JP2014070515A - ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機 - Google Patents

ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2014070515A
JP2014070515A JP2012215465A JP2012215465A JP2014070515A JP 2014070515 A JP2014070515 A JP 2014070515A JP 2012215465 A JP2012215465 A JP 2012215465A JP 2012215465 A JP2012215465 A JP 2012215465A JP 2014070515 A JP2014070515 A JP 2014070515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
oil
compressor
helium
orbiting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012215465A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamasa Adachi
隆雅 足立
Masao Shiibayashi
正夫 椎林
Yasushi Izunaga
康 伊豆永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2012215465A priority Critical patent/JP2014070515A/ja
Publication of JP2014070515A publication Critical patent/JP2014070515A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】軸受焼き付き事故を未然に防止してスクロール圧縮機の信頼性が向上できる油インジェクション方式の密閉形スクロール圧縮機を提供する。
【解決手段】回転軸内に偏心穴13を回転軸14上部の偏心軸14a上端面まで形成し、旋回軸受部と係合する前記偏心軸部に作用する前記固定スクロールと前記旋回スクロールでの流体の圧縮作用による荷重と、前記旋回スクロールの旋回運動による遠心力による荷重の合成荷重の荷重方向に対して位相角が約90度進み位置となる軸受面において、軸方向に平行な溝54を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、軸受部の潤滑を良くする機構を有する密閉形スクロール圧縮機に係わり、特に作動ガスとしてヘリウムガスを用いる超高真空分野のクライオポンプ装置用ヘリウム圧縮機等に用いて好適な密閉形スクロール圧縮機に関する。
従来のヘリウムガスを作動ガスとする密閉形スクロール圧縮機において、その密閉容器内を高圧状態に保つ、いわゆる高圧チャンバ方式を採用し、かつ油による冷却、いわゆる油注入方式(以下、油インジェクション方式と称する)を採用しているものの中に、例えば特開昭61−112794号公報に開示されているように、密閉容器底部内の油を一旦密閉容器外に導き油冷却器を介して再度スクロール圧縮機の圧縮機部へ注入するように構成したものがある。
特開昭61−112794号
上記従来技術のものは、次のような問題が生じる。ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機の場合、冷媒フロン22等のようにはヘリウムガスが油に溶け込むことがないので、油が冷媒により希釈されることがなく、油粘度が高く保持されることとなる。そのため、軸受への給油方式にポンプ方式を採用する空調仕様構造において冷媒フロン22を使用した場合より給油経路での流路抵抗が上昇し、油の流れを滞留させやすく、軸受部への軸受必要油量に対して油量不足となり、その結果軸受部の焼き付き事故の誘発および機械損失の上昇というヘリウム用密閉形スクロール圧縮機特有の問題がある。
本発明は、特に上記従来技術の問題点を鏡みてなされたものであるが、ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機に限らず、冷媒としてフロンR32等を用いる一般的なスクロール圧縮機に対しても適用できるものであり、その目的は、軸受焼き付き事故を未然に防止してスクロール圧縮機の信頼性が向上できる油インジェクション方式の密閉形スクロール圧縮機を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明による密閉形スクロール圧縮機は、特許請求の範囲の各請求項に記載されたところを特徴とするものであるが、特に独立項としての請求項1に係る発明による密閉形スクロール圧縮機は、密閉容器内に、圧縮機部と電動機部を収納し、前記圧縮機部は円板状鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと旋回スクロールとをラップを互いに内側にしてかみ合わせ、旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、旋回スクロールを自転することなく固定スクロールに対し旋回運動させ、固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口を設け、吸入口より作動ガスを吸入し、両スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して前記作動ガスを圧縮し、吐出口より圧縮ガスを容器室内に吐出し、さらに吐出管を介し器外に前記作動ガスを吐出すると共に、前記回転軸に対して旋回軸受部と主軸受部及び副軸受部とを有し、旋回スクロールの鏡板の背面に、圧縮機部とフレームで囲まれた背圧室を形成し、該背圧室に旋回スクロールの鏡板に細孔を穿設し、吸入圧力と吐出圧力との中間圧力が導入され、回転軸内に設けた偏心穴又は回転軸下部に設置した容積型ポンプにより油溜りの油が回転軸内の給油経路を介して前記各種軸受部及び圧縮室に供給される密閉形スクロール圧縮機において、前記旋回軸受部の偏心軸部に作用する前記固定スクロールと前記旋回スクロールでの流体の圧縮作用による荷重と、前記旋回スクロールの旋回運動による遠心力による荷重の合成荷重の荷重方向に対して位相角が約90度進み位置となる軸受面において、前記旋回軸受部と係合する偏心軸面に軸方向に平行な溝を形成したことを特徴とするものである。その結果、圧縮機全体の性能・効率が大きく向上する効果となる。
本発明によれば、旋回軸受での給油量を確実に確保できるので、軸受焼き付き事故の未然防止ひいては、ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機の信頼性が向上できる。
本発明の遠心ポンプを使用したヘリウム用密閉形スクロール圧縮機の第1の実施例を示す縦断面図である。 第1の実施例を示す回転軸の正面図である。 図2のB方向から見た側面図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の回転軸の偏心部の溝深さを変化させたときの効果を表す説明図である。 本発明の容積型ポンプを使用したヘリウム用密閉形スクロール圧縮機の第2の実施例を示す縦断面図である。 第2の実施例を示す回転軸周辺部の正面図である。 容積型ポンプ周辺の縦断面図である。 図8のC方向から見た側面図である。 本発明の容積型ポンプの行程容積を変化させたときの効果を表す説明図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図を用いて説明する。各実施形態の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
以下、本発明の一実施例を図1〜10によって詳細に説明する。図1は、縦形構造における遠心ポンプ給油方式を用いて主軸受部、副軸受部及び旋回軸受部に潤滑油を給油するようにしたヘリウム用密閉形スクロール圧縮機の一実施例を示す縦断面図である。図1において、作動ガスの流れとインジェクションされた冷却油の流れを説明する。ヘリウムガスを冷却するための油インジェクション管31を密閉容器1の上フタ2aに貫通して固定スクロール5の鏡板部5aに設けた油注入用ポート22に接続し、該油注入用ポート22の開口部は、旋回スクロール6のラップ6bの歯先面に対向して開口している。密閉容器1内の吸入配管17側となる上部にはスクロール圧縮機構部が、下側にはモータ部3が収納されている。そして、密閉容器1内は吐出室1aとフレーム7をはさんでモータ室1bとに区画されている。
スクロール圧縮機構部は、固定スクロール5と旋回スクロール6を互いに噛み合せて圧縮室8を形成している。固定スクロール5は、円板状の鏡板5aと、これに直立したインボリュート曲線あるいはこれに近似の曲線に形成されたラップ5bとからなり、その中心部に吐出10、外周部に吸入口15を備えている。旋回スクロール6も円板状の鏡板6aと、これに直立し、固定スクロールのラップと同一形状に形成されたラップ6bと、鏡板の反ラップ面に形成されたボス部6cとからなっている。
フレーム7は中央部に軸受部40を形成し、この軸受部に回転軸14が支承され、回転軸先端の偏心軸14aは、上記ボス部6cに旋回運動が可能なように挿入されている。またフレーム7には固定スクロール5が複数本のボルトによって固定され、旋回スクロール6はオルダムリングおよびオルダムキーよりなるオルダム機構38によってフレーム7に支承され、旋回スクロール6は固定スクロール5に対して、自転しないで旋回運動をするように形成されている。
回転軸14にはモータ軸14bを一体に連設し、モータ部3を直結している。固定スクロール5の吸入口15には密閉容器1の上フタ2aを貫通して吸入管17が接続され、吐出10が開口している吐出室1aはフレーム7の外縁部の第一通路18a、18bを介してモータ室1b(1b1、1b2)と連通している。このモータ室1bは密閉容器中央部のケ−シング部2bを貫通する吐出管20に連通している。吐出管20は上記通路18a、18bの位置に対してほぼ反対側の位置に設置している。
モータ室1bは、ステータ3aの上部空間1b1とステータ3aの下部空間1b2とに区分している。
この両側の空間1b1、1b2を連通するように、モータステータ3aとケ−シング部2b内壁面2m側との間に油とガスの流路部となる通路25(25b、25c)を形成している。また、モータエアギャップの隙間26も通路となり、該隙間26を介して空間1b1と空間1b2とが連通している。このような容器内部のモータ室1b1、1b2内においてガスと冷却油の混合体の流れによって、60℃〜70℃の比較的低温なインジェクション油によるモータへの直接冷却が可能となる。
吸入管17と固定スクロール5との間には高圧部と低圧部とをシールするOリング53を設けている。また、旋回スクロール6の鏡板の背面には、スクロール圧縮機部2とフレーム7で囲まれた空間36(以下背圧室と呼ぶ)が形成され、この背圧室36には旋回スクロールの鏡板に穿設した細孔6dを介し、吸入圧力と吐出圧力の中間圧力が導入され、旋回スクロール6を固定スクロール5に押付ける軸方向の付与力を与えている。
第1の実施例においては、図1に示すように、潤滑油23は密閉容器1の底部に溜められており、この潤滑油23は回転軸14a、14b内に設けた偏心穴13による遠心ポンプ効果により回転軸14内の偏心穴13を通り、旋回軸受32に供給される。該旋回軸受32に供給されて排出された油は、ころ軸受の主軸受部40に落下しフレーム下端部に移動して排出管74に導かれて、底チャンバ部2cの油溜め部に戻るようになる。
一方、前記旋回軸受32に供給されて排出された油は、環状のシールリング構造からなるシール手段85を経て、背圧室36に移動する。シール手段85に対向する旋回ボス端面部に小穴のポケット穴58が備えられ、該ポケット穴内の油が旋回スクロール6の旋回運動により間歇的に背圧室36側に排出される。このように背圧室36に移動した油は、前記穴6dを介してスクロールラップの圧縮室8へ注入され圧縮ガスと混合され、次いでヘリウムガスと共に吐出室1aへ吐出される。
前記密閉容器1の底部には、該底部の潤滑油23を器外へ取出す油取り出し管30が設けられている。密閉容器1の底部に溜められた潤滑油23は、密閉容器1内の吐出圧力と前記圧縮室8内部の圧力との差圧によって油取り出し管30の流入部30aから該油取り出し管30内に流出していく。油取り出し管30内へ流出した油は外部油配管51を通って油冷却器33へ至り、ここで適宜冷却された後、油配管52を介して油インジェクション管31およびポート22を経て圧縮室8へ注入される。
油インジェクション管31内の圧力と吐出室1aの高圧部とをシールするためにOリング48を設けている。
本実施例においては、図2に示すように、回転軸14内に設けた偏心穴13による遠心ポンプ効果を有するスクロール圧縮機構造において、図2のB矢視である図3に示すように、固定スクロール5と旋回スクロール6での流体の圧縮作用による荷重P1と、旋回スクロール6の旋回運動による遠心力による荷重P2の合成荷重P3が、軸中心からの偏心量εの偏心軸14aに旋回軸受32から作用する。流体の圧縮作用による荷重P1の荷重方向は圧縮機の運転条件によって変化し、旋回運動による荷重P2の荷重方向は偏心軸14aの偏心方向に負荷される。図3〜4に示すように、この2つの合成荷重P3の荷重方向に対して、位相角が約90度進む位置となる軸受面において、偏心軸14a面に断面弦月状に切欠いた軸方向に平行な溝(以下単に「溝」という)54を形成し、その深さL1は、軸径dmに対して約2.5〜3.5×10-2に設定する。
以下にその理由を説明する。空調仕様構造では、溝54の深さL1は軸径dに対して1.5×10-2以下である。ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機において、冷媒フロン22等のようにはヘリウムガスが油に溶け込むことがないので、油が冷媒により希釈されることがなく、潤滑油23の粘度が高く保持される。図5に示すように、空調仕様構造において冷媒フロン22使用時の油粘度のときの軸受給油量はA点であるが、高粘度油を使用したときに軸受給油量はB点に低下し、必要給油量を満たさず、軸受の焼き付きが発生する原因となる。高粘度油の場合にもA点と同等以上の軸受給油量を確保できる本発明を使用することで、軸受給油量をC点からD点の範囲にすることができ、B点に対して約2〜3倍の給油量の増加を図ることができる。
これにより、該溝54の機能は軸受負荷面への油供給機能と旋回軸受下流側へのスムースな排油機能の両面の作用を備えることができる。この機能により、ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機において、軸受部への軸受必要油量が確保でき、その結果機械損失の低減および軸受部の焼き付き事故防止効果が得られる。
次に、本発明の第2実施形態について図6〜図10を用いて説明する。
図6は、縦形構造における容積型ポンプ給油方式を用いて主軸受部、副軸受部及び旋回軸受部に潤滑油を給油するようにしたヘリウム用密閉形スクロール圧縮機の縦断面図であり、次に述べる点は第1実施形態と相違するものであり、図9に示す溝54の深さL1の変更を含むその他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
第2の実施例においては、図7に示すように、旋回軸受への給油形式が異なり、密閉容器1の底部に溜められた潤滑油23は回転軸14の下部に設置されている容積型ポンプ33、例えば図7に示すように、歯車33bを使用する歯車式ポンプにより容積型ポンプ入口33aから吸い上げられる。次いで、ポンプ軸14cにより歯車33bは回転し、吸い上げられた潤滑油23は回転している歯車33bによって容積型ポンプ33内を移動し、回転軸14内の軸芯中央に設けた給油穴16を通り、図6に示す旋回軸受32に供給される。
この場合に該容積型ポンプ33の理論吐出量Q[cc/rev]を、圧縮機の行程容積Vth[cm3/rev]に対して約0.8〜2.0×10-2の範囲に設定する。以下にその理由を説明する。ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機において、潤滑油23の粘度は、冷媒フロン22等のようにはヘリウムガスが油に溶け込むことがないので、油が冷媒により希釈されることがなく、油粘度が高く保持される。空調仕様構造では、圧縮機の行程容積Vth[cm3/rev]に対して容積型ポンプ33の理論吐出量Q[cc/rev]が0.5×10-2以下である。
図10に示すように、空調仕様構造において冷媒フロン22使用時の油粘度のときの軸受給油量はE点であるが、空調仕様構造で高粘度油を使用したときに軸受給油量はF点に低下し、必要給油量を満たさず、軸受の焼き付きが発生する原因となる。高粘度油の場合にもE点と同等以上の軸受給油量を確保できる本発明を使用することで、軸受給油量をG点からH点の範囲にすることができ、F点に対して約1.5〜2.5倍の給油量の増加を図ることができるため、該容積型ポンプ33の理論吐出量Q[cc/rev]を上記範囲に設定する。これにより、ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機での高粘度油を使用した場合においても容積型ポンプ33の給油量が増加し、軸受部への軸受必要油量が確保でき、その結果機械損失の低減および軸受部の焼き付き事故防止効果が得られる。また、図7に示すように、給油穴16を回転軸14内の軸芯中央に設けることで、加工時間の短縮が図れ、加工作業効率が向上する効果が得られる。
1…密閉容器
1a…吐出室
1b、1b1、1b2…モータ室
2a…上フタ
2b…ケーシング部
2c…底チャンバ部
2…スクロール圧縮機部
3…モータ部
3a…モータステータ
3b…モータロータ
5…固定スクロール
5a…鏡板
5b…ラップ
5f…吸入室
6…旋回スクロール
6a…鏡板
6b…ラップ
6c…ボス部
7…フレーム
8…圧縮室
9…バランスウェイト
10…吐出口
13…偏心穴
14…回転軸
14a…偏心軸
14b…モータ軸
14c…ポンプ軸
15…吸入口
16…給油穴(軸芯中央に設けた縦穴)
17…吸入管
18a、18b…通路
20…吐出管
22…油注入用ポート
23…油
30…油取り出し管
31…油インジェクション管
32…旋回軸受
33…容積型ポンプ
33a…容積型ポンプ入口
33c…歯車
36…背圧室
38…オルダム機構
40…主軸受
48…Oリング
53、54…溝
58…ポケット穴
74…排出管
85…シール手段
92…足

Claims (4)

  1. 作動ガスがヘリウムガスであり、密閉容器内に、圧縮機部と電動機部を収納し、前記圧縮機部は円板状鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと旋回スクロールとをラップを互いに内側にしてかみ合わせ、旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、旋回スクロールを自転することなく固定スクロールに対し旋回運動させ、固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口を設け、吸入口より作動ガスを吸入し、両スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して前記作動ガスを圧縮し、吐出口より圧縮ガスを容器室内に吐出し、さらに吐出管を介し前記作動ガスを器外に吐出すると共に、前記回転軸に対して旋回軸受部と主軸受部及び副軸受部とを有し、旋回スクロールの鏡板の背面に、圧縮機部とフレームで囲まれた背圧室を形成し、該作動ガスを冷却するため、前記油溜りのある前記密閉容器底部側面から取り出した油を供給する油インジェクション管を、前記密閉容器に貫通して前記固定スクロールの鏡板部に設けた油注入用ポートに接続し、該油注入用ポートの開口部は、前記旋回スクロールのラップ歯先面に対向して開口したヘリウム用密閉形スクロール圧縮機において、
    前記回転軸内に偏心穴を回転軸上部の偏心軸上端面まで形成し、前記旋回軸受部と係合する前記偏心軸部に作用する前記固定スクロールと前記旋回スクロールでの流体の圧縮作用による荷重と、前記旋回スクロールの旋回運動による遠心力による荷重の合成荷重の荷重方向に対して位相角が約90度進み位置となる軸受面において、軸方向に平行な溝を形成することを特徴とするヘリウム用密閉形スクロール圧縮機。
  2. 作動ガスがヘリウムガスであり、密閉容器内に、圧縮機部と電動機部を収納し、前記圧縮機部は円板状鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと旋回スクロールとをラップを互いに内側にしてかみ合わせ、旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、旋回スクロールを自転することなく固定スクロールに対し旋回運動させ、固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口を設け、吸入口より作動ガスを吸入し、両スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して前記作動ガスを圧縮し、吐出口より圧縮ガスを容器室内に吐出し、さらに吐出管を介し前記作動ガスを器外に吐出すると共に、前記回転軸に対して旋回軸受部と主軸受部及び副軸受部とを有し、旋回スクロールの鏡板の背面に、圧縮機部とフレームで囲まれた背圧室を形成し、該作動ガスを冷却するため、前記油溜りのある前記密閉容器底部側面から取り出した油を供給する油インジェクション管を、前記密閉容器に貫通して前記固定スクロールの鏡板部に設けた油注入用ポートに接続し、該油注入用ポートの開口部は、前記旋回スクロールのラップ歯先面に対向して開口したヘリウム用密閉形スクロール圧縮機において、
    前記回転軸の下部に容積型ポンプを設置し、該容積型ポンプにより油溜りの油を前記回転軸の軸心中央に設けた給油穴に導くとともに、前記給油穴は、回転軸上部の偏心軸上端面まで形成し、前記旋回軸受部と係合する前記偏心軸部に作用する前記固定スクロールと前記旋回スクロールでの流体の圧縮作用による荷重と、前記旋回スクロールの旋回運動による遠心力による荷重の合成荷重の荷重方向に対して位相角が約90度進み位置となる軸受面において、軸方向に平行な溝を形成することを特徴とするヘリウム用密閉形スクロール圧縮機。
  3. 前記旋回軸受部と係合する偏心軸面に形成された軸方向に平行な溝の溝深さL1を、前記偏心軸部の軸径dmに対して約2.5〜3.5×10-2の範囲に設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のヘリウム用密閉形スクロール圧縮機。
  4. 前記容積型ポンプの理論吐出量Q[cc/rev]を、圧縮機の行程容積Vth[cm3/rev]に対して約0.8〜2.0×10-2の範囲に設定することを特徴とする請求項2に記載のヘリウム用密閉形スクロール圧縮機。
JP2012215465A 2012-09-28 2012-09-28 ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機 Pending JP2014070515A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012215465A JP2014070515A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012215465A JP2014070515A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014070515A true JP2014070515A (ja) 2014-04-21

Family

ID=50745981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012215465A Pending JP2014070515A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014070515A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58214690A (ja) * 1982-06-09 1983-12-13 Hitachi Ltd 密閉形スクロ−ル圧縮機の給油装置
CN1281950A (zh) * 1999-07-26 2001-01-31 株式会社日立制作所 变容式流体机械
JP2001153072A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Hitachi Ltd 密閉形スクロール圧縮機
JP2007032292A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクロール流体機械
JP2007192071A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Hitachi Ltd ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機
JP2010121582A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Hitachi Appliances Inc 密閉形スクロール圧縮機
JP2011032910A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Panasonic Corp スクロール圧縮機

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58214690A (ja) * 1982-06-09 1983-12-13 Hitachi Ltd 密閉形スクロ−ル圧縮機の給油装置
CN1281950A (zh) * 1999-07-26 2001-01-31 株式会社日立制作所 变容式流体机械
JP2001041162A (ja) * 1999-07-26 2001-02-13 Hitachi Ltd 容積形流体機械
KR20010014606A (ko) * 1999-07-26 2001-02-26 가나이 쓰토무 용적형 유체 기계
JP2001153072A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Hitachi Ltd 密閉形スクロール圧縮機
JP2007032292A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクロール流体機械
JP2007192071A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Hitachi Ltd ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機
JP2010121582A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Hitachi Appliances Inc 密閉形スクロール圧縮機
JP2011032910A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Panasonic Corp スクロール圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9617996B2 (en) Compressor
US8956131B2 (en) Scroll compressor
JP5260608B2 (ja) スクロール圧縮機
JP5178668B2 (ja) スクロール圧縮機
CN111133197B (zh) 涡旋式压缩机
JP5433604B2 (ja) スクロール圧縮機
JP6463465B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2008303844A (ja) スクロール流体機械
JP2007085297A (ja) スクロール圧縮機
JP5331738B2 (ja) スクロール流体機械
JP2014152747A (ja) 容積型圧縮機
JP7263554B2 (ja) スクロール圧縮機
JP5863436B2 (ja) 流体機械
JP2014070515A (ja) ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機
JP3690645B2 (ja) ヘリウム用密閉形スクロール圧縮機
WO2016016917A1 (ja) スクロール圧縮機
JP5055110B2 (ja) ヘリウム用密閉型スクロール圧縮機
JP2007162679A (ja) 流体機械
JP5334659B2 (ja) スクリュー圧縮機
JP6437295B2 (ja) スクロール圧縮機
JP4593448B2 (ja) 冷媒圧縮機
JP5147489B2 (ja) スクロール圧縮機
US20130236346A1 (en) Two step compressor unit and compressor system having the same
JP2015042858A (ja) 密閉型スクロール圧縮機
JP2015055221A (ja) スクロール圧縮機およびこれを備えた空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150119

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150820

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150902

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160215

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170328