JP2014081774A - 電力料金プラン選定支援装置及び方法並びにプログラム - Google Patents

電力料金プラン選定支援装置及び方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】
工場全体の電力料金を低減するため、複数の電力料金プラン毎に電力料金が最も小さくなる生産計画の立案を行うと共に、電力料金プランの選定を支援する。
【解決手段】
電力料金プラン毎の電力料金単価と、製品を生産するための工程毎の消費電力と、各工程を実施する日程を示す生産計画情報とに基づいて、電力料金プラン毎の電力料金を算出し、さらに、各工程を実施する日程をシフトした他の生産計画情報を取得する。電力料金プラン及び生産計画情報の組合せのうち、電力料金合計が最小となるものを出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工場で生産する製品の生産計画を立案する装置に関する。
昨今の電力不足に伴い、電力を供給する企業では電力料金の値上げや様々な電力料金プランの設定により、電力需要者に電力の消費を抑制するよう促している。電力料金は主に年間のピーク(最大消費)電力で決定する契約電力と日々の時間帯別電力使用量に基づいて決定するため、製造業においてもこれらを考慮した生産活動を行う必要がある。
電力料金を低減するための技術として、特許文献1、2がある。特許文献1には、契約電力が最高の時間帯から低い時間帯にかけて、使用電力が高い製品グループから低い製品グループに順番に割付ける技術が記載されている。また、特許文献2には、電気需要者の時間帯毎の電力消費情報と電力料金プランとから、推奨とする電力料金プランを選定する技術が記載されている。
特開平11-221739号公報 特許第3910540号公報
製造業で生産する製品は、その種類や工程によって消費する電力が異なっているため、製品の納期のみを考慮した生産計画を立案すると、消費電力の高い工程が同一時間に実施されることによる契約電力の超過や、料金の高い時間帯に生産が集中することによって、電力料金が増加する恐れがある。
特許文献1に記載の技術は、予め決められた契約電力値に納まるように順次生産計画を立てるのみであり、さらなる電力料金の低減を図ることはできない。また、特許文献2に記載の技術は、特定の電力消費パターンに従った電力料金プランの推奨はできるが、製造業の製品生産に対しては、上記のような、消費電力の高い工程が同一時間に実施されることによる契約電力の超過等に対応することはできない。
そこで本発明の目的は、工場で生産する製品の生産計画を立案する装置に関して、特に複数の電力料金プランを考慮して年間の電力料金を低減するための生産計画の立案および電力料金プランの選定を支援する装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願発明は、例えば、電力料金プラン選定支援装置であって、電気料金プランと、当該電力プランにおける電力料金の価格と、を有する電力料金プラン情報と、製品を生産するための工程と、当該工程における消費電力と、を有する消費電力情報と、前記製品を生産するための工程と、当該工程を実施する日付と、を有する生産計画情報と、を記憶する記憶装置と、前記電力料金プラン情報と、前記消費電力情報と、前記生産計画情報とに基づいて、前記電力料金プラン毎の電力料金を算出する電力料金算出部と、前記生産計画情報に基づいて、前記各工程を実施する日程をシフトして他の前記生産計画情報を生成する生産計画調整部と、前記電気料金プラン毎の電気料金と、複数の前記生産計画情報とに基づいて、前記電気料金プランのうち少なくとも1つを選択する推奨電力料金プラン判定部と、選択された前記電気料金プランと、当該電気料金プランにおける前記生産計画情報とを、出力装置に出力する出力制御部と、を有する特徴とする。
本発明によれば、電力料金を最小化する電力料金プランの選定および生産計画の立案が可能となる。これにより、製品の生産するための総電力料金を低減することができる。
本発明の第1の実施形態における、全体システム構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態における、処理フローの一例を示す図である。 第1の実施形態における、受注情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、製品工程情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、工程作業時間情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、リソース情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、消費電力情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、電力料金プラン情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、推奨電力料金プラン情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、生産計画情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、工程割付時間情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、作業時生産計画情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、調整前の生産計画スケジュールの一例を示す図である。 第1の実施形態における、料金プラン別の総電力料金を算出する詳細な処理フローの一例を示す図である。 第1の実施形態における、日付消費電力情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、工程電力料金情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、総電力料金情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、生産計画を調整する詳細な処理フローの一例を示す図である。 第1の実施形態における、生産計画スケジュールの調整例を説明する図である。 第1の実施形態における、プラン別電力料金情報の一例を示す図である。 第1の実施形態における、出力画面の一例を示す図である。 第1の実施形態における、出力画面の一例を示す図である。 第1の実施形態における、出力画面の一例を示す図である。 リソース情報の別の例を示す図である。 第2の実施形態における、全体システム構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態における、処理フローの一例を示す図である。 第2の実施形態における、電力料金プラン情報の一例を示す図である。 第2の実施形態における、電力リソース情報の一例を示す図である。 第2の実施形態における、売電価格情報の一例を示す図である。 第2の実施形態における、電力リソース調整結果情報の一例を示す図である。 第2の実施形態における、総電力料金情報の一例を示す図である。 第2の実施形態における、作業時電力リソース調整情報の一例を示す図である。 第2の実施形態における、プラン別電力料金情報の一例を示す図である。 第2の実施形態における、推奨電力料金プラン情報の一例を示す図である。 第2の実施形態における、出力画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態におけるシステム構成の一例である。図2は、第1の実施形態における処理フローの一例である。
まず、図1を参照してシステム構成を説明する。図1において、電力料金プラン選定支援装置10は、例えば、サーバやPC等の情報処理装置であり、企業や製品を製造する工場などが所持等する。電力料金プラン選定支援装置10は、入出力部100と、記憶部200と、演算部300等とを有する。
入出力部100は、演算部300の処理で必要なデータを取得し、処理結果を出力等する。入出力部100は、具体的には、例えば、キーボードやマウスなどの入力装置、外部と通信する通信装置、ディスク型記憶媒体等の記録再生装置、ディスプレイやプリンタ、スピーカなどの出力装置等である。
記憶部200は、例えばハードディスクドライブやメモリ等の読み込み及び書き込みの可能な記憶装置である。記憶部200は、後述する演算部300による処理で使用する入力情報210と、後述する演算部300による処理結果を格納する出力情報220等とを有する。
入力情報210は、受注情報211と、製品工程情報212と、工程作業時間情報213と、リソース情報214と、消費電力情報215と、電力料金プラン情報216等とを有する。また、出力情報220は、推奨電力料金プラン情報221と、生産計画情報222等とを有する。これらの詳細については後述する。
演算部300は、必要なデータを取得し、記憶部200の出力情報220へ処理結果を出力するためのものであり、例えばCPU等の演算装置である。演算部300は、メモリ部310、演算処理部320等を有する。演算処理部320は、実際に演算処理を行うものである。メモリ部310は、演算処理部320における演算処理のワークエリアとなるものである。
演算処理部320は、データ取得部321、生産計画立案部322、電力料金算出部323、生産計画調整部324、納期判定部325、推奨電力料金プラン判定部326、出力制御部327等を有する。これらを実現する技術は任意でよいが、ここでは、記憶部200又はメモリ部310等に記憶されたソフトウェアを読み出して演算処理部320が実行することにより実現するものとする。
データ取得部321は、後述する処理で必要となる情報を入力情報210から取得して、メモリ部310に格納する。生産計画立案部322は、受注情報211から評価対象とする製品(以下、評価対象製品)の生産着手開始日と終了日等とを含む生産計画を取得する。電力料金算出部323は、評価対象製品を生産するために必要な、電力料金プラン毎の総電力料金を算出する。生産計画調整部324は、電力料金算出部323が取得した評価対象製品毎の生産計画をシフトする。納期判定部325は、シフト後の各評価対象製品の生産計画が、評価対象製品毎の納期を満たしているか否か判定する。推奨電力料金プラン判定部326は、生産計画と、各生産計画における総電力料金等とに基づいて、推奨すべき電力料金プランを取得する。出力制御部327は、推奨電力料金プラン判定部326が取得した推奨電力料金プランと、その推奨電力料金プランの生産計画とを関連付けて、記憶部200等に記憶させ、さらに、入出力部100に出力する。
なお、上記データ取得部321、生産計画立案部322、電力料金算出部323、生産計画調整部324、納期判定部325、推奨電力料金プラン判定部326、出力制御部327等の一部及び全ては、入出力部100の通信装置等を介して接続された他の情報処理装置等が有していてもよい。また、記憶部200内の情報の一部又は全ても、入出力部100の通信装置等を介して接続された他の情報処理装置又は記憶装置等が有していてもよい。
ここで、記憶部200が有する各情報の詳細を説明する。
受注情報211は、顧客などから受注した製品の種類と納先、納期等を管理するための情報である。図3は、受注情報211の一例である。図3において、受注情報211は、受注ID2111、製品ID2112、製品名2113、納先2114、納期2115等の情報を有する。具体的には、例えば、図3に一例を示す受注情報211において、受注ID2111「O01」で示される受注は、製品ID及び製品名のそれぞれが「P01」及び「製品a」である製品を、納先「A1社」に納期「2012/05/01」で納めることを示している。
製品工程情報212は、製品の製造に必要となる工程と、各工程の順番等を管理するための情報である。図4は、製品工程情報212の一例である。図4において、製品工程情報212は、製品ID2121、工程ID2122、工程名2123、親工程ID2124等の情報を有する。具体的には、例えば、図4に一例を示す製品工程情報212において、製品ID2121「P01」で示される製品は、工程ID及び工程名のそれぞれが、「M11」及び「基板製造」、「M12」及び「筐体製造」、「M13」及び「組立」、「M14」及び「試験」という4つの工程を経て製造されることを示す。また、図4に一例を示す製品工程情報212において、工程ID及び工程名のそれぞれが「M11」及び「基板製造」、「M12」及び「筐体製造」である工程は、これらの工程の次に、工程ID及び工程名が「M13」及び「組立」である工程を実施することを示す。その後、工程ID及び工程名が「M14」及び「試験」である工程を実施して、製品の製造が終了することを示している。なお、本実施形態では、制御盤のような基板と筐体をそれぞれ別ラインで製造した後に組み立て、負荷試験などの各種試験を行って出荷する製品を対象としているが、これに限定するものではない。
工程作業時間情報213は、各工程を担当する部署と製造時間等とを管理するための情報である。図5は、工程作業時間情報213の一例である。図5において、工程作業時間情報213は、工程ID2131、製造部署ID2132、製造時間2133等の情報を有する。具体的には、例えば、図5に一例を示す工程作業時間情報213において、工程ID2131が「M11」の工程は、製造部署IDが「D01」である部署が担当し、当該工程にかかる製造時間は「120」(h)であることを示している。
リソース情報214は、各製造部署における製造能力等を管理するための情報である。図6は、リソース情報214の一例である。図6において、リソース情報214は、製造部署ID2141、製造能力2142等の情報を有する。具体的には、例えば、図6に一例を示すリソース情報214において、製造部署IDが「D01」である部署は、「24」(h/日)の製造能力、即ち、1日当たり24時間分の製造能力を持つことを示している。
消費電力情報215は、各工程で消費する電力等を管理するための情報である。図7は、消費電力情報215の一例である。図7において、消費電力情報215は、工程ID2151、消費電力2152等の情報を有する。具体的には、例えば、図7に一例を示す消費電力情報215において、工程ID2151「M11」の工程では、その工程のために「25」(kW)の電力を消費することを示している。
電力料金プラン情報216は、工場などで使用した年間の最大消費電力や電力使用量などに応じて電力料金を算出する際の単価等を管理するための情報である。図8は、電力料金プラン情報216の一例である。図8において、電力料金プラン情報216は、料金プランID2161、料金区分2162、適用開始日2163、適用終了日2164、開始時間2165、終了時間2166、単価2167等の情報を有する。
ここで、図8に一例を示す電力料金プラン情報216は、料金区分2162が「基本」と「使用量」という2つで構成される例を示す。前者(料金プランID2161及び料金区分2162のそれぞれが「FP001」及び「基本」)は、年間の最大消費電力に応じた単価を示す料金プランである。具体的には、例えば、図8に一例を示す電力料金プラン情報216では、料金プランID2161及び料金区分2162のそれぞれが「FP01」及び「基本」である料金プランでは、「1500」(\/kW)、即ち、1kW当たり1500円である例を示している。一方、後者(料金プランID2161及び料金区分2162のそれぞれが「FP002」又は「FP003」、及び「使用量」)は、使用電力量に応じた単価で課金する料金プランであり、本実施形態では、適用開始期間から適用終了期間の間と、開始時間から終了時間までの間とで、単価が定められるものとする。具体的には、例えば、図8に一例を示す電力料金プラン情報216では、2レコード目の、料金プランID2161及び料金区分2162のそれぞれが「FP002」及び「使用量」である料金プランでは、「2012/04/01」から「2012/06/30」の期間は、「0:00」から「8:00」の時間帯では、「10」(\/kWh)、即ち、1kWh当たり10円である例を示している。
推奨電力料金プラン情報221は、後述する演算部300の処理で取得する、推奨する電気料金プランの情報等を管理するための情報である。ここでは、後述する処理で取得する、推奨する電気料金プランを推奨電力料金プランという。図9は、推奨電力料金プラン情報221の一例である。図9において、推奨電力料金プラン情報221は、推奨ID2211、計画ID2212、料金プランID2213、料金区分2214、契約電力2215、総電力料金2216、評価期間開始2217、評価期間終了2218等の情報を有する。具体的には、例えば、図9に一例を示す推奨電力料金プラン情報221において、推奨ID2211「R01」の推奨電力料金プランは、計画ID2212「PP03」で示される生産計画に従って生産を実施した場合に、料金プランID及び料金区分のそれぞれが「FP01」及び「基本」である料金プランは、契約電力及び総電力料金のそれぞれが「55」(kW)及び「99」(万\)であり、料金プランID及び料金区分のそれぞれが「FP02」及び「使用量」である料金プランは、総電力料金が「37」(万\)であることを示している。
生産計画情報222は、前述の推奨電力料金プラン情報221の元になる製品の生産計画を管理するための情報である。図10は、生産計画情報222の一例を示す。図10において、生産計画情報222は、計画ID2221、受注ID2222、製品ID2223、工程ID2224、開始日2225、終了日2226等の情報を有する。具体的には、例えば、図10に一例を示す生産計画情報222において、計画ID2221「PP03」の生産計画では、受注ID及び製品IDのそれぞれが「O01」及び「P01」である受注及び製品を生産する工程のうち、「M11」という工程は、作業を「2012/04/10」に開始し、「2012/04/15」に終了することを示している。なお、図10に一例を示す生産計画情報222は、後述する処理により調整された後の生産計画の一例を示している。
次に、図2に一例を示すフローチャートに従い、上記図1の電力料金プラン選定支援装置10における各機能の動作を説明する。
まず、データ取得部321は、処理に必要な情報を取得してメモリ部310に格納する(S100)。ここで入力される情報は、例えば、評価対象期間、受注情報211、製品工程情報212、工程作業時間情報213、リソース情報214、消費電力情報215、電力料金プラン情報216等である。これらの情報の取得は任意でよく、例えば、入出力部100の通信装置及び通信ネットワークを介して取得してもよく、入出力部100の外部記憶装置等から読み出してもよく、また、入出力部100のディスプレイ等に表示されたインタフェースに従いキーボードやマウス等の入力装置を用いてユーザが入力等してもよい。以下では、評価対象期間として「2012/04/01」〜「2013/03/31」が入力され、また、図3〜図8に一例を示す受注情報211〜電力料金プラン情報216を取得したものとして説明する。
次に、生産計画立案部322は、メモリ部310に格納されている受注情報211、製品工程情報212、工程作業時間情報213、リソース情報214等に基づいて、受注した各製品の生産計画を取得する(S110)。この生産計画の立案の技術は任意でよく、特に限定するものではない。生産計画立案の技術として、例えば、納期が近い製品から順に現在から各工程の開始時期及び終了時期を決定するフォワード展開や、納期から現在に向かって各工程の開始時期及び終了時期を決定するバックワード展開などがある。これらの技術により生産計画案を取得してもよく、また、他の技術により取得してもよい。例えば、生産計画案を取得する技術として、特開2005−216074等がある。なお、ここでは、生産計画立案部322は、任意の生産計画立案技術により、以下で説明する工程割付時間情報311、作業時生産計画情報312等を取得して、メモリ部310等に格納するものとする。
ここで、工程割付時間情報311、作業時生産計画情報312について詳細に説明する。
まず、工程割付時間情報311について説明する。工程割付時間情報311は、受注毎に、受注した製品を生産するために、どの工程にどれだけの時間を割りつけるか等を示す。図11は工程割付時間情報311の一例である。図11において、工程割付時間情報311は、受注ID3111、製品ID3112、工程ID3113、製造部署ID3114、作業日3115、割付時間3116等の情報を有する。具体的には、例えば、図11に一例を示す工程割付時間情報311において、受注ID及び製品IDのそれぞれが「O01」及び「P01」である受注及び製品は、「D03」の部署で行う「M13」という工程を、「2012/04/25」に、「12」(hr)割付けることを示している。
次に、作業時生産計画情報312について説明する。作業時生産計画情報312は、立案した生産計画毎に、受注した製品を生産するための、各工程の作業開始日と作業終了日等とを示す。図12は作業時生産計画情報312の一例である。図12において、作業時生産計画情報312は、計画ID3121、受注ID3122、製品ID3123、工程ID3124、開始日3125、終了日3126等の情報を有する。作業時生産計画情報312は、出力情報220の各情報を取得するためのものである点で上記生産計画情報222とは異なる。
ここで、図12に一例を示す作業時生産計画情報312で示される生産計画について説明する。図13は、図12に一例を示す作業時生産計画情報312で示される生産計画を説明するための図である。図12に一例を示す作業時生産計画情報312は、「PP01」の生産計画では、受注ID及び製品IDのそれぞれが「O01」及び「P01」である製品を生産するにあたり、最初の工程である「M11」(基板製造)を「2012/04/15」から開始し、最終工程である「M14」(試験)を「2012/05/01」で終了する一例を示している。この生産計画では、製品を生産するための各工程を、図13に示すスケジュール4001等に示すように行う。
以下では、生産計画立案部322の処理により、図11に示す工程割付時間情報311及び図12に示す作業時生産計画情報312が取得されたものとして説明する。
図2に戻り説明する。電力料金算出部323は、生産計画立案部322が取得した生産計画と、工程別の消費電力情報215及び電力料金プラン情報216等とを用いて、電力料金プラン別の総電力料金を算出する(S120)。なお、本実施形態における電力料金プラン情報216は、図8に一例を示す通り、「基本」料金と「使用量」に応じた料金との2区分で構成される場合の例を示しているが、その他の料金区分が存在する場合は、電力料金プラン情報216にレコードを追加することで対応することができる。以下、S120の詳細処理を説明する。
図14は、上記S120の詳細処理を説明するフロー図の一例である。まず、電力料金算出部323は、製品の工程毎の割付時間と消費電力とを取得する(S1200)。そのために、例えば、電力料金算出部323は、工程割付時間情報311の受注ID3111、製品ID3112、工程ID3113、作業日3115、割付時間3116等から、受注した製品工程毎の作業開始日、作業終了日、割付時間等を取得する。さらに、電力料金算出部323は、消費電力情報215の工程ID2151、消費電力2152等から、その製品工程の消費電力を取得する。具体的には、例えば、電力料金算出部323は、図11に一例を示す工程割付時間情報311から、受注ID3111、製品ID3112、工程ID3113のそれぞれが「O01」、「P01」、「M13」である製品工程の作業日を、作業日3115「2012/04/25」、「2012/04/26」、「2012/04/27」の3日間取得し、それぞれの作業日における割付時間を、各々に対応する割付時間3116「12」(h)、「24」(h)、「24」(h)の3つ取得する。さらに、電力料金算出部323は、図7に一例を示す消費電力情報215から、工程ID2151「M13」に対応する消費電力2152「3」(kW)を取得する。
次に、電力料金算出部323は、日付毎の消費電力を算出する(S1201)。そのために、例えば、電力料金算出部323は、上記S1200で取得した各情報に基づいて、作業日毎の消費電力を加算する。具体的には、例えば、図11に一例を示す工程割付時間情報311の場合、作業日3115「2012/04/25」には、工程ID3113「M13」、「M12」、「M11」の3つの工程を実施する。従って、電力料金算出部323は、上記S1200の処理で取得した、工程「M13」、「M12」、「M11」それぞれの消費電力「3」(kW)、「5」(kW)、「25」(kW)を合計して、「33」(kW)を取得する。電力料金算出部323は、このような処理を作業日毎に行い、作業日毎の消費電力を日付消費電力情報313としてメモリ部310等に格納する。図15は、日付消費電力情報313の一例である。図15において、日付消費電力情報313は、作業日3131、消費電力3132等を有する。
図14に戻って説明する。電力料金算出部323は、日付毎の消費電力の最大値を抽出し、月間の電力料金を算出する(S1202)。そのために、例えば、電力料金算出部323は、日付消費電力情報313の作業日3131、消費電力3132等と、電力料金プラン情報216の料金プランID2161、料金区分2162、単価2167等とから、月毎の電力の基本料金を算出する。具体的には、例えば、電力料金算出部323は、4月分の基本料金の場合、図15に一例を示す日付消費電力情報313の作業日3131及び消費電力3132等から、4月分の日付毎の消費電力の最大値「80」(kW)等を取得する。さらに、電力料金算出部323は、図8に一例を示す電力料金プラン情報216の料金区分2162「基本」、単価2167「1500」(\/kW)等を取得する。電力料金算出部323は、消費電力の最大値「80(kW)」と、料金区分「基本」の単価「1500(\/kW)」等とから、4月分の基本料金を12万\(=80(kW)×1500(\/kW))等を算出する。
その後、電力料金算出部323は、上記S1201〜S1202の電力料金算出を、上記S100で取得した評価対象期間分行ったかを判定する(S1203)。この判定の結果、完了している場合は、後述するS1204の処理に進み、完了していない場合は他の日付に対して上記S1201〜S1202の処理を実行する。
ここで、電力料金算出部323は、次の月に対する上記S1202の処理において、消費電力の最大値がその前の月までの最大値より小さい場合は、前の月までの最大値を使って、後述する電力料金の算出を行い、そうでない場合は、次の月における消費電力の最大値を使って、後述する電力料金の算出を行う。このようにして、電力料金算出部323は、評価対象期間における消費電力の最大値を特定し、後述するS150の電力料金プランの基本料金算出を行う。以下では、評価対象期間において、4月の消費電力が最大であるものとして説明する。
次に、電力料金算出部323は、使用量に応じた電力料金を算出するため、日付毎に消費電力の大きい工程から順に単価の小さい時間に割り付ける(S1204)。そのために、例えば、電力料金算出部323は、工程割付時間情報311の受注ID3111〜工程ID3113、作業日3115等から、対象とする製品と、対象とする日付と、対象とする日付に作業を行う製造部署及び工程等とを取得する。また、電力料金算出部323は、電力料金プラン情報216の料金プランID2161〜単価2167等から、対象とする日付及び対象とする料金プランにおける、電力料金の単価が最も小さい時間帯等を取得する。また、電力料金算出部323は、消費電力情報215の工程ID2151〜消費電力2152等から、対象とする日付における、消費電力が最も高い工程等を取得する。電力料金算出部323は、取得したこれらの情報に基づいて、対象とする日付に、消費電力の大きい工程から順に単価の小さい時間に割り付ける。
具体的な例として、図11に一例を示す工程割付時間情報311のうち、対象とする日付が「2012/04/25」であり、対象とする料金プランが「FP02」の「使用量」である場合を説明する。まず、電力料金算出部323は、図11に一例を示す工程割付時間情報311から、作業日3115が「2012/04/25」であるレコードのうち、製造部署ID3114「D03」の割付時間3116「12」(h)を抽出し、図8に一例を示す電力料金プラン情報216より、料金プランID2161及び料金区分2162の各々が「FP02」及び「使用量」であるレコードのうち、適用開始日2163と適用終了日2164とで示される範囲が作業日「2012/04/25」を含むレコード(図8に一例を示す電力料金プラン情報216の場合、適用開始日2163「2012/04/01」及び適用終了日2164「2012/06/30」)を抽出する。そして、電力料金算出部323は、抽出したレコードに従い、最も単価が小さい時間帯から順に消費電力の大きい工程を割り付ける。図11に一例を示す工程割付時間情報311の場合、対象とする製造部署にて対象とする作業日に実施する工程は、工程ID3113「M13」の1種類である。そのため、電力料金算出部323は、電力料金プラン情報216の開始時間2165〜単価2167等に基づき、工程「M13」の割付時間「12」(h)を、単価が最も小さい時間帯である「0:00〜8:00」、「22:00〜24:00」のそれぞれに8(h)、2(h)と割り付け、さらに、残りの2(h)を、次に小さい単価である「8:00〜10:00」に割り付ける。なお、電力料金算出部323は、対象とする製造部署が、対象とする作業日に作業を行う工程が複数存在する場合は、消費電力情報215における消費電力2152の大きい工程から順に上記処理を行う。電力料金算出部323は、上記と同様にして、対象とする作業日における他の製造部署(製造部署ID「D02」、「D01」等)の工程も割り付ける。
そして、電力料金算出部323は、上記S1204の処理で取得した時間帯別の工程および消費電力から、各日付における時間帯毎の使用電力量を算出し、電力料金を算出する(S1205)。具体的には、例えば、電力料金算出部323は、消費電力情報215の工程ID2151及び消費電力2152等から、上記S1204で処理した工程毎の消費電力を取得する。さらに、電力料金算出部323は、上記S1204で取得した、各工程に割付けた各時間帯と、その時間帯毎の消費電力の単価である単価2167と、上記取得した工程毎の消費電力等とから、時間帯毎の使用電気量と、電力料金とを算出し、算出結果を工程電力料金情報314としてメモリ部310等に格納する。
具体的な例として、図11に一例を示す工程割付時間情報311のうち、作業日「2012/04/25」、製造部署「D03」、工程「M13」の場合を説明する。この場合、上記のように、電力料金算出部323は、工程「M13」の作業を、「0:00〜8:00」、「22:00〜24:00」、「8:00〜10:00」のそれぞれの時間帯に8(h)、2(h) 、2(h)と割り付ける。図7に一例を示す消費電力情報215の場合、工程「M13」の消費電力は「3」(kW)であり、また、図8に一例を示す電力料金プラン情報216の場合、これらの各時間帯の単価のそれぞれは「10」、「10」、「14」である。従って、電力料金算出部323は、各時間帯の電力使用量を、割付けた時間帯から取得される時間と、消費電力とを掛けることにより、「24」(kWh)、「6」(kWh)、「6」(kWh)と算出する。また、電力料金算出部323は、電力料金を、上記算出した電力使用量と、単価とを掛けることにより、「240」(\)、「60」(\)、「84」(\)と算出する。
図16は、工程電力料金情報314の一例である。図16において、工程電力料金情報314は、作業日3141、製造部署ID3142、開始時間3143、終了時間3144、工程ID3145、消費電力3146、使用電力量3147、単価3148、電力料金3149等を有する。
図14に戻り説明する。電力料金算出部323は、上記S1204〜S1205の電力料金算出を、評価対象期間すべての日付に対し行ったか判定する(S1206)。この判定の結果、すべての日付に対し行っている場合は、後述するS1207の処理を行う。一方、すべての日付に対し行っていない場合は、電力料金算出部323は、他の日付に対して上記S1204〜S1205の処理を実行する。
上記の基本料金および使用量に応じた電力料金を算出した後、電力料金算出部323は、評価対象期間における総電力料金集計を行う(S1207)。具体的には、例えば、電力料金算出部323は、上記S1201〜S1202の処理で取得した月毎の基本料金と、上記S1204〜S1205の処理で取得した日付毎の電力料金とを、評価対象期間分加算して総電力料金を算出し、算出結果を、総電力料金情報315としてメモリ部310等に格納する。
図17は、総電力料金情報315の一例である。図17において、総電力料金情報315は、計画ID3151、料金プランID3152、料金区分3153、総電力料金3154等を有する。
図14に戻り説明する。電力料金算出部323は、全電力料金プランでS1201〜S1207の電力料金算出を行ったかを判定する(S1208)。この判定の結果、完了していない場合、電力料金算出部323は、他の電力料金プランでS1201〜S1207の処理を実行する。一方、完了している場合、電力料金算出部323は処理を終了する(S1208)。
図2に戻り説明する。生産計画調整部324は、上記S110で生産計画立案部322が取得した生産計画を調整する(S130)。即ち、生産計画調整部324は、主に基本料金を低減するため、消費電力の最大値が最も大きくなる日付の工程を順次調整する。以下、その処理の詳細を説明する。
図18は、上記S130の処理の詳細を説明するフローチャートの一例である。図18において、生産計画調整部324は、まず、上記S1201で算出した日付毎の消費電力から、消費電力が最大値となる日付を抽出する(S1300)。そのために、生産計画調整部324は、例えば、日付消費電力情報313の作業日3131、消費電力3132等に基づいて、評価対象期間のうち、消費電力が最大値となる日付を抽出する。具体的な例としては、図15に一例を示す日付消費電力情報313の場合、生産計画調整部324は、消費電力が最大である消費電力3132「80」 (kW)に対応する作業日3131の値「2012/04/28」及び「2012/04/29」の2日間を抽出する。
次に、生産計画調整部324は、S1300で抽出した日付に作業する工程を抽出する(S1301)。そのために、生産計画調整部324は、例えば、作業時生産計画情報312の受注ID3122〜終了日3126等に基づいて、S1300で抽出した日付を含む工程の受注ID、製品ID、工程ID等を取得する。具体的な例として、図12に一例を示す作業時生産計画情報312の場合、生産計画調整部324は、上記「2012/04/28」及び「2012/04/29」を含む工程として、受注ID、製品ID、工程IDのそれぞれが、「O01」、「P01」、「M14」と、「O02」、「P01」、「M12」と、「O03」、「P01」「M11」とである3つの工程を抽出する。
そして、消費電力の最大値を低減するため、生産計画調整部324は、上記S1301で抽出した工程のうち何れかを前倒しまたは後倒しするようシフトする(S1302)。該当する工程が複数の場合は前倒しまたは後倒しする工程は任意であり、また、工程のシフトは前倒し及び後倒しのいずれでもよい。ここでは、生産計画調整部324は、工程をシフトする一例として、納期が近い製品における工程を前倒しするものとする。そのために、生産計画調整部324は、例えば、受注情報211の受注ID2111、製品ID2112、納期2115等と、作業時生産計画情報312の受注ID3122〜終了日3126等とに基づいて、上記S1301で抽出した工程のうち納期が最も近い受注及び製品等を特定し、特定した製品における、上記抽出した工程の終了日が上記抽出した日付より前となるように、選択した工程の開始日及び終了日を減算等してシフトする。
図19は、工程を前倒しする場合の具体例を説明するための図である。図19のスケジュール4101は、図12に一例を示す作業時生産計画情報312を示し、上記S1301で抽出した3工程を破線で示している。この場合、生産計画調整部324は、上記の「O01」、「P01」、「M14」と、「O02」、「P01」、「M12」と、「O03」、「P01」「M11」という3工程のうち、最も納期が近い工程「O01」、「P01」、「M14」を特定する。さらに、生産計画調整部324は、特定した工程を、消費電力が最大となる上記「2012/04/28」及び「2012/04/29」の2日間より前にシフトさせる。図19に一例を示すスケジュール4102は、上記のように特定した工程「O01」、「P01」、「M14」をシフトさせたスケジュールの一例である。
図18に戻り説明する。生産計画調整部324は、シフト後の全工程が各製造部署のリソースの範囲に収まっているか判定する(S1303)。この処理は特に限定するものではないが、例えば、上記S110等で説明したような従来の生産計画技術等により判定してもよい。また、作業時生産計画情報312の受注ID3122〜終了日3126等に基づき、シフト後の工程が、他の受注及び製品の工程と重複しているか否かにより判定してもよい。この判定の結果、収まっている場合は後述のS1304の処理に進み、収まっていない場合は上記S1302の処理に戻り、再度、該当する工程をシフトする。
具体的な例として、図19に一例を示すスケジュール4102の場合を説明する。この場合、生産計画調整部324は、シフト後の試験工程(M14)の作業時間には、他の受注及び製品の試験工程は重複していないため、生産計画調整部324は、後述するS1304の処理へ進むと判断する。
図18に戻り説明する。次に、生産計画調整部324は、上記S1302でシフトした工程に関わる製品の他工程をシフトする(S1304)。そのために、生産計画調整部324は、例えば、製品工程情報212の製品ID2121〜親工程ID2124等に基づいて、上記S1302でシフトした工程の製品に関連する他の工程を取得する。さらに、生産計画調整部324は、作業時生産計画情報312の受注ID3122〜終了日3126等に基づいて、取得した他の工程のそれぞれの開始日及び終了日を、上記S1302の処理でシフトした分減算等してシフトする。
具体的な例を、図19を参照して説明する。上記のように、図19のスケジュール4102は、選択した工程「O01」、「P01」、「M14」をシフトさせたスケジュールの一例である。生産計画調整部324は、選択した工程「M14」の製品「P01」に関連する他の工程である基盤(M11)、筺体(M12)、組立(M13)のそれぞれの開始日及び終了日を、シフトした「M14」に合わせてシフトする。スケジュール4103は、上記のように選択した工程「M14」の製品「P01」に関連する他の工程である「M11」、「M12」、「M13」をシフトさせた例である。
このように、本実施形態では、生産計画調整部324は、消費電力が最大となる期間に、該当する工程の作業日が差し掛からないように工程を一度にシフトさせる。消費電力が最大となる期間分を一度にシフトさせることにより、単に1日ずつシフトするよりも、計算時間を大幅に短縮することができる。しかし、本実施形態はこれに限るものではなく、例えば、生産計画調整部324は、1日ずつシフトしてもよい。この場合、後述する電気料金の算出を、1日ずつシフトしたスケジュール毎に行い、最小となる電気料金を取得等してもよい。また、生産計画調整部324は、S1300で取得した消費電力が最大値となる日付が複数日連続するか否か、即ち、最大値となる日付が飛び石となるか否か判定し、複数日連続する場合には上記のように工程を一度にシフトさせ、複数日連続しない場合には上記のように1日ずつシフトしてもよい。あるいは、最大値となる日付の期間や、最大値となる日付と最大値ではない日付との組み合わせ等に応じて、上記のいずれかを行ってもよい。また、最大値となる日付だけではなく、最大値を含む上位複数の消費電力となる日付に対し、上記のいずれかを行ってもよい。
図18に戻り説明する。生産計画調整部324は、シフト後の全工程が各製造部署のリソースの範囲に収まっているかを判定する(S1305)。この処理は特に限定するものではなく、例えば、上記S1303と同様の処理により判定してもよい。この判定の結果、収まっている場合、生産計画調整部324は、メモリ部310等に格納されている工程割付時間情報311の作業日3115等、及び、作業時生産計画情報312の開始日3125、終了日3126等を、上記S1302、S1304等の処理で取得した、シフト後の日付に変更して終了する。ここで、生産計画調整部324は、既にメモリ部310に格納されている工程割付時間情報311、作業時生産計画情報312等を更新するのではなく、新たな工程割付時間情報311、作業時生産計画情報312として格納してもよい。一方、上記判定の結果、収まっていない場合、生産計画調整部324は、上記S1304の処理に戻り、再度、該当する工程をシフトする。
具体的な例として、図19に一例を示すスケジュール4103の場合を説明する。スケジュール4103において、シフト後の前工程(基板製造、筐体製造、組立)の作業時間には、他製品の同工程は重複していない。そこで、生産計画調整部324は、上記処理で取得したシフト後の各工程の作業日、開始日、終了日等を、工程割付時間情報311の作業日3115、作業時生産計画情報312の開始日3125、終了日3126等に格納して調整を終了する。
なお、本実施例では上記により生産計画を調整しているが、その他の最適化手法を用いても良い。
図2のフローチャートに戻り説明する。納期判定部325は、上記S130で調整した生産計画情報において、全製品の納期が順守されているかを判定する(S140)。この判定の結果、順守されている場合は後述するS150の処理に進み、順守されていない場合は後述するS160の処理へ進む。
全製品の納期が順守されている場合、電力料金算出部323は、上記処理により取得された工程割付時間情報311、作業時生産計画情報312等に基づいて、電力料金プラン別の年間電力料金を算出する(S150)。この処理は、上記S120の処理と同様であるため、詳細の説明は省略する。電力料金算出部323は、算出した電力料金プラン別の年間電力料金等を、プラン別電力料金情報316としてメモリ部310に格納する。
図20は、プラン別電力料金情報316の一例である。図20において、プラン別電力料金情報316は、計画ID3161、料金プランID3162、料金区分3163、契約電力3164、総電力料金3165等を有する。
図1のフローチャートに戻り説明する。生産計画調整部324は、生産計画の調整を継続するかどうかを判定する(S160)。この判定の結果、継続する場合は上記S130の処理に戻ってS130〜S150までの処理を実行する。一方、継続しない場合は後述するS170の処理へ進む。ここで、生産計画の調整を継続するかどうかの判定は任意であり、例えば、計算回数が予め指定した回数に達したか、等で判定してもよい。
そして、推奨電力料金プラン判定部326は、生産計画情報と、電力料金算出電力料金算出部323が算出した電力料金プラン毎の電力料金等とに基づき、所定条件に基づいて1つ以上の電力料金プランを選択して、その電力料金プラン情報と生産計画情報とをそれぞれ推奨電力料金プラン情報221および生産計画情報222等として、記憶部200等に格納する(S170)。ここでは、推奨電力料金プラン判定部326は、電力料金が最小となるものを含む1つ以上の電力料金プラン等を選択するものとする。
上記のように、ここでは「基本」料金+「使用量」に応じた電力料金で総電力料金が決まるとしている。従って、推奨電力料金プラン判定部326は、例えば、同一の生産計画における電力プランの組み合わせを、プラン別電力料金情報316の計画ID3161〜料金区分3163等に基づいて、「基本」及び「使用量」となるように選択する。そして、推奨電力料金プラン判定部326は、プラン別電力料金情報316の計画ID3161及び総電力料金3165等に基づいて、選択した組み合わせのレコードの総電力料金が最小となる生産計画の計画IDを特定する。推奨電力料金プラン判定部326は、作業時生産計画情報312の計画ID3121〜終了日3126等から、特定した計画IDを含むレコードの受注ID、製品ID、工程ID、開始日、終了日等を取得する。推奨電力料金プラン判定部326は、これらの情報を、推奨電力料金プラン情報221、生産計画情報222等として記憶部200等に格納する。
具体的な例として、図20に一例を示すプラン別電力料金情報316においては、電力料金プランの組合せは、基本及び使用量の組み合わせ「FP01」及び「FP02」、または、「FP01」及び「FP03」のいずれかとなる。この時、計画IDが「PP03」である生産計画で総電力料金が小さくなり、具体的な総電力料金は、「FP01」及び「FP02」の組み合わせでは「136」(万\)、「FP01」及び「FP03」の組み合わせでは「140」(万\)となる。そのため、推奨電力料金プラン判定部326は、総電力料金が最小となる生産計画として「PP03」を特定し、その場合の料金プランの組み合わせを「FP01」及び「FP02」と特定する。推奨電力料金プラン判定部326は、これらに基づいて、図9に一例を示す推奨電力料金プラン情報221、及び、図10に一例を示す生産計画情報222を取得し、記憶部200等に格納する。
最後に、出力制御部327は、取得した推奨電力料金プラン情報221及び生産計画情報222等の情報を入出力部100に出力する(S180)。図21〜図23は、出力制御部327が、入出力部100のディスプレイ等に表示する画面の例である。これらの画面例を以下で説明する。なお、これらの画面は、図9、図10のそれぞれに一例を示す推奨電力料金プラン情報221、生産計画情報222等を、上記処理により取得した場合の例である。
まず、出力制御部327は、総合的な評価結果を出力する。図21は、総合的な評価結果を表示する画面の例である。図21において、画面5001は、図9に一例を示す推奨電力料金プラン情報221において、最も総電力料金が小さくなる推奨ID2211「R01」の情報を表示させる場合の例である。画面5001は、上記処理で入力された評価対象期間、料金区分2214「基本」における料金プランID2213「55」(kW)、料金区分2214「使用量」における料金プランID2213「FP02」、総電力料金136(=総電力料金2216「99」+「37」)万\を表示する場合の例である。ここで、画面5001の場合、電力料金プラン「FP02」の後に「◎」を表示させているが、これは総電力料金が最も小さくなる電力料金プランであることを示しており、プルダウンを押下等することで参考情報として他の電力料金プラン(例えば「FP03」)における総電力料金や後述する生産計画の表示を切り替えることができる。また、画面5001は、「料金プラン表示」ボタンおよび「生産計画表示」ボタンを備えており、ユーザがこれらのボタンを押下すると、出力制御部327は、後述する図22、図23に一例を示す画面を入出力部100のディスプレイ等に表示する。
図22は、選択された電力料金プランの料金体系を表示する画面の一例である。図22において、画面5002は、図8に一例を示す電力料金プラン情報216であり、かつ、上記図21で選択された電力料金プランが「FP02」である場合の例である。出力制御部327は、電力料金プラン情報216の料金プランID2161〜単価2167等に基づいて、選択されている電力料金プランにおける時間帯毎の電気料金を取得して、画面5002に一例を示す画面を表示等する。
図23は、選択された電力料金プランの元になる生産計画の情報を表示する画面の一例である。図23において、画面5003は、図10に一例を示す生産計画情報222であり、かつ、上記図21で選択された電力料金プランが「FP02」である場合の例である。出力制御部327は、生産計画情報222の計画ID2221〜終了日2226と、製品工程情報212の製品ID2121〜親工程ID2124等とに基づいて、該当する推奨IDにおける受注ID及び製品ID毎に、各工程の開始日及び終了日を取得して、画面5003に一例を示す画面を表示等する。
上記のように、本実施形態では、電力料金を最小化する電力料金プランの選定および生産計画の立案が可能となる。そのため、電気料金が最小となる電力料金プランによる契約および生産計画に従った生産活動を実施することが可能となり、工場内における総電力料金を低減することができる。
なお、リソース情報214は、図6に一例を示すものに限られるわけではない。図24は、電力料金プラン情報216の他の例である。図24において、リソース情報214は、製造部署ID2141、製造能力2142、開始時間2143、終了時間2144等を有する。この場合、上記S110、及び、上記1204等のそれぞれにおいて、各工程を時間帯に割り付ける際に、製造部署ID毎の作業可能時間帯(開始時間2143及び終了時間2144で示される時間帯)にのみ工程を割付け、その時間帯外には工程を割り付けないようにしても良い。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について説明する。以下で説明する第2の実施形態は、上記第1の実施形態に対し、太陽光発電や蓄電池など工場内で発電できる設備を有し、この設備による発電及び売電をも加味して、電力料金プランの選定および生産計画を立案する点で異なる。以下の説明では、上記第1の実施形態と同じものに対しては同じ符号を付与して説明を省略する。
図25は、第2の実施形態のシステム構成の一例である。図26は、第2の実施形態のフローチャートの一例である。
まず、図25を説明する。図25において、記憶部200は、上記第1の実施形態と比較して、電力リソース情報217、売電価格情報218、電力リソース調整結果情報223がさらに格納されている点で異なる。また、電力料金プラン情報216に、後述する項目が追加されている点で異なる。電力リソース情報217は、工場内で発電可能な設備の種類とその発電量を管理するためのものである。売電価格情報218は、工場内で発電した電力を消費せずに販売した場合の単価を管理するためのものである。電力リソース調整結果情報223は、後述する電力リソース調整部328で、工場内で発電する電力を調整した結果を管理等するためのものである。これらの詳細については後述する。
また、演算処理部320は、電力リソース調整部328をさらに有する。電力リソース調整部328は、上記と同様に、記憶部200又はメモリ部310等に記憶されたソフトウェアを読み出して演算処理部320が実行することにより実現するものとする。
ここで、記憶部200内の情報について説明する。
まず、第2の実施形態における電力料金プラン情報216について説明する。図27は電力料金プラン情報216の一例である。図27において、電力料金プラン情報216は、適用下限2168、適用上限2169等をさらに有する。適用下限2168、適用上限2169等は、同じレコードの単価2167を適用する際の範囲を示す。図27に一例を示す電力料金プラン情報216の場合、料金プランID2161が「FP04」である料金プランは、契約電力が0〜40kWの範囲で適用されるプランであり、その時の単価が「1200」(\/kW)であることを示している。
次に、電力リソース情報217について説明する。図28は電力リソース情報217の一例である。図28において、電力リソース情報217は、電力リソース種別ID2171、電力リソース種別2172、開始期間2173、終了期間2174、開始時間2175、終了時間2176、発電量2177、単位2178等を有する。図28に一例を示す電力リソース情報217の場合、例えば2レコード目は、電力リソース種類ID及び電力リソース種類のそれぞれが「ER01」及び「太陽光」である電力リソースは、「2012/04/01」〜「2012/05/31」の期間では、「8:30」〜「17:30」の時間帯に「32」kWの発電量があることを示している。
売電価格情報218について説明する。図29は売電価格情報218の一例である。図29において、売電価格情報218は、電力リソース種別ID2181、売電単価2182等を有する。図29に一例を示す売電価格情報218の場合、電力リソース種類IDが「ER01」(太陽光)である電力リソースにより発電された電力は「1」(万\/kW)の単価で販売できることを示している。
電力リソース調整結果情報223について説明する。図30は電力リソース調整結果情報223の一例である。図30において、電力リソース調整結果情報223は、計画ID2231、電力リソース種類ID2232、電力リソース種類2233、消費量2234、売電量2235、売電価格2236等を有する。図30に一例を示す電力リソース調整結果情報223の場合、計画ID「PP03」の生産計画では、電力リソース種類ID及び電力リソース種類のそれぞれが「ER01」及び「太陽光」の電力リソースで発電した電力量のうち、「16」(kW)を工場内で消費し、「16」(kW)を売電して、その売電した際の価格が「16」(万\)になることを示している。
次に、図26を参照して、図25の電力料金プラン選定支援装置10における動作例を説明する。
まず、データ取得部321は、処理に必要な情報を取得してメモリ部310に格納する(S100)。この処理は、上記電力リソース情報217、売電価格情報218をさらに取得する点を除き、上記第1の実施形態で説明したS100の処理と同じである。以下では、評価対象期間として「2012/04/01」〜「2013/03/31」が入力され、また、図3〜図7、図27〜図29に一例を示す受注情報211〜売電価格情報218を取得したものとして説明する。
その後、生産計画立案部322は、メモリ部310に格納されている受注情報211、製品工程情報212、工程作業時間情報213、リソース情報214に基づき、受注した各製品の生産計画を立案する(S110)。この処理は、上記第1の実施形態で説明したS110の処理と同じである。ここでも上記と同様に、図10、図11のそれぞれに一例を示す工程割付時間情報311、作業時生産計画情報312等を取得して、メモリ部310等に格納するものとする。
次に、電力リソース調整部328は、電力リソース情報217における各発電設備の発電量に対し、工場内で消費する量と売電量を調整する(S115)。そのために、電力リソース調整部328は、電力リソース情報217の電力リソース種別ID2171、電力リソース種別2172、発電量2177等に基づき、それぞれの電力リソースによる発電量を、工場内で消費する消費量と、売電する売電量とに割付ける。この、消費量と売電量との調整は任意であり、例えば所定の式や任意の割合等により定めてもよい。以下では、図28に示す電力リソース情報217において、電力リソース種類が「太陽光」の発電量の半分(16kW)を工場内で消費して、残り半分(16kW)を売電するとした場合の例を説明する。
そして、電力料金算出部323は、生産計画立案部322が取得した生産計画と、工程別の消費電力情報215及び電力料金プラン情報216と、上記S115の処理により調整した消費量及び売電量等とを用いて、電力料金プラン別の総電力料金を算出する(S120)。この処理は、図12に一例を示すフローチャートに従って電力料金プラン別の総電力料金を算出するが、上記第1の実施形態とは以下の点で異なる。
第1に、電力料金算出部323は、S1201で日付毎の消費電力を算出する際と、S1205で時間帯毎の使用電力量を算出する際に、上記S115で調整した消費量を差し引いた後に、電力料金を算出する。
第2に、電力料金算出部323は、S1202で月間の電力料金を算出する際に使用する単価を、図27に一例を示す電力料金プラン情報216の料金区分2162が「基本」のレコードにおける適用下限2168及び適用上限2169の値で示される適用下限〜適用上限の範囲に基づいて決定する。具体的な例としては、日付毎の消費電力の最大値が64(kW)である場合を説明する。図27に一例を示す電力料金プラン情報216の場合、料金プランID2161「FP04」のレコードの適用下限2168及び適用上限2169は「0」及び「40」であり、料金プランID2161「FP01」のレコードの適用下限2168及び適用上限2169は「40」及び「-」である。上記のように、日付毎の消費電力の最大値は「64」(kW)であるので、電力料金算出部323は、料金プランID2161「FP01」のレコードの単価2167の値である「1500」(\/kW)を用いて電力料金を算出する。
第3に、電力料金算出部323は、上記S115の調整で売電量がゼロでない場合は、売電価格情報218の電力リソース種別ID2181、売電単価2182等に基づいて売電時の利益を算出し、上記処理により算出される電力料金から減算等して、総電力料金を算出する。
上記S120の後、電力リソース調整部328は、電力リソースの調整を継続するかどうかを判定する(S125)。この判定は任意であり、例えば計算回数が予め指定した回数に達したか、等で判定しても良い。この判定の結果、継続する場合はS115の処理に戻ってS115、S120の処理を実行し、継続しない場合はS130の処理へ進む。なお、上記処理により複数の電力料金プラン別の総電力料金を取得した場合、最も総電力料金が小さくなる電力リソース調整及びその調整による電力料金の算出結果のみ、メモリ部310等に格納等しておけばよい。以下では、上記S115、S120の処理を繰り返し、総電力料金情報315、および、作業時電力リソース調整情報317等を取得したとして説明する。なお、作業時電力リソース調整情報317は、それぞれの電力リソースによる発電量に対し上記処理により調整した、工場内で消費する消費量と、売電する売電量等と示す。
ここで、総電力料金情報315、作業時電力リソース調整情報317の各々について説明する。
第2の実施形態における総電力料金情報315は、上記第1の実施形態で説明した総電力料金情報315に対し、売電による利益を含む点で異なる。図31は、第2の実施形態における総電力料金情報315の一例を示す。図31において、4レコード目は、料金プランID3152「ER01」(太陽光)で発電した電力の一部を売電することで、総電力料金3154「16」(万\)の利益を得たことを示している。
次に、作業時電力リソース調整情報317について説明する。図32は、作業時電力リソース調整情報317の一例を示す。図32において、作業時電力リソース調整情報317は、計画ID3171、電力リソース種別ID3172、電力リソース種別3173、消費量3174、売電量3175、売電価格3176等を有する。作業時電力リソース調整情報317は、出力情報220の各情報を取得するためのものである点で上記電力リソース調整結果情報223とは異なる。
図26に戻り説明する。生産計画調整部324は、上記S110で生産計画立案部322が取得した生産計画を調整する(S130)。この処理は上記と同じであるので省略する。ここでは、上記第1の実施形態と同様に、図19のスケジュール4103に一例を示す生産計画情報を取得したものとして説明する。
そして、納期判定部325は、上記S130で調整した生産計画情報において、全製品の納期が順守されているかを判定する(S140)。この処理は、上記第1の実施形態と同じであるので省略する。この判定の結果、順守されている場合は後述するS145に進み、順守されていない場合は後述のS160の処理へ進む。
全製品の納期が順守されている場合、電力リソース調整部328は、電力リソース情報217における各発電設備の発電量に対し、工場内で消費する量と売電量を調整する(S145)。電力料金算出部323は、上記処理により取得された生産計画情報に基づいて、電力料金プラン別の年間電力料金を算出する(S150)。さらに、電力リソース調整部328は、電力リソースの調整を継続するかどうかを判定する(S155)。この判定の結果、継続する場合はS145の処理に戻ってS145、S150の処理を実行する。一方、継続しない場合は、後述するS160の処理へ進む。S145〜S155の処理は、S115〜S125の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
その後、生産計画調整部324は、生産計画の調整を継続するかどうかを判定する(S160)。この判定の結果、継続する場合は上記S130の処理に戻って、再度S130〜S155までの処理を実行する。一方、継続しない場合は、後述するS170の処理へ進む。ここでは、図10に一例を示す生産計画情報222と、図33に一例示すプラン別電力料金情報316と、図34に一例を示す推奨電力料金プラン情報221等とが生成されたとして説明する。なお、図33に一例を示すプラン別電力料金情報316は、上記総電力料金情報315と同様に、売電による利益が含まれている点が第1の実施形態とは異なる。
次に、推奨電力料金プラン判定部326は、生産計画情報と、電力料金算出電力料金算出部323が算出した電力料金プラン毎の電力料金等とに基づき、電力料金プラン毎に電力料金が最小となる生産計画情報を特定して、その電力料金プラン情報と生産計画情報とをそれぞれ推奨電力料金プラン情報221および生産計画情報222等に格納する。さらに、推奨電力料金プラン判定部326は、その生産計画に関連する電力リソース調整結果を電力リソース調整結果情報223に格納する(S170)。この処理は、上記第1の実施形態と同じであるため詳細な説明は省略する。ここでは、推奨電力料金プラン判定部326は、図34に一例を示す推奨電力料金プラン情報221、図10に一例を示す生産計画情報222、図30に一例を示す電力リソース調整結果情報223等を取得したものとする。
最後に、出力制御部327は、格納された推奨電力料金プラン情報221、生産計画情報222および電力リソース調整結果情報223等の情報を入出力部100に出力する(S180)。図35は、第2の実施形態において取得した情報を、入出力部100のディスプレイ等に表示する画面の例である。図35に一例を示す画面5101は、図21に一例を示す画面5001とは、電力リソース調整結果情報をさらに表示等する点が異なる。画面5201における「料金プラン表示」ボタンおよび「生産計画表示」ボタン押下時はそれぞれ、上記図22に一例を示す画面5002、図23に一例を示す画面5003等を表示する。
上記のように、本実施形態では、上記の実施形態に示した効果に加え、工場内等で発電設備を持つ場合でも、工場内等で消費する電力量と販売する電力量を調整することが可能となる。そのため、総電力料金が最も小さくなるように工場内で発電した電力を活用することが可能となる。
10 :電力料金プラン選定支援装置、100:入出力部、200:記憶部、210:入力情報、211:受注情報、212:製品工程情報、213:工程作業時間情報、214:リソース情報、215:消費電力情報、216:電力料金プラン情報、217:電力リソース情報、218:売電価格情報、220:出力情報、221:推奨電力料金プラン情報、222:生産計画情報、223:電力リソース調整結果情報、300:演算部、310:メモリ部、320:演算処理部、321:データ取得部、322:生産計画立案部、323:電力料金算出部、324:生産計画調整部、325:納期判定部、326:推奨電力料金プラン判定部、327:表示制御部、328:電力リソース調整部

Claims (7)

  1. 電力料金プラン選定支援装置であって、
    電気料金プランと、当該電力プランにおける電力料金の価格と、を有する電力料金プラン情報と、
    製品を生産するための工程と、当該工程における消費電力と、を有する消費電力情報と、
    前記製品を生産するための工程と、当該工程を実施する日付と、を有する生産計画情報と、
    を記憶する記憶装置と、
    前記電力料金プラン情報と、前記消費電力情報と、前記生産計画情報とに基づいて、前記電力料金プラン毎の電力料金を算出する電力料金算出部と、
    前記生産計画情報に基づいて、前記各工程を実施する日程をシフトして他の前記生産計画情報を生成する生産計画調整部と、
    前記電気料金プラン毎の電気料金と、複数の前記生産計画情報とに基づいて、前記電気料金プランのうち少なくとも1つを選択する推奨電力料金プラン判定部と、
    選択された前記電気料金プランと、当該電気料金プランにおける前記生産計画情報とを、出力装置に出力する出力制御部と、
    を有する特徴とする電力料金プラン選定支援装置。
  2. 請求項1に記載の電力料金プラン選定支援装置であって、
    前記推奨電力料金プラン判定部は、複数の前記生産計画情報の各々に対する、前記電力料金プラン毎の電力料金が最小となるものを選択すること
    を特徴とする電力料金プラン選定支援装置。
  3. 請求項1に記載の電力料金プラン選定支援装置であって、
    前記電力料金算出部が、
    前記電力料金プラン情報と、前記消費電力情報と、前記生産計画情報とに基づいて、前記電力料金プラン毎に、日付毎の総消費電力を算出し、
    前記生産計画調整部が、
    前記日付毎の総消費電力と、前記生産計画情報とに基づいて、消費電力が最大値となる日付を含む期間に作業する工程を抽出し、当該抽出した工程が、当該期間に跨らないように日程をシフトさせること
    を特徴とする電力料金プラン選定支援装置。
  4. 請求項1に記載の電力料金プラン選定支援装置であって、
    前記記憶装置は、さらに、
    電力リソースと、当該電力リソースによる発電量と、を有する電力リソース情報と、
    前記発電リソースと、当該電力リソースにより発電された電力の売電価格と、を有する売電価格情報と、を有し、
    前記電力リソース情報に基づいて、前記電力リソース毎に、当該電力リソースでの発電量を、前記製品を生産するために消費する量である消費量と、売電する量である売電量とのそれぞれに割り振る電力リソース調整部と、をさらに有し、
    前記電力料金算出部は、前記割り振られた消費量及び売電量と、前記電力料金プラン情報と、前記消費電力情報と、前記生産計画情報とに基づいて、前記電力料金プラン毎の電力料金を算出し、
    前記推奨電力料金プラン判定部は、前記電気料金プラン毎の電気料金と、複数の前記生産計画情報と、複数の前記割り振られた消費量及び売電量とに基づいて、前記電気料金プランのうち少なくとも1つを選択し、
    前記出力制御部は、選択された前記電気料金プランと、当該電気料金プランにおける前記生産計画情報と、前記割り振られた消費量及び売電量とを、前記出力装置に出力すること
    を特徴とする電力料金プラン選定支援装置。
  5. 請求項2に記載の電力料金プラン選定支援装置であって、
    前記生産計画調整部が、
    消費電力が最大値となる日付が連続する場合、当該消費電力が最大値となる日付を含む期間に作業する工程を抽出して、当該抽出した工程が、当該期間に跨らないように日程をシフトし、消費電力が最大値となる日付が連続しない場合、当該消費電力が最大値となる日付を含む期間に作業する工程を1日ずつシフトすること
    を特徴とする電力料金プラン選定支援装置。
  6. 電力料金プラン選定支援方法であって、
    電気料金プランと、当該電力プランにおける電力料金の価格と、を有する電力料金プラン情報と、
    製品を生産するための工程と、当該工程における消費電力と、を有する消費電力情報と、
    前記製品を生産するための工程と、当該工程を実施する日付と、を有する生産計画情報と、
    を記憶する記憶装置と、演算装置と、を有する装置が、
    前記電力料金プラン情報と、前記消費電力情報と、前記生産計画情報とに基づいて、前記電力料金プラン毎の電力料金を算出するステップと、
    前記生産計画情報に基づいて、前記各工程を実施する日程をシフトして他の前記生産計画情報を生成するステップと、
    前記電気料金プラン毎の電気料金と、複数の前記生産計画情報とに基づいて、前記電気料金プランのうち少なくとも1つを選択するステップと、
    選択された前記電気料金プランと、当該電気料金プランにおける前記生産計画情報とを、出力装置に出力するステップと、を実行すること
    を特徴とする電力料金プラン選定支援方法。
  7. 電力料金プラン選定支援プログラムであって、
    電気料金プランと、当該電力プランにおける電力料金の価格と、を有する電力料金プラン情報と、
    製品を生産するための工程と、当該工程における消費電力と、を有する消費電力情報と、
    前記製品を生産するための工程と、当該工程を実施する日付と、を有する生産計画情報と、
    を記憶する記憶装置と、演算装置と、を有するコンピュータに、
    前記電力料金プラン情報と、前記消費電力情報と、前記生産計画情報とに基づいて、前記電力料金プラン毎の電力料金を算出するステップと、
    前記生産計画情報に基づいて、前記各工程を実施する日程をシフトして他の前記生産計画情報を生成するステップと、
    前記電気料金プラン毎の電気料金と、複数の前記生産計画情報とに基づいて、前記電気料金プランのうち少なくとも1つを選択するステップと、
    選択された前記電気料金プランと、当該電気料金プランにおける前記生産計画情報とを、出力装置に出力するステップと、を実行させること
    を特徴とする電力料金プラン選定支援プログラム。
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