JP2014069124A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズルのメンテナンスを行う場合、塗布装置の動作を停止させることになるため、生産性に影響を及ぼす可能性がある。生産性の低下を抑えることができる塗布装置及び塗布方法を提供する。
【解決手段】塗布部に複数のノズルが設けられており、切替部によって複数のノズルを基板の搬送経路上に切り替えて配置させることができるので、搬送経路上に配置されたノズルとは異なるノズルについては、塗布動作とは異なる用途(例えばメンテナンスなど)に用いることができる。したがって、複数のノズルのうち一のノズルに対してメンテナンスを行っている間は、他のノズルを搬送経路上に切り替えて配置させることで、装置の動作を停止させずに済む。これにより、生産性が低下するのを抑制することができる。
【選択図】図5
【解決手段】塗布部に複数のノズルが設けられており、切替部によって複数のノズルを基板の搬送経路上に切り替えて配置させることができるので、搬送経路上に配置されたノズルとは異なるノズルについては、塗布動作とは異なる用途(例えばメンテナンスなど)に用いることができる。したがって、複数のノズルのうち一のノズルに対してメンテナンスを行っている間は、他のノズルを搬送経路上に切り替えて配置させることで、装置の動作を停止させずに済む。これにより、生産性が低下するのを抑制することができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、塗布装置及び塗布方法に関する。
液晶ディスプレイなどの表示パネルを構成するガラス基板上には、配線や電極、カラーフィルタなどの微細なパターンが形成されている。一般的にこのようなパターンは、例えばフォトリソグラフィなどの手法によって形成される。フォトリソグラフィ法では、ガラス基板上にレジスト膜を塗布形成する塗布工程、このレジスト膜をパターン露光する露光工程、その後に当該レジスト膜を現像する現像工程がそれぞれ行われる。
このうち塗布工程では、スリットノズルを有する塗布装置が用いられる。このような塗布装置として、例えばスリットノズルの下方を通過するようにガラス基板を搬送しつつレジストを塗布する構成が知られている。
ノズルを用いて液状体を塗布する場合、例えばノズルの開口部に異物や固化した状態の液状体などが付着し、吐出精度が低下するおそれがあるため、定期的にノズルのメンテナンスを行う必要がある。ノズルのメンテナンスを行う場合、塗布装置の動作を停止させることになるため、生産性に影響を及ぼす可能性がある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、生産性の低下を抑えることができる塗布装置及び塗布方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に係る塗布装置は、基板を所定の搬送経路に沿って搬送する基板搬送部と、液状体を前記基板に対して吐出する複数のノズルを有する塗布部と、複数の前記ノズルを前記基板の前記搬送経路上に切り替えて配置させる切替部とを備える。
本発明によれば、塗布部に複数のノズルが設けられており、切替部によって複数のノズルを基板の搬送経路上に切り替えて配置させることができるので、搬送経路上に配置されたノズルとは異なるノズルについては、塗布動作とは異なる用途(例えばメンテナンスなど)に用いることができる。したがって、複数のノズルのうち一のノズルに対してメンテナンスを行っている間は、他のノズルを搬送経路上に切り替えて配置させることで、装置の動作を停止させずに済む。これにより、生産性が低下するのを抑制することができる。
上記の塗布装置において、前記切替部は、前記搬送経路の側方から複数の前記ノズルを前記搬送経路上に配置させると共に、複数の前記ノズルを前記搬送経路上から前記搬送経路の側方に退避させるノズル駆動部を有する。
本発明によれば、切替部が搬送経路の側方から複数のノズルを搬送経路上に配置させると共に、複数のノズルを搬送経路上から搬送経路の側方に退避させるノズル駆動部を有するので、複数のノズルを効率的に切り替えることができる。
本発明によれば、切替部が搬送経路の側方から複数のノズルを搬送経路上に配置させると共に、複数のノズルを搬送経路上から搬送経路の側方に退避させるノズル駆動部を有するので、複数のノズルを効率的に切り替えることができる。
上記の塗布装置において、前記ノズル駆動部は、前記ノズルの一端部を支持する軸部と、前記軸部を中心として、前記搬送経路の側方と前記搬送経路上との間で前記ノズルが回転移動するように前記ノズルに回転力を付与する付与部とを有する。
本発明によれば、ノズル駆動部がノズルの一端部を支持する軸部と、軸部を中心として、搬送経路の側方と搬送経路上との間でノズルが回転移動するようにノズルに回転力を付与する付与部とを有するので、構成を複雑化させること無く、効率的に複数のノズルを切り替えることができる。
本発明によれば、ノズル駆動部がノズルの一端部を支持する軸部と、軸部を中心として、搬送経路の側方と搬送経路上との間でノズルが回転移動するようにノズルに回転力を付与する付与部とを有するので、構成を複雑化させること無く、効率的に複数のノズルを切り替えることができる。
上記の塗布装置において、前記軸部は、前記搬送経路の側方に設けられている。
本発明によれば、軸部が搬送経路の側方に設けられているので、ノズルを搬送経路にアクセスさせやすい構成となる。これにより、複数のノズルを効率的に切り替えることができる。
本発明によれば、軸部が搬送経路の側方に設けられているので、ノズルを搬送経路にアクセスさせやすい構成となる。これにより、複数のノズルを効率的に切り替えることができる。
上記の塗布装置において、前記軸部は、複数の前記ノズルを支持する。
本発明によれば、軸部が複数のノズルを支持することとしたので、複数のノズルを共通の回転軸を中心として回転させることで、複数のノズルの切替を効率的に行うことができる。
本発明によれば、軸部が複数のノズルを支持することとしたので、複数のノズルを共通の回転軸を中心として回転させることで、複数のノズルの切替を効率的に行うことができる。
上記の塗布装置において、前記軸部は、複数設けられている。
本発明によれば、軸部が複数設けられているので、複数の軸部を順次回転させることにより、複数のノズルを効率的に切り替えることができる。これにより、軸部の負担を軽減させることができる。
本発明によれば、軸部が複数設けられているので、複数の軸部を順次回転させることにより、複数のノズルを効率的に切り替えることができる。これにより、軸部の負担を軽減させることができる。
上記の塗布装置において、複数の前記軸部は、前記搬送経路に沿って並んで配置されている。
本発明によれば、複数の軸部が搬送経路に沿って並んで配置されていることとしたので、複数の軸部においてノズルの切替を効率的に行うことができる。
本発明によれば、複数の軸部が搬送経路に沿って並んで配置されていることとしたので、複数の軸部においてノズルの切替を効率的に行うことができる。
本発明に係る塗布方法は、基板を所定の搬送経路に沿って搬送する基板搬送ステップと、複数の前記ノズルを前記基板の前記搬送経路上に切り替えて配置させるノズル配置ステップと、前記搬送経路上に切り替えて配置されたそれぞれの前記ノズルから、液状体を前記基板に吐出することで前記基板に前記液状体を塗布する塗布ステップとを含む。
本発明によれば、基板を所定の搬送経路に沿って搬送し、複数のノズルを基板の搬送経路上に切り替えて配置させ、搬送経路上に切り替えて配置されたそれぞれのノズルから、液状体を基板に吐出することで基板に液状体を塗布することとしたので、搬送経路上に配置されたノズルとは異なるノズルについては、塗布動作とは異なる用途(例えばメンテナンスなど)に用いることができる。したがって、複数のノズルのうち一のノズルに対してメンテナンスを行っている間は、他のノズルを搬送経路上に切り替えて配置させることで、装置の動作を停止させずに済む。これにより、生産性が低下するのを抑制することができる。
上記の塗布方法において、前記ノズル配置ステップは、前記搬送経路の側方から複数の前記ノズルを前記搬送経路上に配置させることを含む。
本発明によれば、ノズル配置ステップにおいて、搬送経路の側方から複数のノズルを搬送経路上に配置させることとしたので、複数のノズルを効率的に切り替えて配置させることができる。
本発明によれば、ノズル配置ステップにおいて、搬送経路の側方から複数のノズルを搬送経路上に配置させることとしたので、複数のノズルを効率的に切り替えて配置させることができる。
上記の塗布方法において、前記ノズル配置ステップは、前記液状体の塗布に用いられた複数の前記ノズルを前記搬送経路上から前記搬送経路の側方に退避させることを含む。
本発明によれば、ノズル配置ステップにおいて、液状体の塗布に用いられた複数のノズルを搬送経路上から搬送経路の側方に退避させることとしたので、複数のノズルを効率的に切り替えて配置させることができる。
本発明によれば、ノズル配置ステップにおいて、液状体の塗布に用いられた複数のノズルを搬送経路上から搬送経路の側方に退避させることとしたので、複数のノズルを効率的に切り替えて配置させることができる。
本発明によれば、生産性の低下を抑えることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る塗布装置CTRの構成を示す概略図である。
図1に示すように、塗布装置CTRは、例えば工場などの床面に載置されて用いられる。塗布装置CTRは、基板Sを所定経路に沿って一方向に搬送する基板搬送部10と、基板Sに対して液状体を吐出する複数のノズルNZを有する塗布部20と、複数のノズルNZのメンテナンスを行うメンテナンス部30と、これら塗布装置CTRの各部を統括的に制御する制御部CONTとを有する。
図1は、本実施形態に係る塗布装置CTRの構成を示す概略図である。
図1に示すように、塗布装置CTRは、例えば工場などの床面に載置されて用いられる。塗布装置CTRは、基板Sを所定経路に沿って一方向に搬送する基板搬送部10と、基板Sに対して液状体を吐出する複数のノズルNZを有する塗布部20と、複数のノズルNZのメンテナンスを行うメンテナンス部30と、これら塗布装置CTRの各部を統括的に制御する制御部CONTとを有する。
以下の各図において、本実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するにあたり、表記の簡単のため、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する。当該XYZ座標系においては、床面に平行な平面をXY平面とする。このXY平面において基板Sの搬送方向が並べられた方向をX方向と表記し、XY平面上でX方向に直交する方向をY方向と表記する。XY平面に垂直な方向はZ方向と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が+方向であり、矢印の方向とは反対の方向が−方向であるものとして説明する。
基板搬送部10は、基板Sを案内する案内面11fを有するステージ11と、基板Sを移動させる基板駆動部12とを有する。案内面11fは、床面(XY平面)に平行に形成されている。ステージ11には、基板Sを搬入する第一搬入部11a及び第二搬入部11bと、基板Sを搬出する搬出部11cとが設定されている。第一搬入部11aは、案内面11fのうち−X側の端部に設けられている。第二搬入部11bは、案内面11fのうちX方向の中央部に設けられている。搬出部11cは、案内面11fのうち+X側の端部に設けられている。
基板駆動部12は、コロやローラーなど、基板SをX方向に移動させる構成を有する。なお、基板駆動部12として、基板Sを浮上させる浮上機構と、浮上した基板Sを保持して移動させる移動子とが設けられた構成であっても良い。
塗布部20は、第一ノズルNZ1、第二ノズルNZ2及びノズル駆動部NAを有している。
図2は、第一ノズルNZ1の構成を示す図である。図3は、−Z側から第一ノズルNZ1を見たときの構成を示している。第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2は、同一の構成となっている。図2では第一ノズルNZ1を代表させて示しており、以下の説明では第一ノズルNZ1について述べるが、第二ノズルNZ2についても同様の説明が可能である。
図2は、第一ノズルNZ1の構成を示す図である。図3は、−Z側から第一ノズルNZ1を見たときの構成を示している。第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2は、同一の構成となっている。図2では第一ノズルNZ1を代表させて示しており、以下の説明では第一ノズルNZ1について述べるが、第二ノズルNZ2についても同様の説明が可能である。
図2に示すように、第一ノズルNZ1は、長尺状に形成されており、長手方向がX方向に平行になるように配置されている。第一ノズルNZ1は、本体部NZa及び突出部NZbを有している。本体部NZaは、内部に液状体を収容可能な筐体である。本体部NZaは、例えばチタン又はチタン合金を含んだ材料を用いて形成されている。突出部NZbは、本体部NZaに対して+X側及び−X側にそれぞれ突出して形成されている。突出部NZbは、ノズル駆動部NAの一部に保持される。
図3に示すように、第一ノズルNZ1は、本体部NZaの−Z側の端部(先端TP)に吐出口OPを有している。吐出口OPは、液状体が吐出される開口部である。吐出口OPは、X方向に長手となるようにスリット状に形成されている。吐出口OPは、例えば長手方向が基板SのX方向の寸法とほぼ同一となるように形成されている。
第一ノズルNZ1は、液状体を吐出する。ノズルNZは、接続配管(不図示)などを介して、それぞれ液状体供給部33に接続されている。第一ノズルNZ1は、内部に液状体を保持する保持部を有している。なお、上記保持部に保持された液状体の温度を調整する温調部が配置されていても構わない。
図1に戻って、ノズル駆動部NAは、第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2を基板Sの搬送経路上であるステージ11の+Z側に配置させると共に、当該第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2をステージ11の側方(−Y側)に退避させる。したがって、ノズル駆動部NAは、複数のノズルNZ(第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2)を基板Sの搬送経路上に切り替えて配置させる切替部として設けられている。
ノズル駆動部NAは、第一ノズルNZの一端部を支持する第一軸部SF1と、第二ノズルNZ2の一端部を支持する第二軸部SF2と、これら第一軸部SF1及び第二軸部SF2を中心としてそれぞれ第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2に回転力を付与する回転駆動部ACTと、を有している。
第一軸部SF1及び第二軸部SF2は、共にステージ11の−Y側に設けられており、X方向に並んで配置されている。第一軸部SF1及び第二軸部SF2のうち、第一軸部SF1は基板Sの搬送方向の上流側(−X側)に配置されており、第二軸部SF2は基板Sの搬送方向の下流側(+X側)に配置されている。第一軸部SF1及び第二軸部SF2は、第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2と衝突しないように、X方向において当該第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2の長手方向の寸法よりも広い間隔を空けて配置されている。
回転駆動部ACTは、第一軸部SF1及び第二軸部SF2をZ軸回りに回転させる不図示のモーター機構などを有している。第一軸部SF1及び第二軸部SF2は、当該回転駆動部ACTにより、Z軸周りに例えば360°の角度で回転可能である。回転駆動部ACTは、例えば制御部CONTの制御により、第一軸部SF1及び第二軸部SF2の回転角度、回転速度、回転のタイミング、回転後の位置などが制御される。
メンテナンス部30は、ノズルNZのメンテナンスを行う部分である。メンテナンス部30は、ノズル先端管理部45を有している。
ノズル先端管理部45は、ノズルNZの先端TP及びその近傍を洗浄したり、ノズルNZの吐出口OPから予備的に吐出したりすることで、ノズル先端のコンディションを整える部分である。ノズル先端管理部45は、ノズルNZの先端TPを払拭する払拭部45aと、当該払拭部45aを案内するガイドレール45bと、を有している。ノズル先端管理部45には、ノズルNZから排出された液状体や、ノズルNZの洗浄に用いられた洗浄液などを収容する廃液収容部(不図示)が設けられている。
ノズル先端管理部45は、ノズルNZの先端TP及びその近傍を洗浄したり、ノズルNZの吐出口OPから予備的に吐出したりすることで、ノズル先端のコンディションを整える部分である。ノズル先端管理部45は、ノズルNZの先端TPを払拭する払拭部45aと、当該払拭部45aを案内するガイドレール45bと、を有している。ノズル先端管理部45には、ノズルNZから排出された液状体や、ノズルNZの洗浄に用いられた洗浄液などを収容する廃液収容部(不図示)が設けられている。
ノズル先端管理部45は、X方向において第一軸部SF1と第二軸部SF2との間に配置されている。このため、第一軸部SF1のθZ方向の位置(位相)を調整することで、第一ノズルNZ1がノズル先端管理部45にアクセス可能である。また、第二軸部SF2のθZ方向の位置(位相)を調整することで、第二ノズルNZ2がノズル先端管理部45にアクセス可能である。
なお、本実施形態では、第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2のうちノズル先端管理部45に一度にアクセスできるのは一方のみとなっているが、例えば払拭部45a及びガイドレール45bをY方向に2列設けるなど、ノズル先端管理部45の構成によっては、両方同時にアクセス可能とすることができる。
図4は、ノズルNZ及びノズル先端管理部45の断面形状を示す図である。図4に示すように、払拭部45aは、断面視においてノズルNZの先端TP及び先端TP側の斜面の一部を覆う形状に形成されている。
(塗布方法)
次に、上記のように構成された塗布装置CTRを用いて基板Sに液状体を塗布する方法を説明する。まず、基板Sをステージ11の第一搬送部11aに搬入する。その後、制御部CONTは、図5に示すように、ノズル駆動部NAを用いて第一ノズルNZ1をステージ11上に待機させると共に、第二ノズルNZ2をノズル先端管理部45上に待機させる。なお、第一ノズルNZ1をステージ11上に配置させるのに先立ち、当該第一ノズルNZ1をノズル先端管理部45上に配置させ、当該第一ノズルNZ1に対して予備吐出動作を行わせるようにしても構わない。また、予備吐出動作の後、払拭部45aを用いて第一ノズルNZ1の先端TP及びその近傍の傾斜部を払拭させるようにしても構わない。
次に、上記のように構成された塗布装置CTRを用いて基板Sに液状体を塗布する方法を説明する。まず、基板Sをステージ11の第一搬送部11aに搬入する。その後、制御部CONTは、図5に示すように、ノズル駆動部NAを用いて第一ノズルNZ1をステージ11上に待機させると共に、第二ノズルNZ2をノズル先端管理部45上に待機させる。なお、第一ノズルNZ1をステージ11上に配置させるのに先立ち、当該第一ノズルNZ1をノズル先端管理部45上に配置させ、当該第一ノズルNZ1に対して予備吐出動作を行わせるようにしても構わない。また、予備吐出動作の後、払拭部45aを用いて第一ノズルNZ1の先端TP及びその近傍の傾斜部を払拭させるようにしても構わない。
第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2を待機させた後、制御部CONTは、基板駆動部12によって基板Sを+X方向に搬送させる。基板Sの+X側端部が第一ノズルNZ1の吐出口OPに到達した後、制御部CONTは、図6に示すように、基板Sを+X方向に所定速度で移動させつつ、吐出口OPから基板Sへ向けて液状体Qを吐出させる。この動作により、基板Sが吐出口OPを通過した後には、図7に示すように、基板Sの所定領域に液状体Qの塗布膜が形成される。
基板Sの所定領域に液状体Qの塗布膜を形成した後、制御部CONTは、基板駆動部12を用いて基板Sをステージ11の搬出部11cへ移動させ、当該搬出部11cから外部へ基板Sを搬出させる。
一方、制御部CONTは、図8に示すように、ノズル駆動部NAを用いて第二軸部SF2を図中時計回りに回転させ、ノズル先端管理部45に配置されていた第二ノズルNZ2をステージ11上に移動させる。制御部CONTは、第二ノズルNZ2の吐出口OPの長手方向がY方向に平行になった状態で当該第二ノズルNZ2を待機させる。その後制御部CONTは、ステージ11の第二搬入部11bに新たな基板Sを搬入させる。
また、第二ノズルNZ2がノズル先端管理部45から退避した後、制御部CONTは、ノズル駆動部NAを用いて第一軸部SF1を図中時計回りに回転させ、ステージ11上に配置されていた第一ノズルNZ1をノズル先端管理部45上へ移動させる。制御部CONTは、第一ノズルNZ1の吐出口OPが払拭部45aの移動経路上に配置された状態で当該第一ノズルNZ1を待機させる。その後、制御部CONTは、払拭部45aを−X側へ移動させることで第一ノズルNZ1の先端TP及びその近傍の傾斜部を払拭させる。払拭動作の後、制御部CONTは、払拭部45aを+X側の位置に戻す。
その後、制御部CONTは、新たに第二搬入部11bに搬入された基板Sに対して、塗布動作を行わせる。具体的には、制御部CONTは、基板Sを+X方向に搬送させ、基板Sの+X側端部が第二ノズルNZ2の吐出口OPに到達した後、図9に示すように、基板Sを+X方向に所定速度で移動させつつ、吐出口OPから基板Sへ向けて液状体Qを吐出させる。この動作により、基板Sが吐出口OPを通過した後には、図10に示すように、基板Sの所定領域に液状体Qの塗布膜が形成される。
基板Sの所定領域に液状体Qの塗布膜を形成した後、制御部CONTは、基板駆動部12を用いて基板Sを搬出部11cから外部へ搬出させる。また、制御部CONTは、図10に示すように、ノズル駆動部NAを用いて第一軸部SF1を図中反時計回りに回転させ、ノズル先端管理部45に配置されていた第一ノズルNZ1をステージ11上に移動させる。制御部CONTは、第一ノズルNZ1の吐出口OPの長手方向がY方向に平行になった状態で当該第一ノズルNZ1を待機させる。その後制御部CONTは、ステージ11上に新たな基板Sを搬送させる。
また、第一ノズルNZ1がノズル先端管理部45から退避した後、制御部CONTは、ノズル駆動部NAを用いて第二軸部SF2を図中反時計回りに回転させ、ステージ11上に配置されていた第二ノズルNZ2をノズル先端管理部45上へ移動させる。制御部CONTは、第二ノズルNZ2の吐出口OPが払拭部45aの移動経路上に配置された状態で当該第二ノズルNZ2を待機させる。その後、制御部CONTは、払拭部45aを−X側へ移動させることで第二ノズルNZ2の先端TP及びその近傍の傾斜部を払拭させる。払拭動作の後、制御部CONTは、払拭部45aを+X側の位置に戻す。
その後、制御部CONTは、新たにステージ11に搬送された基板Sに対して、塗布動作を行わせる。具体的には、制御部CONTは、基板Sを+X方向に搬送させ、基板Sの+X側端部が第二ノズルNZ2の吐出口OPに到達した後、図11に示すように、基板Sを+X方向に所定速度で移動させつつ、吐出口OPから基板Sへ向けて液状体Qを吐出させる。
このように、制御部CONTは、連続して搬送されてくる基板Sに対して、第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2を交互に用いて塗布動作を行わせると共に、塗布動作に用いられない方のノズルについてはノズル先端管理部45において払拭動作を行わせる。これにより、一方のノズルの塗布動作の時間を利用して、他方のノズルのメンテナンスを行うことができるため、スループットが向上することになる。
以上のように、本実施形態によれば、基板Sを所定の搬送経路に沿って搬送する基板搬送部10と、液状体を基板Sに対して吐出する複数のノズル(第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2)を有する塗布部20と、第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2を基板Sの搬送経路上に切り替えて配置させる切替部としてのノズル駆動部NAとを備えるので、搬送経路上に配置されたノズルとは異なるノズルについては、塗布動作とは異なる用途(例えばメンテナンスなど)に用いることができる。したがって、複数のノズルのうち一のノズルに対してメンテナンスを行っている間は、他のノズルを搬送経路上に切り替えて配置させることで、塗布装置CTRの動作を停止させずに済む。これにより、生産性が低下するのを抑制することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、1つのノズル先端管理部45を第一ノズルNZ1と第二ノズルNZ2とで共同で用いる構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2のそれぞれにノズル先端管理部が設けられた構成であっても構わない。
例えば、上記実施形態においては、1つのノズル先端管理部45を第一ノズルNZ1と第二ノズルNZ2とで共同で用いる構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2のそれぞれにノズル先端管理部が設けられた構成であっても構わない。
例えば、図12に示す構成では、ノズル先端管理部として、第一管理部145及び第二管理部245の2つが設けられている。そのうち第一管理部145は、第一軸部SF1の−X側に配置されている。また、第二管理部245は、第二軸部SF2の−X側、すなわち、第一軸部SF1と第二軸部SF2との間に配置されている。
図12に示す構成の場合、制御部CONTは、第一ノズルNZ1を第一管理部145にアクセスさせると共に、第二ノズルNZ2を第二管理部245にアクセスさせるようにノズル駆動部NAを制御すれば良い。また、この場合、ステージ11上に待機させた状態と、第一管理部145及び第二管理部245に待機させた状態との間で、それぞれ第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2を90°回転させる構成となっている。
また、例えば図13に示す構成では、第一管理部145が第一軸部SF1の−Y側に配置され、第二管理部245が第二軸部SF2の−Y側に配置されている。この構成では、第一管理部145に設けられる払拭部145a及び第二管理部245に設けられる払拭部245aの移動方向がY方向となる。
また、この構成において、ステージ11上に待機させた状態と、第一管理部145及び第二管理部245に待機させた状態との間で、それぞれ第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2を180°回転させる構成となっている。この場合、第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2について、それぞれ時計回りに回転させても良いし、反時計回りに回転させても良い。
また、上記実施形態では、第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2が別々の軸部(第一軸部SF1及び第二軸部SF2)に支持された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば図14に示すように、第一ノズルNZ1及び第ノズルNZ2が共通軸部SF3に支持された構成であっても構わない。
この場合、第一ノズルNZ1及び第二ノズルNZ2がZ方向にずれるように配置される。吐出口OPと基板Sとの距離を調整するため、例えば共通軸部SF3がZ方向に昇降移動可能な構成としても構わない。これにより、第一ノズルNZ1がステージ11上に配置された場合と、第二ノズルNZ2がステージ11上に配置された場合とで、それぞれのノズルの吐出口OPと基板Sとの距離を等しくすることができる。
また、図14に示す構成では、共通軸部SF3の−X側に第一管理部145が配置され、当該共通軸部SF3の+X側に第二管理部245が配置されているが、いずれか一方のみに配置された構成であっても構わないし、共通軸部SF3の−Y側に1つ配置された構成であっても構わない。
また、上記実施形態では、第一軸部SF1及び第二軸部SF2がステージ11に対して同一の側部に配置された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば図15に示すように、第一軸部SF1及び第二軸部SF2がステージ11をY方向に挟む位置に配置されていても構わない。なお、図15に示す構成では、第一軸部SF1と第二軸部SF2とがX方向にずれた位置に配置されているが、これに限られることは無く、例えば第一軸部SF1と第二軸部SF2とがX方向に等しい位置に配置されていても構わない。
CTR…塗布装置 S…基板 F…塗布膜 CONT…制御部 CT…塗布部 BK…焼成部 VD…減圧乾燥部 BC…基台 NZ…ノズル(NZ1…第一ノズル、NZ2…第二ノズル) NA…ノズル駆動部 SF1…第一軸部 SF2…第二軸部 SF3…共通軸部 Q…液状体
Claims (10)
- 基板を所定の搬送経路に沿って搬送する基板搬送部と、
液状体を前記基板に対して吐出する複数のノズルを有する塗布部と、
複数の前記ノズルを前記基板の前記搬送経路上に切り替えて配置させる切替部と
を備える塗布装置。 - 前記切替部は、前記搬送経路の側方から複数の前記ノズルを前記搬送経路上に配置させると共に、複数の前記ノズルを前記搬送経路上から前記搬送経路の側方に退避させるノズル駆動部を有する
請求項2に記載の塗布装置。 - 前記ノズル駆動部は、
前記ノズルの一端部を支持する軸部と、
前記軸部を中心として、前記搬送経路の側方と前記搬送経路上との間で前記ノズルが回転移動するように前記ノズルに回転力を付与する付与部と
を有する
請求項2に記載の塗布装置。 - 前記軸部は、前記搬送経路の側方に設けられている
請求項3に記載の塗布装置。 - 前記軸部は、複数の前記ノズルを支持する
請求項3又は請求項4に記載の塗布装置。 - 前記軸部は、複数設けられている
請求項3から請求項5のうちいずれか一項に記載の塗布装置。 - 複数の前記軸部は、前記搬送経路に沿って並んで配置されている
請求項6に記載の塗布装置。 - 基板を所定の搬送経路に沿って搬送する基板搬送ステップと、
複数の前記ノズルを前記基板の前記搬送経路上に切り替えて配置させるノズル配置ステップと、
前記搬送経路上に切り替えて配置されたそれぞれの前記ノズルから、液状体を前記基板に吐出することで前記基板に前記液状体を塗布する塗布ステップと
を備える塗布方法。 - 前記ノズル配置ステップは、前記搬送経路の側方から複数の前記ノズルを前記搬送経路上に配置させることを含む
請求項8に記載の塗布方法。 - 前記ノズル配置ステップは、前記液状体の塗布に用いられた複数の前記ノズルを前記搬送経路上から前記搬送経路の側方に退避させることを含む
請求項8又は請求項9に記載の塗布方法。
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JP2012216593A JP2014069124A (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | 塗布装置及び塗布方法 |
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JP2012216593A JP2014069124A (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | 塗布装置及び塗布方法 |
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JP2018113327A (ja) * | 2017-01-11 | 2018-07-19 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理装置 |
-
2012
- 2012-09-28 JP JP2012216593A patent/JP2014069124A/ja active Pending
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