JP2014075415A - 導電性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い静電容量を示し、耐久性に優れた電気二重層キャパシタ、リチウムイオン二次電池およびリチウムイオンキャパシタ、ならびに、これらを得ることができる電極材料に好適に用いることができる導電性組成物の提供。
【解決手段】窒素原子を有する導電性高分子および多孔質炭素材料の複合体と、結着剤とを含有し、
前記結着剤が、スルホン酸基および/またはリン酸基を有し、
前記結着剤の含有量が、前記複合体100質量部に対して0.5〜20質量部である導電性組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、電気二重層キャパシタ等の電極材料として好適に用いることができる導電性組成物に関する。
蓄電装置としてリチウムイオン二次電池と電気二重層キャパシタが知られている。
一般に、リチウムイオン二次電池は、電気二重層キャパシタと比べ、エネルギー密度が高く、また長時間の駆動が可能である。
一方、電気二重層キャパシタは、リチウムイオン二次電池と比べ、急速な充放電が可能であり、また繰り返し使用の寿命が長い。
また近年、このようなリチウムイオン二次電池と電気二重層キャパシタのそれぞれの利点を兼ね備えた蓄電装置として、リチウムイオンキャパシタが開発されている。
例えば、本出願人は、特許文献1において「ポリアニリン又はその誘導体を、活性炭、ケッチェンブラック、アセチレンブラック及びファーネスブラックから選ばれた炭素系材料に複合化させてなるポリアニリン/炭素複合体であって、前記ポリアニリン又はその誘導体が、非極性有機溶媒中に分散した導電性ポリアニリン又はその誘導体を、塩基処理して脱ドープしたものであるポリアニリン/炭素複合体を用いた電気二重層キャパシタ用電極材料。」を提供している。
また、本出願人は、電気二重層キャパシタやリチウムイオン電池の電極材料の活物質として用いる複合体として、特許文献2において「窒素原子を有する導電性高分子と多孔質炭素材料との複合体であって、前記導電性高分子が、前記多孔質炭素材料の表面に結合しており、全比表面積が、1300〜2500m2/gであり、MP法で測定した0.5nm以上1.0nm未満の直径を有する細孔の比表面積比率が、前記全比表面積の25%以上70%未満であり、MP法で測定した1.0nm以上2.0nm未満の直径を有する細孔の比表面積比率が、前記全比表面積の25%超70%以下であり、BJH法で測定した2.0nm以上10.0nm未満の直径を有する細孔の比表面積比率が、前記全比表面積の5%超20%以下である複合体。」を提案し、特許文献3において「窒素原子を有する導電性高分子と多孔質炭素材料との複合体であって、前記導電性高分子が、前記多孔質炭素材料の表面に結合しており、BJH法で測定した0.5〜100.0nmの直径を有する全細孔の全細孔容積が、0.3〜3.0cm3/gであり、BJH法で測定した2.0nm以上20.0nm未満の直径を有する細孔の細孔容積の比率が、前記全細孔容積に対して10%以上である複合体。」を提案している。
特許第4294067号公報 特開2012−23196号公報 特開2012−89569号公報
本発明者は、特許文献1〜3に記載の電極材料(複合体)について検討した結果、使用する結着剤によっては複合体の結着性や分散性が低下する場合があり、その結果、静電容量やその容量維持率(以下、「耐久性」ともいう。)に改善の余地があることを明らかとした。
そこで、本発明は、高い静電容量を示し、耐久性に優れた(高い容量維持率を有する)電気二重層キャパシタ、リチウムイオン二次電池およびリチウムイオンキャパシタ(以下、これらをまとめて「電気二重層キャパシタ等」ともいう。)、ならびに、電気二重層キャパシタ等を得ることができる電極材料に好適に用いることができる導電性組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、窒素原子を有する導電性高分子および多孔質炭素材料の複合体に対して特定の結着剤を含有させた導電性組成物を電極材料として用いることにより、高い静電容量を示し、耐久性に優れた電気二重層キャパシタ等が得られることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記(1)〜(9)を提供する。
(1)窒素原子を有する導電性高分子および多孔質炭素材料の複合体と、結着剤とを含有し、
上記結着剤が、スルホン酸基および/またはリン酸基を有し、
上記結着剤の含有量が、上記複合体100質量部に対して0.5〜20質量部である導電性組成物。
(2)上記複合体が、上記多孔質炭素材料100質量部に対して、窒素原子を有する導電性高分子を0.1〜100質量部複合化させた複合体である上記(1)に記載の導電性組成物。
(3)上記導電性高分子が、ポリアニリン、ポリピロール、ポリピリジン、ポリキノリン、ポリチアゾール、ポリキノキサリンおよびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種である上記(1)または(2)に記載の導電性組成物。
(4)上記多孔質炭素材料が、活性炭、黒鉛、カーボンブラックおよびカーボンナノチューブからなる群から選択される少なくとも1種である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の導電性組成物。
(5)上記結着剤が、スルホン化ポリイソプレンである上記(1)〜(4)のいずれかに記載の導電性組成物。
(6)電極材料に用いる上記(1)〜(5)のいずれかに記載の導電性組成物。
(7)上記(6)に記載の導電性組成物を用いて形成した分極性電極を有する電気二重層キャパシタ。
(8)上記(6)に記載の導電性組成物を用いて形成した負極を有するリチウムイオン二次電池。
(9)上記(6)に記載の導電性組成物を用いて形成した正極を有するリチウムイオンキャパシタ。
以下に説明するように、本発明によれば、高い静電容量を示し、耐久性に優れた電気二重層キャパシタ等、および、電気二重層キャパシタ等を得ることができる電極材料に好適に用いることができる導電性組成物を提供することができる。
〔導電性組成物〕
本発明の導電性組成物は、電気二重層キャパシタ等の電極材料として好適に用いることができる導電性組成物であって、窒素原子を有する導電性高分子および多孔質炭素材料の複合体と、結着剤とを含有し、上記結着剤がスルホン酸基および/またはリン酸基を有し、上記結着剤の含有量が上記複合体100質量部に対して0.5〜20質量部である導電性組成物である。
次に、本発明の導電性組成物が含有する複合体および結着剤について詳述する。
<複合体>
本発明の導電性組成物が含有する複合体は、窒素原子を有する導電性高分子および多孔質炭素材料の複合体である。
ここで、「複合体」とは、一般的に、複合して(二つ以上のものが合わさって)一体をなしているものをいうが、本発明においては、窒素原子を有する導電性高分子の少なくとも一部が、多孔質炭素材料の表面に結合している状態(以下、「複合化された状態」ともいう。)をいう。
なお、「多孔質炭素材料の表面に結合している」とは、導電性高分子が有する窒素原子(アミノ基またはイミノ基)と、多孔質炭素材料の表面が有する水酸基やカルボキシ基等の酸性官能基とが反応(酸塩基反応)し、化学結合が形成されている状態をいう。
本発明においては、上記複合体は、多孔質炭素材料の表面の酸性官能基と相互作用し、かつ、多孔質炭素材料の細孔を塞がず、電解質中に存在する支持塩の吸着(取り込み)を阻害しないと考えられる理由から、上記多孔質炭素材料100質量部に対して、窒素原子を有する導電性高分子を0.1〜100質量部複合化させた複合体であるのが好ましく、0.5〜20質量部複合化させた複合体であるのが好ましい。
ここで、「(多孔質炭素材料に対する導電性高分子の)質量」とは、複合体を構成している導電性高分子の量をいう。
上記質量の測定方法としては、例えば、複合化前後の多孔質炭素材料の質量から算出したり、多孔質炭素材料の質量に対する導電性高分子の仕込み量から算出したりすることができる。また、熱質量測定(TGA)による質量減少の温度や量からも検出することができ、更に、複合体の元素分析からも算出することができる。なお、熱質量測定は、JIS K7210:1999「プラスチックの熱重量測定」に準拠して測定することができる。具体的には、試験前に、多孔質炭素材料を200℃、2時間、真空乾燥した後、真空下で室温(23±2℃)になるまで静置する。次いで、サンプルをTGA装置にセットした後、窒素を100ml/minをフローしながら、毎分20℃で昇温し、700℃まで測定したときの分解量から見積もれる。導電性高分子の場合、一部が炭素化することが考えられるが、導電性高分子の種類によって分解挙動や炭素化率が異なるため、その挙動から複合化した導電性高分子の量を見積もることが可能である。また、導電性高分子の種類が判明すれば、元素分析からの見積もりも同様に可能となる。
次に、上記複合体の調製に用いられる導電性高分子および多孔質炭素材料ならびにこれらを用いた複合体の調製方法等について詳述する。
(導電性高分子)
上記複合体の調製に用いられる導電性高分子は、ドーパントを導入することで導電性を発現する窒素原子を有する高分子であれば特に限定されず、ドーパントによりドープされた高分子であってもよく、それを脱ドープした高分子であってもよく、例えば、電導度が10-9Scm-1以上のP型導電性高分子やN型導電性高分子が挙げられる。
上記P型導電性高分子としては、具体的には、例えば、ポリアニリン、ポリピロールおよびこれらの誘導体等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記N型導電性高分子としては、具体的には、例えば、ポリピリジン、ポリキノリン、ポリチアゾール、ポリキノキサリンおよびこれらの誘導体等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、ポリアニリン、ポリピリジンおよびこれらの誘導体であるのが、原料が安価であり、合成が容易であるという理由から好ましい。
ここで、ポリアニリンの誘導体としては、例えば、アニリンの4位以外の位置に、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、アルコキシアルキル基を置換基として少なくとも一つ有するアニリン誘導体(モノマー)を高分子量化したものが挙げられる。
同様に、ポリピリジン誘導体としては、例えば、3位、4位、6位の少なくとも1つ以上にアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、アルコキシアルキル基を置換基として有するピリジン誘導体(モノマー)を高分子量化したものが挙げられる。
本発明においては、ポリアニリン、ポリピロールまたはその誘導体(以下、これらをまとめて「ポリアニリン等」という。)は、対応するモノマー(アニリン、ピロールまたはその誘導体(以下、これらをまとめて「アニリン等」という。))を非極性溶媒中で化学重合させることにより、ポリアニリン等の分散液として製造することができる。
ここで、上記分散液中のドープ状態のポリアニリン等の濃度は、0.1〜3質量%であるのが好ましく、0.1〜1.0質量%であるのがより好ましく、0.1〜0.5質量%であるのが更に好ましい。
また、後述する多孔質炭素材料と複合化する際のポリアニリン等の数平均分子量は、細孔を塞ぐことなく、かつ、充放電の際に電気液に溶出することもない理由から、2000〜20000であるのが好ましく、3000〜15000であるのがより好ましく、5000〜10000であるのが更に好ましい。
ここで、数平均分子量は、塩基処理等により脱ドープした後、沈殿物としてポリアニリン等を回収した後に、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定し、分子量が既知のポリスチレンで換算した値をいうが、本発明においては、上記分散液中のドープ状態のポリアニリン等の数平均分子量も同様であると解される。
なお、上記分散液中のドープ状態のポリアニリン等の数平均分子量の調整は、分子量調整剤(末端封止剤)の量によって調整することができ、具体的には、ポリアニリン等を重合する際に、分子量調整剤(末端封止剤)の量をアニリン等に対して0.1〜1当量加えることが好ましい。
一方、ポリピリジン、ポリキノリン、ポリチアゾール、ポリキノキサリンまたはこれらの誘導体(以下、これらをまとめて「ポリピリジン等」という。)は、対応するモノマーを非プロトン性溶媒や非極性溶媒中で、脱ハロゲン化重縮合させることにより、ポリピリジン等の分散液として製造することができる。
ここで、ポリピリジン等の分散液は、例えば、ポリピリジン等をギ酸等の有機酸に溶解させ、分散させて調製する方法;ポリピリジン等をギ酸等の有機酸に溶解させた溶液と、酸性基を有する高分子(ポリスチレンスルホン酸等)が溶解した溶液とを混合して調整する方法;ポリピリジン等を、酸性基を有する高分子(ポリスチレンスルホン酸等)を溶解した有機酸(ギ酸等)に溶解させ、分散させて調製する方法;等が挙げられる。
なお、分散液中のポリピリジン等の濃度や後述する多孔質炭素材料と複合化する際のポリピリジン等の数平均分子量、重合する際の分子量調整剤の使用量は、ポリアニリン等の重合と同程度である。
本発明においては、上述したドーパントや、化学重合(酸化重合)のための酸化剤、分子量調整剤、相間移動触媒等については、いずれも特許文献1に記載されたものを用いることができる。
(多孔質炭素材料)
上記複合体の調製に用いられる多孔質炭素材料は、その比表面積は特に限定されないが、上記複合体における上記導電性高分子の含有量を上述した好適範囲に調製しやすいという理由から、比表面積が1000〜3000m2/gの炭素材料であるのが好ましい。
上記多孔質炭素材料としては、具体的には、例えば、活性炭、黒鉛、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、ホウ素含有多孔質炭素材料、窒素含有多孔質炭素材料等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、入手が容易である理由から、活性炭、黒鉛、カーボンブラックおよびカーボンナノチューブからなる群から選択される少なくとも1種であるのが好ましい。
ここで、活性炭は、特に限定されず、公知の炭素電極等で用いられる活性炭粒子を使用することができ、その具体例としては、ヤシ殻、木粉、石油ピッチ、フェノール樹脂等を水蒸気、各種薬品、アルカリ等を用いて賦活した活性炭粒子が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、黒鉛は、特に限定されず、公知のリチウムイオン二次電池の負極活物質等で用いられるものを使用することができ、その具体例としては、天然黒鉛、人造黒鉛、黒鉛化メソカーボンマイクロビーズ、黒鉛化メソフェーズピッチカーボンファイバー等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、カーボンブラックは、特に限定されず、公知の電気二重層キャパシタの電極材料で用いられる微粒子炭素を使用することができ、その具体例としては、ファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、サーマルブラック等が挙げられる。
また、カーボンナノチューブは、特に限定されず、公知の電気二重層キャパシタの電極材料で用いられる繊維状炭素を使用することができ、グラフェンシートが1層の単層カーボンナノチューブであってもよく、グラフェンシートが2層以上の多層カーボンナノチューブであってもよい。
(複合体の調製方法)
上述した導電性高分子および多孔質炭素材料を用いた上記複合体の調製方法としては以下の方法が例示できる。
具体的には、上述した導電性高分子および多孔質炭素材料を混合させた後、脱ドープによりドーパントを取り除くことで、導電性高分子と多孔質炭素材料とを複合化させることができる。
ここで、導電性高分子および多孔質炭素材料の混合方法は特に限定されず、具体的には、例えば、導電性高分子の分散液と多孔質炭素材料の全量とを混合させる方法;導電性高分子の分散液を多孔質炭素材料の一部と混合して予め複合体を調製した後、この複合体と残りの多孔質炭素材料とを混合させる方法;等が挙げられる。
また、脱ドープする方法は、ドープされている導電性高分子を脱ドーピングし、ドーパントを中和できる塩基処理を施す方法や、ドーパントに対して導電性高分子が壊れない温度で熱処理を施す方法が好ましい。
これらのうち、熱処理による脱ドープが、化学薬品や有機溶媒を使用せず、また、塩基反応を必要としないため短時間で処理が終了し、更に、反応後の塩の洗浄過程が不要で残留塩がないという理由から好ましい。また、これらの理由から、工業的にも優れている。
上記塩基処理としては、具体的には、例えば、導電性高分子および多孔質炭素材料を混合させた分散液(混合分散液)や複合体に塩基性物質を作用させる方法;上記混合分散液または上記複合体と上記塩基性物質を溶解させた水および/または有機溶媒とを混合する方法;上記混合分散液または複合体と上記塩基性物質の気体を接触させる方法;等が挙げられる。
また、上記塩基性物質としては、具体的には、例えば、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの金属水酸化物;メチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミンなどのアミン;水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウムなどの水酸化アルキルアンモニウム;ヒドラジン、フェニルヒドラジンなどのヒドラジン化合物;ジエチルヒドロキシルアミン、ジベンジルヒドロキシルアミンなどのヒドロキシルアミン化合物;等が挙げられる。
また、上記有機溶媒としては、上記塩基性物質が溶解するものであれば特に限定されず、その具体例としては、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素;酢酸エチル、酢酸ブチルなどエステル類;メタノール、エタノールなどのアルコール類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;ジメチルホルムアミドなどのアミド類;炭酸プロピレン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチルなどの炭酸エステル類;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラクトン類;アセトニトリル、プロピオノニトリルなどのニトリル類;N−メチル−2−ピロリドン;等が挙げられる。
一方、熱処理としては、導電性高分子の特性を損なうことなくドーパントだけを分解し、除去する温度を適宜選択して行うが、例えば、熱重量分析で測定した導電性高分子の分解温度よりも20℃以上低い温度で熱処理を施すのが好ましく、具体的には、250℃以上400℃未満の温度で熱処理を施すのがより好ましい。
上記複合体は、上記導電性高分子におけるドーパントを上記塩基処理で脱ドープすることにより形成されるのが好ましいが、上記導電性高分子中のドーパントが完全に脱ドープされていないものを用いてもよい。
塩基処理後の導電性高分子中に含有するドーパント量は、導電性高分子のモノマーユニットあたりモル比で0〜0.3であるのが好ましく、0〜0.1であるのがより好ましい。
上述した導電性高分子および多孔質炭素材料の混合には、従来の混合機を用いて調製可能であるが、サンドミル、ビーズミル、ボールミル、遊星型ボールミル、3本ロールミル、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、ヘンシェルミキサー、ジェットミル、プラネタリーミキサー等の混合分散機を用いてもよい。
<結着剤>
本発明の導電性組成物が含有する結着剤は、スルホン酸基および/またはリン酸基を有する結着剤であれ特に限定されず、これらの官能基を有する合成高分子(樹脂)であるのが好ましい。
上記合成高分子は、スルホン酸基および/またはリン酸基を有するモノマーから重合される高分子であれば、単独重合体であっても共重合体であってもよく、その骨格を形成する重合体としては、ポリイソプレン(合成ゴムラテックス)、ポリエステル、ポリウレタン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、官能基としては、安定性が高く、合成が比較的容易であるという理由から、スルホン酸基であるのが好ましく、また、重合体としては、分散性および柔軟性を有するという理由から、ポリイソプレン、ポリエステルであるのが好ましい。中でも、スルホン酸基を有するポリイソプレン(以下、「スルホン化ポリイソプレン」という。)であるのがより好ましい。
本発明においては、上記合成高分子におけるスルホン酸基またはリン酸基(以下、本段落において「酸性基」と略す。)の含有量、すなわち、酸性基が導入された単量体単位の繰り返し数(m)とし、酸性基が導入されていない単量体単位の繰り返し数(n)とした場合の「m/(m+n)×100」は、0.1%以上であるのが好ましく、15〜75%であるのがより好ましい。
また、本発明においては、上記合成高分子は、分散性や粘度、上記複合体との結着性(相互作用)の観点から、その重量平均分子量が10,000〜500,000であるのが好ましく、10,000〜200,000であるのが好ましい。
ここで、重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いて測定し、分子量が既知のポリスチレンで換算した値をいう。
更に、本発明においては、スルホン酸基および/またはリン酸基を有する結着剤以外に、従来公知の他の結着剤を含有していてもよい。
他の結着剤としては、具体的には、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フルオロオレフィン共重合体、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、ポリメチルメタクリレート等が挙げられる。
他の結着剤を含有する場合の含有量は、結着剤全体の質量のうち、90質量%未満であるのが好ましく、40〜60質量%であるのが好ましい。
本発明の導電性組成物は、上記結着剤を含有することにより、高い静電容量を示し、耐久性に優れた電気二重層キャパシタ等が得られる電極材料として好適に用いることができる。
これは、上記複合体の表面に存在している上記導電性高分子が塩基性であるため、酸性基であるスルホン酸基等を有する上記結着剤と相互作用することにより、上記複合体の結着や分散性が向上したためと考えられる。
本発明の導電性組成物は、上述したように、電気二重層キャパシタ等の電極材料として好適に用いることができ、具体的には、後述する本発明の電気二重層キャパシタの分極性電極の材料、リチウムイオン二次電池の負極の材料、および、リチウムイオンキャパシタの正極の材料として用いることができる。
<導電性組成物の調製>
本発明の導電性組成物の調製方法は特に限定されず、上述した複合体および結着剤を公知の方法、装置(例えば、混錬機、ホモジナイザー、乳鉢、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等)を用いて、混練する方法等が挙げられる。なお、上記混練は、乾燥状態で混合してもよいが、水などの溶媒を添加しながらペースト状に混合するのが好ましい。
〔電気二重層キャパシタ〕
本発明の電気二重層キャパシタは、上述した本発明の導電性組成物を用いて形成した分極性電極を有する電気二重層キャパシタである。
〔リチウムイオン二次電池〕
本発明のリチウムイオン二次電池は、上述した本発明の導電性組成物を用いて形成した負極を有するリチウムイオン二次電池である。
〔リチウムイオンキャパシタ〕
本発明のリチウムイオンキャパシタは、上述した本発明の導電性組成物を用いて形成した正極を有するリチウムイオンキャパシタである。
ここで、本発明の電気二重層キャパシタ、リチウムイオン二次電池およびリチウムイオンキャパシタ(以下、「本発明の電気二重層キャパシタ等」という。)における分極性電極、正極および負極としては、例えば、本発明の導電性組成物と集電体(例えば、白金、銅、ニッケル、アルミニウム等)とで構成することができる。
また、上記分極性電極は、上述した導電性高分子を含有しているため、導電助剤は必ずしも必要ではないが、必要に応じて使用してもよい。なお、導電助剤を使用する場合、上述した導電性高分子および多孔質炭素材料とともに導電助剤を用いて本発明の導電性組成物としてもよい。
上記導電助剤としては、具体的には、例えば、カーボンブラック(特に、アセチレンブラックやケッチェンブラック)、天然黒鉛、熱膨張黒鉛、炭素繊維、ナノ炭素材料、酸化ルテニウム、金属ファイバー(例えば、アルミニウムやニッケルなど)等が挙げられる。
また、本発明の電気二重層キャパシタ等は、上記分極性電極に上述した本発明の導電性組成物を用いる以外は、従来公知の構成を採用することができ、従来公知の製造方法により製造することができる。
以下、実施例を示して、本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
(ポリアニリントルエン分散液1の調製)
トルエン200gにアニリン1.2g、ドデシルベンスルホン酸2.6gおよび分子量調整剤(末端封止剤)として2,4,6−トリメチルアニリン0.26g(アニリンに対して0.15当量)を溶解させた後、6N塩酸2.2mLを溶解した蒸留水100gを加えた。
この混合溶液にテトラブチルアンモニウムブロマイド0.36gを添加し、5℃以下に冷却した後、過硫酸アンモニウム3.52gを溶解させた蒸留水80gを加えた。
5℃以下の状態で6時間酸化重合を行なった後、トルエン100g、ついでメタノール水混合溶媒(水/メタノール=2/3(質量比))を加え撹拌を行なった。
撹拌終了後、トルエン層を水層に分離した反応溶液のうち、水層のみを除去することによりポリアニリントルエン分散液1を得た。
ポリアニリントルエン分散液1を一部採取し、トルエンを真空留去したところ分散液中に固形分1.2質量%(ポリアニリン含有量:0.4質量%、ポリアニリン数平均分子量:7800)が含まれていた。
また、この分散液を孔径1.0μmのフィルターでろ過したところ目詰まりすることはなく、分散液中のポリアニリン粒子の粒子径を超音波粒度分布測定器(APS−100、Matec Applied Sciences社製)で解析した結果、粒度分布は単分散(ピーク値:0.19μm、半値幅:0.10μm)であることが分かった。
さらに、この分散液は室温1年間経過した後も凝集、沈殿することはなく安定であった。元素分析からドデシルベンゼンスルホン酸のアニリンモノマーユニット当りのモル比は0.45であった。得られたポリアニリンの収率は95%であった。
(複合体1の調製)
300gのポリアニリントルエン分散液(ポリアニリン含有量:1.2g)に、活性炭(YP50F、比表面積:1500m2/g、クラレケミカル社製)8gを添加することにより混合分散液を得た。
この混合分散液に2モル/リットルのトリエチルアミンメタノール溶液6mLを添加した後、5時間撹拌混合行なった。
撹拌終了後、沈殿物を濾別回収し、メタノールで洗浄した。この時の濾液および洗浄液は、無色透明であった。
洗浄精製された沈殿物を真空乾燥することによりポリアニリン/活性炭複合体(以下、「複合体1」という。)を調製した。
(導電性組成物の調製)
調製した複合体1、導電助剤(アセチレンブラック)および結着剤1(カルボキシメチルセルロース)、ならびに、結着剤2としてのスルホン化ポリイソプレン〔商品名:ダイナフロー(登録商標)CS1106、スルホン酸基含有量:70%、重量平均分子量:15,000、固形分:35質量%、JSR社製〕を下記第1表に示す組成比(固形分)で、混合分散させた後、水を徐々に加えながら更に混合してペースト状の導電性組成物を調製した。
このペーストをアルミニウム集電箔(30μm厚)に、厚さが60μmとなるように塗布した後、150℃で24時間乾燥させた。このシート状の電極を20MPaで加圧処理した後、ディスク状(直径1cm)に切り出し、評価用電極Aを作製した。
<実施例2>
結着剤2に代えて、リン酸基を有するポリメタクリレート〔商品名:ポリホスマー MHB−10、重量平均分子量:150,000、固形分:30質量%、DAP社製〕を結着剤3として用いた以外は、実施例1と同様の方法により、導電性組成物を調製し、それを用いて評価用電極Bを作製した。
<比較例1>
複合体1に代えて、活性炭(YP50F、比表面積:1500m2/g、クラレケミカル社製)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により、導電性組成物を調製し、それを用いて評価用電極Cを作製した。
<比較例2>
結着剤1(カルボキシメチルセルロース)を用いず、結着剤2(スルホン化ポリイソプレン)の添加量を5質量部に変更した以外は、比較例1と同様の方法により、導電性組成物を調製し、それを用いて評価用電極Dを作製した。
<比較例3>
結着剤2(スルホン化ポリイソプレン)を用いず、結着剤1(カルボキシメチルセルロース)の添加量を5質量部に変更した以外は、比較例1と同様の方法により、導電性組成物を調製し、それを用いて評価用電極Eを作製した。
<比較例4>
結着剤2(スルホン化ポリイソプレン)を用いず、結着剤1(カルボキシメチルセルロース)の添加量を5質量部に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、導電性組成物を調製し、それを用いて評価用電極Fを作製した。
<評価:電気二重層キャパシタ>
電気二重層キャパシタの正極として第1表に示す電極A〜Fを用いた。
また、負極として、比較例3で作製した電極Eを用いた。
さらに、正極と負極は、ガラス繊維製セパレーター(日本板硝子社製)を介して対向させ、1mol/dm3テトラエチルアンモニムテトラフルオロボレートのプロピレンカーボネート溶液を電解液として、電極に含浸させて電気二重層キャパシタセルを作製した。
(静電容量および耐久性)
作製した電気二重層キャパシタの静電容量および耐久性(容量維持率)は、充放電試験機(HJ1001SM8A、北斗電社工製)を用いて行った。充電は、60℃下、5mAの定電流で行い、電圧が2.5Vに達した後は定電圧充電で1時間充電を行なった。放電は、60℃下、2mAの定電流で行い、終止電圧を0Vとした。
充放電試験を1000回繰り返し、1サイクル目と1000サイクル目の放電曲線から、それぞれについて電極活物質重量あたりの静電容量を求めた。1サイクル目の静電容量(初期静電容量)を第2表に示す。
また、耐久性の指標として、容量維持率(=1000サイクル目の静電容量/1サイクル目の静電容量)を求めた。結果を第2表に示す。
なお、実用上、初期静電容量は30F/g以上、容量維持率は90%超であることが好ましい。
<評価:リチウムイオンキャパシタ>
(負極の製造)
黒鉛(平均粒子径:30μm、比表面積:5m2/g)100質量部と、濃度2質量%のポリフッ化ビニリデン(重量平均数分子量:534,000、シグマ・アルドリッチ社製)NMP溶液10質量部と、ケッチェンブラック(平均粒子径:40μm、比表面積:800m2/g)10質量部とを混合し、これを5時間撹拌し、次いで150℃で加熱することで、リチウムイオンキャパシタの負極用スラリーを調製した。
次に、厚さ30μm(気孔率55%)の銅製エキスパンドメタルからなる負極集電体の両面に、上記負極用スラリーを塗布し、負極電極層を設けた。
その後、真空乾燥を施すことにより、リチウムイオンキャパシタ用負極を製造した。
(リチウムイオンキャパシタの製造)
リチウムイオンキャパシタの正極として第1表に示す電極A〜Fを用いた。
また、負極として、上記リチウムイオンキャパシタ用負極を用いた。
上記正極と上記負極を、ガラス繊維製セパレータ(日本板硝子社製)を介して積層し、150℃で12時間真空乾燥した。
次に、両極の外側に1枚ずつ上記セパレータを配置して4辺を密封し、素子を作製した。
さらに、負極活物質質量に対してドープ量が350mAh/gのイオン供給になるような金属リチウムを、厚さ70μmの銅ラスに圧着し、負極と対向するように上記素子の最外部に1枚配置した。
金属リチウムを配置した素子を外装ラミネートフィルムへ挿入させた後、プロピレンカーボネートにテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレートを1mol/dm3の濃度で溶解させた電解液を真空条件下にて含浸させた。
その後、外装ラミネートフィルムを熱融着し、真空条件下で封止し、リチウムイオンキャパシタを製造した。
(静電容量および耐久性)
作製したリチウムイオンキャパシタの静電容量および耐久性(容量維持率)は、充放電試験機(HJ1001SM8A、北斗電社工製)を用いて行った。
具体的には、製造したリチウムイオンキャパシタを20Cの定電流でセル電圧が3.8Vになるまで充電した後、3.8Vの定電圧を1時間印加して、定電流−定電圧充電を行った。
次いで、20Cの定電流でセル電圧が2.2Vになるまで放電した。
その後、セル電圧3.8V、60℃の条件下にて、1000時間の連続充電試験を行った。1000時間経過した後に電圧印加を止め、25℃で10時間放置した後、3.8V−2.2Vの充放電サイクルを行って静電容量を算出し、1回目の放電における正極材料あたりの静電容量を初期静電容量とし、初期静電容量に対する静電容量維持率を求めた。結果を第3表に示す。
ここで、正極静電容量とは、正極の放電カーブの傾きを示し、単位はFであり、正極の単位重量当たりの静電容量とは、正極の静電容量をセル内に充填している正極活物質重量にて割った値であり、単位はF/gである。
第1表〜第3表に示す結果から、複合体を用いず、活性炭に対して結着剤を配合した場合は、結着剤におけるスルホン酸基またはリン酸基の有無を問わず、作製される電気二重層キャパシタ等の静電容量は低く、耐久性にも劣ることが分かった(比較例1〜3)。
また、複合体を用いた場合であっても、スルホン酸基またはリン酸基を有していない結着剤のみを配合した場合は、作製される電気二重層キャパシタ等の静電容量が若干低く、耐久性にも改善の余地があることが分かった(比較例4)。
これに対し、複合体に対してスルホン酸基またはリン酸基を有する結着剤を配合した場合は、作製される電気二重層キャパシタ等はいずれも高い静電容量を示し、耐久性にも優れることが分かった(実施例1および2)。
また、実施例1と実施例2との対比から、スルホン酸基を有する結着剤を配合した方が、作製される電気二重層キャパシタ等の静電容量がより高くなり、耐久性もより優れることが分かった。

Claims (9)

  1. 窒素原子を有する導電性高分子および多孔質炭素材料の複合体と、結着剤とを含有し、
    前記結着剤が、スルホン酸基および/またはリン酸基を有し、
    前記結着剤の含有量が、前記複合体100質量部に対して0.5〜20質量部である導電性組成物。
  2. 前記複合体が、前記多孔質炭素材料100質量部に対して、窒素原子を有する導電性高分子を0.1〜100質量部複合化させた複合体である請求項1に記載の導電性組成物。
  3. 前記導電性高分子が、ポリアニリン、ポリピロール、ポリピリジン、ポリキノリン、ポリチアゾール、ポリキノキサリンおよびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1または2に記載の導電性組成物。
  4. 前記多孔質炭素材料が、活性炭、黒鉛、カーボンブラックおよびカーボンナノチューブからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の導電性組成物。
  5. 前記結着剤が、スルホン化ポリイソプレンである請求項1〜4のいずれかに記載の導電性組成物。
  6. 電極材料に用いる請求項1〜5のいずれかに記載の導電性組成物。
  7. 請求項6に記載の導電性組成物を用いて形成した分極性電極を有する電気二重層キャパシタ。
  8. 請求項6に記載の導電性組成物を用いて形成した負極を有するリチウムイオン二次電池。
  9. 請求項6に記載の導電性組成物を用いて形成した正極を有するリチウムイオンキャパシタ。
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