JP2014088956A - メカニカルシール - Google Patents

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Abstract

【課題】強制冷却するための熱交換室およびクーリング部材を簡素化し、組立時やメンテナンス時の作業性を向上する。
【解決手段】メカニカルシール10は、回転軸2を貫通させたハウジング11と、回転軸2と一体的に回転する回転環(従動リング17)と、摺動面22を形成する固定環(シートリング20)と、回転環17の外周部に形成された封止液室23と、封止液室23の外周部に形成された熱交換室26と、封止液流入路29および封止液流出路30と、冷却液流入路32および冷却液流出路34と、熱交換室26内の封止液と冷却液とを区画して流動させる略円筒状のクーリング部材35と、封止液を循環させる循環手段(ポンピングリング24)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボイラー給水等の高温流体を扱う流体機械に使用するメカニカルシールにおいて、強制冷却を必要とするものに関する。
メカニカルシールは、ポンプ等の流体機械の回転軸が貫通されるハウジングを備えている。ハウジング内には、回転軸に固定されて一体的に回転する従動リング(回転環)が配設されるとともに、この従動リングが軸方向に沿って押し付けられるシートリング(固定環)が配設されている。これらの外周部には、従動リングとシートリングとの摩擦熱を除去するための封止液(揚水)が充填された封止液室が形成されている。
このメカニカルシールでは、流体機械により給水する揚水温度が高い場合、揚水からなる封止液を強制的に冷却して循環させ、従動リングとシートリングとの摩擦熱を除去する必要がある。そのため、特許文献1では、封止液室の外周に熱交換室を設け、この熱交換室内にハウジング外から冷却液を循環供給する。また、熱交換室内にクーリングチューブを配設し、このクーリングチューブを通して封止液室内の封止液を循環させることにより、封止液を強制冷却している。
しかしながら、特許文献1のメカニカルシールの熱交換室は、封止液室から径方向に延びて開口した封止液流入路と、軸方向に延びて開口した封止液流出路とを形成し、更に冷却液を循環させるための冷却液流入路と冷却液流出路を、ハウジングの径方向外側から延びるように形成した複雑な構成である。その結果、この熱交換室の内部に配設するクーリングチューブは、螺旋状をなすようにパイプを巻回し、その内側に更に第2巻回部を設けた複雑な形状をなすため、加工性が悪いという問題がある。しかも、複雑な形状の熱交換室に複雑な形状のクーリングチューブを配設する必要があるため、組立時やメンテナンス時の作業性が悪いという問題がある。
特開平11−82754号公報
本発明は、強制冷却するための熱交換室およびクーリング部材を簡素化し、組立時やメンテナンス時の作業性を向上可能なメカニカルシールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明のメカニカルシールは、流体機械のケーシングに固定され、前記流体機械の回転軸を貫通させたハウジングと、前記ハウジング内に回転可能に配設され、前記回転軸と一体的に回転する回転環と、前記ハウジング内に回転不可能に配設され、前記回転環が当接して摺動面を形成する固定環と、前記回転環の外周部に形成された封止液室と、前記封止液室の外周部に形成された環状の熱交換室と、前記封止液室と前記熱交換室とを連通させる封止液流入路および封止液流出路と、前記熱交換室に連通され、前記ハウジング外の冷却液を循環供給するための冷却液流入路および冷却液流出路と、前記熱交換室内に配設され、前記封止液流入路からの封止液と前記冷却液流入路からの冷却液とを区画して流動させる略円筒状のクーリング部材と、前記封止液流入路から前記クーリング部材および前記封止液流出路を経て前記封止液室内へ封止液を循環させる循環手段と、を備える構成としている。
このメカニカルシールは、封止液と冷却液とが熱交換室内で略円筒状のクーリング部材によって区画されて流動される。これにより、高温の封止液を冷却液によって冷却する。しかも、冷却した封止液が封止液室に供給されるため、封止液により回転環および固定環の摩擦熱を確実に除去することができる。また、熱交換室が簡素化された構成であるため、熱交換室内に配設するクーリング部材も簡素化できる。よって、組立時やメンテナンス時の作業性も向上できる。
このメカニカルシールでは、前記封止液流入路および前記封止液流出路を、前記熱交換室の軸方向および径方向のいずれか一方の一端側と他端側とで開口させるとともに、前記冷却液流入路および前記冷却液流出路を、前記熱交換室の軸方向および径方向のいずれか他方の一端側と他端側とで開口させることが好ましい。ここで、径方向の一端側と他端側とは、環状をなす熱交換室において、半径の両端である内周部と外周部、および、直径の両端である各外周部の両方を含む。このようにすれば、熱交換室内を確実に簡素化し、封止液と冷却液とが交差するように確実に流動させることができる。
前記封止液流入路を前記封止液室の前記摺動面と離れた位置に開口させるとともに、前記封止液流出路を前記封止液室の前記摺動面と近接した位置に開口させることが好ましい。このようにすれば、熱交換室を通して冷却した封止液を摩擦熱が最も生じている摺動面に供給し、効率的に冷却できる。
また、前記固定環の外周部に、前記冷却液流入路に連通する冷却液室を更に設けることが好ましい。このようにすれば、冷却液を兼用して、ハウジングと固定環とを確実に冷却することができる。
さらに、前記クーリング部材は、前記熱交換室内において、封止液および冷却液のうち一方を径方向に流動させるとともに他方を軸方向に流動させることが好ましい。
具体的には、前記クーリング部材は、前記熱交換室内に液密に配設される円筒形状であり、軸方向に延びて封止液および冷却液のいずれか一方が流動される第1流路と、径方向に延びて封止液および冷却液のいずれか他方が流動される第2流路とを有することが好ましい。このクーリング部材は、軸方向および径方向に貫通する直線状の孔を設けるだけであるため、製造が容易である。しかも、第1および第2流路内の清掃も可能であるため、メンテナンス性を向上できる。
または、前記クーリング部材は、扇形形状をなす複数の分割ユニットによって構成される円筒形状であり、前記各分割ユニットは、前記熱交換室の軸方向の一端側で開口する前記封止液流入路または前記冷却液流入路と、前記熱交換室の軸方向の他端側で開口する前記封止液流出路または前記冷却液流出路とを接続し、封止液または冷却液を前記各分割ユニットの内部を流動させ、冷却液または封止液を隣接する前記分割ユニットの間を流動させることが好ましい。
そして、前記ハウジングは、前記ケーシングに固定されるハウジング本体と、前記ハウジング本体の前記ケーシングと逆側端部を閉塞するカバーと、を備え、前記封止液流入路および前記封止液流出路からなる封止液流路の一部と、前記冷却液流入路および前記冷却液流出路からなる冷却液流路の一部とを、前記カバーに形成することが好ましい。このようにすれば、カバー内でも封止液と冷却液の熱交換作用を得ることができる。よって、クーリング部材を含むハウジング本体の径方向の大きさを小さくすることができる。
本発明のメカニカルシールでは、各一対の流入路および流出路の形成位置を含めた熱交換室の構成が簡素であるため、クーリング部材を簡素化できるとともに、組立時やメンテナンス時の作業性を向上できる。
本発明の第1実施形態のメカニカルシールを示す断面図である。 図1を所定位置で切断した断面図である。 クーリング部材を示す斜視図である。 第2実施形態のメカニカルシールを示す断面図である。 第3実施形態のメカニカルシールを示す断面図である。 第4実施形態のクーリング部材の用いたメカニカルシールを示す断面図である。 第4実施形態のクーリング部材を示す斜視図である。 第4実施形態のクーリング部材の変形例を示す断面図である。 第4実施形態のクーリング部材の他の変形例を示す断面図である。 第5実施形態のメカニカルシールを示す断面図である。 図10を所定位置で切断した断面図である。 図10を他の位置で切断した断面図である。 メカニカルシールの変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る第1実施形態のメカニカルシール10を示す。このメカニカルシール10は、流体機械(例えば高温流体を扱うボイラー給水用のポンプ)のケーシング1に固定されるハウジング11を備える。このハウジング11には、ケーシング1に配設した回転軸2が貫通され、その周囲に回転環である従動リング17と固定環であるシートリング20とが配設されている。本実施形態のメカニカルシール10は、ハウジング11内の封止液を循環させて冷却液によって冷却することにより、従動リング17とシートリング20の摩擦熱を除去(強制冷却)する構成としている。
ハウジング11は、ケーシング1にボルトで固定されるハウジング本体12と、ハウジング本体12の大気側(ケーシング1の逆側)端部を閉塞するカバー13とを備える。ハウジング本体12は、ケーシング1に接するように配設され、これらの間がシールパッキンにより封止されている。カバー13は、ハウジング本体12に図示しないボルトで固定され、これらの間がシールパッキンにより封止されている。
ハウジング11内に位置するように、回転軸2にはスリーブ14が嵌められている。このスリーブ14は、回転軸2と一体的に回転するように、固定部材15によって回転軸2に固定されている。スリーブ14と回転軸2との間は、シールパッキンにより封止されている。スリーブ14には、ケーシング1の側にホルダ16が一体的に回転するように固定されている。このホルダ16内には、従動リング17の一部が収容されている。この従動リング17は、ホルダ16に対して回転不可能であるが、回転軸2の軸線に沿った方向(軸方向)には移動可能である。従動リング17の内周部にはシールパッキンが配設されている。また、ホルダ16と従動リング17との間にはコンプレッションリング18が配設されている。このコンプレッションリング18とホルダ16との間には、従動リング17を回転軸2の軸線に沿って外側へ弾性的に付勢するためのスプリング19が配設されている。
従動リング17が付勢された外側にはシートリング20が配設されている。このシートリング20は、ハウジング本体12とカバー13との間に挟み込むように配設されている。また、シートリング20は、カバー13に固定されたピン21を差し込むことで、ハウジング11内に回転不可能に保持されている。シートリング20は、ハウジング本体12およびカバー13との間がシールパッキンにより封止されている。従動リング17およびシートリング20は、回転軸2の軸方向に沿った対向位置が、回転軸2の軸線に対して直交する面状に形成されている。そして、シートリング20に対して従動リング17がスプリング19の付勢力によって弾性的に押し付けられることにより、その当接部分が後述する封止液室23を大気側に対して封止する摺動面22を構成する。
本実施形態では、従動リング17の材質はカーボンで、シートリング20の材質はシリコンカーバイトである。ただし、従動リング17とシートリング20の材質はこれに限定されず、一般的には、一方にはカーボンを用い、他方にはセラミックス、超硬合金、ステンレス鉄等を用いることができる。
ハウジング11内には、従動リング17の外周部に位置するように、流体機械が取り扱う流体(揚水)からなる封止水(封止液)で満たされた封止液室23が形成されている。この封止液室23の大気側は、摺動面22により封止されている。また、封止液室23のケーシング1側には、封止液を循環させる循環手段を構成するポンピングリング24が配設されている。このポンピングリング24は、ホルダ16の端部に位置するようにスリーブ14に固定され、回転軸2の回転により一体的に回転可能である。ポンピングリング24には、ハウジング本体12の挿通部12aの内周面と所定間隔をもって位置する外周部に、ケーシング1内の揚水の流入を遮断するためのラビリンス25aが設けられている。また、ポンプリング24の封止液室23側の外周部には、周方向に所定間隔をもって軸方向に延びる溝が設けられている。この溝を形成していない部分により羽根部25bが形成されている。この羽根部25bは、封止液室23内の封止液を径方向外向きに流動させ、封止液流入路29からクーリング部材35および封止液流出路30を経て封止液室23内へ循環させる。
ハウジング11内には、封止液室23の外周部に位置するように、回転軸2の軸方向から見た断面形状が円筒形状をなす熱交換室26が形成されている。本実施形態では、ハウジング本体12を、ケーシング1に固定する第1本体12Aと、カバー13を配設する第2本体12Bとで構成している。これら第1および第2本体12A,12Bは、カバー部材28の内周ネジ部で固定することにより、従動リング17の外周に位置する封止液室23と、封止液室23の外周に位置する熱交換室26とが形成される。封止液室23と熱交換室26とは、円筒状をなす区画部材27により区画されている。この区画部材27と第1および第2本体12A,12Bとはシールパッキンにより封止されている。また、熱交換室26の外周部は、円筒状をなすカバー部材28により密閉されている。このカバー部材28と第1および第2本体12A,12Bとはシールパッキンにより封止されている。
封止液室23と熱交換室26とは、封止液流路を構成する封止液流入路29と封止液流出路30により連通されている。封止液流入路29の一端は、摺動面22から離れた位置であるポンピングリング24の外周部に位置するように開口されている。封止液流入路29の他端は、熱交換室26の軸方向の一(右)端側に位置するように開口されている。具体的には、封止液流入路29の他端は、熱交換室26の軸線と同一の軸線の円環状開口部29aとされ、この円環状開口部29aが熱交換室26の軸方向の端部で開口(連通)されている。封止液流出路30の一端は、摺動面22の近接位置であるシートリング20の端部に位置するように開口されている。封止液流出路30の他端は、熱交換室26の他(左)端側に位置するように開口されている。具体的には、封止液流出路30の他端は、封止液流入路29と同様の円環状開口部30aとされ、この円環状開口部30aが熱交換室26の軸方向の端部で開口されている。
ハウジング11内には、シートリング20の外周部に位置するように円環状をなす冷却液室31が設けられている。この冷却液室31は、ハウジング本体12に窪みを設けることにより形成されている。冷却液室31には、ハウジング11の外部に配設した図示しない冷却液供給部からの冷却水(冷却液)が供給される。また、この冷却液は、熱交換室26内にも循環供給される。
ハウジング11には、冷却液を冷却液室31および熱交換室26に循環供給するために、冷却液流路を構成する冷却液流入路32と冷却液流出路34とが設けられている。冷却液流入路32は、一端がハウジング11の外周部に位置し、他端が径方向に延びて冷却液室31に連通するように形成されている。この冷却液流入路32は分流部33を備え、この分流部33が熱交換室26の内周部に位置するように開口されている。具体的には、分流部33の端部は、円筒状の熱交換室26に内接する円環状開口部33aとされ、この円環状開口部33aが熱交換室26の径方向の内周部で開口(連通)されている。冷却液流出路34は、一端がハウジング11におけるケーシング1側の端部近傍の外周部に位置するように形成され、他端が熱交換室26の外周部に位置するように開口されている。具体的には、冷却液流出路34の他端は、円筒状の熱交換室26に外接する円環状開口部34aとされ、この円環状開口部34aが熱交換室26の径方向の外周部で開口されている。即ち、熱交換室26に対して、径(半径)方向の一端側で冷却液流入路32が開口され、径方向の他端側で冷却液流出路34が開口されている。
この熱交換室26は、封止液流入路29および封止液流出路30が軸方向の両端で開口しているため、循環供給される封止液が軸方向に流動される。また、冷却液流入路32および冷却液流出路34が径方向の両端で開口しているため、循環供給される冷却液が径方向に流動される。これら封止液と冷却液とを混合することなく区画して流動させるために、熱交換室26内にはクーリング部材35が配設されている。
クーリング部材35は、銅合金等の熱伝導性に優れた材料により形成された円筒形状の部材である。このクーリング部材35の外周部および内周部には、ハウジング本体12との間を封止するシールパッキン36が配設されている。これらシールパッキン36により、クーリング部材35が熱交換室26内に液密に配設される。図2および図3に示すように、クーリング部材35には、軸方向に延びて貫通する多数の第1流路37と、径方向に延びて貫通する多数の第2流路38とが設けられている。本実施形態の第1流路37は、径方向に隣接するように設けた4個を1組とし、この第1流路37の組を周方向に所定間隔をもって複数組設けている。また、第2流路38は、軸方向に隣接するように設けた3個を1組とし、この第2流路38の組を周方向に所定間隔をもって複数組設けている。図1に示すように、径方向に隣接する第1流路37の組は、封止液用の円環状開口部29a,30a内に全て位置し、軸方向に隣接する第2流路38の組は、冷却液用の円環状開口部33a,34a内に全て位置する。
このように構成したメカニカルシール10は、封止液室23を含む、封止液流入路29、封止液流出路30および第1流路37が封止液流路を構成する。流体機械の回転軸2が回転されると、ポンピングリング24が回転することにより、羽根部25bによって封止液室23内の封止液が封止液流入路29から熱交換室26内に流入する。そして、熱交換室26内に配設したクーリング部材35の各第1流路37を通って軸方向に流動する。その後、封止液流出路30を通って封止液室23内に流入した後、ケーシング1側へ流動する。そして、ポンピングリング24の外周部において、再び封止液流入路29に循環される。
この際、封止液は、従動リング17とシートリング20とが摺接する摺動面22により、大気側への漏れが阻止される。また、摺接により発生した従動リング17およびシートリング20の摩擦熱は、封止液により除去される。但し、流体機械が高温流体を扱うボイラー給水用のポンプの場合、封止液となる揚水が高温であるため、摩擦熱を十分に除去することはできない。しかし、本実施形態では、冷却液供給部から循環供給される冷却液により、封止液を強制冷却して摩擦熱を除去できるとともに、高温流体も冷却できる。
具体的には、冷却液流入路32、冷却液流出路34および第2流路38が冷却液流路を構成する。冷却液供給部からメカニカルシール10へ冷却液を供給すると、冷却液流入路32を通して冷却液室31に冷却液が供給される。これにより、シートリング20で発生している摩擦熱が強制冷却される。また、分流部33を通して冷却液が熱交換室26の径方向の内周部に流入する。そして、熱交換室26内に配設したクーリング部材35の各第2流路38を通って径方向に流動する。その後、冷却液流出路34を通って冷却液供給部へ戻される。
即ち、クーリング部材35には、高温の封止液が軸方向に沿って流動し、低温の冷却液が径方向に沿って交差するように流動する。そして、クーリング部材35は熱伝導性に優れた材料により形成されているため、熱交換(平衡)作用により、封止液は冷却され、冷却液は昇温される。また、冷却した封止液は、摩擦熱が最も生じている封止液室23の摺動面22の近傍に供給されるため、効率的に冷却できる。
しかも、本実施形態の熱交換室26は円筒形状をなし、その軸方向の両端と径方向の両端にそれぞれ流入路29,32および流出路30,34を開口させた簡素な構成である。そして、この熱交換室26内に配設するクーリング部材35は円筒状をなし、その軸方向および径方向に貫通する直線状の孔からなる流路37,38を設けただけの簡素な構成である。そのため、ハウジング11およびクーリング部材35の製造が容易であるうえ、組立時およびメンテナンス時の作業性を向上できる。さらに、クーリング部材35はメンテナンス時には、第1および第2流路37,38の清掃も容易に行うことができる。
(第2実施形態)
図4は第2実施形態のメカニカルシール10を示す。この第2実施形態では、シートリング20の外周部に冷却液室31を形成しない構成とした点で、第1実施形態と相違する。具体的には、第2実施形態のハウジング11内には、第1実施形態と同様に、従動リング17の外側にシートリング20が配設されている。シートリング20は、カバー13に固定されたピン21を差し込むことで、ハウジング11内に回転不可能に保持されている。シートリング20とカバー13との間はシールパッキンにより封止されている。また、シートリング20とハウジング本体12との間は、封止されることなく、封止液室23の一部を構成する。
この第2実施形態のメカニカルシール10では、回転軸2が回転されると、第1実施形態と同様に、ハウジング11内にて封止液を循環供給する。そして、冷却液供給部から冷却液が供給されると、冷却液にて直接シートリング20を冷却することはできないが、冷却液にて冷却した封止液にて冷却することができる。
(第3実施形態)
図5は第3実施形態のメカニカルシール10を示す。この第3実施形態では、クーリング部材35に対して、封止液を径方向に流動させ、冷却液を軸方向に流動させるようにした点で、第1実施形態と相違する。
具体的には、封止液流入路29は、封止液室23から径方向外側に向けて延びて、熱交換室26の径方向の外周部で開口するように設けられている。封止液流出路30は、封止液室23から延びて熱交換室26の径方向の内周部で開口するように設けられている。冷却液流入路32は、ハウジング11の外周部から熱交換室26の軸方向の一(左)端側で開口するように設けられている。冷却液流出路34は、ハウジング11の外周部から熱交換室26の軸方向の他(右)端側で開口するように設けられている。
この第3実施形態のメカニカルシール10は、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、この第3実施形態では、第2実施形態と同様に、冷却液室31を設けない構成としてもよい。
(第4実施形態)
図6および図7は第4実施形態のメカニカルシール10を示す。この第4実施形態では、クーリング部材35を扇形形状をなす複数の分割ユニット39によって構成される円筒形状とした点で、第1実施形態と大きく相違する。
具体的には、ハウジング11の熱交換室26には、4個の分割ユニット39が配設されている。各分割ユニット39は、扇形形状をなす中空パイプからなり、軸方向に沿った一面側の周方向の一端に第1接続部40が設けられ、他面側の他端に第2接続部41が設けられている。熱交換室26の軸方向に対向する両端には、円環状開口部の代わりに第1および第2接続部41を接続する接続孔(図示せず)が設けられている。
この分割ユニット39を用いたメカニカルシール10は、ポンピングリング24の回転により、封止液室23内の封止液が封止液流入路29を経て分割ユニット39内に流入する。その後、封止液流出路30を経て封止液室23へ循環される。
また、冷却液が冷却液流入路32を経て熱交換室26に対して径方向の内周部に流入する。そして、各分割ユニット39の間を通って熱交換室26の径方向の外周部へ流動し、冷却液流出路34を経てハウジング11外へ戻される。
このように、第4実施形態では、分割ユニット39からなるクーリング部材35により、封止液および冷却液を区画して軸方向および径方向に流動させ、高温の封止液を冷却液によって強制冷却して封止液室23へ循環供給できる。そのため、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、第4実施形態では、冷却液室31を設けない第2実施形態のメカニカルシール10にも同様に適用可能であるうえ、封止液と冷却液の通水方向を逆とした第3実施形態のメカニカルシール10にも同様に適用可能である。
なお、第4実施形態のクーリング部材35の分割ユニット39は扇形形状に限られず、種々の変更が可能である。具体的には、図8に示すように長円形状とし、その一面側の一端に第1接続部40を設け、他面側の他端に第2接続部41を設けた構成としてもよい。また、図9に示すように、円筒状の直管パイプにより構成してもよい。これらのようにしても、第4実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図10は第5実施形態のメカニカルシール10を示す。このメカニカルシール10は、ハウジング11のカバー13に各液流路の一部を形成することにより、封止液および冷却液の熱交換機能を低下させることなく、ハウジング11の径方向の寸法の小型化を図るようにした点で、各実施形態と相違する。
第5実施形態のハウジング11は、第1実施形態と同様に、ケーシング1にボルトで固定されるハウジング本体12と、ハウジング本体12におけるケーシング1と逆側端部を閉塞するカバー13とを備える。そのうち、ハウジング本体12は、第1および第2本体12A,12Bに分割していない点で第1実施形態と相違する。カバー13は、各液流路の一部である封止液流出路30と冷却液流出路34とを形成した点で第1実施形態と相違する。
具体的には、図10および図11に示すように、ハウジング本体12は、回転軸2の側に位置する径方向内側の内環部45と、大気に露出される径方向外側の外環部47と、内環部45と外環部47とを一体的に連結するリブ49とを備える。
内環部45は、径方向内側に位置する封止液室23と、径方向外側の外環部47との間に形成される熱交換室26とを区画する円筒形状である。内環部45のケーシング1側には、回転軸2を回転可能に挿通する縮径した挿通部46が設けられている。外環部47は、径方向内側に位置する熱交換室26と、径方向外側に位置する大気とを区画する円筒形状である。外環部47は、ハウジング本体12をケーシング1に固定するためのボルト孔を形成するために、径方向の肉厚が厚く形成されている。また、外環部47には、内周部の軸方向外側に拡開部48が設けられている。リブ49は、周方向に所定間隔をもって複数設けられ、外環部47から軸方向内側に突出した挿通部46の外周部と、外環部47の内側端部とを連結する。リブ49には、冷却液を流通させるための流通孔50が設けられている。
本実施形態のケーシング1には、ハウジング本体12のリブ49を収容配置する配設部1aが設けられている。この配設部1aは、回転軸2を回転可能に挿通する軸挿通部1bを備える。この軸挿通部1bの内面側に挿通部46の先端が液密に配設される。配設部1a、挿通部46および外環部47で画定される内部は、熱交換室26の軸方向の端部に隣接し、熱交換室26に連通する冷却水用の円環状開口部33aを構成する。
図10および図12に示すように、カバー13は、熱伝導性に優れた材料により形成され、ハウジング本体12の軸方向の外側端部を閉塞する。カバー13の外径はハウジング本体12の外径と同一に設定される。
封止液流出路30は、径方向外側に位置する上流(入口)側の円環状開口部30aと、径方向内側に位置する下流(出口)側の円環状開口部30bと、これら開口部30a,30bを連通させる一対の連通部30cとを備える。開口部30aは、熱交換室26におけるクーリング部材35の径方向外側に位置する拡開部48に連通する。開口部30bは、内環部45の径方向内側に位置する封止液室23に連通する。連通部30cは、カバー13の外周部から開口部30bにかけて径方向に延びるように一対設けられている。下側に位置する連通部30cは、開口部30aの外側でプラグキャップ51により止水されている。上側に位置する連通部30cは、バルブを備えるエア抜き用の配管52が接続されている。
冷却液流出路34は、封止液流出路30の開口部30a,30b間に位置する半円環状をなす一対の開口部34a,34aと、冷却液供給部へ戻すための接続部34bとを備える。各開口部34a,34aは、両端部が封止液流出路30の各連通部30c,30cの近傍に位置するC字形状に形成されている。接続部34bは、一端がカバー13の外周部に位置するように形成され、他端が一方の開口部34aに連通するように開口されている。接続部34bが形成された一方の開口部34aと、接続部34bが形成されていない他方の開口部34aとは、クーリング部材35とカバー13との間に形成される円環状の隙間53により連通される。
ハウジング11内に位置するように、回転軸2にはスリーブ14が一体的に回転するように嵌められている。スリーブ14には、ケーシング1側に位置するようにフランジ部14aが設けられている。このフランジ部14aの外周部には、ケーシング1内の揚水の流入を遮断するためのラビリンス25aを備えたポンピングリング24が固定されている。ポンピングリング24の外周部は、ハウジング本体12の内環部45に密接している。また、ポンプリング24には、周方向に所定間隔をもって溝が設けられ、この溝を形成していない部分により羽根部25bが構成される。フランジ部14aおよびポンピングリング24で囲まれた内部には、スリーブ14を介して回転軸2と一体的に回転される従動リング17が固定されている。
従動リング17に対向してシートリング20が配設されている。本実施形態のシートリング20は、カバー13に固定されたホルダ16内に固定される第1リング20Aと、この第1リング20Aに連結された第2リング20Bとを備える。カバー13とシートリング20との間には、スプリング19が配設されている。回転軸2の軸線に沿ったスプリング19の付勢により、シートリング20が従動リング17に対して弾性的に押し付けられ、その当接部分が封止液室23を封止する摺動面22を構成する。本実施形態の摺動面22は、ポンプリング24の羽根部25bの径方向内側に位置する。
ハウジング11内には、従動リング17の外周部に位置するように封止液室23が形成される。また、封止液室23の外周部に位置するように、内環部45によって区画された円筒状の熱交換室26が形成される。封止液室23と熱交換室26とは、ハウジング本体12の内環部45に形成した封止液流入路29と、カバー13に形成した前述の封止液流出路30により連通されている。封止液流入路29は、ポンプリング24の羽根部25bの径方向外側に位置するように、内環部45の周方向に所定間隔をあけて形成した貫通穴からなる。径方向に対向する一対の封止液流入路29には、ポンプリング24の外周部に向けて突出する井堰部29b(図11参照)が設けられている。
ハウジング11は、冷却液を熱交換室26に循環供給するために、ハウジング本体12に設けた冷却液流入路32と、ハウジング本体12およびケーシング1の間に形成した前述の円環状開口部33aと、カバー13に形成した前述の冷却液流出路34とからなる冷却液通路を備える。冷却液流入路32は、一端がハウジング本体12の外環部47の外面中央に位置し、他端がリブ49の近傍に位置するように傾斜して延びる。
第5実施形態の熱交換室26は、封止液の入口である封止液流入路29が軸方向の中心で径方向内側に設けられ、封止液の出口である封止液流出路30の開口部30aが軸方向の外側で径方向外側に設けられている。また、冷却液の入口である円環状開口部33aが軸方向の内側に設けられ、冷却液の出口である冷却液流出路34の開口部34aが軸方向の外側に設けられている。そして、熱交換室26内には、各実施形態と同様に、封止液および冷却液を混合させることなく区画し、一方を径方向に流動させるとともに他方を軸方向に流動させるクーリング部材35が配設されている。
図10および図11に示すように、クーリング部材35は、熱伝導性に優れた材料により形成された円筒形状の部材である。クーリング部材35の外周部および内周部には、ハウジング本体12との間を封止するシールパッキン36が配設されている。クーリング部材35には、軸方向に延びて貫通する第1流路37が、周方向に所定角度をあけて複数設けられている。全ての第1流路37がカバー13の開口部34aに位置するように組み付けられる。また、クーリング部材35には、径方向に延びて貫通する第2流路38が、隣接する第1流路37,37間に位置するように周方向に所定角度をあけて複数設けられている。全ての第2流路38が外環部47の拡開部48に位置するように組み付けられる。
このように構成したメカニカルシール10は、封止液室23を含む、封止液流入路29、封止液流出路30および第2流路38が封止液流路を構成する。流体機械の回転軸2が回転されると、スリーブ14を介してポンプリング24がハウジング11内で回転する。すると、封止液室23内の封止液が羽根部25bにより周方向かつ径方向外向きに掻き回される。ポンピングリング24の外周部の封止液は、井堰部29bによる堰き止め作用により、内環部45の封止液流入路29を通って熱交換室26内へ流動する。そして、熱交換室26内に配設したクーリング部材35の各第2流路38を通って径方向外側へ流動する。その後、熱交換室26の拡開部48に流入した後、封止液流出路30の外側の開口部30aから連通部30cを経て、内側の開口部30bから封止液室23へ循環される。
また、メカニカルシール10は、冷却液流入路32、円環状開口部33a冷却液流出路34および第1流路37が冷却液流路を構成する。冷却液供給部からメカニカルシール10へ冷却液を供給すると、冷却液流入路32を通して円環状開口部33aに流入する。その後、熱交換室26内に配設したクーリング部材35の各第1流路37を通って軸方向に流動した後、冷却液流出路34を通って冷却液供給部へ戻される。
クーリング部材35では、高温の封止液が第2通路38を通って径方向に流動し、低温の冷却液が第1通路37と通って軸方向に流動する。また、カバー13では、低温の冷却液が開口部34aを通って接続部34bへ向けて周方向に流動し、高温の封止液が開口部34aの外側に位置する開口部30aから内側に位置する開口部30bへ向けて流動する。そして、カバー13およびクーリング部材35は熱伝導性に優れた材料により形成されているため、熱交換(平衡)作用により、封止液は冷却され、冷却液は昇温される。
第5実施形態のメカニカルシール10は、各実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、第5実施形態では、クーリング部材35によって区画した熱交換室26内だけでなく、カバー13内でも封止液と冷却液の熱交換作用を得ることができる。よって、クーリング部材35を含む熱交換室26を小さくしても、カバー13内にて熱交換効率を補うことができる。よって、クーリング部材35を含むハウジング本体12の径方向の大きさを小さくすることができる。
なお、本発明のメカニカルシール10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第1から第4実施形態では、流入路29,32および流出路30,34を、熱交換室26の半径の両端である内周部と外周部とに開口させたが、直径の両端である外周部の対向位置に開口させてもよい。また、第5実施形態のように、一方を径方向の内側または外側で開口させ、他方を軸方向の一端で開口させてもよい。
また、第1〜3,5実施形態では、円筒形状としたクーリング部材35に、軸方向に貫通する第1流路37と、径方向に貫通する第2流路38とを設けたが、図13に示すように、径方向から流入して軸方向に流出する第1流路55と、軸方向から流入して径方向に流出する第2流路56とを設け、一方に封止液を流動させ、他方に冷却液を流動させる構成としてもよい。なお、この変形例では、封止液と冷却液とが混合することを防止するために、クーリング部材35の冷却液流出路34の部分にはパッキン(Oリング)57が配設されている。このようにしても、各実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
また、第1実施形態のクーリング部材35は、円筒形状をなす本体に第1流路37を径方向に隣接させて4個1組として設け、第2流路38を軸方向に隣接させて3個1組として設けたが、第5実施形態のように、連続する長円形状の1個のみとし、それぞれ周方向に所定間隔をもって設けるようにしてもよい。
また、第5実施形態では、カバー13に液流路の一部である封止液流出路30と冷却液流出路34とを設けたが、封止液流入路29と冷却液流入路32とを設けてもよい。また、封止液流入路29と冷却液流出路34とを設けてもよいうえ、封止液流出路30と冷却液流入路32とを設けてもよい。
また、カバー13に液流路の一部を形成する第5実施形態も第1実施形態と同様に、冷却液によってシートリング20を直接冷却する構成としてもよい。また、第5実施形態でも、封止液を軸方向に流動させ、冷却液を径方向に流動させる構成としてもよい。
また、従動リング17およびシートリング20の具体的な形状は、摺動面22の構成等の基本的な機能を実現できる限り、実施形態の構成に限定されない。循環手段もポンピングリング24に限られず、封止液の循環を実現できる限り、実施形態の構成に限定されない。
1…ケーシング
2…回転軸
10…メカニカルシール
11…ハウジング
12…ハウジング本体
14…スリーブ
17…従動リング(回転環)
20…シートリング(固定環)
22…摺動面
23…封止液室
24…ポンピングリング(循環手段)
26…熱交換室
29…封止液流入路
30…封止液流出路
31…冷却液室
32…冷却液流入路
33…分流部
34…冷却液流出路
35…クーリング部材
37…第1流路
38…第2流路
39…分割ユニット

Claims (8)

  1. 流体機械のケーシングに固定され、前記流体機械の回転軸を貫通させたハウジングと、
    前記ハウジング内に回転可能に配設され、前記回転軸と一体的に回転する回転環と、
    前記ハウジング内に回転不可能に配設され、前記回転環が当接して摺動面を形成する固定環と、
    前記回転環の外周部に形成された封止液室と、
    前記封止液室の外周部に形成された環状の熱交換室と、
    前記封止液室と前記熱交換室とを連通させる封止液流入路および封止液流出路と、
    前記熱交換室に連通され、前記ハウジング外の冷却液を循環供給するための冷却液流入路および冷却液流出路と、
    前記熱交換室内に配設され、前記封止液流入路からの封止液と前記冷却液流入路からの冷却液とを区画して流動させる略円筒状のクーリング部材と、
    前記封止液流入路から前記クーリング部材および前記封止液流出路を経て前記封止液室内へ封止液を循環させる循環手段と、
    を備えることを特徴とするメカニカルシール。
  2. 前記封止液流入路および前記封止液流出路を、前記熱交換室の軸方向および径方向のいずれか一方の一端側と他端側とで開口させるとともに、
    前記冷却液流入路および前記冷却液流出路を、前記熱交換室の軸方向および径方向のいずれか他方の一端側と他端側とで開口させたことを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
  3. 前記封止液流入路を前記封止液室の前記摺動面と離れた位置に開口させるとともに、前記封止液流出路を前記封止液室の前記摺動面と近接した位置に開口させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のメカニカルシール。
  4. 前記固定環の外周部に、前記冷却液流入路に連通する冷却液室を更に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
  5. 前記クーリング部材は、前記熱交換室内において、封止液および冷却液のうち一方を径方向に流動させるとともに他方を軸方向に流動させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
  6. 前記クーリング部材は、前記熱交換室内に液密に配設される円筒形状であり、軸方向に延びて封止液および冷却液のいずれか一方が流動される第1流路と、径方向に延びて封止液および冷却液のいずれか他方が流動される第2流路とを有することを特徴とする請求項5に記載のメカニカルシール。
  7. 前記クーリング部材は、扇形形状をなす複数の分割ユニットによって構成される略円筒形状であり、前記各分割ユニットは、前記熱交換室の軸方向の一端側で開口する前記封止液流入路または前記冷却液流入路と、前記熱交換室の軸方向の他端側で開口する前記封止液流出路または前記冷却液流出路とを接続し、封止液または冷却液を前記各分割ユニットの内部を流動させ、冷却液または封止液を隣接する前記分割ユニットの間を流動させることを特徴とする請求項5に記載のメカニカルシール。
  8. 前記ハウジングは、前記ケーシングに固定されるハウジング本体と、前記ハウジング本体の前記ケーシングと逆側端部を閉塞するカバーと、を備え、
    前記封止液流入路および前記封止液流出路からなる封止液流路の一部と、前記冷却液流入路および前記冷却液流出路からなる冷却液流路の一部とを、前記カバーに形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
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