JP5430779B1 - スタンドパック型二重収納構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】流動性充填物包装体の充填物収納領域部内と注出口内にフィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を形成して、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出することができるスタンドパック型二重収納構造体の提供を図る。
【解決手段】本発明のスタンドパック型二重収納構造体は、流動性充填物が充填される軟質フィルムシートで形成される非自立性の流動性充填物包装体と、注出機能を備える硬質フィルムシートで形成される自立性のスタンドパックカバー体と、で構成され、該流動性充填物包装体の上部収納領域部ならびに充填物収納領域部内に設けられた第一の流動経路と、注出口内に設けられた第二の流動経路に流動性充填物が通過することによって、上部収納領域部と、第一の流動経路と、第二の流動経路と、が毛細管現象と表面張力による密着効果を有するフィルム状逆止弁として作用する手段を採る。
【選択図】図3

Description

流動性充填物包装体の充填物収納領域部内と注出口内にフィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を形成して、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出することができるスタンドパック型二重収納構造体に関する。
従来における調味料、飲料、食材、食品、化粧品、画材、塗料、潤滑剤、洗剤、洗髪料、消毒剤、薬剤等の流動性充填物を収容する充填容器を形状的に分類すると、ジェル状もしくは粘性の高い材料が充填されるチューブ容器と、液体や気体を始めとするあらゆる流動性充填物が充填される金属、プラスチック、ガラス、陶器製の固形容器と、液体や調理具材が充填される袋状容器とに大別される。
上記のチューブ容器は、押出し性が良いことからジェル状または粘性の高い練製品に多く使われ、また固形容器は、自立性、保存性、利便性、堅牢性、安全性が高いという特徴を有し、さらに袋状容器は、軽量且つ安価な上、製造・流通過程での物流コストの削減が図られるという特性を有することから、充填される流動性充填物の内容物によって充填容器の種類が使い分けられている。
近年において健康志向や安全性が強く要求される中、食品、調味料、化粧水の分野においては、充填される流動性充填物が空気に晒され酸化することによって鮮度や品質が低下するのを防止すべく、内容器と外容器からなる二重容器が提案されている。
従来より提案されている二重容器の基本的な構造は、内容器と外容器の中間に空気層を介在させ、該外容器を外方向からスクイズすることによって、内容器に充填される流動性充填物を空気圧によって間接的に押し出す手法を採るものであった。
しかしながら、かかる注出容器の中間に空気層を介在させた二重容器は、内容器と外容器が其々袋状の容器体を形成していることによって容器自体の自立性がないという問題や、柔軟性のある内容器とスクイズ性を有する外容器と空気層とが互いに干渉し合って内容器に充填された流動性充填物を空気圧で最後まで押し出すことができないと共に、必要以上の押し出し力を必要とするといった押出し性の問題や、さらに内容器と外容器の中間に空気層が介在することで外圧が内容器に平均的にかかるため、局部的に残留する流動性充填物を一様に押し延べて注出できないという問題など、多くの課題を残すものであった。
上記の問題を解決すべく、従来より種々の二重容器の提案がなされている。例えば、内容器と外容器の中間に空気層を介在させ、該外容器をスクイズすることによって内容器に充填される流動性充填物を空気圧を利用して間接的に押し出す構造の二重容器としては、従来の可撓性のマヨネーズ容器の中に、可撓性のないポリエチレン、ポリプロピレンなどの薄い食品用袋を入れ、外容器に空気穴を開けた「酸化防止容器」(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記「酸化防止容器」の提案は、柔軟で可撓性のない内容器に充填されている流動性充填物を可撓性のある外容器の中間に空気層を介在させて間接的に押し出す構造であるため、局部的に残留する粘性の高い流動性充填物を注出することができないという問題や、空気圧を利用して間接的に押し出すために必要以上の押出し力が求められるという問題、そして粘性の低い液体などの流動性充填物の逆止弁効果が備わっていないという問題を解決することができないものであった。
また、注出キャップ部を備える充填流動性充填物包装体と、胴部がスクイズ性(可撓性)を有するスクイズ狭持具本体から構成される本出願人による「詰替用流動性充填物包装体収納容器ならびに詰替用流動性充填物包装体」(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記「詰替用流動性充填物包装体収納容器ならびに詰替用流動性充填物包装体」の提案は、外容器がスクイズ性(可撓性)を有する樹脂容器であることから、容器自体の自立性と、局部的に残留する粘性の高い材料を注出することはできるが、空気圧を利用して間接的に押し出す構造であるため、必要以上の押出し力が求められるという問題や、粘性の低い液体などの流動性充填物の逆流を防止するという問題を解決することができないものであった。
また柔軟な流動性充填物包装体に筒状の注出口が設けられた内容器と、該内容器を覆い復元可能にスクイズ性を有する外容器とから構成される「二重構造スクイズ狭持具」(特許文献3参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記「二重構造スクイズ狭持具」の提案は、蓋部の構造が複雑構造となることから製造コストの高騰を招くと共に、外容器がスクイズ性(可撓性)を有する樹脂容器であることから容器自体の自立性は確保できるが、空気圧を利用して間接的に押し出す構造であるため、必要以上の押出し力が求められるという問題を解決することができないものであった。
一方、外容器に空気層を介在させずに物理的外圧を掛けて内容器に充填される流動性充填物を直接的に押し出す構造のものとしては、上方に抽出口を設けた自立型可撓性液体収納袋と、この自立型可撓性液体収納袋を自立させることができる受部を設けると共に、この受部に立設した枠部又は背面部の上端部に抽出口を露出し得る孔を上方所定位置に穿設した適宜形状の押圧体を回動自在に設けた液体抽出体と、により構成された「自立型可撓性液体収納袋用液体抽出器」(特許文献4参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記「自立型可撓性液体収納袋用液体抽出器」の提案は、抽出器自体が特殊構造を有する流動性充填物包装体(抽出口が横向き)を使用する構造から、一般的に市販されている収納袋(充填容器)を使用することができない上に、挟持部が露出して安全性や美観性に欠けるものであり、さらに直立面の片方が直角であるため自立性の安定感に欠け、抽出に当たっては、使い勝手が悪い横向きのキャップ付き抽出パイプを装着しなければならないなど、使用時ならびに交換時において手間や煩雑さを必要とするものであった。
他方、流通段階において輸送コストの低減が図られ、充填容器の使い捨てができるスタンドパック型の液体注出容器が開発されてきている。例えば、空気に触れると酸化して品質が劣化する商品を、液体の流動性と、パイプ、袋の可塑性、外気圧、を利用して液体自身に空気の逆流防止弁の働きをさせることより、開封後も空気に触れる面積を最小限に押さえ、内容物の品質を長持ちさせることができる「液体商品の酸化防止容器」が(特許文献5参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記「液体商品の酸化防止容器」の提案は、袋の内側に片端に添って底近くまでの長さを持つパイプを取り付け、袋内に嫌気性の液体を注入後、最上部を閉じる構造の袋状の容器であることから、粘性の高い流動性充填物の酸化防止容器として使用できるが、粘性の低い液体の酸化防止容器としては、液体を注出中にスクイズ作用を一時的に中止した状態でキャップを閉める必要がある逆止弁効果作用を備えない構造であることから、実用性の低い酸化防止容器となっている。
また、抽出素材封入用フィルターバッグと共に充填したお茶やコーヒー等の注出液の風味を劣化させることなく、充填初期の新鮮な状態を長期に亘って保持することのできる「飲料水用ダブルパック包装袋および飲料水・抽出素材共充填型包装構造体」 (特許文献6参照)や、逆止ノズル注出孔を突設してなる包装袋に液状被包装物を充填してなる、非自立形の流動性充填物包装体と、これを収納保持するために用いられる自立形外容器と、からなる包装構造体において、充填した液状被包装物が酸化されたり、汚染されたりすることがなく、さらに輸送や取り扱い時に倒れる等しても変形や破損することのない「液状物充填包装構造体」(特許文献7参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記「飲料水用ダブルパック包装袋および飲料水・抽出素材共充填型包装構造体」においては、軟質積層フィルムからなる包装袋本体の一縁部に、重なり合う軟質積層プラスチックフィルムの相互間に形成される注出通路内に液状物が介在するときにフィルム相互の密着作用によって外気の袋内への侵入を阻止する逆止機能を生ずる平坦なフィルム状逆止ノズルを突設してなるフレキシブル包装袋と、そのフレキシブル包装袋内に液中シール充填される液体と共に気密下に収納される茶類やコーヒー、果実などの抽出素材を封入してなるフィルターバッグと、からなる構造であると共に、一方の「液状物充填包装構造体」においては、逆止機能を有する液体ノズル注出孔を突設してなる軟質プラスチック包装袋内に、液状被包装物を気密下に充填してなる非自立形の流動性充填物包装体と、この流動性充填物包装体を収納保持するための硬質プラスチックまたは紙製の円筒状または角筒状の自立形の外容器と、からなる液状物充填包装構造体であって、この外容器は、その上端部または一側縁上部に、流動性充填物包装体の液体ノズル注出孔を出し入れ可能に収容するための注出用口部を突設してなる構造であることから、下記に示す問題点が指摘されるものである。
(1)平面的なフィルム状逆止弁が使用されているため、粘性の高い流動性充填物を注出する場合、フィルム状逆止弁における密着性効果が発生しないという問題。
(2)フィルム状逆止弁によって密着性を維持しているため、衝撃、接触、乾燥または濡れ具合によってその密着性が維持できないという問題。
(3)フィルム状逆止弁の流動経路が外部に突出して短いため、流動性充填物のフィルム状逆止弁効果が充分に得られないという問題。
(4)製品が倒れた場合に、フィルム状逆止弁が開口して流動性充填物が零れ出すという問題。
(5)流動性充填物包装体内に空気が混入した場合、フィルム状逆止弁の対向側上部片隅に空気が滞留してしまい、その空気を流動性充填物包装体外に排出する術がないという問題。
(6)流動性充填物の注出量を制御するフィルム状逆止弁の流動経路が短いため、スタンドパックカバー体を少しでも強く握ると流動性充填物が一気に注出されるため、手加減した状態で二重収納構造体を把持しなければならないという問題。
(7)製品の高さ寸法に対して底面積が小さいため、安定的な自立性がないという問題。
(8)流動性充填物包装体がスタンドパックカバー体内で吊持される構造から、流動性充填物包装体がスタンドパックカバー体内で宙吊りの状態になり、流動性充填物を安定した状態で注出することができないという問題。
以上のように、従来の二重収納構造体(二重容器)は多くの問題点を解決することができないものであった。
本出願人は、以上のような内容器と外容器の間に空気層を介在させ、内容器に充填される流動性充填物をスクイズによる空気圧によって間接的に押し出す構造と、物理的外圧手段によって流動性充填物を押し出す構造の二重収納構造体における注出性、自立性、簡易性の問題点に着目し、それらの問題点を簡便な構造と手段で一挙に解決することができないものかという着想の下、流動性充填物包装体の充填物収納領域部と注出口にフィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を形成して、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出することができるスタンドパック型の二重収納構造体を開発し、本発明におけるフィルム状逆止弁作用を備える「スタンドパック型二重収納構造体」の提案に至るものである。
実用新案登録第3140710号公報 特開2010-42868号公報 特開2006-111335号公報 特開2003-192048号公報 特開2003-10441号公報 特開2010-159087号公報 特開2011-219115号公報
本発明は上記問題点を鑑み、流動性充填物包装体の充填物収納領域部内と注出口内にフィルム状逆止弁としての作用を有する流動経路を形成して、充填される流動性充填物を空気に晒すことなく注出することができるスタンドパック型二重収納構造体の提供を図ることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされるもので、流動性充填物が充填される非自立性の流動性充填物包装体と、注出機能を備える自立性のスタンドパックカバー体と、で構成されるスタンドパック型二重収納構造体であって、前記流動性充填物包装体は、所定の形状に型抜きされた一枚の軟質フィルムシートを二つ折りにし、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成して袋状に成る充填物収納領域部と、上部側面方向に突出する注出口と、を形成し、前記充填物収納領域部は、側面端部の融着フラップ部と交差するコーナー部が円弧状に形成され、且つ斜め上方に延設されて上端部の融着フラップ部の下端を形成する融着フラップ境界部と、側面端部の融着フラップ部に囲まれて形成されると共に、さらに流入口から上方の注出口に向かって屈曲してテーパ状に延設される融着フラップ境界部と、一方の側面端部の融着フラップ部によって囲まれる第一の流動経路を形成し、前記注出口は、上端部の融着フラップ部の上部側面方向に延設する第二の流動経路を形成して成り、前記スタンドパックカバー体は、柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシートを所定の形状に成形し、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成すると共に、該側面部の一方の上方に前記注出口が突出する開口部を形成し、前記流動性充填物包装体の融着フラップ部を二枚の前記スタンドパックカバー体の融着フラップ部で挟み込んで融着・接合して成り、前記充填物収納領域部の上部収納領域部と、前記第一の流動経路と、前記第二の流動経路と、を連通させて流動性充填物を通過させることによって、前記充填物収納領域部の上部収納領域部と、前記第一の流動経路と、前記第二の流動経路とが、毛細管現象と表面張力による密着効果を有するフィルム状逆止弁として作用する手段を採る。
また本発明は、前記スタンドパックカバー体の側面両側に、略三角状のマチ部を形成した手段を採る。
また本発明は、前記スタンドパックカバー体の前後両側の表面に、下端面から上方に向かって適宜に延設される折れ線を複数設けた手段を採る。
本発明のフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体によれば、融着フラップ部と融着領域部によって囲まれる流動性充填物包装体内の充填物収納領域部に流動経路が形成され、該流動経路に流動性充填物が通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果により、充填物収納領域部内ならびに注出口内に設けられる流動経路がフィルム状逆止弁として作用することによって、粘性の低い醤油などの液体調味料が外気に晒されることなく最後まで残らず注出することができる優れた効果を奏する。
また本発明のスタンドパック型二重収納構造体によれば、流動性充填物包装体に充填されている流動性充填物を外部からのスクイズ力を利用して注出する構造であるため、液状を始めとして練り状、ジェル状、粘性の高い流動性充填物をスタンドパックカバー体で一様に押し延べて注出することができるといった優れた効果を奏する。
また本発明のスタンドパック型二重収納構造体によれば、流動性充填物包装体に充填されている流動性充填物を空気に触れない物理的外圧手段で注出する構造であるため、充填されている流動性充填物の酸化防止ならびに鮮度維持が図られるといった優れた効果を奏する。
また本発明のスタンドパック型二重収納構造体によれば、スタンドパックカバー体がスクイズ状態から形状復元することで二重収納構造体自体が自立することができるため、収納や使い勝手が良い上に、スタンドパックカバー体内に流動性充填物包装体を内蔵する構造から、流動性充填物包装体の充填形状を問うことなく、簡易形状且つ安価な二重収納構造体とすることができるといった優れた効果を奏する。
また本発明のスタンドパック型二重収納構造体によれば、流動性充填物包装体の融着フラップ部をスタンドパックカバー体の融着フラップ部で挟持して融着・接合する構造から、流動性充填物包装体が安定的に注出できるといった優れた効果を奏する。
また本発明のスタンドパック型二重収納構造体によれば、フィルム状逆止弁効果を有する流動経路を流動性充填物包装体内に設けると共に、該流動経路の形状が直線状でない構造を採ることで、衝撃や接触によって流動性充填物が流動性充填物包装体から流出することを防止することができる上、流動経路を流動性充填物包装体内に設けてさらに流動経路を狭める構造を採ることで、濡れ具合によって流動経路の密着性を確実に維持して空気の流入や乾燥を防止できるといった優れた効果を奏する。
また本発明のスタンドパック型二重収納構造体によれば、スタンドパックカバー体内に流動性充填物包装体を形成する構造によって、流動性充填物包装体の注出される形状と関係なくスタンドパックカバー体の外観形状をデザインすることができることから、スタンドパックカバー体の表面に色彩、ロゴ、エンボス装飾加工などを施すことによりデザイン性が高い外観形状とすることができると共に、軽量性を備えた安価なスタンドパック型の二重収納構造体が提供できるといった優れた効果を奏する。
本発明における請求項1記載の流動性充填物包装体を示す説明図である。(実施例1) 本発明における請求項1記載の流動性充填物包装体の別の実施形態を示す説明図である。 本発明における請求項1記載のスタンドパック型二重収納構造体を示す説明図である。(実施例2) 本発明における請求項2記載のスタンドパック型二重収納構造体を示す説明図である。(実施例3) 本発明における請求項3記載のスタンドパック型二重収納構造体を示す説明図である。(実施例4) 従来のスタンドパック型二重収納構造体と本発明のスタンドパック型二重収納構造体を比較する説明図である。
本発明のスタンドパック型二重収納構造体10は、流動性充填物Sが充填される軟質フィルムシート28で形成される非自立性の流動性充填物包装体20と、注出機能を備える硬質フィルムシート36で形成される自立性のスタンドパックカバー体30と、で構成され、該流動性充填物包装体20の上部収納領域部22aならびに充填物収納領域部22内に設けられた第一の流動経路23aと、注出口24内に設けられた第二の流動経路23bを流動性充填物Sが通過することによって、上部収納領域部22aと、第一の流動経路23aと、第二の流動経路23bと、が毛細管現象と表面張力による密着効果を有するフィルム状逆止弁として作用する手段を採ったことを最大の特徴とする。以下、本発明にかかるスタンドパック型二重収納構造体10の実施形態を、図面を基に説明する。
尚、本発明におけるスタンドパック型二重収納構造体10は、以下に述べる実施例に特に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる材質ならびに形状及び寸法の範囲内で、適宜変更することができる。
図1は、本発明における請求項1記載の流動性充填物包装体を示す説明図であり、図1(a)は全体斜視図、図1(b)は流動性充填物包装体20の断面説明図である。
本発明におけるフィルム状逆止弁作用を備える流動性充填物包装体20は、例えば、所定の形状に型抜きされた厚み略40μm程度の一枚のポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の軟質フィルムシート28を二つ折りにし、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部21を形成して三方シールまたは四方シールの袋状に融着・接合して形成し、側面端部の融着フラップ部21と交差するコーナー部27が円弧状に形成され、且つ斜め上方に延設されて上端部の融着フラップ部21の下端を形成する融着フラップ境界部26と、さらに側面端部の融着フラップ部21に囲まれて袋状に形成されると共に、流入口25から上方の注出口24に向かって屈曲してテーパ状に延設される融着フラップ境界部26と、一方の側面端部の融着フラップ部21で囲まれる第一の流動経路23aを形成して成り、注出口24は、上端部の融着フラップ部21の上部側面方向に延設する第二の流動経路23bを形成して成り、充填物収納領域部22の上部収納領域部22aと、第一の流動経路23aと、第二の流動経路23bと、を連通させて流動性充填物Sを通過させることによって、充填物収納領域部22の上部収納領域部22aと、第一の流動経路23aと、第二の流動経路23bとが、毛細管現象と表面張力による密着効果を有するフィルム状逆止弁として作用する構造で形成される。
融着フラップ部21は、流動性充填物包装体20の上端部ならびに側面端部に設けられ、該流動性充填物包装体20を三方シールまたは四方シールの袋状に融着・接合して形成すると共に、流動性充填物包装体20とスタンドパックカバー体30を融着・接合する目的で形成される。
充填物収納領域部22は、流動性充填物包装体20の上端部ならびに側面端部の融着フラップ部21に囲まれて袋状に形成されるもので、流動性充填物Sの使用量の変化に伴って増減する領域部である。流動性充填物Sが注出口24から注出されて注出が終わると、流動性充填物Sは流動経路23を戻って流動性充填物包装体20の下方域に貯留される。その過程で充填物収納領域部22の上部収納領域部22aに流動性充填物Sが通過することで毛細管現象と表面張力による密着効果が発生して流動性充填物包装体20を形成する重なり合う表裏二枚の軟質フィルムシート28同士が密着することで、フィルム状逆止弁作用が得られるものである。つまり充填物収納領域部22の上部収納領域部22aならびに流動経路23は狭くて細い程、フィルム状逆止弁作用が得られるもので、本発明のスタンドパック型二重収納構造体10は充填物収納領域部22内ならびに注出口24内に設けられる流動経路23にフィルム状逆止弁作用を発生させることによって、充填される流動性充填物Sを空気に晒すことなく注出することができる。
ちなみに、従来の充填物収納領域部(22)は、図6(a)で示されるように、注出口(24)の密着面積が狭少であるため、流動性充填物包装体(20)の充填物収納領域部(22)内に空気(K)が流入して晒される状態となり、流動性充填物(S)の鮮度維持が図れないという問題や、注出口(24)と対向する流動性充填物包装体(20)の上端部ならびに側面端部に形成される角隅部(コーナー部)(27)に空気(K)が滞留して流動性充填物(S)の注出時に際しても外部に排出されないという問題、さらに必要以上に広範囲な流動性充填物包装体(20)内の上部収納領域部(22a)は、何らかの理由で注出口(24)から流入した空気(K)によってフィルム状逆止弁効果が発生しにくいという問題や、注出口(24)の密着面積が狭少であるためスタンドパックカバー体(30)を強く把持したり、スタンドパック型二重収納構造体(10)自体が何らかの理由で倒れたり、衝撃を受けた場合、使用者の意思に反して流動性充填物包装体(20)内の流動性充填物Sが外部に流出してしまうといった問題があった。
流動経路23は、充流動性充填物包装体20の流入口25から上方の注出口24に向かって屈曲してテーパ状に延設される融着フラップ境界部26と、一方の側面端部の融着フラップ部21で囲まれる第一の流動経路23aと、上端部の融着フラップ部21の上部側面方向に延設する第二の流動経路23bによって構成され、流動性充填物Sが通過することによって毛細管現象と表面張力による密着効果を発生させると共に、外気(空気K)が流動性充填物包装体20内に侵入するのを自動的に阻止するフィルム状逆止弁作用を機能させる箇所で、重ね合わされる表裏二枚の軟質フィルムシート28を融着フラップ部21で融着・接合して形成される。
尚、流動経路23の形状、長さおよび幅寸法は、充填される流動性充填物Sの粘性や充填物の種類によって任意に設定される。
第一の流動経路23aは、充流動性充填物包装体20の流入口25から上方の注出口24に向かって屈曲してテーパ状に延設される融着フラップ境界部26と、一方の側面端部の融着フラップ部21とで囲まれて形成され、さらに横方向に向けて延設され、注出口24の第二の流動経路23bに連通して形成される。
第二の流動経路23bは、一方の側面端部の融着フラップ部21で囲まれる第一の流動経路23aに連通し、上端部の融着フラップ部21の上部側面方向に延設して注出口24内に形成される。
上記の流動経路23が設けられる構造は、使用者の意思に反して不用意にスクイズされた流動性充填物Sが、充填物収納領域部22内の第一の流動経路23aの流入口25に導かれて絞られることによって流動量を減退させ、続いて融着フラップ境界部26の形状に沿って上昇させ、衝突させることによってさらに流動量を減退させ、さらにまた横方向に屈曲させて注出口24から排出させることで、流動性充填物包装体20内の流動性充填物Sが外部に勢いよく流出することを三段階で防ぐ構造と、フィルム状逆止弁として作用する効果を発生させる目的で形成される。
注出口24は、流動性充填物包装体20の上部側面方向に突出して設けられるものであって、上端部の融着フラップ部21の上部側面方向に延設する第二の流動経路23bを形成して成り、注出口24内の第二の流動経路23bに流動性充填物Sが通過することによって発生する毛細管現象と表面張力による密着効果によって、注出口24内に設けられる第二の流動経路23bがフィルム状逆止弁として作用するように融着・接合され、使用時において初めて消費者によってはさみ等で切断されて使用される。
融着フラップ境界部26は、上部収納領域部22aの上端部に形成される融着フラップ部21の下端部に形成される境界部であって、注出時に充填物収納領域部22内の流動性充填物Sを注出口24の方向に導く役割を果たす箇所で、前記注出口24が設けられていない方の側面端部の融着フラップ部21と交差するコーナー部27が円弧状に形成され、且つ斜め上方に延設されて上端部の融着フラップ部21の下端部を形成することによって、充填物収納領域部22内に何らかの理由で流入した空気Kを注出時に流動性充填物Sと共に外部に流出させる役目を果たすものである。
ちなみに、従来のスタンドパック型二重収納構造体(10)は、図6(a)で示されるように、該融着フラップ境界部(26)が、流入口25から注出口(24)に向かって幅小となるテーパ状に形成されていない水平直線状に形成されていることによって、何らかの理由で流入した空気Kが注出時に流動性充填物Sと一緒に外部に流出させることができない構造となっている。
コーナー部27は、充填物収納領域部22の上部において、流動性充填物包装体10の上端部ならびに側面端部に形成される融着フラップ部21が円弧状に融着・接合されて形成される角隅部であって、該角隅部が円弧状に形成されることによって、充填物収納領域部22内に何らかの理由で流入した空気Kを注出時に流動性充填物Sと共に外部に流出させる役目を果たすものである。
ちなみに、従来のスタンドパック型二重収納構造体(10)は、図6(a)で示されるように、該コーナー部(27)が、円弧状に形成されない角隅部を形成しているで、何らかの理由で流入した空気Kがこの角隅部に滞留してしまう構造となっている。
流動性充填物Sは、液体調味料に限定されず、粘性の調味料、飲料、食材、化粧品、画材、塗料、潤滑剤、洗剤、洗髪料、消毒剤、薬剤等のあらゆる流動性の充填物を使用することができる
以上で構成される請求項1記載の流動性充填物包装体20は、充填物収納領域部22内と注出口24内に形状の異なる流動経路23、例えばクランク状、S字状、L字状等に屈曲させた流動経路23を備えることによって、流動性充填物Sの逆流を防止するフィルム逆止弁効果を発生させることができる。
図2は、本発明における請求項1記載の流動性充填物包装体の別の実施形態を示す説明図であり、図2(a)は流動経路23を延長した実施形態を示す説明図である。
本発明における流動性充填物包装体20は、所定の形状に型抜きされた一枚の軟質フィルムシート28を二つ折りにし、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部21を形成して成る充填物収納領域部22と、上部側面方向に突出する注出口24と、を形成して成る非自立性の包装体である。
本発明における請求項1記載の流動性充填物包装体20の注出口24内に形成される第二の流動経路23bは、流入口25から注出口24に向かって細長に延長したテーパ状に形成されることによって、上述の第二の流動経路23bによるフィルム逆止弁効果が得られると共に、必要とする適度の流動性充填物Sを注出することができる。
また、注出口24と対向する上端部ならびに側面端部に形成される融着フラップ部21のコーナー部27が円弧状に融着・接合されて形成されることによって、該注出口24の密着面積が狭少であることから、流動性充填物包装体20内の充填物収納領域部22に空気Kが流入して流動性充填物Sが空気Kに晒される状態となって流動性充填物Sの鮮度維持が図れないという問題や、上記の理由で流動性充填物包装体20内に流入した空気Kは、注出口24と対向する流動性充填物包装体20の上端部ならびに側面端部に形成されるコーナー部27に滞留してしまって流動性充填物Sの注出に際しても外部に排出されないという問題等を解決することができる。
図2(b)は、流動経路23を延長してテーパ状にした実施形態を示す説明図である。
本発明における流動性充填物包装体20は、所定の形状に型抜きされた一枚の軟質フィルムシート28を二つ折りにし、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部21を形成して成る充填物収納領域部22と、上部側面方向に突出する注出口24を形成して成る非自立性の包装体である。
本発明における請求項1記載の流動性充填物包装体20の注出口24内に形成される第二の流動経路23bは、流入口25から注出口24に向かって幅小となるテーパ状に形成されることによって、上述の第二の流動経路23bによるフィルム逆止弁効果が得られると共に、必要とする適度の流動性充填物Sを注出することができる。
図3は、本発明における請求項1記載のスタンドパック型二重収納構造体を示す説明図であり、図3(a)は分解斜視図、図3(b)は全体斜視図、図3(c)は底面部の断面図を示す。
本発明の請求項1記載のスタンドパック型二重収納構造体10は、充填される流動性充填物Sを空気Kに晒すことなく注出するスタンドパック型二重収納構造体10であって、請求項1記載の流動性充填物包装体20と、注出機能ならびに自立性を備えるスタンドパックカバー体30と、によって構成される。
スタンドパックカバー体30は、柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシート36を所定の形状に成形し、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部31を形成すると共に、該側面部の一方の上方に注出口24が突出する開口部34を形成して成り、流動性充填物包装体20の融着フラップ部21をスタンドパックカバー体30の二枚の融着フラップ部31で挟み込んで融着・接合して形成される。
また、スタンドパックカバー体30は、例えば、厚み略80〜180μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン(PA)等の柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシート36を所定の形状に成形し、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部31を形成して成り、流動性充填物包装体20の融着フラップ部21をスタンドパックカバー体30の二枚の融着フラップ部31で挟み込んで融着・接合して形成される。
なお、スタンドパックカバー体30の融着フラップ部31は、流動性充填物包装体20を吊持・固定する目的で設けられるため、スポット的な任意箇所に溶着・固定される方法であっても良い。
スタンドパックカバー体30の下端には、開口部35が形成されている。すなわち、スタンドパック型二重収納構造体10は、流動性充填物包装体20の融着フラップ部21がスタンドパックカバー体30の二枚の融着フラップ部31に融着・接合される構造から、該開口部35は、スタンドパックカバー体30の底面端が開放されることによって形成される。
なお、開口部35は、スタンドパックカバー体30の形状復元に関して影響を及ぼさない構造であることからして、別体の軟質のフィルムシート28等で塞がれる構造とすることもできる。
以上で構成される請求項1記載のスタンドパック型二重収納構造体10は、スタンドパック型二重収納構造体10自体を傾けるだけで流動性充填物Sの自重による自然滴下を可能にすると共に、スタンドパックカバー体30をスクイズすることによって流動性充填物Sの注出を可能にするもので、さらに流動性充填物包装体20内に設けられているフィルム状逆止弁作用を有する流動経路23によって、充填される流動性充填物Sを空気Kに晒すことなく注出することができる。
図4は、本発明における請求項2記載のスタンドパック型二重収納構造体を示す説明図であり、図4(a)は全体斜視図を示す。
本発明におけるスタンドパック型二重収納構造体10は、スタンドパックカバー体30の側面両側に略三角状のマチ部32を形成して、流動性充填物包装体20の融着フラップ部21と融着・接合して形成される。
マチ部32は、スタンドパックカバー体30の両側面を横幅寸法方向に延長すると共に、該スタンドパックカバー体30の両側面端部に折曲げ線37を形成し、該折曲げ線37で折り曲げられることでスタンドパックカバー体30の側面両側に略三角状に形成される。かかるマチ部32は、通常は立体状に折り畳まれ、注出時にスタンドパックカバー体30がスクイズされることによって平面状に押し延べされて、流動性充填物Sを外部に注出する役割を果たす。
図4(b)は、スタンドパック型二重収納構造体10の底面の断面図を示す。
従来の類似するスタンドパック型二重収納構造体(10)と比較して、奥行き寸法を増すことによって底面の断面積がやや拡大されるため、自立性の安定が図られる。
以上で構成される請求項2記載のスタンドパック型二重収納構造体10は、スタンドパックカバー体30の側面両側に略三角状のマチ部32を形成することによって、流動性充填物包装体20の収納容量を増やすことができると共に、スタンドパック型二重収納構造体10自体の自立性の安定が図られる。
図5は、本発明における請求項3記載のスタンドパック型二重収納構造体を示す説明図であり、図5(a)は全体斜視図を示す。
本発明におけるスタンドパック型二重収納構造体10は、スタンドパックカバー体30の前後両側の表面に、下端面から上方に向かって適宜に延設される折れ線33を複数設けて形成される。
折れ線33は、スタンドパックカバー体30の表面に、下端面から上方に向かって適宜に延設されるもので、通常は角形状に折り畳まれ、注出時にスタンドパックカバー体30がスクイズされることによって、平面状に押し延べされて流動性充填物包装体20内の流動性充填物Sを外部に注出する役割を果たす。
図5(b)は、スタンドパック型二重収納構造体10の底面の断面図を示す。
従来の類似するスタンドパック型二重収納構造体(10)と比較して、奥行き寸法を増すことによって底面の断面積が大幅に拡大されるため、自立性の安定が図られる。
以上で構成される請求項3記載のスタンドパック型二重収納構造体10は、スタンドパックカバー体30の前後両側の表面に、下端面から上方に向かって適宜に延設される折れ線33を複数設けることによって、流動性充填物包装体20の収納容量を増やすことができると共に、スタンドパック型二重収納構造体10自体の自立性の安定が図られる。
図6は、従来のスタンドパック型二重収納構造体と本発明のスタンドパック型二重収納構造体を比較する説明図であり、図6(a)は従来のスタンドパック型二重収納構造体(10)の全体斜視図と流動性充填物包装体20の断面図を示し、図6(b)は本発明のスタンドパック型二重収納構造体10の全体斜視図と流動性充填物包装体20の断面図を示す。
なお、従来のスタンドパック型二重収納構造体(10)の符号は、本発明のスタンドパック型二重収納構造体10に相当する符号に( )をつけて表記している。
従来のスタンドパック型二重収納構造体(10)は、下記に示す問題点が指摘されるものである。
(1)流動性充填物包装体(20)の上端部ならびに側面端部に融着フラップ部(21)を形成して袋状に融着・接合すると共に、側面方向に突出する注出口(24)を設け、該注出口(24)を流動性充填物(S)が通過する際に発生する毛細管現象と表面張力による密着効果によってフィルム状逆止弁作用を発生させて、流動性充填物包装体(20)内の流動性充填物(S)の逆流を防止する構造としているが、該注出口(24)の密着面積が狭少であるため、流動性充填物包装体(20)の充填物収納領域部(22)内に空気(K)が流入して晒される状態となり、流動性充填物(S)の鮮度維持が図れないという問題。
(2)上記の理由で流動性充填物包装体(20)内の充填物収納領域部(22)に流入した空気(K)は、注出口(24)と対向する流動性充填物包装体(20)の上端部ならびに側面端部に形成される角隅部(コーナー部)(27)に滞留して流動性充填物(S)の注出時に際しても外部に排出されないという問題。
(3)必要以上に広範囲な流動性充填物包装体(20)内の充填物収納領域部(22)は、何らかの理由で流入した空気(K)によってフィルム状逆止弁効果が発生しにくい構造となっているという問題。
(4)注出口(24)の密着面積が狭少であるため、スタンドパックカバー体(30)を強く把持したり、スタンドパック型二重収納構造体(10)自体が何らかの理由で倒れたり衝撃を受けた場合、使用者の意思に反して流動性充填物包装体(20)内の流動性充填物Sが外部に流出してしまうという問題。
以上のように、従来のスタンドパック型二重収納構造体(10)が抱える問題点に対して、本発明のスタンドパック型二重収納構造体10は、流動性充填物包装体20の充填物収納領域部22内と注出部24内に形状の異なる流動経路23を設けることによって上記の問題点を解決するものであり、さらに充填容量を増量させることができる。
本発明におけるフィルム状逆止弁作用を備えるスタンドパック型二重収納構造体10は、本発明の実施例として記述した液状調味料の二重収納構造体に限定されず、粘性の調味料、飲料、食材、化粧品、画材、塗料、潤滑剤、洗剤、洗髪料、消毒剤、薬剤等の流動性充填物を注出する二重収納構造体として幅広く利用できるもので、本発明におけるフィルム状逆止弁作用を備える「スタンドパック型二重収納構造体」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと解する。
10 スタンドパック型二重収納構造体。
20 流動性充填物包装体
21 融着フラップ部
22 充填物収納領域部
22a 上部収納領域部
23a 第一の流動経路
23b 第二の流動経路
24 注出口
25 流入口
26 融着フラップ境界部
27 コーナー部
28 軟質フィルムシート
30 スタンドパックカバー体
31 融着フラップ部
32 マチ部
33 折れ線
34 開口部
35 開口部
36 硬質フィルムシート
37 折曲げ線
S 流動性充填物
K 空気

Claims (3)

  1. 流動性充填物が充填される非自立性の流動性充填物包装体と、注出機能を備える自立性のスタンドパックカバー体と、で構成されるスタンドパック型二重収納構造体であって、
    前記流動性充填物包装体は、所定の形状に型抜きされた一枚の軟質フィルムシートを二つ折りにし、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成して袋状に成る充填物収納領域部と、上部側面方向に突出する注出口と、を形成し、
    前記充填物収納領域部は、側面端部の融着フラップ部と交差するコーナー部が円弧状に形成され、且つ斜め上方に延設されて上端部の融着フラップ部の下端を形成する融着フラップ境界部と、側面端部の融着フラップ部に囲まれて形成されると共に、さらに流入口から上方の注出口に向かって屈曲してテーパ状に延設される融着フラップ境界部と、一方の側面端部の融着フラップ部によって囲まれる第一の流動経路を形成し、
    前記注出口は、上端部の融着フラップ部の上部側面方向に延設する第二の流動経路を形成して成り、
    前記スタンドパックカバー体は、柔軟性および形状復元性を備える硬質フィルムシートを所定の形状に成形し、上端部ならびに側面端部に融着フラップ部を形成すると共に、該側面部の一方の上方に前記注出口が突出する開口部を形成し、
    前記流動性充填物包装体の融着フラップ部を二枚の前記スタンドパックカバー体の融着フラップ部で挟み込んで融着・接合して成り、
    前記充填物収納領域部の上部収納領域部と、前記第一の流動経路と、前記第二の流動経路と、を連通させて流動性充填物を通過させることによって、前記充填物収納領域部の上部収納領域部と、前記第一の流動経路と、前記第二の流動経路とが、毛細管現象と表面張力による密着効果を有するフィルム状逆止弁として作用することを特徴とするスタンドパック型二重収納構造体。
  2. 前記スタンドパックカバー体の側面両側に、略三角状のマチ部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のスタンドパック型二重収納構造体。
  3. 前記スタンドパックカバー体の前後両側の表面に、下端面から上方に向かって適宜に延設される折れ線を複数設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスタンドパック型二重収納構造体。
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