JP2014086137A - コールドカソード型イオン源 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄を含む部材が使用されて構成されるコールドカソード型イオン源において、鉄の放射を回避又は抑制することができるコールドカソード型イオン源を提供することを目的とする。
【解決手段】ガスのイオンを放射するコールドカソード型イオン源が、アノードとカソードとを有し、ガスのプラズマと接触するアノードの表面とカソードの表面との少なくとも一部が、非鉄材料により形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、コールドカソード型イオン源に関する。
従来、電気電子デバイス製造過程における固体材料同士の接合技術として、接合される表面(接合面)に対して加速された粒子を照射して活性化させ、活性化された表面同士を直接接合させることで比較的高い接合強度を得る、いわゆる表面活性化による接合方法が開発されている。この手法によれば、表面活性化により活性化されたことによる表面エネルギーを利用することで、接合時又は接合後における加熱などによる熱エネルギーの付加を抑制し又は回避することで、常温などの比較的低温でも十分な接合界面の機械的強度を得ることができる。
表面活性化過程では、加速されて所定の運動エネルギーを有するアルゴンなどの粒子が接合面に衝突して、その運動エネルギーによるスパッタ現象により、当該接合面上にあった酸化物や汚染物質などからなる表面層が除去され、新生表面が露出することで、接合に寄与する表面エネルギーが上がる。さらには、露出した新生表面が加速された粒子の衝突を受けることで、新生表面近傍で種々の原子欠陥が発生することにより、表面エネルギーがより上がるとも考えられている。表面活性化による接合方法は、この高くなった表面エネルギーが、接触により接合面が接合界面を形成する駆動力となり、比較的低温低圧下での接合を可能にしている。
表面活性化手法の加速粒子の生成又は放射に使用される従来のコールドカソード型イオン源では、イオンを加速するための電界を生成するアノードとカソードなどを含む多くの部品が鉄を含む部材で構成されているので、プラズマと接触した部材から鉄粒子が放出され、表面活性化される材料表面に付着することがある。
しかし、鉄は、シリコンなどの半導体材料内での拡散速度が高く、不純物として好ましくない準位を形成するため、半導体プロセスにおいては極力避けるべき材料である。そこで、半導体表面等に対して表面活性化を行う際に、鉄の混入を回避することが課題であった。
また、表面活性化過程において、所定の運動エネルギーを有する粒子に、所定の材料の粒子を混ぜて照射することで、さらに生成される接合界面の機械的強度を上げる手法がある。例えば、接合面がシリコンで形成されている場合に、このシリコン表面に対して、アルゴンなどの不活性ガスの加速粒子ビームを照射して表面を活性化しつつ、上記加速粒子ビームに鉄などの金属粒子を混ぜて照射することで、シリコン表面に鉄原子を所定の割合で混ぜる、すなわちシリコン表面を鉄原子でドープすることができるので、これにより更に接合強度を高めることができる。(特許文献1)しかし、上述のとおり、鉄は半導体プロセスにおいては極力避けるべき材料である。
あるいは、イオン源を構成する材料が放射されることを抑制することが要求されるプロセスもありえる。そこで、半導体表面に対して適切なドーパントの注入を行いつつ表面活性化を行うに際に、鉄の混入を回避することが課題であった。
国際公開番号 WO2012/105474
上記の課題を解決するために、本願発明は、鉄を含む部材が使用されて構成されるコールドカソード型イオン源において、鉄の放射を回避又は抑制し、表面活性化により清浄な接合面を形成することができるコールドカソード型イオン源を提供することを目的とする。
また、本願発明は、表面活性化が行われる表面に対して、清浄な活性化を行いつつ、接合強度を上げるために接合表面に適切な材料をドープすることができるコールドカソード型イオン源を提供することを更なる目的とする。
上記の課題を解決するために、本願発明は、アノードとカソードとを有するコールドカソード型イオン源において、ガスのプラズマと接触するアノードの表面とカソードの表面との少なくとも一部が、非鉄材料により形成されることを特徴とするようにしたものである。これにより、コールドカソード型イオン源のアノード又はカソードからの鉄の放射を回避し又は抑制し、表面活性化手法を用いて清浄な接合面を形成することができる。
上記コールドカソード型イオン源は、アノード又はカソードの全体が、非鉄材料から構成されることを特徴とするようにしたものである。これにより、アノード又はカソードがプラズマとの接触に侵食されえても鉄を放射させないコールドカソード型イオン源を構成することができる。
上記コールドカソード型イオン源は、ガスのイオンとドーパントの粒子とを放射するように構成され、ガスのプラズマと接触するアノードの表面とカソードの表面との少なくとも一部が、ドーパントの材料により形成されることを特徴とするようにしたものである。本願発明によれば、カソード又はアノードに含まれる好ましくない材料がプラズマとの接触によってスパッタされてイオン源から放射されることを抑制すると同時に、好ましいドーパントの粒子を放射することができる。したがって、所望のドーピングを表面活性化処理と同時に行うことが可能になる。
上記コールドカソード型イオン源は、アノードと、当該アノードと対向する位置にガスのイオンの放射口を有するカソードとを有し、アノードとカソードとの間にガスのプラズマが発生されるように構成され、ガスのプラズマと接触するカソードの放射口及び放射口近傍の表面の少なくとも一部がドーパントの材料により形成されることを特徴とするようにしてもよい。これにより、特にプラズマとの接触量が多い部材表面をプラズマから保護すると共に、ここから効率的にドーパントの粒子を放射することができる。
上記コールドカソード型イオン源は、プラズマと接触するアノードの表面の少なくとも一部がドーパントの材料により形成されることを特徴とするようにしてもよい。これにより、カソード以外にもプラズマとの接触量が多い表面を保護と共に、ここからも効率的にドーパントの粒子を放射することができる。
上記コールドカソード型イオン源は、カソードの表面に、ドーパント材料からなるカソード保護部材が着脱可能に取り付けられ、アノードの表面に、ドーパント材料からなるアノード保護部材が着脱可能に取り付けられたことを特徴とするようにしてもよい。これにより、イオン源の使用に伴ってドーパント材料が減った際に、新しいドーパント材料の部品と交換することで、同じイオン源を長期間継続して使用することができる。また、プロセスに応じてドーパント材料を取り替えることもできる。
上記コールドカソード型イオン源は、非鉄材料が炭素(C)であるようにしてもよい。コールドカソード型イオン源から放射されにくい炭素によりアノード又はカソードの表面を構成することにより、表面化活性化される面への望まない材料が付着することを回避又は抑制することができる。
上記コールドカソード型イオン源は、ドーパントの材料がニッケル(Ni)であるようにしてもよい。これにより、鉄の放射を回避又は抑制すると同時に、表面活性化された表面にニッケル(Ni)を混入させることで、高い接合強度を形成しうる接合面を準備することができる。
本願発明によれば、コールドカソード型イオン源のアノード又はカソードに含まれる好ましくない鉄などの材料の放射を回避し又は抑制し、表面活性化手法を用いて清浄な接合面を形成することができる。さらにまた、接合強度を増加させるような好ましいドーパントの粒子を表面活性化される表面に対して放射することができる。
本願発明の一実施形態に係るコールドカソード型イオン源の分解斜視図である。 コールドカソード型イオン源の概略横断面図である。 コールドカソード型イオン源のプラズマ発生領域を含む概略断面の拡大図である。
以下、添付の図面を参照して本願発明に係る実施形態を説明する。
<実施形態>
図1は、本願発明の実施形態に係るコールドカソード型イオン源1の分解斜視図である。
図2は、図1に示すイオン源1の長手方向に垂直な面での断面の模式図である。イオン源1の断面は、ほぼ左右対称な構造であるので、図2においては、主に右側に参照符号や他の説明を加えて、その作用の説明をするが、左側もほぼ同様に作用する。
図3は、図2に示すイオン源1のプラズマ発生領域を含む概略断面の拡大図である。
図1に示すコールドカソード型イオン源1は、ライン型又はリニア型の粒子ビーム源である。ライン型粒子ビーム源とは、ライン型(リニア型若しくは線状)の又は細長い粒子ビーム放射口又は引出口を有する粒子ビーム源であり、この放射口からライン型(線状)に粒子ビームを放射することができる(図2)。放射口15の長さは、粒子ビームが照射される基板の直径より大きいことが好ましい。基板が円形でない場合には、放射口15の長さは、コールドカソード型イオン源1に対して相対的に移動させられる基板に係る放射口15が延びる方向の最大寸法より大きいことが好ましい。
ライン型のコールドカソード型イオン源1から放射された粒子ビームは、表面活性化処理中のある時刻においては、基板上の線状の領域を照射している。そして、ライン型イオン源1から基板に向けて粒子ビームを放射させつつ、放射口15が延びる方向と垂直方向に基板を走査させることで、線状の粒子ビームの照射領域が基板のすべての接合部上を通過する。ライン型のコールドカソード型イオン源1が、基板上を通過し終えると、接合面全体が、粒子ビームにより均一に照射され、表面活性化される。
ライン型イオン源は、比較的面積の大きい基板の表面を、比較的均一に粒子ビームで照射する際に適している。また、ライン型のコールドカソード型イオン源は、基板の様々な形状に対応して、比較的均一に粒子ビームを照射することができる。
本実施形態においてはライン型の放射口を有するイオン源1が示されているが、本願発明は、ライン型の放射口を有するイオン源に限定されない。その他種々の放射口の形状を採用することが可能である。
以下、続けてライン型のコールドカソード型イオン源1の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るライン型のコールドカソード型イオン源1は、N極カソード11及び13とS極カソード12及び14とを有するカソード10、これらカソードに対向かつ離間して配置され電界を発生させるためのアノード20と、カソードの各々を所定の磁性にするための磁界発生装置50とを有して構成されている。
さらに、コールドカソード型イオン源1は、ガスのプラズマと接触するアノードの表面とカソードの表面との少なくとも一部を形成する非鉄材料として、プラズマが発生する領域P(図3)に面するカソード10及びアノード20の表面を覆ってプラズマとの接触から保護するためのカソード保護部材30とアノード保護部材40とを有して構成されている。
また、コールドカソード型イオン源1は、カソード10とアノード20とに電位を印加するための電源60と、カソード10とアノード20との間の空間に、ガスを導入するためのガス導入手段70とを有して構成されている(図2)。
磁界発生装置50は、放射口15に向かって見たときにイオン源1とほぼ同じライン型の形状を有している。この磁界発生装置50の放射口15側面上の中心部に長手方向に延びたN極中間カソード13が取り付けられ、N極中間カソード13を囲むようにN極中間カソード13と離間してS極中間カソード14が取り付けられる。図1及び図2において、S極中間カソード14は、N極中間カソード13とほぼ同じ高さに設定されているが、これに限らない。S極中間カソード14とN極中間カソード13とは異なる高さに設定されてもよい。当該高さを変えることで、ビームの広がりを変えることができる。
N極中間カソード13とS極中間カソード14との間の、磁界発生装置50の放射口15側面上には、ガス導入手段70を構成するガス導入口71が開けられている(図2)。当該ガス導入口71として、複数個のガス導入口71が設けられることが好ましい。この場合、ガス導入口71は、イオン源1から放射されるイオンビームが均等になるように設けられるのが好ましい。たとえば、ガス導入口71は、磁界発生装置50の放射口15側面上に設けられてもよく、中間カソード13又は14のアノード20に向く面に設けられてもよい。しかし、ガス導入口71の配置位置はこれに限られない。
磁界発生装置50の筐体52の一部にガス供給源(図示せず)からガスの受け入れ口(図示せず)が設けられ、ここから磁界発生装置50内を通るガス管72を通ってガス導入口71にガスが供給されるように、ガス導入手段70が構成されることが好ましい。
本実施形態のイオン源1においては、N極中間カソード13とS極中間カソード14との間には、細長い環状の空間、又は一対の細長く伸びた空間が形成される(図1)。この空間内に、N極中間カソード13とS極中間カソード14及び磁界発生装置50から離間するように、アノード20が取り付けられる。アノード20がN極中間カソード13とS極中間カソード14及び磁界発生装置50に接触しないように、これらの部材とアノード20との間に所定の寸法に形成されたセラミックスなどの絶縁材料を挟みこんでもよい。
N極中間カソード13の上にはN極トップカソード11が、S極中間カソード14の上には、S極トップカソード12が取り付けられる。N極トップカソード11とS極トップカソード12とは、放射口15に向かって見たときに、それぞれN極中間カソード13とS極中間カソード14とほぼ同じ形状を有していることが好ましい。
N極トップカソード11とS極トップカソード12とは、N極中間カソード13とS極中間カソード14とに取り付けられたときに、アノード20に対向して、イオン源1の長手方向に延びた線状の放射口15となるスリットを形成する。
カソード保護部材30として、N極中間カソード13とN極トップカソード11との間にN極トップガード保護部材31が、S極中間カソード14とS極トップカソード12との間にS極トップガード保護部材32が、挟まれて配置される。
N極トップガード保護部材31とS極トップガード保護部材32とは、プラズマとの接触により、コールドカソード型イオン源1から放射されにくい非鉄材料により形成されていることが好ましい。たとえば、当該非鉄材料として炭素が採用されることが好ましい。炭素は、ガスをイオン化させる確率が高く、イオン源のイオン化効率を高めると考えられる。
また、表面活性化の際にドーパントの材料をガスのイオンと共に放射するために、当該ドーパント材料として、表面活性化される対象物の表面又は表面近傍に入り込み、表面活性化された接合面が接合により形成された接合界面の機械的強度を上げるような、適切な種類の元素又は材料を採用することが好ましい。
この際、特に接合面がシリコンを主成分として含有している場合には、拡散速度が比較的低く、また半導体プロセスでも汎用されているニッケル(Ni)を採用されることが好ましい。
N極トップガード保護部材31とS極トップガード保護部材32とは、いずれもほぼ板状に形成されて、トップカソード11及び12のアノード20側の面、すなわちカソード10とアノード20の空間であってプラズマが発生する領域に接する面を覆うように形成されていることが好ましい。さらには、ガスの放射口15のところで折り曲げられ、トップカソード11及び12の、アノード20に向かう面と放射口15に向かう内面とがなす角の部分を覆うように形成されていることが好ましい。
放射口15に隣接するトップカソード11及び12の領域は、特にプラズマとの接触が多い部分である。したがって、保護部材31及び32がないと、トップカソード11及び12に含まれる鉄のうちプラズマにより侵食されイオンビームに混じって放射される鉄の量が多くなるので、鉄の放射を回避又は抑制するためには、この部分を保護部材で覆うことが最も好ましい。上述のとおり、保護部材として炭素を使用することで、鉄の放射を防ぐと同時に、ガスのイオン化効率を高くすることができる。また、ドーパント材料からなる保護部材でこの部分を覆うことで、最も効率よくドーパントの粒子を放射させることができる。
図2に示すように、本実施形態に係るライン型のコールドカソード型イオン源1は、対になって電位又は電界を形成するためのカソード10及びアノード20と、カソード10及びアノード20の表面をそれぞれプラズマとの接触から保護するカソード保護部材30及びアノード保護部材40とを有して構成される。
<電気回路>
カソード10は、対になって間に磁界を発生させるためのN極トップカソード11とS極トップカソード12とを有して構成される。N極トップカソード11とS極トップカソード12との間に形成されるスリットは、イオンの放射口15を形成し、プラズマによって生じたイオンがトップカソード11及び12とアノード20との間の電界によって加速され、この放射口15から放射される。
カソード10とアノード20とには、直流電源60が接続され、これによりカソード10が負の電位、アノード20が正の電位となるように電圧が印加される。図2では、直流電源60は、カソード10側においてはS極中間カソード14と接続されているが、トップカソード11及び12とアノード20との間に所定の電圧が形成されれば、又は所望の電界が形成されれば、この態様に限られない。
<磁気回路>
図2に示すように、磁界発生装置50は、磁界を発生される磁石51と、磁石51を収容し中間カソード13及び14と機械的に接触又は接続される磁界発生装置筐体52とを有して構成されている。
磁石51は永久磁石であることが好ましい。例えば、当該磁石51はネオジム(Nd)を含む、一般にネオジム磁石(NdFe14B)と呼ばれる永久磁石で形成されていることが好ましい。
磁界発生装置50の筐体52、中間カソード13及び14、トップカソード11及び12は、いずれも磁性材料により構成されており、一般的に、磁性を示すステンレス鋼で形成されてもよく、例えば、JIS規格でSUS430と呼ばれるステンレス鋼で形成されてもよい。
これにより、磁界発生装置50により発生された磁界線Bは、磁石51のN極から出て、磁界発生装置筐体52、中間カソード13、トップカソード11の内部を伝って、トップカソード11の放射口15側の先端に至り、トップカソード11と12との間の空間を横切ってトップカソード12の放射口15側の先端に至り、トップカソード12、中間カソード14、磁界発生装置筐体52の内部を伝って、磁石51のS極に入るという磁気回路を構成する。
本実施形態におけるN極とS極は、入れ替えても構わない。
トップカソード11及び12とアノード20との間の電位差が所定の値を超えると、トップカソード11及び12から、アノード20に向けて電子が放射される。図3に示す構造においては、トップカソード11及び12とアノード20の間であって放射口15に近い領域Pでは、電界Eと磁界Bがほぼ直交に近い状態で交差している。したがって、この領域Pに電界Eによりトップカソード11又は12から放射された電子は、磁界B内を運動する電荷に作用するローレンツ力を受けて、螺旋(らせん)運動をする。
ガス導入口71から導入されたガスは、電子が螺旋運動をしている領域Pで電子と衝突すると、ガスの陽イオンと電子とに電離(プラズマ化)する。(本願においては、イオン源1内で、導入されたガスのプラズマが発生する領域をプラズマ発生領域と呼ぶ。当該プラズマ発生領域は、領域Pとほぼ重なると考えられるが、図3における領域Pは、プラズマ発生領域の目安を示すに過ぎず、正確な位置を示すものではない。)当該ガスの電離により生じた陽イオンは、領域Pで電界Eの方向に加速され、電界E内で得た運動エネルギーを伴って、放射口15を通って、イオン源1外部へと放射される。
イオン源1には、イオンが加速される領域又はプラズマ発生領域Pの外側に、加速されたガスのイオンを中性化するためのニュートライザ(図示せず)が更に設けられてもよい。ニュートライザは、例えば、放射口15の外側に電子雲を形成し、加速されたイオンを当該電子雲の中を通過させることで電子と結合させて中性化させることができる。このようなニュートライザは、加速されたイオンの運動エネルギーを大きく減少させることなく、実質的に維持するように構成されていることが好ましい。中性化された粒子ビームは、衝突する物質に電荷を与えないという利点を有する。
プラズマは、比較的エネルギーが高いために、接触する部材を侵食する。したがって、カソード10及びアノード20の内であって、プラズマ発生領域Pに向いている面では、他の部位よりもプラズマに侵食される量が多くなる。例えば、図2における、トップカソード11及び12のアノード20を向く面、アノード20のトップカソード11及び12に向く面、そして、トップカソード11及び12の放射口15近傍の面などが挙げられる。
図2に示すイオン源1では、特に、トップカソード11及び12のアノード20を向く面のうち、放射口15又は放射口15近傍、すなわち放射口15に隣接する領域や、放射口15に対向するアノード20の面は、プラズマによる侵食の量が多い箇所として考えられる。これらの領域は、図3においてプラズマ発生領域Pを示すために用いられている点線が、トップカソード11及び12と、アノード20と重なる領域とほぼ一致する。
そして、プラズマと接触するカソード10及びアノード20を完全に保護部材で覆うことはしなくても、その少なくとも一部を保護部材で覆うことにより、上記プラズマとの接触によるカソード10又はアノード20からの鉄の放射量を抑制することができる。
プラズマと接触するカソード10及びアノード20の部位が、必ず上記例示した場合に限られるわけではない。より一般的には、プラズマと接触するアノードの表面のある部位、又はカソードの表面のある部位が、保護材で覆われていればよい。もっとも、プラズマの接触量が最も多い箇所から保護部材で覆うのが効率的である。
保護部材は、図2では、トップカソード11又は12やアノード20と別個の部材として構成している。これにより、保護部材を適宜、交換又は着脱することができる。使用時間を経過するにつれ、プラズマとの接触により保護部材は侵食されて厚さが薄くなる。最後には最もプラズマとの接触が多かった部分に穴が開き、プラズマが直接カソード10又はアノード20と接触するに至ることもありえる。したがって、保護部材が所定の厚さ以下になった場合又は所定の使用時間を経過した場合など、所定の許容条件を超えた時に、保護部材を新たな保護部材に交換することが好ましい。イオン源の使用に伴って保護部材が減った際に、新しい保護部材の部品と交換することで、同じイオン源を長期間継続して使用することができる。また、プロセスに応じてドーパント材料を適宜取り替えることもできる。
また、保護部材が交換可能に表面活性化処理や活性化処理される材料の特性などに応じて、保護部材の材料又は材質を選択できることが好ましい。
このため、図1に示す実施形態では、保護部材は着脱可能に取り付けられている。図1に示す実施形態では、カソードの保護部材31及び32は、それぞれ、トップカソード11及び12が中間カソード13及び14にネジ止めで取り付けられる際に、これらの間に、挟みこまれて取り付けられ、アノードの保護部材40は、アノード20にネジ止めで取り付けられており、いずれも着脱可能に取り付けられている。
なお、これらの保護部材31又は32は、直接カソード10やアノード20の所望の表面部位に形成されてもよい。例えば、トップカソード11及び12のアノード20に向かう面の所望の部位に、直接、所望の保護部材を蒸着することで形成してもよい。
また、アノード20やカソード11から14の各々の全体又はその大部分を、炭素(C)で形成してもよく、ニッケル(Ni)で形成してもよい。これにより、プラズマとの接触により上記部材の侵食が進んでも、鉄の放射が全く起こらないイオン源を構成することができる。この際、アノード20やカソード11から14は、アノード20とトップカソード11及び12とへの適切な電圧の印加と、N極及びS極トップカソード11及び12間での適切な磁界の形成とが行えるように、電気回路と磁界回路とが形成されるように構成される必要がある。
保護部材は、上記記載の構成に限られない。たとえば、アノード20やカソード11から14の表面の一部又は全体を、炭素(C)により形成された部材で覆い、当該炭素(C)の部材の表面上に、ニッケル(Ni)により形成された部材で覆うようにしてもよい。この際、たとえば、炭素(C)でアノード20やカソード11から14の表面のプラズマと接触する部分をすべて覆った上で、アノード20やカソード11から14の表面上の所定の位置にニッケル(Ni)による部材を配置してもよい。これにより、イオン源1からの鉄の放射を効率よく回避又は抑制するとともに、ニッケル(Ni)をドーパント材料として放射することもできる。ニッケル(Ni)の配置箇所、配置面積等を変えることで、ドーパントの放射量を制御することができる。さらにまた、たとえば、アノード20やカソード11から14の各々の全体又はその大部分を、炭素(C)で形成し、当該炭素の表面上に、ニッケル(Ni)により形成された部材で覆うようにしてもよい。
<コールドカソード型イオン源1の作動>
表面活性化処理に用いるガスとして、例えば、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)などの希ガス又は不活性ガスを採用することが好ましい。これらの希ガスは、衝突される接合面を形成する物質と化学反応を起こしにくいので、化合物を形成するなどして、接合面の化学的性質を大きく変化させることはない。
表面活性化される接合面に衝突させる粒子の運動エネルギーは、1eVから2keVであることが好ましい。上記の運動エネルギーにより、効率的に表面層におけるスパッタリング現象が生じると考えられる。除去すべき表面層の厚さ、材質などの性質、新生表面の材質などに応じて、上記運動エネルギーの範囲から所望の運動エネルギーの値を設定することもできる。
イオン源1は、例えば圧力が1×10−5Pa(パスカル)以下などの、比較的高い真空中で作動する。比較的高い真空に引くために真空ポンプの作動により、表面活性化過程で表面から除去された物質が効率よく雰囲気外へ排気される。これにより、露出された新生表面への望ましくない物質の付着を抑制することができる。さらに、イオン源1は、比較的高い加速電圧を印加することができるので、高い運動エネルギーを粒子に付与することができる。したがって、効率よく表面層の除去及び新生表面の活性化を行うことができると考えられる。
また、無機材料層を非金属材料を主成分として形成する場合には、無機材料層に所定の量の金属を混合させることが好ましい。これにより、接合強度を向上させることができる。例えば、ケイ素(Si)を主成分として無機材料層を形成する場合には、ニッケルなどの遷移金属を、無機材料層の表面に1原子層未満の割合で存在するように混合させることが好ましい。
まず、表面活性化が行われる材料としてシリコン(Si)基板を採用した場合について説明する。トップカソード11及び12とアノード20のプラズマに接する面を厚さ0.5mmのニッケル(Ni)の板状の保護材で覆った。ガスとしてアルゴン(Ar)を使用し、コールドカソード型イオン源1内でアルゴンをプラズマ化し、トップカソード11及び12とアノード20の間の1.2kVの電位差によりアルゴン(Ar)イオンを加速し、上記シリコン(Si)基板の表面に向けて放射した。イオン源1は、アルゴン(Ar)ガスの供給量が70sccm、1.0kV、100mAの条件で駆動された。加速されたアルゴンイオンの大部分は、ニュートライザにより、運動エネルギーをほぼ保ちながら中性化された。アルゴンビームを照射しつつ、シリコン(Si)基板を1200mm/minの相対速度で1回、走査させて、この接合面同士を真空中で接触させて、加熱することなく、10MPa程度の圧力下で3分ほど維持した。これにより、十分な強度の接合界面を形成することができた。
以上、本願発明の実施形態及び実施例について説明したが、これらの実施形態及び実施例は、本願発明を例示的に説明するものである。特許請求の範囲は、本願発明の技術的思想から逸脱することのない範囲で、実施の形態に対する多数の変形形態を包括するものである。したがって、本明細書に開示された実施形態及び実施例は、例示のために示されたものであり、本願発明の範囲を限定するものと考えるべきではない。
1 コールドカソード型イオン源
10 カソード
11 N極トップカソード
12 S極トップカソード
13 N極中間カソード
14 S極中間カソード
15 放射口
20 アノード
30 カソード保護部材
31 N極トップガード保護部材
32 S極トップガード保護部材
40 アノード保護部材
50 磁界発生装置
51 磁石
52 磁界発生装置筐体
60 電源
70 ガス導入手段
71 ガス導入口
72 ガス管

Claims (9)

  1. アノードとカソードとを有し、ガスのイオンを放射するように構成されたコールドカソード型イオン源であって、
    前記ガスのプラズマと接触するアノードの表面とカソードの表面との少なくとも一部が、非鉄材料により形成されることを特徴とするコールドカソード型イオン源。
  2. アノード全体が、前記非鉄材料から構成されることを特徴とする請求項1に記載のコールドカソード型イオン源。
  3. カソード全体が、前記非鉄材料から構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコールドカソード型イオン源。
  4. 前記コールドカソード型イオン源は、ガスのイオンとドーパントの粒子とを放射するように構成され、
    前記ガスのプラズマと接触するアノードの表面とカソードの表面との少なくとも一部が、前記ドーパントの材料により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のコールドカソード型イオン源。
  5. アノードと、当該アノードと対向する位置にガスのイオンの放射口を有するカソードとを有し、
    前記アノードとカソードとの間に前記ガスのプラズマが発生されるように構成され、
    前記ガスのプラズマと接触するカソードの放射口及び放射口近傍の表面の少なくとも一部が前記ドーパントの材料により形成されることを特徴とする請求項4に記載のコールドカソード型イオン源。
  6. プラズマと接触するアノードの表面の少なくとも一部が前記ドーパントの材料により形成されることを特徴とする請求項5に記載のコールドカソード型イオン源。
  7. カソードの表面に、前記ドーパント材料からなるカソード保護部材が着脱可能に取り付けられ、
    アノードの表面に、前記ドーパント材料からなるアノード保護部材が着脱可能に取り付けられたことを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載のコールドカソード型イオン源。
  8. 前記非鉄材料は、炭素(C)である請求項1から3のいずれか一項に記載のコールドカソード型イオン源。
  9. 前記ドーパントの材料はニッケル(Ni)である請求項4から7のいずれか一項に記載のコールドカソード型イオン源。
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