JP2021173931A - 車載用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自発光型の表示部における表示部の周囲環境の明るさに応じた輝度調整に際して、消費電力の低減および映像の視認性確保を両立する。【解決手段】表示部2の周囲に配置された照度センサ3から周囲環境の照度情報を取得し、輝度制御部42は、表示部2の表示領域の一部または全部について、所定の閾値以下の階調値である画素を所定以下の階調値に変更する制御を実行する。これにより、周囲環境の明るさに起因してユーザが発光を認識できない画素群が選択的に黒基調となり、コントラストが大きくなることで映像の視認性が向上しつつ、消費電力が低減される。【選択図】図2
Description
本発明は、自動車等の移動体に搭載される車載用表示装置に関する。
車載用表示装置では、日射の影響を受けるため、状況に応じて表示輝度を制御可能であることが求められうる。この種の車載用表示装置としては、例えば特許文献1に記載のものが挙げられる。
特許文献1に記載の車載用表示装置は、表示部と、車両における日射高度および日射方向を演算するために用いられる複数の日射センサと、日射センサからの信号に基づいて表示部に必要な輝度を演算する演算部と、表示部の輝度制御を行う制御部とを備える。この車載用表示装置は、日射センサにより表示部の見えにくさおよびこれを改善するために要する輝度を演算し、制御部が表示部の輝度を調整することにより、日射状況に応じた輝度制御を実行する。
さて、車載用表示装置の分野では、精緻なグラフィックが用いられるようになっており、表示品位を高める観点から、有機発光ダイオード(OLED)などの自発光素子により画素を構成したものが有望視されている。また、近年、車載用表示装置では、消費電力の低減が求められている。
しかしながら、特許文献1に記載の車載用表示装置のように、表示部の周囲環境の明るさに応じて表示部全体の表示輝度を調整する方法では、映像の視認性を確保できるものの、状況によっては過大に輝度を上げることに繋がり、消費電力が増大する場合がある。
本発明は、上記の点に鑑み、自発光型の表示部を備える車載用表示装置において、表示部の周囲環境の明るさに応じて輝度調整を実行しつつも、消費電力の低減および映像の視認性確保を両立することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の車載用表示装置は、車両に搭載される車載用表示装置であって、自発光素子により構成された画素群が配列されてなる表示領域(21)を有する表示部(2)と、表示部の周囲に配置され、照度に応じた信号を出力する照度センサ(3)と、照度センサから表示部の周囲環境における照度情報を取得する照度情報取得部(41)と、表示領域の一部または全部について、照度情報に基づいて、画素群のうち階調値が所定の閾値以下である画素を所定以下の階調値に変更する制御を実行する輝度制御部(42)と、を備える。
これによれば、自発光型の表示部の周囲に配置された照度センサから、表示部の周囲環境の照度情報を取得し、画素群のうち階調値が所定の閾値以下である画素の階調値を所定以下に変更することで消費電力を低減する車載用表示装置となる。また、周囲環境の明るさに起因してユーザが視認できない画素の輝度を所定以下に下げる一方で、ユーザが視認可能な画素についてその階調値が維持されるため、映像全体が高コントラストとなり、映像の視認性が向上する。よって、この車載用表示装置は、周囲環境の明るさに応じて、映像の視認性を向上させつつも、表示部での消費電力を低減することが可能となる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(実施形態)
実施形態に係る車載用表示装置1について、図1、図2を参照して説明する。
実施形態に係る車載用表示装置1について、図1、図2を参照して説明する。
車載用表示装置1は、例えば図1に示すように、自発光型の表示部2と、表示部2の近傍に配置される照度センサ3と、表示部2の輝度制御を実行する表示制御部4とを備える。車載用表示装置1は、照度センサ3により表示部2の周囲環境の照度情報を取得し、輝度制御部42が当該照度情報に基づいて表示部2を構成する画素群のうち階調値が所定の閾値以下である画素について所定以下の階調値に変更する。すなわち、車載用表示装置1は、表示部2の周囲環境が明るく、表示部2の映像が見づらい場合に、映像の背景部分といった所定以下の階調値であって、周囲環境の明るさにより視認できない部分の階調値を黒基調とすることで消費電力を低減する。
表示部2は、各画素がOLED等の自発光素子により構成された自発光型の表示パネルである。本明細書では、表示部2として各画素がOLEDによりなる公知のOLEDパネルを用いた場合を代表例として説明するが、これに限定されるものではなく、マイクロLEDや無機EL等の他の自発光素子により各画素が構成されていてもよい。
なお、OLEDパネル等の自発光型の表示パネルの構成等については公知であるため、本明細書では、その詳細な説明を省略する。
表示部2は、例えば、図1に示すように、自発光素子によりなる画素群が配列されてなる表示領域21を有してなり、図示しない車両のインストルメントパネルなどに配置される。表示部2は、例えば図2に示すように、表示制御部4を介して、自車に搭載された図示しない他の車載機器等から入力される映像信号が入力され、当該映像信号に基づいて他の車載機器に対応する各種映像を表示領域21に表示する。表示部2は、例えば、近傍に照度センサ3が配置されており、照度センサ3により得られる表示部2の周囲環境の照度に応じて、表示制御部4による輝度制御がなされる。
照度センサ3は、例えば図1に示すように、表示部2から所定の範囲内に配置され、照度に応じた信号を出力する任意の光センサである。照度センサ3は、例えば、図1に示すように、表示制御部4に配線等で接続されており、照度センサ3に入射する光量に対応する電気信号を表示制御部4に送信する。なお、照度センサ3の数や配置等については、表示部2のサイズ、形状や車両における搭載箇所などに応じて適宜変更され得る。
表示制御部4は、例えば、図示しない回路基板上にCPU、ROMやRAMなどの各種電子部品が搭載されてなる電子制御ユニットであり、ECU(Electronic Control Unitの略)とされる。表示制御部4は、例えば図1に示すように、表示部2および照度センサ3に配線等で接続されている。表示制御部4は、例えば図2に示すように、照度情報取得部41と、輝度制御部42と、記憶部43と、映像出力部44とを備える。表示制御部4は、例えば、図示しない車載機器等から映像信号が入力されると共に、照度センサ3から照度情報を取得し、当該照度情報に基づいて映像信号を補正して表示部2に出力する構成とされる。
照度情報取得部41は、照度センサ3からの出力信号に基づき、表示部2の周囲環境の照度情報を取得する。照度情報取得部41が取得した照度情報は、輝度制御部42による所定の画素群の輝度制御に用いられる。
輝度制御部42は、照度センサ3から得られる照度に基づいて、表示部2を構成する画素群のうち当該照度に関連付けられた所定の閾値以下の階調値である画素(以下「低階調画素」という)について黒基調の階調値に変更する輝度制御を実行する。
ここでいう「黒基調」とは、例えば、0〜255の範囲内で設定される階調値(電流値)のうち黒(0)すなわち非発光または黒に近い発光色となる、もとの階調値未満かつ所定以下の階調値であることを意味する。また、「低階調画素」とは、表示部2の画素群のうち表示部2の周囲環境の明るさに起因してユーザが発光を認識できないものを意味し、例えば映像の背景部分などがこれに該当し得る。
つまり、輝度制御部42は、表示部2の画素群に低階調画素が存在するとき、低階調画素の階調値を所定以下(例えば0、すなわち黒表示)に変更する制御を実行する。これにより、映像のコントラストを上げて視認性を向上させつつ、ユーザが視認できない発光部分の階調値を下げることで消費電力を低減することが可能となる。
記憶部43は、例えば、ROMなどの不揮発性メモリやRAMなどの揮発性メモリ等の記憶媒体である。記憶部43は、輝度制御部42等で実行される各種プログラムや必要なデータテーブルといった各種データ類が予め格納されている。記憶部43は、必要に応じて、照度情報取得部41が取得した照度情報といった、表示制御部4における各種処理に必要なデータを一時的に記憶する。
映像出力部44は、外部から入力された映像信号あるいは輝度制御部42により補正された映像信号を表示部2に出力する。
以上が、実施形態に係る車載用表示装置1の基本的な構成である。この車載用表示装置1は、表示部2の周囲環境の明るさに起因してユーザが発光を認識できない低階調画素の階調値を下げる制御を行うことで、映像の視認性確保と消費電力の低減とを両立可能な構成である。
〔処理動作例〕
次に、実施形態に係る車載用表示装置1における処理動作の一例について、図3を参照して説明する。
次に、実施形態に係る車載用表示装置1における処理動作の一例について、図3を参照して説明する。
車載用表示装置1は、例えば、自車のイグニッションがオン状態になるなどの所定の操作により表示部2がオン状態となったときに図3の制御フローを実行する。ステップS10では、他の車載機器などから表示制御部4に映像信号が入力される。
続くステップS11では、例えば、照度情報取得部41は、照度センサ3からの入力信号に基づいて、表示部2の周囲環境の照度情報を取得する。表示制御部4は、照度情報を取得した後、処理をステップS12に進める。
次いで、ステップS12では、例えば、表示制御部4は、照度情報取得部41にて取得した照度に対して所定の閾値以下の階調値の画素(すなわち低階調画素)が存在するか否かについて判定処理を実行する。表示制御部4は、ステップS12にて肯定判定である場合には処理をステップS13に進め、ステップS12にて否定判定である場合にはステップS13をスキップし、処理をステップS14に進める。
ステップS13では、輝度制御部42は、階調値が所定の閾値以下である低階調画素について、その階調値を下げる制御を実行する。例えば、輝度制御部42は、表示制御部4に外部から入力された映像信号について、低階調画素の階調値が0または所定以下になるように補正する。
ステップS14では、例えば、映像出力部44は、ステップS12にて否定判定の場合には外部からの映像信号を、ステップS12にて肯定判定の場合には輝度制御部42により補正後の映像信号を表示部2に出力する。これにより、周囲の明るさに起因して発光を確認できない低階調画素が存在する場合には、低階調画素の階調値を下げる制御が実行され、そうでない場合には通常の映像表示が実行されることとなる。
例えば図1に示すように、表示部2の表示領域21にテキスト情報等の所定の映像コンテンツと背景部分とによりなる映像が表示されている場合において、輝度制御部42が輝度制御を実行する例について説明する。この場合において、背景部分を表示する画素が低階調画素となるとき、輝度制御部42が背景部分の階調値を0に変更する補正処理を行うことで、表示部2には、例えば図4に示すように、背景部分が黒表示となった映像が表示される。これにより、ユーザが発光を認識できる所定以上の階調値であるコンテンツ部分と低階調画素の背景部分とのコントラストが大きくなり、映像の視認性が向上すると共に、映像の一部について階調値を下げることで消費電力が低減される。
〔照度の閾値〕
低階調画素の判定に用いられる階調値の閾値は、照度にかかわらず一定の値であってもよいし、照度に応じて変更されてもよい。この閾値は、所定の照度に対して発光を認識できない階調値に設定され、例えば官能評価などの任意の評価方法により決定される。
低階調画素の判定に用いられる階調値の閾値は、照度にかかわらず一定の値であってもよいし、照度に応じて変更されてもよい。この閾値は、所定の照度に対して発光を認識できない階調値に設定され、例えば官能評価などの任意の評価方法により決定される。
階調値の閾値が照度に応じて変更される例について、図5A〜図5Dを参照して説明する。ここでは、例えば図5Aに示すように、表示部2の表示領域21にテキスト情報と背景とによりなる映像であって、背景部分がグラデーションとなるように階調値が段階的に変化した映像が表示されている場合を代表例として説明する。
なお、説明の便宜上、図5A、図5C、図5Dに矢印で示すように、表示部2の幅方向に沿った方向、すなわち紙面左右方向を「幅方向DR1」と称し、幅方向DR1における左右それぞれを「左」、「右」と称する。以下、特に断りがない場合、本明細書における「左」、「右」とは、図5A、図5C、図5Dに矢印で示す方向を指す。
また、便宜的に、図5Aに示すように、表示領域21のうち幅方向DR1の左の端部から所定の領域を「第1領域21A」と称し、第1領域21Aに隣接し、第1領域21Aよりも右側の領域を「第2領域21B」と称する。また、表示領域21のうち第1領域21A、第2領域21Bよりも右側に位置する残りの領域を「第3領域21C」と称する。この代表例では、表示部2には、背景部分の輝度が第1領域21A、第2領域21B、第3領域21Cの順に徐々に大きくなるグラデーションの背景が表示されている。
階調値の閾値は、例えば図5Bに示すように、照度(単位:lx)に応じて段階的にその数値が変更されてもよい。例えば、階調値の閾値は、照度2000lxの場合には4、照度5000lxの場合には10、照度10000lxの場合には20、照度1500lxの場合には30、といった具合に段階的に設定されていてもよい。この場合、照度が大きいほど低階調画素の割合が多くなり、より実態に沿った輝度制御が実行されるとともに、消費電力の低減効果も大きくなることが期待される。
例えば、第1領域21A、第2領域21B、第3領域21Cにおける背景部分の階調値がそれぞれ1〜4、5〜10、11〜20である場合において、照度が3000lxであったときには、輝度制御部42は、階調値が4以下の低階調画素を黒表示に変更する。このとき、表示部2は、例えば図5Cに示すように、第1領域21Aにおける背景部分の低階調画素が黒表示となった映像が表示される。
また、例えば、照度が6000lxであったときには、階調値の閾値が10に設定され、輝度制御部42は、階調値が10以下の低階調画素を黒表示に変更する制御を実行する。この場合、表示部2には、例えば図5Dに示すように、第1領域21Aに加えて、第2領域21Bにおける背景部分の低階調画素が黒表示とされた映像を表示されることとなる。このように、照度に応じて階調値の閾値を変更することで、照度ごとにより適切な範囲の低階調画素の階調値を所定以下に下げることが可能となり、消費電力をより低減することができる。
なお、図5Bに示す階調値の閾値テーブルの場合、照度が2000lx未満であるとき、輝度制御部42は、輝度制御を実行しない。また、階調値の閾値テーブルは、図5Bに示す例に限定されず、適宜変更されてもよい。
さらに、輝度制御部42は、輝度制御を実行する場合における映像の見栄えを向上させるため、階調値の閾値を中心とするガンマ値の補正を行い、低階調画素とそうでない画素との境界部分において連続的に階調値を変化させる制御を実行してもよい。
具体的には、輝度制御を実行する場合において、ガンマ値の補正を実行しないときには、階調値と輝度との関係は、例えば図6Aに示す状態となる。すなわち、表示部2の映像の輝度は、階調値の閾値を境界として、急激に変化することとなる。そのため、例えば図5C、図5Dに示すように、輝度制御を実行した際、表示部2には、低階調画素とそうでない画素との境界が目立つ映像が表示され、ユーザによっては違和感を覚えるおそれがある。
そこで、輝度制御部42は、階調値の閾値を中心とするガンマ値の補正を実行してもよい。これにより、低階調画素とそうでない画素との境界では滑らかな階調変化となり、表示部2の輝度は、例えば図6Bに示すように、階調値の閾値を中心として連続的に変化することとなる。このような制御を実行すると、例えば図6Cに示すように、表示部2には、低階調画素とそうでない画素との間で輝度が滑らかに変化し、その境界が目立たない映像が表示される。その結果、輝度制御後の映像の見栄えがより向上する効果が得られる。
〔複数の照度センサを用いる場合〕
照度センサ3は、例えば図7に示すように、表示部2の周囲に複数配置されてもよい。図7に示す例の場合、3つの照度センサ3は、例えば、左側から順に第1領域21A、第2領域21B、第3領域21Cのそれぞれに対応しており、各領域の照度に応じた信号を表示制御部4に送信する。この場合、各領域21A〜21Cは、それぞれ異なる照度センサ3に関連付けされ、それぞれ独立して輝度制御がなされる制御領域であり、対応する照度センサ3で取得した照度情報に基づいて輝度制御が実行される。これにより、領域21A〜21Cごとに照度が異なるような状況であっても、個別に輝度制御が実行され、輝度制御の精度が向上する。
照度センサ3は、例えば図7に示すように、表示部2の周囲に複数配置されてもよい。図7に示す例の場合、3つの照度センサ3は、例えば、左側から順に第1領域21A、第2領域21B、第3領域21Cのそれぞれに対応しており、各領域の照度に応じた信号を表示制御部4に送信する。この場合、各領域21A〜21Cは、それぞれ異なる照度センサ3に関連付けされ、それぞれ独立して輝度制御がなされる制御領域であり、対応する照度センサ3で取得した照度情報に基づいて輝度制御が実行される。これにより、領域21A〜21Cごとに照度が異なるような状況であっても、個別に輝度制御が実行され、輝度制御の精度が向上する。
〔発光色ごとの階調値の閾値変更〕
表示制御部4は、照度情報取得部41で取得する照度情報と、例えばナビゲーション装置等から取得する時刻情報とにより、太陽光の色成分を算出し、発光色ごとに階調値の閾値を変更してもよい。なお、ここでは、表示部2を構成する画素が赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの異なる発光色の副画素により構成される場合を代表例として説明する。
表示制御部4は、照度情報取得部41で取得する照度情報と、例えばナビゲーション装置等から取得する時刻情報とにより、太陽光の色成分を算出し、発光色ごとに階調値の閾値を変更してもよい。なお、ここでは、表示部2を構成する画素が赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの異なる発光色の副画素により構成される場合を代表例として説明する。
午前中や昼間などの時間帯では、太陽光に照らされる部分は白基調となるため、R、G、Bそれぞれの階調値の閾値は、例えば、図8Aに示すように、同じ値で設定される。
一方、午後4時などの夕方の時間帯では、太陽光に照らされた部分は赤い色となり、表示部2に赤色の背景部分が表示されている場合には、この背景部分は、他の発光色よりも見えにくくなってしまう。そこで、表示制御部4は、時間情報に基づいて太陽光の色を推定し、見えにくい発光色における階調値の閾値を変更する。例えば、夕方の時間帯の場合、Rの階調値の閾値は、図8Bに示すように、G、Bに比べて大きく設定される。
このように、表示制御部4が、時間情報に基づいて、太陽光の色に応じた発光色ごとの階調値の閾値を適宜変更することで、低階調画素がより適切に設定され、輝度制御の精度が向上する。ここでは、Rの階調値の閾値をG、Bに比べて大きく設定する例について説明したが、これに限定されるものではなく、時間帯に応じて、GまたはBの階調値の閾値をRよりも大きく設定してもよい。また、図8A、図8Bに示した各発光色の閾値は、一例であり、照度の大きさや時間帯に応じて適宜変更され得る。
実施形態に係る車載用表示装置1は、表示部2の周囲環境の明るさに起因してユーザが発光を認識できない低階調画素を選択的に黒基調に変更することで、高コントラスト化による映像の視認性向上と消費電力の低減とを両立した構成となる。また、照度に応じて階調値の閾値を変更した場合には、照度に応じた低階調画素の設定が可能となり、消費電力の低減効果をより高めることができる。さらに、輝度制御時に階調値の閾値を中心とするガンマ値の補正を行った場合には、上記の効果に加えて、映像の見栄えを向上させる効果も得られる。
(他の実施形態)
本発明は、実施例に準拠して記述されたが、本発明は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらの一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本発明の範疇や思想範囲に入るものである。
本発明は、実施例に準拠して記述されたが、本発明は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらの一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本発明の範疇や思想範囲に入るものである。
例えば、表示制御部4は、表示部2の全域(全部)ではなく、特定の一部の領域を対象領域として設定し、当該対象領域についてのみ輝度制御を実行してもよい。例えば、表示部2の表示領域21の一部が日射に晒されにくい配置とされる場合等に、表示領域21のうち当該一部を除く領域を対象領域として設定し、対象領域について輝度制御を実行してもよい。また、車載用表示装置1は、例えば表示部2に表示される映像コンテンツが予め決められている場合等には、表示領域21の一部を対象領域として設定しておき、対象領域についてのみ選択的に輝度制御を実行する構成とされてもよい。
2 表示部
3 照度センサ
41 照度情報取得部
42 輝度制御部
21A〜21C 制御領域
3 照度センサ
41 照度情報取得部
42 輝度制御部
21A〜21C 制御領域
Claims (5)
- 車両に搭載される車載用表示装置であって、
自発光素子により構成された画素群が配列されてなる表示領域(21)を有する表示部(2)と、
前記表示部の周囲に配置され、照度に応じた信号を出力する照度センサ(3)と、
前記照度センサから前記表示部の周囲環境における照度情報を取得する照度情報取得部(41)と、
前記表示領域の一部または全部について、前記照度情報に基づいて、前記画素群のうち階調値が所定の閾値以下である画素を所定以下の階調値に変更する制御を実行する輝度制御部(42)と、を備える、車載用表示装置。 - 前記照度センサは、前記表示部の周囲に複数配置されており、
前記表示部は、複数の前記照度センサに対応する複数の制御領域(21A〜21C)を有しており、
前記輝度制御部は、前記照度センサに対応する前記制御領域ごとに輝度制御を実行する、請求項1に記載の車載用表示装置。 - 前記輝度制御部は、輝度制御を実行するために用いられる階調値の閾値を前記照度に応じて対応する数値に変更する、請求項1または2に記載の車載用表示装置。
- 前記輝度制御部は、所定以下の階調値に変更する制御において、輝度制御を実行するために用いられる階調値の閾値を中心としたガンマ値の補正を実行する、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車載用表示装置。
- 前記輝度制御部は、前記照度情報と時間帯の情報とに基づいて、太陽光の色成分の割合を算出し、前記画素を構成する発光色の異なる複数の副画素ごとに階調値の閾値を設定する、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車載用表示装置。
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