JP2014074592A - サイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法 - Google Patents

サイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】密度毎の応力−ひずみ曲線を短時間で簡易的に作成できるサイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法を提供する。
【解決手段】ワークWの測定箇所における密度の測定結果に対応する密度の応力−ひずみ曲線Gのひずみの軸上に、ワークWの測定箇所毎に、最大ひずみ量Mの算出結果に基づいて第一の頂点P1を設定するとともに、弾性ひずみ量Nの算出結果に基づいて第二の頂点P2を設定する工程と、ワークWの測定箇所毎に、第一の頂点P1から、応力の軸方向に沿って延出する第一の仮想線L1を引くとともに、第二の頂点P2から、応力の軸方向に対してヤング率の測定結果に対応する傾きに沿って延出する第二の仮想線L2を引き、各仮想線L1・L2の交点を第三の頂点P3として設定する工程と、ワークWの測定箇所における密度の測定結果に対応する密度毎に、第三の頂点P3を繋いで応力−ひずみ曲線Gを作成する工程と、を行う。
【選択図】図25

Description

本発明は、ワークの密度毎に応力−ひずみ曲線を作成するサイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法に関する。
従来から、焼結体によって構成されるワークに対しては、ワークをインナーコアおよびダイ等からなる型に入れて成形するサイジング工程が行われている。このような型は、ワークの狙い寸法を達成できるまで、その寸法を微調整しながら何度も作り直される。
すなわち、サイジング工程においては、狙い寸法を達成できるような型を、一回で作成できない。
狙い寸法を達成できる型を一回で作成するための手段としては、例えば、コンピュータ支援エンジニアリング(Computer Aided Engineering(CAE))を用いて、サイジング工程の予測技術を作ることが考えられる。
CAEを用いたサイジング工程の予測技術には、サイジング工程後のワークの寸法を決めるための情報として、ワークの密度毎に応力−ひずみ曲線を作成する必要がある。
応力−ひずみ曲線は、一般的に、ワーク(試験片)に対して引張試験を行い、ワークに対する荷重とワークの伸びとを測定し、前記測定結果に基づいて作成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−332531号公報
焼結体は不均一な密度分布となるため、CAEを用いたサイジング工程の予測技術においては、異なる密度毎に応力−ひずみ曲線を作成する必要がある。また、特許文献1にあるような引張試験で応力−ひずみ曲線を作成する場合には、ある程度の信頼性を得るために、一種類の密度毎に複数回(例えば、三回程度)引張試験を行う必要がある。
従って、サイジング工程の応力−ひずみ曲線、つまり、CAEを用いたサイジング工程の予測技術に必要な密度毎の応力−ひずみ曲線を作成するためには、密度の種類と引張試験の回数とを積算した回数だけ引張試験を行う必要がある。
すなわち、従来技術においては、非常に多い回数の引張試験を行う必要があるため、サイジング工程の応力−ひずみ曲線を短時間で作成できなかった。
また、引張試験は、均一な密度分布となる(密度が一定である)焼結体に対して行う必要がある。その一方で、金属の粉末等を加圧成形した圧粉体を焼き固めて焼結体が成形される都合上、均一な密度分布を得ることは困難である。
従って、引張試験では、例えば、大きな形状の焼結体の一部を切り出したものを用いる必要があった。
すなわち、従来技術においては、密度が均一な焼結体を得るための工程を行う必要があるため、サイジング工程の応力−ひずみ曲線を簡易的に作成できなかった。
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、密度毎の応力−ひずみ曲線を短時間で簡易的に作成できるサイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法を提供するものである。
請求項1においては、ワークの密度毎に応力−ひずみ曲線を作成するサイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法であって、前記ワークを型に入れて所定の形状に成形するサイジング工程前後の、前記ワークの形状を多点測定する工程と、前記ワークの測定箇所に対応する位置における、前記型の隙間を測定する工程と、前記サイジング工程前のワークの測定結果および前記型の隙間の測定結果に基づいて、前記ワークの測定箇所における最大ひずみ量を算出する工程と、前記型の隙間の測定結果および前記サイジング工程後のワークの測定結果に基づいて、前記ワークの測定箇所における弾性ひずみ量を算出する工程と、前記ワークの測定箇所における密度を測定する工程と、前記ワークの測定箇所におけるヤング率を測定する工程と、前記ワークの測定箇所における密度の測定結果に対応する密度の応力−ひずみ曲線のひずみの軸上に、前記ワークの測定箇所毎に、前記最大ひずみ量の算出結果に基づいて第一の頂点を設定するとともに、前記弾性ひずみ量の算出結果に基づいて第二の頂点を設定する工程と、前記ワークの測定箇所毎に、前記第一の頂点から、応力の軸方向に沿って延出する第一の仮想線を引くとともに、前記第二の頂点から、前記応力の軸方向に対して前記ヤング率の測定結果に対応する傾きに沿って延出する前記第二の仮想線を引き、前記各仮想線の交点を第三の頂点として設定する工程と、前記ワークの測定箇所における密度の測定結果に対応する密度毎に、前記第三の頂点を繋いで応力−ひずみ曲線を作成する工程と、を行う、ものである。
請求項2においては、前記ワークの測定箇所における密度の測定結果に基づいて、前記ワークの測定箇所におけるヤング率を測定する、ものである。
本発明は、密度毎の応力−ひずみ曲線を短時間で簡易的に作成できる、という効果を奏する。
サイジング工程の流れを連続的に示す説明図。 サイジング工程における応力とひずみの変化とを示す説明図。 応力−ひずみ曲線のひずみの軸上に第一の頂点および第二の頂点を設定する様子を示す説明図。 応力−ひずみ曲線の座標上に第一の仮想線および第二の仮想線を設定する様子を示す説明図。 応力−ひずみ曲線を作成する様子を示す説明図。 ワークの形状を示す図。(a)高さ方向からワークを見た図。(b)斜視図。 リブの形状を測定する様子を示す図。高さ方向からワークを見た図。(b)斜視図。 サイジング工程前のリブの形状を測定した結果を示す図。(a)外半径を示す図。(b)内半径を示す図。(c)厚みを示す図。 サイジング工程後のリブの形状を測定した結果を示す図。(a)外半径を示す図。(b)内半径を示す図。(c)厚みを示す図。 リブの形状を矯正する様子を模式的に示す説明図。 リブの体積を算出した結果を示す図。(a)サイジング工程前の体積を示す図(b)サイジング工程後の体積を示す図。 矯正後のリブの形状を算出する様子を示す説明図。 サイジング工程前のリブの形状を矯正した結果を示す図。(a)外半径を示す図。(b)内半径を示す図。 サイジング工程後のリブの形状を矯正した結果を示す図。(a)外半径を示す図。(b)内半径を示す図。 型の隙間を測定する様子を示す図。 インナーコアがずれた状態を示す図。 インナーコアのずれを予測した結果を示す図。(a)ワーク1における予測結果を示す図。(b)ワーク2における予測結果を示す図。(c)ワーク3における予測結果を示す図。 サイジング工程前後のリブの形状および型の隙間を測定した結果を示す図。(a)ワーク1における測定結果を示す図。(b)ワーク2における測定結果を示す図。(c)ワーク3における測定結果を示す図。 真ひずみを算出する様子を模式的に示す図。 最大ひずみ量および弾性ひずみ量を算出した結果を示す図。(a)ワーク1における算出結果を示す図。(b)ワーク2における算出結果を示す図。(c)ワーク3における算出結果を示す図。 リブの密度を測定した結果を示す図。 密度とヤング率との関係からヤング率を算出する様子を示す図。 密度毎に第一の頂点を設定する様子を示す説明図。 密度毎に三角形を作成する様子を示す説明図。 密度毎に応力−ひずみ曲線を作成する様子を示す説明図。
以下では、本実施形態のサイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法(以下、「応力−ひずみ曲線の作成方法」と表記する)について説明する。
応力−ひずみ曲線の作成方法は、ワークWに対してサイジング工程を行った結果に基づいて、ワークWの密度毎に応力−ひずみ曲線Gを作成するものである(図25参照)。
まず、図1および図2を参照してサイジング工程について説明する。
図1に示すように、サイジング工程は、ワークWをインナーコア11およびダイ12によって構成される型10に入れて所定の形状に成形し、ワークWの寸法精度を高めるためのものである。
ワークWは、金属の粉末等を加圧成形した圧粉体を焼き固めて製造される焼結体である。
サイジング工程では、型10にワークWをセットする。
そして、サイジング工程では、上パンチ20によってワークWを下方向に押圧し、型10にワークWを入れる(図1に示す下方向への矢印参照)。つまり、サイジング工程では、上パンチ20によってワークWをしごく。
これにより、サイジング工程では、型10と上パンチ20とによってワークWに対して荷重をかけ、ワークWをつぶす。
このとき、図2に示すように、サイジング工程では、ワークWに対して、ワークWの応力−ひずみ曲線Gにおける弾性域を超える荷重をかける(図2に示す符号M・P3参照)。
その後、図1に示すように、サイジング工程では、下パンチ30によってワークWを上方向に押圧し、型10からワークWを抜き出す(図1に示す上方向への矢印参照)。
すなわち、サイジング工程では、ワークWを型10から抜き出して、ワークWに対する荷重を除荷する。
このとき、図2に示すように、ワークWに発生していた応力は、ワークWの応力−ひずみ曲線Gにおける弾性域の傾きに対して平行に下降する。
従って、ワークWは、型10に入れたときのひずみよりも少ない量だけ弾性回復し、一定量のひずみが残る(図2に示す符号P3・N参照)。
これにより、図1および図2に示すように、サイジング工程では、ワークWを弾性回復させ、ワークWを所定の形状に成形する(図1および図2のワークWに示す左右方向の矢印参照)。
このようなサイジング工程を行うための型10を一回で作成するためには、例えば、コンピュータ支援エンジニアリング(Computer Aided Engineering(CAE))を用いて、サイジング工程の予測技術を作ることが考えられる。
ワークWの密度分布は、粉末を加圧成形してワークWが成形される都合上、均一なものではない。すなわち、ワークWの密度は、その位置によって異なるものとなる。
従って、CAEを用いたサイジング工程の予測技術には、サイジング工程後のワークWの寸法を決めるための情報として、ワークWの密度毎に応力−ひずみ曲線Gを作成する必要がある。
本実施形態の応力−ひずみ曲線の作成方法は、このようなCAEを用いたサイジング工程の予測技術を作成できる程度の密度範囲において、ワークWの密度毎に応力−ひずみ曲線Gを作成するものである。
前述のように、サイジング工程では、ワークWを成形させる、つまり、応力−ひずみ曲線における弾性域を超える荷重をワークWに対して与える。
すなわち、サイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程で必要となるひずみ範囲(弾性域よりも大きい範囲、かつ、破断点よりも小さい範囲)における、ワークWの応力−ひずみ曲線Gを作成する。
以下では、本実施形態の応力−ひずみ曲線の作成方法の手順について説明する。
応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程の結果に基づいて、応力−ひずみ曲線Gの座標上に、応力およびひずみの関係を示す点を点在させ、当該作成した点を繋ぐことで応力−ひずみ曲線Gを作成する(図5に示す符号P3参照)。
まず、図2に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程前(ワークWを型10に入れる前)とサイジング工程中(ワークWが型10に入れたとき)との間におけるひずみ量Mを算出する。
サイジング工程前のワークWは、ひずみがない状態である。サイジング工程中のワークWは、上パンチ20によってつぶされて最もひずんでいる状態である。
以下では、このようなサイジング工程前とサイジング工程中との間におけるひずみ量Mを「最大ひずみ量M」と表記する。
このような最大ひずみ量Mは、図3に示すように、応力−ひずみ曲線のひずみの軸上において、応力−ひずみ曲線の原点(ひずみ0の位置)から最大ひずみ量Mだけ、ひずみの軸方向に沿って移動した位置に対応する。
応力−ひずみ曲線の作成方法では、このような応力−ひずみ曲線の原点から最大ひずみ量Mだけ、ひずみの軸方向に沿って移動した位置を、第一の頂点P1として設定する。
第一の頂点P1を設定した後で、図2に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程中とサイジング工程後との間におけるひずみ量Nを算出する。
サイジング工程後のワークWは、型10から抜き出されて弾性回復している状態である。
以下では、このようなサイジング工程中とサイジング工程後との間におけるひずみ量Nを「弾性ひずみ量N」と表記する。
このような弾性ひずみ量Nは、図3に示すように、応力−ひずみ曲線のひずみの軸上において、第一の頂点P1から弾性ひずみ量Nだけ、ひずみの軸方向に沿って移動した位置に対応する。
応力−ひずみ曲線の作成方法では、このような第一の頂点P1から弾性ひずみ量Nだけ、ひずみの軸方向に沿って移動した位置を、第二の頂点P2として設定する。
前述のように、ワークWを型10から出したとき、応力は、弾性域の傾きに対して平行に下降する。このような弾性域の傾きは、ワークWのヤング率によって決定する。
そこで、応力−ひずみ曲線の作成方法では、第一の頂点P1と、第二の頂点P2と、ヤング率とに基づいて、弾性回復したときの応力の変化を逆算し、応力およびひずみの関係を示す点を設定する。
具体的には、図4に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、第一の頂点P1を通るとともに応力の軸方向に対して平行な第一の仮想線L1を引く。
そして、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークWのヤング率を測定し、第二の頂点P2から、応力の軸方向に対して測定したヤング率に対応する傾きに沿って傾斜する第二の仮想線L2を引く。
これにより、応力−ひずみ曲線の作成方法では、各仮想線L1・L2とひずみの軸とからなる三角形Tを作成する。
応力−ひずみ曲線の作成方法では、このような応力およびひずみの関係を示す点である各仮想線L1・L2の交点を、第三の頂点P3として設定する。
サイジング工程において、最大ひずみ量Mおよび弾性ひずみ量Nは、ワークWの位置によってかかる荷重が異なること等に起因して、ワークWの位置によって異なる値となる。従って、三角形Tは、ワークWの位置に応じて異なるものとなる。
そこで、図5に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークWの形状を複数箇所から測定(多点測定)し、複数の三角形Tを作成する。そして、応力−ひずみ曲線の作成方法では、各三角形Tの第三の頂点P3を繋ぎ、応力−ひずみ曲線Gを作成する。
このとき、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークWを測定した位置の密度と同一の密度の応力−ひずみ曲線の座標上に、ワークWを測定した位置毎に、三角形Tを作成し、第三の頂点P3を繋いで密度毎に応力−ひずみ曲線Gを作成する(図25参照)。
以下では、ワークWがVVTハウジングであるものとして、応力−ひずみ曲線Gを作成するための手順について具体的に説明する。
図6に示すように、ワークWは、略筒状に形成され、内周面が部分的に径方向内側に突出する(本実施形態では、突出部分が4箇所に形成されている)。ワークWは、図6(a)に示すような断面形状を維持した状態で、ワークWの高さ方向一端部から高さ方向他端部まで延出する。
このようなワークWは、略円弧状に形成される部分、つまり、前記突出部分以外の部分がリブW1〜W4として形成される。
まず、図7に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程前のワークWの形状を多点測定する工程を行う(図7に示す矢印参照)。このとき、応力−ひずみ曲線の作成方法では、密度毎に応力−ひずみ曲線Gを作成できる程度の測定ピッチにて、ワークWを多点測定する。
つまり、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークWの周方向およびワークWの高さ方向に沿った一定のピッチ毎に、リブW1〜W4の厚みを測定する。
本実施形態のようにワークWがVVTハウジングである場合、応力−ひずみ曲線の作成方法では、リブW1〜W4の厚みを多点測定する。
なお、本実施形態では、三つのワークWのリブW1〜W4の厚みを測定するものとする(図8に示すワーク1〜ワーク3参照)。
このとき、図8(a)および図8(b)に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、例えば、三次元測定器(Coordinate Measuring Machine(CMM))によって、リブW1〜W4の外半径および内半径を測定する。
そして、図8(c)に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、外半径の測定結果から内半径の測定結果を減算して、リブW1〜W4の厚みを測定する。
なお、図8では、リブW1〜W4の測定結果のみを示しており、各リブW1〜W4の測定結果の間を直線で繋いでいる。すなわち、図8は、ワークWの突出部分の形状が反映されていない。
また、図8では、横軸を図6(a)に記載する角度(ワークWの位相)に対応させた形で表記するとともに、所定の高さ位置におけるリブW1〜W4の測定結果のみを記載している。つまり、応力−ひずみ曲線の作成方法では、実際には、高さ方向に沿った測定ピッチ毎に、図8に示すようなリブW1〜W4の厚みの測定結果を取得している。
これは、図9、図11、図13、図14、図17、図18、および図20においても同様である。
サイジング工程前のワークWを多点測定した後で、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークWに対してサイジング工程を行う(図1参照)。
サイジング工程を行った後で、図7および図9に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程前のワークWを多点測定する場合と同じ要領で、サイジング工程後のワークWの形状を多点測定する工程を行う。
すなわち、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程後のリブW1〜W4の外半径の測定結果から内半径の測定結果を減算して、サイジング工程後のリブW1〜W4の厚みを測定する。
ここで、図10に示すように、ワークWは、その加工精度の都合上、サイジング工程前後のいずれにおいても、高さ方向から見たときに略楕円状に形成されている。従って、リブW1〜W4は、サイジング工程前後のいずれにおいても、略楕円に対応する円弧状となっている。
つまり、サイジング工程前後に測定したリブW1〜W4の外半径および内半径は、ワークWの位相によって大きくなったり小さくなったりしている。
そこで、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程後のワークWの形状を多点測定した後で、サイジング工程前後のワークWの形状を矯正する(図10に示す矢印参照)。
すなわち、応力−ひずみ曲線の作成方法では、測定ピッチ毎に真円の円筒に対応する円弧状となるように、リブW1〜W4の形状を矯正する。
具体的には、図11に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、測定ピッチ毎にリブW1〜W4の体積を算出する。
そして、図12に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、体積を算出した部分を、体積不変のまま真円の円筒を測定ピッチ毎に分割したものに変形し、変形時の外半径および内半径を算出する。
このとき、応力−ひずみ曲線の作成方法では、以下の式に基づいて、外半径および内半径を算出する。
x=S*360/θ*1/π*1/4r*1/h
ここで、xは中立面C(真円の円筒の厚みの中心部分)から真円の円筒の外周面および内周面までの径方向に沿った距離、Sは真円の円筒を測定ピッチ毎に分割したものの体積、θは真円の円筒を測定ピッチ毎に分割したものの中心角、πは円周率、rは中立面Cの半径、hは測定ピッチの高さ方向に沿った距離である。
図13および図14に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、前記式によって算出した外半径および内半径を、サイジング工程前後のリブW1〜W4の外半径および内半径とする。
応力−ひずみ曲線の作成方法では、このようにしてサイジング工程前後のリブW1〜W4の外半径および内半径を矯正する。
応力−ひずみ曲線の作成方法では、矯正したサイジング工程前後のリブW1〜W4の外半径および内半径より、サイジング工程前後のリブW1〜W4の厚みを測定する(図18参照)。
これによれば、応力−ひずみ曲線の作成方法は、ワークWの位相に関わらず、サイジング工程前後のリブW1〜W4の正確な外半径および内半径を取得できる。
すなわち、応力−ひずみ曲線の作成方法は、リブW1〜W4の厚みを正確に測定できるため、応力−ひずみ曲線Gを高精度に作成できる。
サイジング工程前後のワークWを矯正した後で、図15に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程において用いられる型10の隙間を測定する(図15に示す矢印参照)。つまり、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程中のリブW1〜W4の厚みを測定する。
このとき、応力−ひずみ曲線の作成方法では、例えば、CMMによってインナーコア11の外半径およびダイ12の内半径を測定し、測定したダイ12の内半径からインナーコア11の外半径を減算して型10の隙間を算出する。
なお、応力−ひずみ曲線の作成方法は、少なくともワークWの測定箇所に対応する位置における型10の隙間を測定すれればよい。
このように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークW(リブW1〜W4)の測定箇所に対応する位置における、型10の隙間を測定する工程を行う。
ここで、図16に示すように、インナーコア11は、ワークWの密度分布が不均一であること等に起因して、サイジング工程中に部分的に高い荷重が作用し、その位置がワークWの径方向に沿ってずれる可能性がある。
つまり、サイジング工程中の型10の隙間は、均一なものではなく、ワークWの位相によって変動する可能性がある。
そこで、図17に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程中のインナーコア11のずれ量を予測して、予測結果に基づいて型10の隙間の測定結果を補正する。このとき、応力−ひずみ曲線の作成方法では、例えば、CAEを用いてインナーコア11のずれ量を予測する。
具体的には、応力−ひずみ曲線の作成方法では、図13に示すようなリブW1〜W4の厚みの測定結果等に基づいてワークWの三次元モデルを作成し、作成したワークWの三次元モデルに対してサイジング工程を仮想的に行う。
そして、応力−ひずみ曲線の作成方法では、仮想的に行ったサイジング工程の結果が、図14に示すようなリブW1〜W4の厚みの測定結果となるような、サイジング工程中のインナーコア11の位置(つまり、ずれ量)を予測する。
これによれば、応力−ひずみ曲線の作成方法は、型10の隙間の測定結果にサイジング工程中のインナーコア11のずれを反映できる。
すなわち、応力−ひずみ曲線の作成方法は、型10の隙間を正確に測定できるため、応力−ひずみ曲線Gを高精度に作成できる。
これにより、図18に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程前後のワークWの形状(矯正後のリブW1〜W4の厚み)の測定結果、および型10の隙間(補正後の型10の隙間)の測定結果を取得する。
応力−ひずみ曲線の作成方法では、このようなサイジング工程前後のワークWの形状の測定結果、および型10の隙間の測定結果から、ワークWを型10に入れたときのひずみ量(最大ひずみ量M)、およびワークWを型10から出したときのひずみ量(弾性ひずみ量N)を算出する。
すなわち、応力−ひずみ曲線の作成方法では、図18に示すサイジング工程前のワークWの形状(矯正後のリブW1〜W4の厚み)の測定結果、および型10の隙間(補正後の型10の隙間)の測定結果に基づいて、最大ひずみ量Mを算出する工程を行う。
このとき、応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程前のワークWの形状の測定結果を図19に示す符号Lとし、型10の隙間の測定結果を図19に示す符号L0として真ひずみを算出することで、最大ひずみ量Mを算出する。
図20に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、このような真ひずみの算出をリブW1〜W4の測定箇所毎に行って、ワークW(リブW1〜W4)の測定箇所における最大ひずみ量Mを算出する(図20に白塗りで示す四角形、ひし形、および丸参照)。
これにより、応力−ひずみ曲線の作成方法では、第一の頂点P1(図3参照)および第一の仮想線L1(図4参照)を設定するための情報を複数取得する(図20に示す上方向への矢印参照)。
すなわち、図20においては、ひずみ0の位置から最大ひずみ量M(図20に白塗りで示す四角形、ひし形、および丸)の位置までの距離が、図3における応力−ひずみ曲線の原点から第一の頂点P1までの距離に対応する。
また、応力−ひずみ曲線の作成方法では、型10の隙間(補正後の型10の隙間)の測定結果、およびサイジング工程後のワークW(矯正後のリブW1〜W4の厚み)の測定結果に基づいて真ひずみを算出することで、弾性ひずみ量Nを算出する工程を行う。
このとき、応力−ひずみ曲線の作成方法では、型10の隙間の測定結果を図19に示す符号Lとし、サイジング工程後のワークWの測定結果を図19に示す符号L0として真ひずみを算出することで、弾性ひずみ量Nを算出する。
図20に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、このような弾性ひずみ量Nの算出をリブW1〜W4の測定箇所毎に行って、ワークW(リブW1〜W4)の測定箇所における弾性ひずみ量Nを算出する(図20に黒塗りで示す四角形、ひし形、および丸参照)。
これにより、応力−ひずみ曲線の作成方法では、第二の頂点P2(図3参照)を設定するための情報を複数取得する(図20に示す下方向への矢印参照)。
すなわち、図20においては、最大ひずみ量M(図20に白塗りで示す四角形、ひし形、および丸)の位置から弾性ひずみ量N(図20に黒塗りで示す四角形、ひし形、および丸)の位置までの距離が、図3における第一の頂点P1から第二の頂点P2までの距離に対応する。
本実施形態では、CMMによる測定誤差の影響等で、サイジング工程後にリブW1〜W4の厚みが厚くなっている部分がある(図20(a)および図20(b)において、四角で囲んだ部分参照)。
応力−ひずみ曲線の作成方法では、このようなサイジング工程後にリブW1〜W4の厚みが厚くなっている部分を、測定誤差が発生した部分であると判断し、応力−ひずみ曲線Gの作成において使用しない。
最大ひずみ量Mおよび弾性ひずみ量Nを算出した後で、応力−ひずみ曲線の作成方法では、図21に示すように、ワークW(リブW1〜W4)の測定箇所における密度を測定する工程を行う。
本実施形態の応力−ひずみ曲線の作成方法では、サイジング工程後のワークWを高さ方向に沿って切断してワークWをリブW1〜W4毎に分割し、当該分割したリブW1〜W4を入れたときの水の変化から、リブW1〜W4の密度を測定している。
なお、図21では、一つのワークWのリブW1〜W4の密度を測定した結果だけを記載しているが、実際には、三つのワークWのリブW1〜W4の密度を測定している。
密度を測定した後で、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークW(リブW1〜W4)の測定箇所におけるヤング率を測定する工程を行う。
図22に示すように、ヤング率は、リブW1〜W4の密度との間に相関がある。
そこで、応力−ひずみ曲線の作成方法では、このようなヤング率とリブW1〜W4の密度との相関を予め取得している。応力−ひずみ曲線の作成方法では、リブW1〜W4の測定箇所における密度の測定結果と、前記相関とに基づいて、リブW1〜W4の測定箇所におけるヤング率を算出する。
なお、図22では、一つのワークWのリブW1〜W4のヤング率を算出した結果だけを記載しているが、実際には、三つのワークWのリブW1〜W4のヤング率を算出している。
これによれば、応力−ひずみ曲線の作成方法は、リブW1〜W4の測定箇所における密度を測定するだけで、リブW1〜W4の測定箇所におけるヤング率を測定できる。つまり、応力−ひずみ曲線の作成方法は、別途リブW1〜W4の測定箇所におけるヤング率を測定することなく、ヤング率を測定できる。
従って、応力−ひずみ曲線の作成方法は、短時間で簡易的にリブW1〜W4の測定箇所におけるヤング率を測定できる。このため、応力−ひずみ曲線の作成方法は、短時間で簡易的に応力−ひずみ曲線Gを作成できる。
このように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークW(リブW1〜W4)の測定箇所における密度の測定結果に基づいて、ワーク(リブW1〜W4)の測定箇所におけるヤング率を測定する。
これにより、応力−ひずみ曲線の作成方法では、第二の仮想線L2(図4参照)を設定するための情報を複数取得する。
ヤング率を測定した後で、応力−ひずみ曲線の作成方法では、図20および図23に示すように、最大ひずみ量Mの算出結果に基づいて第一の頂点P1を設定する。
つまり、応力−ひずみ曲線の作成方法では、応力−ひずみ曲線の原点から最大ひずみ量Mだけ、ひずみの軸方向に沿って移動した位置を、第一の頂点P1として設定する。
このとき、応力−ひずみ曲線の作成方法では、リブW1〜W4の密度に対応する密度の応力−ひずみ曲線のひずみの軸上に、第一の頂点P1を設定する。
また、応力−ひずみ曲線の作成方法では、このような第一の頂点P1の設定を、リブW1〜W4の測定箇所毎に行う。
なお、図23では、一つのワークWのリブW1〜W4の密度の測定結果から、第一の頂点P1を設定する様子を記載しているが、実際には、三つのワークWのリブW1〜W4の密度の測定結果から、第一の頂点P1を設定する。
第一の頂点P1を設定した後で、応力−ひずみ曲線の作成方法では、第一の頂点P1を設定した場合と同じ要領で、弾性ひずみ量Nの算出結果に基づいて第二の頂点P2を設定する(図3、図20、および図23参照)。
つまり、応力−ひずみ曲線の作成方法では、第一の頂点P1を設定した場合と同じ要領で、第一の頂点P1から弾性ひずみ量Nだけ、ひずみの軸方向に沿って移動した位置を、第二の頂点P2として設定する。
このように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークW(リブW1〜W4)の測定箇所における密度の測定結果に対応する密度の応力−ひずみ曲線のひずみの軸上に、ワークW(リブW1〜W4)の測定箇所毎に、第一の頂点P1および第二の頂点P2を設定する工程を行う。
第二の頂点P2を設定した後で、応力−ひずみ曲線の作成方法では、第一の頂点P1を設定した場合と同じ要領で、第一の頂点P1から応力の軸方向に沿って延出する第一の仮想線L1を引く(図4および図23参照)。
第一の仮想線L1を引いた後で、応力−ひずみ曲線の作成方法では、第一の頂点P1を設定した場合と同じ要領で、第二の頂点P2から、応力の軸方向に対してヤング率の測定結果に対応する傾きに沿って延出する第二の仮想線L2を引く(図4および図23参照)。
これにより、図24に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、各仮想線L1・L2およびひずみの軸からなる複数の三角形Tを、密度が異なる複数の応力−ひずみ曲線の座標上に、リブW1〜W4の測定箇所に応じてそれぞれ作成する。
応力−ひずみ曲線の作成方法では、このようにして密度が異なる複数の応力−ひずみ曲線の座標上に、各仮想線L1・L2の交点である第三の頂点P3を点在させる。
なお、図24では、一つのワークWのリブW1〜W4の密度の測定結果から、第三の頂点P3を点在させる様子を記載しているが、実際には、三つのワークWのリブW1〜W4の密度の測定結果から、第三の頂点P3を点在させる。
このように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークW(リブW1〜W4)の測定箇所毎に、第一の仮想線L1を引くとともに第二の仮想線L2を引き、各仮想線L1・L2の交点を第三の頂点P3として設定する工程を行う。
第二の仮想線L2を引いた後で、図25に示すように、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ワークW(リブW1〜W4)の測定箇所における密度の測定結果に対応する密度毎に、第三の頂点P3を繋いで応力−ひずみ曲線Gを作成する工程を行う。
なお、図25では、一つのワークWのリブW1〜W4の密度の測定結果から、応力−ひずみ曲線Gを密度毎に作成する様子を記載しているが、実際には、三つのワークWのリブW1〜W4の密度の測定結果から、応力−ひずみ曲線Gを密度毎に作成する。
また、本実施形態の応力−ひずみ曲線の作成方法では、ヤング率の測定結果に基づいて原点から弾性域に対応する直線を引き、当該弾性域に対応する直線の原点とは反対側の端部と、ひずみが最も小さい第三の頂点P3とを繋いでいる。
ただし、応力−ひずみ曲線の作成方法では、必ずしもこのような弾性域に対応する直線を作成する必要はない。
これによれば、応力−ひずみ曲線の作成方法は、ワークWに対してサイジング工程を行うだけで、密度毎に応力−ひずみ曲線Gを作成できる。
従って、応力−ひずみ曲線の作成方法は、多くの引張試験を行うことなく、CAEを用いたサイジング工程の予測技術を作成できる程度に、ワークWの密度毎の応力−ひずみ曲線Gを作成できる。
仮に、従来技術にあるような引張試験によって一つの(ある密度である)応力−ひずみ曲線Gを作成するためには、ある程度の信頼性を得るために、複数回(例えば、三回程度)の引張試験を行う必要がある。
つまり、従来技術にあるような引張試験によって密度毎に応力−ひずみ曲線Gを作成する場合、密度の種類(応力−ひずみ曲線Gを作成する数)と引張試験の回数(例えば、三回)とを積算した回数だけ、引張試験を行う必要がある。
一方、本実施形態の応力−ひずみ曲線の作成方法では、密度毎に一回サイジング工程を行うだけで、密度が異なる複数の応力−ひずみ曲線Gを作成できる。
このため、応力−ひずみ曲線の作成方法は、短時間でワークWの密度毎の応力−ひずみ曲線Gを作成できる。
また、応力−ひずみ曲線の作成方法は、密度が均一な焼結体を用いることなくワークWの密度毎の応力−ひずみ曲線Gを作成できる。
従って、応力−ひずみ曲線の作成方法は、容易に準備可能なワークWを用いて応力−ひずみ曲線Gを作成できるため、簡易的にワークWの密度毎の応力−ひずみ曲線Gを作成できる。
つまり、応力−ひずみ曲線の作成方法は、サイジング工程の予測技術に必要な応力−ひずみ曲線Gを短時間で簡易的に作成できる。
このため、応力−ひずみ曲線の作成方法は、サイジング工程の予測技術を作成するまでの時間を短縮できるとともに、サイジング工程の予測技術を作成するために必要な情報を簡易的に作成できる。
仮に、異なる粉種、つまり、複数の粉種毎にワークWの応力−ひずみ曲線Gを作成する場合、応力−ひずみ曲線の作成方法では、異なる粉種のワークWに対してサイジング工程を行って、異なる粉種毎、かつ、異なる密度毎に応力−ひずみ曲線Gを作成する。
この場合、応力−ひずみ曲線の作成方法では、ヤング率と粉種と密度との相関を予め取得しておき、ワークWの粉種と密度の測定結果と前記相関とに基づいて、ワークWの測定箇所におけるヤング率を算出する。
これによれば、応力−ひずみ曲線の作成方法では、短時間で簡易的に、異なる粉種毎、かつ、異なる密度毎に応力−ひずみ曲線Gを作成できる。すなわち、応力−ひずみ曲線の作成方法では、粉種と密度の種類と引張試験の回数とを積算した回数だけ引張試験を行うことなく、異なる粉種毎、かつ、異なる密度毎に応力−ひずみ曲線Gを作成できる。
応力−ひずみ曲線の作成方法では、必ずしも真ひずみを算出することで最大ひずみ量Mおよび弾性ひずみ量Nを算出する必要はない。すなわち、応力−ひずみ曲線の作成方法は、公称ひずみを算出することで最大ひずみ量Mおよび弾性ひずみ量Nを算出しても構わない。
本実施形態の応力−ひずみ曲線の作成方法は、ワークWを高さ方向に沿って切断し、リブW1〜W4毎に密度を測定したが、これに限定されるものでない。
すなわち、応力−ひずみ曲線の作成方法は、ワークWを測定ピッチ毎に切断し、当該切断したものの密度を測定しても構わない。また、応力−ひずみ曲線の作成方法は、ワークWの密度分布の傾向(例えば、ワークWの高さ方向における両端部と中途部とで密度が異なりやすい等)に応じて、ワークWを切断しても構わない。
本実施形態の応力−ひずみ曲線の作成方法は、密度の測定結果に基づいてヤング率を算出したが、これに限定されるものでない。
すなわち、応力−ひずみ曲線の作成方法は、ワークWの測定箇所に対してレーザを照射して、ワークWの測定箇所におけるヤング率を測定しても構わない。
10 型
G 応力−ひずみ曲線
L1 第一の仮想線
L2 第二の仮想線
M 最大ひずみ量
N 弾性ひずみ量
P1 第一の頂点
P2 第二の頂点
P3 第三の頂点
W ワーク

Claims (2)

  1. ワークの密度毎に応力−ひずみ曲線を作成するサイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法であって、
    前記ワークを型に入れて所定の形状に成形するサイジング工程前後の、前記ワークの形状を多点測定する工程と、
    前記ワークの測定箇所に対応する位置における、前記型の隙間を測定する工程と、
    前記サイジング工程前のワークの測定結果および前記型の隙間の測定結果に基づいて、前記ワークの測定箇所における最大ひずみ量を算出する工程と、
    前記型の隙間の測定結果および前記サイジング工程後のワークの測定結果に基づいて、前記ワークの測定箇所における弾性ひずみ量を算出する工程と、
    前記ワークの測定箇所における密度を測定する工程と、
    前記ワークの測定箇所におけるヤング率を測定する工程と、
    前記ワークの測定箇所における密度の測定結果に対応する密度の応力−ひずみ曲線のひずみの軸上に、前記ワークの測定箇所毎に、前記最大ひずみ量の算出結果に基づいて第一の頂点を設定するとともに、前記弾性ひずみ量の算出結果に基づいて第二の頂点を設定する工程と、
    前記ワークの測定箇所毎に、前記第一の頂点から、応力の軸方向に沿って延出する第一の仮想線を引くとともに、前記第二の頂点から、前記応力の軸方向に対して前記ヤング率の測定結果に対応する傾きに沿って延出する前記第二の仮想線を引き、前記各仮想線の交点を第三の頂点として設定する工程と、
    前記ワークの測定箇所における密度の測定結果に対応する密度毎に、前記第三の頂点を繋いで応力−ひずみ曲線を作成する工程と、
    を行う、
    サイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法。
  2. 前記ワークの測定箇所における密度の測定結果に基づいて、前記ワークの測定箇所におけるヤング率を測定する、
    請求項1に記載のサイジング工程の応力−ひずみ曲線の作成方法。
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