JP2014086287A - イオン発生素子およびイオン発生装置 - Google Patents

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    • H01T19/04Devices providing for corona discharge having pointed electrodes

Abstract

【課題】簡易な構成でイオン発生性能の維持される期間の制御が容易なイオン発生素子およびイオン発生装置を提供する。
【解決手段】第1の電極2は、貫通孔1a内に突き出すように枠体1に支持され、かつ貫通孔1a内に位置する先端部2aを有している。第2の電極3は、貫通孔1a内に突き出すように枠体1に支持され、かつ貫通孔1a内に位置する先端部3aを有している。絶縁体4は、第1および第2の電極2、3の各々の先端部2a、3aを露出し、かつ枠体1から貫通孔1a内に突き出した第1および第2の電極2、3の各々の部分のうち先端部2a、3aよりも枠体1側の部分の外周に密着して形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、イオン発生素子およびイオン発生装置に関し、特に、放電によりイオンを生成するイオン発生素子およびイオン発生装置に関するものである。
放電現象を利用したイオン発生素子において、特に放電を生じさせるための電極の先鋭部が放電により消耗することが知られている。この電極の消耗に対しては、電極の形状、材質、放電の強さなどを適切に選ぶことにより電極の消耗を低減することができる。これにより、電極を実際の使用に耐えられるように構成することは可能であると考えられる。
放電による消耗を考慮した技術として、たとえば特開2006−210311号公報(特許文献1参照)がある。この公報に開示されたイオン発生装置は、高電圧を印加される針状電極と、針状電極の径方向の両側に位置する脚部を有するグランド電極とを有している。この構成により、経時変化で針状電極の線径が変化しないためイオン発生量が安定することが上記公報に記載されている。
特開2006−210311号公報
しかしながら上記公報に記載のイオン発生装置においても、長期の使用により、針状電極の先端部が放電により徐々に消耗する場合があり得る。その場合には、イオン発生の性能への影響も徐々に出てくる。徐々に性能に影響が出始めイオンセンシングするレベルに到達するまでの期間はできる限り少ない時間にしたいが、センシングレベルを正常時に近づけていくとその差が小さく、見分けがつきにくく、誤判定の懸念も想定される。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で放電による電極の消耗でイオン性能が徐々に低下していく期間を最小限に制御したイオン発生素子およびイオン発生装置を提供することである。
本発明のイオン発生素子は、支持部と、第1の電極と、第1の絶縁体とを備えている。支持部は、風路の少なくとも一部を構成する開口部を有している。第1の電極は、開口部内に突き出すように支持部に支持され、かつ開口部内に位置する第1の先端部を有している。第1の絶縁体は、第1の電極の第1の先端部を露出し、かつ支持部から開口部内に突き出した第1の電極の部分のうち第1の先端部よりも支持部側の部分の外周に密着して形成されている。
本発明のイオン発生素子によれば、第1の絶縁体が第1の電極のうち第1の先端部よりも支持部側の部分の外周に密着して形成されている。このため第1の電極が、第1の電極で生じる放電により第1の先端部から絶縁体まで消耗することにより、第1の電極による放電を停止させることができる。よって、第1の電極の第1の先端部から第1の絶縁体までの部分の長さなどを調整することで、放電による電極の消耗でイオン性能が徐々に低下していく期間を最小限に制御することが可能となる。また上記のイオン性能低下期間の制御の容易化を、第1の電極の外周に絶縁体を密着させるという簡易な構成で実現することができる。
また第1の絶縁体を第1の電極の外周に密着させることにより、第1の絶縁体と第1の電極との間に隙間が生じることが防止される。これにより、その隙間で発生する微弱な放電も防止することができ、より的確に規定時間内で放電を停止させることが可能となる。
上記のイオン発生素子は、第2の電極と、第2の絶縁体とをさらに備えている。第2の電極は、開口部内に突き出すように支持部に支持され、かつ開口部内に位置する第2の先端部を有している。第2の絶縁体は、第2の電極の第2の先端部を露出し、かつ支持部から開口部内に突き出した第2の電極の部分のうち第2の先端部よりも支持部側の部分の外周に密着して形成されている。第1および第2の電極の双方は針状形状を有している。
これにより第1および第2の電極の双方が消耗することで、第1および第2の電極の双方で、放電による電極の消耗でイオン性能が徐々に低下していく期間を最小限に制御することが可能となる。
また第1および第2の電極の双方が針状形状を有しているため、電極を板状またはリング状に形成する場合に比べて、広い空間に電界分布を作ることができ、第1の電極と第2の電極との間の距離が小さい場合に比べて、第1および第2の電極のうち放電電極側の近傍で発生したイオンを第1および第2の電極のうち誘導電極側に吸収されにくくすることができる。その結果、イオンを効率よく発生させることができる。
上記のイオン発生素子において、第2の電極は第1の電極の延びる方向の延長線上に位置し、かつ第2の先端部は開口部内で第1の先端部と離れて対向している。
また第1の電極の延長線上に第2の電極が配置され、かつ第1の電極の先端部と第2の電極の先端部とが互いに離れて対向している。長期の使用により、第1および第2の電極の先端部が放電により徐々に消耗し、先端部の距離が拡大して放電が停止するように構成されている。このような構成とすることで、先端部の間隔などを調整することにより、放電による電極の消耗でイオン性能が徐々に低下していく期間を最小限に制御することができる。
上記のイオン発生素子は、支持部に支持され、かつ開口部内に露出する部分を有する第2の電極をさらに備えている。記第1の電極は針状電極であり、第2の電極は支持部から露出した平板部を有する電極である。
上記のイオン発生素子において、第1の絶縁体は支持部と一体の部分を含んでいる。
これにより、イオン発生素子の部品点数を削減することができる。
上記のイオン発生素子において、第1の電極のうち第1の絶縁体から第1の先端部までの第1の絶縁体から露出する部分の長さは、第1の電極のうち支持部から第1の先端部までの支持部から突き出した部分の長さの1/2以下である。
これにより、第1の電極の絶縁体から露出した部分を支持部から所定距離だけ離すことができる。このため、第1の電極での放電で生じたイオンが支持部に吸収されることを抑制することができる。
上記のイオン発生素子において、第1の電極は、第1の電極で生じる放電により消耗することで第1の電極の第1の先端部から第1の絶縁体までの部分が消耗して放電が停止するように構成されている。
これにより、第1の電極のうち第1の先端部から第1の絶縁体までの部分の長さなどを調整することでイオン発生性能の維持される期間を容易に制御することができる。
本発明のイオン発生装置は、上記いずれかのイオン発生素子と、そのイオン発生素子で生じる放電の有無を検出するための検出部と、その検出部で放電が無いと判断した結果を受けて電極交換の表示を行う表示部とを備えている。
本発明のイオン発生装置によれば、上記のイオン発生素子が備えられているため、簡易な構成で、放電による電極の消耗でイオン性能が徐々に低下していく期間を最小限に制御可能なイオン発生装置を得ることができる。また表示部に電極交換の表示が出るため、使用者は適切な時期に電極の交換を行うことができる。
つまり一定時間までは放電性能を持続させ、それ以降は放電が止まってしまう構造が実現でき、その放電の終了を検出すれば、使用者に電極の交換を知らせ、常に良い性能が得られる状態で使ってもらうことができる。
以上説明したように本発明によれば、簡易な構成で放電による電極の消耗でイオン性能が徐々に低下していく期間を最小限に制御したイオン発生素子およびイオン発生装置を得ることができる。
本発明の一実施の形態におけるイオン発生素子の構成を概略的に示す平面図である。 本発明の一実施の形態におけるイオン発生素子の第1の変形例の構成を概略的に示す平面図である。 本発明の一実施の形態におけるイオン発生素子の第2の変形例の構成を概略的に示す平面図である。 本発明の一実施の形態におけるイオン発生素子の第3の変形例の構成を概略的に示す平面図である。 本発明の一実施の形態におけるイオン発生素子での絶縁体による電極の被覆の第1の様子を示す概略断面図である。 本発明の一実施の形態におけるイオン発生素子での絶縁体による電極の被覆の第2の様子を示す概略断面図である。 本発明の一実施の形態に係るイオン発生素子を有するイオン発生装置の構成を示す断面図である。 図7のVIII−VIII線矢印方向から見た断面図である。 図8のIX−IX線矢印方向から見た断面図である。 図7のイオン発生装置に係るイオン発生素子の外観を示す斜視図である。 図7のイオン発生装置に係るイオン発生素子の外観を示す平面図である。 図7のイオン発生装置に係るイオン発生素子の構成を示す断面図である。 図7のイオン発生装置においてイオン発生素子を第1ダクトおよび第2ダクトに着脱する状態を示す断面図である。 図7のイオン発生装置に含まれる電源回路の構成を示す回路図である。 図7のイオン発生装置に含まれるイオンセンサ、制御部および表示部の接続の様子を示すブロック図である。 図7のイオン発生装置に含まれるイオンセンサからの出力に応じて電極交換を表示するフロー図である。 参考例に係るイオン発生装置の構成を示す平面図である。 比較例に係るイオン発生装置の構成を示す平面図である。 比較例に係るイオン発生部の構成を示す平面図である。 図19のイオン発生部を矢印XXから見た図である。 参考例にて第1ダクトおよび第2ダクトの上方において電極から250mm離れた位置で計測された正イオンの濃度分布を示すグラフである。 参考例にて第1ダクトおよび第2ダクトの上方において電極から1m離れた位置で計測された正イオンの濃度分布を示すグラフである。 参考例にて第1ダクトおよび第2ダクトの上方において電極から250mm離れた位置で計測された負イオンの濃度分布を示すグラフである。 参考例にて第1ダクトおよび第2ダクトの上方において電極から1m離れた位置で計測された負イオンの濃度分布を示すグラフである。 比較例にてダクトの上方において電極から250mm離れた位置で計測された正イオンの濃度分布を示すグラフである。 比較例にてダクトの上方において電極から1m離れた位置で計測された正イオンの濃度分布を示すグラフである。 比較例にてダクトの上方において電極から250mm離れた位置で計測された負イオンの濃度分布を示すグラフである。 比較例にてダクトの上方において電極から1m離れた位置で計測された負イオンの濃度分布を示すグラフである。 図1のイオン発生素子における電界ベクトルを示す図である。
まず、本発明の一実施の形態におけるイオン発生素子の構成について図1〜図6を用いて説明する。
図1を参照して、本実施の形態のイオン発生素子10は、枠体(支持部)1と、第1の電極2と、第2の電極3と、絶縁体4とを主に有している。枠体1には、その中央部分に貫通孔(開口部)1aが形成されている。この貫通孔1aは、風路の少なくとも一部を構成している。
第1の電極2は、貫通孔1a内に突き出すように枠体1に支持され、かつ貫通孔1a内に位置する先端部2aを有している。第2の電極3は、貫通孔1a内に突き出すように枠体1に支持され、かつ貫通孔1a内に位置する先端部3aを有している。
第1および第2の電極2、3の双方は針状形状を有している。第1および第2の電極2、3の先端部2a、3aの各々は、先が尖った針状となっていてもよく、また先が尖っていなくてもよい。第1および第2の電極2、3の各々は、先が尖っていない場合には、実質的に同一の径を維持しながら枠体1との接合部から先端部2a、3aまで延びた、微小な径の円柱形状を有している。
第2の電極3は第1の電極2の延びる方向の延長線(図中の一点鎖線A−A)上に位置し、かつ先端部3aは貫通孔1a内で先端部2aと離れて対向している。つまり第1および第2の電極2、3は仮想の直線A−Aに沿って一直線上に配置されている。
この第1の電極2の延長線A−Aは貫通孔1aの中心線であることが好ましい。貫通孔1aの中心線A−Aとは、図1に示すように貫通孔1aの貫通方向真上から貫通孔1aを見たときに、貫通孔1aを二等分する二等分線である。
第1の電極2の外周には絶縁体4が形成されている。この絶縁体4は、第1の電極2の先端部2aを貫通孔1aに露出するように、かつ枠体1から貫通孔1a内に突き出した第1の電極2の部分のうち先端部2aよりも枠体1側の部分の外周に密着するように形成されている。
同様に、第2の電極3の外周にも絶縁体4が形成されている。この絶縁体4は、第2の電極3の先端部3aを貫通孔1aに露出するように、かつ枠体1から貫通孔1a内に突き出した第2の電極3の部分のうち先端部3aよりも枠体1側の部分の外周に密着するように形成されている。
絶縁体4は第1および第2の電極2、3の各々の外周の全周上に密着していることが好ましい。しかし、第1および第2の電極2、3の放電による消耗が絶縁体4に達した時点で放電が停止できれば第1および第2の電極2、3の外周の全周ではなく外周の一部の角度範囲θ(0°<θ<360°)だけに密着するように形成されていてもよい。
第1の電極2のうち絶縁体4から先端部2aまでの絶縁体4から露出する部分の長さL1aは、第1の電極2のうち枠体1から先端部2aまでの枠体1から突き出した部分の長さL1bの1/2以下であることが好ましい。また第2の電極3のうち絶縁体4から先端部3aまでの絶縁体4から露出する部分の長さL2aは、第2の電極3のうち枠体1から先端部3aまでの枠体1から突き出した部分の長さL2bの1/2以下であることが好ましい。
また第1の電極2の先端部2aと第2の電極3の先端部3aとの間の距離(電極間距離)Dは15mm以上200mm以下であることが好ましい。後述するように、電極間距離Dは80mmであることが特に好ましい。また第1および第2の電極2、3の直径の各々は0.1mm以上0.4mm以下であることが好ましい。なお、第1および第2の電極2、3の先端部2a、3aの各々は、先が尖った針状となっていてもよく、また先が尖っていなくてもよい。
第1の電極2と第2の電極3とには、電源回路ユニット11が電気的に接続されている。これにより第1および第2の電極2、3のいずれか一方に正または負の高電圧が印加され、いずれか他方にたとえば0電位が印加されるよう構成されている。これにより高電圧が印加される側の電極が放電電極となり、0電位が印加される側の電極が誘導電極となる。
以上により、第1および第2の電極2、3は、第1および第2の電極2、3で生じる放電により消耗することで、第1の電極2の先端部2aから絶縁体4までの部分が消耗し、または第2の電極3の先端部3aから絶縁体4までの部分が消耗して放電が停止するように構成されている。
図1の構成においては、第1および第2の電極2、3の双方の外周に絶縁体4が形成された構成について説明したが、図2に示すように絶縁体4は第1および第2の電極2、3の一方の外周にのみ形成されていてもよい。
図2を参照して、このイオン発生素子10においては、第2の電極3は枠体1から露出した平板部を有する電極であり、枠体1からほとんど突き出していない。そしてこの第2の電極3の外周には絶縁体4は形成されていない。
また図1の構成においては、第2の電極3が第1の電極2の延長線A−A上に配置された構成について説明したが、図3および図4に示すように第2の電極3は第1の電極2の延長線A−A上に配置されていなくてもよい。
図3を参照して、このイオン発生素子10においては、第1の電極2は仮想の直線A−A上に沿って配置され、第2の電極3は直線A−Aとは異なる仮想の直線B−B上に沿って配置されている。この構成においては、直線A−Aと直線B−Bとはたとえば互いに平行である。
図4を参照して、このイオン発生素子10においては、第2の電極3は、第1の電極2は仮想の直線A−A上に沿って配置されていない。第2の電極3は枠体1から露出した平板部を有する電極であり、枠体1からほとんど突き出していない。そしてこの第2の電極3の外周には絶縁体4は形成されていない。
上記の図2および図4の構成において第2の電極3は、外周に絶縁体4が形成されていない針状電極であってもよい。この場合には、枠体1から突き出した第2の電極3の部分全体が貫通孔1aに露出している。
また上記の図3の構成において、直線A−Aと直線B−Bとのなす角度は、直角、鋭角、鈍角のいずれであってもよい。
なお図2〜図4の上記以外の構成は、図1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
また図1〜図4の構成において、絶縁体4は枠体1と異なる材料よりなっていてもよく、また同じ材料よりなっていてもよい。また絶縁体4は枠体1と別体で構成されていてもよく、また一体で形成されていてもよい。また絶縁体4が枠体1と一体で構成されている場合には、絶縁体4の全体が枠体1と一体で構成されていてもよく、また図5および図6に示すように絶縁体4の一部のみが枠体1と一体で構成され、かつ残りの部分が枠体1と別体で構成されていてもよい。
図5を参照して、この構成においては、絶縁体4は、第1の絶縁体部分4aと、第2の絶縁体部分4bとを有している。第1の絶縁体部分4aは、枠体1と一体に構成され、かつ枠体1と同じ材料よりなっている。この第1の絶縁体部分4aは、電極2または電極3の外周に密着するように形成されている。第2の絶縁体部分4bは、その第1の絶縁体部分4aの外周面および先端面を覆うように形成されている。
図6を参照して、この構成においては、図5の構成と同様に、絶縁体4は、第1の絶縁体部分4aと、第2の絶縁体部分4bとを有している。第1の絶縁体部分4aは、枠体1と一体に構成され、かつ枠体1と同じ材料よりなっている。この第1の絶縁体部分4aは、電極2または電極3の外周に密着するように形成されている。第2の絶縁体部分4bは、その第1の絶縁体部分4aの外周面を覆い、かつ第1の絶縁体部分4aの先端面を覆わないように形成されている。
図5および図6のいずれの構成においても、第2の絶縁体部分4bと枠体1との間には送風経路となる空間5または筺体5が配置されていてもよい。
図5および図6のいずれの構成においても、枠体1と第1の絶縁体部分4aとをモールド材で一体に形成することにより、第1の絶縁体部分4aを第1の電極2または第2の電極3の外周面に密着させることができる。第1の絶縁体部分4aをモールド材で形成する場合には、第2の絶縁体部分4bと電極2、3の枠体1からの突出開始部分(根元)になる部分とをシール部材で封をした状態でモールド材が注入されることにより枠体1と第1の絶縁体部分4aとが形成される。
また上記の方法でモールド材に代えて液体ゴムを注入することにより枠体1と第1の絶縁体部分4aとが形成されてもよい。この場合にも、硬化後のゴムよりなる第1の絶縁体部分4aを第1の電極2または第2の電極3の外周面に密着させることができる。
また電極2、3の外周に絶縁体を密着させて形成する方法としては、液状に溶かした樹脂中に、電極2、3の絶縁体で覆いたいところまで差し込んだ後に、その樹脂を硬化させる方法もある。
次に、本実施の形態のイオン発生素子10が用いられたイオン発生装置100の構成について図7〜図13を用いて説明する。
図7および図8を参照して、本実施の形態に係るイオン発生装置100は、イオン発生素子10と、イオンセンサ(検出部)101と、筺体110と、第1および第2ダクト117、118と、吹出筒113、114と、送風機構(羽根車40、41およびモータ30)とを主に有している。
筺体110は、互いに組み合わされる上部筐体111と下部筐体112とを有し、かつ略直方体の形状を有している。上部筐体111と下部筐体112とは、スナップフィット部材により係合しており、着脱自在に組み合わされている。
上部筐体111は、上部に2つの嵌合孔を有している。2つの嵌合孔のうちの一方の嵌合孔に、吹出筒113が着脱可能に嵌め込まれている。2つの嵌合孔のうちの他方の嵌合孔に、吹出筒114が着脱可能に嵌め込まれている。吹出筒113、114は、縦断面においてテーパ状の外形を有している。
吹出筒113の上端が、吹出口113aとなる。吹出筒113の下端を覆うように、防護網115が配置されている。吹出筒114の上端が、吹出口114aとなる。吹出筒114の下端を覆うように、防護網116が配置されている。防護網115、116は、外部から指などの異物が挿入されるのを防ぐために設けられている。
下部筐体112は、側部に2つの吸込口112a、112bを有している。一方の吸込口112aと対向するように、下部筐体112内に羽根車40が配置されている。他方の吸込口112bと対向するように、下部筐体112内に羽根車41が配置されている。
羽根車40、41は、外縁に対し回転中心側が回転方向へ変位する複数の羽根を有する多翼羽根車である。言い換えると、羽根車40、41は、円筒形状をなすシロッコ羽根車である。羽根車40、41は、一端に軸受板を有している。軸受板の中心に、軸孔が設けられている。この軸孔にモータ30の出力軸が取付けられている。
羽根車40、41は、吸込口112a、112bと対向する面に貫通孔を有している。この貫通孔から中心部の空洞へ吸込んだ空気などの気体を外周部の羽根同士の間から放出するように、羽根車40、41が構成されている。羽根車40、41とモータ30とから送風機構が構成されている。
羽根車40から放出された気体と、羽根車41から放出された気体とを別々に流通させるために、イオン発生装置100は2つの流路を有している。
2つの流路のうちの第1流路は、吸込口112aから吸い込まれて羽根車40から放出された気体の流路であり、第1ダクト117により構成されている。すなわち、第1ダクト117は、送風機構により送風された気体の一部が流通する第1流路を構成している。
第1ダクト117の上部は、平面視矩形状で上下方向に延びる筒状の外形を有している。第1ダクト117の下部は、羽根車40の周囲を羽根車40の外形に沿って囲むように側面視略円形状で上方が開放した筒状の外形を有している。
第1ダクト117は、上端に吹出筒113の下端と対向する開口を有している。この開口を塞ぐように、第1ダクト117の上端に、防護網115が取り付けられている。第1ダクト117の上端の開口は、防護網115によって完全に覆われている。
2つの流路のうちの第2流路は、吸込口112bから吸い込まれて羽根車41から放出された気体の流路であり、第2ダクト118により構成されている。すなわち、第2ダクト118は、送風機構により送風された気体の残部が流通する第2流路を構成している。第2ダクト118は、第1ダクト117に隣接して位置している。
第2ダクト118の上部は、平面視矩形状で上下方向に延びる筒状の外形を有している。第2ダクト118の下部は、羽根車41の周囲を羽根車41の外形に沿って囲むように側面視略円形状で上方が開放した筒状の外形を有している。
第2ダクト118は、上端に吹出筒114の下端と対向する開口を有している。この開口を塞ぐように、第2ダクト118の上端に、防護網116が取り付けられている。第2ダクト118の上端の開口は、防護網116によって完全に覆われている。
イオン発生装置100は、第1ダクト117および第2ダクト118に着脱自在に装着されるイオン発生素子10を有している。イオン発生素子10は、たとえば正イオン発生部120および負イオン発生部130を含む。
図9〜図12を参照して、イオン発生素子10は、枠体(支持部)1と、第1の電極2と、第2の電極3と、絶縁体4とを主に有している。枠体1には、2つの貫通孔(開口部)1aが形成されている。2つの貫通孔1aの各々は風路の少なくとも一部を構成している。2つの貫通孔1aの一方は正イオン発生部120に対応し、他方は負イオン発生部130に対応する。
正イオン発生部120および負イオン発生部130のそれぞれにおいて、第1の電極2は、貫通孔1a内に突き出すように枠体1に支持され、かつ貫通孔1a内に位置する先端部を有している。第2の電極3は、貫通孔1a内に突き出すように枠体1に支持され、かつ貫通孔1a内に位置する先端部を有している。
第2の電極3は第1の電極2の延びる方向の延長線上に位置し、かつ先端部は貫通孔1a内で先端部と離れて対向している。つまり第1および第2の電極2、3は仮想の直線に沿って一直線上に配置されている。
第1の電極2の外周には絶縁体4が形成されている。この絶縁体4は、第1の電極2の先端部を露出し、かつ枠体1から貫通孔1a内に突き出した第1の電極2の部分のうち先端部よりも枠体1側の部分の外周に密着して形成されている。
同様に、第2の電極3の外周にも絶縁体4が形成されている。この絶縁体4は、第2の電極3の先端部を露出し、かつ枠体1から貫通孔1a内に突き出した第2の電極3の部分のうち先端部よりも枠体1側の部分の外周に密着して形成されている。
正イオン発生部120における第1の電極2の延長線と負イオン発生部130における第1の電極2の延長線とが平行となるように各第1の電極2が配置されている。
イオン発生素子10においては、直方体状の正イオン発生部120の貫通孔1aと直方体状の負イオン発生部130の貫通孔1aとが平行に並んでいる。正イオン発生部120の貫通孔1aと負イオン発生部130の貫通孔1aとの間には、所定の間隙1bが設けられている。イオン発生素子10の骨格は、樹脂成型品の枠体1により構成されている。
主に図9および図12を参照して、正イオン発生部120の第1の電極2は、第1電極基板141を貫通するように設けられている。第1電極基板141の一方の主面側に突出している第1の電極2の先端部は、枠体1を貫通して開口1a内に位置している。第1電極基板141の他方の主面側に突出している第1の電極2の根元部は、第1電極基板141の他方の主面上に設けられた第1コネクタ184と電気的に接続されている。第1電極基板141および第1コネクタ184は、枠体1の他方端の空洞部内に収容されている。
負イオン発生部130の第1の電極2は、第2電極基板171を貫通するように設けられている。第2電極基板171の一方の主面側に突出している第1の電極2の先端部は、枠体1を貫通して開口1a内に位置している。第2電極基板171の他方の主面側に突出している第1の電極2の根元部は、第2電極基板171の他方の主面上に設けられた第2コネクタ187と電気的に接続されている。第2電極基板171および第2コネクタ187は、枠体1の他方端の空洞部内に収容されている。
正イオン発生部120の第2の電極3と負イオン発生部130の第2の電極3との各々は、第3電極基板151を貫通するように設けられている。第3電極基板151の主面上には、図示しない導電パターンが設けられている。本実施の形態においては、正イオン発生部120の第2の電極3と負イオン発生部130の第2の電極3とが、導電パターンにより互いに接続されて同電位を有している。導電パターンは、第3電極基板151の主面上に設けられた第3コネクタ152と電気的に接続されている。
第3電極基板151および第3コネクタ152は、枠体1の一方端の空洞部内に収容されている。第3コネクタ152の先端は、枠体1に設けられた間隙1bに面している。
図8を参照して、上部筐体111内において、第1ダクト117および第2ダクト118の側方に、電源回路ユニット11および制御部12が設けられている。
制御部12は、図示しない制御基板および電源部などを含む。電源部は、図8に示すように下部筐体112の下部から引き出されて商用電源に接続されるAC(alternating current)コード90と図示しない配線により接続されて、交流電流を供給可能である。制御部12は、第1ダクト117および第2ダクト118に固定されている。
電源回路ユニット11は、イオン発生素子10と電気的に接続されることにより、正イオン発生部120の第1の電極2に正電圧を印加し、かつ負イオン発生部130の第1の電極2に負電圧を印加可能である。また電源回路ユニット11は、正イオン発生部120および負イオン発生部130の各々の第2の電極3に0電位を印加可能である。これにより、正イオン発生部120および負イオン発生部130の各々の第1の電極2は放電電極に対応し、正イオン発生部120および負イオン発生部130の各々の第2の電極3は誘導電極に対応する。
具体的には、図9を参照して、電源回路ユニット11は、第1コネクタ184と接続される第1端子11aと、第2コネクタ187と接続される第2端子11bとを有している。第1端子11aおよび第1コネクタ184を経由して、電源回路ユニット11から正イオン発生部120の第1の電極2に正電圧が印加可能である。第2端子11bおよび第2コネクタ187を経由して、電源回路ユニット11から負イオン発生部130の第2の電極2に負電圧が印加可能である。
電源回路ユニット11は、昇圧トランス17(図14)の2次巻線に接続された第3端子153を有している。第3端子153は、導線185により第3コネクタ152と電気的に接続されている。
第1コネクタ184と第1端子11a、第2コネクタ187と第2端子11b、および、第3コネクタ152と第3端子153とは、それぞれ着脱可能に接続されている。それにより、イオン発生素子10が第1ダクト117および第2ダクト118に着脱自在に装着されている。
図13を参照して、上部筐体111が下部筐体112から取り外された状態で、イオン発生素子10を第1ダクト117および第2ダクト118に着脱することが可能である。
第1ダクト117の上側の壁部には、イオン発生素子10を着脱するための第1開口117aが設けられている。また、第1ダクト117の上側の壁部には、第1開口117aと対向する位置に、イオン発生素子10を着脱するための開口117bが設けられている。
同様に、第2ダクト118の上側の壁部には、第1開口117aと連続するように延在する、イオン発生素子10を着脱するための図示しない第2開口が設けられている。また、第2ダクト118の上側の壁部には、第2開口と対向する位置に、イオン発生素子10を着脱するための開口が設けられている。
イオン発生素子10を第1ダクト117および第2ダクト118に対して矢印60で示す方向に移動させることにより、イオン発生素子10を第1ダクト117および第2ダクト118に着脱することが可能である。
図8を参照して、イオン発生素子10が第1ダクト117および第2ダクト118に装着された状態において、負イオン発生部130が第1開口117aに挿通されており、負イオン発生部130の第1および第2の電極2、3が第1流路の横断面における両端に互いに離れて位置している。なお、負イオン発生部130の第1および第2の電極2、3は、必ずしも第1流路の横断面における両端に位置しなくてもよく、少なくとも第1流路内に位置していればよい。
また、正イオン発生部120が第2開口に挿通されており、正イオン発生部120の第1および第2の電極2、3が第2流路の横断面における両端に互いに離れて位置している。なお、正イオン発生部120の第1および第2の電極2、3は、必ずしも第2流路の横断面における両端に位置しなくてもよく、少なくとも第2流路内に位置していればよい。
このように、イオン発生素子10を第1ダクト117および第2ダクト118に装着することにより、別々の流路に正イオン発生部120と負イオン発生部130とを配置することができる。また、負イオン発生部130の貫通孔1aにより第1流路の一部を構成することができる。同様に、正イオン発生部120の貫通孔1aにより第2流路の一部を構成することができる。
図13を参照して、電源回路ユニット11は、制御部12に対して矢印70で示す方向に移動させられることにより取り外し可能に接続されている。すなわち、電源回路ユニット11は、第1ダクト117および第2ダクト118に着脱自在に装着されている。具体的には、電源回路ユニット11および制御部12の各々が、互いに取り外し可能に係合する端子部を有している。
上記のように、イオン発生素子10と電源回路ユニット11と制御部12とを互いに接続することにより、電源回路が構成されている。
次に、イオン発生素子10と電源回路ユニット11と制御部12とを互いに接続することにより構成される電源回路の構成について図14を用いて説明する。
図14を参照して、電源回路ユニット11は、昇圧トランス17を有している。また、電源回路ユニット11は、昇圧トランス17の一次側と制御部12の電源部との間に接続された電源回路を有している。
昇圧トランス17の2次側に、ダイオード18およびダイオード19が並列に接続されている。昇圧トランス17の2次側からは、商用交流電圧を昇圧した昇圧交流電圧が、ダイオード18およびダイオード19から出力される。
ダイオード18のカソード端子は、正イオン発生部120の第1の電極2と電気的に接続されている。この結果、昇圧トランス17の2次側から出力される昇圧交流電圧の正電圧が正イオン発生部120の第1の電極2に印加可能である。
ダイオード19のアノード端子は、負イオン発生部130の第1の電極2と電気的に接続されている。この結果、昇圧トランス17の2次側から出力される昇圧交流電圧の負電圧が負イオン発生部130の第1の電極2に印加可能である。正イオン発生部120および負イオン発生部130の各々の第2の電極3には、ともに、昇圧トランス17の2次側の電圧が印加可能である。
制御部12の電源部から高電圧が印加されると、正イオン発生部120の第1および第2の電極2、3の間でコロナ放電が起こって正イオンが発生する。また負イオン発生部130の第1および第2の電極2、3の間でコロナ放電が起こって負イオンが発生する。
正イオン発生部120の第1および第2の電極2、3の間、および負イオン発生部130の第1および第2の電極2、3の間の電位差は、3kV以上10kV以下であることが好ましい。電位差が3kVより小さい場合、コロナ放電が生じにくく、イオンを十分に発生させることができない。電位差が10kVより大きい場合、アーク放電が起こる可能性が高くなり、イオン発生装置100が故障する可能性がある。
本実施の形態においては、正イオン発生部120および負イオン発生部130の各々の第2の電極3の電位が0電位とされている。ここで、0電位とは、正イオン発生部および負イオン発生部の各々の第2の電極3を接地させる、または正イオン発生部120および負イオン発生部130の各々の第2の電極3を電気的に浮かせることにより得られる電位であり、0Vおよび0V近傍を含む。
本実施の形態においては、上述の通り、正イオン発生部120および負イオン発生部130の各々の第2の電極3を、第3コネクタ152、第3端子153および導線185により接続して0電位にしている。これにより、正イオン発生部120および負イオン発生部130の各々の第2の電極3の電位を安定させて、正イオン発生部120および負イオン発生部130における放電を安定させることができる。
上記の構成により、正イオンの放出と負イオンの放出とは、昇圧交流電圧の半周期毎に交互に行なわれる。なお、本実施の形態においては交流電源を用いたが、直流電源が用いられてもよい。
イオン発生装置100において、第1流路を上記のように構成することにより、図7の矢印210で示すように吸込口112aから吸い込まれた気体は、矢印210aで示すように送風機構により送風されて第1流路内を上昇して負イオン発生部130を通過し、吹出口113aから矢印210bで示すように吹き出される。その結果、送風機構により送風された気体の一部によって、負イオン発生部の第1および第2の電極2、3の間で発生した負イオンが吹出口113aから放出される。
また第2流路を上記のように構成することにより、図7の矢印220で示すように吸込口112bから吸い込まれた気体は、矢印220aで示すように送風機構により送風されて第2流路内を上昇して正イオン発生部120を通過し、吹出口114aから矢印220bで示すように吹き出される。その結果、送風機構により送風された気体の残部によって、正イオン発生部の第1および第2の電極2、3の間で発生した正イオンが吹出口114aから放出される。
次に、イオンセンサ(検出部)101による電極交換の表示のための構成およびその制御動作について図7、図15および図16を用いて説明する。
図7を参照して、イオンセンサ101は、正イオン発生部120および負イオン発生部130の各々の下流側に配置されており、正イオン発生部120と吹出口114aとの間、および負イオン発生部130と吹出口113aとの間に配置されている。イオンセンサ101は、第1および第2ダクト117、118の壁面に設置されている。このイオンセンサ101は、イオン発生素子10(正イオン発生部120、負イオン発生部130)で生じる放電の有無を検出するためのものである。
図15を参照して、このイオンセンサ101には制御部102が電気的に接続されており、制御部102には表示部103が電気的に接続されている。制御部102は、イオンセンサ101の検出結果から放電の有無を判断し、その判断結果に基づいた信号を出力するためのものである。具体的には、制御部102は、イオンセンサ101の出力が所定値以下になった場合、イオンの発生量が減少し規定以下になった(この状態を「放電が止まった」と表現する)と判断する。
表示部103は、制御部102で放電が無いと判断された結果を受けて電極交換の表示を行うためのものである。この表示部103は使用者の目に触れるように筺体110の外側に配置されており、たとえば点滅可能なランプからなっている。
図16を参照して、制御動作においては、まずイオンセンサ101によりイオン発生素子10(正イオン発生部120、負イオン発生部130)で生じる放電の有無が検出される(ステップS1)。このイオンセンサ101からの検出信号が制御部102に入力される。制御部102では、イオンセンサ101の検出信号に基づいてイオン発生素子10(正イオン発生部120、負イオン発生部130)で放電があったか否かの判断がなされる(ステップS2)。
制御部102で放電があったと判断された場合には、イオンセンサ101からの検出信号に基づく制御部102による判断(ステップS2)が引き続き行われる。制御部102で放電が止まったと判断された場合には、制御部102から出力された信号に基づいて表示部103にて電極交換の表示がなされる(ステップS3)。具体的には、表示部103のランプ(不図示)を点滅させることで、使用者に電極ユニットの交換を促す。このようにして表示部103における電極交換の表示が行われる。
図7〜図13に示すイオン発生素子10として図1のタイプのものについて説明したが、このイオン発生素子10として図2〜図4のいずれのタイプのものが用いられてもよい。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態におけるイオン発生素子10によれば、絶縁体4が第1の電極2のうちの先端部2aよりも枠体1側の部分の外周に密着して形成されている。または絶縁体4が第2の電極3のうちの先端部3aよりも枠体1側の部分の外周に密着して形成されている。このため第1の電極2が、第1の電極2で生じる放電により先端部2aから絶縁体4まで消耗することにより、第1の電極2による放電を停止させることができる。また第2の電極3が、第2の電極3で生じる放電により先端部3aから絶縁体4まで消耗することによっても、第2の電極3による放電を停止させることができる。よって、第1の電極2の先端部2aから絶縁体4までの部分の長さ、第2の電極3の先端部3aから絶縁体4までの部分の長さなどを調整することで、放電による電極の消耗でイオン性能が徐々に低下していく期間を最小限に制御することが可能となる。また上記のイオン性能低下期間の制御の容易化を、第1または第2の電極2、3の外周に絶縁体4を密着させるという簡易な構成で実現することができる。
また絶縁体4を第1または第2の電極2、3の外周に密着させることにより、絶縁体4と第1または第2の電極2、3との間に隙間が生じることが防止される。これにより、その隙間で発生する微弱な放電も防止することができ、より的確に規定時間内で放電を停止させることが可能となる。
また第1の電極2と第2の電極3との双方の外周に絶縁体4を形成することにより、第1および第2の電極2、3の双方で、放電による電極の消耗でイオン性能が徐々に低下していく期間を最小限に制御することが可能となる。
図5および図6に示すように、絶縁体4が枠体1と一体の部分を含んでいることにより、イオン発生素子10の部品点数を削減することができる。
また第1の電極2の延長線A−A上に第2の電極3が配置され、かつ第1の電極2の先端部2aと第2の電極3の先端部3aとが互いに離れて対向している。これにより、第1および第2の電極2、3の間で生じる放電により第1および第2の電極2、3の双方が消耗することで、先端部2a、3aの距離が拡大して放電が停止するように構成されている。このような構成とすることで、先端部2a、3aの間隔などを調整することで、放電による電極の消耗でイオン性能が徐々に低下していく期間を最小限に制御することができる。
また第1および第2の電極2、3の各々は貫通孔1aの中心線A−Aに沿って配置されているため、風路に対するイオンの分布を均一にすることが容易となる。また第1および第2の電極2、3は貫通孔1aの中心線A−Aに沿って配置されているため、第1および第2の電極2、3が中心線A−Aに対して片寄って配置される場合よりもイオンが風路壁面に取り込まれにくくなる。
また図1のイオン発生素子10においては第1および第2の電極2、3の双方が針状の形状を有している。このため、電極を板状またはリング状に形成する場合に比べて、対向する電極同士間に強い電界を集中させることができる。そのため、放電に必要な印加電圧の増加を抑制しつつ、第1の電極2と第2の電極3との間の距離Dを大きくすることができる。これにより、第1の電極2と第2の電極3との間の距離Dが小さい場合に比べて、第1の電極2(たとえば放電電極)の近傍で発生したイオンを第2の電極3側(たとえば誘導電極側)に吸収されにくくすることができる。具体的には、第1の電極2と第2の電極3との距離Dが大きいため、第1の電極2の近傍で発生したイオンが第2の電極3に吸収される前に、そのイオンを電極間を通過する風によって運ぶことができる。その結果、イオンを効率よく発生させることができる。
また第1の電極2の直径が0.1mm以上0.4mm以下である。これにより、第1の電極2の消耗に要する時間とイオン発生の性能への影響とのバランスを良好にすることができる。
また図1の構成においては第1の電極2と第2の電極3との間の距離Dは、15mm以上200mm以下であることが好ましい。電極間距離Dが15mmより小さい場合、アーク放電が起こりやすくなり、オゾンガスが高い濃度で発生する可能性がある。また、電極同士が近くに位置するため、第1の電極2の近傍で発生したイオンにおいて、第2の電極3に吸収される割合が多くなる。すなわち、イオンの発生効率が低下する。また電極間距離が200mmより大きい場合、コロナ放電が、第1の電極2と第2の電極3との間ではなく、電極の近傍に存在する他の物体と電極との間で生じやすくなる。たとえば、第2の電極3より近くに存在する枠体1の内壁と第1の電極2との間でコロナ放電が生じて、イオンの発生効率が低下することがある。
また図1の構成において、第1の電極2のうち絶縁体4から先端部2aまでの絶縁体4から露出する部分の長さL1aは、第1の電極2のうち枠体1から先端部2aまでの枠体1から突き出した部分の長さL1bの1/2以下である。また第2の電極3のうち絶縁体4から先端部3aまでの絶縁体4から露出する部分の長さL2aは、第2の電極3のうち枠体1から先端部3aまでの枠体1から突き出した部分の長さL2bの1/2以下である。
これにより、第1および第2の電極2、3の絶縁体4から露出した部分を枠体1から所定距離だけ離すことができる。このため、第1および第2の電極2、3での放電で生じたイオンが枠体1に吸収されることを抑制することができる。
本実施の形態のイオン発生装置100によれば、イオンセンサ101で放電を検出した結果に基づいて表示部103に電極交換の表示を出すことができるため、使用者は適切な時期に電極の交換を行うことができる。つまり本実施の形態のイオン発生装置100によれば、一定時間までは放電性能を持続させ、それ以降は放電が止まってしまう構造が実現でき、その放電の終了を検出すれば、使用者に電極の交換を知らせ、常に良い性能が得られる状態で使ってもらうことができる。
また正イオンと負イオンとをそれぞれ別々の流路を通過させて放出することにより、流路内における正イオンと負イオンとの中和または再結合を抑制して、第1ダクト117および第2ダクト118内において消滅するイオンの数を低減することができる。
よって、イオン発生装置100から離れた位置まで十分な数の正イオンおよび負イオンを供給して、正イオンと負イオンとを広範囲の空間に高密度で混在させることができる。正イオンをH+(H2O)m(mは任意の自然数)、負イオンをO2 -(H2O)n(nは任意の自然数)とする場合には、正イオンおよび負イオンが浮遊細菌の表面に付着して過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)などの活性種を生成させ、その働きにより殺菌効果を得られる。
このように正イオンおよび負イオンを空気中に放出させることで、空気中に浮遊するカビ菌またはウィルスの分解、ニオイの除去、集塵などの効果を得ることができる。
イオン発生装置100においては、使用時間の経過により放電電極が劣化した場合に、イオン発生素子10を電源回路ユニット11から取り外して容易に交換することができる。また、電源回路ユニット11が劣化した場合に、電源回路ユニット11を制御部12から取り外して容易に交換することができる。
以下、比較例のイオン発生装置と参考例のイオン発生装置とから放出されたイオンの濃度分布を比較した実験例1について説明する。
(実験例1)
図17および図18に示すように、長さ604mm、幅34mmの流路を有する共通ダクト900内に、図示しないクロスフローファンにより電極上で5m/secとなる流速で空気を送風した。
図17に示すように、参考例においては、共通ダクト900の上部中央に、長さ103mm、幅34mmの流路を有する第1ダクト217と、第1ダクト217との間に20mmの間隔を置いて、長さ103mm、幅34mmの流路を有する第2ダクト218とを設けた。互いに反対側に位置して対向する第1ダクト217の外壁と第2ダクト218の外壁との距離を245mmとした。
第1ダクト217の第2ダクト218側とは反対側の内壁から11.5mm突出する第1の針状電極240を設けた。第1ダクト217の第2ダクト218側の内壁から第1の針状電極240と対向するように11.5mm突出する第2の針状電極250を設けた。第1の針状電極240の先端と第2の針状電極250の先端との距離は80mmとした。
第2ダクト218の第1ダクト217側とは反対側の内壁から11.5mm突出する第1の針状電極270を設けた。第2ダクト218の第1ダクト217側の内壁から第1の針状電極270と対向するように11.5mm突出する第2の針状電極260を設けた。第1の針状電極270の先端と第2の針状電極260の先端との距離は80mmとした。
図18〜図20に示す比較例のイオン発生部800と条件を近づけるために、図17に示すように、第1ダクト217内の第1の針状電極240および第2の針状電極250を、第1ダクト217の経路方向(幅方向)の一方側に偏って位置させた。具体的には、第1ダクト217の一方端と他方端との間の経路方向の一方端から8mmの位置に第1の針状電極240および第2の針状電極250の各中心軸が位置するように、第1の針状電極240および第2の針状電極250を配置した。
同様に、第2ダクト218内の第1の針状電極270および第2の針状電極260を、第2ダクト218の経路方向(幅方向)の一方側に偏って位置させた。具体的には、第2ダクト218の一方端と他方端との間の経路方向の一方端から8mmの位置に第1の針状電極270および第2の針状電極260の各中心軸が位置するように、第1の針状電極270および第2の針状電極260を配置した。
図18〜図20に示すように、比較例においては、共通ダクト900の上部中央に、長さ235.5mm、幅34mmの流路を有するダクト910を設けた。共通ダクト900内に、図示しないクロスフローファンにより電極上で5m/secとなる流速で空気を送風した。ダクト910の幅方向の一方側の内壁にイオン発生部800を配置した。
イオン発生部800は、電源回路部850(図20)から突出した第1の針状電極810と、第2の針状電極820とを含んでいる。第1および第2の針状電極810、820は互いに間隔を置いて平行に位置している。またイオン発生部800は、第1の針状電極810の先端と所定の間隔を置いて対向する円環状の第1誘導電極830と、第2の針状電極820の先端と所定の間隔を置いて対向する円環状の第2誘導電極840とを含んでいる。
イオン発生部800は、第1の針状電極810および第2の針状電極820の先端がダクト910内の流路と接するように配置されている。
電源回路部850によって、第1の針状電極810に正の高電圧を印加し、第2の針状電極820に負の高電圧を印加して、第1誘導電極830および第2誘導電極840を接地電位に固定することにより、第1の針状電極810の先端近傍から正イオンを、第2の針状電極820の先端近傍から負イオンを発生させた。
図21は、図17に示す参考例にて第1ダクト217および第2ダクト218の上方において電極から250mm離れた位置で計測された正イオンの濃度分布を示すグラフである。図22は、参考例にて第1ダクト217および第2ダクト218の上方において電極から1m離れた位置で計測された正イオンの濃度分布を示すグラフである。
図23は、図17に示す参考例にて第1ダクト217および第2ダクト218の上方において電極から250mm離れた位置で計測された負イオンの濃度分布を示すグラフである。図24は、参考例にて第1ダクト217および第2ダクト218の上方において電極から1m離れた位置で計測された負イオンの濃度分布を示すグラフである。
図25は、図18〜図20に示す比較例にてダクト910の上方において電極から250mm離れた位置で計測された正イオンの濃度分布を示すグラフである。図26は、比較例にてダクト910の上方において電極から1m離れた位置で計測された正イオンの濃度分布を示すグラフである。
図27は、図18〜図20に示す比較例にてダクト910の上方において電極から250mm離れた位置で計測された負イオンの濃度分布を示すグラフである。図28は、比較例にてダクト910の上方において電極から1m離れた位置で計測された負イオンの濃度分布を示すグラフである。
図21〜図28においては、縦軸にダクトの幅方向の座標、横軸にダクトの長さ方向の座標を示し、規格化したイオン濃度を等高線で示している。なお、共通ダクト900内の流路の中心位置を座標軸の0としている。
図21に示すように、参考例にて電極から250mm離れた位置においては、第1ダクト217上の第1の針状電極240側に正イオンの高濃度領域が存在している。図23に示すように、参考例にて電極から250mm離れた位置においては、第2ダクト218上の第1の針状電極270側に負イオンの高濃度領域が存在している。よって、放出直後に正イオンおよび負イオンのほとんどは互いに離れて位置しており、正イオンおよび負イオンの結合消滅が抑制されている。
図22に示すように、参考例にて電極から1m離れた位置においては、正イオンが共通ダクト900の略中心上から放射状に拡散して存在している。図24に示すように、参考例にて電極から1m離れた位置においては、負イオンが共通ダクト900の略中心上から放射状に拡散して存在している。よって、放出された空間の広範囲の領域において正イオンと負イオンとが混在している。
このように参考例においては、イオン発生装置から離れた位置まで十分な数の正イオンおよび負イオンを供給することができることが確認された。
図25に示すように、比較例にて電極から250mm離れた位置においては、正イオンがダクト910の長さ方向の略中心かつ幅方向の一方側の内壁近傍から放射状に拡散して存在している。図27に示すように、比較例にて電極から250mm離れた位置においては、負イオンがダクト910の長さ方向の略中心かつ幅方向の一方側の内壁近傍から放射状に拡散して存在している。よって、放出直後に正イオンおよび負イオンの多くは互いに結合して消滅する。
図26に示すように、比較例にて電極から1m離れた位置においては、正イオンがダクト910の略中心上から放射状に拡散して存在している。図28に示すように、比較例にて電極から1m離れた位置においては、負イオンがダクト910の略中心上から放射状に拡散して存在している。よって、放出された空間において正イオンと負イオンとは混在している。ただし、放出された正イオンおよび負イオンの濃度は、参考例に比較して低く、また、正イオンおよび負イオンの放出された範囲も参考例に比較して狭かった。
この比較例の場合、正イオンと負イオンとが結合することによる、空気中に浮遊するカビ菌またはウィルスの分解、ニオイの除去などの効果をさらに向上できる余地がある。
以下、上記の比較例のイオン発生装置と参考例のイオン発生装置とから放出されたイオンの量を比較した実験例2について説明する。
(実験例2)
実験例1で用いた比較例のイオン発生装置(図17)および参考例のイオン発生装置(図18〜図20)を用いて、電極から500mmの位置におけるイオンの量を比較した。なお、イオンの量は、共通ダクト900の幅方向において25mm間隔で5点、長さ方向において50mm間隔で7点の格子状に合計35点で計測した。
以下の表1は、比較例および参考例において、上記35計測点の中で正イオン量の最大値、負イオン量の最大値、および、35計測点におけるイオン量の積分値をまとめたものである。
表1に示すように、比較例における正イオン量の最大値が4.2nA、負イオン量の最大値が3.9nAで、35計測点のイオン量の積分値が39.9nAであった。
参考例における正イオン量の最大値は5.4nAで比較例の129%、負イオン量の最大値は5.1nAで比較例の131%、35計測点のイオン量の積分値が94.1nAで比較例の236%であった。
上記の実験結果から、参考例のイオン発生装置では、比較例のイオン発生装置に比較して、正イオンおよび負イオンを多く供給できていることが確認できた。また、電極間距離を80mmとすることにより、多くのイオンを供給できることが確認された。
(実験例3)
図1に示すように第1および第2の電極2、3を枠体1の貫通孔1aの中心線に沿って配置した場合の貫通孔1a内に生じる電界ベクトルについて調べた。この電界シミュレーションに用いた条件として、貫通孔1aの長さ、幅、高さをそれぞれ50mm、30mm、30mmとし、第1および第2の電極のそれぞれの直径(φ)を0.4mmとし、第1および第2の電極のそれぞれの長さを11.75mmとした。これにより、図29に示すような結果が得られた。
図29に示すように、第1および第2の電極2、3の延長線により2等分される貫通孔のそれぞれの空間内において電界がほぼ線対称に分布していることが分かった。このことから、第1および第2の電極2、3を枠体1の貫通孔1aの中心線に沿って配置することによって、片寄って配置した場合よりも、風路に対するイオンの分布を均一にすることが容易となるとともに、イオンが風路壁面に取り込まれにくくなることが分かった。
今回開示された実施の形態および実験例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、高電圧発生回路、イオン発生素子を備えたイオン発生装置、携帯型電気機器、電池駆動イオン発生装置などに広く適用され得る。
1 枠体、1a 貫通孔、1b 間隙、2 第1の電極、2a 先端部、3 第2の電極、3a 先端部、4 絶縁体、4a 第1の絶縁体部分、4b 第2の絶縁体部分、10 イオン発生素子、11 電源回路ユニット、11a 第1端子、11b 第2端子、12,102 制御部、13,18,19 ダイオード、14 抵抗、15 コンデンサ、16 端子サイリスタ、17 昇圧トランス、30 モータ、40,41 羽根車、90 コード、100 イオン発生装置、101 イオンセンサ、103 表示部、110 筺体、111 上部筐体、112 下部筐体、112a,112b 吸込口、113,114 吹出筒、113a,114a 吹出口、115,116 防護網、117 第1ダクト、117a 第1開口、117b 開口、118 第2ダクト、120 正イオン発生部、130 負イオン発生部、141 第1電極基板、150,830 第1誘導電極、151 第3電極基板、152 第3コネクタ、153 第3端子、160,840 第2誘導電極、171 第2電極基板、184 第1コネクタ、185 導線、187 第2コネクタ、800 イオン発生部、850 電源回路部、900 共通ダクト、910 ダクト。

Claims (5)

  1. 風路の少なくとも一部を構成する開口部を有する支持部と、
    前記開口部内に突き出すように前記支持部に支持され、かつ前記開口部内に位置する第1の先端部を有する第1の電極と、
    前記第1の電極の前記第1の先端部を露出し、かつ前記支持部から前記開口部内に突き出した前記第1の電極の部分のうち前記第1の先端部よりも前記支持部側の部分の外周に密着して形成された第1の絶縁体とを備えた、イオン発生素子。
  2. 前記開口部内に突き出すように前記支持部に支持され、かつ前記開口部内に位置する第2の先端部を有する第2の電極と、
    前記第2の電極の前記第2の先端部を露出し、かつ前記支持部から前記開口部内に突き出した前記第2の電極の部分のうち前記第2の先端部よりも前記支持部側の部分の外周に密着して形成された第2の絶縁体とをさらに備え、
    前記第1および第2の電極の双方は針状形状を有している、請求項1に記載のイオン発生素子。
  3. 前記第1の絶縁体は前記支持部と一体の部分を含む、請求項1または2に記載のイオン発生素子。
  4. 前記第1の電極のうち前記第1の絶縁体から前記第1の先端部までの前記第1の絶縁体から露出する部分の長さは、前記第1の電極のうち前記支持部から前記第1の先端部までの前記支持部から突き出した部分の長さの1/2以下である、請求項1〜3のいずれかに記載のイオン発生素子。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の前記イオン発生素子と、
    前記イオン発生素子で生じる放電の有無を検出するための検出部と、
    前記検出部で放電が無いと判断した結果を受けて電極交換の表示を行う表示部とを備えた、イオン発生装置。
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