JP2014087843A - ダイカストマシンの射出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のダイカストマシンの射出装置は、大きなアキュムレータやオイルタンク、複雑な油圧回路などから構成されており、装置が大型化することや、油漏れ対策のメインテナンス作業を要するなど問題があった。
【解決手段】 スリーブ内の溶湯を金型内に射出充填し圧力を負荷するプランジャーと、プランジャーと一体的に結合する高速移動部材と、高速移動部材にクッションシリンダーを介して連結するリニアモータと、高速部材の中で回転は拘束されているが軸方向に移動可能な軸受保持部材と、軸受保持部材に軸受を介して装着されるとともに台形ねじと螺合しプランジャーが受ける圧力によって高速移動部材と当接して前記台形ねじとの相対的な動作が拘束されるロックナットと、台形ねじを押圧してロックナット及び高速移動部材を介してプランジャーから溶湯に保持力を負荷する昇圧保持装置と、から構成される。
【選択図】 図1

Description

アルミニウム製品を鋳造するダイカストマシンの射出装置であって、金型キャビティ内に溶湯を射出充填し、圧力を負荷する装置の機械構造、およびその制御方法に関する。
まず、横型のダイカストマシンによる一般的なダイカスト鋳造装置及び方法を、図7を用いて説明する。
ダイカストマシン(鋳造装置)100は、金型装置101と、射出装置102とを具備している。金型装置101には、対向する一対の固定プラテン120と可動プラテン121との間に、固定金型118と可動金型119が取付けられている。固定金型118と可動金型119は、固定プラテン120と可動プラテン121などで構成される型締装置によって閉じられることにより、その間にキャビティ(空洞)122を形成する。型締力が負荷された状態において、キャビティ122内にアルミニウム合金などの溶湯(高温で溶融状態)が射出充填され、冷却固化後に金型が開かれて取り出すことにより、鋳造成形品を製造できる。溶湯を射出充填するために、射出装置102が設けられている。また、固定プラテン120には、溶湯が貯められるプランジャースリーブ117が設けられており、固定プラテン120及び固定金型118を貫通して、キャビティ122に流体連絡する。
射出装置102には、溶湯を射出するための油圧駆動の往復動ピストン/シリンダーを備える射出シリンダーが設けられている。射出シリンダーは、射出シリンダー本体116とピストン103とを具備する。ピストン103は、図7において左端にピストンヘッド115を具備し、そのピストンヘッド115と一体化しているピストンロッド114に射出カップリング113でプランジャーロッド112が連結され、その先端にプランジャーチップ111が取付けられている。プランジャーチップ111は、プランジャースリーブ117内に嵌合し、プランジャースリーブ117内で往復運動して、プランジャースリーブ117内の溶湯を圧送することにより、溶湯をキャビティ122内に射出充填できる。
図7の実施の形態においては、射出装置102は油圧式であるので、図示せぬ油圧装置により、作動油をシリンダー本体116のヘッド側に供給して、ピストンヘッド115及びピストンロッド114を駆動する。そして、プランジャースリーブ117に貯められた溶湯をプランジャーチップ111で押して、固定金型118、可動金型119から形成されるキャビティ(空洞)122に射出充填して鋳造成形する。
ここで、溶湯をキャビティ内に射出充填する際の射出速度や射出圧力を、適切に設定し制御することが、良品を鋳造するためには極めて重要である。
一般的な鋳造の射出速度パターンを、図8を用いて説明する。
射出充填工程が開始される前の給湯工程において、図示せぬ給湯装置により溶湯が射出スリーブ117内に注湯され、射出開始状態となる。この時のプランジャーチップ111の先端位置はAである。(図8の上の図を参照)
この状態から、まず低速射出工程が行われる。この工程では、低速でプランジャーチップ111を前進させ、射出スリーブ117の内部において溶湯が波立ち空気を巻き込まないようにすることが必要である。そのため、安定した低速(VL)の制御が要求される。プランジャーチップ111が前進し、溶湯が射出スリーブ117の上壁まで達し更に湯面がゲート近傍まで上昇するB位置に達すると(射出ストロークセンサがSL前進したことを検知すると)、高速射出工程に切換えられる。(図8の上から2番目の図を参照)
高速射出工程では、プランジャーチップ111等を一気に加速し、高速(Vh)でキャビティ122内に溶湯を射出充填する。これは、溶湯が低温であるキャビティ122の金型表面に接触すると瞬時に凝固するためであり、できるだけ短時間で凝固する前に充填することが、良品の鋳造のためには望ましい。特に、キャビティ122(鋳造品)が大型化、複雑化すると、より高速化が求められる。
そして、キャビティ122内に溶湯が完全に充填する直前なると、溶湯の圧力が上がることにより速度は下がりだす。またサージ圧によるバリの発生を防ぐため、意図的に速度を下げる場合もある。プランジャーチップ111がC位置に達しキャビティ122内に溶湯が充満すると、射出圧力(射出シリンダーのヘッド側圧力)が上昇する。図示しないヘッド側油圧回路に設けた圧力センサの測定値が設定切換え圧力(P0)になった時に、昇圧工程に切換える。(図8の上から3番目の図を参照)
昇圧工程では、あまり早く圧力を上昇させるとバリが発生し、また遅いと引け巣が発生するので、適切な昇圧速度で上昇させる。そして、設定された保持圧力(P)まで達すると一定の時間溶湯圧力を保持制御(保持工程)し、溶湯が凝固冷却して収縮する分、プランジャーチップ111を前進させる。(図8の下の図を参照)
このように高速射出と高い保持圧力が要求されるため、従来のダイカストマシンの射出装置は、油圧装置によって駆動されていた。この油圧装置には、油圧ポンプ、大容量のアキュムレータ、ガスボトル、切換えバルブ、配管、オイルタンクなど多くの機器が必要で、油圧回路は複雑になっていた。そのため、装置の大型化や、油漏れ、メインテナンス作業の増大などの問題点があった。さらに、油圧回路内を高速で作動油が流動するため、圧力損失が発生し、エネルギーロスが生じていた。
これらの問題を解決するため特許文献1や特許文献2では、高速射出用の電機駆動装置と昇圧保持用の電機駆動装置を装備し、ロックナットによって切換える方式の電機駆動射出機構が開示されている。
特開2010−234396号公報 特開2011−156579号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、射出充填駆動装置の力をばねやシリンダーを介してプランジャーに伝える構造になっていたため、構造が複雑であり又プランジャーの速度制御が困難となる課題があった。また、特許文献2の装置では、サージ圧防止シリンダーを設ける必要があり、さらにその油圧力を調整する必要があるという課題があった。
以上の課題を解決するために、本願発明の第1の発明では、前進することによりスリーブ内の溶湯を金型内に射出充填し圧力を負荷するプランジャーと、プランジャーと一体的に結合する高速移動部材と、高速移動部材にクッションシリンダーを介して連結するリニアモータと、高速部材の中で回転は拘束されているが軸方向に移動可能な軸受保持部材と、軸受保持部材に軸受を介して装着されるとともに、ねじ軸と螺合し、プランジャーが受ける圧力によって高速移動部材と当接してねじ軸との相対的な動作が拘束されるロックナットと、ねじ軸を押圧してロックナット及び高速移動部材を介してプランジャーから溶湯に保持力を負荷する昇圧保持装置と、から構成されるダイカストマシンの射出装置である。
第2の発明では、第1の発明において、昇圧保持装置は、昇圧用サーボモータと昇圧用ボールねじから構成される。
(1)油圧装置を用いない全電動の射出装置を、簡素な機構で実現できる。
(2)射出装置の駆動に油圧を用いないため、大きな油圧タンクや油圧制御弁などの油圧装置が不要となる。そのため、油圧機器の調整や油漏れが無くなり、メインテナンスに要する労力が軽減される。
本願発明の実施例であり、射出装置の構造の概略を示す図である。 本願発明の射出装置および金型周辺を横から見た図であり、射出充填装置(リニアモータ等)は省略して示されている。 図2における矢視Aから見た射出装置を示す。 射出充填工程、昇圧保持工程中における、各装置の速度、圧力、状態を表すグラフである。 本願発明の第2の実施例であり、昇圧保持装置の構造の概略を示す図である。 本願発明の第3の実施例であり、昇圧保持装置の構造の概略を示す図である。 従来の油圧駆動方式の射出装置、および金型周辺を示す図である。 一般的なダイカスト鋳造におけるプランジャーの位置、溶湯の状態、射出速度、溶湯圧力の関係を示す図およびグラフである。 本願発明の第4の実施例であり、ロックナットの周辺部を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施例を説明する。
図1を用いてに、本発明に係るダイカストマシンの射出装置の構造を説明する。
プランジャーチップ10aとプランジャーロッド10bからなるプランジャー10は、図示せぬスリーブ内で摺動可能な状態であり、前進することによってスリーブ内の溶湯を金型キャビティ内に射出充填することができる。その時、プランジャーチップ10aの先端面は溶湯からメタル圧(射出圧力)を受けることになる。プランジャーロッド10bは、高速移動部材14と一体的に結合している。高速移動部材14の中には、キー12を介して軸受保持部材17が前後方向に摺動可能であるが回転方向には拘束された状態で装着されている。軸受保持部材17には、ロックナット軸受31を介して、ロックナット30が回転自在且つ軸方向には拘束された状態で取り付けされている。ロックナット30の高速移動部材14側にはナット側摩擦ディスク16が固着されており、ロックナット30の一部を構成している。高速移動部材14の内側には、ナット側摩擦ディスク16と向かい合う位置に、固定摩擦ディスク15が固着されている。また、高速移動部材14と軸受保持部材17の間にはばね18が挿入されており、ばね18の圧縮力によりナット側摩擦ディスク16と固定摩擦ディスク15の間に、一定距離の隙間13が形成される。隙間13はプランジャー10を低速で後退させるために必要なだけであり、ばねの圧縮力は小さくて良い。
高速移動部材14の両側面には、クッションシリンダー19が2組取り付けられている。クッションシリンダー19には、圧縮空気がある設定圧力で封入されており、射出中の充填力ではクッション部が縮まないようになっている(ガススプリングなど)。高速移動部材14は、クッションシリンダー19を介してリニアモータの可動部22と接続している。リニアモータの固定部21は射出装置に固定されている。リニアモータに外部の制御装置から通電され電流制御されると、リニアモータ可動部22は前後に移動し、プランジャー10を前後進させることができる。クッションシリンダー19は射出中の充填力では縮まないためリニアモータは射出位置速度を直接的に制御可能である。
ロックナット30と螺合する台形ねじ軸32は、加圧部材33と一体的に固着されている。加圧部材33には、昇圧ボールねじナット36が装着されている。昇圧ボールねじナット36と螺合する昇圧ボールねじ軸37は、昇圧軸受38によって、後部支持部材40に回転自在且つ軸方向には拘束された状態で支持されている。昇圧ボールねじ軸37は、さらに減速機41、および昇圧カップリング43を介して昇圧用サーボモータ44の回転軸と、連結している。減速機41、および昇圧サーボモータ44の回転しない部分は、後部支持部材40に固定されている。昇圧ボールねじは、回転摩擦抵抗が少ないボールねじであることが好適であるが、大荷重が作用する大型機の場合は、台形ねじなどを用いても良い。
図2は、金型周辺および射出装置を、横から見た図(リニアモータ等は省略している)であり、射出スリーブ55内に溶湯が注湯され、射出充填工程直前の状態を表している。固定プラテン50に取り付けられた固定金型52と可動プラテン51に取り付けられた可動金型53は、図示せぬ型締装置によって型締力が負荷されており、間には、鋳造品形状の空間であるキャビティが形成されている。固定プラテン50と固定型52には、射出スリーブ55が装着されており、キャビティと連通している。よって、プランジャー10を前進(図の左方向)させると、溶湯をキャビティ内に充填することができる。
後部支持部材40は、下部支持フレーム46および上部支持フレーム47と一体化しており、固定プラテン50と連結されている。そのため、プランジャー10が射出充填および昇圧保持中に溶湯から受ける圧力を、受け止め支持することができる。
高速移動部材14と加圧部材33は、それぞれ高速部材用リニアガイド49と加圧部材用リニアガイド48によって、下部支持フレーム46上に前後方向には滑らかに摺動可能で且つ上下、横方向には拘束された状態で支持されている。
図3は、図2の矢視Aから見た図である。高速移動部材14は、2組の高速移動部材用リニアガイド49に支持されている。また、高速移動部材14の両側においては、クッションシリンダー19を介してリニアモータ可動部22と連結している。リニアモータ固定部21は、下部支持フレーム46と上部支持フレーム47に固定されている側部支持フレーム45に取り付けられており、間に作用する磁力によってリニアモータ可動部22およびプランジャー10に推進力(射出力)を与えることができる。
なお、この実施例では、昇圧保持装置はサーボモータとボールねじによって保持力を発生させる構造で説明したが、油圧シリンダーによって保持力を発生させても良い。しかし、昇圧速度等をサーボモータのトルク制御で調整した方が、動作の安定性等に優れる。
次に、このような射出装置によって行なう射出充填工程、昇圧保持工程、およびその制御方法について、図4を用いて説明する。
まず、射出充填工程開始前の射出装置の状態について説明する。リニアモータを操作しプランジャー10を後退限の原点位置にセットする。また、加圧部材33も原点位置に戻しておく。
型締工程が完了後、給湯装置によって射出スリーブ内に溶湯が注湯されると、直ちに射出充填工程が開始される。まず、リニアモータ可動部22に適切な推力を与えて低速で前進させ、低速射出を行なう。そして、プランジャー10が設定された距離前進して、スリーブ内の溶湯の上面が金型ゲート付近まで上昇すると、リニアモータを加速し高速射出を行なう。この時、プランジャー10や高速移動部材14の慣性のため、高速まで速度を上げるための加速域(加速時間)が存在する。射出充填工程中は、昇圧用サーボモータ44は位置保持制御し、加圧部材33等が動かないようにしておく。プランジャー10が前進し金型キャビティ内が溶湯でほぼ充満されると、溶湯の圧力が急激に上がってプランジャー10が溶湯から受ける圧力が高くなり、プランジャー10は急減速する。高速射出時にはロックナット30は高速で回転しながら前進するので、プランジャー10が急減速すると、前に進もうとする慣性力でばね18を縮めて固定摩擦ディスク15とナット側摩擦ディスク16は接触(隙間13が無くなる)し、間に摩擦力が発生してロックナット30の回転は急減速し停止する。回転が停止状態になると、ロックナット30の回転は正逆両方向とも摩擦力で抑制され、ロックナット30と台形ねじ32は相対的動作が拘束され、プランジャー10、高速移動部材14、ロックナット30、台形ねじ軸32、および加圧部材33が一体化される。プランジャー10の位置は図示しない位置センサなどで検出し、プランジャー10の位置が所定の位置に達した時点、あるいはプランジャー10の速度が設定速度まで下がった時点で昇圧工程へ切り替える。
また、キャビティ内に溶湯がフル充填しプランジャー10が急減速した際、リニアモータ可動部22にも慣性力による衝撃が作用しそうになるが、クッションシリンダー19が縮んでその衝撃は緩和される。リニアモータ可動部22の前進が停止すると、リニアモータの推力を0にしてフリー状態にする。ここでクッションシリンダー19が縮んでいる時にリニアモータに減速する方向の推力を与えると、クッションストローク(縮み量)は小さくなる。
昇圧工程に切換わると、昇圧用サーボモータ44を駆動してトルク制御によって、一体化したプランジャー10、高速移動部材14、ロックナット30、台形ねじ軸32、および加圧部材33を前進させ、溶湯の圧力を上げて昇圧する。昇圧速度は、昇圧用サーボモータ44のトルク制御によって自在に調整することができる。そして設定圧力(保持圧)まで昇圧すると、昇圧用サーボモータ44のトルクを維持し、保持工程へと移行する。昇圧して溶湯の圧力が上がると、それに応じて摩擦ディスク間に働く接触面圧が上がり摩擦力も上がるので、ロックナット30の回転は拘束され、ロックナット30と台形ねじ軸32の一体状態は維持される。
設定された保持時間が経過すると保持工程は終了となり、保持圧力を落とす。そして、次の型開きとともに昇圧用サーボモータ44あるいはリニアモータ可動部22を駆動し、突き出し工程を行なう。鋳造品を金型から取り外すと、一連の鋳造工程が終わり、次の鋳造工程を開始する。
2番目の実施例について、図5を用いて説明する。2番目の実施例では、前述の実施例の図1と比べて、射出装置の右側に装備されている昇圧保持装置のみに相違がある。図5において、昇圧ボールねじナット36と螺合する昇圧ボールねじ軸62は、昇圧軸受け38を介して後部支持部材61に回転自在の状態で支持されている。昇圧ボールねじ軸62の右端には、大プーリ64が結合されている。また、後部支持部材61には、昇圧用サーボモータ68が固定されており、その回転軸には小プーリ66が結合されている。小プーリ66と大プーリ64の間には、歯付きベルト65が巻かれているので、昇圧用サーボモータ68の軸の回転を、減速しながら昇圧ボールねじ軸62に伝えることができる。そのため、前述の減速機が付いている実施例と同じ動作をし、同等の昇圧保持工程を実現することが可能となる。
続いて、3番目の実施例について図6を用いて説明する。3番目の実施例は、最初の実施例に比べて昇圧保持装置に減速機が無い点にのみ相違がある。図6において、後部支持部材71に固定されている昇圧用サーボモータ74の回転軸は、カップリング73を介して直接的に昇圧ボールねじ軸72と連結している。昇圧用サーボモータ74に、回転トルクの強いサーボモータを採用することによって、これも同等の昇圧保持工程を実現できる。
4番目の実施例について、図9を用いて説明する。高速移動部材14には円錐状固定摩擦ディスク15bが固着されている。また、ロックナット30には、円錐状ナット側摩擦ディスク16bが固着されている。円錐状固定摩擦ディスク15bと円錐状ナット側摩擦ディスク16bの接触面は図9に示すようθの角度が付けられており、円錐状(テーパ状)になっている。この状態で2つの摩擦ディスクをFの力で押し付けると接触面にはF/cosθの力が作用する。この時摩擦により発生する摩擦回転トルクは摩擦ディスクの半径をr、摩擦係数をμとするとμ・F・r/cosθとなる。よって、ロックナット30の回転を抑止(ロック)するトルクは1/cosθ倍だけ上昇する。そのため、例えば半径rをcosθ倍小さくできるので、機械のコンパクト化に繋がる。
本願発明の構造では、プランジャー10に作用する溶湯圧力が直接摩擦ディスク(15、16)に作用(ばね18の圧縮は小さい)し摩擦力が大きくなるのでロックナット30の回転を拘束しやすい。一方、特許文献1の構造では、ばねの圧縮力は射出充填力以上の大きさが必要で、その分摩擦ディスクに作用する力は小さくなる。よって、本願発明では摩擦ディスク(15、16)の半径を小さくできるなど機械構造をコンパクトにできる。また、特許文献2では、必要であったサージ圧防止シリンダーが不要で、構造が簡素化でき、更にリニアモータが直接的にプランジャー10の位置速度を制御できるので、より動作が安定する。
上記の実施の形態は本発明の一例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。
ダイカストマシンによりアルミニウム製品を鋳造する生産工場において実用可能であり、鋳造品品質の向上、射出装置の簡素化、省エネ運転に貢献できる。
10 プランジャー
10a プランジャーチップ
10b プランジャーロッド
12 キー
13 隙間
14 高速移動部材
15 固定摩擦ディスク
15b 円錐状固定摩擦ディスク
16 ナット側摩擦ディスク
16b 円錐状ナット側摩擦ディスク
17 軸受保持部材
18 ばね
19 クッションシリンダー
21 リニアモータ固定部
22 リニアモータ可動部
30 ロックナット
31 ロックナット軸受け
32 台形ねじ軸
33 加圧部材
36 昇圧ボールねじナット
37 昇圧ボールねじ軸
38 昇圧軸受け
40 後部支持部材
41 減速機
43 昇圧カップリング
44 昇圧用サーボモータ
45 側部支持フレーム
46 下部支持フレーム
47 上部支持フレーム
48 加圧部材用リニアガイド
49 高速移動部材用リニアガイド
50 固定プラテン
51 可動プラテン
52 固定金型
53 可動金型
55 射出スリーブ
61 後部支持部材
62 昇圧ボールねじ軸
64 大プーリ
65 歯付きベルト
66 小プーリ
68 昇圧用サーボモータ
71 後部支持部材
72 昇圧ボールねじ軸
73 昇圧カップリング
74 昇圧用サーボモータ
100 ダイカストマシン(鋳造装置)
101 金型装置
102 射出装置
103 ピストン
111 プランジャーチップ
112 プランジャーロッド
113 カップリング
114 ピストンロッド
115 ピストンヘッド
116 射出シリンダー本体
117 射出スリーブ
118 固定金型
119 可動金型
120 固定プラテン
121 可動プラテン
122 キャビティ(空洞)

Claims (3)

  1. 前進することによりスリーブ内の溶湯を金型内に射出充填し圧力を負荷するプランジャーと、
    前記プランジャーと一体的に結合する高速移動部材と、
    前記高速移動部材にクッションシリンダーを介して連結するリニアモータと、
    前記高速部材の中で回転は拘束されているが軸方向に移動可能な軸受保持部材と、
    前記軸受保持部材に軸受を介して装着されるとともに、ねじ軸と螺合し、前記プランジャーが受ける圧力によって前記高速移動部材と当接して前記ねじ軸との相対的な動作が拘束されるロックナットと、
    前記ねじ軸を押圧して前記ロックナット及び前記高速移動部材を介して前記プランジャーから溶湯に保持力を負荷する昇圧保持装置と、
    から構成されることを特徴とするダイカストマシンの射出装置。
  2. 前記昇圧保持装置は、昇圧用サーボモータと昇圧用ボールねじから構成されることを特徴とする、請求項1に記載のダイカストマシンの射出装置。
  3. 前記高速移動部材と前記ロックナットの当接部の接触面は、円錐形状であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のダイカストマシンの射出装置。
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