JP2014079613A - 視標呈示装置及び視標呈示プログラム - Google Patents

視標呈示装置及び視標呈示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 遠用立体視機能検査用の構成された視標呈示装置において、適切な近用両眼視機能検査を行う。
【解決手段】 所定の遠用検査距離にて遠用両眼視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されたディスプレイを備える視標呈示装置において、所定の近用検査距離にて両眼視機能を検査するための近用視標を選択する視標選択手段と、視標選択手段によって選択された近用視標をディスプレイに表示する際に、近用視標の表示領域を所定領域に制限する制御手段と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検眼の視機能を検査するための検査視標を呈示する視標呈示装置及び視標呈示プログラムに関する。
視標呈示装置においては、ディスプレイの画面に視力検査視標等の種々の検査視標が表示されるディスプレイタイプの装置が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
このディスプレイを使用した視標呈示装置においては、両眼視機能検査視標を呈示する際に、左眼と右眼で異なる視標が呈示されるようにするために、3次元映像表示の技術を利用することができる(例えば、特許文献2、3参照)。すなわち、ディスプレイが有する画素に対応して縦方向又は横方向にライン状又は格子状に配置された左眼用及び右眼用の2種類の光学領域を持ち、ディスプレイからの光を通過させるときに互いに直交する偏光軸に変換するシート状の偏光光学部材をディスプレイの前面に配置すると共に、偏光光学部材の各光学領域を通過した光の偏光軸に一致した偏光軸を持つ2種類の偏光フィルタを被検者の左右の眼前にそれぞれ配置することにより、左眼と右眼で異なる視標が呈示される。これによって、被検者は左右の眼の視差によって、立体視機能検査(立体視検査)等の両眼視機能検査が可能となる。
このような視標呈示装置においては、所定の遠用検査距離よりディスプレイに表示される遠用視標を視認することによって、立体視検査が行われている。このため、被検者眼からディスプレイの画面までの距離が所定の遠用検査距離以上(例えば、2m〜8m程度)で立体視検査を行うことができるように、ディスプレイの画面サイズや、視標のサイズが構成されている。すなわち、視標呈示装置は、遠用検査用に構成されている。
特開2006−42978号公報 特開2002−311385号公報 特開平7−322304号公報
近年、遠用の両眼視機能検査用の視標呈示装置で近用の両眼視機能検査が行えることが望まれている。例えば、近用の立体視検査を行う場合、被検者からディスプレイの画面までの距離は、所定の近用検査距離(例えば、40cm程度)で行う。
しかしながら、従来の視標呈示装置は、遠用検査用に構成されており、近用検査用の両眼視機能検査視標を呈示することは行われていなかった。上記のような偏光光学部材がディスプレイの前面に配置された視標呈示装置では、被検者からディスプレイの画面までの距離が所定の遠用検査距離以上でなければ、交互に配置された隣の光学領域からの漏れ光が眼に入りやすくなる。これによって、左右眼でそれぞれ分離して見せるべき視標が分離せずに見えてしまうクロストークが発生してしまう。このため、近用検査距離にて、近用両眼視機能検査を行う場合には、適切な検査を行うことができなくなる。
また、遠用の視標呈示装置を用いて、遠用検査距離において遠用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、近用検査距離において近用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、が異なる場合がある(図7参照)。このため、遠用の視機能検査と近用の視機能検査を同様の検査条件にて、検査を行うことが困難であった。すなわち、遠用の視標呈示装置を用いて、遠用の視機能検査と近用の視機能検査とを行った場合に、検査条件が変化するために、遠用の視機能検査の測定結果の信頼度と近用の視機能検査の測定結果の信頼度を維持することが困難であった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、遠用両眼視機能検査用の構成された視標呈示装置において、適切な近用両眼視機能検査を行うことのできる視標呈示装置を提供することを技術課題とする。また、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、遠用視機能検査用に構成された視標呈示装置において、遠用視機能検査の測定結果及び近用視機能検査の測定結果の信頼度を維持した状態で測定を行うことができる視標呈示装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 所定の遠用検査距離にて遠用両眼視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されたディスプレイを備える視標呈示装置において、所定の近用検査距離にて両眼視機能を検査するための近用視標を選択する視標選択手段と、前記視標選択手段によって選択された前記近用視標を前記ディスプレイに表示する際に、前記近用視標の表示領域を所定領域に制限する制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の視標呈示装置において、前記ディスプレイの前面に配置される偏光光学部材であって、該ディスプレイが持つ画素に対応して縦方向及び横方向の少なくとも一方に交互に配置された左眼用光学領域と右眼用光学領域を持ち、該左眼用光学領域及び該右眼用光学領域が該ディスプレイからの光を透過させるときに、互いに直交する偏光軸の光に変換する偏光光学部材を備え、前記所定領域は所定の近用検査距離において前記左眼用光学領域及び前記右眼用光学領域を通過して被検眼に届く光にクロストークを生じさせないように設定された領域であって、前記遠用視標の表示領域より狭く設定された領域であり、前記制御手段は、設定された前記所定領域内に前記近用視標を表示することを特徴とする。
(3) (2)の視標呈示装置において、前記所定領域は、近用検査距離と、前記ディスプレイの画面に直交する方向から被検眼が画面を見た状態で前記左眼用光学領域及び前記右眼用光学領域を通過して被検眼に届く光にクロストークが発生しないときの被検眼の視角と、に基づいて設定されていることを特徴とする。
(4) (2)又は(3)の視標呈示装置において、検査時に被検者の左右の眼前にそれぞれ配置され、前記偏光光学部材からの互いに直交する偏光軸にそれぞれ一致した偏光軸を持つ偏光フィルタを備えることを特徴とする。
(5) 所定の遠用検査距離にて遠用視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されたディスプレイを備える視標呈示装置において、所定の近用検査距離にて近用視機能を検査するための近用視標を選択するための視標選択手段によって、選択された前記近用視標を前記ディスプレイに表示する際に、遠用検査距離において遠用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、近用検査距離において近用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、が一致するように、前記近用視標を含んだ背景画像の表示領域を所定領域に制限する制御手段と、を備えることを特徴とする。
(6) 遠用距離にて遠用視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されたディスプレイを備える視標呈示装置において、近用距離にて近用視機能を検査するための近用視標を前記ディスプレイに表示する際に、前記ディスプレイ上における表示領域を制限する制御手段と、を備えることを特徴とする。
(7) 遠用距離にて遠用視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されたディスプレイを備える視標呈示装置の動作を制御する制御装置において実行される視標呈示プログラムにおいて、近用距離にて近用視機能を検査するための近用視標を前記ディスプレイに表示する際に、前記ディスプレイ上における表示領域を制限する制御ステップを前記制御装置に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、遠用立体視機能検査用に構成された視標呈示装置において、適切な近用両眼視機能検査を行うことができる。また、本発明によれば、遠用視機能検査用に構成された視標呈示装置において、遠用視機能検査の測定結果及び近用視機能検査の測定結果の信頼度を維持した状態で測定を行うことができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は本実施形態に係る視標呈示装置の構成について説明する図である。
<概要>
本発明の実施形態に係る視標呈示装置の概要について説明する。本発明の実施形態では、所定の遠用検査距離にて遠用両眼視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されたディスプレイ50を用いて、適切な近用両眼視機能検査を行うことができる視標呈示装置を提供する。例えば、本実施形態に関わる視標呈示装置1は、ディスプレイ50、偏光光学部材55、視標選択手段、制御手段(制御部)20、で構成される。
例えば、ディスプレイ50は、所定の遠用検査距離にて遠用両眼視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されている。例えば、ディスプレイ50としては、カラーの液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、SEDディスプレイ等が挙げられる。
例えば、視標選択手段は、所定の近用検査距離にて両眼視機能を検査するための近用視標を選択する。例えば、視標選択手段としては、リモコン4、マウス、キーボード等が挙げられる。なお、視標選択手段としては、装置本体と一体である必要はない。例えば、外部のコントローラによって、視標の選択が可能な構成としてもよい。
例えば、偏光光学部材55は、ディスプレイ50の前面に配置される。例えば、偏光光学部材55は、ディスプレイ50が持つ画素に対応して縦方向及び横方向の少なくとも一方に交互に配置された左眼用光学領域59と右眼用光学領域57を持つ。そして、左眼用光学領域59及び右眼用光学領域57がディスプレイ50からの光を透過させるときに、互いに直交する偏光軸の光に変換する。例えば、偏光光学部材55として、位相差機能を持つ1/2波長板で構成されているものが挙げられる。
例えば、制御部20は、各視力値に対応する大きさの視標を表示する際に、ディスプレイ50上における表示領域を変更する。例えば、制御部20は、視標選択手段によって選択された近用視標をディスプレイ50に表示する際に、近用視標の表示領域を所定領域に制限してもよい。制御部20は、近用視標の表示領域を遠用視標の表示領域に対して制限してもよい。
例えば、所定領域は所定の近用検査距離において左眼用光学領域59及び右眼用光学領域57を通過して被検眼に届く光にクロストークを生じさせないように設定された領域であって、遠用視標の表示領域より狭く設定された領域である。より具体的には、例えば、所定領域は、近用検査距離と、ディスプレイ50の画面に直交する方向から被検眼が画面を見た状態で左眼用光学領域59及び右眼用光学領域57を通過して被検眼に届く光にクロストークが発生しないときの被検眼の視角と、に基づいて設定されている。これらの場合、制御部20は、設定された所定領域内に近用視標を表示する。
両眼視機能検査では、被検者が偏光フィルタを通してディスプレイ50に表示された検査視標を見ることによって行う。例えば、偏光フィルタは、検査時に被検者の左右の眼前にそれぞれ配置され、偏光光学部材55からの互いに直交する偏光軸にそれぞれ一致した偏光軸を持つ。例えば、偏光フィルタを備えるものとしては、偏光フィルタが配置された偏光眼鏡30、左右の検査窓に偏光フィルタを備えた自覚式屈折力検眼装置(ホロプター)200等が挙げられる。
このようにして、遠用距離検査用の視標呈示装置において、容易に、且つ適切に近用の両眼視機能検査を行うことができる。
もちろん、本実施形態での視標呈示装置は、遠用又は近用の両眼視機能検査の検査を行うことのみに限定されない。本実施形態での視標呈示装置は、遠用又は近用の視機能検査を行うこともできる。例えば、本発明は、遠用検査距離において遠用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、近用検査距離において近用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、を一致させるための構成として適用可能である。例えば、視機能検査としては、両眼視機能検査や視力検査等が挙げられる。
例えば、制御部20は、各視力値に対応する大きさの視標を表示する際に、ディスプレイ50上における表示領域を変更する。例えば、制御部20は、視標選択手段によって選択された近用視標をディスプレイ50に表示する際に、近用視標を含んだ背景画像の表示領域を所定領域に制限してもよい。つまり、制御部20は、近用視標を含む背景画像の表示領域を、遠用視標を含む背景画像の表示領域に対して制限してもよい。
例えば、制御部20は、所定の近用検査距離にて近用視機能を検査するための近用視標を選択するための視標選択手段によって、選択された近用視標をディスプレイ50に表示する。制御部20は、近用視標をディスプレイ50に表示する際に、遠用検査距離において遠用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、近用検査距離において近用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、が一致するように、近用視標を含んだ背景画像の表示領域を所定領域に制限する。
なお、本実施例における照度の調整は、照度が一致するように調整することのみに限定されない。照度の調整は、検査距離が変更されても、照度が元の照度と近い照度となるように調整する構成であればよい。すなわち、照度の調整は、検査距離が変更された場合において、照度が元の照度と略一致するように調整する構成であればよい。
このようにして、検者は、遠用視機能検査用に構成された視標呈示装置において、遠用視機能検査の測定結果及び近用視機能検査の測定結果の信頼度を維持した状態で測定を行うことができる。
なお、上記実施形態の装置において、遠用検査距離、近用検査距離が任意に変更可能であって、変更された所定の遠用検査距離又は所定の近用検査距離にて検査を行うようにしてもよい。この場合、変更された所定の遠用検査距離又は所定の近用検査距離に応じて表示領域が設定される。
なお、本実施形態においては、上記実施形態に記載した装置に限定されない。例えば、上記実施形態の機能を行う視標呈示ソフトウェア(プログラム)をネットワークや各種記憶媒体を介して、システムあるいは装置に供給する。そして、システムあるいは装置のコンピュータ(例えば、CPU等)がプログラムを読み出し、実行することも可能である。
<実施例>
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は視標呈示装置の外観略図である。
視標呈示装置1の筐体2の正面(前面)には、視標を呈示するための視標呈示部(呈示部)3が配置されている(詳細は図2にて後述する)。呈示部3は、遠方の検査距離に置かれた場合に、所定サイズの視力検査視標、両眼視機能検査視標等の検査視標10を表示できる。さらに、筐体2は壁掛けで使用できる薄型とされている。
筐体2の正面の下方には、リモコン4からの赤外光の通信信号を受信する受信部5が配置されている。呈示部3に表示される視標10は、リモコン4の操作によって切り換えられる。また、1つ文字の視力検査視標を呈示する場合、呈示部3のほぼ中央に視標10が表示される。両眼視機能検査には、それぞれ直交する偏光軸を持つ偏光フィルタ30L及び偏光フィルタ30Rが配置された偏光眼鏡30が使用される。左眼用の偏光フィルタ30Lは135度方向に偏光軸を持ち、右眼用の偏光フィルタ30Rは45度方向に偏光軸を持つ。また、屈折矯正検査のために、左右の検査窓に球面レンズ等の矯正レンズが切り換え配置される自覚式屈折力検眼装置(ホロプター)200が使用される場合において、両眼視機能検査時には、左右の検査窓には偏光眼鏡30と同じく直交する偏光軸を持つ偏光フィルタがそれぞれ切り換え配置される。
図2は、視標呈示装置1の制御ブロック図である。制御部20には、呈示部3を構成する液晶ディスプレイ50、受信部5が接続されている。また、制御部20は、様々な視標パターンを記憶するメモリ21、リモコン4からの指令信号を解読するデコーダ回路等が接続されている。制御部20は、リモコン4からの視標切り換え信号等の入力により、ディスプレイ50の表示を制御する。
リモコン4には、ディスプレイ50に表示される視標を切り換えるための複数のスイッチと、それらスイッチによる操作の状況を表示する液晶ディスプレイ41が配置されている。また、リモコン4は、視力検査視標の切換スイッチ群42、視力検査視標以外の検査視標の切換スイッチ群43、方向切換ボタン44、視力値増減ボタン45、送信部49、を備える。切換スイッチ群42の視力値に対応するボタンを押すと、ディスプレイ50にその視力値の視標が表示される。このとき、ディスプレイ41にも同じ視標が表示されると共に、その視力値も表示される。スイッチ群43には、遠用両眼視機能検査の様々な視標を選択する(ディスプレイ50に表示させる)ための信号を入力するスイッチと、様々な近用両眼視機能検査視標を選択するための信号を入力するスイッチと、が配置されている。方向切換ボタン44は、視力検査視標であるランドルト環視標の切れ目方向を切換えることができる。視力値増減ボタン45は、呈示部3に表示される視力検査視標の視力値を上下させることができる。送信部49は、リモコン4の指令信号を赤外光にて送信する。
次に、呈示部3の構成について説明する。呈示部3は、カラーのディスプレイ(例えば、LCD)50と、ディスプレイ50の少なくとも視標呈示領域に配置されたシート状の偏光光学部材55により構成される。ディスプレイ50は偏光板を備え、ディスプレイ50からは所定の方向(垂直方向、水平方向又は斜め45度方向)に偏光軸を持つ直線偏光が出射される。本実施形態では、矢印50Yで示される垂直方向の偏光軸(偏光面)を持つ光が出射される。偏光光学部材55は、ディスプレイ50が持つ画素の大きさに対応してライン状又は格子状に交互に配置された2種類の光学領域57,59を持ち、ディスプレイ50からの光を通過させるときに互いに直交する偏光軸を持つ直線偏光に変換する。本実施形態では偏光光学部材55として、位相差機能を持つ1/2波長板で構成されている。
ここで、1/2波長板は、周知のように入射光の偏光面が1/2波長板の高速軸(或いは低速軸)に対して角度θで入射したときに、その振動方向を2×θ回転させる。すなわち、1/2波長板は、入射光の偏光方向に対して高速軸(或いは低速軸)である光学的主軸方向を傾斜させることにより、入射光の偏光軸方向(振動方向)を回転させる機能を持つものであり、入射光の光量をそのまま維持できる特性を持つ。
図2において、ライン状の光学領域57の1/2波長板は右眼用光学領域であり、その光学的主軸方向は、偏光眼鏡30が持つ右眼用の偏光フィルタ30Rの偏光方向45度と一致した偏光方向(矢印57Y)の光に変換するように配置されている。また、ライン状の光学領域59の1/2波長板は左眼用光学領域であり、その光学的主軸方向は、偏光眼鏡30が持つ左眼用の偏光フィルタ30Lの偏光方向135度と一致した偏光方向(矢印59Y)の光に変換するように配置されている。なお、左右眼における偏光方向の構成は逆であっても良く、本実施形態に限定されるものではない。被検者が左右の眼前にそれぞれ配置された偏光フィルタ30L及び30Rを通して呈示部3の表示を見ると、左眼には偏光フィルタ30Lを通過可能な光学領域59からの出射光のみが視認され、光学領域57からの出射光は偏光フィルタ30Lによりカットされ、視認されない。逆に、右眼には偏光フィルタ30Rを通過可能な光学領域57からの出射光のみが視認され、光学領域59からの出射光は偏光フィルタ30Rによりカットされ、視認されない。これにより、被検者の左右でそれぞれ異なる視標を呈示できる。
なお、ディスプレイ50から45度方向の偏光軸を持つ光が出射されるときは、光学領域57については、位相差機能(1/2波長板)を持たずに、45度の偏光軸方向を維持したまま通過させる光学部材55として構成すればよい。
また、図2において、光学領域57に対応されるディスプレイ50の領域を表示領域557とし、光学領域59に対応されるディスプレイ50の領域を表示領域559とする。領域557及び559は、それぞれディスプレイ50が持つ1画素の横ラインに一致したものであるが、検査距離だけ離れた被検者眼に光学領域57及び59が区別されないほど微細であれば、ディスプレイ50が持つ1画素の整数倍の領域をカバーするように構成しても良い。ディスプレイ50の1画素の縦方向の長さh50は、例えば、約0.26mmである。光学領域57及び59の縦方向の長さh55も長さh50に略一致している。なお、本実施例では光学領域57及び59は、横方向にライン状に延びたものが縦方向(上下方向)に交互に配置された構成としたが、縦方向にライン状に延びたものが横方向(左右方向)に交互に配置された構成であっても良い。さらに、2種類の光学領域57、59が縦及び横の格子状に交互に配置された構成としても良い。すなわち、光学領域57及び59は、ディスプレイ50が持つ画素に対応して縦方向及び横方向の少なくとも一方に交互に配置されていれば良い。
また、ディスプレイ50として液晶ディスプレイを使用したが、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、SEDディスプレイ等も使用可能である。液晶ディスプレイ以外のディスプレイから出射される光が直線偏光の特性を持たない場合、ディスプレイ50と偏光光学部材55との間に偏光板を配置することにより、偏光光学部材55として位相差機能を持つ1/2波長板が使用できる。
なお、偏光光学部材55として、特開平7−322304号公報と同じく、光学領域57に45度方向の偏光軸を持つ偏光板を配置し、光学領域59に135度方向の偏光軸を持つ偏光板を配置して構成することもできる。液晶ディスプレイ以外のディスプレイを使用する場合は、特開平7−322304号公報と同じく、偏光光学部材55として偏光板を使用しても良い。
次に、偏光眼鏡30が使用される両眼視機能検査について説明する。両眼視機能検査視標としては、不等像視検査視標、斜位検査視標、両眼バランス検査視標、立体視検査視標等の様々のものが用意されているが、ここでは、図3に示される立体視検査視標100を例にとって説明する。この立体視検査視標100においては、画面の左上の視標101a及び左下の視標102aを、右眼用偏光フィルタ30Rを通して右眼ERに視認させる。また、画面の右上の視標101bと右下の視標102bを、左眼用偏光フィルタ30Lを通して被検者の左眼ELに視認させる。視標101a及び視標101bは、同一形状且つ同一色であり、所定の立体視差を持つように左右の距離が離されて表示される。また、視標102a及び102bも、同一形状且つ同一色であり、所定の立体視差を持つように左右の距離が離されて表示される。画面中央の視標103は、右眼及び左眼の両方に視認させる融像刺激視標としての固視点である。
この視標100において、立体視が正常な被検者が右眼ERで視標101a及び視標102aが見え、左眼で視標101b及び視標102bが見える場合、両眼で見える視標103に対して、距離L1の位置に浮き上がった視標101及び距離L2の位置に浮き上がった視標102が視認される。距離L1,L2の浮き上がり量が判断できるかにより、立体視の検査が行われる。
<呈示部>
以下、呈示部3の構成についてより詳細に説明する。なお、本実施例においては、偏光光学部材55は、ディスプレイが有する画素45に対応して異なるライン状の光学領域57,59が上下方向に交互に配置されているものを例に挙げて説明する。図4は、ディスプレイ50が持つ画素とその前面に配置された偏光光学部材55の縦断面の概略構成図である。ディスプレイ50の内部には、1画素毎にRGBの各フィルタが配置された画素45、透明支持材46が順に配置されている。偏光光学部材55は透明支持材46の前に配置されている。
ここで、発光部の画素45と偏光光学部材55との間には透明支持材46の所定の厚み(例えば、1mm、2mm等)による隙間があるため、画素45から出射した光は、法線方向(ディスプレイ50の画面に垂直な方向)以外の方向にも進み、上下方向で隣り合う光学領域に漏れ光として通過する場合がある。
このような漏れ光が被検眼に届くか否かは眼の位置によって異なる。画素に対して法線方向に被検眼が位置される場合には、漏れ光が被検眼に届くことはない。このとき、画素の法線方向に対して、被検眼の位置を変化させる。そして、画素(画面)に対する法線方向と被検眼位置との成す角度が所定の角度より大きくなると、隣の光学領域からの漏れ光が被検眼に届く。これにより、左右眼でそれぞれ分離して見せるべき視標が分離せずに見えてしまう。すなわち、クロストークが生じる。
以下、クロストークが生じる被検眼位置(画素の法線方向と被検眼位置との成す角度)について説明する。例えば、図4に示されるように、ある画素45bの上端部45b1から出射された光は、法線方向P1以外の様々な方向(S1、S2、S3等)へも進む。なお、画素45bの前には偏光光学部材55の光学領域57が位置し、光学領域57の上及び下に光学領域59が位置するものとする。画素と画素との間には信号線等が形成された非発光の隙間があるが、光学領域57及び光学領域59の間は隙間なく形成されており、光学領域57及び光学領域59の上下方向の幅は、画素の上下方向の幅よりも大きい。
ここで、例えば、画素45bの上端部45b1から出射された光を考えた場合、画素45bの上端部45b1から出射された光の内、光学領域57の上側境界57aを通る光の方向S1より上側を通る光学領域59を通過し、また、光学領域57の下側境界57bを通る光の方向S2より下側を通る光学領域59を通過する。このため、方向S1より上側及び方向S2より下側を通る光が被検眼に届くと、これが漏れ光となって、クロストークが発生する。すなわち、画素45bの上端部45b1から出射された光においては、方向S1と方向S2の範囲内に被検眼が位置すればクロストークは生じない。
また、画素45bの下端部45b2から出射された光を考えた場合、画素45bの下端部45b2から出射された光の内、光学領域57の上側境界57aを通る光の方向S5より上側を通る光学領域59を通過し、また、光学領域57の下側境界57bを通る光の方向S4より下側を通る光が学領域59を通過し、これらが漏れ光となる。すなわち、画素45bの下端部45b1から出射された光においては、方向S5と方向S4の範囲内に被検眼が位置すればクロストークは生じない。
画素45bにおいては、画素45bの上端部45b1と下端部45b2の間で光が出射される。このため、画素45bの上端部45b1と下端部45b2から出射された光によって、画素45bから出射された光のクロストークが生じない範囲が設定される。すなわち、画素45bから発せられた光については、方向S1と方向S4との成す範囲内に被検眼が位置される場合には、被検眼に届く光にクロストークが生じない。図4において、法線方向P1に対する方向S1の成す角度をθとする。また、法線方向P1に対する方向S4の角度は、方向S1の角度θと上下方向が異なるのみであるので、同じくθと表わす。
図5は、遠用の両眼視機能検査視標を呈示するときの、ディスプレイ50と被検者眼との関係について説明する図である。ディスプレイ50の上端部位置50aの画素から出射された光に関しては、上記記載のように、角度θの方向S4より上側に被検眼が位置する場合には、光学領域57及び59を通過して被検眼に届く光にクロストークが生じない。また、ディスプレイ50の下端部位置50bの画素から出射された光については、上記記載のように、角度θの方向S1より上側に被検眼が位置する場合には、光学領域57及び59を通過して被検眼に届く光にクロストークが生じない。ディスプレイ50においては、ディスプレイ50の上端部位置50aの画素とディスプレイ50の下端部位置50bの画素との間の各画素で光が出射される。このため、ディスプレイ50の上下方向の全画素を考えた場合、ディスプレイ50の上端部位置50aの画素とディスプレイ50の下端部位置50bの画素から出射された光に関して、クロストークが生じない範囲が設定される。すなわち、ディスプレイ50において、被検眼の高さがディスプレイ50の中心位置Cに位置し、画面に直交する方向から被検眼が画面を見るときに、クロストークが生じない範囲(視角)は、角度2θとなる。
そして、クロストークが生じない視角の角度2θと、ディスプレイ50の上下方向におけるサイズ(高さ)DL1とに基づいて、最も被検眼がディスプレイ50に近づくことができる、遠用検査時の検査距離W1が設定される。例えば、以下の式にて、検査距離W1が設定される。
Figure 2014079613
以上のように、ディスプレイ50の高さがDL1、クロストークが生じない角度2θで構成される呈示部3において、被検者眼はディスプレイ50の画面に垂直な方向から検査距離W1以上の距離をあけた位置にて視標をみれば、クロストークが生じることなく、左右眼でそれぞれ分離して視標を視認することが可能となる。
上記のように構成されている遠用の呈示部3において、近用両眼視機能検査を行う場合、検査距離を遠用検査距離W1から近用検査距離まで変更して検査を行う必要がある。このとき、クロストークが生じないように、検査距離を変更する場合には、角度2θを考慮し、検査距離に応じたディスプレイ50の表示領域を調整する必要がある。
このため、近用両眼視機能検査の視標を呈示する際には、設定された近用検査距離にて、クロストークを生じさせないためのディスプレイ50の表示領域が予め設定されている。そして、制御部20は、両眼視機能検査用の視標をディスプレイ50に表示する際に、視標の表示領域を所定領域に制限する。すなわち、制御部20は、ディスプレイ50に表示する両眼視機能検査用の視標をクロストーク生じない領域外に表示しないように制御する。なお、視標は、所定領域内に収まるように表示される。
図6は、近用両眼視機能検査を行う際に、近用検査距離にてクロストークが生じない領域を算出する方法について説明する図である。以下、クロストークが生じない領域DL2を算出について説明する。
近用両眼視機能検査の近用視標の表示を可能にする領域DL2は、予め設定された近用検査距離W2と、クロストークが生じない角度2θ(視角)と、に基づいて設定される。なお、本実施例においては、遠用の呈示部3を用いるため、呈示部3の構成は遠用時と同様となる。すなわち、クロストークが生じない角度2θは、ディスプレイ50の画面に直交する方向から被検眼が画面を見た状態で光学領域57及び59を通過して被検眼に届く光にクロストークが発生しないときの被検眼の視角であり、これは遠用時と同様である。このため、領域DL2は、近用検査距離W2に基づいて算出される。領域DL2の算出は、以下の式によって算出される。なお、本実施例において、クロストークが生じない領域DL2は、偏光光学部材55の上下方向における領域(高さ)を示している。
Figure 2014079613
被検眼の高さ(ディスプレイ50の画面に直交する方向の高さ)がディスプレイ50の中心位置Cに位置するとき、中心位置Cを基準にして領域DL2が設定される。
例えば、本実施例の偏光光学部材55の構成においては、ディスプレイ50の高さDL1が約270mmに対して、クロストークが生じない最短の検査距離W1が2000mmであるとすると、角度2θは約15.4°である。この場合、近用検査距離W2を40cmとすると、クロストークが生じない領域DL2の幅は、約54mm(約205ピクセル分)となる。すなわち、被検眼が近用検査距離W2以上に離れて位置し、ディスプレイ50の中心位置Cで画面に直交する方向に被検眼が位置する場合には、中心位置Cを基準に上方向に約27mm、下方向に約27mmの領域であれば、クロストークが発生しない。
このようにして、ディスプレイ50に視標を表示した際に、近用検査距離におけるクロストークが生じない表示領域DL2が設定される。そして、制御部20は、近用の両眼視機能検査視標を表示する際に、その表示を領域DL2内に制限するようにディスプレイ50を制御することによって、クロストークが生じることなく、近用両眼視機能検査を行うことができる。すなわち、クロストークが生じない領域DL2外で視標を表示しない場合において、被検者は呈示部3の正面から検査距離W2以上の距離をあけた位置にて視標をみれば、クロストークが生じることなく視標を視認することが可能となる。
なお、本実施例ではライン状に延びる光学領域57及び59が縦方向(上下方向)に交互に配置された構成であるため、クロストークは上下方向のみに発生する。このため、表示領域DL2はディスプレイ50の上下方向のみに設定される。左右方向にはクロストークが発生しないため、左右方向の表示領域の制限は無い。ライン状に延びる光学領域57及び59が横方向(左右方向)に交互に配置された構成の場合は、表示領域DL2は左右方向に設定される。光学領域57及び59が縦及び横の格子状に交互に配置された構成の場合、クロストークは上下及び左右の方向で発生するため、表示領域DL2は上下方向及び左右方向に設定される。
<制御動作>
検者によって、リモコン4が操作され、近用両眼視機検査視標として図3のような立体視検査視標が選択されると、送信部49は、リモコン4の指令信号を赤外光にて送信する。なお、近用両眼視機検査視標は、所定の領域外に表示されないように、表示される領域(例えば、画素位置)の位置情報が様々な近用視標パターンとともに、メモリ21に記憶されている。受信部5によって、送信部49からの信号が受信されると、制御部20は、リモコン4によって選択された近用の視標及びその表示領域の位置情報をメモリ21より呼び出し、ディスプレイ50の所定の領域位置に表示させる。検者は、所定の近用検査距離に被検者を位置させ、被検者に指示をし、偏光眼鏡60を通して、ディスプレイ50に表示される近用視標を視認させる。
以上のようにして、遠用視標呈示装置において、容易に、且つ適切に近用両眼視機能検査を行うことができる。
<変容例>
なお、本実施例において、複数の近用検査距離を選択可能な構成としてもよい。この場合、近用距離に応じて、近用視標の表示領域の情報がメモリ21に記憶され、制御部20は、選択された近用検査距離に応じて、視標の表示領域を制御する。もちろん、被検眼とディスプレイ50までの距離を検知可能な構成を設け、検出される検査距離に応じて、制御部20が視標の表示領域を制御する構成としてもよい。
なお、本発明は、遠用検査距離において遠用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、近用検査距離において近用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、を一致させるための構成として適用可能である。例えば、視機能検査としては、両眼視機能検査や視力検査等が挙げられる。
以下、照度調整について説明する。本実施例は、ディスプレイ50から出射された視標光束が、瞳(瞳孔)に照射された際の照度を調整する。すなわち、本実施例は、瞳上における照度を調整する。
初めに、遠用検査距離において視標光束が被検眼に照射された際の瞳上の照度と、近用検査距離において視標光束が被検眼に照射された際の瞳上の照度と、が異なる理由について説明する。図7は、照度変化について説明する図である。図7(a)は、遠用検査距離d1での照度について示している。図7(b)は、近用検査距離d2での照度について示している。例えば、照度は、以下の式によって算出される。
Figure 2014079613
照度Iは、輝度値L、距離d、面積Aによって、算出される。例えば、輝度値Lは、ディスプレイ50から出射される視標光束の輝度値を示している。なお、本実施例において、ディスプレイ50の輝度値は一定である。例えば、面積Aは、視標光束が出射されるディスプレイの表示画面の面積を示している。すなわち、面積Aは、ディスプレイの表示画面において、視標光束が出射される画素の領域を示している。例えば、距離dは、ディスプレイ50の表示画面から、被検眼の瞳位置(瞳孔位置)までの距離(例えば、検査距離W1、W2等)を示している。
ここで、距離dが変化することによって、照度Iが変化する。すなわち、検査距離が変更された場合であってもディスプレイ50の輝度値Lは変更されないため、検査距離の変更に応じて、照度Iが変化する。例えば、遠用検査距離W1での照度と、近用検査距離W2での照度は、異なる。このため、制御部20は、検査距離に応じて、ディスプレイ50の表示画面上において、視標光束を出射する領域(面積)を調整する。これによって、制御部20は、検査距離が変更されても、照度が一致するように調整を行う。なお、本実施例における照度の調整は、照度が一致するように調整することのみに限定されない。照度の調整は、検査距離が変更されても、照度が元の照度と近い照度となるように調整する構成であればよい。すなわち、照度の調整は、検査距離が変更された場合において、照度が元の照度と略一致するように調整する構成であればよい。
例えば、制御部70は、遠用検査距離d1から近用検査距離d2へと、被検眼Eへの検査距離を変更した場合、ディスプレイ50の表示画面上において、検査距離変更後の照度が検査距離変更前の照度(元の照度)と一致するように、視標を含んだ背景画像の表示領域を示す面積A1を面積A2へ変更をする(図7参照)。すなわち、制御部20は、遠用検査距離d1から近用検査距離d2へと、検査距離を変更した場合、ディスプレイ50の表示画面上において、視標を含んだ背景画像の表示領域を制限するようにディスプレイ50を制御する。なお、面積Aを変更する場合、制御部20は、上下方向又は左右方向の少なくとも一方の表示領域を調整することによって、面積Aの調整を行う。これによって、遠用検査距離d1から近用検査距離d2へと検査距離が変更された場合であっても、照度とが一致される。
なお、本実施例においては、遠用と近用とで照度を一致させる構成としたが、これに限定されない。例えば、遠用検査距離の照度に対して、近用検査距離での照度が所定の割合(例えば、50%、80%等)となるように、表示領域を調整する構成としてもよい。
以上のようにして、遠用の視機能検査と近用の視機能検査を同様の検査条件にて、検査を行うことができる。これによって、検者は、遠用の視機能検査の測定結果の信頼度と近用の視機能検査の測定結果の信頼度が維持された状態で測定を行うことができる。また、瞳上における照度を調整することによって、例えば、照度と瞳孔径とによって算出される網膜照度が、遠用視機能検査と近用視機能検査とで異なる検査条件となる可能性を軽減することができる。
視標呈示装置の外観略図である。 視標呈示装置の制御ブロック図である。 立体視検査視標の一例を示す図である。 クロストークが生じる被検眼位置について説明する図である。 遠用の両眼視機能検査視標を呈示するときの、ディスプレイと被検者眼との関係について説明する図である。 近用両眼視機能検査を行う際に、近用検査距離にてクロストークが生じない領域を算出する方法について説明する図である。 照度変化について説明する図である。
2 筺体
3 視標呈示部
4 リモコン
5 受信部
20 制御部
30 偏光眼鏡
30L 偏光フィルタ
30R 偏光フィルタ
50 液晶ディスプレイ
55 偏光光学部材
200 自覚式屈折力検眼装置

Claims (7)

  1. 所定の遠用検査距離にて遠用両眼視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されたディスプレイを備える視標呈示装置において、
    所定の近用検査距離にて両眼視機能を検査するための近用視標を選択する視標選択手段と、
    前記視標選択手段によって選択された前記近用視標を前記ディスプレイに表示する際に、前記近用視標の表示領域を所定領域に制限する制御手段と、を備えることを特徴とする視標呈示装置。
  2. 請求項1の視標呈示装置において、
    前記ディスプレイの前面に配置される偏光光学部材であって、該ディスプレイが持つ画素に対応して縦方向及び横方向の少なくとも一方に交互に配置された左眼用光学領域と右眼用光学領域を持ち、該左眼用光学領域及び該右眼用光学領域が該ディスプレイからの光を透過させるときに、互いに直交する偏光軸の光に変換する偏光光学部材を備え、
    前記所定領域は所定の近用検査距離において前記左眼用光学領域及び前記右眼用光学領域を通過して被検眼に届く光にクロストークを生じさせないように設定された領域であって、前記遠用視標の表示領域より狭く設定された領域であり、
    前記制御手段は、設定された前記所定領域内に前記近用視標を表示することを特徴とする視標呈示装置。
  3. 請求項2の視標呈示装置において、
    前記所定領域は、近用検査距離と、前記ディスプレイの画面に直交する方向から被検眼が画面を見た状態で前記左眼用光学領域及び前記右眼用光学領域を通過して被検眼に届く光にクロストークが発生しないときの被検眼の視角と、に基づいて設定されていることを特徴とする視標呈示装置。
  4. 請求項2又は3の視標呈示装置において、
    検査時に被検者の左右の眼前にそれぞれ配置され、前記偏光光学部材からの互いに直交する偏光軸にそれぞれ一致した偏光軸を持つ偏光フィルタを備えることを特徴とする視標呈示装置。
  5. 所定の遠用検査距離にて遠用視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されたディスプレイを備える視標呈示装置において、
    所定の近用検査距離にて近用視機能を検査するための近用視標を選択するための視標選択手段によって、選択された前記近用視標を前記ディスプレイに表示する際に、遠用検査距離において遠用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、近用検査距離において近用視機能を検査するために視標光束が被検眼に照射された際の照度と、が一致するように、前記近用視標を含んだ背景画像の表示領域を所定領域に制限する制御手段と、を備えることを特徴とする視標呈示装置。
  6. 遠用距離にて遠用視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されたディスプレイを備える視標呈示装置において、
    近用距離にて近用視機能を検査するための近用視標を前記ディスプレイに表示する際に、前記ディスプレイ上における表示領域を制限する制御手段と、を備えることを特徴とする視標呈示装置。
  7. 遠用距離にて遠用視機能を検査するための遠用視標を表示可能に構成されたディスプレイを備える視標呈示装置の動作を制御する制御装置において実行される視標呈示プログラムにおいて、
    近用距離にて近用視機能を検査するための近用視標を前記ディスプレイに表示する際に、
    前記ディスプレイ上における表示領域を制限する制御ステップを前記制御装置に実行させることを特徴とする視標呈示プログラム。
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