JP2014074466A - 比例電磁弁の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1及び第2筒との間で流体を同等の流量で双方向に流すのに適切なバルブサイズの比例電磁弁を使用することができ、第1及び第2筒をコンパクトにして装置サイズを小型化できる比例電磁弁の制御方法を提供すること。
【解決手段】弁部2とソレノイド部3を備える比例電磁弁1の制御方法において、比例電磁弁1は、第1ポート22に加圧する正方向加圧時にコイル31に供給する印加電流値と制御流量がリニアな関係となる正方向加圧時流量特性と、第2ポート23に加圧する逆方向加圧時にコイル31に供給する印加電流値と制御流量がリニアな関係となる逆方向加圧時流量特性を有し、正方向加圧時流量特性と逆方向加圧時流量特性に同一の設定流量を当てはめることにより求めた正方向加圧時と逆方向加圧時の印加電流値を加圧するポートに応じて変更し、電流をコイル31に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1ポートと第2ポートを連通させる弁座に弁体を当接又は離間させることにより流量制御を行う弁部と、コイルに供給される電流の印加電流値に応じて前記弁部に駆動力を与えるソレノイド部を備える比例電磁弁の制御方法に関する。
従来より、酸素濃縮器や窒素発生装置では、ゼオライト等の吸着剤が、空気に含まれる窒素又は酸素を吸着することにより、酸素と窒素を分別することが行われている。酸素濃縮器は、例えば、呼吸器疾患などの患者が自宅で酸素を吸入する在宅酸素療法や、健康目的で自宅で高濃度酸素を吸入する酸素カプセルなどに使用される。一方、窒素発生装置は、例えば、食品を包装したり圧送する装置等に使用される。
図11は、在宅酸素療法に用いられる従来の酸素製造装置101の概略構成を示す図である。酸素製造装置101は、ゼオライトの入った第1吸着筒102及び第2吸着筒103と、第1吸着筒102と第2吸着筒103に接続して酸素を供給される酸素タンク104を備える。第1及び第2吸着筒102,103の底部は、第1及び第2空気分流配管105,106を介してメイン配管107に接続され、コンプレッサ119で昇圧された圧縮空気がフィルタ108で異物及びドレンを除去された後に供給される。圧縮空気の供給は、第1及び第2空気分流配管105,106に配設された第1及び第3バルブ111,113により制御される。
第1及び第2空気分流配管105,106から第1及び第2吸着筒102,103に供給された圧縮空気は、後から第1及び第2吸着筒102,103に供給される圧縮空気に押されてゼオライトの層を通過する。この通過過程で圧縮空気に含有される窒素がゼオライトに吸着され、第1及び第2吸着筒102,103内の酸素濃度が高められる。高濃度酸素は、圧縮空気の供給圧力により第1及び第2酸素搬送配管115,116を介して酸素タンク104へ送り出される。第1及び第2酸素搬送配管115,116には、第1及び第2逆止弁117,118が配設され、酸素タンク104から第1及び第2吸着筒102,103へ高濃度酸素が逆流するのを防いでいる。
一方、第1及び第2吸着筒102,103は、圧縮空気が供給されない時には、ゼオライトに吸着された窒素が脱離し、ゼオライトが再生する。第1及び第2吸着筒102,103の底部は、第1及び第2空気分流配管105,106を第1及び第3バルブ111,113の下流側において接続する排気配管109に接続されている。排気配管109には、消音器110が配設されている。排気配管109は、第2バルブ112と第4バルブ114が消音器110の両側に配設され、第1及び第2吸着筒102,103と消音器110との導通状態を制御している。第1及び第2吸着筒102,103は、ゼオライトから脱離した窒素が消音器110を介して大気に放出され、ゼオライトの再生が促進される。
第1及び第2吸着筒102,103の上端部は、バイパス配管121を介して導通している。均圧弁122は、バイパス配管121に配設され、第1吸着筒102と第2吸着筒103との間で高濃度酸素を供給する流量を制御する。また、バイパス配管121には、均圧弁122の上流側と下流側を導通する導通配管123が接続している。導通配管123には、オリフィス124が配設され、ゼオライトが吸着動作を行う吸着筒側からゼオライトが再生動作を行う吸着筒側へ高濃度酸素を供給し、ゼオライト再生時に、ゼオライトから脱離した窒素を消音器110から押し出すことを促している。
酸素タンク104は、酸素供給配管131を介して加湿器136に接続されている。酸素タンク104に溜められた酸素は、圧力センサ132の検知結果もしくは酸素製造装置101の生産時に設定された圧力設定値に基づいてレギュレータ133により所定圧に圧力調整された後、酸素センサ134で濃度を検知され、ユーザの呼吸に同調して開閉する同調弁135に従って、加湿器136に供給される。そして、加湿器136で加湿された高濃度酸素は、同調弁135の弁開閉動作に従ってカニューラ137から患者へ送り出される。
図12は、従来の酸素製造装置101の一般的な酸素製造動作を示すタイミングチャートである。酸素製造装置101は、第1吸着筒102内でゼオライトが吸着動作を行い、第2吸着筒103内でゼオライトが再生動作を行う第1系統に切り替える動作T1と、第1吸着筒102内でゼオライトが再生動作を行い、第2吸着筒103内でゼオライトが吸着動作を行う第2系統に切り替える動作T2を繰り返すように、第1〜第4バルブ111〜114を制御する。
具体的には、酸素製造装置101は、図12の動作T1では、第1及び第4バルブ111,114を弁開し、第2及び第3バルブ112,113と均圧弁122を弁閉する。これにより、第1吸着筒102がメイン配管107に導通し、第2吸着筒103が消音器110に導通する。このとき、均圧弁122が弁閉しているため、第1及び第2吸着筒102,103の上端部はオリフィス124を介して導通している。
第1吸着筒102では、ゼオライトが圧縮空気に含有される窒素を吸着し、酸素濃度が90%以上に高められる。この高濃度酸素は、圧縮空気の圧力により、第1吸着筒102から酸素タンク104へ送り出される。一方、第2吸着筒103では、圧縮空気の供給が遮断され、ゼオライトから窒素が脱離する。窒素は、第2吸着筒103内の圧力と、オリフィス124を介して第1吸着筒102から第2吸着筒103へ供給される高濃度酸素の圧力により、第2吸着筒103から消音器110を介して排気される。
酸素製造装置101は、第1系統を第2系統に切り替える直前に、均圧弁122に弁開閉動作を行わせる。これにより、第1吸着筒102の高濃度酸素が第2吸着筒103へ供給され、第2吸着筒103の上端部近傍に高濃度酸素が溜められる。
酸素製造装置101は、図12の動作T2を行い、第1系統を第2系統に切り替える。具体的には、第2及び第3バルブ112,113を弁閉状態から弁開状態に切り替え、第1及び第4バルブ111,114と均圧弁122を弁開状態から弁閉状態に切り替える。これにより、第2吸着筒103がメイン配管107に導通し、第1吸着筒102が消音器110に導通する。このとき、均圧弁122が弁閉し、第1及び第2吸着筒102,103がオリフィス124のみを介して導通している。
第2吸着筒103では、動作T1の第1吸着筒102と同様にしてゼオライトが吸着動作を行い、第1吸着筒102では、動作T1の第2吸着筒103と同様にしてゼオライトが再生動作を行う。第2吸着筒103は、第1系統を第2系統に切り替える直前に第1吸着筒102から均圧弁122を介して供給された高濃度酸素が上端部近傍に溜められている。そのため、第2吸着筒103は、ゼオライトの吸着動作の進行が遅い場合でも、系統を切り替えた直後から高濃度酸素を酸素タンク104へ送り出すことができる。
酸素製造装置101は、動作T1,T2を繰り返すことにより、第1系統と第2系統を一定のタイミングで切り替え、第1及び第2吸着筒102,103内でゼオライトの吸着動作とゼオライトの再生動作を繰り返し行う。これにより、酸素タンク104には、高濃度酸素が第1及び第2吸着筒102,103から絶えず送り込まれる。よって、酸素製造装置101は、高濃度酸素を患者に安定して供給することができる。
特開
従来の酸素製造装置101は、1個の均圧弁122で、第1吸着筒102から第2吸着筒103へ向かって正方向に供給する高濃度酸素と、第2吸着筒103から第1吸着筒102へ向かって逆方向に供給する高濃度酸素を制御していた。この均圧弁122に求められる機能は、正方向と逆方向に、できるだけ同等の流量の高濃度酸素を供給することであった。これは、高濃度酸素の流量が変わると、第1及び第2吸着筒102,103の再生度が変わってしまい、系統切替時に第1又は第2吸着筒102,103から酸素タンク104へ供給される酸素の濃度が変動する不具合が想定されるためである。酸素タンク104へ供給される酸素の濃度が変動すると、患者に供給される酸素の濃度が不安定になる。
均圧弁122に電磁弁を使用する場合、通常、コストの点からポペット弁構造の電磁弁が選定される。しかし、ポペット弁構造の電磁弁は、流路形状からポートのどちらからも同等の流量を流すことは困難であった。具体的には、電磁弁の弁室には、2つのポートを連通させるために、弁座と、その弁座よりも開口面積の大きい連通用開口部が設けられている。そのため、電磁弁は、弁座側から連通用開口部側へ流体を流す場合よりも、連通用開口部側から弁座側へ流体を流す方が、弁室に流入する流体の流量が多く、弁体に作用する流体圧が大きくなり、双方向の流量を同等にすることが困難であった。
そこで、従来、均圧弁122のバルブサイズを必要以上に大きくしたり、連通用開口部側の流路にオリフィスを設けて流量を絞ることで、双方向の流量を平準化する対応が採られていた。この方法では、均圧弁122が必要以上に大きくなったり、オリフィスの設置スペースを要し、酸素製造装置101が大型化する。
また、均圧弁122を弁開する時間を高酸素濃度を流す向きによって調整したりすることで対応することもあった。この方法によると、精製効率を考慮して、第1及び第2吸着筒102,103の筒サイズ(ゼオライト量)についても余裕をみた量とする必要があった。すなわち、第1及び第2吸着筒102,103の容量が必要以上に大きくなり、酸素製造装置101が大型になっていた。
特に、均圧弁122や第1及び第2吸着筒102,103の大型化により、酸素製造装置101の装置サイズが大きくなることは、酸素製造装置101が家庭用の医療機器に使用される場合に、酸素製造装置101の置き場を取り、不便であった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1筒及び第2筒との間で流体を同等の流量で双方向に流すのに適切なバルブサイズの比例電磁弁を使用することができ、第1及び第2筒をコンパクトにして装置サイズを小型化できる比例電磁弁の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、次のような構成を有している。
(1)第1ポートと第2ポートを連通させる弁座に弁体を当接又は離間させることにより流量制御を行う弁部と、コイルに供給される電流の印加電流値に応じて前記弁部に駆動力を与えるソレノイド部を備える比例電磁弁の制御方法において、前記比例制御弁が、第1筒と、第2筒と、前記第1筒と前記第2筒を接続するバイパス配管を備え、前記第1筒の流体と前記第2筒の流体を前記バイパス配管を介して相互に流す装置に対して、前記バイパス配管上に取り付けられ、前記第1ポートから前記第2ポートへ流体を流す正方向加圧時に前記印加電流値と前記第2ポートから出力される流体の制御流量がリニアな関係となる正方向加圧時流量特性と、前記第2ポートから前記第1ポートへ流体を流す逆方向加圧時に前記印加電流値と前記第1ポートから出力される流体の制御流量がリニアな関係となる逆方向加圧時流量特性を有しており、前記正方向加圧時流量特性と前記逆方向加圧時流量特性に同一の設定流量を当てはめることにより、前記正方向加圧時の印加電流値と、前記逆方向加圧時の印加電流値をそれぞれ求め、前記第1筒から前記第2筒へ流体を供給する場合には、前記正方向加圧時の印加電流値で電流を前記コイルに供給し、前記第2吸着筒から前記第1吸着筒へ流体を供給する場合には、前記逆方向加圧時の印加電流値で電流を前記コイルに供給する。
(2)(1)に記載の構成において、好ましくは、前記装置が、高濃度の酸素又は窒素を製造するものであって、空気に含まれる窒素又は酸素を吸着する吸着剤が前記第1筒及び前記第2筒に入れられている。
(3)(1)又は(2)に記載の構成において、好ましくは、前記バイパス配管上に配設され、流体の濃度を検出する濃度センサと、前記濃度センサの測定結果に基づいて、前記正方向加圧時の印加電流値と前記逆方向加圧時の印加電流値の少なくとも一方を補正する第1補正手段を有する。
(4)(1)乃至(3)の何れか一つに記載の構成において、好ましくは、 前記バイパス配管上に配設され、流量を検出する流量センサと、前記流量センサの測定結果に基づいて、前記正方向加圧時の印加電流値と前記逆方向加圧時の印加電流値の少なくとも一方を補正する第2補正手段を有する。
上記比例電磁弁の制御方法では、第1ポートから第2ポートへ流体を流す正方向加圧時と、第2ポートから第1ポートへ流体を流す逆方向加圧時の何れも、コイルに供給する電流の印加電流値と流体の制御流量がリニアな関係となる流量特性を有する比例電磁弁を使用する。そして、正方向加圧時流量特性と逆方向加圧時流量特性に同一流量を当てはめることにより、第1ポートから第2ポートへ流体を流す正方向加圧時の印加電流値と、第2ポートから第1ポートへ流体を流す逆方向加圧時の印加電流値を求める。そして、装置が第1筒から第2筒へ流体を流す場合には、正方向加圧時の印加電流値で電流をコイルに供給する。一方、装置が第2筒から第1筒へ流体を流す場合には、逆方向加圧時の印加電流値で電流をコイルに供給する。これにより、装置が第1筒から第2筒へ流体を流す場合の流量と第2筒から第1筒へ流体を流す場合に印加電流値を変えるだけで、第1筒の流体と第2筒の流体をバイパス配管を介して相互に流す流量を均一に制御できる。よって、上記比例電磁弁の制御方法によれば、第1筒と第2筒との間で流体を同等の流量で双方向に流すために、比例電磁弁のバルブサイズを大きくしたり、流量を絞るオリフィスを比例電磁弁と別に設ける必要がなく、適切なバルブサイズの比例電磁弁を使用することができる。また、上記比例電磁弁の制御方法によれば、比例電磁弁が第1筒及び第2筒の間で相互に供給する流体の流量が安定するので、流量の変動を吸収するために第1及び第2筒の容量を大きくする必要がなく、第1筒及び第2筒をコンパクトにして装置サイズを小型化できる。
上記比例電磁弁の制御方法によれば、空気に含まれる窒素又は酸素を吸着する吸着剤を第1及び第2筒に入れ、高濃度の酸素又は窒素を製造する装置に適用されるので、第1筒と第2筒がコンパクトになることにより、吸着剤の使用量を減らし、装置のコストダウンを図ることができる。
上記比例電磁弁の制御方法によれば、第1筒と第2筒との間で流れる流体の状態を把握するために、バイパス配管上に配設された濃度センサがバイパス配管を流れる流体の濃度を測定し、その測定結果に基づいて、正方向加圧時の印加電流値と逆方向加圧時の印加電流値の少なくとも一方を補正するので、流体の濃度に合わせて流量を調整することができる。
上記比例電磁弁の制御方法によれば、バイパス配管上に配設された流量センサがバイパス配管を流れる流体の流量を測定し、その測定結果に基づいて、正方向加圧時の印加電流値と逆方向加圧時の印加電流値の少なくとも一方を補正するので、第1筒と第2筒との間で相互に流す流体の流量をより一層均一に制御することができる。
本発明の第1実施形態に係る比例電磁弁の制御方法に使用される比例電磁弁の断面図である。 図1のA部拡大図である。 試験回路図である。 第1ポートに0.15MPaの圧力を加圧した場合の試験結果を示す図である。 第2ポートに0.15MPaの圧力を加圧した場合の試験結果を示す図である。 第1ポートに0.1MPaの圧力を加圧した場合の試験結果を示す図である。 第2ポートに0.1MPaの圧力を加圧した場合の試験結果を示す図である。 図1に示す比例電磁弁が適用される酸素製造装置の概略構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る比例電磁弁の制御方法が適用される酸素製造装置の概略構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る比例電磁弁の制御方法が適用される酸素製造装置の概略構成を示す図である。 在宅酸素療法に用いられる従来の酸素製造装置の概略構成を示す図である。 従来の酸素製造装置の一般的な酸素製造動作を示すタイミングチャートである。
以下、本発明に係る好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
(比例電磁弁の構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る比例電磁弁の制御方法に使用される比例電磁弁1の断面図である。比例電磁弁1は、ソレノイド部3の第2固定鉄心39を弁部2の弁ボディ21に螺合させることにより、弁部2とソレノイド部3が連結されている。弁部2は、第1ポート22と第2ポート23を連通させる弁座26に弁体36を当接又は離間させることにより流量制御を行うよう構成されている。一方、ソレノイド部3は、コイル31に供給される電流の印加電流値に応じて可動鉄心35に吸引力が作用し、弁部2に駆動力を与える構造になっている。
ソレノイド部3は、中空円筒状のコイルボビン30に導電性を有する巻線が巻き付けられて構成されたコイル31を備える。コイルボビン30の上端開口部には、保持部材44を介して、中空形状の第1固定鉄心33が装填されている。
保持部材44は非磁性体で構成され、第1固定鉄心33は磁性体で構成されている。第1固定鉄心33は、コイルボビン30の中空部より細い円筒形状をなす。保持部材44は、第1固定鉄心33をコイルボビン30と同軸上に配置するように位置決めし、第1固定鉄心33の外周面とコイルボビン30の中空部内周面との間に径方向の幅が均等な円筒形状のギャップG3を形成している。ギャップG3が存在することにより、磁力線が第1固定鉄心33とコイルボビン30の軸線に沿って流れる。
第1固定鉄心33の下方には、磁性体で構成された可動鉄心35が、コイルボビン30の下端開口部からフレアパイプ34を介して嵌挿されている。コイルボビン30の下端開口部には、第2固定鉄心39が配設されている。
図2は、図1のA部拡大断面図である。図2では、説明の都合上、スプリング43を省略している。第1固定鉄心33は、可動鉄心35と対向する面に、円柱状の凹部33aが形成されている。可動鉄心35は、第1固定鉄心33と対向する面に、凸部35aが突設されている。凸部35aは、凹部33aに非接触で挿入するように設けられ、凸部35aの外周面と凹部33aの内側面との間に径方向に均等な幅を有する円筒形状のギャップG2が形成されるようになっている。ギャップG2が形成されることにより、第1固定鉄心33及び可動鉄心35からフレアパイプ34側へ流れる磁力線が抑制され、図中矢印に示すように、第1固定鉄心33と可動鉄心35との間の磁束密度が高くなる。そのため、可動鉄心35は、可動鉄心35と第1固定鉄心33との間の吸引力の変動(コイル31に供給される電流の印加電流値の変動)に追従しやすくなる。
図1に示すように、コイルボビン30と可動鉄心35との間には、非磁性体のフレアパイプ34が配置されている。このフレアパイプ34は、円筒部34aと、円筒部34aの下端外周に形成された円板部34bとを備えている。フレアパイプ34は、円筒部34aの上部が第1固定鉄心33に溶接され、円板部34bの一部が第2固定鉄心39と弁ボディ21とに狭持されることにより、コイル31と同軸になるように位置決めされている。
可動鉄心35は、フレアパイプ34内に配置されている。可動鉄心35の外周面には、一対の摺動部材40,40が装着されている。摺動部材40,40は、摩擦抵抗の小さい材料をリング形状に成形したものである。
図2に示すように、摺動部材40,40は、フレアパイプ34の内周面と可動鉄心35の外周面との間に径方向に均一な幅を備える円筒形状のギャップG1を形成するように、径方向の厚さを設定されている。そのため、可動鉄心35は、摺動部材40,40によりギャップG1を保持した状態で、コイル31と第1固定鉄心33の軸線に沿ってフレアパイプ34内を無摺動で移動することができる。これにより、可動鉄心35がフレアパイプ34内で傾いてフレアパイプ34側へ磁力線が流れることが抑制される。
図1に示すように、可動鉄心35には、連通路35bが第1固定鉄心33側の端面から軸線に沿って形成され、空気抜け孔35cが連通路35bを弁室24に連通させるように形成されている。連通路35bと空気抜け孔35cにより、可動鉄心35と第1固定鉄心33との間の内部空間37を弁室24に連通させるための「内部流路」が構成されている。この「内部流路」により、流体が弁室24と内部空間37との間でスムーズに流れ、弁室24と内部空間37の内圧がバランスしやすい。これにより、可動鉄心35がコイル31に供給される電流の印加電流値に追従して移動しやすくなる。
第1固定鉄心33の中空部には、可動鉄心35を常に図中下向きに付勢するためのスプリング43と調整ねじ41が配設されている。そして、調整ねじ41は、第1固定鉄心33の螺刻部33bに螺入している。調整ねじ41の上端部には、固定ナット45と回転止め金具42が配設されている。固定ナット45は、スプリング43による可動鉄心35を付勢する力を調整した調整ねじ41の位置を、回転止め金具42を介して固定している。
可動鉄心35の下方端には、コイルボビン21の中空部内径よりも大きい径を有する鍔部35dが形成されている。鍔部35dは、ヒステリシス性能や流量制御性能が最適になるように、径方向の寸法が設定されている。鍔部35dには、弁体36を嵌入するための弁体収納室35eが形成されている。
弁部2は、非磁性体からなる弁ボディ21を備える。弁ボディ21には、流体を入出力させるための第1ポート22と第2ポート23が開設されている。第1ポート22と第2ポート23は、弁孔25と弁室24と連通路27を介して連通している。弁孔25が弁室24に開口する開口部分外周に沿って、弁座26が設けられている。弁座26は、切削加工等により弁ボディ21に一体に設けても良いし、別部材を溶接等で弁ボディ21に接合することにより構成しても良い。
ここで、弁体36が弁座26に当接した状態において、第1固定鉄心33と可動鉄心35との間隔D2は、可動鉄心35の鍔部35dとフレアパイプ34の円板部34bとの間隔D1よりも大きくなるように、可動鉄心35が配置されている。これにより、弁全開持に、可動鉄心35が第1固定鉄心33に密着しないようになっている。なぜなら、可動鉄心35は、第1固定鉄心33に接触する前に鍔部35dの上面が円板部34bに接触するからである。また、鍔部35dの上面が非磁性体の円板部34bに接触するので、可動鉄心35は第1固定鉄心33に密着しない。但し、可動鉄心35は、鍔部35dがフレアパイプ34の円板部34bに接触しないようにストロークを制御されるので、弁開動作時に音を発生しない。
この構成により、比例電磁弁1は、弁閉方向に開度を制御する際に、コイル31に流す電流を所定の印加電流値になるまでは可動鉄心35が第1固定鉄心33から離れないことを防ぐことができる。そして、印加電流値の減少量に比例して制御流量を減少させることができる。よって、比例電磁弁1は、全開時から弁閉方向への開度制御時における比例特性の悪化が防止される。
(比例電磁弁の動作説明)
上記比例電磁弁1は、通常時(コイル31に通電していない状態)には、スプリング43によって可動鉄心35が下方へ付勢されているので、可動鉄心35の下端に嵌入されている弁体36が弁座26に当接している。そのため、第1ポート22と第2ポート23の間が遮断されて、弁閉状態となる。
コイル31に通電すると、第1及び第2固定鉄心33,39がスプリング43の付勢力に抗して、可動鉄心35を図中上方へ吸引して保持する。これにより、弁体36が弁座26から離間し、第1ポート22と第2ポート23が連通して弁開状態となる。このとき、コイル31に流す電流を変化させれば、第1固定鉄心33が可動鉄心35を吸引する吸引力が変わる。この吸引力は、コイル31に流す電流を増加させると増し、コイル31に流す電流を減少させると減る。このように吸引力を変化させることにより、可動鉄心35のストローク量を変化させて、弁体36と弁座26の間隔(つまり弁開度)を制御することができる。これにより、第1又は第2ポート22,23から流出させる流体の流量を制御することができる。具体的には、コイル31に流す電流を増加させると流量が多くなり、コイル31に流す電流を減少させると流量が減る。
コイル31への通電を停止すると、可動鉄心35が第1固定鉄心33に吸引されなくなるので、スプリング43の付勢力によって可動鉄心35が下方へ移動し、弁体36が弁座26に当接する。これにより、第1ポート22と第2ポート23の間が遮断され、弁閉状態となる。
(流量特性について)
本実施形態の比例電磁弁1は、第1ポート22から第2ポート23へ流体を流す正方向加圧時(図1の黒矢印参照)の印加電流値と制御流量との関係(正方向加圧時流量特性)と、第2ポート23から第1ポート22へ流体を流す逆方向加圧時(図1の白抜き矢印参照)の印加電流値と制御流量との関係(逆方向加圧時流量特性)が、共に、リニア性を有している。
(流量特性試験)
ここで、発明者らは、比例電磁弁1について正方向加圧時と逆方向加圧時の流量特性を検証する試験を行った。その試験で使用した試験回路を、図3に示す。
図3に示すように、試験では、空気供給源50と比例電磁弁1が、加圧流体供給配管51を介して接続されている。加圧流体供給配管51は、手動弁52が弁開されることにより、空気を供給される。空気は、フィルタ53で異物を除去された後、レギュレータ54で圧力を調整される。空気は、エアタンク56に一時溜められる。圧縮空気は、エアタンク56から電空レギュレータ57と流量センサ58と圧力センサ59を介して比例電磁弁1に供給される。電空レギュレータ57は、圧力センサ59の検知結果に基づいて比例電磁弁1に加える空気圧が設定圧力で一定になるように制御する。比例電磁弁1の制御流量は、流量センサ58により測定される。
比例電磁弁1は、正方向加圧時の流量特性を調べる場合には、第1ポート22が継手を介して加圧流体供給配管51に接続され、第2ポート23が大気開放される。一方、比例電磁弁1は、逆方向加圧時の流量特性を調べる場合には、第2ポート23が継手を介して加圧流体供給配管51に接続され、第1ポート22が大気開放される。尚、試験に用いた比例電磁弁1には、オリフィス径(弁座26の内径寸法)が2.3mm、定格電流値が0〜165mAのものを使用した。また、試験に用いた加圧流体供給配管51には、流路内径寸法が8.0mmのものを使用した。
試験は、加圧流体の圧力以外の条件を同一にして、比例電磁弁1の正方向加圧時と逆方向加圧時の流量特性を調べた。試験では、0.15MPa又は0.10MPaに制御した加圧流体を第1又は第2ポート22,23に供給した状態で、コイル31に定格を超える印加電流値220mAを供給することにより、弁開動作時の印加電流値と制御流量との関係を調べた。その後、コイル31への電流の供給を停止することにより、弁閉動作時の印加電流値と制御流量との関係を調べた。
図4を用いて、加圧流体圧力が0.15MPaにおける正方向加圧時の流量特性について説明する。図4の太線に示すように、比例電磁弁1は、試験電流がコイル31に供給されると、印加電流値が78mAに達したときに、流量が上昇し始める。印加電流値が78mA以上175mA以下の範囲で、流量が0L/min以上65L/min以下の範囲で印加電流値に比例して上昇する。印加電流値が175mAを超えると、流量がリニア性を失って緩やかに上昇する。そして、最大印加電流値(220mA)を供給された時の流量(以下「最大流量」ともいう。)は、82L/minである。
その後、コイル31への試験電流を徐々に下降させると、図4の実線に示すように、流量は、緩やかに下降し始める。印加電流値が165mAから70mAに達するまで、流量が65L/minから0L/minまで印加電流値に比例して減少する。印加電流値が70mA以下の範囲では、比例電磁弁1は加圧流体を供給しない。
図5を用いて、加圧流体圧力が0.15MPaにおける逆方向加圧時の流量特性について説明する。図5の太線に示すように、比例電磁弁1は、試験電流がコイル31に供給されると、印加電流値が143mAに達した時に、流量が上昇し始める。印加電流値が143mA以上220mA以下の範囲で、流量が0L/min以上85L/minの範囲で印加電流値に比例して上昇する。最大流量は、85L/minである。
その後、コイル31への試験電流を徐々に下降させると、図5の実線に示すように、流量は緩やかに下降し始める。印加電流値が200mAから135mAに達するまで、流量が65L/minから0L/minまで印加電流値に比例して減少する。印加電流値が135mA以下の範囲では、比例電磁弁1は加圧流体を供給しない。
図6を用いて、加圧流体圧力が0.10MPaにおける正方向加圧時の流量特性について説明する。図6の太線に示すように、比例電磁弁1は、試験電流がコイル31に供給されると、印加電流値が90mAに達した時に、流量が上昇し始める。印加電流値が90mA以上180mA以下の範囲で、流量が0L/min以上52L/minの範囲で印加電流値に比例して上昇する。印加電流値が180mAを超えると、流量がリニア性を失って緩やかに上昇する。最大流量は、64L/minである。
その後、コイル31への試験電流を徐々に下降させると、図6の実線に示すように、流量が最大流量から緩やかに下降し始める。印加電流値が170mAから80mAに達するまで、流量が52L/minから0L/minまで印加電流値に比例して減少する。印加電流値が80mA以下の範囲では、比例電磁弁1は加圧流体を供給しない。
図7を用いて、加圧流体圧力が0.10MPaにおける逆方向加圧時の流量特性について説明する。比例電磁弁1は、図7の太線に示すように、試験電流がコイル31に供給されると、印加電流値が135mAに達した時に、流量が上昇し始める。印加電流値が135mA以上220mA以下の範囲で、流量が0L/min以上70L/min以下の範囲で印加電流値に比例して上昇する。最大流量は、70L/minである。
その後、コイル31への試験電流を徐々に下降させると、図7の実線に示すように、流量は緩やかに下降し始める。印加電流値が200mAから130mAに達するまで、流量が65L/minから0L/minまで印加電流値に比例して減少する。印加電流値が130mA以下の範囲では、比例電磁弁1は加圧流体を供給しない。
以上説明した図4〜図7に記載する試験結果より、比例電磁弁1は、加圧流体の圧力にかかわらず、正方向加圧時と逆方向加圧時について、制御流量が印加電流値に比例して変化する流量特性を有することが分かった。
また、比例電磁弁1は、弁開時に、可動鉄心35が第1固定鉄心33やフレアパイプ34に密着せず、第1固定鉄心33の吸引力の影響のみを受けている。そのため、比例電磁弁1は、弁閉動作時に、可動鉄心35と第1固定鉄心33との密着状態を解除するための時間を必要とせず、弁閉時における比例直線領域を広く確保できる。つまり、比例電磁弁1は、正方向加圧時と逆方向加圧時のヒステリシス性能が優れている。そのため、比例電磁弁1は、比例直線領域を広く確保し、印加電流値のみで流量を広範囲で制御することができる。
このような比例電磁弁1に、例えば、正方向加圧時と逆方向加圧時の流量を50L/minに制御させる場合には、流量50L/minを図4〜図7に示す流量特性に当てはめ、印加電流値を求める。この場合、加圧流体圧力0.15MPaにおける正方向加圧時には印加電流値が151mAとなり(図4参照)、加圧流体圧力0.15MPaにおける逆方向加圧時には印加電流値が191mAとなり(図5参照)、加圧流体圧力0.10MPaにおける正方向加圧時には印加電流値が176mAとなり(図6参照)、加圧流体圧力0.10MPaにおける逆方向加圧時には印加電流値が196mAとなる(図7参照)。
そして、加圧流体の圧力と流体を流す方向に合わせて、求めた印加電流値でコイル31に電流を供給する。例えば、加圧流体の圧力が0.15MPaであれば、正方向加圧時には151mAの電流をコイル31に供給し、逆方向加圧時には191mAの電流をコイル31に供給すれば、正方向加圧時と逆方向加圧時の流量を同じ50L/minに制御できる。また、加圧流体の圧力が0.10MPaであれば、正方向加圧時には176mAの電流をコイル31に供給し、逆方向加圧時には196mAの電流をコイル31に供給すれば、正方向加圧時と逆方向加圧時の流量を同じ50L/minに制御できる。
上記比例電磁弁1は、予め、加圧流体の圧力別に正方向加圧時と逆方向加圧時における流量特性を測定し、その測定結果を比例電磁弁1を制御する制御装置に記憶させれば、正方向加圧時と逆方向加圧時の流量を印加電流値のみで制御できる。尚、制御装置は、比例電磁弁1の上位装置であっても良いし、比例電磁弁1に制御基板を組み込む場合にはその制御基板であってもよい。
比例電磁弁1が、正方向加圧時も逆方向加圧時も、印加電流値と制御流量との関係がリニアになる流量特性を有し、ヒステリシス特性を向上させることができた理由としては、以下のことが考えられる。
比例電磁弁1は、正方向加圧時と逆方向加圧時とで流体の圧力が可動鉄心35に作用する面積が異なる。そのため、比例電磁弁1は、同一の印加電流値を供給する状態では、正方向加圧時と逆方向加圧時の制御流量が異なる。具体的には、正方向加圧時には、可動鉄心35は、弁座26の開口面積に、第1ポート22に供給される流体の圧力が作用する。それに対して、逆方向加圧時には、可動鉄心35は、第2ポート23から弁室24に供給された流体の圧力が鍔部35dに作用する。そのため、正方向加圧時と逆方向加圧時とでは、流体の圧力が作用する方向が異なる。具体的には、正方向加圧時には、流体の圧力は、スプリング43の付勢力に抗する方向、すなわち可動鉄心35の弁開動作を助ける方向に作用する。これに対して、逆方向加圧時には、流体の圧力は、スプリング43の付勢力と同じ方向、すなわち可動鉄心35の弁開動作を妨げる方向に作用する。そのため、比例電磁弁1は、正方向加圧時の方が逆方向加圧時よりも小さい印加電流値で弁開し始める。また、正方向加圧時の直線性の傾きは、逆方向加圧時の直線性の傾きより緩やかになる。
比例電磁弁1は、フレアパイプ34と可動鉄心35との間にはギャップG1が常に形成され、可動鉄心35が無摺動で移動して弁開度を調整する。そのため、比例電磁弁1は、弁開閉動作に関わりなく、第1固定鉄心33からフレアパイプ34側への磁力線の流れが抑制される。よって、比例電磁弁1は、可動鉄心35がフレアパイプ34に摺接しながら直線往復運動する比例電磁弁と比べ、ヒステリシス性能が向上し、コイル31に流す電流の印加電流値と第1又は第2ポート22,23から出力される流体の制御流量との線形比例領域が大きく、比例特性が良い。
また、比例電磁弁1では、弁開動作時に、可動鉄心35の凸部35aが第1固定鉄心33の凹部33aに非接触で挿入されるようにしている。そのため、比例電磁弁1は、第1固定鉄心と可動鉄心の対向面をそれぞれ平面で構成したものと比べ、第1固定鉄心33と可動鉄心35との間の磁束密度が高められる。これにより、コイル31に供給する電流の印加電流値を変化させた場合に、可動鉄心35が応答性よく移動することが可能になる。よって、比例電磁弁1は、印加電流値に追従して弁開度を応答性良く変化させることができ、印加電流値と制御流量との線形比例領域を大きくすることができる。
また、比例電磁弁1では、可動鉄心35の空気抜け孔35bと連通路35cを介して、弁室24が第1固定鉄心33と可動鉄心35との間の内部空間37に連通している。そのため、弁室24と内部空間37は、ほぼ均等な内圧になるようになっている。このような比例電磁弁1は、弁開時に、弁室24の内圧が変動すると、弁室24の流体が空気抜け孔35bと連通路35cを介して内部空間37へ流れ、内部空間37が弁室24とほぼ同圧になる。つまり、内部空間37の内圧は、弁室24の内圧に追従して変動し、弁室24の内圧とバランスしやすい。よって、比例電磁弁1は、弁室24の内圧と内部空間37の内圧のバランス状態を維持することによりヒステリシス性能を向上させ、印加電流値と制御流量との線形比例領域を大きくすることができる。
また、比例電磁弁1は、弁室24を最適な内部容積とするように鍔部35dの外径寸法が設定されているので、最大流量を大きく確保すると共に、ヒステリシス性能が優れている。
また、比例電磁弁1は、第1固定鉄心33と可動鉄心35との間隔D2が、フレアパイプ34の円板部34bと可動鉄心35の鍔部35dとの間隔D1よりも大きくなるように、可動鉄心35が配置されている。そのため、弁全開時において、可動鉄心35が第1固定鉄心33に密着することがない。これにより、比例電磁弁1は、弁閉方向に開度を制御する際に、可動鉄心35が第1固定鉄心33から離れないことを防ぐことができる。そして、印加電流値の減少量に比例して制御流量を減少させることができる。よって、比例電磁弁1は、全開時から弁閉方向への開度制御時における比例特性の悪化を防止することができる。
(比例電磁弁の制御方法を用いた酸素製造装置の構成)
図8は、図1に示す比例電磁弁1が適用される酸素製造装置61の概略構成を示す図である。酸素製造装置61は、上述した比例電磁弁1を均圧弁122に置き換えて設置し、導通配管123とオリフィス124を省いている点が、図11に示す酸素製造装置101と異なる。比例電磁弁1は、バイパス配管121上に配設されることにより、酸素製造装置61に取り付けられる。比例電磁弁1の動作は、酸素製造装置61の制御手段46により制御される。比例電磁弁1の正方向加圧時と逆方向加圧時の流量特性は、制御手段46に記憶されている。
(比例電磁弁の制御方法を用いた酸素製造装置の動作説明)
比例電磁弁1を取り付けられた酸素製造装置61は、従来技術と同様、第1吸着筒102内でゼオライトが吸着動作を行い、第2吸着筒103内でゼオライトが再生動作を行う第1系統と、第1吸着筒102内でゼオライトが再生動作を行い、第2吸着筒103内でゼオライトが吸着動作を行う第2系統とを繰り返し切り替えることにより、酸素タンク104に高濃度酸素を送り続け、患者の呼吸に同期してカニューラ137から患者へ高濃度酸素を送り出す。
この酸素製造装置61の動作において、比例電磁弁1は、第1系統と第2系統を切り替える直前に弁開閉動作を行う。これにより、第1吸着筒102と第2吸着筒103を連通させ、吸着動作を行う吸着筒側から再生動作を行う吸着筒側へ高濃度酸素を供給する。
この場合に、比例電磁弁1は、正方向加圧時も、逆方向加圧時も、印加電流値と制御流量とがリニアな関係を有する(図4〜図7参照。)。そこで、比例電磁弁1は、正方向加圧時の流量特性と逆方向加圧時の流量特性に、同一の設定流量をそれぞれ照らし合わせることにより、正方向加圧時の印加電流値と逆方向加圧時の印加電流値が求められる。
比例電磁弁1は、第1系統と第2系統を切り替える直前に、吸着動作を行う吸着筒側のポートから再生動作を行う吸着筒側のポートへ高濃度酸素を供給するように弁開動作を行う。このとき、高濃度酸素が供給されるポートに応じて、正方向加圧時又は逆方向加圧時の印加電流値でコイル31へ電流を供給する。これにより、比例電磁弁1は、第1ポート22と第2ポート23のどちらへ高濃度酸素を供給されても、同等の流量を流すことができる。
ここで、従来の酸素製造装置101は、オリフィス124を介して第1及び第2吸着筒102,103を常時導通させていた。本実施形態の酸素製造装置61は、再生用の高濃度酸素を供給しない間は、僅かに弁を開き、第1及び第2吸着筒102,103を比例電磁弁1を介して導通させるように、比例電磁弁1を制御する。このように比例電磁弁1をオリフィス124代わりに使用できるのは、比例電磁弁1が、正方向加圧時と逆方向加圧時の流量特性が何れも線形比例領域が大きく、微小流量制御時も印加電流値により正方向加圧時と逆方向加圧時の流量を均一に制御できるからである。
(効果)
以上説明したように、本実施形態の比例電磁弁1の制御方法では、第1ポート22から第2ポート23へ高濃度酸素を流す正方向加圧時と、第2ポート23から第1ポート22へ高濃度酸素を流す逆方向加圧時の何れも、コイル31に供給する電流の印加電流値と流体の制御流量がリニアな関係となる流量特性を有する比例電磁弁1を使用する。そして、正方向加圧時流量特性と逆方向加圧時流量特性に同一流量を当てはめることにより、第1ポート22から第2ポート23へ高濃度酸素を流す正方向加圧時の印加電流値と、第2ポート23から第1ポート22へ高濃度酸素を流す逆方向加圧時の印加電流値を求める。そして、酸素製造装置61が第1吸着筒102から第2吸着筒103へ高濃度酸素を流す場合には、正方向加圧時の印加電流値で電流をコイル31に供給する。一方、酸素製造装置61が第2吸着筒103から第1吸着筒102へ高濃度酸素を流す場合には、逆方向加圧時の印加電流値で電流をコイル31に供給する。これにより、酸素製造装置61が第1吸着筒102から第2吸着筒103へ高濃度酸素を流す場合の流量と第2吸着筒103から第1吸着筒102へ高濃度酸素を流す場合に印加電流値を変えるだけで、第1吸着筒102の高濃度酸素と第2吸着筒103の高濃度酸素をバイパス配管121を介して相互に流す流量を均一に制御できる。よって、上記比例電磁弁1の制御方法によれば、第1吸着筒102と第2吸着筒103との間で高濃度酸素を同等の流量で双方向に流すために、比例電磁弁1のバルブサイズを大きくしたり、流量を絞るオリフィスを比例電磁弁1と別に設ける必要がなく、適切なバルブサイズの比例電磁弁1を使用することができる。また、上記比例電磁弁1の制御方法によれば、比例電磁弁1が第1及び第2吸着筒102,103の間で相互に供給する流体の流量が安定するので、流量の変動を吸収するために第1及び第2吸着筒102,103の容量を大きくする必要がなく、第1及び第2吸着筒102,103をコンパクトにして酸素製造装置61のサイズを小型化できる。
在宅酸素療法で用いられる酸素製造装置61は、ベッドの横に置かれたり、患者に手で引かれることが多く、小型化が強く望まれている。本実施形態のように比例電磁弁1を酸素製造装置61に使用することにより、酸素製造装置61を小型化できれば、患者にとって使い勝手や設置性が非常に良くなる。
上記比例電磁弁1の制御方法によれば、空気に含まれる窒素又は酸素を吸着するゼオライトを第1及び第2吸着筒102,103に入れ、酸素製造装置61に適用されるので、第1吸着筒102と第2吸着筒103がコンパクトになることにより、ゼオライトの使用量を減らし、酸素製造装置61のコストダウンを図ることができる。
さらに、比例電磁弁1は、可動鉄心35が第1及び第2固定鉄心33,39やフレアパイプ34にぶつかったり接触することなく直線往復運動を行い、弁開度を調整する。そのため、比例電磁弁1は、弁開閉動作を繰り返す場合に、耳障りな音が発生しない。そのため、比例電磁弁1を使用した酸素製造装置61は、動作音が減り、患者のストレスを緩和できる。
また、本実施形態では、オリフィス124の役割を担うように比例制御弁1を制御するので、酸素製造装置61は、従来の酸素製造装置101(図11参照)に対して導通配管123とオリフィス124を省き、配管構成を簡略化できる。よって、比例電磁弁1を用いて高濃度酸素の流量を制御する酸素製造装置61によれば、装置組立工数や部品費を削減することができる。
また、本実施形態の比例電磁弁1の制御方法を酸素製造装置61に適用した場合、酸素濃度のバラツキを見越してゼオライトに余分な再生動作をさせる必要がない。このように、第1及び第2吸着筒102,103におけるゼオライトの再生頻度が最適化できるため、酸素製造装置61を長時間使用できるようになる。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態に係る比例電磁弁の制御方法を説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係る比例電磁弁の制御方法が適用される酸素製造装置71の概略構成を示す図である。酸素製造装置71は、バイパス配管121に、酸素濃度を検知する酸素センサ72が配設されている点のみが、第1実施形態の酸素製造装置61と相違する。
酸素センサ72と比例電磁弁1は、制御手段73に接続されている。制御手段73は、酸素センサ72をバイパス配管121に設置することで第1及び第2吸着筒102,103の再生状況を判断できるようになる。すなわち、酸素センサ72が検知する酸素濃度が高ければ、再生動作を行う筒の吸着剤が再生しやすく、当該筒の酸素濃度が高くなる傾向があることを意味する。一方、酸素センサ72が検知する酸素濃度が低ければ、再生動作を行う筒の吸着剤が再生しにくく、当該筒の酸素濃度が低下する傾向があることを意味する。
そこで、比例電磁弁1は、制御手段73により、第1及び第2吸着筒102,103の再生度合いを均等にするように、正方向加圧時と逆方向加圧時の制御流量が制御される。制御手段73は、例えば、第1及び第2吸着筒102,103で酸素濃度が低下する傾向が見られた場合、比例電磁弁1で、第1及び第2系統を切り替える直前に流す高濃度酸素の流量を増加させ、再生を促進させることができる。逆に、制御手段73は、第1及び第2吸着筒102,103の酸素濃度が高い状態で保たれている時には、圧縮空気の供給量を減らす(コンプレッサ等の圧縮空気発生手段の出力を下げる)ことで、省エネルギー化できる酸素製造装置71を提供できる。
また、本実施形態の比例電磁弁1の制御方法を酸素製造装置71に適用した場合、酸素センサ72の測定結果を見れば、酸素製造装置71が故障する前に、高濃度酸素の製造傾向が分かるようになる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る比例電磁弁の制御方法について説明する。図10は、本発明の第3実施形態に係る比例電磁弁の制御方法が適用される酸素製造装置81の概略構成を示す図である。酸素製造装置81は、バイパス配管121に、流量を測定するための流量センサ82が配設されている点のみが、第1実施形態の流量製造装置61と相違する。
流量センサ82と比例電磁弁1は、制御手段83に接続されている。酸素製造装置81は、流量センサ82をバイパス配管121に設置することで、制御手段83により、第1及び第2吸着筒102,103の再生状況と再生流量を装置毎に調整することが可能になる。例えば、流量センサ82が測定する流量が多い場合には、再生動作を行う筒のゼオライトが再生しやすいことを意味する。一方、流量センサ82が測定する流量が少ない場合には、再生動作を行う筒のゼオライトが再生しにくいことを意味する。そこで、比例電磁弁1は、制御手段83により、ゼオライトが再生しやすい場合には、再生動作を行う筒に高濃度酸素を供給する流量を減らすように、印加電流値が調整される。一方、比例電磁弁1は、制御手段83により、ゼオライトが再生しにくい場合には、再生動作を行う筒に高濃度酸素を供給する流量を増加させるように、印加電流値が調整される。
酸素製造装置81は、装置を使う環境によりゼオライトの再生状況が大きく変わってくる。よって、流量センサ82の流量検知結果に基づいて比例電磁弁1の弁開度を調整できるようにすれば、使用環境に応じてゼオライトの再生状況を装置毎に管理できるようになる。
また、本実施形態の比例電磁弁1の制御方法を酸素製造装置81に適用した場合、流量センサ82の測定結果を見れば、酸素製造装置81が故障する前に、高濃度酸素の製造傾向が分かるようになる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、コイル31に供給する電流の電流値(単電流値)により流量制御を行った。これに対して、比例電磁弁1をPWM制御することにより、電流制御を行うようにしても良い。
例えば、上記実施形態では、比例電磁弁1の制御方法を酸素製造装置61,71,81に使用したが、窒素製造装置など、2つの筒に同一流量で流体を流す装置に上記実施形態の比例電磁弁1の制御方法を適用しても良い。
例えば、上記実施形態では、第1及び第2吸着筒102,103を縦置きにして、各筒102,103の底部に圧縮空気を供給し、各筒102,103の上端部から高濃度酸素を酸素タンク104へ送り出すようにした。これに対して、第1及び第2吸着筒102,103を横置きにしてもよい。また、第1及び第2吸着筒102,103の圧縮空気を供給される圧縮空気受入口と高濃度酸素または高濃度窒素を送り出す送出口は、圧縮空気受入口に供給された圧縮空気がゼオライトの層を通過して送出口から送り出される構造であれば、必ずしも上下端部などの対向位置に設ける必要はない。例えば、圧縮空気受入口と送出口を第1及び第2吸着筒102,103の同一端部に設けても良い。
例えば、上記実施形態では、吸着剤の一例としてゼオライトを挙げたが、気体または液体から特定の成分を吸着できるものであれば、更に言えば、圧縮空気に含有される窒素又は酸素を吸着できるものであれば、ゼオライト以外の物質を吸着剤として使用しても良い。
1 比例電磁弁
2 弁部
3 ソレノイド部
22 第1ポート
23 第2ポート
26 弁座
31 コイル
36 弁体
61,71,81 酸素製造装置(装置の一例)
72 酸素センサ
73 制御手段(第1補正手段の一例)
82 流量センサ
83 制御手段(第2補正手段の一例)
102 第1吸着筒(第1筒の一例)
103 第2吸着筒(第2筒の一例)

Claims (4)

  1. 第1ポートと第2ポートを連通させる弁座に弁体を当接又は離間させることにより流量制御を行う弁部と、コイルに供給される電流の印加電流値に応じて前記弁部に駆動力を与えるソレノイド部を備える比例電磁弁の制御方法において、
    前記比例制御弁が、
    第1筒と、第2筒と、前記第1筒と前記第2筒を接続するバイパス配管を備え、前記第1筒の流体と前記第2筒の流体を前記バイパス配管を介して相互に流す装置に対して、前記バイパス配管上に取り付けられ、
    前記第1ポートから前記第2ポートへ流体を流す正方向加圧時に前記印加電流値と前記第2ポートから出力される流体の制御流量がリニアな関係となる正方向加圧時流量特性と、前記第2ポートから前記第1ポートへ流体を流す逆方向加圧時に前記印加電流値と前記第1ポートから出力される流体の制御流量がリニアな関係となる逆方向加圧時流量特性を有しており、
    前記正方向加圧時流量特性と前記逆方向加圧時流量特性に同一の設定流量を当てはめることにより、前記正方向加圧時の印加電流値と、前記逆方向加圧時の印加電流値をそれぞれ求め、
    前記第1筒から前記第2筒へ流体を供給する場合には、前記正方向加圧時の印加電流値で電流を前記コイルに供給し、前記第2筒から前記第1筒へ流体を供給する場合には、前記逆方向加圧時の印加電流値で電流を前記コイルに供給することを特徴とする比例電磁弁の制御方法。
  2. 請求項1に記載する比例電磁弁の制御方法において、
    前記装置が、高濃度の酸素又は窒素を製造するものであって、空気に含まれる窒素又は酸素を吸着する吸着剤が前記第1筒及び前記第2筒に入れられていることを特徴とする比例電磁弁の制御方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する比例電磁弁の制御方法において、
    前記バイパス配管上に配設され、流体の濃度を検出する濃度センサと、
    前記濃度センサの測定結果に基づいて、前記正方向加圧時の印加電流値と前記逆方向加圧時の印加電流値の少なくとも一方を補正する第1補正手段を有することを特徴とする比例電磁弁の制御方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載する比例電磁弁の制御方法において、
    前記バイパス配管上に配設され、流量を検出する流量センサと、
    前記流量センサの測定結果に基づいて、前記正方向加圧時の印加電流値と前記逆方向加圧時の印加電流値の少なくとも一方を補正する第2補正手段を有することを特徴とする比例電磁弁の制御方法。
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