JP2014076554A - 枚葉型プリンタ - Google Patents

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野 勝 久 小
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Abstract

【課題】枚葉基材を容易に反転させて、基材に対して両面印刷を施すとともに基材に傷を付けることなく搬送する。
【解決手段】枚葉基材の両面に印刷を施す枚葉型プリンタ10は、基材1に印刷を施すサーマルヘッド12と、サーマルヘッド12の一側にある一側基材搬送路15aと、サーマルヘッド12の他側にある他側基材搬送路15bとを有する基材搬送路15とを備えている。一側基材搬送路15aに、基材1を一方向に走行するだけで基材1を反転させる反転機構20が接続されている。サーマルヘッド12と反転機構20との間の一側基材搬送路15aに搬送機構30が設置され、搬送機構30は摩擦ローラ31と、基材1を摩擦ローラ31へ押付けて基材1を摩擦ローラ31外周に巻付ける一対の押圧ローラ32、32とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、サーマルヘッドの発熱により枚葉基材に印刷を施す枚葉型プリンタに係り、特に枚葉基材に対して両面印刷を施すことができる枚葉型プリンタに関する。
従来より両面印刷を施すプリンタとして、両面に受容層を有する基材を巻取ってなるロール紙から基材を搬送させ、基材に対してサーマルヘッドの加熱を通じて染料又は顔料を基材に転写させる昇華型プリンタが知られている。
このような昇華型プリンタにおいて、基材を巻取ってなるロール紙は保持部に保持され、この保持部を回転させることによりロール紙から送られる基材の向きを反転させて基材に対して両面印刷を施している。印刷が施された基材は、その後切断されて印刷済の枚葉基材が得られる。
特開2011−93255号公報
ところで、上述のように基材を巻取ってなるロール紙から基材を供給しながら基材に対して両面印刷する技術は開発されているが、予め枚葉タイプに切断された枚葉基材を準備しておき、この枚葉基材を搬送機構により搬送させながら反転させて基材に対して両面印刷を施すプリンタを用いることが望まれている。この場合、枚葉基材は搬送機構により搬送されるが、枚葉基材に対してはその両面に対して印刷が施されるため、枚葉基材の両面に傷を付けることなく、枚葉基材を確実に搬送することができる搬送機構も望まれている。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、枚葉基材を容易に反転させて枚葉基材の両面に印刷することができ、かつ枚葉基材の両面を傷付けることなく、枚葉基材を確実に搬送することができる枚葉型プリンタを提供することを目的とする。
本発明は、枚葉基材を搬送させ印刷部により枚葉基材の両面に印刷を施す枚葉型プリンタにおいて、枚葉基材に対して印刷を施す印刷部と、枚葉基材を貯えて供給する基材供給部と、基材供給部から供給される枚葉基材を印刷部へ搬送する基材搬送路とを備え、基材搬送路は印刷部の一側に位置する一側基材搬送路と、印刷部の他側に位置する他側基材搬送路とを有し、一側基材搬送路に、枚葉基材を一方向に走行させながら一方の面が印刷部に向う枚葉基材を他方の面が印刷部に向うよう反転させる反転機構を接続し、印刷部は他側基材搬送路から一側基材搬送路へ送られる枚葉基材に対して印刷を施し、一側基材搬送路に枚葉基材を搬送する搬送機構を設け、当該搬送機構は外周に平滑状の摩擦面を有する摩擦ローラと、枚葉基材を摩擦ローラ側へ押付ける、少なくとも一対の押圧ローラとを有し、枚葉基材は一対の押圧ローラ間において摩擦ローラ外周に巻付けられ、枚葉基材は摩擦ローラによる摩擦力により搬送されることを特徴とする枚葉型プリンタである。
本発明は、摩擦ローラは枚葉基材の印刷部と反対側の面に設けられていることを特徴とする枚葉型プリンタである。
本発明は、摩擦ローラは搬送機構の駆動制御部により駆動制御され、搬送機構と反転機構との間に、枚葉基材の端部を検出する端部検出センサを設け、この端部検出センサからの検出信号に基づいて搬送機構の駆動制御部は摩擦ローラを駆動制御して枚葉基材の端部位置を調整することを特徴とする枚葉型プリンタである。
本発明は、一方の押圧ローラの中心と摩擦ローラの中心を結ぶ直線と、他方の押圧ローラの中心と摩擦ローラの中心を結ぶ直線とのなす角は、30°〜75°となっていることを特徴とする枚葉型プリンタである。
以上のように本発明によれば、枚葉基材を一方向に走行させるだけで枚葉基材を容易かつ確実に反転させることができ、枚葉基材に対して確実に両面印刷を施すことができる。また、一側基材搬送路に設けられた搬送機構は、摩擦ローラと、一対の押圧ローラとを有し、枚葉基材は一対の押圧ローラ間において摩擦ローラ外周に巻付けられて、摩擦ローラによる摩擦力により搬送される。このため枚葉基材の両面を傷付けることなく、搬送機構により枚葉基材を確実に搬送することができる。
図1は、本発明による枚葉型プリンタの一実施の形態を示す概略側面図。 図2は、枚葉型プリンタの反転機構を示す詳細図。 図3は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図4は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図5は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図6は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図7は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図8は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図9は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図10は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図11は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図12は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図13は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図14は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図15は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図16は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図17は、枚葉型プリンタの作用を示す動作説明図。 図18(a)は枚葉基材の搬送機構を示す図であり、図18(b)は摩擦ローラを示す図であり、図18(c)は押圧ローラを示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図17および図18(a)(b)(c)は本発明による枚葉型プリンタの実施の形態を示す図である。
このうち図1は枚葉型プリンタを示す概略側面図、図2は枚葉型プリンタの反転機構を示す図、図3乃至図17は枚葉型プリンタの動作図、図18(a)(b)(c)は枚葉基材の搬送機構を示す図である。。
図1および図2に示すように、枚葉型プリンタ10は両面に受容層を有する枚葉基材1を搬送させて、サーマルヘッド12からなる印刷部によって枚葉基材(以下、基材ともいう)1に対して両面印刷を施すものであり、昇華型プリンタからなっている。
このような枚葉型プリンタ10は、枚葉基材(基材)1に対して印刷を施すサーマルヘッド12からなる印刷部と、基材1を貯えておき、この基材1を供給する基材供給部25と、基材供給部25から供給された基材1をサーマルヘッド12側へ搬送する基材搬送路15とを備えている。
このうち基材搬送路15はサーマルヘッド12の一側に位置する一側基材搬送路15aと、サーマルヘッド12の他側に位置する他側基材搬送路15bとからなっている。また基材1を挟んでサーマルヘッド12に対向する位置に基材1を保持するプラテンローラ13が設けられている。
さらに基材搬送路15の一側基材搬送路15aに基材1を一方向に走行させながら、一方の面1aがサーマルヘッド12に向う基材1を他方の面1bがサーマルヘッド12に向うよう反転させる反転機構20が接続されている。この反転機構20はループ状反転搬送路20aからなり、このループ状反転搬送路20aは、一側基材搬送路15aに端部21を介して接続されている。
この場合、ループ状反転搬送路20aの端部21は、ループ状反転搬送路20aの入口および出口としての機能をもつ。
またループ状反転搬送路20a内には、基材1を搬送させる搬送ローラ23が設けられている。
さらにまた、基材供給部25と、ループ状反転搬送路20aとの間には、基材供給部25から供給された基材1をループ状反転搬送路20a側へ導く案内搬送路24が設置されている。
さらに、基材供給部25の下方には、基材供給部25内の昇降板25b上に載置された基材1を上方へ持上げるピックアップレバー25aが設けられ、ピックアップレバー25aによって持上げられた基材1のうち最上層の基材1がピックアップローラ26により案内搬送路24側へ送られるようになっている。
すなわち案内搬送路24の入口側には、分離ローラ27と給紙ローラ28が設けられ、ピックアップレバー25aによって持上げられた基材1のうち最上層の基材1がピックアップローラ26によって分離ローラ27と給紙ローラ28側へ送られる。このとき最上層の基材1より下方の基材1も最上層の基材1とともに分離ローラ27と給紙ローラ28側へ送られることも考えられるが、この場合、最上層の基材1の下方の基材1は分離ローラ27に当接するため、案内搬送路24側へ送られることはない。
また基材搬送路15のうち一側基材搬送路15aには、ループ状反転搬送路20a側から順に搬送ローラ16および基材の搬送機構30が設けられている。また基材の搬送機構30と搬送ローラ16との間に、基材1の端部1A、1Bを検出する端部検出センサ35が設置されている。
さらに他側基材搬送路15bの出口側には、排出ローラ18が設けられ、排出ローラ18の更に出口側にはカッタ19が設置されている。
カッタ19は印刷済の基材1のうち前端部の余白と後端部の余白を除去するものであり、固定刃19bと、固定刃19bとの間で基材1を切断する可動刃19aとからなっている。
さらにまた印刷部となるサーマルヘッド12には、昇華転写を行なう昇華転写用リボン5がリボン巻出部6から供給される。リボン巻出部6から供給されたリボン5はサーマルヘッド12において、昇華転写印刷を施す際使用され、その後使用済リボン5はリボン巻取部7に巻取られる。
ところで、枚葉型プリンタ10のうちループ状反転搬送路20aは全体として円形の外形をもち、サーマルヘッド12、一側基材搬送路15aと他側基材搬送路15bとを有する基材搬送路15、基材供給部25、排出ローラ18、およびカッタ19は、各々ループ状反転搬送路20aの外周に沿って配置されている。
さらにまた、上記構成部材、例えばサーマルヘッド12、リボン巻出部6、リボン巻取部7、搬送ローラ16、排出ローラ18、カッタ19、ピックアップレバー25a、ピックアップローラ26、分離ローラ27、給紙ローラ28はすべて、制御装置11により駆動制御され、これら構成部材および制御装置11は、すべて筐体10A内に収められている。
なお、制御装置11は基材の搬送機構30を高精度に駆動制御してサーマルヘッド12による多色印刷を高精度に実行する搬送機構の駆動制御部40を有しているが、この搬送機構の駆動制御部40については後述する。
次に枚葉基材1を搬送する基材の搬送機構30および端部検出センサ35について詳述する。
図1に示すように、基材搬送路15のうち一側基材搬送路15aには、サーマルヘッド12と搬送ローラ16との間に、枚葉基材1を搬送する基材の搬送機構30と、端部検出センサ35とがサーマルヘッド12側から順に設置されている。
このうち基材の搬送機構30は、摩擦ローラ31と、基材1を摩擦ローラ31側へ押付ける少なくとも一対の押圧ローラ(ピンチローラ)32、32とを有し、基材1は一対のピンチローラ32、32間において摩擦ローラ31の外周に巻付けられるようになっている。このように基材1は一対のピンチローラ32、32間において摩擦ローラ31の外周に巻付けられるため、基材1を摩擦ローラ31による摩擦力により搬送することができる。
また基材の搬送機構30の搬送ローラ16側に隣接して、端部検出センサ35が設けられ、この端部検出センサ35により基材1の端部1A、1Bを検出することができる。端部検出センサ35からの検出信号は搬送機構の駆動制御部40に送られる。そしてこの駆動制御部40は端部検出センサ35からの信号に基づいて摩擦ローラ30を駆動制御し、基材1の端部1A、1Bの位置調整を行なってサーマルヘッド12による多色印刷を高精度に実行することができる。
次に図18(a)(b)(c)により、基材の搬送機構30について更に説明する。図18(a)に示すように、基材の搬送機構30は摩擦ローラ31と、基材1を摩擦ローラ31に押付ける一対のピンチローラ32、32とを有している。このうち摩擦ローラ31は駆動軸31aを有するSUS製のローラ本体31Aと、SUS製のローラ本体31A外周に形成された摩擦層としてのウレタンコーティング層31Bとを有し、ウレタンコーティング層31Bの外周面は平滑状の摩擦面31Cとなっている。そしてこのウレタンコーティング層31Bにより基材1に対する摩擦力を高めることができる。なお、ウレタンコーティング層の代わりに、他の材料からなる摩擦層を設けてもよい。
また一対のピンチローラ32は、各々回転軸32a、32a回りを回転するSUS製のローラ本体32Aと、ローラ本体32A外周に設けられたゴム製部分32Bとを有している。そして、基材1を摩擦ローラ31に押付けた場合、摩擦ローラ31からの摩擦力により走行する基材1によって各ピンチローラ32が回転する。
各ピンチローラ32、32はローラ本体32Aと、ゴム製部分32Bとを有するが、ピンチローラ32、32をSUS製のローラ本体32Aのみから構成してもよい。
ところで、各ピンチローラ32、32は、回転軸32a、32aを介して略三角形状の揺動アーム33に回転自在に支持されている。また揺動アーム33は駆動アーム34に揺動軸33cを介して揺動自在に取付けられている。
このため駆動アーム34により、揺動アーム33を摩擦ローラ31側へ押付けることにより駆動アーム34に対して揺動アーム33が揺動軸33cを中心として揺動する。このことにより、三角形状の揺動アーム33の一側に回転自在に支持された一方のピンチローラ32と、揺動アーム33の他側に回転自在に支持された他方のピンチローラ32とを略同一の押付力をもって摩擦ローラ31側へ押付けることができる。
なお、一方のピンチローラ(図18(a)に示す上方のピンチローラ)32の回転軸(中心)32aと摩擦ローラ31の駆動軸(中心)31aとを結ぶ直線lと、他方のピンチローラ(図18(a)に示す下方のピンチローラ)32の回転軸(中心)32aと摩擦ローラ31の駆動軸(中心)31aとを結ぶ直線lとがなす角をRとする。この場合、角Rは30°〜75°、好ましくは45°〜60°となっている。
ここで角Rが30°より小さくなると、基材1の摩擦ローラ31外周への巻付け長さが短くなり、基材1に対する摩擦ローラ31による搬送力が低下する。また角Rが30°より小さい場合、各ピンチローラ32、32が小径となるため、ピンチローラ32、32から摩擦ローラ31側へ加わる押付力を大きくとることができない。
他方、角Rが75°以上になると、一対のピンチローラ32、32を大きくする必要があり、レイアウト上一対のピンチローラ32、32を自由に設置することがむずかしくなる。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について、図3乃至図17を参照して説明する。
まず図3に示すように、基材供給部25内に多数の基材1が積層されている。
この状態からピックアップレバー25aが基材供給部25内の昇降板25bを持上げる。このとき昇降板25b上に載置された基材1も同様に持上げられる。
その後、昇降板25b上に載置された基材1のうち最上層の基材1がピックアップローラ26により分離ローラ27および給紙ローラ28側へ送られる。
このとき、ループ状反転搬送路20a内の搬送ローラ23は、ピックアップローラ26、分離ローラ27および給紙ローラ28と同期して回転する。
次に図4に示すように、ピックアップローラ26により分離ローラ27および給紙ローラ28側へ送られた基材1は、その後、案内搬送路24を通ってループ状反転搬送路20a側へ送られる。このとき、基材供給部25内の基材1のうち最上層の基材1以外の下方の基材1も分離ローラ27および給紙ローラ28側へ送られることも考えられるが、最上層の基材1以外の下方の基材1は分離ローラ27に当接するため最上層の基材1のみが案内搬送路24側からループ状反転搬送路20a側へ送られる。
このとき、案内搬送路24に設けられた検出センサー(図示せず)で基材1の後方の端部1Bが検出されると同時にピックアップレバー25aが降下し、これに伴なって基材供給部25内の昇降板25bおよび昇降板25b上の基材1も降下する(図5参照)。
次にループ状反転搬送路20a内の基材1は、搬送ローラ16および搬送機構30によって基材搬送路15側へ送られる。
この場合、とりわけ搬送機構30において基材1が一対のピンチローラ32、32により摩擦ローラ31側へ押付けられ、一対のピンチローラ32、32間において基材1が摩擦ローラ31外周に巻付けられる。このため駆動制御部40により摩擦ローラ31を駆動することによって、摩擦ローラ31からの摩擦力により基材1を確実に搬送することができる。また基材1は摩擦ローラ31からの摩擦力により搬送されるため、例えば搬送ローラに微細突起を設けてこの微細突起を基材1に食い込ませる場合に比べて、基材1に対して損傷を与えることはない。
なお、後述のように、基材1が搬送機構30を通過する際、基材1の両面が搬送機構30の摩擦ローラ31側に接触することになるが、摩擦ローラ31は摩擦力により基材1を搬送するものであるため、基材1の両面に対して損傷を与えることはなく、基材1の両面に適切な両面印刷を施すことができる。
その後、図6に示すように、基材1は基材搬送路15から排出ローラ18側へ送られる。
また、ピックアップローラ26、分離ローラ27、給紙ローラ28はいずれも停止する。
次に図7に示すように、基材1の一方の面に対してサーマルヘッド12により昇華転写による印刷が施される。
この間、排出ローラ18の外方へ排出されていた基材1が排出ローラ18により逆方向へ基材搬送路15側へ搬送され、基材1は搬送ローラ16および搬送機構30によって基材搬送路15の他側基材搬送路15bから一側基材搬送路15a側へ向う。またリボン巻出部6から昇華転写用のリボン5がサーマルヘッド12側へ供給され、サーマルヘッド12からの熱により、リボン5側の染料又は顔料を基材1の一方の面1aに転写させることができる。
昇華転写用リボン5は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、OP(オーバーコート)の各領域をもち、最初にリボン5のY領域によってY印刷が施される。
このようにしてサーマルヘッド12において、昇華転写用リボン5によって基材1の一方の面1aにY印刷が施される。Y印刷が施された印刷済の基材1は、基材搬送路15の一側基材搬送路15aに送られ、その後基材1は入口および出口の機能をもつ端部21からループ状反転搬送路20a内に入る。
次に図8に示すように、ループ状反転搬送路20a内の基材1は、再び基材搬送路15の一側基材搬送路15aから他側基材搬送路15b側へ送られる。その後上記と同様にしてサーマルヘッド12において、昇華転写用リボン5を用いて基材1の一方の面1aに、M印刷、C印刷が順次施されて多色印刷が終了し、その後に基材1の一方の面1aにオーバーコート層が形成される(図9参照)。
このように、排出ローラ18の外方へ排出されていた基材1が搬送機構30によって他側基材搬送路15bから一側基材搬送路15a側へ搬送され、サーマルヘッド12により基材1の一方の面1aにY印刷、M印刷、C印刷が施されて、オーバーコート層が形成される。この間、基材1が搬送機構30により他方基材搬送路15bから一側基材搬送路15a側へ搬送される際、基材1の先端部1Bが端部検出センサ35により検出され、端部検出センサ35からの検出信号が搬送機構の駆動制御部40へ送られる。そして駆動制御部40は端部検出センサ35からの信号に基づいて摩擦ローラ31を駆動制御し、このことにより基材1の先端部1Bの位置調整を行なうことができる。
すなわち搬送機構30による基材1の搬送中、摩擦ローラ31と基材1との間で若干のすべりが生じて、摩擦ローラ31と基材1との間でわずかに位置ずれが生じることも考えられる。
この場合は、端部検出センサ35からの信号に基づいて駆動制御部40が摩擦ローラ31の駆動を制御して、基材1の先端部1Bの位置を調整することができる。このような駆動制御部40による基材1の位置調整は、各色の印刷(Y印刷、M印刷、C印刷)を実行する際、およびオーバーコート層を形成する際、その都度行なわれる。このため基材1の位置調整を確実に行なって、サーマルヘッド12による精度の高い多色印刷を実現することができる。
このようにしてサーマルヘッド12により、基材1の一方の面1aに対する昇華転写による印刷が施され、基材1の一方の面1aに対する多色印刷は終了する。
その後、図10に示すように、ループ状反転搬送路20a内における基材1の反転動作が行なわれる。
すなわち、一方の面に印刷が施された基材1は、ループ状反転搬送路20a内に送られ、このループ状反転搬送路20a内で搬送ローラ23によって一方向に走行する(図10参照)。
このとき、分離ローラ27、給紙ローラ28および排出ローラ18も、搬送ローラ23と同期して回転する。
ループ状反転搬送路20a内において、一方向に走行する基材1はループ状反転搬送路20a内を走行する間に、その向きが反転し、基材1はその一方の面1aがサーマルヘッド12側を向いていた状態から、基材1の他方の面1bがサーマルヘッド12側を向く状態に変わる。
図11に示すように、ループ状反転搬送路20a内で一方向に走行しながらその向きが反転した基材1は、その後端部21を経て基材搬送路15の一側基材搬送路15a内に入る。
その後、図12に示すように、基材1は基材搬送路15の他側基材搬送路15bから排出ローラ18側へ送られる。このようにして基材1の反転動作が終了する。
その後、図13に示すように、上述と同様にして、サーマルヘッド12により基材1の他方の面1bに対して、昇華転写用リボン5を用いてはじめにY印刷が施される。
その後、図14に示すように、昇華転写用リボン5を用いて基材1の他方の面1bに対して、M印刷、C印刷が順次施され、その後に基材1の他方の面1bにオーバーコート層が形成され、このようにして基材1の他方の面1bに対する多色印刷が終了する。
次に図15に示すように、両面1a、1bに印刷が施された基材1は、基材搬送路15の他側基材搬送路15bから排出ローラ18側へ送られる。次に基材1のうち、印刷されていない先端部の余白がカッタ19により除去される。
さらに基材1は排出ローラ18によって外方へ排出され(図16参照)、次に基材1の後端部の余白がカッタ19により除去される(図17参照)。
このようにして、一方の面1aおよび他方の面1bの両面に印刷が施され、先端部の余白と後端部の余白が除去され全面が印刷された基材1は、排出ローラ18により外方へ排出されて製品として取出される。
以上のように本実施の形態によれば、枚葉基材1を反転機構20のループ状反転搬送路20a内を一方向に走行させるだけで、容易かつ確実に基材1の向きを反転させることができ、このようにして反転させた基材1の両面1a、1bに対してサーマルヘッド12により容易に昇華転写印刷を施すことができる。
またループ状反転搬送路20aは全体として円形の外形をもち、サーマルヘッド12、基材搬送路15、基材供給部25、排出ローラ18およびカッタ19を各々ループ状反転搬送路20aの外周に沿って配置したので、枚葉型プリンタ10全体としての形状をコンパクトな構成とすることができる。このように枚葉型プリンタ10は、全体としてコンパクトな構成をもつため、基材1が詰まってしまったとしても、筐体10Aを開くことにより、筐体10A内部において基材1の場所を容易に確認して抜き出すことができる。
さらにまた基材1は搬送機構30の一対のピンチローラ32、32により平滑状の摩擦面31Cを有する摩擦ローラ31側へ押付けられ、一対のピンチローラ32、32間において基材1は摩擦ローラ31外周に巻付けられる。このため摩擦ローラ31からの摩擦力により基材1を確実に搬送することができ、この搬送中に基材1に対して損傷を与えることもない。
さらに基材1の端部1A,1Bを端部検出センサ35により検出し、端部検出センサ35からの検出信号により駆動制御部40が摩擦ローラ31を駆動制御するので、摩擦ローラ31により基材1の位置調整を図って、サーマルヘッド12により精度の高い多色印刷を実現することができる。
1 枚葉基材
1a 一方の面
1b 他方の面
5 昇華転写用リボン
6 リボン巻出部
7 リボン巻取部
10 枚葉型プリンタ
10A 筐体
11 制御装置
12 サーマルヘッド
13 プラテンローラ
15 基材搬送路
15a 一側基材搬送路
15b 他側基材搬送路
16 搬送ローラ
18 排出ローラ
19 カッタ
20 反転機構
20a ループ状反転搬送路
21 端部
23 搬送ローラ
24 案内搬送路
25 基材供給部
25a ピックアップレバー
26 ピックアップローラ
27 分離ローラ
28 給紙ローラ
30 搬送機構
31 摩擦ローラ
32、32 一対の押圧ローラ
33 揺動アーム
34 駆動アーム
40 駆動制御部

Claims (4)

  1. 枚葉基材を搬送させ印刷部により枚葉基材の両面に印刷を施す枚葉型プリンタにおいて、
    枚葉基材に対して印刷を施す印刷部と、
    枚葉基材を貯えて供給する基材供給部と、
    基材供給部から供給される枚葉基材を印刷部へ搬送する基材搬送路とを備え、
    基材搬送路は印刷部の一側に位置する一側基材搬送路と、印刷部の他側に位置する他側基材搬送路とを有し、一側基材搬送路に、枚葉基材を一方向に走行させながら一方の面が印刷部に向う枚葉基材を他方の面が印刷部に向うよう反転させる反転機構を接続し、
    印刷部は他側基材搬送路から一側基材搬送路へ送られる枚葉基材に対して印刷を施し、
    一側基材搬送路に枚葉基材を搬送する搬送機構を設け、
    当該搬送機構は外周に平滑状の摩擦面を有する摩擦ローラと、枚葉基材を摩擦ローラ側へ押付ける、少なくとも一対の押圧ローラとを有し、枚葉基材は一対の押圧ローラ間において摩擦ローラ外周に巻付けられ、枚葉基材は摩擦ローラによる摩擦力により搬送されることを特徴とする枚葉型プリンタ。
  2. 摩擦ローラは枚葉基材の印刷部と反対側の面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の枚葉型プリンタ。
  3. 摩擦ローラは搬送機構の駆動制御部により駆動制御され、
    搬送機構と反転機構との間に、枚葉基材の端部を検出する端部検出センサを設け、この端部検出センサからの検出信号に基づいて搬送機構の駆動制御部は摩擦ローラを駆動制御して枚葉基材の端部位置を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の枚葉型プリンタ。
  4. 一方の押圧ローラの中心と摩擦ローラの中心を結ぶ直線と、他方の押圧ローラの中心と摩擦ローラの中心を結ぶ直線とのなす角は、30°〜75°となっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の枚葉型プリンタ。
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