JP2014071264A - 転写装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最大サイズの記録媒体、及びそれより僅かに小さい記録媒体にトナー像を転写するとき、良好な画像が得られる転写装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】転写ローラー31は、転写可能な体積抵抗を有する中央領域31aと、トナー像を転写可能で且つ中央領域31aより大きい体積抵抗の端部領域31bを有する。転写ローラー31の長さLがトナー像を転写可能な最大サイズの第1用紙Pの幅P1より小さく且つ第1用紙P上にトナー像を形成する第1画像領域の幅P1aより大きく設定される。第1用紙Pにトナー像を転写するとき、第1画像領域が中央領域31aと端部領域31bの一部の領域とを通過し、第1用紙Pより小さい幅の第2用紙Pにトナー像を転写するとき、第2用紙Pの幅方向の端部が端部領域31bの一部の領域を通過するとともに、第2用紙P上にトナー像を形成する第2画像領域が中央領域31aを通過する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等用いる転写装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
画像形成装置は、像担持体である感光体の表面を均一に帯電した後、画像データに応じて感光体を露光して感光体上に静電潜像を形成する。その後、静電潜像をトナーによって現像してトナー像とし、感光体に形成されたトナー像を転写部材である転写ローラーによって記録媒体に転写している。
転写の際には、転写ローラーにバイアス電流が印加されて、感光体上のトナー像が感光体と転写ローラーとのニップ部を通過する記録媒体に転写されることになる。通常、転写ローラーの軸方向長さは、画像形成装置で印刷する最大サイズの記録媒体の幅よりも若干大きく設定されている。
ニップ部において、感光体と転写ローラーとが直接接触する部分は、記録媒体を挟持する部分よりも電気抵抗が小さくなっており、直接接触する部分に転写電流が集中して流れ込んでしまう。流れ込んだ電荷は感光体の帯電電位と逆極性の電荷であり、感光体が帯電電位と逆極性に帯電する。逆極性の電荷の除電が完全に行われないと、次の帯電ステップにおいて所定の帯電電位が得られなくなってしまう(以下不完全帯電電位と呼ぶ)。
上記の所定の帯電電位と不完全帯電電位との差は、転写メモリー電位と呼ばれ、この転写メモリー電位が蓄積され、感光体の帯電電位が徐々に部分的に低下すると、電位の低下した部分において、トナーが現像されてしまい、所謂かぶり現象が発生する。一方、転写ローラーから局所的に放電が発生した場合、帯電電位が低下して、黒点状にトナーが現像されてしまう、所謂黒点現象が生じる。一般に、このようなかぶり現象及び黒点現象は転写メモリー現象と呼ばれ、転写メモリー現象によって画像に重大な欠陥が生じることになる。転写メモリー現象は、転写ローラーの軸方向(幅方向)の両端部で生じ易い。
このような問題を解決するための技術が種々提案されている。特許文献1記載の転写装置では、転写ローラーの幅が、帯電手段によって帯電される感光体上の帯電幅よりも狭くなるようにしている。
また、特許文献2記載の転写装置は、転写ローラーの軸方向の両端部の端部領域と、中央部の領域とをそれぞれ形成しておき、転写ローラーの端部領域を中央領域よりも電気抵抗の大きい材料で形成している。
特開平1−277269号公報(特許請求の範囲、第3図) 特開特開2002−14552号公報(段落[0019]、[0020]、第2図)
特許文献1、2記載の転写装置は、夫々上記の構成により印刷する最大サイズの記録媒体の幅方向両端部における画像欠陥を解決しているが、最大サイズの記録媒体に対して僅かに小さいサイズの記録媒体を転写する場合、転写メモリー現象による画像欠陥が生じるおそれがある。
記録媒体としての用紙の規格は各国により異なり、例えばJIS規格のA列サイズとANSI規格のサイズとは、用紙サイズの各系列で縦横サイズが僅かに異なる。ここで、画像形成装置が印刷可能な最大サイズをA3用紙(297mm×420mm)の縦送りであって、転写ローラーの軸方向長さがA3 用紙の縦サイズと同等である場合、ANSI規格のレジャーサイズ用紙(279.4mm ×431.8mm)を縦送りで用いると、転写ニップ部において、転写ローラーの両端部で転写ローラーが感光体と直接接触する部分が極めて狭くなり(幅で17.6mm)、直接接触する部分の電気抵抗は用紙を挟持する領域の電気抵抗と比べて小さいため、直接接触する部分に転写電流が集中する。レジャーサイズ用紙にトナー像を転写した直後、A3用紙にトナー像を転写すると、転写メモリー現象が顕著に現れ、かぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生するおそれがあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、印刷可能な最大サイズの記録媒体、及び最大サイズより僅かに小さい記録媒体にトナー像を転写するとき、良好な画像が得られる転写装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1の発明は、トナー像が担持される像担持体と、該像担持体の外周面に所定の圧力で接触してニップ部を形成する転写部材と、該転写部材にトナーと逆極性のバイアスを印加する印加手段と、を備え、前記ニップ部を通過する記録媒体に前記像担持体上のトナー像を転写する転写装置において、前記転写部材は、記録媒体が前記ニップ部を通過する方向と直交する幅方向の中央部に形成され、前記像担持体上のトナー像を転写可能な所定の体積抵抗を有する中央領域と、該中央領域の幅方向の両端に形成され、前記像担持体上のトナー像を転写可能であり、且つ前記中央領域より大きい体積抵抗を有する端部領域と、を有しており、前記転写部材の幅方向の長さは、トナー像を転写可能な最大サイズの第1記録媒体の幅より小さく、且つ前記第1記録媒体上にトナー像を形成可能な最大領域である第1画像領域の幅より大きく設定され、前記第1記録媒体にトナー像を転写するとき、前記第1画像領域が前記中央領域と前記端部領域の一部の領域とを通過し、前記第1記録媒体より小さい幅の第2記録媒体にトナー像を転写するとき、前記第2記録媒体の幅方向の端部が前記端部領域の一部の領域を通過するとともに、前記第2記録媒体上にトナー像を形成可能な最大領域である第2画像領域が前記中央領域を通過することを特徴としている。
また、上記目的を達成するために第2の発明は、トナー像が担持される像担持体と、該像担持体の外周面に所定の圧力で接触してニップ部を形成する転写部材と、該転写部材にトナーと逆極性のバイアスを印加する印加手段と、を備え、前記ニップ部を通過する記録媒体に前記像担持体上のトナー像を転写する転写装置において、前記転写部材は、記録媒体が前記ニップ部を通過する方向と直交する幅方向の中央部に形成され、前記像担持体上のトナー像を転写可能な所定の体積抵抗を有する中央領域と、該中央領域の幅方向の両端に形成され、前記中央領域より大きい体積抵抗を有する第1端部領域と、該第1端部領域と前記中央領域との間に形成され、前記像担持体上のトナー像を転写可能であり、且つ前記中央領域より大きく前記第1端部領域より小さい体積抵抗を有する第2端部領域と、を有しており、トナー像を転写可能な最大サイズの第1記録媒体にトナー像を転写するとき、前記第1記録媒体の幅方向の端部が前記第1端部領域の一部の領域を通過するとともに、前記第1記録媒体上にトナー像を形成可能な最大領域である第1画像領域が前記第2端部領域の一部の領域及び前記中央領域を通過し、前記第1記録媒体より小さい幅の第2記録媒体にトナー像を転写するとき、前記第2記録媒体の幅方向の端部が前記第2端部領域の一部の領域を通過するとともに、前記第2記録媒体上にトナー像を形成可能な最大領域である第2画像領域が前記中央領域を通過することを特徴としている。
第1の発明によれば、トナー像を転写可能な最大サイズの第1記録媒体に像担持体上のトナー像を転写する場合、転写部材がその幅方向の全域において記録媒体に接触しているために、印加手段から転写部材にバイアスが印加されるとき、転写部材上には転写電流が集中する狭小な部分がない。従って、次の転写において転写メモリー現象によるかぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生することがない。また、第1記録媒体の第1画像領域は、転写部材の中央領域とともに端部領域の一部の領域を通過し、端部領域が転写不良を起こさない程度の体積抵抗を有することで、転写部材にバイアスが印加されると、像担持体上のトナー像が第1記録媒体に良好に転写される。
さらに、第2記録媒体に像担持体上のトナー像を転写する場合、第2記録媒体の端部が転写部材の端部領域の一部の領域を通過し、転写部材と像担持体が直接接触する部分が発生するが、転写部材の端部領域が比較的に大きい体積抵抗を有しているため、転写電流が上記の直接接触する部分に集中して流れることがない。従って、次の転写において転写メモリー現象によるかぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生することがない。さらに、第2記録媒体の第2画像領域が転写部材の中央領域を通過するために、転写部材にバイアスが印加されると、像担持体上のトナー像が第2記録媒体に良好に転写される。
また、第2の発明によれば、トナー像を転写可能な最大サイズの第1記録媒体に像担持体上のトナー像を転写する場合、第1記録媒体の端部が転写部材の第1端部領域の一部の領域を通過し、転写部材と像担持体が直接接触する部分が発生するが、第1端部領域が比較的に大きい体積抵抗を有しているため、転写電流が上記の直接接触する部分に集中して流れることがない。従って、次の転写において転写メモリー現象によるかぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生することがない。また、第1記録媒体の第1画像領域は、転写部材の中央領域とともに第2端部領域の一部の領域を通過し、第2端部領域が転写不良を起こさない程度の体積抵抗を有することで、転写部材にバイアスが印加されると、像担持体上のトナー像が第1記録媒体に良好に転写される。
さらに、第2記録媒体に像担持体上のトナー像を転写する場合、第2記録媒体の端部が転写部材の第2端部領域の一部の領域を通過する。転写部材と像担持体が直接に接触する部分は、第1端部領域と第2端部領域の一部となって、第1記録媒体の通過の場合に比べて広くなり、また、第2端部領域は比較的に大きい体積抵抗を有しており、さらに第1端部領域は第2端部領域より大きい体積抵抗を有しているために、転写電流が直接接触する部分に集中して流れることがない。従って、次の転写において転写メモリー現象によるかぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生することがない。さらに、第2記録媒体の第2画像領域が転写部材の中央領域を通過するために、転写部材にバイアスが印加されると、像担持体上のトナー像が第2記録媒体に良好に転写される。
本発明の第1実施形態である転写装置を備えた画像形成装置を示す断面図 第1実施形態である転写装置を備えた画像形成部の構成を示す断面図 第1実施形態である転写部材を示す平面図 本発明の第2実施形態である転写部材を示す平面図
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されない。また発明の用途やここで示す用語等はこれに限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る転写装置を備えた画像形成装置の構成を示す断面図である。画像形成装置1は、その下部に配設された給紙部2と、給紙部2の側方に配設された用紙搬送部3と、用紙搬送部3の上方に配設された画像形成部4と、画像形成部4よりも用紙の排出側に配設された定着装置5と、画像形成部4及び定着装置5の上方に配設された画像読取部6とを備えている。
給紙部2は、記録媒体である用紙Pを収容する複数の給紙カセット7を備えており、給紙ローラー8の回転により、複数の給紙カセット7のうち選択された給紙カセット7から用紙Pを1枚ずつ用紙搬送部3に送り出す。
用紙搬送部3に送られた用紙Pは、用紙搬送部3に備えられた用紙搬送経路10を経由して画像形成部4に向けて搬送される。画像形成部4は、電子写真プロセスによって、用紙Pにトナー像を形成するものであり、図1の矢印方向に回転可能に支持された感光体11と、この感光体11の周囲にその回転方向に沿って、帯電部12、露光部13、現像部14、転写装置15、クリーニング部16、及び除電部17を備えている。
帯電部12は、高電圧を印加される帯電ローラーを備えており、感光体11表面に接触する帯電ローラーから感光体11表面に所定電位を与えると、感光体11表面が一様に帯電させられる。そして、画像読取部6によって読み取られた原稿の画像データに基づく光が、露光部13により感光体11に照射されると、感光体11の表面電位が選択的に減衰され、感光体11表面に静電潜像が形成される。
次いで、現像部14が感光体11表面の静電潜像を現像し、感光体11表面にトナー像が形成される。このトナー像が転写装置15によって感光体11と転写装置15との間に供給される用紙Pに転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、画像形成部4の用紙搬送方向の下流側に配置された定着装置5に向けて搬送される。定着装置5では用紙Pが加熱及び加圧され、用紙P上にトナー像が溶融定着される。次いで、トナー像が定着された用紙Pは、排出ローラー対20によって排出トレイ21上に排出される。
転写装置15による用紙Pへのトナー像の転写後、感光体11表面に残留しているトナーは、クリーニング部16により除去され、また感光体11表面の残留電荷は除電部17により除去される。そして、感光体11は帯電部12によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われる。
図2は、転写装置15を備えた画像形成部4の構成を示す断面図である。
帯電ローラー12は、金属製の芯金の周面にゴム等の弾性層を形成した導電性ゴムローラからなり、感光体11に所定のニップ圧で圧接されており、感光体11の回転によって感光体11に従動回転する。また、帯電ローラー12には帯電バイアスが印加され、帯電バイアスによって感光体11表面が所定の極性(本実施形態で正極性)に帯電させられる。
露光部13は、画像データに基づくレーザー光を感光体11表面に走査し、レーザー光の照射によって、感光体11の表面電位を部分的に低下させて感光体11上に静電潜像を形成する。
現像部14は、感光体11表面に対向する現像ローラー14aを有し、正帯電したトナーを貯留する。現像部14内のトナーは、現像ローラー14aに印加される現像バイアスと感光体11表面16との電位差により感光体11上の静電潜像に付着する。
転写装置15は、転写部材である転写ローラー31と、転写ローラー31に所定のバイアスを印加する印加手段である印加部35とを有する。
転写ローラー31は、感光体11表面と圧接して用紙Pを通過させるニップ部Nを形成し、ニップ部Nにおいて、感光体11上に形成されたトナー像を用紙Pに転写する。転写ローラー31は、鉄等の金属軸上にカーボン、イオン導電性フィラー等を含有したスポンジゴム等の導電性発泡弾性体で形成したローラーであり、ローラー軸方向(図2の紙面の表裏方向)に感光体11と略同じ長さで構成される。転写ローラー31の体積抵抗は、ローラー軸方向の中央部で105Ω・cm〜1010Ω・cmに設定される。一方、ローラー軸方向の端部では、転写メモリー現象による画像不良を防ぐために、画像形成時に用紙Pの電気的な抵抗が支配的になり転写不良を起こさない範囲で中央部の体積抵抗より高く設定されている。尚、転写ローラー31の端部領域の体積抵抗については、詳細を後述する。
印加部35は、転写ローラー31に接続されて、転写ローラー31に転写バイアスを印加する。転写バイアスは感光体11の表面電位とは逆極性(負極性)であり、感光体11上に担持された正帯電トナーを転写ローラー31側に引き付け、これにより、ニップ部Nを通過する用紙P上にトナー像が転写される。この際、印加部35の電圧を制御することで、転写電流が所定の値となり、用紙Pに対するトナーの付着量が安定する。
用紙Pへのトナー像の転写後、クリーニング部16が感光体11表面に残留しているトナーを除去し、除電部17が感光体11表面の残留電荷を除去する。
前述したように、ニップ部Nにおいて、用紙Pが挟持される領域では、用紙Pが電気的な抵抗として作用し、印加部35の電圧印加による転写電流は転写ローラー31から感光体11に流れ難くなっている。一方、ニップ部Nの用紙Pが存在しない両端部の領域では、転写ローラー31が感光体11と直接接触し、その接触部分が比較的に狭い場合、印加部35による転写電流がその接触部分に集中して流れる。次の転写において、感光体11のその接触部分に対応する端部領域で、転写メモリー現象によるかぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生する。
転写メモリー現象を防ぐための転写ローラー31の構成を図3に基づいて説明する。図3は転写ローラー31の平面図である。
図3において、P1は、画像形成装置1が印刷可能な(つまり、転写ローラー31によってトナー像を転写可能な)最大サイズの第1用紙Pの幅を示す。また、P2は、第1用紙Pより小さい幅を有する第2用紙Pの幅を示す。例えば、第1用紙PをA3用紙(297mm×420mm)として、また第2用紙Pをレジャーサイズ用紙(279.4mm ×431.8mm)として、縦送りした場合、第1用紙Pの幅P1は297mmであり、第2用紙Pの幅P2は279.4mmである。このように、第1用紙Pの幅P1及び第2用紙Pの幅P2が僅かに異なる場合に本実施形態が適用される。P1aは、第1用紙P上にトナー像を可能な最大領域である第1画像領域の幅を示し、P2aは、第2用紙P上にトナー像を可能な最大領域である第2画像領域の幅を示す。尚、用紙Pの幅、或いは画像領域の幅は、用紙Pがニップ部Nを通過する方向と直交する方向の長さを示している。
転写ローラー31は、幅方向の中央部の外周面を構成する中央領域31aと、中央領域31aに対して幅方向の両端部の外周面を構成する端部領域31b、31bとを有する。
中央領域31aは、印加部35(図2参照)によってバイアスが印加されたとき、良好に転写が行われる体積抵抗、例えば105Ω・cm〜1010Ω・cmに設定される。また、中央領域31aは、転写時に第2用紙Pの第2画像領域(幅P2aの領域)が通過することができる幅に形成される。
端部領域31bは、印加部35(図2参照)によってバイアスが印加されたとき、ニップ部Nを通過する用紙Pの電気的な抵抗が支配的になり、且つ転写不良を起こさない転写可能な範囲で中央領域31aの体積抵抗より大きく設定される。例えば、端部領域31bは中央領域31aより102Ω・cm〜104Ω・cmだけ大きく設定される。また、端部領域31bは、転写時、第2用紙Pの端部が通過するとともに第1用紙Pの第1画像領域(幅P1aの領域)が通過することができる幅に形成される。尚、第1画像領域(幅P1aの領域)は、その大部分が中央領域31aを通過するが、その両端部の一部が端部領域31bを通過する。
転写ローラー31の幅方向長さLは、第1用紙Pの幅P1より小さく設定される。
上記構成の転写ローラー31を用いて幅P1の第1用紙Pに感光体11上のトナー像を転写する場合、転写ローラー31が幅方向の全域において第1用紙Pに接触しているために、印加部35から転写ローラー31にバイアスが印加されたとき、転写ローラー31上には転写電流が集中する狭小な部分が存在しない。従って、次の転写において転写メモリー現象によるかぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生することがない。さらに、第1用紙Pの第1画像領域(幅P1aの領域)は、転写ローラー31の中央領域31aとともに端部領域31bの一部の領域を通過し、端部領域31bが転写不良を起こさない程度の体積抵抗を有することで、転写ローラー31にバイアスが印加されると、感光体11上のトナー像が第1用紙Pに良好に転写される。
また、幅P2の第2用紙Pに感光体11上のトナー像を転写する場合、第2用紙Pの端部が転写ローラー31の端部領域31bの一部の領域を通過し、転写ローラー31と感光体11が直接接触する部分が発生するが、転写ローラー31の端部領域31bが比較的に大きい体積抵抗を有しているため、印加部35から転写ローラー31にバイアスが印加されたとき、上記の直接接触する部分に転写電流が集中して流れることがない。従って、次の転写において転写メモリー現象によるかぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生することがない。さらに、第2用紙Pの第2画像領域(幅P2aの領域)全域が転写ローラー31の中央領域31aを通過するために、転写ローラー31にバイアスが印加されると、感光体11上のトナー像が第2用紙Pに良好に転写される。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る、転写メモリー現象を防ぐための転写ローラー31の構成示す平面図である。第2実施形態は、転写ローラー31の端部領域が、第1端部領域と第2端部領域に区分されるものであり、第1実施形態と異なる転写ローラー31の構成について主に説明し、第1実施形態と同じ部分の説明を省略する。
第1実施形態と同様に、第1用紙Pの幅P1は、転写ローラー31によってトナー像を転写可能な最大サイズの用紙Pの長さであり、本実施形態ではA3用紙の縦サイズ(297mm)である。第2用紙Pの幅P2は、第1用紙Pの幅P1に対して僅かに小さい幅を有し、本実施形態ではレジャーサイズ用紙の縦サイズ(279.4mm)である。第1用紙Pはトナー像が形成される第1画像領域を有し、第1画像領域の幅はP1aである。また、第2用紙Pはトナー像が形成される第2画像領域を有し、第2画像領域の幅はP2aである。
転写ローラー31は、幅方向の中央部の外周面を構成する中央領域31aと、中央領域31aに対して幅方向の両端部側の外周面を構成する第1端部領域31c及び第2端部領域31dとを有する。第1端部領域31cは転写ローラー31の両端部に配置され、第2端部領域31dは第1端部領域31cと中央領域31aとの間に配置される。
中央領域31aは、印加部35(図2参照)によってバイアスが印加されたとき、良好に転写が行われる体積抵抗、例えば105Ω・cm〜1010Ω・cmに設定される。また、中央領域31aは、転写時に第2用紙Pの第2画像領域(幅P2aの領域)が通過することができる幅に形成される。
第2端部領域31dは、印加部35(図2参照)によってバイアスが印加されたとき、ニップ部Nを通過する用紙Pの電気的な抵抗が支配的になり、且つ転写不良を起こさない転写可能な範囲で中央領域31aの体積抵抗より大きく設定される。例えば、第2端部領域31dは中央領域31aより102Ω・cm〜104Ω・cmだけ大きく設定される。また、第2端部領域31dは、転写時、第2用紙Pの端部が通過するとともに第1用紙Pの第1画像領域(幅P1aの領域)が通過することができる幅に形成される。尚、第1画像領域(幅P1aの領域)は、その大部分が中央領域31aを通過するが、その両端部の一部が第2端部領域31dを通過する。
第1端部領域31cは、第2端部領域31dより大きい体積抵抗に設定され、第1用紙Pの端部が通過することができる。 従って、転写ローラー31の幅方向長さLは、第1用紙Pの幅P1より大きく構成されている。
上記構成の転写ローラー31を用いて幅P1の第1用紙Pに感光体11上のトナー像を転写する場合、第1用紙Pの端部が転写ローラー31の第1端部領域31cの一部の領域を通過し、転写ローラー31と感光体11が直接接触する部分が発生しても、第1端部領域31cが比較的に大きい体積抵抗を有しているため、転写電流が上記の直接接触する部分に集中して流れることがない。従って、次の転写において転写メモリー現象によるかぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生することがない。また、第1用紙Pの第1画像領域(幅P1aの領域)は、転写ローラー31の中央領域31aとともに第2端部領域31dの一部の領域とを通過し、第2端部領域31dが転写不良を起こさない程度の体積抵抗を有することで、転写ローラー31にバイアスが印加されると、感光体11上のトナー像が第1用紙Pに良好に転写される。
また、幅P2の第2用紙Pに感光体11上のトナー像を転写する場合、第2用紙Pの端部がローラー31の第2端部領域31dの一部の領域を通過する。転写ローラー31と感光体11が直接に接触する部分は、第1端部領域31cと第2端部領域31dの一部となって、第1用紙Pの通過の場合に比べて広くなり、また、第2端部領域31dは比較的に大きい体積抵抗を有しており、さらに第1端部領域31cは第2端部領域31dより大きい体積抵抗を有しているために、転写電流が直接接触する部分に集中して流れることがない。従って、次の転写において転写メモリー現象によるかぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生することがない。さらに、第2用紙Pの第2画像領域(幅P2aの領域)全域が転写ローラー31の中央領域31aを通過するために、転写ローラー31にバイアスが印加されると、感光体11上のトナー像が第2用紙Pに良好に転写される。
尚、上記第1及び第2実施形態では、画像形成装置1の印刷できる最大サイズの用紙(第1用紙P)をA3用紙(297mm×420mm)の縦送りとして、第2用紙Pにレジャーサイズ用紙(279.4mm ×431.8mm)の縦サイズを用いた。この場合、第1用紙Pの幅P1が297mm、第2用紙Pの幅P2が279.4mmで、第1用紙Pと第2用紙Pの幅の差が17.6mmである。第1用紙Pと第2用紙Pの幅の差は上記に限らない。画像形成装置1の印刷できる最大サイズの用紙がさらに大きくても、或いはさらに小さくてもよい。即ち、第1用紙Pの幅P1及び第2用紙Pの幅P2の差が条件式P1―P2<20を満たすことで、感光体11のトナー像が第1用紙P或いは第2用紙Pに良好に転写され、また、第1用紙P或いは第2用紙Pへのトナー像の転写後、次の転写において転写メモリー現象によるかぶり現象や黒点現象等の画像不良が発生することがない。
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等用いる転写装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができる。
1 画像形成装置
4 画像形成部
11 感光体(像担持体)
15 転写装置
31 転写ローラー(転写部材)
31a 中央領域
31b 端部領域
31c 第1端部領域
31d 第2端部領域
35 印加部(印加手段)
L 転写ローラーの幅方向長さ
N ニップ部
P1 第1用紙の幅
P1a 第1画像領域の幅
P2 第2用紙の幅
P2a 第2画像領域の幅

Claims (6)

  1. トナー像が担持される像担持体と、
    該像担持体の外周面に所定の圧力で接触してニップ部を形成する転写部材と、
    該転写部材にトナーと逆極性のバイアスを印加する印加手段と、を備え、
    前記ニップ部を通過する記録媒体に前記像担持体上のトナー像を転写する転写装置において、
    前記転写部材は、記録媒体が前記ニップ部を通過する方向と直交する幅方向の中央部に形成され、前記像担持体上のトナー像を転写可能な所定の体積抵抗を有する中央領域と、該中央領域の幅方向の両端に形成され、前記像担持体上のトナー像を転写可能であり、且つ前記中央領域より大きい体積抵抗を有する端部領域と、を有しており、
    前記転写部材の幅方向の長さは、トナー像を転写可能な最大サイズの第1記録媒体の幅より小さく、且つ前記第1記録媒体上にトナー像を形成可能な最大領域である第1画像領域の幅より大きく設定され、
    前記第1記録媒体にトナー像を転写するとき、前記第1画像領域が前記中央領域と前記端部領域の一部の領域とを通過し、
    前記第1記録媒体より小さい幅の第2記録媒体にトナー像を転写するとき、前記第2記録媒体の幅方向の端部が前記端部領域の一部の領域を通過するとともに、前記第2記録媒体上にトナー像を形成可能な最大領域である第2画像領域が前記中央領域を通過することを特徴とする転写装置。
  2. 前記端部領域の体積抵抗は、前記中央領域の体積抵抗より102Ω・cm〜104Ω・cm大きいことを特徴とする請求項1記載の転写装置。
  3. トナー像が担持される像担持体と、
    該像担持体の外周面に所定の圧力で接触してニップ部を形成する転写部材と、
    該転写部材にトナーと逆極性のバイアスを印加する印加手段と、を備え、
    前記ニップ部を通過する記録媒体に前記像担持体上のトナー像を転写する転写装置において、
    前記転写部材は、記録媒体が前記ニップ部を通過する方向と直交する幅方向の中央部に形成され、前記像担持体上のトナー像を転写可能な所定の体積抵抗を有する中央領域と、該中央領域の幅方向の両端に形成され、前記中央領域より大きい体積抵抗を有する第1端部領域と、該第1端部領域と前記中央領域との間に形成され、前記像担持体上のトナー像を転写可能であり、且つ前記中央領域より大きく前記第1端部領域より小さい体積抵抗を有する第2端部領域と、を有しており、
    トナー像を転写可能な最大サイズの第1記録媒体にトナー像を転写するとき、前記第1記録媒体の幅方向の端部が前記第1端部領域の一部の領域を通過するとともに、前記第1記録媒体上にトナー像を形成可能な最大領域である第1画像領域が前記第2端部領域の一部の領域及び前記中央領域を通過し、
    前記第1記録媒体より小さい幅の第2記録媒体にトナー像を転写するとき、前記第2記録媒体の幅方向の端部が前記第2端部領域の一部の領域を通過するとともに、前記第2記録媒体上にトナー像を形成可能な最大領域である第2画像領域が前記中央領域を通過することを特徴とする転写装置。
  4. 前記第2端部領域の体積抵抗は、前記中央領域の体積抵抗より102Ω・cm〜104Ω・cm大きいことを特徴とする請求項3記載の転写装置。
  5. 前記第1記録媒体の幅をP1、前記第2記録媒体の幅をP2で表したとき、
    P1―P2<20
    であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の転写装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の転写装置を備えた画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016130769A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成システムおよびクリーニング装置
US10452005B2 (en) 2016-01-15 2019-10-22 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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