JP2014072731A - 通信システムおよび通信端末 - Google Patents

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【課題】フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を低減し、通信トラフィックを低減できる通信システムおよび通信端末を提供する。
【解決手段】複数のノード1が電力線2に接続され、ノード1間の通信は電力線2を伝送路に用いた電力線搬送通信により実現される。フラッディングモードにおいて、ノード100はパケットをブロードキャストで送信することで、ノード101,102,103に対してパケットを送信する。パケットを受信したノード101,102,103は、それぞれ待ち時間の計時を開始し、待ち時間が経過すれば転送部にてパケットを転送する。ここでは、ノード103は待ち時間が最も短く、最初にパケットを転送する。ノード101,102は、待ち時間の経過前にノード103からのパケットの転送を検知するので、キャンセル部にて転送部によるパケットの転送をキャンセルする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のノードの各々が他のノードを中継器としてパケットを伝送するマルチホップ通信を行う通信システム、および通信システムにノードとして用いられる通信端末に関する。
従来から、たとえば集合住宅の各住戸に電力を配電する電力配電システムに用いられ、集中配電盤であるノードと、各住戸にそれぞれ設けられた配電盤である複数のノードとの間で電力線搬送通信を行う通信システムが提案されている(たとえば特許文献1参照)。特許文献1に記載の(電力線搬送)通信システムは、ネットワークに含まれる複数のノードが中継ノードを経由して2ホップ先のノードと通信を行うマルチホップ通信を行う。
この通信システムでは、中継ノードに設定されたノードは、自ノードが直接通信可能な範囲に存在するノードである隣接ノードを示す隣接ノード情報を含むトポロジ情報をネットワークへフラッディングする。さらに、各ノードにおいては、フラッディングされたトポロジ情報に基づいて通信ルートが構築される。
ここで、特許文献1においては、各ノードは、自ノードがまだトポロジ情報を受信していない場合、1ホップでは通信できず2ホップで通信可能となるノード(2ホップノード)の全てと通信可能となるように、自ノードにおける中継ノードを選択する。一方、各ノードは、自ノードが既にトポロジ情報を受信している場合、全ての2ホップノードから、受信されたトポロジ情報に含まれる隣接ノード情報で示されるノードを除いた残余のノードと通信可能となるように、中継ノードを選択する。この場合、各ノードは、既に他のノードによって中継ノードとして選択されているノードを介して通信可能な2ホップノードについては、新たな中継ノードを選択しない。したがって、この通信システムによれば、中継ノードとして選択されるノードの数を減少させることができ、フラッディング時にフラッディング(パケットの転送)を行うノード数を低減できる。
特許第4765997号公報
しかし、特許文献1に記載の通信システムは、一対一のマルチホップ通信時とフラッディング時とで通信ルート(ホップ数)が異なる場合、フラッディング時に必要以上に多くのノードがパケットの転送を行う可能性がある。
つまり、特許文献1に記載の通信システムでは、予め中継ノードとして選択されたノードは、フラッディング時において実際に必要か否かにかかわらずパケットの転送を行うので、フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を十分に低減させることができない。その結果、通信トラフィックが増加して輻輳を生じる可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されており、フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を低減し、通信トラフィックを低減できる通信システムおよび通信端末を提供することを目的とする。
本発明の通信システムは、複数のノードを備え、前記複数のノードの各々が他のノードを中継器としてパケットを伝送するマルチホップ通信を行う通信システムであって、前記複数のノードの各々は、前記複数のノードのうち一のノードからのパケットを残り全てのノードに伝送するフラッディングモードにおいて、前記パケットを受信すると、所定の待ち時間が経過してから当該パケットを他のノードに転送する転送部と、前記フラッディングモードにおいて、前記パケットを受信してから前記待ち時間が経過するまでの間に他のノードが当該パケットを転送した場合、前記転送部による転送をキャンセルするキャンセル部とを有することを特徴とする。
この通信システムにおいて、前記複数のノードの各々は、前記パケット受信時の受信強度が低いほど前記待ち時間が短くなるように前記待ち時間を変化させる第1調整部を有することが望ましい。
この通信システムにおいて、前記複数のノードの各々は、中継段数が多くなるほど前記待ち時間が短くなるように前記待ち時間を変化させる第2調整部を有することがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記複数のノードの各々は、通信速度を切り替える切替部を有し、前記転送部は、第1の通信速度で前記パケットを転送してから一定時間以内に他のノードが当該パケットを中継しなければ、前記第1の通信速度よりも低速である第2の通信速度で前記パケットを再度転送するように構成されていることがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記複数のノードの各々は、通信速度を切り替える切替部を有し、前記転送部は、自身までの前記パケットのホップ数を所定の上限値と比較し、前記上限値と前記ホップ数との差分が規定値以下のときに、前記通信速度を低速に切り替えるように構成されていることがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記複数のノードの各々は、通信ルートを決めるためのルーティングパケットを交換することにより前記フラッディングモードで中継器として機能するか否かが予め決定されており、自身が前記中継器として選択されていないときに、前記転送部による転送をキャンセルする第1無効部をさらに有することがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記複数のノードの各々は、自身が送信したパケットを直接受信可能なノードである隣接ノードとの間の通信品質が低いほど前記待ち時間が短くなるように、前記待ち時間を変化させる第3調整部を有することがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記複数のノードの各々は、自身の下位に接続されているノード数が多いほど前記待ち時間が短くなるように、前記待ち時間を変化させる第4調整部を有することがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記複数のノードの各々は、前記パケットを受信する前に、自身の下位に接続されているノードが当該パケットを転送したときに、前記転送部による転送をキャンセルする第2無効部をさらに有することがより望ましい。
本発明の通信端末は、複数のノードを備え、前記複数のノードの各々が他のノードを中継器としてパケットを伝送するマルチホップ通信を行う通信システムに前記ノードとして用いられる通信端末であって、前記複数のノードのうち一のノードからのパケットを残り全てのノードに伝送するフラッディングモードにおいて、前記パケットを受信すると、所定の待ち時間が経過してから当該パケットを他のノードに転送する転送部と、前記フラッディングモードにおいて、前記パケットを受信してから前記待ち時間が経過するまでの間に他のノードが当該パケットを転送した場合、前記転送部による転送をキャンセルするキャンセル部とを有することを特徴とする。
本発明は、キャンセル部が、フラッディングモードにおいて、パケットを受信してから待ち時間が経過するまでの間に他のノードが当該パケットを転送した場合、転送部による転送をキャンセルする。したがって、フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を低減し、通信トラフィックを低減できるという利点がある。
実施形態1に係る通信システムを示すシステム構成図である。 実施形態1に係る通信システムの動作説明図である。 実施形態1に係る通信システムに用いる通信端末を示すブロック図である。 実施形態1に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。 実施形態1に係る通信システムの動作説明図である。 実施形態2に係る通信システムに用いる通信端末を示すブロック図である。
(実施形態1)
本実施形態の通信システムは、図1に示すように、互いに通信を行う複数のノード100,101,102・・・(以下、個々に区別しない場合には「ノード1」という)を備え、各ノード1が他ノード1を中継器としてパケットを伝送するマルチホップ通信を行う。
本実施形態においては、複数のノード1は、ノード100を親機とし、残りのノード101,102・・・を子機とするように、親機と子機とに分類されている。この通信システムは、親機(ノード100)が通信によって複数の子機(ノード101,102・・・)からデータを収集する管理システムを構成する。ここでは一例として、通信システムが、通信によって複数の需要家の各電力使用量を検針する遠隔検針システムに用いられる場合について説明する。なお、以下では、需要家が集合住宅の各住戸である場合について例示するが、この例に限らず、需要家はたとえば戸建て住宅、事務所、工場などであってもよい。
親機としてのノード1(100)は、需要家ごとの需要家情報を複数の需要家から収集する機能を有している。子機としてのノード1(101,102・・・)は、需要家ごとに設置され、各需要家の電力メータ(図示せず)にそれぞれ付設されている。子機としてのノード1は、需要家で使用された電力量(電力使用量)を含む検針データを、需要家情報として親機としてのノード100に伝送する機能を有している。ここで、電力メータは、電力会社(電気事業者)からの商用電力が供給される電力線に接続されており、単位時間に需要家で実際に使用された電力量を計測する。
図1の例では、集合住宅の1階の需要家にはノード101が、2階の需要家にはノード102が、3階の需要家にはノード103が、4階の需要家にはノード104が、5階の需要家にはノード105がそれぞれ子機として設置されている。同様に、6階の需要家にはノード106が、7階の需要家にはノード107が、8階の需要家にはノード08が、9階の需要家にはノード109が、10階の需要家にはノード110がそれぞれ子機として設置されている。
また、親機としてのノード100は、需要家に商用電力を供給する降圧トランス(図示せず)の近傍(たとえば集合住宅内の電気室)に設置されている。ノード100は、その管理下となる複数のノード(子機)1から各需要家の需要家情報を取得し、取得した需要家情報を、光ファイバ等を用いた専用回線(図示せず)を通して上位装置(図示せず)へ送信する。上位装置は、電力会社あるいは需要家情報の集計サービスを行う事業者に管理されている。これにより、上位装置は、親機がそれぞれ管理下の子機から取得した複数の需要家の需要家情報を、複数台の親機から取得することができ、結果的に、多数の需要家の需要家情報を収集可能な遠隔検針システムを構成できる。
子機としてのノード1は、電力メータと共にいわゆるスマートメータを構成し、親機としてのノード100と通信を行うことにより検針データを電力会社に送信して遠隔検針を可能にする。子機としてのノード1は、たとえば電力メータの拡張端子(図示せず)に有線接続される構成により、電力メータとの間でデータの授受を可能とする。ただしノード1は、電力メータと有線接続される構成に限らず、電力メータと無線通信を行う構成でもよく、また電力メータの表示部分をカメラ(図示せず)で撮像した画像から画像処理によって測定結果を読み出す構成であってもよい。
なお、本実施形態では一例として、需要家の電力使用量を含む検針データを需要家情報とする場合を例に説明するが、需要家情報は、電力使用量に限らずたとえばガス、水などの使用量であってもよく、検針データ以外の情報であってもよい。また、子機としてのノード1は、取得した検針データをメモリ(図示せず)に一旦記憶してもよい。
この通信システムは、複数台の子機のうち一の子機が他の子機を中継器として、マルチホップ通信により、需要家情報を親機に伝送するように構成されている。つまり、たとえばノード106は、需要家情報を親機たるノード100に伝送する際、他のノード105,104,103,102,101を介して間接的に需要家情報を送信する。要するに、親機と直接通信できない子機は、通信可能な距離にある他の子機がパケットを中継することにより、親機との間で通信可能となる。
これにより、親機は子機と通信を行う際、伝送距離やノイズ等の影響により、全ての子機と直接通信できる環境になくても、全ての子機からデータを収集することが可能になる。具体的には、親機は子機との間で、マルチホッププロトコルに従い通信ルートを構築するための伝送状況の情報のやりとりを行い、その情報を元に通信ルートを決定している。このとき、子機は需要家情報をデータ部分に含む通信パケットを送信し、通信パケットのヘッダ部分に含まれる転送先情報により、通信ルートすなわち中継器となるノード(子機)1を特定する。
本実施形態では、ノード1間の通信は、電力線2を伝送路に用いた電力線搬送通信(PLC:Power Line Communications)により実現される。ただし、ノード1間の通信は、電力線搬送通信に限らず、たとえば電波を伝送媒体とする無線通信や、専用の通信線を用いた有線通信などにより実現されてもよい。また、ノード1間の通信は、電力線搬送通信と無線通信とが混在していてもよい。
マルチホップ通信は、通信要求発生時に宛先ノードまでの通信ルートを探索するリアクティブ型と、ノード1間で定期的にリンク情報を交換し、予め他ノード1への通信ルートを生成するプロアクティブ型とに分類される。ここでいうリンク情報は隣接リンク(自ノードと直接通信可能な隣接ノードとの間のリンク)に関する情報であって、各ノード1は、リンク情報に基づいて各ノードに至る通信ルートを計算する機能を有している。本実施形態の通信システムでは、フェージングや電力線2上の電気機器の動作状態などの影響でノード1間の伝送特性は多少変化するが、その変化は、ノード1が移動端末である場合に比べて小さい。また、本実施形態では、リンク品質や安定性を重視して通信ルートを選択することも考慮し、プロアクティブ型を採用している。
なお、各需要家には、子機たるノード1との間で通信(たとえば無線通信)可能な管理装置(図示せず)が設けられていてもよい。ここでいう管理装置は、HEMS(Home Energy Management System)機器であって、各種の電気機器(図示せず)に付設あるいは一体化された端末(図示せず)との間で双方向に通信を行う。管理装置は、子機から取得した需要家情報に基づいて、需要家の単位時間当たりの電力使用量等の情報を、需要家の住宅情報盤やテレビ、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等の電気機器に表示させる機能を備えている。また、管理装置は、エネルギー需要のピークを抑制(ピークカット)するために電力会社から送信される信号を子機経由で受信し、この信号に基づいて端末(電気機器)の動作を制御する機能を備えている。
ところで、本実施形態の通信システムは、一対のノード1同士が他のノード1を中継器として一対一のマルチホップ通信を行う通常モードの他、複数のノード1のうち一のノード1からのパケットを残り全てのノード1に伝送するフラッディングモードを有している。つまり、フラッディングモードにおいては、発信源となるノード1がパケットをブロードキャストで送信し、その後、パケットを受信した各ノード1がそれぞれ受信したパケットをブロードキャストで転送することにより、全てのノード1にパケットが送信される。
ここにおいて、本実施形態の通信システムは、一対一のマルチホップ通信時(通常モード)とフラッディング時(フラッディングモード)とで、通信ルート(ホップ数)が異なっている。これは、一対一のマルチホップ通信時とフラッディング時とでは、通信ルートの設定条件が異なることに起因する。つまり、たとえばノード1間の通信速度が可変であれば、一対一のマルチホップ通信時には通信速度を優先して通信ルートを決定し、フラッディング時にはホップ数を優先して通信ルートを決定することがある。
具体例を挙げると、ノード1は、ある通信速度では2ホップあるいは3ホップでパケットが送信されるノード1に対しても、通信速度を遅くすることにより、1ホップでパケットを送信可能となることがある。図2の例では、ノード100,101間のリンクL1と、ノード101,102間のリンクL2と、ノード102,103間のリンクL3とはいずれも通信速度100kbpsで通信可能である。これに対して、ノード100,102間のリンクL4は通信速度25kbpsで通信可能であり、ノード100,103間のリンクL5およびノード101,104間のリンクL6は通信速度5kbpsで通信可能である。
この例において、ノード100からノード103にパケットを送信する場合、通信速度を優先し100kbpsを選択すると、通常モードでは基本的にノード100→ノード101→ノード102→ノード103の3ホップの通信ルートが選択される。一方、フラッディングモードにおいては、通信速度を5kbpsにすると、ノード100から1ホップでパケットがノード101〜103の全てに直接届き、さらにノード101が中継ノードとして機能することでノード104にもパケットが届く。この場合、ノード101,102が通常モードと同じく中継ノードとして機能すると、ノード103は、ノード100から直接受信するパケットに加えて、ノード101,102で中継されたパケットを重複して受信することになる。
言い換えれば、一対一のマルチホップ通信時に中継ノードとして機能するノード1が、フラッディング時にもパケットの転送を行うとすれば、フラッディング時においては必要以上に多くのノード1がパケットの転送を行うことになる。その結果、通信トラフィックが増加して輻輳を生じる可能性がある。
そこで、本実施形態の通信システムは、以下に説明する構成を採用することにより、フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を低減し、通信トラフィックを低減している。
まず、各ノード1として用いられる通信端末10の構成について図3を参照して説明する。通信端末10は、制御部11と、通信回路12と、メモリ13と、電源部14とを有している。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を主構成とし、メモリ13に記憶されている所定のプログラムを実行することにより通信回路12を制御する。さらに制御部11は、プログラムを実行することで、後述する転送部111、タイマ112、キャンセル部113、検知部114、調整部115、切替部116、計数部117として機能する。
通信回路12は、他のノード1との間で、電力線搬送通信にて双方向に通信可能に構成されている。メモリ22は、制御部11が実行するプログラムの他、各ノード1に予め割り当てられている識別子(ID)を記憶する。電源部14は、通信端末10の各部に電源供給する。
転送部111は、フラッディングモードにおいて、パケットを受信すると、所定の待ち時間が経過してからこのパケットを他のノード1にブロードキャストで転送するように機能する。タイマ112は、通信回路12が他のノード1から送信されたパケットを受信すると、待ち時間の計時を開始する。ここでいう待ち時間は、基本的にはノード1ごとに異なる長さに設定される。つまり、転送部111は、通信回路12が他のノード1から受信したパケットをすぐに転送するのではなく、タイマ112での待ち時間の計時が終了するのを待って転送する。
キャンセル部113は、フラッディングモードにおいて、パケットを受信してから待ち時間が経過するまでの間に他のノード1がこのパケットを転送した場合、転送部111による転送をキャンセルするように機能する。具体的には、キャンセル部113は、タイマ112での待ち時間の計時中に、他のノード1がパケットを転送すると、タイマ112での待ち時間の計時をキャンセルする。
検知部114は、通信回路12が受信するパケットを監視することにより、自ノード1が既に受信したパケットと同一のパケットを他のノード1が転送したことを検知するように機能する。ここで、検知部114は、通信回路12が受信したパケットに含まれている発信源のノード1並びにシーケンス番号に基づいて、自ノード1が既に受信したパケットと同一のパケットか否かを判断する。つまり、転送部111は、待ち時間の計時中に検知部114にて他のノード1からの同一パケットの転送を検知すると、待ち時間が経過する前にタイマ112での計時動作がキャンセル部113にてキャンセルされるため、パケットの転送を行わない。
調整部(第1調整部)115は、パケット受信時の受信強度が低いほど待ち時間が短くなるように待ち時間を変化させる。つまり、調整部115は、通信回路12がパケットを受信したときに、このパケットの受信強度に応じて、タイマ112に計時させる待ち時間の長さを変化させる。調整部115は、パケット受信時の受信強度を測定する強度測定部(図示せず)を有しており、この強度測定部で測定された受信強度に応じて待ち時間の長さを決定する。ここで、受信強度と待ち時間との対応関係は、テーブルとして予めメモリ13に記憶されていてもよいし、受信強度の関数で待ち時間が表されてもよい。
切替部116は、通信回路12での通信速度を切り替えるように機能する。ここでは、切替部116は、少なくとも第1の通信速度と、第1の通信速度よりも低速である第2の通信速度との2段階で通信速度を段階的に切り替えるように構成されている。
また、本実施形態においては、転送部111は、第1の通信速度でパケットを転送してから一定時間以内に他のノード1がこのパケットを中継しなければ、第2の通信速度でパケットを再度転送するように構成されている。つまり、転送部111は、まず第1の通信速度でパケットを転送し、その後、検知部114にていずれのノード1からもパケットの転送を検知できなければ、切替部116にて通信速度を低速の第2の通信速度に切り替えてパケットを再送する。
計数部117は、通信回路12がパケットを受信したときに、このパケットに含まれているホップ数の項目に基づいて、自ノード1までのパケットのホップ数(パケットの発信源たるノード1と自ノード1との間の中継ノード数+1)を計数する。つまり、パケットは、ノード1にて転送される度にインクリメントされるホップ数という項目を含んでおり、計数部117は、パケット内のホップ数の項目を確認することで、自ノード1までのパケットのホップ数を取得する。
また、本実施形態においては、転送部111は、自身までのパケットのホップ数を所定の上限値と比較し、上限値とホップ数との差分が規定値以下のときに、通信速度を低速に切り替えるように構成されている。ここで、上限値は、通信システムにおいて許容されるホップ数の上限値であって、予め定められてメモリ13に記憶されている。つまり、転送部111は、計数部117で取得したホップ数をメモリ13内の上限値と比較し、その差分である残ホップ数に余裕があれば通信速度を第1の通信速度のまま、余裕がなくなれば切替部116にて第2の通信速度に切り替えてパケットを転送する。
なお、図3に示す通信端末10の構成は、基本的には全ノード1に共通するが、フラッディングモードにおいてパケットの発信源となるノード1が固定されている場合、発信源としてのノード1には制御部11にて実現される機能は省略されていてもよい。つまり、たとえば親機であるノード100が常にパケットの発信源であるならば、ノード100は、転送部111、タイマ112、キャンセル部113、検知部114、調整部115、切替部116、計数部117が省略されていてもよい。
次に、上記構成の通信端末10をノード1として用いることによって実現される本実施形態の通信システムの具体的な動作例について、図4を参照して説明する。
以下では、親機であるノード100が発信源となり、他の全てのノード(子機)101〜110に対してフラッディングによりファームウェアを配布する場合を例として、フラッディングモードの動作について説明する。なお、以下では図1の例と同様に、集合住宅の1階の需要家にノード101、2階の需要家にノード102、・・・というように各階ごとに子機たるノード1が設置され、親機としてのノード100が地下1階の電気室に設置されている場合を想定する。
また、ここでは各ノード1は、フラッディング時の通信速度を低速とすることにより、一対一のマルチホップ通信時に比べて広範囲にパケットが届くように構成されていると仮定する。具体的には、各ノード1は、フラッディングモードにおいては、3フロア分離れたノード1までパケットを直接送信可能であり、たとえば地下1階のノード100から送信されたパケットは3階のノード103まで届くが4階のノード104には届かない。
まず、発信源たるノード100は、シーケンス番号(seq)=1のパケットをブロードキャストで送信し、このパケットは、ノード100から3フロア以内に存在するノード101,102,103にて受信される(S1,S2,S3)。パケットを受信したノード101,102,103は、それぞれタイマ112にて待ち時間の計時(S4,S5,S6)を開始する。
このとき、各ノード1は、調整部115にてパケット受信時の受信強度が低いほど待ち時間が短くなるように待ち時間を変化させる。ここでは、ノード100からの距離(空間距離ではなく、伝送路となる電力線2上の距離)は、ノード101〜103の中でノード101が最も短く、ノード103が最も長い。そのため、ノード103はノード101〜103の中では、パケットの受信強度が最も低くなり、待ち時間が最も短くなるため、最初に待ち時間の計時を終了する。つまり、待ち時間はノード101、ノード102、ノード103の順に短くなる。
ノード103は、待ち時間の計時(S6)を終了すると、転送部111にて発信源がノード100でseq=1のパケットをブロードキャストで送信(転送)する。このとき、ノード103にて転送されたパケットは、ノード103から上流側(親機側)3フロア以内に存在するノード102,101,100にて受信される(S7,S8,S9)。これにより、ノード101,102は、待ち時間の計時(S4,S5)中に、既に受信したパケットと同一パケット(発信源がノード100でseq=1のパケット)のノード103からの転送を検知部114にて検知することになる。したがって、ノード101,102は、タイマ112の計時動作をキャンセルして転送部111によるパケットの転送をキャンセルする。
一方で、ノード103にて転送されたパケットは、ノード103から下流側3フロア以内に存在するノード104,105,106でも受信される(S10,S11,S12)。パケットを受信したノード104,105,106は、それぞれタイマ112にて待ち時間の計時(S13,S14,S15)を開始する。ノード103からの距離(空間距離ではなく、伝送路となる電力線2上の距離)は、ノード104〜106の中でノード104が最も短く、ノード106が最も長い。そのため、ノード106はノード104〜106の中では、パケットの受信強度が最も低くなり、待ち時間が最も短くなるため、最初に待ち時間の計時を終了する。つまり、待ち時間はノード104、ノード105、ノード106の順に短くなる。
ノード106は、待ち時間の計時(S15)を終了すると、転送部111にて発信源がノード100でseq=1のパケットをブロードキャストで送信(転送)する。このとき、ノード106にて転送されたパケットは、ノード106から上流側(親機側)3フロア以内に存在するノード105,104,103にて受信される(S16,S17,S18)。これにより、ノード104,105は、待ち時間の計時(S13,S14)中に、既に受信したパケットと同一パケット(発信源がノード100でseq=1のパケット)のノード106からの転送を検知部114にて検知することになる。したがって、ノード104,105は、タイマ112の計時動作をキャンセルして転送部111によるパケットの転送をキャンセルする。さらに、ノード103は、自身がパケットを転送した後、一定時間以内に、他のノード106での同パケットの転送を検知することになるので、通信速度を切り替えてのパケットの再送は行わない。
一方で、ノード106にて転送されたパケットは、ノード106から下流側3フロア以内に存在するノード107,108,109でも受信される(S19,S20,S21)。パケットを受信したノード107,108,109は、それぞれタイマ112にて待ち時間の計時(S22,S23,S24)を開始する。ノード106からの距離(空間距離ではなく、伝送路となる電力線2上の距離)は、ノード107〜109の中でノード107が最も短く、ノード109が最も長い。そのため、ノード109はノード107〜109の中では、パケットの受信強度が最も低くなり、待ち時間が最も短くなるため、最初に待ち時間の計時を終了する。つまり、待ち時間はノード107、ノード108、ノード109の順に短くなる。
ノード109は、待ち時間の計時(S24)を終了すると、転送部111にて発信源がノード100でseq=1のパケットをブロードキャストで送信(転送)する。このとき、ノード109にて転送されたパケットは、ノード109から上流側(親機側)3フロア以内に存在するノード108,107,106にて受信される(S25,S26,S27)。これにより、ノード107,108は、待ち時間の計時(S22,S23)中に、既に受信したパケットと同一パケット(発信源がノード100でseq=1のパケット)のノード109からの転送を検知部114にて検知することになる。したがって、ノード107,108は、タイマ112の計時動作をキャンセルして転送部111によるパケットの転送をキャンセルする。さらに、ノード106は、自身がパケットを転送した後、一定時間以内に、他のノード109での同パケットの転送を検知することになるので、通信速度を切り替えてのパケットの再送は行わない。
一方で、ノード109にて転送されたパケットは、ノード109から下流側3フロア以内に存在するノード110にも送信される(S28)。
要するに、図5に示すように、ノード100がノード101〜103に対してパケットをフラッディングすると(S1〜S3)、パケットを受信したノード101〜103のうちノード103のみが、受信したパケットをフラッディング(転送)する。ノード103からフラッディングされたパケットは1ホップでノード104〜106に転送され(S10〜S12)、パケットを受信したノード104〜106のうちノード106のみが、受信したパケットをフラッディング(転送)する。ノード106からフラッディングされたパケットは1ホップでノード107〜109に転送され(S19〜S21)、パケットを受信したノード107〜109のうちノード109のみが、受信したパケットをフラッディング(転送)する。ノード109からフラッディングされたパケットは1ホップでノード1110に転送される。
したがって、ノード100からのパケットは最も遠いノード110に対しても、ノード100→ノード103→ノード106→ノード109→ノード110の4ホップの通信ルートで到達し、必要以上に多くのノード1がパケットの転送を行うことはない。その結果、フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を低減し、通信トラフィックを低減することができる。
なお、パケットを受信したノード110は、待ち時間の経過後、転送部111にてパケットをブロードキャストで送信(転送)する。他のノード101〜109はいずれもノード110から受信したパケットと同一のパケット(発信源がノード100でseq=1のパケット)を受信済みであるから、ノード110に転送されたパケットは、他のノード101〜109で再度転送されることはない。
以上説明した本実施形態の通信システムによれば、各ノード1は、フラッディングモードにおいて、パケットを受信すると、所定の待ち時間が経過してから転送部111にてパケットを他のノード1に転送する。また、各ノード1は、フラッディングモードにおいて、パケットを受信してから待ち時間が経過するまでの間に他のノードが同一のパケットを転送した場合、転送部111による転送をキャンセル部113にてキャンセルする。これにより、各ノード1は、フラッディングされたパケットを転送するタイミングを他のノード1とずらすことができ、他のノード1が先にパケットを転送した場合には重複して転送することもない。その結果、通信システムは、フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を低減し、通信トラフィックを低減することができる。
さらに、各ノード1は、パケット受信時の受信強度が低いほど待ち時間が短くなるように待ち時間を変化させる調整部115を有している。そのため、各ノード1は、パケットのフラッディング送信元のノード1からの距離(空間距離ではなく、伝送路となる電力線2上の距離)が長いほど、待ち時間が短くなり、他のノード1より優先的にパケットを転送することになる。したがって、フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を低減することができる。
また、本実施形態では、転送部111は、第1の通信速度でパケットを転送してから一定時間以内に他のノード1がパケットを中継しなければ、切替部116にて第1の通信速度よりも低速である第2の通信速度に切り替えてパケットを再度転送する。そのため、転送部111は、1回目のフラッディングでは通信速度を優先しながらも、1回目のフラッディングで他のノード1に正しくパケットが転送されなかった場合には通信速度を落として、2回目のフラッディングでより確実にパケットを転送できる。
さらに、本実施形態では、転送部111は、自身までのパケットのホップ数を所定の上限値と比較し、上限値とホップ数との差分が規定値以下のときに、通信速度を低速に切り替えるように構成されている。そのため、転送部111は、残ホップ数(上限値−ホップ数)に余裕があれば通信速度を優先してパケットを転送し、残ホップ数に余裕がない場合には通信速度を落として、確実にパケットを転送できる。
なお、調整部115、切替部116、計数部117の機能は必要に応じて付加されればよく、省略されていてもよい。
また、本実施形態の変形例として、転送部111は、パケット受信時の受信強度が規定値以下であった場合にのみ、パケットのフラッディング(転送)を行うように構成されていてもよい。この場合、各ノード1は、パケットのフラッディング送信元のノード1からの距離(空間距離ではなく、伝送路となる電力線2上の距離)がある程度長い場合のみ、パケットを転送することになる。したがって、フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を低減することができる。
さらにまた、本実施形態の他の変形例として、待ち時間を調整する調整部115は、パケットの受信強度ではなく、中継段数(ホップ数)に応じて待ち時間を変化させるように構成されていてもよい。具体的には、各ノード1は、中継段数が多くなるほど待ち時間が短くなるように調整部(第2調整部)115にて待ち時間を変化させる。ここで、中継段数と待ち時間との対応関係は、テーブルとして予めメモリ13に記憶されていてもよいし、中継段数の関数で待ち時間が表されてもよい。
この変形例によれば、パケットの発信源のノード1から遠いノード1ほど、短い待ち時間でパケットの転送を行うことができる。すなわち、たとえば集合住宅において親機であるノード1が発信源となり、他の全てのノード(子機)1に対してフラッディングによりパケットを送信する場合、親機付近は、ノード1が密集している(端末密度が高い)ため通信トラフィックが高くなる。一方で、親機から離れるとノード1の密集度が低く(端末密度が低く)なって通信トラフィックが低くなるので、中継段数の多いノードは、パケットを転送するまでの待ち時間を短縮することが可能である。
(実施形態2)
本実施形態の通信システムは、図6に示すように、各ノードとして用いられる通信端末10が、キャンセル部113と別に、転送部111による転送をキャンセルする第1,2無効部118,119を制御部11に有する点で実施形態1の通信システムと相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態では、各ノード1は、制御部11に経路探索部120を有し、経路探索部120が通信ルートを決めるためのルーティングパケットを交換することにより、フラッディングモードで中継器として機能(パケットを転送)するか否かが予め決められている。ここでいうルーティングパケットは、送信元のノード(子機)1から親機への通信ルートを表すルート情報を含むパケットであって、各ノード1が定期的に送信するハローメッセージであってもよい。ルート情報には、送信元から親機までの間で中継器として機能するノードの識別子(ID)が含まれている。要するに、各ノード1は、経路探索部120にてルーティングパケットに含まれるルート情報を確認し、このルート情報に自ノード1の識別子が含まれていれば中継器として選択されている、含まれていなければ中継器として選択されていないと判断する。
さらに、経路探索部120は、自ノード1が送信したパケットを直接受信可能なノード1である隣接ノードとハローメッセージ(ルーティングパケット)を定期的に交換することにより、隣接ノードとの間の双方向の通信品質(リンクコスト)を取得できる。つまり、各ノード1は、隣接ノードからハローメッセージを受信したときの通信品質だけでなく、自身の送信したハローメッセージを隣接ノードが受信したときの通信品質についても隣接ノードからのハローメッセージに記述された形で取得できる。このようにして、各ノード1は、隣接ノードとの間の双方向の通信品質を取得すると、取得した通信品質をメモリ13内の隣接ノードテーブルにて管理(記憶)する。
第1無効部118は、自ノード1が中継器として選択されていないときに、転送部111による転送をキャンセルするように機能する。つまり、各ノード1は、自身が中継器に選択されている場合にのみ転送部111によるパケットの転送を実行し、自身が中継器に選択されていなければパケットの転送を行わない。言い換えれば、各ノード1は、自身が中継器に選択されていることを、フラッディング(転送)を行うための必須条件とする。
第2無効部119は、パケットを受信する前に、自身の下位ノードが同パケットを転送したときに、転送部111による転送をキャンセルする。つまり、各ノード1は、自身の下位ノードが先にフラッディングを行った場合には、その後、同パケットを受信しても転送部111にてフラッディング(転送)を行わない。
ところで、本実施形態においては、各ノードとして用いられる通信端末10は、調整部115が第3調整部、第4調整部としての機能をさらに有している。
第3調整部としての調整部115は、自ノード1が送信したパケットを直接受信可能なノード1である隣接ノードとの間の通信品質が低いほど待ち時間が短くなるように、待ち時間を変化させる機能を持つ。つまり、調整部115は、上述したようにメモリ13内の隣接ノードテーブルにて管理されている隣接ノードとの通信品質に応じて、タイマ112に計時させる待ち時間の長さを変化させる。ここで、通信品質と待ち時間との対応関係は、テーブルとして予めメモリ13に記憶されていてもよいし、通信品質の関数で待ち時間が表されてもよい。
また、第4調整部としての調整部115は、自ノード1の下位に接続されているノード1の数が多いほど待ち時間が短くなるように、待ち時間を変化させる機能を持つ。つまり、調整部115は、自身の下位(パケットの送信先)ノード数に応じて、タイマ112に計時させる待ち時間の長さを変化させる。ここで、下位ノード数と待ち時間との対応関係は、テーブルとして予めメモリ13に記憶されていてもよいし、下位ノード数の関数で待ち時間が表されてもよい。各ノード1は、たとえば定期的にハローメッセージ(ルーティングパケット)を交換することで自身の下位ノードの識別子を取得し、メモリ13内の隣接ノードテーブルにて管理しており、自身の下位ノード数についても隣接ノードテーブルで管理する。
以上説明した本実施形態の通信システムによれば、第1無効部118により、中継器として選択されてないノード1は転送部111による転送がキャンセルされる。したがって、フラッディング時にパケットの転送を行うノード1は、予め中継器に選択されたノード1の中から選択されることになり、フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を低減することができる。
また、第2無効部119によれば、自身の下位ノードが同パケットを転送したノード1は転送部111による転送がキャンセルされるので、通信システムはフラッディング時にパケットの転送を行うノード数をより低減できる。
さらに、第3調整部によれば、隣接ノードとの間の通信品質が低いほど待ち時間が短くなるように待ち時間が変化するので、各ノード1は、隣接ノードとの通信品質が低いほど、待ち時間が短くなり、他のノード1より優先的にパケットを転送することになる。このように、隣接ノードとの通信品質が低いノード1が優先的にパケットを転送することにより、広範囲にパケットを転送することができ、フラッディング時にパケットの転送を行うノード数を低減できる。
第4調整部によれば、下位ノード数が多いほど待ち時間が短くなるように待ち時間が変化するので、各ノード1は、下位ノード数が多いほど、待ち時間が短くなり、他のノード1より優先的にパケットを転送することになる。このように、下位ノード数が多いノード1が優先的にパケットを転送することにより、たとえば下位ノード数が「1」であるノード1のフラッディングを回避することができる。したがって、通信システムはフラッディング時にパケットの転送を行うノード数をより低減できる。
なお、図6に示す通信端末10の構成は、基本的には全ノード1に共通するが、フラッディングモードにおいてパケットの発信源となるノード1が固定されている場合、発信源としてのノード1には第1,2無効部118,119は省略されていてもよい。つまり、たとえば親機であるノード100が常にパケットの発信源であるならば、ノード100は、第1,2無効部118,119が省略されていてもよい。また、第1無効部118、第2無効部119の機能は必要に応じて付加されればよく、そのうち1つの機能が省略されていてもよい。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
1,100〜110 ノード
2 電力線
10 通信端末
111 転送部
113 キャンセル部
115 調整部(第1調整部、第2調整部、第3調整部、第4調整部)
116 切替部
118 第1無効部
119 第2無効部

Claims (10)

  1. 複数のノードを備え、前記複数のノードの各々が他のノードを中継器としてパケットを伝送するマルチホップ通信を行う通信システムであって、
    前記複数のノードの各々は、
    前記複数のノードのうち一のノードからのパケットを残り全てのノードに伝送するフラッディングモードにおいて、前記パケットを受信すると、所定の待ち時間が経過してから当該パケットを他のノードに転送する転送部と、
    前記フラッディングモードにおいて、前記パケットを受信してから前記待ち時間が経過するまでの間に他のノードが当該パケットを転送した場合、前記転送部による転送をキャンセルするキャンセル部とを有する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記複数のノードの各々は、前記パケット受信時の受信強度が低いほど前記待ち時間が短くなるように前記待ち時間を変化させる第1調整部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記複数のノードの各々は、中継段数が多くなるほど前記待ち時間が短くなるように前記待ち時間を変化させる第2調整部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記複数のノードの各々は、通信速度を切り替える切替部を有し、
    前記転送部は、第1の通信速度で前記パケットを転送してから一定時間以内に他のノードが当該パケットを中継しなければ、前記第1の通信速度よりも低速である第2の通信速度で前記パケットを再度転送するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記複数のノードの各々は、通信速度を切り替える切替部を有し、
    前記転送部は、自身までの前記パケットのホップ数を所定の上限値と比較し、前記上限値と前記ホップ数との差分が規定値以下のときに、前記通信速度を低速に切り替えるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記複数のノードの各々は、通信ルートを決めるためのルーティングパケットを交換することにより前記フラッディングモードで中継器として機能するか否かが予め決定されており、自身が前記中継器として選択されていないときに、前記転送部による転送をキャンセルする第1無効部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記複数のノードの各々は、自身が送信したパケットを直接受信可能なノードである隣接ノードとの間の通信品質が低いほど前記待ち時間が短くなるように、前記待ち時間を変化させる第3調整部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 前記複数のノードの各々は、自身の下位に接続されているノード数が多いほど前記待ち時間が短くなるように、前記待ち時間を変化させる第4調整部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の通信システム。
  9. 前記複数のノードの各々は、前記パケットを受信する前に、自身の下位に接続されているノードが当該パケットを転送したときに、前記転送部による転送をキャンセルする第2無効部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の通信システム。
  10. 複数のノードを備え、前記複数のノードの各々が他のノードを中継器としてパケットを伝送するマルチホップ通信を行う通信システムに前記ノードとして用いられる通信端末であって、
    前記複数のノードのうち一のノードからのパケットを残り全てのノードに伝送するフラッディングモードにおいて、前記パケットを受信すると、所定の待ち時間が経過してから当該パケットを他のノードに転送する転送部と、
    前記フラッディングモードにおいて、前記パケットを受信してから前記待ち時間が経過するまでの間に他のノードが当該パケットを転送した場合、前記転送部による転送をキャンセルするキャンセル部とを有する
    ことを特徴とする通信端末。
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