以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図である。
この電子辞書装置10は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器として構成されるか、辞書機能を備えたPDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成される。
この電子辞書装置10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。この折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、文字入力キー14a、辞書指定キー14b、[訳/決定]キー14c、[戻る/リスト]キー14d、カーソルキー14e、[ジャンプ]キー14f、スピーカ15などを備えたキー入力部(キーボード)14、および手書き入力部(サブ画面)16が備えられる。
この手書き入力部(サブ画面)16は、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、キー入力部14の中央手前側において例えば256×64ドットの液晶表示画面16dに透明タッチパネル16tを重ねて構成される。この手書き入力部(サブ画面)16の入力領域は、必要に応じて、手書き文字を入力するための手書き文字(漢字)入力領域や各種機能のアイコン入力領域、あるいは各入力領域が混在する領域に切り替えられる。
そして、前記手書き入力部(サブ画面)16が手書き文字入力領域に切り替えられた状態での手書き入力に伴う軌跡はその液晶表示画面16dにエコーバックして表示される。
また蓋体ケース12の表面には、そのほぼ全面を対象に例えば480×320ドットのバックライト付きのタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17が設けられる。このタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17も、前記手書き入力部(サブ画面)16と同様に、ユーザがペンや指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、カラー液晶表示画面17dに透明タッチパネル17tを重ねて構成される。
そして、前記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の右端には、前記キー入力部14における一部のキーの押下操作をタッチ操作により行うための、キー表記(例えば[訳/決定]キーKEや[ジャンプ]キーKJ)が固定印刷されたタッチキーエリア17Aが設けられる。
また、前記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の左端には、動作モードに応じて実行可能な機能をタッチ操作により指定するための、各種のアイコンが表示されるタッチアイコンエリア17Bが設けられる。
例えば所望の辞書の見出し語を検索し、その説明情報などを表示させた説明情報表示画面Gが前記タッチパネル式カラー表示部17に表示される通常の辞書検索モードの場合、前記タッチアイコンエリア17Bには、当該説明情報表示画面Gに表示されている説明情報のなかの任意の範囲をタッチでなぞってカラーマーカーにより識別表示させるためのマーカーモードを設定する[マーカー]アイコンBM、ユーザ所望の辞書の見出し語をユーザ独自に分類して登録した単語帳を呼び出すための[単語帳]アイコンBTが表示される。
また、例えば図8(B)に示すように、前記説明情報表示画面Gに表示されている説明情報のなかの任意の文字列を指定表示hさせ、当該指定表示hされた文字列について他の辞書にジャンプして検索するジャンプ検索モード([ジャンプ]キー14f(KJ)により起動される)の場合、前記タッチアイコンエリア17Bおよび前記手書き入力部(サブ画面)16に、ジャンプモードアイコンBJが表示される。
このジャンプモードアイコンBJは、前記説明情報表示画面Gにて指定表示hされたジャンプ検索対象の文字列の文字種(漢字/かな/アルファベット)に応じて前回使用された辞書をジャンプ先の辞書に指定するための[前回辞書]アイコンBb、同ジャンプ検索対象の文字列の文字種に応じて検索可能な辞書の中からユーザ所望の辞書をジャンプ先の辞書として選択するための[辞書選択]アイコンBs、同ジャンプ検索対象の文字列の文字種に応じて予め用意されたミニ辞書(簡約辞書)をジャンプ先の辞書に指定するための[ミニ辞書]アイコンBmの3つのアイコンからなる。
なお、この電子辞書装置10は、予め記憶されたブックデータやダウンロードされたテキストデータを、ブック/テキストビューワ画面としてタッチパネル式カラー表示部17に表示させることが可能である(ブック/テキストビューワモード)。
そして、前記ブック/テキストビューワ画面に表示されているブック/テキストデータのなかの任意の文字列を指定表示hさせ、当該指定表示hされた文字列について辞書にジャンプして検索することが可能である(ジャンプ検索モード)。
このブック/テキストビューワモードにおけるジャンプ検索モードでは、前記ジャンプモードアイコンBJは、手書き入力部(サブ画面)16にのみ表示され、ブック/テキストビューワ画面が表示されるタッチパネル式カラー表示部17には、ブック/テキストデータの表示量を可能な限り多く確保するためにタッチアイコンエリア17Bそのものが表示されない。
図2は、前記電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図である。
この電子辞書装置10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)21が備えられる。
CPU21は、メモリ(フラッシュROM)22内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはROMカードなどの外部記憶媒体23から記憶媒体読み書き部24を介して前記メモリ22に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)から通信制御部25を介して前記メモリ22に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御する。
前記メモリ22に記憶された装置制御プログラムは、キー入力部14、手書き入力部(サブ画面)16、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信制御部25を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバとの通信信号、あるいは記憶媒体読み書き部24を介して外部接続されるEEPROM,RAM,ROMなどのメモリ・カード(記憶媒体)23との接続通信信号に応じて起動される。
前記CPU21には、前記メモリ22、記憶媒体読み書き部24、通信制御部25、キー入力部14、手書き入力部(サブ画面)16、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17などが接続される。
メモリ22に記憶される装置制御プログラムとしては、当該電子辞書装置10の全体の動作を司るシステムプログラムや、通信制御部25を介してインターネットN上の各Webサーバや図示しないユーザPC(Personal Computer)などとデータ通信するための通信プログラムが記憶される。
また、辞書情報やブック/テキストデータの表示だけでなく、検索文字列の入力に応じて見出し語を検索する見出し語検索処理、検索された見出し語に対応した説明情報(訳語・語義など)の読み出し表示処理、表示された説明情報やブック/テキストデータの中のユーザ任意の文字列を指定し当該指定の文字列を他の辞書にジャンプして検索するためのジャンプ検索処理など、同メモリ22内に記憶された辞書データベース22b〜22dやブック/テキストデータ22e,22fに基づく処理全般を制御するための各種情報表示
制御プログラム22aが記憶される。
前記辞書データベース22b〜22dとしては、国語系辞書データベース22b、英語系辞書データベース22c、ミニ辞書データベース22dが、予めあるいはダウンロードされて記憶される。
国語系辞書データベース22bには、漢字/かなの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[国語辞書]、漢字の見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[漢和辞書]、漢字/かな/アルファベットの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[百科辞典]、かなの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[カタカナ語辞書]などが記憶される。
英語系辞書データベース22cには、アルファベットの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[英和辞書]、アルファベットの見出し語に対応付けて英語の説明情報が記述された[英英辞書]、漢字/かなの見出し語に対応付けて英語の説明情報が記述された[和英辞書]などが記憶される。
ミニ辞書データベース22dには、前記国語系辞書データベース22bおよび英語系辞書データベース22cに記憶された各辞書の見出し語に対応して、当該各見出し語の説明情報をそこに含まれる括弧内の情報などを省略し主要な情報のみに簡約化して集録した[国語系ミニ辞書]および[英語系ミニ辞書]が記憶される。
具体的に、前記[国語系ミニ辞書]には、前記各言語系辞書データベース22b,22cに記憶された漢字/かなを見出し語として有する[国語大辞典][国語辞書][新漢和辞書][百科辞典][カタカナ語辞書][新和英辞書]を元辞書とする各ミニ辞書が集録される。また、前記[英語系ミニ辞書]には、同各言語系辞書データベース22b,22cに記憶されたアルファベットを見出し語として有する[百科辞典][英和辞書][英英辞書]を元辞書とする各ミニ辞書が集録される。
ブックデータ22eとしては、英語や日本語で記述された[英語演説集][世界文学集][日本文学集]などが記憶される。
テキストデータ22fとしては、種々のテキストデータA,B,…がダウンロードされて記憶される。
また、前記メモリ22には、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22g、前回ジャンプ辞書メモリ22h、ジャンプモードメモリ22i、ワークエリア(1)22j、ワークエリア(2)22kなどが確保される。
図3は、前記電子辞書装置10のメモリ22に確保されたジャンプ先辞書テーブルメモリ22gの内容を示す図である。
ジャンプ先辞書テーブルメモリ22gには、前記各言語系辞書データベース22b,22cに記憶された各辞書のそれぞれに対応付けて、当該辞書により見出し語検索可能な文字種が記憶される。
このジャンプ先辞書テーブルメモリ22gに記憶されたテーブルデータに基づき、説明情報表示画面G(図8(B)参照)やブック/テキストビューア画面にて指定表示hさせた検索対象文字列の文字種に応じて見出し語検索可能なジャンプ先辞書を識別する。
図4は、前記電子辞書装置10のメモリ22に確保された前回ジャンプ辞書メモリ22hの内容を示す図である。
前回ジャンプ辞書メモリ22hには、ジャンプ検索モードにおいてジャンプ先辞書として使用された辞書の辞書名が、検索対象文字列の文字種毎にジャンプ検索処理の都度、更新されて記憶される。
この前回ジャンプ辞書メモリ22hに記憶された各文字種毎の辞書名に基づき、新たなジャンプ検索モードにおいて指定表示hさせた検索対象文字列の文字種に対応して前回使用されたジャンプ先辞書を識別する。
ジャンプモードメモリ22iには、前記ジャンプ検索モードの起動状態にてタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17のタッチアイコンエリア17Bや手書き入力部(サブ画面)16に表示されるジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)に応じて選択されたジャンプモードの種類が記憶される。
ワークエリア(1)22jやワークエリア(2)22kには、各種の辞書検索処理やジャンプ検索を伴う情報表示処理などにおいて、一時的に保存が必要なデータが記憶される。
次に、前記構成による電子辞書装置10のジャンプ検索を伴う情報表示機能について説明する。
図5は、前記電子辞書装置10による情報表示処理を示すフローチャート(その1)である。
図6は、前記電子辞書装置10による情報表示処理を示すフローチャート(その2)である。
図7は、前記電子辞書装置10による情報表示処理を示すフローチャート(その3)である。
図8は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(ミニ辞書モード)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その1)を示す図である。
図9は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(ミニ辞書モード)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その2)を示す図である。
図10は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(ミニ辞書モード)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その3)を示す図である。
図11は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(ミニ辞書モード)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作(その4)を示す図である。
[辞書検索モードからのジャンプ辞書検索]
辞書指定キー14bの押下操作によりユーザ所望の辞書が指定されると(ステップS1(Yes))、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS2)、辞書データベース22b,22cの中の指定の辞書が起動されると共に、検索文字列の入力画面がタッチパネル式カラー表示部17に表示される(ステップS3)。
この検索文字列の入力画面において、文字入力キー14aの押下操作によりユーザ所望の検索文字列が入力されて表示されると(ステップS4)、この入力された検索文字列と前方一致する見出し語が前記指定の辞書から検索され、検索された見出し語が一覧にしてタッチパネル式カラー表示部17の見出し語一覧エリアLm(例えば図13(G)参照)に表示される(ステップS5)。
すると、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された検索見出し語のうちカーソルCuにより指定された見出し語の説明情報が前記指定の辞書から読み出され、タッチパネル式カラー表示部17のプレビューエリアVp(例えば図13(G)参照)にプレビュー表示される(ステップS6)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS7)、当該選択された見出し語に対応して前記指定の辞書から読み出された説明情報が、タッチパネル式カラー表示部17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面G(例えば図13(H)参照)として表示される(ステップS8)。
前記ステップS1〜S8の辞書検索処理に従い、例えば図8(A)に示すように、国語系辞書データベース22bとして記憶されている[国語大辞典]から検索された見出し語「ディーエヌエーウイルス」に対応する説明情報表示画面Gがタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17に表示された状態で、その説明情報の中の任意の文字列について他の辞書へジャンプして検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、図8(B)に示すように、タッチパネル式カラー表示部17(以下「メイン画面17」と称す)のタッチアイコンエリア17Bおよび手書き入力部16(以下「サブ画面16」と称す)にジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)が表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モード(デフォルト“前回辞書モード”)が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、説明情報表示画面Gの中でジャンプ検索したい文字列「DNA」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた検索文字列「DNA」の簡単な語義だけ知りたい場合に、図8(C)に示すように、[ミニ辞書]アイコンBmがタッチされると(ステップS35(Yes))、ジャンプ検索モードが“ミニ辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ22iに記憶されると共に、当該[ミニ辞書]アイコンBmがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS36)。
すると、前記検索文字列「DNA」の文字種が判別され(ステップS37)、アルファベットであると判断されると(ステップS38(Yes))、ミニ辞書データベース22dに記憶されている[英語系ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS39)。
すると、前記ジャンプ先として指定された[英語系ミニ辞書]から前記検索文字列「DNA」と前方一致する見出し語が検索され、そのうちの先頭の見出し語に対応する簡約な説明情報「DNA(deoxyribonucleic acid) [遺伝]デオキシリボ核酸」が読み出される(ステップS41)。
そして、現在表示中の説明情報表示画面G上に開いたミニ辞書ウインドウWmに前記[英語系ミニ辞書]から読み出された説明情報(簡約化した)が表示される(ステップS41m)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G内の所望の検索文字列について、同メイン画面17やサブ画面16に表示されたジャンプモードアイコンBJの[ミニ辞書]アイコンBmを指定することで、当該検索文字列と一致する見出し語の説明情報がミニ辞書データベース22dに記憶されている簡約化された辞書から読み出され、ミニ辞書ウインドウWmとして表示される。このため、表示中の語句の訳や語義を簡単に知りたい場合など、非常に操作性よく快適にジャンプ辞書検索を行うことができる。
なお、前記ミニ辞書ウインドウWmの右端には、ウインドウ内の表示情報をスクロールさせるための[スクロール][↓][↑]ボタンR、前記見出し語検索された次候補の見出し語に対応する説明情報(簡約化した)を読み出して表示させるための[別候補]ボタンN、前記見出し語検索したミニ辞書(例[英和ミニ辞書])に対応する元辞書(例[英和辞書])と同じ種類(例[英語系辞書])の別の辞書で同じ見出し語を検索し、その辞書名と説明情報を前記ミニ辞書ウインドウWmに替わる別辞書ウインドウWaにして表示させるための[別辞書]ボタンA、ミニ辞書ウインドウWmまたは別辞書ウインドウWaを閉じるための[閉じる]ボタンEが表示される。
ここで、前記ミニ辞書ウインドウWmの[別候補]ボタンNがタッチされた場合は(ステップS42(Yes))、前記ステップS39〜S40にて前方一致で見出し語検索された次候補の見出し語に対応する簡約な説明情報が[英語系ミニ辞書]から読み出され、前記ミニ辞書ウインドウWmに書き替えられて表示される(ステップS42a)。
また、例えば前記図8(C)で示したように、説明情報表示画面G内で指定表示hさせた任意の検索文字列「DNA」を見出し語としてミニ辞書検索したミニ辞書ウインドウWmにおける簡約な説明情報の表示状態で、図8(D)に示すように、同ミニ辞書ウインドウWm内でユーザが注目する任意の文字列「デオキシリボ核酸」がペンPによりなぞられると(ステップS43(Yes))、当該なぞられた注目の文字列txが検索対象として指定表示hされる(ステップS43a)。
ここで、図9(E)に示すように、[ジャンプ]キー14f(または[訳/決定]キー14c)が押下されると(ステップS44(Yes))、前記ミニ辞書検索した[英和ミニ辞書]の元辞書である[英和辞書]から同じ見出し語「DNA」に対応する説明情報が読み出される(ステップS44a)。
そして、前記見出し語「DNA」に対応して読み出された説明情報のうち、前記ステップS43,S43aにて指定表示hされた検索対象の文字列「デオキシリボ核酸」txを含む部分の説明情報が、前記ミニ辞書ウインドウWmに替わる元辞書ウインドウWrとして表示される(ステップS44b)。
このように、ミニ辞書ウインドウWmにより簡約した説明情報を確認したときに、注目する文字列txが存在するときには、続けて、当該注目の文字列txを指定して[ジャンプ]キー14f(または[訳/決定]キー14c)を押下するだけで、前記簡約した説明情報に対応する元辞書からの詳細な説明情報が、ユーザ注目の文字列txを含む部分を主体として元辞書ウインドウWrに表示される。このため、表示中の語句の簡約した説明情報を簡単に知ることができるだけでなく、当該簡約した説明情報内にユーザが注目する部分がある場合には、非常に操作性よく快適に元辞書にジャンプ辞書検索して詳細な説明情報の前記注目する部分を容易に確認することができる。
次に、前記図9(E)で示したように、[国語大辞典]の見出し語「ディーエヌエーウイルス」に対応する説明情報表示画面G上に、前記ミニ辞書ウインドウWmから切り替わった元辞書ウインドウWrが表示された状態で、図9(F)に示すように、[戻る/リスト]キー14dが押下されると(ステップS46(Yes))、前記見出し語「ディーエヌエーウイルス」に対応する説明情報表示画面Gの表示状態に戻る。
この[国語大辞典]の見出し語「ディーエヌエーウイルス」に対応する説明情報表示画面Gの表示状態において、再びジャンプ検索したい文字列「ウ」(イルス)がペンPによりタッチされると、ペンタッチされた検索文字「ウ」が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
そして、[ミニ辞書]アイコンBmが指定表示Hされている状態で、前記説明情報表示画面G上で指定表示hさせた検索文字列「ウ」(イルス)の簡単な語義だけ知りたい場合に、図9(G)に示すように、[訳/決定]キー14cが押下されると(ステップS47(Yes))、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプモードが検知され(ステップS48)、“ミニ辞書モード”であると判断される(ステップS49(Yes))。
すると、前記検索文字「ウ」の文字種が判別され(ステップS37)、アルファベットではない“かな/漢字”と判断されると(ステップS38(No))、ミニ辞書データベース22dに記憶されている[国語系ミニ辞書]がジャンプ先辞書として指定される(ステップS40)。
すると、前記ジャンプ先として指定された[国語系ミニ辞書]から前記検索文字「ウ」と前方一致する見出し語が検索され、そのうちの先頭の見出し語「ウイルス」に対応する簡約な説明情報「ウイルス[名](1)電子顕微鏡でなければ見えない、細菌より小さい病原体の総称。(2)「コンピュータウイルス」の略。」が読み出される(ステップS41)。
そして、現在表示中の説明情報表示画面G上に開いたミニ辞書ウインドウWmに前記[国語系ミニ辞書]から読み出された説明情報(簡約化した)が表示される(ステップS41m)。
ここで、前記見出し語「ウイルス」に対応する簡約な説明情報のミニ辞書ウインドウWm内でユーザが注目する任意の文字列「細菌」の先頭の文字「細」がペンPによりタッチされると(ステップS43(Yes))、当該ペンタッチされた注目の文字txが検索対象として指定表示hされる(ステップS43a)。
ここで、図9(H)に示すように、[ジャンプ]キー14f(または[訳/決定]キー14c)が押下されると(ステップS44(Yes))、前記ミニ辞書検索した[国語ミニ辞書]の元辞書である[国語辞書]から同じ見出し語「ウイルス」に対応する説明情報が読み出される(ステップS44a)。
そして、前記見出し語「ウイルス」に対応して読み出された説明情報のうち、前記ステップS43,S43aにて指定表示hされた検索対象の文字「細」txを含む部分の説明情報が、前記ミニ辞書ウインドウWmに替わる元辞書ウインドウWrとして表示される(ステップS44b)。
このケースの場合も、ミニ辞書ウインドウWmにより簡約した説明情報を確認したときに、注目する文字列txが存在するときには、続けて、当該注目の文字列txを指定して[ジャンプ]キー14f(または[訳/決定]キー14c)を押下するだけで、前記簡約した説明情報に対応する元辞書からの詳細な説明情報が、ユーザ注目の文字列txを含む部分を主体として元辞書ウインドウWrに表示される。このため、表示中の語句の簡約した説明情報を簡単に知ることができるだけでなく、当該簡約した説明情報内にユーザが注目する部分がある場合には、非常に操作性よく快適に元辞書にジャンプ辞書検索して詳細な説明
情報の前記注目する部分を容易に確認することができる。
続いて、前記図9(H)で示したように、見出し語「ウイルス」に対応して元辞書[国語辞書]から読み出された詳細な説明情報うち、ユーザの注目する文字列「細」(菌)txを含む部分が元辞書ウインドウWrに表示された状態において、図10(I)に示すように、[別辞書]ボタンAがタッチされる(ステップS45(Yes))。
すると、前記元辞書[国語辞書]と同じ種類[国語系]の別の辞書([国語大辞典][新漢和辞書][百科辞書])から、前記ミニ辞書検索した見出し語「ウイルス」と同じ見出し語が検索され(ステップS45a)、当該見出し語「ウイルス」が検索された辞書名と見出し語の一覧がワークエリア(1)22jに記憶される(ステップS45b)。
すると、前記ワークエリア(1)22jに記憶された辞書名と見出し語の一覧に基づき、前記ミニ辞書ウインドウWm上でユーザが注目した文字列「細」(菌)txを説明情報に有する辞書(この場合は[百科辞典])からの見出し語「ウイルス」のみが抽出され、当該抽出された辞書名と見出し語の一覧がワークエリア(2)22kに記憶される(ステップS45c)。
ここで、前記ワークエリア(2)22kに記憶された抽出見出し語が複数ある場合には、今回の見出し語「ウイルス」による一連のミニ辞書検索処理では未表示の辞書からの見出し語が表示対象に設定される(ステップS45d)。
そして、前記表示対象に設定された辞書[百科辞典]の見出し語「ウイルス」に対応して読み出された説明情報のうち、前記ミニ辞書ウインドウWm上でユーザが注目した文字列「細」(菌)txを含む部分の説明情報が、辞書名[ブリ百科]および見出し語「ウイルス」と共に前記元辞書ウインドウWrに替わる別辞書ウインドウWaとして表示される(ステップS45e)。
ここで、図10(J)に示すように、前記別辞書ウインドウWaの[スクロール][↓][↑]ボタンRがペンPによりタッチされた場合は、当該ウインドウWa内の別辞書[ブリ百科]による見出し語「ウイルス」の説明情報が、指定の方向にスクロールされて表示される。
このように、ミニ辞書検索時と同じ見出し語「ウイルス」に対応する詳細な説明情報を元辞書[国語辞書]から読み出し元辞書ウインドウWrにて確認したときに、ユーザの注目する文字列「細菌」txを含んだ更に別の辞書での詳細な説明情報を知りたいときには、続けて、[別辞書]ボタンAをペンタッチする。これだけで、前記元辞書[国語辞書]と同種[国語系]の別の辞書[百科辞典]から読み出された同じ見出し語「ウイルス」に対応する詳細な説明情報が、前記ユーザ注目の文字列「細菌」txを含む部分を主体として別辞書ウインドウWaに表示される。このため、表示中の語句の簡約した説明情報を簡単に知り、さらにそのユーザが注目する部分を主体とした詳細な説明情報をも簡単に知ることができるだけでなく、非常に操作性よく快適に別辞書にジャンプ辞書検索して、同じ語句の同種別辞書での同ユーザ注目部分を含む説明情報を容易に確認することができる。
続けて、図11(K)に示すように、前記見出し語「ウイルス」に対応して別辞書[百科辞典]から読み出された説明情報を表示した別辞書ウインドウWa内で、ユーザが注目する別の任意の文字列「濾過性病原体」がペンPによりなぞられると(ステップS43(Yes))、当該なぞられた注目の文字列txが検索対象として指定表示hされる(ステップS43a)。
ここで、図11(L)に示すように、再び[別辞書]ボタンAがタッチされると(ステップS45(Yes))、前回同様に、前記元辞書[国語辞書]と同じ種類[国語系]の別の辞書([国語大辞典][新漢和辞書][百科辞書])から、前記ミニ辞書検索した見出し語「ウイルス」と同じ見出し語が検索され(ステップS45a)、当該見出し語「ウイルス」が検索された辞書名と見出し語の一覧がワークエリア(1)22jに記憶される(ステップS45b)。
すると、前記ワークエリア(1)22jに記憶された辞書名と見出し語の一覧に基づき、前記別辞書ウインドウWa上でユーザが注目した文字列「濾過性病原体」txを説明情報に有する辞書(この場合は[国語大辞典])からの見出し語「ウイルス」のみが抽出され、当該抽出された辞書名と見出し語の一覧がワークエリア(2)22kに記憶される(ステップS45c)。
ここで、前記ワークエリア(2)22kに記憶された抽出された見出し語が複数ある場合には、今回の見出し語「ウイルス」による一連のミニ辞書検索処理では未表示の辞書からの見出し語が表示対象に設定される(ステップS45d)。
そして、前記表示対象に設定された辞書[国語大辞典]の見出し語「ウイルス」に対応して読み出された説明情報のうち、前記別辞書ウインドウWa上でユーザが注目した文字列「濾過性病原体」txを含む部分の説明情報が、辞書名[国語大]および見出し語「ウイルス」と共に前記別辞書ウインドウWaに書き替えられて表示される(ステップS45e)。
ここで、図11(M)に示すように、前記別辞書ウインドウWaの[スクロール][↓][↑]ボタンRがペンPによりタッチされた場合は、当該ウインドウWa内の別辞書[国語大]による見出し語「ウイルス」の説明情報が、指定の方向にスクロールされて表示される。
このように、ミニ辞書検索時と同じ見出し語「ウイルス」に対応する詳細な説明情報を、元辞書[国語辞書]と同種[国語系]で別の辞書[百科辞典]から読み出し別辞書ウインドウWaにて確認したときに、さらに別の注目する文字列「濾過性病原体」txを含んだ別の辞書での詳細な説明情報を知りたいときには、続けて、[別辞書]ボタンAをペンタッチする。これだけで、前記元辞書[国語辞書]と同種[国語系]の更に別の辞書[国語大辞書]から読み出された同じ見出し語「ウイルス」に対応する詳細な説明情報が、前記注目する文字列「濾過性病原体」txを含む部分を主体として別辞書ウインドウWaに書き替えられて表示される。このため、表示中の語句の簡約した説明情報を簡単に知り、さらにそのユーザが注目する部分を主体とした詳細な説明情報をも簡単に知ることができるだけでなく、非常に操作性よく快適に別の辞書に繰り返しジャンプ辞書検索して、同じ語句の同種別辞書での同ユーザ注目部分を含む説明情報を容易に確認することができる。
したがって、前記一連のミニ辞書検索モードでの情報表示機能によれば、通常辞書検索された説明情報表示画面Gの中の任意の文字列(語句)を見出し語として、その簡約な説明情報をミニ辞書ウインドウWmにより、この簡約な説明情報のうちの所望(注目)の文字列部分を含んだ詳細な説明情報を元辞書ウインドウWrにより簡単に知ることができる。しかもここからの連続操作で、前記通常辞書検索された説明情報Gの中で指定した任意の文字列(語句)を見出し語として前記所望(注目)の文字列部分を含んだ別の辞書での説明情報を、別辞書ウインドウWaにより簡単に知ることもできる。よって、通常辞書検
索された1つの説明情報表示画面G内の任意の文字列(語句)について、ユーザが知りたいその語義の深度に応じたジャンプ辞書検索を、操作性よく快適に実行することが可能になる。
図12は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(前回辞書モード)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作を示す図である。
図13は、前記電子辞書装置10の情報表示処理(辞書選択モード)に伴うタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17および手書き入力部(サブ画面)16の表示動作を示す図である。
前記ステップS1〜S8の辞書検索処理に従い、例えば図12(A)に示すように、国語系辞書データベース22bとして記憶されている[国語大辞典]から検索された見出し語「エーペック[APEC]」に対応する説明情報表示画面Gがメイン画面17に表示された状態で、その説明情報の中の任意の文字列について他の辞書へジャンプして検索するために、[ジャンプ]キー14f(KJ)が押下(タッチ)操作されると(ステップS9(Yes))、通常の辞書検索モードか否か判断される(ステップS10)。
ここで、通常の辞書検索モードであると判断されると(ステップS10(Yes))、図12(B)に示すように、メイン画面17のタッチアイコンエリア17Bおよびサブ画面16にジャンプモードアイコンBJ(前回辞書アイコンBb/辞書選択アイコンBs/ミニ辞書アイコンBm)が表示され、ジャンプ検索モードに設定される(ステップS11,S12)。
すると、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モード(デフォルト“前回辞書モード”)が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、説明情報表示画面Gの中でジャンプ検索したい文字列「ASEAN」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた検索文字列「ASEAN」について、前記“前回辞書モード”のままジャンプ検索したい場合に、図12(C)に示すように、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS47(Yes))、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モードが読み出され(ステップS48)、現在のジャンプ検索モードが“前回辞書モード”であると判断される(ステップS50(Yes))。
なお、現在のジャンプ検索モードが“前回辞書モード”ではない状態で、前記[訳/決定]キー14c(KE)ではなく、[前回辞書]アイコンBbがタッチされると(ステップS15(Yes))、ジャンプ検索モードが“前回辞書モード”に設定されてジャンプモードメモリ22iに記憶されると共に、当該[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS16)。
すると、前記検索文字列「ASEAN」の文字種(アルファベット)が判別され(ステップS17)、前回ジャンプ辞書メモリ22h(図4参照)に記憶されている該当の文字種(アルファベット)に対応した前回のジャンプ先辞書[英和辞書]が検知される(ステップS18)。そして、この前回のジャンプ先辞書[英和辞書]が今回のジャンプ先辞書に設定される(ステップS19)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、前記今回のジャンプ先辞書に設定された[英和辞書]から前記検索文字列「ASEAN」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「ASEAN」がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された見出し語「ASEAN」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[英和辞書]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語(図12(C)では「ASEAN」のみ)が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、当該選択された見出し語「ASEAN」に対応して前記[英和辞書]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G内の所望の検索文字列について、ジャンプモードアイコンBJの[前回辞書]アイコンBbを指定することで、当該検索文字列と一致する見出し語の詳細な説明情報が、同検索文字列の文字種に応じて前回のジャンプ検索処理で使用されたジャンプ先辞書から読み出され、新たな説明情報表示画面Gとして表示される。このため、表示中の語句の詳細な意味内容を前回のジャンプ検索処理と同じようにして知りたい場合など、非常に操作性よく快適にジャンプ辞書検索を行うことができる。
この後、[戻る/リスト]キー14dが押下(タッチ)操作されると(ステップS56(Yes))、図12(D)に示すように、ジャンプ検索モードに設定された状態での元の見出し語「エーペック[APEC]」に対応する説明情報表示画面Gの表示状態に戻る。
すると、ジャンプモードメモリ22iに記憶されているジャンプ検索モード“前回辞書モード”が読み出され、前記ジャンプモードアイコンBJのうちで該当する[前回辞書]アイコンBbがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS13)。
そして、説明情報表示画面Gの中で次にジャンプ検索したい文字列「APEC」がペンPによりタッチされると、当該検索文字列が反転により指定表示hされる(ステップS14)。
ここで、前記指定表示hされた検索文字列「APEC」について、任意の辞書をジャンプ先辞書として選択して検索したい場合に、図13(E)に示すように、[辞書選択]アイコンBsがタッチされると(ステップS28(Yes))、ジャンプ検索モードが“辞書選択モード”に設定されてジャンプモードメモリ22iに記憶されると共に、当該[辞書選択]アイコンBsがハイライトにより指定表示Hされる(ステップS29)。
すると、前記検索文字列「APEC」の文字種(アルファベット)が判別され(ステップS30)、ジャンプ先辞書テーブルメモリ22gに記憶されているテーブルデータ(図3参照)に基づき、前記判別された文字種(アルファベット)に対応する検索可能辞書の一覧が読み出され、説明情報表示画面G上に開いたジャンプ先辞書一覧エリアLdに表示される(ステップS31)。
この際、前回ジャンプ辞書メモリ22h(図4参照)に記憶されている該当の文字種(アルファベット)に対応した前回のジャンプ先辞書[英和辞書]が指定の辞書に設定され、カーソルCuにより指定表示される(ステップS32)。
このジャンプ先辞書一覧エリアLdにおいて、図13(F)に示すように、ユーザ操作に応じてカーソルCuを移動させ、所望のジャンプ先辞書[[C]百科辞典]が選択されて[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)されると(ステップS33)、当該選択された辞書名[ブリ百科辞典]が前回ジャンプ辞書メモリ22h(図4参照)における前記検索文字列「APEC」の判別文字種(アルファベット)に対応付けられて登録される(ステップS34)。
すると、通常の辞書検索モードにセットされ(ステップS20)、ブック/テキストビューアモードからの変更か否か判断される(ステップS21)。
そして、ブック/テキストビューアモードからの変更ではないと判断されると(ステップS21(No))、図13(G)に示すように、前記ジャンプ先辞書に選択された[百科辞典]から前記検索文字列「APEC」と前方一致する見出し語が検索され、この検索された見出し語の一覧がメイン画面17の見出し語一覧エリアLmに表示される(ステップS23)。
この際、前記見出し語一覧エリアLmに一覧表示された先頭の見出し語「APEC」がカーソルCuにより指定表示され(ステップS24)、この指定表示された見出し語「APEC」に対応する説明情報が前記ジャンプ先辞書[百科辞典]から読み出され、メイン画面17のプレビューエリアVpにプレビュー表示される(ステップS25)。
そして、ユーザによるカーソルCuの移動操作に応じて所望の検索見出し語(図13(G)では「APEC」のみ)が選択され、[訳/決定]キー14c(KE)が押下(タッチ)操作されると(ステップS26)、図13(H)に示すように、当該選択された見出し語「APEC」に対応して前記[百科辞典]から読み出された詳細な説明情報が、メイン画面17の全画面に展開されてなる説明情報表示画面Gとして表示される(ステップS27)。
このように、メイン画面17に表示された説明情報表示画面G内の所望の検索文字列について、ジャンプモードアイコンBJの[辞書選択]アイコンBsを指定することで、当該検索文字列と一致する見出し語の詳細な説明情報が、同検索文字列の文字種に応じたジャンプ先辞書の一覧(Ld)に基づきユーザが選択した辞書から読み出され、新たな説明情報表示画面Gとして表示される。このため、表示中の語句の詳細な意味内容をユーザ所望の辞書から検索して知りたい場合など、非常に操作性よく快適にジャンプ辞書検索を行うことができる。
[ブック/テキストビューアモードからのジャンプ辞書検索]
辞書指定キー14bの中の[メニュー]キーの操作に応じてメイン画面17に表示されるメニュー画面において、ブック/テキストビューア機能がユーザにより選択されると(ステップS51(Yes))、ブック/テキストデータ22e,22fとして記憶されている各種のブックデータやテキストデータの一覧がメイン画面17に表示される(ステップS52)。
このブック/テキストデータの一覧画面において、ユーザが閲覧したいブック/テキストデータ(例えば、ブックデータ[世界文学1])が選択されると(ステップS53)、ブック/テキストビューアモードにセットされる(ステップS54)。
そして、前記選択されたブックデータ[世界文学1]がメモリ22から読み出され、メイン画面17の全画面に展開したブック/テキストビューア画面として表示される(ステップS55)。
このブック/テキストビューア画面の表示状態にあっても、前記通常の辞書検索に伴う説明情報表示画面Gからのジャンプ辞書検索と同様に、サブ画面16に対して、[前回辞書]アイコンBb、[辞書選択]アイコンBs、[ミニ辞書]アイコンBmからなるジャンプモードアイコンBJが表示される(ステップS10(No)→S12)。
そして、ブック/テキストビューア画面内で任意の検索文字列を指定表示hさせ、“前回辞書モード”または“辞書選択モード”または“ミニ辞書モード”を選択することで、前記同様のジャンプ辞書検索処理を実行できる(ステップS9〜S50)。
したがって、このようなブック/テキストビューアモードからのジャンプ辞書検索であっても、ブック/テキストビューア画面の中の任意の文字列(語句)を見出し語として、その簡約な説明情報をミニ辞書ウインドウWmにより、この簡約な説明情報のうちの所望(注目)の文字列部分を含んだ詳細な説明情報を元辞書ウインドウWrにより簡単に知ることができる。しかもここからの連続操作で、前記ブック/テキストビューア画面の中で指定した任意の文字列(語句)を見出し語として前記所望(注目)の文字列部分を含んだ別の辞書での説明情報を、別辞書ウインドウWaにより簡単に知ることもできる。よって、ブック/テキストビューア画面内の任意の文字列(語句)について、ユーザが知りたいその語義の深度に応じたジャンプ辞書検索を、操作性よく快適に実行することが可能になる。
なお、前記各実施形態において記載した電子辞書装置10による各処理の手法およびデータベース、すなわち、図5のフローチャートに示す情報表示処理(その1)、図6のフローチャートに示す情報表示処理(その2)、図7のフローチャートに示す情報表示処理(その3)などの各手法、および辞書データベース22b〜22dは、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体23に格納して配布することができる。そして、電子機器のコンピュータは、この外部記憶媒体23に記憶されたプログラムを記憶装置(22)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明したジャンプ検索を伴う情報表示機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワークN上を伝送させることができ、このプログラムデータを、ネットワークNに接続されたコンピュータに通信制御部25によって取り込むことで、前述したジャンプ検索を伴う情報表示機能を実現することもできる。
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽
出され得るものである。
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、簡易な説明情報のみを知りたい場合、あるいは当該簡易な説明情報からさらに詳細な説明情報を知りたい場合の何れの場合でも、ユーザ所望のジャンプ検索処理を操作性よく快適に実行することが可能になる電子機器およびその制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、簡易な説明情報のみを知りたい場合、あるいは当該簡易な説明情報からさらに詳細な説明情報を知りたい場合の何れの場合でも、ユーザ所望のジャンプ検索処理を操作性よく快適に実行することが可能になる電子機器およびその制御プログラムを提供できる。