JP2014088209A - フィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体を利用した二重収納構造体 - Google Patents

フィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体を利用した二重収納構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を流動性充填物包装体の内側領域に形成する二重収納構造体を提供する。
【解決手段】キャップ本体25に注出ノズル21を上方または横方向に突出して設け、下方には流動性充填物包装体30とスクイズカバー体とに融着・接合される挿入ノズルならびに段差部23を設けて成る注出ノズルキャップ20と、所定の形状に型抜きされた重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシートの上端部ならびに側面端部に融着フラップ部32を形成して袋状に融着・接合すると共に、上部中央にはノズル挿入口35を設けて成る流動性充填物包装体と、柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシートを所定の形状に成形し、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成して成るスクイズカバー体と、から成り、注出ノズルキャップの挿入ノズル22を流動性充填物包装体のノズル挿入口に挿入して融着・接合する。
【選択図】図2

Description

フィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を流動性充填物包装体の内側領域に形成して、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出することができる二重収納構造体に関する。
従来における調味料、飲料、食材、食品、化粧品、画材、塗料、潤滑剤、洗剤、洗髪料、消毒剤、薬剤等の流動性充填物を収容する充填容器を形状的に分類すると、ジェル状もしくは粘性の高い材料が充填されるチューブ容器と、液体や気体を始めとするあらゆる流動性充填物が充填される金属、プラスチック、ガラス、陶器製の固形容器と、液体や調理具材が充填される袋状容器とに大別される。
上記のチューブ容器は、押出し性が良いことからジェル状または粘性の高い練製品に多く使われており、また固形容器は、自立性、保存性、利便性、堅牢性、安全性が高いという特徴を有し、さらに袋状容器は、軽量且つ安価な上、製造・流通過程での物流コストの削減が図られるという特性を有することから、充填される流動性充填物の内容物によって充填容器の種類が使い分けられている。
近年において健康志向や安全性が強く要求される中、食品、調味料、化粧水の分野においては、充填される流動性充填物が空気に晒され酸化することによって鮮度や品質が低下するのを防止すべく、二重容器が提案されている。
従来提案されている二重容器の基本的な構造は、内容器と外容器の中間に空気層を介在させ、該外容器を外方向からスクイズすることによって、内容器に充填される流動性充填物を空気圧を介して間接的に押し出す手法を採るものであった。
しかしながら、かかる注出容器の中間に空気層を介在させた二重容器は、内容器と外容器が其々袋状の容器体を形成していることによって容器自体の自立性がないという問題や、柔軟性のある内容器とスクイズ性を有する外容器と空気層とが互いに干渉し合って内容器に充填された流動性充填物を空気圧で最後まで押し出すことができないと同時に、必要以上の押し出し力を必要とする押出し性の問題、さらに内容器と外容器の中間に空気層が介在することで外圧が内容器に平均的にかかるため、局部的に残留する流動性充填物を一様に押し延べて注出できないという問題など、多くの課題を残すものであった。
上記の問題を解決すべく、従来より種々の提案がなされている。例えば、内容器と外容器の中間に空気層を介在させ、該外容器をスクイズすることによって内容器に充填される流動性充填物を空気圧を利用して間接的に押し出す構造の二重容器としては、従来の可撓性のマヨネーズ容器の中に、可撓性のないポリエチレン、ポリプロピレンなどの薄い食品用袋を入れ、外容器に空気穴を開けた「酸化防止容器」(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「酸化防止容器」の提案は、柔軟で可撓性のない内容器に充填されている流動性充填物を可撓性のある外容器の中間に空気層を介在させて間接的に押し出す構造であるため、局部的に残留する粘性の高い流動性充填物を注出することができないという問題や、空気圧を利用して間接的に押し出すために必要以上の押出し力が求められるという問題、そして粘性の低い液体などの流動性充填物の逆止弁効果が備わっていないという問題を解決することができないものであった。
また、注出キャップ部を備える充填袋体と、胴部がスクイズ性(可撓性)を有するスクイズ狭持具本体から構成される本出願人による「詰替用袋体収納容器ならびに詰替用袋体」(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「詰替用袋体収納容器ならびに詰替用袋体」の提案は、外容器がスクイズ性(可撓性)を有する樹脂容器であることから、容器自体の自立性と、局部的に残留する粘性の高い材料を注出することはできるが、空気圧を利用して間接的に押し出す構造であるため、必要以上の押し出し力が求められるという問題や、粘性の低い液体などの流動性充填物の逆流を防止するという問題を解決することができないものであった。
また柔軟な袋体に筒状の注出口が設けられた内容器と、該内容器を覆い復元可能にスクイズ性を有する外容器とから構成される「二重構造スクイズ狭持具」(特許文献4参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「二重構造スクイズ狭持具」の提案は、蓋部の構造が複雑構造となることから製造コストの高騰を招くと共に、外容器がスクイズ性(可撓性)を有する樹脂容器であることから容器自体の自立性は確保できるが、空気圧を利用して間接的に押し出す構造であるため必要以上の押出し力が求められるという問題を解決することができないものであった。
一方、外容器に空気層を介在させない物理的外圧を掛けて内容器に充填される流動性充填物を直接的に押し出す構造のものとしては、上方に抽出口を設けた自立型可撓性液体収納袋と、この自立型可撓性液体収納袋を自立させることができる受部を設けると共に、この受部に立設した枠部又は背面部の上端部に抽出口を露出し得る孔を上方所定位置に穿設した適宜形状の押圧体を回動自在に設けた液体抽出体と、により構成された「自立型可撓性液体収納袋用液体抽出器」(特許文献4参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「自立型可撓性液体収納袋用液体抽出器」の提案は、抽出器自体が特殊構造を有する袋体(抽出口が横向き)を使用する構造から、一般的に市販されている収納袋(充填容器)を使用することができない上に、挟持部が露出して安全性や美観性に欠けるものであり、さらに直立面の片方が直角であるため自立性の安定感に欠け、抽出に当たっては使い勝手が悪い横向きのキャップ付き抽出パイプを装着しなければならないなど、使用時ならびに交換時において手間や煩雑さを必要とするものであった。
他方、流通段階において輸送コストの低減が図られ、充填容器の使い捨てができるスタンドパック型の液体注出容器が開発されてきている。例えば、空気に触れると酸化して品質が劣化する商品を、液体の流動性と、パイプ、袋の可塑性、外気圧、を利用して液体自身に空気の逆流防止弁の働きをさせることより、開封後も空気に触れる面積を最小限に押さえ、内容物の品質を長持ちさせることができる「液体商品の酸化防止容器」が(特許文献5参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「液体商品の酸化防止容器」の提案は、袋の内側に片端に添って底近くまでの長さを持つパイプを取り付け、袋内に嫌気性の液体を注入後、最上部を閉じる構造の袋状の容器であることから、粘性の高い流動性充填物の酸化防止容器として使用できるが、粘性の低い液体の酸化防止容器としては、液体を注出中にスクイズ作用を一時期的に中止した状態でキャップを閉める必要がある逆止弁効果作用を備えない構造であることから、実用性の低い酸化防止容器となっている。
また、抽出素材封入用フィルターバッグと共に充填したお茶やコーヒー等の注出液の風味を劣化させることなく、充填初期の新鮮な状態を長期に亘って保持することのできる「飲料水用ダブルパック包装袋および飲料水・抽出素材共充填型包装構造体」(特許文献6参照)や、逆止ノズル注出孔を突設してなる包装袋に液状被包装物を充填してなる、非自立形の流動性充填物包装体と、これを収納保持するために用いられる自立形外容器と、からなる包装構造体において、充填した液状被包装物が酸化されたり、汚染されたりすることがなく、さらに輸送や取り扱い時に倒れる等しても変形や破損することのない「液状物充填包装構造体」(特許文献7参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「飲料水用ダブルパック包装袋および飲料水・抽出素材共充填型包装構造体」においては、軟質積層フィルムからなる包装袋本体の一縁部に、重なり合う軟質積層プラスチックフィルムの相互間に形成される注出通路内に液状物が介在するときにフィルム相互の密着作用によって外気の袋内への侵入を阻止する逆止機能を生ずる平坦なフィルム状逆止ノズルを突設してなるフレキシブル包装袋と、そのフレキシブル包装袋内に液中シール充填される液体と共に気密下に収納される、茶類やコーヒー、果実などの抽出素材を封入してなるフィルターバッグと、からなる構造であることや、一方の「液状物充填包装構造体」においては、逆止機能を有する液体ノズル注出孔を突設してなる軟質プラスチック包装袋内に、液状被包装物を気密下に充填してなる非自立形の流動性充填物包装体と、この流動性充填物包装体を収納保持するための硬質プラスチックまたは紙製の円筒状または角筒状の自立形の外容器と、からなる液状物充填包装構造体であって、この外容器は、その上端部または一側縁上部に、流動性充填物包装体の液体ノズル注出孔を出し入れ可能に収容するための注出用口部を突設してなる構造であることから、下記に示す問題点が指摘されるものである。
(1)平面的なフィルム状逆止弁が使用されているため、粘性の高い流動性充填物を注出する場合、フィルム状逆止弁における密着性効果が発生しないという問題。
(2)フィルム状逆止弁の流動経路が外部に突出して短いため、使用中に流動性充填物包装体内に空気が流入することによって、流動性充填物が空気に晒されて鮮度維持と酸化防止が図れないという問題。
(3)フィルム状逆止弁によって密着性を維持しているため、衝撃、接触、乾燥または濡れ具合によってその密着性が維持できないという問題。
(4)製品が倒れた場合に、フィルム状逆止弁が開口して流動性充填物が零れ出すという問題。
(5)平面的なフィルム状逆止弁が外部に突出している構造であるため、常に外部の空気に晒され状態で取り付けられることによって、他の収納容器や食品に接触して不衛生であるという問題。
(6)流動性充填物包装体内に空気が混入した場合、フィルム状逆止弁の対向側上部片隅に空気が滞留してしまい、その空気を流動性充填物包装体外に排出する術がないという問題。
(7)流動性充填物の注出量を制御するフィルム状逆止弁の流動経路が短いため、スクイズカバー体を少しでも強く握ると流動性充填物が一気に注出されるため、手加減した状態で二重収納構造体を把持しなければならないという問題。
(8)製品の高さ寸法に対して底面積が小さいため、安定的な自立性がないという問題。
(9)流動性充填物包装体がスクイズカバー体内で吊持される構造から、流動性充填物包装体がスクイズカバー体内で宙吊りの状態になり、流動性充填物を安定した状態で注出することができないという問題。
以上のように、従来の二重収納構造体は多くの問題点を解決することができないでいるものであった。
本出願人は、以上のような内容器と外容器の間に空気層を介在させ、内容器に充填される流動性充填物をスクイズによる空気圧によって間接的に押し出す構造と、物理的外圧手段によって流動性充填物を押し出す構造の二重収納構造体における注出性、自立性、簡易性、衛生面の問題点に着目し、それらの問題点を簡便な構造と手段で一挙に解決することができないものかという着想の下、流動性充填物が通過することによって発生する毛細管現象と、表面張力による密着効果によってフィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を流動性充填物包装体の内側領域に形成して、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出することができる二重収納構造体を開発し、本発明における「フィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体」の提案に至るものである。
実用新案登録第3140710号公報 特開2010-42868号公報 特開2006-111335号公報 特開2003-192048号公報 特開2003-104401号公報 特開2010-159087号公報 特開2011-219115号公報
本発明は上記問題点を鑑み、流動性充填物が通過することによって発生する毛細管現象と、表面張力による密着効果によってフィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を流動性充填物包装体の内側領域に形成して、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出することができる二重収納構造体の提供を図ることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされるもので、所定の形状に型抜きされた重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシートの上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成して袋状に融着・接合すると共に、上部中央にはノズル挿入口を設けて成る非自立性の流動性充填物包装体であって、前記上端部に形成される融着フラップ部及びノズル挿入口の下端から所定間隔を空けて重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート同士を融着・接合して融着領域部を設けることで、該融着フラップ部と融着領域部によって囲まれる袋体の内側領域に流動経路が形成されて成り、流動性充填物が通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果によって、前記流動経路をフィルム状逆止弁として作用させる手段を採る。
また本発明は、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出する二重収納構造体であって、請求項1に記載の流動性充填物包装体と、注出機能ならびに密封機能を有する注出ノズルキャップと、自立性を備えるスクイズカバー体によって構成され、前記注出ノズルキャップは、キャップ本体に注出ノズルを上方または横方向に突出して設け、下方には前記流動性充填物包装体と前記スクイズカバー体とに融着・接合される挿入ノズルならびに段差部を設けて成り、前記スクイズカバー体は、柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシートを所定の形状に成形し、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成して成り、前記注出ノズルキャップの挿入ノズルを前記流動性充填物包装体のノズル挿入口に挿入して融着・接合すると共に、前記流動性充填物包装体の融着フラップ部を表裏二枚の前記スクイズカバー体の融着フラップ部で挟み込んで融着・接合し、かつ、前記スクイズカバー体の上端部所定箇所を夫々前記挿入ノズルの段差部に融着・接合した手段を採る。
また本発明は、前記スクイズカバー体の側面両側に、折れ線によって形成される略三角状のマチ部を設けた手段を採る。
また本発明は、前記スクイズカバー体の表面を等分する位置に、下端から上方に向かって適宜に延設される折れ線を設けた手段を採る。
また本発明は、前記注出ノズルキャップがヒンジによって開閉される蓋体を備えて成り、該蓋体の内側に設けられる突起状の止栓棒状体が前記キャップ本体に設けられる注出ノズルの注出ノズル孔に挿入されることで、止栓・密封機能を備える手段を採る。
また本発明は、前記スクイズカバー体が、柔軟性および形状復元性を備える硬質の合成樹脂素材で射出成型されて成り、前記流動性充填物包装体の融着フラップ部を、表裏二枚の前記スクイズカバー体の融着フラップ部で挟み込んで融着・接合して成る手段を採る。
尚、本手段を採用する場合に、前記流動性充填物包装体について、内側領域に設けられている融着領域部を省略することでフィルム状逆止弁として作用する流動経路が省略されて成る構成を採ることも可能である。
本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体によれば、融着フラップ部と融着領域部によって囲まれる袋体の内側領域に流動経路が形成され、流動性充填物が通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果により、流動経路がフィルム状逆止弁として作用することによって、粘性の低い醤油などの流動性充填物を空気に触れない状態で最後まで残らず注出することができると共に、注出ノズル孔が、外部に突出しない構造によって外気に晒されることがない上、周辺の収納容器や食品に接触することなく、衛生面において優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体によれば、流動性充填物包装体に充填されている流動性充填物を注出する構造であるため、液状を始めとして練り状、ジェル状、粘性の高い流動性充填物をスクイズカバー体で一様に押し延べて注出することができるといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体によれば、流動性充填物包装体に充填されている流動性充填物に空気に触れない物理的外圧手段で注出する構造であると共に、流動性充填物包装体の流動経路の出口が傾斜角を形成して上方に向いていることによって外気の流入があっても注出時に自然と外部に排出されるため、充填されている流動性充填物の酸化防止ならびに鮮度維持が図られるといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体によれば、スクイズカバー体がスクイズ状態から形状復元することで二重収納構造体自体が自立することができるため、収納や使い勝手が良い上に、流動性充填物包装体の収納形状を問うことなく、簡易形状且つ安価な二重収納構造体とすることができるといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体によれば、二重収納構造体の上部中央に注出ノズルキャップまたは止栓機能付き注出ノズルキャップを取り付けることによって、二重収納構造体が倒れた状態においても流動性充填物が流動性充填物包装体から漏出することがない上、流動性充填物包装体内に侵入する空気を注出する際に流動性充填物包装体外に一掃して排出するといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体によれば、流動性充填物包装体の融着フラップ部をスクイズカバー体の融着フラップ部で挟持して融着・接合する構造から、流動性充填物包装体が安定的に注出できるといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体によれば、フィルム状逆止弁効果を有する流動経路を流動性充填物包装体内に設けられることによって、衝撃、接触、乾燥または濡れ具合によって流動経路の密着性が確実に維持できるといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体によれば、スクイズカバー体内に流動性充填物包装体を内蔵する構造によって流動性充填物包装体の注出される形状と関係なくスクイズカバー体の外観形状をデザインすることができることから、スクイズカバー体の表面に色彩、ロゴ、エンボス装飾加工などを施すことによりデザイン性が高い外観形状とすることができると共に、成型金型を必要とすることなく、軽量性と実用性を備えた安価な二重収納構造体が提供できるといった優れた効果を奏する。
本発明における請求項1記載の流動性充填物包装体を示す全体斜視図である。(実施例1) 本発明における請求項2記載の二重収納構造体を示す説明図である。(実施例2) 本発明における請求項3記載の二重収納構造体を示す説明図である。(実施例3) 本発明における請求項4記載の二重収納構造体を示す説明図である。(実施例4) 本発明における二重収納構造体と類似する従来の二重収納構造体を比較する説明図である。 本発明における請求項5記載の二重収納構造体を示す説明図である。(実施例5) 本発明における請求項6記載の二重収納構造体を示す説明図である。(実施例6) 本発明における二重収納構造体の別の実施形態を示す説明図である。 本発明における二重収納構造体の使用状態を示す説明図である。 本発明における二重収納構造体の別の使用状態を示す説明図である。 本発明における二重収納構造体の別の使用状態を示す説明図である。
本発明にかかるフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体は、重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36を袋体に形成した流動性充填物包装体30と、それを利用して充填される流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出する二重収納構造体10であって、注出ならびに密封機能を有する注出ノズルキャップ20と、非自立性の流動性充填物包装体30と、自立性を備えるスクイズカバー体40によって構成され、該注出ノズルキャップ20は、キャップ本体25に注出ノズル21を上方または横方向に突出して設け、下方には流動性充填物包装体30とスクイズカバー体40とに融着・接合される挿入ノズル22ならびに段差部23を設けて成り、流動性充填物包装30は、所定の形状に型抜きされた重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36の上端部32aならびに側面端部32bに融着フラップ部32を形成して袋状に融着・接合すると共に、上部中央にはノズル挿入口35を設け、さらに前記上端部32aに形成される融着フラップ部32及びノズル挿入口35の下端から所定間隔を空けて重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36同士を融着・接合して融着領域部34を設けて、該融着フラップ部32と融着領域部34によって囲まれる袋体の内側領域に流動経路33を形成することで、流動性充填物Sが通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果によって前記流動経路33がフィルム状逆止弁として作用する構成となっており、スクイズカバー体40は、柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシート45を所定の形状に成形し、該上端部41aならびに側面端部41bに融着フラップ部41を形成して成り、注出ノズル21の挿入ノズル22を流動性充填物包装体30のノズル挿入口35に挿入して融着・接合すると共に、前記流動性充填物包装体30の融着フラップ部32を表裏二枚の前記スクイズカバー体40の融着フラップ部41で挟み込んで融着・接合し、かつ、前記スクイズカバー体40の上端部所定箇所を夫々前記挿入ノズル22の段差部23に融着・接合した手段を採ったことを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかるフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体30とそれを利用した二重収納構造体10の実施形態を、図面を基に説明する。
なお、本発明におけるフィルム状逆止弁機能を備える流動性充填物包装体30とそれを利用した二重収納構造体10は、以下に述べる実施例に特に限定されるものではなく、外形形状や寸法ならびに材質は、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で任意に変更することができる。
図1は、本発明における請求項1記載の流動性充填物包装体を示す全体斜視図である。
本発明におけるフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体30は、例えば、所定の形状に型抜きされた厚み略40μm程度のポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)製などから成る重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36の上端部32aならびに側面端部32bに融着フラップ部32を形成して三方シールまたは四方シールの袋状に融着・接合すると共に、上部中央にはノズル挿入口35を設けて成り、さらに融着フラップ部32と融着領域部34によって囲まれる流動性充填物Sを収納する袋体の内側領域に、該流動性充填物Sが通過することによって発生する毛管現象と表面張力による密着効果によってフィルム状逆止弁として作用する流動経路33が形成されて成る。
なお、流動性充填物包装体30は、所定の形状に型抜きされた一枚の軟質フィルムシート36を二つ折りにして重ね合わせて三方シールの袋状に融着・接合する態様、あるいは、二枚の軟質フィルムシート36を重ね合わせて四方シールの袋状に融着・接合する態様によって形成される。
融着フラップ部32は、流動性充填物包装体30の上端部32aならびに側面端部32bを設けて、該流動性充填物包装体30を三方シールまたは四方シールの袋状に融着・接合すると共に、流動性充填物包装体30の上端部32aならびに側面端部32bを延設して流動性充填物包装体30とスクイズカバー体40を融着・接合する目的で形成される。
流動経路33は、融着フラップ部32と融着領域部34によって囲まれる袋体の内側領域に形成され、流動性充填物Sが通過することによって毛細管現象と表面張力による密着効果を発生させると共に、流動性充填物包装体30内に外気が侵入するのを自動的に阻止するフィルム状逆止弁作用を機能させる箇所で、重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36を利用して、流動性充填物包装体30の内側領域に形成される。
また、流動経路33の上端部32aを両側下方に向かって傾斜をつけることによって、流動性充填物包装体30内に侵入した外気を流動性充填物Sの注出時と同時に流動性充填物包装体30外に容易に排出する形状とすることができる。
融着領域部34は、流動経路33を流動性充填物包装体30内に設けるために流動性充填物包装体30の収納部の一部をプレス圧加工によって融着したもので、該流動性充填物包装体30の上端部32aに形成される融着フラップ部32及びノズル挿入口35の下端から所定間隔を空けて重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36同士を融着・接合して設けられる。さらに融着フラップ部32と融着領域部34で囲まれる袋体の内側領域に流動経路33が形成され、該流動経路33はフィルム状逆止弁として機能する。
なお、図示では明確に作図表示されていないが、融着領域部34の下辺部は、両側に位置する流動経路33に向かって流動性充填物Sが流動し易い山形形状を形成していることが好ましい。
流動性充填物Sは、液体調味料に限定されず、粘性の調味料、飲料、食材、化粧品、画材、塗料、潤滑剤、洗剤、洗髪料、消毒剤、薬剤等のあらゆる流動性の充填物を使用することができる
以上で構成される請求項1記載の流動性充填物包装体30は、フィルム状逆止弁が、流動性充填物包装体30の重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36を利用して袋体の内側領域に形成されることによって、注出ノズル孔21aを流動性充填物包装体30の外部に突出させることなく、流動性充填物Sの逆流を防止するフィルム逆止弁効果を発生させることができる。
図2は、本発明における請求項2記載の二重収納構造体を示す説明図であり、図2(a)は各構成要素を示す分解斜視図、図2(b)は組み合わせた状態を示す全体斜視図である。
本発明における二重収納構造体10は、充填される流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出する二重収納構造体10であって、該二重収納構造体10は、注出ならびに密封機能を有する注出ノズルキャップ20と、上記実施例1に記載の流動性充填物包装体30と、自立性を備えるスクイズカバー体40と、によって構成されている。
注出ノズルキャップ20は、キャップ本体25に注出ノズル21を上方または横方向に突出して設け、下方には流動性充填物包装体30に融着・接合される挿入ノズル22を設け、さらにスクイズカバー体40に融着・接合される段差部23を形成して、流動性充填物包装体30に充填されている流動性充填物Sを注出ノズル孔21aから外部に注出して形成される。
スクイズカバー体40は、例えば、厚み略80〜180μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン(PA)製などの柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシート45を所定の形状に成形し、上端部41aならびに側面端部41bに融着フラップ部41を形成して成り、流動性充填物包装体30の融着フラップ部32を表裏二枚のスクイズカバー体40の融着フラップ部41で挟み込んで融着・接合すると共に、スクイズカバー体40の上端部41a所定箇所が夫々前記注出ノズルキャップ20における挿入ノズル22の段差部23に融着・接合される。
融着フラップ部41は、流動性充填物包装体30の融着フラップ部32の上端部32aを吊持すると共に側面端部32bを吊持・固定する目的で設けられるため、ノズル挿入口35の周縁以外はスポット的な任意箇所に溶着・固定される方法であっても良い。
スクイズカバー体40の下端には、開口部44が形成されている。すなわち、該開口部44は、流動性充填物包装体30の融着フラップ部32がスクイズカバー体40の融着フラップ部41に融着・接合されることによって、表裏二枚のスクイズカバー体40の底面端が開放され、その結果、流動性充填物包装体30が常時空気に触れている状態となっている。
図2(c)は、二重収納構造体10の底面の断面図を示す。
従来の類似する二重収納構造体と比較して底面の断面面積は同じであるが、高さ寸法Hが短縮されるため自立性の安定が図られる。
以上で構成される請求項2記載の二重収納構造体10は、二重収納構造体10全体を傾けるだけで流動性充填物Sの自重による自然滴下を可能にする(理由:軟質フィルムシート36で形成される流動性充填物包装体30が外側からの空気圧を均等に受けるため)と共に、スクイズカバー体40をスクイズすることによって流動性充填物Sの大量注出を可能にするもので、さらに流動性充填物包装体30内に設けられているフィルム状逆止弁作用を有する流動経路33によって、充填される流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出することができる。
図3は、本発明における請求項3記載の二重収納構造体を示す説明図であり、図3(a)は全体斜視図を示す。
本発明における二重収納構造体10は、スクイズカバー体40の側面両側に折れ線によって形成される略三角状のマチ部42を設けて、流動性充填物包装体30の融着フラップ部32と融着・接合して形成される。
マチ部42は、スクイズカバー体40の両側を横幅寸法L方向に延長すると共に、該スクイズカバー体40の両側端部に折れ線43によって形成され、該折れ線43で折り曲げられることでスクイズカバー体40の側面両側に略三角状に形成される。かかるマチ部42は、通常は立体状に折り畳まれ、注出時にスクイズカバー体40がスクイズされることによって平面状に押し延べされて、流動性充填物包装体30内の流動性充填物Sを外部に注出することができる。
図3(b)は、二重収納構造体10の底面の断面図を示す。
従来の類似する二重収納構造体10と比較して奥行き寸法Dを増すことによって底面の断面面積がやや拡大されるため自立性の安定が図られる。
以上で構成される請求項3記載の二重収納構造体10は、スクイズカバー体40の側面両側に折れ線43によって形成される略三角状のマチ部42を設けることで、流動性充填物包装体30の収納容量を増やすことができると共に、二重収納構造体10自体の自立性の安定が図られる。
図4は、本発明における請求項4記載の二重収納構造体を示す説明図であり、図4(a)は全体斜視図を示す。
本発明における二重収納構造体10は、スクイズカバー体40の表面を等分する位置に、下端から上方に向かって適宜に延設される折れ線43を設けて形成される。
折れ線43は、スクイズカバー体40の表面を等分する位置に、下端から上方に向かって適宜に延設されるもので、通常は角形状に折り畳まれ、注出時にスクイズカバー体40がスクイズされることによって、平面状に押し延べされて流動性充填物包装体30内の流動性充填物Sを外部に注出することができる。
図4(b)は、二重収納構造体10の底面の断面図を示す。
従来の類似する二重収納構造体10と比較して奥行き寸法Dを増すことによって底面の断面面積が大幅に拡大されるため、自立性の安定が図られる。
以上で構成される請求項4記載の二重収納構造体10は、スクイズカバー体40の側面両側に表面を等分する位置に、下端から上方に向かって適宜に延設される折れ線43を設けることによって、流動性充填物包装体30の収納容量を増やすことができると共に、二重収納構造体10自体の自立性の安定が図られる。
図5は、本発明における二重収納構造体と類似する従来の二重収納構造体を比較する説明図であり、
図5(a)は類似する従来の二重収納構造体の全体斜視図、図5(b)は請求項2記載の二重収納構造体10の全体斜視図、図5(c)は請求項3記載の二重収納構造体10の全体斜視図、図5(c)は請求項4記載の二重収納構造体10の全体斜視図を示している。
本発明における二重収納構造体10と類似する従来の二重収納構造体を比較すると、下記のような相違点が挙げられる。
(1)流動性充填物包装体30の上方に注出ノズルキャップ20が設けられると共に、フィルム状逆止弁効果を備える流動経路33が流動性充填物包装体30の内側領域に設けられる構造から、従来の流動性充填物包装体30の上部に位置する平面的な収納部と両隅部が省略されることよって、二重収納構造体10全体のコンパクト化が図れる。
(2)上記の高さ寸法Hのコンパクト化とマチ部42や折れ線43が設けられて底面積が拡張することによって、二重収納構造体10の自立性の安定化が図られる。
(3)フィルム状逆止弁の先端部が外部に露出しない構造であるため、衛生的である。
(4)流動性充填物包装体30の薄手の軟質フィルムシート36を利用してフィルム状逆止弁作用を備える流動経路33を形成することができるため、逆止弁効果を向上させることができる。
(5)注出ノズルキャップ20と流動経路33が長いフィルム状逆止弁で形成されていることによって、二重収納構造体10を強く握っても流動性充填物30が一挙に射出しないと共に、二重収納構造体10を単に傾けることによって適量の流動性充填物Sを自重で自然滴下させることができる。(理由:軟質フィルムシート36で形成される流動性充填物包装体30が外側からの空気圧を均等に受けるため。以下同様)さらに注出ノズルキャップ20が最上端に設けてられているため、流動性充填物包装体30内に流入した空気を袋体内に留めることなく排出することができる。
(6)フィルム状逆止弁の流動経路33の経路幅をやや広くしたり、傾斜角度を変更したりする設計変更を行うことにより、粘性の低い醤油などの流動性充填物Sから粘性の高いマヨネーズなどの流動性充填物Sまで幅広く注出することができる。
図6は、本発明における請求項5記載の二重収納構造体を示す説明図であり、図6(a)は止栓機能付き注出ノズルキャップ24の分解斜視図、図6(b)は止栓機能付き注出ノズルキャップ24の全体斜視図を示している。
本発明における止栓機能付き注出ノズルキャップ24は、ヒンジ29によって開閉される蓋体27を備えて成り、該蓋体27の内側に設けられる突起状の止栓棒状体28がキャップ本体25に設けられる注出ノズル26の注出ノズル孔26aに挿入されることで、止栓・密封機能を備えている。かかる止栓機能付き注出ノズルキャップ24は、流動性充填物包装体30とスクイズカバー体40とに融着・接合される。
以上で構成される請求項5記載の二重収納構造体10は、粘性の高い流動性充填物Sに使用する際、流動性充填物包装体30内に設けられる流動経路33を流動性充填物Sが通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果が機能しない場合に、フィルム状逆止弁作用を補助する目的で設けられるもので、かかるフィルム状逆止弁作用と止栓機能付き注出ノズルキャップ24の密封機能によって、充填される流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出することができる。
図7は、本発明における請求項6ならびに請求項7記載の二重収納構造体10を示す説明図である。
本発明における請求項6記載の二重収納構造体10は、スクイズカバー体40が、柔軟性および形状復元性を備える硬質の合成樹脂素材で射出成型されて成り、流動性充填物包装体30の融着フラップ部32を、表裏二枚のスクイズカバー体40の融着フラップ部41で挟み込んで融着・接合して形成される。
また、本発明における請求項7記載の二重収納構造体10は、上記請求項6にかかる二重収納構造体10において、流動性充填物包装体30が、内側領域に設けられている融着領域部34を省略することでフィルム状逆止弁として作用する流動経路33が省略されて成る構成となっている。
図7(a)は、請求項6にかかる二重収納構造体10を示しており、流動性充填物包装体30の内側領域に流動経路33が設けられているものである。
すなわち、請求項6記載の二重収納構造体10に、フィルム状逆止弁として作用する流動経路33を設けた流動性充填物包装体30を使用するものである。
図7(b)は、請求項7にかかる二重収納構造体10を示しており、流動性充填物包装体30の内側領域に設けられている流動経路33が省略されているものである。
すなわち、請求項7記載の二重収納構造体10は、流動性充填物包装体30が融着領域部34を省略することでフィルム状逆止弁として作用する流動経路33が省略されて成ると共に、スクイズカバー体40が柔軟性および形状復元性を備える厚み略250μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン(PA)製などの硬質の合成樹脂素材で射出成型されて成り、該流動性充填物包装体30の融着フラップ部32を、表裏二枚のスクイズカバー体40の融着フラップ部41で挟み込んで融着・接合して形成される。
流動性充填物包装体30に充填される流動性充填物Sとして、マヨネーズ、ケチャップ、マスタードなどの比較的粘性がある流動性充填物Sが充填される場合に、本実施例の二重収納構造体10が有効に機能するもので、請求項1記載の流動性充填物包装体30の他にフィルム状逆止弁作用を備えていない流動性充填物包装体30を使用することができる。
スクイズカバー体40内に収容される流動性充填物包装体30には粘性があるマヨネーズ、ケチャップ、マスタードなどの流動性充填物Sが大量に充填されるため、該スクイズカバー体40は表裏二枚の柔軟性および形状復元性を備える硬質の合成樹脂素材で射出成型して形成される。
以上で構成される請求項6及び請求項7記載の二重収納構造体10は、マヨネーズ、ケチャップ、マスタードなどが充填される場合を想定しているが、ソース、焼肉のたれ、ドレッシング、液状味噌などの比較的粘性の低い調味料の場合でも、フィルム状逆止弁作用を有する流動経路33の経路幅をやや広くしたり、傾斜角度を変更したりする設計変更を行うことにより、流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出することができる。
図8は、本発明における二重収納構造体の別の実施形態を示す説明図である。
図示される図(a)〜図(h)は、本発明における二重収納構造体10の別の実施形態を示す。
図(a)はスタンドパック型の二重収納構造体10を示す。
図(b)はハンディパック型の二重収納構造体10を示す。
図(c)は配膳型の二重収納構造体10を示す。
図(d)は真空パック型の二重収納構造体10を示す。
図(e)は卓上型の二重収納構造体10を示す。
図(f)はマヨネーズ型の二重収納構造体10を示す。
図(g)はボトル型の二重収納構造体10を示す。
図(h)はドレッシング型の二重収納構造体10を示す。
以上における上記二重収納構造体10は、融着フラップ部32,41を可能な限り突出幅を小さくして融着・接合することによって使用時において握りしやすくしている。
図9は、本発明における二重収納構造体の使用状態を示す説明図である。
粘性が低い醤油、酢などの液体の流動性充填物Sに使われる場合を例にとって説明する。
(1)請求項1記載の流動性充填物包装体30を利用した、請求項2記載の二重収納構造体10を用意する。
(2)二重収納構造体30を任意の状態に傾けると、流動性充填物包装体30内に充填されている液状の流動性充填物Sが、注出ノズル21の注出ノズル孔21aの先端口から自重によって自然滴下する。
(3)さらに傾けた状態でスクイズカバー体40を両側からスクイズすると、流動性充填物Sは注出ノズル21の注出ノズル孔21aから勢い良く射出される。
(4)二重収納構造体10を元の状態に戻すと、注出ノズル孔21aの出口付近に滞留している流動性充填物Sは、流動性充填物包装体30内の流動経路33を通って流動性充填物包装体30内の下部に自重で降下して貯留される。
(5)そのとき、流動性充填物包装体30内の流動経路33が流動性充填物Sによって濡らされるため、流動経路33を形成する重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36がお互いに密着することによって逆止弁効果が発生して、外部と隔離されて密封される。
(6)二重収納構造体10を自立させた状態で、食卓や冷蔵庫に保存する。
図10は、本発明における二重収納構造体の別の使用状態を示す説明図である。
ソース、焼肉のたれ、ドレッシング、液状味噌ならびにマヨネーズ、ケチャップ、マスタードなどのやや粘性のある流動性充填物Sに使われる場合を例にとって説明する。
(1)請求項1記載の流動性充填物包装体30と請求項5記載の止栓機能付き注出ノズルキャップ24を使用した、請求項2記載の二重収納構造体10を用意する。
(2)止栓機能付き注出ノズルキャップ24の蓋体27を開蓋して、注出ノズル26を露出させる。
(3)二重収納構造体10を任意の状態に傾けると、流動性充填物包装体30内に充填されているやや粘性のある流動性充填物Sが、止栓機能付き注出ノズルキャップ24の注出ノズル孔26aの先端口から自重によって自然滴下する。
(4)さらに傾けた状態でスクイズカバー体40を両側からスクイズすると、やや粘性のある流動性充填物Sは止栓機能付き注出ノズルキャップ24の注出ノズル孔26aの出口から勢い良く射出される。
(5)二重収納構造体10を元の状態に戻すと、注出ノズル孔26aの出口付近に滞留しているやや粘性のある流動性充填物Sは、流動性充填物包装体30内のやや経路幅を拡げた流動経路33を通って、流動性充填物包装体30内の下部に自然降下して貯留される。
(6)そのとき流動性充填物包装体30内の流動経路33が流動性充填物Sによって濡らされるため、流動経路33を形成する重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36はお互いが密着することによって、逆止弁効果が発生して密封される。
(7)止栓機能付き注出ノズルキャップ24の蓋体27を閉蓋することによって、流動性充填物包装体30内の流動性充填物Sは、外部と隔離されて密封される。
(8)スクイズカバー体40が形状復元して自立した密封状態で、食卓や冷蔵庫に据え置き保存される。
図11は、本発明における二重収納構造体の別の使用状態を示す説明図である。
マヨネーズ、ケチャップ、味噌、麹、マスタードなどの比較的粘性の高い流動性充填物Sに使われる場合を例にとって説明する。
なお、二重収納構造体10の全体形状を小さくして、わさび、和からし、味噌、などを収納する二重収納構造体10とすることもできる。
(1)請求項1記載の流動性充填物包装体30ならびに請求項6記載の流動性充填物包装体30と請求項5記載の止栓機能付き注出ノズルキャップ24を使用した、請求項2記載の二重収納構造体10を用意する。
(2)止栓機能付き注出ノズルキャップ24の蓋体27を開蓋して、注出ノズル26を露出させる。
(3)スクイズカバー体40を両側からスクイズすると、流動性充填物Sは止栓機能付き注出ノズルキャップ24の注出ノズル孔26aの出口から練り状な状態で注出される。
(4)スクイズカバー体40のスクイズ動作を止めると、外側のスクイズカバー体40は元の形状に復元するが、内側の流動性充填物包装体30はスクイズされた状態のまま維持され、流動性充填物Sは注出ノズル孔26aの出口付近に滞留する。
(5)さらに流動性充填物Sは、流動性充填物包装体30内の流動経路33内に滞留する。
(6)止栓機能付き注出ノズルキャップ24の蓋体27を閉蓋することによって、流動性充填物包装体30内の流動性充填物Sは、外部と隔離されて密封される。
(7)スクイズカバー体40が形状復元して自立した密封状態で、食卓や冷蔵庫に据え置き保存される。
なお、密封性を向上させる目的で、止栓機能付き注出ノズルキャップ24の注出ノズル孔26a内に簡易構造のフラップ式逆止弁を設けることも可能である。
本発明におけるフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体10は、液状調味料の二重収納構造体に限定されず、粘性の調味料、飲料、食材、化粧品、画材、塗料、潤滑剤、洗剤、洗髪料、消毒剤、薬剤等の流動性充填物を注出する二重収納構造体として幅広く利用できるもので、本発明における「フィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと解する。
10 二重収納構造体
20 注出ノズルキャップ
21 注出ノズル
21a 注出ノズル孔
22 挿入ノズル
23 段差部
24 止栓機能付き注出ノズルキャップ
25 キャップ本体
26 注出ノズル
26a 注出ノズル孔
27 蓋体
28 止栓棒状体
29 ヒンジ
30 流動性充填物包装体
32 融着フラップ部
32a 上端部
32b 側面端部
33 流動経路
34 融着領域部
35 ノズル挿入口
36 軟質フィルムシート
40 スクイズカバー体
41 融着フラップ部
41a 上端部
41b 側面端部
42 マチ部
43 折れ線
44 開口部
45 硬質フィルムシート
S 流動性充填物
H 高さ寸法
L 幅寸法
D 奥行き寸法
フィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を流動性充填物包装体の内側領域に形成して、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出することができる二重収納構造体に関する。
従来における調味料、飲料、食材、食品、化粧品、画材、塗料、潤滑剤、洗剤、洗髪料、消毒剤、薬剤等の流動性充填物を収容する充填容器を形状的に分類すると、ジェル状もしくは粘性の高い材料が充填されるチューブ容器と、液体や気体を始めとするあらゆる流動性充填物が充填される金属、プラスチック、ガラス、陶器製の固形容器と、液体や調理具材が充填される袋状容器とに大別される。
上記のチューブ容器は、押出し性が良いことからジェル状または粘性の高い練製品に多く使われており、また固形容器は、自立性、保存性、利便性、堅牢性、安全性が高いという特徴を有し、さらに袋状容器は、軽量且つ安価な上、製造・流通過程での物流コストの削減が図られるという特性を有することから、充填される流動性充填物の内容物によって充填容器の種類が使い分けられている。
近年において健康志向や安全性が強く要求される中、食品、調味料、化粧水の分野においては、充填される流動性充填物が空気に晒され酸化することによって鮮度や品質が低下するのを防止すべく、二重容器が提案されている。
従来提案されている二重容器の基本的な構造は、内容器と外容器の中間に空気層を介在させ、該外容器を外方向からスクイズすることによって、内容器に充填される流動性充填物を空気圧を介して間接的に押し出す手法を採るものであった。
しかしながら、かかる注出容器の中間に空気層を介在させた二重容器は、内容器と外容器が其々袋状の容器体を形成していることによって容器自体の自立性がないという問題や、柔軟性のある内容器とスクイズ性を有する外容器と空気層とが互いに干渉し合って内容器に充填された流動性充填物を空気圧で最後まで押し出すことができないと同時に、必要以上の押し出し力を必要とする押出し性の問題、さらに内容器と外容器の中間に空気層が介在することで外圧が内容器に平均的にかかるため、局部的に残留する流動性充填物を一様に押し延べて注出できないという問題など、多くの課題を残すものであった。
上記の問題を解決すべく、従来より種々の提案がなされている。例えば、内容器と外容器の中間に空気層を介在させ、該外容器をスクイズすることによって内容器に充填される流動性充填物を空気圧を利用して間接的に押し出す構造の二重容器としては、従来の可撓性のマヨネーズ容器の中に、可撓性のないポリエチレン、ポリプロピレンなどの薄い食品用袋を入れ、外容器に空気穴を開けた「酸化防止容器」(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「酸化防止容器」の提案は、柔軟で可撓性のない内容器に充填されている流動性充填物を可撓性のある外容器の中間に空気層を介在させて間接的に押し出す構造であるため、局部的に残留する粘性の高い流動性充填物を注出することができないという問題や、空気圧を利用して間接的に押し出すために必要以上の押出し力が求められるという問題、そして粘性の低い液体などの流動性充填物の逆止弁効果が備わっていないという問題を解決することができないものであった。
また、注出キャップ部を備える充填袋体と、胴部がスクイズ性(可撓性)を有するスクイズ狭持具本体から構成される本出願人による「詰替用袋体収納容器ならびに詰替用袋体」(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「詰替用袋体収納容器ならびに詰替用袋体」の提案は、外容器がスクイズ性(可撓性)を有する樹脂容器であることから、容器自体の自立性と、局部的に残留する粘性の高い材料を注出することはできるが、空気圧を利用して間接的に押し出す構造であるため、必要以上の押し出し力が求められるという問題や、粘性の低い液体などの流動性充填物の逆流を防止するという問題を解決することができないものであった。
また柔軟な袋体に筒状の注出口が設けられた内容器と、該内容器を覆い復元可能にスクイズ性を有する外容器とから構成される「二重構造スクイズ狭持具」(特許文献4参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「二重構造スクイズ狭持具」の提案は、蓋部の構造が複雑構造となることから製造コストの高騰を招くと共に、外容器がスクイズ性(可撓性)を有する樹脂容器であることから容器自体の自立性は確保できるが、空気圧を利用して間接的に押し出す構造であるため必要以上の押出し力が求められるという問題を解決することができないものであった。
一方、外容器に空気層を介在させない物理的外圧を掛けて内容器に充填される流動性充填物を直接的に押し出す構造のものとしては、上方に抽出口を設けた自立型可撓性液体収納袋と、この自立型可撓性液体収納袋を自立させることができる受部を設けると共に、この受部に立設した枠部又は背面部の上端部に抽出口を露出し得る孔を上方所定位置に穿設した適宜形状の押圧体を回動自在に設けた液体抽出体と、により構成された「自立型可撓性液体収納袋用液体抽出器」(特許文献4参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「自立型可撓性液体収納袋用液体抽出器」の提案は、抽出器自体が特殊構造を有する袋体(抽出口が横向き)を使用する構造から、一般的に市販されている収納袋(充填容器)を使用することができない上に、挟持部が露出して安全性や美観性に欠けるものであり、さらに直立面の片方が直角であるため自立性の安定感に欠け、抽出に当たっては使い勝手が悪い横向きのキャップ付き抽出パイプを装着しなければならないなど、使用時ならびに交換時において手間や煩雑さを必要とするものであった。
他方、流通段階において輸送コストの低減が図られ、充填容器の使い捨てができるスタンドパック型の液体注出容器が開発されてきている。例えば、空気に触れると酸化して品質が劣化する商品を、液体の流動性と、パイプ、袋の可塑性、外気圧、を利用して液体自身に空気の逆流防止弁の働きをさせることより、開封後も空気に触れる面積を最小限に押さえ、内容物の品質を長持ちさせることができる「液体商品の酸化防止容器」が(特許文献5参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「液体商品の酸化防止容器」の提案は、袋の内側に片端に添って底近くまでの長さを持つパイプを取り付け、袋内に嫌気性の液体を注入後、最上部を閉じる構造の袋状の容器であることから、粘性の高い流動性充填物の酸化防止容器として使用できるが、粘性の低い液体の酸化防止容器としては、液体を注出中にスクイズ作用を一時期的に中止した状態でキャップを閉める必要がある逆止弁効果作用を備えない構造であることから、実用性の低い酸化防止容器となっている。
また、抽出素材封入用フィルターバッグと共に充填したお茶やコーヒー等の注出液の風味を劣化させることなく、充填初期の新鮮な状態を長期に亘って保持することのできる「飲料水用ダブルパック包装袋および飲料水・抽出素材共充填型包装構造体」(特許文献6参照)や、逆止ノズル注出孔を突設してなる包装袋に液状被包装物を充填してなる、非自立形の流動性充填物包装体と、これを収納保持するために用いられる自立形外容器と、からなる包装構造体において、充填した液状被包装物が酸化されたり、汚染されたりすることがなく、さらに輸送や取り扱い時に倒れる等しても変形や破損することのない「液状物充填包装構造体」(特許文献7参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「飲料水用ダブルパック包装袋および飲料水・抽出素材共充填型包装構造体」においては、軟質積層フィルムからなる包装袋本体の一縁部に、重なり合う軟質積層プラスチックフィルムの相互間に形成される注出通路内に液状物が介在するときにフィルム相互の密着作用によって外気の袋内への侵入を阻止する逆止機能を生ずる平坦なフィルム状逆止ノズルを突設してなるフレキシブル包装袋と、そのフレキシブル包装袋内に液中シール充填される液体と共に気密下に収納される、茶類やコーヒー、果実などの抽出素材を封入してなるフィルターバッグと、からなる構造であることや、一方の「液状物充填包装構造体」においては、逆止機能を有する液体ノズル注出孔を突設してなる軟質プラスチック包装袋内に、液状被包装物を気密下に充填してなる非自立形の流動性充填物包装体と、この流動性充填物包装体を収納保持するための硬質プラスチックまたは紙製の円筒状または角筒状の自立形の外容器と、からなる液状物充填包装構造体であって、この外容器は、その上端部または一側縁上部に、流動性充填物包装体の液体ノズル注出孔を出し入れ可能に収容するための注出用口部を突設してなる構造であることから、下記に示す問題点が指摘されるものである。
(1)平面的なフィルム状逆止弁が使用されているため、粘性の高い流動性充填物を注出する場合、フィルム状逆止弁における密着性効果が発生しないという問題。
(2)フィルム状逆止弁の流動経路が外部に突出して短いため、使用中に流動性充填物包装体内に空気が流入することによって、流動性充填物が空気に晒されて鮮度維持と酸化防止が図れないという問題。
(3)フィルム状逆止弁によって密着性を維持しているため、衝撃、接触、乾燥または濡れ具合によってその密着性が維持できないという問題。
(4)製品が倒れた場合に、フィルム状逆止弁が開口して流動性充填物が零れ出すという問題。
(5)平面的なフィルム状逆止弁が外部に突出している構造であるため、常に外部の空気に晒され状態で取り付けられることによって、他の収納容器や食品に接触して不衛生であるという問題。
(6)流動性充填物包装体内に空気が混入した場合、フィルム状逆止弁の対向側上部片隅に空気が滞留してしまい、その空気を流動性充填物包装体外に排出する術がないという問題。
(7)流動性充填物の注出量を制御するフィルム状逆止弁の流動経路が短いため、スクイズカバー体を少しでも強く握ると流動性充填物が一気に注出されるため、手加減した状態で二重収納構造体を把持しなければならないという問題。
(8)製品の高さ寸法に対して底面積が小さいため、安定的な自立性がないという問題。
(9)流動性充填物包装体がスクイズカバー体内で吊持される構造から、流動性充填物包装体がスクイズカバー体内で宙吊りの状態になり、流動性充填物を安定した状態で注出することができないという問題。
以上のように、従来の二重収納構造体は多くの問題点を解決することができないでいるものであった。
本出願人は、以上のような内容器と外容器の間に空気層を介在させ、内容器に充填される流動性充填物をスクイズによる空気圧によって間接的に押し出す構造と、物理的外圧手段によって流動性充填物を押し出す構造の二重収納構造体における注出性、自立性、簡易性、衛生面の問題点に着目し、それらの問題点を簡便な構造と手段で一挙に解決することができないものかという着想の下、流動性充填物が通過することによって発生する毛細管現象と、表面張力による密着効果によってフィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を流動性充填物包装体の内側領域に形成して、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出することができる二重収納構造体を開発し、本発明における「フィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体とそれを利用した二重収納構造体」の提案に至るものである。
実用新案登録第3140710号公報 特開2010-42868号公報 特開2006-111335号公報 特開2003-192048号公報 特開2003-104401号公報 特開2010-159087号公報 特開2011-219115号公報
本発明は上記問題点を鑑み、流動性充填物が通過することによって発生する毛細管現象と、表面張力による密着効果によってフィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を流動性充填物包装体の内側領域に形成して、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出することができる二重収納構造体の提供を図ることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされるもので、所定の形状に型抜きされた重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシートの上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成して袋状に融着・接合すると共に、上部中央にはノズル挿入口を設けて成る非自立性の流動性充填物包装体について、前記上端部に形成される融着フラップ部及びノズル挿入口の下端から所定間隔を空けて重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート同士を融着・接合して融着領域部を設けることで、該融着フラップ部と融着領域部によって囲まれる袋体の内側領域に流動経路が形成されて成り、流動性充填物が通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果によって、前記流動経路をフィルム状逆止弁として作用させる手段を採る。
また本発明は、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出する二重収納構造体であって、前記流動性充填物包装体と、注出機能ならびに密封機能を有する注出ノズルキャップと、自立性を備えるスクイズカバー体によって構成され、前記注出ノズルキャップは、キャップ本体に注出ノズルを上方または横方向に突出して設け、下方には前記流動性充填物包装体と前記スクイズカバー体とに融着・接合される挿入ノズルならびに段差部を設けて成り、前記スクイズカバー体は、柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシートを所定の形状に成形し、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成して成り、前記注出ノズルキャップの挿入ノズルを前記流動性充填物包装体のノズル挿入口に挿入して融着・接合すると共に、前記流動性充填物包装体の融着フラップ部を表裏二枚の前記スクイズカバー体の融着フラップ部で挟み込んで融着・接合し、かつ、前記スクイズカバー体の上端部所定箇所を夫々前記挿入ノズルの段差部に融着・接合した手段を採る。
また本発明は、前記スクイズカバー体の側面両側に、折れ線によって形成される略三角状のマチ部を設けた手段を採る。
また本発明は、前記スクイズカバー体の表面を等分する位置に、下端から上方に向かって適宜に延設される折れ線を設けた手段を採る。
また本発明は、前記注出ノズルキャップがヒンジによって開閉される蓋体を備えて成り、該蓋体の内側に設けられる突起状の止栓棒状体が前記キャップ本体に設けられる注出ノズルの注出ノズル孔に挿入されることで、止栓・密封機能を備える手段を採る。
また本発明は、前記スクイズカバー体が、柔軟性および形状復元性を備える硬質の合成樹脂素材で射出成型されて成り、前記流動性充填物包装体の融着フラップ部を、表裏二枚の前記スクイズカバー体の融着フラップ部で挟み込んで融着・接合して成る手段を採る。
尚、本手段を採用する場合に、前記流動性充填物包装体について、内側領域に設けられている融着領域部を省略することでフィルム状逆止弁として作用する流動経路が省略されて成る構成を採ることも可能である。
本発明にかかるフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体によれば、融着フラップ部と融着領域部によって囲まれる袋体の内側領域に流動経路が形成され、流動性充填物が通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果により、流動経路がフィルム状逆止弁として作用することによって、粘性の低い醤油などの流動性充填物を空気に触れない状態で最後まで残らず注出することができると共に、注出ノズル孔が、外部に突出しない構造によって外気に晒されることがない上、周辺の収納容器や食品に接触することなく、衛生面において優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体利用した二重収納構造体によれば、流動性充填物包装体に充填されている流動性充填物を注出する構造であるため、液状を始めとして練り状、ジェル状、粘性の高い流動性充填物をスクイズカバー体で一様に押し延べて注出することができるといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体利用した二重収納構造体によれば、流動性充填物包装体に充填されている流動性充填物に空気に触れない物理的外圧手段で注出する構造であると共に、流動性充填物包装体の流動経路の出口が傾斜角を形成して上方に向いていることによって外気の流入があっても注出時に自然と外部に排出されるため、充填されている流動性充填物の酸化防止ならびに鮮度維持が図られるといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体利用した二重収納構造体によれば、スクイズカバー体がスクイズ状態から形状復元することで二重収納構造体自体が自立することができるため、収納や使い勝手が良い上に、流動性充填物包装体の収納形状を問うことなく、簡易形状且つ安価な二重収納構造体とすることができるといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体利用した二重収納構造体によれば、二重収納構造体の上部中央に注出ノズルキャップまたは止栓機能付き注出ノズルキャップを取り付けることによって、二重収納構造体が倒れた状態においても流動性充填物が流動性充填物包装体から漏出することがない上、流動性充填物包装体内に侵入する空気を注出する際に流動性充填物包装体外に一掃して排出するといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体利用した二重収納構造体によれば、流動性充填物包装体の融着フラップ部をスクイズカバー体の融着フラップ部で挟持して融着・接合する構造から、流動性充填物包装体が安定的に注出できるといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体利用した二重収納構造体によれば、フィルム状逆止弁効果を有する流動経路を流動性充填物包装体内に設けられることによって、衝撃、接触、乾燥または濡れ具合によって流動経路の密着性が確実に維持できるといった優れた効果を奏する。
また本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体利用した二重収納構造体によれば、スクイズカバー体内に流動性充填物包装体を内蔵する構造によって流動性充填物包装体の注出される形状と関係なくスクイズカバー体の外観形状をデザインすることができることから、スクイズカバー体の表面に色彩、ロゴ、エンボス装飾加工などを施すことによりデザイン性が高い外観形状とすることができると共に、成型金型を必要とすることなく、軽量性と実用性を備えた安価な二重収納構造体が提供できるといった優れた効果を奏する。
本発明における流動性充填物包装体を示す全体斜視図である。(実施例1) 本発明における請求項1記載の二重収納構造体を示す説明図である。(実施例2) 本発明における請求項2記載の二重収納構造体を示す説明図である。(実施例3) 本発明における請求項3記載の二重収納構造体を示す説明図である。(実施例4) 本発明における二重収納構造体と類似する従来の二重収納構造体を比較する説明図である。 本発明における請求項4記載の二重収納構造体を示す説明図である。(実施例5) 本発明における請求項5記載の二重収納構造体を示す説明図である。(実施例6) 本発明における二重収納構造体の別の実施形態を示す説明図である。 本発明における二重収納構造体の使用状態を示す説明図である。 本発明における二重収納構造体の別の使用状態を示す説明図である。 本発明における二重収納構造体の別の使用状態を示す説明図である。
本発明にかかるフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体利用した二重収納構造体は、重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36を袋体に形成した流動性充填物包装体30と、それを利用して充填される流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出する二重収納構造体10であって、注出ならびに密封機能を有する注出ノズルキャップ20と、非自立性の流動性充填物包装体30と、自立性を備えるスクイズカバー体40によって構成され、該注出ノズルキャップ20は、キャップ本体25に注出ノズル21を上方または横方向に突出して設け、下方には流動性充填物包装体30とスクイズカバー体40とに融着・接合される挿入ノズル22ならびに段差部23を設けて成り、流動性充填物包装30は、所定の形状に型抜きされた重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36の上端部32aならびに側面端部32bに融着フラップ部32を形成して袋状に融着・接合すると共に、上部中央にはノズル挿入口35を設け、さらに前記上端部32aに形成される融着フラップ部32及びノズル挿入口35の下端から所定間隔を空けて重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36同士を融着・接合して融着領域部34を設けて、該融着フラップ部32と融着領域部34によって囲まれる袋体の内側領域に流動経路33を形成することで、流動性充填物Sが通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果によって前記流動経路33がフィルム状逆止弁として作用する構成となっており、スクイズカバー体40は、柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシート45を所定の形状に成形し、該上端部41aならびに側面端部41bに融着フラップ部41を形成して成り、注出ノズル21の挿入ノズル22を流動性充填物包装体30のノズル挿入口35に挿入して融着・接合すると共に、前記流動性充填物包装体30の融着フラップ部32を表裏二枚の前記スクイズカバー体40の融着フラップ部41で挟み込んで融着・接合し、かつ、前記スクイズカバー体40の上端部所定箇所を夫々前記挿入ノズル22の段差部23に融着・接合した手段を採ったことを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかるフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体30利用した二重収納構造体10の実施形態を、図面を基に説明する。
なお、本発明におけるフィルム状逆止弁機能を備える流動性充填物包装体30利用した二重収納構造体10は、以下に述べる実施例に特に限定されるものではなく、外形形状や寸法ならびに材質は、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で任意に変更することができる。
図1は、本発明における流動性充填物包装体を示す全体斜視図である。
本発明におけるフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体30は、例えば、所定の形状に型抜きされた厚み略40μm程度のポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)製などから成る重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36の上端部32aならびに側面端部32bに融着フラップ部32を形成して三方シールまたは四方シールの袋状に融着・接合すると共に、上部中央にはノズル挿入口35を設けて成り、さらに融着フラップ部32と融着領域部34によって囲まれる流動性充填物Sを収納する袋体の内側領域に、該流動性充填物Sが通過することによって発生する毛管現象と表面張力による密着効果によってフィルム状逆止弁として作用する流動経路33が形成されて成る。
なお、流動性充填物包装体30は、所定の形状に型抜きされた一枚の軟質フィルムシート36を二つ折りにして重ね合わせて三方シールの袋状に融着・接合する態様、あるいは、二枚の軟質フィルムシート36を重ね合わせて四方シールの袋状に融着・接合する態様によって形成される。
融着フラップ部32は、流動性充填物包装体30の上端部32aならびに側面端部32bを設けて、該流動性充填物包装体30を三方シールまたは四方シールの袋状に融着・接合すると共に、流動性充填物包装体30の上端部32aならびに側面端部32bを延設して流動性充填物包装体30とスクイズカバー体40を融着・接合する目的で形成される。
流動経路33は、融着フラップ部32と融着領域部34によって囲まれる袋体の内側領域に形成され、流動性充填物Sが通過することによって毛細管現象と表面張力による密着効果を発生させると共に、流動性充填物包装体30内に外気が侵入するのを自動的に阻止するフィルム状逆止弁作用を機能させる箇所で、重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36を利用して、流動性充填物包装体30の内側領域に形成される。
また、流動経路33の上端部32aを両側下方に向かって傾斜をつけることによって、流動性充填物包装体30内に侵入した外気を流動性充填物Sの注出時と同時に流動性充填物包装体30外に容易に排出する形状とすることができる。
融着領域部34は、流動経路33を流動性充填物包装体30内に設けるために流動性充填物包装体30の収納部の一部をプレス圧加工によって融着したもので、該流動性充填物包装体30の上端部32aに形成される融着フラップ部32及びノズル挿入口35の下端から所定間隔を空けて重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36同士を融着・接合して設けられる。さらに融着フラップ部32と融着領域部34で囲まれる袋体の内側領域に流動経路33が形成され、該流動経路33はフィルム状逆止弁として機能する。
なお、図示では明確に作図表示されていないが、融着領域部34の下辺部は、両側に位置する流動経路33に向かって流動性充填物Sが流動し易い山形形状を形成していることが好ましい。
流動性充填物Sは、液体調味料に限定されず、粘性の調味料、飲料、食材、化粧品、画材、塗料、潤滑剤、洗剤、洗髪料、消毒剤、薬剤等のあらゆる流動性の充填物を使用することができる
以上で構成される流動性充填物包装体30は、フィルム状逆止弁が、流動性充填物包装体30の重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36を利用して袋体の内側領域に形成されることによって、注出ノズル孔21aを流動性充填物包装体30の外部に突出させることなく、流動性充填物Sの逆流を防止するフィルム逆止弁効果を発生させることができる。
図2は、本発明における請求項1記載の二重収納構造体を示す説明図であり、図2(a)は各構成要素を示す分解斜視図、図2(b)は組み合わせた状態を示す全体斜視図である。
本発明における二重収納構造体10は、充填される流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出する二重収納構造体10であって、該二重収納構造体10は、注出ならびに密封機能を有する注出ノズルキャップ20と、上記実施例1に記載の流動性充填物包装体30と、自立性を備えるスクイズカバー体40と、によって構成されている。
注出ノズルキャップ20は、キャップ本体25に注出ノズル21を上方または横方向に突出して設け、下方には流動性充填物包装体30に融着・接合される挿入ノズル22を設け、さらにスクイズカバー体40に融着・接合される段差部23を形成して、流動性充填物包装体30に充填されている流動性充填物Sを注出ノズル孔21aから外部に注出して形成される。
スクイズカバー体40は、例えば、厚み略80〜180μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン(PA)製などの柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシート45を所定の形状に成形し、上端部41aならびに側面端部41bに融着フラップ部41を形成して成り、流動性充填物包装体30の融着フラップ部32を表裏二枚のスクイズカバー体40の融着フラップ部41で挟み込んで融着・接合すると共に、スクイズカバー体40の上端部41a所定箇所が夫々前記注出ノズルキャップ20における挿入ノズル22の段差部23に融着・接合される。
融着フラップ部41は、流動性充填物包装体30の融着フラップ部32の上端部32aを吊持すると共に側面端部32bを吊持・固定する目的で設けられるため、ノズル挿入口35の周縁以外はスポット的な任意箇所に溶着・固定される方法であっても良い。
スクイズカバー体40の下端には、開口部44が形成されている。すなわち、該開口部44は、流動性充填物包装体30の融着フラップ部32がスクイズカバー体40の融着フラップ部41に融着・接合されることによって、表裏二枚のスクイズカバー体40の底面端が開放され、その結果、流動性充填物包装体30が常時空気に触れている状態となっている。
図2(c)は、二重収納構造体10の底面の断面図を示す。
従来の類似する二重収納構造体と比較して底面の断面面積は同じであるが、高さ寸法Hが短縮されるため自立性の安定が図られる。
以上で構成される請求項1記載の二重収納構造体10は、二重収納構造体10全体を傾けるだけで流動性充填物Sの自重による自然滴下を可能にする(理由:軟質フィルムシート36で形成される流動性充填物包装体30が外側からの空気圧を均等に受けるため)と共に、スクイズカバー体40をスクイズすることによって流動性充填物Sの大量注出を可能にするもので、さらに流動性充填物包装体30内に設けられているフィルム状逆止弁作用を有する流動経路33によって、充填される流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出することができる。
図3は、本発明における請求項2記載の二重収納構造体を示す説明図であり、図3(a)は全体斜視図を示す。
本発明における二重収納構造体10は、スクイズカバー体40の側面両側に折れ線によって形成される略三角状のマチ部42を設けて、流動性充填物包装体30の融着フラップ部32と融着・接合して形成される。
マチ部42は、スクイズカバー体40の両側を横幅寸法L方向に延長すると共に、該スクイズカバー体40の両側端部に折れ線43によって形成され、該折れ線43で折り曲げられることでスクイズカバー体40の側面両側に略三角状に形成される。かかるマチ部42は、通常は立体状に折り畳まれ、注出時にスクイズカバー体40がスクイズされることによって平面状に押し延べされて、流動性充填物包装体30内の流動性充填物Sを外部に注出することができる。
図3(b)は、二重収納構造体10の底面の断面図を示す。
従来の類似する二重収納構造体10と比較して奥行き寸法Dを増すことによって底面の断面面積がやや拡大されるため自立性の安定が図られる。
以上で構成される請求項2記載の二重収納構造体10は、スクイズカバー体40の側面両側に折れ線43によって形成される略三角状のマチ部42を設けることで、流動性充填物包装体30の収納容量を増やすことができると共に、二重収納構造体10自体の自立性の安定が図られる。
図4は、本発明における請求項3記載の二重収納構造体を示す説明図であり、図4(a)は全体斜視図を示す。
本発明における二重収納構造体10は、スクイズカバー体40の表面を等分する位置に、下端から上方に向かって適宜に延設される折れ線43を設けて形成される。
折れ線43は、スクイズカバー体40の表面を等分する位置に、下端から上方に向かって適宜に延設されるもので、通常は角形状に折り畳まれ、注出時にスクイズカバー体40がスクイズされることによって、平面状に押し延べされて流動性充填物包装体30内の流動性充填物Sを外部に注出することができる。
図4(b)は、二重収納構造体10の底面の断面図を示す。
従来の類似する二重収納構造体10と比較して奥行き寸法Dを増すことによって底面の断面面積が大幅に拡大されるため、自立性の安定が図られる。
以上で構成される請求項3記載の二重収納構造体10は、スクイズカバー体40の側面両側に表面を等分する位置に、下端から上方に向かって適宜に延設される折れ線43を設けることによって、流動性充填物包装体30の収納容量を増やすことができると共に、二重収納構造体10自体の自立性の安定が図られる。
図5は、本発明における二重収納構造体と類似する従来の二重収納構造体を比較する説明図であり、
図5(a)は類似する従来の二重収納構造体の全体斜視図、図5(b)は請求項1記載の二重収納構造体10の全体斜視図、図5(c)は請求項2記載の二重収納構造体10の全体斜視図、図5()は請求項3記載の二重収納構造体10の全体斜視図を示している。
本発明における二重収納構造体10と類似する従来の二重収納構造体を比較すると、下記のような相違点が挙げられる。
(1)流動性充填物包装体30の上方に注出ノズルキャップ20が設けられると共に、フィルム状逆止弁効果を備える流動経路33が流動性充填物包装体30の内側領域に設けられる構造から、従来の流動性充填物包装体30の上部に位置する平面的な収納部と両隅部が省略されることよって、二重収納構造体10全体のコンパクト化が図れる。
(2)上記の高さ寸法Hのコンパクト化とマチ部42や折れ線43が設けられて底面積が拡張することによって、二重収納構造体10の自立性の安定化が図られる。
(3)フィルム状逆止弁の先端部が外部に露出しない構造であるため、衛生的である。
(4)流動性充填物包装体30の薄手の軟質フィルムシート36を利用してフィルム状逆止弁作用を備える流動経路33を形成することができるため、逆止弁効果を向上させることができる。
(5)注出ノズルキャップ20と流動経路33が長いフィルム状逆止弁で形成されていることによって、二重収納構造体10を強く握っても流動性充填物30が一挙に射出しないと共に、二重収納構造体10を単に傾けることによって適量の流動性充填物Sを自重で自然滴下させることができる。(理由:軟質フィルムシート36で形成される流動性充填物包装体30が外側からの空気圧を均等に受けるため。以下同様)さらに注出ノズルキャップ20が最上端に設けてられているため、流動性充填物包装体30内に流入した空気を袋体内に留めることなく排出することができる。
(6)フィルム状逆止弁の流動経路33の経路幅をやや広くしたり、傾斜角度を変更したりする設計変更を行うことにより、粘性の低い醤油などの流動性充填物Sから粘性の高いマヨネーズなどの流動性充填物Sまで幅広く注出することができる。
図6は、本発明における請求項4記載の二重収納構造体を示す説明図であり、図6(a)は止栓機能付き注出ノズルキャップ24の分解斜視図、図6(b)は止栓機能付き注出ノズルキャップ24の全体斜視図を示している。
本発明における止栓機能付き注出ノズルキャップ24は、ヒンジ29によって開閉される蓋体27を備えて成り、該蓋体27の内側に設けられる突起状の止栓棒状体28がキャップ本体25に設けられる注出ノズル26の注出ノズル孔26aに挿入されることで、止栓・密封機能を備えている。かかる止栓機能付き注出ノズルキャップ24は、流動性充填物包装体30とスクイズカバー体40とに融着・接合される。
以上で構成される請求項4記載の二重収納構造体10は、粘性の高い流動性充填物Sに使用する際、流動性充填物包装体30内に設けられる流動経路33を流動性充填物Sが通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果が機能しない場合に、フィルム状逆止弁作用を補助する目的で設けられるもので、かかるフィルム状逆止弁作用と止栓機能付き注出ノズルキャップ24の密封機能によって、充填される流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出することができる。
図7は、本発明における請求項5記載の二重収納構造体10を示す説明図である。
本発明における請求項5記載の二重収納構造体10は、スクイズカバー体40が、柔軟性および形状復元性を備える硬質の合成樹脂素材で射出成型されて成り、流動性充填物包装体30の融着フラップ部32を、表裏二枚のスクイズカバー体40の融着フラップ部41で挟み込んで融着・接合して形成される。
図7(a)は、請求項5にかかる二重収納構造体10を示しており、流動性充填物包装体30の内側領域に流動経路33が設けられているものである。
すなわち、請求項5記載の二重収納構造体10に、フィルム状逆止弁として作用する流動経路33を設けた流動性充填物包装体30を使用するものである。
図7(b)は、前記請求項5記載の二重収納構造体10において、流動性充填物包装体30の内側領域に設けられている流動経路33が省略されているものを示している
当該二重収納構造体10は、流動性充填物包装体30が融着領域部34を省略することでフィルム状逆止弁として作用する流動経路33が省略されて成ると共に、スクイズカバー体40が柔軟性および形状復元性を備える厚み略250μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン(PA)製などの硬質の合成樹脂素材で射出成型されて成り、該流動性充填物包装体30の融着フラップ部32を、表裏二枚のスクイズカバー体40の融着フラップ部41で挟み込んで融着・接合して形成される。
流動性充填物包装体30に充填される流動性充填物Sとして、マヨネーズ、ケチャップ、マスタードなどの比較的粘性がある流動性充填物Sが充填される場合に、本実施例の二重収納構造体10が有効に機能するもので、実施例1にかかる流動性充填物包装体30の他にフィルム状逆止弁作用を備えていない流動性充填物包装体30を使用することができる。
スクイズカバー体40内に収容される流動性充填物包装体30には粘性があるマヨネーズ、ケチャップ、マスタードなどの流動性充填物Sが大量に充填されるため、該スクイズカバー体40は表裏二枚の柔軟性および形状復元性を備える硬質の合成樹脂素材で射出成型して形成される。
以上で構成される請求項5記載の二重収納構造体10は、マヨネーズ、ケチャップ、マスタードなどが充填される場合を想定しているが、ソース、焼肉のたれ、ドレッシング、液状味噌などの比較的粘性の低い調味料の場合でも、フィルム状逆止弁作用を有する流動経路33の経路幅をやや広くしたり、傾斜角度を変更したりする設計変更を行うことにより、流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出することができる。
図8は、本発明における二重収納構造体の別の実施形態を示す説明図である。
図示される図(a)〜図(h)は、本発明における二重収納構造体10の別の実施形態を示す。
図(a)はスタンドパック型の二重収納構造体10を示す。
図(b)はハンディパック型の二重収納構造体10を示す。
図(c)は配膳型の二重収納構造体10を示す。
図(d)は真空パック型の二重収納構造体10を示す。
図(e)は卓上型の二重収納構造体10を示す。
図(f)はマヨネーズ型の二重収納構造体10を示す。
図(g)はボトル型の二重収納構造体10を示す。
図(h)はドレッシング型の二重収納構造体10を示す。
以上における上記二重収納構造体10は、融着フラップ部32,41を可能な限り突出幅を小さくして融着・接合することによって使用時において握りしやすくしている。
図9は、本発明における二重収納構造体の使用状態を示す説明図である。
粘性が低い醤油、酢などの液体の流動性充填物Sに使われる場合を例にとって説明する。
(1)実施例1記載の流動性充填物包装体30を利用した、請求項1記載の二重収納構造体10を用意する。
(2)二重収納構造体30を任意の状態に傾けると、流動性充填物包装体30内に充填されている液状の流動性充填物Sが、注出ノズル21の注出ノズル孔21aの先端口から自重によって自然滴下する。
(3)さらに傾けた状態でスクイズカバー体40を両側からスクイズすると、流動性充填物Sは注出ノズル21の注出ノズル孔21aから勢い良く射出される。
(4)二重収納構造体10を元の状態に戻すと、注出ノズル孔21aの出口付近に滞留している流動性充填物Sは、流動性充填物包装体30内の流動経路33を通って流動性充填物包装体30内の下部に自重で降下して貯留される。
(5)そのとき、流動性充填物包装体30内の流動経路33が流動性充填物Sによって濡らされるため、流動経路33を形成する重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36がお互いに密着することによって逆止弁効果が発生して、外部と隔離されて密封される。
(6)二重収納構造体10を自立させた状態で、食卓や冷蔵庫に保存する。
図10は、本発明における二重収納構造体の別の使用状態を示す説明図である。
ソース、焼肉のたれ、ドレッシング、液状味噌ならびにマヨネーズ、ケチャップ、マスタードなどのやや粘性のある流動性充填物Sに使われる場合を例にとって説明する。
(1)実施例1記載の流動性充填物包装体30と請求項4記載の止栓機能付き注出ノズルキャップ24を使用した、請求項1記載の二重収納構造体10を用意する。
(2)止栓機能付き注出ノズルキャップ24の蓋体27を開蓋して、注出ノズル26を露出させる。
(3)二重収納構造体10を任意の状態に傾けると、流動性充填物包装体30内に充填されているやや粘性のある流動性充填物Sが、止栓機能付き注出ノズルキャップ24の注出ノズル孔26aの先端口から自重によって自然滴下する。
(4)さらに傾けた状態でスクイズカバー体40を両側からスクイズすると、やや粘性のある流動性充填物Sは止栓機能付き注出ノズルキャップ24の注出ノズル孔26aの出口から勢い良く射出される。
(5)二重収納構造体10を元の状態に戻すと、注出ノズル孔26aの出口付近に滞留しているやや粘性のある流動性充填物Sは、流動性充填物包装体30内のやや経路幅を拡げた流動経路33を通って、流動性充填物包装体30内の下部に自然降下して貯留される。
(6)そのとき流動性充填物包装体30内の流動経路33が流動性充填物Sによって濡らされるため、流動経路33を形成する重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート36はお互いが密着することによって、逆止弁効果が発生して密封される。
(7)止栓機能付き注出ノズルキャップ24の蓋体27を閉蓋することによって、流動性充填物包装体30内の流動性充填物Sは、外部と隔離されて密封される。
(8)スクイズカバー体40が形状復元して自立した密封状態で、食卓や冷蔵庫に据え置き保存される。
図11は、本発明における二重収納構造体の別の使用状態を示す説明図である。
マヨネーズ、ケチャップ、味噌、麹、マスタードなどの比較的粘性の高い流動性充填物Sに使われる場合を例にとって説明する。
なお、二重収納構造体10の全体形状を小さくして、わさび、和からし、味噌、などを収納する二重収納構造体10とすることもできる。
(1)実施例1記載の流動性充填物包装体30の内側領域に設けられている流動経路33が省略されているもの請求項4記載の止栓機能付き注出ノズルキャップ24を使用した、請求項1記載の二重収納構造体10を用意する。
(2)止栓機能付き注出ノズルキャップ24の蓋体27を開蓋して、注出ノズル26を露出させる。
(3)スクイズカバー体40を両側からスクイズすると、流動性充填物Sは止栓機能付き注出ノズルキャップ24の注出ノズル孔26aの出口から練り状な状態で注出される。
(4)スクイズカバー体40のスクイズ動作を止めると、外側のスクイズカバー体40は元の形状に復元するが、内側の流動性充填物包装体30はスクイズされた状態のまま維持され、流動性充填物Sは注出ノズル孔26aの出口付近に滞留する。
(5)さらに流動性充填物Sは、流動性充填物包装体30内の流動経路33内に滞留する。
(6)止栓機能付き注出ノズルキャップ24の蓋体27を閉蓋することによって、流動性充填物包装体30内の流動性充填物Sは、外部と隔離されて密封される。
(7)スクイズカバー体40が形状復元して自立した密封状態で、食卓や冷蔵庫に据え置き保存される。
なお、密封性を向上させる目的で、止栓機能付き注出ノズルキャップ24の注出ノズル孔26a内に簡易構造のフラップ式逆止弁を設けることも可能である。
本発明におけるフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体利用した二重収納構造体10は、液状調味料の二重収納構造体に限定されず、粘性の調味料、飲料、食材、化粧品、画材、塗料、潤滑剤、洗剤、洗髪料、消毒剤、薬剤等の流動性充填物を注出する二重収納構造体として幅広く利用できるもので、本発明における「フィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体利用した二重収納構造体」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと解する。
10 二重収納構造体
20 注出ノズルキャップ
21 注出ノズル
21a 注出ノズル孔
22 挿入ノズル
23 段差部
24 止栓機能付き注出ノズルキャップ
25 キャップ本体
26 注出ノズル
26a 注出ノズル孔
27 蓋体
28 止栓棒状体
29 ヒンジ
30 流動性充填物包装体
32 融着フラップ部
32a 上端部
32b 側面端部
33 流動経路
34 融着領域部
35 ノズル挿入口
36 軟質フィルムシート
40 スクイズカバー体
41 融着フラップ部
41a 上端部
41b 側面端部
42 マチ部
43 折れ線
44 開口部
45 硬質フィルムシート
S 流動性充填物
H 高さ寸法
L 幅寸法
D 奥行き寸法

Claims (7)

  1. 所定の形状に型抜きされた重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシートの上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成して袋状に融着・接合すると共に、上部中央にはノズル挿入口を設けて成る非自立性の流動性充填物包装体であって、
    前記上端部に形成される融着フラップ部及びノズル挿入口の下端から所定間隔を空けて重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート同士を融着・接合して融着領域部を設けることで、該融着フラップ部と融着領域部によって囲まれる袋体の内側領域に流動経路が形成されて成り、
    流動性充填物が通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果によって、前記流動経路がフィルム状逆止弁として作用することを特徴とする流動性充填物包装体。
  2. 充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出する二重収納構造体であって、
    請求項1に記載の流動性充填物包装体と、注出機能ならびに密封機能を有する注出ノズルキャップと、自立性を備えるスクイズカバー体によって構成され、
    前記注出ノズルキャップは、キャップ本体に注出ノズルを上方または横方向に突出して設け、下方には前記流動性充填物包装体と前記スクイズカバー体とに融着・接合される挿入ノズルならびに段差部を設けて成り、
    前記スクイズカバー体は、柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシートを所定の形状に成形し、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成して成り、
    前記注出ノズルキャップの挿入ノズルを前記流動性充填物包装体のノズル挿入口に挿入して融着・接合すると共に、前記流動性充填物包装体の融着フラップ部を表裏二枚の前記スクイズカバー体の融着フラップ部で挟み込んで融着・接合し、かつ、前記スクイズカバー体の上端部所定箇所を夫々前記挿入ノズルの段差部に融着・接合したことを特徴とする二重収納構造体。
  3. 前記スクイズカバー体の側面両側に、折れ線によって形成される略三角状のマチ部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の二重収納構造体。
  4. 前記スクイズカバー体の表面を等分する位置に、下端から上方に向かって適宜に延設される折れ線を設けたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の二重収納構造体。
  5. 前記注出ノズルキャップがヒンジによって開閉される蓋体を備えて成り、該蓋体の内側に設けられる突起状の止栓棒状体が前記キャップ本体に設けられる注出ノズルの注出ノズル孔に挿入されることで、止栓・密封機能を備えることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の二重収納構造体。
  6. 前記スクイズカバー体が、柔軟性および形状復元性を備える硬質の合成樹脂素材で射出成型されて成り、
    前記流動性充填物包装体の融着フラップ部を、表裏二枚の前記スクイズカバー体の融着フラップ部で挟み込んで融着・接合したことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の二重収納構造体。
  7. 前記流動性充填物包装体が、内側領域に設けられている融着領域部を省略することでフィルム状逆止弁として作用する流動経路が省略されて成ることを特徴とする請求項6に記載の二重収納構造体。
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