JP2014082593A - 高周波信号発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化を防ぐと共に組み立てが容易な高周波信号発生器を提供すること。
【解決手段】高周波信号を生成するための回路部品が搭載されると共に、当該高周波信号を前記出力端子に出力するための出力用電極が設けられた基板を、筐体内に電源と重なるように設ける。そして、芯線と、金属管と、金属管と芯線との間に前記芯線を囲むように設けられる絶縁体とからなるケーブルの一端側を筐体の外側の端子に接続し、前記ケーブルの他端側に第1のコネクタを設ける。前記基板には第1のコネクタと嵌合する第2のコネクタが設けられ、ケーブルの他端側が固定される。
【選択図】図6

Description

本発明は筐体内に基板を備える高周波信号発生器に関する。
周波数シンセサイザを含み、高周波を出力する信号発生器は筐体を備えており、この筐体内に電源と、周波数信号を生成するための回路部品が搭載された基板とが収納されている。そして、この筐体の前面のパネルは出力する信号の周波数を設定するためのキースイッチや、設定した周波数を表示するディスプレイなどが設けられる。また、このパネルには出力端子を構成する出力コネクタが設けられ、当該出力コネクタに接続されるケーブルを介して他の機器へ周波数信号が出力される。一般的に、前記出力コネクタは、前記パネルを正面から見たときに右下側に位置するように設けられており、それによってユーザが混乱することを防ぎ、使いにくくなることが防がれている。
ところで、上記の信号発生器は、その出力信号の周波数帯域を広くすると共に、その周波数帯域において出力電力の精度を高くすることが求められている。そのために、前記周波数帯域において良好な出力インピーダンス特性が得られるように構成されることが求められる。図18は信号発生器の概略縦断側面の一例を示しており、101は前記パネル、102は前記出力コネクタ、103は前記基板、104は前記電源である。基板103は、前記パネル101の裏面に近接して配置される。図では基板103上の前記回路部品は省略している。図中105は半田であり、基板103に設けられる高周波出力用の電極(不図示)と前記出力コネクタ102とを接続している。
前記高周波出力用の電極と出力コネクタ102との接続に例えばケーブルを用いると、前記電極の形状に影響され、インピーダンス特性が劣化する場合がある。このインピーダンス特性の劣化については、発明の実施の形態で説明する。そのために、上記のように半田105により出力コネクタ102を基板103に直接半田付けしている。また、半田105により接続を行うことで、基板103とコネクタ102との距離が大きくなることを抑え、信号発生器の大型化を防いでいる。しかし、このように信号発生器を構成することはパネル101に近い位置で半田付けを行うことが必要になる。このような半田付けを行うのは手間であり、信号発生器の組立てに要する時間が長くなってしまうという問題がある。また、上記のように出力コネクタ102の位置が決められており、この出力コネクタ102に対して半田付けを行うために、基板103のレイアウトはパネル101付近に限定されることになる。具体的に、図に示すように電源104は、基板103に対して横方向に並べられて配置されていた。このような配置により、装置の大型化を抑制することに限界があった。
特許文献1には、コネクタと基板の電極とをセミリジッドケーブルで接続し、当該ケーブルが前記基板にはんだ付けされたマイクロ波集積回路について記載されている。しかし、基板と電源とのレイアウトについては考慮されていないため上記の信号発生器の大型化の問題を解決できるものではない。また、前記セミリジッドケーブルは、基板の前記コネクタに近接した位置にはんだ付けされているため、信号発生器の組立てが困難であるという問題も解決できるものではない。また特許文献2には、電子部品のピンを基板の貫通孔に基板の一面側から挿通し、他面側の貫通孔の孔縁部の電極にはんだ付けすることが記載されているが、上記の各問題を解決できるものではない。
実開平4-132707号公報 特開2000−261121号公報
本発明は、このような事情の下になされたものであり、その目的は、大型化を防ぐと共に組み立てが容易な高周波信号発生器を提供することである。
本発明の高周波信号発生器は、筐体の外側に設けられる出力端子から高周波信号を出力する高周波信号発生器において、
前記筐体内に設けられ、前記高周波信号を生成するための回路部品が搭載されると共に、当該高周波信号を前記出力端子に出力するための出力用電極と、接地された接地電極とが設けられた基板と、
前記筐体内にて前記基板に重なるように設けられ、前記回路部品に電力を供給するための電源と、
芯線と、前記芯線の周囲を囲むように当該芯線に沿って設けられる金属管と、前記金属管と前記芯線とを絶縁するために当該金属管と芯線との間に前記芯線を囲むように設けられる絶縁体と、を備え、前記筐体内にその一端が前記出力端子に接続されるように設けられたケーブルと、
前記ケーブルの他端側に設けられる第1のコネクタと、
前記基板の一面側に設けられ、前記芯線、金属管を夫々前記出力用電極、前記接地電極に接続するために、前記ケーブルの他端側が前記基板に固定されるように前記第1のコネクタと嵌合する第2のコネクタと、
を備えることを特徴とする。
例えば、前記基板は貫通孔を備え、
前記第2のコネクタは、前記貫通孔を基板の一面側から他面側に向かって貫通すると共に、前記基板の一面側にて前記芯線に接続され、基板の他面側にて前記信号出力用電極に接続されるピンを備え、
前記前記出力用電極は、基板の他面側における前記貫通孔の孔縁部に設けられ、基板の一面側における前記貫通孔の孔縁部及び前記貫通孔の周面は絶縁部材により構成されている。その場合、例えば前記基板の一面側における孔縁部及び前記貫通孔の周面は、剥き出しの基板により構成される。前記出力端子から出力される高周波信号は例えば10MHz以上である。
本発明の信号発生器によれば、回路部品を搭載した基板と電源とが重ねられて配置され、ケーブルの基板側の端部の第1のコネクタが基板の第2のコネクタと嵌合して、前記端部が基板に固定される。それによって、組立ての手間が抑えられると共に大型化を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る信号発生器の斜視図である。 前記信号発生器の縦断側面図である。 前記信号発生器の筐体の内部の構成を示す斜視図である。 前記内部の構成の分解斜視図である。 前記信号発生器に設けられるセミリジッドケーブルの横断面図である。 前記信号発生器の基板に設けられる基板に設けられるコネクタの上面図である。 前記コネクタと、前記セミリジッドケーブルに設けられるコネクタとの縦断側面図である。 前記コネクタと、前記セミリジッドケーブルに設けられるコネクタとの横断側面図である。 比較例である他のコネクタの縦断側面図である。 前記コネクタが接続される基板の電極の模式図である。 前記信号発生器のブロック図である。 前記他の信号発生器に設けられるセミリジッドケーブルの側面図である。 比較例である他の信号発生器のブロック図である 評価試験1の結果を示すグラフ図である。 評価試験1の結果を示すスミスチャートである。 評価試験1の結果を示すグラフ図である。 評価試験1の結果を示すスミスチャートである。 従来の信号発生器の概略構成図である。
図1は周波数シンセサイザを含む高周波信号発生器1の概略斜視図である。この信号発生器1は、例えば10MHz〜3000MHzの範囲で出力する周波数を変化させることができる。信号発生器1は、方形の筐体11を備えている。筐体11の前面を構成するパネル12には、当該信号発生器1の電源スイッチ13、出力周波数を設定するためのキースイッチ14及びダイヤル15、出力周波数などを表示するディスプレイ16などが設けられている。そして、背景技術の項目で説明したように、前面のパネル12の右下の角部付近には例えばN型の出力コネクタ17が設けられており、この出力コネクタ17は、高周波信号の出力端子を構成している。この出力コネクタ17に同軸ケーブル19が接続され、高周波信号発生器1で生成された高周波信号が、前記出力コネクタ17及び同軸ケーブル19を介して外部へ出力される。
図2は信号発生器1の縦断側面図である。図3は筐体11の内部の斜視図であり、図4は前記内部の分解斜視図である。これら図2〜図4も参照しながら説明を続ける。筐体11内には基板21と、カバー22と、電源23とが設けられている。基板21の上面(表面)には、高周波を生成するための多数の回路部品24が設けられている。前記電源23は筐体11内の床面に載置されており、この電源23の側面及び上面を囲むように前記カバー22が設けられる。カバー22は方形に構成され、カバー22の上部には支柱25が設けられている。この支柱25に支持されるように基板21が設けられているため、電源23に対して基板21が積層されたレイアウトとして構成されている。
筐体11内において前記パネル12側を前方側とすると、基板21の上面の前方側にはSMBコネクタのジャック側を構成するコネクタ31が設けられており、コネクタ31は前方から見て基板21の上面左側に設けられている。前記出力コネクタ17の背面側(筐体11内側)には高周波の伝送線路をなすセミリジッドケーブル41の一端が接続されている。セミリジッドケーブル41の他端は筐体11の内側へ向かった後上方へ屈曲し、前方から見て左側へ向かい、さらに筐体11の奥側へ向かった後下方へ屈曲されている。そして、セミリジッドケーブル41の他端には、SMBコネクタのプラグ側を構成するコネクタ51が設けられている。このプラグ側コネクタ51は前記基板21のジャック側コネクタ31と対になっており、互いに嵌合してセミリジッドケーブル41の他端が基板21に固定される。これらコネクタ31、51については後に詳述する。
前記セミリジッドケーブル41について説明する。このセミリジッドケーブル41は硬質な同軸ケーブルであり、図5にはその横断面を示している。セミリジッドケーブル41は、内部導体である芯線42と、その芯線42を囲むように設けられる外部導体である金属の外管43を備えている。外管43により芯線42からセミリジッドケーブル41の外部へ高周波信号の漏洩が防がれる。また、セミリジッドケーブル41の外部の高周波が外管43内へ進入することが抑えられ、外管43内を流れる高周波への影響が防がれる。比較的高い周波数を出力するときにこのような効果をより高く得るために、前記外部導体としてこの例では網組みのフレキシブルな銅配線を用いず、硬質で一体成形された前記外管43により構成している。外管43と芯線42との間には、芯線42を囲むように絶縁体44が設けられており、外管43と芯線42とを絶縁している。芯線42の一端側は、前記出力コネクタ17に接続されている。芯線42の他端側は、前記プラグ側コネクタ51に向かって伸びている。
続いて、前記ジャック側コネクタ31、プラグ側コネクタ51及び基板21について詳しく説明する。図6は互いに接続される前のコネクタ31、51の概略縦断側面図であり、図7は接続後のコネクタ31、51の概略縦断側面図である。図8は基板21の下面(裏面)において、ジャック側コネクタ31が設けられた箇所を示している。
プラグ側コネクタ51は、ピン接続部52と、固定部53と、外筒54と、を備えている。ピン接続部52は、その上側が前記芯線42に接続される導体55を備えている。導体55の下端には後述するジャック側コネクタ31のピンが差し込まれる差し込み口56が上側に向かって形成されている。固定部53は起立した円筒であり、ピン接続部52の外側にピン接続部52を囲むように設けられている。固定部53の内周面には、当該固定部53の周方向に沿って形成された凸部57が設けられている。固定部53と、ピン接続部52との間にはリング状の隙間58が設けられる。外筒54は、固定部53を囲むように起立した円筒であり、その上側は前記セミリジッドケーブル41の外管43に接続される
ジャック側コネクタ31は、起立した円筒部32と、円筒部32の下端に設けられるフランジ部33とを備えている。円筒部32の中心には上下方向に伸びるピン34が設けられており、ピン34を周囲から絶縁するために円筒部32の内周面及び底部は絶縁部材35により構成されている。円筒部32の外周には、円筒部32の周方向に沿って溝36が設けられている。
ピン34は、基板21に設けられたスルーホール61を通過するように下方に伸びている。基板21の下面側における前記スルーホール61の孔縁部には高周波信号出力用の電極62が設けられている。当該ピン34は、基板21の下面側から前記高周波信号出力用の電極62に半田付けされている。この半田60は溶融時に電極62を濡れ広がり、電極62の側方から前記ピン34を固定している。
当該出力用の電極62は、後述の接地用電極64と異なり基板21の下面側の前記孔縁部のみに形成され、スルーホール61の内周面及び基板21の上面側の孔縁部には形成されておらず、当該内周面及び当該上面側の孔縁部は基板21が剥き出しの状態になっている。つまり、前記スルーホール61の内周面及び上面側の孔縁部は、絶縁部材により構成されている。このようにスルーホール61及び電極62を構成する理由については後述する。
ジャック側コネクタ31について更に説明する。前記フランジ部33から4つのピン37が下方に向かって伸びており、その端部は、基板21に設けられたスルーホール63を通過し、基板21の下面側へと延びている。このスルーホール63について、基板21の裏面側の孔縁部から当該スルーホール63の内周面、ひいては基板21の上面側の孔縁部へ跨るように接地用電極64が形成されている。
ピン37は基板21の下面側から接地用電極64に半田付けされている。半田付けを行うときにこの半田67が接地用電極64を濡れ広がることで、この接地用電極64の表面全体に半田67が行き渡る。つまり、スルーホール63の内周面から基板21の上面側に半田67が行き渡り、接地用電極64が基板21に固定される。
図6、図7に示すように、高周波信号発生器1の組立て時には、ジャック側コネクタ31のピン34が、プラグ側コネクタ51の差し込み口56に差し込まれると共に、プラグ側コネクタ51の隙間58にジャック側コネクタ31の円筒部32の上端が差し込まれる。円筒部32の外周面の溝36と固定部53の凸部57とが嵌合し、ジャック側コネクタ31とプラグ側コネクタ51とが接続される。このようにコネクタ31、51同士が接続されることにより、セミリジッドケーブル41の芯線42は、導体55、ピン34及び半田60を介して高周波出力用の電極62に接続され、セミリジッドケーブル41の外管43は、コネクタ31、51を介して接地用電極64に接続されて接地される。
前記高周波出力用の電極62については良好なインピーダンス特性を得るために、上記のように基板21の下面側のみに形成している。このインピーダンス特性について説明するために、図9のジャック側コネクタ71を参照する。このジャック側コネクタ71における前記ジャック側コネクタ31との差異点としては、高周波出力用の電極62が形成される領域が異なることが挙げられる。ジャック側コネクタ71においては、接地用電極64と同様に基板21の裏面側からスルーホール61の内周面を介して基板21の前面側に亘って形成されている。そして、ピン34を前記高周波出力用の電極62に固定させるために用いた半田60は、溶融時に当該電極62を基板21の下面側から上面側へ向けて濡れ広げられている。
図10の上段は、前記ジャック側コネクタ71の高周波出力用の電極62の模式図である。前記電極62において、説明の便宜上、基板21の裏面側に形成されている箇所を72、スルーホール61の内周及び基板21の表面側に形成されている箇所を73として示している。コネクタ71のピン34及び当該ピン34に接続される電極72を一つの伝送線路とすると、電極73は前記伝送線路から枝分かれしており、図10の中段に模式的に示すようにオープンスタブ74になっていると考えられる。オープンスタブ74の入力インピーダンスZinは、下記の式で表される。
Zin=−j×Z0×cot(β×I)
β=位相定数[rad/m]=2π/λ(λ:伝送線路上の波長)
I=スタブ長
そして、スタブ長 I=λ/2の場合
β×I=2π×λ/2=π
cot(π)=cos(π)/sin(π)=−1/0=−∞
Zin=−j×Z0×−∞=j×Z0×∞となり、当該入力インピーダンスZinは誘導性となる。
スタブ長 I=λ/4の場合
β×I=2π×λ/4=π/2
cot(π)=cos(π/2)/sin(π/2)=0/1=0
Zin=−j×Z0×0となり、入力インピーダンスは誘導性でも容量性でも無い。
スタブ長 I=0の場合
β×I=2π×0=0
cot(π)=cos(0)/sin(0)=1/0=∞
Zin=−j×Z0×∞となり、容量性となる。
つまり、前記オープンスタブ74はスタブ長I<λ/4の場合において、図10の下段に模式的に示すように容量性として働く。また、λ/4<I<λ/2の場合に誘導性として働くと言える
そして、この信号発生器1は3GHz以下の高周波を出力するため、c=光速[m/s]、f=周波数[Hz]とすると、
λ=c/f=(3×10)/(3×10)=0.1[m]
λ/4=0.025[m]
基板21の厚さは例えば1.6mmであり、これをスタブ長Iとすると、スタブ長I<λ/4であるので、オープンスタブ74は容量性として働き、インピーダンス特性が劣化する。そこで、オープンスタブ74が形成されないように、上記のようにスルーホール61の基板21裏面側の孔縁部のみに当該電極62を形成する。これによってスルーホール61の電極62を容量性でも誘導性でも無いようにして良好なインピーダンス特性を得るようにした。
図11は、高周波信号発生器1のブロック図を示している。基板21に設けられる構成要素を点線で囲い、基板21の外側に設けられる構成要素と区画して示している。図中81は、周波数シンセサイザ、増幅回路及びフィルタなどにより構成される信号生成部である。信号生成部81の後段には可変減衰器(可変ATT)82、カプラー83がこの順に接続され、カプラー83から前記ジャック側コネクタ31に信号が出力される。また、カプラー83からの出力に応じてマイクロコンピュータ84が可変減衰器82の動作を制御する。この可変減衰器82としては、例えば本発明者による特開2012-95257に記載の可変減衰器を用いることができる。当該可変減衰器は、減衰量の可変幅を大きくとれるという利点がある。カプラー83、可変減衰器82、信号生成部81、マイクロコンピュータ84は上記の基板21上の回路部品24により構成される。そして、上記のようにジャック側コネクタ31は、プラグ側コネクタ51に接続され、さらにセミリジッドケーブル41を介して出力コネクタ17に接続されている。
比較例として、図12にセミリジッドケーブル41が半田85により基板21に固定された例を示す。このセミリジッドケーブル41の芯線42は、半田86によって、前記電極62に相当する基板21の高周波信号出力用の電極(不図示)に接続されている。図13は、図12のようにセミリジッドケーブル41と基板21とが接続された高周波信号発生器8のブロック図である。このブロック図に示すように、セミリジッドケーブル41の基板21への接続手法が異なることを除いて、高周波信号発生器8は高周波信号発生器1と同様に構成されている。このような高周波信号発生器8の製造工程では、基板21とセミリジッドケーブル41とを半田85により固定し、さらに前記芯線42と基板21の前記電極とを半田86により接続する必要がある。高周波信号発生器1は、セミリジッドケーブル41の基板21に対する固定が、コネクタ31、51間の差し込みにより行われるので、この高周波信号発生器8に比べて半田85による接続工程を少なくし、製造の手間を簡素化することができる。
この高周波信号発生器1によれば、基板21の出力電極62と筐体11の前面のパネル12の出力コネクタ17とを接続するセミリジッドケーブル41が設けられ、セミリジッドケーブル41の端部に設けられるプラグ側コネクタ51と、基板21のジャック側コネクタ31とが互いに嵌合することにより当該セミリジッドケーブル41の端部が基板21に固定される。また、基板21の配置の自由度が高くなるので、セミリジッドケーブル41と出力電極62との接続をパネル12に近接した位置で行うことを避けることができるし、セミリジッドケーブル41を基板21に接続するための半田付けの工程数が増えることを抑えることができる。これらの結果として、高周波信号発生器1の組立ての時間や手間を抑えることができる。さらに、基板21を電源23に積層したレイアウトとし、これによって、当該高周波信号発生器1の大きさを抑えることができる。特にGHz単位の周波数、さらに詳しく言うと2GHz以上の周波数を出力するように高周波信号発生器を構成する場合、使用可能な配線が限られたり、前記スタブによるインピーダンスの問題が起こる可能性が高くなるため、それらの問題を解消するために、この信号発生器1の構成が特に有効である。
また、ジャック側コネクタ31のピン34が通過する基板21のスルーホール61において、当該基板21の裏面側の孔縁部にのみ電極62を形成している。これによって、ジャック側コネクタ31を用いることによるインピーダンス特性の劣化を防ぐことができる。つまり、上記のように電極62のインピーダンス特性が容量性となることを抑え、広帯域において良好なインピーダンス特性を確保し、安定した出力電力精度を得ることができる。また、当該高周波信号発生器1の製造時において、出力調整を容易にすることができる。
上記の高周波信号発生器1において、電源23の下方に基板21が配置されるレイアウトであってもよい。例えば基板21上に支柱25を設け、その支柱25により電源23を支持してもよい。セミリジッドケーブル41にジャック側コネクタ31が設けられ、基板21側にプラグ側コネクタ51が設けられていてもよい。また、高周波出力用の前記電極62は基板21の裏面側に設けられる代わりに表面側に設けられていてもよい。
また、セミリジッドケーブル41の端部に設けられるコネクタ及び基板21に設けられるコネクタは、互いに嵌合することにより互いに固定されるものであればよく、上記のように各コネクタをSMBコネクタとして構成する代わりにSMAコネクタとして構成してもよい。即ち、例えば前記ジャック側コネクタ31の円筒部32の外周面にネジが切られ、プラグ側コネクタ53の内周面にネジが切られ、これらのネジが螺合することでコネクタ31、53が互いに嵌め合わされるようになっていてもよい。そのようにSMAコネクタを用いる場合であっても、半田付けによらずにセミリジッドケーブル41の端部を基板21に固定することができるので、SMBコネクタを用いる場合と同様の効果が得られる。
(評価試験1)
上記の高周波信号発生器1のコネクタ31について、周波数を10MHz〜3000MHzの範囲で変化させて入力VSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)及び出力VSWRを測定した。このVSWRとは高周波信号の進行波の電圧Vpと反射波の電圧Vrとの比である。高周波信号において伝送線路と負荷のインピーダンスとが一致(整合)した場合にはVSWRが1であり、反射波が無い状態である。インピーダンスに不整合があると、VSWR悪化して電力損失が発生する。例えば信号源側のVSWRが1であり、負荷側のVSWRが1.5のとき、電力効率は96%となる。入力側VSWR及び出力側VSWRは1に近いほど良好なインピーダンス特性を有する。コネクタ31は、上記の実施形態で説明したように、スルーホール61の孔縁部のみに形成した電極62に接続されており、コネクタ31の定格インピーダンスは、50Ωである。
図14はこの結果を示したグラフであり、横軸に周波数、縦軸にVSWRを夫々設定している。実線で入力VSWRを、点線で出力VSWRを夫々示している。各周波数において入力VSWRと出力VSWRとは略同じ値となり、比較的高い周波数においても1から大きく外れることが防がれていた。また、図15は入力VSWRのスミスチャートである。チャート中、周波数が10、1000、1500、2000、3000MHzの各箇所にマーカーを付している。チャート中のマーカーの符号A1〜A5は、図14のグラフ中に付したマーカーの符号A1〜A5に対応している。信号路の容量性及び誘導性が小さいほどインピーダンス特性が良好である。このスミスチャートより、各周波数においてコネクタ31の信号路は僅かに容量性となっただけで、当該容量性への偏りが抑えられており、良好なインピーダンス特性を示すことが示された。
(評価試験2)
図9、図10で説明したコネクタ71について、評価試験1と同様に入力VSWR及び出力VSWRを測定した。このコネクタ71のピン34は、既述のように基板21のスルーホール61の孔縁部及び内周面に形成された電極62に接続されている。図16は、評価試験1の図14と同様に入力VSWR及び出力VSWRを示したグラフであり、図17は評価試験1の図15と同様に入力VSWRを示したスミスチャートである。これらのグラフ及びチャートに示す実験結果において、周波数が10、1000、1500、2000、3000MHzの各箇所にマーカーB1〜B5を付して示している。図16のグラフに示すように評価試験1に比べて入力VSWR、出力VSWR共にその値が高く、特に高い周波数では評価試験1の値との差が大きかった。また、スミスチャートを見ると、上記の各周波数において、評価試験1よりも容量性が大きい。この評価試験1、2の結果から、上記の実施形態で示したようにスルーホール61の孔縁部のみに電極を形成することで、良好なインピーダンス特性を得ることができることが示された。
1 高周波信号発生器
12 パネル
17 出力コネクタ
21 基板
23 電源
24 回路部品
31 ジャック側コネクタ
41 セミリジッドケーブル
51 プラグ側コネクタ
61 スルーホール
62 電極

Claims (4)

  1. 筐体の外側に設けられる出力端子から高周波信号を出力する高周波信号発生器において、
    前記筐体内に設けられ、前記高周波信号を生成するための回路部品が搭載されると共に、当該高周波信号を前記出力端子に出力するための出力用電極と、接地された接地電極とが設けられた基板と、
    前記筐体内にて前記基板に重なるように設けられ、前記回路部品に電力を供給するための電源と、
    芯線と、前記芯線の周囲を囲むように当該芯線に沿って設けられる金属管と、前記金属管と前記芯線とを絶縁するために当該金属管と芯線との間に前記芯線を囲むように設けられる絶縁体と、を備え、前記筐体内にその一端が前記出力端子に接続されるように設けられたケーブルと、
    前記ケーブルの他端側に設けられる第1のコネクタと、
    前記基板の一面側に設けられ、前記芯線、金属管を夫々前記出力用電極、前記接地電極に接続するために、前記ケーブルの他端側が前記基板に固定されるように前記第1のコネクタと嵌合する第2のコネクタと、
    を備えることを特徴とする高周波信号発生器。
  2. 前記基板は貫通孔を備え、
    前記第2のコネクタは、前記貫通孔を基板の一面側から他面側に向かって貫通すると共に、前記基板の一面側にて前記芯線に接続され、基板の他面側にて前記信号出力用電極に接続されるピンを備え、
    前記前記出力用電極は、基板の他面側における前記貫通孔の孔縁部に設けられ、前記貫通孔の周面は絶縁部材により構成されていることを特徴とする請求項1記載の高周波信号発生器。
  3. 前記貫通孔の周面は、剥き出しの基板により構成されることを特徴とする請求項2記載の高周波信号発生器。
  4. 前記出力端子から出力される高周波信号は10MHz以上であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の高周波信号発生器。
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