JP2014082718A - 聴感補正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】客観的かつ再現性良く、聴感を補正することができる装置を提供する。
【解決手段】複数周波数の基準音声信号を順次出力する音源18と、基準音声信号を増幅するアンプ14と、アンプ14で増幅された基準音声信号を出力するスピーカ16と、複数周波数の各周波数毎に、基準音声信号が聴こえない状態から聴こえる状態に変化したタイミング、あるいは基準音声信号が聴こえる状態から聴こえない状態に変化したタイミングをユーザが入力可能な情報入力装置24と、複数周波数の各周波数毎に、情報入力装置24から入力されたタイミングにおけるアンプ14のゲインを記憶し、記憶されたゲインに基づき、所定の理想周波数特性を補正するCPU22を備える。補正された理想周波数特性となるようにプログラマブルイコライザ12を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は聴感補正装置に関し、特にイコライザにおける周波数特性の補正に関する。
従来から、ユーザあるいはリスナーの聴感特性あるいは好みに沿って聴感補正を行う技術が提案されている。
例えば、引用文献1には、周波数帯域毎に補正用基準音を出力し、リスナーに操作部を操作させて、補正用基準音の周波数特性が全周波数帯域において略平坦な状態と感じられるように、周波数帯域毎別聴取音圧レベルを調整することが記載されている。
特開2005−309212号公報
ところで、近年において、携帯型音楽プレーヤやオーディオセット、補聴器等、ある音源に対してアンプ、ヘッドフォン、スピーカ等の電気的処理を施してユーザ(リスナー)が聴取する際には、ユーザはこれらアンプ、ヘッドフォン、ユーザの聴覚等、各種の周波数特性を持つ装置あるいは器官を介して音を聞き取る。周波数特性を補正する装置としてイコライザが知られているが、どの周波数帯域をどの程度補正すべきかは、ユーザの好みに任されており、音源に忠実に聴取されているかは全く担保されない状態にある。
上記の従来技術においても、ユーザ(リスナー)が略平坦(フラット)と感じられるように操作部を操作しており、この操作が真に音源に忠実であるかは担保されておらず、特に、略平坦と感じる操作位置の再現性にも疑問が生じ得る。
本発明の目的は、より客観的かつ再現性良く、聴感を補正することができる装置を提供することにある。
本発明は、複数周波数の基準音声信号を順次出力する音源と、前記基準音声信号を増幅するアンプと、前記アンプのゲインを順次変化させる手段と、前記アンプで増幅された基準音声信号を出力するスピーカと、前記複数周波数の各周波数毎に、前記基準音声信号が聴こえない状態から聴こえる状態に変化したタイミング、あるいは前記基準音声信号が聴こえる状態から聴こえない状態に変化したタイミングをユーザが入力可能な操作手段と、前記複数周波数の各周波数毎に、前記操作手段から入力されたタイミングにおける前記アンプのゲインを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたゲインに基づき、所定の理想周波数特性を補正する補正手段と、前記補正手段により補正された理想周波数特性に応じて入力音声信号を処理するイコライザとを備えることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記補正手段は、前記記憶手段に記憶されたゲインをゲイン特性とし、該ゲイン特性を周波数軸に対して反転させて周波数特性を算出し、前記理想周波数特性と前記周波数特性の差分を補正量として算出し、前記補正量を用いて前記理想周波数特性を補正することを特徴とする。
本発明によれば、基準音声信号が聴こえない状態から聴こえる状態に変化したタイミング、あるいは基準音声信号が聴こえる状態から聴こえない状態に変化したタイミングをユーザが入力することで所定の理想周波数特性を補正することができるので、略平坦な特性であるか否かを識別する場合に比べてより客観的かつ再現性良く聴感を補正し、理想的若しくはこれに近い音声信号を聴取することができる。
実施形態における聴感補正装置のシステム構成図である。 実施形態の処理フローチャートである。 周波数毎の音が聞こえなくなるアンプゲインの特性説明図である。 図3の反転特性の説明図である。 補正量の算出説明図である。 補正後のアンプゲインの特性説明図である。 携帯情報機器の操作画面説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態における聴感補正装置を備えるオーディオ装置1の構成ブロック図を示す。オーディオ装置1は、音源10と、プログラマブルイコライザ12と、アンプ14と、スピーカ16と、正弦波音源18と、セレクタ20と、CPU22と、情報入力装置24を備える。
音源10は、マイク等の音声入力装置や音楽ソース等を含み、アナログ音声信号あるいはデジタル音声信号を供給する。アナログ音声信号はデジタル音声信号に変換された後、プログラマブルイコライザ12に供給される。
プログラマブルイコライザ12は、デジタル音声信号を周波数毎に増幅してセレクタ20に供給する。プログラマブルイコライザ12は、具体的にはデジタルフィルタで構成され、デジタルフィルタの各タップの係数はCPU22により制御される。
正弦波音源18は、複数の周波数の正弦波音声信号を出力する音源であり、可聴周波数帯における複数の周波数、例えば、20Hz、50Hz、・・・、100Hz、・・15kHz、20kHzの正弦波音声信号を出力する。正弦波音源18は、CPU22からの制御指令に基づいて各周波数の正弦波音声信号を基準音声信号として順次出力する。
セレクタ20は、正弦波音源18から出力された正弦波音声信号と、プログラマブルイコライザ12から出力された音声信号を選択的に切り替えて出力する。セレクタ20は、CPU22からの制御指令に基づいて2つの音声信号を切り替えて出力する。具体的には、聴感補正する必要がある場合には、セレクタ20は正弦波音源18からの正弦波音声信号を出力し、聴感補正した後、あるいは聴感補正する必要がない場合には、セレクタ20はプログラマブルイコライザ12からの音声信号を出力する。聴感補正する必要がある場合とは、具体的にはユーザがオーディオ装置1を聴感補正モードに設定した場合である。
アンプ14は、セレクタ20から出力された音声信号を増幅してスピーカ16に供給する。聴感補正する必要がある場合、アンプ14のゲインは、CPU22からの制御指令により順次減少制御される。すなわち、アンプ14のゲインは所定の上限値から所定の下限値まで順次減少される。他方、聴感補正した後、あるいは聴感補正する必要がない場合、アンプ14のゲインはユーザからの入力(ボリューム操作)に基づき、ユーザの所望値に調整される。
CPU22は、オーディオ装置1全体を統括制御し、聴感補正する必要がある場合に、正弦波音源18、セレクタ20、アンプ14を制御して、プログラマブルイコライザ12の調整値を取得し、プログラマブルイコライザ12を所望の特性に設定する。所望の特性は、ユーザが理想周波数特性若しくはこれに近い特性で音声信号を聴取し得る特性である。
情報入力装置24は、ユーザからの指示/操作を入力する装置である。オーディオ装置1は、聴感補正モードと、通常の再生モードを備え、ユーザが情報入力装置24から聴感補正モードを入力すると、CPU22はこの指示に基づいて各部を制御する。また、情報入力装置24は、聴感補正モードにおいて、ユーザの聴感を入力する機能も有する。具体的には、ユーザは、複数の周波数の正弦波音声信号が聞こえなくなるタイミングを情報入力装置24から入力する。CPU22は、情報入力装置24から入力された、ユーザが聞こえなくなるタイミングのデータに基づいてプログラマブルイコライザ12の調整値を取得する。情報入力装置24は、ボタンやつまみ等であり、タッチパネルにおけるタッチボタンとして構成することもできる。
聴感補正モードにおける動作と、通常の再生モードにおける動作をまとめると以下の通りである。
<聴感補正モード>
CPU22の指令により正弦波音源18が動作状態となり、複数の周波数の正弦波音声信号を聴感補正用の基準音声信号として順次出力する。セレクタ20は、正弦波音源18からの正弦波音声信号を選択的に出力する。アンプ14は、正弦波音声信号のゲインを順次減少させてスピーカ16に出力する。情報入力装置24は、各周波数の正弦波音声信号においてユーザ操作に応じ、ユーザが聞こえなくなるタイミングをCPU22に出力する。CPU22は、このタイミングのアンプ14のゲインに基づいてプログラマブルイコライザ12の調整値を取得し、この調整値を用いてプログラマブルイコライザ12を調整する。
<通常の再生モード>
CPU22の指令により正弦波音源18は非動作状態となり、音源10が動作状態となって音声信号を出力する。プログラマブルイコライザ12は、CPU22により調整された周波数特性で音声信号をイコライジングして出力する。セレクタ20は、プログラマブルイコライザ12からの音声信号を選択的に出力する。アンプ14は、情報入力装置24から入力されたユーザ所望のゲインで音声信号を増幅してスピーカ16に出力する。
図2に、本実施形態における聴感補正モードでの処理フローチャートを示す。ユーザが情報入力装置24から聴感補正モードを指示すると、正弦波音源18は、CPU22からの制御指令に応じ、複数の周波数のうちの1つの周波数fの正弦波音声信号を出力する(S101)。例えば、周波数fとして、20Hzの正弦波音声信号を出力する。セレクタ20は、CPU22からの制御指令に応じ、正弦波音源18からの周波数fの正弦波音声信号を選択的にアンプ14に出力する。アンプ14は、周波数fの正弦波音声信号を増幅してスピーカ16から出力する。ユーザは、スピーカ16から出力される正弦波音声信号、すなわち聴感補正用の基準音声信号を聴く。
次に、CPU22は、アンプ14のゲインを順次減少制御する(S102)。具体的には、アンプ14のゲインを所定の上限値から所定の下限値まで、所定の減少幅で順次減少させる。これにより、スピーカ16から出力される正弦波音声信号の音は徐々に小さくなり、ユーザにとって聴き取り難くなる。
次に、CPU22は、情報入力装置24からユーザの入力があったか否かを判定する(S103)。ユーザは、徐々に小さくなる正弦波音声信号が聴こえている間は情報入力装置24に入力しないが、正弦波音声信号が聴こえなくなったタイミングで、情報入力装置24に入力する。CPU22は、情報入力装置24からユーザの入力がない場合には、継続してアンプ14のゲインを順次減少制御し、他方、情報入力装置24からユーザの入力があった場合には、このタイミングにおけるアンプ14のゲインをメモリに記憶する(S104)。
次に、CPU22は、正弦波音源18が出力すべき全ての周波数に対してゲインのデータを取得したか否かを判定し(S105)、取得していない場合には、周波数fを変更して(S106)、再びS101以降の処理を繰り返す。例えば、50Hzの正弦波音声信号を出力し、アンプ14のゲインを順次小さくしてユーザからの入力の有無を判定する。ユーザからの入力があれば、そのタイミングにおけるアンプ14のゲインをメモリに記憶する。
S101〜S104の処理を全ての周波数に対して繰り返し実行すると、全ての周波数に対してアンプ14のゲインのデータがメモリに記憶される。アンプ14のゲインは周波数と組にして記憶される。(周波数,ゲイン)=(f1,G1)、(f2,G2)、(f3、G3)、・・・の如くである。
次に、CPU22は、取得したアンプ14のゲイン特性に基づいてユーザの聴感の周波数特性を算出する(S107)。そして、CPU22は、算出した周波数特性に基づいて、音源10の理想的な周波数特性を補正し、補正後の周波数特性に一致するようにプログラマブルイコライザ12の係数を調整する(S108)。理想的な周波数特性の補正は、補正量を算出する第1ステップと、算出した補正量を用いて理想的な周波数特性を補正する第2ステップから構成される。
図3に、各周波数において、正弦波音声信号が聴こえなくなったタイミングのアンプ14のゲインを示す。図2のS104でメモリに記憶されるアンプ14のゲインである。図において、横軸は正弦波音声信号の周波数であり、縦軸はアンプ14のゲインである。例えば、周波数f=20Hzでは、アンプ14のゲインがG1以上では正弦波音声信号は聴こえているが、ゲインがG1となったタイミングで正弦波音声信号は聴こえなくなったことを示す。同様に、周波数f=50Hzでは、アンプ14のゲインがG2以上(例えばG1)では正弦波音声信号は聴こえているが、ゲインがG2となったタイミングで正弦波音声信号が聴こえなくなったことを示す。これらのゲインは、ユーザが聴こえなくなったタイミングのゲインであるから、言い換えれば、ユーザの聴覚の感度を示すものである。図3において、ゲイン特性100の上側の領域100aはユーザが聴こえる領域であり、ゲイン特性100の下側の領域100bはユーザが聴こえない領域である。20Hzよりも1KHzの聴覚感度は高く、1kHzよりも20kHzの聴覚感度が低いと言える。
図4に、図2のS107の処理、すなわちアンプ14のゲイン特性に基づき算出される周波数特性200を示す。周波数特性200は、図3に示すゲイン特性100を周波数軸に平行な軸150を中心として反転させた特性200として算出される。軸150の高さ(アンプゲイン軸値)は、いわゆるボリューム調整に相当し、周波数特性には寄与しないため、任意に設定できる。図4において、周波数特性200は、20Hzから1KHzに向けて感度が増大していき、1kHzから20kHzに向けて逆に感度が低下していくことを示す。
図5に、S108の処理、すなわち理想周波数特性の補正処理の第1ステップを示す。理想周波数特性は、音源10からの音声信号の理想的な周波数特性であり、図5に破線で示す特性300である。理想周波数特性は、音源により変わり得るが、図5では20Hz〜5kHzまでは略平坦(フラット)であり、5kHz〜20kHzでは周波数とともに強度が減少する特性である。他方、ユーザの聴覚特性は図4に示すような周波数特性200であるから、理想周波数特性300とユーザの周波数特性200とを比較してその差分250を各周波数毎に演算する。具体的には、例えばユーザの聴覚感度特性200のピーク値を理想周波数特性300に一致させるように上下にシフトさせ、理想周波数特性300と聴覚感度特性200との差分値として算出する。CPU22は、周波数毎に算出した差分値を補正量としてメモリに記憶する。
図6に、S108の処理、すなわち理想周波数特性の補正処理の第2ステップを示す。第1ステップで算出した補正量を用いて理想周波数特性300を補正する。具体的には、理想周波数特性300に周波数毎の補正量を加算して補正周波数特性400を算出する。
算出した補正周波数特性400は、フラッシュメモリ等に記憶しておき、オーディオ装置1を起動したときに、自動的あるいはユーザの指示に基づいて、フラッシュメモリ等から読み出すようにしてもよいし、オーディオ装置1を起動する度にユーザに再調整させるようにしてもよい。この補正周波数特性400は、ユーザの聴覚感度特性200を補償するような周波数特性である。すなわち、20Hzの感度は1kHzよりも低いが、その分だけゲインを増大することで感度の低さを補償する。1kHzの感度は相対的に高いためほとんど補正しない(あるいは補正しても相対的に少しだけ補正する)。また、20KHzの感度も1kHzより低いため、その分だけゲインを増大することで感度の低さを補償する。CPU22は、以上のような演算により理想周波数特性300を補正して補正周波数特性400を算出し、補正周波数特性400が得られるようにプログラマブルイコライザ12の各係数を調整する。従って、仮に図6に示す補正周波数特性400で音源10からの音声信号をプログラマブルイコライザ12でイコライジングしてスピーカ16から出力すれば、ユーザには理想周波数特性300で音声信号が聴取されることになる。
なお、図4に示す周波数特性200は、アンプ14及びスピーカ16の特性、並びにユーザの聴覚特性を含めた特性であるから、補正周波数特性400は、オーディオ装置1固有の、かつ、ユーザ固有の特性を含めた補正周波数特性400である。ユーザは、音声信号が聴こえなくなったタイミングで情報入力装置24から入力すればよく、音声信号が「聴こえる/聴こえない」の識別は比較的容易かつ再現性があるから、ゲイン特性100及び周波数特性200を再現性良く、確実に取得することが可能である。
このように、本実施形態ではユーザがスピーカ16から出力される基準音声信号を聴いて情報入力装置24からタイミングを入力することで補正周波数特性400を得ることができるが、このような処理はオーディオ装置1に限られず、携帯電話機やスマートフォン等の携帯情報機器を用いて実行することができる。
図7に、スマートフォンを利用して補正周波数特性400を得るための画面例を示す。スマートフォン30は、CPU22としてのマイクロプロセッサ、正弦波音源18、アンプ14、スピーカ16、情報入力装置24としてのタッチパネル31を備える。
スマートフォン30のマイクロプロセッサは、タッチパネル31に、「音が聞こえなくなったらボタンを押して下さい」とのメッセージ32を表示するとともに、ボリュームレベル34、正弦波音声信号の周波数を表す矢印表示36、ボタン38を表示する。
マイクロプロセッサは、正弦波音源18に指令して、最初の周波数fの正弦波音声信号をスピーカ16から出力させ(イヤホン端子を介してイヤホンに出力してもよい)、アンプ14のゲインを順次減少させる。アンプ14のゲインを順次減少させるとともに、ボリュームレベル34をアンプ14のゲインに合わせて順次減少表示させる。また、最初の周波数であることを示すべく、複数の矢印のうちの最初の矢印(図中最も左側にある矢印)をハイライト表示させる。
ユーザは、スマートフォン30のスピーカ16から出力される、徐々に低くなっていく音声信号を聴く。そして、音声信号が聴き取れなくなったタイミングで、ボタン38を操作(タッチ)する。マイクロプロセッサは、ボタン38が操作されたタイミングにおけるアンプ14のゲインをメモリに記憶する。
次に、マイクロプロセッサは、正弦波音源18に指令して、次の周波数fの正弦波音声信号をスピーカ16から出力させ、アンプ14のゲインを順次減少させる。アンプ14のゲインを順次減少させるとともに、ボリュームレベル34をアンプ14のゲインに合わせて順次減少表示させる。また、次の周波数であることを示すべく、複数の矢印のうちの左から2番目の矢印をハイライト表示させる。
ユーザは、スマートフォン30のスピーカ16から出力される、徐々に低くなっていく音声信号を聴く。そして、音声信号が聴き取れなくなったタイミングで、ボタン38を操作(タッチ)する。マイクロプロセッサは、ボタン38が操作されたタイミングにおけるアンプ14のゲインをメモリに記憶する。
以上の処理を正弦波音声信号の最後の周波数となるまで繰り返し実行することで、図3のゲイン特性を得ることができ、これを反転することで図4に示す周波数特性を得ることができる。さらに、予めスマートフォン30に設定されている理想周波数特性300を補正して補正周波数特性400を得ることができる。得られた補正周波数特性400は、スマートフォン30のプログラマブルイコライザを調整するために用いられる。プログラマブルイコライザを調整した後、スマートフォン30のメモリに記憶された、例えばMP3ファイルを再生し、調整済のプログラマブルイコライザでMP3ファイルの音声信号をイコライジングしてスピーカから出力する。
なお、図7の画面は単なる例示であり、当業者であれば任意の画面を用いることができよう。本実施形態では、音声信号が聴き取れなくなったタイミングでユーザがタッチパネル31を操作すればよいので、何らかのゲーム画面でこれを実現することも好適であろう。図3のゲイン特性100あるいは周波数特性200をタッチパネル31に表示してユーザに知らせることも好適である。
本実施形態では、正弦波音源18から複数の周波数の正弦波音声信号を順次出力しているが、複数の周波数の数は特に問わない。但し、少なくとも3つ以上の周波数とすることが望ましい。出力する周波数の順序も任意である。
また、本実施形態では、CPU22がアンプ14のゲインを順次減少させたが、逆に、アンプ14のゲインを順次増大させてもよい。この場合、ユーザは音声信号が聴こえたタイミングで情報入力装置24から入力することになる。要するに、ユーザは、音声信号が「聴こえる/聴こえない」の境界のタイミングを情報入力装置24から入力すればよい。
また、本実施形態では、基準音声信号として正弦波を用いているが、これに限定されず、任意の波形の音声信号を用いることができる。
さらに、本実施形態では聴感補正機能を有するオーディオ装置1を例示したが、これに限定されるものではなく、聴感補正機能を有するプログラマブルイコライザとしてもよい。本発明の聴感補正装置には、イコライザ、オーディオ装置、音声信号再生装置、録音再生装置等が含まれる。
1 オーディオ装置、10 音源、12 プログラマブルイコライザ、14 アンプ、16 スピーカ、18 正弦波音源、20 セレクタ、22 CPU、24 情報入力装置。

Claims (2)

  1. 複数周波数の基準音声信号を順次出力する音源と、
    前記基準音声信号を増幅するアンプと、
    前記アンプのゲインを順次変化させる手段と、
    前記アンプで増幅された基準音声信号を出力するスピーカと、
    前記複数周波数の各周波数毎に、前記基準音声信号が聴こえない状態から聴こえる状態に変化したタイミング、あるいは前記基準音声信号が聴こえる状態から聴こえない状態に変化したタイミングをユーザが入力可能な操作手段と、
    前記複数周波数の各周波数毎に、前記操作手段から入力されたタイミングにおける前記アンプのゲインを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたゲインに基づき、所定の理想周波数特性を補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された理想周波数特性に応じて入力音声信号を処理するイコライザと、
    を備えることを特徴とする聴感補正装置。
  2. 請求項1記載の聴感補正装置において、
    前記補正手段は、前記記憶手段に記憶されたゲインをゲイン特性とし、該ゲイン特性を周波数軸に対して反転させて周波数特性を算出し、前記理想周波数特性と前記周波数特性の差分を補正量として算出し、前記補正量を用いて前記理想周波数特性を補正することを特徴とする聴感補正装置。
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