JP2016184378A - 在庫管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管理日時の数、月次の数、製品数などが多い場合であっても計画値の入力、編集作業を容易に行う。
【解決手段】在庫管理装置1は、制御部が、PSI(生産、販売、在庫)計画編集表作成部11と、シミュレーション部12と、一括入力部13と、一括計算部14と、自動按分部15と、管理データベース20といったソフトウェアの構成要素を備える。制御部は、PSI値とリードタイムを参照して、日次表示と月次表示と一部日次表示とを切り替え表示可能な日付と、日付に対応づけてリードタイム及びPSI情報が示す在庫量とをセルに表示するPSI計画編集表を作成する。このリードタイムは、製品の発注から納品までに要する期間を入力して時間を出力する関数であり、リードタイムが時系列で反映された計算値に従ってセルの数値を計算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、製品の在庫管理装置に関する。
製造業、物流業、小売業などの事業を営む企業は、非常に多くの種類(例:数千単位や数万単位)の製品の在庫管理を行う。在庫管理においては、在庫の過剰または欠品などの問題を回避するために、在庫量の今後の増減傾向を製品ごとに把握することが有用である。また、在庫管理の管理者からは、複数種類の製品群から、在庫量が増大または減少している製品を抽出したいという要望がある。
在庫管理の計画では、担当者が、在庫管理装置の表示部にPSI(生産(Production)、販売(Sales)、在庫(Inventory))グラフを表示し、計画値を入力、編集する。
特許文献1には、日付ごとの生産計画を管理する生産計画装置において、第1の製品と第2の製品に対する、日付ごとの生産予定数、出荷予定数、在庫予定数を表示出力するための生産出荷在庫データを読み出して、第1の製品と第2の製品に対する、日付ごとの生産予定数、出荷予定数、在庫予定数を表示させ、該第1の製品に対する補充の生産予定数を受け付けると、受け付けた第1の製品に対する補充の生産予定数に対する第2の製品が副産物として生産される生産予定数を生産ランクテーブルに基づいて算出して、第1の製品に対する生産予定数と、第2の製品の生産予定数を更新して、日付ごとの生産予定数、出荷予定数、在庫予定数を表示させる生産計画装置等が記載されている。
特開2004−295227号公報
しかしながら、特許文献1は、日付ごとの生産計画を管理する生産計画装置であったため、在庫管理の担当者は、日付ごとの生産計画を立てなければならない。PSI(生産、販売、在庫)の計画では、担当者が計画値を入力、編集することにより行うことになるが、製品数が多い場合、計画値の入力、編集作業は大きな負担となる。
そこで、本発明は、管理日時の数、月次の数、製品数などが多い場合であっても計画値の入力、編集作業を容易に行うことを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明による在庫管理装置は、
製品の在庫状況を表示する表示部を備え、製品の在庫管理の意思決定を支援する在庫管理装置であって、
前記在庫管理装置の記憶部は、
生産、販売および在庫計画の計画値を示すPSI情報と、製品の発注から納品までに要する期間を入力して時間を出力する関数であるリードタイムと、を記憶しており、
前記在庫管理装置の制御部は、
前記PSI情報と前記リードタイムを参照して、日次表示と月次表示と一部日次表示とを切り替え表示可能な日付と、前記日付に対応づけて前記リードタイムおよび前記PSI情報が示す在庫量とをセルに表示するPSI計画編集表を作成する制御と、
前記PSI計画編集表に前記セルへの入力を行う入力欄を設けて、前記セルの数値または計算式を複数セルにまたがって一括して入力または計算する制御と、
前記リードタイムが時系列で反映された前記計算値に従って前記セルの数値を計算する制御と、を実行する
ことを特徴とする。
詳細は、後記する。
本発明によれば、管理日時の数、月次の数、製品数などが多い場合であっても計画値の入力、編集作業を容易に行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る在庫管理装置のソフトウェア構成図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の管理データベースのデータ構造の一例を示す図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の管理データベースのデータ構造の一例を示す図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置のPSI計画編集表を示す図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置のPSI計画編集表を示す図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置のPSI計画編集表を示す図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の自動シミュレーション機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の自動シミュレーション機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の一括入力機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の一括入力機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の一括入力機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の一括入力機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の一括計算機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の一括計算機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の一括計算機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の一括計算機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の自動按分機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の自動按分機能を説明する図である。 上記第1の実施形態に係る在庫管理装置の自動按分機能を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る在庫管理装置の管理データベースの実績データの一例を示す図である。 上記第2の実施形態に係る在庫管理装置の管理データベースの実績データの一例を示す図である 上記第2の実施形態に係る在庫管理装置の実績表示時のPSI計画編集表の基本画面を示す図である。 上記第2の実施形態に係る在庫管理装置の実績値を利用した計画値の設定方法を説明する図である。 上記第2の実施形態に係る在庫管理装置の実績値を利用した計画値の設定方法を説明する図である。 上記第2の実施形態に係る在庫管理装置の実績値を利用した計画値の設定方法を説明する図である。 上記第2の実施形態に係る在庫管理装置の実績値のための計算式のバリエーションを説明する図である。 上記第2の実施形態に係る在庫管理装置のリードタイムの実績記録方法を説明する図である。
(第1の実施形態)
以降、本発明を実施するための形態(「本実施形態」という)を、図などを参照しながら詳細に説明する。また、本実施形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[構成]
本実施形態の在庫管理装置1は、入力部、出力部、制御部および記憶部といったハードウェアを含むコンピュータである。入力部は、例えば、入力インタフェースから構成されており、ポインティングデバイスなどのユーザが操作する手段を含む。出力部は、例えば、出力インタフェースから構成されており、ディスプレイなどの表示部を含む。制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や専用回路から構成される。記憶部は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュ(登録商標)メモリの記憶媒体から構成される。前記制御部がCPUから構成される場合、その制御部を含むコンピュータによる情報処理は、CPUによるプログラム実行処理で実現する。また、そのコンピュータが含む記憶部は、CPUが指令し、そのコンピュータの機能を実現するためのプログラム(在庫管理用のプログラムを含む)を記憶する。これによりソフトウェアとハードウェアの協働が実現される。
本実施形態は、前記情報処理を実行させるプログラムによって実現することができ、そのプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記録媒体(例:CD−ROM)に記憶して提供することができる。また、そのプログラムを、インターネットなどのネットワークを通して提供することもできる。
図1に示すように、本実施形態の在庫管理装置1は、製品の在庫状況を表示する表示部(図示せず)を備え、製品の在庫管理の意思決定を支援するものである。在庫管理装置1は、PSI計画編集表作成部11と、シミュレーション部12と、一括入力部13と、一括計算部14と、自動按分部15と、管理データベース20といったソフトウェアの構成要素を備えている。
PSI計画編集表作成部11は、PSI値(PSI情報)とリードタイムを参照して、日次表示と月次表示と一部日次表示とを切り替え表示可能な日付と、日付に対応づけてリードタイムおよびPSI値が示す在庫量とをセルに表示するPSI計画編集表100を作成する。
シミュレーション部12は、在庫など他のPSI値から導出できる数値を自動で計算して設定する自動シミュレーション機能を実行する。
ここで、リードタイムは、「a:製品の発注から納品までに要する期間」を「b:時間」に関する変数で有し(時点aを入力して時間bを出力する関数であり)、このリードタイムが時系列で反映された計算値に従って前記セルの数値を計算する。
一括入力部13は、PSI計画編集表100(図4参照)にセルへの指示・入力を行う入力指示欄120・入力欄121(図4参照)を設けて、複数のセル110(図4参照)に一括して値を入力する。
一括計算部14は、複数のセルの値に対して一括して計算(四則演算)を行う。
自動按分部15は、月次表示された月次データを、日次表示する日次データに按分して前記日次表示の前記セルに按分する。
管理データベース20は、在庫管理の対象となる製品の在庫実績など在庫情報を記憶する製品マスタである。管理データベース20は、製品の在庫管理の運用実績を登録しているデータベースであり、具体的には、所定の時間間隔(例えば、日単位)で製品の在庫量などの時間変化を示す。在庫情報は、「日付」、「生産量」、「販売量」、「在庫量」といった項目を有するデータ構造をとっており、製品ごとに生成されている。
[管理データベース]
管理データベース20は、在庫管理の対象となる製品の在庫実績を記憶する製品マスタである。
図2および図3は、管理データベース20のデータ構造の一例を示す図である。管理データベース20は、「日付」、「発注計画」、「生産計画」、「リードタイム」、「販売計画」、「パラメータ」、「在庫計画」、「発注残」、「有効計画」といったフィールドを備えている。
「日付」は、製品の在庫実績を決定する日であり、製品の在庫推移を日単位または月単位で追跡することができる。製品の種類などに応じて週、月、年を決定するようにし、週単位、月単位、年単位などで追跡してもよい。説明の便宜上、管理データベース20は日単位の製品に関するレコードを備えているものとする。
「発注計画」とは、図2(A)に示すように、「発注量」という項目に対して、製品の該当日の発注量が登録される。
「生産計画」とは、図2(B)に示すように、「生産量」という項目に対して、製品の該当日の生産量が登録される。
「リードタイム」とは、図2(C)に示すように、製品の発注から納品までに要する期間を意味する。「リードタイム」は、作業工程に応じて、主に、開発リードタイム、調達リードタイム、生産リードタイム、配送リードタイムに分解される。オペレーション品質の測定として、特に、作業工程を完了するときのスピードを測定する指標として使われている。
「販売計画」とは、図2(D)に示すように、「販売量」という項目に対して、製品の1日の販売量が登録される。「販売量」は、「日付」が示す日までのある期間において、該当する製品が市場で販売されたときの実際の販売量の合計を示したものである。説明の便宜上、販売量として示すが、基本的には、製品の単価は決定されているので、製品の金額として示してもよい。
「パラメータ」とは、図3(E)に示すように、「初期在庫」と「初期発注残」が数量として登録される。
「在庫計画」とは、図3(F)に示すように、「在庫量」という項目に対して、製品の1日の在庫量が登録される。「在庫量」は、該当する製品がその日において、所定のスペースで在庫されたときの実際の在庫量を数量として示したものである。
「発注残」とは、ある日までに発注した数量のうち、まだ生産されていない数量をいう。図3(G)に示すように、「発注残量」という項目に対して、製品の1日の発注残が登録される。
「有効計画」とは、発注残を含めた在庫量をいう。すなわち、有効在庫は、「在庫」と「発注残」を足したものである。図3(H)に示すように、「有効在庫量」という項目に対して、製品の1日の有効在庫量が登録される。
なお、生産量、販売量、在庫量の値は、本実施形態では、数量で表現しているが、数量に製品の単価を乗じた金額で表現してもよい。
また、管理データベース20に登録される基本情報は、図2および図3に示したものに限定されることはなく、例えば、他の基本情報を追加してもよいし、図2および図3に示したものの一部を省略してもよい。
[PSI計画編集表]
一般に、PSIの計画では、担当者が計画値を入力、編集することにより行う。しかし、製品数が多い場合(例えば、担当者3人程度で、数万件の製品を管理する場合)、計画値の入力、編集作業は大きな負担となる。
本実施形態では、PSIの計画編集を効率的に実施するための諸機能を持つPSI計画編集表100を提案する。PSI計画編集表100は、PSIの計画編集に特化したテーブルユーザインタフェースである。
図4乃至図6は、PSI(生産、販売、在庫)の計画編集を効率的に実施するための諸機能を持つPSI計画編集表100を示す図である。PSI計画編集表100は、在庫管理装置1の表示部に、在庫管理用の画面として表示される。また、PSI計画編集表100は、テーブルユーザインタフェースであり、ユーザは在庫管理装置1の入力部(キーボードによるキー入力、マウス等のポインティングデバイス操作)から、後記する入力欄121や各セルに直接、入力・指示することができる。
本実施形態は、PSI計画編集表100は、日付101を日次表示101Dで表示する日次表示モード(図4参照)と、月次表示101Mで表示する月次表示モード(図5参照)との2つの日付表示を有し、各表示モードは一方の表示モードから他方の表示モードに、日付表示を切り替え可能である。ちなみに、従来例では、日次表示か月次表示かいずか一つを表示するものであり、本実施形態のようにPSI計画編集表100の中で日付表示を切り替えて、管理データベース20からの情報や自動シミュレーションによる計算結果を表示する形態はなかった。
さらに、日次表示モードと月次表示モードとの2つの表示モードをもつのみならず、一部日付表示(図6参照)も可能である。
図4は、日付101を日次表示101Dで表示した場合のPSI計画編集表100を示している。
図4に示すように、PSI計画編集表100は、日付101と、リードタイム102と、「発注計画」、「生産計画」、「販売計画」および「在庫計画」の各計画欄103と、有効在庫欄104と、発注残欄105と、入力指示欄120(入力キー)と、入力欄121とを備える。図4では、日付101は、日次表示101Dで表示している。
上記日付101と、リードタイム102、計画欄103、有効在庫欄104および発注残欄105との各交差点は、セル110を表し、セル110には管理データベース20からの情報や後記する自動シミュレーションによる計算結果が表示される。セル110の数値は、ユーザが在庫管理装置1の入力部により直接入力・変更が可能である。また、ユーザが入力指示欄120に対して入力指示後、入力欄121への入力が可能である。なお、入力欄121に入力することにより、後記する一括入力機能や一括計算機能が実現される。
図5は、日付101を月次表示101Mで表示した場合のPSI計画編集表100を示している。今月はある製品を○○個販売するといった場合には、PSI計画編集表100を月次表示で表示すると、販売計画が立てやすい。
図5に示すように、月次表示101Mで表示した場合のPSI計画編集表100では、各月の日次データのサマリ値を表示する。サマリ値は、例えば、リードタイム102の場合には、日次データの平均値である。また、サマリ値は、「発注計画」、「生産計画」、「販売計画」の場合には、日次データの合計値である。また、サマリ値は、在庫計画、有効在庫104および発注残105の場合には、日次データの月末値である。
図6は、日付101を一部日次表示で表示した場合のPSI計画編集表100を示している。
図6に示すように、PSI計画編集表100は、月次表示101Mと日次表示101Dとが共存している。図6では、月次表示101M(2015/3〜2015/5)のうち、4月だけ日次表示101D(4/1〜4/30)する例である。図6の符号aに示すように、「在庫計画」の月次表示101M(2015/4)までと(2015/5)からのセルは、月次セルである。また、図6の符号bに示すように、「有効在庫」の4月の日次表示101D(4/1〜4/30)のセルは、日次セルである。ある月(ここでは4月)の各計画を綿密に立案したい場合に有用である。
なお、日次表示モード(図4参照)と、月次表示モード(図5参照)と、一部日付表示(図6参照)とは、トグルで切り替えてもよく、日次表示モード→月次表示モード→一部日次表示→日次表示モードのように循環型で切り替える態様でもよい。
以下、上述のように構成された在庫管理装置1の動作について説明する。
本実施形態は、在庫など他のPSI値から導出できる数値を自動で計算して設定する自動シミュレーション機能と、複数のセルに一括して値を入力する一括入力機能と、複数のセルの値に対して一括して計算(四則演算)を行う一括計算機能と、月次データを日次データに自動で按分する自動按分機能とを備える。
まず、自動シミュレーション機能について説明する。
[自動シミュレーション機能]
自動シミュレーション機能は、在庫など他のPSI値から導出できる数値を自動で計算して設定する。
自動シミュレーション機能は、「生産計画」「在庫計画」「発注残」「有効在庫」の各シミュレーションを行う。
「生産計画」「在庫計画」「発注残」「有効在庫」を自動シミュレーションする場合の算定式について述べる。
まず、各算定式に用いる変数名等は、以下の通りである。
LT(t):リードタイム(Lead Time)
OP(t):発注計画(Order Plan)
PP(t):生産計画(Production Plan)
SP(t):販売計画(Sales Plan)
IP(t):在庫計画(Inventory Plan)
Al(t):有効在庫(Available Inventory)
BO(t):発注残(Back Order)
1.「生産計画」PP(t)は、式1に従って計算される。
Figure 2016184378
リードタイム(Lead Time)LT(t)は、時間に関する変数である(すなわち時系列でもつ)点に特徴がある。なお、式1のΣの下の式では、LT(t)は、LT(v)で示されている。「日付tが生産日となる発注日付v」(v+LT(v)=t)を示している。
2.「在庫計画」IP(t)は、式2に従って計算される。
Figure 2016184378
ここで、InitialInventoryは、初期発注残である。
3.「発注残」BO(t)は、式3に従って計算される。
Figure 2016184378
ここで、InitialBackorderは、初期発注残である。
4.「有効在庫」Al(t)は、式4に従って計算される。
Figure 2016184378
図7および図8は、自動シミュレーション機能を説明する図である。日付欄101は、日次表示101D(4/1〜4/7)で表示されている。
図7に示すように、ユーザは、在庫管理装置1の入力部から変更したい計画の計画値を手動で入力する。ここでは、図7の符号aに示すように、「発注計画」の日付4/2の発注計画値のセルに「5」を入力する(「0」→「5」)。ユーザインターフェースとしては、例えば、計画値の変更対象となるセルを指定(コントロールキーを押しながら各セルをクリックして指定するなど)する。選択したセルは、背景が着色され、数字が黒字から白抜きに反転表示して選択状態に切り替わる。
図8に示すように、自動シミュレーション機能は、関連する計画値を自動的にシミュレーションする。
発注計画値の日付4/2の発注計画値のセルに「5」が入力されたので、当該日以降の「生産計画」「在庫計画」「発注残」「有効在庫」の各シミュレーションが行われる。
特に、「生産計画」PP(t)のシミュレーションでは、上記式1に示すように、式1中に、リードタイムLT(t)が導入されている。本実施形態では、リードタイムLT(t)は、「製品の発注から納品までに要する期間」ではあるものの単なる「期間」ではなく、当該「期間」が時間に関する変数(t)を有する点に特徴がある。すなわち、従来の「リードタイム」は、製品の発注から納品までに要する期間であり、あくまでも「期間」であった。これに対して、本実施形態の自動シミュレーション機能では、「生産計画」PP(t)のシミュレーションの計算式1に、リードタイムLT(t)が導入されているので、「発注計画」のセルへの入力(変更)が行われると、リードタイムLT(t)の期間に合せてシミュレーションが実行される。図8の例では、リードタイムLT(t)に「3」(3日)が設定されている(図2(c)も参照)。このため、図8の符号bに示すように、シミュレーション実行により、3日後の「生産計画」が「5」に変わる(「0」→「5」)。
ここで、「販売計画」には変更はなく、リードタイムLT(t)や「生産計画」の変更の影響は受けない。しかし、在庫計画IP(t)、有効在庫Al(t)、発注残BO(t)は、上記シミュレーション計算式2〜3中に、生産計画PP(t)が導入されているので、結果的に生産計画PP(t)の変更の影響を受ける。なお、繰り返しになるが、生産計画PP(t)は、本実施形態の自動シミュレーション機能のリードタイムLT(t)を用いてシミュレーションされるので、当該リードタイムLT(t)が全ての販売計画等の計算に反映されることになる。本例では、3日後の「生産計画」が「5」に変わることで、「在庫計画」やそれに続く「有効在庫」、「発注残」は、「生産計画」が変更される。すなわち、図8の符号cに示すように、「生産計画」の変更によって「在庫計画」が変わる。続いて、図8の符号dに示すように、「在庫計画」の変更によって「有効計画」が変わる。また、図8の符号eに示すように、「在庫計画」および「有効計画」の変更によって「発注残」が変わる。
本自動シミュレーション機能によれば、計算の手間を省略し、手計算によるミスを防ぐことができる。
次に、一括入力機能について説明する。
[一括入力機能]
一括入力機能は、複数のセルに一括して値を入力する。
図9乃至図12は、一括入力機能を説明する図である。日付欄101は、日次表示101D(4/1〜4/7)で表示されている。
図9に示すように、ユーザは、在庫管理装置1の入力部から変更する計画値のセルをすべて手動で選択する。図9では、「販売計画」の計画値のうち、日付4/2〜4/4の計画値のセルを変更しようとする。図9のカーソル(⇒印参照)に示すように、計画値の変更対象となるセルを指定(例えばコントロールキーを押しながら各セルをクリックして指定)する。選択したセルは、背景が着色され、数字が黒字から白抜きに反転表示して選択状態に切り替わる。
図10に示すように、入力指示欄120を指定(例えばクリック)して入力欄121への入力開始とし、入力欄121に計画値を入力する。ここでは、図10の符号aに示すように、変更対象となる「販売計画」のセルの販売計画値をすべて「5」にする例である。入力欄121に販売計画値「5」を手動で入力する。
図11の符号aに示すように、選択されているセルに入力した計画値が設定される。図11の場合、「販売計画」の日付4/2〜4/4のセルの販売計画値が、入力した計画値「5」に一括で設定される。計画値が一括で変わるので、入力の手間が省力化される。このような一括入力ができるのは、入力指示欄120と入力欄121とを設け、入力指示欄121による開始指示後、各計画のセルを日付順に横断設定可能なセル指定を行う構成としたからである。
「販売計画」の日付4/2〜4/4のセルの販売計画値が計画値「5」に変更されたことに伴い、「在庫計画」および「有効在庫」が前記シミュレーション機能により自動的にシミュレーションされる。すなわち、販売計画値の変更により、「在庫管理」に影響されるのは、「在庫計画」および「有効在庫」である。本実施形態では、図12の符号bに示すように、前記シミュレーション機能により日付4/2以降の「在庫計画」および「有効在庫」が自動的にシミュレーションされ、シミュレーション結果がPSI計画編集表100上に表示される。
このように、一括入力機能によれば、数値入力の手間を省くことができる。
なお、一括入力機能を販売計画に適用した例について説明したが、発注計画、在庫計画など他の計画についても適用できる。
次に、一括計算機能について説明する。
[一括計算機能]
一括計算機能は、複数のセルの値に対して一括して計算(四則演算)を行う。
図13乃至図16は、一括計算機能を説明する図である。日付欄101は、日次表示101D(4/1〜4/7)で表示されている。
図13に示すように、ユーザは、在庫管理装置1の入力部から変更する計画値のセルをすべて手動で選択する。図13では、「販売計画」の計画値のうち、日付4/2〜4/4の計画値のセルを変更しようとする。図13のカーソル(⇒印参照)に示すように、計画値の変更対象となるセルを指定(例えばコントロールキーを押しながら各セルをクリックして指定)する。選択したセルは、背景が着色され、数字が黒字から白抜きに反転表示して選択状態に切り替わる。
図14に示すように、入力指示欄120を指定(例えばクリック)して入力欄121への入力開始とし、入力欄121に計算式を入力する。ここでは、図14の符号aに示すように、変更対象となる「販売計画」のセルの販売計画値すべてに「+5」加算する例である。入力欄121に販売計画値の計算式「+5」を手動で入力する。
図15に示すように、一括計算機能は、選択されているセルに計算した計画値を設定する。
図15の符号aに示すように、選択されているセルに計算した計画値が設定される。図15の場合、販売計画の日付4/2〜4/4のセルの販売計画値が「+5」一括で加算される。計画値が一括で変わるので、入力の手間が省力化される。
「販売計画」の日付4/2〜4/4のセルの販売計画値が「+5」加算されたことに伴い、「在庫計画」および「有効在庫」が前記シミュレーション機能により在庫が自動的にシミュレーションされる。すなわち、販売計画値の変更により、「在庫管理」に影響されるのは、「在庫計画」および「有効在庫」である。本実施形態では、図16の符号bに示すように、前記シミュレーション機能により日付4/2以降の「在庫計画」および「有効在庫」が自動的にシミュレーションされ、シミュレーション結果がPSI計画編集表100に表示される。
このように、一括計算機能によれば、計算の手間を省略し、手計算によるミスを防ぐことができる。
なお、一括計算機能を販売計画に適用した例について説明したが、発注計画、在庫計画など他の計画についても適用できる。
次に、自動按分機能について説明する。
[自動按分機能]
自動按分機能は、月次データを日次データに自動で按分する。
図17乃至図19は、自動按分機能を説明する図である。自動按分機能では、日付欄101を月次表示101M(2015/3,2015/4)と一部日次表示101D(4/1〜4/5)とで表示する。
図17に示すように、ユーザは、在庫管理装置1の入力部から変更したい計画の計画値を手動で入力する。図17では、「販売計画」の月次表示101Mの4月(2015/4)の計画値のセルを変更しようとする。図17の符号aに示すように、計画値の変更対象となるセルを指定(例えばコントロールキーを押しながら各セルをクリックして指定)する。選択したセルは、背景が着色され、数字が黒字から白抜きに反転表示して選択状態に切り替わる。ここでは、図17の符号aに示すように、月次表示された4月(2015/4)の計画値のセルに「100」を入力する。
図18の符号bに示すように、自動按分機能は、月次値を日次値に按分して日次セルに設定する。
按分ルールの一例として、月次値をその月の日数で割った値(整数値)を各日に設定し、剰余は1日から順に按分する。
按分は、例えば式5に従って計算される。
Figure 2016184378
ここで、iは、日付であり、
Diは、i日の日次値であり、
Mは、月次値であり、
Nは、月の日数である。
「販売計画」の月次表示101Mの4月(2015/4)の月次値が日次値に按分されたことに伴い、図19に示すように、「在庫計画」および「有効在庫」が前記シミュレーション機能により在庫が自動的にシミュレーションされる。図19の符号cに示すように、月次セル(月次表示101Mのセル)のサマリ値が再計算される。
このように、自動按分機能によれば、計算の手間を省略し、手計算によるミスを防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る在庫管理装置1は、制御部が、PSI計画編集表作成部11と、シミュレーション部12と、一括入力部13と、一括計算部14と、自動按分部15と、管理データベース20といったソフトウェアの構成要素を備えている。制御部は、PSI値とリードタイムを参照して、日次表示と月次表示と一部日次表示とを切り替え表示可能な日付と、日付に対応づけてリードタイムおよびPSI情報が示す在庫量とをセルに表示するPSI計画編集表100を作成する。このリードタイムは、製品の発注から納品までに要する期間を入力して時間を出力する関数であり、リードタイムが時系列で反映された計算値に従ってセルの数値を計算する。一括入力部13は、PSI計画編集表100にセル110への指示・入力を行う入力指示欄120と入力欄121を設けて、セルの数値または計算式を複数セルにまたがって一括して入力する。また、一括計算部14はと、セルの数値または計算式を複数セルにまたがって一括して計算する。自動按分部15は、月次表示された月次データを、日次表示する日次データに按分して日次表示のセルに按分する。
これにより、管理日時の数、月次の数、製品数などが多い場合であっても計画値の入力、編集作業を容易に行うことができる。実業務での使用場面は、例えば下記の通りである。
(1)販売計画入力
企業内組織としての営業部が販売計画を月次で入力する。
一括計算機能により昨年度の販売計画をベースにして一律で+○○%といった目標値を設定できる。また、自動按分機能により月次値を入力した時点で日次に按分される。
(2)発注計画入力
企業内組織としての需給調整部が発注計画を月次または日次で入力する。
自動シミュレーション機能により在庫計画を見ながら発注計画を入力できる。この場合、
自動シミュレーション機能により生産計画が自動で設定される。
(3)産計画入力(納期回答)
企業内組織としての生産管理部がリードタイムや生産計画を月次または日次で調整する。
自動シミュレーション機能により在庫を見ながら生産計画を調整できる。
(第2の実施形態)
計画値を決定する際に、前年や先月の実績に基づいて決定する場合がある。従来例では、実績の数値をコピーして計画欄に貼り付けするなどして入力していた。しかし、操作が煩わしく入力ミスが頻発していた。また、従来例のリードタイムは、品目に紐づくマスタ情報として、品目ごとに1つの値を持っていた。現実には、製品売上の季節性に起因する生産側の稼働状況の変動などにより、実際のリードタイムは発注の度に前後している。また、工場の稼働状況の季節性等を考慮し、前年のリードタイムの実績値を設定するという方法もある。しかしながら、このようなマスタ情報として設定されたリードタイムと実際のリードタイムとの乖離がある場合、発注計画とリードタイムから計算される生産計画の精度の低下を招き、過剰在庫や欠品につながる。
第1の実施形態では、リードタイムを「リードタイム計画(=時系列の計画データ)」として保持することで、リードタイムが時系列で反映された計算値に従ってセルの数値を計算することができる特有の効果がある。ただし、これまで品目マスタの項目として1つのリードタイムで運用してきた企業にとってはリードタイム計画の設定基準が無いため、設定には手間を要する虞がある。
第2の実施形態は、第1の実施形態の在庫管理装置1を用いて、実績から計画値を設定する場合の適用例について説明する。
第2の実施形態では、計画値を入力するPSI計画編集表100において、指定したセルに前年や先月の値を自動で設定する機能を提供する。
図20および図21は、管理データベース20の実績データの一例を示す図である。
図20(A)に示すように、管理データベース20は、発注、生産、リードタイム、販売などの実際の実績データ21と、それらの計画値である計画データ22と、を格納する。実績データ21は、日々記録されるものとする。
「発注実績」は、図20(B)に示すように、「発注量」という項目に対して、製品の該当日2014/4/2,2014/4/3,2014/4/5の発注量「15」「6」「7」が登録される。
「生産実績」は、図20(C)に示すように、「生産量」という項目に対して、製品の該当日2014/4/1,2014/4/5,2014/4/6の生産量「8」「21」「7」が登録される。
「リードタイム実績」は、製品の発注から納品までに要する期間であり、図20(D)に示すように、日付2014/4/1〜2014/4/7ごとに異なる場合がある。同じラインを使う類似製品の生産リードタイムや繁忙期・閑散期・平日/休日などの生産実績が異なるなどの理由による。
「販売実績」は、図21(E)に示すように、「日付」(ここでは2014/4/1〜2014/4/7)が示す日までの期間において、該当する製品が市場で販売されたときの実際の販売量の合計を示したものである。説明の便宜上、販売量として示すが、基本的には、製品の単価は決定されているので、製品の金額として示してもよい。
「在庫実績」は、図21(F)に示すように、該当する製品が2014/4/1〜2014/4/7において、所定のスペースで在庫されたときの実際の在庫量を数量として示したものである。
「発注残実績」は、図21(G)に示すように、2014/4/1〜2014/4/7までに発注した数量のうち、まだ生産されていない数量をいう。「発注残実績」は、「発注残量」という項目に対して、製品の1日の発注残実績が登録される。
「有効在庫実績」は、「在庫実績」と「発注残実績」を足したものであり、図21(H)に示すように、「有効在庫量」という項目に対して、製品の1日の有効在庫量が登録される。
なお、生産量実績、販売量実績、在庫量実績の値は、本実施形態では、数量で表現しているが、数量に製品の単価を乗じた金額で表現してもよい。
図22は、図20および図21の実績表示時のPSI計画編集表100の基本画面を示す図である。図22は、日付101を日次表示101Dで表示した場合のPSI計画編集表100を示している。月次の基本画面については、図示を省略している。
図22に示すように、実績表示時のPSI計画編集表100は、さらに、リードタイム実績欄106と、発注実績欄107と、生産実績欄108とを備える。
なお、PSI計画編集表100の表示画面が大きくなるので、実績の表示/非表示はユーザが選択できるものとする。また、実績は、管理データベース20からの参照のみであり、実績データの編集はできない。
図22に示すように、日次表示101Dの4/4が、今日(実績表示確認日)である場合、各実績が表示されるのは昨日(4/3)までである。
次に、本実施形態の在庫管理装置の動作について説明する。
本実施形態では、実績からの計画値設定の一例として、昨年の実績値を利用した計画値の設定方法について説明する。
図23乃至図25は、昨年の実績値を利用した計画値の設定方法を説明する図である。日付欄101は、日次表示101D(4/1〜4/7)で表示されている。
図23に示すように、ユーザは、在庫管理装置1の入力部から変更する計画値のセルをすべて手動で選択する。図23では、「販売計画」の計画値のうち、日付4/2〜4/4の計画値のセルを変更しようとする。図23のカーソル(⇒印参照)に示すように、計画値の変更対象となるセルを指定(例えばコントロールキーを押しながら各セルをクリックして指定)する。
図24に示すように、入力指示欄120を指定(例えばクリック)して入力欄121への入力開始とし、入力欄121に実績値のための計算式「Last_Year」を入力する。ここでは、図24の符号aに示すように、変更対象となる「販売計画」のセルの販売計画値を、昨年同日の実績データにする例である。入力欄121に実績値のための計算式「Last_Year」を手動で入力(好ましくはプルダウンメニューから選択)する。図24の符号aに示すように、「Last_Year」という計算式を入力すると、選択されているセルに、昨年同日の実績データが入力される。ここで、上記実績データとは、編集している計画値と同じ項目の実績値をいう。例えば、実績データの一例として、販売計画の行の場合には販売実績であり、また生産計画の行の場合には生産実績である。なお、実績値のための計算式のその他の例については図26により後記する。
図25に示すように、「販売計画」の日付4/2〜4/4のセルの販売計画値が、昨年同日の実績データに基づく計画値「2」「0」「6」に変わる。
「販売計画」の日付4/2〜4/4のセルの販売計画値が昨年同日の実績データの計画値「2」「0」「6」に変更されたことに伴い、「在庫計画」および「有効在庫」が上述したシミュレーション機能により自動的にシミュレーションされる。販売計画値の変更により、「在庫管理」に影響されるのは、「在庫計画」および「有効在庫」である。
なお、計画値変更後の自動シミュレーションは、前記図12または図16の場合と同様であるため説明を省略する。
このように、実績からの計画値設定によれば、昨年同日の実績データを入力するので、数値入力の手間が省力化される。特に、昨年実績とあまり乖離しないような各計画を立てる場合、計画の見直しなどが生じることが少なくなる効果が期待できる。
なお、実績からの計画値設定を販売計画に適用した例について説明したが、発注計画、在庫計画など他の計画についても適用できる。
図26は、実績値のための計算式のバリエーションを説明する図である。図26(A)は、昨年の同日の値を設定する場合の計算式、図26(B)は、先月の同日の値を設定する場合の計算式、図26(C)は、先週の同じ曜日の値を設定する場合の計算式、図26(D)は、昨年の同日の値の増大目標を設定する場合の計算式をそれぞれ示す。
図24では、入力欄121に昨年同日の実績データの計算式「Last_Year」を入力する例について説明した。実績値のための計算式は、その他下記が挙げられる。
図26(A)に示すように、昨年の同日の値を設定する場合、計算式「Last_Year」を入力する。図24では、入力欄121に昨年同日の実績データを引用する計算式「Last_Year」を入力する例について説明した。なお、昨年の同日が無い場合(2/29)は、当該昨年同日の前日(2/28)の値を設定する。
図26(B)に示すように、先月の同日の値を設定する場合、計算式「Last_Month」を入力する。なお、先月の同日が無い場合(例えば5/31)は、当該先月(4月)のさらに先月(例えば3/31)の値を設定する。先々月であっても月末同士の計画値がより親和性が高いとの観点に基づいている。
図26(C)に示すように、先週の同じ曜日の値を設定する場合、計算式「Last_Week」を入力する。
図26(D)に示すように、昨年の同日の値の150%を設定する場合、計算式「Last_Year*1.5」を入力する。企業内組織としての営業部門は、慣例的にこのような販売計画の決定の仕方をする場合があり、この業務形態に対応することができる。
次に、リードタイムの実績記録方法について補足して説明する。
図27は、リードタイムの実績記録方法を説明する図である。
「発注計画」が実際に生産された段階で、当該発注から生産に係るリードタイムを実績データとして記録する。
図27(A)は、2015/4/5時点のリードタイム実績を示す図である。なお、「発注計画」は、前記図2および図3の発注計画データに従うものとする。
図27(A)の符号aに示すように、4/1の発注が本日(4/5)生産された場合、4/1の発注が4/5に生産されたのでリードタイム実績は4日間である。
図27(A)の符号bに示すように、発注が無いときは直近のリードタイムを設定する。すなわち、4/1のリードタイム実績が記録されたタイミングで、4/2の実績リードタイムに4/1の実績リードタイムを設定する。前記図2および図3の発注計画データによると、4/3は発注があるので、4/3の実績リードタイムは、将来当該発注が生産された時点で記録する。
図27(B)の符号aに示すように、4/3の発注が本日(4/6)生産された場合、4/3の発注が4/6に生産されたのでリードタイム実績は3日間である。
図27(B)の符号bに示すように、4/4,4/5の発注は無いため、4/3の発注が生産されたタイミングで、4/3の実績リードタイムを設定する。
このように、本実施形態によれば、PSI計画編集表100の入力欄121に過去に蓄積した実績データを呼び出す計算式を入力し、一括入力機能および一括計算機能を用いることで、指定したセルに前年や先月、先週の同じ曜日、計画値増減目標の値を自動で設定することができ、数値入力の手間が省力化される。セルの計算値は、リードタイムが、時系列で反映された計算値に従ってセルの数値を計算する際のシミュレーション結果に反映されるので、結果的には、計画値の入力、編集作業をより一層容易に行うことができる。製品数が多い場合に特に有効である。
本発明は上記各実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
なお、上記各実施形態において、ハードウェアで実現した構成要素をソフトウェアで実現することができ、ソフトウェアで実現した構成要素をハードウェアで実現することができる。また、上記各実施形態に記載した技術的事項を適宜組み合わせて新たな技術を実現することができる。その他ハードウェア、ソフトウェア、データベース等の具体的な構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
1 在庫管理装置
11 PSI計画編集表作成部
12 シミュレーション部
13 一括入力部
14 一括計算部
15 自動按分部
20 管理データベース
100 PSI計画編集表
101 日付
101D 日次表示
101M 月次表示
102 リードタイム
103 「発注計画」、「生産計画」、「販売計画」および「在庫計画」の各計画欄
104 有効在庫欄
105 発注残欄
106 リードタイム実績欄
107 発注実績欄
108 生産実績欄
110 セル
120 入力指示欄
121 入力欄

Claims (2)

  1. 製品の在庫状況を表示する表示部を備え、製品の在庫管理の意思決定を支援する在庫管理装置であって、
    前記在庫管理装置の記憶部は、
    生産、販売および在庫計画の計画値を示すPSI情報と、製品の発注から納品までに要する期間を入力して時間を出力する関数であるリードタイムと、を記憶しており、
    前記在庫管理装置の制御部は、
    前記PSI情報と前記リードタイムを参照して、日次表示と月次表示と一部日次表示とを切り替え表示可能な日付と、前記日付に対応づけて前記リードタイムおよび前記PSI情報が示す在庫量とをセルに表示するPSI計画編集表を作成する制御と、
    前記PSI計画編集表に前記セルへの入力を行う入力欄を設けて、前記セルの数値または計算式を複数セルにまたがって一括して入力または計算する制御と、
    前記リードタイムが時系列で反映された前記計算値に従って前記セルの数値を計算する制御と、を実行する
    ことを特徴とする在庫管理装置。
  2. 前記在庫管理装置の制御部は、
    月次表示された月次データを、日次表示する日次データに按分して前記日次表示の前記セルに按分する
    ことを特徴とする請求項1に記載の在庫管理装置。
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