JP2014085880A - Pid制御システム - Google Patents

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    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/09Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by means for actuating valves
    • B62D5/091Hydraulic steer-by-wire systems, e.g. the valve being actuated by an electric motor

Abstract

【課題】外乱抑制特性を低下させることなく目標値追従特性を改善することができるPID制御システムを提供する。
【解決手段】比例係数乗算部58は、比例係数設定部59によって設定される比例係数Cpを、バルブ開度指令値θvに乗算する。第1角度偏差演算部54Aは、比例係数乗算部58の出力値Cp・θvと、回転角センサ33によって検出されたバルブ駆動用モータ15の回転角θvの偏差Δθv1(=Cp・θv−θv)を演算する。微分係数乗算部60は、微分係数設定部61によって設定される微分係数Cdを、バルブ開度指令値θvに乗算する。第3角度偏差演算部54Cは、微分係数乗算部60の出力値Cd・θvと、回転角センサ33によって検出されたバルブ駆動用モータ15の回転角θvの偏差Δθv3(=Cd・θv−θv)を演算する。
【選択図】図4

Description

この発明は、PID制御システムに関する。
車両のステアリング機構に結合されたパワーシリンダに、油圧ポンプからの作動油を、油圧制御バルブを介して供給することによって、操舵力を補助する油圧式パワーステアリング装置が従来から知られている。一般的な油圧式パワーステアリング装置では、油圧制御バルブは、ステアリングホイール等の操舵部材にステアリングシャフトを介して機械的に連結されており、操舵部材の操作に応じて油圧制御バルブの開度が調節される。
特開2006−325313号公報 特開2004−130899号公報 特開平6−138905号公報 特開2008−506587号公報
油圧式パワーステアリング装置として、油圧制御バルブを操舵部材に機械的に連結せずに、電動モータ(バルブ駆動用モータ)によって油圧制御バルブの開度を制御するものが開発されている。本発明者らは、バルブ駆動用モータをPID制御によって制御するシステムを研究し、この発明をするに至った。
この発明の目的は、外乱抑制特性を低下させることなく目標値追従特性を改善することができるPID制御システムを提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、制御対象(14)を制御するための制御要素(15)と、目標値(θv)を設定する目標値設定手段(51,52)と、前記制御対象の制御量(θv)を検出するための制御量検出手段(33)と、前記制御量検出手段によって検出された制御量が、前記目標値設定手段によって設定された目標値に等しくなるように、前記制御要素をPID制御するPID制御手段(55B)とを含むPID制御システム(43B)であって、比例係数(Cp)を設定する比例係数設定手段(59)と、微分係数(Cd)を設定するための微分係数設定手段(61)と、前記目標値設定手段によって設定された目標値に、前記比例係数設定手段によって設定された比例係数を乗算する比例係数乗算手段(58)と、前記目標値設定手段によって設定された目標値に、前記微分係数設定手段によって設定された微分係数を乗算する微分係数乗算手段(60)と、前記比例係数乗算手段の出力値と、前記制御量検出手段によって検出された制御量との偏差を演算する第1偏差演算手段(54A)と、前記目標値設定手段によって設定された目標値と、前記制御量検出手段によって検出された制御量との偏差を演算する第2偏差演算手段(54B)と、前記微分係数乗算手段の出力値と、前記制御量検出手段によって検出された制御量との偏差を演算する第3偏差演算手段(54C)とを含み、前記PID制御手段は、前記第1偏差演算手段によって演算される偏差に基づいて比例操作量を演算する比例要素(71B)と、前記第2偏差演算手段によって演算される偏差に基づいて積分操作量を演算する積分要素(72B)と、前記第3偏差演算手段によって演算される偏差に基づいて微分操作量を演算する微分要素(73B)とを含む、PID制御システムである。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この構成によれば、比例係数および微分係数を調整することによって、外乱抑制特性を変化させることなく、目標値変化に対する応答のオーバーシュートを抑制することができる。これにより、外乱抑制特性を低下させることなく、目標値追従特性を改善することができる。
請求項2記載の発明は、前記比例係数設定手段は、0以上1以下の範囲内で前記比例係数を設定するように構成されており、前記微分係数設定手段は、0以上1以下の範囲内で前記微分係数を設定するように構成されている、請求項1に記載のPID制御システムである。
請求項3記載の発明は、前記PID制御手段は、前記比例要素によって演算される比例操作量と、前記積分要素によって演算される積分操作量と、前記微分要素によって演算される微分操作量とを加算する加算手段(74B,75B)をさらに含む請求項1または2に記載のPID制御システムである。
請求項4記載の発明は、制御対象(14)を制御するための制御要素(15)と、目標値(θv)を設定する目標値設定手段(51,52)と、前記制御対象の制御量(θv)を検出するための制御量検出手段(33)と、前記制御量検出手段によって検出された制御量が、前記目標値設定手段によって設定された目標値に等しくなるように、前記制御要素をPID制御するPID制御手段(55,55A)とを含むPID制御システム(43,43A)であって、前記目標値設定手段によって設定された目標値にローパスフィルタ処理を行なうフィルタ手段(53)と、前記フィルタ手段によるローパスフィルタ処理後の目標値と、前記制御量検出手段によって検出された制御量との偏差を演算する偏差演算手段(54)とを含み、前記PID制御手段は、前記偏差演算手段によって演算される偏差に基づいて比例操作量を演算する比例要素(71,71A)と、前記偏差演算手段によって演算される偏差に基づいて積分操作量を演算する積分要素(72,72A)とを含む、PID制御システムである。
この構成では、目標値がフィルタ手段によってローパスフィルタ処理され、ローパスフィルタ処理後の目標値と制御量との偏差が演算され、その偏差に基づいて比例操作量および積分操作量が演算されている。目標値の変化はフィルタ手段によって緩やかにされるので、目標値変化に対する応答のオーバーシュートを抑制することができる。このようなフィルタ手段を設けても、外乱抑制特性は変化しないから、外乱抑制特性を低下させることなく、目標値追従特性を改善することができる。
請求項5記載の発明は、前記PID制御手段(55,55A)は、前記制御量検出手段によって検出された制御量の時間的変化量に基づいて、微分操作量を演算する微分要素(73,73A)をさらに含む、請求項4に記載のPID制御システムである。この構成によれば、目標値の変化に対する微分動作が働かないので、目標値追従特性をさらに改善することができる。
請求項6記載の発明は、前記PID制御手段(55)は、前記比例要素(71)によって演算される比例操作量と、前記積分要素(72)によって演算される積分操作量と、前記微分要素(73)によって演算される微分操作量とを加算する加算手段(74,75)をさらに含む、請求項5に記載のPID制御システムである。
請求項7記載の発明は、前記微分要素(73A)は、前記制御量検出手段によって検出された制御量の時間的変化量を演算する変化量演算手段を含み、前記PID制御手段(55A)は、前記比例要素(71A)によって演算される比例操作量と、前記積分要素(72A)によって演算される積分操作量とを加算する第1加算手段(74A)と、前記第1加算手段の出力値を所定の制限値に基づいて制限する制限手段(76)と、前記制限手段による制限処理後の前記第1加算手段の出力値と前記変化量演算手段によって演算される前記制御量の時間的変化量との偏差を演算する手段(75A)とを含む、請求項5に記載のPID制御システムである。
この構成では、第1加算手段の出力値である比例操作量と積分操作量との総和が、制限手段によって制限されるため、操作量の急激な変化を抑制することができる。これにより、目標値変化に対する応答のオーバーシュートをさらに抑制することができる。
請求項8記載の発明は、前記PID制御部で用いられる比例ゲインをKp、前記PID制御部で用いられる積分ゲインをKi、ラプラス演算子をsとすると、前記フィルタ手段は、H(s)=Ki/(Kps+Ki)で表される伝達関数H(s)を有している、請求項4〜7のいずれか一項に記載のPID制御システムである。
図1は、この発明の一実施形態に係るPID制御システムが適用された油圧式パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、バルブ駆動用モータ制御部の制御ブロック図である。 図3は、バルブ駆動用モータ制御部の他の例を示す制御ブロック図である。 図4は、バルブ駆動用モータ制御部のさらに他の例を示す制御ブロック図である。 図5は、本出願人が既に開発しているバルブ駆動用モータ制御装置の制御ブロック図(参考図)である。 図6は、検出操舵トルクに対するアシストトルク指令値の設定例を示すグラフである。 図7は、アシストトルク指令値に対するバルブ開度指令値の設定例を示すグラフである。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るPID制御システムが適用された油圧式パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
油圧式パワーステアリング装置1は、車両のステアリング機構2に操舵補助力を与えるためのものである。ステアリング機構2は、車両の操向のために運転者によって操作される操舵部材としてのステアリングホイール3と、このステアリングホイール3に連結されたステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4の先端部に連結され、ピニオンギア6を持つピニオンシャフト5と、ピニオンギア6に噛合するラック7aを有し、車両の左右方向に延びた転舵軸としてのラック軸7とを備えている。
ラック軸7の両端にはタイロッド8がそれぞれ連結されており、このタイロッド8は、それぞれ、左右の転舵輪9,10を支持するナックルアーム11に連結されている。ナックルアーム11は、キングピン12まわりに回動可能に設けられている。
ステアリングホイール3が操作されてステアリングシャフト4が回転されると、この回転が、ピニオンギア6およびラック7aによって、ラック軸7の軸方向に沿う直線運動に変換される。この直線運動は、ナックルアーム11のキングピン12まわりの回転運動に変換され、これにより、左右の転舵輪9,10が転舵される。
ステアリングシャフト4の周囲には、ステアリングシャフト4の回転角である操舵角を検出するための舵角センサ31が配置されている。この実施形態では、舵角センサ31は、ステアリングシャフト4の中立位置からのステアリングシャフト4の正逆両方向の回転量(回転角)を検出するものであり、中立位置から右方向への回転量を例えば正の値として出力し、中立位置から左方向への回転量を例えば負の値として出力する。ピニオンシャフト5には、操舵トルクThを検出するためのトルクセンサ32が設けられている。
油圧式パワーステアリング装置1は、油圧制御バルブ14、パワーシリンダ17および油圧ポンプ23を含んでいる。油圧制御バルブ14は、例えばロータリバルブであり、ロータハウジング(図示略)と作動油の流通方向を切り替えるためのロータ(図示略)とを備えている。油圧制御バルブ14のロータが電動モータ15(以下「バルブ駆動用モータ15」という)によって回転されることにより、油圧制御バルブ14の開度が制御される。バルブ駆動用モータ15は、三相ブラシレスモータからなる。バルブ駆動用モータ15の近傍には、バルブ駆動用モータ15のロータの回転角θvを検出するための、例えばレゾルバからなる回転角センサ33が配置されている。
油圧制御バルブ14は、ステアリング機構2に操舵補助力を与えるパワーシリンダ16に接続されている。パワーシリンダ16は、ステアリング機構2に結合されている。具体的には、パワーシリンダ16は、ラック軸7に一体に設けられたピストン17と、このピストン17によって区画された一対のシリンダ室18,19とを有しており、シリンダ室18,19は、それぞれ、対応する油路20,21を介して、油圧制御バルブ14に接続されている。
油圧制御バルブ14は、リザーバタンク22および操舵補助力発生用の油圧ポンプ23を通る油循環路24の途中部に介装されている。油圧ポンプ23は、例えば、ギヤポンプからなり、電動モータ25(以下、「ポンプ駆動用モータ25」という)によって駆動され、リザーバタンク22に貯留されている作動油をくみ出して油圧制御バルブ14に供給する。余剰分の作動油は、油圧制御バルブ14から油循環路24を介してリザーバタンク22に帰還される。
ポンプ駆動用モータ25は、一方向に回転駆動されて、油圧ポンプ23を駆動するものである。具体的には、ポンプ駆動用モータ25は、その出力軸が油圧ポンプ23の入力軸に連結されており、ポンプ駆動用モータ25の出力軸が回転することで、油圧ポンプ23の入力軸が回転して油圧ポンプ23の駆動が達成される。ポンプ駆動用モータ25は三相ブラシレスモータからなる。ポンプ駆動用モータ25の近傍には、ポンプ駆動用モータ25のロータの回転角を検出するための、例えばレゾルバからなる回転角センサ34が配置されている。
油圧制御バルブ14は、バルブ駆動用モータ15によって油圧制御バルブ14のロータが基準回転角度位置(中立位置)から一方の方向に回転された場合には、油路20,21のうちの一方を介してパワーシリンダ16のシリンダ室18,19のうちの一方に作動油を供給するとともに、他方の作動油をリザーバタンク22に戻す。また、バルブ駆動用モータ15によって油圧制御バルブ14のロータが中立位置から他方の方向に回転された場合には、油路20,21のうちの他方を介してシリンダ室18,19のうちの他方に作動油を供給するとともに、一方の作動油をリザーバタンク22に戻す。
油圧制御バルブ14のロータが中立位置にある場合には、油圧制御バルブ14は、いわば平衡状態となり、操舵中立でパワーシリンダ16の両シリンダ室18,19は等圧に維持され、作動油は油循環路24を循環する。バルブ駆動用モータ15によって油圧制御バルブ14のロータが回転されると、パワーシリンダ16のシリンダ室18,19のいずれかに作動油が供給され、ピストン17が車幅方向(車両の左右方向)に沿って移動する。これにより、ラック軸7に操舵補助力が作用することになる。
舵角センサ31によって検出される操舵角、トルクセンサ32によって検出される操舵トルクTh、回転角センサ33の出力信号、回転角センサ34の出力信号、車速センサ35によって検出される車速Sp、バルブ駆動用モータ15に流れる電流を検出するための電流センサ36の出力信号は、コンピュータにより構成される制御装置40にそれぞれ入力される。制御装置40は、駆動回路41を介してバルブ駆動用モータ15を制御するともに、駆動回路42を介してポンプ駆動用モータ25を制御する。
制御装置40は、バルブ駆動用モータ15の駆動回路41を制御するためのバルブ駆動用モータ制御部43と、ポンプ駆動用モータ25を制御するためのポンプ駆動用モータ制御部44とを含んでいる。バルブ駆動用モータ制御部43は、本発明の一実施形態に係るPID制御システムを構成している。バルブ駆動用モータ制御部43については、後述する。
ポンプ駆動用モータ制御部44は、たとえば、次のようにして、ポンプ駆動用モータ25を制御する。すなわち、ポンプ駆動用モータ制御部44は、回転角センサ34の出力信号に基づいてポンプ駆動用モータ25の回転速度を演算する。また、ポンプ駆動用モータ制御部44は、舵角センサ41の出力値を微分することによって操舵角速度を演算する。次に、ポンプ駆動用モータ制御部44は、操舵角速度に基づいて、ポンプ駆動用モータ25の回転速度指令値を演算する。回転速度指令値は、操舵角速度が零のときに所定値に設定され、操舵角速度が大きいほど大きな値に設定される。そして、ポンプ駆動用モータ制御部44は、ポンプ駆動用モータ25の回転速度が回転速度指令値に等しくなるように、ポンプ駆動用モータ25の駆動回路42を制御する。なお、ポンプ駆動用モータ制御部44は、ポンプ駆動用モータ25の回転速度が予め定められた所定速度となるように駆動回路42を制御してもよい。
バルブ駆動用モータ制御部43について説明する前に、図5を参照して、本出願人が既に開発しているバルブ駆動用モータ制御装置について説明する。
図5は、本出願人が既に開発しているバルブ駆動用モータ制御装置100の制御ブロック図(参考図)である。
バルブ駆動用モータ制御装置100は、ソフトウエア処理によって実現される機能実現手段として、アシストトルク指令値設定部151と、バルブ開度指令値設定部152と、角度偏差演算部154と、PID(比例積分微分)制御部155と、電流偏差演算部156と、PI(比例積分)制御部157とを含んでいる。
アシストトルク指令値設定部151は、トルクセンサ32によって検出される検出操舵トルクThと車速センサ35によって検出される車速Spに基づいて、パワーシリンダ16によって発生させるべきアシストトルクの指令値であるアシストトルク指令値Ta[N・m]を設定する。具体的には、アシストトルク指令値設定部151は、車速毎に検出操舵トルクとアシストトルク指令値との関係を記憶したマップに基づいて、アシストトルク指令値Taを設定する。図6は、検出操舵トルクに対するアシストトルク指令値の設定例を示すグラフである。
検出操舵トルクThは、例えば右方向への操舵のためのトルクが正の値にとられ、左方向への操舵のためのトルクが負の値にとられている。また、アシストトルク指令値Taは、パワーシリンダ16によって右方向操舵ためのアシストトルクを発生させるときには正の値とされ、パワーシリンダ16によって左方向操舵ためのアシストトルクを発生させるときには負の値とされる。
アシストトルク指令値Taは、検出操舵トルクThの正の値に対しては正の値をとり、検出操舵トルクThの負の値に対しては負の値をとる。検出操舵トルクThが−T1〜T1の範囲の微小な値のときには、アシストトルクは零とされる。そして、検出操舵トルクThが−T1〜T1の範囲以外の領域においては、アシストトルク指令値Taは、検出操舵トルクThの絶対値が大きくなるほど、その絶対値が大きくなるように設定されている。また、アシストトルク指令値Taは、車速センサ35によって検出される車速Spが大きいほど、その絶対値が小さくなるように設定されている。
バルブ開度指令値設定部152は、アシストトルク指令値設定部151によって設定されたアシストトルク指令値Taに基づいて、油圧制御バルブ14の開度の指令値(バルブ駆動用モータ15の回転角の指令値)であるバルブ開度指令値(モータ回転角指令値)θv[deg]を設定する。この例では、油圧制御バルブ14のロータが中立位置にあるときのバルブ駆動用モータ15の回転角を0°とする。そして、バルブ駆動用モータ15の回転角が0°より大きくなると、パワーシリンダ16によって右方向操舵のためのアシストトルクが発生するように、油圧制御バルブ14の開度が制御されるものとする。一方、バルブ駆動用モータ15の回転角が0°より小さくなると、パワーシリンダ16によって左方向操舵のためのアシストトルクが発生するように、油圧制御バルブ14の開度が制御されるものとする。なお、バルブ駆動用モータ15の回転角度の絶対値が大きくなるほど、パワーシリンダ16によって発生するアシストトルクの絶対値は大きくなる。
バルブ開度指令値設定部152は、アシストトルク指令値Taとバルブ開度指令値θvとの関係を記憶したマップに基づいて、バルブ開度指令値θvを設定する。図7は、アシストトルク指令値Taに対するバルブ開度指令値θvの設定例を示すグラフである。バルブ開度指令値θvは、アシストトルク指令値Taの正の値に対しては正の値をとり、アシストトルク指令値Taの負の値に対しては負の値をとる。バルブ開度指令値θvは、アシストトルク指令値Taの絶対値が大きくなるほど、その絶対値が大きくなるように設定されている。
角度偏差演算部154は、バルブ開度指令値設定部152によって設定されたバルブ開度指令値θvと回転角センサ33によって検出されたバルブ駆動用モータ15の回転角(実角度)θvとの偏差Δθv(=θv−θv)を演算する。
PID制御部155は、角度偏差演算部154によって演算された角度偏差Δθvに対してPID演算を行なう。すなわち、角度偏差演算部154およびPID制御部155によって、バルブ駆動用モータ15の回転角θvをバルブ開度指令値θvに導くための回転角フィードバック制御手段が構成されている。PID制御部155は、角度偏差Δθvに対してPID演算を行なうことで、バルブ駆動用モータ15の電流指令値I[A]を演算する。
電流偏差演算部156は、PID制御部155によって求められた電流指令値Iと、電流センサ36によって検出されるモータ電流(実電流)I[A]との偏差ΔI(=I−I)を演算する。PI制御部157は、電流偏差演算部156によって演算された電流偏差ΔI(=I−I)に対してPI演算を行なう。すなわち、電流偏差演算部156およびPI制御部157によって、バルブ駆動用モータ15に流れるモータ電流Iを電流指令値Iに導くための電流フィードバック制御手段が構成されている。PI制御部157は、電流偏差ΔIに対してPI演算を行なうことで、バルブ駆動用モータ15に印加すべき電圧指令値V[V]を演算する。
図5では、バルブ駆動用モータ15は、数学モデルであるモータモデルとして記述されている。モータモデルは、1/(L・s+R)と表すことができる。Rは電機子巻線抵抗[Ω]、Lは電機子巻線インダクタンス[H]、sは微分演算子(ラプラス演算子)である。バルブ駆動用モータ15には、PI制御部157によって演算された電圧指令値Vと誘起電圧E[V]との偏差が印加されると考えられる。これにより、バルブ駆動用モータ15にモータ電流I[A]が流れる。このモータ電流Iが、電流センサ36によって検出されて、電流偏差演算部156にフィードバックされる。
モータ電流Iにバルブ駆動用モータ15のトルク定数Kt[N・m/A]を乗じた値がモータトルクTm[N・m]となる。このモータトルクTmからラック軸7からの負荷トルクTL[N・m]を減じた値が、油圧制御バルブ14に与えられるトルクTv[N・m]となる。トルクTvに1/(J・s)を乗じた値がモータ回転速度ω[rad/s]となる。Jは、モータイナーシャ[kg・m]、sは微分演算子(ラプラス演算子)である。モータ回転速度ωに、バルブ駆動用モータ15の逆起電圧定数Ke[V・s/rad]を乗じた値が誘起電圧E[V]となる。
また、モータ回転速度ωに1/sを乗じた値がバルブ駆動用モータ15の回転角となる。1/sは積分演算子である。回転角センサ33は、バルブ駆動用モータ15の回転角[deg]を検出する。回転角センサ33によって検出された回転角が、角度偏差演算部103にフィードバックされる。なお、油圧制御バルブ14に与えられるトルクTvは、J・d(θv)/dtと表すことができる。
このようにして、油圧制御バルブ14の開度θvがバルブ開度指令値θvと等しくなるように、バルブ駆動用モータ15がフィードバック制御される。
バルブ駆動用モータ制御装置100において、電流フィードバックループを省略すると、油圧制御バルブ14に与えられるトルクTv(=J・d(θv)/dt)は、次式(1)で表される。ただし、式(1)において、Kp,KiおよびKdは、それぞれPID制御部155で用いられる比例ゲイン、積分ゲインおよび微分ゲインを表している。
Figure 2014085880
前記式(1)をラプラス変換すると、次式(2)が得られる。
Figure 2014085880
前記式(2)の右辺において、θvに乗算される式が目標値(バルブ開度指令値θv)に対する応答特性を表し、Tに乗算される式が外乱(負荷トルクT)に対する応答特性を表している。
電流フィードバックループを省略したシステムの伝達関数(PID制御部155の目標応答伝達関数)G1(s)は、次式(3)となる。
Figure 2014085880
また、特性方程式は、次式(4)となる。
Figure 2014085880
前記式(4)の両辺をJで除すると、次式(5)が得られる。
Figure 2014085880
特性方程式がs=−α(αは正の実数)の3重根(負の実数)を持つようにKp,KiおよびKdを決めると、制御系は振動がしないでかつ収束の遅い極もない系となる。特性方程式がs=−αの3重根(負の実数)を持つためには、次式(6)が成立することが条件となる。
(s−(−α))=s+3αs+3αs+α=0 …(6)
前記式(5)と前記式(6)とを比較すると、特性方程式がs=−αの3重根(負の実数)を持つためのKp,KiおよびKdは、次式(7),(8),(9)となる。
Kp=3αJ/Kt …(7)
Ki=αJ/Kt …(8)
Kd=3αJ/Kt …(9)
つまり、PID制御部155で用いられる比例ゲインKp、積分ゲインKiおよび微分ゲインKdは、前記式(7),(8),(9) を満たすように設定されることが好ましい。その場合、αは、狙いの応答性を設計する設計パラメータとなる。
図1の制御装置40内のバルブ駆動用モータ制御部43について説明する。図2は、バルブ駆動用モータ制御部43の制御ブロック図である。
バルブ駆動用モータ制御部43は、ソフトウエア処理によって実現される機能実現手段として、アシストトルク指令値設定部51と、バルブ開度指令値設定部52と、目標値フィルタ53と、角度偏差演算部54と、PID(比例積分微分)制御部55と、電流偏差演算部56と、PI(比例積分)制御部57とを含んでいる。
アシストトルク指令値設定部51およびバルブ開度指令値設定部52の動作は、それぞれ、図5のアシストトルク指令値設定部151およびバルブ開度指令値設定部152の動作と同じであるので、その説明を省略する。
目標値フィルタ53は、ローパスフィルタから構成されている。目標値フィルタ53は、バルブ開度指令値設定部152によって設定されたバルブ開度指令値θvに対してローパスフィルタ処理を行なう。目標値フィルタ53は、バルブ開度指令値θvの変化を緩やかにさせて、バルブ開度指令値θvのステップ状の変化に対する応答のオーバーシュートを抑制するために設けられている。この実施形態では、目標値フィルタ53は、次式(10)で表される伝達関数H(s)を有している。
H(s)=Ki/(Kps+Ki) …(10)
Kiは、PID制御部55で用いられる積分ゲインである。Kpは、PID制御部55で用いられる比例ゲインである。sは、ラプラス演算子である。
角度偏差演算部54は、バルブ開度指令値設定部52によって設定されかつ目標値フィルタ53を通過したバルブ開度指令値(以下、「フィルタ処理後のバルブ開度指令値θv・H(s)」という。)と、回転角センサ33によって検出されたバルブ駆動用モータ15の回転角(実角度)θvとの偏差Δθv(=θv・H(s)−θv)を演算する。
PID制御部55は、比例要素71と、積分要素72と、微分要素73と、第1加算器74と、第2加算器75とを備えている。ただし、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、1/Zは入力信号を1演算周期遅延させて出力するための遅延素子の伝達関数、Kdは微分ゲイン、LPFはローパスフィルタである。
比例要素71は、角度偏差演算部54によって演算された角度偏差Δθvに比例ゲインKpを乗ずることによって、比例動作の操作量(比例項。以下、「比例操作量」という。)を演算する。
積分要素72は、積分動作の操作量(積分項。以下、「積分操作量」という。)を演算する。具体的には、積分要素72は、角度偏差演算部54によって演算された角度偏差Δθvに積分ゲインKiを乗じた値に、前回の積分操作量を加算することにより、今回の積分操作量を求める。比例要素71によって演算された比例操作量と積分要素72によって演算された積分操作量とは、第1加算器74に与えられる。第1加算器74は、比例操作量と積分操作量とを加算することによって、バルブ角速度指令値θv’[deg/s]を演算する。バルブ角速度指令値θv’は、第2加算器75に与えられる。
微分要素73は、回転角センサ33によって検出された今回の実角度θv(n)(nは演算周期番号)と前回の実角度θv(n−1)との差(θv(n)−θv(n−1))を演算することにより、バルブ実角速度θv’ [deg/s]を演算する。微分要素73は、得られたバルブ実角速度θv’に対して第1ローパスフィルタ処理を行った後、第1ローパスフィルタ処理後のバルブ実角速度θv’に対して第2ローパスフィルタ処理を行う。そして、微分要素73は、第2ローパスフィルタ処理後のバルブ実角速度θv’に微分ゲインKdを乗じることにより、微分動作の操作量(微分項。以下、「微分操作量」という。)を演算する。バルブ実角速度θv’(=θv(n)−θv(n−1))に対して第1および第2ローパスフィルタ処理を行っているのは、微分動作のゲイン特性において、所定周波数以上の周波数領域に対するゲインを小さくして、オーバーシュートを抑制するためである。
微分要素73によって演算された微分操作量は、第2加算器75に与えられる。第2加算器75は、第1加算器74によって演算されたバルブ角速度指令値θv’から、微分要素73によって演算された微分操作量を減算することにより、電流指令値I[A]を演算する。
この実施形態では、微分要素73は、角度偏差演算部54によって演算された角度偏差Δθvの微分値に基づいて微分操作量を演算するのではなく、実角度θvの微分値(時間的変化量)に基づいて微分操作量を演算している。このようなPID制御方式は、「測定値微分先行形PID制御」(略してPI−D制御)と呼ばれている。
PID制御部55に用いられる比例ゲインKp、積分ゲインKiおよび微分ゲインKdは、それぞれ前記式(7),(8),(9) を満たすように設定することが好ましい。
角度偏差演算部54およびPID制御部55によって、バルブ駆動用モータ15の実角度θvを、フィルタ処理後のバルブ開度指令値θv・H(s)に導くための回転角フィードバック制御手段が構成されている。
電流偏差演算部56は、PID制御部55によって求められた電流指令値Iと、電流センサ36によって検出されるモータ電流(実電流)Iとの偏差ΔI(=I−I)を演算する。PI制御部57は、電流偏差演算部56によって演算された電流偏差ΔIに対してPI演算を行なう。すなわち、電流偏差演算部56およびPI制御部57によって、バルブ駆動用モータ15に流れるモータ電流を電流指令値に導くための電流フィードバック制御手段が構成されている。PI制御部57は、電流偏差に対してPI演算を行なうことで、バルブ駆動用モータ15に印加すべき電圧指令値V[V]を演算する。
バルブ駆動用モータ15は、数学モデルであるモータモデル(1/(L・s+R))として記述されている。バルブ駆動用モータ15には、PI制御部57によって演算された電圧指令値V[V]と誘起電圧E[V]との偏差が印加されると考えられる。これにより、バルブ駆動用モータ15にモータ電流I[I]が流れる。このモータ電流Iが、電流センサ36によって検出されて、電流偏差演算部56にフィードバックされる。
モータ電流Iにバルブ駆動用モータ15のトルク定数Kt[N・m/A]を乗じた値がモータトルク[N・m]となる。このモータトルクTmからラック軸7からの負荷トルクTL[N・m]を減じた値が、油圧制御バルブ14に与えられるトルクTv[N・m]となる。トルクTvに1/(J・s)を乗じた値がモータ回転速度ω[rad/s]となる。Jは、モータイナーシャ[kg・m]、sは微分演算子(ラプラス演算子)である。モータ回転速度ωに、バルブ駆動用モータ15の逆起電圧定数Ke[V・s/rad]を乗じた値が誘起電圧E[V]となる。
また、モータ回転速度ωに1/sを乗じた値がバルブ駆動用モータ15の回転角となる。1/sは積分演算子である。回転角センサ33は、バルブ駆動用モータ15の回転角[deg]を検出する。回転角センサ33によって検出された回転角が、角度偏差演算部103にフィードバックされる。なお、油圧制御バルブ14に与えられるトルクTvは、J・d(θv)/dtと表すことができる。
このようにして、油圧制御バルブ14の開度θvが、フィルタ処理後のバルブ開度指令値θv・H(s)と等しくなるように、バルブ駆動用モータ15がフィードバック制御される。
バルブ駆動用モータ制御部43において、電流フィードバックループを省略すると、油圧制御バルブ14に与えられるトルクTv(=J・d(θv)/dt)は、次式(11)で表される。
Figure 2014085880
前記式(11)をラプラス変換すると、次式(12)が得られる。
Figure 2014085880
前記式(12)の右辺において、θvに乗算される式が目標値(バルブ開度指令値θv)に対する応答特性を表し、Tに乗算される式が外乱(負荷トルクT)に対する応答特性を表している。
電流フィードバックループを省略したシステムの伝達関数G2(s)は、次式(13)で表される。
Figure 2014085880
バルブ駆動用モータ制御部43における伝達関数G2(s)と図5のバルブ駆動用モータ制御装置100における伝達関数G1(s)(式(3)参照)とを比較すると、分母は同じであるが、伝達関数G2(s)においては、分子のsを含む項およびsを含む項が削除されていることがわかる。伝達関数G2(s)において分子のsを含む項が削除されているのは、バルブ開度指令値θv(目標値)の変化に対して微分動作が働かないようにしたためである。また、伝達関数G2(s)において分子のsを含む項が削除されているのは、角度偏差演算部54の前段に、バルブ開度指令値θvの変化を緩やかにするための目標値フィルタ53を設けたためである。
伝達関数G1(s)の分子におけるKd・Kts、Kp・KtsおよびKi・Ktがオーバーシュートの原因である。この実施形態におけるシステムの伝達関数G2(s)では、伝達関数G1(s)の分子のKd・Kts、Kp・KtsおよびKi・Ktのうち、Kd・KtsおよびKp・Ktsが削除されているので、オーバーシュートが抑制される。
つまり、このバルブ駆動用モータ制御部43では、バルブ開度指令値θv(目標値)の変化は目標値フィルタ53によって緩やかにされるので、目標値変化に対する応答のオーバーシュートを抑制することができる。また、前記式(12)から分かるように、外乱に対する応答特性は、目標値フィルタ53の影響を受けない。このため、外乱抑制特性を低下させることなく、目標値追従特性を改善することができる。
また、微分要素73は、実角度θvの微分値(時間的変化量)に基づいて微分操作量を演算しているため、目標値(バルブ開度指令値θv)の変化に対して微分動作が働かなくなる。これにより、目標値変化に対する応答のオーバーシュートをより抑制することができる。
図3は、バルブ駆動用モータ制御部の他の例を示す制御ブロック図である。図3において、図2に示された各部と同じものには、図2と同一参照符号を付して示す。
このバルブ駆動用モータ制御部43Aは、ソフトウエア処理によって実現される機能実現手段として、アシストトルク指令値設定部51と、バルブ開度指令値設定部52と、目標値フィルタ53と、角度偏差演算部54と、PID制御部55Aと、電流偏差演算部56と、PI制御部57とを含んでいる。
バルブ駆動用モータ制御部43Aと図2のバルブ駆動用モータ制御部43とを比較すると、PID制御部55Aが異なっているだけなので、PID制御部55Aについてのみ説明する。
PID制御部55Aは、比例要素71Aと、積分要素72Aと、微分要素73Aと、第1加算器74Aと、リミッタ76と、第2加算器75Aとを備えている。ただし、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、1/Zは入力信号を1演算周期遅延させて出力するための遅延素子の伝達関数、Kdは微分ゲイン、LPFはローパスフィルタである。
比例要素71Aは、角度偏差演算部54によって演算された角度偏差Δθvに第1ゲイン(Kp/Kd)を乗ずることによって、比例操作量を求める。ただし、第1ゲインは、比例ゲインKpを微分ゲインKdで除した値である。
積分要素72Aは、角度偏差演算部54によって演算された角度偏差Δθvに基づいて積分操作量を求める。具体的には、積分要素72Aは、角度偏差Δθvに第2ゲイン(Ki/Kd)を乗じた値に、前回の積分操作量を加算することにより、今回の積分操作量を求める。ただし、第2ゲインは、積分ゲインKiを微分ゲインKdで除した値である。比例要素71Aによって演算された比例操作量と積分要素72Aによって演算された積分操作量とは、第1加算器74Aに与えられる。第1加算器74は、比例操作量と積分操作量とを加算することによって、バルブ角速度指令値θv’[deg/s]を演算する。バルブ角速度指令値θv’は、リミッタ76に与えられる。
リミッタ76は、バルブ角速度指令値θv’に対して制限を加える制限手段である。リミッタ76は、バルブ角速度指令値θv’の絶対値を、予め設定された制限値(>0)以下に制限する。つまり、バルブ角速度指令値θv’の絶対値が制限値より大きい場合には、バルブ角速度指令値θv’の絶対値が制限値と等しい値にされる。バルブ角速度指令値θv’の符号はそのままである。制限値は、たとえば、バルブ駆動用モータ15の定格速度[deg/s]より所定値A(A>0)だけ大きな値に設定される。所定値Aは、たとえば、定格速度の1/5に設定される。この制限処理後のバルブ角速度指令値θv’[deg/s]が、第2加算器75Aに与えられる。
微分要素73Aは、回転角センサ33によって検出された今回の実角度θv(n)(nは演算周期番号)と前回の実角度θv(n−1)との差(θv(n)−θv(n−1))を演算することにより、バルブ実角速度θv’ [deg/s]を演算する。微分要素73は、得られたバルブ実角速度θv’に対して第1ローパスフィルタ処理を行った後、第1ローパスフィルタ処理後のバルブ実角速度θv’に対して第2ローパスフィルタ処理を行う。第2ローパスフィルタ処理後のバルブ実角速度θv’は、第2加算器75Aに与えられる。第2加算器75Aは、制限処理後のバルブ角速度指令値θv’と、第2ローパスフィルタ処理後のバルブ実角速度θv’との偏差Δθv’(θv’−θv’)を演算する。微分要素73Aは、第2加算器75Aによって演算された速度偏差Δθv’に微分ゲインKdを乗じることにより、電流指令値I[A]を演算する。
なお、PID制御部55Aに用いられる比例ゲインKp、積分ゲインKiおよび微分ゲインKdは、それぞれ前記式(7),(8),(9) を満たすように設定することが好ましい。
このバルブ駆動用モータ制御部43Aにおいても、図2のバルブ駆動用モータ制御部43と同様な効果が得られる。また、このバルブ駆動用モータ制御部43Aでは、リミッタ76によって、バルブ角速度指令値θv’に対して制限が加えられているので、バルブ角速度指令値θv’の急激な変化を抑制することができる。これにより、バルブ角速度指令値θv’の急激な変化に対する応答のオーバーシュートを抑制することができる。
図4は、バルブ駆動用モータ制御部のさらに他の例を示す制御ブロック図である。図4において、図2に示された各部と同じものには、図2と同一参照符号を付して示す。
このバルブ駆動用モータ制御部43Bは、ソフトウエア処理によって実現される機能実現手段として、アシストトルク指令値設定部51と、バルブ開度指令値設定部52と、比例係数乗算部58と、比例係数設定部59と、微分係数乗算部60と、微分係数設定部61と、第1角度偏差演算部54Aと、第2角度偏差演算部54Bと、第3角度偏差演算部54Cと、PID制御部55Bと、電流偏差演算部56と、PI制御部57とを含んでいる。
このバルブ駆動用モータ制御部43Bでは、図2のバルブ駆動用モータ制御部43の目標値フィルタ53を備えていない。このバルブ駆動用モータ制御部43Bでは、比例係数乗算部58と、比例係数設定部59と、微分係数乗算部60と、微分係数設定部61とが設けられている。また、このバルブ駆動用モータ制御部43Bでは、3つの角度偏差演算部54A,54B,54Cが設けられている。さらに、このバルブ駆動用モータ制御部43BのPID制御部55Bは、図2のバルブ駆動用モータ制御部43のPID制御部55と異なっている。
バルブ開度指令値設定部52によって設定されたバルブ開度指令値θvは、比例係数乗算部58と、第2角度偏差演算部54Bと、微分係数乗算部60とに与えられる。
比例係数乗算部58は、比例係数設定部59によって設定される比例係数Cpを、バルブ開度指令値θv[deg]に乗算する。比例係数設定部59は、0以上1以下の範囲で比例係数Cpを設定する。比例係数乗算部58の出力値Cp・θvは、第1角度偏差演算部54Aに与えられる。第1角度偏差演算部54Aは、比例係数乗算部58の出力値Cp・θvと、回転角センサ33によって検出されたバルブ駆動用モータ15の回転角(実角度)θvとの偏差Δθv1(=Cp・θv−θv)(以下、「第1角度偏差Δθv1」という。)を演算する。
第2角度偏差演算部54Bは、バルブ開度指令値設定部52によって設定されたバルブ開度指令値θv[deg]と、回転角センサ33によって検出されたバルブ駆動用モータ15の回転角(実角度)θvとの偏差Δθv2(=θv−θv)(以下、「第2角度偏差Δθv2」という。)を演算する。
微分係数乗算部60は、微分係数設定部61によって設定される微分係数Cdを、バルブ開度指令値θv[deg]に乗算する。微分係数設定部61は、0以上1以下の範囲で微分係数Cdを設定する。微分係数乗算部60の出力値Cd・θvは、第3角度偏差演算部54Cに与えられる。第3角度偏差演算部54Cは、微分係数乗算部60の出力値Cd・θvと、回転角センサ33によって検出されたバルブ駆動用モータ15の回転角(実角度)θvとの偏差Δθv3(=Cd・θv−θv)(以下、「第3角度偏差Δθv3」という。)を演算する。
PID制御部55Bは、比例要素71Bと、積分要素72Bと、微分要素73Bと、第1加算器74Bと、第2加算器75Bとを備えている。ただし、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、1/Zは入力信号を1演算周期遅延させて出力するための遅延素子の伝達関数、Kdは微分ゲイン、LPFはローパスフィルタである。
比例要素71Bは、第1角度偏差Δθv1(=Cp・θv−θv)に比例ゲインKpを乗ずることによって、比例操作量を求める。積分要素72Bは、第2角度偏差Δθv2(=θv−θv)に基づいて積分操作量を求める。具体的には、積分要素72Bは、第2角度偏差Δθv2に積分ゲインKiを乗じた値に、前回の積分操作量を加算することにより、今回の積分操作量を求める。
比例要素71Bによって演算された比例操作量と積分要素72Bによって演算された積分操作量とは、第1加算器74Bに与えられる。第1加算器74Bは、比例操作量と積分操作量とを加算する。第1加算器74Bの加算結果は、第2加算器75Bに与えられる。
微分要素73Bは、第3角度偏差Δθv3(=Cd・θv−θv)に基づいて、微分操作量を演算する。具体的には、微分要素73Bは、今回の第3角度偏差Δθv3(n)(nは演算周期番号)と前回の第3角度偏差Δθv3(n−1)との間の変化量Δθv3’(=Δθv3(n)−Δθv3(n−1))を演算する。次に、微分要素73Bは、得られた変化量Δθv3’に対して第1ローパスフィルタ処理を行った後、第1ローパスフィルタ処理後の変化量Δθv3’に対して第2ローパスフィルタ処理を行う。そして、微分要素73Bは、第2ローパスフィルタ処理後の変化量Δθv3’に微分ゲインKdを乗じることにより、微分操作量を演算する。微分要素73Bによって演算された微分操作量は、第2加算器75Bに与えられる。
第2加算器75Bは、第1加算器74Bの加算結果(比例操作量と積分操作量と和)に、微分要素73Bによって演算された微分操作量を加算することにより、電流指令値Iを演算する。そして、電流偏差演算部56とPI制御部57とからなる電流フィードバック手段によって、電流センサ36により検出されるモータ電流Iが電流指令値Iに等しくなるようにバルブ駆動用モータ15が制御される。
なお、PID制御部55Bに用いられる比例ゲインKp、積分ゲインKiおよび微分ゲインKdは、それぞれ前記式(7),(8),(9) を満たすように設定することが好ましい。
バルブ駆動用モータ制御部43Bにおいて、電流フィードバックループを省略すると、油圧制御バルブ14に与えられるトルクTv(=J・d(θv)/dt)は、次式(14)で表される。
Figure 2014085880
前記式(14)をラプラス変換すると、次式(15)が得られる。
Figure 2014085880
前記式(15)の右辺において、θvに乗算される式が目標値(バルブ開度指令値θv)に対する応答特性を表し、Tに乗算される式が外乱(負荷トルクT)に対する応答特性を表している。
電流フィードバックループを省略したシステムの伝達関数G3(s)は、次式(16)で表される。
Figure 2014085880
伝達関数G3(s)の分子の各項はオーバーシュートの原因となる。そこで、オーバーシュートを抑制するためには、伝達関数G3(s)の分子の各項を小さくすることが好ましい。伝達関数G3(s)の分子におけるCd・Kd・Ktsの項は、微分係数Cdを含んでいる。また、伝達関数G3(s)の分子におけるCp・Kp・Ktsの項は、比例係数Cpを含んでいる。したがって、微分係数Cdを1未満の値に設定することによって、Cd・Kd・Ktsの値を小さくすることができる。同様に、比例係数Cpを1未満の値に設定することによって、Cp・Kp・Ktsの値を小さくすることができる。このため、オーバーシュートを抑制することが可能となる。また、前記式(15)から分かるように、外乱に対する応答特性は、比例係数Cpおよび微分係数Cdの影響を受けない。
なお、微分係数Cdおよび比例係数Cpを零に設定した場合には、伝達関数G3(s)の分子におけるCd・Kd・Ktsの項およびCp・Kp・Ktsの項はともに零となるので、伝達関数G3(s)は、図2のバルブ駆動用モータ制御部43の伝達関数G2(s)(前記式(13)参照)と等しくなる。
このバルブ駆動用モータ制御部43Bでは、比例係数Cpおよび微分係数Cdを調整することによって、外乱抑制特性を変化させることなく、バルブ開度指令値θv(目標値)の変化に対する応答のオーバーシュートを抑制することができる。これにより、外乱抑制特性を低下させることなく、目標値追従特性を改善することができる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。例えば、図2および図3のバルブ駆動用モータ制御部43,43Bでは、微分要素73,73Aは、回転角センサ33によって検出される実角度θvの時間的変化量(微分値)に基づいて微分操作量を演算しているが、角度偏差演算部54によって演算される角度偏差Δθvの微分値に基づいて微分操作量を演算してもよい。
以上では、この発明を油圧式パワーステアリング装置のバルブ駆動用モータを制御するためのシステムに適用した場合について説明したが、この発明はPID制御が行なわれる制御システムであれば、あらわる制御システムに適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…油圧式パワーステアリング装置、2…ステアリング機構、3…ステアリングホイール、14…油圧制御バルブ、15…バルブ駆動用モータ、16…パワーシリンダ、23…油圧ポンプ、25…ポンプ駆動用モータ、33…回転角センサ、36…電流センサ、51…アシストトルク指令値設定部、52…バルブ開度指令値設定部、53…目標値フィルタ、54,54A,54B,54C…角度偏差演算部、55,55A,55B…PID(比例積分微分)制御部、56…電流偏差演算部、57…PI(比例積分)制御部、58…比例係数乗算部、59…比例係数設定部、60…微分係数乗算部、61…微分係数設定部、71,71A,71B…比例要素、72,72A,72B…積分要素、73,73A,73B…微分要素、76…リミッタ

Claims (8)

  1. 制御対象を制御するための制御要素と、目標値を設定する目標値設定手段と、前記制御対象の制御量を検出するための制御量検出手段と、前記制御量検出手段によって検出された制御量が、前記目標値設定手段によって設定された目標値に等しくなるように、前記制御要素をPID制御するPID制御手段とを含むPID制御システムであって、
    比例係数を設定する比例係数設定手段と、
    微分係数を設定するための微分係数設定手段と、
    前記目標値設定手段によって設定された目標値に、前記比例係数設定手段によって設定された比例係数を乗算する比例係数乗算手段と、
    前記目標値設定手段によって設定された目標値に、前記微分係数設定手段によって設定された微分係数を乗算する微分係数乗算手段と、
    前記比例係数乗算手段の出力値と、前記制御量検出手段によって検出された制御量との偏差を演算する第1偏差演算手段と、
    前記目標値設定手段によって設定された目標値と、前記制御量検出手段によって検出された制御量との偏差を演算する第2偏差演算手段と、
    前記微分係数乗算手段の出力値と、前記制御量検出手段によって検出された制御量との偏差を演算する第3偏差演算手段とを含み、
    前記PID制御手段は、前記第1偏差演算手段によって演算される偏差に基づいて比例操作量を演算する比例要素と、前記第2偏差演算手段によって演算される偏差に基づいて積分操作量を演算する積分要素と、前記第3偏差演算手段によって演算される偏差に基づいて微分操作量を演算する微分要素とを含む、PID制御システム。
  2. 前記比例係数設定手段は、0以上1以下の範囲内で前記比例係数を設定するように構成されており、前記微分係数設定手段は、0以上1以下の範囲内で前記微分係数を設定するように構成されている、請求項1に記載のPID制御システム。
  3. 前記PID制御手段は、前記比例要素によって演算される比例操作量と、前記積分要素によって演算される積分操作量と、前記微分要素によって演算される微分操作量とを加算する加算手段をさらに含む請求項1または2に記載のPID制御システム。
  4. 制御対象を制御するための制御要素と、目標値を設定する目標値設定手段と、前記制御対象の制御量を検出するための制御量検出手段と、前記制御量検出手段によって検出された制御量が、前記目標値設定手段によって設定された目標値に等しくなるように、前記制御要素をPID制御するPID制御手段とを含むPID制御システムであって、
    前記目標値設定手段によって設定された目標値にローパスフィルタ処理を行なうフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段によるローパスフィルタ処理後の目標値と、前記制御量検出手段によって検出された制御量との偏差を演算する偏差演算手段とを含み、
    前記PID制御手段は、前記偏差演算手段によって演算される偏差に基づいて比例操作量を演算する比例要素と、前記偏差演算手段によって演算される偏差に基づいて積分操作量を演算する積分要素とを含む、PID制御システム。
  5. 前記PID制御手段は、前記制御量検出手段によって検出された制御量の時間的変化量に基づいて、微分操作量を演算する微分要素をさらに含む、請求項4に記載のPID制御システム。
  6. 前記PID制御手段は、前記比例要素によって演算される比例操作量と、前記積分要素によって演算される積分操作量と、前記微分要素によって演算される微分操作量とを加算する加算手段をさらに含む、請求項5に記載のPID制御システム。
  7. 前記微分要素は、前記制御量検出手段によって検出された制御量の時間的変化量を演算する変化量演算手段を含み、
    前記PID制御手段は、前記比例要素によって演算される比例操作量と、前記積分要素によって演算される積分操作量とを加算する第1加算手段と、前記第1加算手段の出力値を所定の制限値に基づいて制限する制限手段と、前記制限手段による制限処理後の前記第1加算手段の出力値と前記変化量演算手段によって演算される前記制御量の時間的変化量との偏差を演算する手段とを含む、請求項5に記載のPID制御システム。
  8. 前記PID制御部で用いられる比例ゲインをKp、前記PID制御部で用いられる積分ゲインをKi、ラプラス演算子をsとすると、前記フィルタ手段は、H(s)=Ki/(Kps+Ki)で表される伝達関数H(s)を有している、請求項4〜7のいずれか一項に記載のPID制御システム。
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