JP2014089956A - 粒子ビームシステム及びtem試料を加工する方法 - Google Patents

粒子ビームシステム及びtem試料を加工する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】TEM試料の製造を容易にするシステムと方法を提供する。
【解決手段】イオンビーム加工システム7の主軸9を含む領域にTEM試料101を取り付け、イオンビームを試料101へ向け、主軸9の方向から加工するステップと、試料101の回転軸89と主軸9の間の角度αを35°≦α≦55°として、回転軸89を中心に試料101を180°回転させるステップと、続いてイオンビームを試料101へ向け、主軸9の方向から加工するステップとを含み、試料101を加工するステップ中に試料101の材料をイオンビームにより除去する。さらに、電子顕微鏡システム3から電子ビームを試料101へ照射し、試料101から発する粒子を検出し、顕微鏡観察を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、粒子ビームシステム及びTEM試料を加工する方法に関する。
[関連出願の相互参照]
本願は、ドイツにおいて2012年10月18日付けで出願された特許出願第10 2010 020 478.7号の優先権を主張し、当該出願の全内容を参照により本明細書に援用する。
透過型電子顕微鏡(TEM)は、非常に高い空間分解能の材料解析を可能にする。例えば、1nm以下の特徴サイズを有する構造を分解することができる。この目的で、いわゆるTEM試料を被解析材料で形成しなければならず、TEM試料は、透過型電子顕微鏡が発生した電子ビームの電子が材料を通過できるように少なくとも部分的に薄い。このように薄い物体は、TEMラメラ(TEM-lamellae)とも呼ばれ、例えば100nm以下の厚さを示す。かかるTEM試料の製造は、複雑且つ困難である。
特定の種類のTEM試料が特許文献1から既知であり、当該文献の全開示を参照により本明細書に援用する。この引用文献から既知のTEM試料の例を、図1に概略的に示す。図1に示すTEM試料101を製造するために、直方体形材料ブロック130を基板から切り出し、材料ブロックは、透過型電子顕微鏡を用いて解析される領域を含む。直方体形材料ブロックは、例えば0.1μm〜500μmの厚さ及び5μm〜1000μmの幅を示し得る。ここでは、直方体形材料ブロック103の厚さは、透過型電子顕微鏡において電子が適切に通過するには大きすぎる。したがって、ストリップ形凹部を直方体の2つの対向する平坦面それぞれに形成し、凹部が直方体の辺に対して例えば45°の角度δで延びることで、ストリップ形凹部105の延在方向間の角度εは例えば90°の値となる。凹部105の深さを直方体103の厚さの半分よりもいくらか小さくして、凹部105同士が交わって重なる図1の斜線領域107が、直方体103の厚さから凹部105両方の厚さを引いた厚さに等しいわずかな材料の厚さをもたらすようにする。凹部105を適切に形成することにより、例えば、集束イオンビームを用いて材料を除去することにより、透過型電子顕微鏡を用いて領域107の材料を解析できるように領域107の材料の厚さを薄く構成することが可能である。
図1に示すTEM試料には、直方体103の周囲領域により、薄い材料の領域107がフレームによって露出されて変形から保護されるという利点があり、フレームは、比較的脆弱な薄い領域107に損傷を与えることなくマニピュレータ及び対象物台に取り付けることができる。
米国特許第2012/0189813号明細書
特許文献1は、図1に示すTEM試料を製造する装置及び方法を開示している。しかしながら、かかるTEM試料の製造を可能にするさらに他の装置及び方法が利用可能であることが望ましい。
本発明の実施形態は、TEM試料の比較的単純且つ確実な製造と、透過型電子顕微鏡を用いたその解析とを行う、粒子ビームシステム及びTEM試料を加工する方法を提供する。
特定の実施形態によれば、粒子ビームシステムは、第1方向から対象物領域に入射する第1粒子ビームを発生するよう構成した第1粒子ビームコラムであり、第1粒子ビームはイオンビームである第1粒子ビームコラムと、第2方向から対象物領域に入射する第2粒子ビームを発生するよう構成した第2粒子ビームコラムと、対象物を対象物領域に取り付けるよう構成した対象物台であり、第1粒子ビームコラムに対して回転軸を中心に回転可能なシャフトを備えた対象物台とを備え、以下の関係:35°≦α≦55°を満たし、αは第1方向と回転軸との間の第1角度を示す。
第1粒子ビームコラムが発生したイオンビームである第1粒子ビームは、製造又は解析対象のTEM試料から材料を除去する役割を果たす。一方では、この材料除去を用いて、図1に関して前述したストリップ形凹部を形成することができる。ここでは、イオンビームは、例えば集束ガリウムイオンビームであり得る。さらに、イオンビームにより加工される対象物上の場所にプロセスガスを供給することができ、プロセスガスは、イオンビームのイオン又はイオンビームにより対象物から融解した(dissolved)二次粒子によって励起され、対象物の材料との化合物を形成し、それにより対象物から材料を融解する(イオンビームアシストエッチング)。
他方では、イオンビームを用いて、例えば酸化により発生したTEM試料上の不純物を除去することができる。ここでは、イオンビームは、例えばアルゴンイオンビームであり得る。
第2粒子ビームコラムが発生した第2粒子ビームを用いて、第1粒子ビームを用いて物体を加工する方法を監視及び制御することができる。ここでは、粒子ビームシステムは、対象物から出た二次粒子を検出するために検出器を備え得る。さらに、第2粒子ビームコラムは、対象物に対する第2粒子ビームの入射場所を変更するために1つ又は複数のビームデフレクタを備え得ることにより、対象物から出た二次粒子を空間分解検出できる。特に、第2粒子ビームは、対象物領域を系統的に走査することができ、走査した対象物領域の顕微鏡画像が、対象物から出て検出された二次粒子の強度から作成される。対象物と相互作用した第2粒子ビームの粒子は、対象物自体から後方散乱した電子及び対象物を透過した電子であり得る。
第2粒子ビームも同様にイオンビーム、例えばヘリウムイオンビームであり得る。さらに、第2粒子ビームは電子ビームであってもよく、第2粒子ビームコラムは、電子顕微鏡として構成されてもよい。ここでは、第2粒子ビームコラムは,走査型電子顕微鏡(SEM)を含み得る。かかるSEMは、第1粒子ビームコラムと共に、図1を参照して説明したTEM試料のストリップ形凹部を形成するために用いられることが好ましい。ここでは、第1粒子ビームコラム及び第2粒子ビームコラムを、クロスビームシステム又はデュアルビームシステムとも称する粒子ビームシステムに一体化する。ここでは、γは、第1粒子ビームが対象物領域に入射する第1方向と第2粒子ビームが対象物領域に入射する第2方向との間の第3角度を示し、γは、20°〜90°、特に30°〜60°、特に40°〜55°の値となる。この粒子ビームシステムは、走査型電子顕微鏡を備えることができ、走査型電子顕微鏡は、走査型電子顕微鏡が発生して対象物を透過した電子を検出する検出器を備える。かかる走査型透過電子顕微鏡(STEM)を用いれば、対象物を別個の透過型電子顕微鏡へ移送する必要なく透過型電子顕微鏡解析を直接行うことができる。
第2粒子ビームコラムは、TEM試料の透過型電子顕微鏡解析を行うよう構成した透過型電子顕微鏡(TEM)も備え得る。ここでは、第1粒子ビームは、TEM試料から不純物を除去する役割を果たすことが好ましい。さらに、γは、第1粒子ビームを対象物領域へ指向させる第1方向と第2粒子ビームを対象物領域へ指向させる第2方向との間の第3角度を示し、好ましくは80°よりも大きく、特に85°よりも大きく、特別な実施形態によれば90°に等しい。
第1粒子ビームが対象物領域に入射する第1方向と対象物台の回転軸との間の角度αは、対象物台に取り付けたTEM試料を、回転軸を中心とした180°の対象物台の回転により第1位置から第2位置へ移動させることができるよう選択され、第1位置では、図1を参照して説明したストリップ形凹部の一方を第1粒子ビームにより加工することができ、第2位置では、両ストリップ形凹部の他方を第1粒子ビームにより加工することができる。したがって、特に容易な方法で、第1粒子ビームを用いた両ストリップ形凹部の形成と、形成済みのストリップ形凹部を備えたTEM試料からの不純物の除去との少なくとも一方を行うことが可能である。
したがって、TEM試料を加工する方法の一実施形態は、以下の要素:対象物を対象物台に取り付けるステップと、対象物が第1粒子ビームシステムの対象物領域に配置されるように対象物を第1粒子ビームシステムに配置するステップと、第1粒子ビームを対象物領域へ第1方向から指向させる第1ステップであり、第1粒子ビームはイオンビームである第1ステップと、続いて軸を中心に対象物を180°回転させるステップであり、以下の関係:
35°≦α≦55°
を満たし、αは第1方向と軸との間の第1角度を示すステップと、続いて第1粒子ビームを対象物領域へ第1方向から指向させる第2ステップとを含むことができ、第1粒子ビームを対象物領域へ指向させる第1ステップ及び第2ステップ中に材料を対象物から除去する。
ここでは、第1粒子ビームを対象物領域へ指向させる第1ステップ及び第2ステップを用いて、対象物にストリップ形凹部を形成するか、又は対象物から不純物、例えば酸化物を取り除くことができる。
ここでは、軸を中心とした対象物の回転を、回転軸を中心とした単一の回転ステップにより行うことができる。しかしながら、例えば別個の回転軸を中心とした複数の連続的に実行される回転ステップ及び1つ又は複数の方向の並進ステップを含み得る、複数の運動ステップにより、この回転を行うことも可能である。
さらに、本方法は、第2粒子ビームを対象物領域へ指向させて、対象物領域から発する粒子を検出する第3ステップを含み得る。ここでは、第1粒子ビームを対象物領域へ指向させる第1ステップ及び第2ステップの少なくとも一方を、第2粒子ビームを対象物領域へ指向させる第3ステップ中に検出された二次粒子に基づいて行うことができる。前述のように、第2粒子ビームはイオンビーム又は電子ビームとすることができ、ストリップ形凹部を形成するプロセスを監視するため又はTEM試料の透過型電子顕微鏡解析を行うために、対象物領域から発する二次粒子から検出された空間分解強度から、顕微鏡画像を作成することができる。
さらに、最初に第1粒子ビームシステムからTEM試料を製造し、続いてさらなる加工を行うためにTEM試料を第2粒子ビームシステムへ移送することが可能であり、さらなる加工は、第2粒子ビームシステムにおける軸を中心とした180°の対象物の回転も含む。第2粒子ビームシステムは、例えば、第1粒子ビームシステムで形成したTEM試料の透過型電子顕微鏡解析に役立つTEMを含むことができ、第1粒子ビームシステムから第2粒子ビームシステムへのTEM試料の移送中に生じたTEM試料からの不純物を除去するために、イオンビームをそこで用いることができる。
ここでは、本方法は、以下の要素:対象物が第2粒子ビームシステムの対象物領域に配置されるように対象物を第2粒子ビームシステムに配置するステップと、第3粒子ビームを対象物領域へ第4方向から指向させる第4ステップであり、第3粒子ビームはイオンビームである第4ステップと、続いて軸を中心に対象物を180°回転させるステップであり、以下の関係:
35°≦α≦55°
を満たし、αは第1方向と軸との間の第1角度を示すステップと、続いて第3粒子ビームを対象物領域へ第4方向から指向させる第5ステップと、続いて第4粒子ビームを対象物領域へ指向させて対象物を透過した粒子を検出する第6ステップとをさらに含むことができ、第3粒子ビームを対象物領域へ指向させる第4ステップ及び第5ステップ中に材料を対象物から除去し、第4粒子ビームはTEMが発生した電子ビームである。
ここでは、イオンビームは特にアルゴンイオンビームであり得る。
本開示の上記の及び他の有利な特徴は、添付図面を参照した以下の例示的な実施形態の詳細な説明からより明確になるであろう。必ずしも全ての可能な実施形態が本明細書で特定した利点の一つ一つ又はいずれかを示すとは限らないことに留意されたい。
TEM試料の概略斜視図である。 図1に示すTEM試料を製造するよう構成した粒子ビームシステムの概略図である。 図2の粒子ビームシステムの角度関係を示す概略図である。 図1に示すTEM試料を解析するよう構成した粒子ビームシステムの概略断面である。 図4に示す粒子ビームシステムの角度関係を示す概略図である。 対象物台の概略図である。 TEM試料を加工及び解析する方法のフローチャートである。
以下で説明する例示的な実施形態において、機能及び構造が同様のコンポーネントはできる限り同様の参照符号で示す。したがって、特定の実施形態の個々のコンポーネントの特徴を理解するためには、他の実施形態の説明及び本開示の概要を参照すべきである。
単純化した概略斜視図で、図2は、図1に示すTEM試料を製造することができる粒子ビームシステムを示す。粒子ビームシステム1は、主軸5を有する電子顕微鏡システム3と、主軸9を有するイオンビーム加工システム7とを備える。電子顕微鏡システム3の主軸5及びイオインビーム加工システム7の主軸9は、対象物領域11において例えば45°〜55°の値となる角度γで交差して、製造対象物をイオンビーム加工システム7の主軸9に沿って放出されたイオンビーム17により加工できると共に電子顕微鏡システム3の主軸5に沿って放出された電子ビーム19を用いて解析できるようにする。
ここでは、一次電子ビーム19を発生するよう構成した電子顕微鏡システム3は、陰極23と、そこから離れて配置したサプレッサ電極25と、そこから離れて配置したコンタクト電極26とにより概略的に示す電子源21を備える。さらに、電子顕微鏡システム3は、鋼管29内へと連なり且つリングコイル33及びヨーク35で概略的に示すコリメータ構成体31を貫通する加速電極27を備える。コリメータ構成体31を通過した後に、一次電子ビームは、ピンホール37と二次電子検出器41の中心孔39とを通り、それから一次電子ビーム19は電子顕微鏡システム3の対物レンズ43に入る。一次電子ビーム19を集束させるよう構成した対物レンズ43は、磁界レンズ45及び静電レンズ47を備える。図2の概略図では、磁界レンズ45は、リングコイル49、内側磁極片51、及び外側磁極片53を備える。静電レンズ47は、鋼管29の下端55と、外側磁極片53の内側下端と、対象物の位置11に向かって円錐状に先細るリング電極59とからなる。図2に概略的に示す対物レンズ43は、米国特許第6,855,938号明細書により詳細に示す構成を含んでもよい。
さらに、電子顕微鏡システム3は、透過電子の強度から対象物の電子顕微鏡画像を記録するために、対象物を通過した電子用の検出器41’を備えることができ、強度は検出器41’により検出される。
対象物を通過した電子用の検出器41’は、対象物領域11に対して電子源21の反対側に配置する。したがって、検出器41’と電子源21との間の距離は、対象物領域11と電子源21との間の距離よりも大きい。
イオンビーム加工システム7は、引き出し電極65を有するイオン源63と、コリメータ67と、調整可能な開口69と、偏向電極71と、イオンビーム加工システム7のハウジング75から出るイオンビーム17を発生するよう構成した集束レンズ73とを備える。
粒子ビームシステム1は、製造対象のTEM試料を粒子ビームシステム1の対象物領域11に取り付けるよう構成した対象物台81をさらに備える。対象物台81は、対象物領域11に突出して製造対象のTEM試料(図2には図示せず)が取り付けられるシャフト83を備える。シャフト83は、外側部分87を備えたピボット軸受86の内側部分85に取り付けられ、外側部分87は、例えば粒子ビームシステム1の真空ケーシングに取り付けられ、したがって電子顕微鏡システム3及びイオンビーム加工システム7に対して固定的に配置される。ピボット軸受の内側部分85は、回転軸89を中心に外側部分87に対して枢動し、対象物台のシャフト83は、回転軸89に沿って延びる。特に、回転軸89は、粒子ビームシステム1の対象物領域11と交差するような向きであり得る。図2に矢印91で示すように、シャフト83を回転させることにより、対象物台81のシャフト83に取り付けたTEM試料をピボット軸受86の外側部分87に対して回転軸89を中心に180°よりも大きく回転させることができる。
さらに、対象物領域11にTEM試料を位置決めするために、シャフト83が外側部分87に対して並進可能若しくは傾斜可能であり得るか、又は外側部分87が真空ケーシングに対して並進可能若しくは傾斜可能であり得る。ここでは、シャフト83が、回転軸89に対して同軸上で可動でもあり得る。さらに、シャフト83は、回転軸89と直交する2つの方向に可動又は傾斜可能でもあり得る。
対象物台81の回転軸89と電子顕微鏡システムの主軸5及びイオンビーム加工システムの主軸9との間の幾何学的関係を、図3に概略的に示す。図中、電子顕微鏡システム3のうち対物レンズの円錐台形の外輪郭45のみと、イオンビーム加工システム7のうち前部ケーシングの円錐台形の外輪郭75のみとを、図3に概略的に示す。しかしながら、粒子ビームシステム1の対象物領域11に配置され、そこで図3には示さない対象物台81に取り付けられているTEM試料101を、図3に概略的に示す。対象物台81の回転軸89と、イオンビームが対象物領域11に入射する方向であるイオンビーム加工システム7の主軸9とは、角度αを囲む。図示の実施形態では、角度αは45°の値となる。イオンビーム17は、TEM試料101に主軸9に沿って延びるストリップ形凹部105を形成するために、イオンビーム加工システム7のデフレクタ71を制御することにより対象物領域11内の別個の場所に指向させることができる。ストリップ形凹部105の形成は、電子顕微鏡システム3を用いて、TEM試料及び形成されたばかりの凹部105の電子顕微鏡画像を取り込むことにより監視することができる。ここでは、対象物台81の回転軸89を、電子顕微鏡システム3の主軸5に対して、したがって電子が対象物領域11に入射する方向に対して角度βに向け、角度βは、図示の実施形態では90°の値となる。
両方の凹部105のうち第1のものが形成されるとすぐに、イオンビームを用いて両方の凹部105のうち第2のものを形成するために、対象物台、したがってそれに取り付けたTEM試料101を回転軸89を中心に180°回転させる。
図示の実施形態では、角度αは45°の値となる。結果として、ストリップ形凹部間の角度ε(図1を参照)は90°の値となる。しかしながら、角度αが異なる値となることでストリップ形凹部間の角度εがそれに従って異なる値となる場合、この値からの偏差も可能となる。例えば、角度αは35°〜55°の値となり得る。回転軸89と電子ビームの方向との間の角度βは、電子顕微鏡画像におけるTEM試料101の表面の最大限の投影を可視化するために、図示の実施形態では90°の値となる。しかしながら、角度βの他の値、例えば70°〜90°を選択することもできる。
図4は、TEM試料を加工及び解析するよう構成した粒子ビームシステムの別の実施形態を示す。粒子ビームシステム1aは、透過型電子顕微鏡(TEM)3a及びイオンビーム加工システム7aを備える。透過型電子顕微鏡3aは、対象物領域11aにおいて対象物台81aに取り付けたTEM試料(図4には図示せず)の透過型電子顕微鏡解析を行う役割を果たす。ここでは、透過型電子顕微鏡3aは、電子ビーム5aを発生するよう構成した電子ビーム源23aと、ビーム5aを整形及び加速するよう構成した複数の電極6と、ビーム5aが対物レンズ45aに入る前にビーム5aをさらに整形及び操作するための1つ又は複数のコンデンサレンズ8又は他の電子光学コンポーネントとを備える。他のコンポーネントは、例えば、モノクロメータ、レンズ45aの光学的誤差を補正する補正器、及び対象物領域11aにわたってビーム9を走査するデフレクタを含み得る。
レンズ45aの後方のビーム経路に、さらに他の電子光学コンポーネント、例えば投影レンズ10、開口、位相板、バイプリズム、補正器、分光計等、及び最後に1つ又は複数の検出器41aを配置することができる。
レンズ45aは、2つの磁極片12、14間に磁界を生成して電子ビーム5aを集束させ、磁極片のそれぞれは、電子ビーム5aが通過する貫通孔16を備える。磁極片12、14のそれぞれは、対象物領域11aに向かって先細り、対象物領域11aに面した端面18を備え、集束磁場の磁力線が端面に対してそれぞれ出入りする。磁場は、磁極片12及び14をそれぞれ包囲するライブコイル20により生成される。磁極片12、14間の磁束は、対象物領域11aを含む真空空間24も画定する円筒形の金属ヨーク22により閉じられる。図4の図では、電子源23aに向かって上方及び検出器41aに向かって下方で、真空ケーシングのさらに他のコンポーネント28がヨーク22につながることで、電子源23a及び検出器41aも真空内に配置されるようにする。
イオンビーム加工システム7aは、イオンビーム加工システム7aが発生したイオンビーム17aを対象物領域11aに指向させるように真空ケーシング22に取り付けられる。
図5は、対象物領域11aを横切り電子ビーム5aの方向に直交する向きの平面の概略上面図を示す。
磁極片12及び14の端面18間の強磁場により、イオンビーム17aのイオンは、磁場の領域内で、直線とは実質的に異なる曲線軌道上を移動する。したがって、イオンビーム17aが対象物領域11aに入射する方向9aは、イオンビーム17aがイオンビーム加工システム7aのイオンビームコラムから出る方向とは異なる。
TEM試料は、対象物領域11aの対象物台81aのシャフト83aに取り付ける。ここでは、シャフト83aは、回転軸89aを中心に回転可能であり、回転軸89aとイオンビーム17aが対象物領域11aに入射する方向9aとの間の角度αは、図示の実施形態ではこの場合も45°の値となる。しかしながら、そこから外れた値を角度αとして選択することもできる。
電子ビーム5aが対象物領域11aに入射する方向とイオンビーム17aが対象物領域に入射する方向9aとの間の角度γは、図4及び図5の図示の実施形態では90°の値となる。電子ビーム5aが対象物領域11aに入射する方向と対象物台81aの回転軸89aとの間の角度βが、90°よりもわずかに小さな値となることで、イオンビーム17aが対象物領域11aに配置したTEM試料の薄い領域107(図1を参照)に小さな角度で入射し、イオンビーム17aの斜入射が薄い領域107で生じるようになる。図示の実施形態では、角度βは87°の値となる。
代替的な実施形態によれば、TEM試料の領域107への上記斜入射を達成するために、角度βは90°の値となり、一方で角度γは90°よりも小さな値となる。ここでは、角度γは例えば87°の値となり得る。
イオンビーム17aは、例えば、透過型電子顕微鏡3aの対象物領域に取り付けたTEM試料から不純物を除去するよう働くアルゴンイオンビームであり得る。ここでは、TEM試料の領域107(図1を参照)の片面から不純物が実質的になくなるまで、イオンビーム17aをこの面に指向させる。続いて、対象物台のシャフト83aをそれに取り付けたTEM試料と共に回転軸89aを中心に180°回転させて、イオンビーム17aを用いて領域107の他方の面から不純物をなくす。
このプロセスは、TEM試料の領域107の透過型電子顕微鏡画像を記録することにより監視することができる。
図6は、対象物台81aのシャフト83aの前部の詳細図を示す。シャフト83aは、インセット92を設置する凹部93を備え、インセットは突起94を備え、突起94は、インセット92が凹部に設置された場合に凹部93内に突出してTEM試料101aを取り付けられることで、TEM試料が凹部93内に配置されてTEM試料を電子ビームが通過できるようにする。さらに、シャフト83aは、イオンビーム17aをシャフト83aの材料により遮ることなくイオンビーム17aをTEM試料101aに入射させるよう構成したストリップ形凹部95を備える。回転軸89aを中心にシャフト83aを180°回転させた後にイオンビーム17aをTEM試料101aに入射させるために、対応の凹部95をシャフト83aの反対側に設ける。このストリップ形凹部95を、図6の上面図に破線で示す。
さらに、シャフト83aは、TEM試料101aの精密な取り付けを行うために真空空間24内に配置することが意図され得るカウンタ軸受により支承される円錐先端96を備え得る。
対象物をクロスビームシステムから透過型電子顕微鏡へ移送するためには、対象物台81の全体を対象物と共にクロスビームシステムから取り外して透過型電子顕微鏡に取り付けることで、対象物を透過型電子顕微鏡に配置することができる。しかしながら、クロスビームシステムの対象物台81が、対象物を取り付けるインセット92用の取り入れ口を備えることも可能である。この場合、インセット92のみを対象物と共にクロスビームシステムから取り外して透過型電子顕微鏡へ移送することができ、そこでインセット92を対象物と共に透過型電子顕微鏡の対象物台81aに取り付けることで、透過型電子顕微鏡を用いて対象物を解析することができる。
以下において、TEMを加工する方法及び透過型電子顕微鏡でのその解析を図7のフローチャートを参照して説明する。
関心領域が大きな基板にあると考え、透過型電子顕微鏡を用いて関心領域を解析するものとする。ステップ201において、関心領域を含む直方体形の材料対象物を基板から切り離す。ここでは、材料対象物は、直方体形とは異なる形状、例えば台形、角柱形、又は楔形を示し得る。
ステップ203において、移送用具を用いて対象物を基板から解放する。このプロセスをin−situリフトアウトとも称する。in−situリフトアウト法に関する背景情報は、例えば欧州特許第2 043 131号明細書に記載されており、当該文献の全開示を参照により本明細書に援用する。続いて、ステップ205において、移送用具を用いて対象物を対象物台に、例えば図2〜図6に示す対象物台81に取り付け、対象物台を粒子ビームシステム、例えば図2に示すクロスビームシステムに取り付ける。その後、ステップ207において、第1ストリップ形凹部を対象物に形成する。凹部を形成するプロセスは、ステップ209においてSEMを用いて対象物の画像を記録することにより監視することができる。ステップ211において、関心領域を含むストリップ形凹部が所望通りに形成されたか否かを判断する。所望通りに形成されていない場合、ステップ207において、イオンビームを用いたさらなる加工を行う。第1ストリップ形凹部が所望通りに形成された場合、ステップ213において、対象物を180°回転させ、回転を行う軸及びイオンビームが対象物領域に入射する方向は角度αを囲む。ここでは、回転軸を中心とした単一の回転ステップにより回転を行うことができる。しかしながら、例えば別個の回転軸を中心とした複数の連続的に実行される回転ステップ及び1つ又は複数の方向の並進ステップを含み得る、複数の運動ステップにより、この回転を行うことも可能である。
対象物の回転後、ステップ215において、イオンビームを用いて第2ストリップ形凹部を形成し、第2ストリップ形凹部は、対象物のうち第1ストリップ形凹部とは反対側の面に配置され、第1ストリップ形凹部に対して角度をなして、例えば90°で延びる。このプロセスもまた、ステップ217においてSEMを用いて対象物の画像を記録することにより監視することができる。判断ステップ219に応じて、第2ストリップ形凹部の所望の形状がまだ達成されていない場合、ステップ215においてイオンビームを用いた加工を続ける。
第2ストリップ形凹部が所望通りに形成された場合、対象物は、関心領域を含み且つSEM及び透過型電子顕微鏡の少なくとも一方を用いて解析することができる薄い領域(図1における領域107)を含む。透過型電子顕微鏡を用いた解析のために、続いてステップ221において、対象物を透過型電子顕微鏡、例えば図4及び図5に示す粒子ビームシステムへ移送する。ここでは、対象物を真空移送容器に配置することができる。それにもかかわらず、対象物がこの移送により、例えば酸化により汚染される可能性がある。したがって、ステップ223において、第1ストリップ形凹部、したがって対象物の薄い領域107の片面を、イオンビーム17aを用いて洗浄する。この場合も、このプロセスは、ステップ225において対象物の透過型電子顕微鏡画像を記録することにより監視することができる。記録画像に応じて、ステップ227において、ステップ223におけるイオンビームを用いた加工を続けるか否か、又は領域107の反対側を洗浄するか否かを判断する。ここでは、ステップ229において、軸を中心に対象物を180°回転させ、軸及びイオンビームが対象物に入射する方向は、例えば45°の角度αを囲む。
その後、ステップ231において、第2ストリップ形凹部、したがって薄い領域107の第2面を洗浄する。この場合も、このプロセスは、ステップ233において透過型電子顕微鏡を用いて領域107の画像を記録することにより監視することができる。それに応じて、判断ステップ235において、イオンビームを用いた加工をステップ231において続けるか否か、又は対象物が対象物の関心領域の透過型電子顕微鏡解析を開始できる状態にあるか否かを判断する。かかる状態にある場合、ステップ237において、対象物の透過型電子顕微鏡解析を行う。
本開示をその特定の例示的な実施形態に関して説明したが、多くの代替形態、変更形態、及び変形形態が当業者に明らかとなることは明らかである。したがって、本明細書に記載した開示の例示的な実施形態は、説明のためのものであり限定の意図は一切ない。添付の特許請求の範囲に記載した本開示の趣旨及び範囲から逸脱せずに、さまざまな変更を加えることができる。

Claims (16)

  1. 粒子ビームシステムであって、
    第1方向から対象物領域に入射する第1粒子ビームを発生するよう構成した第1粒子ビームコラムであり、前記第1粒子ビームはイオンビームである第1粒子ビームコラムと、
    第2方向から前記対象物領域に入射する第2粒子ビームを発生するよう構成した第2粒子ビームコラムと、
    対象物を前記対象物領域に取り付けるよう構成した対象物台であり、前記第1粒子ビームコラムに対して回転軸を中心に回転可能なシャフトを備えた対象物台と
    を備え、以下の関係:
    35°≦α≦55°
    を満たし、αは前記第1方向と前記回転軸との間の第1角度を示す粒子ビームシステム。
  2. 請求項1に記載の粒子ビームシステムにおいて、以下の関係:
    70°≦β≦90°
    を満たし、βは前記回転軸と前記第2方向との間の第2角度を示す粒子ビームシステム。
  3. 請求項1又は2に記載の粒子ビームシステムにおいて、前記回転軸は前記対象物領域と交差する粒子ビームシステム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の粒子ビームシステムにおいて、以下の関係:
    20°≦γ≦90°、特に30°≦γ≦60°、特に40℃≦γ≦55°
    を満たし、γは前記第1方向と前記第2方向との間の第3角度を示す粒子ビームシステム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の粒子ビームシステムにおいて、前記第2粒子ビームコラムは、前記対象物領域にわたって前記第2粒子ビームを走査するよう構成したビームデフレクタと、前記対象物領域から発する粒子を検出するよう構成した検出器とを備える粒子ビームシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の粒子ビームシステムにおいて、前記第2粒子ビームは電子ビームである粒子ビームシステム。
  7. 請求項6に記載の粒子ビームシステムにおいて、前記第2粒子ビームコラムはSEMを含む粒子ビームシステム。
  8. 請求項6に記載の粒子ビームシステムにおいて、前記第2粒子ビームコラムはTEMを含む粒子ビームシステム。
  9. 請求項8に記載の粒子ビームシステムにおいて、以下の関係の一方:
    (β=90°及びγ≦88℃)又は(≦88°及びγ=90°)
    を満たし、βは前記回転軸と前記第2方向との間の前記第2角度を示し、γは前記第1方向と前記第2方向との間の前記第3角度を示す粒子ビームシステム。
  10. TEM試料を加工する方法であって、
    対象物が第1粒子ビームシステムの対象物領域に配置されるように前記対象物を前記第1粒子ビームシステムに取り付けるステップと、
    第1粒子ビームを前記対象物領域へ第1方向から指向させる第1ステップであり、前記第1粒子ビームはイオンビームである第1ステップと、
    続いて軸を中心に前記対象物を180°回転させるステップであり、以下の関係:
    35°≦α≦55°
    を満たし、αは前記第1方向と前記軸との間の第1角度を示すステップと、
    続いて前記第1粒子ビームを前記対象物領域へ前記第1方向から指向させる第2ステップと
    を含み、前記第1粒子ビームを前記対象物領域へ指向させる前記第1ステップ及び前記第2ステップ中に材料を前記対象物から除去する方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、第2粒子ビームを前記対象物領域へ指向させて、前記対象物領域から発せられる粒子を検出する第3ステップをさらに含む方法。
  12. 請求項11に記載の方法において、前記第1粒子ビームを前記対象物領域へ指向させる前記第1ステップ及び前記第2ステップの少なくとも一方を、前記第2粒子ビームを前記対象物領域へ指向させる前記第3ステップ中に検出された前記粒子に基づいて行う方法。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の方法において、前記第1粒子ビームはガリウムイオンビームである方法。
  14. 請求項10〜13のいずれか1項に記載の方法において、前記第1粒子ビームを前記対象物領域へ指向させる前記第1ステップ中及び前記第2ステップ中それぞれで、ストリップ形凹部を形成する方法。
  15. 請求項14に記載の方法において、前記第2粒子ビームはSEMが発生した電子ビームであり、前記方法は、
    前記対象物が第2粒子ビームシステムの対象物領域に配置されるように前記対象物を前記第2粒子ビームシステムに取り付けるステップと、
    第3粒子ビームを前記対象物領域へ第4方向から指向させる第4ステップであり、前記第3粒子ビームはイオンビームである第4ステップと、
    続いて軸を中心に前記対象物を180°回転させるステップであり、以下の関係:
    35°≦α≦55°
    を満たし、αは前記第1方向と前記軸との間の第1角度を示すステップと、
    続いて前記第3粒子ビームを前記対象物領域へ前記第4方向から指向させる第5ステップと、
    続いて第4粒子ビームを前記対象物領域へ指向させて前記対象物を透過した粒子を検出する第6ステップと
    をさらに含み、前記第3粒子ビームを前記対象物領域へ指向させる前記第4ステップ及び前記第5ステップ中に材料を前記対象物から除去し、
    前記第4粒子ビームはTEMが発生した電子ビームである方法。
  16. 請求項15に記載の方法において、前記第3粒子ビームはアルゴンイオンビームである方法。
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