JP2014086397A - 蛍光表示管 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光タイミングが同じでも陽極配線数を少なくできると共に、画素ピッチを狭くしても漏れ発光を抑えて、高精細ドットマトリクス表示が可能となる蛍光表示管を提供する。
【解決手段】マトリクス状に配置された陽極として、1行あたり共通に接続されている陽極群が複数個であり、この陽極は同一順列に繰り返し配列されており、また、グリッド電極が隣接する2列の陽極上方に平面視で隣接する側面部に重なり部分を有して配置されており、1点灯タイミングを構成するグリッド電極毎に正電位を加えながら走査されるグリッド電極の行方向側端面より該グリッド電極の漏れ発光が生じる範囲内に、平面視で上記正電位を加えられたグリッド電極下面の陽極と共通に接続されている行方向の陽極が存在しない。
【選択図】図2
【解決手段】マトリクス状に配置された陽極として、1行あたり共通に接続されている陽極群が複数個であり、この陽極は同一順列に繰り返し配列されており、また、グリッド電極が隣接する2列の陽極上方に平面視で隣接する側面部に重なり部分を有して配置されており、1点灯タイミングを構成するグリッド電極毎に正電位を加えながら走査されるグリッド電極の行方向側端面より該グリッド電極の漏れ発光が生じる範囲内に、平面視で上記正電位を加えられたグリッド電極下面の陽極と共通に接続されている行方向の陽極が存在しない。
【選択図】図2
Description
本発明は蛍光表示管に関し、特に画素が高精細マトリクスで形成される蛍光表示管のグリッド電極配置に関する。
蛍光表示管は、少なくとも一方が透明な真空容器の中で、陰極から放出される電子をグリッド電極で制御しながら陽極に被着した蛍光体に衝突発光させ、所望のパターンを表示する電子管である。陽極(以下、画素ともいう)をマトリクス状に配置した蛍光表示管も知られている。
このマトリクス状に配置された陽極を有する蛍光表示管において、高精細の表示を得るために陽極間の間隔を狭くすると、発光させるべき陽極上に配置されたグリッド電極の影響により、その周囲に配置されている選択された陽極に漏れ発光が生じ、表示品位が悪化する。これらの問題を解決するために、陽極を3分割によるドットマトリクス構造として、このマトリクス状に配置された陽極の2列毎に1個のグリッド電極を各別に配置した蛍光表示管が知られている(特許文献1)。この蛍光表示管においては、グリッド電極を同時に2個選択するとともに、その選択を1個ずつ移動させるように順次走査し、選択された2個のグリッド電極に対して、2個のグリッド電極が互いに隣接する側の列の陽極に表示信号を付与するものである。
このマトリクス状に配置された陽極を有する蛍光表示管において、高精細の表示を得るために陽極間の間隔を狭くすると、発光させるべき陽極上に配置されたグリッド電極の影響により、その周囲に配置されている選択された陽極に漏れ発光が生じ、表示品位が悪化する。これらの問題を解決するために、陽極を3分割によるドットマトリクス構造として、このマトリクス状に配置された陽極の2列毎に1個のグリッド電極を各別に配置した蛍光表示管が知られている(特許文献1)。この蛍光表示管においては、グリッド電極を同時に2個選択するとともに、その選択を1個ずつ移動させるように順次走査し、選択された2個のグリッド電極に対して、2個のグリッド電極が互いに隣接する側の列の陽極に表示信号を付与するものである。
特許文献1に記載の電極配置の概要について図9に示す。図9において、「A1」、「B1」、「C1」等はそれぞれ1個の画素を表し、「G1〜G4」はグリッド電極を表し、それぞれにおいて「ON」は選択、「OFF」は非選択状態を表す。1つのグリッド電極は隣接する2列の陽極全面を覆うように形成されている。この図において、「A2」が発光するには、「G2」および「G3」が走査され、かつ「A2」に発光入力が与えられる場合である。発光入力が与えられた「A2」に隣接する画素にも同時にグリッド「G2」および「G3」が「ON」になっており、負電位が加えられている他のグリッド電極より十分にはなれているので、画素「A2」に表示かけがなくなる。
しかしながら、マトリクス構造の上記蛍光表示管は、本来画素ピッチを粗くしないと漏れ発光が生じてしまうという問題がある。
たとえば、グリッド電極「G3」の側端面から、画素「B2」と同じ配線に接続されている画素「B3」までの距離αは、蛍光表示管の平均的駆動環境下において、通常約0.7mm以上離れていないと、漏れ発光が生じる。この約0.7mmを2倍にした約1.4mmが画素の隙間寸法であり、画素寸法γも相応の寸法、たとえば特許文献1出願時の蛍光表示管に通常使用されていた2mm前後とするならば、画素ピッチδは3〜4mmとなってしまう。
近年のドットマトリクス型蛍光表示管に求められている画素寸法γは、0.25〜0.5mmであり、画素ピッチδは0.4〜0.7mmである。したがって、特許文献1に記載の電極配置では画素ピッチδを狭くすることで高精細表示が得られないという問題がある。
しかしながら、マトリクス構造の上記蛍光表示管は、本来画素ピッチを粗くしないと漏れ発光が生じてしまうという問題がある。
たとえば、グリッド電極「G3」の側端面から、画素「B2」と同じ配線に接続されている画素「B3」までの距離αは、蛍光表示管の平均的駆動環境下において、通常約0.7mm以上離れていないと、漏れ発光が生じる。この約0.7mmを2倍にした約1.4mmが画素の隙間寸法であり、画素寸法γも相応の寸法、たとえば特許文献1出願時の蛍光表示管に通常使用されていた2mm前後とするならば、画素ピッチδは3〜4mmとなってしまう。
近年のドットマトリクス型蛍光表示管に求められている画素寸法γは、0.25〜0.5mmであり、画素ピッチδは0.4〜0.7mmである。したがって、特許文献1に記載の電極配置では画素ピッチδを狭くすることで高精細表示が得られないという問題がある。
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、画素ピッチを狭くしても漏れ発光を抑えて、高精細ドットマトリクス表示が可能となる蛍光表示管の提供を目的とする。
また、高精細ドットマトリクス表示において、発光タイミングが同じでも陽極配線数を少なくできる蛍光表示管の提供を目的とする。
また、高精細ドットマトリクス表示において、発光タイミングが同じでも陽極配線数を少なくできる蛍光表示管の提供を目的とする。
本発明の蛍光表示管は、マトリクス状に配置された陽極の表面に被着された蛍光体に、該蛍光体上方に配置されたグリッド電極により制御され、陰極から放出される電子を射突させることにより表示を行なう蛍光表示管において、
上記陽極は、1行あたり共通に接続されている陽極群が複数個であり、この陽極は行方向に同一順列に繰り返し配列されており、
上記グリッド電極は、隣接する2列の陽極上方に、平面視で隣接する側面部に重なり部分を有して配置されており、
1点灯タイミングを構成するグリッド電極毎に正電位を加えながら走査されるグリッド電極の行方向側端面より該グリッド電極の漏れ発光が生じる範囲内に、平面視で上記正電位を加えられたグリッド電極下面の陽極と共通に接続されている行方向の陽極が存在しないことを特徴とする。
特に、1行あたり共通に接続されている陽極群が3個以上であり、グリッド電極が1グリッド電極ずつ正電位を加えて走査されることを特徴とする。
上記陽極は、1行あたり共通に接続されている陽極群が複数個であり、この陽極は行方向に同一順列に繰り返し配列されており、
上記グリッド電極は、隣接する2列の陽極上方に、平面視で隣接する側面部に重なり部分を有して配置されており、
1点灯タイミングを構成するグリッド電極毎に正電位を加えながら走査されるグリッド電極の行方向側端面より該グリッド電極の漏れ発光が生じる範囲内に、平面視で上記正電位を加えられたグリッド電極下面の陽極と共通に接続されている行方向の陽極が存在しないことを特徴とする。
特に、1行あたり共通に接続されている陽極群が3個以上であり、グリッド電極が1グリッド電極ずつ正電位を加えて走査されることを特徴とする。
本発明の蛍光表示管は、共通の配線に接続されている陽極群が複数個ある陽極構造、すなわち複数分割の陽極構造を有し、正電位グリッドによる漏れ発光領域に共通に接続されている行方向の陽極が存在しないグリッド電極構造を採用しているので、実用上問題とならない程度の漏れ発光が存在するとしても、表示品位に優れた蛍光表示管が得られる。特に、グリッド電極がマトリクス状に配置された2列の陽極上方それぞれの一部面に平面視で被さって配置され、陽極の2列毎に1つのグリッド電極が配置されているので、行方向の画素ピッチを狭くすることができ、また、陽極配線数を減らすことができるので列方向の画素ピッチも狭くすることができる。その結果、高精細蛍光表示管となる。また、陽極配線数を減らすことができるので、蛍光表示管の材料費を軽減できる。
図1は蛍光表示管の断面図である。
蛍光表示管1は、陽極基板7の表示面において複数の陽極5上にそれぞれ被着形成された蛍光体6を備え、真空空間内においてその蛍光体6の上方に位置する陰極9から放出される電子を、蛍光体6と陰極9との間に設けられた複数のグリッド電極8で制御して、蛍光体6に射突させることにより、それら複数の蛍光体6を選択的に発光させる表示管である。
なお、図1において、2はガラス基板であり、3はこのガラス基板上に形成された配線であり、4は絶縁層であり、4aは配線3と陽極5とを電気的に接続するスルーホールである。また、10はフェースガラス、11はスペーサガラスである。
蛍光表示管1は、陽極基板7の表示面において複数の陽極5上にそれぞれ被着形成された蛍光体6を備え、真空空間内においてその蛍光体6の上方に位置する陰極9から放出される電子を、蛍光体6と陰極9との間に設けられた複数のグリッド電極8で制御して、蛍光体6に射突させることにより、それら複数の蛍光体6を選択的に発光させる表示管である。
なお、図1において、2はガラス基板であり、3はこのガラス基板上に形成された配線であり、4は絶縁層であり、4aは配線3と陽極5とを電気的に接続するスルーホールである。また、10はフェースガラス、11はスペーサガラスである。
画素がマトリクス状に形成された蛍光表示管の表示部拡大平面図を図2に示す。図2は3分割の陽極構造の例を示している。すなわち、1行あたり共通に接続されている陽極群が3個の場合である。複数の陽極5は行方向(以下、X方向ともいう)にA、B、C、A、B、C、A、Bと順序乱れることなく、列方向(以下、Y方向ともいう)にA、A、A、またはB、B、B、またはC、C、Cと配列されている。行方向に配列されている陽極5はA同士が同一の配線3a、B同士がAとは異なる同一の配線3b、C同士がAおよびBとは異なる同一の配線3cでそれぞれ接続されている。なお、2列目以降の配線は図示を省略してある。
陽極5は2分割以上の陽極構造であればよい。輝度、画素ピッチ、製造コスト等を考慮すると3分割以上の陽極構造が好ましく、より好ましくは3〜8分割の陽極構造である。また、特に好ましくは4分割である。陽極構造の分割数が増加するに従い、輝度が向上し、X方向の画素ピッチが狭くなるが、同一基板上に取り回し配線する場合、配線数の増加でY方向の画素ピッチは大きくなる。また、製造コストも増大するためである。
陽極5は同一順列に繰り返し配列されている。たとえば4分割においてはA、B、C、D、A、B、C、D、A、B・・・のように繰り返しX方向に配列されている。
陽極5は同一順列に繰り返し配列されている。たとえば4分割においてはA、B、C、D、A、B、C、D、A、B・・・のように繰り返しX方向に配列されている。
図2に示すように、破線で表されているグリッド電極8は、平面視で隣接する陽極の側端面の一部に重なって配置されている。
グリッド電極8は、1つのグリッド電極が複数列の陽極上方、たとえば図2においては、グリッド電極Gn-1が隣接する陽極B列およびC列の上方、Gnが隣接するA列およびB列の上方、Gn+1がC列およびA列の上方のように、2列の陽極上方に配置されている。また、これら破線で表されているグリッド電極8はGn-2、Gn-1、Gn、Gn+1、Gn+2のように順にX方向に配置されている。グリッド電極8のON表示は正電位を加えられたグリッド電極、すなわち選択されたグリッド電極を表し、OFF表示は選択されていないグリッド電極を表す。
グリッド電極8は、1つのグリッド電極が複数列の陽極上方、たとえば図2においては、グリッド電極Gn-1が隣接する陽極B列およびC列の上方、Gnが隣接するA列およびB列の上方、Gn+1がC列およびA列の上方のように、2列の陽極上方に配置されている。また、これら破線で表されているグリッド電極8はGn-2、Gn-1、Gn、Gn+1、Gn+2のように順にX方向に配置されている。グリッド電極8のON表示は正電位を加えられたグリッド電極、すなわち選択されたグリッド電極を表し、OFF表示は選択されていないグリッド電極を表す。
図2に示す電極構造における点灯タイミングチャートを図3に示す。グリッド電極GnをONにして、陽極A、Bを点灯している。陽極はON(点灯)で示したタイミングのみOFF(非点灯)選択も可能である。
グリッド電極8は、Gn-2、Gn-1、Gn、Gn+1、Gn+2のように順に1グリッド電極ずつ正電位を加えながら所定周期で走査される。1グリッドずつ走査することにより、陽極B、C、陽極C、Aの順に点灯させる。このため点灯タイミング数は、画素列数の約半分となり、以下比較例1で示す4分割駆動と比較して、陽極数は3/4ですむ。
また、陽極の分割数やグリッド8と陰極9との間隔(以下、P−Gギャップともいう)などのグリッド設計条件にもよるが、X方向画素ピッチをより狭くするにつれて、グリッド電極が陽極の一部に重なる線状のグリッド電極になることから、その発光状態は比較例3に示すラインアノード駆動の表示に類似するものとなる。
グリッド電極8は、Gn-2、Gn-1、Gn、Gn+1、Gn+2のように順に1グリッド電極ずつ正電位を加えながら所定周期で走査される。1グリッドずつ走査することにより、陽極B、C、陽極C、Aの順に点灯させる。このため点灯タイミング数は、画素列数の約半分となり、以下比較例1で示す4分割駆動と比較して、陽極数は3/4ですむ。
また、陽極の分割数やグリッド8と陰極9との間隔(以下、P−Gギャップともいう)などのグリッド設計条件にもよるが、X方向画素ピッチをより狭くするにつれて、グリッド電極が陽極の一部に重なる線状のグリッド電極になることから、その発光状態は比較例3に示すラインアノード駆動の表示に類似するものとなる。
図2において、グリッド電極GnをONにして正電位を加えたとき、この正電位グリッドの行方向側端面8aより所定の範囲α内に、非点灯にすべき陽極が存在して、この陽極が選択されていると、該グリッド電極による漏れ発光が生じる。陽極が選択されて点灯する場合は、配線3が共通に接続されている場合である。
本願発明は、図2においてαで表される漏れ発光が生じる範囲内に、平面視で正電位グリッド電極下面の陽極と共通に接続されている行方向の陽極が存在しない配列としている。この漏れ発光が生じる範囲内に共通の配線に接続されている陽極が存在しないので、表示品位に優れた蛍光表示管が得られる。
本願発明は、図2においてαで表される漏れ発光が生じる範囲内に、平面視で正電位グリッド電極下面の陽極と共通に接続されている行方向の陽極が存在しない配列としている。この漏れ発光が生じる範囲内に共通の配線に接続されている陽極が存在しないので、表示品位に優れた蛍光表示管が得られる。
漏れ発光が生じる範囲は、実験の結果、4分割駆動において、P−Gギャップを0.48〜0.52mmとするとき、距離αが0.65〜0.7mmとなる。
漏れ発光が生じる距離αが定まると、隣接する2列の陽極上方に、平面視で隣接する陽極の側面部に重なり部分を有してグリッド電極を配置することで、X方向の画素ピッチδを狭くする配列が可能となる。また、画素ピッチを狭くしても正電位グリッド電極下面の陽極と共通に接続されている行方向の陽極が存在しない配列とすることが可能となる。
図2において、画素1個のX方向長さを画素寸法γとすると、γは、0.2〜0.25mmであるので、距離αが0.7mmとすると、X方向の画素ピッチδは約0.35mmとなる。画素ピッチが狭くなると、発光させるべき画素と正電位グリッドとのX方向の距離βが狭くなり、結果として正電位グリッド電極下面に陽極が存在する割合が高くなり、熱電子の誘導・供給が十分となる。
図2において、画素1個のX方向長さを画素寸法γとすると、γは、0.2〜0.25mmであるので、距離αが0.7mmとすると、X方向の画素ピッチδは約0.35mmとなる。画素ピッチが狭くなると、発光させるべき画素と正電位グリッドとのX方向の距離βが狭くなり、結果として正電位グリッド電極下面に陽極が存在する割合が高くなり、熱電子の誘導・供給が十分となる。
以下、本発明の適用例について図4〜図6を参照して説明する。図4は2分割の陽極例であり、図5は4分割の陽極に対して2画素点灯の例であり、図6は同じく4分割の陽極に対して4画素点灯の例である。図4〜図6において、画素配列は1行のみを表し、陽極配線は省略している。
図4は、1行あたり共通に接続されている陽極群が2個の場合である。複数の陽極5はX方向にB、A、B、A・・・と順序乱れることなく配列されている。また図示を省略したが、Y方向にA、A、・・、またはB、B・・、と配列されている。行方向に配列されている陽極5はA同士が同一の配線により、またB同士がAとは異なる同一の配線によりそれぞれ接続されている。
漏れ発光が生じる距離αを0.7mmとすると、図2と同様の条件にて、最小画素ピッチは0.7mmとなる。
図4は、1行あたり共通に接続されている陽極群が2個の場合である。複数の陽極5はX方向にB、A、B、A・・・と順序乱れることなく配列されている。また図示を省略したが、Y方向にA、A、・・、またはB、B・・、と配列されている。行方向に配列されている陽極5はA同士が同一の配線により、またB同士がAとは異なる同一の配線によりそれぞれ接続されている。
漏れ発光が生じる距離αを0.7mmとすると、図2と同様の条件にて、最小画素ピッチは0.7mmとなる。
図5は、1行あたり共通に接続されている陽極群が4個の場合である。複数の陽極5はX方向にB、C、D、A、B、C・・・と順序乱れることなく配列されている。また図示を省略したが、Y方向にA、A、・・、B、B・・、C、C・・、D、D・・、と配列されている。行方向に配列されている陽極5はA、B、C、Dの群がそれぞれ同一の配線により接続されている。グリッド電極は1グリッド毎に走査し、陽極は隣接する陽極毎に点灯する駆動方法の場合である。
漏れ発光が生じる距離αを0.7mmとすると、図2と同様の条件にて、最小画素ピッチは0.23mmとなり、より高精細な表示が可能となる。
漏れ発光が生じる距離αを0.7mmとすると、図2と同様の条件にて、最小画素ピッチは0.23mmとなり、より高精細な表示が可能となる。
図6は、1行あたり共通に接続されている陽極群が図5の場合と同様に4個の場合である。複数の陽極5はX方向にB、C、D、A、B、C・・・と順序乱れることなく配列されている。また図示を省略したが、Y方向にA、A、・・、B、B・・、C、C・・、D、D・・、と配列されている。行方向に配列されている陽極5はA、B、C、Dの群がそれぞれ同一の配線により接続されている。グリッド電極は隣接する2グリッド毎に走査し、陽極は隣接する陽極毎に点灯する駆動方法の場合である。
漏れ発光が生じる距離αを0.7mmとすると、図2と同様の条件にて、最小画素ピッチは0.7mmとなるが、正電位グリッド電極の行方向側端面より漏れ発光が生じる範囲α内には同一配線に接続されている陽極、すなわち、図6においては陽極Dおよび陽極Aは存在しない。このため、漏れ発光による表示品位の低下は生じない。
漏れ発光が生じる距離αを0.7mmとすると、図2と同様の条件にて、最小画素ピッチは0.7mmとなるが、正電位グリッド電極の行方向側端面より漏れ発光が生じる範囲α内には同一配線に接続されている陽極、すなわち、図6においては陽極Dおよび陽極Aは存在しない。このため、漏れ発光による表示品位の低下は生じない。
本発明における陽極、グリッド電極の配置は上記以外にも、たとえば5分割の陽極に対して2画素点灯の例、5分割の陽極に対して4画素点灯の例など多くの変形例が可能である。たとえば、漏れ発光が生じる距離αを0.7mmとすると、図2と同様の条件にて、最小画素ピッチは5分割の陽極に対して2画素点灯の場合で0.18mm、5分割の陽極に対して4画素点灯の場合で0.35mmとなる。
本発明における陽極、グリッド電極の配置を採用しない場合の比較例1として、図7により説明する。
図7(a)は1行あたり共通に接続されている陽極群が図5および図6の場合と同様に4個の場合の配置例であり、図7(b)はそのタイミングチャートである。複数の陽極5はX方向にC、D、A、B、C、D・・・と順序乱れることなく配列されている。また図示を省略したが、Y方向にA、A、・・、B、B・・、C、C・・、D、D・・、と配列されている。行方向に配列されている陽極5はA、B、C、Dの群がそれぞれ同一の配線により接続されている。1つのグリッド電極が隣接する2つの陽極5を同時に全面を覆うように配置され、この2つの陽極5を同時に覆うグリッド電極は隣接する2グリッド毎に走査し、陽極は隣接する陽極毎に点灯する駆動方法の場合である。
漏れ発光が生じる距離αを0.7mmとすると、選択されているグリッドGnにより漏れ発光が生じる範囲内に、正電位グリッド電極下面の陽極Dと同一の配線により接続されている陽極Dが存在し、また、同様に選択されているグリッドGn+1より漏れ発光が生じる範囲内に、陽極Aが存在することになり、漏れ発光による表示品位の低下が生じる。
図7(a)は1行あたり共通に接続されている陽極群が図5および図6の場合と同様に4個の場合の配置例であり、図7(b)はそのタイミングチャートである。複数の陽極5はX方向にC、D、A、B、C、D・・・と順序乱れることなく配列されている。また図示を省略したが、Y方向にA、A、・・、B、B・・、C、C・・、D、D・・、と配列されている。行方向に配列されている陽極5はA、B、C、Dの群がそれぞれ同一の配線により接続されている。1つのグリッド電極が隣接する2つの陽極5を同時に全面を覆うように配置され、この2つの陽極5を同時に覆うグリッド電極は隣接する2グリッド毎に走査し、陽極は隣接する陽極毎に点灯する駆動方法の場合である。
漏れ発光が生じる距離αを0.7mmとすると、選択されているグリッドGnにより漏れ発光が生じる範囲内に、正電位グリッド電極下面の陽極Dと同一の配線により接続されている陽極Dが存在し、また、同様に選択されているグリッドGn+1より漏れ発光が生じる範囲内に、陽極Aが存在することになり、漏れ発光による表示品位の低下が生じる。
ライン電極駆動の場合を比較例2として、図8により説明する。
図8(a)は陽極が線状に配置されている場合であり、図8(b)はそのタイミングチャートである。
この場合、選択されているグリッドGnおよびグリッドGn+1により画素として正規発光部となる領域β’に対して、それぞれのグリッド側端面より距離α内に漏れ発光が生じる。このため、漏れ発光による表示品位の低下が生じる。
図8(a)は陽極が線状に配置されている場合であり、図8(b)はそのタイミングチャートである。
この場合、選択されているグリッドGnおよびグリッドGn+1により画素として正規発光部となる領域β’に対して、それぞれのグリッド側端面より距離α内に漏れ発光が生じる。このため、漏れ発光による表示品位の低下が生じる。
本発明の蛍光表示管は、漏れ発光による表示品位の低下を抑えることができるので、家電製品、工業用機器、制御システム、コンピュータ周辺機器などの表示装置として利用できる。
1 蛍光表示管
2 ガラス基板
3 配線
4 絶縁層
5 陽極
6 蛍光体
7 陽極基板
8 グリッド電極
9 陰極
10 フェースガラス
11 スペーサガラス
2 ガラス基板
3 配線
4 絶縁層
5 陽極
6 蛍光体
7 陽極基板
8 グリッド電極
9 陰極
10 フェースガラス
11 スペーサガラス
Claims (2)
- マトリクス状に配置された陽極の表面に被着された蛍光体に、該蛍光体上方に配置されたグリッド電極により制御され、陰極から放出される電子を射突させることにより表示を行なう蛍光表示管において、
前記陽極は、1行あたり共通に接続されている陽極群が複数個であり、この陽極群は行方向に同一順列に繰り返し配列されており、
前記グリッド電極は、隣接する2列の陽極上方に、平面視で隣接する陽極の側面部に重なり部分を有して配置され、
1点灯タイミングを構成するグリッド電極毎に正電位を加えながら走査されるグリッド電極の行方向側端面より該グリッド電極の漏れ発光が生じる範囲内に、平面視で前記正電位を加えられたグリッド電極下面の陽極と共通に接続されている行方向の陽極が存在しないことを特徴とする蛍光表示管。 - 前記陽極は、1行あたり共通に接続されている陽極群が3個以上であり、前記グリッド電極は、1グリッド電極ずつ正電位を加えて走査されることを特徴とする請求項1記載の蛍光表示管。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012236945A JP2014086397A (ja) | 2012-10-26 | 2012-10-26 | 蛍光表示管 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7511597B2 (ja) | 2022-03-28 | 2024-07-05 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 蛍光表示管、および蛍光表示管用グリッド電極のメッシュピッチの設計方法 |
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2012
- 2012-10-26 JP JP2012236945A patent/JP2014086397A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7511597B2 (ja) | 2022-03-28 | 2024-07-05 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 蛍光表示管、および蛍光表示管用グリッド電極のメッシュピッチの設計方法 |
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