JP2014085252A - フィルム検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送されつつあるフィルムの検査精度の低下を抑制する。
【解決手段】フィルム検査装置100では、搬送されつつある電解質膜フィルムMfを面状発光光源304の発した光で照射した上で、ラインセンサー212を電解質膜フィルムMfの下方側においてフィルム幅方向に沿って斜めに走査する。そして、面状発光光源304の発した光は、液晶パネル306が形成する光透過パターンLpを透過した後に電解質膜フィルムMfを透過し、ラインセンサー212にてセンシングされる。その上で、性状検査のために電解質膜フィルムMfを照射する際の液晶パネル306の光透過パターンLpを、ラインセンサー212の走査に同期して当該センサーの走査軌跡に沿ってフィルム幅方向に走査させ、この際には、光照射に関与する面状発光光源304といった機器の位置移動を伴わない。
【選択図】図5

Description

本発明は、フィルム検査方法に関する。
この種のフィルム検査方法は、フィルム単体の検査の他、フィルムに形成された薄膜の形成状況の検査にも多用されており、搬送されつつあるフィルムを照射する照明装置とセンサーとを、フィルム幅方向に一体的に走査することが提案されている(特許文献1)。
特開2010−44049号公報
照明装置をセンサーと共に走査する場合、その照明装置をリニアレールで移動可能に支持した上で、ボールネジ機構にて機械的に位置移動させる。リニアレールやボールネジは、その直線摺動性や回転摺動性を維持する上で、潤滑油や潤滑剤スプレー等を用いた薬液保守が必要である。そして、こうした薬液が仮に過剰であると、照明装置の位置移動に際して、これら薬液が微小な液滴としてフィルム表面に付着し、検査対象たるフィルムの検査精度の低下を招くことが危惧される。また、機械的な位置移動に伴って仮に微小な粉塵が発生すると、この粉塵がフィルム表面に付着し、粉塵付着済みの欠陥品を生じたり、検査対象たるフィルムの検査精度の低下を招くことが危惧される。このため、欠陥品の製造を回避したり、フィルムの検査精度の低下を抑制することが要請されるに到った。また、こうした欠陥品の製造回避や検査精度低下の抑制を図るに当たり、保守作業の増加や、複雑な機器構成を採ることによるコストアップを招かないことが求められている。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
本発明の一形態によれば、フィルム検査方法が提供される。このフィルム検査方法では、搬送されつつあるフィルムを照明装置にて照射した上で、フィルム性状を検査するセンサーを前記フィルムの下方側においてフィルム幅方向に走査する。そして、前記照明装置は、前記フィルムにおける前記センサーのセンシング箇所に前記センサーによる前記フィルム性状のセンシングに適合した形態での光照射を行う光照射箇所が前記センサーに同期して前記センサーの走査軌跡に沿って走査するように、前記光照射箇所を、前記光照射に関与する機器の位置移動を前記フィルムの搬送領域において伴わないまま、前記フィルム幅方向において推移させる。よって、上記形態のフィルム検査方法によれば、フィルムの搬送領域においては光照射に関与する機器の位置移動が無いことから、機器の位置移動維持に伴う薬液保守が不要となると共に、粉塵も発生させないので、粉塵付着済みの欠陥品を製造しないようにできることに加え、検査精度の低下を抑制できる。
本発明は、搬送されつつあるフィルムを検査するフィルム検査装置としての形態でも実現することができる。
本発明の第1実施形態としてのフィルム検査装置100を正面視した際の概略構成をその前後におけるフィルム搬送の様子を合わせて示す説明図である。 フィルム検査装置100を側面視した際の概略構成を示す説明図である。 フィルム検査装置100の要部を平面視した際の概略構成を搬送されるフィルムとの関係を合わせて示す説明図である。 本実施形態のフィルム検査装置100における液晶パネル306の光透過パターンを示す説明図である。 ラインセンサー212による電解質膜フィルムMfの性状センシングの様子を液晶パネル306の光透過パターンLpを透過した光との関係を合わせて示す説明図である。 走査起点端から走査折返端までのラインセンサー212の走査の様子を電解質膜フィルムMfのフィルム幅と合わせて示す説明図である。 図6のセンサー走査によるラインセンサー212でのセンシング領域の推移の様子を示す説明図である。 第2実施形態における液晶パネル306の制御の様子をラインセンサー212による電解質膜フィルムMfの性状センシングの様子を合わせて示す説明図である。 第3実施形態におけるラインセンサー212による電解質膜フィルムMfの性状センシングの様子を光照射推移との関係を合わせて示す説明図である。 第4実施形態におけるパネル340_1〜340_nの制御の様子をラインセンサー212による電解質膜フィルムMfの性状センシングの様子を合わせて示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。図1は本発明の第1実施形態としてのフィルム検査装置100を正面視した際の概略構成をその前後におけるフィルム搬送の様子を合わせて示す説明図である。図示するように、フィルム検査装置100は、巻き取りローラーMRから検査対象である電解質膜フィルムMfの搬送を受け、搬送されつつある電解質膜フィルムMfを後述するセンサーにより検査して、検査後の電解質膜フィルムMfを後工程、例えば電極触媒層形成装置Eatに搬送する。この電極触媒層形成装置Eatは、フィルム検査装置100にて正常とされた電解質膜フィルムMfの検査済み領域において、アノード触媒層Eaとカソード触媒層Ecとを、電解質膜フィルムMfを挟んで対向させ、当該フィルムにホットプレス等の手法で接合し、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly/MEA)を形成する。なお、フィルム検査装置100の後工程では、検査済みの電解質膜フィルムMfを改めてロール状に巻き取り、その巻き取りロールを図示しないMEA製造装置や、燃料電池製造ラインに供給するようにすることもできる。
次に、フィルム検査装置100の構成について、他の図面を併用して詳述する。図2はフィルム検査装置100を側面視した際の概略構成を示す説明図、図3はフィルム検査装置100の要部を平面視した際の概略構成を搬送されるフィルムとの関係を合わせて示す説明図である。
図1〜図3に示すように、フィルム検査装置100は、工場フロアーに設置される装置筐体102を備え、当該筐体内の架台110に、搬入側ローラー112と、搬出側ローラー114と、センシング機構200とを備え、装置筐体102の天井板103の下面側に照明機器群300を備える。この他、フィルム検査装置100は、装置筐体102の内部に制御装置400を、天井板103の上面にモニター装置410と、操作装置420とを備える。搬入側ローラー112と搬出側ローラー114は、巻き取りローラーMRから搬送される電解質膜フィルムMfを搬入側と搬出側で支えると共に、図示しないテンションローラーと共に、電解質膜フィルムMfを所定のテンションを掛けつつフィルム長手方向に搬送する。これにより、電解質膜フィルムMfは、反りや弛みを起こすことなく、フィルム検査装置100のセンシング機構200と照明機器群300との間を通過するよう搬送され、後工程の電極触媒層形成装置Eatに受け渡される。
センシング機構200は、センサー機器群210と、これを駆動する駆動機器群220とを備える。センサー機器群210は、ラインセンサー212と、レンズ214と、ミラー216とを、走査ステージ218の上面に並べて備える。ラインセンサー212は、固体撮像素子(CCD/Charge Coupled Device)をミラー216に対向させて水平にライン状に並べて構成され、各CCDの撮像信号(センシング信号)を後述の制御装置400に送信する。ミラー216は、後述の照明機器群300からの光を上方から受けて水平方向に反射させるので、その反射光は、レンズ214での集光を受けてラインセンサー212の各CCDに導かれる。こうした反射光のラインセンサー212への入射の様子については、後述する。駆動機器群220は、ボールネジを内蔵して電解質膜フィルムMfの下方側において延びる走査駆動源部222と、ボールネジを正逆回転駆動するサーボモーター224と、モーターの駆動量を検出するエンコーダー226と、走査駆動源部222と並行に延びる一対のリニアガイドレール228とを、矩形テーブル230の上面に備える。駆動機器群220は、矩形テーブル230を角度調整機器232を介して架台110の上面に係合するので、角度調整機器232の調整を経て、矩形テーブル230とその上面の走査駆動源部222およびリニアガイドレール228は、図3に示すように、搬送されつつある電解質膜フィルムMfの下方側で当該フィルムに対して傾斜する。駆動機器群220は、走査駆動源部222をセンサー機器群210の走査ステージ218に固定し、当該ステージをリニアガイドレール228にて案内するので、センサー機器群210のラインセンサー212は、電解質膜フィルムMfの下方側においてフィルム幅方向に斜めに走査することになり、ラインセンサー212の走査軌跡は電解質膜フィルムMfに対して傾斜することになる。本実施形態では、ラインセンサー212は、電解質膜フィルムMfのフィルム幅を超える範囲において走査可能とされ、図3に示すように、電解質膜フィルムMfに掛からないフィルム一端側から、電解質膜フィルムMfを超えたフィルム他端側までフィルム幅方向に斜めに走査する。以下、図3における図中下端のフィルム一端側を、ラインセンサー212の走査起点端と称し、図中上端のフィルム他端側を、ラインセンサー212の走査折返端と称することとする。
照明機器群300は、電解質膜フィルムMfを挟んでセンシング機構200と向かい合うよう配設され、装置筐体102の天井板下面に固定される固定プレート302と、面状発光光源304と、当該光源にその発光側に装着された液晶パネル306とを備える。照明機器群300は、面状発光光源304を角度調整機器308を介して固定プレート302の下面に係合するので、角度調整機器308の調整を経て、面状発光光源304とその発光側の液晶パネル306は、矩形テーブル230と同様に、搬送されつつある電解質膜フィルムMfの上方側で当該フィルムに対して傾斜し、電解質膜フィルムMfを挟んでセンシング機構200と向かい合う。面状発光光源304は、例えば、発光ダイオード(LED)を2次元的に多列配置して、面状に発光し、液晶パネル306は、面状発光光源304の発光領域において、所定の光透過パターンを形成する。図4は本実施形態のフィルム検査装置100における液晶パネル306の光透過パターンを示す説明図である。液晶パネル306は、後述の制御装置400の制御を受けて、図4に示すように、長寸の矩形形状の光透過パターンLpを形成し、この光透過パターンLpを、図4における左右方向に往復移動させる。この図4における光透過パターンLpの移動方向は、図3におけるセンサー機器群210、詳しくはラインセンサー212の走査方向に沿ったものであり、面状発光光源304とその発光側の液晶パネル306は、既述したように、電解質膜フィルムMfを挟んでセンシング機構200と向かい合って傾斜する。よって、液晶パネル306の光透過パターンLpを透過する光は、当該パターンに倣った長寸の矩形形状の形態で電解質膜フィルムMfをその上面から照射しつつ、その光照射箇所は、長寸の矩形形状の形態で、ラインセンサー212の走査軌跡に沿ってフィルム幅方向に走査する。この光照射箇所の走査には、液晶パネル306における光透過パターンLpのフィルム幅方向の走査を伴うに過ぎず、こうした光照射に関与する面状発光光源304は、電解質膜フィルムMfの上面側において全く移動しない。
制御装置400は、論理演算を実行するCPUやROM、RAMを備えたコンピューターとして構成され、図示しない各種スイッチやセンサーの入力を受けつつ、既述した搬入側ローラー112や搬出側ローラー114の回転速度を調整制御するほか、ラインセンサー212からのセンシング信号(画像信号)の解析を経た電解質膜フィルムMfの性状検査の算出演算や、演算した性状検査の電極触媒層形成装置Eatへの出力、エンコーダー226からの信号に基づいたサーボモーター224の正逆転制御、液晶パネル306における光透過パターンLpの形成とその走査等についても、これを制御する。モニター装置410は、制御装置400の演算したフィルム性状の検査結果や電解質膜フィルムMfの搬送速度、性状検査の進行状況等を、制御装置400の制御下で表示する。操作装置420は、電解質膜フィルムMfの搬送速度設定やフィルム幅等の入力を作業者の機器操作を経て受け付け、その入力操作を制御装置400に出力する。
次に、本実施形態のフィルム検査装置100にて行う電解質膜フィルムMfの性状検査の様子について説明する。図5はラインセンサー212による電解質膜フィルムMfの性状センシングの様子を液晶パネル306の光透過パターンLpを透過した光との関係を合わせて示す説明図である。
図示するように、面状発光光源304(図4参照)から面状に発せられた光は、液晶パネル306の光透過パターンLpを透過して、この透過光だけが電解質膜フィルムMfを透過した後にミラー216にて水平に反射する。電解質膜フィルムMfは、MEAを構成する電解質膜であって、例えば、フッ素系樹脂等のプロトン伝導性を有する高分子材料からなるイオン交換膜の薄膜であるので、透光性を備える。そして、この電解質膜フィルムMfは、その性状により光の透過に影響を及ぼす、例えば、フィルム性状に基づいた光の分散や吸収等を起こす。よって、電解質膜フィルムMfを透過してミラー216にて反射した反射光は、電解質膜フィルムMfの性状による影響を受けた状態で、レンズ214により集光されてラインセンサー212に到達する。ラインセンサー212は、図5の反射光側概略矢視に示すように水平に一列もしくは複数列でライン状に並べた各CCD(画素)から、当該CCDに到達した光(反射光)に対応するセンシング信号を制御装置400に出力する。本実施形態では、8000画素/35KHz程度のCCDを用い、その分解能を5μm/画素とした。制御装置400は、入力を受けたセンシング信号を所定の画像処理に掛けて、電解質膜フィルムMfの性状を解析して、その結果を検査結果とする。この場合、液晶パネル306およびラインセンサー212のサイズから、光透過パターンLpを透過した光(反射光)は、CCDの並びを含む照射領域Lprでラインセンサー212に到達する。そして、液晶パネル306は、ラインセンサー212の走査に同期して、光透過パターンLpをフィルム幅方向において推移させ、こうした光透過パターンLpのフィルム幅方向の推移には、光照射に関与する面状発光光源304といった機器の位置移動を伴わない。
このようにしてラインセンサー212からセンシング信号を得るに当たり、本実施形態のフィルム検査装置100では、制御装置400にて、次のようにラインセンサー212、詳しくはセンサー機器群210および駆動機器群220を駆動制御する。図6は走査起点端から走査折返端までのラインセンサー212の走査の様子を電解質膜フィルムMfのフィルム幅と合わせて示す説明図、図7は図6のセンサー走査によるラインセンサー212でのセンシング領域の推移の様子を示す説明図である。
図6は、横軸を時間軸とし、縦軸をラインセンサー212の移動距離とした上で、この移動距離と電解質膜フィルムMfのフィルム幅とを対応付けて示している。制御装置400は、操作装置420からの電解質膜フィルムMfの設定搬送速度とフィルム幅等の入力を受けた上で、作業者の検査開始の機器操作があると、フィルム搬送速度に適合した走査速度Vsでラインセンサー212が移動するよう、駆動機器群220のサーボモーター224を駆動制御(正転駆動)する。この走査速度Vsは、電解質膜フィルムMfのフィルム幅と搬送速度にラインセンサー212の既述した分解能(5μm/画素)および電解質膜フィルムMfに対するラインセンサー212の走査軌跡の傾きを加味した上で決定される。具体的には、搬送されつつある電解質膜フィルムMfに対してラインセンサー212を走査速度Vsで走査させた場合のセンシング信号が、停止した電解質膜フィルムMfをフィルム幅方向に直交走査した場合とほぼ等価となるように、走査速度Vsが規定される。このように規定した走査速度Vsでラインセンサー212を走査起点端から走査折返端まで斜めに走査することで、図7に示すように、ラインセンサー212は、CCDの並びで規定されるセンシング幅で、斜めに電解質膜フィルムMfを短冊状にセンシングして、このセンシング短冊Stに亘る検出信号を制御装置400に出力する。制御装置400は、ラインセンサー212が走査折返端まで達すると、駆動機器群220のサーボモーター224を駆動制御(逆転駆動)し、ラインセンサー212を復帰速度Vbで走査起点端に復帰させる。この際の復帰速度Vbは、走査速度Vsを上回る速度とされ、ラインセンサー212は、次のセンシングに際して、その直前でのセンシングの際の電解質膜フィルムMfのセンシング開始箇所に隣り合う次のセンシング開始箇所から電解質膜フィルムMfのセンシングを開始する。制御装置400は、こうしたラインセンサー212の走査駆動を復帰駆動を繰り返すので、図7に示すように、斜めの短冊が繰り返されるようにして、電解質膜フィルムMfの性状をラインセンサー212からのセンシング信号により解析する。この場合、図7に示す一つの斜めのセンシング短冊Stは、静止した電解質膜フィルムMfをフィルム幅方向に直交して走査した場合のセンシング短冊と等価となる。
以上説明したように、本実施形態のフィルム検査装置100では、搬送されつつある電解質膜フィルムMfを面状発光光源304の発した光で照射した上で、ラインセンサー212を電解質膜フィルムMfの下方側においてフィルム幅方向に沿って斜めに走査する。そして、面状発光光源304は、液晶パネル306が形成する光透過パターンLpを透過した光を電解質膜フィルムMfを透過させた上で、このフィルム透過光を、ラインセンサー212のセンシング箇所であるライン状のCCDに、ミラー216にて反射させて到達させる。つまり、本実施形態では、電解質膜フィルムMfの性状検査に当たり、検査対象となる部位の電解質膜フィルムMfを透過した透過光をラインセンサー212にてセンシングし、このセンシングに適した透過光としての形態で、電解質膜フィルムMfの光照射を行う。その上で、本実施形態のフィルム検査装置100では、性状検査のために電解質膜フィルムMfを照射する際の液晶パネル306の光透過パターンLpを、ラインセンサー212の走査に同期して当該センサーの走査軌跡に沿ってフィルム幅方向に走査させ(図5参照)、この際には、光照射に関与する面状発光光源304といった機器の位置移動を伴わないようにした。この結果、本実施形態のフィルム検査装置100によれば、搬入側ローラー112と搬出側ローラー114との間の電解質膜フィルムMfの搬送領域およびラインセンサー212によるセンシング領域において、機器の位置移動維持に伴う薬液保守を不要とできると共に粉塵も発生させないので、粉塵付着済みの欠陥品を製造しないようにできることに加え、電解質膜フィルムMfの性状検査の精度低下を抑制できる。
また、本実施形態のフィルム検査装置100では、搬送されつつある電解質膜フィルムMfをラインセンサー212にて走査するに当たり、その走査軌跡を電解質膜フィルムMfに対して斜めにした上で、ラインセンサー212の分解能や電解質膜フィルムMfの搬送速度並びにフィルム幅を考慮して走査速度Vsを調整した。このため、静止した電解質膜フィルムMfをフィルム幅方向に直交して走査した場合とほぼ等価の性状検査の結果を、搬送しつつある電解質膜フィルムMfからいわゆるインラインで取得できる。このことから、本実施形態のフィルム検査装置100によれば、ラインセンサー212のセンシング信号に基づいた性状解析の演算の簡略化を図ることができると共に、検査効率の向上に寄与できる。
また、本実施形態のフィルム検査装置100では、液晶パネル306における光透過パターンLpをフィルム幅方向に推移させればよいことから、その制御は簡便であり、機器構成の簡略化、延いてはコスト低減を図ることもできる。
次に、他の実施形態について説明する。この実施形態では、ラインセンサー212による電解質膜フィルムMfのセンシング箇所を、面状発光光源304の発した光で直接照射されないようにして、センシング箇所周囲を透過した光が当該センシング箇所に入り込むようにしてセンシングを行う点に特徴がある。図8は第2実施形態における液晶パネル306の制御の様子をラインセンサー212による電解質膜フィルムMfの性状センシングの様子を合わせて示す説明図である。
図示するように、この実施形態では、液晶パネル306は、光を遮蔽する光遮蔽パターンLbを形成し、この光遮蔽パターンLbを図における左右方向に推移させる。このため、光遮蔽パターンLbの両側では、面状発光光源304(図4参照)から面状に発せられた光は、液晶パネル306を透過して、電解質膜フィルムMfを透過する。その一方、光遮蔽パターンLbと対向する箇所の電解質膜フィルムMf(以下、センシング対象箇所)には、面状発光光源304からの光は到達しない。このため、ミラー216の反射光のラインセンサー212への到達状況は、図8の反射光側概略矢視に示すように、ライン状のCCDを含む領域で光未到達領域Lbrとなり、その上下は、照射領域Lprとなる。ところが、光遮蔽パターンLbと向かい合う電解質膜フィルムMfのセンシング対象箇所には、その周囲の電解質膜フィルムMfを透過する際の光が入り込み、こうして入り込んだ光が電解質膜フィルムMfのセンシング対象箇所を透過する。こうして電解質膜フィルムMfのセンシング対象箇所を透過した透過光であっても、このセンシング対象箇所における電解質膜フィルムMfの性状の影響を受けるので、上記の光未到達領域Lbrにあっても、光量は少ないとはいえ、電解質膜フィルムMfの性状の影響を受けた光(反射光)がレンズ214により集光されてラインセンサー212に到達する。そして、この実施形態であっても、液晶パネル306は、ラインセンサー212の走査に同期して、光遮蔽パターンLbをフィルム幅方向において推移させ、こうした光遮蔽パターンLbのフィルム幅方向の推移には、光照射に関与する面状発光光源304といった機器の位置移動を伴わない。
図8に示した実施形態にあっては、面状発光光源304の発した光を液晶パネル306が形成する光遮蔽パターンLbにて遮蔽させ、光遮蔽パターンLbに向かい合う電解質膜フィルムMfのセンシング対象箇所からは、その周囲の電解質膜フィルムMfを光が透過する際にセンシング対象箇所に入り込んだ光を、ラインセンサー212のセンシング箇所であるライン状のCCDに、ミラー216にて反射させて到達させる。つまり、図8に示した実施形態にあっては、電解質膜フィルムMfの性状検査に当たり、検査対象となるセンシング対象箇所の電解質膜フィルムMfにその周囲から入り込んで透過した透過光をラインセンサー212にてセンシングし、このセンシングに適した光としての形態で、電解質膜フィルムMfの光照射を行う。その上で、図8に示した実施形態にあっても、性状検査のために電解質膜フィルムMfに対して光遮蔽をなす液晶パネル306の光遮蔽パターンLbを、ラインセンサー212の走査に同期して当該センサーの走査軌跡に沿ってフィルム幅方向に走査させ、この際には、光照射に関与する面状発光光源304といった機器の位置移動を伴わない。よって、図8に示した実施形態にあっても、既述した効果を奏することができる。
次に、また別の実施形態について説明する。図9は第3実施形態におけるラインセンサー212による電解質膜フィルムMfの性状センシングの様子を光照射推移との関係を合わせて示す説明図である。
図示するように、この実施形態の照明機器群300Aは、面状発光光源304と液晶パネル306に代わり、光源330と、照明パネル群340と、切換機器350とを備える。照明パネル群340は、複数枚のパネル340_1〜340_nを電解質膜フィルムMfの幅方向に重ねて備える。それぞれのパネル340_1〜340_nは、アクリル等の透光性に富む透光性樹脂から形成され、電解質膜フィルムMfに対向する端面を除く各端面が鏡面処理されているので、パネル内に導かれた光を、電解質膜フィルムMfに対向する端面(以下、照射端面)からのみ外部に放射する。そして、パネル340_1〜340_nは、それぞれ光ファイバー360_1〜360_nにて光源330と切換機器350を介して接続されている。このため、照明機器群300Aは、切換機器350にて切り換えたパネル340_1〜340_nのいずれか一つのパネル、即ち照明オンパネルLonのみに光源330の発する光を導き、その照明オンパネルLonから電解質膜フィルムMfに光を照射する。その上で、照明機器群300Aは、電解質膜フィルムMfへの光照射を行う照明オンパネルLonを、ラインセンサー212の走査に同期して電解質膜フィルムMfの幅方向に切り換え推移させる。この実施形態であっても、照明オンパネルLonのフィルム幅方向の推移には、光照射に関与する光源330といった機器の位置移動を伴わないので、既述した効果を奏することができる。
図10は第4実施形態におけるパネル340_1〜340_nの制御の様子をラインセンサー212による電解質膜フィルムMfの性状センシングの様子を合わせて示す説明図である。
図示するように、この実施形態では、照明機器群300Aは、照明パネル群340を構成するパネル340_1〜340_nのいずれか一つのパネルのみを照明オフパネルLoffとし、この照明オフパネルLoff以外のパネル340_1〜340_nonについては、全て照明オンパネルLonとする。そして、照明機器群300Aは、電解質膜フィルムMfへの光遮蔽をなす照明オフパネルLoffを、ラインセンサー212の走査に同期して当該センサーの走査軌跡に沿ってフィルム幅方向に走査させ、この際には、光照射に関与する光源330といった機器の位置移動を伴わない。よって、図10に示した実施形態にあっても、既述した効果を奏することができる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
また、上記の実施形態では、性状検査対象を電解質膜フィルムMfとしたが、フィルム状の被検査対象であれば、電解質膜フィルムMfに限られず、例えば、2次電池の電極箔やセパレーター等を得るための電極箔フィルム、セパレーターフィルム等について、その性状を検査するようにすることもできる。加えて、フィルム単体に限らず、フィルム表面に薄膜状に塗工形成したその塗工薄膜、例えば、電解質膜フィルムMfの表面に塗工形成したアノード電極層やカソード電極層の性状検査にも適用することができる。
100…フィルム検査装置
102…装置筐体
103…天井板
110…架台
112…搬入側ローラー
114…搬出側ローラー
200…センシング機構
210…センサー機器群
212…ラインセンサー
214…レンズ
216…ミラー
218…走査ステージ
220…駆動機器群
222…走査駆動源部
224…サーボモーター
226…エンコーダー
228…リニアガイドレール
229…角度調整機器
230…矩形テーブル
232…角度調整機器
300…照明機器群
300A…照明機器群
302…固定プレート
304…面状発光光源
306…液晶パネル
308…角度調整機器
330…光源
340…照明パネル群
340_1〜340_n…パネル
350…切換機器
360_1〜360_n…光ファイバー
400…制御装置
410…モニター装置
420…操作装置
Lp…光透過パターン
Lb…光遮蔽パターン
Lpr…照射領域
Lbr…光未到達領域
Lon…照明オンパネル
Loff…照明オフパネル
Mf…電解質膜フィルム
MR…巻き取りローラー
Eat…電極触媒層形成装置
Ea…アノード触媒層
Ec…カソード触媒層

Claims (1)

  1. フィルム検査方法であって、
    搬送されつつあるフィルムを照明装置にて照射した上で、フィルム性状を検査するセンサーを前記フィルムの下方側においてフィルム幅方向に走査し、
    前記照明装置は、前記フィルムにおける前記センサーのセンシング箇所に前記センサーによる前記フィルム性状のセンシングに適合した形態での光照射を行う光照射箇所が前記センサーに同期して前記センサーの走査軌跡に沿って走査するように、前記光照射箇所を、前記光照射に関与する機器の位置移動を前記フィルムの搬送領域において伴わないまま、前記フィルム幅方向において推移させる
    フィルム検査方法。
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