JP2014077614A - 流下液膜蒸発式熱交換器 - Google Patents

流下液膜蒸発式熱交換器 Download PDF

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Abstract

【課題】超低温の液化ガスを使用した場合における熱歪問題を無くし、構造が簡単で製作が容易な流下液膜蒸発式熱交換器を提供する。
【解決手段】下面が閉じられた内筒伝熱管11と、内筒伝熱管11を収容配置してなる外筒ジャケット12と、内筒伝熱管11と外筒ジャケット12を間に隙間を設けて互いに垂直に接合保持してなる上部液溜めハウジング13とを備え、内筒伝熱管11の外壁11aと外筒ジャケット12の内壁12aとの間の隙間に前記高温液流体を通液し、かつ、前記低温液化ガス流体を上部液溜めハウジング13から内筒伝熱管の外壁11aに沿って流下させ、内筒伝熱管11を伝熱面とする伝熱加熱により蒸発し発生する前記低温気化ガスを内筒伝熱管11上方に排出させるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、低温側で液化ガス流体を気化させる蒸発潜熱と高温側液流体の顕熱を熱交換させる流下液膜蒸発式熱交換器に関するものであり、特に、低温保持を要する設備の循環冷媒冷却装置において液化ガス流体の蒸発潜熱を利用する熱交換器、または熱交換の目的がその逆である、液化天然ガスを気化させて燃料として供給する液化ガス気化供給装置において高温液を加熱源として利用する熱交換器、および冷凍機の構成要素として置かれる冷媒蒸発器として使われる流下液膜蒸発式熱交換器に関するものである。
小規模なガス供給基地では、液化天然ガスを気化させる熱交換器として、従来から、温水を加熱源とする温水槽式気化器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この気化器は、液化天然ガスを流す長い管を温水槽の水中に収容した構造であり、管外の温水から伝熱加熱により管内を流れる液化天然ガスを気化させるものである。しかしながら、この方式では、管外の温水はほとんど静置状態で流れが穏やかなために伝熱効率が悪い。また、さらに管内の液化天然ガスは、気液混相の2相流であることからやはり伝熱効率が悪い。そのために総合的な伝熱効率を表す総括伝熱係数がきわめて小さいこととなり、気液2相流中の液飛沫まで完全な気化ガスを得ようとすると大きな伝熱面積、つまり長大な伝熱管を必要とする。その結果、長い伝熱管を収容するために装置全体の容積及び重量が非常に大きな熱交換器となる。
また、液を蒸発させる熱交換器で伝熱効率の良い方式として、流下液膜式蒸発器が知られている(例えば、特許文献2参照)。この蒸発器は、鉛直に配置された直管の内面に沿わせて上方より液を流下させ、管外面からの加熱により流下液を蒸発させるものである。管外側の加熱源としてはスチーム潜熱によるものが一般的であるが、顕熱による場合も知られている。これら従来からの流下液膜蒸発式熱交換器は、高温側と低温側の温度差が小さい条件で使われているもので、直管の上端と下端が胴体管板で固定されている。対して、蒸発させる液が液化ガスの場合、例えば、液化窒素の沸点-196℃、液化天然ガスの沸点-161℃と超低温であり、管外高温液との温度差が非常に大きく熱歪による困難さが生じる。
特開2001−201279号公報。 特開2007−178034号公報。
上述したように、従来の槽式気化器では大きな構造物になってしまうという問題があった。すなわち、小さな伝熱係数しか取りえないために大きな伝熱面積を要している。
一方、伝熱効率の良い熱交方式として従来の流下液膜式蒸発があるが、液化ガス気化器の場合、大気常温付近の高温加熱側と-100から-200℃の超低温液化ガスという大きな温度差による熱歪から、そのままでの使用は困難である。
そこで、効率の良い伝熱方式にすることにより小さな伝熱面積で小さな構造物にすることができるとともに、超低温の液化ガス流体を使用した場合における熱歪の問題を無くし、構造が簡単で製作が容易な流下液膜蒸発式熱交換器を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、高温液流体から低温液化ガス流体への伝熱加熱により低温液化ガスを低温気化ガスに蒸発させる流下液膜蒸発式熱交換器において、前記熱交換器は、下面が閉じられた内筒伝熱管と、該内筒伝熱管を収容配置してなる外筒ジャケットと、該内筒伝熱管筒と該外筒ジャケットを間に隙間を設けて互いに垂直に接合保持してなる上部液溜めハウジングとを備え、前記内筒伝熱管の外壁と前記外筒ジャケットの内壁との前記隙間で形成された流路に前記高温液流体を通液し、かつ、前記低温液化ガス流体を前記上部液溜めハウジングから前記内筒伝熱管の内壁面に沿って流下させ、該内筒伝熱管を伝熱面とする伝熱加熱により蒸発し発生する低温気化ガスを前記内筒伝熱管上方に排出させる流下液膜蒸発式熱交換器を提供する。
この構成によれば、伝熱効率の良い流下液膜式熱交換器で低温液化ガス流体を用いる場合、熱歪の問題があるが、熱歪みを避ける手段として、内筒伝熱管として下端面が閉じた内筒伝熱管を採用し、外筒ジャケットとは上部液溜めハウジングのみにて固定される片端支持とすることで、内筒伝熱管と外筒ジャケットの温度差による熱歪の問題を解消できる。また、気化させたい低温液化ガス流体は従来の流下液膜方式と同様に上部液溜めハウジングから内筒伝熱管内壁面に沿って鉛直方向に流下させ、内筒伝熱管外壁面からの加熱によって気化させられ、気化したガスは上方から排出する。以上により、請求項1記載の発明では、熱歪の問題を回避した流下液膜蒸発式熱交換器が可能となる。
なお、熱交換器の総合的な伝熱効率を表す総括伝熱係数は、内筒伝熱管の管内伝熱係数と管外伝熱係数の合成値であり、内筒伝熱管内低温側に採用する流下液膜式での沸騰蒸発は非常に大きな伝熱係数を得られることから、内筒伝熱管外の高温液流れ側の伝熱係数が律速となり、これをいかに大きい値に確保するかが続く課題となる。管表面の液流れにあって、その伝熱係数を大きくするには液流速を十分に速くすることが必要である。そこで、請求項2においては、高温側液流体を通液する前記内筒伝熱管と前記外筒ジャケットの間の隙間内に仕切り板を設けて、高温側液流れの流路内における液流れ通過断面積を狭めるように区切ることで高流速を伝熱面全体にわたって偏流を避けながら一様に確保する。以上により、熱歪みの問題を避けながら、高い伝熱係数で小さな伝熱面積を達成し、コンパクトな液化ガス蒸発用の流下液膜蒸発式熱交換器が可能となる。
さらに、高温側液流れの流路を細かく区切って形成するための仕切り板について、液流れの流路は内筒伝熱管外壁と外筒ジャケット内壁とこの仕切り板によって囲まれることになるが、内筒伝熱管外壁と外筒ジャケット内壁と仕切り板の相互接触部は必ずしも完全密着させる必要は無く僅かな隙間があっても所期目的を達成するのにほとんど影響は無い。液流れのほとんどは形成された流路方向に流れるのであって、圧力差が微小でしかない隙間を漏れ通る液は微量である。そこで、前記仕切り板は内筒伝熱管からあるいは外筒ジャケットから、あるいは上部の上部液溜めハウジングから支持棒にて支持固定する構造が請求項3,4、5として提示される。これによって温度差が大きく熱歪が問題となる内筒伝熱管と外筒ジャケットは上端以外相互に拘束されることなく、かつ仕切り板は容易に自由な配置が可能になり、仕切り板を配置後に内筒伝熱管を外筒ジャケットに挿入して組み立てるという簡単な構造で、容易な製作を実現するという課題を達成することが出来る。
本発明の流下液膜蒸発式熱交換器は、低温液化ガス流体を気化させる熱交換として従来のものに比し、非常にコンパクトであることから、設置の占有面積および空間が小さくて済むという効果が得られる。また、軽量であることから本熱交換器を据え付けるための基礎あるいは架台が簡易で安価で済むという効果が得られる。さらに、簡単な構造で製作が容易であることから、本熱交換器の材料費および設計製作費が安価で済むという効果が得られる。
本発明の実施形態に係る流下液膜蒸発式熱交換器の第1実施例を示し、(a)はその熱交換器の断面図、(b)はその熱交換器における高温側液流れの流路を説明する模式図。 同上第1実施例である流下液膜蒸発式熱交換器の要部分解断面図。 同上第1実施例である流下液膜蒸発式熱交換器の動作説明図。 同上第1実施例である流下液膜蒸発式熱交換器における高温側液流れの流路の第1変形例を説明する模式図。 同上高温側液流れの流路の第2変形例を説明する模式図。 同上高温側液流れの流路の第3変形例を説明する模式図。 本発明の実施形態の第2実施例として示す流下液膜蒸発式熱交換器の断面図。 図7のA−A断面の模式図。 同上第2実施例である流下液膜蒸発式熱交換器の動作説明図。
本発明は、効率の良い伝熱方式にすることにより小さな伝熱面積で小さな構造物にすることができるとともに、超低温の液化ガスを使用した場合における熱歪問題を無くし、構造が簡単で製作が容易な流下液膜蒸発式熱交換器を提供すると言う目的を達成するために、以下のことを考慮する。
コンパクト化するためには、第一に伝熱効率を高めて伝熱負荷に対する必要な伝熱面積を小さくすることが重要な要素である。熱交換器の総合的な伝熱効率の程度を表す総括伝熱係数を大きくするためには、高温側と低温側両者の境膜伝熱係数それぞれを大きくする方式あるいは方策をとる必要がある。
まず、低温液化ガス蒸発側の境膜伝熱係数を大きく確保する方式として、流下液膜沸騰伝熱が知られている。さらに、該流下液膜沸騰伝熱には、水平に配置した伝熱管の管外面に上部から液流下させる方式、垂直に配置した伝熱管の管外面に上部から液流下させる方式などもあるが本発明においては最も簡易に均一かつ安定した流下液膜を作れるものとして垂直に配置した伝熱管の管内面に上部から液流下させる方式を採用する。
段落番号0003に記載した通り、低温液化ガスを用いる流下液膜蒸発式熱交換器では、内筒伝熱管と外筒ジャケットの温度差が非常に大きいことから上下両端固定では熱歪の問題から使用には困難がある。そこで、低温液化ガスを用いる本発明の流下液膜蒸発式熱交換器では、下端面が閉じられた内筒伝熱管と外筒ジャケットとの接合保持を上部液溜めハウジングにて上部端だけで行い、側面および下面は相互に非接合とすることにより熱歪の問題を避けて実現させた。この場合、内筒伝熱管内で蒸発した低温気化ガスは内筒上方に排出させることになる。以上、請求項1の実施形態。
続いて、高温液流体側の境膜伝熱係数を大きく確保するためには、伝熱面に接する高温液の乱流度を高める、つまり流速を速くすることが重要である。所定の液流量において流速を速くするためには、流路断面積を小さくする必要がある。前記請求項1の構成でこれを為す方策としては、単純に内筒伝熱管と外筒ジャケットの隙間を狭めることも考えられるが製作工作上の困難があったり、偏流が起こりやすく期待するほどの効果が出ないという懸念もある。そこで、最良の方策として、隙間を狭めるのではなく隙間を細かく区切って高温側液流れの流路内における液流れ通過断面積を狭める、つまりいわゆる細長い流路を作ることで伝熱管面の広い範囲にわたって一様に高流速を実現させることができる。以上、請求項2の実施形態。
よって、請求項1および2によって必要伝熱面積が小さくてコンパクトな熱交換器を達成することができる。
続いて、前記流路形成用の仕切り板の設置に関して、内筒伝熱管と外筒ジャケットの間の隙間に設けられる該仕切り板は、内筒伝熱管および外筒ジャケットと必ずしも完全に固着されておく必要は無い。外筒ジャケットの内壁あるいは内筒伝熱管の外筒壁と仕切り板の間に微小な隙間があっても、仕切り板で区切られ隣り合う流路間の差圧は小さいので微小隙間から漏れて流れる液量は微小であり、液流体のほとんど多くは仕切り板によって形成された流路に従って流れるので、速い液流速により大きな伝熱係数を確保するという目的は達成される。よって、仕切り板の設置方法として、内筒伝熱管からその外側に向けて支持固定する方法、外筒ジャケットからその内側に向けて支持固定する方法、あるいは、内筒伝熱管上部の上部液溜めハウジングから下方に向けて棒状のような支持体を伸ばしそれによって仕切り板を支持固定する方法が提示される。これらの設置方法であれば、装置完成時には内筒伝熱管と外筒ジャケットによって囲まれた閉じた空間内に配置される仕切り板を事前に前記方法にて容易に任意の流路形状を形成するべく設置した後、内筒伝熱管を外筒ジャケットに挿入し組み上げるということが可能となり、簡易な構造で容易な製作という目的も達成される。以上、請求項3,4,および5の実施形態。
上記した流下液膜蒸発式熱交換器の大きさ形状に関し、最も簡易な形態は内筒伝熱管が一本で外筒ジャケットと円筒同心に配置され且つ内筒伝熱管からその外面に仕切り板を支持固定する形のもの、あるいはやや工作難度はあるも外筒ジャケットからその内面に仕切り板を支持固定する形も可能である。また、所要伝熱負荷など使用条件および設置場所の許容空間形状など環境条件によっては、一つの外筒ジャケットに複数本の内筒伝熱管を収容する形態も可能である。その場合、仕切り板は上部液溜めハウジングからの支持体によって支持固定される形を採ることが出来る。以上、請求項6,7の実施形態。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と言う)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は本発明の実施形態に係る流下液膜蒸発式熱交換器の第1実施例を示す。同図において、流下液膜蒸発式熱交換器10は、内筒伝熱管11と、外筒ジャケット12と、内筒伝熱管11と外筒ジャケット12を接合保持している上部液溜めハウジング13とを有している。
前記内筒伝熱管11は、下面が閉じられ、上面が開口されてなる円筒状をした管体である。内筒伝熱管11の上端外周部分には、内筒伝熱管11と外筒ジャケット12を接合保持してなる前記上部液溜めハウジング13が内筒伝熱管11の上方を覆うようにして設けられている。また、内筒伝熱管11の外周面、すなわち内筒伝熱管外壁11a(以下、単に「外壁11a」という)には、仕切り板14が設けられている。
その仕切り板14は、例えば、一枚の細長い板でなり、その細長い板を内筒伝熱管11の外周面(外壁11a)を螺旋状に周回するようにして立設させ、その中心が外筒ジャケット12の円筒同心と一致するようにして、外壁11a上に支持固定されている。仕切り板14は、前記外筒ジャケット12の内周面、すなわち外筒ジャケット12の外筒ジャケット内壁12a(以下、単に「内壁12a」という)と接しており、該内筒伝熱管11の外壁11aと該外筒ジャケット12aの内壁12aとの間に高温液流体を流す、図1の(b)に概略を示している螺旋状の高温側液流れの流路15を形成するものである。なお、仕切り板14と内筒伝熱管11の外壁11aの間、及び外筒ジャケット12の内壁12aとの間は必ずしも完全密着させる必要はなく、隙間が設けられていてもよい。また、仕切り板14は、内筒伝熱管11の外壁11aに設けずに、外筒ジャケット12の内面、すなわち内壁12aに内筒伝熱管11と円筒同心となるようにして設けてもよい。
前記上部液溜めハウジング13は、上面が開口された環状の容器形に形成されて、その内部に低温液化ガス流体を溜めることができるハウジング部13aと、該ハウジング部13aの上面を閉じて該ハウジング部13aに取り付けられた蓋体13bとを有してなる。そのハウジング部13aの底面には前記内筒伝熱管11の上端部分が、その底面を上面開口側に向かって貫き、該ハウジング部13a内の途中の位置まで突出した状態にして取り付けられている。一方、蓋体13bには、低温液化ガス流体、例えば液体窒素(LN2)、液化天然ガスが送られて来る低温液化ガス流体経路と接続される低温液化ガス流体供給口13cと、内筒伝熱管11a内で蒸発した低温気化ガスを大気中に放出するための低温気化ガス排出口13dが設けられている。そして、低温液化ガス流体供給口13cには、一端側が図示しない低温液化ガス流体に接続されている低温液化ガス流体供給管(図示せず)の他端側が接続される。
前記外筒ジャケット12は、下面が閉じられ、上面が開口された円筒管である。また、外筒ジャケット12の下端外周部には高温液流体入口17が設けられ、上端外周部には高温液流体出口18が設けられている。
なお、前記外筒ジャケット12の内径は、内筒伝熱管11の外壁11aに設けられている前記仕切り板14の外径に略等しく、その下面側を外筒ジャケット12の上面側から該外筒ジャケット12内に挿入できるようになっている。また、外筒ジャケット12の内壁12a側の長さ(深さ)は、内筒伝熱管11に設けられた上部液溜めハウジング13の下面から該内筒伝熱管11の下面までの長さよりも大きく形成されている。すなわち、内筒伝熱管11が外筒ジャケット12内に、外筒ジャケット12の上端が上部液溜めハウジング13の下面と当接するまで挿入された際、図1に示すように、内筒伝熱管11の下面と外筒ジャケット12の下面の間に隙間αが形成されるように設定されている。
そして、図2に示すように、流下液膜蒸発式熱交換器10は、上部に上部液溜めハウジング13を取り付けた内筒伝熱管11の外側全体を外筒ジャケット12で覆うようにして、外筒ジャケット12の上端が上部液溜めハウジング13の下面と当接するまで、内筒伝熱管11を外筒ジャケット12内に挿入し、その後、上部液溜めハウジング13を介して内筒伝熱管11と外筒ジャケット12の間を接合保持して片端支持状態で組み立てられる。また、ハウジング部13aの開口が上側を向いて、内筒伝熱管11と外筒ジャケット12が垂直に立てられた状態で設置される。
さらに、このようにして組み立てられた流下液膜蒸発式熱交換器10では、内筒伝熱管11の外壁11aと外筒ジャケット12の内壁12aとの間の隙間に、螺旋状の仕切り板14で画成された、下端の高温液流体入口17から上端の高温液流体出口18まで連続して繋がってなる一本の前記高温側液流れの流路15が作られる。なお、図1及び図3に示すように、内筒伝熱管11と外筒ジャケット12の組立性及び熱歪み等を考慮し、仕切り板14と外筒ジャケット12の間に多少の隙間が設けられる。
次に、このように形成された流下液膜蒸発式熱交換器10の作用を図3を使用して説明する。まず、高温液流体側では、高温液流体が高温液流体入口17から高温側液流れの流路15に入り、高温液流体出口18から出て図示しない高温液流体貯留タンクへ向かう経路で、伝熱面としての内筒伝熱管11の外壁11aに触れながら流れる。
一方、低温液化ガス流体側では、図示せぬ液低温液化ガス流体貯槽から低温液化ガス流体N(本例では液体窒素)が、低温液化ガス流体供給口13cを通して上部液溜めハウジング13のハウジング部13a内に供給される。また、ハウジング部13a内に溜まった低温液化ガス流体Nの量が、内筒伝熱管11の上端開口縁11cの高さ位置を超えると低温液化ガス流体Nがハウジング部13aから内筒伝熱管11内に溢れ出て、その溢れ出た低温液化ガス流体Nが液膜状をなして内筒伝熱管11の内周面、すなわち内筒伝熱管内壁11b(以下、単に「内壁11b」という)を流下する。そして、ハウジング部13a内から溢れ出た低温液化ガス流体Nは内筒伝熱管11の内壁11bを流下する際、その低温液化ガス流体Nが内筒伝熱管11を介して高温液流体と伝熱加熱により熱交換して温められ、流下の途中で蒸発・気化して低温気化ガスとなる。また、低温液化ガス流体Nによる気化熱(蒸発潜熱)と高温側液流体の顕熱との熱交換により最終的には高温液流体出口18から高温液流体貯留タンクに向う高温液流体の温度を下げる。また、内筒伝熱管11内で気化した低温気化ガスは、低温気化ガス排出口13dを通して排気される。
したがって、この第1の実施例による流下液膜蒸発式熱交換器10によれば、内筒伝熱管11の底面と外筒ジャケット12の底面との間に隙間αを設けて二重管に形成しているので、内筒伝熱管11と外筒ジャケット12との間に熱歪みが生じたような場合、その隙間αで歪みを吸収することができる。
また、内筒伝熱管11と外筒ジャケット12を別々に形成して上部液溜めハウジングで接合保持しているので、二重構造を容易に形成することができる。
さらに、内筒伝熱管11と外筒ジャケット12の間の隙間に形成される高温側液流れの流路15の流路断面積を狭めるように、その隙間内を仕切り板14により区切っているので、高温側液流れの流路15内を流れる高温液流体の流速が上がる。このように高温液流体の流速を上げると総括的に伝熱が良くなる。
なお、高温側液流れの流路15は螺旋状に形成した仕切り板14により、単純な螺旋状(スパイラル状)の流路として形成した場合について説明したが、これ以外にも階段状に形成した例えば図4乃至図6に模式図で示すような流路としてもよい。
すなわち、図4は高温側液流れの流路15の第1変形例を示すもので、高温液流体入口17から入った高温液流体が内筒伝熱管11の外壁11aに沿って図中左回りに略一周し、その後、外壁11aに沿って真っ直ぐ上側に所定距離移動して再び外壁11aに沿って左周りに略一周した後、再び外壁11aに沿って真っ直ぐ上側に所定距離移動する、という流れを繰り返しながら高温液流体出口18まで進み、その高温液流体出口18から図示せぬ高温液流体貯留タンクへ向かうように形成されている。
図5は高温側液流れの流路15の第2変形例を示すもので、高温液流体入口17から入った高温液流体が内筒伝熱管11の外壁11aに沿って図中右回りに略一周し、その後、外壁11aに沿って真っ直ぐ上側に所定距離移動して再び外壁11aに沿って右周りに略一周した後、再び真っ直ぐ上側に所定距離移動する、という流れを繰り返しながら高温液流体出口18まで進み、その高温液流体出口18から図示せぬ高温液流体貯留タンクへ向かうように形成されている。
図6は高温側液流れの流路15の第3変形例を示すもので、低温液流体入口17から入った低温液流体が内筒伝熱管11の外壁11aに沿って真っ直ぐ上側端部近傍まで移動し、次いで外壁11aに沿って右回りに所定距離移動し、続いて真っ直ぐ下側端部近傍まで移動し、その後、右回りに所定距離移動し、再び真っ直ぐ上側端部近傍まで移動する、という流れを繰り返し、最後に上端部近傍から低温液流体出口18まで進み、その低温液流体出口18から図示せぬ高温液流体貯留タンクへ向かうように形成されている。
図7乃至図9は本発明の実施形態に係る流下液膜蒸発式熱交換器の第2実施例を示す。なお、第1実施例では1個の外筒ジャケット12内に1本の内筒伝熱管11を設けた構造を開示したが、第2実施例は1個の外筒ジャケット内に複数本(本実施例では9本)の内筒伝熱管を設けたものである。そして、図1乃至図3の実施例と同じ構成部分は同一符号を付して説明する。
同図において、流下液膜蒸発式熱交換器20は、9本の内筒伝熱管21と、1個の外筒ジャケット12と、内筒伝熱管21と外筒ジャケット12を接合保持している上部液溜めハウジング23とを有している。
前記各内筒伝熱管21は、下面が閉じられ、上面が開口されてなる円筒状をした管体である。これら9個に内筒伝熱管11は、それぞれが前記上部液溜めハウジング23から平行に垂下された状態にして、その上部液溜めハウジング23に取り付けられている。また、各内筒伝熱管21の間には円板状をした仕切り板24が複数枚(本例では8枚)、互いに上下方向に離して配設されている。また、各仕切り板24にはそれぞれ、9本の内筒伝熱管21を各々貫通させる複数個(本例では9個)の孔24aと、高温側液流れの流路25の一部を形成する図8に示す半月状をした切り欠き24bが形成されている。
そして、各仕切り板24は、それぞれの内筒伝熱管21を対応する孔24aに挿入させるとともに、互いに上下方向に離され、かつ、切り欠き24bが互いに180度ずれた位置となるようにして配設され、更に上部液溜めハウジング23の下面から垂下された複数(本例では4本)の支持棒26により、上部液溜めハウジング23の下面に吊り下げられた片端支持状態にして支持固定されている。
また、その仕切り板24は、前記外筒ジャケット12の内周面、すなわち外筒ジャケット12の外筒ジャケット内壁12aとの間に隙間を設けて配設されており、そして該内筒伝熱管21の外壁21aと該外筒ジャケット12aの内壁12aとの間に高温液流体を流す高温側液流れの流路25を画成するものである。この高温側液流れの流路25では、切り欠き24bが設けられた箇所でそれぞれ上側と連通されており、切り欠き24bが設けられている位置を互いに180度ずらして設けていることにより、高温液流体入口17から流入された高温液流体は、途中、千鳥状に蛇行しながら上側の高温液流体出口18に至り、その高温液流体出口18から流出されて行くようになっている。
前記上部液溜めハウジング23は、上面が開口された環状の容器形に形成されて、その内部に低温液化ガス流体を溜めることができるハウジング部23aと、該ハウジング部23aの上面を閉じて該ハウジング部23aに取り付けられた蓋体23bとを有してなる。そのハウジング部23aの底面には前記各内筒伝熱管21の上端部分がそれぞれ、その底面を上面開口側に向かって貫き、該ハウジング部23a内の途中の位置まで突出した状態にして取り付けられている。一方、蓋体23bには、低温液化ガス流体、例えば液体窒素(LN2)、液化天然ガスが送られて来る低温液化ガス流体経路と接続される低温液化ガス流体供給口23cと、内筒伝熱管21内で蒸発した低温液化ガスを大気中に放出するための低温気化ガス排出口23dが設けられている。そして、低温液化ガス流体供給口23cには、一端側が図示しない低温液化ガス流体貯槽に接続されている低温液化ガス流体供給管(図示せず)の他端側が接続される。
前記外筒ジャケット12は、第1実施例の場合と同様に、下面が閉じられ、上面が開口された円筒管である。また、外筒ジャケット12の下端外周部には高温液流体入口17が設けられ、上端外周部には高温液流体出口18が設けられている。そして、高温液流体入口17及び高温液流体出口18には、それぞれ例えば高温液流体を流す高温液流体管(図示せず)が連結されている。
なお、前記外筒ジャケット12の内径は、前記仕切り板24の外径に略等しく、仕切り板24と上部液溜めハウジング13及び支持棒26で一体化された内筒伝熱管11を外筒ジャケット12の上面側から該外筒ジャケット12内に挿入できるようになっている。また、この第2実施例の場合も、外筒ジャケット12の内壁12a側の長さ(深さ)は、上部液溜めハウジング23の下面から該各内筒伝熱管21の下面までの長さよりも大きく形成されており、内筒伝熱管21が外筒ジャケット12内に、外筒ジャケット12の上端が上部液溜めハウジング23の下面と当接するまで挿入された際、図7に示すように、内筒伝熱管11の下面と外筒ジャケット12の下面の間に隙間αが形成されるように設定されている。
そして、流下液膜蒸発式熱交換器20は、上部に上部液溜めハウジング13を取り付けた内筒伝熱管21及び仕切り板24の外側全体を外筒ジャケット12で覆うようにして、外筒ジャケット12の上端が上部液溜めハウジング23の下面と当接するまで、内筒伝熱管21及び仕切り板24を外筒ジャケット12内に挿入し、その後、上部液溜めハウジング23と外筒ジャケット12の間を固定して組み立てられ、またハウジング部23aの開口が上側を向いて垂直に立てられた状態で設置される。
また、このように組み立てられた流下液膜式熱交換器20は、内筒伝熱管21の外壁21aと外筒ジャケット12の内壁12aとの間に、上記仕切り板24と、その切り欠き24bで画成してなる、一本の上記ジグザグ状をした前記高温側液流れの流路25が、下端の低温液流体入口17から上端の低温液流体出口18まで連続して作られる。
次に、このように形成された流下液膜蒸発式熱交換器20の作用を、図9を使用して説明する。まず、高温冷媒循環経路では、高温液流体が高温液流体入口17から高温側液流れの流路25に入り、高温液流体出口18から出て図示しない高温液流体貯留タンクへ向かう経路で、伝熱面としての内筒伝熱管21の外壁21aに触れながら流れる。
一方、低温液化ガス流体側では、図示せぬ液低温液化ガス流体貯槽からの低温液化ガス流体N(本例では液体窒素)が、低温液化ガス流体供給口23cを通して上部液溜めハウジング23のハウジング部23a内に供給される。また、ハウジング部23a内に溜まった低温液化ガス流体Nの量が、内筒伝熱管21の上端開口縁21bの高さ位置を超えると低温液化ガス流体Nがハウジング部23aから内筒伝熱管21内に溢れ出て、その溢れ出た低温液化ガス流体Nが液膜状をなして各内筒伝熱管21の内周面、すなわち内筒伝熱管内壁21b(以下、単に「内壁21b」という)を流下する。そして、ハウジング部23a内から溢れ出た低温液化ガス流体Nは内筒伝熱管21の内壁21bを流下する際、その低温液化ガス流体Nが内筒伝熱管21を介して高温液流体と伝熱加熱により熱交換して温められ、流下の途中で蒸発・気化して低温気化ガスとなる。また、低温液化ガス流体Nによる気化熱(蒸発潜熱)と高温側液流体の顕熱との熱交換により、最終的には高温液流体出口18から高温液流体貯留タンクに向う高温液流体の温度を下げる。また、内筒伝熱管21内で気化した低温気化ガスは、低温気化ガス排出口23dを通して排気される。
したがって、この第2実施例による流下液膜蒸発式熱交換器20の場合でも、内筒伝熱管21の底面と外筒ジャケット12の底面との間に隙間αを設けて二重管に形成しているので、内筒伝熱管21と外筒ジャケット12との間に熱歪みが生じたような場合、その隙間αで歪みを吸収することができる。
また、内筒伝熱管21と外筒ジャケット12を別々に形成して、その複数本の内筒伝熱管21を複数枚仕切り板24と上部液溜めハウジング23及び支持棒26で1つに束ね、これを外筒ジャケット12の内側に挿入して外筒ジャケット12で外側を覆った形にして接合保持することにより、二重構造を容易に形成することができる。
さらに、内筒伝熱管21と外筒ジャケット12の間の隙間に形成される高温側液流れの流路25の流路断面積を狭めるように、その隙間内を仕切り板14により区切っているので、高温側液流れの流路15内を流れる高温液流体の流速が上がり、総括的に伝熱効率が良くなる。
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の熱交換器は高温側液流体の顕熱と低温側液化ガスの蒸発潜熱の間で熱交換させたい場合に使われ得るものであり、産業上の用途としては、低温液流体冷却設備に組み込まれる熱交換器、貯留液化ガスを燃料等として消費するためにガス化して供給する液化ガス気化設備に組み込まれる熱交換器、圧縮機による機械式冷凍機に組み込まれる冷媒蒸発用熱交換器などに適用可能である。
10 流下液膜蒸発式熱交換器
11 内筒伝熱管
11a 内筒伝熱管外壁
11b 内筒伝熱管内壁
11c 上端開口縁
12 外筒ジャケット
12a 外筒ジャケット内壁
13 上部液溜めハウジング
13a ハウジング部
13b 蓋体
13c 低温液化ガス流体供給口
13d 低温気化ガス排出口
14 仕切り板
15 高温側液流れの流路
16 上端開口部
17 高温液流体入口
18 高温液流体出口
20 流下液膜蒸発式熱交換器
21 内筒伝熱管
21a 内筒伝熱管外壁
23 上部液溜めハウジング
23a ハウジング部
23b 蓋体
23c 液化ガス供給口
23d 気化ガス排出口
24 仕切り板
24a 孔
24b 切り欠き
25 高温側液流れの流路
26 支持棒
N 低温液化ガス流体
α 隙間

Claims (7)

  1. 高温液流体から低温液化ガス流体への伝熱加熱により低温液化ガスを低温気化ガスに蒸発させる流下液膜蒸発式熱交換器において、前記熱交換器は、下面が閉じられた内筒伝熱管と、該内筒伝熱管を収容配置してなる外筒ジャケットと、該内筒伝熱管と該外筒ジャケットを間に隙間を設けて互いに垂直に接合保持してなる上部液溜めハウジングとを備え、前記内筒伝熱管の外壁と前記外筒ジャケットの内壁との前記隙間で形成された流路に前記高温液流体を通液し、かつ、前記低温液化ガス流体を前記上部液溜めハウジングから前記内筒伝熱管の内壁面に沿って流下させ、該内筒伝熱管を伝熱面とする伝熱加熱により蒸発し発生する低温気化ガスを前記内筒伝熱管上方に排出させることを特徴とする流下液膜蒸発式熱交換器。
  2. 上記内筒伝熱管と上記外筒ジャケットの間の上記隙間内に、前記流路内における液流れ通過断面積を狭める仕切り板を設けてなることを特徴とする請求項1記載の流下液膜蒸発式熱交換器。
  3. 上記仕切り板は、上記内筒伝熱管からその外面に支持固定されていることを特徴とする請求項2記載の流下液膜蒸発式熱交換器。
  4. 上記仕切り板は、上記外筒ジャケットからその内面に支持固定されていることを特徴とする請求項2記載の流下液膜蒸発式熱交換器。
  5. 上記仕切り板は、上記上部液溜めハウジングから支持体にて支持固定されていることを特徴とする請求項2記載の流下液膜蒸発式熱交換器。
  6. 上記内筒伝熱管が一本のみであり上記外筒ジャケットと円筒同心に配置されていることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の流下液膜蒸発式熱交換器。
  7. 上記内筒伝熱管が二個以上の複数本備えることを特徴とする請求項1,2または5記載の流下液膜蒸発式熱交換器。
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