JP2014077734A - 位置標定システム及び位置標定システムの制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置標定システムによって3次元の位置標定を行えるようにする。
【解決手段】基地局20が、第1のパターンの各アンテナ25によって受信される位置標定信号800の位相差Δθ1に基づき移動端末30が存在する方向を求め、求めた方向に基づき移動端末30の位置を第1の位置として求め、第1のパターンの要素になっていない1つ以上のアンテナ25を含む、複数のアンテナ25を要素とする第2のパターンの各アンテナ25によって受信される位置標定信号800の位相差Δθ2に基づき、移動端末30が存在する方向を求め、求めた方向に基づき移動端末30の位置を第2の位置として求め、第1のパターンと第2のパターンとの間隔dと、平面からの複数のアンテナ25の高さHとを記憶し、第1の位置と第2の位置との間の距離d’を求め、間隔d、高さH、及び距離d’に基づき、移動端末30の高さhを求める。
【選択図】図14

Description

この発明は、位置標定システム及び位置標定システムの制御方法に関し、とくに3次元の位置を標定する技術に関する。
特許文献1には、3次元の位置を高精度かつ短時間で測位すべく、第2の発受信手段から距離測定信号と方向測定信号とを発信し、距離測定信号の位相を測定して第1の発受信手段からの距離を算出し、方向測定信号の位相差を測定して第1の発受信手段が位置する方向を算出して自局の3次元の位置を測位することが記載されている。
特許文献2には、受信手段の3次元の位置を高精度で測位するシステムを安価に実現すべく、同期信号と距離測定信号を発信手段から放射し、受信手段において複数組の無線信号から位相および位相差を測定して方向を測定し、距離測定信号の位相および位相差から距離を測定して3次元の位置を測位することが記載されている。
非特許文献1には、基地局に設置した複数のアンテナから歩行者が携帯する携帯端末に無線信号を送信し、各アンテナから送信されてくる無線信号の位相差によって携帯端末とアンテナとの相対位置を求め、求めた相対位置(方向、距離)と基地局の絶対位置とから歩行者の現在位置を取得するようにした位置標定システムが開示されている。
特開2011−128144号公報 特開2009−282009号公報
武内 保憲,河野 公則,河野 実則、" 2.4GHz帯を用いた場所検知システムの開発"、平成17年度 電気・情報関連学会中国支部第56回連合大会
非特許文献1に開示されている位置標定システムは、基地局からみた携帯端末の方向を標定して携帯端末の位置を特定するものであり、2次元の位置標定に関するものである。このため、位置標定システムによって3次元の位置標定を行おうとすれば、例えば、特許文献1、2に開示されているように、方向測定信号に加えて距離測定信号を用い、距離測定信号について別途位相差や位相を測定しなければならず、その分、装置構成が複雑化し、煩雑な計算を行う必要がある。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、3次元の位置標定を行うことが可能な、位置標定システム及び位置標定システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一つは、移動端末の位置を標定するシステムであって、移動端末から送られてくる、当該移動端末の位置を標定するための無線信号である位置標定信号を受信する、前記移動端末が移動する平面に平行な面内に所定の間隔で隣接配置された複数のアンテナを有する基地局を含み、前記基地局は、複数の前記アンテナを要素とする第1のパターンの各アンテナによって受信される前記位置標定信号の位相差Δθ1に基づき、前記移動端末が存在する方向を求め、求めた前記方向に基づき前記移動端末の位置を第1の位置として求め、前記第1のパターンの要素になっていない1つ以上のアンテナを含む、複数の前記アンテナを要素とする第2のパターンの各アンテナによって受信される前記位置標定信号の位相差Δθ2に基づき、前記移動端末が存在する方向を求め、求めた前記方向に基づき前記移動端末の位置を第2の位置として求め、前記第1のパターンと前記第2のパターンとの間隔dと、前記平面からの前記複数のアンテナの高さHとを記憶し、前記第1の位置と前記第2の位置との間の距離d’を求め、前記間隔d、前記高さH、及び前記距離d’に基づき、前記移動端末の高さhを求めることとする。
本発明によれば、位置標定システムから得られる移動端末の2次元の位置情報に基づき、移動端末の3次元の位置情報を取得することができる。
上記目的を達成するための本発明の他の一つは、上記システムであって、前記基地局は、前記第1のパターンと前記第2のパターンと結ぶ方向への、前記距離d’の射影の長さをd’として、次式から前記移動端末の高さhを求めることとする。
h=H・d’/(d+d’)
本発明によれば、位置標定システムから得られる移動端末の2次元の位置情報に基づき、移動端末の高さhを取得することができる。
上記目的を達成するための本発明の他の一つは、上記システムであって、前記基地局は、前記第1のパターンと前記第2のパターンの複数の組み合わせの夫々により、前記間隔d、前記高さH、及び前記距離d’に基づき前記移動端末の高さhを求め、各組み合わせにより求めた前記高さhの平均値を求めて出力することとする。
本発明によれば、複数の標定結果に基づき、移動端末の高さhを精度よく標定することができ、移動端末の正確な高さhを取得することができる。
上記目的を達成するための本発明の他の一つは、上記システムであって、前記基地局は、前記第1のパターンと前記第2のパターンの複数の組み合わせの夫々について、前記間隔d、前記高さH、及び前記距離d’に基づき前記移動端末の高さhを求め、前記組み合わせの夫々について、夫々の前記パターン間のばらつきの度合いを求め、前記ばらつきの度合いが最小の前記組み合わせにより求めた前記移動端末の前記高さhを出力することとする。
本発明によれば、組み合わせの夫々のパターン間のばらつきの度合いからマルチパスの影響度合いを把握し、マルチパスの影響の少ない標定結果を特定することができる。このため、移動端末の正確な高さhを取得することができる。
上記目的を達成するための本発明の他の一つは、上記システムであって、前記第1のパターンは、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対とを含み、前記第1のアンテナ対と前記第2のアンテナ対とは、前記第1のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差と前記第2のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差とが一致するように設けられ、前記第2のパターンは、第3のアンテナ対と第4のアンテナ対とを含み、前記第3のアンテナ対と前記第4のアンテナ対とは、前記第3のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差と前記第4のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差とが一致するように設けられていることとする。
このような構成とすることで、移動端末の水晶発振器に生じる周波数偏差を起因する誤差を解消することができる。また上記誤差を解消することを目的として構成されたアンテナ群を3次元の位置標定にも利用することができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、位置標定システムによって移動端末の3次元の位置標定を行うことができる。
位置標定システム1の概略的な構成を示す図である。 サーバ装置10の主なハードウエアを示す図である。 サーバ装置10の主な機能を示す図である。 移動端末30のハードウエア構成を示す図である。 移動端末30の主な機能を示す図である。 基地局20の主なハードウエアを示す図である。 基地局20の主な機能を示す図である。 位置標定信号800のデータフォーマットを示す図である。 基地局20と移動端末30の位置関係を示す図である。 基地局20のアンテナ25と移動端末30のアンテナ341との関係を説明する図である。 基地局20と移動端末30の位置関係を説明する図である。 パターンの一例を示す図である。 パターンの一例を示す図である。 3次元の位置標定の仕組みを説明する図である。 3次元の位置標定の仕組みを説明する図である。 位置標定処理S1600を説明するフローチャートである。
図1に実施形態として説明する位置標定システム1の概略的な構成を示している。位置標定システム1は、例えば、移動体3(車両や歩行者等)の現在位置を監視するシステム、移動体3の安全確保に関するシステム、移動体3に対する道案内や目的地までの誘導を行うシステム、移動体3に対して現在地周辺の情報等を提供するシステム、地下街やビル街等における移動体3(人)の避難誘導システム、倉庫や工場等における移動体3(商品や搬送車両等)の流れを管理するシステム、工場等における移動体3(ロボット、搬送車両等)の誘導システムなどに適用される。
位置標定システム1は、データセンタなどに設けられるサーバ装置10、位置標定システム1が適用される地域の各所に設けられる複数の基地局20、及び移動体3に搭載もしくは携帯される移動端末30などで構成されている。
基地局20は、構造物2(屋内であれば建物の壁や柱等、屋外であれば電柱等)の所定の高さ位置に設けられる。基地局20及び移動端末30は、有線もしくは無線による通信ネットワーク5(専用線、公衆回線、インターネット等)を介してサーバ装置10と通信可能に接続している。
図2にサーバ装置10のハードウエア構成を示している。同図に示すように、サーバ装置10は、中央処理装置11(CPU、MPU等)、記憶装置12(半導体メモリ(RAM、ROM、NVRAM等)やハードディスク装置等)、入力装置13(キーボード、マウス等)、表示装置14(液晶ディスプレイ等)、サーバ装置10を通信ネットワーク5に接続するための通信インタフェース15などを備える。各構成要素はバス18を介して通信可能に接続されている。表示装置14には、例えば、移動体3(移動端末30)の現在位置や現在の移動方向などを示す情報がリアルタイムに表示される。
図3にサーバ装置10の機能を示している。同図に示すように、サーバ装置10は、情報収集部101、情報提供部102、及び設定情報記憶部103を備える。これらの機能は、サーバ装置10が備えるハードウエアにより、もしくは、サーバ装置10の中央処理装置11が記憶装置12に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
情報収集部101は、基地局20もしくは移動端末30から、移動端末30の現在位置等の情報を随時収集する。情報提供部102は、例えば、移動端末30もしくは基地局20に対し、道案内情報、目的地までの誘導情報、現在位置周辺の地理情報、移動体3の2次元又は3次元の現在位置や移動方向等の監視情報、移動体3の安全確保に関する情報などの各種の情報を随時提供する。設定情報記憶部103は、例えば、基地局20の設置位置を示す情報(緯度、経度、設置高さ等)などを設定情報として記憶する。
図4に移動端末30のハードウエア構成を示している。同図に示すように、移動端末30は、CPUやMPUなどを用いて構成される中央処理装置31、半導体メモリ(RAM、ROM、NVRAM等)やハードディスク装置などで構成される記憶装置32、後述する位置標定信号800の送信や他の装置との間で無線通信を行う無線通信インタフェース33、無線通信インタフェース33によって行われる無線通信に用いられるアンテナ341、タッチパネルや操作ボタンなどの入力装置35、及び液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置36を備える。各構成要素はバス38を介して通信可能に接続されている。
アンテナ341としては、例えば、指向性アンテナや円偏波指向性アンテナが用いられる。とくに移動端末30を壁等の障害物が存在する屋内等で用いる場合には、アンテナ341として円偏波指向性アンテナが用いられる。円偏波の反射波(又は定在波)の偏波面は、壁等の障害物で反射した際に反転するが、円偏波指向性アンテナを用いることで反射波や定在波を効果的に減衰させることができる。
図5に移動端末30の主な機能を示している。同図に示すように、移動端末30は、位置標定信号送信部301、情報送受信部302、及び情報表示部303を備える。これらの機能は、移動端末30が備えるハードウエアにより、もしくは、移動端末30の中央処理装置31が記憶装置32に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
上記機能のうち位置標定信号送信部301は、移動端末30の現在位置の標定に用いられる無線信号である位置標定信号800を無線通信インタフェース33により送信する。
情報送受信部302は、無線通信インタフェース33による無線通信や通信ネットワーク5による有線通信によりサーバ装置10もしくは基地局20と通信し、移動体3に提示するための情報の受信(ダウンロード)や、サーバ装置10もしくは基地局20で用いられる各種情報の送信(アップロード)などを行う。情報表示部303は、移動体3などに提示する情報を表示装置36に出力する。
図6に基地局20のハードウエア構成を示している。同図に示すように、基地局20は、CPUやMPUなどを用いて構成される中央処理装置21、半導体メモリ(RAM、ROM、NVRAM、SSD(Solid State Drive)等)やハードディスク装置などで構成される記憶装置22、基地局20を通信ネットワーク5に接続する通信インタフェース23、無線通信を行う無線通信インタフェース24、複数のアンテナ25、及びアンテナ切替スイッチ26などを備える。各構成要素は、バス28を介して通信可能に接続されている。
中央処理装置21は、記憶装置22に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、基地局20が備える各種の機能を実現する。無線通信インタフェース24は、移動端末30から送信された位置標定信号800を受信する。
複数のアンテナ25は、いずれも指向性アンテナであり、例えば、指向性アンテナ、円偏波指向性アンテナである。複数のアンテナ25は、いずれも移動端末30が移動する平面に平行な面内に隣接して配置されている。
アンテナ切替スイッチ26は、アンテナ25を順次選択し、選択したアンテナ25を無線通信インタフェース24に接続する。尚、基地局20を壁等の障害物が存在する屋内等で用いる場合、アンテナ25として円偏波指向性アンテナを用いることが好ましい。円偏波の反射波(又は定在波)の偏波面は壁等での反射時に反転するため、円偏波指向性アンテナを用いることにより反射波(又は定在波)を効果的に減衰させることができるからである。
図7に基地局20の主な機能を示している。同図に示すように、基地局20は、通信処理部201、位置標定信号受信部202、設定情報記憶部203、位置標定部204、及びマルチパス評価情報生成部205を備える。尚、これらの機能は、基地局20が備えるハードウエアによって、もしくは、基地局20の中央処理装置21が記憶装置22に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
このうち通信処理部201は、無線通信インタフェース24や通信インタフェース23によって移動端末30やサーバ装置10との間でデータの送信又は受信を行う。
位置標定信号受信部202は、無線通信インタフェース24及びアンテナ切替スイッチ26を制御して移動端末30から送信される位置標定信号800を受信する。アンテナ切替スイッチ26は、例えば、十分に短い周期で周期的(サイクリック)に切り替えられる。
設定情報記憶部203は、前述した設定情報(例えば、当該基地局20の現在位置を示す情報(緯度、経度、後述するアンテナ25の高さH、移動体3に設けられる2つの移動端末30の間の距離d等))を記憶する。
位置標定部204は、位置標定信号受信部202が受信した位置標定信号800に基づき移動端末30の2次元の現在位置もしくは3次元の現在位置を標定する。位置標定部204によって行われる位置標定の仕組みについては後述する。尚、位置標定部204によって標定された移動端末30の現在位置は、通信処理部201によってサーバ装置10や移動端末30に随時提供(送信)される。
マルチパス評価情報生成部205は、移動端末30から受信した位置標定信号800についてのマルチパスの影響度合いを示す情報(以下、マルチパス評価情報と称する。)を生成する。
<位置標定の原理>
次に位置標定システム1によって行われる、移動端末30の位置を標定する仕組みについて説明する。尚、以下の説明の前提として、移動端末30は、十分に短い時間間隔で繰り返し位置標定信号800を送信するものとする。また基地局20は、複数のアンテナ25を短い時間間隔で周期的に切り換えながら、スペクトル拡散された無線信号からなる位置標定信号800を受信するものとする。
図8に移動端末30から送信される位置標定信号800の一例を示している。同図に示すように、位置標定信号800は、制御信号811、測定信号812、及び端末情報813を含む。
制御信号811は、変調波や各種の制御信号を含む。測定信号812は、数m秒程度の無変調波(例えば、基地局20に対する移動端末30の存在する方向や基地局20に対する移動端末30までの相対距離の検出に用いる信号(例えば、2048チップの拡散符号))を含む。端末情報813は、移動端末30を識別する情報(以下、移動端末IDと称する。)を含む。
図9に基地局20と移動端末30の位置関係を示している。同図に示すように、基地局20は、移動体3が移動する平面πから高さH(m)の位置に固定されている。また移動端末30は平面πから高さh(m)の位置に存在する。尚、平面π上、基地局20の直下から移動端末30の直下までの直線距離はL(m)である。
図10に基地局20に設けられるアンテナ25の基本単位(複数のアンテナ25から選択される4つのアンテナ(以下、夫々、第1アンテナ25a〜第4アンテナ25dと称する。)で構成される。)と移動端末30のアンテナ341との関係を示している。同図に示す4つのアンテナは、位置標定信号800の1波長(例えば、位置標定信号800として2.4GHz帯の電波を用いた場合は波長λ=12.5cm)以下の間隔(例えば3cm)を空けて平面的に略正方形状に隣接配置されている。尚、4つのアンテナ25a〜25dは、いずれもその指向方向は下方向を向いている。
同図において、アンテナ25の高さ位置における水平方向とアンテナ群に対する移動端末30の方向とのなす角をαとし、移動端末30からアンテナ25から放射されるビームの中心線に下ろした垂線の長さをD(m)とすれば、例えば、2.4GHz帯の電波を用いた場合、
α=arcTan(D(m)/L(m))=arcSin(ΔL(cm)/3(cm))
・・・式1
の関係がある。但し、ΔL(cm)は、複数のアンテナ25のうち、特定の2つのアンテナ25と移動端末30との間の伝搬路長の差(以下、経路差とも称する。)である。
ここで4つのアンテナ25a〜25dのうち、特定の2つのアンテナ25によって受信される位置標定信号800の位相差をΔθとすれば、次の関係がある。
ΔL(cm)=Δθ/(2π/λ(cm)) ・・・式2
ここで例えば位置標定信号800が2.4GHz帯の電波(波長λ=12.5(cm))である場合は
α=arcSin(Δθ/π) ・・・式3
となり、測定可能範囲内(−π/2<Δθ<π/2)(アンテナ25の指向角(半値幅))ではαは位相差Δθ(ラジアン)から算出することができるので、基地局20が存在する方向αを特定することができる。
図11に示すように、基地局20のアンテナ25の平面πからの高さをH、移動端末30の平面πからの高さをhとし、基地局20の直下の平面π上の位置を原点として直交座標(X、Y)を設定し、上記方向αから求まる、基地局20から移動端末30の方向とX軸とがなす角をΔΦ(x)、上記方向αから求まる、基地局20から移動端末30の方向とY軸とがなす角をΔΦ(y)とすれば、原点に対する移動端末30の相対的な位置Δd’(x),Δd’(y)は、次式から求めることができる。
Δd’(x)=H×Tan(ΔΦ(x)) ・・・式4
Δd’(y)=H×Tan(ΔΦ(y)) ・・・式5
そして原点の絶対座標を(X,Y)とすれば、移動端末30の現在位置(Xx’,Yy’)は次式から求めることができる。
Xx’=X+Δd’(x) ・・・式6
Yy’=Y+Δd’(y) ・・・式7
以上に説明した位置標定の基本的な原理については、例えば、特開2004−184078号公報、特開2005−351877号公報、特開2005−351878号公報、及び特開2006−23261号公報等に詳述されている。
<標定精度の向上>
ところで、以上に説明した仕組みにより移動端末30の位置を標定する際は、基地局20と移動端末30の水晶発振器に生じる周波数偏差を起因する誤差が問題となる。例えば水晶発振器の周波数安定度が±0.5ppmであった場合、基地局20と移動端末30との間では最大1ppmの周波数偏差(2400Hz)が生じ、アンテナ切替スイッチ26の切替周期が32μsであったとすれば、2400Hz×32μs×360°=27.65°の位相差(誤差)が生じる。このため、本実施形態の位置標定システム1においては、この測定誤差を次の方法により相殺するようにしている。
即ち、まず第1アンテナ25aと第2アンテナ25bとの組み合わせ(以下、第1のアンテナ対と称する。)が受信する位置標定信号800の位相差Δθ1(第1アンテナ25aを基準として第2アンテナ25bの位相を測定した結果)は、移動端末30から第1アンテナ25aまでの位置標定信号800の伝搬経路と、移動端末30から第2アンテナ25bまでの位置標定信号800の伝搬経路との差(経路差)によって生じる位相差をΔθt1とし、測定誤差をF1とすると、次式で表すことができる。
Δθ1=Δθt1+F1 ・・・式8
一方、第3アンテナ25cと第4アンテナ25dとの組み合わせ(以下、第2のアンテナ対と称する。)が受信する位置標定信号800の位相差Δθ2(第3アンテナ25cを基準として第4アンテナ25dの位相を測定した結果)は、移動端末30から第3アンテナ25cまでの位置標定信号800の伝搬経路と、移動端末30から第4アンテナ25dまでの位置標定信号800の伝搬経路との差(経路差)によって生じる位相差をΔθt2とし、測定誤差をF2とすると、次式で表すことができる。
Δθ2=−Δθt2+F2 ・・・式9
ここで式8と式9の両辺の差を取れば次のようになる。
Δθ1−Δθ2=(Δθt1−(−Δθt2))+(F1−F2) ・・・式10
前述したように、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対は、第1のアンテナ対の各アンテナ25a,25bによって受信される位置標定信号800の経路差と第2のアンテナ対の各アンテナ25c,25dによって受信される位置標定信号800の経路差とが一致するように設けられている。そこでこの値をθtとすれば、式10の右辺の(Δθt1−(−Δθt2))の値は2θtとなる。
一方、誤差F1,F2は、第1のアンテナ対の測定時と第2のアンテナ対の測定時で通常はほぼ同じであるので、式10の右辺の(F1−F2)の値は限りなく0に近くなる。従って、これらの値を式10に代入して式10を変形すると次のようになる。
θt=(Δθ1−Δθ2)/2 ・・・式11
このように、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対の夫々によって位相差を測定するようにすることにより、夫々の測定誤差F1,F2を相殺でき、経路差によって生じる位相差θtを高い精度で取得することができる。そしてこれにより位置標定の精度を高めることができる。
尚、位相を測定する側にAGC(Automatic Gain Controller)等を設けて周波数偏差を減少させるようにすれば、式10の右辺の(F1−F2)の値をさらに0に近づけることができ、位置標定の精度をさらに高めることができる。
=マルチパス評価情報=
次に図7に示した基地局20のマルチパス評価情報生成部205によって生成されるマルチパス評価情報について説明する。
空間ダイバーシティの原理によれば、複数の反射波と直接波との合成波からなる間接波において、移動端末30の物理的位置が1/4波長〜1波長程度異なると、位置標定信号800に与えるマルチパスの影響度合いが変化する。そこで基地局20に、例えば、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対とを構成するアンテナを選択して複数パターンのアンテナ群を構成可能な数のアンテナ25を設け、各パターンについて位置標定信号800を受信するようにすれば、マルチパスの影響度合いが異なる位置標定信号800を取得することができる。
図12に上記パターンの一例を示している。同図に示すように、この例では、基地局20に、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対とを含む2つのパターン(パターンA、パターンB)を実現すべく、略平板状の1つのアンテナ基台191の表面に正方格子状に2行3列で整列する同形同大の計6つのアンテナ25を設けている。尚、隣接するアンテナ25の間隔(格子間隔)dは、位置標定信号800の1/4波長〜1波長程度である。
同図において、パターンAのアンテナ群25Aは、アンテナ基台191の左側の4つのアンテナ25Aa,25Ab,25Ac,25Adによって構成されている。パターンAにおいては、アンテナ25Aaとアンテナ25Abとが第1のアンテナ対を構成しており、アンテナ25Acとアンテナ25Adとが第2のアンテナ対を構成している。
またパターンBのアンテナ群25Bは、アンテナ基台191の右側の4つのアンテナ25Ba,25Bb,25Bc,25Bdによって構成されている。パターンBにおいては、アンテナ25Baとアンテナ25Bbとが第1のアンテナ対を構成しており、アンテナ25Bcとアンテナ25Bdとが第2のアンテナ対を構成している。
図13に上記パターンの他の一例を示している。同図に示すように、この例では、基地局20に、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対とを含むアンテナ群を4つのパターン(パターンA、パターンB、パターンC、パターンD)を構成すべく、略平板状の1つのアンテナ基台191の表面に正方格子状に3行3列で整列する同形同大の計9つのアンテナ25を設けている。尚、隣接するアンテナ25の間隔(格子間隔)dは、位置標定信号800の1/4波長〜1波長程度である。
同図において、パターンAのアンテナ群25Aは、アンテナ基台191の左下の4つのアンテナ25Aa,25Ab,25Ac,25Adによって構成されている。このパターンAにおいては、アンテナ25Aaとアンテナ25Abとが第1のアンテナ対を構成し、アンテナ25Acとアンテナ25Adとが第2のアンテナ対を構成している。
パターンBのアンテナ群25Bは、アンテナ基台191の右下の4つのアンテナ25Ba,25Bb,25Bc,25Bdによって構成されている。このパターンBにおいては、アンテナ25Baとアンテナ25Bbとが第1のアンテナ対を構成し、アンテナ25Bcとアンテナ25Bdとが第2のアンテナ対を構成している。
パターンCのアンテナ群25Cは、アンテナ基台191の右上の4つのアンテナ25Ca,25Cb,25Cc,25Cdによって構成されている。このパターンCにおいては、アンテナ25Caとアンテナ25Cbとが第1のアンテナ対を構成し、アンテナ25Ccとアンテナ25Cdとが第2のアンテナ対を構成している。
パターンDのアンテナ群25Dは、アンテナ基台191の左上の4つのアンテナ25Da,25Db,25Dc,25Ddによって構成されている。このパターンDにおいては、アンテナ25Daとアンテナ25Dbとが第1のアンテナ対を構成し、アンテナ25Dcとアンテナ25Ddとが第2のアンテナ対を構成している。
ここで図12又は図13に示した各パターン間の位置標定の結果のばらつきは、移動端末30から送信され基地局20によって受信される位置標定信号800のマルチパスの影響度合いと関係しており、マルチパスの影響が大きいほどばらつきが大きくなる。このため、各パターンについての位置標定の結果のばらつきの度合いはマルチパス評価情報として用いることができる。尚、各パターンの位置標定の結果のばらつきの度合いは、例えば、各パターンの位置標定の結果の最大値と最小値の差分を求めることによって把握することができる。また各パターンの位置標定の結果の分散を求めることによってばらつきの度合いを把握するようにしてもよい。
図12もしくは図13は、パターンの構成方法を例示したものに過ぎず、パターンの構成方法は例示したものに限定されるわけではない。また一部のアンテナが重複して複数のパターンの構成要素になっていてもよい。
<3次元の位置標定の原理>
図14は3次元の位置標定の原理を説明する図である。尚、同図において基地局20のアンテナ群の構成は図12に例示したものと同じであり、アンテナ群は、略平板状の1つのアンテナ基台191の表面に正方格子状に2行3列で整列する同形同大の計6つのアンテナ25で構成されているものとする。
便宜上、図12に示すパターンAのアンテナ群25Aの中心(ここでは4つのアンテナ25Aa〜25Adの重心)を通る鉛直方向にZ軸を設定しており、アンテナ群Aの上記中心からXY平面に下ろした垂線は原点(0,0,0)を通る。またX軸についてはアンテナ群25Aの列方向に、Y軸についてはアンテナ群25Aの行方向に、夫々設定している。
アンテナ基台191の平面は移動端末30が移動する平面(XY平面(平面π))に平行である。アンテナ基台191に設けられている各アンテナ25は、アンテナ基台191の面に間隔(格子間隔)dで隣接配置されている。アンテナ基台191のXY平面からの高さはHであり、従ってアンテナ基台191に設けられている各アンテナ25のXY平面からの高さはいずれもHである。
3次元の位置標定に際しては、まず基地局20が、移動端末30の位置を、図12に示したパターンAのアンテナ群(以下、第1のアンテナ群とも称する。)、及び図12に示したパターンBのアンテナ群(以下、第2のアンテナ群とも称する。)の夫々によって標定する。
同図に示すように、パターンAによって標定される移動端末30のXY平面上の位置(以下、第1の位置とも称する。)を(X’,Y’,0)とし、パターンBによって標定される移動端末30のXY平面上の位置(以下、第2の位置とも称する。)を(X’,Y’,0)とする。
図15は、図14をY軸の正方向(+Y方向)から眺めた図である。同図において、位置(X’,0、0)は、第1の位置(X’,Y’,0)のXZ平面への射影であり、位置(X’,0,0)は、第2の位置(X’,Y’,0)のXZ平面への射影であり、位置(X,0,h)は、移動端末30の位置(X,Y,h)のXZ平面への射影(パターンAの4つのアンテナ25a〜25dの中心(4つのアンテナ2525a〜25dの中心を結んだ線が交叉する位置)とパターンBの4つのアンテナ25a〜25dの中心(4つのアンテナ2525a〜25dの中心を結んだ線が交叉する位置)とを結ぶ線分の方向(この場合はつまりX軸)への射影)である。
同図において、パターンAの4つのアンテナ25a〜25dの中心、パターンBの4つのアンテナ25a〜25dの中心、及び移動端末30の位置(X,Y,0)の射影の位置(X,0,0)を頂点とする三角形と、第1の位置(X’,Y’,0)の射影の位置(X’,0、0)、第2の位置(X’,Y’,0)の射影の位置(X’,0,0)、及び移動端末30の位置(X,Y,h)の射影の位置(X,0,h)を頂点とする三角形とは相似である。
このため、間隔d、アンテナ25の高さH、第1の位置(X’,Y’,0)と第2の位置(X’,Y’)との間の距離d’のX軸方向への射影d’、及び移動端末30の高さhとの間には、次の関係がある。
h:d’=H−h:d ・・・式12
従って、式12より、移動端末30の高さhは次式から求めることができる。
h=H・d’/(d+d’) ・・・式13
尚、移動端末30の真の高さhが求まることで、式4〜式7に基づき移動端末30の真の2次元座標位置(X、Y)を求めることができる。
Δd’(x)=(H−h)×Tan(ΔΦ(x)) ・・・式14
Δd’(y)=(H−h)×Tan(ΔΦ(y)) ・・・式15
=X+Δd’(x) ・・・式16
=Y+Δd’(y) ・・・式17
<マルチパスの影響低減>
ところで、位置検知結果に間接波(マルチパスや反射波等)の影響が含まれていると測定誤差が大きくなり、その結果、位置標定の精度が低下する。しかし位置置標定システム1を屋外で用いる場合は間接波の影響は小さく、屋外であれば以上に説明した方法により実用的な精度で移動端末30の3次元の位置標定を行うことができる。
また位置標定システム1を屋内で使用する場合でも、例えば、「UWB−IR無線方式による屋内位置検知」,電子情報通信学会誌 Vol.92,No.4,2009、電界強度比較方式)に開示されているような公知の技術を適用して間接波の影響を抑えるようにすることで、前述した方法により、十分に実用的な精度で移動端末30の3次元の位置標定を行うことができる。
尚、前述したパターンの複数について位置標定を行い、各標定結果を平均することで、位置標定の精度を高めることができる。またこの場合、パターンの数が多い程、測定精度を高めることができる。またパターンの組み合わせの複数の夫々を用いて3次元の位置標定を行い、各組み合わせの夫々について、夫々のパターン間のばらつきの度合い(マルチパス評価情報)を求め、ばらつきの度合いが最小の組み合わせによる3次元の位置標定結果を採用するようにすれば、位置標定の精度を高めることができる。
<位置標定処理>
図16は以上に説明した仕組みに基づき移動端末30の高さ(3次元の位置)並びに移動端末30の真の位置(X,Y)を取得するに際し、基地局20が行う処理(以下、位置標定処理S1600と称する。)を説明するフローチャートである。尚、この処理が行われる前提として、基地局20は、自身のXY平面からの高さH、及び間隔(格子間隔)dを記憶しているものとする。
同図に示すように、まず基地局20は、パターンAにより、移動端末30の位置(第1の位置(X’,Y’,0))を標定する(S1611)。
次いで基地局20は、基地局20は、パターンBにより、移動端末30の位置(第2の位置(X’,Y’,0))を標定する(S1612)。
続いて基地局20は、S1611にて標定した第1の位置(X’,Y’,0)のX軸方向への射影(X’,0,0)を、またS1612にて標定した第2の位置(X’,Y’,0)のX軸方向への射影(X’,0,0)を夫々求め、これらと前述した式13とに基づき移動端末30の高さhを求める(S1613)。
続いて基地局20は、以上により求めた移動端末30の高さhを用い、前述した式14〜式17から移動端末30のXY平面上の位置、即ち、真の2次元の位置(X,Y)を求める(S1614)。
以上に説明したように、本実施形態の位置標定システム1によれば、移動端末30の高さh並びに移動端末30の3次元の位置及び2次元の真の位置を求めることができる。このため、例えば、工場や倉庫などにおいては、棚に置かれている荷物の3次元の位置を取得することができる。
また例えば、訪問客が訪れる場所に位置標定システム1が導入されているような場合には、訪問客に移動端末30を携帯させることで訪問客の背の高さを求めることができる(背の高さに応じて高さhが異なるので高さhから背の高さを概算することができる)。また高さhを前述したし式14〜式17に代入することで訪問客の背の高さの違いに応じて2次元の標定精度を高めることができる。
また位置標定システム1は、例えば、医療検診等において昨今、利用が拡大しつつあるカプセル型内視鏡の位置検知に応用することができる。ここでカプセル型内視鏡は、被験者に経口された後、食道を通って胃や腸内を移動しつつ体内の様子を撮影し、撮影された映像や画像を被験者の腹部などに備え付けられた受信機に向けて送信するものであるが、現状では、経口後にその現在位置を把握することができず、カプセル型内視鏡から送られてくる映像や画像が体内のどの位置で撮影されたものであるのかを特定することが難しい。
しかしカプセル型内視鏡に本実施形態の移動端末30の機能をもたせ、本実施形態の位置標定システム1によりカプセル型内視鏡の現在位置を標定するようにすれば、カプセル型内視鏡の現在位置を3次元的に把握することが可能となる。また把握した現在位置を、受信機によって受信された映像や画像とリンクさせて管理するようにすれば、医療検診等においてより有益な情報を得ることができる。
以上、実施形態について詳細に説明したが、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、以上の実施形態では、移動端末30のアンテナ341から位置標定信号800を送信し、基地局20のアンテナ25でこれを受信して基地局20にて移動端末30の位置標定を行うようにしているが、これとは逆に位置標定信号800を基地局20から送信するようにし、移動端末30が基地局20から位置標定信号800を受信し、移動端末30にて自身の位置標定を行うようにしてもよい。また移動端末30が標定した自身の位置を示す情報を、通信ネットワーク5や無線通信を介して移動端末30からサーバ装置10や基地局20に提供(送信)するようにしてもよい。
移動端末30は、例えば、アクティブ型もしくはパッシブ型のRFIDタグとして機能するものであってもよい。この場合、位置標定信号800に相当する信号を、電磁誘導によってRFIDタグが備えるアンテナコイルから自発的にもしくは受動的に、基地局20に送信もしくは基地局20から受信するようにしてもよい。
1 位置標定システム
3 移動体
10 サーバ装置
20 基地局
204 位置標定部
205 マルチパス評価情報生成部
207 担当端末情報管理部
30 移動端末
800 位置標定信号
S1600 位置標定情報

Claims (10)

  1. 移動端末の位置を標定するシステムであって、
    移動端末から送られてくる、当該移動端末の位置を標定するための無線信号である位置標定信号を受信する、前記移動端末が移動する平面に平行な面内に所定の間隔で隣接配置された複数のアンテナを有する基地局を含み、
    前記基地局は、
    複数の前記アンテナを要素とする第1のパターンの各アンテナによって受信される前記位置標定信号の位相差Δθ1に基づき、前記移動端末が存在する方向を求め、求めた前記方向に基づき前記移動端末の位置を第1の位置として求め、
    前記第1のパターンの要素になっていない1つ以上のアンテナを含む、複数の前記アンテナを要素とする第2のパターンの各アンテナによって受信される前記位置標定信号の位相差Δθ2に基づき、前記移動端末が存在する方向を求め、求めた前記方向に基づき前記移動端末の位置を第2の位置として求め、
    前記第1のパターンと前記第2のパターンとの間隔dと、前記平面からの前記複数のアンテナの高さHとを記憶し、
    前記第1の位置と前記第2の位置との間の距離d’を求め、
    前記間隔d、前記高さH、及び前記距離d’に基づき、前記移動端末の高さhを求める
    ことを特徴とする位置標定システム。
  2. 請求項1に記載の位置標定システムであって、
    前記基地局は、前記第1のパターンと前記第2のパターンと結ぶ方向への、前記距離d’の射影の長さをd’として、次式から前記移動端末の高さhを求める
    h=H・d’/(d+d’)
    ことを特徴とする位置標定システム。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の位置標定システムであって、
    前記基地局は、前記第1のパターンと前記第2のパターンの複数の組み合わせの夫々により、前記間隔d、前記高さH、及び前記距離d’に基づき前記移動端末の高さhを求め、各組み合わせにより求めた前記高さhの平均値を求めて出力する
    ことを特徴とする位置標定システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の位置標定システムであって、
    前記基地局は、前記第1のパターンと前記第2のパターンの複数の組み合わせの夫々について、前記間隔d、前記高さH、及び前記距離d’に基づき前記移動端末の高さhを求め、前記組み合わせの夫々について、夫々の前記パターン間のばらつきの度合いを求め、前記ばらつきの度合いが最小の前記組み合わせにより求めた前記移動端末の前記高さhを出力する
    ことを特徴とする位置標定システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の位置標定システムであって、
    前記第1のパターンは、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対とを含み、前記第1のアンテナ対と前記第2のアンテナ対とは、前記第1のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差と前記第2のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差とが一致するように設けられ、
    前記第2のパターンは、第3のアンテナ対と第4のアンテナ対とを含み、前記第3のアンテナ対と前記第4のアンテナ対とは、前記第3のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差と前記第4のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差とが一致するように設けられている
    ことを特徴とする位置標定システム。
  6. 移動端末の位置を標定する方法であって、
    移動端末から、当該移動端末の位置を標定するための無線信号である位置標定信号を送信し、
    基地局に、複数のアンテナを前記移動端末が移動する平面に平行な面内に所定の間隔で隣接させて配置し、
    前記基地局が、
    複数の前記アンテナを要素とする第1のパターンの各アンテナによって受信される前記位置標定信号の位相差Δθ1に基づき、前記移動端末が存在する方向を求め、求めた前記方向に基づき前記移動端末の位置を第1の位置として求め、
    前記第1のパターンの要素になっていない1つ以上のアンテナを含む、複数の前記アンテナを要素とする第2のパターンの各アンテナによって受信される前記位置標定信号の位相差Δθ2に基づき、前記移動端末が存在する方向を求め、求めた前記方向に基づき前記移動端末の位置を第2の位置として求め、
    前記第1のパターンと前記第2のパターンとの間隔dと、前記平面からの前記複数のアンテナの高さHとを記憶し、
    前記第1の位置と前記第2の位置との間の距離d’を求め、
    前記間隔d、前記高さH、及び前記距離d’に基づき、前記移動端末の高さhを求める
    ことを特徴とする移動端末の位置を標定する方法。
  7. 請求項6に記載の移動端末の位置を標定する方法であって、
    前記基地局が、前記第1のパターンと前記第2のパターンと結ぶ方向への、前記距離d’の射影の長さをd’として、次式から前記移動端末の高さhを求める
    h=H・d’/(d+d’)
    ことを特徴とする移動端末の位置を標定する方法。
  8. 請求項6又は7のいずれかに記載の移動端末の位置を標定する方法であって、
    前記基地局は、前記第1のパターンと前記第2のパターンの複数の組み合わせの夫々により、前記間隔d、前記高さH、及び前記距離d’に基づき前記移動端末の高さhを求め、各組み合わせにより求めた前記高さhの平均値を求めて出力する
    ことを特徴とする移動端末の位置を標定する方法。
  9. 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の移動端末の位置を標定する方法であって、
    前記基地局は、前記第1のパターンと前記第2のパターンの複数の組み合わせの夫々について、前記間隔d、前記高さH、及び前記距離d’に基づき前記移動端末の高さhを求め、前記組み合わせの夫々について、夫々の前記パターン間のばらつきの度合いを求め、前記ばらつきの度合いが最小の前記組み合わせにより求めた前記移動端末の前記高さhを出力する
    ことを特徴とする移動端末の位置を標定する方法。
  10. 請求項6乃至9のいずれか一項に記載の移動端末の位置を標定する方法であって、
    前記第1のパターンは、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対とを含み、前記第1のアンテナ対と前記第2のアンテナ対とは、前記第1のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差と前記第2のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差とが一致するように設けられ、
    前記第2のパターンは、第3のアンテナ対と第4のアンテナ対とを含み、前記第3のアンテナ対と前記第4のアンテナ対とは、前記第3のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差と前記第4のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差とが一致するように設けられている
    ことを特徴とする移動端末の位置を標定する方法。
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