JP2014074622A - 試験装置および試験条件の取得方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザ環境とテスター環境の試験結果の乖離を低減する。
【解決手段】判定部20は、DUT1のパス/フェイルを判定する。電源回路10は、その特性が変更可能に構成され、DUT1に電源信号を供給する。条件設定部40は、DUT1の本試験に先立ってパイロット試験を行い、本試験における試験条件を取得する。条件設定部40は、以下の処理を実行可能に構成される。
(a)電源回路10の特性を、DUT1が実際に使用されるユーザ環境の電源特性に近づけた状態で、DUT1の複数のパイロットサンプルそれぞれについて、第1デバイス特性を測定する。
(b)電源回路10の特性を、本試験が行われるテスター環境の電源特性に近づけた状態で、複数のパイロットサンプルそれぞれについて、所定の第2デバイス特性を測定する。
(c)第1デバイス特性および第2デバイス特性にもとづいて、試験条件を決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被試験デバイスを試験する試験装置に関する。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)テクノロジーを用いたCPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、メモリなどの半導体集積回路(以下、DUTという)を試験する際、DUT内のフリップフロップやラッチは、クロックが供給される動作中は電流が流れ、クロックが停止すると回路が静的な状態となって電流が減少する。したがって、DUTの動作電流(負荷電流)の合計は、試験の内容などに応じて時々刻々と変動する。こうした動作電流の変動は、アナログ回路、アナデジ混載回路においても生じる。
DUTに電力を供給する電源回路はたとえばレギュレータを用いて構成され、理想的には負荷電流にかかわらず一定の電力を供給可能である。しかしながら実際の電源回路は、無視できない出力インピーダンスを有し、また電源回路とDUTの間にも無視できないインピーダンス成分が存在するため、負荷変動によって電源電圧が変動してしまう。
特開2007−205813号公報 国際公開第2010/029709A1号パンフレット
一般的に、試験装置に搭載される電源回路と、DUTが実際に使用される環境、すなわちDUTが搭載されるセットの環境(実機環境あるいはユーザ環境という)で使用される電源回路の電源品質(パワーインテグリティ)が一致することは稀である。したがってユーザ環境と、試験時の環境(テスター環境という)において、DUTに供給される電源電圧の波形は異なる。したがって、テスター環境における良否(パス/フェイル)判定結果が、ユーザ環境における良否と一致しないという問題が生ずる。これを試験結果の乖離という。
図1(a)〜(c)は、試験結果の乖離を説明する図である。図1(a)〜(c)はそれぞれ、左図が、電源電圧波形を、右図が、ヒストグラムを示す。ヒストグラムは、横軸が、半導体回路のあるデバイス特性を示す。特性値としては伝搬遅延などが例示される。図1(a)はユーザ環境を示す。図1(b)、(c)はそれぞれ、ユーザよりも劣悪なテスター環境と、良好なテスター環境を示す。
図1(a)〜(c)のリミット値LMTは、良否判定のしきい値に対応する。ここではリミット値より左側がパス、右側がフェイルと判定される。図1(b)に示すように、ユーザ環境よりも劣悪なテスター環境では、本来パスと判定すべきDUTをフェイルと判定し、好ましくない歩留まり低下(オーバーキル)を招く。
反対に、図1(c)に示すようにユーザ環境よりも良好なテスター環境では、本来フェイルと判定すべきDUT、すなわちユーザ環境では正常に動作しえないDUTをパスと誤判定するテストエスケープ(アンダーキル)の問題を生ずる。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、試験結果の乖離を低減可能な試験装置/方法の提供にある。
本発明のある態様は、被試験デバイスを試験する試験装置に関する。試験装置は、被試験デバイスのパス/フェイルを判定する判定部と、その特性が変更可能に構成され、被試験デバイスに電源信号を供給する電源回路と、被試験デバイスの本試験に先立ってパイロット試験を行い、本試験における試験条件を取得する条件取得部と、を備える。条件取得部は、(a)電源回路の特性を、被試験デバイスが実際に使用されるユーザ環境の電源特性に近づけた状態で、被試験デバイスの複数のパイロットサンプルそれぞれについて、第1デバイス特性を測定するステップと、(b)電源回路の特性を、本試験が行われるテスター環境の電源特性に近づけた状態で、複数のパイロットサンプルそれぞれについて、所定の第2デバイス特性を測定するステップと、(c)第1デバイス特性および第2デバイス特性にもとづいて、試験条件を決定するステップと、を実行可能に構成される。
この態様によれば、第1特性および第2特性を測定することにより、高精度で試験条件を決定することができ、条件設定部により決定された試験条件を用いて本試験を行うことにより、ユーザ環境とテスター環境の試験結果の乖離を低減できる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、試験結果の乖離を低減できる。
図1(a)〜(c)は、試験結果の乖離を説明する図である。 実施の形態に係る試験装置の構成を示すブロック図である。 図3(a)は、デジタル回路の構成を示す回路図であり、図3(b)は、その動作を説明するタイムチャートである。 図4(a)は、100個のサンプルについて、テスター環境下およびユーザ環境下それぞれで測定された伝搬遅延を示す図であり、図4(b)は、テスター環境下の伝搬遅延と、ユーザ環境下の伝搬遅延の相関を示す図である。 図5(a)は、ユーザ環境下の伝搬遅延のヒストグラム(確率密度分布)(i)であり、図5(b)は、テスター環境下の伝搬遅延のヒストグラム(ii)である。 第1デバイス特性と第2デバイス特性の関係を示す図である。 図7(a)は、複数のパイロットサンプルについて測定した第1特性と第2特性を示す図であり、図7(b)は、100個のサンプルについて測定された伝搬遅延を示す図である。 第1の変形例における第1デバイス特性と第2デバイス特性の関係を示す図である。 第2の変形例における第1デバイス特性と第2デバイス特性の関係を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図2は、実施の形態に係る試験装置2の構成を示すブロック図である。試験装置2は、電源回路10、判定部20、条件取得部40を備える。
DUT1は、複数のピンを備え、その中の少なくともひとつが電源電圧VDDを受けるための電源端子P1であり、別の少なくともひとつが接地端子P2である。複数の入出力(I/O)端子P3は、外部からのデータを受け、あるいは外部にデータを出力するために設けられており、試験時においては、試験装置2から出力される試験信号(テストパターン)STESTを受け、あるいは試験信号STESTに応じたデータを試験装置2に対して出力する。
判定部20は、DUT1に対して、テストパターンSTESTを供給し、それに応答してDUT1が出力するデータSOUTを受信し、受信したデータSOUTを期待値と比較することにより、DUT1の良否を判定し、あるいは不良箇所の特定、故障モードの特定を行う。
判定部20は、パターン発生器22、タイミング発生器/フォーマットコントローラ24、ドライバ26、コンパレータ28、ラッチ30、デジタルコンパレータ32、フェイルメモリ34を備える。なお、図2には、1チャンネル分の構成のみが示されるが、実際の試験装置のチャンネル数は、数百〜数千のオーダーである。
パターン発生器22は、DUT1に供給すべきテストパターンSTESTを記述するパターン信号SPTNと、期待値信号SEXPを生成する。タイミング発生器24はタイミング信号およびストローブ信号SSTRBを生成する。波形整形器24は、パターン信号のエッジのタイミングを、タイミング信号に応じて調節するとともに、パターン信号の信号形式(RZあるいはNRZ)を制御する。ドライバ26は、波形整形器24により整形されたパターン信号を受け、テストパターンSTESTとして出力する。
コンパレータ28は、DUT1からの信号SOUTをしきい値電圧VTHと比較し、信号SOUTのレベルを判定する。ラッチ30は、コンパレータ28の出力を、ストローブ信号SSTRBのタイミングでラッチする。デジタルコンパレータ32は、ラッチ30の出力を、期待値信号SEXPと比較する。デジタルコンパレータ32は、2つの信号が一致したときにパス、不一致のときにフェイルを示すパス/フェイル信号を生成する。フェイルメモリ34は、デジタルコンパレータ32から出力されるパス/フェイルの結果を格納する。
なお判定部20の構成は特に限定されず、その他の構成であってもよい。
電源回路10は、DUT1に対して電源信号を供給する。電源信号は、電圧レベルが安定化された直流電圧(電源電圧VDD)、あるいは電流量が安定化された直流電流(電源電流IDD)である。
ここまでの構成は、一般的な試験装置と同様である。
上述のように、ユーザ環境とテスター環境において、パワーインテグリティの不一致の問題が起こっており、これにより、試験結果の乖離、具体的には好ましくない歩留まり低下(オーバーキル)や、テストエスケープ(アンダーキル)が発生する。以下、試験結果の乖離の問題を解決するための試験装置2の構成を説明する。
試験結果の乖離の問題を解決するために、本試験と、それに先立つパイロット試験が行われる。本明細書において、本試験とは、量産時において、数千個あるいは数万個のオーダーのDUT1の良否を判定する試験をいう。
一方、パイロット試験は、DUT1の本試験に先立ち、複数のDUT1のうち、無作為に抽出された数個〜数十個、あるいは数百個のサンプル(パイロットサンプルという)に対して行う試験である。
パイロット試験は、図2の試験装置2によって実行される。そこで、図2の試験装置2を、パイロット試験用テスターとも称する。一方で本試験は、図2の試験装置2と同一個体によって行う必要はなく、図2の試験装置2とは別の複数の試験装置によって行われる。本試験を行う試験装置を、本試験用テスターと称する。
条件取得部40は、DUT1の本試験に先立つパイロット試験により、本試験時に、本試験用テスターに設定すべき試験条件を取得する。条件設定部40により取得された設定条件を本試験用テスターに設定してDUT1を試験することにより、試験結果の乖離の問題が解決される。
(原理)
DUT1は、デバイス製造時のプロセスばらつき等によってデバイス特性がばらつくことが知られている。たとえばCMOSテクノロジーで製造された回路は、プロセスばらつきによって、回路内の伝搬遅延がばらつくことが知られている。あるいは、増幅器、ミキサーなどのアナログ回路では、プロセスばらつきによって、利得や歪み特性がばらつく。
このばらつきによって、一部のデバイスは、デバイス特性がリミット値(しきい値)を超えてしまい、正常に動作しなくなり、不良デバイスと判定されることになる。以下では、説明の簡略化と理解の容易化を目的として、伝搬遅延のばらつきに起因するデバイス不良を例に説明する。
図3(a)は、デジタル回路の構成を示す回路図であり、図3(b)はその動作を説明するタイムチャートである。組み合わせ回路や順序回路などのデジタル回路は、フリップフロップFFと、論理ゲートLGの組み合わせである。タイミング上の制約が最も厳しい組み合わせを、クリティカルパスと称する。
あるフリップフロップ(もしくはラッチ)FF1から出力されたデジタル信号(1,0のビットストリーム)は、いくつかのゲート素子LGを経由して、次のフリップフロップFF2に到達する。フリップフロップFF1、FF2は、所定の周波数のクロック信号CLKと同期して、入力信号をラッチする。
図3(b)は、フリップフロップFF1の出力信号D1、クロックCLK、フリップフロップFF2の入力信号D2PASS、D2FAILを示す。
フリップフロップFF1の出力信号D1は、論理ゲートLGによる伝搬遅延τを受けてフリップフロップFF2の入力端子に到達するところ、伝搬遅延τは、プロセスばらつきによってデバイスごとにばらつく。デバイスが正常に動作するためには、フリップフロップFF2の入力信号D2の値が、クロックCLKのエッジよりも、セットアップ時間TSET以上前に確定していなければならない。これをタイミング条件という。
伝搬遅延τ1が短いデバイスでは、タイミング条件が満たされており、そのデバイスは正常に動作する。伝搬遅延τ2が長いデバイスでは、タイミング違反が発生し、正常に動作しない。
このように、デジタル回路の機能検証試験のパス/フェイルは、その内部の伝搬遅延と関連しており、伝搬遅延がある上限値LMTより大きいデバイスは、フェイルし、それより小さいデバイスはパスすることが理解される。
本発明者は、特性が異なる第1、第2の電源回路を用意し、それぞれにより複数のDUT1のサンプルに電源信号を供給したときの、デバイス内部の伝搬遅延を測定した。第1の電源回路は、テスター環境の電源回路(ATE PS)に相当し、第2の電源回路は、ユーザ環境の電源回路(USR_PS)に相当する。
図4(a)は、100個のサンプルについて、テスター環境下およびユーザ環境下それぞれで測定された伝搬遅延を示す図であり、図4(b)は、テスター環境下の伝搬遅延と、ユーザ環境下の伝搬遅延の相関を示す図である。図4(b)に示すように、電源回路の特性が異なっていても、言い換えれば、電源信号の変動波形が異なっていても、テスター環境下の伝搬遅延とユーザ環境下の伝搬遅延の間には、強い相関(相関係数ρ=0.999887)がある。なお、かかる認識は当業者の技術常識ではなく、本発明者らがはじめて検討し、認識したものである。
図5(a)は、ユーザ環境下の伝搬遅延のヒストグラム(確率密度分布)(i)であり、図5(b)は、テスター環境下の伝搬遅延のヒストグラム(ii)である。ユーザ環境およびテスター環境で測定された伝搬遅延は、平均値μおよび分散σはそれぞれ異なっているが、2つの伝搬遅延が強い相関を有していることから、ヒストグラムの形状は互いに相似となる。
ユーザ環境において伝搬遅延が上限値LMTであるデバイスXに着目する。テスター環境において測定されたこのデバイスXの伝搬遅延をLMT’とすると、テスター環境において測定された伝搬遅延がLMT’よりも大きな複数のデバイスは、ユーザ環境において測定された伝搬遅延が上限値LMTよりも大きな複数のデバイスに対応し、相関が強ければ、それらの個数は一致する。
したがって図5(b)に示すように、ヒストグラム(ii)を、その形状を保ったまま、言い換えればヒストグラム(i)との相似を維持しつつ、その平均値や分散を変化させることにより、ヒストグラム(iii)に示すように、デバイスXの伝搬遅延LMT’を、もとの上限値LMTにシフトさせることができれば、テスター環境下においても、ユーザ環境と同じ試験結果を得ることができる。
本実施の形態において、ヒストグラム(ii)を(iii)にシフトさせるために、本試験時の試験条件を最適化する。試験条件とは、本試験時にDUT1に供給すべき電源電圧や電源電流の設定値、デバイスの動作周波数、あるいはデバイス温度などが例示される。
以上が、試験結果の乖離の問題を解決する手段の原理である。続いて、試験条件の最適化について説明する。
図2に戻る。図2の電源回路10は、その特性が変更可能に構成される。具体的には、任意の電源回路の特性をエミュレート可能に構成されている。電源回路10としては、本出願人が提案した特許文献2に関連する技術を用いることができる。これにより、パイロット試験時に、ユーザ環境とテスター環境のパワーインテグリティを再現することが可能となる。
条件設定部40は、パイロット試験を行い、本試験において使用すべき試験条件を取得する。条件取得部40は、以下の処理(a)〜(c)を実行可能に構成される。
(a) 条件設定部40は、電源回路10の特性(電源品質)を、DUT1が実際に使用されるユーザ環境の電源特性に近づけた状態、言い換えればエミュレートした状態で、DUT1の複数のパイロットサンプルそれぞれについて、第1デバイス特性を測定する。
本実施の形態において、第1デバイス特性は、DUT1を定格周波数で動作させたときに、DUT1が正常に動作しうる電源信号の下限値VDD,MIN_USRである。
DUT1をある定格周波数で動作させ、電源信号(以下、電源電圧VDDとする)の設定値を変化させていくと、電源電圧VDDがあるしきい値(下限値)より低くなると、デバイスが正常に動作しなくなる。この電源信号の下限値は、プロセスばらつきに応じており、デバイスごとに異なった値が得られる。
具体的には条件設定部40は、複数のパイロットサンプルそれぞれについて、動作周波数を固定した状態で、電源電圧VDDのレベルを変化させながら、各レベルごとにパス、フェイルを判定する。そして、パスとフェイルの境界から、下限値VDD,MIN_USRを測定する。
(b) 条件設定部40は、電源回路10の特性を、本試験が行われるテスター環境の電源特性に近づけた状態で、DUT1の複数のパイロットサンプルそれぞれについて、所定の第2デバイス特性を測定する。本実施の形態では、第2デバイス特性は、第1デバイス特性と同様に、DUT1を定格周波数で動作させたときに、DUT1が正常に動作しうる電源信号の下限値VDD,MIN_ATEである。
(c) 条件設定部40は、複数のパイロットサンプルそれぞれについて測定された第1デバイス特性および第2デバイス特性にもとづいて、試験条件を決定する。
より具体的には、条件取得部40は、ステップ(c)において以下の処理(c−1)、(c−2)を実行してもよい。
(c−1) 条件設定部40は、第1デバイス特性VDD,MIN_USRと第2デバイス特性VDD,MIN_ATEの対応関係を求める。
図6は、第1デバイス特性VDD,MIN_USRと第2デバイス特性VDD,MIN_ATEの関係を示す図である。図6には、4個のパイロットサンプルを使用した例が示される。条件設定部40は、VDD,MIN_USRを変数x、VDD,MIN_ATEを変数yとすると、変数xとyの関係式y=f(x)を求めてもよい。関係式f(x)の算出には、多項式補間法、3次スプライン補間法、最小二乗による曲線フィッティングなどを利用できる。
(c−2) 条件設定部40は、第1デバイス特性VDD,MIN_USRに対してあらかじめ規定されたスペック値VDD_SPECから、それと対応する第2デバイス特性VDD,MIN_ATEの値VDD_ATEを計算する。
具体的には、値VDD_ATEは、条件設定部40により求められた関係式y=f(x)を用いて求めることができ、その値はf(VDD_SPEC)となる。
パイロットサンプルの個数が十分に多い場合、必ずしも関係式f(x)を求める必要はなく、第1特性がスペック値VDD_SPECに最近似するサンプルを選定し、そのサンプルの第2特性の値を、値VDD_ATEとしてもよい。
テスター環境における電源電圧VDDの設定値をユーザ環境のスペック値VDD_SPECから条件設定部40により計算された値VDD_ATEに修正することにより、図5(b)のヒストグラム(ii)を(iii)にシフトすることができる。これは、デバイスの電源電圧VDDを低下させると、CMOS回路のトランジスタの動作速度が低下し、結果として伝搬遅延が長くなることから説明される。
図7(a)は、複数のパイロットサンプルについて測定した第1特性VDD,MIN_USRと第2特性VDD,MIN_ATEを示す図である。両者は強い相関を有することがわかる。
ここでDUT1が、電源電圧VDD=1.1V±2%で動作保証するように仕様が定められている場合、スペック値VDD_SPECは、1.1×0.98≒1.08Vとなる。このスペック値1.08Vと対応する第2デバイス特性VDD,MIN_ATEの値VDD_ATEは、1.0097Vである。
条件設定部40は、この値VDD_ATEにもとづいて試験条件を決定する。具体的には、本試験時に、電源電圧VDDの設定値(目標値)を、この値VDD_ATE=1.0097Vとする。
図7(b)は、100個のサンプルについて測定された伝搬遅延を示す図である。図7(b)には、ユーザ環境において電源電圧VDDの設定値をVDD_SPECとした場合の伝搬遅延(実線)と、テスター環境において電源電圧の設定値をVDD_ATEとした場合の伝搬遅延(破線)が示される。
図7(b)において、上限値LMTよりも遅延量が小さなデバイスは丸で、大きなデバイスはXで示している。図7(b)から明らかなように、本試験時の試験条件を最適化することにより、具体的には、テスター環境における電源電圧VDDの設定値を条件設定部40により計算された値VDD_ATEとすることにより、テスター環境とユーザ環境の伝搬遅延のヒストグラムの上限値LMTを一致させることができる。
以上が条件設定部40による試験条件の取得である。
続いて本試験について説明する。本試験は、図2の試験装置2とは別の、本試験用テスターによって行われる。
本試験用テスターは、図2の試験装置2から、条件取得部40を省略し、および/または、電源回路10のエミュレート機能を省略したものでよい。
本試験時において、電源回路10が生成する電源電圧VDDの設定値は、条件設定部40により決定された値VDD_ATEに設定される。この状態で本試験用テスターは、大量のDUT1の良否判定を行う。なお、本試験においては、デバイス特性自体が測定されるものではなく、機能検証試験が行われることに留意されたい。
この試験装置2によれば、ユーザ環境とテスター環境の試験結果の乖離の問題を解決することができ、オーバーキルや歩留まりの低下を抑制することができる。
また量産時には、複数の本試験用テスターが利用されるが、それぞれの電源回路の特性は異なっていてもよい。この場合にも、電源特性が可変である電源回路を有するパイロット試験用テスターを1台、もしくは複数用意し、複数の本試験用テスターそれぞれの電源環境(テスター環境)をエミュレートして試験条件を決定すればよい。
実施の形態に係る試験装置2の別の利点は、比較技術との対比によって明確となる。
(比較技術1)
試験結果の乖離の問題を解決するために、テスター環境におけるパス/フェイル数と、ユーザ環境におけるパス/フェイル数を計数し、統計的に試験結果が一致するように、試験条件を推定するアプローチも考えられる。しかしながらこの比較技術1では、試験条件を高精度に決定するためには、数万個にも及ぶ膨大な量の被試験デバイスの良否判定結果を取得する必要があった。
この比較技術1に対して、実施の形態に係る試験装置2によれば、たかだか数個〜数百個のパイロットサンプルを測定することにより、試験条件を高精度に決定することができる。
比較技術1において、少数の被試験デバイスの良否判定結果にもとづいて試験条件を決定しようとすれば、その精度は低くなり、試験結果の乖離(オーバーキル、アンダーキル)を改善することはできない。この場合、不良品を出荷することはできないため、試験条件を決定されたものよりも厳しく設定せざるをえず、これによりオーバーキル(歩留まり低下)が助長される。実施の形態に係る試験装置2によれば、適切な試験条件を高精度で推定できるため、比較技術1と比べて、より試験結果の乖離を低減できる。
(比較技術2)
また、試験結果の乖離の問題を解決するために、本試験用テスターそれぞれに、電源特性が可変の電源回路を搭載し、電源回路によって、ユーザ環境の電源特性をエミュレートするアプローチも考えられる。しかしながら、現在広く普及するテスターは、そのような電源回路を搭載しておらず、すべての本試験用テスターの電源回路を乗せ変えることはコストの観点から現実的ではない。実施の形態によれば、任意の電源特性をエミュレート可能な電源回路を有するパイロット試験用テスターを最低1台用意すれば足りるため、低コストで試験結果の乖離を低減できる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1の変形例)
実施の形態では、パイロット試験時に、第1特性および第2特性として、電源電圧の下限値を利用したが、本発明はそれに限定されない。
第1の変形例において、第1特性は、ユーザ環境におけるDUT1内の所定の経路(たとえばクリティカルパス)の伝搬遅延τUSRであり、第2特性は、テスター環境における電源信号の下限値VDD,MIN_ATEである。
伝搬遅延τUSRの測定手法は特に限定されない。たとえば、伝搬遅延は以下の手順で測定してもよい。
DUT1の動作周波数をスイープさせ、各周波数においてDUT1の良否を判定する。そしてDUT1が動作可能な周波数の上限値を求める。動作周波数の上限値の逆数は、クリティカルパスの伝搬遅延τUSRとほぼ一致すると考えてもよい。
図8は、第1の変形例における第1デバイス特性τUSRと第2デバイス特性VDD,MIN_ATEの関係を示す図である。第1デバイス特性τUSRに対して定められるスペック値xSPECは、DUT1が正常に動作しうる伝搬遅延の上限値LMTである。
第1デバイス特性τUSRをx、第2デバイス特性VDD,MIN_ATEをyとし、y=f(x)の関係が成り立つとき、条件設定部40は、本試験時の電源電圧VDDの値を、VDD_ATE=f(LMT)とする。
この変形例によっても、試験結果の乖離を低減できる。
(第2の変形例)
第2の変形例において、第1デバイス特性および第2デバイス特性は、DUT1に定格の電源信号を供給したときに、DUT1が正常に動作しうる動作周波数の上限値である。
この場合、スペック値xSPECは、DUT1の定格動作周波数にもとづいて定められる。
たとえば1GHzの動作を保証するデバイスである場合、スペック値xSPECは1GHzである。
図9は、第2の変形例における第1デバイス特性fMAX_USRと第2デバイス特性fMAX_ATEの関係を示す図である。第1デバイス特性fMAX_USRをx、第2デバイス特性fMAX_ATEをyとし、y=f(x)の関係が成り立つとき、条件設定部40は、本試験時のDUT1の動作周波数を、yATE=f(xSPEC)とする。
この変形例によっても、試験結果の乖離を低減できる。
(第3の変形例)
第1デバイス特性は、DUT1を定格周波数で動作させたときに、DUT1が正常に動作しうる電源信号の下限値VDD,MIN_USRである。第2デバイス特性は、DUT1に定格の電源信号を与えたときに、DUT1が正常に動作しうる動作周波数の上限値fMAX_ATEである。スペック値xSPECは、電源信号の定格値にもとづいて定められる。
第1デバイス特性VDD,MIN_USRをxとし、第2デバイス特性fMAX_ATEをyとし、y=f(x)の関係が成り立つとき、条件設定部40は、本試験時のDUT1の動作周波数を、yATE=f(xSPEC)とする。
この変形例によっても、試験結果の乖離を低減できる。
(第4の変形例)
第1デバイス特性は、DUT1に定格の電源信号を供給したときに、DUT1が正常に動作しうる動作周波数の上限値fMAX_USRである。第2デバイス特性は、DUT1を定格周波数で動作させたときに、DUT1が正常に動作しうる電源信号の下限値VDD,MIN_ATEである。スペック値xSPECは、DUT1の定格動作周波数にもとづいて定められる。第1デバイス特性fMAX_USRをxとし、第2デバイス特性VDD,MIN_ATEをyとし、y=f(x)の関係が成り立つとき、条件設定部40は、本試験時のDUT1の電源信号の設定値をyATE=f(xSPEC)とする。
実施の形態および第1から第4の変形例を包括すると、以下の技術思想を導くことができる。
第1特性および第2特性は、以下の特性(i)〜(iv)の任意の組み合わせとすることができる。
(i)DUT1を定格周波数で動作させたときに、DUT1が正常に動作しうる電源信号の下限値VDD,MIN
(ii)DUT1に定格の電源信号を供給したときの、DUT1の所定の経路の伝搬遅延τ
(iii)DUT1に定格の電源信号を供給したときに、DUT1が正常に動作しうる動作周波数の上限値fMAX
これまでは温度が一定との前提で説明をしたが、伝搬遅延τは、温度に応じても変化するため、第1、第2特性として、温度を選択することも可能である。
(iv) DUT1に定格の電源信号を供給し、かつDUT1を定格周波数で動作させたときに、DUT1が正常に動作しうる温度の上限値または下限値
また、ここまでの説明では、伝搬遅延に起因する故障モードに着目したが、本発明はそれには限定されず、広く半導体デバイスの試験に利用することができる。
たとえばDUT1はアナログアンプやミキサーなどであってもよい。この場合も、第1特性、第2特性として、電源電圧、温度、トランジスタ素子の遮断周波数ftや最大発振周波数fmax、入力電圧振幅、入力電圧範囲などを利用できる。
あるいはDUT1は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOSセンサなどの受光素子であってもよい。受光素子固有の特性として、入力光量を利用してもよい。
実施の形態では、第1特性、第2特性を測定する際に、電源回路10によって、ユーザ環境、テスター環境それぞれの電源特性をエミュレートする場合を説明したが、本発明はそれには限定されない。たとえば、ユーザ環境において、複数のパイロットサンプルの第1特性を実測してもよい。それに加えて、またはそれに代えて、テスター環境において、複数のパイロットサンプルの第2特性を実測してもよい。この場合、電源回路10の条件設定部40は、処理(c)を実行すればよい。
実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
1…DUT、2…試験装置、10…電源回路、20…判定部、22…パターン発生器、24…タイミング発生器、24…波形整形器、26…ドライバ、28…コンパレータ、30…ラッチ、32…デジタルコンパレータ、34…フェイルメモリ、40…条件設定部。

Claims (15)

  1. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    前記被試験デバイスのパス、フェイルを判定する判定部と、
    その特性が変更可能に構成され、前記被試験デバイスに電源信号を供給する電源回路と、
    前記被試験デバイスの本試験に先立ってパイロット試験を行い、前記本試験における試験条件を取得する条件取得部と、
    を備え、
    前記条件取得部は、
    (a)前記電源回路の特性を、前記被試験デバイスが実際に使用されるユーザ環境の電源特性に近づけた状態で、前記被試験デバイスの複数のパイロットサンプルそれぞれについて、第1デバイス特性を測定するステップと、
    (b)前記電源回路の特性を、前記本試験が行われるテスター環境の電源特性に近づけた状態で、前記複数のパイロットサンプルそれぞれについて、所定の第2デバイス特性を測定するステップと、
    (c)前記第1デバイス特性および前記第2デバイス特性にもとづいて、試験条件を決定するステップと、
    を実行可能に構成されることを特徴とする試験装置。
  2. 前記条件取得部は、ステップ(c)において、
    (c−1)前記第1デバイス特性と前記第2デバイス特性の対応関係を求め、
    (c−2)前記第1デバイス特性に対して規定されたスペック値に対応する前記第2デバイス特性の値を取得し、この第2デバイス特性の値にもとづいて、前記試験条件を決定することを特徴とする請求項1に記載の試験装置。
  3. 前記第1デバイス特性および前記第2デバイス特性の少なくとも一方は、前記被試験デバイスを定格周波数で動作させたときに、前記被試験デバイスが正常に動作しうる電源信号の下限値であることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  4. 前記第1デバイス特性および前記第2デバイス特性の少なくとも一方は、前記被試験デバイスに定格の電源信号を供給したときの、前記被試験デバイスの所定の経路の伝搬遅延であることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  5. 前記第1デバイス特性および前記第2デバイス特性の少なくとも一方は、前記被試験デバイスに定格の電源信号を供給したときに、前記被試験デバイスが正常に動作しうる動作周波数の上限値であることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  6. 前記第1デバイス特性および前記第2デバイス特性の少なくとも一方は、前記被試験デバイスに定格の電源信号を供給し、かつ前記被試験デバイスを定格周波数で動作させたときに、前記被試験デバイスが正常に動作しうる温度の上限値または下限値であることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  7. 前記第1デバイス特性および前記第2デバイス特性は、前記被試験デバイスが正常に動作しうる電源信号の下限値であり、
    前記スペック値xSPECは、前記電源信号の定格値にもとづいて定められ、
    前記第1デバイス特性を変数xとし、前記第2デバイス特性を、関数f(x)を用いてy=f(x)と表すとき、本試験時の前記電源信号の値を、yATE=f(xSPEC)とすることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  8. 前記第1デバイス特性は、前記被試験デバイスの所定の経路の伝搬遅延であり、
    前記第2デバイス特性は、前記被試験デバイスが正常に動作しうる電源信号の下限値であり、
    前記スペック値xSPECは、前記被試験デバイスが正常に動作しうる伝搬遅延の上限値にもとづいて定められ、
    前記第1デバイス特性をxとし、前記第2デバイス特性を関数f(x)を用いてy=f(x)と表すとき、本試験時の前記電源信号の値を、yATE=f(xSPEC)とすることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  9. 前記第1デバイス特性および前記第2デバイス特性は、前記被試験デバイスが正常に動作しうる動作周波数の上限値であり、
    前記スペック値xSPECは、前記被試験デバイスの定格動作周波数にもとづいて定められ、
    前記第1デバイス特性をxとし、前記第2デバイス特性を関数f(x)を用いてy=f(x)と表すとき、本試験時の前記被試験デバイスの動作周波数を、yATE=f(xSPEC)とすることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  10. 前記第1デバイス特性は、前記被試験デバイスが正常に動作しうる電源信号の下限値であり、
    前記第2デバイス特性は、前記被試験デバイスが正常に動作しうる動作周波数の上限値であり、
    前記スペック値xSPECは、前記電源信号の定格値にもとづいて定められ、
    前記第1デバイス特性をxとし、前記第2デバイス特性が関数f(x)を用いてy=f(x)と表すとき、本試験時の前記被試験デバイスの動作周波数を、yATE=f(xSPEC)とすることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  11. 前記第1デバイス特性は、前記被試験デバイスが正常に動作しうる動作周波数の上限値であり、
    前記第2デバイス特性は、前記被試験デバイスが正常に動作しうる電源信号の下限値であり、
    前記スペック値は、前記被試験デバイスの定格動作周波数にもとづいて定められ、
    前記第1デバイス特性をxとし、前記第2デバイス特性が関数f(x)を用いてy=f(x)と表すとき、本試験時の前記電源信号の値を、yATE=f(xSPEC)とすることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  12. 被試験デバイスを本試験する際の試験条件の取得方法であって、
    (a)前記被試験デバイスに電源信号を供給する電源回路の特性を、前記被試験デバイスが実際に使用されるユーザ環境の電源特性に近づけた状態で、前記被試験デバイスの複数のパイロットサンプルそれぞれについて、第1デバイス特性を測定するステップと、
    (b)前記電源回路の特性を、前記本試験が行われるテスター環境の電源特性に近づけた状態で、前記複数のパイロットサンプルそれぞれについて、所定の第2デバイス特性を測定するステップと、
    (c)前記第1デバイス特性および前記第2デバイス特性にもとづいて、試験条件を取得するステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
  13. 被試験デバイスを本試験する際の試験条件の取得方法であって、
    (a)前記被試験デバイスが実際に使用されるユーザ環境において、前記被試験デバイスの複数のパイロットサンプルそれぞれについて、第1デバイス特性を測定するステップと、
    (b)前記本試験が行われるテスター環境において、前記複数のパイロットサンプルそれぞれについて、所定の第2デバイス特性を測定するステップと、
    (c)前記第1デバイス特性および前記第2デバイス特性にもとづいて、試験条件を取得するステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
  14. ステップ(c)において、
    (c−1)前記第1デバイス特性と前記第2デバイス特性の対応関係を求め、
    (c−2)前記第1デバイス特性に対して規定されたスペック値に対応する前記第2デバイス特性の値を取得し、この第2デバイス特性の値にもとづいて前記試験条件を決定することを特徴とする請求項12または13に記載の方法。
  15. 被試験デバイスを試験する方法であって、
    本試験を実行するステップと、
    前記本試験に先立ち、パイロット試験を行うステップと、
    を備え、
    前記パイロット試験を行うステップは、
    (a)前記被試験デバイスに電源信号を供給する電源回路の特性を、前記被試験デバイスが実際に使用されるユーザ環境の電源特性に近づけた状態で、前記被試験デバイスの複数のパイロットサンプルそれぞれについて、第1デバイス特性を測定するステップと、
    (b)前記電源回路の特性を、前記本試験が行われるテスター環境の電源特性に近づけた状態で、前記複数のパイロットサンプルそれぞれについて、所定の第2デバイス特性を測定するステップと、
    (c)前記第1デバイス特性および前記第2デバイス特性にもとづいて、試験条件を設定するステップと、
    を備え、
    前記本試験を実行するステップは、
    (d)前記パイロット試験において設定された試験条件にもとづいて前記被試験デバイスを試験するステップ
    を備えることを特徴とする方法。
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