JP2014081192A - 熱交換形換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の熱交換形換気装置は、給気風路と排気風路が外装ケースと隣り合う構成であったため、外装ケースならびに本体内部に結露が発生するという課題があった。
【解決手段】ファンモータ部と熱交換素子部11を保持する内装ケース12と内装ケース12の外側を覆う外装ケース13を備えたことにより、外装ケース13と外装ケース13の間に存在する空気層が、内装ケース12と外装ケース13の間を断熱し、外装ケース13の外郭に存在する室内の空気と、内装ケース12内部の給気送風経路6および排気送風経路7を流れる冷たい空気が熱交換することで生じる結露の発生を抑制することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、外気と室内空気を熱交換する熱交換形換気装置に関するものである。
従来、この種の換気装置としては、建物内に設置され外気を外気給気口から導入し、内蔵する熱交換素子を経て室内に供給する換気装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)
以下、その換気空調装置について図18を参照しながら説明する。
図18に示すように、換気装置本体101は、建物内の屋根裏空間または天井裏空間に設置される。新鮮外気は、外気給気口102から導入され、内蔵する熱交換素子部103を通過して室内給気口104を経て室内に供給される。一方、室内の汚れた空気は、室内排気口105から導入され、熱交換素子部103を通過し、室外排気口106を経て室外に排気される。外気給気口102から導入される新鮮外気と室内排気口105から導入される室内の汚れた空気は、熱交換素子部103を経て電動機107に同一軸108にて連結された給気用ファン109と排気用ファン110により移送される構成としている。
特開平11−325535号公報
このような従来の熱交換形換気装置においては、外装ケースは給気送風経路と排気送風経路をかねた構成をしている。すなわち、給気送風経路には冷たい屋外空気が、排気送風経路には熱交換後の冷たい排気空気が流れる。これら冷たい空気は外装ケースを介して本体周りの空気と熱接触し、熱交換を行う。このとき、熱交換形換気装置本体が設置される屋根裏空間または天井裏空間は必ずしも断熱および空調されているわけではなく、結露の発生が懸念される。その結露発生を防止するために、従来の熱交換形換気装置では外装ケースの外部および内部に断熱材を貼り付けていた。しかし、断熱材の貼り付けには、大きな工数が必要で、断熱材自体の部品点数増加という課題があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、外装ケース内部に、給気送風経路と排気送風経路を内部に構成する内装ケースを保持する構成とすることで、外装ケースと外装ケースの間に存在する空気層が、内装ケース内部に構成される給気送風経路と排気送風経路を流れる冷たい空気と外装ケースの間を断熱し、結露の発生を抑制することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、室外からの空気を本体に取り入れる外気吸込口と、室内の空気を本体から室外へ排出する室内空気排気口と、本体から室内に空気を吹き出す室内吹出口と、室内から本体へ排気空気を吸い込む室内空気吸込口を有し、前記本体の内部には室外の空気を前記外気吸込口から前記室内吹出口へと連通する給気送風経路と、室内空気を前記室内空気吸込口から前記室内空気排気口へと連通する排気送風経路と、前記給気送風経路と前記排気送風経路のそれぞれの経路に設けられるファンモータ部と、前記給気送風経路と前記排気送風経路とが交差する位置に室内空気と室外の空気とが熱交換される熱交換素子部を配置した熱交換形換気装置において、前記ファンモータ
部と前記熱交換素子部を保持する内装ケースと前記内装ケースの外側を覆う外装ケースを備えたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、室外からの空気を本体に取り入れる外気吸込口と、室内の空気を本体から室外へ排出する室内空気排気口と、本体から室内に空気を吹き出す室内吹出口と、室内から本体へ排気空気を吸い込む室内空気吸込口を有し、前記本体の内部には室外の空気を前記外気吸込口から前記室内吹出口へと連通する給気送風経路と、室内空気を前記室内空気吸込口から前記室内空気排気口へと連通する排気送風経路と、前記給気送風経路と前記排気送風経路のそれぞれの経路に設けられるファンモータ部と、前記給気送風経路と前記排気送風経路とが交差する位置に室内空気と室外の空気とが熱交換される熱交換素子部を配置した熱交換形換気装置において、前記ファンモータ部と前記熱交換素子部を保持する内装ケースと前記内装ケースの外側を覆う外装ケースを備えたことにより、外装ケースと外装ケースの間に存在する空気層が、内装ケースと外装ケースの間を断熱し、外装ケースの外郭に存在する室内の空気と、内装ケース内部の給気送風経路および排気送風経路を流れる冷たい空気が熱交換することで生じる結露の発生を抑制することができる効果とともに、外装ケースの外部および内部に貼り付ける断熱材の部品点数を削減しコストダウンすることができる効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の熱交換形換気装置を示す下方斜視図 同熱交換形換気装置を示す側面断面図 同熱交換形換気装置の排気送風経路を示す側面断面図 同熱交換形換気装置の外装ケースおよび内装ケースを示す下方斜視図 同熱交換形換気装置の内装ケースを示す下方斜視図 同熱交換形換気装置を示す平面断面図 同熱交換形換気装置の内装ケースを示す上方斜視図 同熱交換形換気装置の内装ケースを示す平面図 同熱交換形換気装置の内装ケースを示す下方部分斜視図 同熱交換形換気装置の外装ケースを示す斜視図とアングル固定用ボスの部分拡大図 同熱交換形換気装置の外装ケースを示す下方斜視図とアングルの部分拡大図 同熱交換形換気装置の外装ケースと内装カバーとアングルを示す分解斜視図 同熱交換形換気装置の外装ケースと内装カバーとアングルを示す断面斜視図と部分拡大図 同熱交換形換気装置の内装ケースと外装ケースを示す分解斜視図 同熱交換形換気装置を示す分解斜視図 同熱交換形換気装置を示す平面断面図 同熱交換形換気装置の内装カバーを示す上方斜視図 従来の熱交換形換気装置を示す側面断面図
本発明の請求項1記載の熱交換形換気装置は、室外からの空気を本体に取り入れる外気吸込口と、室内の空気を本体から室外へ排出する室内空気排気口と、本体から室内に空気を吹き出す室内吹出口と、室内から本体へ排気空気を吸い込む室内空気吸込口を有し、前記本体の内部には室外の空気を前記外気吸込口から前記室内吹出口へと連通する給気送風経路と、室内空気を前記室内空気吸込口から前記室内空気排気口へと連通する排気送風経路と、前記給気送風経路と前記排気送風経路のそれぞれの経路に設けられるファンモータ部と、前記給気送風経路と前記排気送風経路とが交差する位置に室内空気と室外の空気とが熱交換される熱交換素子部を配置した熱交換形換気装置において、前記ファンモータ部と
前記熱交換素子部を保持する内装ケースと、前記内装ケースの外側を覆う外装ケースを備えたものである。これにより内装ケースと外装ケースの間に存在する空気層が、内装ケースと外装ケースの間を断熱し、外装ケースの外郭に存在する室内の空気と、内装ケース内部の給気送風経路および排気送風経路を流れる冷たい空気が熱交換することで生じる結露の発生を抑制することができる効果を奏する。あわせて、結露防止のために外装ケースの外部および内部に貼り付ける断熱材を削減しコストダウンすることができる効果を奏する。
また、前記内装ケースは、熱交換素子部の保持部を有し、ファンモータ固定部を有し、前記熱交換素子部においては、積層型の熱交換素子によって交互に前記給気送風経路と前記排気送風経路が形成され、前記ファンモータ固定部においては、モータ固定板を装着する仕切部によって前記給気送風経路と前記排気送風経路とを分割したものである。これにより内装ケースが送風経路をかねることができ、風路形成部品点数を削減し組立工数の削減とコストダウンができるという効果を奏する。
また、前記外装ケースは、底面側を開放した箱型形状とし、前記内装ケースと前記外装ケースとの間は、側面部に空気層を設け、外装ケースの天面内側と内装ケースの天面外側とをシール材を介して固定したものである。これにより、外装ケースと内装ケースを確実に固定するとともに、内装ケースと外装ケースの間の断熱層を確保して結露防止ができるものである。
また、前記内装ケースの天面にリブ部を設け、前記外装ケースの天面内側の前記リブ部に対応する位置にボス部を設け、前記ボス部を避けて前記シール材を貼り付け、前記リブ部と前記ボス部をネジ連結することによって前記外装ケース内部に保持される構成としてもよい。これにより外装ケースと内装ケースが間に設けられたシール材を圧縮しながら固定することができ、内装ケースが構成する給気送風経路と排気送風経路からの空気の流出を防ぎ、給気送風経路の送風空気と排気送風経路の送風空気の混合により生じる結露の発生を抑制することができるという効果を奏する。
また、前記内装ケースは、内装カバーを取り付けて底面側を覆われることで前記給気送風経路と前記排気送風経路の一部を構成するものである。これにより送風経路を内装ケースの内側に構成することができ、本体外部と送風空気とを分離することで、室内空気と送風空気の混合により生じる結露の発生を抑制することができるという効果を奏する。
また前記内装カバーは、外装ケースの内側側面のボス部にネジで固定される固定面とその面に対して90度に曲げた面を有した断面L字状のアングルに固定する構成としてもよい。これにより熱伝導率が高いネジを送風経路内部に設置することなく内装カバーを外装ケースに固定することができ、ネジを解した熱交換による結露の発生を抑制するという効果を奏する。
また前記アングルは、さらに、前記外装ケースの内壁面に当接する面を有した構成としてよい。これにより成形による外装ケースのそりを矯正することにより、外装ケースの外観がストレートに仕上がり美観を損ねないという効果を奏する。
また、前記アングルの固定面の幅は、前記内装ケースと前記外装ケースとの間の距離と同一となる構成としてもよい。内装ケースと外装ケースの間の空間が、確実にアングルの一辺となることから、確実な空間断熱ができるという効果を奏する。
また前記内装ケースと前記内装カバーはシール材を介して接触する構成としてもよい。これにより内装ケースと内装カバー内部に構成する給気送付経路および排気送風経路からの空気の流出を防ぎ、冷たい空気を内装ケースと内装カバーの間に留めることで、本体外部との空気と熱交換し結露が発生することを抑制することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態の熱交換形換気装置について、図1、2、3を用いて内部の構成と給気送風経路、排気送風経路について説明する。図1に示すように、熱交換形換気装置1は、箱形の本体の下部に室内空気吸込口5を設け、側面に外気吸込口2、室内空気排気口3、そして、この側面に対向した側面に外気給気口4を設けた構成である。
図2に示すように、熱交換形換気装置1は、新鮮な屋外の空気を側面の外気吸込口2から吸込み、熱交換形換気装置1の内部の熱交換素子部11を通って外気給気口4から室内に供給される給気送風経路6を備えている。一方、図3に示すように、室内の汚染された空気は室内空気吸込口5から吸い込まれ、熱交換素子部11を通って室内空気排気口3から室外に排気される排気送風経路7を備えている。このとき、熱交換素子部11は、排気される空気の熱量を給気される空気に供給する、または、給気される空気の熱量を排気される空気の熱量に供給する、熱回収の機能を有している。
図2に示すように、外気吸込口2から導入される新鮮な屋外空気と室内空気吸込口5から導入される室内の汚染された空気は、モータ10に同一軸にて連結された給気用ファン8と排気用ファン9の運転によりそれぞれの給気送風経路6と排気送風経路7を流れる。熱交換素子部11は給気送風経路6と排気送風経路7とが交差する位置に配設される。モータ10はモータ固定板16に固定されている。
また、外気吸込口2、室内空気排気口3、外気給気口4には、それぞれダクト(図示せず)が接続できる形状となっている。外気吸込口2と室内空気排気口3に接続したダクトは建物外壁面まで引き回して建物外の屋外空気と連通する。外気給気口4に接続したダクトは居室の天井面または壁面と連通されて室内へ屋外空気を給気する。
そして、本実施の形態の最も特徴的な部分は、図2、4に示すように内装ケース12が外装ケース13の内部に取り付けられていることである。内装ケース12を図5に示す。内装ケース12は、熱交換素子部11を熱交換素子保持部18に嵌め込んで保持する。また、内装ケース12に設けられたモータ固定板固定用ボス19にモータ固定板16をネジで固定することで給気用ファン8、排気用ファン9、モータ10を保持する。そして、図6に示すように、内装ケース12の外側面と外装ケース13の内側面の間には断熱空間25が存在する。そして、給気送風経路6と排気送風経路7は、この断熱空間25に囲まれていることになる。冬期においては、給気送風経路6、特に外気吸込口2から熱交換素子部11の流入部までの風路において、外気の冷たい空気が存在する。排気送風経路7においては、熱交換素子部11にて外気吸込口2から流入した外気と熱交換を終え冷たくなった室内空気が流出してくる熱交換素子部11から室内空気排気口3までの風路に冷たい空気が存在する。これらの風路空間においては特に、上記構成をとることにより内装ケース12と外装ケース13の間に存在する断熱空間25が、内装ケース12外側面と外装ケース13内側面の間を断熱する。従って、外装ケース13の外郭に存在する建物内の空気と、内装ケース12内部の給気送風経路6および排気送風経路7を流れる冷たい空気が熱交換することで生じる結露の発生を抑制することができる。あわせて、結露防止のために外装ケース13の外部および内部に貼り付ける断熱材を削減しコストダウンすることができる効果を奏する。
さらに、内装ケース12について詳細を説明する。図5に示すように、内装ケース12は、熱交換素子保持部18とファンモータ固定部34を有している。さらに、図4、5に示すように、内装ケース12は外気吸込口接続口20と室内空気排気口接続口21を有している。図4、10に示すように、外装ケース13は、底面となる一面を開放した箱型で、一側面に外気吸込口2、室内空気排気口3を、対向する側面に外気給気口4を設けたものである。そして、図4に示すように、内装ケース12に設けた外気吸込口接続口20と室内空気排気口接続口21は、外装ケース13に設けた外気吸込口2と室内空気排気口3の中に差し込むことで連結される。このようにして、給気送風経路6の吸込側、および、排気送風経路7の吐出側の風路を形成する。
また、図5、8、9に示すように、内装ケース12は外気吸込口2と室内空気排気口3における給気送風経路6、排気送風経路7の給排気口仕切22を有している。この給排気口仕切22は、外気吸込口接続口20と室内空気排気口接続口21の間に設けられ、給気送風経路6と排気送風経路7の混合がなく気密性、シール性が高い独立した風路を形成することができる。
さらに、図5に示すように、内装ケース12は、ファンモータ固定部34において、排気用ファンケーシング部23を一体にして設けている。モータ固定板16は、仕切部33に設けられたモータ固定板固定用ボス19に固定される。そして、ファンモータ固定部34においては、排気用ファンケーシング部23の一部となる仕切部33と、モータ固定板16によって、給気送風経路6と排気送風経路7が分割されている。排気送風経路7は、熱交換素子部11から排気用ファン9までの風路を形成する。排気用ファン9から吐出された空気は、排気用ファンケーシング吐出口27から室内空気排気口接続口21へと流れ、室内空気排気口3より外部へ排気される。このように内装ケース12は、給気送風経路6および排気送風経路7の風路を形成する構成とした。上記構成とすることで内装ケース12が給気送風経路6と排気送風経路7を独立に形成する部分では、風漏れを低減しシール性を高めることができる。さらに、内装ケース12が送風経路をかねることができ、風路形成部品点数を削減し組立工数の削減とコストダウンができるという効果を奏する。
また、図5に示すように、内装ケース12には、側面上端部に内装ケース固定用リブ24が設けられている。図10に示すように、外装ケース13には、内装ケース固定用ボス28が内部に設けられている。内装ケース12は、内装ケース固定用リブ24と、外装ケース13内部の内装ケース固定用ボス28をネジ固定することで外装ケース13内部に保持される。このとき図14に示すように、内装ケース12と外装ケース13は、内装ケースシール材26を間に挟みこんで固定される。すなわち、外装ケース13の天面内側には、内装ケースシール材26が貼り付けられている。内装ケースシール材26は、図7に示す排気送風経路7の熱交換素子部11の出口から排気用ファンケーシング部23までの風路空間のシール性を高め、排気送風経路7からの風漏れの発生を防ぐ。また、同様に、内装ケースシール材26は、排気送風経路7における排気用ファンケーシング吐出口27から室内空気排気口接続口21までの空間のシール性を高め、排気送風経路7からの風漏れの発生を防ぐ構成とした。上記構成によれば、外装ケース13と内装ケース12が、間に設けられた内装ケースシール材26を圧縮しながら固定する。従って、内装ケース12が構成する給気送風経路6と排気送風経路7からの空気の流出を防ぎ、給気送風経路6の送風空気と排気送風経路7の送風空気の混合により生じる結露の発生を抑制することができるという効果を奏する。
また、図11に示すように、アングル30が、外装ケース13の内壁に設けられたアングル固定用ボス29に取り付けられる。このアングル30は、少なくともアングル固定用ボス29にネジ止めされる固定面35bと、この固定面35bと長手方向を折り曲げたように形成される内接面35cとで断面形状がL字型となっている。
本実施の形態では、このアングル30は、外装ケース13の内側面と接することになる一つの面(フランジ35a)とその面に対して90度に曲げた面(固定面35b)、さらにその固定面35bに対して90度曲げた面(内接面35c)、さらにその内接面35cに対して90度曲げた面(カバー取付面35d)を有している。これらの面の曲げ線はアングル30の長手方向と平行になっている。そして、カバー取付面35dには、内装カバー14をネジで固定するための内装カバー固定用ネジ穴31が設けられている。さらにアングル30のカバー取付面35dには内装カバー14をネジで固定するための内装カバー固定用ネジ穴31を、固定面35bにはアングル固定用ボス29に合わせた貫通穴38を有した構成である。
このように、アングル30の断面形状は、概ね矩形をなす4方向全てに面を形成する。
これにより、断面二次係数が向上するため、飛躍的に曲げ強度が向上する。本実施の形態では、アングル30の断面の形状は、四角形ではなく、コの字形にフランジ35aを追加した形状となっている。
アングル固定用ボス29は、図10に示すように、外装ケース13のない壁面との間に空間40を形成するように設けられている。本実施の形態では、アングル固定用ボス29は、外装ケース13の内壁面の6箇所に設けられている。アングル30は、このアングル固定用ボス29で形成された空間40にフランジ35aを差し込んで位置決めされる。そして、アングル固定用ボス29とアングル30とをネジ止めして固定することになる。このときには、固定面35bとアングル固定用ボス29とを固定面35bに設けた貫通穴38を通してネジ止めする。
図13に示すように、アングル30の内接面35cは、内装ケース12の外壁と接するようになっている。そして、アングル30のカバー取付面35dと内装カバー14とが接するように、内装カバー14は固定される。
すなわち、図15に示すように、内装カバー14は、アングル30の内装カバー固定用ネジ穴31にネジで固定され、内装ケース12に蓋をするようになる。そして、内装ケース12と内装カバー14が内部に給気送風経路6と排気送風経路7を構成する。具体的には、給気送風経路6においては、外気吸込口2から外気吸込口接続口20を通過して熱交換素子部11の流入部までの風路を形成する。そして、熱交換素子部11の流出口から給気用ファンケーシング17を通過して給気用ファン8に吸い込まれるまでの風路を形成する。排気送風経路7においては、フロントパネル15から熱交換素子部11への流入口までの風路を形成する構成とした。上記構成とすることで送風経路を内装ケース12と内装カバー14の内側に構成する。このようにして、本体外部と送風空気とを完全に分離することができ、室内空気と送風空気の混合により生じる結露の発生を抑制することができるという効果を奏する。
また、図16に示すように、アングル30は図6で示した断熱空間25に設けられる。そして、内装カバー14と内装カバー固定用ネジ穴31を固定するネジを断熱空間25に有する構成とした。上記構成とすることによって、熱伝導率が高いネジを送風経路内部に設置せずに、内装カバー14を外装ケース13に固定することができる。従って、ネジを介した熱交換による結露の発生を抑制するという効果を奏する。
このような構成によって、内装ケース12と外装ケース13との間には、アングル30によって断熱空間25が確保されることになる。
また、アングル30は、外装ケース13の長辺に沿って固定されるので、外装ケース13の骨組みの役割を果たす。一般に、外装ケース13などは形状の複雑さや外観の美観、または本熱交形換気装置特有の結露の問題から、樹脂で形成されことが多い。このような場合の外装ケース13においては箱形状の長手方向が成形、材料の条件から、剛性不足や、成形上の不具合として内部に倒れたり、外部に膨らむ傾向にあるがこのアングル30で矯正をおこなうことができる。
また、アングル30はネジによる固定に加えて、フランジ35aをアングル固定用ボス29の隙間(空間40)に差し込んで固定するので、外装ケース13の内壁面に接触し、内壁面に沿って取り付けられることになる。この結果、アングル30の高い剛性により外装ケース13の長手面は直線が保たれることになる。従って、成形ばらつきによる変形を矯正することができ、外観の美観を損なうことがない。
また、アングル固定用ボス29の空間40は、ボス本体から外装ケース13の内壁面に
向かって設けた2本の樹脂厚の薄いリブ39で形成されている。このため、外装における、成形上のひけの防止が図られ、より一層の美観の向上につながっている。
また、図13、図16に示すように、距離A、すなわち、断熱空間25を形成する、内装ケース12の外壁面と外装ケース13の内壁面との間の距離は、アングル30の固定面35bの高さ(固定面35bの短辺の長さ)と同じとしてある。このような構成により、この断熱空間25が確実に維持されるため、外装ケース13の成形ばらつきによる距離の不確定さを解消し、確実な空気断熱を行うことができる。
また、図17に示すように、内装カバー14は、内装カバーシール材32を介して内装ケース12および給気用ファンケーシング17に接触している。上記構成とすることで、内装ケース12と内装カバー14内部に構成する給気送風経路6および排気送風経路7からの空気の流出を防ぐことができる。また、冷たい空気を内装ケース12と内装カバー14の間に留めることで、本体外部との空気と熱交換し結露が発生することを抑制することができる。
このように、本発明の実施の形態1の熱交換形換気装置によれば、外装ケース13と内装ケース12の間に存在する空気層が、内装ケース12と外装ケース13の間を断熱し、外装ケース13の外郭に存在する建物内の空気と、内装ケース12内部の給気送風経路6および排気送風経路7を流れる冷たい空気が熱交換することで生じる結露の発生を抑制する。そして、外装ケース13の外部および内部に貼り付ける断熱材の部品点数を削減しコストダウンすることができる効果を得ることができる効果を奏する。
本発明にかかる熱交換形換気装置は、外気と室内空気の熱交換を目的とするダクト式の熱交換気装置、ダクト式の空気調和装置などの用途として有効である。
1 熱交換形換気装置
2 外気吸込口
3 室内空気排気口
4 外気給気口
5 室内空気吸込口
6 給気送風経路
7 排気送風経路
8 給気用ファン
9 排気用ファン
10 モータ
11 熱交換素子部
12 内装ケース
13 外装ケース
14 内装カバー
15 フロントパネル
16 モータ固定板
17 給気用ファンケーシング
18 熱交換素子保持部
19 モータ固定板固定用ボス
20 外気吸込口接続口
21 室内空気排気口接続口
22 給排気口仕切
23 排気用ファンケーシング部
24 内装ケース固定用リブ
25 断熱空間
26 内装ケースシール材
27 排気用ファンケーシング吐出口
28 内装ケース固定用ボス
29 アングル固定用ボス
30 アングル
31 内装カバー固定用ネジ穴
32 内装カバーシール材
33 仕切部
34 ファンモータ固定部
35a フランジ
35b 固定面
35c 内接面
35d カバー取付面
38 貫通穴
39 リブ
40 空間

Claims (9)

  1. 室外からの空気を本体に取り入れる外気吸込口と、
    室内の空気を本体から室外へ排出する室内空気排気口と、
    本体から室内に空気を吹き出す室内吹出口と、
    室内から本体へ排気空気を吸い込む室内空気吸込口を有し、
    前記本体の内部には室外の空気を前記外気吸込口から前記室内吹出口へと連通する給気送風経路と、
    室内空気を前記室内空気吸込口から前記室内空気排気口へと連通する排気送風経路と、
    前記給気送風経路と前記排気送風経路のそれぞれの経路に設けられるファンモータ部と、前記給気送風経路と前記排気送風経路とが交差する位置に室内空気と室外の空気とが熱交換される熱交換素子部を配置した熱交換形換気装置において、
    前記ファンモータ部と前記熱交換素子部を保持する内装ケースと、前記内装ケースの外側を覆う外装ケースを持つことを特徴とする熱交換形換気装置。
  2. 前記内装ケースは、熱交換素子部の保持部と、ファンモータ固定部を有し、
    前記熱交換素子部においては、積層型の熱交換素子によって交互に前記給気送風経路と前記排気送風経路が形成され、
    前記ファンモータ固定部においては、モータ固定板を装着する仕切部によって前記給気送風経路と前記排気送風経路とを分割したことを特徴とした請求項1に記載の熱交換形換気装置。
  3. 前記外装ケースは、底面側を開放した箱型形状とし、
    前記内装ケースと前記外装ケースとの間は、側面部に空気層を設け、
    外装ケースの天面内側と内装ケースの天面外側とをシール材を介して固定した請求項1または2記載の熱交換形換気装置。
  4. 前記内装ケースの天面にリブ部を設け、
    前記外装ケースの天面内側の前記リブ部に対応する位置にボス部を設け、
    前記ボス部を避けて前記シール材を貼り付け、
    前記リブ部と前記ボス部をネジ連結する請求項3記載の熱交換形換気装置。
  5. 前記内装ケースは、内装カバーを取り付けて底面側を覆われることで前記給気送風経路と前記排気送風経路の一部を構成する請求項1〜4いずれかひとつに記載の熱交換形換気装置。
  6. 前記内装カバーは、前記外装ケースの内側側面のボス部にネジで固定される固定面とその面に対して90度に曲げた面を有した断面L字状のアングルに固定することを特徴とする請求項5に記載の熱交換形換気装置。
  7. 前記アングルは、さらに、前記外装ケースの内壁面に当接する面を有したことを特徴とする請求項6に記載の熱交換形換気装置。
  8. 前記アングルの固定面の幅は、前記内装ケースと前記外装ケースとの間の距離と同一となることを特徴とする請求項6〜7に記載の熱交換形換気装置。
  9. 前記内装ケースと前記内装カバーはシール材を介して接触する構成とすることを特徴とした請求項5または6に記載の熱交換形換気装置。
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