JP2014084224A - 容器搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器1の胴部を対向する無端状の搬送ベルト11で挟持して容器を搬送する容器搬送装置において、対向する無端状の搬送ベルト11をタイミングベルト11Tで構成し、対向する搬送ベルト11における容器1を挟持する面の反対側に、ローラ15を搬送ベルト11に沿って配列し、搬送ベルト11を構成するタイミングベルト11Tの歯面11g側の一部を無端状の平らな面11fとし、該平らな面11fをローラ15に接触させるようにした。
【選択図】図1
Description
また、一対の搬送ベルトの張力を高め、ベルト支えを使用せずにベルトの張力だけで容器を挟持して搬送することも行われているが、容器が軽量の場合に限られ、またベルトの長さも短い場合に限られ、汎用性が無いという問題がある。
本発明によれば、特開2012−46280号公報(特許文献2)のように搬送ベルトを構成するタイミングベルトとベルト支えとの間に、別途タイミングベルトを設ける必要がない。また、特許文献2のように、搬送ベルトとは別途のタイミングベルトを搬送ベルトの内側の狭いスペースで引き回す必要がないので、ベルト搬送部のベース構造如何に拘わらず設置可能である。
本発明によれば、タイミングベルトの歯面の一部が切除されることにより形成された平らな面に、補強用シートが貼り付けられているため、歯面が切除されて薄くなった部分を保護することができる。
本発明の好ましい態様は、前記搬送ベルトにおける容器を挟持する面は、前記タイミングベルトに固着された、前記タイミングベルトより柔軟な柔軟部材からなることを特徴とする。
本発明によれば、搬送ベルトは容器挟持面側に柔軟部材を備えているため、容器は弾力性のある柔軟部材によって挟持されるので、容器の種類(丸形,角形)に変更があっても支障なく挟持できる。
本発明によれば、樹脂材をタイミングベルトと柔軟部材との間に介在させることにより、搬送ベルトのねじれ方向などの剛性の低下を抑え、搬送ベルトにおける全体の剛性を向上させることができる。
本発明によれば、タイミングベルトの走行は回転可能なローラの転がり接触により案内されるため、タイミングベルトに加わる摩擦抵抗を減らすことができる。
本発明の好ましい態様は、前記ローラは、ラジアルベアリングからなることを特徴とする。
本発明によれば、ローラはラジアルベアリングからなるため、ローラが回転する際の摩擦抵抗を最小とすることができる。
本発明によれば、上記容器搬送装置を備えることにより、搬送時の容器の振動および容器内の液体の振動を抑制することができるため、容器の検査、特に容器内の液体中に存在する異物の検査を精密に行うことができる。なお、容器検査装置は容器自体の欠陥を検査する検査装置であってもよい。
(1)本発明の容器搬送装置によれば、容器の胴部を挟持する一対の搬送ベルトにタイミングベルトを用い、このタイミングベルトの歯面側に形成された平らな面をベルト支え、例えば、ローラで支えるようにしているため、搬送ベルトの振動を抑制することが可能である。したがって、容器の振動がない容器搬送が可能となる。
(2)本発明の容器搬送装置によれば、容器の胴部を挟持する一対の搬送ベルトにタイミングベルトを用い、このタイミングベルトの歯面側に形成された平らな面をベルト支え、例えば、ローラで支えるようにしているため、容器内に液体が充填され且つ容器サイズが大きい場合のように、容器が重量物であっても、容器を高速で安定して搬送することができる。
(3)搬送時の振動は、搬送途中のみならず、搬送直後のベルトからの容器離れ時の容器ふらつきにも影響を与えており、本発明によって、乗り移り部の容器安定性、容器の流れに対する左右方向の位置精度が向上したため、不良容器の排出部にて安定した排出が出来るようになった。
(4)本発明の容器検査装置によれば、容器搬送装置を備えることにより、搬送時の容器の振動および容器内の液体の振動を抑制することができるため、液面揺れや炭酸性内容液の発泡が無く、容器の検査、特に容器内の液体中に存在する異物の検査を精密に行うことができる。なお、容器検査装置は容器自体の欠陥を検査する検査装置であってもよい。
図1および図2は、本発明の容器搬送装置の基本構成を示す図である。図1は容器搬送装置を示す模式的平面図であり、図2は容器搬送装置を示す模式的斜視図である。図1および図2に示すように、ガラス壜やペットボトル等の容器1の底部を支持して搬送する上流側コンベヤ2と下流側コンベヤ3とが設置されている。容器1には飲料等の液体が充填されている。上流側コンベヤ2と下流側コンベヤ3とは、所定距離だけ離間して設置されている。
図3に示すように、各搬送ベルト11のタイミングベルト11Tは、上下のローラ15,15が接触する部分が平らな面11f,11fになっており、中央部のみに凹凸の歯面11gが形成されている。上下のローラ15,15はラジアルベアリングから構成されており、これらラジアルベアリングは、円筒状の支持部材16と、支持部材16に挿入された両ねじボルト17と、両ねじボルト17の上下に螺合されたナット18,18とにより支持されている。円筒状の支持部材16はベルト搬送部のベース構造(図示せず)によって支持されている。
図1に示すように、駆動手段を駆動して駆動プーリ12,12を回転駆動すると、一対の搬送ベルト11,11は矢印A方向に同一速度で走行する。このとき、各タイミングベルト11Tの中央部の歯面11gが駆動プーリ12に噛み合っているため、タイミングベルト11Tと駆動プーリ12との間にはタイミングずれやスリップなどが生ずることはない。上流側コンベヤ2から供給された容器1は、走行する一対の搬送ベルト11,11によって挟持されて上流側から下流側に搬送される。各搬送ベルト11のタイミングベルト11Tの歯面側は、駆動プーリ12,従動プーリ13に噛み合う部分を除いて平らな面11fになっており(図3参照)、タイミングベルト11Tの上下の平らな面11f,11fには、列状に配置された複数のローラ15が接するようになっている。したがって、タイミングベルト11Tはローラ15により振動することなく滑らかに案内され、これにより、搬送ベルト11は振動することなく安定して走行する。そして、一対の搬送ベルト11,11により容器1を挟持することにより搬送ベルト11に加わる力は、タイミングベルト16を介してローラ15により受けることができる。したがって、容器1内に液体が充填され且つ容器サイズが大きい場合のように、容器1が重量物であっても、容器1を高速で安定して搬送することができる。
図5(a),(b)は、変形例における搬送ベルト11の詳細構造を示す図であり、図5(a)は搬送ベルト11の縦断面図、図5(b)は図5(a)のV矢視図である。図5(a),(b)に示す搬送ベルト11においては、タイミングベルト11Tの上下部の歯面が切除されることにより形成された平らな面11f,11fに、ゴムシート19が貼り付けられている。このゴムシート19は、歯面が切除されて薄くなった部分を保護するための補強用シートである。この補強用シートはゴムシート以外の樹脂シートであってもよい。その他の構成は、図4(a),(b)に示す搬送ベルト11と同様である。
図7に示すように、容器搬送装置10により搬送される容器1の上方には、容器1の上方から容器1内を照明する照明21が配置されている。照明21は多数のLEDを配列することにより構成されている。容器1の下方には、容器1の底部を透過した透過光を撮影するCCDカメラからなる撮像手段22が配置されている。
なお、図7においては、照明21を搬送される容器1の上方に配置し、撮像手段22を搬送される容器1の下方に配置したが、照明21を搬送される容器1の下方に配置し、撮像手段22を搬送される容器1の上方に配置し、容器1の検査方法および検査部位を適宜変えてもよい。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1a 容器底部
1s 肩部
2 上流側コンベヤ
3 下流側コンベヤ
10 容器搬送装置
11 搬送ベルト
11f 平らな面
11g 歯面
11S スポンジ
11T タイミングベルト
12 駆動プーリ
13 従動プーリ
15 ローラ
16 支持部材
17 両ねじボルト
18 ナット
19 ゴムシート
21 照明
22 撮像手段
Claims (8)
- 容器の胴部を対向する無端状の搬送ベルトで挟持して容器を搬送する容器搬送装置において、
前記対向する無端状の搬送ベルトをタイミングベルトで構成し、
前記対向する搬送ベルトにおける容器を挟持する面の反対側に、ベルト支えを前記搬送ベルトに沿って配列し、
前記搬送ベルトを構成するタイミングベルトの歯面側の一部を無端状の平らな面とし、該平らな面を前記ベルト支えに接触させるようにしたことを特徴とする容器搬送装置。 - 前記タイミングベルトの平らな面に補強用シートを貼り付けたことを特徴とする請求項1に記載の容器搬送装置。
- 前記搬送ベルトにおける容器を挟持する面は、前記タイミングベルトに固着された、前記タイミングベルトより柔軟な柔軟部材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の容器搬送装置。
- 前記タイミングベルトと前記柔軟部材との間に樹脂材を介装したことを特徴とする請求項3に記載の容器搬送装置。
- 前記ベルト支えは、回転可能なローラからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の容器搬送装置。
- 前記ローラは、ラジアルベアリングからなることを特徴とする請求項5に記載の容器搬送装置。
- 前記タイミングベルトの平らな面は、歯面の一部を切除することにより形成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の容器搬送装置。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の容器搬送装置と、前記容器搬送装置により搬送される容器に投光する照明と、容器からの光を撮像する撮像手段とを備えたことを特徴とする容器検査装置。
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