JP2014083210A - 表示器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、縦部材と横部材とで構成される格子籠の籠側面に着脱自在に装着される、表示板部と装着具とを備えた表示器の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明は、縦部材と横部材とで構成される格子籠の籠側面に着脱自在に装着される、表示板部と装着具とを備えた表示器において、
前記表示板部の裏面側に設けられる装着具は、一つの縦部材の一部の側面側への押し付けによって、当該縦部材の一部を当該縦部材の両側面側から挟み込むようにして相対的に飲み込む、前記表示板部の裏面側に固着される固着板部と当該固着板部から立ち上がって当該固着板部と平行に延在するバネ板部とで構成され、籠側面と平行するように当該側面の左右方向の一方から他方側に向けての挿し込み操作で着脱できることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】 本発明は、縦部材と横部材とで構成される格子籠の籠側面に着脱自在に装着される、表示板部と装着具とを備えた表示器において、
前記表示板部の裏面側に設けられる装着具は、一つの縦部材の一部の側面側への押し付けによって、当該縦部材の一部を当該縦部材の両側面側から挟み込むようにして相対的に飲み込む、前記表示板部の裏面側に固着される固着板部と当該固着板部から立ち上がって当該固着板部と平行に延在するバネ板部とで構成され、籠側面と平行するように当該側面の左右方向の一方から他方側に向けての挿し込み操作で着脱できることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、商品陳列用等の格子状の籠の側面に着脱自在に装着される表示板形式の表示器、即ち表示板部と当該表示板部の裏面に装備された装着具とを備えた表示器に関する。
尚、ここで格子状の籠とは、垂直な縦部材と水平な横部材とが格子状に形成された容器をいい、例えば、縦部材と横部材とが、編まれたもの、表裏に重ね合わされたもの、組み合わされたもの、或いは射出成型等により一面的に一体成形されたもの等を含む。
又、格子状の籠を以下「格子籠」、その側面を以下「籠側面」ともいう。
又、格子状の籠を以下「格子籠」、その側面を以下「籠側面」ともいう。
商品陳列用の容器が平板な側面をもつ箱の場合には、当該箱側面に、剥離容易な接着剤を介して、陳列商品のブランドや品質・内容等を表示する表示板(以下、表示板部ともいう)を掲げることができるが、容器の側面が平板な箱でなく、格子状の籠の場合には、籠側面に表示板を掲げるのは容易でない。
上記のような接着剤を用いての籠側面への接着は、接着面が極小となる上、接着面の大半が外気に触れるため接着力が弱まって表示板を維持できないのである。
上記のような接着剤を用いての籠側面への接着は、接着面が極小となる上、接着面の大半が外気に触れるため接着力が弱まって表示板を維持できないのである。
従来、このような格子籠の側面に表示板を掲げるには、籠側面の上辺縁に引っ掛る落鈎を表示板部の裏面側に設けた表示器が用いられていた。
しかし、籠側面の上辺縁への落鈎では、例えば、U字状の鉤(以下、U字鉤ともいう)では、衣類のような内容物を籠から取り出す際に、衣類の一部が鉤先に引っ掛かって衣類の引き出しに伴って表示板が容易に外れてしまう虞がある。
他方、このような容易な外れを防止しようとすれば、複雑な取付け構造の装着具が必要となって、表示器の製造コストが嵩む上、取付け取り外し即ち表示器の着脱作業をワンタッチ動作で迅速かつ容易に行うことができなくなる。
更に、籠の上辺縁は、近時、安全性確保や籠の装飾性向上のため、格子籠の横部材がそのまま上辺縁とされることよりも、別途、様々な形状や構造の上辺縁装飾性部材が用いられるようになって来たため、予め上辺縁部材の形状・サイズを予定しての適用範囲の広い落鈎の形状・サイズの選択が困難となっている。
しかし、籠側面の上辺縁への落鈎では、例えば、U字状の鉤(以下、U字鉤ともいう)では、衣類のような内容物を籠から取り出す際に、衣類の一部が鉤先に引っ掛かって衣類の引き出しに伴って表示板が容易に外れてしまう虞がある。
他方、このような容易な外れを防止しようとすれば、複雑な取付け構造の装着具が必要となって、表示器の製造コストが嵩む上、取付け取り外し即ち表示器の着脱作業をワンタッチ動作で迅速かつ容易に行うことができなくなる。
更に、籠の上辺縁は、近時、安全性確保や籠の装飾性向上のため、格子籠の横部材がそのまま上辺縁とされることよりも、別途、様々な形状や構造の上辺縁装飾性部材が用いられるようになって来たため、予め上辺縁部材の形状・サイズを予定しての適用範囲の広い落鈎の形状・サイズの選択が困難となっている。
本発明は、上記課題の解決を目的とすると共に多様な格子状籠の側面の任意の位置に、当該側面と平行するように当該側面の左右方向の一方から他方側に向けての挿し込み操作で、ワンタッチで着脱できる装着具を備えた表示器の提供を目的とする。
請求項1の表示器の発明は、縦部材と横部材とで構成される格子籠の籠側面に着脱自在に装着される、表示板部と装着具とを備えた表示器において、
前記表示板部の裏面側に設けられる装着具は、
一つの縦部材の一部の側面側への押し付けによって、当該縦部材の一部を当該縦部材の両側面側から挟み込むようにして相対的に飲み込む、前記表示板部の裏面側に固着される固着板部と当該固着板部から立ち上がって当該固着板部と平行に延在するバネ板部とで構成され、籠側面と平行するように当該側面の左右方向の一方から他方側に向けての挿し込み操作で着脱できることを特徴とする。
前記表示板部の裏面側に設けられる装着具は、
一つの縦部材の一部の側面側への押し付けによって、当該縦部材の一部を当該縦部材の両側面側から挟み込むようにして相対的に飲み込む、前記表示板部の裏面側に固着される固着板部と当該固着板部から立ち上がって当該固着板部と平行に延在するバネ板部とで構成され、籠側面と平行するように当該側面の左右方向の一方から他方側に向けての挿し込み操作で着脱できることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の表示器において、装着具は、
固着板部とバネ板部との二枚の板状部材が延在する方向の部材間隔において、
前記バネ板部の延在先端側においては、前記固着板部との間に延在先端側に向かって拡開するように設けられた開口部と、
前記開口部の奥側においては、飲み込まれた縦部材の一部が相対的に通過可能に狭められて設けられた狭隘喉部と、
前記狭隘喉部を相対的に通過した当該縦部材の一部の外周を、前記狭隘喉部と前記固着板部と前記バネ板部の固着板部からの立ち上がり部と当該バネ板部とで取り囲むよう設けられた縦部材保持部とを備えたことを特徴とする。
固着板部とバネ板部との二枚の板状部材が延在する方向の部材間隔において、
前記バネ板部の延在先端側においては、前記固着板部との間に延在先端側に向かって拡開するように設けられた開口部と、
前記開口部の奥側においては、飲み込まれた縦部材の一部が相対的に通過可能に狭められて設けられた狭隘喉部と、
前記狭隘喉部を相対的に通過した当該縦部材の一部の外周を、前記狭隘喉部と前記固着板部と前記バネ板部の固着板部からの立ち上がり部と当該バネ板部とで取り囲むよう設けられた縦部材保持部とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の表示器において、装着具の開口部は、開口端側の開口間隔が縦部材の径よりも大きく、狭隘喉部に向かって次第に開口間隔が狭まる形状とされたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の表示器において、装着具は縦部材保持部の最奥から狭隘喉部に至るまでの縦部材の挟持間隔が縦部材の径よりも小さく形成されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4の表示器において、縦部材の径は当該縦部材の籠の内側から外側方向の幅であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の表示器において、装着具の縦幅長さは格子の横部材間隔幅の範囲内で十分に長く形成されたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の表示器において、装着具は、当該装着具の少なくともバネ板部の下端縁を表示板部の下端縁と上下方向において一致させて当該表示板部裏面に配設されたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の表示器において、装着具は、
そのバネ板部において、少なくとも一本の横部材を受け入れるスリットを、当該当該バネ板部の延在端から当該バネ板部の立ち上がり部にわたって、水平方向に設けたことを特徴とする。
そのバネ板部において、少なくとも一本の横部材を受け入れるスリットを、当該当該バネ板部の延在端から当該バネ板部の立ち上がり部にわたって、水平方向に設けたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1又は請求項2に記載の表示器において、装着具は、
そのバネ板部において、
一本の横部材を受け入れるスリットを、
当該当該バネ板部の延在端から当該バネ板部の立ち上がり部にわたって、水平方向に設けたことを特徴とする。
そのバネ板部において、
一本の横部材を受け入れるスリットを、
当該当該バネ板部の延在端から当該バネ板部の立ち上がり部にわたって、水平方向に設けたことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9に記載の表示器において、装着具の開口部は、開口端側の開口間隔が縦部材の径と横部材の径とを合わせた径よりも大きく、狭隘喉部に向かって次第に開口間隔が狭まる形状とされたことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項9又は請求項10に記載の表示器において、装着具は縦部材保持部の最奥から狭隘喉部に至るまでの縦部材の挟持間隔が縦部材の径と横部材の径とを合わせた径よりも小さく形成されたことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項10又は請求項11に記載の表示器において、縦部材の径と横部材の径とを合わせた径は、少なくとも縦部材と横部材とが交差して重なった部位における籠の内側から外側方向の幅であることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1乃至請求項12の何れかに記載の表示器において、装着具は縦部材保持部の最奥から狭隘喉部に至るまでの挟持間隙の水平断面形状が略直角三角形状であることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項9に記載の表示器において、装着具は縦部材保持部の最奥から狭隘喉部に至るまでの挟持間隙の水平断面形状が略長四角形状であることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項14に記載の表示器において、装着具の開口部は、開口端側の開口間隔が縦部材の径よりも大きく、狭隘喉部に向かって次第に開口間隔が狭まる形状とされたことを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項14又は請求項15に記載の表示器において、縦部材保持部のバネ板部の内面側に、当該縦部材保持部に飲み込まれた縦部材の側面側の少なくとも一部が嵌り込む縦状凹部が設けられたことを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項16に記載の表示器において、縦状凹部は縦部材保持部の最奥から狭隘喉部に至るまでの間に複数個設けられたことを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項17に記載の表示器において、複数個の縦状凹部は間隔を置いて設けられた設けたことを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項17に記載の表示器において、複数個の縦状凹部は間隔を置かずに連続的に設けられた設けたことを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項16乃至請求項19の何れかに記載の表示器において、縦状凹部は縦部材の嵌り込む側面形状に対応する相補形状であることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項16乃至請求項20の何れかに記載の表示器において、縦状凹部は断面が浅い略U字状の縦溝であることを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項16乃至請求項21の何れかに記載の表示器において、縦状凹部はスリットによって上下に分かたれたバネ板部の上下の内面側に設けられたことを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項16乃至請求項22の何れかに記載の表示器において、縦状凹部の最深部と固着板部の表面との間隔は当該縦状凹部に嵌り込む縦部材の径より小さいことを特徴とする。
請求項24の発明は、請求項16乃至請求項23の何れかに記載の表示器において、固着板部の表面に、当該縦部材保持部にスリットを経て飲み込まれた横部材の側面側の少なくとも一部が嵌り込む横状凹部が設けられたことを特徴とする。
請求項25の発明は、請求項16乃至請求項23の何れかに記載の表示器において、固着板部の表面に、当該縦部材保持部にスリットを経て飲み込まれた横部材が嵌り込む横状凹部が設けられたことを特徴とする。
請求項26の発明は、請求項24又は請求項25に記載の表示器において、横状凹部は横部材の嵌り込む側面形状に対応する相似形状であることを特徴とする。
請求項27の発明は、請求項24乃至請求項26の何れかに記載の表示器において、横状凹部は断面が深い略U字状の横溝であることを特徴とする。
請求項28の発明は、請求項1乃至請求項27の何れかに記載の表示器において、装着具は水平方向左右位置に開口部を同一方向に向けて少なくとも各一個が配設されたことを特徴とする。
請求項29の発明は、請求項28の表示器において、左右に配設される装着具は、両装着具の間に1又は2以上の縦部材をおいて配設されたことを特徴とする。
請求項30の発明は、請求項1乃至請求項13の何れかに記載の表示器において、装着具の横幅長さは縦部材間隔幅の範囲内で十分に長く形成されたことを特徴とする。
請求項31の発明は、請求項1乃至請求項13の何れかに記載の表示器において、装着具の縦部材保持部の水平方向長さは可能な範囲で長く形成されたことを特徴とする。
請求項32の発明は、請求項1乃至請求項13の何れかに記載の表示器において、装着具は、その水平断面形状が略ヘアピン形状であって、当該ヘアピン形状の直線部に相応する側が固着板部とされ、直線部に相対する屈曲線部に相応する側がバネ板部とされたことを特徴とする。
請求項33の発明は、請求項1乃至請求項32の何れかに記載の表示器において、装着具はその固着板部が表示板部の裏面に接着剤を介して固着されたことを特徴とする。
請求項34の発明は、請求項1乃至請求項33の何れかに記載の表示器において、装着具は有弾性樹脂にて成形されたことを特徴とする。
請求項35の発明は、請求項1乃至請求項34の何れかに記載の表示器において、表示板部は、表示紙片が差し込み自在に透明樹脂にて断面U字状に一体成形されたことを特徴とする。
請求項1乃至請求項35の各発明によれば、何れも、格子籠の籠側面の所望の取付け部位における縦部材の側面側への当該籠側面と平行な水平方向即ち横方向から装着具を押し付けることによって、当該縦部材が固着板部とバネ板部との挟持間隔に相対的に飲み込まれ、当該縦部材をその両側面側即ち籠の内外から固着板部とバネ板部とで容易且つ迅速に挟み込むことができ、前記表示板部を籠側面の外表面側に、当該籠側面と平行する左右方向の一方から他方に向けての挿し込み操作だけで、ワンタッチで表示具を格子籠側面に装着脱することができ、従来に比べて、格子籠における表示器の装着位置が自在となるため、格子籠による商品の展示や販売において、当該商品の視認性を向上させることができる。
又、請求項1乃至請求項35の各発明によれば、何れも、固着板部側へ抱き込むように縦部材を挟み込むバネ板部の下端縁が当該縦部材と交差する直下の横部材の上に据わらせることによって、表示器を容易且つ迅速に水平に安定化させ、より確実に装着させることができる。
請求項2乃至請求項35の各発明によれば、何れも、表示板部の裏面に設けられた装着具の開口部を、縦部材の側面側へ当てて水平方向へ押し付けるだけで、当該縦部材の一部を開口部から縦部材保持部に相対的に飲み込ませて当該装着具を縦部材に絡み付かせること、即ちワンタッチでの格子籠の側面への装着ができ、当該縦部材の側面側からの水平方向への引き離しだけで、飲み込まれた縦部材を相対的に吐き出させること、即ち、ワンタッチでの格子籠の側面からの取り外し(離脱)ができる。
請求項3や請求項15の発明によれば、装着具の開口部を迅速かつ容易に迷わず縦部材に当接することができ、装着作業を効率よく行うことができる。
請求項4の発明によれば、一旦飲み込まれた縦部材の容易な離脱が防止され、装着具をより確実に縦部材に係止させることができる。
請求項6の発明によれば、装着具のバネ板部の上下幅を、格子の上下間隔幅一杯になるようより長くする程、縦部材への係止状態を安定化させることができる。
即ち、装着具の縦部材保持部が格子1枠の縦幅即ち横部材間隔幅に相応する十分な長さ分、縦部材の延在方向に絡み付くので、表示板部の垂直保持性を高めることができ、籠側面に安定した状態で表示板部(表示器)を取り付けることができるのである。
即ち、装着具の縦部材保持部が格子1枠の縦幅即ち横部材間隔幅に相応する十分な長さ分、縦部材の延在方向に絡み付くので、表示板部の垂直保持性を高めることができ、籠側面に安定した状態で表示板部(表示器)を取り付けることができるのである。
請求項7の発明によれば、装着具を、当該装着具の下端縁が籠側面の最下段の横部材上に据わらせるように縦部材に装着することによって、表示板部の下端縁側即ち当該表示板部の下部側が籠の底面より下に垂れ下がった状態での、当該表示板部(表示器)の籠側面への取り付けを自ずと防止することができ、再度の装着作用を必要とせず、平面台の上に乗せられる格子籠の側面への表示器の取り付け作業(装着作業)を効率的に行うことができる。
というのは、仮に、表示板部の下部側が籠の底面より下に垂れ下がった状態で装着されたままで、籠を乗せる台面に籠を置こうとすると、表示器の下端縁が台面に衝突して破損したり、垂れ下がった表示器の下端縁が邪魔をして、籠自体が台面上に傾斜して乗ってしまい、籠を台面に水平に乗せ難くなるため、当該籠側面への表示器(表示板部)の付け替え、即ち、一旦取り外した上に再度の装着作業を強いられることになるからである。
というのは、仮に、表示板部の下部側が籠の底面より下に垂れ下がった状態で装着されたままで、籠を乗せる台面に籠を置こうとすると、表示器の下端縁が台面に衝突して破損したり、垂れ下がった表示器の下端縁が邪魔をして、籠自体が台面上に傾斜して乗ってしまい、籠を台面に水平に乗せ難くなるため、当該籠側面への表示器(表示板部)の付け替え、即ち、一旦取り外した上に再度の装着作業を強いられることになるからである。
請求項8の発明によれば、縦部材が籠の外側に位置し横部材が籠の内側に位置して交差する格子籠や縦部材と横部材とが同一平面上において直交(以下、この部分を直交部ともいう)する格子籠に対して、籠側面の縦部材と横部材との交差部や直交部において、前記交差部においては、縦部材が固着板部とバネ板部とに挟持された状態で、且つ、横部材がバネ板部のスリットに嵌った状態即ち横部材がバネ板部のスリットに上下方向から挟さまれた状態で、或いは又、前記直交部においては、縦部材が固着板部とバネ板部とに挟持された状態で、且つ、横部材がバネ板部のスリットに斜めに嵌った状態即ち横部材の一部がバネ板部のスリットと斜めに交差する部位で上下方向から挟さまれた状態で、装着具が縦部材と横部材とに絡み付く(絡まる)ので、籠側面により確実且つ安定して表示器を装着させることができる。
請求項9乃至請求項12の各発明によれば、何れも、縦部材が籠の内側に位置し横部材が籠の外側に位置する格子籠に対しては、籠側面の縦部材と横部材との交差部において、縦部材が固着板部とバネ板部とに挟持された状態で、横部材がバネ板部のスリットに斜めに交差するように嵌った状態即ち横部材の一部がバネ板部のスリットに上下方向から挟さまれた状態で、装着具が縦部材と横部材とに絡み付く(絡まる)ので、籠側面により確実且つ安定して表示器を装着させることができる。
又、縦部材が籠の外側に位置し横部材が籠の内側に位置する格子籠に対しては、籠側面の縦部材と横部材との交差部において、縦部材が固着板部とバネ板部とに比較的緩く挟持された状態で、横部材がバネ板部のスリットに斜めに交差するように嵌った状態即ち横部材の一部がバネ板部のスリットに上下方向から挟さまれた状態で、装着具が縦部材と横部材とに絡み付く(絡まる)ので、籠側面により確実且つ安定して表示器を装着させることができる。
又、縦部材が籠の外側に位置し横部材が籠の内側に位置する格子籠に対しては、籠側面の縦部材と横部材との交差部において、縦部材が固着板部とバネ板部とに比較的緩く挟持された状態で、横部材がバネ板部のスリットに斜めに交差するように嵌った状態即ち横部材の一部がバネ板部のスリットに上下方向から挟さまれた状態で、装着具が縦部材と横部材とに絡み付く(絡まる)ので、籠側面により確実且つ安定して表示器を装着させることができる。
請求項13の発明によれば、縦部材保持部が、その狭隘喉部からその最奥方向に向かってその挟持間隔が次第に拡大しているので、当該縦部材保持部において、固着板部とバネ板部とに挟まれて保持されている縦部材にたいして、縦部材の左右側面から当該縦部材を最奥方向に相対的に押し遣ろうとする力が作用し、縦部材からの装着具の離脱を阻止させることができる。
請求項16乃至請求項27の各発明によれば、何れも、縦部材保持部に飲み込まれた縦部材が縦状凹部に嵌り込むことによって相対的な縦部材の水平方向移動が阻止されるので当該縦部材を当該縦保持部により確実に確保させることができ、装着具の縦部材からの離脱を防止することができる。
請求項17乃至請求項19の各発明によれば、何れも、表示器の裏面側に少なくとも2個の装着具を水平方向左右に配設する場合、仮に2個の装着具の各々において、格子籠の縦部材の間隔に応じて各装着具の縦部材保持部の最奥側の縦状凹部に縦部材が適切に収まるよう配設されるべきところ、若干の配置間隔ずれが生じても、一方の装着具の縦状凹部に縦部材が適切に嵌るだけで、表示器を籠側面により確実に装着できるし、縦部材の配置間隔が異なる格子籠側面にも装着することができるので、装着可能な格子籠の種類(縦部材間隔の異なる種類)が多くなって装着具即ち表示器の適用範囲を拡大させることができる。
請求項20の発明によれば、籠側面の上下方向においてガタつきの無い装着具の装着が
できる。
できる。
請求項21の発明によれば、縦部材に対する装着具の装着脱を円滑且つ容易に行うことができる。
請求項23の発明によれば、縦状部材に嵌り込んだ縦部材に対してバネ板部の挟持力(固着板部との協働による挟持力)が作用するので、より確実に縦部材を保持させることができる。
請求項24乃至請求項27の各発明によれば、何れも、縦部材が縦状凹部に嵌るだけでなく、横部材も横状凹部に嵌ることになるので、籠の内側に位置する縦部材と籠の内側に位置する横部材とが行き違いに交差する縦横部材の交差部位において、上下左右方向への位置ずれの生じ難い装着具を備えた表示器を提供することができる。
請求項28の発明によれば、水平方向に比較的長い表示板部を備えた表示器でも、表示板部の水平を複数の装着具で容易に保つことができ、より確実且つ安定した状態で籠側面に表示板部(表示器)を取り付けることができる。
請求項29の発明によれば、例えば図3と図5や図と図との比較で分かるように、装着具を水平方向左右各1個備えた表示器においては、格子1枠の横幅即ち縦部材間隔幅が1個の装着具の縦部材保持部の水平方向長さ分の範囲内であれば、当該縦部材間隔幅が長短異なる格子籠にも装着することができ、格子間隔の異なる複数種類の格子籠に適用することができる。
請求項30の発明によれば、装着具の下端縁が、格子1枠の横幅即ち縦部材間隔幅に相応する十分な長さ分で横部材に据わらせることにより、装着具の水平状態即ち表示器の表示板部の水平状態をより確実に維持することができる。
請求項31の発明によれば、装着具の縦部材保持部の水平方向長さ即ち狭隘喉部から最奥までの長さを可能な限り十分に長くしておくことによって、例えば、左右一対の装着具を用いている場合であれば、一方の装着具の縦部材保持部の最奥で一方の縦部材を保持させ、他方の縦部材を保持する他方の装着具は、当該他方の装着具の縦保持部材の水平方向長さ分の範囲に位置する縦部材に対して装着(保持)させることができるので、一定の縦部材間隔が仮に縦保持部材の水平方向長さ分の範囲で異なっている格子籠の何れに対しても装着具を適用できるという利点がある。
請求項32の発明によれば、装着具の固着板部をヘアピンの直線部に、バネ板部をヘアピンの曲線部に相応する形状とすることによって、比較的簡易で製造容易な構造で、バネ板部に十分な挟持力を与えることができる装着具を提供することができる。
請求項33の発明によれば、例えば左右一対の装着具を、何れも、接着剤を介して表示板部の裏面に装着可能とすることによって、格子籠の籠側面における格子サイズ、殊に縦部材間隔に応じた左右配置間隔とすることができ、各種の格子サイズに対応させることができる。
請求項34の発明によれば、装着具全体を射出成型手段によって容易且つ安価に製造することができると共に、バネ板部に十分な挟持力を与えた装着具を提供することができる。
請求項35の発明によれば、籠内容物の説明メッセージを当該内容物の変更に応じて紙片等を変えて表記するだけで済み、表示板部を永続使用でき、取り替えが無用となるので、表示器を永続的に使用することができ、経済的である。
本発明を、以下の実施例1〜3を図面に基づいて説明する。
実施例1の表示器即ち第1の表示器は、格子籠の籠側面の格子を構成する縦部材と横部材のうちの縦部材に、表示器の装着具を着脱自在に装着させる形態としたものである。
実施例1の表示器即ち第1の表示器は、格子籠の籠側面の格子を構成する縦部材と横部材のうちの縦部材に、表示器の装着具を着脱自在に装着させる形態としたものである。
実施例2の表示器即ち第2の表示器は、実施例1の装着具を構成するバネ板部に、一本の横部材の存在を受け入れるスリットを設けて、格子籠の籠側面の格子を構成する縦部材と横部材とが行き違いに交差する交差部に、表示器の装着具を装着させる形態であって、装着具の縦部材保持具の最奥における挟持間隔を前記交差部における籠の内外方向の厚さ(長さ)に相応する間隔としたものである。
実施例3の表示器即ち第3の表示器は、実施例1の装着具を構成するバネ板部に、一本の横部材の存在を受け入れるスリットを設けて、格子籠の籠側面の格子を構成する縦部材と横部材とが行き違いに交差する交差部に、表示器の装着具を装着させる形態であって、装着具の縦部材保持具の最奥における挟持間隔を縦部材の籠の内外方向の厚さ(長さ)に相応する間隔としたものである。
実施例4の表示器即ち第4の表示器は、実施例1の表示器の装着具の縦部材保持部の水平断面形状を略長四角形状とした上で、当該装着具を構成するバネ板部に、一本の横部材の存在を受け入れるスリットを設けると共に、当該バネ板部の内面側に縦部材の側面の少なくとも一部が嵌り込む縦状凹部(縦溝)を設け、他方、当該装着具を構成する固着板部の表面側に、前記縦状凹部に嵌り込んだ縦部材(籠の内側に位置する縦部材)と行き違いに交差する横部材(籠の外側に位置する横部材)が嵌り込む横状凹部(横溝)を設けて、前記縦部材と横部材とが行き違いに交差する交差部に、表示器の装着具を装着させる形態であって、装着具の縦部材保持具の最奥における挟持間隔を縦部材の籠の内外方向の厚さ(長さ)に相応する間隔としたものである。
実施例1の表示器100(第1の表示器)は、格子籠の籠側面の格子を構成する縦部材と横部材のうちの縦部材に、表示器の装着具を着脱自在に装着させる形態としたものである。
図1〜図6に基づいて、以下説明する。
図1〜図6に基づいて、以下説明する。
図1において、符号10は無数の縦部材11と無数の横部材12とで構成された格子籠であり、この格子籠10の籠側面13に着脱自在に、表示板部20と装着具30とを備えた表示器100が装着されている。
図2乃至図3において、表示板部20の裏面側に設けられる装着具30は、その水平断面形状が略ヘアピン形状であり、ヘアピン形状の直線部に相応する側が平面板状に形成された固着板部31で、この固着板部31が表示板部20の裏面に、この例では接着剤を介して面当接された状態で固着され、一体化されている。
この表示板部20裏面への固着板部31即ち装着具30の一体化手段は、勿論、この例による接着剤に限らず、ビス留め等の適宜な一体化手段(図示せず)を用いてもよい。
この表示板部20裏面への固着板部31即ち装着具30の一体化手段は、勿論、この例による接着剤に限らず、ビス留め等の適宜な一体化手段(図示せず)を用いてもよい。
図4に示すように、装着具30は、幅広の帯状部材が上記のように略ヘアピン形状となるようU字状に折り曲げられた形状をしており、上記した固着板部31に相対するように間隔即ち挟持間隔を置いて曲面形状のバネ板部32が延在している。
U字状に折り曲げられた装着具30の両先端側即ち開口端側が開口部33、開口部33の内部奥側即ちU字状に囲まれた内部空間部分が縦部材保持部34、縦部材保持部34の開口部33側が狭隘喉部35である。
U字状に折り曲げられた装着具30の両先端側即ち開口端側が開口部33、開口部33の内部奥側即ちU字状に囲まれた内部空間部分が縦部材保持部34、縦部材保持部34の開口部33側が狭隘喉部35である。
開口部33は、二枚の板状部材の部材間隔即ち上記の固着板部31とバネ板部32との開口端側の間隔を、外に向けて拡開するように形成されており、水平方向断面において、直線状の固着板部31に対して曲線状のバネ板部32が平行でなく斜めに相対するよう形成され、開口部33の開口端側から開口部33の奥側の狭隘喉部35に向かって次第に開口間隔が狭まる略ラッパ形状とされているのである。
即ち、この実施例1では、固着板部31とバネ板部32との二枚の板状部材が延在する方向における両部材間隔において、前記のバネ板部32の延在先端側は、前記の直線的な固着板部31との間で、当該固着板部31に相対するバネ板部32の前記狭隘喉部35から延在先端側に向かって両部材間隔が次第に拡開するように形成されている。
即ち、この実施例1では、固着板部31とバネ板部32との二枚の板状部材が延在する方向における両部材間隔において、前記のバネ板部32の延在先端側は、前記の直線的な固着板部31との間で、当該固着板部31に相対するバネ板部32の前記狭隘喉部35から延在先端側に向かって両部材間隔が次第に拡開するように形成されている。
更に、この実施例の開口部33は、その開口端側の開口間隔が飲み込み対象の縦部材11の径よりも大きく形成されている。
このように、二枚の板状部材即ち固着板部31とバネ板部32との開口端側の部材間隔をラッパの従断面形状に開かせた開口部33とすることによって、この開口部33を、目的とする任意の一つの縦部材即ち飲み込み対象の縦部材11の一部の側面側に容易に宛がうことができ、宛がってからの単純な押し付け力だけで、目的とする縦部材11の一部をその縦部材11の両側面側から挟み込むようにして相対的に開口部33が飲み込み易くなって、装着具30の縦部材11への装着が容易且つ迅速化にできる。
このように、二枚の板状部材即ち固着板部31とバネ板部32との開口端側の部材間隔をラッパの従断面形状に開かせた開口部33とすることによって、この開口部33を、目的とする任意の一つの縦部材即ち飲み込み対象の縦部材11の一部の側面側に容易に宛がうことができ、宛がってからの単純な押し付け力だけで、目的とする縦部材11の一部をその縦部材11の両側面側から挟み込むようにして相対的に開口部33が飲み込み易くなって、装着具30の縦部材11への装着が容易且つ迅速化にできる。
狭隘喉部35は、開口部33の奥方向に延在するように設けられている上記二枚の板状部材(固着板部31とバネ板部32)の延在部間の両部材間隔を、相対的に飲み込まれてきた縦部材11の一部が相対的に通過可能であって、異常な外力を加えない限り容易には通過不能な程度となるように、飲み込まれる縦部材11の径(籠の内外方向の厚さ)とほぼ同等がそれよりも僅かに小さく細められて形成されている。
この実施例1では、固着板部31に対してバネ板部32の一部がU字状に一方的に突出して前記固着部31へ近接するように形成されており、その近接間隔は当該縦部材11の径即ち当該縦部材11の籠の内外方向の厚さ(長さ)よりもやや小さな間隔としている。狭隘喉部35の両部材間隔即ち上記の近接間隔(狭隘間隔)はこの程度の間隔が好適である。
この実施例1では、固着板部31に対してバネ板部32の一部がU字状に一方的に突出して前記固着部31へ近接するように形成されており、その近接間隔は当該縦部材11の径即ち当該縦部材11の籠の内外方向の厚さ(長さ)よりもやや小さな間隔としている。狭隘喉部35の両部材間隔即ち上記の近接間隔(狭隘間隔)はこの程度の間隔が好適である。
縦部材保持部34は、狭隘喉部35を相対的に通過して飲み込まれた縦部材11の一部の外周を取り巻くように延在して当該縦部材11を挟持する部分であり、二枚の板状部材(固着板部31とバネ板部32)の開口部33側即ちより正確には狭隘喉部35から奥方向へ延在する両板状部材の延在部両端がU字状に連続(この連続部位を以下、立ち上り部37ともいう)された形状とされている。
即ち、実施例1の縦部材保持部34は、前記の狭隘喉部35を相対的に通過した当該縦部材11の一部の外周を、前記の狭隘喉部35と前記の固着板部31と前記バネ板部32の固着板部31からの立ち上がり部37と当該バネ板部32とで取り囲むように形成されている。
即ち、実施例1の縦部材保持部34は、前記の狭隘喉部35を相対的に通過した当該縦部材11の一部の外周を、前記の狭隘喉部35と前記の固着板部31と前記バネ板部32の固着板部31からの立ち上がり部37と当該バネ板部32とで取り囲むように形成されている。
この縦部材保持部34は、相対的に飲み込まれた縦部材11を囲むようにしてバネ板部32のバネ付勢力で当該縦部材11を固着板部31との間で当該縦板部材11を籠の内外方向から挟持して保持する、この実施例1では、図4で分かるように、縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部35に至るまでの挟持間隙の水平断面形状を略直角三角形状となるように形成してある。即ち、縦部材保持部34の最奥側における挟持間隔を直線的な短辺、固着板部31を直線的な長辺、バネ板部32側を斜辺とする三角形である。
しかし、勿論、この直角三角形状に限らず、例えば、縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部35に至るまで長軸が長い超長四角形状や長楕円形状(何れも狭隘喉部35側の挟持間隔が小さく当該縦部材保持部34の最奥側即ち前記短辺側の挟持間隔が大きい)に形成してもよい(図示せず)。
しかし、勿論、この直角三角形状に限らず、例えば、縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部35に至るまで長軸が長い超長四角形状や長楕円形状(何れも狭隘喉部35側の挟持間隔が小さく当該縦部材保持部34の最奥側即ち前記短辺側の挟持間隔が大きい)に形成してもよい(図示せず)。
何れの形状にしても、縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部35に至るまでの二枚の板状部材(固着板部31とバネ板部32)の部材間隔、即ち縦部材保持部34における縦部材11に対する挟持間隔は当該縦部材11の径(籠の内外方向における厚さ)よりも小さく形成するのが、挟持力即ちバネ板部32のバネ付勢力を確保する上で必要である。
具体的には、この縦部材保持部34における挟持間隔は狭隘喉部35の狭隘間隔よりは大きく、縦部材11の径即ち籠の内外方向における当該縦部材11の厚さより小さく形成するのが好適である。
但し、挟持力を必要とせず、縦保持部材34が単純に縦部材11に絡まった状態で十分な場合には、前記縦部材11の径より小さくする必要はない。
具体的には、この縦部材保持部34における挟持間隔は狭隘喉部35の狭隘間隔よりは大きく、縦部材11の径即ち籠の内外方向における当該縦部材11の厚さより小さく形成するのが好適である。
但し、挟持力を必要とせず、縦保持部材34が単純に縦部材11に絡まった状態で十分な場合には、前記縦部材11の径より小さくする必要はない。
上記のように形成された縦部材保持部34におけるバネ板部32の縦部材11に対する保持力即ち挟持力は、縦部材11を縦部材保持部34に飲み込んだ状態で、装着具30を当該飲み込んだ縦部材11の延在方向即ち籠側面の上下方向に手動にて当該装着具30を摺動可能な程度が好適である。表示器100の上下方向の位置、即ち、表示板部20の籠側面13での掲示位置を手動操作にて任意の適宜な微調整が容易となるからである。
装着具30の横幅長さは、縦部材11の間隔幅の範囲内で十分に長く形成するのがよい。
装着具30の横幅長さ、即ち、固着板部31やバネ板部32、殊に、少なくともバネ板部32の水平方向長さを可能な限り十分に長くすることによって、装着具30(固着板部31やバネ板部32)の下端縁36、少なくとも、直角三角形の斜辺に相当するバネ板部32の下端縁が、格子1枠の横幅即ち縦部材間隔幅に相応する十分な長さ分で、装着状態にある当該装着具30の直下の横部材12の上に着座するように当てて、当該横部材に引っ掛った状態で据わらせると、装着具30の水平状態即ち表示器100の表示板部20の水平状態をより確実に水平に安定化させ、維持させることができる。
装着具30の横幅長さ、即ち、固着板部31やバネ板部32、殊に、少なくともバネ板部32の水平方向長さを可能な限り十分に長くすることによって、装着具30(固着板部31やバネ板部32)の下端縁36、少なくとも、直角三角形の斜辺に相当するバネ板部32の下端縁が、格子1枠の横幅即ち縦部材間隔幅に相応する十分な長さ分で、装着状態にある当該装着具30の直下の横部材12の上に着座するように当てて、当該横部材に引っ掛った状態で据わらせると、装着具30の水平状態即ち表示器100の表示板部20の水平状態をより確実に水平に安定化させ、維持させることができる。
又、装着具30の縦部材保持部34の水平方向長さ、即ち、縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部35までの長さは可能な範囲で長く形成するのがよい。これを以下、図3と図5とで説明する。
先ず、図3と図5の両図に図示された両表示器100(表示板部20の図示は省略し、図示はその装着具のみ)の水平方向左右各1個が配設された一対の装着具30、30の配置間隔は、一定(同一間隔)であり、両装着具30、30は形状・サイズが同一のものであるが、両図に図示された格子籠10は異なっており、両格子籠の格子の少なくとも水平方向(横幅方向)間隔、即ち縦部材11相互の縦部材間隔は図3よりも図5の方が若干長く幅広となっている。
先ず、図3と図5の両図に図示された両表示器100(表示板部20の図示は省略し、図示はその装着具のみ)の水平方向左右各1個が配設された一対の装着具30、30の配置間隔は、一定(同一間隔)であり、両装着具30、30は形状・サイズが同一のものであるが、両図に図示された格子籠10は異なっており、両格子籠の格子の少なくとも水平方向(横幅方向)間隔、即ち縦部材11相互の縦部材間隔は図3よりも図5の方が若干長く幅広となっている。
上記図示のような配置の装着具30、30を一対備えた表示器100は、両装着具30、30の配置間隔が格子の縦部材間隔と丁度よく整合すれば、図3に示す如く、両装着具30、30の各縦部材保持部34、34に収まる縦部材11、11は各縦部材保持部34、34の最奥部に理想的に各々位置することになる。
他方、両装着具30、30の配置間隔が格子の縦部材間隔と丁度よく整合しない場合であっても、装着具30の縦部材保持部34の水平方向長さを可能な範囲で十分に長く形成しておくことによって、図5に示す如く、一方の装着具30(図上左)の縦部材保持部34の最奥に一方の縦部材11が適切に収まった状態において、他方の装着具30(図上右)の縦部材保持部34の最奥に他方の縦部材11が適切に収まらなくとも、水平方向に長い当該他方の装着具30(図上右)の縦部材保持部34の水平方向長さ範囲に収まる位置に他方の縦部材11が位置する格子籠の場合には、当該他方の装着具30(図上右の装着具30の縦部材保持部34)で当該他方の縦部材11を縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部35に至るまでの何処かで挟持でき、保持させることができる。
即ち、格子1枠の横幅即ち縦部材間隔幅が1個の装着具30の縦部材保持部34の水平方向長さ分の範囲内であれば、当該縦部材間隔幅が長短異なる格子籠(図3と図5に図示する格子サイズの異なる籠)に装着することができ、格子間隔の異なる複数種類の籠(図示せず)に同一規格の表示器100を広く適用させることができる。
装着具30の縦幅長さは、格子の横部材間隔幅の範囲内で十分に長く形成するとよい。
このように形成すると、装着具30の縦部材保持部34が格子1枠の縦幅即ち上下に位置する横部材間隔幅に相応する十分な長さ分にて、縦部材11の延在方向に長く絡み付いた状態で挟持することとなるので、表示板部20の垂直保持性能即ち籠側面と平行な面(表面)をより垂直状態に維持させることができ、表示板部20の表面側がうつむき状態になるのを防ぎ、籠側面に安定した状態で表示板部20即ち表示器100を籠側面に取り付けることができる。
このように形成すると、装着具30の縦部材保持部34が格子1枠の縦幅即ち上下に位置する横部材間隔幅に相応する十分な長さ分にて、縦部材11の延在方向に長く絡み付いた状態で挟持することとなるので、表示板部20の垂直保持性能即ち籠側面と平行な面(表面)をより垂直状態に維持させることができ、表示板部20の表面側がうつむき状態になるのを防ぎ、籠側面に安定した状態で表示板部20即ち表示器100を籠側面に取り付けることができる。
表示板部20の裏面側に、上記のように左右一対配設される装着具30、30は、開口部33を水平方向左右の何れか同一方向に向けて配設する必要がある。異なる方向に開口部33が向けられると装着不能となるからである。
又、図3や図5に示すように、左右に配設される一対の装着具30、30は、両装着具30、30の間に置かれる縦部材11は図示のように必ずしも1つに限らず、2以上の縦部材11をおいた間隔で表示板部20の裏面側に配設されてもよい(図示せず)。両装着具30、30の配置間隔は表示板部20のサイズや形状等によってバランスの良い適当間隔
となろう。
尚、表示板部20のサイズや形状等によっては、例えば、小さいサイズの場合には、勿論、装着具30は一つ用いることになる(図示せず)。
又、図3や図5に示すように、左右に配設される一対の装着具30、30は、両装着具30、30の間に置かれる縦部材11は図示のように必ずしも1つに限らず、2以上の縦部材11をおいた間隔で表示板部20の裏面側に配設されてもよい(図示せず)。両装着具30、30の配置間隔は表示板部20のサイズや形状等によってバランスの良い適当間隔
となろう。
尚、表示板部20のサイズや形状等によっては、例えば、小さいサイズの場合には、勿論、装着具30は一つ用いることになる(図示せず)。
更に、この実施例1の表示器100の装着具30は、その下端縁36即ち固着板部31及びバネ板部32の底辺縁を、表示板部20の下端縁26と上下方向における高さ方向位置を一致させた状態で表示板部20の裏面に配設するのがよい。
仮に一致させないで、例えば、表示板部20の下部側即ち下端縁26が籠10の底面より下に位置する状態で装着されると、籠を乗せる台面に籠を置く際に、表示板部20の下端縁(底辺縁)26が台面(図示せず)に衝突して破損したり、籠底より下に垂れ下がった表示板部20の下端縁26が台面に衝突して邪魔をし、台面上に籠底が傾斜して乗ってしまい、籠を台面に水平に乗せ置き難くなってしまうことが生じ得る。
仮に一致させないで、例えば、表示板部20の下部側即ち下端縁26が籠10の底面より下に位置する状態で装着されると、籠を乗せる台面に籠を置く際に、表示板部20の下端縁(底辺縁)26が台面(図示せず)に衝突して破損したり、籠底より下に垂れ下がった表示板部20の下端縁26が台面に衝突して邪魔をし、台面上に籠底が傾斜して乗ってしまい、籠を台面に水平に乗せ置き難くなってしまうことが生じ得る。
こうなると、当該籠側面への表示器100(表示板部20)の付け替えが必要となり、一旦取り外した後に再度の装着作業を強いられることになって、表示器100の装着作業が二度手間となってしまうからである。
従って、上記のように装着具30を表示板部20に対して下端縁を一致させて配設することによって、表示板部20の下端縁26が籠底より下がった状態での籠側面への取り付けを自ずと防止することができる。
従って、上記のように装着具30を表示板部20に対して下端縁を一致させて配設することによって、表示板部20の下端縁26が籠底より下がった状態での籠側面への取り付けを自ずと防止することができる。
表示板部20は、図2及び図6に示すように、この実施例では、紙片や印刷カード等の表示部材21が差し込み自在となるよう、透明な合成樹脂にて断面U字状に折り曲げて形成された差込部22を備えて一体的に成形されている。
しかし、勿論、表示板部20の形状や構造はこれに限らず、例えば、籠内の陳列商品のブランドや品質・内容等を表示する表示板等のメッセージの表示が可能な部材であればよい。例えば、ホワイトボード等のようなもの(図示せず)。
しかし、勿論、表示板部20の形状や構造はこれに限らず、例えば、籠内の陳列商品のブランドや品質・内容等を表示する表示板等のメッセージの表示が可能な部材であればよい。例えば、ホワイトボード等のようなもの(図示せず)。
この実施例1では、表示板部20の裏面側に一対の装着具30、30を備えた表示器100の例を挙げて説明したが、本発明は、その表示板部20の形状や構造を問わず、又、その表示板部20の裏面側に一つ或いは副数の装着具30を配設することもできる。
又、本発明の表示器100は、装着具30の開口部33を、籠側面の外表面側から当該籠側面に宛がうようにし、更に具体的には、籠側面の格子を構成する縦部材の一つに、当該籠側面と同一面上若しくは平行面上の水平方向から宛がって、水平方向に押し付けて装着し、押し付け方向とは逆方向に引き離して取は外したりするだけの、何れもワンタッチ操作にて、容易且つ迅速に格子籠の籠側面に着脱自在に装着脱することができる。
又、本発明の表示器100は、装着具30の開口部33を、籠側面の外表面側から当該籠側面に宛がうようにし、更に具体的には、籠側面の格子を構成する縦部材の一つに、当該籠側面と同一面上若しくは平行面上の水平方向から宛がって、水平方向に押し付けて装着し、押し付け方向とは逆方向に引き離して取は外したりするだけの、何れもワンタッチ操作にて、容易且つ迅速に格子籠の籠側面に着脱自在に装着脱することができる。
尚、装着具30は上記実施例1のように必ずしも合成樹脂製である必要はなく、構造的に有弾性を備え得る材質であればよく、従って、その材質を問わず、例えば金属製であってもよい。
実施例2の表示器200(第2の表示器)は、実施例1の表示器100(第1の表示器)の装着具30を構成するバネ板部32に、一本の横部材12の存在を受け入れるスリット201を設けて、格子籠10の籠側面の格子を構成する縦部材11と横部材12とが行き違いに交差する交差部に、表示器200の装着具30を装着させる形態であって、装着具30の縦部材保持具34の最奥における挟持間隔を前記交差部における籠の内外方向の厚さ(長さ)に相応する間隔としたものである。
従って、上記実施例1の表示器100(第1の表示器)との大きな相違点は、装着具30の装着対象部位が上記実施例1の表示器100では、上下の横部材12、12の横部材間隔の間の縦部材11のみであるのに対して、実施例2の表示器200では縦部材11と横部材12との交差部である点にあり、この相違点から装着具30における構造上の相違がある。
従って、上記実施例1の表示器100(第1の表示器)との大きな相違点は、装着具30の装着対象部位が上記実施例1の表示器100では、上下の横部材12、12の横部材間隔の間の縦部材11のみであるのに対して、実施例2の表示器200では縦部材11と横部材12との交差部である点にあり、この相違点から装着具30における構造上の相違がある。
以下、この実施例2の表示器200を、図7乃至図14に基づいて、実施例1の表示器100との相違点、具体的にはバネ板部32の構造上の相違を主題としながら説明する。
尚、この実施例2において、上記実施例1と同一符号が与えられた部位や部材は実質的に同様の構成及び作用効果を果たすので、その説明を省略する。
尚、この実施例2において、上記実施例1と同一符号が与えられた部位や部材は実質的に同様の構成及び作用効果を果たすので、その説明を省略する。
第1の相違(スリット)
この実施例2では、装着具30のバネ板部32に、籠側面において縦部材11と横部材12とが交差する交差部の横部材12との衝突を避けるために、当該装着具30側、より具体的にはバネ板部32側に、当該横部材12の存在を受け入れるためのスリット201を、当該横部材12の延在方向にわたって、当該装着具30を当該交差部に装着する際に当該横部材12が邪魔にならない範囲に形成しているのである。
具体的には、図7及び図10に示すように、この実施例2では、バネ板部32の延在端即ち開口部33側からその立ち上がり部37にわたって、水平方向にスリットを設けている。
この実施例2では、装着具30のバネ板部32に、籠側面において縦部材11と横部材12とが交差する交差部の横部材12との衝突を避けるために、当該装着具30側、より具体的にはバネ板部32側に、当該横部材12の存在を受け入れるためのスリット201を、当該横部材12の延在方向にわたって、当該装着具30を当該交差部に装着する際に当該横部材12が邪魔にならない範囲に形成しているのである。
具体的には、図7及び図10に示すように、この実施例2では、バネ板部32の延在端即ち開口部33側からその立ち上がり部37にわたって、水平方向にスリットを設けている。
スリット201は、横部材12を受け入れるものであるが、受け入れた状態ではスリット201の(孔の)上縁部202が横部材12の上に重なるように乗ることになるので、装着具30が交差部の縦部材11に沿っての降下即ちズレ落ちが防止されて、装着具30の水平方向が維持される。
従って、装着具30の水平方向をより安定的にガタつきを生じさせることなく維持させるには、スリット201の形状を横部材12と密嵌合するように形成するのが好ましい。他方、密嵌合するスリット形状にすると装着に手間どってしまうこともあるが、これを回避するために、多少の間隙が生じて遊嵌合するように形成するとよい。
従って、装着具30の水平方向をより安定的にガタつきを生じさせることなく維持させるには、スリット201の形状を横部材12と密嵌合するように形成するのが好ましい。他方、密嵌合するスリット形状にすると装着に手間どってしまうこともあるが、これを回避するために、多少の間隙が生じて遊嵌合するように形成するとよい。
尚、この実施例2では、図示の通り、スリット201は1本形成してあるが、横部材12の上下間隔幅が小さい格子籠に適用させる場合には、所要数の横部材12を一括して受け入れ可能なように、上下方向の間隔幅を拡大させた一本の幅の広い幅広スリット(図示せず)を形成してもよいし、或いは、複数本の横部材12を各別に受け入れるための複数本のスリット(図示せず)を形成してもよい。
第2の相違(開口部・狭隘喉部・縦部材保持部)
この実施例2の表示器200の装着具30は、その開口部33から狭隘喉部35を経て縦部材保持部34の最奥にまで、縦部材11と横部材12の交差部を相対的に飲み込んで行く必要があるため、開口部33、狭隘喉部35、縦部材保持部34の各部位における固着板部31とバネ板部32との間隔を、当該交差部の籠の内外方向の厚さ(長さ)に各々相応する構造即ち飲み込み可能(通過可能)な構造とする必要がある点で実施例1と相違する。
この実施例2の表示器200の装着具30は、その開口部33から狭隘喉部35を経て縦部材保持部34の最奥にまで、縦部材11と横部材12の交差部を相対的に飲み込んで行く必要があるため、開口部33、狭隘喉部35、縦部材保持部34の各部位における固着板部31とバネ板部32との間隔を、当該交差部の籠の内外方向の厚さ(長さ)に各々相応する構造即ち飲み込み可能(通過可能)な構造とする必要がある点で実施例1と相違する。
具体的には、開口部33においては、その開口端の開き幅(開き間隔)を交差部の厚さ(長さ)よりも大きくして、当該交差部へ開口部33を宛がい易くしたり、狭隘喉部35においては、その狭隘間隔を当該交差部が通過可能な間隔にしたり、縦部材保持部34においては、その最奥の挟持間隔を当該交差部の厚さ(長さ)に相応させる必要があるが、何れの部位においても、実際には、用いようとする格子籠の籠側面において格子を構成する縦部材11と横部材12との交差部における厚さ(長さ)の実寸に相応させることとなるだけであるから、飲み込み対象が縦部材11のみか交差部かの相違があるだけで、実施例2の発明の技術的思想としては実施例1の場合と実質的同様であり、相違するのは上記スリット201の有無に関する技術思想である。
従って、例えば、縦部材保持部34を交差部を挟持可能な挟持間隔に形成して、バネ板部32に対して十分なバネ弾性を与えておけば、即ち、当該交差部が開口部33から狭隘喉部35を経て縦部材保持部34の最奥に至るまで相対的に飲み込み可能な弾性さえ与えておけば、開口部33や狭隘喉部32における開口幅や狭隘間隔を上記のように当該交差部の厚さ(長さ)に相応させる必要は必ずしもなく、実施例1における開口部33や狭隘喉部32の開口幅や挟持間隔即ち縦部材11の径(籠の内外方向の厚さ)に相応させておいてもよい。
第3の相違(装着具の上下方向の幅)
実施例1の装着具30は縦部材11のみを飲み込むのみで、或いは、更に、装着具30の下端縁36が直下の横部材12に乗って装着状態の安定化を図っているから、当該装着具30の上下幅、具体的にはバネ板部32の縦部材保持部34の縦部材11に絡み付く最奥部の上下方向長さ(上下方向幅)を、格子枠の横部材間隔の許す範囲内で、十分に長くしておく方が有利であったが、この実施例2の装着具30ではスリット201で横部材12を上下方向から挟むようにして装着されるものであるから、実施例1のそれのように上下幅を必ずしも長くする必要はない。
実施例1の装着具30は縦部材11のみを飲み込むのみで、或いは、更に、装着具30の下端縁36が直下の横部材12に乗って装着状態の安定化を図っているから、当該装着具30の上下幅、具体的にはバネ板部32の縦部材保持部34の縦部材11に絡み付く最奥部の上下方向長さ(上下方向幅)を、格子枠の横部材間隔の許す範囲内で、十分に長くしておく方が有利であったが、この実施例2の装着具30ではスリット201で横部材12を上下方向から挟むようにして装着されるものであるから、実施例1のそれのように上下幅を必ずしも長くする必要はない。
上記の第1〜第3の相違の外には、この実施例2は、上記実施例1での説明と大きな相違はなく、実質的に実施例1の内容と同様であるので、その他の説明を省略する。
例えば、図11に示す用例は、実施例1の図5で説明した用例と同様に、格子の横幅間隔即ち縦部材間隔が異なる別の籠の籠側面に適用した例である。
例えば、図11に示す用例は、実施例1の図5で説明した用例と同様に、格子の横幅間隔即ち縦部材間隔が異なる別の籠の籠側面に適用した例である。
この実施例2の表示器200の装着具30によれば、縦部材11が籠10の内側に位置し横部材12が籠10の外側に位置する格子籠に対しては、籠側面の縦部材11と横部材12との交差部において、縦部材11が固着板部31とバネ板部32とに挟持された状態で、横部材12がバネ板部32のスリット201に斜めに交差するように嵌った状態即ち横部材12の一部が、略直角三角形状のバネ板部32のスリットに上下方向から挟さまれた状態で、装着具が縦部材と横部材とに絡み付かせる(絡ませる)ことができる。
又、縦部材11が籠10の外側に位置し横部材12が籠10の内側に位置する格子籠に対しては、籠側面の縦部材11と横部材12との交差部において、縦部材11が固着板部31とバネ板部32とに比較的緩く挟持された状態で、横部材12がバネ板部32のスリット201に斜めに交差するように嵌った状態即ち横部材12の一部がバネ板部32のスリット201に上下方向から挟さまれた状態で、装着具30が縦部材11と横部材12とに絡み付かせる(絡ませる)ことができる。
次に、実施例2の装着具30、即ち、縦部材保持部34の最奥の挟持間隔を交差部の厚さに相応させた装着具30を、実施例1の装着具30と全く同様の用法で用いられる例を、図8、図12、図13に基づいて説明する。
先ず、図8は実施例1の図2で説明した用例と同様に、装着具30の下端縁即ち固着板部31とバネ板部32との下端縁を表示板部20の下端縁と上下方向位置において一致させた例である。
先ず、図8は実施例1の図2で説明した用例と同様に、装着具30の下端縁即ち固着板部31とバネ板部32との下端縁を表示板部20の下端縁と上下方向位置において一致させた例である。
他方、図12は実施例1の図3での説明、図13は実施例1の図5での説明と同様で、実施例2の装着具30をそのまま、実施例1の装着具30の用法で、縦部材11のみに装着させた例である。
このように実施例2の装着具30を縦部材11だけを飲み込ませた状態で用いた場合には、装着具30の縦部材保持部34の最奥の挟持間隔が交差部に相応する間隔(幅)即ち「縦部材11の径+横部材12の径」の交差部の籠の内外方向の厚さであるため、縦部材11のみを飲み込んだ場合には、図10の断面図から容易に推察できるように「横部材12の径」に相応する間隙(余裕間隙)が生じてしまう。
即ち、「横部材12の径」に相応する余裕間隙が生じた状態で縦部材11に絡み付くため、当然のことながら当該余裕間隙に相応するガタつきが生じてしまうことになるが、このガタつきさえ許容できる適用場面であれば、十分に活用することができる。
このように実施例2の装着具30を縦部材11だけを飲み込ませた状態で用いた場合には、装着具30の縦部材保持部34の最奥の挟持間隔が交差部に相応する間隔(幅)即ち「縦部材11の径+横部材12の径」の交差部の籠の内外方向の厚さであるため、縦部材11のみを飲み込んだ場合には、図10の断面図から容易に推察できるように「横部材12の径」に相応する間隙(余裕間隙)が生じてしまう。
即ち、「横部材12の径」に相応する余裕間隙が生じた状態で縦部材11に絡み付くため、当然のことながら当該余裕間隙に相応するガタつきが生じてしまうことになるが、このガタつきさえ許容できる適用場面であれば、十分に活用することができる。
実施例3の表示器300(第3の表示器)は、実施例1の表示器の装着具を構成するバネ板部に、一本の横部材の存在を受け入れる上記実施例2の第2の表示器と同様のスリットを設けて、上記実施例2の第2の表示器と同様に格子籠の籠側面の格子を構成する縦部材と横部材とが行き違いに交差する交差部に、表示器の装着具を装着させる形態であって、上記実施例2の表示器(第2の表示器)の装着具の縦部材保持具の最奥における挟持間隔(交差部相応間隔)の間隔とは異なり、実施例1の表示器(第1の表示器)の装着具の縦部材保持具の最奥における挟持間隔(縦部材相応間隔)と全く同一としたものであり、スリットを除くその他の構成は実質的に実施例1の場合と同様である。
従って、上記スリット201の有無の外には、上記実施例1の表示器100(第1の表示器)自体の構成上における実質的な相違はないし、実施例3におけるスリット201の構成及び作用効果も上記実施例2におけるスリット201と実質的に同様である。
以下、この実施例3を、図15及び図16に基づいて説明する。
尚、上記実施例1及び実施例2と同一符号が与えられた部位や部材は実質的に同様の構成及び作用効果を果たすので、その説明は省略する。
以下、この実施例3を、図15及び図16に基づいて説明する。
尚、上記実施例1及び実施例2と同一符号が与えられた部位や部材は実質的に同様の構成及び作用効果を果たすので、その説明は省略する。
先ず、この実施例3の表示器300によれば、縦部材12が籠310の外側に位置し横部材12が籠310の内側に位置して交差する格子籠310に対して、籠側面の縦部材11と横部材12との交差部において、縦部材11が固着板部32とバネ板部31とに挟持された状態で、且つ、横部材12がバネ板部31のスリット201に嵌った状態即ち横部材12がバネ板部32のスリット201に上下方向から挟さまれた状態で、且つ、横部材12がバネ板部32のスリット201に斜めに嵌った状態、即ち、少なくとも横部材12の一部がバネ板部32のスリット201と斜めに交差する部位で上下方向から挟さまれた状態となって、装着具30が縦部材11と横部材12とに絡み付かせる(絡ませる)ことができる。
実施例3の表示器300(第3の表示器)が実施例1及び実施例2と異なる点は、当該実施例3の表示器300、具体的にはその装着具30が適用可能な対象の格子籠310の格子構造が、実施例1及び実施例2の適用対象の格子籠10と違う点である。
即ち、実施例3の表示器300の装着具30が適用される格子籠310は、図15及び図16に示すように、縦部材11が籠310の外側に位置し横部材12が籠310の内側に位置して交差する格子籠310であるのに対し、実施例1や実施例2の表示器100、200が適用される格子籠10の構造は、実施例1の図3、図5や実施例2の図9、図10、図11、図12、図13に示す通り、縦部材が11籠10の内側に位置し横部材12が籠10の外側に位置する格子籠10である。
即ち、実施例3の表示器300の装着具30が適用される格子籠310は、図15及び図16に示すように、縦部材11が籠310の外側に位置し横部材12が籠310の内側に位置して交差する格子籠310であるのに対し、実施例1や実施例2の表示器100、200が適用される格子籠10の構造は、実施例1の図3、図5や実施例2の図9、図10、図11、図12、図13に示す通り、縦部材が11籠10の内側に位置し横部材12が籠10の外側に位置する格子籠10である。
実施例3の表示器300の装着具30の構造では、その縦部材保持部34の最奥の挟持間隔が縦部材対応構造であるので、図16に示す断面図の推察から分かる通り、縦部材11が籠の内側に位置し横部材12が籠の外側に位置する格子籠の交差部(図示せず)には適用不能なのである。
然し乍、このような配置構造(縦部材が籠の内側に位置し横部材が籠の外側に位置)の格子籠に対しては、上述したように、その縦部材のみへの装着を目的として、横部材の存在が邪魔にならない範囲で、実施例1と同様の用法で交差部を避けて縦部材のみに装着することは、この実施例3の表示器300の装着具30においても可能である。
然し乍、このような配置構造(縦部材が籠の内側に位置し横部材が籠の外側に位置)の格子籠に対しては、上述したように、その縦部材のみへの装着を目的として、横部材の存在が邪魔にならない範囲で、実施例1と同様の用法で交差部を避けて縦部材のみに装着することは、この実施例3の表示器300の装着具30においても可能である。
又、この実施例3の表示器300の装着具30は、その構造が、縦部材保持部の最奥の挟持間隔が縦部材対応構造であるので、図16に示す断面図の推察から分かる通り、縦部材と横部材とが同一平面上において直交(以下、この部分を直交部ともいう)する格子籠(図示せず)に対しては、籠側面の縦部材と横部材との直交部において、或いは又、その縦部材のみに対しても、横部材の存在が縦部材の平面と一致して邪魔とならないため、装着することができる。
この場合、直交部においては、縦部材が固着板部とバネ板部とに挟持された状態で、且つ、横部材の延在方向の一部分が、バネ板部が最も固着板部に近接する狭隘喉部の付近において、バネ板部のスリットに斜めに嵌った状態即ち横部材の一部がバネ板部のスリットと斜めに交差する部位で上下方向から挟さまれた状態で、装着具が縦部材と横部材とに絡み付がせる(絡ませる)ことができる。
図16乃至図24において、この実施例4の表示器即ち第4の表示器400は、実施例1の表示器100の装着具30の縦部材保持部34の水平断面形状を略長四角形状とした上で、当該装着具100を構成するバネ板部32に、一本の横部材12の存在を受け入れるスリット即ち、上記実施例2や実施例3と同様のスリット201を設けると共に、当該バネ板部32の内面側に縦部材11の側面の少なくとも一部が嵌り込む縦状凹部(以下、縦溝ともいう)401を設け、他方、当該装着具30を構成する固着板部31の表面側に、前記縦状凹部401に嵌り込んだ縦部材12、即ち、籠の内側に位置する縦部材11と行き違いに交差する横部材即ち、籠の外側に位置する横部材12が嵌り込む横状凹部(横溝)402を水平方向に設けて、前記縦部材11と横部材12とが行き違いに交差する交差部に、表示器400の装着具30を装着させるものであって、装着具30の縦部材保持具34の最奥における挟持間隔を縦部材11の籠の内外方向の厚さ(長さ)、即ち径に相応する間隔としたものである。
この実施例4が実施例2や実施例3の表示器の装着具と大きく相違する点は、バネ板部32の内面側や固着板部31の表面側に溝状の凹部、即ち、バネ板部32においては縦状凹部401を、固着板部31においては横状凹部402を設けた点である。
縦状凹部401は、縦部材11の側面の少なくとも一部が嵌入し、嵌入した縦部材11の相対的な嵌入及び離脱即ち水平方向への相対的な移動が、人手による当該縦部材11への装着具30の装着脱、詳しくは、縦部材保持部34内での相対的な水平移動を円滑且つ容易に行える範囲で、自然には容易に移動し難い程度に嵌入させればよい。
従って、この縦状凹部401は、これに嵌り込む縦部材11の外周面の一部が落ち込む程度の溝であればよい点で、後述する横状凹部402の凹部とは異なる。
縦状凹部401は、縦部材11の側面の少なくとも一部が嵌入し、嵌入した縦部材11の相対的な嵌入及び離脱即ち水平方向への相対的な移動が、人手による当該縦部材11への装着具30の装着脱、詳しくは、縦部材保持部34内での相対的な水平移動を円滑且つ容易に行える範囲で、自然には容易に移動し難い程度に嵌入させればよい。
従って、この縦状凹部401は、これに嵌り込む縦部材11の外周面の一部が落ち込む程度の溝であればよい点で、後述する横状凹部402の凹部とは異なる。
横状凹部402は、縦部材11と横部材12との交差部における装着具30の挟持対象を好適には縦部材11のみとするためであり、横部材12を挟持間隔即ちバネ板部32と固着板部31との間から逃がすための溝である。
従って、この横状凹部402は、適用対象の格子籠の籠側面における横部材12が離脱自在に嵌り込むに十分な断面形状の溝(溝状凹部)とする必要がある。
以上の観点から、バネ板部32や固着板部31は、各々所要の溝を形成するために、図示のように各々適当な厚さの板状に形成されており、実施例1乃至3における形状とは異なっている。
従って、この横状凹部402は、適用対象の格子籠の籠側面における横部材12が離脱自在に嵌り込むに十分な断面形状の溝(溝状凹部)とする必要がある。
以上の観点から、バネ板部32や固着板部31は、各々所要の溝を形成するために、図示のように各々適当な厚さの板状に形成されており、実施例1乃至3における形状とは異なっている。
図19に示すように、図示の縦部材保持部34の水平断面形状は、縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部35に至るまでの挟持間隙、即ち、バネ板部32の内面側と固着板部31の表面側との間の挟持間隔の幅に対して、縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部35に至るまでの長さが十分に長い略長四角形状とし、幅方向に相対するバネ板部32の内面と固着板部31の表面とを平行にしてあるが、必ずしもこの形状に限らず、例えば、バネ板部32に与えられる弾性にもよるが、実施例1乃至実施例3の縦保持部材34の水平断面形状のように直角三角形状としてもよい。
上記の縦状凹部401は少なくとも1個設ければよいが、図17及び図19に示すように、この実施例では、縦部材保持部34のバネ板部32の内面側の、当該縦部材保持部34の最奥側から狭隘喉部35に至るまで、間隔を置いて多数の縦状凹部401を設けている。
これは、実施例1の図5において説明した場合、即ち、一対の装着具30を表示板20の裏面側の左右に配設した場合に、両装着具30、30の配置間隔が格子の縦部材間隔と丁度よく整合しない場合であっても、装着具30の縦部材保持部34の水平方向長さを可能な範囲で十分に長く形成しておくことによって、実施例1の図5に相応する図21示す如く、一方の装着具30(図上左)の縦部材保持部34の最奥に当該一方の縦部材11が適切に収まった状態において、他方の装着具30(図上右)の縦部材保持部34の最奥に他方の縦部材11が適切に収まらなくとも、水平方向に長い当該他方の装着具30(図上右)の縦部材保持部34の水平方向長さ範囲に収まる位置に当該他方の縦部材11が位置する格子籠の場合には、当該他方の装着具30(図上右の装着具30の縦部材保持部34)で当該他方の縦部材11を縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部35に至るまでの何処かの縦状凹部401に納めて挟持することができ、保持させることができるからである。
これは、実施例1の図5において説明した場合、即ち、一対の装着具30を表示板20の裏面側の左右に配設した場合に、両装着具30、30の配置間隔が格子の縦部材間隔と丁度よく整合しない場合であっても、装着具30の縦部材保持部34の水平方向長さを可能な範囲で十分に長く形成しておくことによって、実施例1の図5に相応する図21示す如く、一方の装着具30(図上左)の縦部材保持部34の最奥に当該一方の縦部材11が適切に収まった状態において、他方の装着具30(図上右)の縦部材保持部34の最奥に他方の縦部材11が適切に収まらなくとも、水平方向に長い当該他方の装着具30(図上右)の縦部材保持部34の水平方向長さ範囲に収まる位置に当該他方の縦部材11が位置する格子籠の場合には、当該他方の装着具30(図上右の装着具30の縦部材保持部34)で当該他方の縦部材11を縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部35に至るまでの何処かの縦状凹部401に納めて挟持することができ、保持させることができるからである。
従って、縦状凹部401は縦部材保持部34の最奥から狭隘喉部に至るまでの間に複数個設けておくのが好適であり、複数個の縦状凹部401は図示の例のように間隔を置いて多数を設けておくよりも、間隔を置かずに連続的に多数を設けておく方が効果的である(図示せず)。
又、図示の縦状凹部401は縦部材11の嵌り込む側面形状に対応する相補形状としてあるが、この縦状凹部401は、上述のように、縦部材11の側面の少なくとも一部が嵌入し、嵌入した縦部材の相対的な嵌入及び離脱即ち水平方向への相対的な移動が、人手による装着脱を円滑且つ容易に行える範囲で、自然には容易に移動し難い程度に嵌入させればよく、従って、この縦状凹部401は、これに嵌り込む縦部材11の外周面の一部が落ち込む程度の溝であればよいから、必ずしも相補形状の溝とする必要はなく、例えば、縦部材11の外周面の一部が浅く落ち込むような、断面が浅い略U字状や溝の底まで縦部材11が落ち込まない幅狭で底が深い縦溝等であってもよいし、断面がV字状であってもよい。
尚、縦部材11が縦状凹部401の最深部に迄嵌り込む場合には、当該最深部と固着板部31の表面との間隔は当該縦状凹部401に嵌り込む縦部材11の径の長さより小さくしてバネ板部32のバネ圧即ち挟持力が発揮できるよう構成するのが好適である。
又、バネ板部32の内面側に設けられる縦状凹部401は、当該バネ板部32がスリット201によって水平方向で上下に分かたれた構造上、当然のことながら、当該バネ板部32のスリット201で分かたれた上下の内面側に上下位置が連続するように設けられている。
又、バネ板部32の内面側に設けられる縦状凹部401は、当該バネ板部32がスリット201によって水平方向で上下に分かたれた構造上、当然のことながら、当該バネ板部32のスリット201で分かたれた上下の内面側に上下位置が連続するように設けられている。
固着板部31の表面に設けられた横状凹部402は、上述のように、装着具30を交差部の縦部材11に装着する際に、スリット201から縦部材保持部34に飲み込まれた横部材12を挟持間隔から逃がすための横状の凹部即ち横溝であり、図22の例では、その断面を溝底が深い略U字状の横溝としてあり、横部材12がそっくり嵌り込むよう、当該横部材12の側面形状に対応させた比較的大きな相似形状としてあるが、この形状に限らず、横部材12がそっくり嵌り込むような形状、例えば、横コの字形等の形状であってもよい(図示せず)。
上記のように、横状凹部402を横部材12がそっくり嵌り込むような形状の横溝とすることによって、縦部材11のみがバネ板部32の内面側の縦状凹部401と固着板部31の表面とによって、設計通りの挟持圧で挟持されることになると共に、当該縦部材11はスリット201の間を置いて、スリット201の上下2ヶ所の位置で、縦溝即ち縦状凹部401に少なくとも縦部材11の一部が嵌め込まれた状態で、挟持されることとなるので、装着具30従って表示器400は横ブレを生じることなく、より確実に籠側面の交差部に装着される。
尚、この横状凹部402を横部材12がそっくり嵌り込むような形状の横溝とする必要は必ずしも無いし、そっくり嵌り込まない形状であっても、即ち、横部材12の側面側の少なくとも一部が嵌り込む形状の横状凹部であってもよい。
図24に示す通り、仮に、横状凹部402から横部材12の一部が露出するような場合であっても、当該装着具30は、バネ板部32と横状凹部402の溝底即ち固着部材31とで、縦部材11と横部材12との交差部を確実に挟圧でき挟持できるからであり、このような挟持状態であっても、装着具30従って表示器400を横ブレを生じさせることなく、より確実に籠側面に装着することができるからである。
図24に示す通り、仮に、横状凹部402から横部材12の一部が露出するような場合であっても、当該装着具30は、バネ板部32と横状凹部402の溝底即ち固着部材31とで、縦部材11と横部材12との交差部を確実に挟圧でき挟持できるからであり、このような挟持状態であっても、装着具30従って表示器400を横ブレを生じさせることなく、より確実に籠側面に装着することができるからである。
この実施例4の装着具30従って表示器400は、図23に示す如く、設計段階での想定よりも、径の小さな縦部材11や横部材12の格子籠の交差部についても適用することができる。この場合、交差部に対する挟持作用は発揮できないが、交差部に装着具30を容易には離脱し難いように装着できるからである。
又、この実施例4の装着具30従って表示器400は、図25乃至図27に示す如く、籠の外側に縦部材11が位置し籠の内側に横部材12が位置する格子籠の交差部についても、適用することができる。この場合、図示のように、籠の外側に位置する縦部材11がバネ板部32と固着板部31の表面側との間にあって、図25や図27のように挟持されたり、図26のように挟持作業を働かせることわできないが、縦部材保持部34内に絡めさせることができ、籠の内側に位置する横部材12は、スリット201に収まることになる。
更に又、この実施例4の装着具30従って表示器400は、挟持間隔が縦部材11に相応するように構成されているので、上記のような縦横部材の交差部のみならず、上下の横部材12の間の縦部材11にのみに、即ち、実施例1の図3や図4、実施例2の図12や図13、実施例3の用法と同様に、絡み付かせるようにして装着させる用法で用いることもできる(図示せず)。
尚、この実施例4の装着具30の開口部33は、開口端側の開口間隔が縦部材11の径よりも大きく、狭隘喉部35に向かって次第に開口間隔が狭まる形状、即ち、狭隘喉部35から開口端側に向かって次第に拡大するラッパ状となるように、肉厚の固着板部31とバネ板部32の各々開口端部側が傾斜面状に形成されている。
上記実施例1〜実施例4において、格子籠を構成する縦部材11及び横部材12を丸棒状の部材としているのは当該部材が装着具の開口部やスリットに円滑に嵌り易くするためであるが、必ずしも、これ等の部材は、この形状に限らず、楕円や四角や三角或いはその他の断面形状の部材であってもよい。
又、上記実施例1〜実施例3において、固着板部31から立ち上がって延在させたバネ板部32の立ち上がり部37をU字状としているのは、バネ板部32にバネ付勢力を与えるためであるが、必ずしも、この形状に限らず、バネ板部に幅付勢力が生ずる構造であれば、その形状を問わない。例えば、実施例4の各図に示すように立ち上り部をL字状としてもよい。
尚、上記実施例1〜4において共通の符号は実質的に共通の構成及び作用効果を奏する物である。
本発明は、上記実施例では商品陳列用の格子籠に適用した例を示したが、これに限らず、格子状側面を備えた容器一般に広く適用できる。
10 籠(格子籠)
11 縦部材(格子籠)
12 横部材(格子籠)
13 籠側面
20 表示板部
21 表示部材(表示板部)
22 差込部(表示板部)
26 下端縁(表示板部)
30 装着具
31 固着板部(装着具)
32 バネ板部(装着具)
33 開口部(装着具)
34 縦部材保持部(装着具)
35 狭隘喉部(装着具)
36 下端縁(装着具)
100 表示器(第1の表示器)
200 表示器(第2の表示器)
201 スリット(実施例2、3)
300 表示器(第3の表示器)
310 格子籠(実施例3)
400 表示器(第4の表示器)
401 縦状凹部(縦溝)
402 横状凹部(横溝)
11 縦部材(格子籠)
12 横部材(格子籠)
13 籠側面
20 表示板部
21 表示部材(表示板部)
22 差込部(表示板部)
26 下端縁(表示板部)
30 装着具
31 固着板部(装着具)
32 バネ板部(装着具)
33 開口部(装着具)
34 縦部材保持部(装着具)
35 狭隘喉部(装着具)
36 下端縁(装着具)
100 表示器(第1の表示器)
200 表示器(第2の表示器)
201 スリット(実施例2、3)
300 表示器(第3の表示器)
310 格子籠(実施例3)
400 表示器(第4の表示器)
401 縦状凹部(縦溝)
402 横状凹部(横溝)
Claims (35)
- 縦部材と横部材とで構成される格子籠の籠側面に着脱自在に装着される、表示板部と装着具とを備えた表示器において、
前記表示板部の裏面側に設けられる装着具は、
一つの縦部材の一部の側面側への押し付けによって、当該縦部材の一部を当該縦部材の両側面側から挟み込むようにして相対的に飲み込む、前記表示板部の裏面側に固着される固着板部と当該固着板部から立ち上がって当該固着板部と平行に延在するバネ板部とで構成され、籠側面と平行するように当該側面の左右方向の一方から他方側に向けての挿し込み操作で着脱できることを特徴とする表示器。 - 装着具は、固着板部とバネ板部との二枚の板状部材が延在する方向の部材間隔において、
前記バネ板部の延在先端側においては、前記固着板部との間に延在先端側に向かって拡開するように設けられた開口部と、前記開口部の奥側においては、飲み込まれた縦部材の一部が相対的に通過可能に狭められて設けられた狭隘喉部と、前記狭隘喉部を相対的に通過した当該縦部材の一部の外周を、前記狭隘喉部と前記固着板部と前記バネ板部の固着板部からの立ち上がり部と当該バネ板部とで取り囲むよう設けられた縦部材保持部とを備えたことを特徴とする請求項1の表示器。 - 装着具の開口部は、開口端側の開口間隔が縦部材の径よりも大きく、狭隘喉部に向かって次第に開口間隔が狭まる形状とされたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示器。
- 装着具は縦部材保持部の最奥から狭隘喉部に至るまでの縦部材の挟持間隔が縦部材の径よりも小さく形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の表示器。
- 縦部材の径は当該縦部材の籠の内側から外側方向の幅であることを特徴とする請求項3又は請求項4の表示器。
- 装着具の縦幅長さは格子の横部材間隔幅の範囲内で十分に長く形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の表示器。
- 装着具は、当該装着具の少なくともバネ板部の下端縁を表示板部の下端縁と上下方向において一致させて当該表示板部裏面に配設されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の表示器。
- 装着具は、そのバネ板部において、少なくとも一本の横部材を受け入れるスリットを、
当該当該バネ板部の延在端から当該バネ板部の立ち上がり部にわたって、水平方向に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の表示器。 - 装着具は、そのバネ板部において、一本の横部材を受け入れるスリットを、当該当該バネ板部の延在端から当該バネ板部の立ち上がり部にわたって、水平方向に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示器。
- 装着具の開口部は、開口端側の開口間隔が縦部材の径と横部材の径とを合わせた径よりも大きく、狭隘喉部に向かって次第に開口間隔が狭まる形状とされたことを特徴とする請求項9に記載の表示器。
- 装着具は縦部材保持部の最奥から狭隘喉部に至るまでの縦部材の挟持間隔が縦部材の径と横部材の径とを合わせた径よりも小さく形成されたことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の表示器。
- 縦部材の径と横部材の径とを合わせた径は、少なくとも縦部材と横部材とが交差して重なった部位における籠の内側から外側方向の幅であることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の表示器。
- 装着具は縦部材保持部の最奥から狭隘喉部に至るまでの挟持間隙の水平断面形状が略直角三角形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れかに記載の表示器。
- 装着具は縦部材保持部の最奥から狭隘喉部に至るまでの挟持間隙の水平断面形状が略長四角形状であることを特徴とする請求項9に記載の表示器。
- 装着具の開口部は、開口端側の開口間隔が縦部材の径よりも大きく、狭隘喉部に向かって次第に開口間隔が狭まる形状とされたことを特徴とする請求項14に記載の表示器。
- 縦部材保持部のバネ板部の内面側に、当該縦部材保持部に飲み込まれた縦部材の側面側の少なくとも一部が嵌り込む縦状凹部が設けられたことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の表示器。
- 縦状凹部は縦部材保持部の最奥から狭隘喉部に至るまでの間に複数個設けられたことを特徴とする請求項16に記載の表示器。
- 複数個の縦状凹部は間隔を置いて設けられた設けたことを特徴とする請求項17に記載の表示器。
- 複数個の縦状凹部は間隔を置かずに連続的に設けられた設けたことを特徴とする請求項17に記載の表示器。
- 縦状凹部は縦部材の嵌り込む側面形状に対応する相補形状であることを特徴とする請求項16乃至請求項19の何れかに記載の表示器。
- 縦状凹部は断面が浅い略U字状の縦溝であることを特徴とする請求項16乃至請求項20の何れかに記載の表示器。
- 縦状凹部はスリットによって上下に分かたれたバネ板部の上下の内面側に設けられたことを特徴とする請求項16乃至請求項21の何れかに記載の表示器。
- 縦状凹部の最深部と固着板部の表面との間隔は当該縦状凹部に嵌り込む縦部材の径より小さいことを特徴とする請求項16乃至請求項22の何れかに記載の表示器。
- 固着板部の表面に、当該縦部材保持部にスリットを経て飲み込まれた横部材の側面側の少なくとも一部が嵌り込む横状凹部が設けられたことを特徴とする請求項16乃至請求項23の何れかに記載の表示器。
- 固着板部の表面に、当該縦部材保持部にスリットを経て飲み込まれた横部材が嵌り込む横状凹部が設けられたことを特徴とする請求項16乃至請求項23の何れかに記載の表示器。
- 横状凹部は横部材の嵌り込む側面形状に対応する相似形状であることを特徴とする請求項24又は請求項25に記載の表示器。
- 横状凹部は断面が深い略U字状の横溝であることを特徴とする請求項24乃至請求項26の何れかに記載の表示器。
- 装着具は水平方向左右位置に開口部を同一方向に向けて少なくとも各一個が配設されたことを特徴とする請求項1乃至請求項27の何れかに記載の表示器。
- 左右に配設される装着具は、両装着具の間に1又は2以上の縦部材をおいて配設されたことを特徴とする請求項28の表示器。
- 装着具の横幅長さは縦部材間隔幅の範囲内で十分に長く形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れかに記載の表示器。
- 装着具の縦部材保持部の水平方向長さは可能な範囲で長く形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れかに記載の表示器。
- 装着具は、その水平断面形状が略ヘアピン形状であって、当該ヘアピン形状の直線部に相応する側が固着板部とされ、直線部に相対する屈曲線部に相応する側がバネ板部とされたことを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れかに記載の表示器。
- 装着具はその固着板部が表示板部の裏面に接着剤を介して固着されたことを特徴とする請求項1乃至請求項32の何れかに記載の表示器。
- 装着具は有弾性樹脂にて成形されたことを特徴とする請求項1乃至請求項33の何れかに記載の表示器。
- 表示板部は、表示紙片が差し込み自在に透明樹脂にて断面U字状に一体成形されたことを特徴とする請求項1乃至請求項35の何れかに記載の表示器。
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JP2012234166A JP2014083210A (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | 表示器 |
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JP2012234166A JP2014083210A (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | 表示器 |
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JP2014083210A true JP2014083210A (ja) | 2014-05-12 |
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ID=50786869
Family Applications (1)
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JP2012234166A Pending JP2014083210A (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | 表示器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014083210A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5231779A (en) * | 1991-09-10 | 1993-08-03 | Southern Imperial, Inc. | Information display tag |
JPH07210105A (ja) * | 1994-01-25 | 1995-08-11 | Ado Besuto:Kk | 広告機及び広告方法 |
JP3072002B2 (ja) * | 1994-08-01 | 2000-07-31 | 株式会社東芝 | アクティブバンドパスフィルタ |
JP3133020B2 (ja) * | 1997-09-03 | 2001-02-05 | アサマ化成株式会社 | 真核微生物用抗菌剤およびそれを用いる真核微生物の増殖抑制方法 |
JP2002301005A (ja) * | 2001-04-09 | 2002-10-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 食器洗い機用食器かご |
-
2012
- 2012-10-23 JP JP2012234166A patent/JP2014083210A/ja active Pending
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