JP2014080115A - カウルサイド構造 - Google Patents

カウルサイド構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2014080115A
JP2014080115A JP2012229329A JP2012229329A JP2014080115A JP 2014080115 A JP2014080115 A JP 2014080115A JP 2012229329 A JP2012229329 A JP 2012229329A JP 2012229329 A JP2012229329 A JP 2012229329A JP 2014080115 A JP2014080115 A JP 2014080115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bent portion
cowl
rear wall
cowl side
side panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012229329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5895803B2 (ja
Inventor
Koichi Terashima
浩一 寺嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012229329A priority Critical patent/JP5895803B2/ja
Publication of JP2014080115A publication Critical patent/JP2014080115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5895803B2 publication Critical patent/JP5895803B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】カウルサイドパネルのスポット溶接部における疲労強度の低下を抑制する。
【解決手段】カウルサイドパネル本体14に第1折曲部32を介して連設され、車体前方下側へ向けて傾斜された前壁部16と、カウルサイドパネル本体14に第2折曲部34を介して連設されるとともに、前壁部16の後端部に第3折曲部36を介して連設され、フロントピラー側へスポット溶接される後壁部18と、第1折曲部32及び第2折曲部34とは反対側の第3折曲部36を含む前壁部16及び後壁部18の辺縁部16A、18Aに形成された切欠部30と、を有するカウルサイド構造10とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両におけるカウルサイド構造に関する。
カウルサイドパネル本体に折曲部を介して一体に連設された上壁の後端部が、フロントピラーに接合されたブラケットにスポット溶接されているカウルサイドパネルは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−1069号公報
このような構成のカウルサイドパネルに車体前方側へ向かう引張力が加わると、上壁の後端部におけるスポット溶接部にトルク(捩りモーメント)が発生し、上壁の後端部のスポット溶接部における疲労強度が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、カウルサイドパネルのスポット溶接部における疲労強度の低下を抑制できるカウルサイド構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のカウルサイド構造は、カウルサイドパネル本体に第1折曲部を介して連設され、車体前方下側へ向けて傾斜された前壁部と、前記カウルサイドパネル本体に第2折曲部を介して連設されるとともに、前記前壁部の後端部に第3折曲部を介して連設され、フロントピラー側へスポット溶接される後壁部と、前記第1折曲部及び前記第2折曲部とは反対側の前記第3折曲部を含む前記前壁部及び前記後壁部の辺縁部に形成された切欠部と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、第1折曲部及び第2折曲部とは反対側の第3折曲部を含む前壁部及び後壁部の辺縁部に切欠部が形成されることにより、その部位の面剛性が低下される。したがって、第1折曲部に車体前方側へ引張力が作用したときには、第1折曲部と第3折曲部との交点で曲げ変形が起こり、第2折曲部及び後壁部へ作用する引張力が低減される。よって、後壁部のスポット溶接部に発生するトルクが低減され、後壁部のスポット溶接部における疲労強度の低下が抑制される。なお、本発明における「スポット溶接」には、レーザー溶接で行われたスポット溶接も含まれる。
また、本発明に係る請求項2に記載のカウルサイド構造は、カウルサイドパネル本体に第1折曲部を介して連設され、車体前方下側へ向けて傾斜された前壁部と、前記カウルサイドパネル本体に第2折曲部を介して連設された連結部と、前記連結部に第4折曲部を介して連設されるとともに、前記前壁部の後端部に第3折曲部を介して連設され、フロントピラー側へスポット溶接される後壁部と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、カウルサイドパネル本体と後壁部との間に、それぞれ第2折曲部及び第4折曲部を介して連結部が連設されている。したがって、第1折曲部に車体前方側へ引張力が作用したときには、第2折曲部にその引張力が作用して第4折曲部に局所的な曲げ変形が起こり、後壁部へ作用する引張力が低減される。しかも、連結部を設けたことにより後壁部の面積が低減されるので、後壁部の面剛性が向上されている。よって、後壁部のスポット溶接部に発生するトルクが低減され、後壁部のスポット溶接部における疲労強度の低下が抑制される。なお、本発明における「スポット溶接」にも、レーザー溶接で行われたスポット溶接が含まれる。
また、請求項3に記載のカウルサイド構造は、請求項2に記載のカウルサイド構造であって、前記連結部は、前記後壁部のスポット溶接部の中心を通り、前記第4折曲部と直交する仮想直線を越える長さに形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、連結部が、後壁部のスポット溶接部の中心を通り、第4折曲部と直交する仮想直線を越える長さに形成されている。したがって、連結部が、その仮想直線を越えない長さに形成されている場合に比べて、第4折曲部に局所的な曲げ変形が起こり易くなる。
また、請求項4に記載のカウルサイド構造は、請求項2又は請求項3に記載のカウルサイド構造であって、前記第1折曲部及び前記第2折曲部とは反対側の前記第3折曲部を含む前記前壁部及び前記後壁部の辺縁部に形成された切欠部を有することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、第1折曲部及び第2折曲部とは反対側の第3折曲部を含む前壁部及び後壁部の辺縁部に切欠部が形成されることにより、その部位の面剛性が低下される。したがって、第1折曲部に車体前方側へ引張力が作用したときには、第1折曲部と第3折曲部との交点で曲げ変形が起こり、第2折曲部及び第4折曲部へ作用する引張力が低減されて、後壁部へ作用する引張力が低減される。よって、後壁部のスポット溶接部に発生するトルクがより一層低減され、後壁部のスポット溶接部における疲労強度の低下がより一層抑制される。
また、請求項5に記載のカウルサイド構造は、請求項1又は請求項4に記載のカウルサイド構造であって、前記切欠部は、前記後壁部のスポット溶接部の中心を通り、前記第3折曲部と直交する仮想直線を越える深さに形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、切欠部が、後壁部のスポット溶接部の中心を通り、第3折曲部と直交する仮想直線を越える深さに形成されている。したがって、切欠部が、その仮想直線を越えない深さに形成されている場合に比べて、第1折曲部と第3折曲部との交点で曲げ変形が起こり易くなる。
また、請求項6に記載のカウルサイド構造は、請求項5に記載のカウルサイド構造であって、前記切欠部の閉止端は、円弧形状に形成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、切欠部の閉止端が、円弧形状に形成されている。したがって、切欠部の閉止端が、例えば第3折曲部に頂点が位置する三角形状に形成されている場合に比べて、第3折曲部に対する応力の集中が抑制される。
また、請求項7に記載のカウルサイド構造は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のカウルサイド構造であって、前記後壁部の高さ位置は、車幅方向から見てカウルトップサイドパネルの上端部と下端部との間とされていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、後壁部の高さ位置が、車幅方向から見てカウルトップサイドパネルの上端部と下端部との間とされている。したがって、車両の前面衝突時にカウルトップサイドパネルに伝達された衝突荷重は、フロントピラー及びカウルサイドパネル本体に効率よく分散される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、カウルサイドパネルのスポット溶接部における疲労強度の低下を抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、カウルサイドパネルのスポット溶接部における疲労強度の低下を抑制することができる。
請求項3に係る発明によれば、第4折曲部に局所的な曲げ変形が起こり易くなるようにすることができる。
請求項4に係る発明によれば、カウルサイドパネルのスポット溶接部における疲労強度の低下をより一層抑制することができる。
請求項5に係る発明によれば、第1折曲部と第3折曲部との交点に曲げ変形が起こり易くなるようにすることができる。
請求項6に係る発明によれば、第3折曲部への応力の集中を抑制することができる。
請求項7に係る発明によれば、車両の前面衝突時における衝突性能を向上させることができる。
第1実施形態に係るカウルサイドパネルを備えた車両の一部を示す斜視図である。 第1実施形態に係るカウルサイドパネルを拡大して示す斜視図である。 第1実施形態に係るカウルサイドパネルとフロントピラーとの接合部位を車幅方向外側から示す側面図である。 第1実施形態に係るカウルサイドパネルを模式的に示す斜視図である。 切欠部の形状を示す正面図である。 第2実施形態に係るカウルサイドパネルを模式的に示す斜視図である。 連結部の形状を示す平面図である。 第3実施形態に係るカウルサイドパネルを模式的に示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印INを車幅方向内側とする。また、以下の説明で、特記なく上下、前後、左右の方向を用いる場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態について説明する。図1に示されるように、車両Vにおけるフロントピラー20の下部には、カウルサイド構造10を構成するカウルサイドパネル12が設けられている。このカウルサイドパネル12は、図1、図2に示されるように、車幅方向を向く略平板状の縦壁としてのカウルサイドパネル本体14を備えている。
カウルサイドパネル本体14の前側上端部には、車幅方向内側へ略90°折り曲げられてなる第1折曲部32を介して、車体前方下側へ向けて傾斜された平板状の前壁部16が一体に連設されている。そして、前壁部16の後方側におけるカウルサイドパネル本体14の上端部には、車幅方向内側へ略90°折り曲げられてなる第2折曲部34を介して、車体前方下側へ向けて傾斜された平板状の後壁部18が一体に連設されている。
なお、前壁部16の後端部と後壁部18の前端部とは、第3折曲部36を介して一体に連設されている。また、この第3折曲部36により、後壁部18の水平方向に対する傾斜角度が、前壁部16の水平方向に対する傾斜角度よりも大きくなるようになっている。
そして、この後壁部18の前面が、フロントピラー20側、詳細にはフロントピラー20のインナパネル22の下側前端部に車幅方向内側へ張り出すように一体に形成されたフランジ部24の後面に、スポット溶接によって接合されるようになっている(各スポット溶接部は、図1、図2では「○」で示され、図4、図6、図8では「×」で示されている)。
また、図3に示されるように、前壁部16、後壁部18、フランジ部24には、カウルトップサイドパネル26の後端部26Aがスポット溶接によって接合されるようになっている。つまり、その後端部26Aは、車幅方向から見た側面視で、前壁部16、後壁部18、フランジ部24にほぼ沿った略円弧形状に形成されている。なお、カウルトップサイドパネル26の前端部26Bは、車体前後方向へ延在する矩形閉断面形状のエプロンアッパメンバ27に接合されている。
また、図2、図3に示されるように、カウルサイドパネル本体14の後側上端部は、フロントピラー20のインナパネル22の下端部に重ね合わされて、スポット溶接によって接合されるようになっている(以下、その接合部位を「接合部28」とする)。
そして、後壁部18及び接合部28の高さ位置は、図3に示されるように、車幅方向から見た側面視で、カウルトップサイドパネル26の上端部26Cと下端部26Dとの間(図3において矢印で示す領域E内)とされている。つまり、後壁部18及び接合部28は、カウルトップサイドパネル26の後端部26Aと高さ方向でラップする位置に配置されるようになっている。
また、図2、図4、図5(A)、図5(B)に示されるように、第1折曲部32及び第2折曲部34とは反対側の第3折曲部36を含む前壁部16及び後壁部18の辺縁部16A、18Aには、切欠部30が形成されている。つまり、この切欠部30は、前壁部16の辺縁部16A及び後壁部18の辺縁部18Aに跨るようにして形成されている。
なお、この切欠部30の深さは、後壁部18におけるスポット溶接部18Bの中心を通り、第3折曲部36と直交する仮想直線K1を車幅方向外側へ越える深さとされている。そして、この切欠部30の閉止端は、図5(A)、図5(B)に示されるように、正面視で、第3折曲部36を中心とした線対称な略円弧形状に形成されている。
以上のような構成のカウルサイドパネル12を備えたカウルサイド構造10において、次にその作用について説明する。
上記したように、後壁部18及び接合部28は、カウルトップサイドパネル26の後端部26Aと高さ方向でラップする位置に配置されている。したがって、車両Vが前面衝突したときに、カウルトップサイドパネル26に伝達された衝突荷重は、カウルサイドパネル12とインナパネル22とに効率よく分散される。よって、車両Vの前面衝突時における衝突性能が向上され、車両Vの捩り剛性も向上される。
このような構成とされた車両Vが、例えば悪路(凹凸路面)を走行し、図示しない前輪がリバウンド側に動いた際には、図示しないサスペンションタワーに下向きの荷重が負荷され、エプロンアッパメンバ27及びカウルトップサイドパネル26を介して、カウルサイドパネル12の前壁部16に前向きの荷重(引張力)が加えられる。
カウルサイドパネル12の前壁部16に前向きの荷重(引張力)が加えられると、第1折曲部32にも前向きの荷重(引張力)が加えられ、その第1折曲部32を介して第2折曲部34にも前向きの荷重(引張力)が加えられる。すると、後壁部18のスポット溶接部18Bにトルク(捩りモーメント)が発生し、後壁部18のスポット溶接部18Bにおける疲労強度が低下する。
ここで、カウルサイドパネル12の上端部が配置される部位の構造上、後壁部18の面積を増加させることは困難である。したがって、その後壁部18において、スポット溶接部18Bを増加させることは困難である。また、後壁部18のスポット溶接部18Bにおける疲労強度の低下を抑制するために、カウルサイドパネル12の板厚を増加させたり、図示しない補強部材を追加したりすると、大幅な重量増加になって車両Vの質量効率(燃費)が低下してしまう。
そのため、本実施形態に係るカウルサイドパネル12では、第1折曲部32及び第2折曲部34とは反対側の第3折曲部36を含む前壁部16及び後壁部18の辺縁部16A、18Aに(辺縁部16Aと辺縁部18Aとに跨るように)切欠部30を形成し、その部位の面剛性を低下させるようにしている。
これによれば、第1折曲部32に車体前方側へ引張力が加えられたときには、第1折曲部32と第3折曲部36との交点で曲げ変形が起こり、第2折曲部34及び後壁部18へ加えられる引張力が低減される。つまり、この切欠部30を設けたことにより、後壁部18のスポット溶接部18Bに発生するトルク(捩りモーメント)を低減することができ、後壁部18のスポット溶接部18Bにおける疲労強度の低下を抑制することができる。
しかも、この切欠部30は、後壁部18のスポット溶接部18Bの中心を通る仮想直線K1を越える深さに形成されているため、仮想直線K1を越えない深さに形成されている場合に比べて、第1折曲部32と第3折曲部36との交点に容易に曲げ変形を起こすことができる。そして更に、この切欠部30の閉止端は、正面視で第3折曲部36を中心とした線対称な略円弧形状に形成されているため、第3折曲部36へ応力が集中するのを抑制することができる。
また、本実施形態に係るカウルサイド構造10によれば、カウルサイドパネル12の板厚を増加させたり、部品点数を増加させたりする必要がないので、車両Vの衝突性能や捩り剛性に影響を及ぼすことなく、車両Vの軽量化を図ることができる。したがって、車両Vの質量効率(燃費)を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図6に示されるように、このカウルサイドパネル12には、カウルサイドパネル本体14と後壁部18との間に平板状の連結部17が設けられるようになっている。すなわち、この連結部17は、第2折曲部34を介してカウルサイドパネル本体14に一体に連設されており、後壁部18は、その連結部17に第4折曲部38を介して一体に連設されるようになっている。
そして、これにより、このカウルサイドパネル12には、図7(A)に示されるように、車体上下方向へ延在する稜線部40が複数(この場合は2本)形成されるようになっている。なお、この連結部17の車体上下方向の長さは、後壁部18におけるスポット溶接部18Bの中心を通り、第4折曲部38(仮想直線K1)と直交する仮想直線K2を車体下方側へ越える長さとされている。
このような構成(形状)とされた第2実施形態に係るカウルサイドパネル12では、上記第1実施形態と同様に第1折曲部32に車体前方側へ引張力が加えられたときには、第2折曲部34にも車体前方側へ引張力が加えられることにより、第4折曲部38(稜線部40)に局所的な曲げ変形が起こり、後壁部18へ加えられる引張力が低減される。
そして、この連結部17を設けたことにより、後壁部18の面積が低減されているので、後壁部18の面剛性が向上されている。したがって、後壁部18のスポット溶接部18Bに発生するトルク(捩りモーメント)を低減することができ、後壁部18のスポット溶接部18Bにおける疲労強度の低下を抑制することができる。
しかも、この連結部17は、後壁部18におけるスポット溶接部18Bの中心を通る仮想直線K2を車体下方側へ越える長さに形成されているため、仮想直線K2を車体下方側へ越えない長さに形成されている場合に比べて、第4折曲部38に局所的な曲げ変形を容易に起こすことができる。
なお、図7(B)に示されるように、連結部17の幅方向略中央部に第5折曲部42を設け(車体上下方向へ延在する稜線部40の本数を増加させ)、局所的な曲げ変形が更に起こり易くなるようにしてもよい。また、各稜線部40は、第2折曲部34、第4折曲部38、第5折曲部42を、それぞれ平面視で円弧形状になるように折り曲げて構成することが望ましい。
<第3実施形態>
最後に、第3実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図8に示されるように、この第3実施形態に係るカウルサイドパネル12は、第1実施形態における切欠部30と第2実施形態における連結部17とを備えている。つまり、このカウルサイドパネル12の第3折曲部36を含む前壁部16及び後壁部18の辺縁部16A、18Aには、仮想直線K1を車幅方向外側へ越える深さの切欠部30が形成され、カウルサイドパネル本体14と後壁部18との間には、仮想直線K2を車体下方側へ越える長さの連結部17が一体に連設されている。
したがって、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様に第1折曲部32に車体前方側へ引張力が加えられたときには、第1折曲部32と第3折曲部36との交点で曲げ変形が起こるとともに、第2折曲部34に加えられた引張力により、第4折曲部38(稜線部40)に局所的な曲げ変形が起こり、後壁部18へ加えられる引張力がより一層低減される。
そして、連結部17を設けたことにより、後壁部18の面積が低減されているので、上記第2実施形態と同様に、後壁部18の面剛性が向上されている。よって、後壁部18のスポット溶接部18Bに発生するトルク(捩りモーメント)をより一層低減することができ、後壁部18のスポット溶接部18Bにおける疲労強度の低下をより一層抑制することができる。
以上、本実施形態に係るカウルサイド構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係るカウルサイド構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、切欠部30の閉止端の形状は、第3折曲部36に応力が集中しないようにできる形状であればよく、図示の略円弧形状に限定されるものではない。
また、切欠部30は、第1折曲部32と第3折曲部36との交点で曲げ変形が起こり易くなっていればよく、仮想直線K1を車幅方向外側へ越える深さに形成されるものに限定されるものではない。同様に、連結部17は、第4折曲部38に局所的な曲げ変形が起こり易くなっていればよく、仮想直線K2を車体下方側へ越える長さに形成されるものに限定されるものではない。
また、本実施形態における「スポット溶接」には、レーザーによる溶接半径を徐々に小さくしていくことでスポット状に接合するレーザー溶接(特開2012−115876号公報参照)で行われたスポット溶接も含まれる。
10 カウルサイド構造
12 カウルサイドパネル
14 カウルサイドパネル本体
16 前壁部
16A 辺縁部
17 連結部
18 後壁部
18A 辺縁部
20 フロントピラー
26 カウルトップサイドパネル
30 切欠部
32 第1折曲部
34 第2折曲部
36 第3折曲部
38 第4折曲部

Claims (7)

  1. カウルサイドパネル本体に第1折曲部を介して連設され、車体前方下側へ向けて傾斜された前壁部と、
    前記カウルサイドパネル本体に第2折曲部を介して連設されるとともに、前記前壁部の後端部に第3折曲部を介して連設され、フロントピラー側へスポット溶接される後壁部と、
    前記第1折曲部及び前記第2折曲部とは反対側の前記第3折曲部を含む前記前壁部及び前記後壁部の辺縁部に形成された切欠部と、
    を有するカウルサイド構造。
  2. カウルサイドパネル本体に第1折曲部を介して連設され、車体前方下側へ向けて傾斜された前壁部と、
    前記カウルサイドパネル本体に第2折曲部を介して連設された連結部と、
    前記連結部に第4折曲部を介して連設されるとともに、前記前壁部の後端部に第3折曲部を介して連設され、フロントピラー側へスポット溶接される後壁部と、
    を有するカウルサイド構造。
  3. 前記連結部は、前記後壁部のスポット溶接部の中心を通り、前記第4折曲部と直交する仮想直線を越える長さに形成されていることを特徴とする請求項2に記載のカウルサイド構造。
  4. 前記第1折曲部及び前記第2折曲部とは反対側の前記第3折曲部を含む前記前壁部及び前記後壁部の辺縁部に形成された切欠部を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のカウルサイド構造。
  5. 前記切欠部は、前記後壁部のスポット溶接部の中心を通り、前記第3折曲部と直交する仮想直線を越える深さに形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載のカウルサイド構造。
  6. 前記切欠部の閉止端は、円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のカウルサイド構造。
  7. 前記後壁部の高さ位置は、車幅方向から見てカウルトップサイドパネルの上端部と下端部との間とされていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のカウルサイド構造。
JP2012229329A 2012-10-16 2012-10-16 カウルサイド構造 Active JP5895803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012229329A JP5895803B2 (ja) 2012-10-16 2012-10-16 カウルサイド構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012229329A JP5895803B2 (ja) 2012-10-16 2012-10-16 カウルサイド構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014080115A true JP2014080115A (ja) 2014-05-08
JP5895803B2 JP5895803B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=50784731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012229329A Active JP5895803B2 (ja) 2012-10-16 2012-10-16 カウルサイド構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5895803B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5536055U (ja) * 1978-08-31 1980-03-07
JPS5932579U (ja) * 1982-08-26 1984-02-29 マツダ株式会社 自動車の前部車体構造
JPH092328A (ja) * 1995-06-15 1997-01-07 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車のフロントフェンダパネル
JP2010155491A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toyota Motor Corp カウルトップサイド結合構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5536055U (ja) * 1978-08-31 1980-03-07
JPS5932579U (ja) * 1982-08-26 1984-02-29 マツダ株式会社 自動車の前部車体構造
JPH092328A (ja) * 1995-06-15 1997-01-07 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車のフロントフェンダパネル
JP2010155491A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Toyota Motor Corp カウルトップサイド結合構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP5895803B2 (ja) 2016-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9567012B2 (en) Vehicle upper structure
JP5821340B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP5488704B2 (ja) 車体構造
US10836436B2 (en) Vehicle body frame structure
JP6574947B2 (ja) 車体下部構造
JP7396449B2 (ja) 車体下部構造
US10059377B2 (en) Vehicle frame structure
JP2013119313A (ja) 車体前部構造
JP2013173443A (ja) 車両用カウル構造
JP5857921B2 (ja) フロントピラー構造
JP2012035646A (ja) 車体下部構造
JP5895803B2 (ja) カウルサイド構造
JP5846108B2 (ja) 車両下部構造
JP2012240538A (ja) 車両用フードの前部構造
JP2017047866A (ja) 車両用カウル構造
JP2018075937A (ja) 車両後部構造
JP2018030445A (ja) 車両後部構造
JP5115672B2 (ja) フロントサイドメンバ構造
JP2020083137A (ja) ステアリングコラムの支持構造
JP5131169B2 (ja) フロア端部結合構造
JP2018094964A (ja) 車両側部構造
JP5617657B2 (ja) サブフレーム
JP5846095B2 (ja) カウル構造
JP2015067066A (ja) エプロン構造
JP5737045B2 (ja) 車両カウルトップ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160215

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5895803

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151