JP2014088852A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スクロール型圧縮機1は、固定スクロール32及び固定スクロール32に対して公転旋回運動する旋回スクロール33を有する圧縮機30と、圧縮機30に面する背圧室26と、オイルセパレータ41から油が供給される油溜め室43と、油溜め室43から背圧室26へ油を供給する油供給管44と、圧縮機30に回転力を伝達する回転軸10と、回転軸10に形成され、背圧室26と低圧室14を結び、油供給管44よりも圧力損失が高い油排出管15とを備える。
【選択図】図1
Description
すなわち、本発明に係るスクロール型圧縮機は、固定スクロール及び前記固定スクロールに対して公転旋回運動する旋回スクロールを有する圧縮部と、前記圧縮部に面する背圧室と、オイルセパレータから油が供給される油溜め部と、前記油溜め部から前記背圧室へ前記油を供給する油供給路と、前記圧縮部に回転力を伝達する回転軸と、前記回転軸に形成され、前記背圧室と低圧室を結び、前記油供給路よりも圧力損失が高い油排出路とを備える。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1を用いて説明する。
本実施形態に係るスクロール型圧縮機1は、図1に示すように、ハウジング3,4からなる密閉容器2を備えている。これらのハウジング3,4は、互いに接合されて一体化されることにより密閉容器2を構成している。
フロント軸受22は、密閉容器2に対する回転軸10の支持部材であり、ハウジング3に対して固定設置されている。
バランスウエイト13は、ドライブブッシュ12に固定され、回転による遠心力によって、旋回スクロール33が公転旋回することによって生じる遠心力と均衡を図る。
また、背圧室26に供給される潤滑油の圧力に応じて、背圧室26から低圧室14に常に潤滑油が排出されることから、背圧室26内の圧力が過度に高くなることを防止できる。すなわち、図7の実線で示すように、圧縮機30の圧力比が高くなるにつれて、徐々に背圧室26内の背圧力も高まり、従来(図7の破線)のように、必要背圧力に比べて背圧室26内の圧力が過度に高くなることがない。
上述した例では、背圧室26と低圧室14を結ぶ油排出管15は、モータロータ9と回転軸10が焼き嵌められている部分において、回転軸10の外周面に溝が形成されるとした。一方、本変形例の油排出管16は、図2に示すように、クランクピン10Aや回転軸10の軸心を含む部分において、回転軸10の背圧室26から低圧室14側まで貫通して形成される。
次に、本発明の第2実施形態について、図3を用いて説明する。
スクロール型圧縮機1の構成は、上述した第1実施形態と同様であり、重複する説明は省略する。
第2実施形態では、圧縮機30によって圧縮された高圧及び中間圧の冷媒ガスを背圧室26に供給することによって、背圧室26内部の圧力が必要背圧力を超えるようにする。また、背圧室26の冷媒ガスが低圧室14へ排出されることによって、背圧室26内の圧力が過度に高くなることを防止できる。
中間圧ガス路52は、一端側の開口部が旋回スクロール33の端板37の半径方向中間部分であって、渦巻き状ラップ34が設けられていない部分に形成され、他端側の開口部が背圧室26に面して形成される。これにより、中間圧ガス路52は、圧縮機30の内部と背圧室26を結び、圧縮機30内部で圧縮され中間圧まで上昇した冷媒ガスを背圧室26へ供給する。
なお、中間圧ガス路52の製造上、端板37の側面から管路を形成する必要があり、この場合、端板37の側面に形成された開口部にイモネジ59を挿入して、開口部を塞ぐ必要がある。これにより、端板37内部に複雑な形状の中間圧ガス路52を形成できる。
第2実施形態の場合も、図7の実線で示すように、圧縮機30の圧力比が高くなるにつれて、徐々に背圧室26内の背圧力も高まり、従来(図7の破線)のように、必要背圧力に比べて背圧室26内の圧力が過度に高くなることがない。
上述した例では、低圧ガス路53は、主軸受部材23を貫通して形成されるとしたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、図4に示すように、低圧ガス路54は、クランクピン10Aや回転軸10の軸心を含む部分において、背圧室26から回転軸10の一端側まで貫通して形成される。低圧ガス路54は、一端側が背圧室26に面して形成され、他端側が低圧室14に面して形成される。
この場合も、低圧ガス路53と同様に、低圧ガス路54は、背圧室26と低圧室14を結び、背圧室26内の冷媒ガスを低圧室14へ排出する。本変形例によれば、主軸受部材23に低圧ガス路53を形成する場合よりも加工が容易になる。
混合ガス路55は、一端側の開口部が旋回スクロール33の端板37の中央付近と、端板37の半径方向中間部分であって、渦巻き状ラップ34が設けられていない部分にそれぞれ形成される。また、混合ガス路55は、他端側の開口部が背圧室26に面して形成される。これにより、混合ガス路55は、圧縮機30の内部と背圧室26を結び、圧縮機30内部で圧縮され高圧及び中間圧まで上昇した冷媒ガスを混合した後、混合されたガスを背圧室26へ供給する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
スクロール型圧縮機1の構成は、上述した第1実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。
第1実施形態では、背圧室26に潤滑油が供給され、潤滑油が有する圧力によって必要背圧力を確保する場合について説明し、第2実施形態では、背圧室26に冷媒ガスが供給され、冷媒ガスが有する圧力によって必要背圧力を確保する場合について説明した。
2 密閉容器
3,4 ハウジング
5 自転阻止機構
5A ピン
5B リング
7 電動モータ
8 ステータ
9 モータロータ
10 回転軸
10A クランクピン
12 ドライブブッシュ
13 バランスウエイト
14 低圧室
15,16 油排出管
22 フロント軸受
23 主軸受部材
24 主軸受
25 シャフトシール
26 背圧室
30 圧縮機
32 固定スクロール
33 旋回スクロール
34 渦巻き状ラップ
36 吐出室
37 端板
38 ドライブ軸受
39 吐出孔
41 オイルセパレータ
42 吐出ポート部
43 油溜め室
44 油供給管
51 高圧ガス路
52 中間圧ガス路
53,54 低圧ガス路
55 混合ガス路
59 イモネジ
Claims (4)
- 固定スクロール及び前記固定スクロールに対して公転旋回運動する旋回スクロールを有する圧縮部と、
前記圧縮部に面する背圧室と、
オイルセパレータから油が供給される油溜め部と、
前記油溜め部から前記背圧室へ前記油を供給する油供給路と、
前記圧縮部に回転力を伝達する回転軸と、
前記回転軸に形成され、前記背圧室と低圧室を結び、前記油供給路よりも圧力損失が高い油排出路と、
を備えるスクロール型圧縮機。 - 固定スクロール及び前記固定スクロールに対して公転旋回運動する旋回スクロールを有する圧縮部と、
前記圧縮部に面する背圧室と、
前記旋回スクロールの端板のうち前記圧縮部内側の高圧領域に形成された開口部と前記背圧室側に形成された開口部とを結ぶ第1ガス流路、及び前記端板のうち前記圧縮部内側の中間圧領域に形成された開口部と前記背圧室側に形成された開口部とを結ぶ第2ガス流路と、
前記背圧室と低圧室を結ぶ第3ガス流路と、
を備えるスクロール型圧縮機。 - 固定スクロール及び前記固定スクロールに対して公転旋回運動する旋回スクロールを有する圧縮部と、
前記圧縮部に面する背圧室と、
前記旋回スクロールの端板のうち前記圧縮部内側の高圧領域に形成された開口部及び前記旋回スクロールの端板のうち前記圧縮部内側の中間圧領域に形成された開口部と前記背圧室側に形成された開口部とを結ぶ第4ガス流路と、
前記背圧室と低圧室を結ぶ第3ガス流路と、
を備えるスクロール型圧縮機。 - オイルセパレータから油が供給される油溜め部と、
前記油溜め部から前記背圧室へ前記油を供給する油供給路と、
前記圧縮部に回転力を伝達する回転軸と、
前記回転軸に形成され、前記背圧室と低圧室を結び、前記油供給路よりも圧力損失が高い油排出路と、
を更に備える請求項2又は3に記載のスクロール型圧縮機。
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2012
- 2012-10-31 JP JP2012240486A patent/JP6207828B2/ja not_active Expired - Fee Related
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