JP2015152843A - プロジェクター - Google Patents

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靖晃 宮岡
Yasuaki Miyaoka
靖晃 宮岡
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Abstract

【課題】調整後の位置ズレを抑制して光学素子を固定する機構を備えたプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクターは、光源と、光源から射出された光の光軸5G上に配置され、光源から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光軸5G上に配置され、入射する光を光学的に変換する入射側偏光板51と、入射側偏光板51が配置される光学部品用筐体7と、入射側偏光板51を保持し、光学部品用筐体7に対し、光軸5Gを中心に回動可能な保持部材8と、光学部品用筐体7に固定されて保持部材8を付勢し、光学部品用筐体7とで保持部材8を回動可能に挟持する押え部材9と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等の投写面に投写するプロジェクターが知られている。このプロジェクターには、液晶パネル等の光変調装置や、光変調装置の前後に配置される入射側偏光板や射出側偏光板等の光学素子が備えられている。
ところで、近年、投写される画像の高コントラスト化が望まれており、光変調装置に対して光学素子が正しい位置に配置されていないと、所望のコントラストを得ることができないため、光学素子の位置を調整できるように構成された技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターは、光学部品用筐体、光変調装置の光入射側に配置される視野角補正板、および視野角補正板の位置調整を行う位置調整機構を備える。位置調整機構は、視野角補正板を保持する補正板保持枠、および光学部品用筐体の上面に位置し、補正板保持枠を姿勢調整可能に支持する保持枠姿勢調整部を備える。
保持枠姿勢調整部は、照明光軸を中心として、上方に凸となる平面視円弧状の保持枠支持面を有し、この保持枠支持面には固定用孔が形成されている。
補正板保持枠は、視野角補正板を保持する板状部材、およびこの板状部材の端面上方側から略法線方向に突出する保持枠突出部を有し、保持枠突出部には、保持枠支持面に摺動する摺動面、およびトラック孔が設けられている。
そして、視野角補正板を保持する補正板保持枠は、トラック孔を介して保持枠姿勢調整部の固定用孔にネジが緩められた状態で螺合される。そして、補正板保持枠は、位置が調整された後、ネジが締められて保持枠姿勢調整部に固定される。
特開2004−246059号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、視野角補正板を保持する補正板保持枠の位置が調整された後にネジが締められて固定される構成のため、ネジ締めによる負荷が補正板保持枠に加わり、調整された補正板保持枠、つまり、視野角補正板の位置がずれるという課題がある。すなわち、特許文献1に記載の技術では、視野角補正板の特性を充分発揮させることが難しく、所望のコントラスト等を得ることができないという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源と、前記光源から射出された光の光軸上に配置され、前記光源から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光軸上に配置され、入射する光を光学的に変換する光学素子と、前記光学素子が配置される光学部品用筐体と、前記光学素子を保持し、前記光学部品用筐体に対し、前記光軸または前記光軸に平行な軸を中心に回動可能な保持部材と、前記光学部品用筐体に固定されて前記保持部材を付勢し、前記光学部品用筐体とで前記保持部材を回動可能に挟持する押え部材と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、保持部材を光学部品用筐体に載置した状態で、押え部材を光学部品用筐体に固定することで、保持部材は、光学部品用筐体と押え部材とに挟持され、光軸または光軸に平行な軸を中心に回動可能に配置される。すなわち、保持部材が光学部品用筐体に取り付けられた後に、光学素子を保持する保持部材の位置調整が可能となる。これによって、保持部材には、位置調整後に、光学部品用筐体に固定されるための負荷が加わらないので、保持部材、つまり光学素子は、調整された位置が維持される。よって、プロジェクターは、光学素子の特性を有効に利用してコントラストの向上や色ムラの抑制等を行い、画質の良好な画像の投写が可能となる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記保持部材は、前記光学素子を保持する保持本体部、および前記保持本体部から屈曲する屈曲部を有し、前記屈曲部は、前記光学部品用筐体に摺接する摺接部を有し、前記光学部品用筐体は、前記保持本体部の側端部が挿入される溝、および前記摺接部が摺接し、前記保持部材の回動を案内する摺接面を有し、前記押え部材は、前記光学部品用筐体に固定される固定部、および前記固定部に接続され、前記摺接部を付勢する付勢部を有することが好ましい。
この構成によれば、保持部材は、保持本体部の側端部が光学部品用筐体の溝に挿入されるので、光軸に対する倒れが抑えられる。また、保持部材は、摺接部が押え部材の付勢部に付勢されるので、光学部品用筐体に対するガタツキが抑制されて回動する。これによって、光学素子の光軸に対する倒れを抑制しつつ、保持部材を滑らかに回動させ、保持部材に保持されている光学素子の位置を精度よく調整することが可能となる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記付勢部は、前記固定部の両側に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、固定部の両側で保持部材の摺接部をバランスよく付勢できるので、保持部材の一方側への回動および他方側への回動を安定して行うことが可能となる。よって、光学素子の位置をさらに精度よく調整することが可能となる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記光学部品用筐体は、前記屈曲部に係合し、前記屈曲部の前記保持本体部側への移動を規制する係合部を有していることが好ましい。
この構成によれば、光学部品用筐体には係合部が設けられているので、光学素子の光軸に対する倒れをさらに抑制することが可能となる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記保持部材と前記押え部材とは、異なる部材により加工されていることが好ましい。
この構成によれば、保持部材および押え部材は、例えば、同じ材料で板厚の異なる板金で形成されたり、異なる材料で形成されたりする。これによって、保持部材、押え部材それぞれに対応して所望の剛性やバネ性等の特性を有する部材を選択することが可能となる。よって、軽量化やサイズの小型化等を図って保持部材および押え部材を形成することが可能となる。
本実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図。 本実施形態の光学ユニットの一部を示す斜視図。 本実施形態の光学ユニットの一部を示す斜視図であり、G光用の調整機構について分解した状態を示す図。 本実施形態の光学部品用筐体に載置された保持部材を示す図。 本実施形態の押え部材の斜視図。 本実施形態の光学ユニットにおける押え部材近傍の断面図。
以下、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調してスクリーン等の投写面に拡大投写する。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2、制御部(図示省略)、および光源311を有する光学ユニット3を備えている。なお、図示は省略するが、外装筐体2の内部には、さらに、光源311や制御部に電力を供給する電源装置、光学ユニット3等を冷却する冷却装置等が配置されている。
外装筐体2は、詳細な説明は省略するが、複数の部材で構成され、外気を取り込む吸気口、および外装筐体2内部の温まった空気を外部に排気する排気口等が設けられている。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に関わる制御等を行う。
〔光学ユニットの構成〕
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源311から射出された光を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図1に示すように、光源311を有する光源装置31、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、リレー光学系34、光学装置5、投写レンズ36、調整機構6(図2参照)、およびこれらの部材を光源311から射出された光の光軸上の所定位置に配置する光学部品用筐体7を備えている。
光学ユニット3は、図1に示すように、平面視略L字状に形成され、一方の端部に光源装置31が着脱可能に配置され、他方の端部に投写レンズ36が配置される。なお、以下では、説明の便宜上、投写レンズ36から光が射出される方向を+Y方向(前側)、プロジェクター1が机上等に据え置かれた据置姿勢における上方を+Z方向(上側)、投写面側から見て右方を+X方向(右側)として記載する。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311およびリフレクター312等を備え、光源311から射出された光をリフレクター312にて反射し、インテグレーター照明光学系32に向けて射出する。
インテグレーター照明光学系32は、レンズアレイ321,322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を備える。レンズアレイ321,322、および重畳レンズ324は、光源装置31から射出された光を後述する液晶パネル52の表面で略均一化させる。偏光変換素子323は、レンズアレイ322から射出されたランダム光を液晶パネル52で利用可能な第1の直線偏光光に揃える。
色分離光学系33は、2枚のダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を備え、インテグレーター照明光学系32から射出された光を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離する。
リレー光学系34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を備え、色分離光学系33で分離されたR光をR光用の液晶パネル52まで導く機能を有する。なお、光学ユニット3は、リレー光学系34がR光を導く構成としているが、これに限らず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
光学装置5は、R光、G光、B光の各色光用に設けられた光変調装置としての液晶パネル52(R光用の液晶パネルを52R、G光用の液晶パネルを52G、B光用の液晶パネルを52Bとする)、各液晶パネル52の光入射側に配置された入射側偏光板51、光射出側に配置された射出側偏光板54、および色合成光変調装置としてクロスダイクロイックプリズム55を備えている。液晶パネル52Rに入射するR光の光軸を5R、液晶パネル52Gに入射するG光の光軸を5G、液晶パネル52Bに入射するB光の光軸を5Bとする。
入射側偏光板51は、色分離光学系33で分離された色光のうち、偏光変換素子323で揃えられた偏光光を透過し、その偏光光と異なる偏光光を吸収して液晶パネル52に射出する。入射側偏光板51は、入射する光を光学的に変換し、調整機構6の後述する保持部材8に保持される光学素子に相当する。入射側偏光板51は、ガラス板等の基材に貼り付けられ、調整機構6によって回動可能に光学部品用筐体7に配置される。
液晶パネル52は、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、図示しない微小画素がマトリックス状に形成された矩形状の画素領域が形成されている。各液晶パネル52は、図示しない保持部材に保持され、クロスダイクロイックプリズム55の光入射側端面に対向して配置される。そして、液晶パネル52は、入射側偏光板51から射出された色光を画像情報に応じて変調し、射出側偏光板54に射出する。
射出側偏光板54は、入射側偏光板51と略同様の機能を有し、ガラス板等の基材に貼り付けられ、クロスダイクロイックプリズム55の光入射側端面に接着固定される。射出側偏光板54は、液晶パネル52から射出された光のうち一定方向の偏光光を透過し、その偏光光と異なる偏光光を吸収する。そして、各射出側偏光板54からは、色光毎の画像光が射出される。
クロスダイクロイックプリズム55は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、3つの光入射側端面、1つの光射出側端面を有し、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム55は、各射出側偏光板54から射出された各色光の画像光を合成する。
投写レンズ36は、複数のレンズ(図示省略)を有して構成され、クロスダイクロイックプリズム55にて合成された画像光を投写面に拡大投写し、投写面にはカラーの画像が投写される。
図2は、光学ユニット3の一部を示す斜視図である。
光学部品用筐体7は、図2に示すように、上方に開口部を有し、前述した光学部品を収納する下筐体7D、および下筐体7Dの開口部を閉塞するように形成された上筐体7Uを備えている。
下筐体7Dは、外装筐体2の底面に沿って配置される底部と、底部の端縁から起立する側壁部とを有し、断面視略U字状に形成されている。下筐体7Dは、側壁部の内面側に複数の溝が設けられており、レンズアレイ321等の各光学部品は、側端部がこの溝に挿入されて配置される。
また、光学部品用筐体7には、クロスダイクロイックプリズム55、射出側偏光板54および液晶パネル52が配置される凹部70が設けられている。
調整機構6は、図2に示すように、各色光用に設けられており、各入射側偏光板51をそれぞれ保持する保持部材8を備える。そして、各保持部材8は、光軸5R,5G,5Bをそれぞれ中心として回動可能に光学部品用筐体7に取り付けられる。すなわち、各調整機構6は、各色光用の入射側偏光板51の透過軸の傾きを調整する機能を有している。
〔調整機構の構成〕
ここで、調整機構6について詳細に説明する。
各色光用の調整機構6は、共通に構成されており、ここではG光用の調整機構6に注目して説明する。
図3は、光学ユニット3の一部を示す斜視図であり、G光用の調整機構6について分解した状態を示す図である。
図3に示すように、調整機構6は、入射側偏光板51を保持する保持部材8、押え部材9、およびネジ10を備えている。
保持部材8は、板金製で、入射側偏光板51を保持する保持本体部81、および保持本体部81から屈曲する屈曲部82を有している。
保持本体部81は、平面視矩形状に形成され、中央には、光が通過する開口部(図示省略)が形成され、入射側偏光板51は、この開口部を覆うように、保持本体部81に接着固定される。
保持本体部81の左右(±X方向)の側端部には、それぞれ突出部811、折り曲げ部812,813が形成されている。
一対の突出部811は、光学部品用筐体7に対する左右の位置決めをするための部位であり、上下方向における保持本体部81の略中央部に設けられ、端面が円弧状に突出するように形成されている。
一対の折り曲げ部812は、突出部811の上方に設けられ、入射側偏光板51の左右の位置決めを行うように前方に屈曲されている。
一対の折り曲げ部813は、突出部811の下方に設けられ、互いの距離が一対の折り曲げ部812間の距離より大きく設定されている。一対の折り曲げ部813は、光学部品用筐体7の後述する溝713に挿入される。
また、保持本体部81には、入射側偏光板51の上下の位置決めを行うための複数の折り曲げ部814が形成されている。
屈曲部82は、図3に示すように、保持本体部81の上端から後方に屈曲されており、一対の腕部821、および摺接部822を有している。
一対の腕部821は、折り曲げ部812近傍の保持本体部81の上端から延出し、摺接部822は、一対の腕部821先端に架橋されるように形成されている。すなわち、保持本体部81と摺接部822との間には開口部820が設けられている。
摺接部822の下面は、光学部品用筐体7の後述する摺接面721aに倣うように凹面となるように形成されており、保持部材8が回動される際に、摺接面721aに摺接する。
また、摺接部822には、略中央に開口部8221が形成され、左右端部に把持部8222が設けられている。
開口部8221は、前後方向の長さより左右方向の長さが長い平面視矩形状に形成されている。
把持部8222は、摺接部822から上方に屈曲されており、保持部材8が回動される際に、入射側偏光板51の位置を調整する作業者に把持される。
保持部材8は、光学部品用筐体7に載置された後、押え部材9が光学部品用筐体7に固定されることによって、回動可能に配置される。
次に、光学部品用筐体7のうち、調整機構6が取り付けられる部位について説明する。
光学部品用筐体7は、図3に示すように、保持本体部81が配置される側壁部71、および屈曲部82が配置される膨出部72を有している。
図4は、光学部品用筐体7に載置されたG光用の保持部材8を示す図である。
図3に示すように、側壁部71には、色分離光学系33で分離されたG光が通過する開口部711が形成され、開口部711の左右両側には、図4に示すように、保持本体部81の左右方向の位置決めを行うための壁部712が設けられている。左右の壁部712は、図4に示すように、保持部材8の一対の突出部811の端面と対向する平面が形成されている。
また、壁部712の下方には、保持本体部81の一対の折り曲げ部813が挿入される溝713が設けられている(図3、図4では、一方の壁部712、溝713を示す)。
膨出部72は、図3に示すように、開口部711近傍の上筐体7Uの上面に形成されており、案内部721、案内部721の前方に形成された係合部722、および案内部721の後方に形成された規制部723を有している。
案内部721には、保持部材8の摺接部822が摺接する摺接面721aが形成されている。摺接面721aは、断面形状が光軸5Gを中心とする円弧状に形成され、保持部材8の回動を案内する。
また、案内部721には、図3、図4に示すように、ネジ穴721b、突起部721c、および凹部721dが形成されている。
ネジ穴721bは、摺接面721aの略中央に形成され、突起部721cは、摺接面721aから突出し、ネジ穴721bの左右両側に形成されている。
凹部721dは、摺接面721aから窪んで形成され、ネジ穴721bとは反対側の一方の突起部721cの近傍に設けられている。
前述した保持部材8の開口部8221は、図4に示すように、ネジ穴721b、突起部721c、および凹部721dの一部が露出する大きさに形成されている。
係合部722は、図4に示すように、板状の形状を有して形成され、保持部材8の開口部820に挿入され、後方側の端面と開口部820の内面とが係合し、屈曲部82の保持本体部81側への移動を規制するように形成されている。すなわち、係合部722と開口部820の内面とが係合することで、光軸5Gに対する入射側偏光板51の傾きを抑制するように形成されている。また、係合部722は、左右方向の端面が開口部820の端面から離間し、保持部材8の回動範囲を規制する機能も有している。
規制部723は、図4に示すように、屈曲部82の後方に突出するように形成され、屈曲部82の後方への移動を規制する。
保持部材8は、光学部品用筐体7の上方から、折り曲げ部813が溝713に挿入され、開口部820に係合部722が挿入されて、光学部品用筐体7に載置される。
次に、押え部材9について詳細に説明する。
押え部材9は、ネジ10によって光学部品用筐体7に固定されて保持部材8を付勢し、光学部品用筐体7とで保持部材8を回動可能に挟持する。
図5は、押え部材9の斜視図である。
押え部材9は、保持部材8の板厚より薄い板厚の板金で形成されており、図5に示すように、光学部品用筐体7に固定される固定部91、固定部91の両側に接続された付勢部92、および固定部91の前側に接続された係止部93を有している。
固定部91は、光学部品用筐体7の一対の突起部721c(図4参照)に載置される大きさに形成され、中央には、ネジ10(図3参照)が挿通される挿通孔91hが形成されている。
付勢部92は、固定部91の左右両側に形成されており、それぞれが固定部91の端部から延出する一対の腕部921、および一対の腕部921の先端に架橋された押圧部922を有している。すなわち、固定部91と一対の押圧部922との間には、それぞれ開口部923が設けられている。
腕部921は、固定部91に沿って延出してクランク形状を成した後、斜め下方に屈曲されている。このような形状にすることにより、固定部91と押圧部922との距離が短くても、ヘタリがなく、保持部材8を適正に付勢する付勢力を確保した腕部921を形成することができる。
押圧部922は、腕部921に沿って延出した後、上方に屈曲されており、下方に突出する部位が保持部材8の摺接部822に当接するように形成されている。
係止部93は、光学部品用筐体7の係合部722(図4参照)に係止される部位である。係止部93は、図5に示すように、固定部91の前端から上方に屈曲された部位、およびこの部位に併設された立設部931を有し、上方に屈曲された部位と立設部931とで前後方向において係合部722を挟持するように形成されている。そして、立設部931の左右の端部には、立設部931から屈曲され、左右方向において係合部722を挟持するように形成された一対の折り曲げ部932が設けられている。
押え部材9は、保持部材8が載置された光学部品用筐体7(図4参照)にネジ固定される。具体的に、押え部材9は、図2に示すように、係止部93が係合部722に係止され、挿通孔91h(図5参照)に挿通されたネジ10がネジ穴721b(図4参照)に挿入されて光学部品用筐体7に固定される。
図6は、光学ユニット3における押え部材9近傍の断面図である。
図6に示すように、光学部品用筐体7に固定された押え部材9は、ネジ10の両側にそれぞれ位置する付勢部92が保持部材8の摺接部822を付勢する。そして、保持部材8は、光学部品用筐体7と押え部材9(付勢部92)とに挟持され、光軸5G(図2参照)を中心に回動可能となる。
以上、G光用の調整機構6に注目して説明したが、R光用、B光用の調整機構6も同様に構成され、R光用、B光用の入射側偏光板51を保持する保持部材8は、光学部品用筐体7と押え部材9とに挟持され、光軸5R,5B(図2参照)を中心に回動可能となる。
そして、各色光用の入射側偏光板51は、調整作業者が把持部8222を把持し、調整用の画像を観察しながらコントラストが最適となるように、保持部材8を回動させることによって、位置が調整される。
また、本実施形態においては、入射側偏光板51の位置調整後に、押え部材9の開口部923および保持部材8の開口部8221から一部が露出する光学部品用筐体7の凹部721d(図6参照)に接着剤が注入され、保持部材8は、ネジ固定に加え、接着剤によって光学部品用筐体7に固定される。なお、接着剤としては、速乾性の接着剤(例えば、瞬間接着剤等)での予備接着、および接着力が高い接着剤による本接着がなされる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)保持部材8を光学部品用筐体7に載置した状態で、押え部材9を光学部品用筐体7に固定することで、保持部材8は、光学部品用筐体7と押え部材9とに挟持され、光軸5R,5G,5Bを中心に回動可能に配置される。すなわち、保持部材8が光学部品用筐体7に取り付けられた後に、入射側偏光板51を保持する保持部材8の位置調整が可能となる。これによって、保持部材8には、位置調整後に、光学部品用筐体7に固定されるための負荷が加わらないので、保持部材8、つまり入射側偏光板51は、調整された位置が維持される。よって、プロジェクター1は、入射側偏光板51の特性を有効に利用して高コントラストな画像の投写が可能となる。
(2)保持部材8は、保持本体部81の側端部(折り曲げ部813)が光学部品用筐体7の溝713に挿入されるので、光軸5R,5G,5Bに対する倒れが抑えられる。また、保持部材8は、摺接部822が押え部材9の付勢部92に付勢されるので、光学部品用筐体7に対するガタツキが抑制されて回動する。これによって、入射側偏光板51の光軸5R,5G,5Bに対する倒れを抑制しつつ、保持部材8を滑らかに回動させ、保持部材8に保持されている入射側偏光板51の位置を精度よく調整することが可能となる。
(3)付勢部92は、固定部91の両側に設けられているので、固定部91の両側で保持部材8の摺接部822をバランスよく付勢できる。これによって、保持部材8の一方側への回動および他方側への回動を安定して行うことが可能となる。よって、入射側偏光板51の位置をさらに精度よく調整することが可能となる。また、保持部材8は、位置調整後においても、バランスよく付勢されるので、調整された位置が安定して維持される。
(4)光学部品用筐体7には、保持部材8の開口部820に係合する係合部722が設けられている。これによって、屈曲部82の保持本体部81側への移動が規制されるので、入射側偏光板51の光軸5R,5G,5Bに対する倒れをさらに抑制することが可能となる。また、光学部品用筐体7の溝713を浅く形成できるので、この溝713を成形するための金型等の加工を容易なものとすることが可能となる。
(5)保持部材8と押え部材9とは、板厚の異なる板金で形成されている。これによって、保持部材8においては、押え部材9より剛性の高い部材を用い、押え部材9においては、付勢部92が適切な付勢力を有するような部材を用いることができる。よって、軽量化やサイズの小型化等を図って保持部材8および押え部材9を形成することが可能となる。
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態の保持部材8は、押え部材9に設けられた付勢部92によって光学部品用筐体7側に付勢されるように構成されているが、付勢部を有する保持部材、およびこの付勢部に当接する部位を有する押え部材を備えた構成とし、この押え部材が光学部品用筐体7に固定されることで、この付勢部の反力で押え部材が保持部材を光学部品用筐体7側に付勢するように構成してもよい。
また、板状の部材で形成された付勢部に限らず、例えばコイルバネや伸縮する部材等で付勢部を構成してもよい。
前記実施形態では、保持部材8の位置調整後に保持部材8と光学部品用筐体7とが接着されるように構成されているが、接着剤を用いない構成としてもよい。
また、接着剤を用いる構成においては、保持部材8は、接着剤で調整された位置が維持されるので、押え部材9として、保持部材8の位置調整前に所定のバネ性を有する部材で形成すれば、板金に限らず他の部材(例えば、合成樹脂製等)で形成してもよい。
前記実施形態では、保持部材8が保持する光学素子として入射側偏光板51を用いているが、他の光学部品を保持するように構成してもよい。例えば、光学ユニット3が、位相差板や光の位相のずれを補償する補償素子等を備える構成とし、これらの光学部品を保持部材8が保持する光学素子として構成してもよい。
前記実施形態では、ネジ10を用いて押え部材9を光学部品用筐体7に固定するように構成されているが、光学部品用筐体7にピンを圧入する加工や、熱溶着加工等によって押え部材9を光学部品用筐体7に固定するように構成してもよい。
前記実施形態の保持部材8は、光軸5R,5G,5Bを中心に回動可能に構成されているが、光軸5R,5G,5Bに平行な軸を中心に回動可能となるように構成してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置として透過型の液晶パネル52を用いているが、反射型の液晶パネルを利用したものであってもよい。
また、前記実施形態の光学ユニット3は、R光、G光、およびB光に対応する3つの光変調装置を用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用してもよく、あるいは、2つまたは4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも適用できる。
光源装置31は、放電型の光源311を用いたものに限らず、その他の方式の光源や発光ダイオード、レーザー等の固体光源で構成してもよい。
1…プロジェクター、2…外装筐体、3…光学ユニット、5B,5G,5R…光軸、6…調整機構、7…光学部品用筐体、8…保持部材、9…押え部材、10…ネジ、31…光源装置、51…入射側偏光板(光学素子)、52,52B,52G,52R…液晶パネル(光変調装置)、54…射出側偏光板、81…保持本体部、82…屈曲部、91…固定部、92…付勢部、93…係止部、311…光源、713…溝、721…案内部、721a…摺接面、721b…ネジ穴、721c…突起部、721d…凹部、722…係合部、813…折り曲げ部(側端部)、820…開口部、822…摺接部。

Claims (5)

  1. 光源と、
    前記光源から射出された光の光軸上に配置され、前記光源から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光軸上に配置され、入射する光を光学的に変換する光学素子と、
    前記光学素子が配置される光学部品用筐体と、
    前記光学素子を保持し、前記光学部品用筐体に対し、前記光軸または前記光軸に平行な軸を中心に回動可能な保持部材と、
    前記光学部品用筐体に固定されて前記保持部材を付勢し、前記光学部品用筐体とで前記保持部材を回動可能に挟持する押え部材と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記保持部材は、前記光学素子を保持する保持本体部、および前記保持本体部から屈曲する屈曲部を有し、
    前記屈曲部は、前記光学部品用筐体に摺接する摺接部を有し、
    前記光学部品用筐体は、前記保持本体部の側端部が挿入される溝、および前記摺接部が摺接し、前記保持部材の回動を案内する摺接面を有し、
    前記押え部材は、前記光学部品用筐体に固定される固定部、および前記固定部に接続され、前記摺接部を付勢する付勢部を有することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記付勢部は、前記固定部の両側に設けられていることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項2または請求項3に記載のプロジェクターであって、
    前記光学部品用筐体は、前記屈曲部に係合し、前記屈曲部の前記保持本体部側への移動を規制する係合部を有していることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記保持部材と前記押え部材とは、異なる部材により加工されていることを特徴とするプロジェクター。
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