JP2014071269A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2014071269A
JP2014071269A JP2012217027A JP2012217027A JP2014071269A JP 2014071269 A JP2014071269 A JP 2014071269A JP 2012217027 A JP2012217027 A JP 2012217027A JP 2012217027 A JP2012217027 A JP 2012217027A JP 2014071269 A JP2014071269 A JP 2014071269A
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Yasuhiro Maruyama
泰弘 丸山
Yosuke Hata
陽介 畑
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Abstract

【課題】本発明は、装置内の異物を効果的に吸着できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】筐体21と、筐体21内に配置され、用紙Pにトナー像を転写する転写ユニット(転写ローラ62)と、筐体21内、かつ、転写ユニットの上方に配置され、トナー像を用紙Pに定着する定着ユニット(定着器7)と、定着ユニットの下方、かつ、転写ユニットの上方に、転写ユニット側からの異物を吸着するための第1フィルタ100とを備えた画像形成装置(レーザプリンタ1)である。
【選択図】図1

Description

本発明は、異物を吸着するためのフィルタを備えた画像形成装置に関する。
従来、記録シートに現像剤像を転写する転写ユニットと、転写ユニットの上方に配置された定着ユニットと、定着ユニットの上方に配置された排気口とを備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。この技術では、排気口をフィルタで覆っており、このフィルタにより揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds、以下「VOC」という。)等の画像形成装置内で発生する異物を吸着している。
特開2010−134133号公報
しかしながら、前記した構成であると、フィルタが定着ユニットの上方に配置されているので、定着ユニットから上昇してくる熱によりフィルタが高温になる場合がある。フィルタは高温になると吸着性能が低下するので、装置内の異物を吸着できないという問題が生じる。
そこで、本発明は、装置内の異物を効果的に吸着できる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、筐体と、筐体内に配置され、記録シートに現像剤像を転写する転写ユニットと、筐体内、かつ、転写ユニットの上方に配置され、現像剤像を記録シートに定着する定着ユニットと、定着ユニットの下方、かつ、転写ユニットの上方に、転写ユニット側からの異物を吸着するための第1フィルタとを備える。
定着ユニットの上方にフィルタを配置する構成だと、定着ユニットからの熱により、フィルタの吸着性能が低下するが、このような構成によれば、定着ユニットの下方に第1フィルタを設けたので、第1フィルタにおける定着ユニットからの熱の影響を少なくすることができる。そのため、第1フィルタの吸着性能を低下させることなく、転写ユニット側からの異物を第1フィルタにより効果的に吸着することができる。
前記した画像形成装置は、筐体内の空気を外部に排出する排気口を備え、排気口は、定着ユニットの上方に配置される構成とすることができる。
この構成において、画像形成装置は、排気口の近傍において、定着ユニット側からの異物を吸着するための第2フィルタを備える構成とすることができる。
このような構成によれば、定着ユニットからの異物を第2フィルタにより吸着することができる。
前記した構成において、第2フィルタは、揮発性有機化合物を除去するための揮発性有機化合物除去フィルタとすることができる。
このような構成によれば、定着ユニットから特に発生しやすいVOCを第2フィルタにより効率よく吸着することができる。
前記した構成において、定着ユニットは、ゴム層を有する加圧ローラを有する構成とすることができる。
前記した構成において、第2フィルタは、定着ユニットの上方において、略水平方向に広がるように配置された構成とすることができる。
このような構成によれば、定着ユニットの真上に第2フィルタを広がるように配置するので、定着ユニットから上に昇ってくる異物を第2フィルタにより吸着することができる。
前記した構成において、第2フィルタは、定着ユニットの上方において、水平方向に対して斜めに配置され、下端部が下から見て定着ユニットと重ならない位置にある構成とすることができる。
このような構成によれば、第2フィルタで吸着した異物が定着ユニットに落ちるのを抑制することができる。
前記した構成において、第2フィルタは、活性炭フィルタである構成とすることができる。
前記した構成において、第1フィルタは、トナーを除去するためのトナーフィルタを含む構成とすることができる。
このような構成によれば、転写ユニットから飛散するトナーを、転写ユニットの近くに配置された第1フィルタにより効率よく吸着することができる。
前記した構成において、転写ユニットは、感光体と、前記感光体の表面を帯電させる帯電ユニットとを備え、第1フィルタは、オゾンを除去するためのオゾンフィルタを含む構成とすることができる。
前記した構成において、帯電ユニットは、帯電ワイヤを有するコロナ放電方式である構成とすることができる。
このような構成によれば、帯電ユニットから発生するオゾンを、転写ユニットの近くに配置された第1フィルタにより効率よく吸着することができる。
前記した構成において、第1フィルタは、活性炭フィルタを含む構成とすることができる。
このような構成によれば、転写ユニット側からのVOC等の異物を第1フィルタにより吸着することができる。
前記した構成において、少なくとも排気口の近傍には、筐体内の空気を外部へ排出するファンが配置されていない構成とすることができる。
このような構成によれば、排気口の近傍にファンがない分、コスト削減を図ることができる。
前記した構成において、筐体内には、筐体内の空気を外部へ排出するファンが設けられていない構成とすることができる。
このような構成によれば、ファンを全く設けないので、コスト削減を図ることができる。
前記した画像形成装置は、転写ユニットから定着ユニットに搬送される記録シートをガイドするガイド部材を備える構成とすることができる。
この構成において、第1フィルタは、ガイド部材に対し、搬送される記録シート側と反対側に配置され、ガイド部材は、貫通孔が形成されている構成とすることができる。
ガイド部材に貫通孔が形成されていないと、第1フィルタにより異物を吸着しにくいが、このような構成によれば、ガイド部材に貫通孔が形成されているので、貫通孔を通過した異物を第1フィルタにより吸着することができる。
前記した構成において、第1フィルタは、搬送される記録シートに対して記録シートの印字面側に配置された表側フィルタと、搬送される記録シートに対して表側フィルタと反対側に配置された裏側フィルタとを有する構成とすることができる。
このような構成によれば、表側フィルタおよび裏側フィルタにより異物を効率よく吸着できる。
本発明によれば、定着ユニットの下方に第1フィルタを設けたので、第1フィルタにおける定着ユニットからの熱の影響を少なくすることができる。そのため、第1フィルタの吸着性能を低下させることなく、転写ユニット側からの異物を第1フィルタにより効果的に吸着することができる。
本発明の実施形態に係るレーザプリンタを示す断面図である。 第1フィルタおよび第2フィルタ周辺の拡大図である。 第1変形例に係る第1フィルタおよび第2フィルタ周辺の拡大図である。 第2変形例に係るカラープリンタを示す断面図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの全体構成を説明した後、本発明の特徴部分を詳細に説明する。
以下の説明において、方向は、レーザプリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって左側を「前側」、紙面に向かって右側を「後側」とし、紙面に向かって奥側を「左側」、紙面に向かって手前側を「右側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、装置本体2と、記録シートの一例としての用紙Pを供給するためのフィーダ部3と、露光部4と、用紙Pに画像を形成するための画像形成部5と、排出部8とを備えている。
装置本体2は、筐体21とフロントカバー22を備えている。筐体21は、その上部に、後述する排出部8により筐体21外へ排出された用紙Pが載置される排出トレイ9が設けられている。また、筐体21は、排出トレイ9の上面の後端部から上方へ延びる壁を有しており、この壁には、排出部8により排出される用紙Pが通る排出口21Aが形成されている。
そして、筐体21は、その前部に用紙Pを差し込むための差込口21Bを有している。
フロントカバー22は、筐体21の前面を覆うカバーであり、下端部を中心にして前後に回動可能となるように筐体21に支持されている。
フィーダ部3は、装置本体2の下方に位置し、差込口21Bに差し込まれた用紙Pを載置するための給紙トレイ31と、給紙トレイ31上の用紙Pを画像形成部5に向けて給紙する給送部32とを備えている。
給紙トレイ31は、筐体21の下部に配置される用紙載置板31Aと、前述したフロントカバー22とによって構成されている。
用紙載置板31Aは、給紙トレイ31の筐体21内の部分を構成し、フロントカバー22は、前側に倒した状態において、給紙トレイ31の筐体21外の部分を構成している。
給送部32は、給紙ローラ32Aおよび分離ローラ32Bと、分離パッド32Cとを主に備えている。給紙ローラ32Aは、用紙載置板31Aの後端の上に配置されている。分離ローラ32Bは、給紙ローラ32Aよりも用紙Pの搬送方向下流側において、分離パッド32Cと対向して配置されている。
このフィーダ部3では、フロントカバー22を前側に倒して給紙トレイ31を形成した後で、この給紙トレイ31上に用紙Pを載せる。そして、用紙載置板31Aが回動することによって、給紙トレイ31上に載置された用紙Pに給紙ローラ32Aが接触する。この状態で、給紙ローラ32Aが回転することで、給紙トレイ31上に載置された用紙Pが分離ローラ32Bへ送り出され、送り出された用紙Pが、分離ローラ32Bと分離パッド32Cとの間で1枚ずつに分離されて搬送経路33を通って画像形成部5に供給される。
搬送経路33は、給送部32の上方、かつ、画像形成部5(感光ドラム61と転写ローラ62の間)の下方に設けられる経路であり、主に後述するガイド部材65により形成されている。
露光部4は、筐体21内の前側で、給紙トレイ31と排出トレイ9の間に設けられ、後述する感光体の一例としての感光ドラム61から間をおいて配置されている。露光部4は、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡などを備えている。この露光部4では、レーザ光を、感光ドラム61の表面上に高速走査にて照射する。
画像形成部5は、給送部32の上方に配置され、プロセスカートリッジ6と、定着ユニットの一例としての定着器7とを備えている。
プロセスカートリッジ6は、筐体21内において露光部4の後方に設けられている。プロセスカートリッジ6は、感光ドラム61や、転写ユニットの一例としての転写ローラ62、帯電ユニットの一例としての帯電器63、符号を省略して示す現像ローラ、供給ローラおよびトナー収容室などを備えている。
転写ローラ62は、感光ドラム61の後側に隣接して配置されており、転写時に定電流制御によって転写バイアスが印加される。
帯電器63は、感光ドラム61の前斜め上方に対向して配置されており、帯電ワイヤからコロナ放電を発生させ、感光ドラム61の表面を一様に帯電させるように構成されている。
このプロセスカートリッジ6では、回転する感光ドラム61の表面が、帯電器63により一様に帯電された後、露光部4からのレーザ光の高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、感光ドラム61の表面に画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、トナー収容室内に収容されたトナーが現像ローラによって感光ドラム61の静電潜像に供給され、感光ドラム61の表面上にトナー像(現像剤像)が形成される。その後、感光ドラム61と転写ローラ62の間で用紙Pが挟まれることで、感光ドラム61の表面に担持されているトナー像が用紙P上に転写される。この用紙Pは、搬送経路64を通って転写ローラ62から定着器7に向けて搬送される。
搬送経路64は、転写ローラ62の上方、かつ、定着器7の下方に設けられる経路であり、主にガイド部材65により形成されている。
ガイド部材65は、筐体21と一体に構成されており、下側の搬送経路33を形成する下側部分65Aと、上側の搬送経路64を形成する上側部分65Bとを有し、プロセスカートリッジ6の後方を回り込むように略上下方向に延びている。
ガイド部材65の下側部分65Aは、フィーダ部3から画像形成部5へ用紙Pをガイドする部分であり、分離ローラ32Bから上方に向けて感光ドラム61と転写ローラ62の間の下側の位置まで延びている。
ガイド部材65の上側部分65Bは、転写ローラ62から定着器7に搬送される用紙Pをガイドする部分であり、感光ドラム61と転写ローラ62の間の上側の位置から上方へ向けて定着器7の加熱ローラ71と加圧ローラ72の間の下側の位置まで延びている。なお、ガイド部材65の下側部分65Aおよび上側部分65Bは、別部材としてもよい。
定着器7は、筐体21内において、プロセスカートリッジ6(転写ローラ62)の上方に配置されており、主に、加熱ローラ71と、加圧ローラ72と、定着筐体73とを備えている。
加熱ローラ71は、用紙Pを加熱する部材であり、定着筐体73内に設けられる。加熱ローラ71の内側には、ハロゲンランプ等の熱源が設けられている。
加圧ローラ72は、ゴム層を有し、加熱ローラ71との間で用紙Pを挟持して搬送する部材であり、加熱ローラ71の後斜め上側に設けられている。
そして、このように構成される定着器7では、用紙P上に転写されたトナー像を、用紙Pが加熱ローラ71と加圧ローラ72との間を通過する間に熱定着している。なお、定着器7で熱定着された用紙Pは、定着器7の下流側に配置される排出部8へ搬送される。また、定着器7の下方、かつ、転写ローラ62の上方には、第1フィルタ100が配置されている。
定着器7の上方には、筐体21内の空気を外部に排出する排気口23が設けられている。この排気口23の下側には、第2フィルタ200が設けられている。なお、定着器7の熱により定着器7から排気口23へ向けて上昇する気流が発生するので、その気流につられて転写ローラ62、第1フィルタ100、定着器7、第2フィルタ200、排気口23の順に流れるような自然対流が発生するようになっている。
排出部8は、駆動ローラ81と、駆動ローラ81に接触するように配置され、駆動ローラ81の駆動力を受けて従動回転する従動ローラ82を有しており、駆動ローラ81と従動ローラ82との間で用紙Pを挟むことで当該用紙Pを搬送するようになっている。排出部8から排出された用紙Pは、排出口21Aを通って筐体21外へ排出される。
[フィルタの構成]
次に、第1フィルタ100および第2フィルタ200の詳細構成について説明する。
図2に示すように、第1フィルタ100は、主に、転写ローラ62側からの異物(例えば、トナー、オゾン、VOC等)を吸着するためのフィルタであり、定着器7の下方、かつ、転写ローラ62の上方に配置されている。これにより、第1フィルタ100における定着器7からの熱の影響を少なくすることが可能となっている。また、第1フィルタ100における定着器7からの熱の影響が少ないので、第1フィルタ100の吸着性能を低下させることなく、転写ローラ62側からの異物を第1フィルタ100により効果的に吸着することが可能となっている。
また、第1フィルタ100は、転写ローラ62と定着器7との間で搬送される用紙Pに対して前側(用紙Pの印字面側)に配置された表側フィルタ110と、用紙Pに対して後側(表側フィルタ110と反対側)に配置された裏側フィルタ120とを有している。そのため、表側フィルタ110および裏側フィルタ120により異物を効率よく吸着することが可能となっている。
表側フィルタ110は、定着器7の下方、かつ、転写ローラ62の上方に設けられたフィルタ支持部113に支持されており、フィルタ支持部113に形成される開口113Aを上から塞ぎ、かつ、前後左右方向に広がるように配置されている。そのため、開口113Aを通った異物(図1の矢印X1参照)を、表側フィルタ110により吸着できるようになっている。
また、表側フィルタ110は、トナーフィルタ111と、トナーフィルタ111の上に配置される活性炭フィルタ112とにより構成されている。
トナーフィルタ111は、トナーを除去するためのフィルタであり、例えば、静電フィルタや、粉塵フィルタ等を用いることができる。そのため、トナーフィルタ111により転写ローラ62から飛散するトナーを吸着することが可能となっている。
活性炭フィルタ112は、オゾンやVOCを除去するためのフィルタである。そのため、転写ローラ62側から発生するVOCや、帯電器63から発生するオゾンを転写ローラ62の近くに配置された活性炭フィルタ112(第1フィルタ100)により効率よく吸着することが可能となっている。
また、第1フィルタ100の目を細かくして第1フィルタ100の流路抵抗を大きくするような構成としてもよい。これにより、第1フィルタ100周辺の空気の流れを遅くできるので、第1フィルタ100によるオゾンの分解時間を確保できるようになる。
裏側フィルタ120は、図2(b)に示すように、前述した表側フィルタ110と同様の構成であり、トナーフィルタ121と、トナーフィルタ121の後側に配置される活性炭フィルタ122とにより構成されている。この裏側フィルタ120は、ガイド部材65の上側部分65Bに設けられており、ガイド部材65の上側部分65Bに形成された貫通孔65Cを後から塞ぎ、かつ、上下左右方向に広がるように配置されている。これにより、貫通孔65Cを通過した異物(図1の矢印X2参照)を裏側フィルタ120により吸着することが可能となっている。
第2フィルタ200は、定着器7側からの異物(主に、VOC)を吸着するためのフィルタであり、筐体21の排気口23と対向する位置に排気口23を覆うように設けられる。この第2フィルタ200は、排気口23全面を下から塞ぎ、かつ、定着器7の上方において、水平方向に広がるように配置されている。これにより、定着器7から上に昇ってくる異物(矢印Y、Z参照)を第2フィルタ200により吸着することが可能となっている。
また、第2フィルタ200として、主にVOCを除去するために前述した活性炭フィルタが用いられる。これにより、定着器7から特に発生しやすいVOCを第2フィルタ200により効率よく吸着することが可能となっている。
また、第2フィルタ200の目を粗くして第2フィルタ200の流路抵抗を小さくするような構成としてもよい。これにより、排気口23周辺の空気の流れを早くできるので、排気口23から空気を排気しやすくなる。
また、少なくとも排気口23の近傍には、筐体21内の空気を外部に排出するファンが配置されていない。これにより、コスト削減を図ることが可能となっている。なお、ファンは、筐体21内に全く設けなくてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
<第1変形例>
前記実施形態では、第2フィルタ200は、定着器7の上方において、水平方向に広がるように配置されていたが、本発明はこれに限定されず、図3に示すように、定着器7の上方において、前後方向(水平方向)に対して斜めに配置された第2フィルタ300を用いてもよい。
この構成における排気口24は、定着器7の後斜め上側(筐体21の角部)に設けられている。排気口24から前斜め下方に少し離れた位置で、かつ、定着器7側から見て排気口24と重なる位置には、第2フィルタ300が排気口24と対向するように配置されている。
具体的に、第2フィルタ300は、上端部301が筐体21の上壁に支持され、下端部302が筐体21の後壁に支持されており、下端部302は、下から見て定着器7と重ならない位置に配置されている。その他の構成は前記実施形態と同様であるので、説明を省略する。
この構成によれば、第2フィルタ300で吸着した異物を、斜めに配置された第2フィルタ300の下端部302から下に落とすことができる。そのため、第2フィルタ300で吸着した異物が定着器7に落ちるのを抑制することができる。特に、異物が水滴と混ざって下に落ちるような場合に本構成は有効である。
<第2変形例>
前記実施形態では、モノクロのレーザプリンタ1を例示したが、例えば、図4に示すようにカラープリンタ401に本発明を適用してもよい。
カラープリンタ401は、図4に示すように、筐体440内に、用紙Pを供給する給紙部420と、供給された用紙Pに画像を形成する画像形成部430とを主に備えている。
給紙部420は、筐体440内の下部に設けられ、用紙Pを収容する給紙トレイ421と、給紙トレイ421から用紙Pを画像形成部430に搬送する給紙機構422とを主に備えている。給紙トレイ421内の用紙Pは、給紙機構422によって1枚ずつ分離されて画像形成部430に搬送される。
画像形成部430は、露光部470と、プロセス部460と、転写ユニット480と、定着ユニットの一例としての定着器490とから主に構成されている。
プロセス部460は、露光部470の上方に配置され、前後方向に沿って配列された4つのプロセスカートリッジ462と、プロセスカートリッジ462を保持する保持ケース461とを主に備えている。
プロセスカートリッジ462は、感光体の一例としての感光ドラム463と、帯電ユニットの一例としての帯電器464と、符号を省略して示す現像ローラ、供給ローラおよびトナー収容室などを備えている。
転写ユニット480は、プロセス部460の上方に設けられ、駆動ローラ481と、従動ローラ482と、駆動ローラ481および従動ローラ482の間に張設され、各感光ドラム463に対面して配置された無端状の中間転写ベルト483と、中間転写ベルト483を挟むように感光ドラム463と対向配置された4つの1次転写ローラ484と、中間転写ベルト483を挟むように駆動ローラ481と対向配置された2次転写ローラ485とを主に備えている。
転写ユニット480の上方、かつ、後述する定着器490の下方には、第1フィルタ500が設けられている。
第1フィルタ500は、図示しないフレームに設けられた表側フィルタ510と、図示しないガイド部材に設けられた裏側フィルタ520とを有している。詳細な構成については、前記実施形態と同様であるので説明を省略する。
定着器490は、転写ユニット480の後部上方に設けられ、加熱ローラ491と、加熱ローラ491と対向配置されて加熱ローラ491を押圧する加圧ローラ492とを主に備えている。
定着器490の上方には、筐体440内の空気を外部に排出する排気口442が設けられている。この排気口442には、第2フィルタ600が設けられている。詳細な構成については、前記実施形態と同様であるので説明を省略する。
画像形成部430では、感光ドラム463の表面が、帯電器464により一様に帯電された後、露光部470からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光ドラム463上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容室内のトナーは、現像ローラによって感光ドラム463上の静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化されて感光ドラム463上にトナー像(画像)が形成される。
各感光ドラム463上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト483上に順次重ね合わせて転写される。そして、給紙部420から搬送された用紙Pが、中間転写ベルト483と2次転写ローラ485との間を搬送されることで、中間転写ベルト483上のトナー像が用紙Pに転写される。トナー像が転写された用紙Pは、加熱ローラ491と加圧ローラ492の間を搬送されることでトナー像が熱定着され、排紙ローラ493によって筐体440の上部に設けられた排紙トレイ441上に排出される。
このような構成であっても、転写ユニット480側からの異物は第1フィルタ500により効果的に吸着できるなど、前記実施形態と同様の効果が得られる。
<その他の変形例>
前記実施形態では、第1フィルタ100は、トナーフィルタおよび活性炭フィルタの2種類のフィルタで構成されていたが、本発明はこれに限定されず、1種類のフィルタで構成されていてもよいし、3種類以上のフィルタで構成されていてもよい。
前記実施形態では、貫通孔65Cは、異物を通過させることができれば、その形状は特に限定されず、例えば、複数個形成されていてもよい。
前記実施形態では、裏側フィルタ120は、ガイド部材65に設けられていたが、搬送される用紙Pに対して表側フィルタ110と反対側に配置されていれば、別の部材に設けられていてもよい。
前記の各実施形態は、適宜組み合わせて適用することができる。
1 レーザプリンタ
7 定着器
21 筐体
23 排気口
24 排気口
61 感光ドラム
62 転写ローラ
63 帯電器
65 ガイド部材
65C 貫通孔
71 加熱ローラ
72 加圧ローラ
100 第1フィルタ
110 表側フィルタ
111 トナーフィルタ
112 活性炭フィルタ
120 裏側フィルタ
121 トナーフィルタ
122 活性炭フィルタ
200 第2フィルタ
300 第2フィルタ
302 下端部
401 カラープリンタ
440 筐体
442 排気口
463 感光ドラム
464 帯電器
480 転写ユニット
481 駆動ローラ
482 従動ローラ
483 中間転写ベルト
484 1次転写ローラ
485 2次転写ローラ
490 定着器
491 加熱ローラ
492 加圧ローラ
500 第1フィルタ
510 表側フィルタ
520 裏側フィルタ
600 第2フィルタ
P 用紙

Claims (15)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に配置され、記録シートに現像剤像を転写する転写ユニットと、
    前記筐体内、かつ、前記転写ユニットの上方に配置され、現像剤像を記録シートに定着する定着ユニットと、
    前記定着ユニットの下方、かつ、前記転写ユニットの上方に、前記転写ユニット側からの異物を吸着するための第1フィルタとを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記筐体内の空気を外部に排出する排気口を備え、
    前記排気口は、前記定着ユニットの上方に配置され、
    前記排気口の近傍において、前記定着ユニット側からの異物を吸着するための第2フィルタを備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2フィルタは、揮発性有機化合物を除去するための揮発性有機化合物除去フィルタであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着ユニットは、ゴム層を有する加圧ローラを有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2フィルタは、前記定着ユニットの上方において、略水平方向に広がるように配置されたことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2フィルタは、前記定着ユニットの上方において、水平方向に対して斜めに配置され、下端部が下から見て前記定着ユニットと重ならない位置にあることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2フィルタは、活性炭フィルタであることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1フィルタは、トナーを除去するためのトナーフィルタを含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記転写ユニットは、感光体と、前記感光体の表面を帯電させる帯電ユニットとを備え、
    前記第1フィルタは、オゾンを除去するためのオゾンフィルタを含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記帯電ユニットは、帯電ワイヤを有するコロナ放電方式であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1フィルタは、活性炭フィルタを含むことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 少なくとも前記排気口の近傍には、前記筐体内の空気を外部へ排出するファンが配置されていないことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記筐体内には、前記筐体内の空気を外部へ排出するファンが設けられていないことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記転写ユニットから前記定着ユニットに搬送される記録シートをガイドするガイド部材を備え、
    前記第1フィルタは、前記ガイド部材に対し、搬送される記録シート側と反対側に配置され、
    前記ガイド部材は、貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記第1フィルタは、搬送される記録シートに対して記録シートの印字面側に配置された表側フィルタと、搬送される記録シートに対して前記表側フィルタと反対側に配置された裏側フィルタとを有することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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