JP6052969B2 - フック具及びそれを用いた薬剤揮散器 - Google Patents

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Description

本発明は、吊掛孔を有する基台部と商品が収容された収容部とを有する商品容器を吊り下げるフック具それを用いた薬剤揮散器に関する。
従来より、特許文献1に記載のような芳香剤用の容器が提案されている。この容器は、シート状の基台部に、芳香剤を収容する収容部が取り付けられており、基台部には吊掛孔が形成されている。これにより、この容器は、店舗の商品台のフックなどに吊り掛けられて展示される。このようなシート状の基台部を有する容器は、嵩張らないため、多数の容器を商品台のフックに吊り掛けることができる。
実開昭61−59557号公報 登録実用新案第3052515号公報
ところで、上記のような容器は、商品台のフックなどに吊掛孔を吊り掛けて使用されるが、基台部が紙のような脆弱な材料で形成されている場合には、容器を商品台のフックに対して何度も着脱することで吊掛孔が弱くなり、最終的に破断して容器が商品台のフックから落下するおそれがある。特に、展示品のように、商品台のフックから取り外し、購買者の手にとって商品を確認するような容器は、何度も取り外しが行われるため、吊掛孔が破断する可能性が高い。一方、特許文献2には、樹脂製の吊掛部材で芳香剤の容器を支持するタイプのフック具が開示されているが、シート状の基台部を支持できるようなものではない。そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、シート状の基台部を有する容器を支持可能であり、繰り返して着脱を行っても容器の吊掛孔が破断するのを防止することができるフック具及びそれを用いた薬剤揮散器を提供することを目的とする。
本発明に係るフック具は、吊掛孔を有するシート状の基台部と収容物が収容された収容部とを有する容器を吊り下げるフック具であって、前記基台部を支持する本体部と、前記本体部に取り付けられ、被吊り掛け部に吊り掛けられる吊掛部と、を備え、前記本体部は、第1挟持部材と、前記第1挟持部材との間に隙間をあけて対向配置される第2挟持部材と、前記第1挟持部材と第2挟持部材とを連結する連結部材と、前記第1及び第2挟持部材のいずれか一方の挟持部材において、他方の挟持部材との対向面に設けられた突出部材と、を備え、前記両挟持部材の一端部から前記隙間へ、前記容器の基台部が挿入可能となっており、前記一端部とは反対側において前記連結部材が前記両挟持部材を連結し、前記両挟持部材が弾性的に互いに近接離間可能となっており、前記突出部材が、挿入された前記基台部の吊掛孔と係合可能に構成されている。
この構成によれば、容器の基台部を支持する本体部と、この本体部に取り付けられる吊掛部を有しているため、容器の吊掛孔を使用せず、吊掛部を使用することで、容器を被吊り掛け部に対して吊り下げることができる。したがって、容器の基台部が脆弱な材料で形成されていたとしても、これを補強することができ、容器の落下を防止することができる。
また、両挟持部材の間に隙間を形成し、一方の挟持部材に突出部材を設けているため、容器の基台部を隙間に挿入し吊掛孔を突出部材に係合させることで、容器をフック具に固定することができる。したがって、容器の取り付けを容易に行うことができる。一方、容器を取り外すには、両挟持部材が弾性的に互いに近接離間可能となっているため、両挟持部材の隙間を押し広げた上で、容器の吊掛孔と突出部材との係合状態を解除すれば、容器を本体部から容易に取り外すことができる。
上記フック具において、他方の挟持部材には、一方の挟持部材から離間するように膨出することで、隙間を広げる膨出部を形成することができる。この構成によれば、一方の挟持部材に膨出部を設けて両挟持部材の隙間を広くしているため、容器を取り外すときに、隙間に指などを挿入しやすくなる。これにより、両挟持部材の隙間を押し広げやすくなり、その結果、容器を取り外しやすくなる。
上記いずれかのフック具において、突出部材には、一端部から連結部材側に行くにしたがって他方の挟持部材側へ傾斜する傾斜面を形成するとともに、連結部材側に段部を形成することができる。このように構成すると、容器を両挟持部材の一端部から挿入したときに、容器が傾斜面に乗り上げ、更に挿入すると、吊掛孔が段部に係合する。したがって、傾斜面によって吊掛孔を段部までスムーズに案内することができ、さらに、段部に吊掛孔が係合することで、段部が抜け止めになるため、容器がフック具から離脱するのを防止することができる。
上記いずれかのフック具において、連結部材には、表示具を挿入するための貫通孔を形成することができ、さらに、当該貫通孔と対向する位置に突出部材を配置することができる。こうすることで、貫通孔に挿入された表示具を突出部材で支持することができ、表示具から貫通孔から落下するのを防止することができる。
上記いずれかのフック具において、第1及び第2挟持部材のいずれか一方の挟持部材の両側には、隙間を側方から覆うガイド部を設けることができる。これにより、隙間に挿入した容器が幅方向に移動して隙間から離脱するのを防止することができる。その結果、吊掛孔が突出部材に係合するまで,容器をスムーズに案内することができる。
また、本発明に係る薬剤揮散器は、上述したいずれかのフック具と、前記フック具に吊り下げられるように構成され、吊掛孔を有するシート状の基台部と薬剤が収容された収容部とを有し、前記収容部には、前記薬剤を外部に揮散させるように構成されている、容器と、を備えている。
上記のように、本発明によれば、シート状の基台部を有する容器を支持可能であり、繰り返して着脱を行っても容器の吊掛孔が破断するのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る容器の斜視図である。 図1の断面図である。 フック具を上方から見た斜視図である。 フック具を下方から見た斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態に係る薬剤揮散器の使用状態を示す正面図である。 図6の断面図である。 本発明の一実施形態に係る薬剤揮散器の正面図である。 図8の平面図である。 図8の底面図である。 図8の右側面図である。 図8の背面図である。 フック具を成形する成形型の断面図である。
以下、本発明に係る薬剤揮散器の一実施形態、つまり芳香剤が収容された容器をフック具に吊り下げた場合の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係る容器の斜視図、図2は図1の断面図、図3はフック具を上方から見た斜視図、図4はフック具を下方から見た斜視図、図5は図3のA−A線断面図である。以下の説明では、便宜上、図5の上下方向を「上下方向」、左右方向を「前後方向」、左側を「前面」側、その右側を「背面」側と称する。また、図5の紙面の前後方向を「幅方向」、または「側方」とすることがある。
まず、芳香剤が収容された容器から説明する。図1及び図2に示すように、この容器1は、紙製の基材シート11と、この基材シート11に貼り付けられる樹脂製の透明のカバーフィルム12とを備えている。基材シート11は、矩形状に形成され、上部の幅d1がやや狭くなっている。また、基材シート11の上部には、幅方向に延びる矩形状の吊掛孔111が形成されており、この吊掛孔111が後述するフック具2に引っ掛けられる。カバーフィルム12は、基材シート11の前面を覆い、さらに上下に並ぶ2カ所の凹部、つまり第1凹121部及び第2凹部122が形成されている。すなわち、両凹部121,122の周縁から延びるフランジが基材シート11を覆い、凹部121,122と基材シート11との間には空間が形成される。なお、基材シート11とカバーフィルム12のフランジとで構成されるシート状の部材が、本発明における容器の基台部に相当する。
第1凹部121は、吊掛孔111の直下に設けられ、浅い矩形状に形成されている。この第1凹部121により形成される第1収容空間a1には何も収容されず、下方に延びるカバーフィルム12を補強する役割を果たしている。但し、この第1収容空間a1には、種々のものを収容することができ、例えば、ネームタグなどの商品名が記載されたシートを封入することができる。一方、第1凹部121の下方に形成されている第2凹部122は、第1凹部121よりも深く、正面視円形に形成されている。そして、この第2凹部122と基材シート11との間に形成される第2収容空間a2には、粒状の芳香剤(図示省略)が収容されている。また、第2凹部122の底面には、2個の貫通孔1221が形成されており、この貫通孔1221を塞ぐように、第2凹部122の前面には、取り外し可能な透明のシート123が貼り付けられている。そして、使用時に、このシート123を取り外すことで、貫通孔1221を介して第2収容空間a2と外部が連通し、これによって、芳香剤の芳香成分が貫通孔1221から外部へ揮散するようになっている。
次に、フック具2について説明する。図3〜図5に示すように、このフック具は、商品台のフックなど(被吊り掛け部)に引っかけられる吊掛部材21と、上記容器1を吊り下げる本体部22とを備えており、これらは可撓性を有するプラスチックなどの樹脂材料または金属材料などで一体的に形成されている。吊掛部材21は、本体部22の上端から水平に延びる水平部211と、水平部211の端部から下方へ延びる垂下部212とを有する側面視L字型に形成されている。水平部211には幅方向に並ぶ2つの貫通孔2111が形成されており、これら貫通孔2111に、例えば、紐を通して輪を形成することで、吊掛部材21の代わりに本体部22を引っかけるために用いることができる。
本体部22は、板状に形成された第1挟持部材221及び第2挟持部材222を備えており、これら挟持部材221,222は、隙間S(S1,S2)をあけて対向配置されている。また両挟持部材221,222の上端部は、連結部材223によって連結される一方、両挟持部材221,222の下端部(一端部)は隙間Sに連通する開口を形成している。そして、この開口には、後述するように、容器1の上端部が挿入される。上記のように、フック具2は可撓性を有する材料で一体的に形成されているため、両挟持部材221,222は,弾性的に近接離間することが可能となっている。
第1挟持部材221の背面の上端部には、上述した吊掛部材21の水平部211が連結されている。一方、第1挟持部材221の前面の中央には、図5に示すように、幅方向に延びる矩形状の突出部材224が一体的に取り付けられている。突出部材224は、第2挟持部材222側へ突出しており、下端部に傾斜面2241が形成されている。この傾斜面2241は、下方から上方にいくにしたがって、第2挟持部材222側に近づくように傾斜している。そして、突出部材224の上端部には段部2242が形成されている。また、図4に示すように、第1挟持部材221の幅方向の両端部には、上下方向に沿って、第2挟持部材222側に突出する第1ガイド部2211がそれぞれ形成されている。両第1ガイド部2211間の幅D1は、容器1の上端部の幅d1とほぼ同じであり、両第1ガイド部2211の間に容器1の上端部が配置され,幅方向の移動が制限される。さらに、第1挟持部材221の下端部において、第2挟持部材222と対向する端縁には面取り加工が施されており、第1傾斜面2212が形成されている。
第2挟持部材222は、幅方向の中央に第1挟持部材221から離間するように膨出する膨出部2221と、その両側に連結された一対の平坦部2222とを有している。膨出部2221は、平面視で円弧状に形成されており、第1挟持部材221の突出部材224と対向する位置に形成されている。これにより、平坦部2222と第1挟持部材221との隙間S1に比べ、膨出部2221が形成されている領域では、両挟持部材221,222の間の隙間S2が大きくなっている。一方、平坦部2222と第1挟持部材221との隙間S1は狭く、突出部材224の高さhとほぼ同じである。また、第2挟持部材222は、第1挟持部材221よりもやや幅が広く形成されており、平坦部2222の両側には、上下方向に沿って、両挟持部材の隙間S1を覆う第2ガイド部2223がそれぞれ形成されている。第2ガイド部2223は、隙間S1を覆い、さらに第1挟持部材221の両側を覆う位置まで延びている。また、第2挟持部材222の下端部において、第1挟持部材221と対向する端縁には面取り加工が施されており、第2傾斜面2224が形成されている。図5に示すように、この第2傾斜面2224と第1挟持部材221の第1傾斜面2212とで、容器1の上端が挿入される開口を広くして挿入しやすいようにしている。
連結部材223は、上述したように、第1挟持部材221の全幅に亘って幅方向に延び、さらに第2挟持部材222の膨出部2221の上端を塞ぐように、両挟持部材221,222の上端部を連結している。また、連結部材223には、幅方向に延びる矩形状の貫通孔2231が形成されており、両挟持部材221,222の隙間Sに連通している。この貫通孔2231の位置は、突出部材224が形成されている位置と対応しており、さらに、貫通孔2231の形状と突出部材224の上端の形状とは一致している。この貫通孔2231には、商品タグ、価格タグなどの表示具を取り付けることができる。
次に、このフック具の使用方法について、図6〜図12を参照しつつ説明する。図6は容器にフック具が取り付けられた薬剤揮散器の使用状態を示す正面図、図7は使用状態を示す図6の断面図、図8は薬剤揮散器の正面図、図9は図8の平面図、図10は図8の底面図、図11は図8の側面図、図12は図8の背面図である。まず、図6及び図7に示すように、本体部22の下端の開口に容器1の上端部を挿入する。挿入された容器1の上端部は、両挟持部材221,222の隙間Sに進入し、さらに突出部材224の下端部の傾斜面2241に乗り上げる。そして、さらに容器1を隙間Sに押し込むと、容器1の突出部材224が吊掛孔111に嵌まる。このとき、突出部材224の上端には段部2242が形成されているため、これが吊掛孔111の抜け止めになって容器1が本体部22から離脱するのを防止している。また、容器1において吊掛孔111の両側の領域は、第2挟持部材222の平坦部2222と、第1挟持部材221との間の狭い隙間S1に配置されており、この隙間S1が突出部材224の高さhとほぼ同じであるため、吊掛孔111が突出部材224から離脱するのを確実に防止している。こうして、容器1とフック具2が連結されて、薬剤揮散器が構成される。そして、フック具2の吊掛部材21を商品台などに引っ掛ければ、容器1が商品台に展示される。そして、この容器1の芳香効果を得るには、容器1のシート123を取りし、貫通孔1221を介して第2収容空間a2を外部と連通させればよい。
一方、フック具2から容器1を取り外すには、次のようにする。まず、フック具2の本体部22の下端部の開口に指などを挿入して両挟持部材221,222の隙間Sを押し広げる。このとき、第2挟持部材222には膨出部2221が設けられており、両挟持部材221,222の隙間S2の一部が大きくなっているため、この膨出部2221に指を引っ掛けると、隙間Sを押し広げやすくなる。こうして、隙間Sを広げているときに、突出部材224から容器1の吊掛孔111を離脱させ、容器1を下方に引き抜く。これにより、フック具2から容器1を取り外すことができる。あるいは、容器1の基材シート11が紙などの破断可能な材料で形成されているときは、本体部22から容器1を強く引き抜くと、吊掛孔111の上部が突出部材224の段部2242によって破断し、容器1を本体部22から取り外すことができる。
以上のように、本実施形態によれば、両挟持部材221,222の間に隙間Sを形成し、第1挟持部材221に突出部材224を設けているため、容器1の基材シート11を隙間に挿入し吊掛孔111を突出部材224に係合させることで、容器1をフック具2に固定することができる。したがって、容器の取り付けを容易に行うことができる。一方、容器を取り外すには、両挟持部材221,222が弾性的に互いに近接離間可能となっているため、両挟持部材221,222の隙間を押し広げた上で、容器1の吊掛孔111と突出部材224との係合状態を解除すれば、容器1を本体部22から容易に取り外すことができる。
ところで、上記フック具2は、樹脂材料などで形成されるため、例えば、射出成形で製造することができる。このとき、本体部22の両挟持部材221,222の隙間Sには突出部材224が形成され、さらに連結部材223には貫通孔2231が形成されているため、複雑な形状になっている。しかし、貫通孔2231の形状は、突出部材224の段部の形状と同一であり、さらに両者2231,2242の位置が一致しているため、図13に示すような、成形型を用いて成形することができる。図13に示す例では、本体部22の上方に配置される上型100と、下方に配置される下型200とからなる成形型が示されている。上型100は、本体部22を上方から覆うとともに、貫通孔2231に挿入されて、突出部材224の段部2242に達する垂下部101が設けられている。そして、下型200は、本体部22を下方から覆うとともに、挟持部材221,222の隙間Sに挿入されて、突出部材224を下側から覆う延長部201が設けられている。このように、本体部22においては、貫通孔2231の形状を突出部材224の段部2242と一致させているため、複雑な形状であるものの、上述した2つの型で成形することができる。なお、説明の便宜上、吊掛部材21の成形部分は省略している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、吊掛部として、L字型の吊掛部材21を設けているが、本発明の吊掛部は、本体部22を商品台などの被吊り掛け部に吊り掛けられるものであれば、その形状、形態は特には限定されず、例えば、商品台の棒状の被吊り掛け部に吊り掛けられるよう、紐などを含む構成としたり、凹部や貫通孔を有するような構成とすることができる。
挟持部材221,222は板状でなくてもよく、両者の間に隙間Sが形成されればその形状は特には限定されない。
また、容器1は、吊掛孔111が形成されたシート状の基台部を有するものであれば、特には限定されず、収容物も芳香剤以外であってもよい。また、収容物を収容する収容空間(収容部)の形状も収容物を収容できれば特には限定されず、収容物の形態によって適宜変更することができる。したがって、必ずしも空間を形成する必要はなく、収容物が基台部から離れないようになっていれば,その形態は特には限定されない。そして、薬剤以外の収容物が収容された容器をフック具と連結すると、吊り下げ具として利用される。
1 容器
11 基材シート(基台部)
12 カバーフィルム(フランジが基台部に相当)
111 吊掛孔
2 フック具
21 吊掛部材(吊掛部)
22 本体部
221 第1挟持部材
222 第2挟持部材
2223 第2ガイド部(ガイド部)
223 連結部材
224 突出部材
2241 傾斜面
2242 段部
2231 貫通孔
a1 第1収容空間(収容部)
a2 第2収容空間(収容部)

Claims (5)

  1. 吊掛孔を有するシート状の基台部と収容物が収容された収容部とを有する容器を吊り下げるフック具であって、
    前記基台部を支持する本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、被吊り掛け部に吊り掛けられる吊掛部と、
    を備え、
    前記本体部は、
    第1挟持部材と、
    前記第1挟持部材との間に隙間をあけて対向配置される第2挟持部材と
    前記第1挟持部材と第2挟持部材とを連結する連結部材と、
    前記第1及び第2挟持部材のいずれか一方の挟持部材において、他方の挟持部材との対向面に設けられた突出部材と
    を備え、
    前記両挟持部材の一端部から前記隙間へ、前記容器の基台部が挿入可能となっており、
    前記一端部とは反対側において前記連結部材が前記両挟持部材を連結し、前記両挟持部材が弾性的に互いに近接離間可能となっており、
    前記突出部材が、挿入された前記基台部の吊掛孔と係合可能に構成されており、
    前記連結部材には、表示具を挿入するための貫通孔が形成されており、当該貫通孔と対向する位置に前記突出部材が配置されている、フック具。
  2. 前記他方の挟持部材には、前記一方の挟持部材から離間するように膨出することで、前記隙間を広げる膨出部が形成されている、請求項1に記載のフック具。
  3. 前記突出部材には、前記一端部から前記連結部材側に行くにしたがって前記他方の挟持部材側へ傾斜する傾斜面が形成されているとともに、前記連結部材側に段部が形成されている、請求項1または2に記載のフック具。
  4. 前記第1及び第2挟持部材のいずれか一方の挟持部材の両側には、前記隙間を側方から覆うガイド部が設けられている、請求項1からのいずれかに記載のフック具。
  5. 請求項1からのいずれかに記載のフック具と、
    前記フック具に吊り下げられるように構成され、吊掛孔を有し、シート状の基台部と薬剤が収容された収容部とを有し、前記収容部には、前記薬剤を外部に揮散させるように構成されている、容器と、
    を備えている、薬剤揮散器。
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