JP2014083995A - 車両のバッテリ保持部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアクリーナケースにバッテリ収納部を一体的に設けた車両のバッテリ保持部構造において、バッテリバンドを係止するバンドフックとエアクリーナリッドを固定するリッド固定具とを効率よく設置する。
【解決手段】エレメントを収納するケース本体41の外部にバッテリ収納部51を一体的に有するエアクリーナケース40と、バッテリ収納部51にバッテリバンド57を用いて固定されるバッテリ59と、ケース本体41の開口部を覆うエアクリーナリッド61と、を備え、エアクリーナリッド61をエアクリーナケース40に固定するリッド固定具63と、バッテリバンド57をエアクリーナケース40に係止するバンドフック58と、が共通の固定部(ベース部58a)を有してエアクリーナケース40に固定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のバッテリ保持部構造に関する。
従来、樹脂製のエアクリーナケースにバッテリ収納部を一体的に有し、このバッテリ収納部に収納したバッテリをバッテリ収納部及び車体フレームに跨って係止したバッテリバンドによって固定した構造がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3512130号公報
ところで、上記従来の構造において、バッテリ収納部の近傍に車体フレームがない場合等には、バッテリバンドを樹脂製のバッテリトレイに固定したバンドフックに係止するが、バッテリの確実な固定のためには、バンドフックに十分な固定力が必要になる。他方、エアクリーナケースには、エレメント出し入れ用の開口部を覆うリッドを固定する固定具も必要であり、バンドフックと共に効率的な設置が要望されている。
そこで本発明は、エアクリーナケースにバッテリ収納部を一体的に設けた車両のバッテリ保持部構造において、バッテリバンドを係止するバンドフックとエアクリーナリッドを固定するリッド固定具とを効率よく設置することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、エンジン(2)が吸入する空気をろ過するエレメント(E)をケース本体(41)の内部に収納すると共に、前記ケース本体(41)の外部に車載電源であるバッテリ(59)を収納するバッテリ収納部(51)を一体的に有するエアクリーナケース(40)と、前記ケース本体(41)におけるエレメント(E)出し入れ用の開口部(47)を覆うエアクリーナリッド(61)と、を備える車両のバッテリ保持部構造において、前記エアクリーナリッド(61)を前記エアクリーナケース(40)に固定するリッド固定具(63)と、前記バッテリ収納部(51)に前記バッテリ(59)を固定するバッテリバンド(57)を前記エアクリーナケース(40)に係止するバンドフック(58)と、が共通の固定部(58a)を有して前記エアクリーナケース(40)に固定されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記リッド固定具(63)は、前記エアクリーナリッド(61)に係合してケース方向への荷重を与えるバネ構造部(64)を有し、前記エアクリーナリッド(61)は、前記バネ構造部(64)の動きを制限する凹状又は凸状の被係合部(66)を有することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記バンドフック(58)は、前記バッテリ収納部(51)における前記ケース本体(41)の開口部(47)を形成する面(47a)と略平行な壁部(52)に固定され、このバンドフック(58)に、前記壁部(52)に沿うように延びる前記バッテリバンド(57)が係止されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記エアクリーナケース(40)は、車体フレーム(F)における前記エンジン(2)の後方に形成される側面視逆三角形状の領域(R)に配置され、前記領域(R)の後部に前記バッテリ収納部(51)が配置されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記エアクリーナケース(40)の後方にリアフェンダ(36)を備え、前記リアフェンダ(36)の前端部が前記バッテリ収納部(51)の後端部に結合されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記エアクリーナケース(40)は、側面視で車体フレーム(F)における略水平なシートレール(16)及びこれを下方から支持するべく後上がりに傾斜するサポートパイプ(17)に挟まれた領域(R)に収まり、平面視では左右一対の前記シートレール(16)の外側縁間の幅よりも広い左右幅を有することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記エアクリーナケース(40)は、側面視で車体フレーム(F)における略水平なシートレール(16)の下方に配置され、前記バッテリ収納部(51)は、前記バッテリ(59)の上面(59a)を側面視で前記シートレール(16)の上縁と同等の高さに配置し、平面視では左右一対の前記シートレール(16)の内側縁間に前記バッテリ(59)を収めることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、リッド固定具がエアクリーナリッドを所定の力でエアクリーナケースに固定し、バッテリバンドの引っ張り方向の荷重に対する抵抗力を発揮するため、バンドフックの固定力を向上させることができる。一方、バッテリバンドを係止したバンドフックは、リッド固定具をエアクリーナケースから引き剥がす方向の荷重に対する抵抗力を発揮するため、リッド固定具の固定力を向上させることができる。すなわち、リッド固定具とバンドフックとが共通の固定部を有することで、リッド固定具及びバンドフックの固定力を相乗的に向上させることができる。また、部品点数を削減すると共に、リッド固定具及びバンドフックの固定スペースを削減することができる。
請求項2に記載した発明によれば、バネ構造部の被係合部への係合により、リッド固定具を動かそうとする荷重に対して抵抗力が生じるため、バンドフック及びリッド固定具の固定力を向上させることができる。
請求項3に記載した発明によれば、エアクリーナリッドが開口部から離れる方向に移動しようとしたとき、バンドフックに壁部から引き剥がす方向の荷重が作用しても、バッテリバンドに引っ張られるバンドフックには前記荷重に対して抵抗力が生じるため、バンドフック及びリッド固定具の固定力を向上させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、エアクリーナケース前方のエンジンへの吸気に対してエレメントの面積を拡大し易く、かつ比較的小型のバッテリを逆三角形状の領域の後部に効率よく配置することができる。
請求項5に記載した発明によれば、バッテリ収納部及びケース本体の下面をリアフェンダの下面の前方に繋げるように形成すれば、エアクリーナケースがリアフェンダの一部を兼ねるため、リアフェンダ自体を短縮することができる。
請求項6に記載した発明によれば、エアクリーナケースを側面視で車体フレーム内に収め、車体側方からエレメントを着脱可能とした上で、上面視ではエアクリーナケースを左右シートレールよりも外側に張り出し可能とし、エレメントを拡大することができる。
請求項7に記載した発明によれば、バッテリを極力上昇させ、シートレール下方の後輪のストローク量への影響を抑えると共に、バッテリをシートレールの上方より着脱可能とし、バッテリ周辺のメンテナンス性を高めることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 図1の要部拡大図である。 図2に示す要部の上面図である。 図2に示す要部の斜視図である。 図2のV−V断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示される。
図1は、この実施形態の鞍乗り型車両の全体を示す側面図である。
この実施形態の鞍乗り型車両は、エンジン(内燃機関)2によって後輪WRが駆動されるオフロードタイプの自動二輪車である。以下、この実施形態の鞍乗り型車両については、「自動二輪車1」と呼ぶものとする。
自動二輪車1の車体フレームFは、前端部に配置されるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11の上部から後下方に延出するメインフレーム12と、ヘッドパイプ11の下部からメインフレーム12よりも急傾斜をなして後下方に延出するダウンパイプ13と、ダウンパイプ13の中間部とメインフレーム12の中間部との間に渡設されるガセットパイプ9と、メインフレーム12の後部における下方湾曲部の下端部から左右に分岐して後下方に延出する左右一対のセンタパイプ14と、を備える。左右センタパイプ14の下端部同士は、車幅方向に延出するクロスパイプ15によって結合される。
車体フレームFはさらに、メインフレーム12の後部(下方湾曲部)から左右に分岐して略水平に(詳細には僅かに後上がりに傾斜して)後方に延出する左右一対のシートレール16と、左右センタパイプ14の下部から後上方に延出して左右シートレール16の後部に結合される左右一対のサポートパイプ17と、を備える。
ヘッドパイプ11には、ステアリングステム4を介して左右フロントフォーク3が枢支される。左右フロントフォーク3の下端部には、自動二輪車1の前輪WFが軸支される。ステアリングステム4のトップブリッジ4a上には、操向ハンドル4bが取り付けられる。
車体フレームFにおける側面視でメインフレーム12、ダウンパイプ13及びセンタパイプ14等に囲まれる部位には、自動二輪車1の原動機であるエンジン2が搭載される。
エンジン2は、例えば空冷単気筒エンジンであり、その下部を構成するクランクケース21の前部上方にシリンダ22を起立させる。シリンダ22上にはシリンダヘッド22aが取り付けられる。
シリンダヘッド22aの後部にはインシュレータ23aを介してキャブレター(又はスロットルボディ)23が接続され、キャブレター23の後部にはコネクティングチューブ24aを介してエアクリーナ24が接続される。シリンダヘッド22aの前部には排気管25が接続される。排気管25は適宜後方に湾曲して延び、車体後部右側に配置されたサイレンサ25aに接続される。
クランクケース21の前端部は、ダウンパイプ13の下端部に固設されたブラケット13aに支持される。クランクケース21の後端部は、左右センタパイプ14の下部前側に固設された左右ピボットプレート14aに支持される。クランクケース21の前後端の支持により、エンジン2が車体フレームFに固定的に支持される。
左右ピボットプレート14aには、スイングアーム26の前端部が枢支される。スイングアーム26の後端部には、自動二輪車1の後輪WRが軸支される。スイングアーム26の前部下側には、その近傍を上下に延びるリアクッション27の下端部が連結される。
クランクケース21の後部内には不図示の変速機が収容され、この変速機の出力軸28がクランクケース21の後部左側に突出する。出力軸28と後輪WRとは、例えばチェーン式の伝動機構29を介して連結される。
エンジン2の上方には、エンジン2の燃料を貯留する燃料タンク31が配置される。燃料タンク31の後方には、左右シートレール16上に支持した乗員着座用のシート32が配置される。シート32の下方における側面視で車体フレームFのシートレール16、センタパイプ14及びサポートパイプ17で囲まれる逆三角形状の領域R(図2参照)には、エンジン2が吸入する空気をろ過するエアクリーナ24が配置される。
なお、図中符号33は燃料タンク31の下部外側からその下前方までの範囲を覆う左右シュラウドを、符号34は左右シートレール16の外側からその下方までの範囲を覆う左右サイドカバーを、符号35は前輪WFの上方に離間して該前輪WFの上方を覆うフロントフェンダを、符号36は後輪WRの上方に離間して該後輪WRの上方を覆うリアフェンダをそれぞれ示す。
図2〜図4に示すように、エアクリーナ24は、エアクリーナケース40内にエレメントEを収容してなる。エアクリーナケース40は一体の樹脂成型品であり、エレメントEを収容するケース本体41と、ケース本体41の後方に一体形成されるバッテリ収納部51と、を有する。
ケース本体41は、左方に開放する容器形状とされる。ケース本体41は、側面視でシートレール16の下縁に沿う上壁部42と、上壁部42の前後縁からそれぞれ後下方へ側面視でセンタパイプ14と略平行に延びる前壁部43及び後壁部44と、前壁部43の下縁から略直角に後方へ延びる下壁部45と、下壁部45の後縁から後壁部44の下縁へ側面視でサポートパイプ17の上縁に沿って延びる下傾斜壁部46と、を有する。
ケース本体41の左側端部は、上面視で左シートレール16の外側縁よりも左右外側に位置し、ケース本体41内の空間を左方に開放する左開口部47とされる。ケース本体41の右側端部は、上面視で右シートレール16の外側縁よりも左右外側に位置し、右シートレール16の外側縁に沿うように後側ほど左右外側に位置するように傾斜する右底壁部48とされる。ケース本体41の左開口部47は、側面視でケース本体41と同様の形状をなすエアクリーナリッド61により開閉可能に閉塞される。この左開口部47により、ケース本体41内にエレメントEを出し入れ可能である。
ケース本体41の上壁部42には、吸気口を形成する吸気ダクト42aが取り付けられる。ケース本体41の前壁部43には、コネクティングチューブ24aの後端部が接続される。ケース本体41内における吸気ダクト42aよりも前方の部位には、厚板状をなすエレメントEが前壁部43と略平行な起立状態で保持される。吸気ダクト42aを通じてケース本体41内に導入された空気は、エレメントEを通過した後にコネクティングチューブ24aを通じてケース本体41外(エンジン2側)に導出される。
バッテリ収納部51は、上方に開放するトレー形状とされる。バッテリ収納部51は、ケース本体41の後壁部44から後方に起立する左右一対の側壁部と、左右側壁部52,53の後端間に渡る後壁部54と、ケース本体41の下傾斜壁部46を上後方に延長するように傾斜する底壁部55と、を有する。
バッテリ収納部51内には、車載電源であるバッテリ59の下部が上方から収納される。バッテリ59は直方体状をなし、長方形状の上下面59a,59bを前下がりに傾斜させ、上下面59a,59bの長辺側に渡る前後面59c,59dを左右方向に沿わせて配置される。
バッテリ59は、前面59cをケース本体41の後壁部44に沿わせ、後面59dをバッテリ収納部51の後壁部54に沿わせ、左右側面59e,59fをバッテリ収納部51の左右側壁部52,53にそれぞれ沿わせてバッテリ収納部51内に収納される。バッテリ収納部51の底壁部55には、バッテリ59の下面59bを当接支持する棚部が適宜形成される。
バッテリ59は、側面視で上面59aがシートレール16の上下幅内に位置する高さに配置される。これにより、シートレール16上のシート32とバッテリ59との干渉を避けた上で、バッテリ59を極力上方に配置し、車輪の上下ストローク量を大とするオフロード車両における後輪WRのストローク量への影響を抑える。
バッテリ59は、平面視では左右シートレール16の内側縁よりも左右内側に左右側面59e,59fが位置するように配置される。バッテリ収納部51は、左右シートレール16の下方に位置し、平面視で左右シートレール16の内側縁に左右側壁部52,53を沿わせるように配置される。これにより、左右シートレール16間を通じてバッテリ59をバッテリ収納部51に対して上方から着脱可能となり、バッテリ59等のメンテナンス性が高まる。
ケース本体41の左開口部47が沿う、左右方向と略直交する平面を開口形成面47aとすると、バッテリ収納部51の左側壁部52は、開口形成面47aと略平行であり、ケース本体41の開口形成面47aよりも左右内側に設けられる。
バッテリ収納部51の後壁部54の左右両側には、リアフェンダ36の前端部両側を後方から締結固定する左右締結部56が設けられる。底壁部55及び下傾斜壁部46の下面は、リアフェンダ36の下面の前下方に連なるように設けられる。エアクリーナケース40は、リアフェンダ36の前下方への延長部も兼ねる。下傾斜壁部46の下方には、下壁部45下の締結部45aに締結固定された上端部からリアクッション27と後輪WRとの間に向けて延びるマッドガード37が配置される。
ケース本体41は、側面視逆三角形状の領域Rの前後中央に配置される。これにより、ケース本体41前寄りのエレメントEを収容する部位の上下幅が増加し、エレメントEの面積を拡大させてろ過性能を高めることが可能である。比較的小型のバッテリ59は、領域Rにおける上下幅を狭めた後部に収まり、シート32との干渉を避けた上で後輪WRのストローク量への影響を抑える。
バッテリ収納部51に収納したバッテリ59は、バッテリ収納部51の左右側壁部52,53に跨って伸長状態で掛け回したバッテリバンド57によって固定される。バッテリバンド57は、長さ方向に伸縮可能なゴムバンドであるバンド本体57aと、バンド本体57aの両端部に保持された矩形状の係止リング57bと、を有する。
バッテリバンド57は、バンド本体57aの中間部をバッテリ59の上面59aに沿って伸長させ、上面59a両側の角部でバンド本体57aを下方へ屈曲させて、バッテリ59の左右側面59e,59f及びバッテリ収納部51の左右側壁部52,53に沿うようにバンド本体57aを伸長させた後、両係止リング57bをバッテリ収納部51の左右側壁部52,53に固定されたバンドフック58にそれぞれ係止する。
このバッテリバンド57の緊縛作用により、バンドフック58が上方に引っ張られると共に、バンドフック58が左右内側にも押さえ付けられる。本願の図面では左側のバンドフック58のみ示し、右側のバンドフック58は左右対称として図示を略す。図中符号57cはバンド本体57aにバッテリバンド57の着脱を容易にするべく適宜突設されたツマミ片を示す。
バッテリ収納部51左側のバンドフック58は、バッテリ収納部51の左側壁部52に沿う鋼板製のベース部58aの上方に一体形成される。バンドフック58は、ベース部58aの上端から上方に延び、左右外側かつ下方に折り返してなる。ベース部58aは、後述する後リッド固定具63をバッテリ収納部51の左側壁部52に固定するベース部も兼ねる。ベース部58aは、バッテリ収納部51の左側壁部52にリベット58bにより固定される。
エアクリーナリッド61は、その前部を上下一対の前リッド固定具62によりケース本体41の前壁部43に着脱可能に固定され、後部を上下一対の後リッド固定具63によりバッテリ収納部51の左側壁部52に着脱可能に固定される。前後リッド固定具62,63は、エアクリーナリッド61を係止する弾性クリップ64と、弾性クリップ64を上下方向に沿うヒンジ軸65bを介して回動可能に支持するヒンジベース65と、を有する。本願の図面では後リッド固定具63のヒンジベース65のみ示す。
図2、図4、図5を参照し、弾性クリップ64は、帯状のバネ鋼板を適宜湾曲させて一体形成される。弾性クリップ64は、上下に延びる軸回りに比較的大径の半円状に湾曲する本体部64aと、本体部64aの基端で逆方向かつ比較的小径に湾曲してヒンジ軸65bを挿通保持する軸保持部64bと、本体部64aの先端側で逆方向かつ比較的小径に湾曲してエアクリーナリッド61の被係合部66への係合を可能とする係合部64cと、本体部64aの先端で同方向かつ比較的小径に湾曲して係合部64cの係脱操作を可能とする操作部64dと、を有する。
弾性クリップ64は、エアクリーナリッド61の前後縁部の面取り形状に本体部64aの湾曲形状を沿わせるように配置される。弾性クリップ64は、エアクリーナリッド61の前後縁部にそれぞれ凹設された被係合部66に係合部64cを係合させることで、エアクリーナリッド61を閉状態で固定する。このとき、弾性クリップ64は、被係合部66の上下内壁部66a,66bに挟み込まれて上下動が制限される。
ヒンジベース65は、バンドフック58のベース部58aと、ベース部58aの前方に一体形成された軸保持部65aと、を有する。軸保持部65aは、ベース部58aの前端から左右外側に起立し、その先端に上下方向に沿うヒンジ軸65bを保持する。ベース部58aはバンドフック58と共通であり、ヒンジベース65とバンドフック58とは、バッテリ収納部51の左側壁部52の同一箇所に同一のリベット58bによって固定される。
以上説明したように、上記実施形態におけるバッテリ保持部構造は、エンジン2が吸入する空気をろ過するエレメントEをケース本体41の内部に収納すると共に、ケース本体41の外部にバッテリ収納部51を一体的に有するエアクリーナケース40と、バッテリ収納部51にバッテリバンド57を用いて固定される車載電源としてのバッテリ59と、ケース本体41におけるエレメントE出し入れ用の左開口部47を覆うエアクリーナリッド61と、を備えるものにおいて、エアクリーナリッド61をエアクリーナケース40に固定するリッド固定具63と、バッテリバンド57をエアクリーナケース40に係止するバンドフック58と、が共通の固定部(ベース部58a)を有してエアクリーナケース40に固定されるものである。
この構成によれば、リッド固定具63がエアクリーナリッド61を所定の力でエアクリーナケース40に固定し、バッテリバンド57の引っ張り方向の荷重に対する抵抗力を発揮するため、バンドフック58の固定力を向上させることができる。一方、バッテリバンド57を係止したバンドフック58は、リッド固定具63をエアクリーナケース40から引き剥がす方向の荷重に対する抵抗力を発揮するため、リッド固定具63の固定力を向上させることができる。すなわち、リッド固定具63とバンドフック58とが共通の固定部を有することで、リッド固定具63及びバンドフック58の固定力を相乗的に向上させることができる。また、部品点数を削減すると共に、リッド固定具63及びバンドフック58の固定スペースを削減することができる。
上記バッテリ保持部構造は、リッド固定具63が、エアクリーナリッド61に係合してケース方向への荷重を与えるバネ構造部(弾性クリップ64)を有し、エアクリーナリッド61が、弾性クリップ64の動きを制限する凹状の被係合部66を有することで、弾性クリップ64の被係合部66への係合により、リッド固定具63を動かそうとする荷重に対して抵抗力が生じるため、バンドフック58及びリッド固定具63の固定力を向上させることができる。
上記バッテリ保持部構造は、バンドフック58が、バッテリ収納部51におけるケース本体41の左開口部47を形成する面(開口形成面47a)と略平行な左側壁部52に固定され、このバンドフック58に、左側壁部52に沿うように延びるバッテリバンド57が係止されることで、エアクリーナリッド61が左開口部47から離れる方向に移動しようとしたとき、バンドフック58に壁部から引き剥がす方向の荷重が作用しても、バッテリバンド57に引っ張られるバンドフック58には前記荷重に対する抵抗力が生じるため、バンドフック58及びリッド固定具63の固定力を向上させることができる。
上記バッテリ保持部構造は、エアクリーナケース40が、車体フレームFにおけるエンジン2の後方に形成される側面視逆三角形状の領域Rに配置され、領域Rの後部にバッテリ収納部51が配置されることで、エアクリーナケース40前方のエンジン2への吸気に対してエレメントEの面積を拡大し易く、かつ比較的小型のバッテリ59を逆三角形状の領域Rの後部に効率よく配置することができる。
上記バッテリ保持部構造は、エアクリーナケース40の後方にリアフェンダ36を備え、リアフェンダ36の前端部がバッテリ収納部51の後端部に結合されることで、バッテリ収納部51及びケース本体41の下面をリアフェンダ36の下面の前方に繋げるように形成すれば、エアクリーナケース40がリアフェンダ36の一部を兼ねるため、リアフェンダ36自体を短縮することができる。
上記バッテリ保持部構造は、エアクリーナケース40が、側面視で車体フレームFにおける略水平なシートレール16及びこれを下方から支持するべく後上がりに傾斜するサポートパイプ17に挟まれた領域Rに収まり、平面視では左右一対のシートレール16の外側縁間の幅よりも広い左右幅を有することで、エアクリーナケース40を側面視で車体フレームF内に収め、車体側方からエレメントEを着脱可能とした上で、上面視ではエアクリーナケース40を左右シートレール16よりも外側に張り出し可能とし、エレメントEを拡大することができる。
上記バッテリ保持部構造は、バッテリ59が、その上面59aを側面視でシートレール16の上縁と同等の高さに配置し、平面視では左右一対のシートレール16の内側縁間に収まることで、バッテリ59を極力上昇させ、シートレール16下方に位置する後輪WRのストローク量への影響を抑えると共に、バッテリ59をシートレール16の上方より着脱可能とし、バッテリ59周辺のメンテナンス性を高めることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、ケース本体41とバッテリ収納部51とが一体形成ではなく一体結合された構成でもよい。リッド固定具63及びバンドフック58の共通の固定部をバッテリ収納部51ではなくケース本体41に固定してもよい。エアクリーナリッド61の被係合部66が、凹状ではなく凸状の壁部を有してバネ構造部の動きを制限するものであってもよい。
本発明を適用する車両は、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(車両)
2 エンジン
16 シートレール
17 サポートパイプ
36 リアフェンダ
40 エアクリーナケース
41 ケース本体
47 開口部
47a 開口形成面(面)
51 バッテリ収納部
52 左側壁部(壁部)
57 バッテリバンド
58 バンドフック
58a ベース部(固定部)
59 バッテリ
59a 上面
61 エアクリーナリッド
63 リッド固定具
64 弾性クリップ(バネ構造部)
66 被係合部
E エレメント
R 領域
F 車体フレーム

Claims (7)

  1. エンジン(2)が吸入する空気をろ過するエレメント(E)をケース本体(41)の内部に収納すると共に、前記ケース本体(41)の外部に車載電源であるバッテリ(59)を収納するバッテリ収納部(51)を一体的に有するエアクリーナケース(40)と、
    前記ケース本体(41)におけるエレメント(E)出し入れ用の開口部(47)を覆うエアクリーナリッド(61)と、を備える車両のバッテリ保持部構造において、
    前記エアクリーナリッド(61)を前記エアクリーナケース(40)に固定するリッド固定具(63)と、前記バッテリ収納部(51)に前記バッテリ(59)を固定するバッテリバンド(57)を前記エアクリーナケース(40)に係止するバンドフック(58)と、が共通の固定部(58a)を有して前記エアクリーナケース(40)に固定されることを特徴とする車両のバッテリ保持部構造。
  2. 前記リッド固定具(63)は、前記エアクリーナリッド(61)に係合してケース方向への荷重を与えるバネ構造部(64)を有し、
    前記エアクリーナリッド(61)は、前記バネ構造部(64)の動きを制限する凹状又は凸状の被係合部(66)を有することを特徴とする請求項1に記載の車両のバッテリ保持部構造。
  3. 前記バンドフック(58)は、前記バッテリ収納部(51)における前記ケース本体(41)の開口部(47)を形成する面(47a)と略平行な壁部(52)に固定され、このバンドフック(58)に、前記壁部(52)に沿うように延びる前記バッテリバンド(57)が係止されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のバッテリ保持部構造。
  4. 前記エアクリーナケース(40)は、車体フレーム(F)における前記エンジン(2)の後方に形成される側面視逆三角形状の領域(R)に配置され、前記領域(R)の後部に前記バッテリ収納部(51)が配置されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両のバッテリ保持部構造。
  5. 前記エアクリーナケース(40)の後方にリアフェンダ(36)を備え、前記リアフェンダ(36)の前端部が前記バッテリ収納部(51)の後端部に結合されることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の車両のバッテリ保持部構造。
  6. 前記エアクリーナケース(40)は、側面視で車体フレーム(F)における略水平なシートレール(16)及びこれを下方から支持するべく後上がりに傾斜するサポートパイプ(17)に挟まれた領域(R)に収まり、平面視では左右一対の前記シートレール(16)の外側縁間の幅よりも広い左右幅を有することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の車両のバッテリ保持部構造。
  7. 前記エアクリーナケース(40)は、側面視で車体フレーム(F)における略水平なシートレール(16)の下方に配置され、前記バッテリ収納部(51)は、前記バッテリ(59)の上面(59a)を側面視で前記シートレール(16)の上縁と同等の高さに配置し、平面視では左右一対の前記シートレール(16)の内側縁間に前記バッテリ(59)を収めることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の車両のバッテリ保持部構造。
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