JP2014072106A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板ベース部2と、基板ベース部2に取り付けられるLED基板21と、基板ベース部2に取り付けられ、LED基板21に対応したレンズ部5を有するグローブ6と、が重ねられており、基板ベース部2に設けられた位置決めピン31が、LED基板21を貫通し、何れか他方に設けられた筒状受け部46に受け入れられることにより、LED基板21の位置と、レンズ部5の位置とが位置合わせされている。
【選択図】図4
Description
図1は本実施形態に係る防犯灯1の設置態様を示す図である。
照明器具たる防犯灯1は、図1に示すように、街路8の街路脇8Aに立設された支柱9に取り付けられ、夜間に点灯し、街路8が延びる街路方向Gに広い範囲を照らす器具である。防犯灯1は、その照射範囲の全域において、街路8の路面8Rから所定高さ(例えば1.5メートル)で規定の明るさが得られるように設計されている。
防犯灯1は、図1〜図3に示すように、器具本体30と、支持アーム部3とを備えている。器具本体30は概略板状に形成され、その底面30Aの略全域から照明光を照射する。
支持アーム部3は、器具本体30の天面30Bに設けられ、図1に示すように、この器具本体30の底面30Aを路面8Rに対して、20°程度傾斜させる姿勢で器具本体30を支柱9に支持する。
この支持アーム部3は、図2、及び図3に示すように、アーム本体3Aと、ブラケット7とを有する。アーム本体3Aは中空の柱状体であり、その一端部3Bが器具本体30の天面30Bに接続され、他端部3Cには、支柱9への固定用のブラケット7が取り付けられている。
器具本体30は、これらの図に示すように、基板ベース部2と、LED基板21と、グローブ6とを備えている。
基板ベース部2は、略矩形の厚さT(図4)が薄い板状に形成されており、図6に示すように、その底面にはLED基板21を取り付ける取付面10が設けられている。また基板ベース部2の上面は、器具本体30の天面30Bを構成し、この上面に、図4、及び図5に示すように、上記アーム本体3Aが一体に形成されている。
アーム本体3Aの内部には、図1に示すように、端部3B側の上部に、センサ用遮光窓を構成するブッシング39が挿入されている。また、図4に示すように、アーム本体3Aの内部には、明るさセンサ40がブッシング39に対応する位置に設けられている。明るさセンサ40には、センサ用遮光窓を介して外部の光が入射され、明るさセンサ40は、アーム本体3Aの周囲の明るさを検知可能となっている。電源装置34には、明るさセンサ40の検知信号に基づき、周囲の明るさに応じて電源回路35を制御し点灯/消灯を行う点灯回路が設けられており、これにより、自律的な点灯制御が行われる。
また、グローブ6には、図7に示すように、このパッキン嵌込溝13に挿入される環状のパッキン押圧リブ27が設けられている。図4及び図5に示すように、このパッキン押圧リブ27とパッキン14とが密着することで取付面10がシールされ防水が図られる。
このとき、取付面10とグローブ6の間の空間、すなわち、LED基板21が配置されている空間は、パッキン14によって断熱されることからグローブ6の側からLED22の発熱が放熱されず、その発熱の大部分が取付面10を通じて天面30Bに伝達されて放熱されることとなる。また、グローブ6には、パッキン押圧リブ27を囲む環状の強化リブ28が形成されて、グローブ6の剛性が高められている。
また、レンズ部5により照射光の配光を制御することから、LED22とレンズ部5とは、精度よく所定の位置関係に配置する必要がある。
LED22及びレンズ部5のそれぞれは、光学設計の基準位置となる光学基準点位置を有している。LED22の光学基準点位置は、発光点の光軸であり、レンズ部5の発光基準点位置は、光学中心である。
本実施形態は、LED22の光学基準点位置と、レンズ部5の光学基準点位置とが一致する位置で、LED基板21とグローブ6を基板ベース部2に対して精度よく位置決めする位置決め機構を有している。
位置決めピン31は、図4に示すように、基板ベース部2の取付面10に一対立設されている。位置決めピン31の立設方向は、LED22の光軸方向K(図8、図9参照)に一致させている。
LED基板21の貫通穴32には、位置決めピン31が嵌められて、位置決めピン31は、LED基板21を貫通している。貫通穴32の内形は、位置決めピン31の外形に略一致している。LED基板21は、取付面10に平行な方向に移動することが規制されて、基板ベース部2に対して所定位置に精度よく位置決めされる。なお、LED基板21は、その中央をねじ16により一か所固定されている。
筒状受け部46の穴の内形は、位置決めピン31の外形に略一致しており、グローブ6が取付面10に平行な方向に移動することが規制されて、基板ベース部2に対して所定の位置に精度よく位置決めされる。
ここで、LED基板21とグローブ6が基板ベース部2に位置決めされたときに、LED22の光学基準点位置と、レンズ部5の光学基準点位置とが重なるように、LED22のLED基板21上の位置、及びレンズ部5のグローブ6での形成位置が設計されている。このため、LED基板21とグローブ6とが、LED22の光学基準点位置とレンズ部5の光学基準点位置を一致させる位置に精度よく位置決めされる。また、光軸方向Kを、位置決めピン31の立設する方向に一致させているので、特に、LED22の光軸に対するレンズ部5の位置を精度よく合わせることができる。
ここでは、基板押圧部44は、すべてのLED22を取り囲んで押圧する枠状となっている。基板押圧部44は、LED22を一つずつ取り囲むように複数を設けてもよいし、LED22を複数のグループに分けてグループごとにLED22を取り囲むように設けてもよい。
また、筒状受け部46は、レンズ部5に対応する箇所を避けてグローブ6に形成された溝36に突設されており、基板押圧部44よりもLED基板21側に突出していない。このため、基板押圧部44をLED基板21に押し付けてグローブ6を配置することができ、LED基板21が反っていた場合でも、ねじ17により、グローブ6を基板ベース部2に締め付けることによって、LED基板21の外周部が基板押圧部44に押圧されるので、LED基板21の反りは強制的に解消される。即ち、基板押圧部44でLED基板21を押圧することにより、LED基板21の反りが解消され、LED22の光学基準点位置と、レンズ部5の光学基準点位置とが一致して重ね合わされる位置にLED基板21とグローブ6とが精度よく位置決めされる。
図8はグローブ6及びLED基板21の構成を示す図であり、図8(A)はレンズ部5の平面図、図8(B)は図8(A)のD1−D1矢視断面図、図8(C)は図8(A)のD2−D2矢視断面図、図8(D)はレンズ部5の斜視図である。
レンズ部5とLED22のそれぞれは、図6に示すように、平行な列線L1,L2に沿って二列に配列されている。レンズ部5とLED22の数は、合計12個であり、各列にそれぞれ6個が並べられている。なお、防犯灯1は、列線L1、L2の延びる方向を、高さ方向から見て図1に示す街路幅方向Wに一致させて街路脇8Aに設けられる。
また、隙間Sは、特にレンズ部5とLED基板21との間のスペースを保つものであり、LED基板21とレンズ部5との干渉を回避する。LED22は、この隙間Sよりわずかに厚い高さ調整部材たるセラミック基板37に搭載されて、LED挿入部29A内に配置されている。なお、高さ調整部材は、セラミック基板37に代え、樹脂基板などを用いてもよい。
レンズ部5の外面5C(出射面)には、図8に示すように、適宜にカットされた光の制御面20が配置されている。制御面20は、街路方向Gに沿った方向についてのレンズ部5の中心の両側で対称に形成される。
制御面20は、街路方向G(ここでは、列線L1,L2と直交する方向)に向かう光を制御する第1制御面20A、20Bと、街路幅方向Wで、かつ路面8Rに向かう光を制御する第2制御面20Cと、を備えている。また、第1制御面20A、20Bの延長面上には、街路方向Gに向かう光を制御する第3制御面20D、20Eが形成されている。
制御面20A〜20Eは、LED22と相対する位置に配置されており、LED22の光軸方向から見た光出射面内において、LED22が放射する光が入射される屈折部を構成する。
また、制御面20A〜20Eを通る光は、ここで屈折して図1に示す街路8の路面8Rに拡散される。拡散された光は、防犯灯1の設置箇所を中心として、街路方向Gに沿った方向について、防犯灯1の両側に広がるエリアEを含む照射エリアを照射する。複数の制御面20A〜20Eにより、路面8Rにおける器具の近傍の照射エリア8R1(図11参照)での水平面照度が確保される。
第4制御面(以下、第1全反射面部という)20F、20Gは、その下方の内面5Bから入射した光を全反射して街路8側に光を配光する。
第1全反射面部20F、20Gは、図8(A)、図8(B)に示すように、レンズ部5の幅方向の中央の両側に、器具本体部の背後に向かって延びるように設けられた概略断面台形状の一対の柱状レンズ部19の対向面により構成されている。また、投影面内において、第1全反射面部20F、20Gは、図8(A)に示すように、器具本体30の背後側に向かうにつれて外広がりのV字状であり、その開き角θが大きい程、街路8の正面側に光が配光され、その開き角θが小さい程、街路方向Gに光が配光される。図8(B)に示すように、第1全反射面部20F、20Gの断面形状は、光軸方向Kの前方に向かって口開き状となっている。
また、第6制御面20J、20Kの夫々が、柱状レンズ部19の基端側から外側に延在している。第6制御面20J、20Kの夫々は、LED22の光軸方向Kに略平行で、列線L1,L2の方向に略直交する壁面であり、街路方向Gに沿った方向に延在し、第2全反射面部を構成する。以下、第6制御面20J、20Kを第2全反射面部20J、20Kとする。
図9は第2全反射面部20J、20Kに反射される光の配光を説明する図、図10は第1全反射面部20F、20Gに反射される光の配光を説明する図である。
図9及び図10とも、一つのレンズ部5に特化して光線を図示しているが、他のレンズ部5も同様に配光を制御している。
図9において、光軸方向Kは紙面垂直な方向になっている。LED22から防犯灯1の背後に向かう光のうち、第2全反射面部20J、20Kに到達した光は、反射して街路8の内側に向かう光成分41を有する。このため、防犯灯1の背後へ向かう光が抑制される。
図11に示すように、防犯灯1が街路方向Gに取付間隔Dをあけて複数設けられる場合、設置台数の削減の観点からは、防犯灯1は、街路8での規定の照度が保たれる範囲で、できるだけ互いの間隔を広くあけて取り付けることが要求される。
前述したように、各防犯灯1は、照射範囲の全域で、路面8Rの上方に位置し、街路幅方向Wに直交する鉛直面EAにおいて、路面8Rから所定高さ(例えば1.5メートル)での照度(鉛直面照度)が、人の顔を認識できる程度の規定の明るさを得られるように設計されている。
基本的には、防犯灯1から離れるほど防犯灯1の光が届きにくくなり、鉛直面照度が下がる。街路方向Gに関し、各防犯灯1が、規定の鉛直面照度を満足する照射領域の範囲が広がるほど、図11に示す防犯灯1の取付間隔Dを広げることができる。
複数の防犯灯1を隣接して設ける場合、街路方向Gに関し、規定の鉛直面照度を満たす照射範囲の両端同士が重なるように、防犯灯1の互いの間隔を調整して設置することで、防犯灯1の取付間隔Dを最も広くなる。
以下では、鉛直面照度の規定を満たす範囲にある鉛直面EAのうち、防犯灯1から最も離れた鉛直面EAを最遠方の照射エリア8R2とする。
なお、路面8Rの近傍の照射エリア8R1の水平面照度は、設置された複数の防犯灯1の光を足し合わせた照度が、規定する照度以上になるように規定されている。この規定を満足するように、各防犯灯1から路面8Rに向かう光が制御されている。
前述したように、LED22から防犯灯1の背後に向かって放射された光の多くの成分が、第1全反射面部20F、20G及び第2全反射面部20J、20Kに反射され、防犯灯1の背後に向かう光が抑制される。また、第1全反射面部20F,20Gに反射された光の配光は、凸状屈折部20H、20Iでの屈折によって、最遠方の照射エリア8R2に向かうように制御される。つまり、本実施の形態の防犯灯1では、背後に向かう不要な光を抑制するだけでなく、図11に示すように、最遠方の照射エリア8R2を照射する光成分42として有効に利用することで、最遠方の照射エリア8R2の鉛直面照度が高められている。
この構成によれば、LED基板21のLED22とLED22が放射する光の配光を制御するレンズ部5とを精度よく位置合わせできるので、精度よくLED22から放射される光の配光を制御できる。
この構成によれば、LED基板21が反っていた場合でも、少なくとも、LED22が搭載された部分の反りが解消される。従って、精度よくLED22とレンズ部5とを位置決めできるので、一層精度よく、LED22から放射される光の配光を制御できる。
この構成によれば、爪部25を基板ベース部2に掛け、さらに基板押圧部44でLED基板21が押圧することで、グローブ6とLED基板21との距離が一定に保たれるとともに、LED22の光軸方向の位置が決められるので、一層精度よく、LED22から放射される光の配光を制御できる。
例えば上述した実施形態では、屋外設置型の照明器具の一例として防犯灯1を例示したが、これに限らず、本発明は、街路灯や道路灯、投光器にも適用できる。
また、発光素子の一例としてLED22を例示したが、これに限らず、有機EL等の他の発光素子でも良い。
また、位置決めピン31を基板ベース部2に設け、筒状受け部46をグローブ6側に設けるものとして説明したが、位置決めピンをグローブ側に設け、位置決めピンを受ける受け部を基板ベース部2側に設けても、グローブ6とLED基板21の基板ベース部2への位置決め精度を確保できる。
また、受け部は筒状であるものとして説明したが、グローブの表面に形成された凹部など、突体を受けるものであればよい。
2 基板ベース部
5 レンズ部
6 グローブ
21 LED基板(発光素子基板)
22 LED(発光素子)
25 爪部
31 位置決めピン(突体)
46 筒状受け部(受け部)
S 隙間
Claims (4)
- 基板ベース部と、
前記基板ベース部に取り付けられ、発光素子が載置された発光素子基板と、
前記基板ベース部に取り付けられ、前記発光素子基板の前記発光素子に対応したレンズ部を有するグローブと、を有し、
前記基板ベース部、前記グローブの何れか一方に設けられた突体が、前記発光素子基板を貫通し、何れか他方に設けられた受け部に受け入れられることにより、前記発光素子基板の前記発光素子の光学基準点位置と、前記レンズ部の光学基準点位置とが一致して重ね合わされる
ことを特徴とする照明器具。 - 前記グローブが、前記レンズ部により前記発光素子基板の前記発光素子を取り囲んで前記発光素子基板を押圧する
ことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。 - 前記グローブに前記レンズ部を、前記発光素子基板との間に隙間を設けて形成した
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明器具。 - 前記グローブは、
前記基板ベース部に掛けられて、前記発光素子の光軸方向についての前記発光素子基板との距離を一定に保つ爪部と、
前記発光素子基板の前記発光素子の光学基準点位置と、前記レンズ部の光学基準点位置とが一致して重ね合わされる位置に配置される前記発光素子基板の外周部を押圧し、前記発光素子の光軸方向の位置を決める基板押圧部と、を有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の照明器具。
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JP6171298B2 (ja) | 2017-08-02 |
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