JP2014085499A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数および組付工数を削減することにより、ウォームアップ時間を短縮できるとともに、省エネに資することができ、かつ固定部材の耐久性が低下することを防止できる定着装置を提供すること。
【解決手段】断熱部材27は、ヒータ25と非金属の耐熱樹脂性である固定部材26との間に単一の部材で設けられており、補強部材23に固定されている。断熱部材27は、赤外線反射率90%以上の材質によって形成されており、ヒータ25と対向する反射面が、ヒータ25から発せられる熱を加熱部材22に向けて反射する。これにより、断熱部材27は、ヒータ25の輻射熱が補強部材23および固定部材26に伝熱することを防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体に画像を定着させる定着装置に関し、特に、プリンタや複写機等の画像形成装置に搭載される定着装置に関する。
従来から、プリンタや複写機等の画像形成装置に使用される定着装置として熱ローラ定着装置が知られている。熱ローラ定着装置では、内部にハロゲンヒータ等の熱源を備え、加熱されながら互いに押付けられて回転する2本の回転体(定着ローラ、加圧ローラ)の接触ニップ部(定着ニップ部)に、未定着トナー像を載せた転写材を通過させ、そこでトナー像を溶融し転写材上に定着させている。
一方、近年装置の省エネ化や、ウェイトタイム短縮に対する要求が高まりから、加熱ローラの代わりにベルトや薄膜フィルム等、無端状のベルト部材を用いた加熱装置を採用することで、定着装置の低熱容量化を実現し、また記録媒体への熱伝達効率の改善を図り、加熱に要する待ち時間(ウォームアップ時間やファーストプリント時間)を大幅に短縮した、いわゆるオンデマンドタイプの定着装置が広く採用されている。
この種の定着装置には、加熱手段から直接ベルト材を加熱する構成が考えられるが、温度上昇速度の上昇による暴走時の安全性を確保することおよびスリーブを均一過熱することが困難となる。そこで、このような定着装置には、ベルト材の内側に金属の加熱部材を搭載することで、間接的にベルト材に熱を伝える構成が既に知られている。
例えば、特許文献1には、ベルト部材の内周面に対向して設けられベルト部材を加熱する加熱部材と、加熱部材の内部に設けられ加熱部材を加熱するヒータと、ベルト部材の内周面側に設けられ、ベルト部材を介して加圧回転体に加圧接触してトナー像が転写されている記録媒体を挟み込むニップ部を形成する固定部材と、ヒータから固定部材に向けて発せられる熱を遮断する2つの断熱部材を備える定着装置に関する技術が開示されている。
この技術によって、加熱部材の加熱効率が低下することを防ぐとともに、ヒータからの輻射熱によって固定部材の耐久性が低下することを防止することができる。
しかしながら、上述のような定着装置においては、ヒータから固定部材に向けて発せられる熱を断熱する断熱部材が複数の部品から構成されている。このため、複数の部品から構成される断熱部材を設けることで、部品点数および組付時における工数が増加し、コストアップしてしまう。
また、部品点数が増加することで、上述のような定着装置は、断熱部材の熱容量が大きく、結果として加熱部材に加えられる熱が減り加熱効率が悪くなり、ウォームアップ時間が長くなるとともに、省エネに反するといった課題が残されていた。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、部品点数および組付工数を削減することにより、ウォームアップ時間を短縮できるとともに、省エネに資することができ、かつ固定部材の耐久性が低下することを防止できる定着装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、上記目的達成のため、回転可能で可撓性を有する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材の内周側に設けられ、前記ベルト部材を介して加圧回転体に加圧接触してトナー像が転写されている記録媒体を挟み込むニップ部を形成する固定部材と、を備えた定着装置であって、前記ベルト部材の内周面に対向するように設けられ、前記ベルト部材を加熱する加熱部材と、前記加熱部材の内周側に設けられ、前記加熱部材を加熱する加熱手段と、前記加熱部材の内周側に設けられ、前記加圧回転体が前記ベルト部材と前記固定部材とに押付けられる際に前記固定部材をその後方から支持する補強部材と、を備え、前記加熱手段と前記固定部材および前記補強部材との間に、前記加熱手段から輻射される輻射熱を遮断する断熱部材を設けるとともに、前記断熱部材が単一の部材から構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数および組付工数を削減することにより、ウォームアップ時間を短縮できるとともに、省エネに資することができ、かつ固定部材の耐久性が低下することを防止できる定着装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を備えたタンデム型カラープリンタの概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略正面図である。 本発明の実施形態に係る断熱部材の概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る加熱部材の概略斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る加熱部材に固定部材を組付ける前の状態を示す概略斜視図、(b)は、加熱部材に固定部材を組付けた状態を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る加熱部材に固定部材を組付けた状態を示す概略断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る常温時における定着ベルトと加熱部材とを示す模式図、(b)は、加熱時における定着ベルトと加熱部材とを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る加熱部材の加熱による変形の仕方を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る加熱部材に生じる変形について硬度と温度の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1〜図10は、本発明に係る定着装置および画像形成装置の一実施の形態を示す図であり、画像形成装置をタンデム型カラープリンタに適用した例を示している。
図1は、画像形成装置の構成を示す図である。図1において、画像形成装置1は、各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kと、給紙部12と、定着装置20と、中間転写ユニット85と、ボトル収容部101とを備えている。
ボトル収容部101は、画像形成装置1の上方に設けられており、ボトル収容部101内には、各色に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在に設置されている。
中間転写ユニット85は、ボトル収容部101の下方に設けられており、中間転写ベルト78と、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kと、中間転写クリーニング部80と、2次転写バックアップローラ82とを備えている。また、中間転写ユニット85は、クリーニングバックアップローラ83と、テンションローラ84とを備えている。
作像部4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ中間転写ベルト78に対向するように並んで設けられている。作像部4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kと、帯電部75Y、75M、75C、75Kと、現像部76Y、76M、76C、76Kと、クリーニング部77Y、77M、77C、77Kと、除電部(不図示)とを備えている。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、駆動モータ(不図示)によって図1中時計方向に回転駆動される。感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上では、帯電工程と、露光工程と、現像工程と、転写工程と、クリーニング工程との作像プロセスが実行される。
まず、帯電工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、帯電部75Y、75M、75C、75Kの位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に一様に帯電される。
次に、露光工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、露光部3から発せられるレーザ光Ly、Lm、Lc、Lkの照射位置で、露光走査により感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色に対応した静電潜像が形成される。
次に、現像工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、現像装置76Y、76M、76C、76Kとの対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の静電潜像が現像される。これにより、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、各色のトナー像が形成される。
次に、1次転写工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、中間転写ベルト78および第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、わずかではあるが未転写トナーが残る。
次に、クリーニング工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、クリーニング部77Y、77M、77C、77Kとの対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残った未転写トナーがクリーニング部77Y、77M、77C、77Kのクリーニングブレードによって機械的に回収される。
そして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、除電部との対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
以上の作像プロセスを経ることにより、各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に形成される。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82と、クリーニングバックアップローラ83と、テンションローラ84とによって張力を有した状態で支持される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。また、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kには、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に移動され、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。
これにより、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像は、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。
中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、2次転写バックアップローラ82と2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで形成された2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。
そして、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達し、中間転写ベルト78上に残る記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが回収される。
給紙部12は、画像形成装置1の下方に設けられており、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。
次に、給紙部12から記録媒体Pを搬送するプロセスについて説明する。
まず、給紙部12に収納された中で一番上に位置する記録媒体Pは、給紙ローラ97が図1中反時計方向に回転駆動することにより、レジストローラ98a、98bの間に向けて搬送される。
次に、記録媒体Pは、レジストローラ98a、98bの間に設けられたローラニップの位置で一旦停止する。
そして、記録媒体Pは、中間転写ベルト78上のトナー像がくるタイミングに合わせて、レジストローラ98a、98bが回転駆動することで、2次転写ニップに向けて搬送される。これにより、記録媒体P上には、トナー像が転写される。
2次転写ニップの位置でトナー像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、記録媒体P上に転写されたトナー像は、ベルト部材としての定着ベルト21および加圧回転体としての加圧ローラ31による熱と圧力によって記録媒体P上に定着され、これによりカラー画像が記録媒体Pに定着する。
カラー画像が定着した記録媒体Pは、排紙ローラ99a、99bの間を経て、画像形成装置1の外に排出され、出力画像として、スタック部100上にスタックされる。以上で、画像形成装置1における、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2、図3は、定着装置20の構成について説明する図である。
図2に示すように、定着装置20は、定着ベルト21と、加熱部材22と、補強部材23と、加熱手段としてのヒータ25と、固定部材26と、断熱部材27と、低摩擦シート28と、加圧ローラ31と、温度センサ40と、加圧機構50とを備える。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであり、図2中の矢印方向に回転する。ここで、無端状とは、ベルトの両端部を接合しかつつなぎ目が存在しない状態をいう。
定着ベルト21は、内周面側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜100μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。また、基材とは、基礎となる材料を意味する。
本実施の形態に係る定着ベルト21の基材層においては、定着ベルト21とヒータ25との間に金属製の加熱部材22を配置しているため、ヒータ25の熱が直接定着ベルト21に向けて発せられず、耐熱性の問題が生じない。そのため、定着ベルト21の基材層には、安価な樹脂材料が採用されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
弾性層を設けることで、定着ベルト21と加圧ローラ31との間に形成されるニップ部において記録媒体Pにカラー画像を定着する場合に、定着ベルト21の表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わる。
これにより、定着装置20は、記録媒体Pに柚子肌画像が発生することを抑止することができる。ここで、柚子肌画像とは、表面に多数の微小な凹凸が形成された画像のことを意味する。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン‐パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
離型層を設けることで、定着ベルト21は、記録媒体P上のトナー像Tに対する離型性が確保される。また、定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定されている。なお、本実施の形態では、定着ベルト21の直径が30mm程度に設定されている。また、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。また、離型とは、接着している物体同士が剥離することを意味し、離型性とは、物体同士の剥離しやすさを意味する。
また、ニップ部の位置で定着ベルト21の外周面に接触する加圧ローラ31は、直径が30〜40mm程度であって、中空構造の芯金32上に弾性層33を形成したものである。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。加圧ローラ31は、定着ベルト21に押付けられ、双方の部材間に所望のニップ部を形成する。
固定部材26は、液晶ポリマー等の耐熱樹脂材料等で構成され、加圧ローラ31側の面が加圧ローラ31の曲率にならうように断面形状が凹形状に形成されている。これにより、記録媒体Pは、加圧ローラ31の曲率にならうようにニップ部から送り出されるために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21に吸着して分離しない、というような不具合を抑止することができる。
また、図3に示すように、固定部材26は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。固定部材26は、側板43に固定支持されることにより、少なくとも記録媒体Pの搬送方向の位置決めがなされている。
低摩擦シート28は、固定部材26と定着ベルト21との間に設けられ、定着ベルト21が固定部材26と接触しながら動く際に生じる摩擦抵抗を軽減する。低摩擦シート28は、摩擦係数が小さく、耐摩耗性、耐熱性に優れた多孔質のフッ素樹脂等の材質で、矩形形状に形成される。
加熱部材22は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されており、肉厚が0.2mm以下のパイプ状部材である。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。加熱部材22の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の熱伝導性を有する金属を用いることができる。
加熱部材22の肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着装置20は、定着ベルト21の加熱効率を向上することができる。なお、本実施の形態に係る加熱部材22は、肉厚が0.1mmのステンレスで形成されているが、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
加熱部材22は、ニップ部を除く位置で定着ベルト21の内周面に近接もしくは接触するように形成され、ニップ部の位置では、内部に凹形状が形成されるとともに、開口部22aが形成された曲げ部が設けられている。
ここで、常温時にニップ部を除く位置における定着ベルト21と加熱部材22とのクリアランス量Aは、0mmより大きく1mm以下とすることが好ましい。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。これにより、定着装置20は、加熱部材22と定着ベルト21とが滑る状態で接触する面積が大きくなり定着ベルト21の摩耗が加速する不具合を抑止することができる。
また、定着装置20は、加熱部材22と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。さらに、定着装置20は、加熱部材22が定着ベルト21の近くに設けられることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト21の変形による劣化を軽減することができる。
また、定着装置20は、加熱部材22と定着ベルト21とが滑りながら動く際の摩擦抵抗を低下させるために、定着ベルト21および加熱部材22の間には潤滑剤としてフッ素グリスが塗布されている。
加熱部材22は、薄肉の金属材料によって構成され、定着装置20の側板43に固定されたヒータ25の輻射熱により加熱され、加えられた熱を定着ベルト21に伝熱して定着ベルト21を加熱する。
すなわち、定着装置20は、加熱部材22がヒータ25によって直接的に加熱されて、加熱部材22を介して定着ベルト21がヒータ25によって間接的に加熱され、加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱を加える構成となっている。
ヒータ25は、ハロゲンヒータやカーボンヒータなどによって構成される。ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21の表面に対向するサーミスタ等の温度センサ40による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。また、このようなヒータ25の出力制御によって、記録媒体P上のトナー像Tを定着させる定着ベルト21の定着温度を所望の温度に設定することができる。
このように、定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されるのではなく、加熱部材22によって定着ベルト21が周方向にわたってほぼ全体的に加熱される構成となっている。これにより、定着装置20は、装置を高速化した場合であっても、定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。
補強部材23は、ニップ部を形成する固定部材26を補強、支持するためのもので、定着ベルト21の内周面側に設けられている。補強部材23は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。
補強部材23は、固定部材26および定着ベルト21を介して加圧ローラ31に接触することで、ニップ部において固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合の発生を抑止している。
なお、補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄合金等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
ところで、従来は、加熱手段と固定部材との間に断熱部材が設けられていなかった。本実施の形態において、断熱部材27を設けていない場合、ヒータ25が、加熱部材22だけではなく補強部材23および固定部材26も加熱してしまい、定着ベルト21を効率よく加熱できないといった問題がある。特に、補強部材23は、定着装置20の側板43に固定支持されていることから、補強部材23から側板43に熱が伝わり非効率となってしまう。
また、非金属性である固定部材26や突起形状の規制部26aが、ヒータ25に直接加熱されてしまい、耐久性が低下することが懸念される。
そこで、本実施の形態に係る定着装置20では、上記問題を解決すべく、定着ベルト21の内周面側に断熱部材27を設ける構成とした。
より詳しくは、断熱部材27は、ヒータ25と固定部材26との間に単一の部材で設けられており、補強部材23に固定されている。断熱部材27は、赤外線反射率90%以上の材質によって形成されており、ヒータ25の輻射熱が補強部材23および固定部材26に伝熱することを防止する。
図4に示すように、断熱部材27は、ヒータ25と対向する二つの反射面27aおよび27bが円弧形状の反射面27cによって接続されている。これにより、断熱部材27は、ヒータ25の輻射熱を反射面27a、27b、27cによって加熱部材22に向けて反射するため、加熱部材22を効率よく加熱することができる。
断熱部材27は、厚さ0.5mmの高輝アルミによって形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
加圧ローラ31には不図示の駆動機構の駆動ギヤに噛合するギヤが設置されていて、加圧ローラ31は、図2中の矢印方向に回転駆動される。また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に軸受42を介して回転自在に支持されており、図2中破線矢印で表す加圧方向が、補強部材23と対向する位置になるように位置決めされている。
弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。
また、弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、固定部材26に生じる撓みを軽減することができる。この場合、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
定着装置20には、定着ベルト21に対して加圧ローラ31を接触および離隔する加圧機構50が設けられている。加圧機構50は、加圧レバー51と、偏心カム52と、加圧スプリング53とを備える。
加圧レバー51は、一端側に設けられた支軸51aを中心として定着装置20の側板43に回転自在に支持されている。加圧レバー51の中央部は、側板43に形成された長穴に移動可能に保持されている加圧ローラ31の軸受42に接触している。
また、加圧レバー51の他端側には、加圧スプリング53が接続されている。加圧スプリング53は、その保持板に偏心カム52が取付けられている。偏心カム52は、不図示の駆動モータによって回転可能に構成されている。
このような構成により、加圧レバー51は、通常の定着動作時において、偏心カム52の回転により支軸51aを中心にして回転し、偏心カム52の姿勢が図2に示す状態となることで、加圧ローラ31が定着ベルト21を加圧して所望のニップ部を形成する。
これに対して、ジャム処理時等、通常の定着動作時以外の場合において、偏心カム52が図2に示す状態から180度回転し、加圧ローラ31は、定着ベルト21から離脱、または、定着ベルト21を減圧する。
図5は、本実施の形態に係る加熱部材22の構造を説明する図である。
加熱部材22は、加工が容易な0.1mm厚のステンレス板に曲げ加工を施し、パイプ状に形成される。なお、これは例示であり、本発明は、これに限定されるものではない。
ステンレス板は、曲げ加工によって加熱部材22の開口部22aを図5に示す略パイプ形状に加工しようとすると、自身のスプリングバックによって開口部22aが図中矢印方向に開いてしまう。
そこで、本実施の形態に係る加熱部材22は、開口部22aに図5に示す形状の曲げ部を設け、この曲げ部に規制穴22bを設けた構成としている。そして、加熱部材22は、規制穴22bに固定部材26の突起形状である規制部26aが挿入され、加熱部材22に固定部材26が取付けられることにより、加熱部材22のスプリングバックが固定部材26により規制され、所望の形状を形成することができる。
図6は、本実施の形態に係る加熱部材22と固定部材26との組付け方法について説明する図である。また、図7は、本実施の形態に係る加熱部材22と固定部材26とを組付けた際の断面図である。
図6(a)に示すように、加熱部材22の曲げ部には、規制穴22bが長手方向に複数個所設けられている。また、固定部材26に設けられている突起形状の規制部26aは、規制穴22bに対応するように長手方向に複数個所設けられている。
加熱部材22と固定部材26とは、固定部材26を加熱部材22の開口部22aに挿入することで、規制穴22bに規制部26aが挿入され、図6(b)に示すように組付けられる。
加熱部材22と固定部材26とは、図7に示すように、規制穴22bの規制面22cと、規制部26aの規制面26bとが接触することで、加熱部材22の開口部22aが、加熱部材22のスプリングバックにより開くのを防止している。
これにより、加熱部材22と固定部材26とは、規制穴22bの規制面22cと、規制部26aの規制面26bとが長手方向の複数個所で接触しているため、長手方向における部分的な変形や開きを防止することができる。
したがって、加熱部材22は、長手方向の一部分が開いたり変形したりして、加熱部材22と定着ベルト21とが接触する面積が大きくなり定着ベルト21の摩耗が加速する、といった不具合を抑制することができる。
固定部材26は、補強部材23に突き当てる突き当て部26cを備え、加圧ローラ31からの圧力を長手方向の全面で受けている。
固定部材26は、突き当て部26cで補強部材23と部分的に突き当てた状態で構成されると、突き当ててない部分で加圧ローラ31からの加圧力を十分に受けることができず、面圧低下に起因する画質不良が発生するといった課題を有している。
そこで、本実施の形態に係る固定部材26は、突き当て部26cと補強部材23とが、少なくとも最大用紙サイズ幅以上の全面で突き当たるように構成されている。
また、固定部材26は、加圧ローラ31から定着ベルト21を介して加圧ローラ31の回転動作による摩擦力を受けるが、側板43に固定支持されている補強部材23と突き当て部26cが長手方向全域で突き当たっているため、摩擦力による変形が生じない。
ところで、上述した通り、加熱部材22は、金属板を曲げ加工することにより形成された略パイプ形状である。加熱部材22は、肉厚を薄く形成することで、定着装置20のウォームアップ時間を短縮することができる。
しかしながら、加熱部材22には、肉厚を薄く成形すると、剛性が小さくなり、加圧ローラ31の加圧力が作用することで、その加圧力に抗しきれず、撓みや変形を生じてしまうといった問題がある。加熱部材22が変形すると、定着装置20は、所望のニップ幅を得ることができず、記録媒体P上のトナー像Tの定着性が低下してしまう。
そこで、本実施の形態に係る加熱部材22は、図7に示す通り、加熱部材22の開口部22aと固定部材26との間に一定のクリアランスを設けて組付けられている。これにより、加熱部材22は、加圧ローラ31による加圧力を受けることがなく、加圧力によって変形することが防止される。
次に、上述のように構成された定着装置20の、通常時の動作について簡単に説明する。
画像形成装置1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。
これにより、加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動回転する。その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、記録媒体P上に未定着のトナー像Tが転写される。
未定着のトナー像Tが転写された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印Y10方向に搬送されて、押付けられた状態にある定着ベルト21および加圧ローラ31のニップ部に搬入される。
そして、加熱部材22を介してヒータ25によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強された固定部材26および加圧ローラ31による押付ける力とによって、記録媒体Pの表面のトナー像Tは、記録媒体Pに定着される。
その後、ニップ部から送り出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
図8は、加熱部材22と定着ベルト21とを幅方向に見た図であって、加熱部材22の加熱変形の状態を示す模式図である。
図8(a)及び図8(b)に示すように、加熱部材22は、常温状態から加熱されることにより加熱変形が生じて撓むことになる。
したがって、常温時に加熱部材22と定着ベルト21との間に設けられていたクリアランス量Aは、加熱時における加熱部材22の径方向の撓み量である変形量Bに応じて減ぜられることになる。
そして、可逆変化が生じる条件で加熱、冷却が行われる場合、加熱部材22は、加熱状態から冷却されて常温状態になると、クリアランス量Aが常温時のものに戻ることになる。
ここで、ヒータ25によって加熱部材22が常温状態から加熱されたときに生じる加熱部材22の変形量Bの変動について説明する。
まず、ウォーミングアップ時等において、常温状態またはそれに近い状態にある加熱部材22は、ヒータ25により加熱が開始される。このときの加熱は、定着ベルト21の目標の定着温度まで温度を上昇させるためのものであり、比較的急激な加熱である。
したがって、加熱部材22の温度分布は、特に加熱開始直後に、ヒータ25から遠い外周面側の温度が、ヒータ25に近い内周面側の温度に比べて低く、また肉厚方向に比較的大きな温度勾配が生じるといった全体的に不均質なものになる。
これにより、加熱部材22は、部分的に熱膨張差が生じて、加熱部材22に熱変形による撓みが生じる。このときに、加熱部材22に生じる最大の変形量をBmaxとする。
定着工程を実行する準備が完了し、定着ベルト21の定着温度が目標値近傍に安定すると、加熱部材22の温度は、肉厚方向の温度勾配も小さくなり全体的に均質化される。これにより、加熱部材22の変形量Bは、加熱開始直後よりも小さくなり安定的な変形量であるBaveが維持される。
定着ベルト21と加熱部材22との間のクリアランス量Aは、Bmax≧A>Baveとなるように、定着ベルト21の内径と、加熱部材22の外径と、加熱部材22の材料と、加熱部材22の厚さと、定着温度等の定着条件と、加熱手段の種類とが設定される。
本実施の形態においては、定着ベルト21の内径は30mmであり、加熱部材22の外径は29.5mmである。これにより、クリアランス量Aは0.5mmとなる。なお、これは例示であり、本発明は、これに限定されるものではない。
加熱部材22は、材料として厚さ0.1mmのSUS430を用いており、加熱手段としてヒータ25が用いられ、目標とする定着温度は180℃に設定される。なお、これは例示であり、本発明は、これに限定されるものではない。
これにより、加熱部材22に生じる最大の変形量であるBmaxは、1.3mmとなり、また安定時の変形量であるBaveは0.4mmとなり、クリアランス量AとBmax、Baveは上記関係式を満足する。なお、これは例示であり、本発明は、これに限定されるものではない。
加熱部材22に生じる最大の変形量であるBmaxがクリアランス量A以上であることにより、定着ベルト21が静止状態にあるウォーミングアップ時において、定着ベルト21の内周面は、加熱部材22と強く接触することになる。
これにより、定着ベルト21は、加熱部材22からの熱伝導が、空気を介することなく積極的に行われるため、定着ベルト21の加熱効率が向上することになる。
また、加熱部材22に生じる安定時の変形量Baveがクリアランス量A未満であることにより、定着工程時において、定着ベルト21の内周面は、加熱部材22に対して微小なクリアランスをあけて対向し、接触しても極めて弱い力で接触することになる。
これにより、定着装置20は、定着ベルト21や加熱部材22の摩耗を低減しつつ、定着ベルト21を効率的に加熱することができる。
図9は、加熱部材22が加熱変形した際の変形の様子を説明する図である。
加熱部材22は、加熱されることにより撓みを生じる加熱変形をする。加熱変形は、加熱量が増えるにつれて、冷却して常温になった時に元の形状に戻る可逆変化から、元の形状に戻らない不可逆変化となる。
加熱変形が不可逆変化となると、加熱部材22には、撓みが常温時に元通りにならず塑性変形として残る折れ現象が生じる。加熱部材22に折れ現象が生じると、定着装置20は、ニップ部に記録媒体Pが通過する際に、定着ベルト21の内周面に加熱部材22が局所的に強く接触してしまう。これにより、定着装置20は、定着ベルト21の内周面が削れたり、定着ベルト21の表面温度にむらが生じて出力画像に定着不良や光沢むらが発生したりする恐れがある。
加熱部材22の折れ現象は、加熱部材22の硬度を最適化することで防止することができる。一般に、加熱部材22は、硬度が高すぎると加熱変形に抗しきれず折れ現象を生じる一方で、硬度が比較的低い場合には、加熱変形しても弾性的に復元する余地があり、可逆的な加熱変形となる傾向にある。
図10は、加熱部材22のビッカース硬度(Hv)と、加熱部材22に折れ現象が生じる温度との関係を示す図である。
図10は、ビッカース硬度の異なる種々の金属部材(いずれも厚さ0.1mmのものである。)の表面に定着ベルト(金属部材側から、ニッケル層35μm、シリコーンゴム層200μm、PFA層15μmが順次積層されたものである。)を貼り付けた実験ピースをいくつか作製して、金属部材を急激に所定温度まで加熱したときに折れ現象が生じるかを判定した結果を示している。
図10において、横軸は、金属部材のビッカース硬度を示し、縦軸は、定着ベルトの表面温度(PFA層側の温度である。)を示す。また、図10において、「●」は、折れ現象が生じなかった結果を示し、「×」は、折れ現象が生じた結果を示すものである。
例えば、ビッカース硬度が約300Hvの金属材料からなる加熱部材22は、定着ベルトの温度が約190℃になるように急激に加熱した場合には折れ現象が発生することはなかったことが、図10より明らかである。
しかし、ビッカース硬度が約300Hvの金属材料からなる加熱部材22は、定着ベルトの温度が約210℃になるように急激に加熱した場合には折れ現象が発生したことが、図10より明らかである。
また、図10より、ビッカース硬度が280Hv以下の金属材料からなる加熱部材22は、定着温度の設定値に関わらず、折れ現象が生じないことがわかる。また、ビッカース硬度が340Hv以下の金属材料からなる加熱部材22であっても、定着温度を180℃以下に設定すれば、加熱部材22に折れ現象が生じないことがわかる。
図10より、本実施の形態に係る定着装置20では、加熱部材22の厚さを0.1mm以下に設定して、ビッカース硬度が280Hv以下となる金属材料にて加熱部材22を形成している。なお、これは例示であり、本発明は、これに限定されるものではない。
本実施の形態に係る加熱部材22は、その材料として、単位体積の熱容量比が比較的小さなフェライト系ステンレス鋼であるSUS430(密度:7.73×10-3kg/m3、比熱:0.46kJ/kg℃、ヤング率:206Gpa、ビッカース硬度:250Hv、単位体積の熱容量比:3.56)を用いている。なお、これは例示であり、本発明は、これに限定されるものではない。
これにより、定着装置20は、加熱部材22の加熱効率が高く、加熱部材22に折れ現象が生じる不具合を抑止することができる。
なお、ニッケルの特性値は、密度:8.9×10-3kg/m3、比熱:0.439kJ/kg℃、ヤング率:210Gpa、ビッカース硬度:96Hv、単位体積の熱容量比:3.91である。
また、SUS304‐1/2Hの特性値は、密度:7.93×10-3kg/m3、比熱:0.502kJ/kg℃、ヤング率:197Gpa、ビッカース硬度:250Hv、単位体積の熱容量比:3.98である。
したがって、本実施の形態に係る定着装置20においては、定着ベルト21の内部に設置する加熱部材22が、加熱開始されるウォームアップ時には最大の変形量Bmaxにて変形して、通紙時には比較的小さな変形量Baveにて安定的な変形状態を維持する性質を利用して、加熱部材22と定着ベルト21とのクリアランス量Aを最適化している。
これにより、定着装置20は、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短くて、高速化した場合であっても定着不良等が生じることなく、定着ベルト21の加熱効率が充分に高くて、稼動時に定着ベルト21が加熱部材22に接触して動き摩耗する不具合を軽減することができる。
以上のように、本実施の形態に係る定着装置20は、回転可能で可撓性を有する無端状の定着ベルト21と、定着ベルト21の内周側に設けられ、定着ベルト21を介して加圧ローラ31に加圧接触してトナー像Tが転写されている記録媒体Pを挟み込むニップ部を形成する固定部材26とを備えている。
そして、本実施の形態に係る定着装置20は、定着ベルト21の内周面に対向するように設けられ、定着ベルト21を加熱する加熱部材22と、加熱部材22の内周側に設けられ、加熱部材22を加熱するヒータ25と、加熱部材22の内周側に設けられ、加圧ローラ31が定着ベルト21と固定部材26とに押付けられる際に固定部材26をその後方から支持する補強部材23とを備え、ヒータ25と固定部材26および補強部材23との間に、ヒータ25から輻射される輻射熱を遮断する断熱部材27を設けるとともに、断熱部材27が単一の部材から構成されている。
このため、定着装置20は、ヒータ25の輻射熱により非金属性の固定部材26が直接加熱されるのを防止することができ、ヒータ25の輻射熱により固定部材26の耐久性が低下するのを防ぐことができる。
また、定着装置20は、断熱部材27が単一の部材によって構成されていることから、組立工数を抑えることができるとともに、構成部品の熱容量が小さく、ウォームアップ時間が短縮し、省エネを実現することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、ヒータ25が、赤外線ヒータによって構成されている。
このため、定着装置20は、汎用性が高く、構成が簡単で低コストなヒータ25を設けることができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、断熱部材27が、ヒータ25の輻射熱を反射する赤外線反射板によって構成されている。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、断熱部材27が、赤外線反射率90%以上の高輝度アルミによって形成されている。
このため、定着装置20は、ヒータ25から補強部材23および固定部材26に向かう熱を、加熱部材22の加熱に用いることができ、定着ベルト21の加熱効率がさらに向上し、ウォームアップ時間の短縮や省エネを実現することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、断熱部材27が、補強部材23に支持されて固定され、ヒータ25から固定部材26へ向けて発せられる熱を断熱するように構成されている。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、固定部材26が、耐熱性樹脂で構成されている。
このため、定着装置20は、断熱部材27によりヒータ25から固定部材26に向けて発せられる熱を断熱することができ、非金属性の耐熱樹脂材料で構成されている固定部材26の耐久性が低下することを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、定着ベルト21が、基材が耐熱性樹脂によって構成されている。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、加熱部材22が、加圧ローラ31に対向する位置に開口部22aを有するとともに、開口部22aに固定部材26が設けられている。
このため、定着装置20は、熱容量が小さくかつ安定した形状を有する加熱部材22を定着ベルト21の内周側に有することから、定着ベルト21がヒータ25によって直接加熱されず、かつ効率よく均一に定着ベルト21全体を加熱することができる。
また、定着装置20は、定着ベルト21がヒータ25によって直接加熱されないことから、定着ベルト21の基材として安価な耐熱樹脂を利用することができ、低コストで定着ベルト21を形成することができる。
なお、本実施の形態に係る断熱部材27は、図4に示す形状によって構成されているが、これに限らず、例えば、反射面27aと反射面27bとが円弧形状の反射面27cを介さず直接結ばれていたり、または反射面27cを平面形状としてもよい。
これにより、断熱部材27は、プレス加工のみによって構成することが可能となり、製造コストを削減することができる。
また、本実施の形態に係る断熱部材27は、表面反射率に優れた素材により構成されているが、これに限らず、断熱部材27の表面に反射率の優れた材料を塗布したり、真空蒸着して表面反射率を高めたりしてもよい。
また、本実施の形態に係る断熱部材27は、補強部材23に固定されているが、これに限らず、定着装置20の側板43に固定支持されていてもよい。
また、図2において、ニップ部を形成する固定部材26の断面形状を凹形状に形成したが、これに限らず、ニップ部を形成する固定部材26の形状を平面状に形成することもできる。
これにより、固定部材26は、記録媒体にシワが発生するのを防止する効果がある。さらに、ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、定着装置20は、ニップ部から送り出された記録媒体を定着ベルト21から容易に分離することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、加熱部材22と定着ベルト21との間に潤滑剤としてフッ素グリスを塗布しているが、これに限らず、加熱部材22が定着ベルト21と接触する面を摩擦係数の低い材料で形成してもよい。また、定着装置20は、定着ベルト21の内周面21aにフッ素を含む材料からなる表面層を形成してもよい。
また、本実施の形態において、加熱部材22の断面形状は、ほぼ円形になるように形成したが、これに限らず、多角形になるように形成されてもよい。
また、本実施の形態において、加圧ローラ31の内部には芯金32のみを有する構成となっているが、これに限らず、加圧ローラ31の内部には、ハロゲンヒータ等の熱源を設けてもよい。
また、本実施の形態において、定着ベルト21の直径は、加圧ローラ31の直径と同等になるように形成したが、これに限らず、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成してもよい。
この場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率は、加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるため、ニップ部から送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離されやすくなる。
また、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも大きくなるように形成することもできる。
ここで、本実施の形態に係る定着装置20においては、定着ベルト21の直径と加圧ローラ31の直径との関係によらず、加圧ローラ31の加圧力は、加熱部材22に作用しないように構成されている。
1 画像形成装置
20 定着装置
21 定着ベルト(ベルト部材)
22 加熱部材
23 補強部材
25 ヒータ(加熱手段)
26 固定部材
27 断熱部材
31 加圧ローラ(加圧回転体)
P 記録媒体
T トナー像
特開2010−096782号公報

Claims (9)

  1. 回転可能で可撓性を有する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の内周側に設けられ、前記ベルト部材を介して加圧回転体に加圧接触してトナー像が転写されている記録媒体を挟み込むニップ部を形成する固定部材とを備えた定着装置であって、
    前記ベルト部材の内周面に対向するように設けられ、前記ベルト部材を加熱する加熱部材と、
    前記加熱部材の内周側に設けられ、前記加熱部材を加熱する加熱手段と、
    前記加熱部材の内周側に設けられ、前記加圧回転体が前記ベルト部材と前記固定部材とに押付けられる際に前記固定部材をその後方から支持する補強部材とを備え、
    前記加熱手段と前記固定部材および前記補強部材との間に、前記加熱手段から輻射される輻射熱を遮断する断熱部材を設けるとともに、
    前記断熱部材が単一の部材から構成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱手段は、赤外線ヒータであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記断熱部材は、前記加熱手段の輻射熱を反射する赤外線反射板であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記赤外線反射板は、赤外線反射率90%以上の高輝度アルミによって形成されていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記断熱部材は、前記補強部材に支持されて固定され、前記加熱手段から前記固定部材へ向けて発せられる熱を断熱することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記固定部材は、耐熱性樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記ベルト部材は、基材が耐熱性樹脂によって構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記加熱部材は、前記加圧回転体に対向する位置に開口部を有するとともに、前記開口部に前記固定部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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