以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、例えばカラオケ店舗において利用されるカラオケシステムに対して、本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.カラオケシステムの構成及び動作の概要]
始めに、図1を参照して、本実施形態のカラオケシステムの構成の概要を説明する。図1は、本実施形態のカラオケシステムSの概要構成例を示す図である。図1に示すように、カラオケシステムSは、選曲装置1、カラオケ装置2、広告表示端末3、及び管理サーバ4を含んで構成される。カラオケ装置2は、本発明の楽曲再生装置の一例である。広告表示端末3は、本発明の広告再生装置の一例である。選曲装置1、カラオケ装置2、及び広告表示端末3は、例えば、カラオケ店舗のカラオケルーム(客室)に設置される。選曲装置1は、例えば赤外線により同室内のカラオケ装置2と通信可能になっている。カラオケ装置2は、選曲装置1からユーザにより行われるカラオケ楽曲の再生を予約する指示を、受信する。カラオケ装置2は、選曲装置1により予約されたカラオケ楽曲を順に再生する。選曲装置1及びカラオケ装置2は、例えばLAN(Local Area Network)を介して同室内の広告表示端末3と通信可能になっている。選曲装置1、カラオケ装置2及び広告表示端末3は、LAN及びルータを介してネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えば、インターネット、携帯通信網、及びゲートウェイ等により構成される。広告表示端末3は、カラオケ装置2により再生される楽曲の情報を、ネットワークNWを介して取得する。また、管理サーバ4は、ネットワークNWに接続される。カラオケ装置2及び広告表示端末3は、ネットワークNWを介して管理サーバ4と通信可能になっている。また、管理サーバ4には、ネットワークNWを介して、カラオケ店舗の客室でカラオケ装置2を利用するユーザが使用するユーザの端末5及び管理者の端末6が接続可能になっている。ユーザの端末5の例としては、携帯電話機、スマートフォン、またはパーソナルコンピュータ等がある。
選曲装置1は、カラオケ装置2に向けて選曲を要求する専用のリモコンである。選曲装置1は、カラオケ店舗の客室を利用するユーザが楽曲を予約するために用いられる。楽曲には、カラオケ楽曲が含まれる。カラオケ楽曲とは、基となる楽曲のボーカルパートまたはギターなどの所定パートを除いた曲である。ユーザが予約する楽曲は、カラオケ装置2により実行されるゲーム等のアプリケーションであってもよい。選曲装置1は、ユーザにより選曲された楽曲の予約要求をカラオケ装置2へ送信する。また、選曲装置1は、カラオケ店舗の客室を利用するユーザがカラオケサービスへログインするためにも用いられる。
カラオケ装置2は、ユーザにより選曲された楽曲を再生する演奏装置である。カラオケ装置2は、選曲装置1から予約要求を受信すると、楽曲の予約を受け付ける。予約要求には、予約対象の楽曲に付与された楽曲IDが含まれる。楽曲IDは、楽曲を識別するための識別情報である。言い換えれば、楽曲IDは、楽曲の曲番号である。カラオケ装置2は、予約を受け付けた楽曲の楽曲IDを予約リストに登録する。予約リストに楽曲IDが登録された楽曲は、例えば予約順に再生される。カラオケ装置2は、再生される楽曲について、再生中の楽曲の楽曲IDを含む曲情報を記憶する。カラオケ装置2は、広告表示端末3からの要求に応じて予約リストまたは再生中の楽曲の曲情報を広告表示端末3へ送信する。予約リストには、楽曲が再生中であることを示す再生フラグが登録されてもよい。また、予約リストには、楽曲の総再生時間、及び予約リストが広告表示端末3へ送信されるときの楽曲の再生箇所を示す再生箇所情報が登録されてもよい。総再生時間とは、楽曲が早送りやスキップ等の特殊再生されることなく通常再生されたときの楽曲の時間的な長さをいう。総再生時間とは、言い換えれば、再生所要時間である。楽曲の再生箇所は、例えば、楽曲の総再生時間において再生開始からの経過時間により示される。また、楽曲は、総再生時間が、歌唱部分と、非歌唱部分とで分割された複数の楽曲構成部分で構成される場合がある。歌唱部分の例としては、Aメロ、Bメロ、及びサビがある。非歌唱部分の例としては、前奏(イントロ)、間奏、及び後奏(エンディング)がある。この場合、楽曲の再生箇所は、楽曲の総再生時間における複数の楽曲構成部分のうち何れかにより示されてもよい。また、楽曲の再生箇所は、楽曲の総再生時間を構成する楽曲構成部分の歌唱部分において、歌詞を構成する複数の歌詞フレーズのうちの何れかより示されてもよい。
広告表示端末3は、広告コンテンツを再生し、ディスプレイに表示させる端末である。広告コンテンツには、広告コンテンツIDが付与される。広告コンテンツIDは、広告コンテンツを識別するための識別情報である。広告コンテンツには、タイアップ広告コンテンツと、一般広告コンテンツとの2種類がある。タイアップ広告コンテンツは、カラオケ装置2により再生可能な楽曲と関連付けて再生させる広告コンテンツである。タイアップ広告コンテンツは、例えば、タイアップリストにより、カラオケ装置2により再生可能な楽曲と関連付けが定められている。タイアップ広告コンテンツは、このタイアップ広告コンテンツと関連付けられた楽曲が再生中であるときに再生される広告コンテンツである。よって、タイアップ広告コンテンツを再生するときは、カラオケ装置2から取得される予約リストまたは再生中の楽曲の曲情報により判断する処理が必要となる。タイアップ広告コンテンツの例としては、楽曲に関連する広告情報が挙げられる。この広告情報には、例えば、楽曲のアーティストのコンサートなどのイベント情報がある。楽曲が再生中であるときに、この楽曲に関連付けられたタイアップ広告コンテンツが再生されるため、タイアップ広告コンテンツによる広告対象の広告効果を高めることができる。
一般広告コンテンツは、システム運営者と広告主との取り決めに従って再生させる広告コンテンツである。一般広告コンテンツは、楽曲と関連付けられない。一般広告コンテンツは、カラオケ装置2により楽曲が再生中であるときと、楽曲が再生中でないときとのいずれのときにおいても、再生されてよい広告コンテンツである。よって、一般広告コンテンツを再生するときは、カラオケ装置2から取得される予約リストまたは再生中の楽曲の曲情報により判断する処理は不要である。一般広告コンテンツは、例えば、楽曲との関連付けが定められておらず、楽曲とは無関係な広告コンテンツである。一例としては、広告主である企業に関する広告情報が挙げられる。この広告情報には、例えば、広告主である企業により提供される商品またはサービスの情報がある。
また、広告表示端末3は、管理サーバ4からタイアップリスト及び広告再生リストを取得する。タイアップリストは、カラオケ装置2により再生される楽曲に応じて再生させるタイアップ広告コンテンツのリストである。広告再生リストは、予め決定された広告再生繰返し周期で繰り返して再生させる一般広告コンテンツのリストである。広告再生繰返し周期とは、例えば、広告再生リストに登録された順番が先頭の一般広告コンテンツから最後の一般広告コンテンツまでを再生する1周の時間である。広告表示端末3は、広告再生リストに基づいて、一般広告コンテンツを再生する。更に、広告表示端末3は、タイアップリストに基づいて、タイアップ広告コンテンツを再生する。
管理サーバ4は、楽曲及び広告コンテンツを管理するサーバである。管理サーバ4は、タイアップリスト及び広告再生リストを記憶する。管理サーバ4は、広告表示端末3からの要求に応じてタイアップリスト及び広告再生リストを広告表示端末3へ送信する。管理サーバ4は、広告表示端末3からの要求に応じて一般広告コンテンツを広告表示端末3へ送信する。管理サーバ4は、広告表示端末3からの要求に応じてタイアップ広告コンテンツを広告表示端末3へ送信する。
以上の構成において、カラオケシステムSは、少なくとも、カラオケ装置2により再生される楽曲の楽曲IDと、この楽曲の再生中に広告表示端末3により表示された広告コンテンツの広告コンテンツIDとを対応付けて広告表示履歴情報として、例えばカラオケ装置2または広告表示端末3の記憶手段に記憶する。その後、カラオケシステムSにおけるカラオケ装置2または広告表示端末3は、特定の情報処理装置から広告リクエスト情報を取得する。広告リクエスト情報は、楽曲の再生中に広告表示端末3により表示された広告コンテンツの再表示を要求する情報である。広告リクエスト情報には、特定の情報処理装置から要求された楽曲の楽曲IDが含まれる。そして、カラオケシステムSにおけるカラオケ装置2または広告表示端末3は、取得した広告リクエスト情報に含まれる楽曲IDに基づいて、広告表示端末3によりディスプレイに表示させる広告コンテンツを上記記憶手段に記憶された広告表示履歴情報から決定する。これにより決定された広告コンテンツは、広告表示端末3によりディスプレイに表示される。なお、カラオケ装置2が広告コンテンツを広告表示履歴情報から決定する場合、上記特定の情報処理装置は選曲装置1となる。或いは、この場合、上記特定の情報処理装置は広告表示端末3であってもよい。一方、広告表示端末3が広告コンテンツを広告表示履歴情報から決定する場合、上記特定の情報処理装置は選曲装置1またはカラオケ装置2となる。或いは、上記特定の情報処理装置は、管理サーバ4またはユーザの端末5等であってもよい。
なお、カラオケシステムSは、カラオケ装置2により再生される楽曲の楽曲IDと、この楽曲の再生箇所を示す再生箇所情報と、この再生箇所情報が示す再生箇所で広告表示端末3により表示された広告コンテンツの広告コンテンツIDとを対応付けて広告表示履歴情報として、例えばカラオケ装置2または広告表示端末3の記憶手段に記憶するように構成してもよい。この場合、特定の情報処理装置からの広告リクエスト情報には、特定の情報処理装置から要求された楽曲の楽曲IDと、この楽曲IDに対応する再生箇所情報または広告コンテンツIDのいずれかが含まれる。そして、カラオケ装置2または広告表示端末3は、取得した広告リクエスト情報に含まれる楽曲IDと対応する再生箇所情報または広告コンテンツIDに基づいて、広告表示端末3によりディスプレイに表示させる広告コンテンツを上記記憶手段に記憶された広告表示履歴情報から決定することになる。
[2.選曲装置1、カラオケ装置2、広告表示端末3、及び管理サーバ4の構成]
次に、図1を参照して、選曲装置1、カラオケ装置2、広告表示端末3、及び管理サーバ4の構成について説明する。
選曲装置1は、制御部11、記憶部12、ビデオRAM13、映像制御部14、表示部15、操作部16、操作処理部17、赤外線送信部18、及び無線LAN通信部19等を備えて構成される。赤外線送信部18は、カラオケ装置2との間で赤外線通信を行う。無線LAN通信部19は、例えばIEEE 802.11の諸規格に準拠する無線LANの通信を行う。制御部11は、CPU、ROM、及びRAM等により構成される。記憶部12は、例えば、不揮発性半導体メモリ等により構成される。記憶部12には、OS(Operating System)及び選曲処理プログラム等が記憶されている。また、制御部11は、OS及び選曲処理プログラム等を実行することにより、選曲装置1全体を統括制御する。制御部11は、表示部15に種々のGUI(Graphical User Interface)画面を表示する。また、制御部11は、ユーザによる操作部16からの指示を、操作処理部17を介して受け付ける。記憶部12には、ログインしたユーザのユーザIDを登録するログインユーザリストが記憶される。ユーザIDは、ユーザを識別するための識別情報である。記憶部12には、選曲対象となる楽曲の情報を登録する楽曲リストが記憶されている。楽曲の情報には、例えば、楽曲ID、曲名、及び歌手名等が含まれる。制御部11は、ユーザからの選曲画面表示指示に応じて、記憶部12に記憶された楽曲リストに基づきビデオRAM13及び映像制御部14を介して選曲画面を表示部15に表示する。GUI画面である選曲画面には、複数の選曲候補がユーザにより選曲可能に表示される。選曲画面において、ユーザにより楽曲が選曲されると、選曲された楽曲の楽曲IDを含む予約要求がカラオケ装置2へ送信される。
制御部11は、ユーザからの楽曲再生履歴の表示指示に応じて、カラオケ装置2から楽曲再生履歴情報を取得し、取得した楽曲再生履歴情報に基づきビデオRAM13及び映像制御部14を介してGUI画面である楽曲再生履歴画面を表示部15に表示する。楽曲再生履歴情報は、例えばユーザにより楽曲が歌唱された歌唱履歴を示す。楽曲再生履歴情報には、例えば、カラオケ装置2により再生された楽曲の楽曲ID、楽曲の再生日時、楽曲を予約したユーザのユーザID及びユーザ名等が含まれる。楽曲再生履歴画面において、ユーザにより楽曲が選択されると、制御部11は、選択したユーザのユーザIDと、選択された楽曲の楽曲IDとを含む広告リクエスト情報をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信する。また、制御部11は、ユーザからの広告表示履歴の表示指示に応じて、カラオケ装置2または広告表示端末3から広告表示履歴情報を取得し、取得した広告表示履歴情報に基づきビデオRAM13及び映像制御部14を介してGUI画面である広告表示履歴画面を表示部15に表示する。広告表示履歴画面において、ユーザにより楽曲の再生箇所を示す再生箇所情報または広告コンテンツIDが選択されると、制御部11は、選択したユーザのユーザID、楽曲の楽曲ID、及び再生箇所情報または広告コンテンツIDを含む広告リクエスト情報をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信する。
カラオケ装置2は、制御部21、記憶部22、ビデオRAM23、映像再生部24、表示処理部25、マイク制御部26、シンセサイザ27、ミキシングアンプ28、操作部29a、操作処理部29b、赤外線受信部29c、及び通信部29d等を備えて構成される。制御部21は、CPU、ROM、及びRAM等により構成される。記憶部22は、例えば、ハードディスク等により構成される。記憶部22には、OS及び楽曲再生処理プログラムが記憶されている。制御部21は、OS及び楽曲再生処理プログラムを実行することにより、カラオケ装置2全体を統括制御する。カラオケ装置2の制御部21が本発明の第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段、第4取得手段、及び決定手段として機能する場合、記憶部22は、本発明の記憶手段として、上述した広告表示履歴情報を記憶する。この場合、制御部21は、広告表示端末3により表示された広告コンテンツの広告コンテンツID、及び表示時刻情報を広告表示端末3から取得する。また、この場合、制御部21は、選曲装置1からの要求に応じて広告表示履歴情報を選曲装置1へ送信する。また、記憶部22には、予約された楽曲の予約リストが記憶される。予約リストには、例えば、楽曲の楽曲IDが対応付けられて予約順に登録される。予約リストには、例えば、楽曲が再生中の楽曲の楽曲IDに対応付けられて、楽曲が再生中であることを示す再生フラグ“1”が登録されてもよい。この場合、予約リストの予約順に従って、再生される楽曲が次の楽曲に更新されると、再生フラグ“1”は、更新され、新たに再生される楽曲の楽曲IDに対応付けられて登録される。再生される楽曲の楽曲IDに、再生フラグ“1”が対応付けて登録されることにより、再生中の楽曲の曲情報が特定可能となる。予約リストには、予約したユーザのユーザIDが楽曲IDに対応付けられて登録されてもよい。また、広告表示端末3からの要求に応じて予約リストが広告表示端末3へ送信されるときには、楽曲の総再生時間、及び再生中の楽曲の再生箇所を示す再生箇所情報が予約リストに登録されてもよい。
また、記憶部22には、制御部21により再生された楽曲の楽曲IDを含む楽曲再生履歴情報が記憶される。制御部21は、選曲装置1からの要求に応じて楽曲再生履歴情報を選曲装置1へ送信する。また、記憶部22には、選曲装置1等から取得された広告リクエスト情報が記憶される。制御部21が本発明の決定手段等として機能する場合、制御部21は、広告リクエスト情報に含まれるユーザID及び楽曲IDに基づいて、広告表示端末3によりディスプレイに表示させる広告コンテンツを記憶部22に記憶された広告表示履歴情報から決定する。或いは、制御部21は、広告リクエスト情報に含まれるユーザID及び楽曲IDと対応する再生箇所情報または広告コンテンツIDに基づいて、広告表示端末3によりディスプレイに表示させる広告コンテンツを記憶部22に記憶された広告表示履歴情報から決定する。そして、制御部21は、決定した広告コンテンツを広告表示端末3に表示させる。一方、制御部21が本発明の決定手段等として機能しない場合、制御部21は、広告表示端末3からの要求に応じて広告リクエスト情報を広告表示端末3へ送信する。
また、記憶部22には、楽曲に対応する音声データ及び映像データ等が記憶される。この映像データは、例えばカラオケ楽曲が再生されるときに表示させる背景映像のデータである。シンセサイザ27は、制御部21の制御の下、音声データを用いて楽曲の再生を行い、楽曲の音声信号をミキシングアンプ28へ出力する。マイク制御部26は、マイクにより集音されたユーザの歌唱音声信号をミキシングアンプ28へ出力する。ミキシングアンプ28は、楽曲の音声信号と歌唱音声信号とをミキシングしてスピーカへ出力する。映像再生部24は、制御部21の制御の下、映像データを用いて映像コンテンツを表示処理部25へ出力する。表示処理部25は、映像再生部24から出力された映像コンテンツを表示処理部25に接続されたディスプレイに表示させる。制御部21は、ユーザによる操作部29aからの指示を、操作処理部29bを介して受け付ける。赤外線受信部29cは、選曲装置1との間で赤外線通信を行う。
広告表示端末3は、制御部31、記憶部32、表示処理部33、及び通信部34等を備えて構成される。制御部31は、CPU、ROM、及びRAM等により構成され、時計機能及びタイマー機能を備える。記憶部32は、例えば、ハードディスク等により構成される。記憶部32には、OS及び広告表示処理プログラム等が記憶されている。制御部31は、OS及び広告表示処理プログラムを実行することにより、広告表示端末3全体を統括制御する。広告表示端末3の制御部31が本発明の「広告コンテンツをディスプレイに表示させる制御手段」として機能する。また、制御部31が本発明の第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段、第4取得手段、及び決定手段として機能する場合、記憶部32は、本発明の記憶手段として、上述した広告表示履歴情報を記憶する。この場合、制御部31は、選曲装置1からの要求に応じて広告表示履歴情報を選曲装置1へ送信する。或いは、制御部31は、広告表示履歴情報を、カラオケ装置2を介して選曲装置1へ送信する。記憶部32には、カラオケ装置2から取得された予約リストまたは再生中の楽曲の曲情報が記憶される。制御部31が本発明の決定手段等として機能する場合、制御部31は、選曲装置1またはカラオケ装置2等から取得された広告リクエスト情報に含まれるユーザID及び楽曲IDに基づいて、表示処理部33に接続されたディスプレイに表示させる広告コンテンツを、記憶部32に記憶された広告表示履歴情報から決定する。或いは、制御部31は、広告リクエスト情報に含まれるユーザID及び楽曲IDと対応する再生箇所情報または広告コンテンツIDに基づいて、表示処理部33に接続されたディスプレイに表示させる広告コンテンツを、記憶部32に記憶された広告表示履歴情報から決定する。一方、制御部31が本発明の決定手段等として機能しない場合、制御部31は、カラオケ装置2から取得した広告表示指示情報に含まれる広告コンテンツIDに対応する広告コンテンツを再生し、表示処理部33に接続されたディスプレイに表示させる。
また、記憶部32には、管理サーバ4から取得されたタイアップリスト及び広告再生リストが記憶される。記憶部32には、タイアップリスト又は広告再生リストに基づいて取得されたタイアップ広告コンテンツ及び一般広告コンテンツがそれぞれ所定のファイル形式で記憶される。タイアップ広告コンテンツ及び一般広告コンテンツは、例えば静止画データ又は動画データにより構成される。制御部31は、広告再生リストに基づいて、一般広告コンテンツを再生する。更に、制御部31は、タイアップリストに基づいて、タイアップ広告コンテンツを再生する。制御部31により再生された広告コンテンツは表示処理部33に接続されたディスプレイに表示される。
管理サーバ4は、制御部41、記憶部42、及び通信部43等を備えて構成される。制御部41は、CPU、ROM、及びRAM等により構成される。記憶部42は、例えば、ハードディスク等により構成される。記憶部42には、OS及びサーバ処理プログラム等が記憶されている。制御部41は、OS及びサーバ処理プログラムを実行することにより、管理サーバ4全体を統括制御する。記憶部42には、カラオケ装置2により再生可能な楽曲の情報を管理する楽曲管理リストが記憶される。楽曲管理リストには、楽曲の楽曲ID及び総再生時間等の情報が楽曲ごとに登録される。また、記憶部42には、タイアップリスト、及び広告再生リストが記憶される。タイアップリストには、タイアップ広告コンテンツの広告コンテンツID、及び例えばタイアップ広告コンテンツに関連する楽曲のアーティスト名等の広告詳細情報等がタイアップ広告コンテンツごとに登録される。広告再生リストには、一般広告コンテンツの広告コンテンツID、及び例えば一般広告コンテンツの広告主であるメーカ名及び商品名等の広告詳細情報等が一般広告コンテンツごとに登録される。管理サーバ4は、広告表示端末3からの要求に応じてタイアップリスト及び広告再生リストを広告表示端末3へ送信する。また、記憶部42には、管理サーバ4にアップロードされた複数のタイアップ広告コンテンツ及び複数の一般広告コンテンツがそれぞれ所定のファイル形式で記憶される。また、記憶部42には、会員ユーザリストが記憶される。会員ユーザリストには、カラオケサービスの利用者として会員登録されたユーザのユーザID及びパスワードが登録される。
[3.カラオケシステムSの広告再生動作]
次に、カラオケシステムSの広告再生動作を説明する。
(3.1 選曲装置1の処理)
先ず、図2等を参照して、選曲装置1の処理を説明する。図2は、選曲装置1の制御部11における処理を示すフローチャートである。図2に示す処理は、例えば、選曲装置1の電源オンにより開始される。図2に示す処理が開始されると、選曲装置1の制御部11は、カラオケサービスへのログイン指示があったか否かを判定する(ステップS1)。例えばユーザが選曲装置1の操作部16を操作してカラオケサービスへのログイン指示を行うと、カラオケサービスへのログイン指示があったと判定され(ステップS1:YES)、ステップS2へ進む。このログイン指示の際に、ユーザによりユーザID及びパスワードが入力される。カラオケサービスへのログイン要求がないと判定された場合(ステップS1:NO)、ステップS6へ進む。
ステップS2では、制御部11は、カラオケサービスへのログイン要求をカラオケ装置2へ送信する。ログイン要求には、ユーザID及びパスワードが含まれる。カラオケ装置2により受信されたログイン要求は管理サーバ4へ送信される。そして、管理サーバ4から、ログイン成功又はログイン失敗を示すログイン結果がカラオケ装置2へ送信される。カラオケ装置2により受信されたログイン結果は選曲装置1へ送信される。こうして、制御部11は、カラオケ装置2からログイン結果を受信する(ステップS3)。次いで、制御部11は、ログイン結果にログイン成功が示されているか否かを判定する(ステップS4)。ログイン結果にログイン成功が示されていると判定された場合(ステップS4:YES)、制御部11は、ログイン指示を行ったユーザのユーザIDをログインユーザリストに登録する(ステップS5)。これにより、ユーザがカラオケサービスへログインする。
ステップS6では、制御部11は、楽曲の予約指示があったか否かを判定する。例えばユーザが表示部15に表示された選曲画面における複数の選曲候補の楽曲の中から所望の楽曲を選曲して予約指示を行う。これにより、楽曲の予約指示があったと判定され(ステップS6:YES)、ステップS7へ進む。楽曲の予約指示がないと判定された場合(ステップS6:NO)、ステップS10へ進む。
ステップS7では、制御部11は、ログインしたユーザからの予約指示であったか否かを判定する。ログインしたユーザからの予約指示であったと判定された場合(ステップS7:YES)、ステップS8へ進む。ログインしたユーザからの予約指示でないと判定された場合(ステップS7:NO)、ステップS9へ進む。つまり、この場合の予約指示は、ログインしていないゲストユーザからの予約指示である。
ステップS8では、制御部11は、ログインしたユーザにより予約指示された楽曲の楽曲IDを含む予約要求をカラオケ装置2へ送信する。この予約要求には、ログインしたユーザのユーザIDが含まれる。ステップS9では、制御部11は、ゲストユーザにより予約指示された楽曲の楽曲IDを含む予約要求をカラオケ装置2へ送信する。この予約要求には、ゲストユーザであることを示すゲストユーザ情報が含まれる。
ステップS10では、制御部11は、楽曲再生履歴の表示指示があったか否かを判定する。例えばログインしたユーザが選曲装置1のGUI画面に表示されたメニュー一覧の中から楽曲再生履歴を選択して表示指示を行う。これにより、楽曲再生履歴の表示指示があったと判定され(ステップS10:YES)、ステップS11へ進む。楽曲再生履歴の表示指示がないと判定された場合(ステップS10:NO)、ステップS13へ進む。
ステップS11では、制御部11は、楽曲再生履歴の送信要求をカラオケ装置2へ送信することでカラオケ装置2から楽曲再生履歴情報を取得する。楽曲再生履歴の送信要求には、楽曲再生履歴の表示指示を行ったユーザのユーザIDが含まれる。次いで、制御部11は、カラオケ装置2から取得された楽曲再生履歴情報に基づき楽曲再生履歴画面を表示部15に表示する(ステップS12)。
図3(A)は、楽曲再生履歴画面の一例を示す図である。図3(A)に示す楽曲再生履歴画面には、ユーザXの予約により再生された楽曲の楽曲ID“11111”及び“44444”が表示されている。なお、楽曲IDに対応付けられて楽曲名等が表示されてもよい。また、図3(A)に示す楽曲再生履歴画面には、各楽曲IDに対応付けられて広告表示ボタン51a,51bがユーザにより選択可能に表示されている。また、図3(A)に示す楽曲再生履歴画面には、時間別広告表示履歴ボタン51c、演奏箇所別広告表示履歴ボタン51d、歌詞別広告表示履歴ボタン51e、広告別広告表示履歴ボタン51f、及び未選択ボタン51gが表示されている。ボタン51c〜51gは、例えばラジオボタンであり、ユーザは、ボタン51c〜51gの中の何れかを選択することができる。
なお、図3(A)に示す楽曲再生履歴画面は、Webページにより構成されるようにしてもよい。この場合、カラオケ利用サイトのサーバまたは管理サーバ4は、楽曲再生履歴の送信要求をカラオケ装置2へ送信することで楽曲再生履歴情報を取得する。カラオケ利用サイトのサーバまたは管理サーバ4は、取得した楽曲再生履歴情報に基づき楽曲再生履歴画面のWebページを生成する。そして、例えばカラオケサービスへログインしたユーザの端末5からの要求に応じて、楽曲再生履歴画面のWebページをユーザの端末5へ送信する。ユーザの端末5は、楽曲再生履歴画面のWebページを受信するとWebブラウザにより楽曲再生履歴画面を表示する。楽曲再生履歴画面に表示された時間別広告表示履歴ボタン51c、演奏箇所別広告表示履歴ボタン51d、歌詞別広告表示履歴ボタン51e、広告別広告表示履歴ボタン51f、及び未選択ボタン51gは、ユーザの端末5上でもユーザにより選択可能となる。
ステップS13では、制御部11は、時間別の広告表示履歴の表示指示があったか否かを判定する。例えば、図3(A)に示すように表示された楽曲再生履歴画面において、ユーザにより時間別広告表示履歴ボタン51cが選択された後、広告表示ボタン51aが選択されると、時間別の広告表示履歴の表示指示があったと判定される。時間別の広告表示履歴の表示指示があったと判定された場合(ステップS13:YES)、ステップS14へ進む。時間別の広告表示履歴の表示指示がないと判定された場合(ステップS13:NO)、ステップS16へ進む。
ステップS14では、制御部11は、広告表示履歴の送信要求をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信することで広告表示履歴情報を取得する。広告表示履歴の送信要求には、例えばユーザにより選択された広告表示ボタン51aに対応付けられた楽曲ID“11111”が含まれる。これにより、楽曲ID“11111”を含む広告表示履歴情報が取得される。次いで、制御部11は、ステップS14で取得した広告表示履歴情報に基づき時間別の広告表示履歴画面を表示部15に表示する(ステップS15)。
図3(B)は、時間別の広告表示履歴画面の一例を示す図である。図3(B)に示す広告表示履歴画面には、楽曲の総再生時間において再生開始から再生終了までを複数に分割した各時間帯に対応付けられて広告表示ボタン52a〜52cがユーザにより選択可能に表示されている。
ステップS16では、制御部11は、演奏箇所別の広告表示履歴の表示指示があったか否かを判定する。例えば、図3(A)に示すように表示された楽曲再生履歴画面において、ユーザにより演奏箇所別広告表示履歴ボタン51dが選択された後、広告表示ボタン51aが選択されると、演奏箇所別の広告表示履歴の表示指示があったと判定される。演奏箇所別の広告表示履歴の表示指示があったと判定された場合(ステップS16:YES)、ステップS17へ進む。演奏箇所別の広告表示履歴の表示指示がないと判定された場合(ステップS16:NO)、ステップS19へ進む。
ステップS17では、制御部11は、広告表示履歴の送信要求をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信することで広告表示履歴情報を取得する。次いで、制御部11は、ステップS17で取得した広告表示履歴情報に基づき演奏箇所別の広告表示履歴画面を表示部15に表示する(ステップS18)。
図3(C)は、演奏箇所別の広告表示履歴画面の一例を示す図である。図3(C)に示す広告表示履歴画面には、楽曲の総再生時間におけるイントロ、Aメロ、1サビ、及びBメロの各楽曲構成部分(演奏箇所)に対応付けられて広告表示ボタン53a〜53dがユーザにより選択可能に表示されている。
ステップS19では、制御部11は、歌詞別の広告表示履歴の表示指示があったか否かを判定する。例えば、図3(A)に示すように表示された楽曲再生履歴画面において、ユーザにより歌詞別広告表示履歴ボタン51eが選択された後、広告表示ボタン51aが選択されると、歌詞別の広告表示履歴の表示指示があったと判定される。歌詞別の広告表示履歴の表示指示があったと判定された場合(ステップS19:YES)、ステップS20へ進む。歌詞別の広告表示履歴の表示指示がないと判定された場合(ステップS19:NO)、ステップS22へ進む。
ステップS20では、制御部11は、広告表示履歴の送信要求をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信することで広告表示履歴情報を取得する。次いで、制御部11は、ステップS20で取得した広告表示履歴情報に基づき歌詞別の広告表示履歴画面を表示部15に表示する(ステップS21)。
図3(D)は、歌詞別の広告表示履歴画面の一例を示す図である。図3(D)に示す広告表示履歴画面には、楽曲の総再生時間を構成する楽曲構成部分の歌唱部分において、歌詞を構成する複数の歌詞フレーズ中の歌詞フレーズ“あいうえお”と歌詞フレーズ“たちつてと”に対応付けられて広告表示ボタン54a,54bがユーザにより選択可能に表示されている。
ステップS22では、制御部11は、広告別の広告表示履歴の表示指示があったか否かを判定する。例えば、図3(A)に示すように表示された楽曲再生履歴画面において、ユーザにより広告別広告表示履歴ボタン51fが選択された後、広告表示ボタン51aが選択されると、広告別の広告表示履歴の表示指示があったと判定される。広告別の広告表示履歴の表示指示があったと判定された場合(ステップS22:YES)、ステップS23へ進む。広告別の広告表示履歴の表示指示がないと判定された場合(ステップS22:NO)、ステップS25へ進む。
ステップS23では、制御部11は、広告表示履歴の送信要求をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信することで広告表示履歴情報を取得する。次いで、制御部11は、ステップS23で取得した広告表示履歴情報に基づき広告別の広告表示履歴画面を表示部15に表示する(ステップS24)。
図3(E)は、広告別の広告表示履歴画面の一例を示す図である。図3(E)に示す広告表示履歴画面には、楽曲の総再生時間において順に表示された各広告コンテンツに対応付けられて広告ボタン55a〜55c、及び詳細ボタン55dがユーザにより選択可能に表示されている。広告ボタン55a〜55cには、それぞれの広告コンテンツの広告コンテンツIDまたは広告コンテンツ名が表示される。
ステップS25では、制御部11は、広告詳細情報の表示指示があったか否かを判定する。例えば、図3(E)に示すように表示された広告別の広告表示履歴画面において、ユーザにより詳細ボタン55dが選択されると、広告詳細情報の表示指示があったと判定される。広告詳細情報の表示指示があったと判定された場合(ステップS25:YES)、ステップS26へ進む。広告詳細情報の表示指示がないと判定された場合(ステップS25:NO)、ステップS28へ進む。
ステップS26では、制御部11は、広告詳細情報の送信要求を広告表示端末3へ送信することで広告詳細情報を取得する。広告詳細情報の送信要求には、例えば広告ボタン55a〜55cに対応付けられた各広告コンテンツIDが含まれる。なお、制御部11は、広告詳細情報の送信要求をカラオケ装置2へ送信するように構成してもよい。この場合、カラオケ装置2は、広告詳細情報の送信要求を広告表示端末3へ転送することで広告詳細情報を広告表示端末3から取得する。そして、カラオケ装置2は、取得した広告詳細情報を選曲装置1へ送信する。次いで、制御部11は、ステップS26で取得した広告詳細情報に基づき広告詳細情報画面を表示部15に表示する(ステップS27)。
図3(F)は、広告詳細情報画面の一例を示す図である。図3(F)に示す広告詳細情報画面には、各広告コンテンツに対応付けられた広告ボタン56a〜56cがユーザにより選択可能に表示されると共に、各広告コンテンツの広告主であるメーカ名及び商品名等の広告詳細情報が表示されている。
ステップS28では、制御部11は、広告コンテンツの再表示指示(再表示リクエスト)があったか否かを判定する。例えば、図3(A)に示す楽曲再生履歴画面において、ユーザにより、未選択ボタン51gが選択された後、広告表示ボタン51aが選択されると、広告コンテンツの再表示指示があったと判定される。広告コンテンツの再表示指示があったと判定された場合(ステップS28:YES)、ステップS29へ進む。この場合のステップS29では、制御部11は、例えば選択したユーザのユーザIDと、広告表示ボタン51aに対応付けられた楽曲ID“11111”とが含まれる広告リクエスト情報をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信する。広告リクエスト情報に含まれる楽曲IDは、特定の情報処理装置の一例である選曲装置1から要求される楽曲の楽曲IDである。
また、例えば、図3(B)に示す時間別の広告表示履歴画面において、ユーザにより広告表示ボタン52aが選択されると、広告コンテンツの再表示指示があったと判定される。広告コンテンツの再表示指示があったと判定された場合(ステップS28:YES)、ステップS29へ進む。この場合のステップS29では、制御部11は、例えば、楽曲再生履歴画面において選択された例えば広告表示ボタン51aに対応付けられた楽曲ID“11111”、選択したユーザのユーザID、及び広告表示ボタン52aに対応付けられた時間帯“00:00〜01:00”を示す時間帯情報を含む広告リクエスト情報をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信する。この時間帯情報は、楽曲ID“11111”に対応する再生箇所情報の一例である。なお、時間帯情報に代えて、時間帯“00:00〜01:00”に対応付けられた広告コンテンツIDが広告リクエスト情報に含まれるように構成してもよい。
また、例えば、図3(C)に示す演奏箇所別の広告表示履歴画面において、ユーザにより広告表示ボタン53aが選択されると、広告コンテンツの再表示指示があったと判定される。広告コンテンツの再表示指示があったと判定された場合(ステップS28:YES)、ステップS29へ進む。この場合のステップS29では、制御部11は、例えば、楽曲再生履歴画面において選択された例えば広告表示ボタン51aに対応付けられた楽曲ID“11111”、選択したユーザのユーザID、及び広告表示ボタン53aに対応付けられた楽曲構成部分“イントロ”を示す演奏箇所情報を含む広告リクエスト情報をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信する。この演奏箇所情報は、楽曲ID“11111”に対応する再生箇所情報の一例である。なお、演奏箇所情報に代えて、楽曲構成部分“イントロ”に対応付けられた広告コンテンツIDが広告リクエスト情報に含まれるように構成してもよい。
また、例えば、図3(D)に示す歌詞別の広告表示履歴画面において、ユーザにより広告表示ボタン54aが選択されると、広告コンテンツの再表示指示があったと判定される。広告コンテンツの再表示指示があったと判定された場合(ステップS28:YES)、ステップS29へ進む。この場合のステップS29では、制御部11は、例えば、楽曲再生履歴画面において選択された例えば広告表示ボタン51aに対応付けられた楽曲ID“11111”、選択したユーザのユーザID、及び広告表示ボタン54aに対応付けられた歌詞フレーズ“あいうえお”を示す歌詞フレーズ情報を含む広告リクエスト情報をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信する。この歌詞フレーズ情報は、楽曲ID“11111”に対応する再生箇所情報の一例である。なお、歌詞フレーズ情報に代えて、歌詞フレーズ“あいうえお”に対応付けられた広告コンテンツIDが広告リクエスト情報に含まれるように構成してもよい。
また、例えば、図3(E)に示す広告別の広告表示履歴画面において、ユーザにより広告ボタン55aが選択されると、制御部11は、広告コンテンツの再表示指示があったと判定される。広告コンテンツの再表示指示があったと判定された場合(ステップS28:YES)、ステップS29へ進む。この場合のステップS29では、制御部11は、例えば、楽曲再生履歴画面において選択された例えば広告表示ボタン51aに対応付けられた楽曲ID“11111”、選択したユーザのユーザID、及び広告ボタン55aに対応付けられた広告コンテンツIDを含む広告リクエスト情報をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信する。
また、例えば、図3(F)に示す広告詳細情報画面において、ユーザにより広告ボタン56aが選択されると、制御部11は、広告コンテンツの再表示指示があったと判定される。広告コンテンツの再表示指示があったと判定された場合(ステップS28:YES)、ステップS29へ進む。この場合のステップS29では、制御部11は、例えば、楽曲再生履歴画面において選択された例えば広告表示ボタン51aに対応付けられた楽曲ID“11111”、選択したユーザのユーザID、及び広告ボタン56aに対応付けられた広告コンテンツIDを含む広告リクエスト情報をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信する。
なお、ステップS28において、広告コンテンツの再表示指示がないと判定された場合(ステップS28:NO)、ステップS30へ進む。
ステップS30では、制御部11は、電源オフ指令があったか否かを判定する。電源オフ指令があったと判定された場合(ステップS30:YES)、図2に示す処理を終了する。電源オフ指令がないと判定された場合(ステップS30:NO)、ステップS1に戻る。
なお、図3(B)〜(E)に示す画面は、Webページにより構成されるようにしてもよい。この場合、ユーザは端末5上に表示された楽曲再生履歴画面において広告表示履歴の表示指示を行うと、カラオケ利用サイトのサーバまたは管理サーバ4は、広告表示履歴の送信要求をカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信することで広告表示履歴情報を取得する。カラオケ利用サイトのサーバまたは管理サーバ4は、取得した広告表示履歴情報に基づき図3(B)〜(E)の何れかの画面のWebページを生成してユーザの端末5へ送信する。ユーザの端末5は、図3(B)〜(E)の何れかの画面のWebページを受信するとWebブラウザにより広告表示履歴画面を表示する。広告表示履歴画面に表示された広告表示ボタンまたは広告ボタンは、ユーザの端末5上でもユーザにより選択可能となる。ユーザは端末5上に表示された広告表示履歴画面において広告コンテンツの再表示指示を行うと、ユーザのユーザID及び楽曲ID等が含まれる広告リクエスト情報がカラオケ利用サイトのサーバまたは管理サーバ4を介してカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信される。また、図3(F)に示す画面は、Webページにより構成されるようにしてもよい。この場合、ユーザは端末5上に表示された広告別の広告表示履歴画面において広告詳細情報の表示指示を行うと、カラオケ利用サイトのサーバまたは管理サーバ4は、広告詳細情報の送信要求を広告表示端末3へ送信することで広告詳細情報を取得する。カラオケ利用サイトのサーバまたは管理サーバ4は、取得した広告詳細情報に基づき図3(F)の画面のWebページを生成してユーザの端末5へ送信する。ユーザの端末5は、図3(F)の画面のWebページを受信するとWebブラウザにより広告詳細情報画面を表示する。広告詳細情報画面に表示された広告ボタンは、ユーザの端末5上でもユーザにより選択可能となる。ユーザは端末5上に表示された広告詳細情報画面において広告コンテンツの再表示指示を行うと、ユーザのユーザID及び楽曲ID等が含まれる広告リクエスト情報がカラオケ利用サイトのサーバまたは管理サーバ4を介してカラオケ装置2または広告表示端末3へ送信される。
(3.2 カラオケ装置2の処理)
次に、図4を参照して、カラオケ装置2の処理を説明する。図4は、カラオケ装置2の制御部21における処理を示すフローチャートである。なお、図4に示す処理は、制御部21が本発明の決定手段等として機能しない場合の処理である。図4に示す処理は、例えば、カラオケ装置2の電源オンにより開始される。図4に示す処理が開始されると、カラオケ装置2の制御部21は、楽曲の予約要求があったか否かを判定する(ステップS41)。ユーザにより選曲された楽曲の予約要求が選曲装置1から受信された場合、楽曲の予約要求があったと判定され(ステップS41:YES)、ステップS42へ進む。ステップS42では、制御部21は、楽曲の予約要求に含まれる楽曲IDを予約リストに登録する。楽曲の予約要求にユーザIDが含まれる場合、楽曲IDとユーザIDとが対応付けられて予約リストに登録される。楽曲の予約要求にゲストユーザ情報が含まれる場合、楽曲IDとゲストユーザ情報とが対応付けられて予約リストに登録される。一方、楽曲の予約要求がないと判定された場合(ステップS41:NO)、ステップS43へ進む。
ステップS43では、制御部21は、予約リストに登録された楽曲の再生タイミングになったか否かを判定する。予約リストに登録された楽曲の再生タイミングになったと判定された場合(ステップS43:YES)、ステップS44へ進む。制御部21は、再生タイミングになった楽曲の再生を開始する。ステップS44では、制御部21は、楽曲の再生タイミングになった楽曲の楽曲IDに対応付けて再生フラグ“1”を予約リストに登録する。予約リストに登録された楽曲の再生タイミングになっていないと判定された場合(ステップS43:NO)、ステップS45へ進む。
ステップS45では、制御部21は、カラオケシステムへのログイン要求があったか否かを判定する。選曲装置1からカラオケサービスへのログイン要求が受信された場合、カラオケシステムへのログイン要求があったと判定され(ステップS45:YES)、ステップS46へ進む。カラオケシステムへのログイン要求がないと判定された場合(ステップS45:NO)、ステップS48へ進む。ステップS46では、制御部21は、選曲装置1から受信されたログイン要求を管理サーバ4へ送信する。そして、制御部21は、管理サーバ4からのログイン結果を選曲装置1へ送信する(ステップS47)。
ステップS48では、制御部21は、楽曲再生履歴の送信要求があったか否かを判定する。選曲装置1から楽曲再生履歴の送信要求が受信された場合、楽曲再生履歴の送信要求があったと判定され(ステップS48:YES)、ステップS49へ進む。楽曲再生履歴の送信要求がないと判定された場合(ステップS48:NO)、ステップS50へ進む。ステップS49では、制御部21は、楽曲再生履歴の送信要求中のユーザIDが含まれる楽曲再生履歴情報を記憶部22から取得して選曲装置1へ送信する。
ステップS50では、制御部21は、予約リストの送信要求があったか否かを判定する。広告表示端末3から予約リストの送信要求が受信された場合、予約リストの送信要求があったと判定され(ステップS50:YES)、ステップS51へ進む。予約リストの送信要求がないと判定された場合(ステップS50:NO)、ステップS52へ進む。ステップS51では、制御部21は、予約リストを記憶部22から取得して広告表示端末3へ送信する。予約リストの送信要求は、例えば、広告表示端末3において広告コンテンツの表示が終了する度に広告表示端末3から送信される。つまり、広告表示端末3への予約リストの送信タイミングは、広告表示端末3による広告コンテンツの表示終了時点となる。
図5(A)は、広告表示端末3へ送信される予約リストの一例を示す図である。図5(A)に示す予約リストには、楽曲ID、ユーザID、及び総再生時間が予約された楽曲ごとに対応付けられて登録されている。更に、図5(A)に示す予約リストには、再生中の楽曲の楽曲IDに対応付けられて楽曲の再生状態が登録されている。楽曲の再生状態には、再生フラグ“1”、楽曲の経過時間、楽曲構成部分(楽曲の演奏箇所)、及び歌詞フレーズが含まれる。ここで、楽曲の経過時間は、制御部21が予約リストを送信する時(送信タイミング)の再生開始からの経過時間である。楽曲構成部分は、制御部21が予約リストを送信する時に演奏されている楽曲構成部分である。歌詞フレーズは、制御部21が予約リストを送信する時に表示されている歌詞フレーズである。楽曲の経過時間、楽曲構成部分、及び歌詞フレーズは、楽曲の再生が進行するに従って変化する。
図5(B)は、楽曲再生の時系列の一例を示す概念図である。図5(B)に示す例では、楽曲1、楽曲2、楽曲3が順に再生されている。各楽曲の再生中に広告コンテンツA〜Dが表示されており、広告コンテンツAは楽曲1と楽曲2にまたがって表示されている。広告コンテンツDは、楽曲2と楽曲3にまたがって表示がされている。時間軸T上の“×”は、広告コンテンツの表示が終了し、広告表示端末3への予約リストの送信タイミングを示す。時間軸Tの矢印方向は、時間経過を示している。言い換えれば、時間軸T上の“×”は、広告表示端末3による予約リストの取得タイミングを示す。制御部21は、広告表示端末3から予約リストの送信要求が受信された時点での楽曲の再生状態を予約リストへ出力する。図5(B)に示す例では、広告コンテンツBの表示が終了した時点での楽曲の再生状態は、楽曲2の再生が2分55秒経過しており、“Aメロ”を再生中であり、“あいうえお”という歌詞を表示している状態である。このように、予約リストに登録される楽曲の経過時間、楽曲構成部分、及び歌詞フレーズは、予約リストの送信タイミングごとに異なる。なお、楽曲構成部分及び歌詞フレーズは、予約リストの送信タイミングごとに同じ場合もある。
ステップS52では、制御部21は、広告リクエスト情報を受信したか否かを判定する。例えば選曲装置1から広告リクエスト情報が受信されたと判定された場合(ステップS52:YES)、ステップS53へ進む。広告リクエスト情報が受信されていないと判定された場合(ステップS52:NO)、ステップS54へ進む。ステップS53では、制御部21は、受信された広告リクエスト情報を記憶部22に保存する。なお、広告リクエスト情報は、ユーザの端末5からカラオケ利用サイトのサーバまたは管理サーバ4を介してカラオケ装置2へ送信される場合もある。
ステップS54では、制御部21は、広告リクエスト情報の送信要求があったか否かを判定する。広告表示端末3から広告リクエスト情報の送信要求が受信された場合、広告リクエスト情報の送信要求があったと判定され(ステップS54:YES)、ステップS55へ進む。広告リクエスト情報の送信要求がないと判定された場合(ステップS54:NO)、ステップS56へ進む。ステップS55では、制御部21は、ステップS53で保存された広告リクエスト情報を記憶部22から取得して広告表示端末3へ送信する。なお、制御部21は、広告表示端末3へ送信した広告リクエスト情報を記憶部22から削除する。また、広告リクエスト情報の送信要求があったときに、広告リクエスト情報が記憶部22に記憶されていない場合がある。この場合、楽曲ID及びユーザID等が含まれない空の広告リクエスト情報が広告表示端末3へ送信される。
ステップS56では、制御部21は、電源オフ指令があったか否かを判定する。電源オフ指令があったと判定された場合(ステップS56:YES)、図4に示す処理を終了する。電源オフ指令がないと判定された場合(ステップS56:NO)、ステップS41に戻る。
(3.3 広告表示端末3の処理)
次に、図6を参照して、広告表示端末3の処理を説明する。図6は、広告表示端末3の制御部31における処理を示すフローチャートである。なお、図6に示す処理は、制御部31が本発明の決定手段等として機能する場合の処理である。図6に示す処理は、例えば、広告表示端末3の電源オンにより開始される。図6に示す処理が開始されると、広告表示端末3の制御部31は、タイアップリスト及び広告再生リストの送信要求を管理サーバ4へ送信することでタイアップリスト及び広告再生リストを管理サーバ4から取得する(ステップS61)。ステップS61の処理は、例えばタイマーにより設定された時間(例えば、1時間)がカウントアップした場合に行われるように構成してもよい。
次いで、広告表示端末3の制御部31は、取得したタイアップリスト及び広告再生リストを参照して、広告コンテンツの更新があるか否かを判定する(ステップS62)。取得したタイアップリスト又は広告再生リストの中に、記憶部32に記憶されていない広告コンテンツの広告コンテンツIDが含まれる場合、広告コンテンツの更新があると判定される。広告コンテンツの更新があると判定された場合(ステップS62:YES)、ステップS63へ進む。広告コンテンツの更新がないと判定された場合(ステップS62:NO)、ステップS64へ進む。
ステップS63では、制御部31は、広告コンテンツの送信要求を管理サーバ4へ送信することで最新の広告コンテンツを管理サーバ4から取得する。広告コンテンツの送信要求には、記憶部32に記憶されていない広告コンテンツの広告コンテンツIDが含まれる。管理サーバ4から取得された広告コンテンツは記憶部32に記憶される。
ステップS64では、制御部31は、広告表示履歴の送信要求があったか否かを判定する。例えば選曲装置1から広告表示履歴の送信要求が受信された場合、広告表示履歴の送信要求があったと判定され(ステップS64:YES)、ステップS65へ進む。広告表示履歴の送信要求がないと判定された場合(ステップS64:NO)、ステップS66へ進む。ステップS65では、制御部31は、広告表示履歴の送信要求中の楽曲IDが含まれる広告表示履歴情報を記憶部32から取得して選曲装置1へ送信する。
ステップS66では、制御部31は、広告詳細情報の送信要求があったか否かを判定する。例えば選曲装置1から広告詳細情報の送信要求が受信された場合、広告詳細情報の送信要求があったと判定され(ステップS66:YES)、ステップS67へ進む。広告詳細情報の送信要求がないと判定された場合(ステップS66:NO)、ステップS68へ進む。ステップS67では、制御部31は、広告表示履歴の送信要求中の各広告コンテンツIDに対応する広告詳細情報を例えばタイアップリスト又は広告再生リストから取得して選曲装置1へ送信する。
ステップS68では、制御部31は、楽曲が再生中であるか否かを判定する。例えば、カラオケ装置2から取得された予約リストに再生フラグ“1”が登録されている場合、楽曲が再生中であると判定される。楽曲が再生中であると判定された場合(ステップS68:YES)、ステップS69へ進む。楽曲が再生中でないと判定された場合(ステップS68:NO)、ステップS70へ進む。なお、カラオケ装置2から未だ予約リストが取得されていない場合も、ステップS70へ進む。
ステップS69では、制御部31は、予約リストから、再生中の楽曲の楽曲IDを取得し、取得した楽曲IDを楽曲ID記憶領域に記憶し、ステップS71へ進む。楽曲ID記憶領域は、再生中の楽曲の楽曲IDを記憶するために例えば記憶部32に予め設けられた記憶領域である。再生中の楽曲の楽曲IDとは、再生フラグ“1”が対応付けられた楽曲IDである。ステップS70では、制御部31は、楽曲ID記憶領域をクリアし、ステップS73へ進む。これにより、楽曲ID記憶領域に楽曲IDが記憶されていた場合であっても、この楽曲IDは削除される。
ステップS71では、制御部31は、再生中の楽曲に関連付けられたタイアップ広告コンテンツがあるか否かを判定する。例えば、ステップS69で楽曲ID記憶領域に記憶された楽曲IDと一致する楽曲IDに対応付けられてタイアップ広告コンテンツのコンテンツIDがタイアップリストに登録されている場合、再生中の楽曲に関連付けられたタイアップ広告コンテンツがあると判定される。再生中の楽曲に関連付けられたタイアップ広告コンテンツがあると判定された場合(ステップS71:YES)、ステップS72へ進む。再生中の楽曲に関連付けられたタイアップ広告コンテンツがないと判定された場合(ステップS71:NO)、ステップS73へ進む。
ステップS72では、制御部31は、再生中の楽曲に関連付けられたタイアップ広告コンテンツをタイアップリストから広告コンテンツIDで選択し、ステップS74へ進む。ステップS73では、制御部31は、広告再生リストで規定された順番に従って一般広告コンテンツを広告再生リストから広告コンテンツIDで選択し、ステップS74へ進む。ステップS74では、制御部31は、楽曲ID記憶領域に楽曲IDが記憶されているか否かを判定する。楽曲ID記憶領域に楽曲IDが記憶されていると判定された場合(ステップS74:YES)、ステップS75へ進む。楽曲ID記憶領域に楽曲IDが記憶されていないと判定された場合(ステップS74:NO)、ステップS76へ進む。
ステップS75では、制御部31は、再生中の楽曲の楽曲IDと、再生中の楽曲を予約したユーザのユーザIDと、ステップS72またはステップS73で選択された広告コンテンツIDとを対応付けて広告表示履歴情報として記憶部32に記憶する。再生中の楽曲を予約したユーザのユーザIDは例えば予約リストから取得される。また、図5(A)に示すように、予約リストに、再生中の楽曲の楽曲IDに対応付けられて楽曲の総再生時間及び再生箇所情報が含まれる場合がある。この予約リストは、後述するステップS77で広告コンテンツの表示が終了する度に取得される。つまり、この場合、制御部31は、楽曲の再生中に楽曲の再生箇所を示す再生箇所情報を、図5(B)に示す取得タイミングで複数回取得する。制御部31は、各取得タイミングで取得した再生箇所情報が示す再生箇所で表示される広告コンテンツの広告コンテンツIDをステップS72またはS73で選択する。そして、制御部31は、再生中の楽曲の楽曲IDと、再生中の楽曲を予約したユーザのユーザIDと、ステップS72またはステップS73で選択された広告コンテンツIDと、再生中の楽曲の再生箇所を示す再生箇所情報とを、異なる再生箇所情報ごとに対応付けて広告表示履歴情報として記憶部32に記憶する。
ここで、再生箇所情報が含まれる広告表示履歴情報の作成処理の詳細を説明する。先ず、再生箇所情報が示す再生箇所が楽曲の経過時間により示される場合、制御部31は、予約リストから総再生時間を取得する。次いで、制御部31は、再生中の楽曲の総再生時間において再生開始から再生終了までを複数に分割した時間帯ごと広告コンテンツIDを登録可能な時間別登録リストを広告表示履歴情報として作成する。
図7(A)は、楽曲2の時間別登録リスト(作成時)の一例を示す図である。図7(A)に示す時間別登録リストには、時間帯ごとに広告コンテンツIDを登録可能な登録欄61a〜61dが設けられている。制御部31は、予約リストを取得する度に、該当する登録欄61a〜61dに広告コンテンツIDを登録する。例えば、図5(B)に示す例では、広告コンテンツAの表示終了時の楽曲2の経過時間は1分25秒であるので、楽曲2の時間帯“01:00〜02:00”に含まれる。そのため、広告コンテンツAの広告コンテンツID“Caaa”は登録欄61bに登録される。また、広告コンテンツAは、楽曲2の時間帯“00:00〜01:00”でも表示されていたので、広告コンテンツAの広告コンテンツID“Caaa”は登録欄61aにも登録される。また、広告コンテンツBの表示開始時の楽曲2の経過時間は1分25秒であるので、広告コンテンツBの広告コンテンツID“Cbbb”は登録欄61bに登録される。更に、広告コンテンツBの表示終了時の楽曲2の経過時間は2分55秒であるので、楽曲2の時間帯“02:00〜03:00”に含まれる。そのため、広告コンテンツBの広告コンテンツID“Cbbb”は登録欄61cにも登録される。また、広告コンテンツCの表示開始時の楽曲2の経過時間は2分55秒であるので、広告コンテンツCの広告コンテンツID“Cccc”は登録欄61cに登録される。更に、広告コンテンツCの表示終了時の楽曲2の経過時間は3分25秒であるので、楽曲2の時間帯“03:00〜03:25”に含まれる。そのため、広告コンテンツCの広告コンテンツID“Cccc”は登録欄61dにも登録される。また、広告コンテンツDの再生終了時には、既に楽曲2の再生が終了し楽曲3の経過時間が10秒になっている。しかし、広告コンテンツDは、楽曲2の時間帯“03:00〜03:50”で表示されていたため、広告コンテンツDの広告コンテンツID“Cddd”は登録欄61dに登録される。このように、予約リストが取得される度に、時間別登録リストの登録欄61a〜61dに広告コンテンツIDが登録される。
なお、広告コンテンツDの広告コンテンツIDは、楽曲3の時間別登録リストの登録欄にも登録されることになる。つまり、広告コンテンツDの表示開始時と、広告コンテンツDの表示終了時に再生されている楽曲が異なる場合、制御部31は、広告コンテンツDの再生開始時と、広告コンテンツDの再生終了時とのそれぞれについて、異なる楽曲2,3の楽曲IDと、同じ広告コンテンツDの広告コンテンツIDとを対応付けて時間別登録リストに登録する。これにより、広告コンテンツが複数の楽曲の再生中にまたがって表示されたとしても、それぞれの楽曲の楽曲IDに広告コンテンツIDが対応付けられて広告表示履歴情報に含められる。そのため、ユーザにより後からどちらの楽曲が選択されても、選択された楽曲の再生中に表示された広告コンテンツを漏れ無く表示させることが可能となる。なお、この場合において、制御部31は、広告コンテンツの表示開始時と、広告コンテンツの表示終了時に再生されている楽曲が異なるか否かを判断し、楽曲が異なると判断した場合に、広告コンテンツの表示開始時と、広告コンテンツの再生終了時とのそれぞれについて、楽曲の楽曲IDと広告コンテンツIDとを対応付けて時間別登録リストに登録するように構成してもよい。
図7(B)は、楽曲2の時間別登録リスト(完成時)の一例を示す図である。図7(B)に示すように、楽曲2の時間別登録リストが完成することになる。制御部31は、上記ステップS14で選曲装置1から送信された広告表示履歴の送信要求をステップS64で受信した場合、時間別登録リストを含む広告表示履歴情報をステップS65で選曲装置1へ送信することになる。これにより、選曲装置1の表示部15には、図3(B)に示すような時間別の広告表示履歴画面が表示されることになる。
また、再生箇所情報が示す再生箇所が楽曲の経過時間により示される場合の別の例として、制御部31は、再生中の楽曲の総再生時間における広告コンテンツの表示開始時間及び表示終了時間、並びに広告コンテンツIDを登録可能な広告別登録リストを広告表示履歴情報として作成する。
図7(C)は、楽曲2の広告別登録リスト(作成時)の一例を示す図である。図7(C)に示す広告別登録リストには、広告コンテンツの広告コンテンツIDを登録可能な登録欄62aと、広告コンテンツの表示開始時間及び表示終了時間を登録可能な登録欄62bが設けられている。制御部31は、予約リストを取得する度に、広告コンテンツの広告コンテンツID、及び表示開始時間及び表示終了時間を登録欄62a,62bに登録する。広告コンテンツの表示終了時間は、楽曲の経過時間と同じになるため、予約リストから取得することができる。例えば、図5(B)に示す例では、広告コンテンツAの表示終了時の楽曲2の経過時間は1分25秒であるので、広告コンテンツの表示終了時間が“01:25”として登録欄62bに登録される。また、広告コンテンツAは楽曲1の終盤に表示開始されたため、広告コンテンツAの表示開始時間は、楽曲2の再生開始時間“00:00”として登録欄62bに登録される。このようにして、広告コンテンツB,Cの広告コンテンツについても、広告コンテンツID、表示開始時間及び表示終了時間が登録欄62a,62bに登録される。なお、広告コンテンツDは、楽曲2と楽曲3とにまたがって表示されていたため、広告コンテンツDの表示終了時間は、楽曲2の再生終了時間“03:50”として登録欄62bに登録される。
図7(D)は、楽曲2の広告別登録リスト(完成時)の一例を示す図である。図7(D)に示すように、楽曲2の広告別登録リストが完成することになる。制御部31は、上記ステップS23で選曲装置1から送信された広告表示履歴の送信要求をステップS64で受信した場合、広告別登録リストを含む広告表示履歴情報をステップS65で選曲装置1へ送信することになる。これにより、選曲装置1の表示部15には、図3(E)に示すような広告別の広告表示履歴画面が表示されることになる。
次に、再生箇所情報が示す再生箇所が楽曲構成部分より示される場合、制御部31は、例えば楽曲の再生開始から再生終了までの各楽曲構成部分を示す情報を例えばステップS75の処理前にカラオケ装置2から取得する。次いで、制御部31は、楽曲の再生開始から再生終了までの楽曲構成部分ごと広告コンテンツIDを登録可能な演奏箇所別登録リストを広告表示履歴情報として作成する。
図7(E)は、楽曲2の演奏箇所別登録リスト(作成時)の一例を示す図である。図7(E)に示す演奏箇所別登録リストには、楽曲構成部分ごとに広告コンテンツIDを登録可能な登録欄63a〜63cが設けられている。制御部31は、予約リストを取得する度に、該当する登録欄63a〜63cに広告コンテンツIDを登録する。例えば、図5(B)に示す例では、広告コンテンツAの表示終了時の楽曲2の楽曲構成部分は“イントロ”であるので、広告コンテンツAの広告コンテンツID“Caaa”は登録欄63aに登録される。また、楽曲2の楽曲構成部分“イントロ”では、広告コンテンツBが表示開始されているので、広告コンテンツBの広告コンテンツID“Cbbb”は登録欄63aに登録される。このようにして、登録欄63b,63cにも、広告コンテンツIDが登録される。
図7(F)は、楽曲2の演奏箇所別登録リスト(完成時)の一例を示す図である。図7(F)に示すように、楽曲2の演奏箇所別登録リストが完成することになる。なお、予約リストに登録された楽曲構成部分だけが示される演奏箇所別登録リストが作成されるように構成してもよい。この場合、制御部31は、各楽曲構成部分を示す情報をカラオケ装置2から取得しなくてもよい。制御部31は、上記ステップS17で選曲装置1から送信された広告表示履歴の送信要求をステップS64で受信した場合、演奏箇所別登録リストを含む広告表示履歴情報をステップS65で選曲装置1へ送信することになる。これにより、選曲装置1の表示部15には、図3(C)に示すような演奏箇所別の広告表示履歴画面が表示されることになる。
次に、再生箇所情報が示す再生箇所が歌詞フレーズより示される場合、制御部31は、例えば楽曲の歌詞を構成する複数の歌詞フレーズを示す歌詞情報を例えばステップS75の処理前にカラオケ装置2から取得する。次いで、制御部31は、楽曲の歌詞を構成する複数の歌詞フレーズごと広告コンテンツIDを登録可能な歌詞別登録リストを広告表示履歴情報として作成する。
図7(G)は、楽曲2の歌詞別登録リスト(作成時)の一例を示す図である。図7(G)に示す歌詞別登録リストには、歌詞フレーズごとに広告コンテンツIDを登録可能な登録欄64a〜64dが設けられている。制御部31は、予約リストを取得する度に、該当する登録欄64a〜64dに広告コンテンツIDを登録する。例えば、図5(B)に示す例では、広告コンテンツAの表示終了時には歌詞フレーズは表示されていない。一方、広告コンテンツBの表示終了時には歌詞フレーズ“あいうえお”が表示されているので、広告コンテンツBの広告コンテンツID“Cbbb”は登録欄64aに登録される。また、歌詞フレーズ“あいうえお”が表示されているときには、広告コンテンツCが表示開始されているので、広告コンテンツCの広告コンテンツID“Cccc”も登録欄64aに登録される。また、広告コンテンツCの表示終了時には歌詞フレーズ“たちつてと”が表示されているので、広告コンテンツCの広告コンテンツID“Cccc”は登録欄64dに登録される。さらに、広告コンテンツCは、歌詞フレーズ“あいうえお”から“たちつてと”の間の“かきくけこ”及び“さしすせそ”が表示されているときにも表示されていると判定できるので、広告コンテンツCの広告コンテンツID“Cccc”は登録欄64b,64cにも登録される。
図7(H)は、楽曲2の歌詞別登録リスト(完成時)の一例を示す図である。図7(H)に示すように、楽曲2の歌詞別登録リストが完成することになる。制御部21は、上記ステップS20で選曲装置1から送信された広告表示履歴の送信要求をステップS64で受信した場合、歌詞別登録リストを含む広告表示履歴情報をステップS65で選曲装置1へ送信することになる。これにより、選曲装置1の表示部15には、図3(D)に示すような歌詞別の広告表示履歴画面が表示されることになる。
なお、ステップS75の処理は、ステップS72またはステップS73で選択された広告コンテンツの再生が開始された後に実行されるように構成してもよい。
ステップS76では、制御部31は、所定のタイミングで、上記ステップS72またはステップS73で選択された広告コンテンツの再生を開始する。上記ステップS72またはステップS73で選択された広告コンテンツの前に再生されている広告コンテンツの再生が未だ終了していない場合、制御部31は、この広告コンテンツの再生が終了された後に、上記ステップS72またはステップS73で選択された広告コンテンツの再生を開始し、この広告コンテンツを表示処理部33に接続されたディスプレイに表示させる。
次いで、制御部31は、ステップS76で再生が開始された広告コンテンツが表示終了(再生終了)になったか否かを判定する(ステップS77)。ステップS76で再生が開始された広告コンテンツが表示終了になったと判定された場合(ステップS77:YES)、ステップS78へ進む。ステップS78では、制御部31は、予約リストの送信要求と広告リクエスト情報の送信要求をカラオケ装置2へ送信することでカラオケ装置2から予約リストと広告リクエスト情報とを取得する。
次いで、制御部31は、ステップS78で取得された広告リクエスト情報に楽曲IDとユーザIDが含まれるか否かを判定する(ステップS79)。広告リクエスト情報に楽曲IDとユーザIDが含まれると判定された場合(ステップS79:YES)、ステップS80へ進む。広告リクエスト情報に楽曲IDとユーザIDが含まれないと判定された場合(ステップS79:NO)、つまり、空の広告リクエスト情報の場合、ステップS83へ進む。
ステップS80では、制御部31は、ステップS78で取得された広告リクエスト情報に基づいて、広告表示履歴情報から広告コンテンツを決定する。例えば、制御部31は、広告リクエスト情報に含まれる楽曲IDとユーザIDの組と一致する楽曲IDとユーザIDの組に対応付けられた広告コンテンツIDを広告表示履歴情報の中から決定する。また、広告リクエスト情報に楽曲IDとユーザIDと再生箇所情報とが含まれている場合がある。この場合、制御部31は、広告リクエスト情報に含まれる楽曲IDとユーザIDと再生箇所情報の組と一致する楽曲IDとユーザIDと再生箇所情報の組に対応付けられた広告コンテンツIDを広告表示履歴情報の中から決定する。例えば、広告リクエスト情報に楽曲2の楽曲IDが含まれ、ユーザYのユーザIDが含まれ、再生箇所情報として時間帯“00:00〜01:00”を示す時間帯情報が含まれる場合、図7(B)に示す楽曲2の時間別登録リストにおいて、時間帯“00:00〜01:00”に対応付けられた広告コンテンツAの広告コンテンツIDが決定される。或いは、例えば、広告リクエスト情報に楽曲2の楽曲IDが含まれ、ユーザYのユーザIDが含まれ、再生箇所情報として楽曲構成部分“イントロ”を示す演奏箇所情報が含まれる場合、図7(F)に示す楽曲2の演奏箇所別登録リストにおいて、楽曲構成部分“イントロ”に対応付けられた広告コンテンツAと広告コンテンツBの広告コンテンツIDが決定される。或いは、例えば、広告リクエスト情報に楽曲2の楽曲IDが含まれ、ユーザYのユーザIDが含まれ、再生箇所情報として歌詞フレーズ“あいうえお”を示す歌詞フレーズ情報が含まれる場合、図7(H)に示す楽曲2の歌詞別登録リストにおいて、歌詞フレーズ“あいうえお”に対応付けられた広告コンテンツBと広告コンテンツCの広告コンテンツIDが決定される。
また、広告リクエスト情報に楽曲IDとユーザIDと広告コンテンツIDとが含まれている場合がある。この場合、制御部31は、広告リクエスト情報に含まれる広告コンテンツIDを決定する。
次いで、制御部31は、ステップS80で決定された広告コンテンツの再生を開始する(ステップS81)。つまり、ステップS80で広告表示履歴情報の中から決定された広告コンテンツIDが付与された広告コンテンツが記憶部32から読み出されて再生が開始される。これにより、過去に、楽曲再生中に表示された広告コンテンツがディスプレイに再表示される。
次いで、制御部31は、ステップS81で再生が開始された広告コンテンツが表示終了になったか否かを判定する(ステップS82)。ステップS81で再生が開始された広告コンテンツが表示終了になったと判定された場合(ステップS82:YES)、ステップS83へ進む。
ステップS83では、制御部31は、電源オフ指令があったか否かを判定する。電源オフ指令があったと判定された場合(ステップS83:YES)、図6に示す処理を終了する。電源オフ指令がないと判定された場合(ステップS83:NO)、ステップS61に戻る。
なお、広告表示端末3は、ユーザにより再表示リクエストされることによりステップS81で再表示された広告コンテンツの広告コンテンツIDと、この広告コンテンツIDに対応付けられた楽曲ID(つまり、広告リクエスト情報に含まれる楽曲ID)とを管理サーバ4へ送信するように構成してもよい。これにより、管理サーバ4は、広告表示端末3から取得した広告コンテンツID及び楽曲IDに基づき統計処理を実行する。この統計処理では、例えば、広告コンテンツIDごとに数を集計して広告コンテンツの統計データを生成する。これにより、システム運営者は、ユーザが気になった広告の統計データを収集することができる。また、上記統計処理では、例えば、楽曲ID及び広告コンテンツIDの組ごとに数を集計して広告コンテンツの統計データを生成する。これにより、システム運営者は、楽曲ごとにユーザが気になった広告の統計データを収集することができる。
また、広告表示端末3または管理サーバ4は、ユーザにより再表示リクエストされることによりステップS81で再表示された広告コンテンツの広告コンテンツIDと、この広告コンテンツIDに対応付けられたユーザID(つまり、広告リクエスト情報に含まれるユーザID)とをカラオケ利用サイトのサーバへ送信するように構成してもよい。これにより、カラオケ利用サイトのサーバは、ログインしたユーザの端末5からの要求に応じて、ユーザのユーザIDに対応付けられた広告コンテンツIDが付与された広告コンテンツを端末5へ送信してWebブラウザに表示させる。これにより、ユーザは、カラオケ店舗から自宅に帰ってから端末5上で広告コンテンツを見ることができる。
(3.4 管理サーバ4の処理)
次に、図8を参照して、管理サーバ4の処理を説明する。図8は、管理サーバ4の制御部41における処理を示すフローチャートである。図8に示す処理は、例えば、管理サーバ4の電源オンにより開始される。図8に示す処理が開始されると、管理サーバ4の制御部41は、カラオケシステムへのログイン要求があったか否かを判定する(ステップS91)。カラオケ装置2からカラオケサービスへのログイン要求が受信された場合、カラオケシステムへのログイン要求があったと判定され(ステップS91:YES)、ステップS92へ進む。カラオケシステムへのログイン要求がないと判定された場合(ステップS91:NO)、ステップS94へ進む。
ステップS92では、制御部41は、ログイン処理を実行する。ログイン処理では、ログイン要求に含まれるユーザID及びパスワードが会員ユーザリストに登録されているか否かが判定される。ログイン要求に含まれるユーザID及びパスワードが会員ユーザリストに登録されている場合、ユーザのログインが成功と判定される。ログイン要求に含まれるユーザID及びパスワードが会員ユーザリストに登録されていない場合、ユーザのログインが失敗と判定される。管理サーバ4は、ログイン成功又はログイン失敗を示すログイン結果をカラオケ装置2へ送信する(ステップS93)。
ステップS94では、制御部41は、広告コンテンツの登録要求があったか否かを判定する。例えば、制御部41は、管理者の端末6から一般広告コンテンツまたはタイアップ広告コンテンツの登録要求を受信した場合に、広告コンテンツの登録要求があったと判定する。広告コンテンツの登録要求があったと判定された場合(ステップS94:YES)、ステップS95へ進む。広告コンテンツの登録要求がないと判定された場合(ステップS94:NO)、ステップS97へ進む。
ステップS95では、制御部41は、例えば管理者の端末6からアップロードされた広告コンテンツに対して広告コンテンツIDを付与して記憶部42に記憶する。次いで、制御部41は、広告コンテンツの広告コンテンツID、及び広告コンテンツの広告詳細情報等を対応付けて広告再生リストまたはタイアップリストに登録する(ステップS96)。
ステップS97では、制御部41は、タイアップリスト及び広告再生リストの送信要求があったか否かを判定する。広告表示端末3からタイアップリスト及び広告再生リストの送信要求が受信された場合、タイアップリスト及び広告再生リストの送信要求があったと判定される(ステップS97:YES)。この場合、制御部41は、送信要求されたタイアップリスト及び広告再生リストを記憶部42から取得し広告表示端末3へ送信する(ステップS98)。タイアップリスト及び広告再生リストの送信要求がないと判定された場合(ステップS97:NO)、ステップS99へ進む。
ステップS99では、制御部41は、広告コンテンツの送信要求があったか否かを判定する。この広告コンテンツは、タイアップ広告コンテンツまたは一般広告コンテンツである。広告表示端末3から広告コンテンツの送信要求が受信された場合、広告コンテンツの送信要求があったと判定される(ステップS99:YES)。この場合、制御部41は、広告コンテンツの送信要求に含まれる広告コンテンツIDに対応する広告コンテンツを記憶部42から取得し広告表示端末3へ送信する(ステップS100)。広告コンテンツの送信要求がないと判定された場合(ステップS99:NO)、ステップS101へ進む。
ステップS101では、制御部41は、電源オフ指令があったか否かを判定する。電源オフ指令があったと判定された場合(ステップS101:YES)、図8に示す処理を終了する。電源オフ指令がないと判定された場合(ステップS101:NO)、ステップS91に戻る。
(3.5 カラオケ装置2と広告表示端末3の処理の変形例)
図4及び図6では、カラオケ装置2の制御部21が本発明の決定手段等として機能せず、広告表示端末3の制御部31が本発明の決定手段等として機能する処理を示した。しかし、カラオケ装置2の制御部21が本発明の決定手段等として機能し、広告表示端末3の制御部31が本発明の決定手段等として機能しないように構成してもよい。この場合、広告表示端末3の制御部31は、図6に示すステップS72またはステップS73で広告コンテンツを選択した後、ステップS74及びS75の処理を行わず、ステップS76へ移行して広告コンテンツの再生を開始する。そして、制御部31は、ステップS77で広告コンテンツが表示終了になったと判定した場合(ステップS77:YES)、表示終了になった広告コンテンツのコンテンツID、及び表示時刻情報をカラオケ装置2へ送信する。なお、表示時刻情報は、例えば、10時15分10秒〜10時16分10秒というように時間範囲で表される。
カラオケ装置2の制御部21は、図4に示す処理の何れかのタイミングで、広告表示端末3から送信された広告コンテンツのコンテンツID及び表示時刻情報を取得する。制御部21は、取得した表示時刻情報が示す時間範囲内に再生された楽曲の楽曲IDを例えば楽曲再生履歴情報から特定する。そして、制御部21は、特定した楽曲の楽曲IDと、この楽曲を予約したユーザのユーザIDと、広告表示端末3から取得した広告コンテンツIDとを対応付けて広告表示履歴情報として記憶部22に記憶する。つまり、制御部21は、カラオケ装置2により再生された楽曲の楽曲IDと、この楽曲を予約したユーザのユーザIDと、この楽曲の再生中に広告表示端末3により表示された広告コンテンツの広告コンテンツIDとを対応付けて広告表示履歴情報として記憶する。この場合、図6に示すステップS64及びS65の処理はカラオケ装置2の制御部21により行われる。
なお、カラオケ装置2の制御部21は、楽曲の再生中に楽曲の再生箇所を示す再生箇所情報を、例えば図5(B)に示す取得タイミングで複数回取得し、取得した時刻を示す時刻情報に対応付けて記憶部32に記憶するように構成してもよい。この時刻情報と、広告表示端末3から取得した広告コンテンツIDに対応付けられた表示時刻情報とに基づいて、この広告コンテンツIDに対応する広告コンテンツが表示されていたときの楽曲の再生箇所が特定される。この場合、制御部31は、特定した楽曲の楽曲IDと、この楽曲を予約したユーザのユーザIDと、広告表示端末3から取得した広告コンテンツIDと、この広告コンテンツIDに対応する広告コンテンツが表示されていたときの楽曲の再生箇所を示す再生箇所情報とを対応付けて広告表示履歴情報として記憶部22に記憶する。
次に、カラオケ装置2の制御部21は、図4に示すステップS52で選曲装置2から広告リクエスト情報を受信した場合、受信した広告リクエスト情報に基づいて、広告表示履歴情報から広告コンテンツを決定する。この処理は、ステップS80と同様である。制御部21は、決定した広告コンテンツの広告コンテンツIDを含む広告リクエスト情報を記憶部22に保存する(ステップS53)。一方、広告表示端末3の制御部31は、図6に示すステップS78で広告リクエスト情報の送信要求等をカラオケ装置2へ送信する。カラオケ装置2の制御部21は、広告表示端末3から広告リクエスト情報の送信要求を受信すると、決定した広告コンテンツの広告コンテンツIDを含む広告リクエスト情報を広告表示端末3へ送信する。これにより、広告表示端末3の制御部31は、広告リクエスト情報を取得すると、ステップS79及びS80の処理を行わずに、ステップS81へ移行して広告リクエスト情報中の広告コンテンツIDに対応する広告コンテンツの再生を開始する。
以上説明したように、上記実施形態によれば、カラオケシステムSは、カラオケ装置2により再生される楽曲の楽曲IDと、この楽曲の再生中に広告表示端末3により表示された広告コンテンツの広告コンテンツIDとを対応付けて広告表示履歴情報として記憶する。そして、カラオケシステムSは、特定の情報処理装置から広告リクエスト情報を取得したとき、広告リクエスト情報に含まれる楽曲IDに基づいて、広告表示端末3によりディスプレイに表示させる広告コンテンツを上記記憶された広告表示履歴情報から決定するように構成した。そのため、上記実施形態によれば、カラオケ装置2による楽曲再生中に広告表示端末3により再生された広告コンテンツを、後からユーザに効果的に見せることができる。例えばユーザが歌唱中に気になった広告コンテンツを、ユーザの任意のタイミングで後からじっくり確認させることができる。また、ユーザは、気になった広告コンテンツの広告主であるメーカ名及び商品名等を忘れていたとしても、ユーザは自分が歌唱したカラオケ楽曲を覚えていれば、そのカラオケ楽曲により、広告コンテンツを後から迅速に探し出すことができる。
また、従来技術では、ユーザは歌唱中、歌うことに集中しているため、広告コンテンツを瞬間的にしか見ることができず、広告効果は薄くなっていた。しかし、上記実施形態によれば、ユーザが歌唱中に表示されていた広告コンテンツを後からじっくりユーザに確認させることができるため、広告効果を向上させることができる。また、ユーザは、たまたま目に入り広告コンテンツが気になったとしても、次に表示されるタイミングは、例えば一般広告コンテンツの広告再生繰返し周期の場合は例えば30分後、またはタイアップ広告コンテンツの場合は同じカラオケ楽曲が再生された時となる。しかし、上記実施形態によれば、ユーザが任意のタイミングで、歌唱中に気になった広告コンテンツを確認することができる。
更に、上記実施形態によれば、カラオケシステムSは、カラオケ装置2により再生される楽曲の楽曲IDと、この楽曲の再生箇所を示す再生箇所情報と、この再生箇所情報が示す再生箇所で広告表示端末3により表示された広告コンテンツの広告コンテンツIDとを対応付けて広告表示履歴情報として記憶するように構成した。この場合、カラオケシステムSは、取得した広告リクエスト情報に含まれる楽曲IDと対応する再生箇所情報または広告コンテンツIDに基づいて、広告表示端末3によりディスプレイに表示させる広告コンテンツを上記記憶された広告表示履歴情報から決定する。これにより、例えば、1つの楽曲再生中の異なる複数の広告コンテンツが表示された場合に、たとえ、気になった広告コンテンツの広告主であるメーカ名及び商品名等を忘れていたとしても、ユーザは自分が歌唱したカラオケ楽曲の経過時間、楽曲構成部分、または歌詞フレーズ等の再生箇所を覚えていれば、その再生箇所で表示された広告コンテンツを後から迅速に探し出すことができる。
なお、上記実施形態においては、本発明のシステムをカラオケシステムに適用した場合の例について説明したが、カラオケシステム以外の例えば広告配信システムに対して適用することも可能である。