JP2014070594A - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2014070594A
JP2014070594A JP2012218211A JP2012218211A JP2014070594A JP 2014070594 A JP2014070594 A JP 2014070594A JP 2012218211 A JP2012218211 A JP 2012218211A JP 2012218211 A JP2012218211 A JP 2012218211A JP 2014070594 A JP2014070594 A JP 2014070594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil pump
lid member
pump shaft
hole
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012218211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5906164B2 (ja
Inventor
Katsuhiro Kubo
克博 久保
Nobuko Iizuka
宣子 飯塚
Kazuyuki Nakai
一之 中井
Hirotaka Kawazu
裕高 河津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012218211A priority Critical patent/JP5906164B2/ja
Priority to CN201320596083.6U priority patent/CN203783674U/zh
Priority to BR102013024823A priority patent/BR102013024823A2/pt
Publication of JP2014070594A publication Critical patent/JP2014070594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5906164B2 publication Critical patent/JP5906164B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】オイルポンプ軸の軸方向の移動を規制し、インナーロータの剛性を確保し、オイルポンプの小型化を図り、オイルポンプと周辺部品の配置の制限をなくし、内燃機関の設計の自由度を向上させるオイルポンプを供する。
【解決手段】オイルポンプ(50)は、オイルポンプハウジング(54)を覆いオイルポンプシャフト(53)径と略同径の丸孔(55a)を有しオイルポンプシャフト(53)を支持する肉厚の第1蓋部材(55)と、大径孔(56b)と小径孔(56c)からなる特異形状孔(56a)を有する第2蓋部材(56)を備え、オイルポンプシャフト(53)に第2蓋部材(56)の小径孔(56c)と係合する溝部(53a)が周方向に形成され、オイルポンプシャフト(53)はオイルポンプハウジング(54)と第1蓋部材(55)により支持され、小径孔(56c)は溝部(53a)に係合され、第1蓋部材(55)と第2蓋部材(56)とがオイルポンプハウジング(54)に共締めされるオイルポンプ。
【選択図】図4

Description

本願発明は、潤滑油を内燃機関に供給するためのオイルポンプの構造に関するものである。
従来のオイルポンプでは、オイルポンプ軸のインナーロータと係合する側の一側にピンを挿入し、インナーロータに形成した溝に前記ピンを嵌装して、オイルポンプ軸の回転力をインナーロータに伝達するとともに、オイルポンプ軸の軸中心線方向の移動を規制していた。しかし、このようなオイルポンプでは、オイルポンプの小型化を図ろうとしても、インナーロータの剛性を確保するために、ピンに対するインナーロータの大きさを確保する必要があり、オイルポンプの小型化を図ることが困難であった(特許文献1参照)。
このような難点を克服するために、オイルポンプの軸をクランクケースとクランクケースカバーとの間の間隔に相当する長さとして、オイルポンプ軸をクランクケースとクランクケースカバーとでもって軸支させることにより、オイルポンプ軸の軸中心線方向の移動を規制するオイルポンプが用いられるようになった。しかし、オイルポンプ軸の長さが長くなり、またオイルポンプ軸がクランクケースとクランクケースカバーでもって軸支されているので、オイルポンプの配置やオイルポンプ周辺の他部品の配置が制限されることとなっていた(特許文献2参照)。
特許2824413号公報 特許2760693号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、オイルポンプ軸の軸中心線方向の移動を規制し、インナーロータの剛性を確保しつつ、オイルポンプの小型化を図ることが可能であり、さらにオイルポンプおよびオイルポンプ周辺の他の部品の配置の制限をなくし、内燃機関の設計の自由度を向上させるオイルポンプを提供することである
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、アウターロータ(51)と、インナーロータ(52)と、前記インナーロータ(52)に嵌入されるオイルポンプシャフト(53)と、前記アウターロータ(51)を収納するオイルポンプハウジング(54)具備したオイルポンプ(50)において、前記オイルポンプ(50)は、前記オイルポンプハウジング(54)を覆い、前記オイルポンプシャフト(53)の径と略同径の丸孔(55a)を有し、前記オイルポンプシャフト(53)の軸力を支持する肉厚の第1蓋部材(55)と、前記オイルポンプハウジング(54)を覆い、大径孔(56b)と小径孔(56c)の一部が重なるように形成された特異形状孔(56a)を有する第2蓋部材(56)を具備し、前記オイルポンプシャフト(53)には、前記第2蓋部材(56)の小径孔(56c)と係合する溝部(53a)が周方向に亘って形成され、前記オイルポンプシャフト(53)は、前記オイルポンプハウジング(54)と前記第1蓋部材(55)により支持され、前記第2蓋部材(56)の前記小径孔(56c)は、前記オイルポンプシャフト(53)に設けた前記溝部(53a)に係合され、前記第1蓋部材(55)と前記第2蓋部材(56)とが前記オイルポンプハウジング(54)に共締めにて締結されることを特徴するオイルポンプである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオイルポンプにおいて、前記第1蓋部材(55)は、前記第2蓋部材(56)より肉厚に形成されることを特徴するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のオイルポンプにおいて、前記オイルポンプシャフト(53)のインナーロータ嵌入側は、円形断面の一部が切り欠かれた形状の断面形状である嵌入部(53b)を有し、前記インナーロータ(52)の回転中心には、前記オイルポンプシャフト(53)の前記嵌入部(53b)の断面形状と同じ形状の嵌入孔(52b)を有し、前記オイルポンプシャフト(53)の前記溝部(53a)が、前記第2蓋部材(56)の小径孔(56c)に取り付けられて抜け止め保持され、前記オイルポンプシャフト(53)が前記第1蓋部材(55)の丸孔(55a)に挿通され、前記オイルポンプシャフト(53)の嵌入部(53b)が前記インナーロータ(52)の前記嵌入孔(52b)に嵌入されることを特徴するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のオイルポンプにおいて、前記オイルポンプ(50)は、クランク軸(32)と、クランクケース(20)と、クランクケースカバー(60)とクラッチ(C)を具備した内燃機関(E)に用いられ、前記オイルポンプハウジング(54)は前記クランクケースカバー(60)と一体に形成され、前記クランクケースカバー(60)には、前記クラッチ(C)を収納するクラッチ収納凹部(63)が形成され、前記クランクケースカバー(60)の内側に、前記クラッチ収納凹部(63)より前方に位置して、前記クランク軸(32)を受ける軸受穴(64)が形成され、前記オイルポンプハウジング(54)は、前記クラッチ収納凹部(63)より前方で、前記軸受け穴(64)の下方に設けられ、前記クランクケースカバー(60)の前記クランクケース(20)への取り付け時に、前記オイルポンプシャフト(54)に係合され一体に回転されるオイルポンプ駆動ギヤ(58)が、前記クランクシャフト(32)に嵌合されたドライブギア(39)に噛合されることを特徴するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のオイルポンプにおいて、前記内燃機関(E)は、前記クランク軸(32)に取り付けられる円盤状の遠心オイルフィルタ(26)を具備し前記遠心オイルフィルタ(26)は、前記クランクシャフト(32)を軸支するメイン軸受(38)と前記ドライブギア(39)の間に取り付けられ、前記第1蓋部材(55)および前記第2蓋部材(56)は、複数のボルト(80)で前記オイルポンプハウジング(54)に締結され、側面視において少なくとも前記第1蓋部材(55)および前記第2蓋部材(56)の一部が前記遠心オイルフィルタ(27)またはドライブギア(39)と重なっていることを特徴するものである。
請求項1に記載の発明によれば、オイルポンプシャフトの抜け止めを容易にし、インナーロータの剛性を確保しつつ、オイルポンプの小型化を図ることができ、さらにオイルポンプおよびオイルポンプ周辺の他の部品の配置の制限をなくして、内燃機関の設計の自由度を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のオイルポンプの効果に加えて、肉厚の第1蓋部材でもってオイルポンプシャフトの軸力を受け、第2蓋部材によってオイルポンプシャフトの軸方向の位置決めをすることにより、オイルポンプシャフトを簡易にオイルポンプハウジングに保持することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載のオイルポンプの効果に加えて、コンパクトな構造で、オイルポンプシャフトとインナーロータの間の回り止め、およびオイルポンプシャフトの抜け止めをすることができ、小型オイルポンプを簡易且つコンパクトに取付けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のオイルポンプの効果に加えて、内燃機関内のデッドスペースを利用してオイルポンプを取り付けるので、内燃機関の小型化を図ることができるとともに、オイルポンプの組付けを容易にすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1または請求項4のいずれか1項に記載のオイルポンプの効果に加えて、第1蓋部材および第2蓋部材を大きくし、ボルトの間隔を広く取ることでオイルポンプの回転力に抗することができるとともに、デッドスペースを有効利用し内燃機関をコンパクトなものとすることができる。
本発明に係るオイルポンプを具備した内燃機関を搭載した自動二輪車の右面図である。 図1の内燃機関の右側面図である。 内燃機関の要部断面図である。 オイルポンプの分解斜視図である。 オイルポンプシャフトを示した斜視図である。 第2蓋部材の平面図である。 右クランクケースカバーをクランクケース側から見た平面図である。
以下、本発明の一実施例を図1ないし図7を参照して説明する。
図1は、本発明が適用された内燃機関のオイルポンプを備えた自動二輪車を図示したものである。本明細書では、自動二輪車の前進方向を前方とし、前方を向いた姿勢を基準にして前後左右を定めている。
自動二輪車1の車体フレームは、ヘッドパイプ2からメインフレーム3が後方へ延出しさらに斜め下向きに延びており、さらにヘッドパイプ2から斜め下向きにはダウンフレーム4が延出している。メインフレーム3のうち、後へ延出し斜め下向きに延びるように折れ曲がった箇所にシートレール5が取付けられ、該シートレール5の途中の箇所とメインフレーム3の下方とは、ステー6にて連結されている。
ヘッドパイプ2にはフロントフォーク7が枢支され、その下端に前輪8が軸支され、前輪8の上方にフロントフェンダ9が設けられ、ヘッドパイプ2の上方には左右に拡開してハンドル10が設けられている。
メインフレーム3に上方から跨るように燃料タンク11が搭載され、燃料タンク11の後方にシートレール5を上方から跨ぐようにシート12が取り付けられている。メインフレーム3の下部中央寄りにリヤフォーク13を軸支するピボット14が設けられている。メインフレーム3の前記ピボット14に前端を枢支されてリヤフォーク13が後方へ延出し、その後端に後輪14が軸支されている。
車体フレームに搭載される内燃機関Eは、4サイクルの1気筒の内燃機関Eであり、シリンダを斜めにした姿勢でメインフレーム3とダウンフレーム4との間に懸架されている。
内燃機関Eは4ストローク内燃機関であって、図2に示されるように、クランクケース20の上方に、シリンダブロック21、シリンダヘッド22およびヘッドカバー23が順次重ねられ一体に締結され、クランクケース20の左右には、右クランクケースカバー60および左クランクケースカバー70が締結されている。
シリンダブロック20には、斜め方向に貫通するシリンダボア30が形成されて該ボア30内にピストン31が嵌合されている。クランクケース20に配設された左右のメイン軸受38により、クランク軸32は回転可能に支持されており、クランク軸32のクランクピン33はコンロッド34を介しピストン31と連結されている。
シリンダヘッド22には燃焼室35が設けられており、内燃機関Eの燃焼室35における燃焼エネルギーは、ピストン31の運動エネルギーへ変換されてピストン31が上下動され、コンロッド34を介してクランク軸32が回転駆動されるようになっている。
クランク軸32、メイン軸36およびカウンタ軸37はその軸線方向が平行になるように配設され、クランクケース20に設けられた軸受けによりそれぞれ回転自在に支持されている。メイン軸36の端部には断続可能なクラッチCが配設され、クランク軸25の回転駆動力は、クラッチCを介してメイン軸36に伝達され、さらに歯車変速機構を備えた変速機構Mを介してカウンタ軸37に伝達されるようになっている。
図3に示されるように、クランクケース20の下部には、内燃機関E内を潤滑する潤滑油を貯留する、右クランクケースカバー60および左クランクケースカバー70の内部と一体に形成されたオイル貯留部24が設けられており、該オイル貯留部24の上方にはストレーナ25が配設され、オイル貯留部24とオイルポンプ50はストレーナ25を介して連通されている。
図2および図3に示されるように、内燃機関Eの右下方に位置して、右クランクケースカバー60の内側にオイルポンプ50が配設されている。
図4に示されるように、オイルポンプ50はトロコイド型ポンプであって、アウターロータ51、インナーロータ52、オイルポンプシャフト53、オイルポンプハウジング54、第1蓋部材55、第2蓋部材56、抜け止めピン57およびオイルポンプ駆動ギア58を具備している。
アウターロータ51は、外形が肉厚の円柱状であってその内周面に内歯51aが形成されている。アウターロータ51内には、外側にアウターロータ51の内歯51aと噛合する外歯52aが形成されたインナーロータ52が、アウターロータ51の中に内歯51aと外歯52aを歯合させるように挿入される。インナーロータ52の回転中心には、オイルポンプシャフトが嵌入される嵌入孔52bが形成されている。
右クランクケースカバー60の内側には、オイルポンプハウジング54がクランクケースカバー60と一体に形成されている。オイルポンプハウジング54は、クランクケースカバー60の内側視で三角形に近い形状に形成されており、その略中心に位置して、アウタ−ロータ51の外径と略同じ内径に形成されたアウターロータ収納穴61が設けられている。アウターロータ収納穴61の底部61aには、オイルポンプシャフト53を回転自在に支承するオイルポンプシャフト軸受穴62が穿設されている。さらに、略三角形状に形成されているオイルポンプハウジング54の頂点に近い位置に、第1蓋部材55と第2蓋部材56をボルト80により締結するためのボルト穴54aが形成されている。
図5に示されるように、オイルポンプシャフト52の一側には、インナーロータ52の嵌入孔52bに嵌入される嵌入部53bが設けられており、該嵌入部53bの断面形状は円形断面の一部が切り欠かれた形状に形成されている。インナーロータ52の嵌入孔52bは、オイルポンプシャフト52の嵌入部53bの断面形状と同じ形状に形成されており、インナーロータ52の嵌入孔52bにオイルポンプシャフト52の嵌入部53bが嵌挿されると、オイルポンプシャフト52の回転がインナーロータ52に伝達されるようになっている。
オイルポンプシャフト52の他側には、その周方向に亘って溝部53aが形成されており、さらに、抜け止めピン57を挿通するための孔53cがオイルポンプシャフト53の軸線方向に直角に穿設されている。
第1蓋部材55および第2蓋部材56は、オイルポンプハウジング54の外形と略同じ外形に形成され、オイルポンプハウジング54を覆う板状の部材であって、オイルポンプハウジング54のボルト穴54aに対応する位置に、ボルト80を挿通するための挿通孔55b、56dが形成されている。第1蓋部材55は肉厚の板状部材であって、その略中央に位置して、オイルポンプシャフト(53)の径と略同径の丸孔55aが形成されている。第2蓋部材56は、第1蓋部材55よりも薄い板状部材であって、大径孔56bと小径孔56cの一部が重なるようなひょうたん形の特異形状孔56aが形成されており、小径孔56cの中心点が、オイルポンプシャフト53の回転軸中心に合致するような位置に形成されている。
オイルポンプ駆動ギア58は周囲に外歯が形成されており、オイルポンプ50を内燃機関Eに組み付けると、図3に示されるように、クランク軸32に嵌合されているドリブンギア39と噛合して、クランク軸32の回転駆動力をオイルポンプ50に伝達するものである。
オイルポンプ駆動ギア58の中央には、オイルポンプシャフトを挿通するための孔58aが形成されている。該孔58aおよびその周囲に、孔58aの直径方向に溝58bが形成されており、オイルポンプシャフト53をオイルポンプ駆動ギア58の孔58aに挿入すると、オイルポンプシャフト53の孔53cに挿入した抜け止めピン57に溝58aが嵌装されて、オイルポンプシャフト53のクランクケース方向に向けた移動が阻止されるとともに、オイルポンプ駆動ギア58の回転力をオイルポンプシャフト53に伝達することができるようになっている。
該オイルポンプ駆動ギア58と噛合するドリブンギア39は、クランク軸32を回転自在に支持するメイン軸受け38より外側で右クランクケースカバー60内に位置するようにクランク軸32にスプライン嵌合されている。オイルポンプ駆動ギア58とメイン軸受け38の間に、それぞれに隣接して、円盤状の遠心オイルフィルタ26がクランク軸32に回転自在に支持されている。クランク軸32内を流れてくるオイルは、遠心オイルフィルタ26内を通過し、オイル内の異物が除去されるようになっている。
図3および図4に示されるように、オイルポンプハウジング54に形成されたアウターロータ収納穴61の底部61aには、オイル流入口65およびオイル流出口66が形成されている。右クランクケースカバー60には、オイル流入口65から下方に向かってオイル流入通路67が形成され、オイル流入通路67の下方からクランクケース20に向かって、オイル貯留部24に連通するオイル流入通路68が形成されている。オイル貯留部24の上部にはストレーナ25が配設されている。
さらに右クランクケースカバー60には、オイル流出口66からクランクケース20と反対側に向かってオイル流出通路69が形成されており、オイル流出通路69の端部から上方に向かい、内燃機関Eのオイル供給各部に潤滑を送るオイル流出通路70が形成されている。
図7に示されるように、クランクケースカバー60の内側には、クラッチCを収納するクラッチ収納凹部63が形成され、さらにクランク軸32を受けるクランク軸用軸受穴64が、クラッチ収納凹部63より前方に位置して形成されている。またクラッチ収納凹部63より前方で、クランク軸用軸受け穴64の下方に、オイルポンプハウジング54が形成されている。
オイルポンプ50は前記したように構成されており、以下のように内燃機関Eに組みつけられる。
オイルポンプシャフト53の孔53cに抜け止めピン57を挿入し、オイルポンプシャフト53をオイルポンプ駆動ギア58の孔58a挿入し、抜け止めピン57をオイルポンプ駆動ギア58の溝58bに嵌合させる。オイルポンプシャフト53の先端を第2蓋部材58の特異形状孔56aの大径孔56bに挿入して、溝部53aが特異形状孔56aの位置にくるまで挿入し、溝部53aと小径孔56cを係合して第2蓋部材56にオイルポンプシャフト53を一体に係合する。その後オイルポンプシャフト53の先端を第1蓋部材55の丸孔55aに挿入する。
アウターロータ51内にインナーロータ52を組み付け、アウターロータ51を右クランクケースカバー60内に形成されたオイルポンプハウジング54のアウターロータ収納部61に嵌装する。オイルポンプ駆動ギア58、第1蓋部材55、第2蓋部材56と一体になったオイルポンプシャフト53の嵌入部53bを、インナーロータ52の嵌入孔53bに挿入し、その後オイルポンプハウジング54に、第1蓋部材55および第2蓋部材56をボルト80でもって一体に共締めして締結する。オイルポンプ50が取付けられた右クランクケースカバー60を、クランクケース20に取り付けると同時に、オイルポンプシャフト54に係合され一体に回転されるオイルポンプ駆動ギヤ58が、クランクシャフト32に嵌合されたドライブギア39に噛合され、オイルポンプ50は内燃機関Eに組みつけられる。オイルポンプ50が内燃機関Eに組みつけられると、図2に示されるように、側面視において第1蓋部材55および前記第2蓋部材56の一部が遠心オイルフィルタ26およびドライブギア39と重なっている。
内燃機関Eが駆動されると、クランク軸32が回転し、クランク軸32からドライブギア39、オイルポンプ駆動ギア58を介して、オイルポンプ50が可動され、オイル貯留部24に貯留された潤滑油は、ストレーナ25から吸入され、オイル流入通路67、68を通過し、オイルポンプ50に吸入され加圧され、オイル流出通路69、70を通過し内燃機関Eのオイル供給各部へと送られる。
オイルポンプ50によりオイル供給各部へと送られた潤滑油は、コンロッドの小端部とピストンピンとの間の潤滑や、シリンダボア内のピストンに向けて噴射され、シリンダとピストンとの摺動部の潤滑などに供されるようになっている。
内燃機関Eのオイル供給各部に送られて潤滑の用に供された潤滑油は、再びクランクケース20とオイルパン41で構成されるオイル貯留部42に戻ってきて貯留される。
本実施例のオイルポンプ50は前記したように構成されているので、インナーロータの外側の第2蓋部材56の小径穴56cとオイルポンプシャフト53の溝部53aを係合し、第2蓋部材53はオイルポンプハウジング54にボルト80でもって締結されることにより、オイルポンプシャフト53の抜け止めがされているので、容易にオイルポンプシャフト53の抜け止めをすることができ、インナーロータ52の剛性を確保しつつオイルポンプ50の小型化を図ることができ、さらにオイルポンプ50およびオイルポンプ周辺の他の部品の配置の制限をなくして、内燃機関Eの設計の自由度を向上させることが可能となる。
肉厚の第1蓋部材55でもってオイルポンプシャフト53の軸力を受け、第2蓋部材56によってオイルポンプシャフト53の軸方向の位置決めをすることにより、オイルポンプシャフト53を簡易にオイルポンプハウジング54に保持することができる。
コンパクトな構造で、オイルポンプシャフト53とインナーロータ52との間の回り止め、およびオイルポンプシャフト53の抜け止めをすることができ、小型オイルポンプを簡易且つコンパクトに取付けることができる。
内燃機関内Eのデッドスペースを利用してオイルポンプ50を取り付けるので、内燃機関Eの小型化を図ることができるとともに、オイルポンプ50の組付けを容易にすることができる。
第1蓋部材55および第2蓋部材56を大きくし、ボルト80の間隔を広く取ることでオイルポンプ50の回転力に抗することができるとともに、デッドスペースを有効利用し内燃機関Eをコンパクトなものとすることができる。
なお、本発明に係るオイルポンプは、本実施例の構造に限らず、種々の設計変更が可能であり、適用する内燃機関の形式も多気筒に限らず他の形式にも採用が可能である。また、本発明に係るオイルポンプが搭載される車両は、自動二輪車に限らず、バギー車両等の小型車両にも有効である。
E…内燃機関、C…クラッチ、20…クランクケース、26…遠心オイルフィルタ、32…クランクシャフト、39…ドライブギア、50…オイルポンプ、51…アウターロータ、52…インナーロータ、53…オイルポンプシャフト、54…オイルポンプハウジング、55…第1蓋部材、56…第2蓋部材、58…オイルポンプ駆動ギア、60…右クランクケースカバー、63…クラッチ収納凹部、64…クランク軸軸受穴。

Claims (5)

  1. アウターロータ(51)と、インナーロータ(52)と、前記インナーロータ(52)に嵌入されるオイルポンプシャフト(53)と、前記アウターロータ(51)を収納するオイルポンプハウジング(54)具備したオイルポンプ(50)において、
    前記オイルポンプ(50)は、前記オイルポンプハウジング(54)を覆い、前記オイルポンプシャフト(53)の径と略同径の丸孔(55a)を有し、前記オイルポンプシャフト(53)の軸力を支持する肉厚の第1蓋部材(55)と、
    前記オイルポンプハウジング(54)を覆い、大径孔(56b)と小径孔(56c)の一部が重なるように形成された特異形状孔(56a)を有する第2蓋部材(56)を具備し、
    前記オイルポンプシャフト(53)には、前記第2蓋部材(56)の小径孔(56c)と係合する溝部(53a)が周方向に亘って形成され、
    前記オイルポンプシャフト(53)は、前記オイルポンプハウジング(54)と前記第1蓋部材(55)により支持され、
    前記第2蓋部材(56)の前記小径孔(56c)は、前記オイルポンプシャフト(53)に設けた前記溝部(53a)に係合され、
    前記第1蓋部材(55)と前記第2蓋部材(56)とが前記オイルポンプハウジング(54)に共締めにて締結されることを特徴とするオイルポンプ。
  2. 前記第1蓋部材(55)は、前記第2蓋部材(56)より肉厚に形成されることを特徴とした請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 前記オイルポンプシャフト(53)のインナーロータ嵌入側は、円形断面の一部が切り欠かれた形状の断面形状である嵌入部(53b)を有し、
    前記インナーロータ(52)の回転中心には、前記オイルポンプシャフト(53)の前記嵌入部(53b)の断面形状と同じ形状の嵌入孔(52b)を有し、
    前記オイルポンプシャフト(53)の前記溝部(53a)が、前記第2蓋部材(56)の小径孔(56c)に取り付けられて抜け止め保持され、
    前記オイルポンプシャフト(53)が前記第1蓋部材(55)の丸孔(55a)に挿通され、
    前記オイルポンプシャフト(53)の嵌入部(53b)が前記インナーロータ(52)の前記嵌入孔(52b)に嵌入されることを特徴とした請求項1または請求項2に記載のオイルポンプ。
  4. 前記オイルポンプ(50)は、クランク軸(32)と、クランクケース(20)と、クランクケースカバー(60)とクラッチ(C)を具備した内燃機関(E)に用いられ、
    前記オイルポンプハウジング(54)は前記クランクケースカバー(60)と一体に形成され、
    前記クランクケースカバー(60)には、前記クラッチ(C)を収納するクラッチ収納凹部(63)が形成され、
    前記クランクケースカバー(60)の内側に、前記クラッチ収納凹部(63)より前方に位置して、前記クランク軸(32)を受ける軸受穴(64)が形成され、
    前記オイルポンプハウジング(54)は、前記クラッチ収納凹部(63)より前方で、前記軸受け穴(64)の下方に設けられ、
    前記クランクケースカバー(60)の前記クランクケース(20)への取り付け時に、前記オイルポンプシャフト(54)に係合され一体に回転されるオイルポンプ駆動ギヤ(58)が、前記クランクシャフト(32)に嵌合されたドライブギア(39)に噛合されることを特徴とした請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のオイルポンプ。
  5. 前記内燃機関(E)は、前記クランク軸(32)に取り付けられる円盤状の遠心オイルフィルタ(27)を具備し
    前記遠心オイルフィルタ(26)は、前記クランクシャフト(32)を軸支するメイン軸受(38)と前記ドライブギア(39)の間に取り付けられ、
    前記第1蓋部材(55)および前記第2蓋部材(56)は、複数のボルト(80)で前記オイルポンプハウジング(54)に締結され、側面視において少なくとも前記第1蓋部材(55)および前記第2蓋部材(56)の一部が前記遠心オイルフィルタ(26)またはドライブギア(39)と重なっていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のオイルポンプ。
JP2012218211A 2012-09-28 2012-09-28 オイルポンプ Active JP5906164B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012218211A JP5906164B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 オイルポンプ
CN201320596083.6U CN203783674U (zh) 2012-09-28 2013-09-26 油泵
BR102013024823A BR102013024823A2 (pt) 2012-09-28 2013-09-27 bomba de óleo

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012218211A JP5906164B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 オイルポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014070594A true JP2014070594A (ja) 2014-04-21
JP5906164B2 JP5906164B2 (ja) 2016-04-20

Family

ID=50746033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012218211A Active JP5906164B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 オイルポンプ

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5906164B2 (ja)
CN (1) CN203783674U (ja)
BR (1) BR102013024823A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016151789A1 (ja) * 2015-03-25 2016-09-29 本田技研工業株式会社 内燃機関のオイルポンプ構造

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50156626U (ja) * 1974-06-14 1975-12-25
JPS58183911U (ja) * 1982-06-03 1983-12-07 本田技研工業株式会社 内燃機関の潤滑油供給装置
JPS61223282A (ja) * 1985-03-26 1986-10-03 Honda Motor Co Ltd オイルポンプ装置
JPH01148081U (ja) * 1988-03-31 1989-10-13
JPH06288466A (ja) * 1992-02-28 1994-10-11 Kawasaki Heavy Ind Ltd 内燃機関のオイル収納構造
JPH10339124A (ja) * 1997-06-04 1998-12-22 Honda Motor Co Ltd エンジンの潤滑装置
US20060292024A1 (en) * 2005-06-23 2006-12-28 Hitomi Miyake Internal gear pump in combustion engine

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50156626U (ja) * 1974-06-14 1975-12-25
JPS58183911U (ja) * 1982-06-03 1983-12-07 本田技研工業株式会社 内燃機関の潤滑油供給装置
JPS61223282A (ja) * 1985-03-26 1986-10-03 Honda Motor Co Ltd オイルポンプ装置
JPH01148081U (ja) * 1988-03-31 1989-10-13
JPH06288466A (ja) * 1992-02-28 1994-10-11 Kawasaki Heavy Ind Ltd 内燃機関のオイル収納構造
JPH10339124A (ja) * 1997-06-04 1998-12-22 Honda Motor Co Ltd エンジンの潤滑装置
US20060292024A1 (en) * 2005-06-23 2006-12-28 Hitomi Miyake Internal gear pump in combustion engine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016151789A1 (ja) * 2015-03-25 2016-09-29 本田技研工業株式会社 内燃機関のオイルポンプ構造
JPWO2016151789A1 (ja) * 2015-03-25 2017-12-14 本田技研工業株式会社 内燃機関のオイルポンプ構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN203783674U (zh) 2014-08-20
JP5906164B2 (ja) 2016-04-20
BR102013024823A2 (pt) 2016-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8316816B2 (en) Internal combustion engine and vehicle having the internal combustion engine
JP5480675B2 (ja) 内燃機関のケースカバー構造
JP2016023585A (ja) エンジンユニット
JP2013217473A (ja) ギアボックスおよびそれを備えた鞍乗型車両
US9200549B2 (en) Internal combustion engine and motorcycle equipped with the engine
JP5775758B2 (ja) 軸受部の潤滑構造
JP5906164B2 (ja) オイルポンプ
JP2012057485A (ja) シリンダ傾斜型エンジン
US7131412B2 (en) Engine starting system
JP5385664B2 (ja) クランクケース内の機器配置構造
JP2016023586A (ja) 乗物用エンジンユニット
JP4391914B2 (ja) エンジン
JP2010037943A (ja) 内燃機関
JP6601148B2 (ja) エンジンの潤滑構造及び自動二輪車
JP2007009737A (ja) エンジンの軸配置構造
JP6788534B2 (ja) 内燃機関のクランク軸構造
JP5644853B2 (ja) エンジンのオイル通路構造
JP2010151086A (ja) エンジンを搭載している車両及びそのエンジン
JP4437726B2 (ja) エンジン
JP2016023587A (ja) 乗物
JP2013060905A (ja) オイル戻し通路構造
JP2005248837A (ja) カム軸駆動用ギヤトレーン構造
JP6825022B2 (ja) 内燃機関
EP3321161B1 (en) Straddled vehicle
JP6119457B2 (ja) オイルポンプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5906164

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150