JP2014089226A - 駆動制御装置及び駆動制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】初期化放電を行う初期化期間を省略すると、信号レベルが低い領域での映像の表示品質が低下する。
【解決手段】表示パネルと17、入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下か否かを画素ごとに判定する信号レベル判定部12と、表示パネルの動作時間積算値が第2閾値以上か否かを判定する動作時間判定部13と、動作時間積算値が第2閾値以上と判定された場合、入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下の画素の信号レベルを階調「0」に補正した補正映像信号を生成する信号レベル補正部11と、初期化期間を有しない複数のサブフィールドごとに、輝度重みが異なるように、走査・データ・維持の各電極の少なくとも1つの電極に駆動電圧を印加する駆動部15,16と、補正映像信号が生成された画素については補正映像信号に基づき、駆動部を制御する制御部14と、を備える駆動制御装置。
【選択図】図1

Description

本開示は、駆動制御装置及び駆動制御方法に関するものである。
プラズマディスプレイパネル(以下、単に「パネル」とも言う)は、走査電極及び維持電極からなる表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備え、放電セル内でガス放電により発生させた紫外線で赤色、緑色および青色の各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としてはサブフィールド法、すなわち初期化期間、書込み期間、維持期間及び消去期間を有するサブフィールドを複数用いて1つのフィールドを構成し、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般的である。各サブフィールドの初期化期間には初期化動作、書込み期間には書込み動作、維持期間には維持動作、消去期間には消去動作が行われる。
初期化動作は、初期化放電を発生し、続く書込み動作が好適に行われるように放電セル内の電荷を活性化させる動作である。書込み動作は、表示する映像に応じて放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する動作である。維持動作は、表示電極対に交互に維持パルスを印加して維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させる動作である。消去動作は、書込み放電を発生した放電セルで選択的に消去放電を発生して壁電荷の履歴を消去し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極に形成する動作である。
維持放電による蛍光体層の発光は階調表示に関係する発光であり、サブフィールド毎に予め決められた輝度重みに応じた数の維持パルスにより維持放電を発生させて放電セルを発光させている。一方、その他の発光は階調表示に関係しない発光である。
従来、サブフィールド法の中で最も低い階調である黒を表示する際の輝度(以下、単に「黒輝度」とも言う)を下げ、階調表示に関係しない発光を極力減らしてコントラストを向上させる駆動方法が検討されている。例えば特許文献1には、強制初期化動作を行う回数を1フィールドに1回とし、緩やかに変化する傾斜波形電圧を用いて強制初期化動作を行う駆動方法が開示されている。
また特許文献2には、表示電極対をn分割し、強制初期化動作を行う回数をnフィールドに1回とし、階調表示に関係しない発光をさらに減らして黒輝度をさらに下げ、コントラストを向上させた駆動方法が開示されている。
特開2000−242224号公報 特開2006−091295号公報
本開示は、表示パネルの総動作時間に起因して保護層の劣化が発生したとしても、コントラストを向上させつつ点灯不良が発生する確率が高い信号レベルが低い領域での映像の表示品質の低下を抑制することができる駆動制御装置および駆動制御方法を提供する。
本開示の駆動制御装置は、第1方向に延びる走査電極及び維持電極からなる複数の表示電極対と、第1方向に交差する第2方向に延びる複数のデータ電極と、表示電極対とデータ電極とが交差する部分に形成された放電セルを有する画素と、を含み、入力映像信号を表示する表示パネルと、入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下か否かを画素ごとに判定する信号レベル判定部と、表示パネルの動作時間を積算し、動作時間積算値が第2閾値以上か否かを判定する動作時間判定部と、動作時間積算値が第2閾値以上と判定された場合、入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下の画素の信号レベルを階調「0」に補正した補正映像信号を生成する信号レベル補正部と、1フィールド期間に含まれ、走査電極とデータ電極及び維持電極との間に駆動電圧を印加して電荷を活性化させるための初期化放電を発生する初期化期間を有しない複数のサブフィールドごとに、輝度重みが異なるように、走査電極とデータ電極及び維持電極のうち少なくとも1つの電極に駆動電圧を印加する駆動部と、補正映像信号が生成された画素については補正映像信号に基づき、補正映像信号が生成されない画素については入力映像信号に基づき、駆動部を制御する制御部と、を備える。
また、本開示の駆動制御方法は、第1方向に延びる走査電極及び維持電極からなる複数の表示電極対と、第1方向に交差する第2方向に延びる複数のデータ電極と、表示電極対とデータ電極とが交差する部分に形成された放電セルを有する画素と、を含み、入力映像信号を表示する表示パネルを駆動する駆動制御方法であって、入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下か否かを画素ごとに判定する信号レベル判定ステップと、表示パネルの動作時間を積算し、動作時間積算値が第2閾値以上か否かを判定する動作時間判定ステップと、動作時間積算値が第2閾値以上と判定された場合、入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下の画素の信号レベルを階調「0」に補正した補正映像信号を生成する信号レベル補正ステップと、1フィールド期間に含まれ、走査電極とデータ電極及び維持電極との間に駆動電圧を印加して電荷を活性化させるための初期化放電を発生する初期化期間を有しない複数のサブフィールドごとに、輝度重みが異なるように、走査電極とデータ電極及び維持電極のうち少なくとも1つの電極に駆動電圧を印加する駆動ステップと、補正映像信号が生成された画素については補正映像信号に基づき、補正映像信号が生成されない画素については入力映像信号に基づき、駆動部を制御する制御ステップと、を備える。
本開示の駆動制御装置及び駆動制御方法によれば、1フィールド期間に含まれ、走査電極とデータ電極及び維持電極との間に駆動電圧を印加して電荷を活性化させるための初期化放電を発生する初期化期間を有しない複数のサブフィールドにおける駆動制御において、表示パネルの動作時間積算値(総動作時間)が第2閾値以上と判定された場合、入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下である画素の階調「0」に補正した補正映像信号を生成し、補正映像信号が生成された画素については補正映像信号に基づき駆動制御を行うので、表示パネルの総動作時間に起因して保護層の劣化が発生したとしても、コントラストを向上させつつ点灯不良が発生する確率が高い信号レベルが低い領域での映像の表示品質の低下を抑制することができる。
本開示の駆動制御装置及び駆動制御方法によれば、1フィールド期間に含まれ、走査電極とデータ電極及び維持電極との間に駆動電圧を印加して電荷を活性化させるための初期化放電を発生する初期化期間を有しない複数のサブフィールドにおける駆動制御において、表示パネルの動作時間積算値(総動作時間)が第2閾値以上と判定された場合、入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下である画素の階調「0」に補正した補正映像信号を生成し、補正映像信号が生成された画素については補正映像信号に基づき駆動制御を行うので、表示パネルの総動作時間に起因して保護層の劣化が発生したとしても、コントラストを向上させつつ点灯不良が発生する確率が高い信号レベルが低い領域での映像の表示品質の低下を抑制することができる。
実施の形態1に係る駆動制御装置の構成を示すブロック図 図1に示される表示パネルの分解斜視図 図1に示される駆動制御装置の電極配列及び駆動部の模式図 信号レベル補正部による補正映像信号の生成を説明する模式図 信号レベル補正部による補正映像信号の生成の他の例を説明する模式図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
[1−1.構成]
図1は、実施の形態1に係る駆動制御装置の構成を示すブロック図である。
図2は、図1に示される表示パネルの分解斜視図である。
図3は、図1に示される駆動制御装置の電極配列及び駆動部の模式図である。
図1において、駆動制御装置1は、信号レベル補正部11、信号レベル判定部12、動作時間判定部13、制御部14、データ駆動部15、書込・維持・消去駆動部16、表示パネル17、平均輝度検出部18及び照度検出部19を備える。
駆動制御装置1には、表示パネル17の各画素に対応する入力映像信号がフレームごとに入力される。
信号レベル判定部12は、予め設定された第1閾値X1を保持する。信号レベル判定部12は、画素ごとに、入力映像信号の信号レベルが第1閾値X1以下か否かを判定し、判定結果を信号レベル補正部11に渡す。例えば、入力映像信号として、赤色信号R、緑色信号G及び青色信号Bの3原色信号が入力される場合には、信号レベル判定部12は、例えば、Y=0.30R+0.59G+0.11Bにより輝度信号を生成し、輝度信号のレベルに基づき、入力映像信号の信号レベルが第1閾値X1以下か否かを判定する。
動作時間判定部13は、予め設定された第2閾値XL1を保持する。動作時間判定部13は、表示パネル17の動作時間を積算し、動作時間を積算した総動作時間が第2閾値XL1以上か否かを判定し、判定結果を信号レベル補正部11に渡す。
信号レベル補正部11は、動作時間判定部13において表示パネル17の総動作時間が第2閾値XL1以上と判定された場合、信号レベル判定部12において入力映像信号の信号レベルが第1閾値X1以下であると判定された画素の信号レベルを階調「0」に補正した補正映像信号を生成し、制御部14に渡す。信号レベル補正部11は、動作時間判定部13において表示パネル17の総動作時間が第2閾値XL1未満と判定された場合、補正映像信号を生成せず、入力映像信号をそのまま制御部14に渡す。また、信号レベル補正部11は、動作時間判定部13において表示パネル17の総動作時間が第2閾値XL1以上と判定された場合であっても、信号レベル判定部12において入力映像信号の信号レベルが第1閾値X1より大きいと判定された画素に対しては、補正映像信号を生成せず、入力映像信号をそのまま制御部14に渡す。
制御部14は、補正映像信号が生成された画素については補正映像信号に基づき、補正映像信号が生成されない画素については入力映像信号に基づき、データ駆動部15及び書込・維持・消去駆動部16を制御する。
表示パネル17は、プラズマディスプレイパネルであり、後述するデータ駆動部15及び書込・維持・消去駆動部16による駆動制御により入力映像信号を表示する。
図2において、表示パネル17のガラス製の前面基板21上には、走査電極22と維持電極23とからなる表示電極対24が複数形成されている。表示電極対24を覆うように誘電体層25が形成され、誘電体層25上に保護層26が形成されている。保護層26は、放電を発生しやすくするために、電子放出性能の高い材料である酸化マグネシウムを用いて形成されている。
一方、背面基板31上には、データ電極32が複数形成され、データ電極32を覆うように誘電体層33が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁34が形成されている。隔壁34の側面及び誘電体層33上には赤色、緑色及び青色の各色に発光する蛍光体層35が設けられている。赤の蛍光体としては、例えば(Y, Gd)BO:Euを、緑の蛍光体としては、例えばZnSiO:Mnを、青色の蛍光体としては、例えばBaMgAl1017:Euをそれぞれ主成分とする蛍光体を用いている。
これら前面基板21と背面基板31とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対24とデータ電極32とが交差するように対向配置され、外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。放電空間には、放電ガスとして、例えば、ネオンとキセノンとの混合ガスが封入されている。放電空間は、隔壁34によって複数の区画に仕切られており、表示電極対24とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成されている。放電セルが放電、発光することにより表示パネル17に映像が表示される。なお、表示パネル17の構造は上述したものに限らず、例えば、ストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図3において、表示パネル17には、行方向に延びる走査電極22及び維持電極23として、n本の走査電極SC1からSCn及びn本の維持電極SU1からSUnが配列されている。また、表示パネル17には、列方向に延びるデータ電極32として、m本のデータ電極D1からDmが配列されている。1対の走査電極SCi(i=1〜n)及び維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。赤色、緑色及び青色の3個の放電セルにより1画素が構成される。
図1に戻って、駆動制御装置1は、サブフィールド法、すなわち、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、サブフィールドごとに各放電セルの発光・非発光を制御することにより映像を表示パネル17に表示する。
具体的には、データ駆動部15は、制御部14からの駆動信号に応じて、表示パネル17のデータ電極32を駆動する。
書込・維持・消去駆動部16は、制御部14からの駆動信号に応じて、書込み動作、維持動作及び消去動作を行う。書込み期間において、書込・維持・消去駆動部16は、制御部14からの駆動信号に基づき、走査電極22に走査パルスを印加するとともに、データ駆動部15は、制御部14からの駆動信号に基づき、データ電極32に書込みパルスを印加して、発光させるべき放電セルで選択的に書込み放電を発生し、壁電荷を形成する書込み動作を行う。維持期間において、書込・維持・消去駆動部16は、制御部14からの駆動信号に基づき、サブフィールドごとに予め決められた輝度重みに応じた数の維持パルスを走査電極22及び維持電極23からなる表示電極対24に交互に印加して、書込み放電を発生した放電セルで維持放電を発生させて発光させる維持動作を行う。消去期間において、書込・維持・消去駆動部16は、制御部14からの駆動信号に基づき、走査電極22及び維持電極23からなる表示電極対24に電圧を印加して、直前の書込み期間において書込み放電を発生した放電セルのみで選択的に消去放電を発生し、書込み放電又はそれに続く維持放電で形成された壁電荷の履歴を消去し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する消去動作を行う。なお、本実施例において、書込・維持・消去駆動部16による各サブフィールドの駆動において、書込み期間、維持期間及び消去期間のみを有し、初期化放電を行うための初期化期間は設けられていない。
[1−2.動作]
図4は、信号レベル補正部11による補正映像信号の生成を説明する模式図である。図4(a)は、補正前の入力映像信号による表示パネル17の表示輝度(階調)を示す。図4(b)は、補正後の入力映像信号による表示パネル17の表示輝度(階調)を示す。
駆動制御装置1は、上述の通り、書込・維持・消去駆動部16による各サブフィールドの駆動において、書込み期間、維持期間及び消去期間のみを有し、初期化放電を行うための初期化期間は設けられていない。従って、入力映像信号の信号レベルが低い場合には点灯不良を起こしやすく、図4(a)に示されるように、入力映像信号の信号レベルがX1以下の範囲では、表示パネル17の表示輝度(階調)が入力映像信号の信号レベルに対応する輝度に比べて低くなり、この傾向は、表示パネル17の総動作時間に起因して蛍光体の劣化が発生した場合により顕著になる。従って、図4(b)に示されるように、信号レベル補正部11は、表示パネル17の総動作時間が第2閾値XL1(例えば、XL1=500時間)以上と判定された場合、信号レベル判定部12において入力映像信号の信号レベルが第1閾値X1(例えば、X1=5)以下であると判定された画素の信号レベルを階調「0」に補正した補正映像信号を生成する。言い換えると、信号レベル補正部11は、表示パネル17の総動作時間が第2閾値XL1以上で、信号レベルが第1閾値X1以下の画素の信号レベルを強制的に黒表示する。
ここで、信号レベル255とは、輝度重みが最小のサブフィールドが100%点灯する信号レベルである。
[1−3.効果等]
本開示の駆動制御装置及び駆動制御方法によれば、1フィールド期間に含まれ、走査電極とデータ電極及び維持電極との間に駆動電圧を印加して電荷を活性化させるための初期化放電を発生する初期化期間を有しない複数のサブフィールドにおける駆動制御において、表示パネルの動作時間積算値(総動作時間)が第2閾値以上と判定された場合、入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下である画素の階調「0」に補正した補正映像信号を生成し、補正映像信号が生成された画素については補正映像信号に基づき駆動制御を行うので、表示パネルの総動作時間に起因して保護層の劣化が発生したとしても、コントラストを向上させつつ点灯不良が発生する確率が高い信号レベルが低い領域での映像の表示品質の低下を抑制することができる。
(他の実施の形態)
信号レベル補正部11は、第2閾値XL1以上において表示パネル17の動作時間積算値が増大するに従い、入力映像信号の信号レベルを判定する第1閾値X1を増大させてもよい。例えば、信号レベル補正部11は、表示パネル17の総動作時間が0から500時間までは第1閾値X1=0、500時間から1000時間までは第1閾値X1=5、1000時間から2000時間までは第1閾値X1=10、2000時間以上では第1閾値X1=15としてもよい。また、これに限らず、例えば、信号レベル補正部11は、表示パネル17の総動作時間が500時間を越えた後は第1閾値X1を線形的に増大させてもよい。
また、信号レベル補正部11は、入力映像信号の平均輝度や駆動制御装置1の周囲の照度に基づき、入力映像信号の信号レベルを判定する第1閾値X1を変化させてもよい。
また、上述したとおり、駆動制御装置1は、平均輝度検出部18及び照度検出部19を備えている。
平均輝度検出部18は、入力映像信号の平均レベル(APL;Average Picture Level、1フレームの映像データの平均的な明るさ)を算出する。例えば、赤色信号R、緑色信号G及び青色信号Bの3原色信号それぞれの1フレーム分の合計値を求め、さらに3つの合計値からそのフレームの明るさの平均値であるAPLを求める。ここで、全ての画素が点灯している状態をAPLの100%とし、全ての画素が点灯していない状態をAPLの0%とする。
APLの値が小さいときは点灯不良が目立ちやすくなるので、信号レベル補正部11は、APLが第3閾値(例えば、20%)以下の場合、入力映像信号の信号レベルを判定する第1閾値X1を増大させてもよい。逆に、APLの値が大きい時は点灯不良が目立ちにくくなるので、信号レベル補正部11は、APLが第4閾値(例えば、70%)以上の場合、動作時間判定部13における表示パネル17の総動作時間及び信号レベル判定部12における入力映像信号の信号レベルにかかわらず補正映像信号を生成せず、入力映像信号をそのまま制御部14に渡してもよい。
画面全体の輝度が低い場合には表示パネルの総動作時間に起因して保護層の劣化が目立つため、入力信号レベルを0にする非線形処理によって劣化を目立たなくさせることができ、コントラストを向上させつつ点灯不良が発生する確率が高い信号レベルが低い領域での映像の表示品質の低下を抑制することができる。また画面全体の輝度が高い場合には輝度重みが最小のサブフィールドの点灯不良はほとんど目立たないため、前記のような処理を行わなくてもよい。
照度検出部19は、駆動制御装置1の周囲の明るさ(照度とも言う)を検出する。
周囲の明るさが暗いときは点灯不良が目立ちやすくなるので、信号レベル補正部11は、照度が第5閾値(例えば、30lux)以下の場合、入力映像信号の信号レベルを判定する第1閾値X1を増大させてもよい。逆に、周囲の明るさの値が大きい時は点灯不良が目立ちにくくなるので、信号レベル補正部11は、照度が第6閾値(例えば、100lux)以上の場合、動作時間判定部13における表示パネル17の総動作時間及び信号レベル判定部12における入力映像信号の信号レベルにかかわらず補正映像信号を生成せず、入力映像信号をそのまま制御部14に渡してもよい。
駆動制御装置1の照度が低い場合には、表示パネルの総動作時間に起因した保護層の劣化起因の点灯不良が特に目立つため、入力信号レベルを0にする非線形処理によって点灯不良を目立たなくさせることができ、コントラストを向上させつつ点灯不良が発生する確率が高い信号レベルが低い領域での映像の表示品質の低下を抑制することができる。
また、信号レベル補正部11は、上記とは異なる補正信号を生成してもよい。
図5は、信号レベル補正部11による補正映像信号の生成の他の例を説明する模式図である。図5(a)は、補正前の入力映像信号による表示パネル17の表示輝度(階調)を示す。図5(b)は、補正映像信号を示す。図5(c)は、図5(b)の補正映像信号で補正した場合の表示パネル17の表示輝度(階調)を示す。図5(d)は、図5(b)の補正信号のうち、入力映像信号の信号レベルが第7閾値XC1(<第1閾値X1)以下であると判定された画素の信号レベルを階調「0」に補正する場合の補正後の入力映像信号による表示パネル17の表示輝度(階調)を示す。
信号レベル補正部11は、表示パネル17の総動作時間が第2閾値XL1以上と判定された場合、信号レベル判定部12において入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下であると判定された画素の信号レベルを増大させる(図5(b))。しかし、入力映像信号の信号レベルが第7閾値XC1以下の画素については、依然点灯不良が発生する可能性が高く、図5(c)に示されるように、表示パネル17の表示輝度(階調)が入力映像信号の信号レベルに対応する輝度に比べ低くなる。従って、図5(d)に示されるように、信号レベル補正部11は、表示パネル17の総動作時間が第2閾値XL1以上と判定された場合、信号レベル判定部12において入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下でかつ第7閾値以上の画素の信号レベルを増大させ、第7閾値以下の画素の信号レベルを階調「0」に補正した補正映像信号を生成する。
このように一部の入力信号レベルを持ち上げことで、表示パネルの総動作時間に起因した保護層の劣化起因の点灯不良が起きてしまっても、本来の階調を維持しつつ点灯不良を目立たせなくすることができ、コントラストを向上させつつ点灯不良が発生する確率が高い信号レベルが低い領域での映像の表示品質の低下を抑制することができる。
なお、本実施例では、初期化期間を有しない複数のサブフィールドにおけるプラズマディスプレイパネルの駆動制御について述べたが、本発明はこれに限定されず、パネルの経年劣化により点灯不良を起こすその他のパネル、例えば、ELディスプレイパネル等の駆動制御にも適用可能である。
実施の形態1において、信号レベル補正部11が信号レベル補正部の一例に対応し、信号レベル判定部12が信号レベル判定部の一例に対応し、動作時間判定部13が動作時間判定部の一例に対応し、制御部14が制御部の一例に対応し、データ駆動部15及び書込・維持・消去駆動部16が駆動部の一例に対応し、表示パネル17が表示パネルの一例に対応し、平均輝度検出部18が平均輝度検出部の一例に対応し、照度検出部19が照度検出部の一例に対応する。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記実装を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、入力映像信号の信号レベルを階調「0」に補正した補正映像信号を生成することにより、表示パネルの動作時間に起因した蛍光体の劣化が発生したとしても、コントラストを向上させつつ点灯不良が発生する確率が高い信号レベルが低い領域での映像の表示品質の低下を抑制することができるので、初期化期間を有しない複数のサブフィールドにおける駆動制御技術として有用である。
1 駆動制御装置
11 信号レベル補正部
12 信号レベル判定部
13 動作時間判定部
14 制御部
15 データ駆動部
16 書込・維持・消去駆動部
17 表示パネル
18 平均輝度検出部
19 照度検出部
21 前面基板
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極対
25、33 誘電体層
26 保護層
31 背面基板
32 データ電極
34 隔壁
35 蛍光体層

Claims (8)

  1. 第1方向に延びる走査電極及び維持電極からなる複数の表示電極対と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる複数のデータ電極と、前記表示電極対と前記データ電極とが交差する部分に形成された放電セルを有する画素と、を含み、入力映像信号を表示する表示パネルと、
    前記入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下か否かを前記画素ごとに判定する信号レベル判定部と、
    前記表示パネルの動作時間を積算し、前記動作時間積算値が第2閾値以上か否かを判定する動作時間判定部と、
    前記動作時間積算値が第2閾値以上と判定された場合、前記入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下の画素の信号レベルを階調「0」に補正した補正映像信号を生成する信号レベル補正部と、
    1フィールド期間に含まれ、前記走査電極と前記データ電極及び前記維持電極との間に駆動電圧を印加して電荷を活性化させるための初期化放電を発生する初期化期間を有しない複数のサブフィールドごとに、輝度重みが異なるように、前記走査電極と前記データ電極及び前記維持電極のうち少なくとも1つの電極に駆動電圧を印加する駆動部と、
    前記補正映像信号が生成された画素については前記補正映像信号に基づき、前記補正映像信号が生成されない画素については前記入力映像信号に基づき、前記駆動部を制御する制御部と、
    を備える駆動制御装置。
  2. 前記入力映像信号の平均輝度を検出する平均輝度検出部を更に備え、
    前記信号レベル補正部は、
    前記平均輝度が第3閾値以下の場合、前記第1閾値を増大させる
    ことを特徴とする請求項1記載の駆動制御装置。
  3. 前記信号レベル補正部は、
    前記平均輝度が第4閾値以上の場合、前記補正映像信号を生成しない
    ことを特徴とする請求項2記載の駆動制御装置。
  4. 周囲の照度を検出する照度検出部を更に備え、
    前記信号レベル補正部は、
    前記照度が第5閾値以下の場合、前記第1閾値を増大させる
    ことを特徴とする請求項1記載の駆動制御装置。
  5. 前記信号レベル補正部は、
    前記照度が第6閾値以上の場合、前記補正映像信号を生成しない
    ことを特徴とする請求項4記載の駆動制御装置。
  6. 前記信号レベル補正部は、
    前記動作時間積算値が第2閾値以上と判定された場合、前記入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下で、且つ、第7閾値以上の画素の信号レベルを増大させた補正映像信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の駆動制御装置。
  7. 前記信号レベル補正部は、
    前記第2閾値以上において前記動作時間積算値が増大すると、前記第1閾値を増大させる
    ことを特徴とする請求項1記載の駆動制御装置。
  8. 第1方向に延びる走査電極及び維持電極からなる複数の表示電極対と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる複数のデータ電極と、前記表示電極対と前記データ電極とが交差する部分に形成された放電セルを有する画素と、を含み、入力映像信号を表示する表示パネルを駆動する駆動制御方法であって、
    前記入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下か否かを前記画素ごとに判定する信号レベル判定ステップと、
    前記表示パネルの動作時間を積算し、前記動作時間積算値が第2閾値以上か否かを判定する動作時間判定ステップと、
    前記動作時間積算値が第2閾値以上と判定された場合、前記入力映像信号の信号レベルが第1閾値以下の画素の信号レベルを階調「0」に補正した補正映像信号を生成する信号レベル補正ステップと、
    1フィールド期間に含まれ、前記走査電極と前記データ電極及び前記維持電極との間に駆動電圧を印加して電荷を活性化させるための初期化放電を発生する初期化期間を有しない複数のサブフィールドごとに、輝度重みが異なるように、前記走査電極と前記データ電極及び前記維持電極のうち少なくとも1つの電極に駆動電圧を印加する駆動ステップと、
    前記補正映像信号が生成された画素については前記補正映像信号に基づき、前記補正映像信号が生成されない画素については前記入力映像信号に基づき、前記駆動部を制御する制御ステップと、
    を備える駆動制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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