JP2014068873A - つま先角度検出装置、脚部関節モーメント検出装置及び歩行補助装置 - Google Patents

つま先角度検出装置、脚部関節モーメント検出装置及び歩行補助装置 Download PDF

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顕 小田部
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Abstract

【課題】ユーザーが歩行あるいは荷物の上げ下ろしを行う際、アシスト力を付与することで補助する歩行補助装置の人体の足部の前と後にて形成されるつま先角度を検出する。
【解決手段】つま先角度検出装置は、ユーザーの足部に装着される足リンク17a,17bと、足リンク17a,17bの裏面に配置され、可撓性を有する足底部と、足底部に生じた歪量を検出可能な歪みセンサ643と、歪みセンサ643の検出する歪量に基づいて、前記足底部の前と後で形成するつま先角度を算出するつま先角度算出部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、ユーザーの歩行などに伴って変化するつま先角度を検出する検出装置、並びに、つま先角度の変化に伴い変化が予想される脚部関節モーメントを検出する装置、そして、ユーザーが歩行あるいは荷物の上げ下ろしを行う際、アシスト力を付与することで補助する歩行補助装置に関するものである。
近年、ユーザーの体に装着して、ユーザーの脚部、腕部などの可動部に対してアシスト力を付与する補助装置が開発されている。このような補助装置では、高齢者や身障者の歩行、動作を補助する装置として利用されることが期待されている。また高齢者などに限らず、宅配業者など重い荷物を運ぶ作業者に対する補助装置としても利用することで、作業者に対する負担を軽減することが期待されている。
このような補助装置として特許文献1には、生態信号検出手段が検出した筋電位信号に基づいてモーターなどのアクチュエーターを駆動することで、装着者の意志によってアシスト力を付与する動作補助装置が開示されている。
このような動作補助装置においては、装着者のとる体勢に基づいて制御を行う必要があるため、物理現象検出手段により関節角度の検出が行われている。検出した関節角度、そして、装着者の筋電位信号に基づいて駆動源(モータ)を駆動してアシスト力が加えられる。
一方、特許文献2には、リハビリ回復具合の調査、人体の運動解析を目的として関節がどのような動きをしているのかを測定する検出装置が開示されている。この検出装置では、角速度を検出するジャイロスコープが、人体の特定位置に位置決めされることで、人体の動作、位置を検出可能としている。
特開2011−25053号公報 特開2010−148638号公報 特許第4872821号公報
このように人体の動きの正確な取得は、歩行にアシスト力を加える歩行補助装置においても重要となる。また、コンピュータグラフィックスの分野では、人体に取り付けたセンサーに基づいて、人体の動きを取得し、コンピュータグラフィックスの動きに適用することも行われている。このようなモーションキャプチャー装置においても、人体の動きを正確に取得することは重要である。
本発明は、このような状況を鑑みたものであって、人体の動き、特に、歩行などに伴って変化するつま先角度を正確に取得することを目的としている。
そのため本発明に係るつま先角度検出装置は、
ユーザーの足部に装着される足リンクと、
前記足リンクの裏面に配置され、可撓性を有する足底部と、
前記足底部に生じた歪量を検出可能な歪みセンサと、
前記歪みセンサの検出する歪量に基づいて、前記足底部の前と後で形成するつま先角度を算出するつま先角度算出部と、を備えたことを特徴とする。
さらに本発明に係るつま先角度検出装置において、
前記歪みセンサは、前記足底部の前後方向における中央付近に配置されることを特徴とする。
また本発明に係る脚部関節モーメント検出装置は、
ユーザーの足部に装着される足リンクと、
前記足リンクの裏面に配置され、可撓性を有する足底部と、
前記足底部に生じた床反力を検出する床反力センサと、
前記足底部に生じた歪量を検出可能な歪みセンサと、
前記床反力センサの検出する床反力と前記歪みセンサの出力する歪量に基づいて、ユーザーの足関節近傍に作用する脚部関節モーメントを算出する脚部関節モーメント算出部と、を有することを特徴とする。
さらに本発明に係る脚部関節モーメント検出装置は、
前記床反力センサは、前記足底部の前後方向における前方に配置されることを特徴とする。
また本発明に係る歩行補助装置は、
ユーザーの脚部に装着されアシスト力を加えることでユーザーの歩行を補助する歩行補助装置において、
ユーザーの脚部に装着される左右の脚パーツと、脚パーツに対してアシスト力を加えるアクチュエータと、制御部と、を備え、
前記脚パーツは、ユーザーの足部に装着される足リンクと、
前記足リンクの裏面に配置され、可撓性を有する足底部と、
前記足底部に生じた床反力を検出する床反力センサと、
前記足底部に生じた歪量を検出可能な歪みセンサと、を備え、
前記制御部は、前記床反力センサの検出する床反力と前記歪みセンサの出力する歪量に基づいて、ユーザーの足関節近傍に作用する脚部関節モーメントを算出し、算出した前記脚部関節モーメントに基づいて前記アクチュエータを駆動することを特徴とする。
本発明に係るつま先角度検出装置によれば、歩行などユーザーの動作に伴って変化するつま先角度を検出可能とし、ユーザーの動作を正確に取得することが可能となる。また、取得されたつま先角度は、脚部関節モーメントの算出、そして、歩行補助装置のアシスト力調整に使用することが可能となる。
さらに本発明に係るつま先角度検出装置では、ユーザーの動作に伴って伸縮率が大きく変化する足底部の前後方向における中央付近に歪みセンサを配置することで、つま先角度の検出精度の向上を図ることが可能となる。
また本発明に係る脚部関節モーメント検出装置は、床反力センサの検出する床反力と歪みセンサの出力する歪量に基づいて、ユーザーの足関節近傍に作用する脚部関節モーメントを算出することが可能となる。
さらに本発明に係る脚部関節モーメント検出装置において、足底部の前後方向における
前方に床反力センサを配置することで、ユーザーが歩行する際の脚部関節モーメントを正確に算出することが可能となっている。
さらに本発明に係る歩行補助装置では、床反力センサの検出する床反力と歪みセンサの出力する歪量に基づいて、ユーザーの足関節近傍に作用する足関節モーメントを算出し、算出した脚部関節モーメントに基づいて、アクチュエータを駆動することで、脚パーツに対して適切なアシスト力を加えることが可能となっている。
本発明の実施形態に係る歩行補助装置の側面図、正面図 本発明の実施形態に係る歩行補助装置の制御構成を示すブロック図 本発明の実施形態に係る歩行補助装置を装着する様子を示した図 本発明の実施形態に係る歩行補助装置を装着時の様子を示した図 本発明の実施形態に係る足リンクの構成を示す図 本発明の実施形態に係るつま先角度検出に基づく足関節モーメント算出について説明するための図 本発明の実施形態に係る歪みセンサの検出値(歪量)とつま先角度の関係を示す図 本発明の実施形態に係る足関節モーメント算出処理を示すフロー図
では、本発明に係るつま先角度検出装置、脚部関節モーメント検出装置について、歩行補助装置1に適用した場合について説明する。本発明に係るつま先角度検出装置は、このように歩行補助装置1に適用する以外に、人体の動きを検出するモーションキャプチャ技術において、つま先角度の検出に利用することも可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る歩行補助装置1の構成を示す図である。図1(A)は歩行補助装置1の左側面図であり、図1(B)は歩行補助装置1の正面図であり、両図ともユーザーが装着していない状態で示されている。
この実施形態の歩行補助装置1は、左右の脚パーツ19R、L、左右脚パーツ19R、Lを接続するサドルリンク11、制御部30を備えて構成される。サドルリンク11には、左右の脚パーツ19R、Lを摺動可能に接続する摺動レール111R、L、ユーザーが着座するためのサドルシート112が設けられている。ユーザーは、この歩行補助装置1を跨ぐようにサドルシート112に着座して歩行補助装置1を装着する。以下、脚パーツ19R、Lなど各種構成について説明を行うが、左右の構成は略同じであるため、添え字のR、Lを省略して説明を行う。
このように本実施形態では、ユーザーが跨ぐ形態で利用する歩行補助装置であるが、歩行補助装置としては、このような形態のみならず、特許文献1、特許文献2のような脚部側方に装着する歩行補助装置など各種形態とすることが可能である。
脚パーツ19は、図の上から順に、摺動部12、上腿リンク13、膝関節14、下腿リンク15、足関節16、足リンク17を備えて構成されている。なお、本明細書中、「足」は足首よりも先の部分を意味する用語として、また「脚」は上腿部、下腿部、足部などを含む用語として使い分けている。
サドルリンク11は、歩行補助装置1の装着時、ユーザーの股間に位置する。アシスト時には、アクチュエータを利用し、少なくとも膝関節14を回動させることで、このサド
ルリンク11に対して、ユーザーを持ち上げる方向にアシスト力を加え、ユーザーの体重を軽減し、ユーザーの歩行時あるいは立っている時の負担を軽減する。
摺動部12は、サドルリンク11と上腿リンク13を摺動可能に接続する。本実施形態の摺動部12は、サドルリンク11側に設けられている摺動レール111上を摺動することで、上腿リンク13をユーザーの動きに追従させることが可能となっている。この摺動レール111は、下方に円弧を描くように形成されている。このような形状により、摺動中心位置をユーザーの腰部付近、すなわち、歩行補助装置1を装着したユーザーの上腿の回動中心に略一致させることとしている。これは、歩行補助装置1がユーザーの股下で装着されるため、上腿リンク13の回動中心をユーザーの腰部付近に位置させることが出来ないことを1つの理由としている。
また、本実施形態では、摺動部12を摺動レール111上で移動させるためのアクチュエータ(第2アクチュエータ)が設けられている。本実施形態では、この第2アクチュエータを、歩行補助装置1を装着する装着処理時に、サドルシート112を含むサドルリンク11が傾くことを防止するために用いている。ユーザーの歩行などをアシストするアシスト処理時、摺動部12は、摺動レール111上を自由に摺動可能となるが、この第2アクチュエータを使用して、上腿リンク13に対してアシスト力を付与する構成としてもよい。なお、摺動部12は、歩行を行う時の摺動(図1(A)の紙面上での回動)に加え、左右の回動(図2の紙面上での回動)を加えることとしてもよい。ユーザーが股を開く動作に対応することが可能となる。
膝関節14は、上腿リンク13と下腿リンク15を回動可能に接続する。膝関節14は、歩行を行う時の前後方向に回動可能としている。足関節16は、下腿リンク15と足リンク17を回動可能に接続する。この足関節16も、歩行を行う時の前後方向に回動可能としている。
図2には、本発明の実施形態に係る歩行補助装置の制御構成が示されている。本実施形態の歩行補助装置1は、ユーザーが跨ぐとともに、ユーザーの足部と足リンク17を固定することで装着される形態となっている。このような装着形態において、左右の膝関節14に設けられた第1アクチュエータ51に対し、上腿リンク13と下腿リンク15を伸張する方向にアシスト力を加えることで、ユーザーの歩行時、あるいは、及びユーザーが立っているときの体重の一部を補助する。
また、本実施形態では、装着処理時、サドルリンクが前傾、後傾することを防止するため、摺動部12に第2アクチュエータ52が設けられている。アシスト処理時には、この第2アクチュエータ52を使用して、アシスト力を加えることとしてもよい。また、本実施形態では、足関節16にはアクチュエータを設けることなく自由に回動可能としているが、足関節16に第3アクチュエータを設けることも可能である。第3アクチュエータにて足関節16を回動を制御することで、アシスト処理時にはアシスト力を加えることが可能となる。また、この第3アクチュエータを装着処理に使用することも可能である。
主な制御構成としては、歩行補助装置全体を統括制御する制御ECU101、左右の膝関節14に設けられた第1アクチュエータ51、第1角度検出センサ61、左右の摺動部12に設けられた第2アクチュエータ52、摺動位置検出センサ62、左右の足関節16に設けられた第3角度検出センサ63、左右の足裏センサ64、歩行の際の外界の情報などを取得するための各種センサ、動作状態など指示可能とする入力手段を備えて構成されている。
足リンク17は、ユーザーの足部を固定可能な部材であって、例えば、靴、サンダル、
スリッパなどのような構造を有し、ユーザーが履くことでユーザーの足部と固定可能される。なお、後で説明するつま先角度θを精度よく検出するには、足リンク17においてユーザーの踵部分をしっかり固定可能とする形態が好ましい。足リンク17並びに足リンクに設けられている足裏センサ64Rの詳細については、後ほど詳しく説明する。
また、脚パーツ19には、ユーザーの脚部の状態を検出するための各種センサが設けられている。本実施形態では、膝関節14に設けられ、上腿リンク13と下腿リンク15が形成する角度を検出する第1角度検出センサ61と、摺動部12に設けられ、サドルリンク11に対する摺動部12の位置を検出可能な摺動位置検出センサ62、そして、足関節16に設けられ、下腿リンク15と足リンク17が形成する角度を検出する第3角度検出センサ63が設けられている。これら各種センサ61〜63によって検出された情報は、制御ECU101に送信される。制御ECU101は、受信した検出情報に基づいて体躯の動きを予測し、少なくとも第1アクチュエータ51に対してアシスト力を加える。アシスト力の制御には、このような各種センサ61〜63以外に、ユーザーの筋電位を計測するセンサを使用することとしてもよい。
さらに足リンク17には、足裏センサ64が設けられている。この足裏センサ64は、足の裏が地面についた立脚状態であるか、地面から浮いた遊脚状態などを検知することが可能である。足裏センサ64は、さらに、足裏の荷重分布などを取得することとしてもよい。この足裏センサ64を使用することで、足リンク17の装着状態を判別することも可能である。
また、本実施形態の制御部30には、歩行補助装置を装着したユーザーの周囲を検出する各種センサが設けられている。各種センサとしては、ユーザーの前方、後方の様子をそれぞれ撮影する前方カメラ65、後方カメラ66、衛星からのGPS信号を受信し、歩行位置を検出するとともに、地図情報を参照することでユーザーを目的地に導くナビモジュール67、インターネットなどの通信網に接続し、各種情報を取得する無線通信モジュール68等である。この他、ユーザーから障害物までの距離を計測する測距センサを設けることとしてもよい。このような測距センサは、2つのカメラを使用して外界を立体的に撮像することで実現することも可能であり、前方カメラ65、後方カメラ66と兼用することも可能である。
また、本実施形態ではサドルリンク11における重力方向を検知可能な加速度センサ69が設けられている。この加速度センサ69は、アシスト処理を行う際は、ユーザーの歩行方向などの各種状態を検出するセンサとして機能する。一方、歩行補助装置1を装着する装着処理時には、重力方向を検知し、サドルリンク11を適切な方向に向かせるセンサとして機能する。
また、本実施形態の制御部30には、歩行補助装置に対して各種指示や設定を行うための入力手段が設けられている。本実施形態では、サドルシート112の前方には把持検出手段81、動作指示手段82が設けられている。本実施形態では、装着処理時、第1アクチュエータ51に対して駆動力を加えることで、脚パーツ19を伸ばし、歩行補助装置1を適切な装着位置に位置させることが可能となる。また、脚パーツ19を縮めることで歩行補助装置1を容易に取り外すことが可能となる。これら把持検出手段81、動作指示手段82は、装着処理時において第1アクチュエータ51に駆動力を加える指示を入力するためのユーザーインターフェイスとして機能する。
入力手段には、この他、歩行補助装置に対して各種指示や設定を行うための入力部83が設けられている。この入力部83は、スイッチなどの各種ユーザーインターフェイスによって構成されており、歩行補助装置の電源のオン/オフや、アシスト処理、装着処理の
実行などを指示、あるいは、設定することが可能である。
以上、本実施形態では、歩行補助装置に対して、このような各種センサーを設けたことで、安全な歩行補助を行うことのみならず、目的地までのルート案内や、各種情報をユーザーに提供することが可能となる。なお、各種情報の確認は、制御ECU101に接続されるスピーカ、ディスプレイなどの告知手段を用いて音声、画像出力することとしてもよい。
では、本実施形態の歩行補助装置の装着について図を用いて説明する。図3は、歩行補助装置の装着の一形態を示した図である。歩行補助装置1は、装着前、図に示されるように折り畳まれた状態となっている。本実施形態では、ユーザーはサドルシート112の前方を掴み、前述した把持検出手段81、動作指示手段82からなるユーザインターフェイスを操作することで、第1アクチュエータ51に駆動力を付加し、脚パーツ19を伸張させることとしている。本実施形態では、歩行補助装置1を装着する際、加速度センサ69が検出する重力方向に基づいてサドルリンク11の傾き調整を自動で行っており、装着動作に伴い、サドルリンク11が前傾、後傾することを抑制している。このサドルリンク11の傾き調整は、サドルリンク11に対して摺動部12を移動させる第2アクチュエータ52を駆動することで実行される。
図4には、本発明の実施形態に係る歩行補助装置を装着時の様子について、左側面図(図4(A))、正面図(図4(B))が示されている。ユーザーが歩行する、あるいは、立ち上がっているときに、図4(A)に示されるように膝関節14の第1アクチュエータ51にて、脚パーツ19を伸張する方向にアシスト力を加えることで、サドルシート112にてユーザーを持ち上げ、ユーザーの脚部にかかる負担を軽減することが可能となっている。
では、本実施形態の足リンク17の構成について図を用いて説明する。図5には本発明の実施形態に係る足リンク17を側面から観察したときの構成を示したものである。本実施形態の足リンク17は、靴状の部材にてユーザーの足部を固定可能としている。足リンク17の底面には、足底部171が設けられている。この足底部171はゴムや革など可撓性を有する部材で構成され、ユーザーの動作(歩行など)に追従して曲げられる。
この足底部171の前方、後方には、それぞれ、床反力前センサ641、床反力後センサ642が設けられている。床反力前センサ641は、感圧センサ641aと剛体641bにて構成されている。感圧センサ641aは、剛体641bと足底部171の間で挟持され、ユーザーの体重負荷に伴う床反力(つま先付近)を検出可能としている。また、床反力後センサ642も同様の構成を有し、ユーザーのかかと付近での床反力を検出可能としている。
また、足底部171の中央付近には、歪みセンサ643が設けられている。この歪みセンサは、足底部171の曲がり度合いを、歪みセンサ643に生じた歪量として検出可能なセンサである。本実施形態では、歪みセンサ643に生じた歪みにより変化する抵抗値にて歪量を検出している。ユーザーが動作した際、足底部171は屈曲することとなるが、特に、中央付近(ユーザーの土踏まず部分)にて屈曲量が大きくなる。本実施形態では、屈曲量が大きい足底部171の中央付近に歪みセンサ643を設けたことで、歪量の検出精度の向上が図られている。
本実施形態では、床反力前センサ641、床反力後センサ642、歪みセンサ643は足底部171の外側に設けているが、これらセンサの配置位置は、足リンク17の内部、あるいは、足底部171に内蔵するなど適宜形態を採用することが可能である。
では、このような足リンク17の構成によるつま先角度の検出、並びに、脚部関節モーメントの算出について説明する。なお、本実施形態では、ユーザーの足関節付近に作用する足関節モーメントの算出に適用した場合について説明するが、検出されたつま先角度は、ユーザーの膝関節付近に作用する膝関節モーメント、あるいは、腰関節付近に作用する腰関節モーメントといった脚部関節モーメントの算出あるいは補正に使用することが可能であり、脚部の各種関節付近に作用する脚部関節モーメントの精度向上を図ることが可能である。
図6は本発明の実施形態に係るつま先角度検出に基づく足関節モーメント算出について説明するための図である。図6(A)、図6(B)ともに、ユーザーの歩行などに伴って、足リンク17の前部分が地面に接地した状態となっている。また、図6(A)はつま先角度を考慮しない場合において足関節16にかかるモーメント(足関節モーメント)を算出する形態であり、図6(B)は、つま先角度を考慮可能な本実施形態である。
歩行補助装置において歩行アシストを行う場合、実際に足関節16にかかる足関節モーメントを取得することが、アシスト力を適切に付加する上で重要となることを、本出願の発明者は見い出したことに、本発明は起因するものである。この足関節モーメントは図6(A)に示されるように前床反力センサ641で検出した床反力Fに対して、この床反力Fの方向に対し足関節16から垂直に下ろした線分L’と床反力Fの積にて算出することが可能である。しかしながらこの線分L’は、ユーザーの動作状態(歩行など)によってその長さが変化する。この変化する線分L’の長さを求めるには、つま先角度θを取得する必要がある。
図では、足リンク17を前部17aと後部17bに分けて説明しているが、前部17aと後部17bは一体構成であってもよい。本明細書でいう「つま先角度θ」とは、図に示されるように、前部17aと後部17bの底面によって形成される角度である。このつま先角度が取得できれば、予め分かっている人体パラメータLによって線分L’の長さを算出することが可能となる。この人体パラメータLは、足関節16の回動中心から、前床反力センサ641の計測重心位置までの平行距離であり、足リンク17の構成、あるいは、人体の計測により取得することが可能である。
この人体パラメータLとつま先角度θを取得できれば、前述した線分L’の長さを容易に求めることが可能である。具体的には線分L’の長さは下記式(1)にて求められる。
L’=L×cosθ ・・・(1)
したがって、足関節モーメントMは、下記式(2)にて算出することが可能となる。
M=F×L’=L×cosθ ・・・(2)
上記式(1)、(2)は足関節モーメントMを簡易に求める場合の式であり、実際にはより詳細な人体パラメータ、重心位置の移動などを考慮して足関節モーメントMを算出することとしてもよい。図6(B)には、上述したつま先角度θ、足関節モーメントMを算出するため、前部17aと後部17bにわたって歪みセンサ643を設けた形態が示されている。この歪みセンサ643に生じた歪量に基づいて、つま先角度θを取得し、線分L’の算出、並びに、足関節モーメントMを算出することが可能となる。
図6では、主としてユーザーが歩行する際に有効に作用する、足リンク前部17aのみ接地した場合の足関節モーメントMの算出について説明したが、足リンク後部17bのみが接地した場合に作用する足関節モーメントM’についても足関節モーメントMと同様、歪みセンサ643によって検出されるつま先角度θと、後床反力センサ642によって計測される床反力Fによって算出することが可能である。
図7には、本発明の実施形態に係る歪みセンサの検出値(歪量)とつま先角度の関係を示す図が示されている歪みセンサ643は、それ自体に生じた歪量を抵抗値として出力することが可能となっている。歪みセンサ643にて取得される歪量を、つま先角度θの関係が予め分かっていれば、歪量に基づいてつま先角度θを計測することが可能となる。このような関係は、テーブル、あるいは、条件式として制御部内のメモリなどに記憶される。
歪量とつま先角度θの関係は、予め標準的なものを使用してもよいが、使用するユーザーによって異なる場合もあるため、使用の際、補正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。何点かのつま先角度状態において歪量を検出し、制御部にて使用可能なテーブルにその関係を記憶させておくことで、ユーザーに対応して正確なつま先角度θを取得することが可能となる。
図8は、本発明の実施形態に係る足関節モーメント算出処理を示すフロー図であり、歩行補助装置1の制御部にて実行さえる処理である。処理が開始されると、足リンク17に負荷を与えていないときの、足関節16から前反力センサ641までの距離L(人体パラメータ)を取得する(S101)。次に歪みセンサ643にて抵抗値(歪量に相当)を取得(S102)し、抵抗値に対応するつま先角度θがテーブルから読み出される(S103)。そして、上述した式(2)を使用することで足関節モーメントMが算出される(S104)。算出された足関節モーメントMは、歩行補助装置1の第1アクチュエータ51などにおけるアシスト力の算出に使用される。
このように本実施形態の歩行補助装置1では、足リンク17のつま先角度θを検出することで、これに基づいて変化する足関節モーメントMを正確に把握することが可能となり、歩行補助装置1において、ユーザーに対してアシスト力を適切に加えることが可能となる。本実施形態では、つま先角度検出装置、脚部関節モーメント検出装置について、歩行補助装置における足関節に適用した形態を説明したが、つま先角度検出装置、脚部関節モーメント検出装置は、モーションキャプチャ装置など、人体の動きを検出する各種装置に適用することが可能である。
なお、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
1…歩行補助装置
11…サドルリンク
111R、L…摺動レール
112…サドルシート
12R、L…摺動部
13R、L…上腿リンク
14R、L…膝関節
15R、L…下腿リンク
16R、L…足関節
17R、L…足リンク
19R、L…脚パーツ
51R、L…第1アクチュエータ
52R、L…第2アクチュエータ
61R、L…第1角度検出センサ
62R、L…摺動位置検出センサ
63R、L…第3角度検出センサ
64R、L…足裏センサ
641…前床反力前センサ
642…床反力後センサ
641a、642a…感圧センサ
641b、641b…剛体
643…歪みセンサ
65…前方カメラ
66…後方カメラ
67…ナビモジュール
68…無線通信モジュール
69…加速度センサ
81…把持検出手段
82…動作指示手段
83…入力部
101…制御ECU

Claims (5)

  1. ユーザーの足部に装着される足リンクと、
    前記足リンクの裏面に配置され、可撓性を有する足底部と、
    前記足底部に生じた歪量を検出可能な歪みセンサと、
    前記歪みセンサの検出する歪量に基づいて、前記足底部の前と後で形成するつま先角度を算出するつま先角度算出部と、を備えたことを特徴とする
    つま先角度検出装置。
  2. 前記歪みセンサは、前記足底部の前後方向における中央付近に配置されることを特徴とする
    請求項1に記載のつま先角度検出装置。
  3. ユーザーの足部に装着される足リンクと、
    前記足リンクの裏面に配置され、可撓性を有する足底部と、
    前記足底部に生じた床反力を検出する床反力センサと、
    前記足底部に生じた歪量を検出可能な歪みセンサと、
    前記床反力センサの検出する床反力と前記歪みセンサの出力する歪量に基づいて、ユーザーの足関節近傍に作用する脚部関節モーメントを算出する脚部関節モーメント算出部と、を有することを特徴とする
    脚部関節モーメント検出装置。
  4. 前記床反力センサは、前記足底部の前後方向における前方に配置されることを特徴とする
    請求項3に記載の脚部関節モーメント検出装置。
  5. ユーザーの脚部に装着されアシスト力を加えることでユーザーの歩行を補助する歩行補助装置において、
    ユーザーの脚部に装着される左右の脚パーツと、脚パーツに対してアシスト力を加えるアクチュエータと、制御部と、を備え、
    前記脚パーツは、ユーザーの足部に装着される足リンクと、
    前記足リンクの裏面に配置され、可撓性を有する足底部と、
    前記足底部に生じた床反力を検出する床反力センサと、
    前記足底部に生じた歪量を検出可能な歪みセンサと、を備え、
    前記制御部は、前記床反力センサの検出する床反力と前記歪みセンサの出力する歪量に基づいて、ユーザーの足関節近傍に作用する脚部関節モーメントを算出し、算出した前記脚部関節モーメントに基づいて前記アクチュエータを駆動することを特徴とする
    歩行補助装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109702710A (zh) * 2017-10-26 2019-05-03 深圳市肯綮科技有限公司 一种可检测足底压力的足部装置及其下肢助力设备
CN111248920A (zh) * 2020-02-26 2020-06-09 湖南中大检测技术集团有限公司 一种基于柔性应变传感器的测量系统

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