JP2014078113A - 情報処理装置、表示装置、情報処理システム、情報処理方法及び表示方法 - Google Patents

情報処理装置、表示装置、情報処理システム、情報処理方法及び表示方法 Download PDF

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直幸 澁谷
Daisuke Tachikawa
大介 立川
Tetsunori Higashida
哲典 東田
Shinichi Hirata
真一 平田
Tadayoshi Fujiki
忠慶 藤木
Yoshiaki Kawanishi
嘉顕 河西
Naoki Takeshita
直樹 竹下
Kiyotaka Hori
清敬 堀
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Abstract

【課題】或るユーザにとっての文字列に対する変換候補を提示する場合において、そのユーザの利便性を向上させること。
【解決手段】評価部101は、或る属性のユーザが文字列を入力した場合または入力したと仮定した場合に、その文字列の変換候補がそのユーザと属性の近似するユーザによって選択される見込みを算出する。出力部102は、評価部101による評価を反映した変換候補に関する情報を出力する。情報取得部205は、出力部102により出力された情報を取得する。表示制御部201は、入力された文字列の変換候補として、第1の辞書データから抽出された第1の変換候補を情報取得部205により取得された情報に応じた態様で表示面の第1の領域に表示させ、第2の辞書データから抽出された第2の変換候補を表示面において第1の領域とは異なる第2の領域に表示させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、文字列に対する変換候補を提示するための技術に関する。
文字列に対する変換候補を提示するための技術がある。例えば、特許文献1には、複数の専門用語辞書を切り替えて変換候補を検索する場合に、使用頻度が最も高い専用用語辞書を現在選択されている辞書として自動的に切り替える技術が記載されている。
特開2000−3364号公報
特許文献1の技術では、複数の辞書のうち、現在選択されている辞書で変換できない場合に、次の辞書から変換候補となる文字列を検索する。従って、ユーザの使用頻度が低い辞書に含まれる文字列は、入力された文字列の変換候補として適したものであったとしても、現在選択されている辞書で変換できないことが確認されたあとでしか提示されない。このように、特許文献1の技術では、ユーザの利便性が悪いことがある。
そこで、本発明は、或るユーザにとっての文字列に対する変換候補を提示する場合において、そのユーザの利便性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、或るユーザにとっての文字列に対する変換候補を評価する情報処理装置であって、前記或るユーザと属性の近似する第1ユーザによる変換履歴に基づき、前記変換候補を評価する評価手段と、前記評価手段による評価を反映した変換候補に関する評価反映情報を前記或るユーザが使用する表示装置に出力する出力手段とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、前記評価手段は、前記或るユーザの少なくとも1つ以上の属性と第1ユーザの属性との関係の強さを表す指標を算出し、当該指標を利用して、前記変換候補を評価してもよい。
また、前記評価手段は、前記属性の種類、前記或るユーザと前記第1ユーザとの属性が近似する度合いまたは前記或るユーザと前記第1ユーザとの近似する属性の数に応じた重みを付けて前記指標を算出してもよい。
さらに、前記評価手段は、前記第1ユーザが文字列の変換候補から選択した選択文字列を、当該選択文字列の読み方及び前記或るユーザとの属性の近似を判断するための近似判断情報と共に、前記変換履歴として蓄積する蓄積手段を備え、前記或るユーザが入力した文字列に対応する前記読み方と、当該或るユーザに属性が近似していることが判断される前記近似判断情報とをキーとして前記蓄積手段から抽出した前記変換履歴に基づき、前記変換候補を評価してもよい。
本発明は、ユーザにより入力された入力文字列を取得する入力文字列取得手段と、表示面を有する表示手段と、或るユーザと属性の近似する第1ユーザによる変換履歴に基づく文字列の変換候補の評価を反映した変換候補に関する評価反映情報を取得する情報取得手段と、前記入力文字列取得手段により取得された入力文字列の変換候補として、第1の辞書データから抽出された第1の変換候補を前記情報取得手段により取得された評価反映情報に応じた態様で前記表示面の第1の領域に表示させ、第2の辞書データから抽出された第2の変換候補を前記表示面において前記第1の領域とは異なる第2の領域に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする表示装置を提供する。
また、前記表示制御手段は、前記入力文字列取得手段により取得された入力文字列の入力が、前記表示面における所定の入力欄において行われた場合または所定のプログラムが実行されているときに行われた場合には、前記第1の領域に前記第1の変換候補を表示させる一方、前記第2の領域に前記第2の変換候補を表示させないようにしてもよい。
さらに、前記表示制御手段は、前記入力文字列取得手段により取得された入力文字列の入力が、前記表示面における所定の入力欄において行われた場合または所定のプログラムが実行されているときに行われた場合には、前記第1の辞書データの一部から抽出された第3の変換候補を前記第1の領域に表示させてもよい。
本発明は、上述した情報処理装置と、上述した表示装置とを備える情報処理システムであって、前記表示装置の前記情報取得手段は、前記情報処理装置の前記出力手段により出力された評価反映情報を取得することを特徴とする情報処理システムを提供する。
本発明は、或るユーザにとっての文字列に対する変換候補を評価する情報処理装置が、前記或るユーザと属性の近似する第1ユーザによる変換履歴に基づき、前記変換候補を評価する評価ステップと、前記情報処理装置が、前記評価ステップにおける評価を反映した変換候補に関する評価反映情報を前記或るユーザが使用する表示装置に出力する出力ステップとを備えることを特徴とする情報処理方法を提供する。
本発明は、表示面を有する表示手段を備える表示装置が、ユーザにより入力された入力文字列を取得する入力文字列取得ステップと、前記表示装置が、或るユーザと属性の近似する第1ユーザによる変換履歴に基づく文字列の変換候補の評価を反映した変換候補に関する評価反映情報を取得する情報取得ステップと、前記表示装置が、前記入力文字列取得ステップにおいて取得された入力文字列の変換候補として、第1の辞書データから抽出された第1の変換候補を前記情報取得ステップにおいて取得された評価反映情報に応じた態様で前記表示面の第1の領域に表示させ、第2の辞書データから抽出された第2の変換候補を前記表示面において前記第1の領域とは異なる第2の領域に表示させる表示制御ステップとを備えることを特徴とする表示方法を提供する。
本発明によれば、或るユーザにとっての文字列に対する変換候補を提示する場合において、そのユーザの利便性を向上させることができる。
辞書システムの全体構成を示す図である。 ユーザ装置のハードウェア構成を示す図である。 第1及び第2の辞書データの登録文字列の一例を示す表である。 サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。 サーバ装置及びユーザ装置がそれぞれ実現する各機能構成を示す図である。 表示装置の表示面に表示される変換候補の一例を示す図である。 表示面に表示される選択文字列の一例を示す図である。 登録ユーザDBに格納されるデータの一例を示す表である。 変換履歴DBに格納されるデータの一例を示す表である。 変換履歴DBに格納されるデータの一例を示す表である。 算出される選択見込みの例を示す表である。 表示面に表示される変換候補の例を示す図である。 表示面に表示される変換候補の例を示す図である。 評価処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。 提示処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。 登録ユーザDBに格納されるデータの一例を示す表である。 変換履歴DBに格納されるデータの一例を示す表である。 選択見込みの算出方法を説明するための表である。 算出される選択見込みの例を示す表である。 表示面に表示される変換候補の一例を示す図である。 表示面に表示される変換候補の一例を示す図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について、以下、図面を参照して説明する。
[構成]
図1は、辞書システム1の全体構成を示す図である。辞書システム1は、ユーザにより入力された文字列(以下「入力文字列」という。)の変換候補をユーザに提示するためのシステムである。変換候補とは、入力文字列を別の文字列に変換する場合における別の文字列の候補のことである。変換候補は、例えば、入力文字列と同じ読み方をする漢字や入力文字列を含む用語などである。辞書システム1は、サーバ装置10と、複数のユーザ装置20と、ネットワーク2とを備える。ネットワーク2は、移動体通信網又はインターネット等を含むものである。複数のユーザ装置20は、ネットワーク2を介してサーバ装置10とそれぞれ通信する。
ユーザ装置20は、ユーザが所持する携帯電話機やスマートフォンなどの通信装置であり、ネットワーク2を介して移動体通信を行う。また、ユーザ装置20は、文字列などの画像を表示する表示手段を備える表示装置でもある。ユーザ装置20は、ユーザからの文字列の入力を受け付けて、受け付けた入力文字列の変換候補を表示手段に表示する。表示された変換候補のいずれかをユーザが選択すると、ユーザ装置20は、選択された文字列(以下「選択文字列」という。)を表示する。
サーバ装置10は、或るユーザにとっての文字列に対する変換候補を評価する情報処理装置である。ここでいう文字列とは、そのユーザが実際に入力した文字列である場合と、そのユーザによって入力される可能性がある文字列である場合との2通りがある。本実施形態では、後者(今後入力する可能性がある文字列)の場合を例に挙げて説明する。サーバ装置10は、ユーザ装置20において選択された選択文字列の履歴、すなわち変換履歴を取得し、取得した変換履歴に基づいてこの評価を行う。
図2は、ユーザ装置20のハードウェア構成を示す図である。ユーザ装置20は、制御装置21と、操作装置22と、表示装置23と、音声入出力装置24と、通信装置25と、記憶装置26とを備えたコンピュータである。制御装置21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶装置26に記憶されたプログラムを実行することによって、ユーザ装置20の各装置の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。操作装置22は、複数のキー及びタッチセンサなどの操作子を備え、利用者の操作に応じた操作信号を制御装置21に供給する。制御装置21は、この操作信号に応じた処理を行う。表示装置23は、表示面を有する表示手段であり、制御装置21からの指示に応じて、記憶装置26に記憶されているデータが示す画像などを表示面に表示する。音声入出力装置24は、スピーカ、マイクロフォン及び音声処理回路等を有し、通話に係る音声の入出力を行う。通信装置25は、携帯電話や無線LAN(Local Area Network)などの規格に基づく無線通信を行うための通信回路を備え、移動体通信や無線LAN通信を行う。
記憶装置26は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記憶手段であり、制御装置21が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶している。また、記憶装置26は、第1の辞書データ261と、第2の辞書データ262とを記憶している。これらの辞書データは、変換候補となる登録された文字列(以下「登録文字列」という。)と、それらの登録文字列の読み方とが対応付けられた、文字列を変換するための辞書のデータである。本実施形態においては、第1の辞書データ261には、主に医療用の専門用語が登録文字列として登録されており、第2の辞書データ262には、基本的な日本語の入力に必要な用語が登録文字列として登録されている。
図3は、第1の辞書データ261及び第2の辞書データ262の登録文字列の一例を示す表である。図3(a)では、第1の辞書データ261で対応付けられている「読み方」、「登録文字列」及び「文字列ID」として、「いまざびっくあんもにうむえん」、「イマザビックアンモニウム塩」及び「T0100」と、「いまざりるしけんほう」、「イマザリル試験法」及び「T0101」と、「いまちにぶ」、「イマチニブ」及び「T0102」と、「いまじにーる」、「イマジニール」及び「T0103」とが示されている。第1の辞書データ261には、この図に示す順番で登録文字列が登録されている。これらの登録文字列は、変換候補や選択文字列として用いられる文字列である。
辞書システム1においては、変換候補及び選択文字列は、後述するとおり、ユーザ装置20とサーバ装置10との間でやり取りがされることになる。その際、これらの装置が登録文字列そのものを変換候補や選択文字列を示すデータとしてやり取りする代わりに、文字列IDをやり取りすることで、両装置間の通信や両装置の処理の負担を軽減する。例えば図3に示す医療用の専門用語には5文字を超える長い用語も多く含まれているため、文字列IDを利用することによる負担の軽減効果が期待できる。図3(b)では、第2の辞書データ262で対応付けられている「読み方」及び「登録文字列」として、「いま」及び「今」、「いま」及び「居間」、「いまい」及び「今井」、「いまい」及び「今居」、「いまえ」及び「今江」、「いまお」及び「今尾」が示されている。
図4は、サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置10は、制御装置11と、記憶装置12と、通信装置13とを備えたコンピュータである。制御装置11は、CPU、ROM、RAM及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することによって、サーバ装置10が備える各装置の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。通信装置13は、ネットワーク2を介して通信を行うための通信回路を備えるとともに、制御装置11とデータをやり取りする。制御装置11は、通信装置13を介してユーザ装置20とデータをやり取りする。
記憶装置12は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記憶手段であり、制御装置11が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶している。記憶装置12は、サーバ装置10において用いられる閾値などの定められた数値を示すデータを記憶している。また、記憶装置12は、登録ユーザDB(database:データベース)121と、変換履歴DB122とを記憶している。登録ユーザDB121は、サーバ装置10による変換履歴の提示を受けるユーザとして登録されているユーザ(以下「登録ユーザ」という。)に関するデータを格納するデータベースである。以下では、特に説明がなければ、「ユーザ」とはこの登録がされた登録ユーザを指すものとする。登録ユーザに関するデータとは、例えば、登録ユーザを認証するために用いられる認証データ及び登録ユーザの属性である。変換履歴DB122は、ユーザ装置20においてユーザが入力した入力文字列を変換した履歴として、前述した選択文字列を格納するデータベースである。登録ユーザDB121及び変換履歴DB122の詳細については後述する。
辞書システム1は、以上のハードウェア構成に基づき、入力文字列の変換候補をユーザに提示するための変換候補提示処理を行う。サーバ装置10の記憶装置12及びユーザ装置20の記憶装置26には、変換候補提示処理を行うためのプログラムがそれぞれ記憶されている。制御装置11がそのプログラムを実行して図4に示す各装置を制御し、制御装置21がそのプログラムを実行して図2に示す各装置を制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図5は、サーバ装置10及びユーザ装置20がそれぞれ実現する各機能構成を示す図である。サーバ装置10は、評価部101と、出力部102とを備える。ユーザ装置20は、表示制御部201と、入力文字列取得部202と、選択文字列取得部203と、抽出部204と、情報取得部205とを備える。以下では、これらの各部を、変換候補提示処理における動作が行われる順番に説明する。
入力文字列取得部202は、ユーザにより入力された文字列である入力文字列を取得する第2取得手段である。入力文字列取得部202は、例えば、図2に示す制御装置21、操作装置22及び通信装置25が協働して実現する機能である。その場合、ユーザが操作装置22を操作して文字列を入力すると、入力された文字列を示す操作信号が制御装置21に供給される。制御装置21は、供給された操作信号が示す文字列を入力文字列として取得する。
なお、入力文字列取得部202は、他の方法で入力文字列を取得してもよい。例えば、音声入出力装置24も協働して入力文字列取得部202の機能を実現する場合、音声入出力装置24に入力された音声を制御装置21が解析して文字列に変換し、変換した文字列を入力文字列として取得してもよい。また、通信装置25が文字列を示すデータを受信して制御装置21に供給し、制御装置21が供給されたデータが示す文字列を入力文字列として取得してもよい。また、入力文字列取得部202は、これらの方法のうち2つ以上の方法を用いて入力文字列を取得してもよい。
入力文字列取得部202は、ユーザにより文字を入力する操作がされる度に入力文字列を取得し、取得した入力文字列を示す入力文字列データを、表示制御部201、選択文字列取得部203及び抽出部204にそれぞれ供給する。
抽出部204は、入力文字列取得部202により取得された入力文字列に対応する変換候補を第1の辞書データ261から抽出し、その入力文字列に対応する変換候補を第2の辞書データ262から抽出する抽出手段である。以下では、第1の辞書データ261から抽出される変換候補を「第1の変換候補」といい、第2の辞書データ262から抽出される変換候補を「第2の変換候補」という。抽出部204は、例えば、制御装置21及び記憶装置26が協働して実現する機能である。その場合、制御装置21は、記憶装置26に記憶されている2つの辞書データをそれぞれ参照し、入力文字列取得部202から供給された入力文字列データが示す入力文字列に対応する登録文字列を抽出する。
制御装置21は、例えば、入力文字列取得部202により「いま」という入力文字列が取得された場合、第1の辞書データ261からは、「いま」から始まる読み方に対応付けられた「イマザビックアンモニウム塩」、「イマザリル試験法」、「イマチニブ」及び「イマジニール」等の登録文字列を抽出する。また、制御装置21は、第2の辞書データ262からは、「いま」から始まる読み方に対応付けられた「今」、「居間」、「今井」、「今居」、「今江」及び「今尾」等の登録文字列を抽出する。このように、抽出部204は、本実施形態では、第1及び第2の辞書データから、先頭に入力文字列を含む読み方に対応付けられている登録文字列を、入力文字列に対応する第1及び第2の変換候補としてそれぞれ抽出する。
なお、抽出部204は、上記の方法以外にも、例えば、入力文字列と全体が一致する読み方に対応付けられている登録文字列を抽出したり、入力文字列と読み方が異なるが辞書データにおいてその入力文字列と対応付けがされている登録文字列を抽出したりしてもよい。他にも、抽出部204は、辞書データに登録された文字列でなくとも、入力文字列に対応付けられる文字列を抽出するものであればよい。例えば、抽出部204は、「いま」という入力文字列に対して、その入力がされたときの現在時刻を示す文字列を抽出してもよい。抽出部204は、抽出した第1及び第2の変換候補を示す変換候補データを表示制御部201に供給する。
表示制御部201は、入力文字列取得部202から供給された入力文字列データが示す入力文字列と、抽出部204から供給された変換候補データが示す変換候補とを、図2に示す表示装置23に表示させる表示制御手段である。表示制御部201は、制御装置21、通信装置25及び記憶装置26が協働して実現する機能である。
図6は、表示装置23の表示面231に表示される変換候補の一例を示す図である。表示面231には、入力文字列B1と、4つの第1の変換候補C1〜C4と、6つの第2の変換候補D1〜D6と、入力キー群E1とが表示されている。入力キー群E1は、表示面231の最も下側のキー領域A2に表示されている。入力キー群E1は、文字列を入力するための文字キーE11と、変換候補のいずれかを選択するための選択キーE12とを含んでいる。図6では、ユーザが文字キーE11を操作して「いま」という入力文字列B1を入力したところが示されている。入力文字列B1は、表示面231の上側の入力欄A1に表示されている。
各第1の変換候補は、第1の領域F1に表示されており、各第2の変換候補は、第1の領域F1とは異なる第2の領域F2に表示されている。本実施形態では、第2の領域F2は、第1の領域F1に隣接している。この例では、入力欄A1、第1の領域F1、第2の領域F2及びキー領域A2が、表示面231の上側からこの順番で並ぶように表示されている。このように、表示制御部201は、第1の変換候補を表示面231の第1の領域F1に表示させ、第2の変換候補を表示面231において第1の領域F1に隣接する第2の領域F2に表示させる。この第1の変換候補は、入力文字列取得部202により取得された入力文字列を読み方に含む文字列として第1の辞書データ261から抽出された登録文字列であり、第2の変換候補は、同様の入力文字列を読み方に含む文字列として第2の辞書データ262から抽出された登録文字列である。
表示制御部201は、図6の例では、第1の変換候補C1(「イマザビックアンモニウム塩」)、C2(イマザリル試験法」)、C3(「イマチニブ」)及びC4(「イマジニール」)を、この順番で表示させている。第1の領域F1においては、上段及び下段の2段に文字列が表示されており、上段の左側に順位が最も上の変換候補が表示され、そこから上段の右側にかけて順位が下の文字列が表示される。また、次の順位の文字列が下段の左側に表示され、そこから下段の右側にかけて順位が下の文字列が表示される。この順番は、図3に示したように第1の辞書データ261に登録されている順番である。図6の例では、表示制御部201は、第1の変換候補を表示している表示面231上の範囲を示す第1の範囲データと、第2の変換候補を表示している表示面231上の範囲を示す第2の範囲データとを選択文字列取得部203に供給する。なお、表示制御部201は、これらの範囲が変動した場合は、変動した範囲を示す範囲データを選択文字列取得部203に供給する。
選択文字列取得部203は、入力文字列取得部202により取得された入力文字列を入力したユーザがその入力文字列の第1の変換候補から選択した選択文字列を取得する選択文字列取得手段である。選択文字列取得部203は、例えば、制御装置21、操作装置22及び通信装置25が協働して実現する機能である。図6の例であれば、ユーザが、選択しようとしている変換候補(第1または第2の変換候補)が表示されている位置をタップすることで、タップされた位置を示す操作信号が操作装置22から制御装置21に供給される。制御装置21は、表示制御部201から供給された2つの範囲データが示す各変換候補の範囲のうち、操作信号が示す位置を含むものを特定する。選択文字列取得部203は、こうして特定した範囲が第1の範囲データにより示される範囲である場合に、その範囲に表示されている変換候補を、ユーザが入力文字列の第1の変換候補から選択した選択文字列として取得する。
なお、選択文字列取得部203は、他の方法で選択文字列を取得してもよい。例えば、音声入出力装置24も協働して選択文字列取得部203の機能を実現する場合、音声入出力装置24に入力された音声を制御装置21が解析して選択された変換候補を特定し、特定した変換候補が第1の変換候補であれば、その変換候補を選択文字列として取得してもよい。選択文字列取得部203は、上述した方法以外にも、様々な方法で選択文字列を取得してもよい。選択文字列取得部203は、要するに、いかなる方法でもよいので選択文字列を取得するものであればよい。選択文字列取得部203は、取得した選択文字列の文字列IDを、選択文字列を示す選択文字列データとして、表示制御部201に供給する。表示制御部201は、選択文字列データが示す選択文字列を、入力文字列に代えて表示する。なお、選択文字列取得部203は、特定した範囲が第2の範囲データにより示される範囲である場合には、取得を行わず、単にその範囲に表示されている変換候補を示すデータを表示制御部201に供給する。
図7は、表示面231に表示される選択文字列の一例を示す図である。この例では、ユーザが図6に示す第1の変換候補C4を選択したことで、入力欄A1に「イマジニール」という選択文字列B4が表示されている。
また、本実施形態においては、選択文字列取得部203は、選択文字列を取得した場合、選択文字列データ(文字列IDを示すデータ)とともに、後述する認証通知データを送信する。この認証通知データは、取得した選択文字列を選択したユーザの属性を特定するための情報(以下「特定情報」という。)が示されている。特定情報は、例えば、選択文字列を選択したユーザの識別情報や、そのユーザの属性そのものなどである。選択文字列取得部203は、選択文字列データ及び認証通知データを、例えば、決められた時刻(例えば毎日0時)や決められた期間の間隔(例えば1日毎)などでサーバ装置10に送信する。
なお、選択文字列取得部203は、認証通知データにユーザの属性そのものを特定情報として付加して送信してもよい。この場合、選択文字列取得部203は、ユーザの識別情報と属性とを対応付けたデータを記憶しておき、認証通知データが示す識別情報に対応する属性を認証通知データに付加する。また、選択文字列取得部203は、識別情報または属性を認証通知データではなく選択文字列データに付加してもよい。また、選択文字列取得部203は、認証通知データが示す識別情報ではなく、ユーザが入力した識別情報に基づいて識別情報または属性の付加を行ってもよいし、ユーザに入力または選択した属性を付加してもよい。要するに、選択文字列取得部203は、上記の特定情報を示すデータ(認証通知データや選択文字列データ以外のデータであってもよい)をサーバ装置10に送信するものであればよい。
評価部101は、或るユーザと属性の近似するユーザ(以下「第1ユーザ」という。)による変換履歴に基づき、変換候補を評価する評価手段である。属性が近似するとは、2つの属性が互いに一致する場合はもちろん、一致はしないが或るレベル以上に似通った(類似する)ものである場合を含む。辞書システム1においては、或る属性に対してどの範囲の属性までが近似しているかということが予め定められている。この範囲を以下では「近似範囲」という。このシステムでは、例えば、「神経内科」と「神経外科」は近似しており、「神経外科」と「脳外科」は近似していないというように近似範囲が定められている。
「神経内科」を属性とするユーザにとって、「神経外科」を属性とするユーザは、扱う専門的な知識が他の診療科を属性とするユーザに比べて近いことから、同じ入力文字列から選択する選択文字列の傾向(以下「選択文字列傾向」という。)が近くなりやすいと考えられる。辞書システム1においては、このように、選択文字列傾向が近くなりやすい属性同士が互いに近似する属性として決められることが望ましい。なお、このシステムにおいて、近似範囲を定めることは必須ではなく、近似範囲が定められていない場合は、2つの属性が互いに一致する場合だけが近似する属性となる。また、或るユーザ及び第1ユーザとは、辞書システム1において変換履歴を把握することと、属性が近似しているか否かを把握することとが可能なユーザのことである。本実施形態では、上述した登録ユーザを或るユーザ及び第1ユーザとする場合について説明する。
評価部101は、例えば、文字列の変換履歴に基づいて、文字列の変換候補が第1ユーザによって選択される見込み(以下「選択見込み」という。)を算出し、算出した選択見込みに応じて変換候補を評価する。評価部101は、例えば、蓄積部103を備え、蓄積部103が蓄積する情報に基づいてこの算出を行う。
蓄積部103は、前述した第1ユーザが文字列の変換候補から選択した選択文字列を、その選択文字列の読み方及び前述した或るユーザとの属性の近似を判断するための情報(以下「近似判断情報」という。)と共に、変換履歴として蓄積する蓄積手段である。近似判断情報は、例えばユーザの属性そのものやユーザの識別情報などである。本実施形態では、ユーザの属性そのものを近似判断情報とする場合を例に挙げて説明する。蓄積部103は、例えば、図4に示す制御装置11、記憶装置12及び通信装置13が協働して実現する機能である。制御装置11は、この蓄積を行うために、例えば、図4に示す登録ユーザDB121に格納されているデータを用いてユーザを認証する。
図8は、登録ユーザDB121に格納されるデータの一例を示す表である。登録ユーザDB121は、登録ユーザに関するデータとして、認証データ及び属性データを格納している。認証データには、「識別情報」及び「パスワード」が含まれており、属性データには、「診療科」という属性が含まれている。識別情報は、登録ユーザを識別するために各登録ユーザに割り当てられている情報(いわゆるユーザID)である。登録ユーザDB121では、この識別情報に対応付けてその他の情報が格納されている。図8の例では、「ID001」という「識別情報」には、「aaaa」及び「神経内科」という「パスワード」及び「診療科」がそれぞれ対応付けられている。同様に、「ID002」という「識別情報」には「bbbb」及び「循環器科」が、「ID003」という「識別情報」には「cccc」及び「小児科」が、「ID004」という「識別情報」には「dddd」及び「循環器科」がそれぞれ対応付けられている。
制御装置11は、登録ユーザDB121に格納されている識別情報及びパスワードを用いて、登録ユーザを認証する。ユーザ装置20からユーザが入力した識別情報及びパスワードが送信されてきた場合に、制御装置11は、送信されてきた識別情報及びパスワードが登録ユーザDB121に対応付けて格納されていれば、その識別情報により識別されるユーザを認証する。制御装置11は、ユーザを認証すると、認証したことを通知する旨と、認証したユーザの識別情報とを示す認証通知データをユーザ装置20に送信する。ユーザ装置20は、認証通知データを受信したあとは、この認証が解除されるまで、サーバ装置10に何らかのデータを送信する際にこの認証通知データをともに送信する。
前述した選択文字列取得部203は、上記の認証がされたあとには、選択文字列データを認証通知データとともにサーバ装置10に送信する。制御装置11は、通信装置13を介して選択文字列データを受け取り、この選択文字列データが示す文字列を選択文字列として取得する。また、制御装置11は、図4に示す第1の辞書データ123においてこの選択文字列データが示す選択文字列に対応付けられている読み方を取得する。また、制御装置11は、通信装置13を介して認証通知データを受け取り、この認証通知データが示す識別情報に対応付けて登録ユーザDB121に格納されている属性を、本実施形態における近似判断情報として取得する。この属性は、取得された選択文字列を選択したユーザの属性を表している。制御装置11は、こうして取得した選択文字列を変換履歴として、読み方及び近似判断情報に対応付けて変換履歴DB122に格納する。
図9は、変換履歴DB122に格納されるデータの一例を示す表である。変換履歴DB122には、「変換履歴」、「読み方」及び「近似判断情報」が互いに対応付けて格納されている。ここで変換履歴(文字列ID)としているのは、実際には文字列IDが格納されているが、文字列IDでは説明が分かりにくいため、文字列IDに対応する変換履歴を示していることを意味する。この表では、例えば、「イマジニール」及び「いまじにーる」という「変換履歴」及び「読み方」に、「神経内科」、「神経外科」、「胸部外科」、「消化器科」及び「神経内科」等の近似判断情報が対応付けられている。また、「イマチニブ」及び「いまちにぶ」という「変換履歴」及び「読み方」には、「精神科」、「循環器科」、「脳外科」、「神経内科」及び「循環器科」等の近似判断情報が対応付けられている。これらの近似判断情報は、各々に対応付けて変換履歴DB122に格納されている変換履歴(つまり選択文字列)を選択したユーザの属性を表している。同じ属性の複数のユーザがそれぞれ同じ選択文字列を選択したり、同じユーザが複数回同じ選択文字列を選択したりした場合には、同じ変換履歴に対して同じ属性が重複して対応付けられて格納されることになる。
図9に示すようなデータを変換履歴DB122に格納することで、蓄積部103は、ユーザが文字列の変換候補から選択した選択文字列を、その選択文字列の読み方及び近似判断情報(本実施形態では属性そのもの)と共に変換履歴として蓄積する。このように蓄積部103により選択文字列(変換履歴)が蓄積されるユーザは、辞書システム1において変換履歴及び他のユーザとの属性の近似を把握することが可能なユーザである。つまり、蓄積部103は、上述した第1ユーザが選択した選択文字列を上記のとおり変換履歴として蓄積する。
なお、蓄積部103は、例えば図8に示す例であれば1つの属性を近似判断情報として取得するが、これに限らず、2つ以上の属性を近似判断情報として取得してもよい。このように、蓄積部103は、1つ以上の近似判断情報を蓄積するものであればよい。また、選択文字列取得部203の説明で述べたとおり、特定情報は認証通知データが示す識別情報に限らない。蓄積部103は、どのようなデータ(認証通知データまたは選択文字列データ等)にどのような特定情報(識別情報または属性)が示されていたとしても、ユーザ装置20から送信されてくるそのデータが示す特定情報に基づいて選択文字列を選択したユーザの属性を取得し、上記のとおり蓄積を行えばよい。
また、蓄積部103は、図9に示す例とは異なる方法で変換履歴を蓄積してもよい。
図10は、変換履歴DB122aに格納されるデータの別の一例を示す表である。変換履歴DB122aには、「変換履歴」、「読み方」及び「属性」に対応付けて「蓄積回数」が格納されている。この蓄積回数は、「変換履歴」及び「読み方」に対応付けて或る「属性」が格納された回数、すなわち蓄積された回数を表している。例えば、「イマジニール」及び「いまじにーる」に対応付けられた「消化器科」、「神経内科」及び「神経外科」の蓄積回数がそれぞれ「2」、「4」及び「1」回であり、「イマチニブ」及び「いまちにぶ」に対応付けられた「消化器科」、「神経内科」及び「神経外科」の蓄積回数がそれぞれ「5」、「1」及び「3」回であることが示されている。
評価部101は、蓄積部103が蓄積した変換履歴、読み方及び近似判断情報(本実施形態では属性そのもの)に基づいて選択見込みを算出する。評価部101のうち、蓄積部103を除く機能は、制御装置11によって実現される。制御装置11が選択見込みを算出する方法について、図9及び図10の例を参照して説明する。制御装置11は、例えば、登録ユーザのうちの1人を或るユーザとして選択する。詳細には、制御装置11は、登録ユーザDB121に格納されている識別情報から1つの識別情報を選択する。こうして選択された識別情報により識別されるユーザが或るユーザである。制御装置11は、登録ユーザDB121に格納されている属性から、選択した識別情報に対応付けて登録ユーザDB121に格納されている属性に近似する属性(以下「近似属性」という。)を特定する。以下では、図8の登録ユーザDB121に格納されている「ID001」を制御装置11が選択した場合について説明する。この場合、制御装置11は、「ID001」に対応付けて格納されている「神経内科」という属性の近似属性として、「神経内科」及び「神経外科」を特定する。制御装置11は、こうして特定した近似属性と属性が一致するユーザを、上記のとおり選択した或るユーザと属性が近似するユーザ、すなわち第1ユーザであると判断する。このように、特定された近似属性は、或るユーザとの属性の近似を判断するための近似判断情報である。
制御装置11は、特定した近似属性をキーとして変換履歴DB122から変換履歴を抽出し、抽出した変換履歴に基づいて選択見込みを算出する。こうして制御装置11が算出した選択見込みの例を図11に示す。
図11は、算出される選択見込みの例を示す表である。この表では、「神経内科・神経外科」という「近似属性」に対応付けて、「変換履歴(文字列ID)」及び「選択見込み」が示されている。例えば、図11(a)に示す例では、「イマジニール」には、「5」という選択見込みが対応付けられている。制御装置11は、抽出した「イマジニール」という変換履歴に対応付けて例えば図9に示す変換履歴DB122に格納されている「神経内科」及び「神経外科」という属性の個数を合計し、合計した値を選択見込みとして算出する(これを「第1見込み算出方法」という)。制御装置11は、同様に、「イマチニブ」、「イマザリル試験法」及び「イマザビックアンモニウム塩」に対して、それぞれ「4」、「2」及び「1」という選択見込みを算出する。なお、図11の表では、制御装置11が算出する選択見込みの一部が示されており、制御装置11は、この表に示す変換履歴以外にも選択見込みを算出する。
制御装置11が或る変換履歴について上記のとおり算出した選択見込みは、第1ユーザ、すなわち或るユーザと属性が近似するユーザによってその変換履歴(すなわち選択文字列)が選択された回数の多さを表している。つまり、或る変換履歴について算出される選択見込みが大きいほど、その変換履歴が変換候補である場合に第1ユーザによって選択される見込みが高いことを表している。評価部101は、このような選択見込みが大きい変換候補ほど、或るユーザにとっても選択する見込みが高い変換候補であるものとして評価する。言い換えると、評価部101は、或るユーザにとっての文字列に対する変換候補の評価を表す値として、選択見込みを算出する。
評価部101は、上記のような選択見込みの算出を、他の登録ユーザを或るユーザとした場合についても行う。評価部101は、そうして算出した選択見込みと、その選択見込みを算出した変換履歴と、その選択見込みの算出に用いた近似属性とを互いに対応付けた選択見込み情報を出力部102に供給する。
なお、評価部101は、上記の第1見込み算出方法以外の方法で選択見込みを算出してもよい。評価部101は、例えば、上記のとおり抽出した全ての変換履歴の個数に対する各変換履歴の個数の割合を、その変換履歴の選択見込みとして算出する(これを「第2見込み算出方法」という)。図11(b)では、第2見込み算出方法で算出された選択見込みの例が示されている。この例では、抽出した全ての変換履歴の個数が100であったものとし、制御装置11が、「イマジニール」、「イマチニブ」、「イマザリル試験法」及び「イマザビックアンモニウム塩」に対して、それぞれ「0.05」、「0.04」、「0.02」及び「0.01」という選択見込みを算出していることが示されている。評価部101は、図11(b)に示すような第2見込み算出方法による選択見込みも、第1見込み算出方法で算出された選択見込みと同様に、或るユーザにとっての文字列に対する変換候補の評価を表す値として算出する。
また、評価部101は、蓄積部103が図10に示すようなデータを変換履歴DB122bに格納している場合には、特定した近似属性(すなわち近似判断情報)に対応付けて変換履歴DB122に格納されている変換履歴を抽出する代わりに、その変換履歴に対応付けられている蓄積回数に基づいて、上記同様に選択見込みを算出すればよい。なお、評価部101が抽出した変換履歴の個数も、特定した近似属性に対応付けられた変換履歴が蓄積された回数を表している。このように、本実施形態においては、評価部101は、或るユーザの属性に近似する近似属性に対応付けて変換履歴が蓄積された回数に基づいて、選択見込みを算出する。
評価部101は、上記の例では、算出した選択見込みの大きさそのものを変換候補の評価の高さとしたが、それに限らず、例えば、選択見込みの複数の範囲と評価の高さとを対応付けて決めておき、変換履歴について算出した選択見込みが含まれる範囲に対応付けられた高さを、その変換履歴の変換候補としての評価としてもよい。例えば、評価部101は、第1見込み算出方法で算出した選択見込みが3以上であれば「高」、3未満であれば「低」と評価する。また、評価部101は、これ以外にも、3以上の段階で評価してもよいし、評価の段階を数字(例えば「1」、「2」、「3」・・)、文字(例えば「A」、「B」、「C」・・)及び記号(例えば「◎」、「○」、「△」・・)等やそれらの組み合わせ(例えば「LV1」、「LV2」、「LV3」・・)などで表してもよい。要するに、評価部101は、或るユーザと属性の近似する第1ユーザによる変換履歴に基づき、その変換候補を評価するものであればよい。
出力部102は、評価部101による評価を反映した変換候補に関する情報(以下「評価反映情報」という。)を、上述した或るユーザが使用する表示装置に出力する出力手段である。出力部102は、制御装置11及び通信装置13が協働して実現する機能である。制御装置11は、本実施形態においては、ユーザが認証を行ったタイミングで、評価部101から供給された選択見込み情報のうち、そのユーザの属性に近似する近似属性に対応付けられている変換履歴及び選択見込みを抜き出した情報を生成する。こうして生成された情報は、或るユーザにとっての文字列に対する変換候補を評価部101が評価した結果を反映した情報であり、そのユーザにとっての評価反映情報である。出力部102は、生成した評価反映情報を上記の認証を行ったユーザ装置20に出力する。こうして評価反映情報が出力されるユーザ装置20は、認証がされたユーザを或るユーザとした場合におけるそのユーザが使用する表示装置である。このようにして、出力部102は、上記の出力を行う。
情報取得部205は、前述した評価反映情報を取得する情報取得手段である。情報取得部205は、制御装置21、通信装置25及び記憶装置26が協働して実現する機能である。制御装置21には、サーバ装置10から送信されてきた評価反映情報が通信装置25を介して供給される。制御装置21は、供給された評価反映情報が示す近似属性、変換履歴及び選択見込みを取得し、記憶装置26に記憶させておく。情報取得部205は、このようにして取得した評価反映情報を表示制御部201から参照可能にしておく。
表示制御部201は、第1の変換候補を、情報取得部205により取得された評価反映情報に応じた態様で表示させる。詳細には、表示制御部201は、取得された評価反映情報から、抽出部204から供給された変換候補データが示す第1の変換候補(換言するとその第1の変換候補と一致する変換履歴)と、入力文字列を入力したユーザの属性に近似する近似属性とに対応付けられている選択見込みを取得する。表示制御部201は、それらの第1の変換候補を、取得した選択見込みの大きいものが小さいものに比べて高く評価されたことを示すようにして表示させる。
図12は、表示面231に表示される第1の変換候補の例を示す図である。この例では、表示される位置によって評価の高さの順番が表されている。図12(a)では、図11に示す選択見込みが大きい順番、すなわち、「イマジニール」、「イマチニブ」、「イマザリル試験法」及び「イマザビックアンモニウム塩」という順番でこれらの第1の変換候補が表示されている。図12(b)では、図11とは異なる選択見込みとして、例えば、「イマチニブ」、「イマザリル試験法」、「イマジニール」及び「イマザビックアンモニウム塩」という順に大きな選択見込みが算出された場合に表示される第1の変換候補が示されている。
なお、表示制御部201は、選択見込みが算出されていない第1の変換候補は、選択見込みが算出されている第1の変換候補よりも下位の順番で表示させる。また、表示制御部201は、算出された選択見込みが等しい第1の変換候補が複数ある場合は、それらの第1の変換候補については、例えば第1の辞書データ261に登録されている順番で表示させる。
また、表示制御部201は、図12の例とは異なる態様で第1の変換候補を表示させてもよい。
図13は、表示面231に表示される第1の変換候補の別の一例を示す図である。図13では、図11に示す選択見込みが算出された場合に表示される第1の変換候補が示されている。この例では、「イマジニール」及び「イマチニブ」が、それらの第1の変換候補よりも算出された選択見込みが小さい「イマザリル試験法」及び「イマザビックアンモニウム塩」に比べて大きいフォントで表示されている。つまり、この例では、表示される文字のフォントの大きさによって評価の高さの順番が表されている。また、表示制御部201は、ここで示した文字の大きさの他に、文字の色や、文字の背景の色、背景の模様などを、評価反映情報において選択見込みが示す順位に応じて変化させて、第1の変換候補を表示させてもよい。要するに、表示制御部201は、情報取得部205により取得された評価反映情報に応じた態様で第1の変換候補を表示させればよい。
[動作]
辞書システム1は、以上の構成に基づき、上述した変換候補提示処理(入力文字列の変換候補をユーザに提示するための処理)を行う。この変換候補提示処理は、変換履歴を変換候補として評価する評価処理と、評価処理による評価を反映した変換候補を提示する提示処理とに分けられる。
図14は、評価処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。図14では、ユーザ装置20を1つだけ示しているが、図1に示すその他のユーザ装置20もこれと同じ動作を行う。評価処理は、例えば、ユーザ装置20を使用するユーザが、サーバ装置10に対する認証の操作(認証操作)を行うことを契機に開始される。ユーザ装置20は、サーバ装置10による認証に用いる認証データ(例えば図8に示す識別情報及びパスワード)を入力するための入力欄を示す画像を表示する。この画像は、例えばユーザ装置20が記憶する認証用のプログラムの画像でもよいし、サーバ装置10が提供するウェブページの画像でもよい。ユーザ装置20は、その状態でユーザにより識別情報及びパスワードを入力欄に入力する操作が行われると、その操作(すなわち認証操作)を受け付ける(ステップS11)。ユーザ装置20は、認証操作を受け付けると、入力された認証データをサーバ装置10に送信する(ステップS12)。
サーバ装置10は、認証データを受信すると、その認証データに基づいてユーザの認証を行う(ステップS13)。サーバ装置10は、ユーザの認証を行うと、上述した認証通知データをユーザ装置20に送信する(ステップS14)。ユーザ装置20は、認証通知データを受信したあとに、何らかのアプリ(例えばブラウザ)における文字列の入力の操作がユーザにより行われると、その操作により入力された入力文字列を取得する(ステップS15)。ステップS15は、図5に示す入力文字列取得部202が行う動作である。次に、ユーザ装置20は、ステップS15において取得した入力文字列に対応する第1及び第2の変換候補を、第1及び第2の辞書データからそれぞれ抽出する(ステップS16)。ステップS16は、抽出部204が行う動作である。次に、ユーザ装置20は、抽出した変換候補を表示する(ステップS17)。ステップS17は、表示制御部201及び表示装置23が行う動作である。この状態でユーザにより変換候補を選択する操作が行われると、ユーザ装置20は、選択された変換候補を選択文字列として取得する(ステップS18)。ユーザ装置20は、取得した選択文字列を示す選択文字列データを、認証通知データとともにサーバ装置10に送信する(ステップS19)。ステップS18及びS19は、選択文字列取得部203が行う動作である。
サーバ装置10は、選択文字列データ及び認証通知データを受信すると、その選択文字列データが示す選択文字列を取得する(ステップS20)。次に、サーバ装置10は、ステップS20で取得した選択文字列を、読み方及び近似判断情報に対応付けて変換候補として蓄積する(ステップS21)。ステップS20及びS21は、蓄積部103が行う動作である。そして、サーバ装置10は、ステップS21において蓄積された変換履歴を抽出し、抽出した変換履歴の選択見込み算出する。サーバ装置10は、そうして算出した選択見込みに応じて、抽出した変換履歴を変換候補として評価する(ステップS22)。ステップS22は、評価部101が行う動作である。このように、評価部101は、図14に示す例においては、選択文字列が取得されることを契機に、取得された選択文字列を変換候補とする評価を行う。以上が評価処理における各装置の動作である。
図15は、提示処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。提示処理においては、図14に示すステップS11からS14までの動作が評価処理と同様に行われる。サーバ装置10は、ステップS13においてユーザの認証を行うと、ステップS14において認証通知データを送信するとともに、近似属性、変換履歴及び選択見込みを示す評価反映情報をユーザ装置20に送信する(ステップS31)。ステップS31は、出力部102が行う動作である。次に、ユーザ装置20は、サーバ装置10から送信されてきた評価反映情報を取得する(ステップS32)。ステップS32は、情報取得部205が行う動作である。ユーザ装置20は、評価反映情報を取得したあとにステップS15(入力文字列の取得)及びステップS16(変換候補の抽出)を行うと、取得した評価反映情報に応じた態様で第1の変換候補を表示する(ステップS33)。ステップS33は表示制御部201が行う動作である。
辞書システム1においては、上記構成に基づいて変換候補提示処理が行われることで、図12及び図13にそれぞれ示すような変換候補が或るユーザに提示される。これらの変換候補は、そのユーザが選択した選択文字列に加え、そのユーザと属性が近似する他のユーザによって選択された選択文字列を変換候補とする評価を反映させた情報(すなわち評価反映情報)に応じた態様で表示される。より詳細には、例えば図12に示すように、或るユーザと属性が近似する他のユーザにより選択される見込み(上述した選択見込み)が高い文字列(第1文字列という。)が、その見込みが低い文字列(第2文字列という。)よりも上の順位であることを、表示される位置によって示す変換候補として提示される。また、図13に示す場合であれば、第1文字列が、第2文字列よりも上の順位であることを表示されるフォントによって示す(順位が上だとフォントも大きい)変換候補として提示される。この第1文字列は、第2文字列に比べて或るユーザがよく使う文字列である可能性が高い。このように、本実施形態によれば、ユーザが使う可能性が高い文字列を、その可能性が低い文字列よりも上の順位の変換候補として提示することができ、従って、或るユーザにとっての文字列に対する変換候補を提示する場合においてそのユーザの利便性を向上させることができる。また、本実施形態によれば、ユーザが初めて入力する文字列であっても、他のユーザの変換履歴について算出された選択見込みに基づいて、上記のとおりそのユーザが使う可能性が高い文字列を、その可能性が低い文字列よりも上の順位の変換候補として提示することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について、以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。第2実施形態では、評価部101が、上述した或るユーザの少なくとも1つ以上の属性と第1ユーザの属性との関係の強さを表す指標(以下「関係指標」という。)を算出し、算出した関係指標を利用して、変換候補を評価する。以下では、登録ユーザDBに登録ユーザの複数の属性が格納されている場合を例に挙げて説明する。
図16は、本実施形態の登録ユーザDB121bに格納されるデータの一例を示す表である。登録ユーザDB121bには、図8に示す各識別情報に対応付けて、「診療科」の他に、「学会」、「役職」及び「年代」という4つの種類の属性データが格納されている。蓄積部103は、変換履歴に対応付けて、これらの4つの種類の属性を近似判断情報として変換履歴DBに格納する。
図17は、本実施形態の変換履歴DB122bに格納されるデータの一例を示す表である。変換履歴DB122bでは、「近似判断情報」として、複数の属性が格納されており、それらの属性の種類として「診療科」、「学会」、「役職」及び「年代」が示されている。例えば、「イマジニール」及び「いまじにーる」という読み方に対応付けて、「神経内科」、「α学会」、「医局員」及び「30代」という「診療科」、「学会」、「役職」及び「年代」が対応付けて示されている。蓄積部103は、このように変換履歴及び複数の属性(近似判断情報)を蓄積する。評価部101は、或るユーザの属性に近似する近似属性に対応付けて蓄積部103に蓄積されている属性(これを「第1属性」という。)に重み付けを行い、それらの重みに基づいて、上述した関係指標を算出する。評価部101による関係指標の算出方法について、図18を参照して説明する。
図18は、関係指標の算出方法を説明するための表である。この表では、評価部101が、図16に示す「ID001」という識別情報のユーザを或る属性のユーザとして、図17に示す変換履歴に基づいて選択見込みを算出するときの計算過程が示されている。図18に示されている近似判断情報は、或るユーザと属性が近似するユーザ、すなわち第1ユーザの複数の属性である。図18では、説明の便宜上、これらの第1ユーザを上から「甲」、「乙」、「丙」、「丁」、「戊」及び「己」と示すものとする。評価部101は、例えば、「診療科」、「学会」、「役職」及び「年代」という属性の種類に対して、それぞれ「3.0」、「2.0」、「1.5」及び「1.5」という重みを付ける。これらの重みは、近似属性に対して付けられる重みである。評価部101は、近似属性以外の属性については、例えば、「0」という重みを付ける。図18では、変換履歴に対応付けられている各属性の重みが示されている。
評価部101は、例えば、これらの重みを各第1ユーザについて合計した値を、関係指標として算出する。図18の例では、評価部101は、「甲」、「乙」、「丙」、「丁」、「戊」及び「己」の関係指標をそれぞれ「5.0」、「3.0」、「3.0」、「2.0」、「1.5」及び「3.0」と算出する。そして、評価部101は、算出した関係指標をさらに各変換履歴について合計した値を、選択見込みとして算出する。この例では、評価部101は、「イマジニール」及び「イマチニブ」の選択見込みをそれぞれ「11.0」及び「6.5」と算出する。このように、評価部101は、関係指標(或るユーザの少なくとも1つ以上の属性と第1ユーザの属性との関係の強さを表す指標)を算出し、算出した関係指標に応じて選択見込みを算出する(これを「第3見込み算出方法」という)。
上記の例では、診療科の重みを他の属性よりも大きくしたが、辞書システム1においては、選択見込みに与える影響が大きい種類の属性ほど大きな重みを付けることが望ましい。そのように重みを付けることによって、上記の例で示したように、選択見込みに与える影響が大きい種類の属性(この例では神経内科及び神経外科)のユーザの変換履歴の影響を、他の種類の属性(この例ではα学会、主任科長、50代)のユーザの変換履歴の影響よりも大きく反映した選択見込みを算出することができる。
なお、評価部101は、上記の例では、属性の種類に応じた重みを付けて関係指標を算出した(これを第1指標算出方法という)が、属性の近似度に応じた重み付けをして関係指標を算出してもよい(これを第2指標算出方法という)。近似度とは、属性同士が近似する度合いである。評価部101は、例えば、属性が一致する場合に「2」という重みを付け、属性が類似する場合に「1」という重みを付けて関係指標を算出する。また、評価部101は、近似属性の数に応じた重み付けをして関係指標を算出してもよい(これを第3指標算出方法という)。評価部101は、近似属性の数が「1」、「2」、「3」及び「4」である場合に、「1.0」、「1.2」、「1.4」及び「1.6」という重みを付け、関係指標が増加する度合いを次第に大きくしたり、「1.0」、「0.9」、「0.8」及び「0.7」という重みを付け、関係指標が増加する度合いを次第に小さくしたりする。
図19は、第2及び第3指標算出方法で算出される関係指標の例を示す表である。図19(a)及び(b)では、評価部101が、第2及び第3指標算出方法で関係指標を算出するときの計算過程がそれぞれ示されている。評価部101は、図19(a)に示すように、近似属性の近似度に応じた重み(「2」または「1」)を合計し、「甲」、「乙」、「丙」、「丁」、「戊」及び「己」の関係指標をそれぞれ「4」、「4」、「1」、「2」、「2」及び「1」と算出している。その結果、評価部101は、「イマジニール」及び「イマチニブ」の選択見込みをそれぞれ「9」及び「5」と算出する。また、図19(b)では、評価部101は、近似属性の数に応じた重み(この例では「1.0」、「1.2」、「1.4」及び「1.6」)を合計し、「甲」、「乙」、「丙」、「丁」、「戊」及び「己」の関係指標をそれぞれ「2.4」、「2.4」、「1.0」、「1.0」、「1.0」及び「1.0」と算出している。その結果、評価部101は、「イマジニール」及び「イマチニブ」の選択見込みをそれぞれ「5.8」及び「3.0」と算出する
なお、評価部101は、第3見込み算出方法において、上述した第2見込み算出方法と同様に、全ての変換履歴に対応付けられた属性の重みの合計に対する、各変換履歴に対応付けられた属性の重みの合計の割合を、選択見込みとして算出してもよい。この場合、例えば算出した選択見込みを時系列に並べてその移り変わりを分析するといった使い方をする場合に、異なる時期の選択見込み同士を比較しやすくなる。また、評価部101は、上述した近似属性の種類、近似度及び数といった近似属性の関係に応じた重み付けを組み合わせて関係指標を算出してもよい。要するに、評価部101は、上記の各重み付けを反映した関係指標を算出することができるのであれば、どのような方法で関係指標を算出してもよい。
また、評価部101は、上述した重みの大きさや算出方法のどれを用いるかということを変更してもよい。この変更は、例えば、サーバ装置10を運用する運用者からの指示に基づいて行う。運用者がユーザからの要求に応じてこの変更を行うことで、よりユーザが意図した変換候補の選択見込みが大きな値で算出されるように、評価部101による選択見込みの算出を調整することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について、以下、第1及び第2実施形態と異なる点を中心に説明する。第1及び第2実施形態では、2つの辞書データから抽出された変換候補の両方が常に表示されていたが、第3実施形態では、状況によっては一方の変換候補だけが表示される。本実施形態の表示制御部201は、入力文字列取得部202により取得された入力文字列の入力が、表示面における所定の入力欄において行われた場合には、第1の領域に第1の変換候補を表示させる一方、第2の領域に第2の変換候補を表示させない。このような表示の例について、図20を参照して説明する。
図20は、本実施形態において表示面231に表示される変換候補の一例を示す図である。図20(a)では、表示面231に「一般用語検索」という文字列の下に配置された入力欄G1が表示されている。入力欄G1には、ユーザにより入力された「いま」という入力文字列が表示されている。この入力欄G1は、前述した所定の入力欄ではないものとする。この場合、表示面231には、この入力文字列に基づいて第1の辞書データ261から抽出された「イマチニブ」等の第1の変換候補と、第2の辞書データ262から抽出された「今」等の第2の変換候補とが、互いに隣接する第1の領域F1及び第2の領域F2とにそれぞれ表示されている。
図20(b)では、入力欄G1に加え、「医療用語検索」という文字列の下に配置された入力欄G2が表示されている。入力欄G2には、ユーザにより入力された「いま」という入力文字列が表示されている。この入力欄G2は、前述した所定の入力欄であるものとする。この場合、表示面231には、この入力文字列に基づいて第1の辞書データ261から抽出された「イマチニブ」等の第1の変換候補が第1の領域F1に表示されている一方、図20(a)で示されていた第2の変換候補が表示されていない。このように、本実施形態では、所定の入力欄に入力文字列が入力された場合には、一方の辞書データから抽出される変換候補が表示されない。これにより、一方の辞書データに登録されている文字列だけを変換候補として表示させたい場合に、その入力をさせる入力欄を所定の入力欄として定めることで、そのような表示をさせることができる。
なお、図20の例では、第1及び第2の変換候補の両方を表示する場合と第1の変換候補だけを表示する場合とで、第1の領域の位置が異なっていたが、表示制御部201は、これらを同じ位置に表示するようにしてもよい。その場合、表示制御部201は、例えば、図20(a)に示す第1の領域F1及び第2の領域F2の位置を反対に(第1の領域F1を下側に)して表示させればよい。また、表示制御部201は、第1の変換候補だけを表示する場合、両方の変換候補を表示する場合に比べて第1の領域を大きくしてもよい。これにより、より多くの第1の変換候補を表示させることができる。このように、表示制御部201は、第1の領域の位置や大きさなどを変化させてもよい。また、表示制御部201は、所定の入力欄への入力に代えて、所定のプログラムの実行に基づいて上記の表示をさせてもよい。この場合、表示制御部201は、所定のプログラムが実行されていれば、常に、図20(b)に示す例と同様に第1の変換候補だけを表示させる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態について、以下、上記の各実施形態と異なる点を中心に説明する。第3実施形態では、所定の入力欄への入力や所定のプログラムの実行がされた場合に、第2の変換候補が表示されなくなったが、第4実施形態では、同様の場合に、辞書データから抽出する登録文字列が制限される。
本実施形態の抽出部204は、例えば、上述した所定の入力欄への入力が行われた場合、第1の辞書データ261に含まれる登録文字列のうち、予め決められたもの(すなわち第1の辞書データ261の一部)を特定し、特定した登録文字列の中から、入力文字列に対応する登録文字列を、変換候補(以下「第3の変換候補」という。)として抽出する。このような登録文字列のうちの一部は、例えば、図3(a)に示す文字列IDに加えて、予め決められた一部の登録文字列であることを示すフラグを第1の辞書データ261に付加することで特定することができる。なお、抽出部204は、所定の入力欄への入力に代えて、所定のプログラムの実行に基づいて上記の抽出をしてもよい。表示制御部201は、抽出部204により抽出された第3の変換候補を、第1の領域(例えば図20に示す第1の領域F1)に表示させる。
本実施形態によれば、辞書データに登録されている文字列の中でも、さらに一部だけを変換候補として表示させたい場合に、その一部を予め決めておくことで、そのような表示をさせることができる。
[変形例]
上述した各実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
(変形例1)
サーバ装置10の評価部101は、上述した各実施形態では、図14に示すように選択文字列が取得されたことを契機に、取得された選択文字列を変換候補とする評価を行ったが、これには限らない。評価部101は、例えば、決められた日時(毎日0時など)や決められた期間の間隔(1日毎や1週間毎など)で評価を行ってもよい。その場合、評価部101は、前回評価を行ってから新たに蓄積された変換履歴についてのみ評価を行うようにしてもよい。また、サーバ装置10は、ここで述べた例及び上述した各実施形態では、或るユーザによって入力される可能性がある文字列に対する変換候補を評価したが、或るユーザが実際に入力した文字列に対する変換候補を評価してもよい。その場合、評価部101は、或るユーザが文字列を入力したときに、そのユーザにとっての第1ユーザの変更履歴に基づいて、変換候補を評価する。
例えば、ユーザ装置20の入力文字列取得部202が、入力文字列を取得すると、取得した入力文字列と、入力文字列を入力したユーザの属性を特定するための特定情報とを示すデータ(例えば認証通知データ)をサーバ装置10に送信する。評価部101は、例えば図9に示すデータが変換履歴DB122に格納されている場合、受信した認証通知データが示す特定情報に基づく属性と近似する属性(すなわち或るユーザとの近似属性)を特定する。評価部101は、特定した近似属性と、その認証通知データが示す入力文字列から始まる読み方とに対応付けて蓄積されている変換履歴に基づいて、変換候補を評価する。こうして特定された近似属性は、図9に示す例における近似判断情報(すなわち属性)のうち、或るユーザと属性が近似していることが判断される近似判断情報である。つまり、評価部101は、或るユーザが入力した文字列に対応する読み方(例えばその文字列から始まる読み方)と、そのユーザに属性が近似していることが判断される近似判断情報(この例では特定された近似属性)とをキーとして、蓄積部103から変換履歴を抽出する。そして、評価部101は、抽出した変換履歴に基づき、例えば上述した第1見込み算出方法を用いて選択見込みを算出し、変換候補を評価する。
この場合、評価部101は、抽出した変換候補と、これらの変換候補について算出した選択見込みとを互いに対応付けた情報を選択見込み情報として出力部102に供給し、出力部102は、供給された選択見込み情報を評価反映情報としてユーザ装置20に出力する。こうして出力された評価反映情報は、ユーザ装置20を使用するユーザが入力した文字列の第1の変換候補への評価を反映させた情報である。ユーザ装置20の表示制御部201は、情報取得部205が取得したこの評価反映情報に応じた態様で、第1の変換候補を表示させる。このようにして評価部101は、或るユーザが入力した文字列に対する第1の変換候補を、そのユーザにとっての第1ユーザの変更履歴に基づいて評価する。これにより、ユーザは、文字列を入力したあとにサーバ装置10において算出される最新の選択見込みに応じた態様で表示される第1の変換候補から文字列を選択することができる。
(変形例2)
サーバ装置10の出力部102は、上述した各実施形態では、ユーザが認証を行ったタイミングで評価反映情報を出力したが、これ以外のタイミングで評価反映情報を出力してもよい。例えば、出力部102は、全ての認証のタイミングで出力を行うのではなく、例えば所定の期間(1週間または1月等)において最初にそのユーザが認証を行ったタイミングで、出力を行ってもよい。また、出力部102は、ユーザ装置20から選択文字列データが送信されてきたタイミングで出力を行ってもよいし、認証や選択文字列データの送信のタイミングとは関係なく、例えば決められた日時や決められた期間の間隔で出力を行ってもよい。
また、出力部102は、ユーザ装置20を使用するユーザが文字列を入力したタイミングで出力を行ってもよい。この場合、例えば、ユーザ装置20の入力文字列取得部202が、入力文字列を取得すると、入力文字列を入力したユーザの属性を特定するための特定情報を示すデータ(例えば認証通知データ)をサーバ装置10に送信する。出力部102は、受信したデータが示す特定情報を用いて属性を特定し、選択見込み情報のうち、特定した属性と近似する近似属性に対応付けられている変換履歴及び選択見込みを抜き出した評価反映情報を生成し、生成した評価反映情報をユーザ装置20に出力する。ユーザ装置20の情報取得部205は、サーバ装置10から送信されてきた評価反映情報を取得し、表示制御部201が、第1の変換候補を、情報取得部205により取得された評価反映情報に応じた態様で表示させる。これにより、ユーザは、文字列を入力したときにサーバ装置10において算出されている選択見込みに応じた態様で表示される第1の変換候補から文字列を選択することができる。
なお、入力文字列取得部202が、入力文字列を示す入力文字列データもサーバ装置10に送信し、出力部102が、選択見込み情報のうち、近似属性に対応付けられており、且つ、入力文字列データが示す入力文字列から始まる読み方に対応付けられている変換履歴及び選択見込みを抜き出して評価反映情報を生成してもよい。つまり、出力部102は、入力文字列により絞り込んだ評価反映情報を生成してもよい。これにより、入力文字列による絞り込みを行わない場合に比べて、評価反映情報を小さくすることができる。
出力部102は、要するに、評価部101により算出された選択見込み、すなわち文字列の変換候補が或るユーザと属性の近似するユーザによって選択される見込みを示すデータを、その或るユーザが使用する表示装置に出力するものであればよい。
(変形例3)
上述した各実施形態では、第1及び第2の辞書データの両方をユーザ装置20が記憶していたが、これに限らず、例えば、一方だけを記憶していてもよいし、両方とも記憶していなくてもよい。この場合、記憶していないほうの辞書データをサーバ装置10が記憶しておき、サーバ装置10が図5に示す抽出部204に相当する機能を実現する。ユーザ装置20は、入力文字列を取得すると、その入力文字列の変換候補をサーバ装置10に要求し、サーバ装置10がその要求に応答して変換候補を示す変換候補データをユーザ装置20に送信する。また、このような辞書データの記憶と変換候補の抽出とは、ユーザ装置20及びサーバ装置10以外の外部装置で行われてもよい。ユーザ装置20においては、要するに、表示制御部201が、入力文字列取得部202により取得された入力文字列に対応する文字列として第1の辞書データから抽出された第1の変換候補を表示面の第1の領域に表示させ、取得されたその入力文字列に対応する文字列として第2の辞書データから抽出された第2の変換候補を表示面において第1の領域とは異なる第2の領域に表示させるようになっていればよい。
(変形例4)
ユーザ装置20の表示制御部201は、上述した各実施形態では、互いに隣接する第1の領域F1及び第2の領域F2に第1及び第2の変換候補を表示させたが、これらの領域は隣接していなくてもよい。
図21は、表示面231に表示される変換候補の一例を示す図である。この例では、第1の領域F1、入力欄A1及び第2の領域F2が、表示面231の上側からこの順番で並ぶように表示されている。この他にも、表示制御部201は、例えば、表示面231の長辺を横に向けて横長の画面が表示されている場合に、第1の領域F1及び第2の領域F2を左右に並べて(この場合も隣接していてもよいし、間が離れていてもよい)表示させてもよい。要するに、表示制御部201は、第1の変換候補を情報取得部205により取得された選択見込みに応じた態様で表示面の第1の領域に表示させ、第2の変換候補を表示面において第1の領域とは異なる第2の領域に表示させるものであればよい。
(変形例5)
評価部101は、上述した各実施形態では、第1の辞書データ123に含まれている登録文字列を変換候補として評価したが、これ以外の文字列を変換候補として評価してもよい。評価部101は、例えば、ユーザが1文字ずつ変換を行った場合には、変換された1文字を変換候補として選択見込みを算出し、算出した選択見込みに応じて評価を行う。この場合、選択文字列取得部203が変換された1文字を選択文字列として取得することで、蓄積部103がその1文字の選択文字列を変換履歴として蓄積し、評価部101が蓄積された1文字の変換履歴に基づいて選択見込みを算出する。また、評価部101は、例えば、ユーザが特定の連続する変換を繰り返し行った場合には、実際に変換された選択文字列に加え、連続して変換された選択文字列を1つの変換履歴とみなして(これを「連続変換履歴」という。)、連続変換履歴を変換候補として選択見込みを算出する。この場合、蓄積部103は、変換履歴に対応付けてその変換履歴の次に選択された変換履歴を示す情報(「次選択情報」という。)を蓄積しておき、同じ次選択情報が閾値以上蓄積された場合に、それらの変換履歴を連続させた連続変換履歴を生成し、例えば、元の変換履歴に対応付けて蓄積している近似判断情報を、生成した連続変換履歴にも対応付けて蓄積する。このように蓄積された近似判断情報に基づいて、評価部101は、連続変換履歴についての選択見込みを算出する。
(変形例6)
評価部101は、上述した各実施形態では、蓄積部に蓄積した情報(変換履歴、読み方及び近似判断情報)に基づいて選択見込みを算出したが、これ以外の情報に基づいて選択見込みを算出してもよい。評価部は、例えば、ユーザ装置20から送信されてくる選択文字列データ及び認証通知データを記憶しておき、上記の算出を行うときに、記憶してある選択文字列データ及び認証通知データが示す識別情報に基づいて図9、図10及び図17に示すような情報を取得して、選択見込みを算出する。また、評価部は、外部装置に蓄積されているこれらの情報を取得して、選択見込みを算出してもよい。このように、評価部は、選択見込みを算出するための情報を、蓄積しておいてもよいし、自装置に記憶された他の情報または外部装置等から取得してもよい。
(変形例7)
蓄積部103は、上述した各実施形態では、属性そのものを近似判断情報として蓄積したが、例えば、ユーザの識別情報を近似判断情報として蓄積してもよい。この場合、評価部101は、近似判断情報である識別情報に対応付けて登録ユーザDB121に格納されている属性を、その識別情報により識別されるユーザの属性と判断する。また、蓄積部103は、他にも、属性と対応付けた数値や記号、文字などを近似判断情報として蓄積してもよい。この場合、蓄積部103は、それらの数値や記号、文字などと属性とを対応付けるテーブルも記憶しておく。また、蓄積部103は、近似する属性のグループに割り当てられた数値や記号、文字などからなるIDを近似判断情報として蓄積してもよい。この場合、対応付けられて蓄積された近似判断情報が同じ変換履歴は、それらの変換履歴(すなわち選択文字列)を選択したユーザの属性が近似していることになる。要するに、蓄積部103は、或るユーザとの属性の近似を判断するために用いることができる情報を近似判断情報として蓄積するものであればよい。
(変形例8)
本発明は、サーバ装置10のような情報処理装置やユーザ装置20のような表示装置、辞書システム1のような情報処理システムの他にも、サーバ装置10及びユーザ装置20が実施する処理を実現するための情報処理方法や表示方法としても捉えられるものである。ここでいう処理とは、例えば、図14及び図15にそれぞれ示す変換候補提示処理である。また、本発明は、サーバ装置10やユーザ装置20のようなコンピュータを、図5に示す各手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。これらのプログラムは、これらを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これらをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
1…辞書システム、10…サーバ装置、20…ユーザ装置、11、21…制御装置、12、26…記憶装置、13、25…通信装置、22…操作装置、23…表示装置、24…音声入出力装置、101…評価部、102…出力部、103…蓄積部、201…表示制御部、202…入力文字列取得部、203…選択文字列取得部、204…抽出部、205…情報取得部、121…登録ユーザDB、122…変換履歴DB、123,261…第1の辞書データ、262…第2の辞書データ

Claims (10)

  1. 或るユーザにとっての文字列に対する変換候補を評価する情報処理装置であって、
    前記或るユーザと属性の近似する第1ユーザによる変換履歴に基づき、前記変換候補を評価する評価手段と、
    前記評価手段による評価を反映した変換候補に関する評価反映情報を前記或るユーザが使用する表示装置に出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記評価手段は、前記或るユーザの少なくとも1つ以上の属性と第1ユーザの属性との関係の強さを表す指標を算出し、当該指標を利用して、前記変換候補を評価する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記評価手段は、前記属性の種類、前記或るユーザと前記第1ユーザとの属性が近似する度合いまたは前記或るユーザと前記第1ユーザとの近似する属性の数に応じた重みを付けて前記指標を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記評価手段は、
    前記第1ユーザが文字列の変換候補から選択した選択文字列を、当該選択文字列の読み方及び前記或るユーザとの属性の近似を判断するための近似判断情報と共に、前記変換履歴として蓄積する蓄積手段を備え、
    前記或るユーザが入力した文字列に対応する前記読み方と、当該或るユーザに属性が近似していることが判断される前記近似判断情報とをキーとして前記蓄積手段から抽出した前記変換履歴に基づき、前記変換候補を評価する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. ユーザにより入力された入力文字列を取得する入力文字列取得手段と、
    表示面を有する表示手段と、
    或るユーザと属性の近似する第1ユーザによる変換履歴に基づく文字列の変換候補の評価を反映した変換候補に関する評価反映情報を取得する情報取得手段と、
    前記入力文字列取得手段により取得された入力文字列の変換候補として、第1の辞書データから抽出された第1の変換候補を前記情報取得手段により取得された評価反映情報に応じた態様で前記表示面の第1の領域に表示させ、第2の辞書データから抽出された第2の変換候補を前記表示面において前記第1の領域とは異なる第2の領域に表示させる表示制御手段と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  6. 前記表示制御手段は、前記入力文字列取得手段により取得された入力文字列の入力が、前記表示面における所定の入力欄において行われた場合または所定のプログラムが実行されているときに行われた場合には、前記第1の領域に前記第1の変換候補を表示させる一方、前記第2の領域に前記第2の変換候補を表示させない
    ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記入力文字列取得手段により取得された入力文字列の入力が、前記表示面における所定の入力欄において行われた場合または所定のプログラムが実行されているときに行われた場合には、前記第1の辞書データの一部から抽出された第3の変換候補を前記第1の領域に表示させる
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の表示装置。
  8. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    請求項5乃至7のいずれか1項に記載の表示装置とを備える情報処理システムであって、
    前記表示装置の前記情報取得手段は、前記情報処理装置の前記出力手段により出力された評価反映情報を取得する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  9. 或るユーザにとっての文字列に対する変換候補を評価する情報処理装置が、前記或るユーザと属性の近似する第1ユーザによる変換履歴に基づき、前記変換候補を評価する評価ステップと、
    前記情報処理装置が、前記評価ステップにおける評価を反映した変換候補に関する評価反映情報を前記或るユーザが使用する表示装置に出力する出力ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  10. 表示面を有する表示手段を備える表示装置が、ユーザにより入力された入力文字列を取得する入力文字列取得ステップと、
    前記表示装置が、或るユーザと属性の近似する第1ユーザによる変換履歴に基づく文字列の変換候補の評価を反映した変換候補に関する評価反映情報を取得する情報取得ステップと、
    前記表示装置が、前記入力文字列取得ステップにおいて取得された入力文字列の変換候補として、第1の辞書データから抽出された第1の変換候補を前記情報取得ステップにおいて取得された評価反映情報に応じた態様で前記表示面の第1の領域に表示させ、第2の辞書データから抽出された第2の変換候補を前記表示面において前記第1の領域とは異なる第2の領域に表示させる表示制御ステップと
    を備えることを特徴とする表示方法。
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