JP2014083197A - 化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でありながら優れた耐衝撃性を備え、しかも厚みを薄くしてスリムなデザインにすることも可能な化粧料容器を提供する。
【解決手段】化粧料26が充填された中皿25と、上記中皿25を収容するための中皿収容用の凹部27が上面に形成された容器本体20と、この容器本体20の上面を蓋する蓋体21とを備え、容器本体20の凹部27内の底壁30の周縁部に、周方向に断続的に延びる略帯状のスリット31が、容器本体20の下面まで貫通状態で形成され、それによって上記凹部27に衝撃吸収性能が付与されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器本体に着脱自在に中皿が収容されるようになっている化粧料容器に関するものである。
従来、アイシャドウやファンデーション等の粉末状の固形化粧料を充填した中皿を収容して携帯する化粧料容器として、化粧料が充填された中皿と、上面に上記中皿を交換可能に収容するための凹部が形成された容器本体と、この容器本体の上面を蓋する蓋体とからなるコンパクトケース等が汎用されている。
例えば、図8に示すように、容器本体1(蓋体は図示を省略)の上面に中皿収容用凹部2が形成され、この凹部2内に、化粧料3が充填された中皿4が収容されるようになっている化粧料容器において、上記凹部2の、互いに向かい合う内壁に、一対の突条5、5′を設けるとともに、上記中皿4の、上記突条5、5′と相対する側壁に凹溝6、6′を設け、中皿4を容器本体1の凹部2内に押し込む際、上記凹溝6、6′を、凹部2内の突条5、5′とそれぞれ係合させることにより、上記中皿4を着脱自在に保持するようにしたものが知られている。
ところで、このような化粧料容器は、誤って床に落としたり、携帯時に外部から強い衝撃を受けたりすると、その衝撃によって中皿4内の化粧料3がひび割れたり損傷したりするため、容器本体1と化粧料3が充填された中皿4との間に、種々の緩衝機構(衝撃緩和あるいは衝撃吸収手段)を設けたものが多数提案されている。
例えば、下記の特許文献1には、図9に示すような化粧料容器が開示されている。この化粧料容器は、容器本体1と、化粧料3が充填された中皿4と、蓋体10とを備え、上記中皿4が、透明で薄いプラスチックシートからなる衝撃吸収用の中皿トレー7内に装着された状態で、容器本体1の凹部2内に収容されるようになっている。
そして、上記中皿トレー7の底壁には、下向きに突出する突部8が設けられており、中皿4を収容する凹部の開口縁には、外向きのフランジ部9が設けられているため、上記中皿トレー7を上記容器本体1の凹部2内に収容すると、中皿トレー7と容器本体1の凹部2との間に空隙が形成されるようになっている。なお、11は、上記中皿トレー7を容器本体1に固定するための環状の中枠である。
したがって、上記構成によれば、中皿トレー7と容器本体1の凹部2との間に形成された空隙が、容器にかかる衝撃を吸収緩和する作用を果たすため、外からの衝撃や振動を受けても、中皿トレー7内の中皿4へのダメージが小さく、中皿4内の化粧料3がひび割れや損傷を受けにくいという利点を有する。
特開平9−191928号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、透明で薄いプラスチックシートを皿状に成形した中皿トレー7と、中皿トレー7を固定するための中枠11とを用意しなければならず、製造や組立に手間を要するという問題がある。また、化粧料容器が、厚み方向に嵩高くなって、携帯に便利な、厚みの薄いスリムなデザインにすることができないという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、簡単な構成でありながら優れた耐衝撃性を備え、しかも厚みの薄いスリムなデザインにすることも可能な化粧料容器の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、化粧料が充填された中皿と、上記中皿を収容するための中皿収容用の凹部が上面に形成された容器本体と、この容器本体の上面を蓋する蓋体とを備え、上記容器本体の中皿収容用凹部内の底壁周縁部に、周方向に断続的に延びる略帯状のスリットが、容器本体の下面まで貫通状態で形成され、それによって上記中皿収容用凹部に衝撃吸収性能が付与されている化粧料容器を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記中皿収容用凹部の底壁の厚みが、1〜3mmに設定され、上記周方向に断続的に延びる略帯状スリットの最大幅が1〜5mm、隣り合うスリット同士の長手方向の間隔が2〜20mmに設定されている化粧料容器を第2の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記略帯状スリットが、中皿収容用凹部の側壁内周面の立ち上がり部に沿って形成されている化粧料容器を第3の要旨とし、上記中皿収容用凹部の開口縁部全周に、内向きフランジ部が形成され、中皿収容用凹部内に、衝撃吸収用の中皿トレーを介して中皿が収容されるようになっており、上記内向きフランジ部によって上記中皿トレーの抜け止めがなされるようになっている化粧料容器を第4の要旨とする。
すなわち、本発明の化粧料容器は、従来、容器本体の下面は、美麗な平面に仕上げるべきものである、という技術常識を打破したもので、容器本体の中皿収容用凹部内の底壁周縁部に、所定の略帯状スリットを、容器本体の下面まで貫通状態で形成したものである。この構成によれば、上記スリットによって、中皿収容用凹部内の底壁と側壁に自由度が付与されるため、容器の外側から強い衝撃や振動等を受けても、その衝撃や振動が、スリット開口とその周辺部の弾性変形によって緩和・吸収されるのであり、それによって、中皿に充填された化粧料を、ひび割れや損傷から守ることができる。
しかも、上記スリットを設けるだけで、衝撃等に対し優れた緩衝効果が得られるため、図9に示す例のように、中皿を収容するための中皿トレーや、その固定のための中枠を準備する必要がなく、構成が非常に簡単で、製造および組立に余分な手間を要しないという利点を有する。そして、余分な部材が要らない分、化粧料容器の厚みを薄くすることができ、携帯に便利な、ごく薄型のスリムなデザインにすることができる。
また、本発明のなかでも、特に、上記中皿収容用凹部の底壁の厚みが、1〜3mmに設定され、上記周方向に断続的に延びる略帯状スリットの最大幅が1〜5mm、隣り合うスリット同士の長手方向の間隔が2〜20mmに設定されているものは、容器本体の強度と衝撃吸収効果のバランスに優れ、良好なものとなる。
さらに、本発明のなかでも、特に、上記略帯状スリットが、中皿収容用凹部の側壁内周面の立ち上がり部に沿って形成されているものは、とりわけ、衝撃吸収効果に優れたものとなる。
そして、本発明のなかでも、特に、上記中皿収容用凹部の開口縁部全周に、内向きフランジ部が形成され、中皿収容用凹部内に、衝撃吸収用の中皿トレーを介して中皿が収容されるようになっており、上記内向きフランジ部によって上記中皿トレーの抜け止めがなされるようになっているものは、上記スリットとなる開口部を利用して金型を組むことができるため、中皿収容用凹部の開口縁部の全周に、アンダーカットとなるフランジ部を設けた場合であっても、金型の構造が複雑とならず、製造しやすいものとなる。したがって、中皿と容器本体の凹部との間に、衝撃吸収用の中皿トレーを嵌入して、上記フランジ部によって中皿トレーの抜け止めとすることができる。この構成によれば、上記スリットによる衝撃吸収効果と、中皿トレーによる衝撃吸収効果とが相俟って、さらに高い衝撃吸収・緩衝効果を得ることができる。
本発明の一実施の形態を示す斜視図である。 (a)は上記実施の形態の平面図、(b)は(a)の底面図である。 図2(a)のA−A′断面図である。 (a)、(b)は、ともに上記実施の形態におけるスリットの変形例を示す説明図である。 (a)、(b)は、ともに上記実施の形態におけるスリットの他の変形例を示す説明図である。 本発明において、中皿トレーを用いるようにした一実施の形態を示す断面図である。 (a)は上記実施の形態に用いられる中皿トレーの一例を示す平面図、(b)はその右側面図である。 従来の化粧料容器の一例を示す説明図である。 従来の、衝撃吸収構造を備えた化粧料容器の一例を示す説明図である。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の化粧料容器の一実施の形態を示している。この化粧料容器は、容器本体20と、容器本体20の上面を蓋する蓋体21とを備えたコンパクトケースタイプの化粧料容器であって、上記蓋体21の内側面には、鏡22が取り付けられている。また、上記蓋体21の前端部中央にはフック23が設けられており、容器本体20の前端部に設けられたフックピース24の切欠き部24a内に入り込んで容器本体20と係合し、上記フックピース24を奥側に押し込むことによって、その係合が外れるようになっている。
そして、上記容器本体20の上面には、その中央に、中皿25を収容するための凹部27が設けられ、その左右両側に、化粧ブラシを収容するための凹部28と、化粧チップを収容するための凹部29とが設けられている(化粧ブラシと化粧チップは図示せず)。
上記中央の凹部27内に収容される中皿25は、平面視略正方形状で、その上面に設けられた四個の凹部内に、色の異なる4種類の粉末状固形化粧料(以下「化粧料」と略す)26(この例では、白色のハイライトと、3種類のアイカラーとの組み合わせ)が充填されている。
また、上記中皿25を収容するための、容器本体20の凹部27は、その平面図である図2(a)およびその底面図である図2(b)に示すように、その底壁30に、容器本体20の下面まで貫通するスリット31が6本、所定の配置で形成されている。
より詳しく説明すると、上記6本のスリット31は、いずれも幅1.5mmの帯状で、凹部27の側壁内周面27aの立ち上がり部に沿って、断続的に形成されている。すなわち、上記凹部27の平面視略正方形状の底壁30において、向かって左右両側の立ち上がり部に沿って、それぞれ前後方向(化粧料容器を使用するときに手前になる方が前、奥になる方が後)に 延びる2本のスリット31a、31bが、長さ8mmの連結部32を挟んだ形で形成されている。また、前後の立ち上がり部に沿って、それぞれ左右方向に延びる1本のスリット31cが、その中央に形成されている。
なお、上記容器本体20は、全体がアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)によって一体的に形成されており、凹部27の底壁30は、厚みが1.5mmで、平面視形状が50mm×50mmの略正方形状に設定されている。そして、上記底壁30の左右両側において、前後方向に延びるスリット31a、31bの長さはそれぞれ、手前側のスリット31aが24mm、奥側のスリット31bが18mmである。また、上記底壁30の前後において、左右方向に延びるスリット31cの長さは20mmである。そして、上記スリット31cの左右両側の連結部33、34の長さは、ともに13.5mmである。これらの長さを、図2(b)に示しておく(この図では、容器手前側が上、容器奥側が下になっている)。
この構成によれば、図3に示すように、容器本体20の凹部27において、側壁内周面27aの立ち上がり部に沿って、断続的に帯状のスリット31(31a、31b、31cの総称)が貫通状に形成されているため、本来、側壁がリブの働きをして凹部27には自由度が殆どないのに対し、上記スリット31の形成によって、底壁30が、図3において矢印Xで示すように、上下に撓む自由度を有している。そして、底壁30の撓みに伴い、周囲の側壁も、図3において矢印Yで示すように内外に撓む自由度を有している。
このため、上記容器本体20の凹部27は、外部のどの方向から衝撃や振動を受けても、これを吸収・緩和することができる。したがって、上記凹部27に収容される中皿25に充填された化粧料26(図1参照)は、衝撃や振動によってひび割れたり損傷したりしにくいものとなり、長期にわたって良好に使用することができる。
なお、上記の例では、幅1.5mmの帯状のスリット31を、容器本体20の凹部27の側壁内周面27aの立ち上がり部に沿って、いずれも直線となるよう配置したが、スリット31の配置は、これに限るものではない。例えば、図4(a)に示すように、底壁30の四隅に、平面視略L字状に延びるスリット(斜線で示す部分)31をそれぞれ設けるようにしてもよい。この場合、スリット31の幅は、全て同じ幅にしてもよいし、図示のように、角部においてやや幅が広くなるようにしてもよい。この配置によれば、角部に衝撃を受けたときの衝撃吸収性に優れており、好適である。
また、図2に示すスリット31のうち、前後に配置されるスリット31cを省略して、図4(b)に示すように、スリット31a、31bのみからなる配置にしてもよい。ただし、この配置によれば、図2に示すものに比べて、凹部27の衝撃吸収性能がやや低下するため、図2に示すように、前後左右の各方向にスリット31を設けることが望ましい。
ここで、図2や図4(b)において、手前側のスリット31aを、奥側のスリット31bに比べて長く設定しているのは、容器本体20は、奥端部において蓋体21とヒンジ連結されており(図1参照)、手前側で自由度が高いため、外部から衝撃を受けた場合、手前側の方がダメージが大きい。このため、容器本体20の手前側において、より衝撃吸収性能が発揮されるように、手前側のスリット31aを長くしているのである。したがって、スリット31を、図4(a)の配置にする場合や、以下に述べる図5(a)、(b)の配置にする場合も、手前側のスリット31の長さを、奥側のスリット31の長さより長くすることが、より効果的である。
さらに、スリット31は、直線である必要はなく、例えば、図5(a)や図5(b)に示すように、円弧状や波線状等の曲線状にしても差し支えない。これらの場合も、スリット31が、できるだけ凹部27の側壁内周面27aの立ち上がり部に沿う配置にすることが好ましい。そして、スリット31の幅も、長手方向において、どの部分も同じ幅である必要はなく、幅の狭いところと広いところがあっても差し支えない。
ただし、スリット31の幅(幅が場所によって異なる場合は、その最大幅)は、底壁30の材質や厚み、大きさ等によるが、底壁30の厚みが1〜3mmである場合、通常、1〜5mmに設定することが好適である。すなわち、スリット31の幅が上記の範囲よりも狭いと、凹部27の衝撃吸収性能が小さいものとなって好ましくない。また、スリット31の幅が上記の範囲よりも広いと、底壁30の強度が弱くなってひびや欠けを生じるおそれがあり、好ましくない。
また、隣り合うスリット31の長手方向の間隔(図2の例における連結部32、33、34の長さに相当)も、底壁30の材質や厚み、大きさ等によるが、底壁30の厚みが1〜3mmである場合、通常、2〜20mmに設定することが好適である。すなわち、上記スリット31の間隔が上記の範囲よりも広いと、凹部27の衝撃吸収性能が小さいものとなって好ましくない。また、上記スリット31の間隔が上記の範囲よりも狭いと、この部分の強度が弱くなってひびや欠けを生じるおそれがあり、好ましくない。
さらに、本発明の化粧料容器においては、例えば図6に示すように、容器本体20の凹部27の開口縁部全周に、内向きフランジ部35を形成し、この凹部27内に、浅皿状に成形された衝撃吸収用の中皿トレー40を介して、化粧料26が充填された中皿25を収容するようにしてもよい。この場合、中皿トレー40にもフランジ部43を設け、容器本体20の凹部27内にこの中皿トレー40を嵌入し、上記容器本体20側の内向きフランジ部35の下側に中皿トレー40のフランジ部43を入り込ませて、中皿トレー40の抜け止めをすることが好適である。
この構造によれば、上記凹部27内の底壁30に設けられたスリット31による衝撃吸収性能と、上記中皿トレー40による衝撃吸収性能とが相俟って、非常に優れた衝撃吸収性能が発揮されるため、容器が外部から衝撃や振動を受けても、中皿25に充填された化粧料26への衝撃や振動は大幅に吸収・緩和されて、化粧料26にひび割れや損傷が生じることがない。したがって、この化粧料容器を、長期にわたって良好に使用することができる。
なお、上記容器本体20において、凹部27の開口縁部全周に内向きフランジ部35を形成する場合、容器本体20の製造時に、上記凹部27の略帯状のスリット31(図2等を参照)となる開口部を利用して金型を組むことが好適である。すなわち、上記内向きフランジ部35は、凹部27の賦形時に、その開口全周にわたるアンダーカット部となるため、そのままでは賦形後に金型から外すことができず、スライド型を含む複数の複雑な分割型を組み合わせる必要があるが、上記スリット31となる部分の開口を利用すれば、型の構成をより簡単にすることができる。したがって、製造コストと生産効率を軽減することができる。
そして、上記凹部27内に嵌入される、衝撃吸収用の中皿トレー40としては、中皿25を凹部27内に、隙間をもたせた状態で収容させることのできるものであれば、どのような形状であっても差し支えない。その好適な一例を図7に示す。図7(a)は平面図であり、図7(b)はその右側面図である。この中皿トレー40は、中皿25を収容するための底壁41と側壁42とを備え、上記側壁42の上端縁から外側にフランジ部43が突出形成され、底壁41の中央領域が上向きに突出形成されている。上記フランジ部43は前後左右の四方向に突出しているため、この中皿トレー40を、容器本体20の凹部27内に嵌入すると、上記フランジ部43の突出分だけ、凹部27の側壁内周面27aと中皿トレー40の側壁との間に隙間が形成されるようになっている。また、上記中皿トレー40の底壁41の上向き突出部44によって、凹部27と中皿トレー40の底壁41との間に隙間が形成されるようになっている。
したがって、上記構成によれば、すでに述べたように、これらの隙間によって、中皿トレー40内の中皿25に対し、優れた衝撃吸収性能が発揮されるのであり、本発明の、凹部20に設けられたスリット31による衝撃吸収性能と相俟って、非常に優れた衝撃吸収・緩衝効果を得ることができる。
なお、本発明において、容器本体20の凹部27の底壁30と中皿25とを、ホットメルト接着剤等で接着すると、上記接着剤層によって中皿25が弾力的に支受されるため、より優れた衝撃吸収・緩衝効果を得ることができる。そして、図6に示すように、中皿トレー40を介して中皿25を収容する場合も、上記中皿トレー40の底壁41と中皿25とを、ホットメルト接着剤等で接着すると、同様の理由から、さらに優れた衝撃吸収・緩衝効果を得ることができる。
そして、本発明では、化粧料容器の下面、すなわち容器本体20の下面に、スリット31が略帯状に開口しているため、この開口を隠すために、上記容器本体20の下面に、不透明なプラスチックフィルムもしくは紙を貼付することができる。そして、上記フィルムや紙には、この化粧料容器に収容された化粧料の商品説明や使用方法の説明を表示することが好適である。もちろん、あえてスリット31の開口をそのまま露出させて、この容器が耐衝撃性に優れていることをアピールしてもよい。
つぎに、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
スリット31として、図2に示すように、スリット31a、31b、31cが形成された容器本体20を準備し、これを蓋体21と組み合わせて、図1に示すようなコンパクトケースとした。ただし、上記容器本体20には、図6に示すように、その中皿収容用の凹部27の開口縁部全周に、内向きフランジ部35を設けて、図7に示す中皿トレー40を介して中皿25を収容することもできるようにした。そして、上記容器本体20の凹部27内に、化粧料26が充填された中皿25を直接収容した。このとき、凹部27の底壁30と中皿25とをホットメルト接着剤で接着した。なお、上記化粧料26は、目のメイクアップに用いるハイライトと3種類のアイカラーである。
〔実施例2〕
スリット31として、図4(b)に示すように、スリット31aと31bのみが形成された容器本体20を準備した。それ以外は、実施例1と同様にして、コンパクトケースを作製した。
〔実施例3〕
実施例1と同様の容器本体20の凹部27内に、図7に示す中皿トレー40を介して中皿25を収容した。このとき、中皿25と中皿トレー40とをホットメルト接着剤で接着した。それ以外は、実施例1と同様にして、コンパクトケースを作製した。
〔実施例4〕
実施例2と同様の容器本体20の凹部27内に、図7に示す中皿トレー40を介して中皿25を収容した。それ以外は、実施例3と同様にして、コンパクトケースを作製した。
これらの実施例品を、ポリ塩化ビニル(PVC)板の上に、下記の条件で落下させることを繰り返し、中皿25に充填された化粧料26に「割れ」が生じるまでの落下回数を計測した。なお、落下回数は、一試料につき最大100回までとした。その結果を、後記の表1に示す。
〔落下条件〕
(1)水平落下試験
落下形態:容器底面を下にして水平状態のまま落下
落下距離:40cm
(2)側面落下試験(縦方向)
落下形態:容器側面の縦辺部を下にしてそのまま落下
落下距離:20cm
(3)側面落下試験(横方向)
落下形態:容器側面の横辺部を下にしてそのまま落下
落下距離:20cm
Figure 2014083197
上記の結果から、実施例品はいずれも、どの向きで落下しても耐久性が高く、耐衝撃性に優れていることがわかる。そして、水平落下試験と側面落下試験(縦方向)の場合は、容器本体20の凹部27内の、前後左右にスリット31を形成したものの方が耐衝撃性に優れ、側面落下試験(横方向)の場合は、前後左右にスリット31を形成したものより、左右のみにスリット31を形成したものの方が耐衝撃性に優れていることがわかる。また、殆どの場合、中皿トレー40と組み合わせると、さらに優れた効果が得られることがわかる。
本発明の化粧料容器は、アイシャドウ、ファンデーション、チーク等の固形化粧料を充填した中皿を内部に収容するコンパクトケース等の化粧料容器に適する。
20 容器本体
21 蓋体
25 中皿
26 化粧料
27 凹部
30 底壁
31 スリット 32、33、34 連結部

Claims (4)

  1. 化粧料が充填された中皿と、上記中皿を収容するための中皿収容用の凹部が上面に形成された容器本体と、この容器本体の上面を蓋する蓋体とを備え、上記容器本体の中皿収容用凹部内の底壁周縁部に、周方向に断続的に延びる略帯状のスリットが、容器本体の下面まで貫通状態で形成され、それによって上記中皿収容用凹部に衝撃吸収性能が付与されていることを特徴とする化粧料容器。
  2. 上記中皿収容用凹部の底壁の厚みが、1〜3mmに設定され、上記周方向に断続的に延びる略帯状スリットの最大幅が1〜5mm、隣り合うスリット同士の長手方向の間隔が2〜20mmに設定されている請求項1記載の化粧料容器。
  3. 上記略帯状スリットが、中皿収容用凹部の側壁内周面の立ち上がり部に沿って形成されている請求項1または2記載の化粧料容器。
  4. 上記中皿収容用凹部の開口縁部全周に、内向きフランジ部が形成され、中皿収容用凹部内に、衝撃吸収用の中皿トレーを介して中皿が収容されるようになっており、上記内向きフランジ部によって上記中皿トレーの抜け止めがなされるようになっている請求項1〜3のいずれか一項に記載の化粧料容器。
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