JP2014085370A - ミラー保持部材及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】反射ミラーを設置位置に安定的に設置できるミラー保持部材及びプロジェクターを提供すること。
【解決手段】ミラー保持部材5は、入射される光を反射させる反射面333aを有する反射ミラー333を保持する保持部材本体(調整レバー6)と、反射ミラー333及び保持部材本体を係止する係止部材7とを備え、保持部材本体は、反射面333aとは反対側に位置し、反射ミラー333の設置位置に位置調整可能に取り付けられる位置調整部61と、反射面333aとは反対側の面333bに沿って位置調整部61から延出する延出部62,63とを有し、係止部材7は、延出部62,63に反射ミラー333を係止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ミラー保持部材及びプロジェクターに関する。
従来、光源と、当該光源から出射された光束を変調して、画像情報に応じた画像光を形成する光変調装置と、形成された画像光をスクリーン等の投射面上に拡大投射する投射光学装置と、を備えたプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターは、これらの他に、光源から出射された光束の中心軸に対する直交面内の照度を均一にするレンズ部材、及び、当該光束の光路を反射により変更するミラー等の複数の光学部品と、これら複数の光学部品を内部に収納する光学部品用筐体とを備え、各光学部品は、光学部品用筐体の内部に設定された照明光軸上の所定の位置に配置される。
上記複数の光学部品には、光学部品用筐体に設定された照明光軸に対する位置調整が必要なものが含まれる。例えば、ミラーは、上記照明光軸上の適切な位置に配置されていないと、入射される光束を適切な位置に反射させることができない。この場合には、光変調装置による画像形成に利用される光量が低下する。このため、ミラーの背面側(光束入射側とは反対側)に固定部を接着剤で固定し、光学部品用筐体に設けられた設置部に当該固定部を位置調整することで、照明光軸に対するミラーの位置を調整する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−190926号公報
しかしながら、前述の特許文献1に記載のプロジェクターでは、固定部をミラーに接着剤で固定しているため、入射される光によりミラーが過熱されると、接着剤が劣化する可能性があった。このため、ミラーを光学部品用筐体に対して安定的に固定できる構成が要望されていた。
本発明は、ミラーを設置位置に安定的に設置できるミラー保持部材及びプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に係るミラー保持部材は、入射される光を反射させる反射面を有する反射ミラーを保持する保持部材本体と、前記反射ミラー及び前記保持部材本体を係止する係止部材と、を備え、前記保持部材本体は、前記反射面とは反対側に位置し、前記反射ミラーの設置位置に位置調整可能に取り付けられる位置調整部と、前記反射面とは反対側の面に沿って前記位置調整部から延出する延出部と、を有し、前記係止部材は、前記延出部に前記反射ミラーを係止することを特徴とする。
上記第1態様によれば、位置調整部材から延出する延出部に対して反射ミラーが係止部材により係止される。これによれば、接着剤を用いることなくミラー保持部材が反射ミラーを保持でき、ミラー保持部材を介して反射ミラーを設置位置に固定できる。従って、接着剤の劣化による反射ミラーのずれの発生を防止でき、反射ミラーを安定して設置位置に固定できる。
また、上述のように接着剤を用いずにミラー保持部材が反射ミラーを保持するので、反射ミラー及びミラー保持部材に不要な接着剤が付着することがない他、接着剤の硬化を待つ時間を設ける必要がない。従って、反射ミラーの固定作業の工程の簡略化を図ることができ、作業効率を向上させることができる。
ここで、ミラー保持部材と反射ミラーとが、異なる材質で形成されている場合、これらの熱膨張係数は異なることから、これらの膨張量にも差が生じる。接着剤を用いてミラー保持部材と反射ミラーとを固定していると、当該膨張量の差によって、反射ミラーを湾曲させる応力が反射ミラーに作用される可能性が生じる。
これに対して、上記第1態様では、接着剤を用いずにミラー保持部材が反射ミラーを保持できるので、当該応力が反射ミラーに作用されることを抑制でき、当該反射ミラーの湾曲を抑制できる。
なお、前記係止部材は、金属により形成できる。
これによれば、係止部材に耐光性及び耐熱性を付与できる。従って、反射ミラーに入射される光や、当該光に起因する反射ミラーの過熱による係止部材の劣化を抑制でき、反射ミラーを延出部に対して安定的に係止できる。
上記第1態様では、前記延出部は、前記位置調整部より剛性が低いことが好ましい。
ここで、反射ミラーを保持したミラー保持部材を所望の設置位置に安定的に固定するために、位置調整部は、自重や反射ミラーの重量により変形が発生することがないような剛性を有する必要がある。この位置調整部と同様の剛性を、反射ミラーに沿って延出する延出部が有する場合、ミラー保持部材に反りが生じると、保持された反射ミラーに当該反りの応力が伝達されやすくなり、当該反射ミラーが湾曲されやすくなる。
これに対し、上記第1態様では、当該位置調整部より、延出部の剛性が低くされているので、位置調整部に対して延出部を変形させやすくすることができ、ミラー保持部材に生じた反りの応力を反射ミラーに作用させづらくすることができる。従って、反射ミラーの湾曲を確実に抑制できる。
なお、前記延出部は、貫通孔を有することとしてもよい。
これによれば、延出部に貫通孔を設けることにより、延出部の剛性を確実に低下させることができる。従って、反射ミラーの湾曲を確実に抑制できる。
上記第1態様では、前記延出部は、前記位置調整部と一体的に同じ材料により形成され、前記位置調整部より幅寸法及び厚さ寸法の少なくとも一方が小さいことが好ましい。
なお、延出部の幅寸法とは、延出部の延出方向に対する直交方向のうち、幅方向の長さ(反射面とは反対側から見た場合の延出部の幅方向の長さ)であり、厚さ寸法とは、延出部の延出方向及び幅方向のそれぞれに対する直交方向である厚さ方向の長さである。
上記第1態様によれば、延出部の幅寸法及び厚さ寸法の少なくとも一方を位置調整部よりも小さくすることにより、当該位置調整部と延出部とが同じ材料により形成されている場合に、当該延出部の剛性を位置調整部より確実に低下させることができる。従って、反射ミラーの湾曲を確実に抑制できる。
上記第1態様では、前記延出部は、矩形状の前記反射ミラーの短手方向に沿って延出することが好ましい。
なお、短手方向とは、反射面側又は当該反射面側とは反対側から反射ミラーを見た場合に、当該反射ミラーの長手方向に対する直交方向を示す。
上記第1態様によれば、延出部を反射ミラーの長手方向ではなく、短手方向に延出させることにより、延出部の長さを短くすることができ、ひいては、ミラー保持部材の小型化を図ることができる。
上記第1態様では、前記延出部は、前記位置調整部からの延出方向の先端部に、前記反射面と直交する方向に前記反射ミラー側に向かって突出し、前記反射ミラーを規制する規制部を有することが好ましい。
上記第1態様によれば、延出部に設けられた規制部により、上記延出方向に沿う反射ミラーの動きを規制でき、当該反射ミラーをミラー保持部材に対して位置決めできる。
本発明の第2態様に係るプロジェクターは、光を出射する光源装置と、前記光源装置から出射された光を反射させる反射ミラーと、前記反射ミラーにより反射された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、本発明の第1態様に係るミラー保持部材と、を備え、前記ミラー保持部材は、前記反射ミラーを保持することを特徴とする。
上記第2態様によれば、前述のミラー保持部材と同様の効果を奏することができ、反射ミラーの位置を調整することができる。従って、光源装置からの光を良好に光変調装置に導くことができ、表示画像の良好な画質を確保できる。
上記第2態様では、前記光源装置からの光を青色光、緑色光及び赤色光に分離する光分離部材を備え、前記光変調装置は、前記青色光、前記緑色光及び前記赤色を対応する各画像情報に応じて変調する複数の光変調装置を含み、前記ミラー保持部材は、前記青色光を反射させる反射ミラー、及び、前記赤色光を反射させる反射ミラーの少なくとも一方を保持することが好ましい。
上記第2態様によれば、前述のミラー保持部材と同様の効果を奏することができ、青色光を反射させる反射ミラー、及び、赤色光を反射させる反射ミラーの少なくとも一方の位置を調整することができる。従って、他の色光に影響を与えることなく、単独の色光について調整可能となる。
上記第2態様に係るプロジェクターは、前記光源装置からの光を複数の色光に分離する光分離部材と、前記光分離部材により分離された色光を前記光変調装置に導く導光部材と、前記反射ミラー、前記光分離部材、及び、前記導光を収納する収納部材と、を備え、前記収納部材は、前記ミラー保持部材の位置調整部が設置される設置部を有することが好ましい。
上記第2態様によれば、前述のミラー保持部材と同様の効果を奏することができ、反射ミラーを保持したミラー保持部材を収納部材の設置部に設置できる。従って、プロジェクターが安定して画像を形成及び投射できる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクターを示す模式図。 前記実施形態における設置部を示す斜視図。 前記実施形態における保持部材及び反射ミラーを上方から見た斜視図。 前記実施形態における保持部材及び反射ミラーを上方から見た斜視図。 前記実施形態における保持部材を示す側面図。 前記実施形態における設置部、反射ミラー、保持部材及び治具を示す縦断面図。 前記実施形態における反射ミラーの傾斜中心と入射光束の光軸との位置関係を示す図。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、後述する光源装置31から出射された光を変調し、変調された光をスクリーン等の被投射面上に拡大投射することで、当該被投射面上に画像を表示する。このプロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2と、当該外装筐体2内に収納される光学ユニット3とを備える。この他、図示を省略するが、プロジェクター1は、当該プロジェクター1を制御する制御装置、当該プロジェクター1を構成する電子部品に電力を供給する電源装置、及び、プロジェクター1を構成する冷却対象を冷却する冷却装置を備える。
なお、プロジェクター1は、設置面に載置される正置き姿勢、及び、天井等に取り付けられる天吊り姿勢のいずれかで設置可能である。そして、外装筐体2の外面のうち、後述する投射光学装置36が露出する面が前面であり、当該前面とは反対側の面が背面である。また、当該外面のうち、正置き姿勢で上方を向く面が上面であり、鉛直方向に沿い、かつ、前面及び背面を接続する面が側面である。
[光学ユニットの構成]
光学ユニット3は、前述の制御装置から入力される駆動信号に応じた画像光を形成し、当該画像光を投射面上に投射する。この光学ユニット3は、外装筐体2の背面に沿って延出するとともに、当該外装筐体2の側面に沿って延出する平面視略L字形状を有している。このような光学ユニット3は、光源装置31と、照明光学装置32と、色分離光学装置33と、リレー光学装置34と、電気光学装置35と、投射光学装置36と、本実施形態における収納部材としての光学部品用筐体37とを備えている。
光源装置31は、光源ランプ311及びリフレクター312を有し、照明光学装置32に光束を出射する。なお、光源ランプ311に代えて、LED(Light Emitting Diode)等の固体光源を採用してもよい。
照明光学装置32は、光源装置31から出射された光束の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この照明光学装置32は、レンズアレイ321,322、偏光変換素子323及び重畳レンズ324を備える。
レンズアレイ321,322は、それぞれ対応する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有する。このうち、レンズアレイ321は、光源装置31から入射された光束を複数の部分光束に分割して、レンズアレイ322近傍に結像させる。レンズアレイ322は、光路後段に位置する重畳レンズ324とともに、レンズアレイ321の各小レンズから出射された像を、後述する液晶パネル353の画像形成領域に結像させる。
偏光変換素子323は、レンズアレイ322から入射される各部分光束を、1種類の直線偏光に変換する。
色分離光学装置33は、照明光学装置32から入射される光束を、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3つの色光に分離する。この色分離光学装置33は、赤及び緑の各色光を透過させて、青色光を反射させるダイクロイックミラー331と、赤色光を透過させて、緑色光を反射させるダイクロイックミラー332と、反射ミラー333とを有する。これらダイクロイックミラー331及びダイクロイックミラー332は、本実施形態における光分離部材に相当する。
ダイクロイックミラー331により反射された青色光は、反射ミラー333により反射されて、青色光用のフィールドレンズ351に導かれる。この反射ミラー333の光学部品用筐体37に対する固定構造については、後に詳述する。
また、ダイクロイックミラー332により反射された緑色光は、緑色光用のフィールドレンズ351に入射される。更に、ダイクロイックミラー332を透過した赤色光は、リレー光学装置34を介して、赤色光用のフィールドレンズ351に入射される。
リレー光学装置34は、赤色光の光路上に設けられる入射側レンズ341、リレーレンズ343及び反射ミラー342,344を有する。このリレー光学装置34は、分離された赤色光の光路(液晶パネル353に到達するまでの光路)が、他の色光の光路に比べて長いため、当該赤色光の損失を抑制するものである。このようなリレー光学装置34は、本実施形態における導光部材に相当する。なお、本実施形態では、リレー光学装置34に赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
電気光学装置35は、入射される光束を変調して画像光を形成する。この電気光学装置35は、色光ごとに設けられる3つのフィールドレンズ351、3つの入射側偏光板352、光変調装置としての3つの液晶パネル353、及び、3つの出射側偏光板354と、変調された各色光を合成する色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム355とを有する。そして、電気光学装置35は、フィールドレンズ351を除いた各構成がユニットとして一体化されている。
投射光学装置36は、クロスダイクロイックプリズム355により合成された光束(画像を形成する光束)を前述の被投射面上に拡大投射する投射レンズである。
これら光源装置31及び各光学装置32〜36は、光学部品用筐体37内に設定された照明光軸Axに対する所定位置に位置付けられる。このため、光源装置31が光学部品用筐体37内に収納された際には、当該光源装置31から出射される光束の中心軸は、照明光軸Axと一致する。
[設置部の構成]
図2は、光学部品用筐体37の一部を示す斜視図であり、詳述すると、当該光学部品用筐体37に形成された設置部4を示す斜視図である。
上記光学部品用筐体37は、反射ミラー333を設置するための設置部4を有する。この設置部4は、図2に示すように、光学部品用筐体37の側壁371の内側に凹むように、縦断面略L字状に形成されている。
このような設置部4は、互いに対向する一対の側部41と、当該一対の側部41の端部間を接続し、上下方向(光学部品用筐体の底部372から起立する側壁371と略平行な方向)に沿う正面部42と、同じく一対の側部41間を接続し、底部372と略平行な支持部43と、それぞれの側部41に対向するように支持部43から起立した一対のガイド部44とを備えている。
このうち、支持部43の上面は、平坦に形成された平坦面であり、当該支持部43の略中央には、後述する保持部材5のピン613eが挿通する穴部431が形成されている。
このような設置部4には、上方から、反射ミラー333を保持した後述する保持部材5が設置され、反射ミラー333が光学部品用筐体37の所定の位置に配置される。
[保持部材の構成]
図3は、反射ミラー333及び保持部材5を当該反射ミラー333の背面333b側から見た斜視図であり、図4は、当該反射ミラー333の反射面333a側から見た斜視図である。
保持部材5は、図3及び図4に示すように、反射ミラー333を支持し、上記設置部4に位置調整可能に取り付けられる調整レバー6と、当該調整レバー6に反射ミラー333を係止する係止部材7とを備える。なお、本実施形態における反射部材は、反射ミラー333と、当該反射ミラー333を保持するミラー保持部材としての保持部材5とを備えて構成される。
本実施形態において、反射ミラー333は、光の入射側から見て横長矩形状に形成された全反射ミラーである。反射ミラー333は、短手方向を上下方向、長手方向を左右方向として保持部材5に保持される。
なお、当該短手方向は、後述する調整レバー6の延出部62,63の延出方向と一致する。また、以下、当該長手方向及び短手方向と直交する、すなわち、反射面333aと直交する方向を前後方向とも称する。
調整レバー6は、本実施形態における保持部材本体に相当する。この調整レバー6は、反射ミラー333の位置調整を可能とする位置調整部61と、当該位置調整部61から反射ミラー333の短手方向に沿って互いに反対方向に延出する一対の延出部62,63とを備えている。調整レバー6は、例えば、樹脂等の材料を用いて、射出成形によって一体的に形成できる。
図5は、調整レバー6を側面側からみた側面図である。
位置調整部61及び延出部62,63は一体的に形成され、反射ミラー333側の面は平坦面となっている。すなわち、反射ミラー333が保持部材5に保持された状態では、調整レバー6の上記背面333b側の面である平坦面6aは、反射ミラー333に当接している。
[位置調整部の構成]
位置調整部61は、基底部611、一対の起立部612及び突出部613を備える。
基底部611は、全体略直方体形状を有し、反射ミラー333の背面333bに当接する。
一対の起立部612は、基底部611における長手方向両端から前後方向(反射ミラー333側とは反対側)に延出する。これら起立部612は、矩形板状を有し、位置調整部61が設置部4に装着される際には、側部41とガイド部44との間の隙間G(図2参照)に挿入される。
突出部613は、一対の起立部612の間に位置し、基底部611から起立部612の延出方向と同方向に全体略直方体形状に突出するように形成されている。この突出部613は、位置調整部61が設置部4に装着される際には、一対のガイド部44の間に挿入される。
図6は、設置部4及び保持部材5の短手方向に沿う断面を示す図である。なお、図6においては、設置部4に対して保持部材5を位置調整するための治具Jも合わせて図示されている。
このような突出部613は、図3に示すように、上方に開口する長方形状の開口部613aを有し、更に、図6に示すように、当該開口部613aの端縁のうちの長辺を形成し、開口部613aの下方向(深さ方向であり、後述する治具Jの挿入方向)に向かうに従って、開口が狭くなるように傾斜した一対の当接面613b,613cを有する。一対の当接面613b,613cには、反射ミラー333の位置を調整する治具Jが当接される。当接面613bにおける当該奥行き方向先端側には、治具Jの先端部の形状に応じた湾曲部613d(図6参照)が形成されている。
また、突出部613の下端には、下方に延出する略円筒状のピン613eが形成されている。このピン613eは、設置部4の穴部431に挿入される。
更に、ピン613eの延出方向の基端側(上方側)には、ピン613eが穴部431に挿入された際に、支持部43に当接する当接部613fが形成されている。この当接部613fは、下方に向かって膨出した湾曲面を有する。このような湾曲面を有する当接部613fが、ピン613eが穴部431を挿通した状態で支持部43に沿って傾くことで、反射ミラー333の煽り方向の位置調整が行われる。
なお、保持部材5が反射ミラー333を保持した状態で、反射面側から反射ミラー333を見た場合、位置調整部61の中心は、反射ミラー333の中心位置に対し一致しない。詳しくは後述するが、ピン613eの中心軸と、当接部613fの傾斜時の中心軸との交点(すなわち、当接部613fと支持部43との当接部位)は、反射ミラー333に入射される光束(青色光)の中心軸の延長線上にほぼ位置するように設定されている。
[延出部の構成]
一対の延出部62,63は、位置調整部61における短手方向の両端部から、反射ミラー333の背面333bに沿って短手方向に延出する。
これら延出部62,63の基端側の部位における長手方向(すなわち、幅方向)及び前後方向(すなわち、厚さ方向)の寸法が、位置調整部61よりも小さくなっている。また、延出部62,63は、それぞれ当該延出部62,63を前後方向に沿って貫通する貫通孔621,631が形成されている。また、延出部63の先端側(下方側)には、基端側(上方側)よりも長手方向の寸法、すなわち幅寸法が小さい幅狭部632が形成されており、当該延出部63の先端側には、幅寸法が位置調整部61より小さい部位が更に設けられている。
また、延出部62,63は、延出方向の先端に、反射ミラー333の背面333bに当接するとともに反射ミラー333を把持した状態で係止部材7に係止されることで、当該反射ミラー333の動きを規制する把持部622,633を有する。
把持部622,633は、矩形状を有し長手方向に延在する。当該把持部622は、反射ミラー333の上下方向の位置を規制するための一対の規制部622aと、係止部材7の左右方向の位置を規制する一対の突出部622bと、係止部材7と係合する突起部622cとを有する。同様に、当該把持部633は、一対の規制部633aと、一対の突出部633bと、突起部633cとを有する。
規制部622aは、把持部622の長手方向の両端から背面333bに沿って上方に向けて突出した後、反射ミラー333側(反射ミラー333の厚さ方向)に向かって屈曲した断面視略L字状に形成されている。同様に、規制部633aは、把持部633の長手方向の両端から下方に向けて突出した後、反射ミラー333側に向けて屈曲した断面視略L字状に形成されている。把持部622の一端に設けられた規制部622a、及び、把持部633の一端に設けられた規制部633aの反射ミラー333に向かって屈曲した部分は、短手方向において対向している。
また、対向する規制部622a及び規制部633aの互いに対向する面は、平行になっている。また、対向する規制部622aと規制部633aとは、短手方向において、反射ミラー333の短手方向の長さだけ離間しており、対向する規制部622aと規制部633aとの間に反射ミラー333が配置される。そして、規制部622a,633aは、反射ミラー333の長手方向の縁部に当接して、調整レバー6に対して反射ミラー333を長手方向に位置決めする。
また、把持部622に設けられた一対の突出部622bは、把持部622の中央部を挟んで、位置調整部61と反対側(上方側)に向かって突出している。また、一対の突出部622bは、長手方向に係止部材7の長手方向の寸法(幅寸法)程度、離間している。このような一対の突出部622bは、当該一対の突出部622bの間に配置された係止部材7を、調整レバー6に対する長手方向への動きを規制して位置決めできる。
また、突起部622cは、前後方向において把持部622の中央部から反射ミラー333と反対側に向かって突出する。突起部622c,633cは、係止部材7に設けられた後述する係合孔71に挿入され、係止部材7を保持部材5に対して固定する。この突起部622cは、延出部62の先端側から位置調整部61に向かうにつれて、前後方向における突出量が大きくなるように形成されている。すなわち、突起部622cは、把持部622の先端から位置調整部61に向かうにつれて、突出量が増えるような傾斜面を有する。
なお、把持部633に設けられた突出部633b及び突起部633cは、それぞれ、上述の突出部622b及び突起部622cと同様の構成を有する。
[係止部材の構成]
係止部材7は、断面が略U字状に形成された金属製の板バネであり、反射ミラー333を調整レバー6に対して係止する。この係止部材7は、U字状の一方の面の中央部に、突起部622c,633cが挿入される係合孔71が設けられている。
上述のように構成された保持部材5によって反射ミラー333が保持される。具体的には、反射ミラー333は、上述の調整レバー6の規制部622a,633aとの間に、背面333bを調整レバー6の平坦面6aによって当接され、支持された状態で配置される。その状態で、係止部材7の係合孔71に突起部622c,633cを挿入するように、係止部材7を調整レバー6に取り付ける。このようにして、反射ミラー333が調整レバー6に係止され、保持部材5によって保持される。
[反射ミラーの位置調整]
以下、反射ミラー333の位置調整について説明する。
反射ミラー333は、当該反射ミラー333を保持している保持部材5に設けられた位置調整部61の一対の起立部612がそれぞれ設置部4の隙間Gに挿入され、かつ、突出部613が設置部4の一対のガイド部44間に位置するように、設置部4に取り付けられる。この際、ピン613eが支持部43に形成された穴部431を挿通し、かつ、当接部613fが当該支持部43に当接されることで、位置調整部61、ひいては、保持部材5に保持されている反射ミラー333が設置部4において支持される。
図6は、設置部4、保持部材5に保持された反射ミラー333及び治具Jを組み合わせた状態を示す縦断面図である。
この後、治具Jを用いて、入射される光束(青色光)に対して反射ミラー333の位置調整を行う。この治具Jは、図6に示すように、当該治具Jを移動させる移動装置(図示省略)に固定される軸状部J1と、当該軸状部J1の先端に設けられた係合部J2とを有する。この係合部J2は、軸状部J1の中心軸に対して直交する基部J21と、当該基部J21の下端から突出し、先端が位置調整部61の湾曲部613dに応じた円弧状に形成された突出部J22とを有する。この突出部J22は、位置調整部61の突出部613の開口部613aに挿入され、先端が、湾曲部613dに当接する。
この状態で、治具Jの軸状部J1をT方向(反射ミラー333が側壁371から接離する方向)に移動させることで、支持部43に沿って当接部613fが揺動する。これにより、反射ミラー333が、これを保持する保持部材5の位置調整部61と同じようにT方向に搖動するので、入射される光束の光軸に対する反射ミラー333の上下の傾き(煽り方向の傾き)が調整される。
また、前述の状態で、軸状部J1の中心軸を中心として、矢印Sに示すように当該軸状部J1を回動させると、ピン613eの中心軸を中心として、位置調整部61がそれぞれ同方向に回動する。これにより、反射ミラー333が位置調整部61と同方向に回動するので、入射される光束の光軸に対する反射ミラー333の左右の傾きが調整される。
図7は、位置調整時の反射ミラー333の傾斜中心と、当該反射ミラー333に入射される光束の光軸との位置関係を示す図である。なお、図7は、反射ミラー333を反射面333a側(光束入射側)から見た図であり、当該図7においては、反射ミラー333に対する光束の入射領域ARを、一点鎖線で示している。また、図7において、説明のため、反射ミラー333の後方に位置する調整レバー6及び治具Jのみを点線で示している。
ここで、位置調整時における反射ミラー333の傾斜中心Cは、図7に示すように、反射面333aに入射される光束の光軸中心の延長線上に位置している。換言すると、反射ミラー333の傾斜中心Cは、当該光束の入射領域ARの中心を通り、かつ、当該光束の光軸の延長線上に位置している。
このような構成により、軸状部J1を時計回り及び反時計回りに回動させて、反射ミラー333の位置調整を行う際に、入射領域ARの左右両端部(換言すると、反射ミラー333を光束入射側から見た場合、ピン613eの中心軸に対して直交する方向の両端部)の変位量を略均等にすることができる。
同様に、軸状部J1を前後(反射ミラー333に対する光束入射方向の基端側及び先端側)に傾けて、反射ミラー333の位置調整を行う場合に、入射領域ARの上下両端部(換言すると、ピン613eの中心軸を延長した直線上の両端部)の変位量を略均等にすることができる。
このようにして位置調整された反射ミラー333を保持した保持部材5は、前述の隙間Gに接着剤が注入され、当該接着剤が固化することで、設置部4に固定される。
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果がある。
保持部材5では、調整レバー6の位置調整部61及び延出部62,63が背面333b側に位置し、反射ミラー333が、係止部材7によって延出部62,63に係止される。これにより、保持部材5が、反射ミラー333を保持している。
ここで、接着剤を用いてミラーを固定した場合、ミラーに入射する光束によりミラーが過熱される。この熱によりミラーを固定している接着剤が劣化する可能性があった。また、熱による接着剤の劣化以外にも、経年により接着剤が劣化する可能性があった。そして、接着剤が劣化すると、固定されていたミラーが脱落するおそれがある。特に、本実施形態のように、エネルギーが高い青色光が入射する反射ミラー333においては、過熱量が大きく、ミラーが脱落する可能性が大きくなる。
これに対して、上述の構成により、接着剤を用いることなく、反射ミラー333を調整レバー6に対して係止でき、調整レバー6を介して設置部4に固定できる。従って、接着剤の劣化による反射ミラー333の脱落やずれの発生を防止でき、安定的に反射ミラー333を固定できる。
また、調整レバー6に対する反射ミラー333の固定に接着剤を用いる必要がないため、反射ミラー333及び保持部材5に不要な接着剤が付着することを抑制できる。また、調整レバー6に対する反射ミラー333の固定を行う際に、接着剤の硬化を待つ時間を必要としないため、反射ミラー333の固定作業の工程の簡略化を図ることができ、作業効率を向上させることができる。
ここで、調整レバー6(すなわち、位置調整部61及び延出部62,63)と、反射ミラー333とは、異なる材質で形成されており、これらの熱膨張係数は異なるため、過熱による膨張量に差が生じる。このとき、接着剤を用いて反射ミラー333を調整レバー6に固定していると、この膨張量の差によって、調整レバー6から反射ミラー333へ応力が付与され、これにより反射ミラー333が湾曲するおそれがある。
これに対して、調整レバー6に対する反射ミラー333の固定に接着剤を用いる必要がないため、上記応力の発生を抑制することができ、この応力による反射ミラー333の湾曲を抑制できる。
また、係止部材7は、アルミ等の金属材料を用いて形成されている。これにより、係止部材7に耐光性及び耐熱性を付与できる。従って、反射ミラー333に入射する色光や、この色光に起因するミラーの過熱による、係止部材7の劣化を抑制でき、反射ミラー333を延出部62,63に対して安定的に係止できる。
ところで、反射ミラー333を保持した保持部材5を設置部4に安定的に固定するために、設置部4と係合する位置調整部61は、自重や反射ミラー333の重量により変形が発生することがないような剛性を有する必要がある。この位置調整部61と同様の剛性を、反射ミラー333に沿って延出する延出部62,63が有する場合で、調整レバー6に反りが生じた場合、保持された反射ミラー333に当該反りの応力が伝達されやすくなり、当該反射ミラー333が湾曲されやすくなる。
これに対し、上述の保持部材5では、延出部62,63は、位置調整部61と同じ材料で形成され、位置調整部61よりも幅寸法及び厚さ寸法を小さくしている。これにより、延出部62,63の剛性を位置調整部61の剛性よりも小さくでき、位置調整部61に対して延出部62,63を変形させやすくすることができる。従って、調整レバー6に生じた反りの応力を反射ミラー333に作用させづらくすることができ、ミラーの湾曲を確実に抑制できる。
また、延出部62,63の剛性を低下させるために、延出部62,63に、貫通孔621,631を設けている。これにより、延出部62,63の剛性を低下させることができ、上述のミラーの湾曲を確実に抑制できる。
また、同様に剛性を低下させるために、延出部63に、幅狭部632を設けている。これにより、延出部63の剛性を低下させることができ、上述のミラーの湾曲を確実に抑制できる。
また、延出部62,63は、矩形状の反射ミラー333の長手方向ではなく、短手方向に延出している。これにより、長手方向に延出させた場合と比較して、延出部62,63の長さを短くすることができ、保持部材5の小型化を図ることができる。
また、短手方向(延出部62,63の延出方向)において、調整レバー6(位置調整部61及び延出部62,63)に対する反射ミラー333の短手方向の位置決めを行う規制部622a,633aが設けられている。これら規制部622a及び規制部633aは、短手方向において、反射ミラー333の短手方向の寸法だけ離間している。これにより、この規制部622a,633aとの間に配置された反射ミラー333の、調整レバー6に対する短手方向の動きを規制でき、反射ミラー333を調整レバー6に対して短手方向に位置決めできる。
なお、延出部62,63に、一対の規制部622a及び一対の規制部633aを設けたことにより、一層確実に反射ミラー333の短手方向の位置決めを行うことができる。
また、本実施形態では、反射ミラー333の長手方向に延出する把持部622,633が、当該反射ミラー333の背面333bに当接することにより、反射ミラー333の延出部62,63周りの回動、すなわち、各延出部62,63の延出方向を中心軸とする回動を抑制できる。
なお、保持部材5に保持された反射ミラー333が、長手方向(延出部62,63の延出方向と直交する方向)にずれた場合でも、上記構成により、短手方向及び前後方向の位置を規制できる。また、調整レバー6(位置調整部61及び延出部62,63)の平坦面6aは、反射ミラー333の背面333bに当接しているので、反射ミラー333のあおり角方向の動きを規制できる。すなわち、調整レバー6に対して反射ミラー333を固定できる。その状態で、反射ミラー333は、係止部材7によって調整レバー6に係止されている。従って、反射ミラー333の位置が長手方向にずれたとしても、反射ミラー333の角度、並びに、短手方向及び前後方向の位置を規制することができ、反射ミラー333を所望の位置に固定できる。
また、プロジェクター1は、前述の保持部材5を備え、当該保持部材5により反射ミラー333が保持されている。これにより、反射ミラー333の位置を調整することができる。従って、光源装置31からの光を良好に光変調装置としての液晶パネル353に導くことができ、表示画像の良好な画質を確保できる。
また、プロジェクター1では、保持部材5が、青色光を反射させる反射ミラー333を保持している。これにより、青色光を反射させる反射ミラー333の位置を調整することができ、他の色光に影響を与えることなく、単独の色光である青色光の進行方向を調整できる。
また、収納部材としての光学部品用筐体37は、保持部材5の位置調整部61が設置される設置部4を有するので、当該保持部材5を設置部4に安定して設置でき、プロジェクター1が安定して画像を形成及び投射できる。
[実施形態の変形]
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、各延出部62,63は、位置調整部61から互いに反対方向に延出するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、保持部材において、延出部は一対設けなくてもよく、反射ミラー333の反射面333aとは反対側の面に沿って位置調整部61から延出する1つの延出部を有する構成としてもよい。すなわち、延出部の数は問わない。
前記実施形態では、延出部62,63は、反射ミラー333の動きを規制する把持部622,633を有し、この把持部622,633は、それぞれの長手方向の両端に、短手方向における反射ミラー333の位置決めを行う一対の規制部622a,633aを有するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、規制部622a,633aの配置位置、数、長手方向の長さは、前記実施形態に限らない。調整レバー6に対して反射ミラー333を短手方向に位置決め可能であればよく、その数は、1つでも3つ以上でもよい。また、その配置位置は、把持部622,633の両端ではなく、中央付近でもよい。
前記実施形態では、延出部62,63は、上記把持部622,632を有するとしたが、本発明はこれに限定らない。例えば、反射ミラー333を保持部材5によって保持可能であれば、把持部622,632を設けなくてもよい。
前記実施形態では、調整レバー6と延出部とは一体的に形成されるとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、位置調整部61と延出部62,63とを別々に形成し、これらを接続してもよい。この際、当該位置調整部及び一対の延出部を別の材料により形成してもよい。これにより、延出部62,63の剛性を、反射ミラー333を保持可能で、かつ、反射ミラー333の上記湾曲を抑制可能な値に設定しやすくすることができる。
前記実施形態では、延出部62,63の剛性を低下させる具体的な構成として、延出部62,63に貫通孔621,631を設け、延出部63に幅狭部632を設けていたが、本発明はこれに限らない。延出部62,63の剛性を、上述の反射ミラー333の湾曲を抑制可能な適正値とすることができるのであれば、延出部62,63に貫通孔621,631を設けなくてもよい。また、幅狭部632は無くてもよく、延出部62に幅狭部を設けてもよい。
更に、延出部62,63は、位置調整部61よりも幅寸法及び厚さ寸法が小さいとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、延出部62,63の剛性を、前述の値とすることができればよく、延出部62,63の幅寸法及び厚さ寸法のいずれか一方のみを位置調整部61の寸法より小さくしてもよい。また、剛性を考慮しないのであれば、延出部62,63の幅寸法及び厚さ寸法を位置調整部61と同じ寸法としてもよい。
前記実施形態では、調整レバー6の延出部62,63の延出方向は、反射ミラーの短手方向としたが、本発明はこれに限らない。例えば、延出部62,63の延出方向は、反射ミラー333の長手方向であってもよく、反射ミラー333を保持可能であればよい。
前記実施形態では、係止部材7は、アルミ等の金属により形成されるとしたが、本発明はこれに限らない。反射ミラー333を係止可能なものであればよく、樹脂など各種の材料を用いてもよい。なお、係止部材7は、上述のように、耐熱性及び耐光性を有する材料を用いて形成されることが好ましい。
また、係止部材7は、板バネであるとしたが、本発明はこれに限定されず、係止部材7の形状及び構成は、反射ミラー333を係止可能であれば、材質などに応じて適宜変更可能である。例えば、ねじ等により、保持部材とミラーとを係止してもよい。
前記実施形態では、保持部材5は、ダイクロイックミラー331により分離された青色光を反射してフィールドレンズ351に導く反射ミラー333を保持する構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、保持部材5は、ダイクロイックミラー331、332により分離された赤色光を反射させてリレーレンズ343に導く反射ミラー342、及び、リレーレンズ343からの赤色光を赤色光用のフィールドレンズ351に導く反射ミラー344の少なくとも一方を保持する構成としてもよい。また、その他の反射ミラーについても同様の構成を採用可能である。
前記実施形態において、反射ミラー333の位置調整を行う際に、反射ミラー333の長手方向の位置ずれの発生を防ぐための仮固定として、反射ミラー333を調整レバー6に接着剤を用いて固定してもよい。この接着剤は、仮固定用のものなので、比較的に接着力が弱いものであることが好ましい。
前記実施形態では、プロジェクター1は、3つの液晶パネル353を備えるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、2つ以下、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
前記実施形態では、光学ユニット3は平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、他の形状を有していても良い。例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
前記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル353を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネル353を備えたプロジェクター1を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いたプロジェクターにも、本発明を適用することも可能である。このような光変調装置を用いた場合、入射側偏光板352及び出射側偏光板354は省略できる。
前記実施形態では、本発明に係るミラー保持部材を備えるプロジェクター1を例示したが、本発明はこれに限らない。例えば、カメラ等の撮像装置、及び、照明装置をそれぞれ構成する光学ユニットに用いられる反射ミラーを設置するためのミラー保持部材に本発明を適用することも可能である。
本発明は、ミラーを保持するミラー保持部材に採用でき、特にプロジェクターに採用されるミラーを保持するミラー保持部材に好適に利用できる。
1…プロジェクター、3…光学ユニット、4…設置部、5…保持部材(ミラー保持部材、反射部材)、6…調整レバー(保持部材本体)、7…係止部材、36…投射光学装置、37…光学部品用筐体(収納部材)、61…位置調整部、62,63…延出部、333…反射ミラー(ミラー、反射部材)、333a…反射面、333b…背面(反射面とは反対側の面)、621,631…貫通孔、622a,633a…規制部。

Claims (8)

  1. 入射される光を反射させる反射面を有する反射ミラーを保持する保持部材本体と、
    前記反射ミラー及び前記保持部材本体を係止する係止部材と、を備え、
    前記保持部材本体は、
    前記反射面とは反対側に位置し、前記反射ミラーの設置位置に位置調整可能に取り付けられる位置調整部と、
    前記反射面とは反対側の面に沿って前記位置調整部から延出する延出部と、を有し、
    前記係止部材は、前記延出部に前記反射ミラーを係止することを特徴とするミラー保持部材。
  2. 請求項1に記載のミラー保持部材において、
    前記延出部は、前記位置調整部より剛性が低いことを特徴とするミラー保持部材。
  3. 請求項2に記載のミラー保持部材において、
    前記延出部は、前記位置調整部と一体的に同じ材料により形成され、前記位置調整部より幅寸法及び厚さ寸法の少なくとも一方が小さいことを特徴とするミラー保持部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のミラー保持部材において、
    前記延出部は、矩形状の前記反射ミラーの短手方向に沿って延出することを特徴とするミラー保持部材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のミラー保持部材において、
    前記延出部は、前記位置調整部からの延出方向の先端部に、前記反射面と直交する方向に前記反射ミラー側に突出し、前記反射ミラーを規制する規制部を有することを特徴とするミラー保持部材。
  6. 光を出射する光源装置と、
    前記光源装置から出射された光を反射させる反射ミラーと、
    前記反射ミラーにより反射された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載のミラー保持部材と、を備え、
    前記ミラー保持部材は、前記反射ミラーを保持することを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項6に記載のプロジェクターにおいて、
    前記光源装置からの光を青色光、緑色光及び赤色光に分離する光分離部材を備え、
    前記光変調装置は、前記青色光、前記緑色光及び前記赤色を対応する各画像情報に応じて変調する複数の光変調装置を含み、
    前記ミラー保持部材は、前記青色光を反射させる反射ミラー、及び、前記赤色光を反射させる反射ミラーの少なくとも一方を保持することを特徴とするプロジェクター。
  8. 請求項6に記載のプロジェクターにおいて、
    前記光源装置からの光を複数の色光に分離する光分離部材と、
    前記光分離部材により分離された色光を前記光変調装置に導く導光部材と、
    前記反射ミラー、前記光分離部材、及び、前記導光部材を収納する収納部材と、を備え、
    前記収納部材は、前記ミラー保持部材の位置調整部が設置される設置部を有することを特徴とするプロジェクター。
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WO2018088361A1 (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 日本精機株式会社 ミラーユニット
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