左右方向に延設された取付凹溝(図示略)が形成されている。この取付筒状部73の内部には、後述する被摩擦力付与部材51および連結ボルト82を挿入可能であるとともに、取付凹溝には、後述する被摩擦力付与部材51の突出部94を内嵌可能になっている。
さらに、図7(b)に示すように、支持部材49の正面側には、左右方向に延設され略台形状をなし前方に向けて突出され凸状の嵌合凸部95が形成されている。この凸状の嵌合凸部95は、背凭れフレーム18の背面上部に設けられた凹状の嵌合凹部13に内嵌されるようになっている。また、支持部材49の略台形状体の正面側の壁面は、背凭れフレーム18の嵌合凹部13の周囲の壁面に隙間なく密接されるように、背凭れフレーム18に合わせて形成されている。また、嵌合凸部95には、背凭れ10の嵌合凹部13の挿通孔25と対応する共通位置に、前後方向に貫通する挿通孔96が設けられている。
これらの嵌合凸部95および略台形状体の正面側壁面により、本発明の固定部としての取付部42が構成され、この取付部42を用いてヘッドレスト装置40が背凭れに固定される。また、支持部材49の背面側には、背凭れ10の嵌合凹部13と同様の略台形状をなし前方に向けて窪む凹状の嵌合凹部97が設けられている(図14参照)。
次いで、カバー部材52は、図7(c)に示すように、前方に突出するように略半円弧状をなす左右方向に横長の板状体からなる。この板状体の下端部には、取付部42の幅狭突起部78と対応するように所定距離離間されて周方向前方に向けた切り欠きが複数個(本実施例では11個)形成されている。
また、図11に示すように、板状体の背面側には、側断面視で円弧の中心方向に突出され2本で対をなす係合片98、98が設けられている。これらの係合片98、98の先端部は、2本の先端部が合わさって略C字型をなすように円弧状に形成されている。この一対の係合片98、98により、カバー部材52は、後述する連結ボルト82を挟持可能になっている。
次いで、摩擦力付与部材50および被摩擦力付与部材51について図10に基づいて説明する。
被摩擦力付与部材51は、図10(a)に示すように、左右方向に延びる円筒状の円筒部99を有する円筒体からなり、この円筒体の一端側には、端部から離れるほど外径が漸次大となるテーパ面を有する円錐鍔部100が設けられている。また、円筒部99の外周面の一部には、外径方向に突出する突出部94が円錐鍔部100から連設されている。そして、この円筒体は、硬質の合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)により一体的に成形されている。
また、この被摩擦力付与部材51は、支持部材49の取付筒状部73、73に形成された取付凹溝に突出部94が嵌合されることで、支持部材49に対して相対回転不能に取り付けられる。
一方、摩擦力付与部材50は、左右方向に延びる長寸小径の円筒状の小径筒部101を有する筒体からなり、この筒体の一端側には、短寸大径の大径鍔部102が設けられている。また、小径筒部101の外周面には、図10(b)に示すように、周方向に120度離間されて外径方向に突出する3つの突状片82が大径鍔部102から連設されている。さらに、小径筒部101の内端部側には、被摩擦力付与部材51の円錐鍔部100が嵌合されるテーパ状の内周面をなすテーパ孔部(図示略)が形成されている。そして、この筒体は、摩擦力付与部材50は、被摩擦力付与部材51よりも軟質でかつ若干弾性を有する合成樹脂材(例えばポリウレタン系のエラストマ)により一体成形されている。
また、この摩擦力付与部材50は、延設部材46の筒状体の支持凹溝81に、突条片83が嵌合されることにより、延設部材46に対して相対回転不能にされている。
次に、本実施例に係るヘッドレスト装置40の組み立て手順および作用について図4、図8、図9、および図12ないし図14に基づいて説明する。
まず、図4に示すように、被摩擦力付与部材51が、支持部材49の左右両側の取付筒状部73にそれぞれ内方から挿入される。また、摩擦力付与部材50が、延設部材46の筒状体の開放部76を介して左右両側に内方から挿入される。そして、支持部材49の取付筒状部73が、延設部材46の切欠部72に嵌め合わせられる。
その後、図9(c)に示すように、連結ボルト82が、延設部材46の側方から枢着部111を介して取付筒状部73に挿入されるとともに、鍔付ナット103に螺合させる。そして、被摩擦力付与部材51の円錐鍔部100の外周面と摩擦力付与部材50のテーパ孔部の内面とが、互いに相対回転可能に摺接される(図9(c)参照)。
これにより、連結ボルト82を左右方向の枢軸部とする回動軸部112が、支持部材49における固定部の上部に構成され、延設部材46が、回動軸部112に対してヘッドレスト本体41と供に枢軸部で回動可能になる。すなわち、図12(a)に示すように、ヘッドレスト装置40のヘッドレスト本体41が連結ボルト82を枢軸部として前後方向(矢印A方向)に回動可能となる。
また、延設部材46の幅広凹部74と支持部材49の突出面部75とが互い嵌合されるとともに、切欠凹部77と幅狭突起部とが互い嵌合された状態となるので、延設部材46と回動軸部112とが互いに凹凸嵌合した状態となり、前後方向に相対回動可能になる。
また、ヘッドレスト本体41が取付部42に対して前方に所定角度傾斜されると、延設部材46の幅広凹部74の前端が、支持部材49の突出面部75の前端に当接される。その一方で、ヘッドレスト本体41が後方に所定角度傾斜されると、幅広凹部74の後端が、突出面部75の後端に当接されることになる。すなわち、ヘッドレスト本体41が取付部42に対して回動可能な範囲は、前後方向ともに所定角度までに制限される。これにより、延設部材46と支持部材49の回動を規制する第1のストッパ機構が構成される。
さらに、ヘッドレスト本体41が後方に所定角度傾斜された場合には、図8(a)および図13に示すように、延設部材46の切欠凹部77が、支持部材49の幅狭突起部78に当接されて、延設部材46が所定角度以上後方に傾斜されないように支持されることになる。これにより、ヘッドレスト本体41が着座者の頭部に強く当接されるような場合でも、延設部材46が確実に所定傾斜角度で支持される。これにより、延設部材46と支持部材49の回動を規制する第2のストッパ機構が構成される。
次いで、図4に示すように、延設部材46が、内嵌部材48の下側開口部86に下方から挿入される。そして、内嵌部材48の正面側の係止孔88に案内ピン63が挿入されるとともに、案内ピン63が延設部材46のスリット孔62を通されて、背面側の係止孔88に挿入される。そして、正面側および背面側の係止孔88、88で案内ピン63が係止される。この案内ピン63は、スリット孔62内を上下方向に移動可能となっており、延設部材46に対して内嵌部材48が左右方向に支持される。
これにより、ヘッドレスト本体41が上下方向に移動される際には、スリット孔62と案内ピン63との係合を伴いながら移動されることになり、延設部材46とヘッドレスト本体41とが左右方向に正確、かつ確実に支持される。
また、内嵌部材48は、図12(b)に示すように、延設部材46に対して上下方向(矢印B方向)に移動可能となる。そして、スリット孔62により案内ピン63の移動範囲が制限されるので、内嵌部材48の下側開口部86から延設部材46が抜け出てしまうことが防止される。
また、案内ピン63をスリット孔62に挿入することのみで、内嵌部材48に対する延設部材46左右方向の位置決めがなされるので、ヘッドレスト装置40の組み立て作業を容易にすることができる。
また、内嵌部材48の下側開口部86により、延設部材46が前後方向や左右方向に移動されることが規制されて、延設部材46が上下方向にガイドされることになるので、延設部材46を円滑に上下移動させることができる。さらに、ヘッドレスト本体41の下方端が、内嵌部材48により封止されることになり、ヘッドレスト本体41内への埃やゴミなどの侵入が確実に防止される。
次いで、図13に示すように、左右一対のガイド部材47L、47Rが、主板44にネジ止めされる。そして、掛止具69、69が、延設部材46の左右上部の連通口67、67に背面側から挿入される。その後、延設部材46が、主板44の貫通口部54に下方から挿入される。さらに、延設部材46の両側部分が、左右のガイド部材47L、47Rのガイド孔84L、84Rに挿入される。
これにより、ガイド孔84内で掛止具69の掛合部71が、ガイド部材47の波状溝部68の波間部分に掛合されるとともに、掛止具69により延設部材46が後方に付勢されガイド孔84の内壁に当接されることになり、延設部材46がガイド部材47のガイド孔84内に保持される。また、ヘッドレスト本体41が取付部42に対して引き上げられたり、押し下げられたりする際には、掛止具69が前後方向に撓むことで、掛合部71と波状溝部68との掛合が解除されるので、延設部材46がガイド部材47に対して上下方向に移動自在になる。
よって、図12に示すように、ヘッドレスト本体41は取付部42に対して上下方向(矢印B方向)に移動可能となり、着座者がヘッドレスト本体41の高さを適宜調節できるようになる。そして、ヘッドレスト本体41が取付部42に対して上方に移動された場合でも、ヘッドレスト本体41と取付部42との間には延設部材46の板状部分が存在するため、隙間が形成されることがない。したがって、栄えの良いヘッドレスト装置40を備える椅子1となるばかりか、所定の幅を有するプレート状の延設部材46でヘッドレスト本体41が支持されることで、ヘッドレスト本体41に発生するねじれ等を防止できることになる。
また、延設部材46が掛止具69により後方に付勢されていることで、延設部材46がガイド孔84内で前後方向にがたつくことがなく、着座者の頭部等がヘッドレスト本体41に強く当接されるような場合でも、延設部材46は、ガイド孔84から抜け出でることなく、ガイド部材47に保持される。
これにより、左右一対のガイド部材47がプレート状の延設部材46によって上下方向にガイドされ移動可能になる。そして、クッション部材43を支持する主板44に左右一対のガイド部材47が固定され、この左右一対のガイド部材47とプレート状の延設部材46とが上下方向に正確、かつ確実に支持されながら相対移動されるため、ヘッドレスト本体41に発生するねじれ等がより確実に防止される。
次いで、図4に示すように、内嵌部材48の矩形筒状体が、主板44の前向部53の貫通口部54に下方から挿入され、鍔部87が前向部53の下面にネジ止めされる。そして、摺動性の良好な不織布からなるシート状部材104が、延設部材46の正面側に配置される。その後、クッション部材43が、主板44等の正面側から押し当てられるともに、主板44の背面側に背面カバー部材45が押し当てられて、クッション部材43が背面カバー部材45に内嵌合される。
なお、内嵌部材48が、主板44の貫通口部54に挿入されることで、内嵌部材48の係止孔88係止された案内ピン63が前後方向にずれた場合でも、案内ピン63の端面が貫通口部54の内周壁面に当接されて係止孔88から抜けることが防止される。
そして、最後に、延設部材46の開放部76の連結ボルト82をカバー部材52の係合片98、98で挟持されるように、カバー部材52が開放部76に取り付けられて、本実施例に係るヘッドレスト装置40の組み立てが完了される。このように、カバー部材52が、開放部76に取り付けられて、ヘッドレスト本体41と取付部42の回動部分が覆われることで、第1および第2のストッパ機構が遮蔽されるため、着座者等の手指や衣服等がストッパ機構に挟まれる危険性が軽減される。
次いで、図14に示すように、支持部材49の取付部42が、椅子1の背凭れフレーム18に背面側から固定される。その際には、支持部材49の嵌合凸部95が背凭れ10の嵌合凹部13に内嵌された状態で、固定ボルト105が挿通孔25に挿入されて、背凭れフレーム18の内方のナット106に締結される。これにより、椅子1の背凭れ10とヘッドレスト本体41とが、支持部材49を用いて結合される(図1および図2参照)。
また、ヘッドレスト装置40の支持部材49の背面側の嵌合凹部97には、嵌合凹部97の内形と一致する形状に形成された薄い板状の装飾キャップ107が嵌め込まれて、凹状の溝が覆われる(図3(b)参照)。なお、本実施例のヘッドレスト装置40は、支持部材49の背面側に、背凭れフレーム18の嵌合凹部13と共通する凹状の嵌合凹部97を備えている。これにより、椅子1のオプション部材として、例えば図14に示すようなハンガー装置108に、ヘッドレスト装置40の嵌合凸部95と共通する形状の嵌合凸部109や嵌合凹部110を形成することで、ヘッドレスト装置40の背面側に更にオプション部材を装着することができ、着座者の利便性を高めることができる。
以上により、ヘッドレスト装置40は、背凭れ10とヘッドレスト本体41との結合に用いられ、背凭れ10に固定する取付部42(固定部)と、取付部42の上部に左右方向の枢軸部を提供する回動軸部112と、を備えた支持部材49と、少なくともヘッドレスト本体41の内部空間内に延びる所定の幅を有するプレート状をなしており、回動軸部112に対してヘッドレスト本体41と供に枢軸部で回動する延設部材46と、を備えていることで、支持部材49における背凭れ10に固定される取付部42の上部に設けられた回動軸部112の周りで、延設部材46がヘッドレスト本体41と供に回動する構造のため、取付部42と回動軸部112とが互いに近接して設けられることになる。なおかつ、延設部材46によりヘッドレスト本体41が内部から所定の幅をもって支持されることになり、ヘッドレスト支柱が原因で発生するヘッドレスト本体41のねじれ等を防止できるようになる。更に、プレート状をなす延設部材46をヘッドレスト本体41の内部空間内に収容できるので、外観体裁が好ましい。
また、延設部材46は、少なくとも延設部材46の左右両端に形成された枢着部111が支持部材49の回動軸部112と枢着されているとともに、支持部材49との左右方向の位置決め手段を備えていることで、左右方向に所定の幅を有するプレート状の延設部材46の左右両端が支持部材49の回動軸部112と枢着されるため、左右方向のねじり力に対して強度が確保され、ヘッドレスト本体41のねじれ等を確実に防止できるようになる。なおかつ、延設部材46が、支持部材49との左右方向の位置決め手段を備えていることにより、延設部材46の支持部材49への取り付け作業を容易にすることができる。
また、延設部材46には、位置決め手段として枢着部111の内寄りに前後方向に幅広凹部74(凹部)や切欠凹部77(凹部)が複数形成され、また支持部材49の回動軸部112には、延設部材46の幅広凹部74にガイドされる複数の突出面部75(凸部)や、切欠凹部77にガイドされる複数の幅狭突起部(凸部)が形成されていることで、位置決め手段により延設部材46の支持部材49への取り付け作業を容易にすることができることに加えて、ヘッドレスト本体41が前後方向に回動調整される際に、位置決め手段を利用して、延設部材46と回動軸部112とが互いに凹凸嵌合した状態で前後方向に相対回動されることになるので、左右方向のねじり力に対して強度が確保され、ヘッドレスト本体41のねじれ等を確実に防止できるようになる。
また、延設部材46の左右両端に形成された枢着部111により挟まれてなる空間内には、延設部材46と支持部材49の回動を規制するストッパ機構が設けられ、前記空間がカバー部材52(カバー部材)により遮蔽されていることで、ストッパ機構がカバー部材52により遮蔽されているため、ストッパ機構で手指を挟む危険性を軽減できる。また、カバー部材52により回動部分を効果的に隠ぺいできデザイン性が向上来る。
また、延設部材46が、少なくともヘッドレスト本体41の内部空間内に延びる所定の幅を有するプレート状の部材であり、ヘッドレスト本体41がプレート状の延設部材46に対して上下方向に移動可能になっていることで、ヘッドレスト本体41を上方向に移動させた場合でも、所定の幅を有するプレート状の延設部材46がヘッドレスト本体41と椅子1の背凭れ10の上端部との間に介在することになり、その間の隙間が常時塞がれることになる。したがって、ヘッドレスト本体41と椅子1の背凭れ10の上端部との間に隙間が形成されないため、見栄えの良いヘッドレスト装置40を備える椅子1となるばかりか、所定の幅を有するプレート状の延設部材46でヘッドレスト本体41を支持することで、ヘッドレスト本体41に発生するねじれ等を防止できることになる。
また、ヘッドレスト本体41が、着座者の頭部を弾性的に支持するクッション部材43(枕部)と、クッション部材43を支持する主板44と、主板44に設けられた左右一対のガイド部材47と、を備え、左右一対のガイド部材47によってプレート状の延設部材46が上下方向にガイドされ移動可能になっていることで、クッション部材43を支持する主板44に対して左右一対のガイド部材47が固定され、この左右一対のガイド部材47と持部材46とが上下方向に正確、かつ確実に支持されながら相対移動されるため、ヘッドレスト本体41に発生するねじれ等をより確実に防止できることになる。
また、プレート状の延設部材46の上下方向の長さは、少なくとも主板44の上下長よりも短く形成され、ヘッドレスト本体41の上部位置にプレート状の延設部材46の存在しない変形許容空間Vを配置できるようになっているので、着座者の頭部を支持するヘッドレスト本体41の上部位置に、プレート状の延設部材46を位置させない変形許容空間Vを確保できることとなり、この空間Vを利用して、着座者の頭部を適切に保護できることになる。また、この空間Vが確保されることにより、着座者が自己の最適な位置にヘッドレスト本体41を回動させようとして力をかけた際に、着座者の頭部にヘッドレスト本体41の硬さを感じさせることがなく、快適にヘッドレスト装置40を使用できるようにすることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、左右一対のガイド部材47L、47Rと主板44とをそれぞれ別部材により構成しているが、例えば、主板の左右側部に左右一対のガイド孔を形成することで、ガイド部材と主板とを一部材として構成してもよい。
また、前記実施例では、ガイド部材47を2部材としてガイド部材47L、47Rにより構成して、ガイド部材47L、47Rにガイド孔84L、84Rを設けているが、例えば、左右方向に横長の板状体をガイド部材とするとともに、板状体の左右端部を前方側に折り返えして、折返部分に生じる隙間をガイド孔とするようにしてもよい。すなわち、ガイド部材を一部材で構成してもよく、ガイド孔を上下方向に無端状に形成してもよい。
また、前記実施例では、延設部材46を一枚の板材を主に形成して左右側部をガイド部材47に保持させているが、支持部材を複数個の部材、例えば、ガイド部材に保持される2片の保持部材と、保持部材同士の間に架設される架設部材とに分けるとともに、架設部材を薄いシート状に形成したり、前後方向に変形しやすい弾性材で形成したりしてもよい。
また、前記実施例では、延設部材46と支持部材49との位置決め手段を、凹凸係合される凹凸部としており、延設部材46側には凹部として切欠凹部77および切欠部72を設けるととともに、支持部材49には凸部として取付筒状部73と幅狭突起部78を設けているが、例えば、延設部材側に凸部を設けるとともに支持部材側に凹部を設けるようにしてもよい。また、凹凸係合による位置決めに替えて、一方の部材に孔を設けるとともにピン等を係止させて、他方の部材に当該ピン等を受ける溝や孔を設けることで、延設部材と支持部材との左右方向の位置決め手段としてもよい。
1 椅子
10 背凭れ
18 背凭れフレーム
40 ヘッドレスト装置
41 ヘッドレスト本体
42 取付部(固定部)
43 クッション部材(枕部)
44 主板
45 背面カバー部材
46 延設部材
47 ガイド部材
48 内嵌部材
49 支持部材
50 摩擦力付与部材
51 被摩擦力付与部材
52 カバー部材
62 スリット孔
63 案内ピン
72 切欠部(位置決め手段)
73 取付筒状部
74 幅広凹部
75 突出面部
77 切欠凹部(位置決め手段)
78 幅狭突起部
95 嵌合凸部
111 枢着部
112 回動軸部

Claims (7)

  1. 背凭れに対して左右方向の枢軸回りに回動可能であるヘッドレスト装置を備える椅子において、
    前記ヘッドレスト装置は、前記背凭れとヘッドレスト本体との結合に用いられ、前記背凭れに固定する固定部と該固定部の上部に左右方向の枢軸部を提供する回動軸部とを備えた支持部材と、少なくとも前記ヘッドレスト本体の内部空間内に延びる所定の幅を有するプレート状をなしており、前記回動軸部に対してヘッドレスト本体と供に枢軸部で回動する延設部材と、を備えていることを特徴とする椅子。
  2. 前記延設部材は、少なくとも該延設部材の左右両端に形成された枢着部が前記支持部材の前記回動軸部と枢着されているとともに、支持部材との左右方向の位置決め手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記延設部材には、前記位置決め手段として前記枢着部の内寄りに前後方向に凹部が複数形成され、また前記支持部材の回動軸部には、前記延設部材の凹部にガイドされる複数の凸部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の椅子。
  4. 前記延設部材の左右両端に形成された枢着部により挟まれてなる空間内には、前記延設部材と前記支持部材の回動を規制するストッパ機構が設けられ、前記空間がカバー部材により遮蔽されていることを特徴とする請求項2または3に記載の椅子。
  5. 前記延設部材が、少なくとも前記ヘッドレスト本体の内部空間内に延びる所定の幅を有するプレート状の部材であり、前記ヘッドレスト本体がプレート状の前記延設部材に対して上下方向に移動可能になっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の椅子。
  6. 前記ヘッドレスト本体が、着座者の頭部を弾性的に支持する枕部と、該枕部を支持する主板と、前記主板に設けられた左右一対のガイド部材と、を備え、前記左右一対のガイド部材がプレート状の前記延設部材により上下方向にガイドされ移動可能になっていることを特徴とする請求項5に記載の椅子。
  7. 前記プレート状の延設部材の上下方向の長さは、少なくとも前記主板の上下長よりも短く形成され、前記ヘッドレスト本体の上部位置に前記プレート状の延設部材の存在しない変形許容空間を配置できるようになっていることを特徴とする請求項6に記載の椅子。
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